JP4175611B2

JP4175611B2 - Upper structure of the car body

Info

Publication number: JP4175611B2
Application number: JP2002247355A
Authority: JP
Inventors: 慶太中島; 英造川合; 徹岩村
Original assignee: Daihatsu Motor Co Ltd; Toyota Motor Corp
Current assignee: Daihatsu Motor Co Ltd; Toyota Motor Corp
Priority date: 2002-08-27
Filing date: 2002-08-27
Publication date: 2008-11-05
Anticipated expiration: 2022-08-27
Also published as: JP2004082885A

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、自動車車体の上側部構造に関し、より詳しくは、ルーフサイドレールの前後方向の中途部と、ピラーの上端部との結合部の構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
上記自動車車体の上側部構造には、従来、特開平９‐７６９３７号公報で示されたものがある。
【０００３】
上記公報のものによれば、車体の上側部は、車体の前後方向に延びるルーフサイドレールと、このルーフサイドレールの前後方向の中途部の下方に位置して上下方向に延びその上端部が上記ルーフサイドレールの中途部に結合されるセンタピラーとを備え、上記ルーフサイドレールが、車体の幅方向で互いに対面するレールアウタパネルおよびレールインナパネルと、これら両パネルの間に介設されるレール補強パネルとを備えている。
【０００４】
また、上記構成において、従来、レールアウタパネル,レールインナパネル、およびレール補強パネルの各下縁部を互いにスポット溶接により結合させ、上記センタピラーにシートベルトアンカーを取り付け、このシートベルトアンカーに連結されたシートベルトにより、シートに着座した着座者をシート上に保持可能としたものがある。
【０００５】
上記構成の自動車が前進走行中にその前方の何らかの物体に衝突（「前突」）したとき、シート上の着座者はその慣性力によってシートから前方に向って相対移動しようとするが、上記シートベルトが着座者をシート上に保持しようとし、かつ、上記シートベルトはシートベルトアンカを介しセンタピラーに強固に支持される。よって、着座者は上記シートベルトによりシート上に保持されて保護されることとなる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記自動車の「前突」時には、一般に、シートベルトアンカを介しセンタピラーに前方に向う大きい外力が与えられる。この場合、このセンタピラーが前方に向い撓み、このセンタピラーにより上記ルーフサイドレールの中途部が下方に向うよう引張されると、上記センタピラーの後方近傍における上記ルーフサイドレールの部分には応力集中が生じがちとなり、この結果、上記スポット溶接のうち、上記センタピラーの後方近傍に位置するスポット溶接が破断して、上記レールアウタパネル,レールインナパネル、およびレール補強パネルの各下縁部の互いの結合が解除されるおそれがある。
【０００７】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、自動車の「前突」時なド、シートベルトアンカを介しピラーに前方に向う大きい外力が与えられたときでも、上記ピラーの後方近傍におけるルーフサイドレールの部分のスポット溶接が容易には破断しないようにすることを課題とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の自動車車体の上側部構造は、次の如くである。なお、この項において各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「発明の実施の形態」の項の内容に限定解釈するものではない。
【０００９】
請求項１の発明は、車体１の前後方向に延びるルーフサイドレール４と、このルーフサイドレール４の前後方向の中途部６の下方に位置して上下方向に延びその上端部が上記ルーフサイドレール４の中途部６に結合されるピラー７とを備え、上記ルーフサイドレール４が、車体１の幅方向で互いに対面するレールアウタパネル１７およびレールインナパネル１８と、これら両パネル１７，１８の間に介設されるレール補強パネル１９とを備え、上記レールアウタパネル１７、レールインナパネル１８、およびレール補強パネル１９の各下縁部を互いにスポット溶接Ｓ２により結合させ、上記ピラー７の上下方向の中途部にシートベルトアンカ２７を取り付けた自動車車体の上側部構造において、
【００１０】
上記スポット溶接Ｓ２のうち、上記ピラー７の後方近傍に位置するスポット溶接Ｓ２´を通る上記ルーフサイドレール４の横断面視（図１）で、上記レール補強パネル１９の一部分に溝形状の屈曲部３１を成形し、
【００１１】
上記ルーフサイドレール４の横断面視（図１）で、上記レール補強パネル１９の他部分に他の屈曲部３２を成形し、上記両屈曲部３１，３２のうち、いずれか一方（屈曲部３１）が車体１の内方側に向って突出し、他方（他の屈曲部３２）が外方側に向って突出するようにしたものである。
【００１２】
請求項２の発明は、請求項１の発明に加えて、上記ピラー７が、車体１の幅方向で互いに対面するピラーアウタパネル２２およびピラーインナパネル２３と、これら両パネル２２，２３の間に介設されるピラー補強パネル２４とを備えた自動車車体の上側部構造において、
【００１３】
上記屈曲部３１と上記ピラー補強パネル２４の上端部とを互いに結合させたものである。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【００１５】
図において、符号１は自動車の板金製の車体１で、矢印Ｆｒはこの自動車の進行方向の前方を示している。
【００１６】
上記車体１は前、後車輪２によって走行路面上に支持されている。上記車体１は、その下部を構成し不図示のフロアパネルを有する下部部材３と、上記車体１の左右各上側部を構成して前後方向に長く延びる左右一対のルーフサイドレール４と、これら左右ルーフサイドレール４に架設されて支持されるルーフパネル５と、上記ルーフサイドレール４の前後方向の中途部６の下方に位置して上下方向に延びその下端部が上記下部部材３に結合される一方、上端部が上記ルーフサイドレール４の中途部６に結合されるセンタピラー７とを備え、上記下部部材３に対し上記センタピラー７、およびその他のピラーを介しルーフサイドレール４とルーフパネル５とが支持されている。
【００１７】
上記車体１の各構成部材３〜７で囲まれた上記車体１の内部空間が車室８とされ、この車室８に乗客の着座用の不図示のシートが配置され、これらシートは上記下部部材３上に支持されている。
【００１８】
上記センタピラー７の前方には、車室８の内外を連通させるドア開口１１が成形され、即ち、このドア開口１１の後縁部は上記センタピラー７により成形され、上記ドア開口１１を開閉自在とするサイドドア１２が設けられている。また、上記センタピラー７の上部後方には、車室８の内外を連通させるウインド開口１３が成形され、このウインド開口１３を閉じる不図示のウインドガラスが設けられている。また、上記センタピラー７の下部後方、かつ、上記ウインド開口１３の下方には、上記後車輪２をその上方から覆うホイールハウス１４が上記車体１に成形されている。
【００１９】
上記ルーフサイドレール４は、車体１の幅方向で互いに対面するレールアウタパネル１７およびレールインナパネル１８と、これら両パネル１７，１８の間に介設されて上記ルーフサイドレール４の強度を向上させるレール補強パネル１９とを備えている。これらパネル１７〜１９の各上縁部と、上記ルーフパネル５の外側縁部とはスポット溶接Ｓ１により互いに結合され、上記ルーフサイドレール４の中途部６の前、後方における上記レールアウタパネル１７、レールインナパネル１８およびレール補強パネル１９の各下縁部はスポット溶接Ｓ２により互いに結合されている。これにより、上記ルーフサイドレール４の前後方向の各部断面が閉断面とされて、強度と剛性とが向上させられている。
【００２０】
上記センタピラー７は、車体１の幅方向で互いに対面するピラーアウタパネル２２およびピラーインナパネル２３と、これら両パネル２２，２３の間に介設されて上記センタピラー７の強度を向上させるピラー補強パネル２４とを備えている。これらパネル２２〜２４の各前縁部はスポット溶接Ｓ３により互いに結合され、各後縁部はスポット溶接Ｓ４により互いに結合されている。これにより、上記センタピラー７の上下方向の各部断面が閉断面とされて、強度と剛性とが向上させられている。
【００２１】
図３,５において、上記ルーフサイドレール４の中途部６とセンタピラー７の上端部との結合部では、上記レールアウタパネル１７とピラーアウタパネル２２とは互いに一体成形されている。また、上記ルーフサイドレール４の中途部６における上記レールインナパネル１８の下縁部と、上記ピラーインナパネル２３の上縁部とはスポット溶接Ｓ５により互いに結合されている。また、上記レールアウタパネル１７およびレールインナパネル１８の各下縁部と、上記ピラー補強パネル２４の上端部の後縁部とはスポット溶接Ｓ６により互いに結合されている。これにより、上記ルーフサイドレール４と中途部６とセンタピラー７の上端部とが互いに強固に結合されている。
【００２２】
上記センタピラー７の上下方向の中途部である上部では、上記ピラーインナパネル２３とピラー補強パネル２４とが互いに面接合するよう重ね合わされており、このピラーインナパネル２３とピラー補強パネル２４との重ね合わせ部にシートベルト２６を連結させるシートベルトアンカ２７が締結具２８により取り付けられている。上記シートベルト２６は、上記シートベルトアンカ２７の前下方に設置されたシートに対し設けられたものであって、上記シートベルト２６はシートベルトアンカ２７から前下方に向って延び、上記シートに着座した着座者をシート上に保持可能とする。
【００２３】
上記レールアウタパネル１７、レールインナパネル１８、およびレール補強パネル１９の各下縁部を結合させたスポット溶接Ｓ２のうち、上記センタピラー７の後方近傍、かつ、センタピラー７の後方に隣り合うよう位置するスポット溶接Ｓ２´を通る上記ルーフサイドレール４の横断面視（図１）で、上記レール補強パネル１９の一部分にのみ、つまり、上記スポット溶接Ｓ２´の上方近傍における上記レール補強パネル１９の下部にのみ、溝形状の屈曲部３１が成形されている。この屈曲部３１は、少なくとも上記センタピラー７の上端部との結合部である上記ルーフサイドレール４の中途部６から上記スポット溶接Ｓ２´の上方近傍にまで連続的に成形され、これにより、上記レール補強パネル１９に前後方向に延びる溝（ビード）が成形されている。
【００２４】
上記ルーフサイドレール４の横断面視（図１）で、上記レール補強パネル１９の他部分である上部には、偏平な溝形状となるよう延びる他の屈曲部３２が成形されている。上記両屈曲部３１,３２のうち、いずれか一方の屈曲部は車体１の内方側に向って突出し、他方の屈曲部は車体１の外方側に向って突出させられており、より具体的には、上記屈曲部３１は車体１の内方側（内側下方）に向って突出し、上記他の屈曲部３２は車体１の外方側（外側上方）に向って突出し、上記レールアウタパネル１７とレールインナパネル１８とで囲まれた空間３４における上記レール補強パネル１９の部分は全体としてＳ字形状とされている。
【００２５】
特に、図５において、上記屈曲部３１の突出端部の外面と、上記ピラー補強パネル２４の上端部とがスポット溶接Ｓ７により互いに結合させられ、これにより、上記ルーフサイドレール４の中途部６とセンタピラー７との結合部の強度が向上させられている。
【００２６】
なお、図１，３，５中仮想線で示すように、屈曲部３１を、実線図示の屈曲部３１に代え、もしくはこの屈曲部３１と共にレール補強パネル１９の上部に成形してもよく、このレール補強パネル１９の上下方向の中央部に設けてもよく、また、屈曲部３１を複数設けてこれらの突出方向を逆にすることにより上記レール補強パネル１９をジグザグ状に成形してもよい。また、上記ルーフサイドレール４の横断面形状における屈曲部３１の溝形状とは、Ｕ字形状、Ｖ字形状、円弧形状、およびこれらが複合した形状を含むものであり、横向きや倒立をも含むものである。
【００２７】
上記構成によれば、レールアウタパネル１７、レールインナパネル１８、およびレール補強パネル１９の各下縁部を互いにスポット溶接Ｓ２により結合させた場合の上記スポット溶接Ｓ２のうち、上記センタピラー７の後方近傍に位置するスポット溶接Ｓ２´を通る上記ルーフサイドレール４の横断面視（図１）で、上記レール補強パネル１９の一部分にのみ、溝形状の屈曲部３１を成形してある。
【００２８】
ここで、自動車の「前突」時に、上記シートベルトアンカ２７を介しセンタピラー７に対し前下方に向う大きい外力Ｆが与えられて、このセンタピラー７が前下方に向い撓み、このセンタピラー７により上記ルーフサイドレール４の中途部６が下方に向うよう引張されると、上記センタピラー７の後方近傍における上記ルーフサイドレール４の部分に応力集中が生じがちとなり、この結果、上記センタピラー７の後方近傍でこのセンタピラー７に隣り合うスポット溶接Ｓ２´が破断して、上記レールアウタパネル１７、レールインナパネル１８、およびレール補強パネル１９の各下縁部の互いの結合が解除されるおそれがある。
【００２９】
しかし、上記したように、スポット溶接Ｓ２´を通る上記ルーフサイドレール４の横断面視（図１）で、上記レール補強パネル１９の一部分に屈曲部３１を成形してあるため、上記外力Ｆに基づき、上記センタピラー７の後方近傍における上記ルーフサイドレール４の部分に応力集中が生じて上記スポット溶接Ｓ２´に大きい外力が与えられようとするときには、上記屈曲部３１が弾性変形、塑性変形にかかわらず撓むことにより、上記スポット溶接Ｓ２´に大きい外力が与えられることが抑制される。
【００３０】
よって、上記応力集中により、上記スポット溶接Ｓ２´が破断するということが防止されて、上記レールアウタパネル１７、レールインナパネル１８、およびレール補強パネル１９の互いの結合が、より確実に保持される。
【００３１】
なお、上記レールアウタパネル１７とレールインナパネル１８とで囲まれた空間３４におけるレール補強パネル１９の部分を、仮に、全体的に大きい半径で湾曲するよう屈曲させたとすると、このレール補強パネル１９の各部剛性が高くなり過ぎ、よって、センタピラー７に対し与えられる外力Ｆに基づき、上記レール補強パネル１９が撓むようにすることは困難であり、つまり、上記構成では、スポット溶接Ｓ２´の破断の抑制は容易ではないと考えられる。
【００３２】
また、前記したようにスポット溶接Ｓ２´を通る上記ルーフサイドレール４の横断面視（図１）で、上記スポット溶接Ｓ２´の上方近傍における上記レール補強パネル１９の一部分である下部にのみ、上記屈曲部３１を成形してある。
【００３３】
このため、上記したように、センタピラー７に対し与えられる外力Ｆに基づき、上記スポット溶接Ｓ２´に大きい外力が与えられようとするときには、このスポット溶接Ｓ２´の近傍の上記屈曲部３１が直ちに撓むこととなって、上記スポット溶接Ｓ２´に大きい外力が与えられることは、より確実に抑制され、よって、このスポット溶接Ｓ２´の破断は更に確実に防止される。
【００３４】
また、前記したように、屈曲部３１を、少なくとも上記ルーフサイドレール４の中途部６からスポット溶接Ｓ２´の上方近傍にまで連続的に成形して上記レール補強パネル１９に前後方向に延びる溝（ビード）を成形してある。
【００３５】
このため、上記屈曲部３１で成形された溝により、前後方向の外力に対する上記ルーフサイドレール４の中途部６の強度と剛性とが向上させられて、このルーフサイドレール４の中途部６とセンタピラー７との結合部の強度が向上させられる。
【００３６】
また、前記したように、ルーフサイドレール４の横断面視（図１）で、上記レール補強パネル１９の他部分に、溝形状の他の屈曲部３２を成形し、上記両屈曲部３１，３２のうち、いずれか一方が車体１の内方側に向って突出し、他方が外方側に向って突出するようにしてある。
【００３７】
このため、上記したように、センタピラー７に対し与えられる外力Ｆに基づき、上記スポット溶接Ｓ２´に大きい外力が与えられようとするときには、上記屈曲部３１が撓むことに加えて、他の屈曲部３２も撓むため、上記スポット溶接Ｓ２´に大きい外力が与えられることは、より確実に抑制され、よって、このスポット溶接Ｓ２´の破断は更に確実に防止される。
【００３８】
また、上記したように、レール補強パネル１９に成形される両屈曲部３１,３２の突出方向を互いに逆方向にしてあるため、上記ルーフサイドレール４のレールアウタパネル１７とレールインナパネル１８との間の空間３４の一部に上記レール補強パネル１９が偏って位置する、ということが防止され、よって、上記レール補強パネル１９の断面強度がより均一となって、車体１の強度上有益である。
【００３９】
また、前記したように、センタピラー７が、車体１の幅方向で互いに対面するピラーアウタパネル２２およびピラーインナパネル２３と、これら両パネル２２，２３の間に介設されるピラー補強パネル２４とを備えた自動車車体の上側部構造において、上記屈曲部３１と上記ピラー補強パネル２４の上端部とを互いに結合させてある。
【００４０】
このため、上記したように、センタピラー７に対し与えられる外力Ｆに基づき、このセンタピラー７により上記ルーフサイドレール４の中途部６が下方に向うよう引張されるとき、上記センタピラー７のピラー補強パネル２４が上記屈曲部３１を直ちに下方に撓ませることから、上記スポット溶接Ｓ２´に大きい外力が与えられることは直ちに抑制され、よって、このスポット溶接Ｓ２´の破断は更に確実に防止される。
【００４１】
なお、以上は図示の例によるが、上記各構成を上記センタピラー７に代えクォータピラーに適用してもよい。
【００４２】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【００４３】
請求項１の発明は、車体の前後方向に延びるルーフサイドレールと、このルーフサイドレールの前後方向の中途部の下方に位置して上下方向に延びその上端部が上記ルーフサイドレールの中途部に結合されるピラーとを備え、上記ルーフサイドレールが、車体の幅方向で互いに対面するレールアウタパネルおよびレールインナパネルと、これら両パネルの間に介設されるレール補強パネルとを備え、上記レールアウタパネル、レールインナパネル、およびレール補強パネルの各下縁部を互いにスポット溶接により結合させ、上記ピラーの上下方向の中途部にシートベルトアンカを取り付けた自動車車体の上側部構造において、
【００４４】
上記スポット溶接のうち、上記ピラーの後方近傍に位置するスポット溶接を通る上記ルーフサイドレールの横断面視で、上記レール補強パネルの一部分に溝形状の屈曲部を成形してある。
【００４５】
ここで、自動車の「前突」時に、上記シートベルトアンカを介しピラーに対し前方に向う大きい外力が与えられて、このピラーが前方に向い撓み、このピラーにより上記ルーフサイドレールの中途部が下方に向うよう引張されると、上記ピラーの後方近傍における上記ルーフサイドレールの部分に応力集中が生じがちとなり、この結果、上記ピラーの後方近傍のスポット溶接が破断して、上記レールアウタパネル、レールインナパネル、およびレール補強パネルの各下端部の互いの結合が解除されるおそれがある。
【００４６】
しかし、上記したように、スポット溶接を通る上記ルーフサイドレールの横断面視で、上記レール補強パネルの一部分に屈曲部を成形してある。このため、上記外力に基づき、上記ピラーの後方近傍における上記ルーフサイドレールの部分に応力集中が生じて上記スポット溶接に大きい外力が与えられようとするときには、上記屈曲部が撓むことにより、上記スポット溶接に大きい外力が与えられることが抑制される。
【００４７】
よって、上記応力集中により、上記スポット溶接が破断するということが防止されて、上記レールアウタパネル、レールインナパネル、およびレール補強パネルの互いの結合が、より確実に保持される。
【００４８】
また、上記ルーフサイドレールの横断面視で、上記レール補強パネルの他部分に他の屈曲部を成形し、上記両屈曲部のうち、いずれか一方が車体の内方側に向って突出し、他方が外方側に向って突出するようにしてある。
【００４９】
このため、上記したように、ピラーに対し与えられる外力に基づき、上記スポット溶接に大きい外力が与えられようとするときには、上記屈曲部が撓むことに加えて、他の屈曲部も撓むため、上記スポット溶接に大きい外力が与えられることは、より確実に抑制され、よって、このスポット溶接の破断は更に確実に防止される。
【００５０】
また、上記したように、レール補強パネルに成形される両屈曲部の突出方向を互いに逆方向にしてあるため、上記ルーフサイドレールのレールアウタパネルとレールインナパネルとの間の空間の一部に上記レール補強パネルが偏って位置する、ということが防止され、よって、上記レール補強パネルの断面強度がより均一となって、車体の強度上有益である。
【００５１】
請求項２の発明は、上記ピラーが、車体の幅方向で互いに対面するピラーアウタパネルおよびピラーインナパネルと、これら両パネルの間に介設されるピラー補強パネルとを備えた自動車車体の上側部構造において、
【００５２】
上記屈曲部と上記ピラー補強パネルの上端部とを互いに結合させてある。
【００５３】
このため、上記したように、ピラーに対し与えられる外力に基づき、このピラーにより上記ルーフサイドレールの中途部が下方に向うよう引張されるとき、上記ピラーのピラー補強パネルが上記屈曲部を直ちに下方に撓ませることから、上記スポット溶接に大きい外力が与えられることは直ちに抑制され、よって、このスポット溶接の破断は更に確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図１】図３の１−１線矢視断面図である。
【図２】車体の部分側面図である。
【図３】図２の部分拡大詳細図である。
【図４】図３の４−４線矢視断面図である。
【図５】図３の５−５線矢視断面図である。
【符号の説明】
１車体
４ルーフサイドレール
５ルーフパネル
６中途部
７センタピラー（ピラー）
８車室
１７レールアウタパネル
１８レールインナパネル
１９レール補強パネル
２２ピラーアウタパネル
２３ピラーインナパネル
２４ピラー補強パネル
２６シートベルト
２７シートベルトアンカ
３１屈曲部
３２屈曲部
３４空間
Ｆ外力
Ｓスポット溶接[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention relates to an upper part structure of an automobile body, and more particularly to a structure of a connecting part between a midway part of a roof side rail in the front-rear direction and an upper end part of a pillar.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, the upper side structure of the automobile body is disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 9-76937.
[0003]
According to the above publication, the upper portion of the vehicle body is positioned below the roof side rail extending in the front-rear direction of the vehicle body and the middle portion of the roof side rail in the front-rear direction and extending in the vertical direction. A center pillar coupled to a middle part of the roof side rail, and the rail side panel and the rail inner panel that are opposed to each other in the width direction of the vehicle body, and the rail reinforcement interposed between the two panels. With a panel.
[0004]
Further, in the above configuration, conventionally, the lower edge portions of the rail outer panel, the rail inner panel, and the rail reinforcing panel are joined to each other by spot welding, and a seat belt anchor is attached to the center pillar, and is connected to the seat belt anchor. Some seat belts allow a seated person seated on the seat to be held on the seat.
[0005]
When a vehicle having the above configuration collides with an object in front of it while traveling forward ("front collision"), a seated person on the seat tries to move relatively forward from the seat due to its inertial force. The belt tries to hold the seated person on the seat, and the seat belt is firmly supported by the center pillar via the seat belt anchor. Therefore, the seated person is held and protected on the seat by the seat belt.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, at the time of the “front collision” of the automobile, generally, a large external force directed forward is applied to the center pillar via the seat belt anchor. In this case, when the center pillar bends forward and the center pillar pulls the middle part of the roof side rail downward, stress concentration occurs in the roof side rail portion in the vicinity of the rear of the center pillar. As a result, of the spot welds, spot welds located near the rear of the center pillar are broken, and the rail outer panel, the rail inner panel, and the rail reinforcing panel are mutually connected at the lower edge portions. There is a risk that the connection will be released.
[0007]
The present invention has been made paying attention to the above-described circumstances, and even when a large external force is applied to the pillar forward through the seat belt anchor during the “front collision” of the automobile, It is an object to prevent the spot welding of the roof side rail portion in the vicinity of the rear from being easily broken.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the structure of the upper part of the automobile body of the present invention is as follows. In addition, the code | symbol attached | subjected to each term in this section does not limit the technical scope of this invention to the content of the term of the "embodiment of invention" mentioned later.
[0009]
The first aspect of the present invention is the roof side rail 4 extending in the front-rear direction of the vehicle body 1 and the lower side of the roof side rail 4 in the front-rear direction in the front-rear direction 6 and extending in the vertical direction. 4 and a pillar 7 coupled to the midway portion 6, and the roof side rail 4 is disposed between the rail outer panel 17 and the rail inner panel 18 facing each other in the width direction of the vehicle body 1, and between these panels 17, 18. The rail outer panel 17, the rail inner panel 18, and the lower edge portions of the rail reinforcing panel 19 are joined to each other by spot welding S 2, and the middle portion of the pillar 7 in the vertical direction is provided. In the upper part structure of the automobile body with the seat belt anchor 27 attached thereto,
[0010]
Of the spot weld S2, a groove-shaped bent portion is formed in a part of the rail reinforcing panel 19 in a cross-sectional view of the roof side rail 4 passing through the spot weld S2 ′ located in the vicinity of the rear of the pillar 7 (FIG. 1). 31 is molded ,
[0011]
Cross section view of the upper Symbol roof side rail 4 (FIG. 1), molding the other bent portion 32 to the other portion of the rail reinforcing panel 19, out of the two bent portions 31 and 32, either one (the bent portion 31) protrudes toward the inner side of the vehicle body 1, and the other (the other bent portion 32) protrudes toward the outer side.
[0012]
According to the invention of claim 2 , in addition to the invention of claim 1 , the pillar 7 includes a pillar outer panel 22 and a pillar inner panel 23 facing each other in the width direction of the vehicle body 1, and an intervening space between the panels 22 and 23. In the upper side structure of the automobile body provided with the pillar reinforcing panel 24 provided,
[0013]
The bent portion 31 and the upper end portion of the pillar reinforcing panel 24 are coupled to each other.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0015]
In the figure, reference numeral 1 denotes a vehicle body 1 made of sheet metal of an automobile, and an arrow Fr indicates the front in the traveling direction of the automobile.
[0016]
The vehicle body 1 is supported on the traveling road surface by front and rear wheels 2. The vehicle body 1 includes a lower member 3 that forms a lower portion thereof and has a floor panel (not shown), a pair of left and right roof side rails 4 that form left and right upper portions of the vehicle body 1 and extend long in the front-rear direction, A roof panel 5 installed and supported on the roof side rail 4, and a lower end portion of the roof side rail 4 extending in the vertical direction is positioned below the midway portion 6 in the front-rear direction of the roof side rail 4 and coupled to the lower member 3. On the other hand, a center pillar 7 having an upper end portion coupled to the middle portion 6 of the roof side rail 4 is provided, and the roof side rail 4 and the roof panel 5 are connected to the lower member 3 via the center pillar 7 and other pillars. And are supported.
[0017]
An interior space of the vehicle body 1 surrounded by the constituent members 3 to 7 of the vehicle body 1 is a vehicle compartment 8, and seats (not shown) for seating passengers are arranged in the vehicle compartment 8, and these seats are arranged in the lower part. It is supported on the member 3.
[0018]
A door opening 11 is formed in front of the center pillar 7 to communicate the inside and outside of the passenger compartment 8, that is, a rear edge portion of the door opening 11 is formed by the center pillar 7, and the door opening 11 can be opened and closed. A side door 12 is provided. In addition, a window opening 13 that communicates the inside and outside of the passenger compartment 8 is formed behind the center pillar 7, and a window glass (not shown) that closes the window opening 13 is provided. A wheel house 14 that covers the rear wheel 2 from above is formed in the vehicle body 1 at the lower rear of the center pillar 7 and below the window opening 13.
[0019]
The roof side rail 4 is a rail outer panel 17 and a rail inner panel 18 that face each other in the width direction of the vehicle body 1, and a rail that is interposed between the panels 17 and 18 to improve the strength of the roof side rail 4. And a reinforcing panel 19. Each upper edge part of these panels 17-19 and the outer edge part of the said roof panel 5 are mutually couple | bonded by spot welding S1, The said rail outer panel 17 and rail in front of the said middle part 6 of the said roof side rail 4, and back The lower edge portions of the inner panel 18 and the rail reinforcing panel 19 are connected to each other by spot welding S2. Thereby, each cross section of the roof side rail 4 in the front-rear direction is a closed cross section, and the strength and rigidity are improved.
[0020]
The center pillar 7 includes a pillar outer panel 22 and a pillar inner panel 23 that face each other in the width direction of the vehicle body 1, and a pillar reinforcing panel that is interposed between the panels 22 and 23 to improve the strength of the center pillar 7. 24. The front edge portions of these panels 22 to 24 are connected to each other by spot welding S3, and the rear edge portions are connected to each other by spot welding S4. Thereby, each cross section of the center pillar 7 in the vertical direction is closed, and the strength and rigidity are improved.
[0021]
3 and 5, the rail outer panel 17 and the pillar outer panel 22 are integrally formed with each other at the joint portion between the middle portion 6 of the roof side rail 4 and the upper end portion of the center pillar 7. Further, the lower edge portion of the rail inner panel 18 in the middle portion 6 of the roof side rail 4 and the upper edge portion of the pillar inner panel 23 are coupled to each other by spot welding S5. Further, the lower edge portions of the rail outer panel 17 and the rail inner panel 18 and the rear edge portion of the upper end portion of the pillar reinforcing panel 24 are coupled to each other by spot welding S6. As a result, the roof side rail 4, the midway portion 6, and the upper end portion of the center pillar 7 are firmly coupled to each other.
[0022]
In the upper part, which is the middle part of the center pillar 7 in the vertical direction, the pillar inner panel 23 and the pillar reinforcing panel 24 are overlapped so as to be in surface contact with each other, and the pillar inner panel 23 and the pillar reinforcing panel 24 are overlapped. A seat belt anchor 27 for connecting the seat belt 26 to the mating portion is attached by a fastener 28. The seat belt 26 is provided for a seat installed in the lower front of the seat belt anchor 27. The seat belt 26 extends from the seat belt anchor 27 in the front lower direction and is seated on the seat. The seated occupant can be held on the seat.
[0023]
Of the spot welds S2 in which the lower edge portions of the rail outer panel 17, the rail inner panel 18, and the rail reinforcing panel 19 are joined, the positions are adjacent to the rear of the center pillar 7 and adjacent to the rear of the center pillar 7. In the cross-sectional view of the roof side rail 4 passing through the spot weld S2 ′ (FIG. 1), only a part of the rail reinforcement panel 19, that is, the lower part of the rail reinforcement panel 19 in the vicinity of the upper portion of the spot weld S2 ′ Only the groove-shaped bent portion 31 is formed. The bent portion 31 is continuously formed from the midway portion 6 of the roof side rail 4 that is at least a connecting portion with the upper end portion of the center pillar 7 to the vicinity of the upper portion of the spot weld S2 ′. A groove (bead) extending in the front-rear direction is formed in the rail reinforcing panel 19.
[0024]
In the cross-sectional view of the roof side rail 4 (FIG. 1), another bent portion 32 extending in a flat groove shape is formed on the upper portion which is the other portion of the rail reinforcing panel 19. One of the bent portions 31 and 32 protrudes toward the inner side of the vehicle body 1 and the other bent portion protrudes toward the outer side of the vehicle body 1. Specifically, the bent portion 31 protrudes toward the inner side (inner lower side) of the vehicle body 1, and the other bent portion 32 protrudes toward the outer side (outer upper side) of the vehicle body 1, and the rail outer panel 17. The portion of the rail reinforcing panel 19 in the space 34 surrounded by the rail inner panel 18 has an S-shape as a whole.
[0025]
In particular, in FIG. 5, the outer surface of the protruding end portion of the bent portion 31 and the upper end portion of the pillar reinforcing panel 24 are coupled to each other by spot welding S <b> 7. The strength of the joint with the center pillar 7 is improved.
[0026]
1, 3 and 5, the bent portion 31 may be formed on the upper portion of the rail reinforcing panel 19 together with the bent portion 31 instead of the bent portion 31 shown in the solid line. The rail reinforcing panel 19 may be provided at the center in the vertical direction, or the rail reinforcing panel 19 may be formed in a zigzag shape by providing a plurality of bent portions 31 and reversing the protruding directions. Further, the groove shape of the bent portion 31 in the cross-sectional shape of the roof side rail 4 includes a U shape, a V shape, an arc shape, and a shape in which these are combined. It is a waste.
[0027]
According to the above configuration, in the spot welding S2 when the lower edge portions of the rail outer panel 17, the rail inner panel 18, and the rail reinforcing panel 19 are coupled to each other by spot welding S2, the vicinity of the rear of the center pillar 7 A groove-shaped bent portion 31 is formed only in a part of the rail reinforcing panel 19 in a cross-sectional view (FIG. 1) of the roof side rail 4 passing through the spot weld S2 ′ located at the center.
[0028]
Here, at the time of the “front collision” of the automobile, a large external force F directed to the center pillar 7 is applied to the center pillar 7 via the seat belt anchor 27, and the center pillar 7 bends forward and downward. When the middle portion 6 of the roof side rail 4 is pulled downward by the above, stress concentration tends to occur in the portion of the roof side rail 4 in the vicinity of the rear of the center pillar 7, and as a result, the center pillar 7 The spot weld S2 ′ adjacent to the center pillar 7 may break in the vicinity of the rear of the rail, and the lower edge portions of the rail outer panel 17, the rail inner panel 18, and the rail reinforcing panel 19 may be released from each other. is there.
[0029]
However, as described above, since the bent portion 31 is formed in a part of the rail reinforcing panel 19 in the cross sectional view of the roof side rail 4 passing through the spot weld S2 ′ (FIG. 1), the external force F Accordingly, when stress concentration occurs in the portion of the roof side rail 4 in the vicinity of the rear side of the center pillar 7 and a large external force is to be applied to the spot weld S2 ′, the bent portion 31 undergoes elastic deformation and plastic deformation. Regardless of bending, it is possible to suppress a large external force from being applied to the spot weld S2 ′.
[0030]
Therefore, the spot welding S2 ′ is prevented from breaking due to the stress concentration, and the coupling of the rail outer panel 17, the rail inner panel 18, and the rail reinforcing panel 19 is more reliably maintained.
[0031]
If the portion of the rail reinforcement panel 19 in the space 34 surrounded by the rail outer panel 17 and the rail inner panel 18 is bent so as to be curved with a large radius as a whole, each portion of the rail reinforcement panel 19 is assumed. Rigidity becomes too high. Therefore, it is difficult to cause the rail reinforcing panel 19 to bend based on the external force F applied to the center pillar 7. That is, in the above configuration, the suppression of breakage of the spot weld S2 ′ is suppressed. It is not easy.
[0032]
Further, as described above, in the cross-sectional view of the roof side rail 4 passing through the spot weld S2 ′ (FIG. 1), only the lower part which is a part of the rail reinforcing panel 19 in the vicinity of the upper portion of the spot weld S2 ′ is used. The bent portion 31 is formed.
[0033]
Therefore, as described above, when a large external force is applied to the spot weld S2 ′ based on the external force F applied to the center pillar 7, the bent portion 31 in the vicinity of the spot weld S2 ′ immediately Being bent and applying a large external force to the spot weld S2 ′ is more reliably suppressed, and thus the breakage of the spot weld S2 ′ is further reliably prevented.
[0034]
In addition, as described above, the bent portion 31 is continuously formed from at least the middle portion 6 of the roof side rail 4 to the vicinity of the upper portion of the spot weld S2 ′, and extends in the rail reinforcing panel 19 in the front-rear direction (see FIG. Bead).
[0035]
For this reason, the groove formed in the bent portion 31 improves the strength and rigidity of the middle portion 6 of the roof side rail 4 against the external force in the front-rear direction, and the middle portion 6 and the center of the roof side rail 4 are improved. The strength of the joint with the pillar 7 is improved.
[0036]
Further, as described above, in the cross-sectional view of the roof side rail 4 (FIG. 1), the other bent portion 32 of the groove shape is formed in the other portion of the rail reinforcing panel 19, and the both bent portions 31, 32 are formed. Any one of them protrudes toward the inner side of the vehicle body 1 and the other protrudes toward the outer side.
[0037]
For this reason, as described above, when a large external force is to be applied to the spot weld S2 ′ based on the external force F applied to the center pillar 7, in addition to the bending portion 31 being bent, Since the bent portion 32 is also bent, it is more reliably suppressed that a large external force is applied to the spot weld S2 ′, and thus the breakage of the spot weld S2 ′ is further reliably prevented.
[0038]
Further, as described above, since the projecting directions of the two bent portions 31 and 32 formed on the rail reinforcing panel 19 are opposite to each other, the space between the rail outer panel 17 and the rail inner panel 18 of the roof side rail 4 is different. The rail reinforcing panel 19 is prevented from being biased in a part of the space 34, and thus the cross-sectional strength of the rail reinforcing panel 19 becomes more uniform, which is beneficial for the strength of the vehicle body 1.
[0039]
As described above, the center pillar 7 includes the pillar outer panel 22 and the pillar inner panel 23 facing each other in the width direction of the vehicle body 1, and the pillar reinforcing panel 24 interposed between the panels 22 and 23. In the upper structure of the automobile body provided, the bent portion 31 and the upper end portion of the pillar reinforcing panel 24 are coupled to each other.
[0040]
Therefore, as described above, when the center pillar 7 pulls the midway portion 6 of the roof side rail 4 downward based on the external force F applied to the center pillar 7, the pillar of the center pillar 7 is pulled. Since the reinforcing panel 24 immediately deflects the bent portion 31 downward, it is immediately suppressed that a large external force is applied to the spot weld S2 ′. Therefore, the breakage of the spot weld S2 ′ is further reliably prevented. .
[0041]
In addition, although the above is based on the example of illustration, it may replace with the said center pillar 7 and each said structure may be applied to a quarter pillar.
[0042]
【The invention's effect】
The effects of the present invention are as follows.
[0043]
According to the first aspect of the present invention, there is provided a roof side rail extending in the front-rear direction of the vehicle body, and positioned below a midway portion in the front-rear direction of the roof side rail and extending in the vertical direction. The roof side rail includes a rail outer panel and a rail inner panel facing each other in the width direction of the vehicle body, and a rail reinforcing panel interposed between the two panels, the rail outer panel In the upper part structure of an automobile body in which each lower edge part of the rail inner panel and the rail reinforcing panel is joined to each other by spot welding, and a seat belt anchor is attached to the middle part in the vertical direction of the pillar,
[0044]
Among the spot welds, a groove-shaped bent portion is formed in a part of the rail reinforcing panel in a cross-sectional view of the roof side rail passing through the spot weld located near the rear of the pillar.
[0045]
Here, at the time of the “front collision” of the automobile, a large external force is applied to the pillar forward via the seat belt anchor, and the pillar bends forward. The middle of the roof side rail is lowered by the pillar. When it is pulled toward the rear, the stress concentration tends to occur in the roof side rail portion in the vicinity of the rear of the pillar. As a result, the spot welding in the vicinity of the rear of the pillar breaks, and the rail outer panel, rail inner There is a possibility that the coupling between the lower ends of the panel and the rail reinforcing panel is released.
[0046]
However, as described above, a bent portion is formed on a part of the rail reinforcing panel in a cross-sectional view of the roof side rail passing through spot welding. Therefore, based on the external force, when stress concentration occurs in the portion of the roof side rail in the vicinity of the rear of the pillar and a large external force is to be applied to the spot welding, the bending portion is bent, It is suppressed that a large external force is applied to spot welding.
[0047]
Therefore, the spot welding is prevented from breaking due to the stress concentration, and the coupling of the rail outer panel, the rail inner panel, and the rail reinforcing panel is more reliably maintained.
[0048]
Further , in a cross-sectional view of the roof side rail, another bent portion is formed on the other portion of the rail reinforcing panel, and one of the two bent portions protrudes toward the inner side of the vehicle body, and the other Protrudes outward.
[0049]
For this reason, as described above, when a large external force is to be applied to the spot welding based on the external force applied to the pillar, in addition to the bending portion being bent, other bending portions are also bent. Further, it is more reliably suppressed that a large external force is applied to the spot welding, so that the breakage of the spot welding is further reliably prevented.
[0050]
Further, as described above, since the protruding directions of the two bent portions formed on the rail reinforcing panel are opposite to each other, the roof side rail has a portion of the space between the rail outer panel and the rail inner panel. It is possible to prevent the rail reinforcing panel from being biased, and thus the cross-sectional strength of the rail reinforcing panel becomes more uniform, which is beneficial in terms of the strength of the vehicle body.
[0051]
According to a second aspect of the present invention, there is provided an upper part structure of an automobile body in which the pillar includes a pillar outer panel and a pillar inner panel facing each other in the width direction of the vehicle body, and a pillar reinforcing panel interposed between the two panels. In
[0052]
The bent portion and the upper end portion of the pillar reinforcing panel are coupled to each other.
[0053]
For this reason, as described above, when the middle portion of the roof side rail is pulled downward by the pillar based on the external force applied to the pillar, the pillar reinforcing panel of the pillar immediately lowers the bent portion. Therefore, it is immediately suppressed that a large external force is applied to the spot welding, so that the breakage of the spot welding is further reliably prevented.
[Brief description of the drawings]
1 is a cross-sectional view taken along line 1-1 in FIG. 3;
FIG. 2 is a partial side view of a vehicle body.
FIG. 3 is a partially enlarged detail view of FIG. 2;
4 is a cross-sectional view taken along line 4-4 of FIG.
5 is a cross-sectional view taken along line 5-5 in FIG.
[Explanation of symbols]
1 Car body 4 Roof side rail 5 Roof panel 6 Middle part 7 Center pillar (pillar)
8 compartment 17 rail outer panel 18 rail inner panel 19 rail reinforcing panel 22 pillar outer panel 23 pillar inner panel 24 pillar reinforcing panel 26 seat belt 27 seat belt anchor 31 bent portion 32 bent portion 34 space F external force S spot welding

Claims

車体の前後方向に延びるルーフサイドレールと、このルーフサイドレールの前後方向の中途部の下方に位置して上下方向に延びその上端部が上記ルーフサイドレールの中途部に結合されるピラーとを備え、上記ルーフサイドレールが、車体の幅方向で互いに対面するレールアウタパネルおよびレールインナパネルと、これら両パネルの間に介設されるレール補強パネルとを備え、上記レールアウタパネル、レールインナパネル、およびレール補強パネルの各下縁部を互いにスポット溶接により結合させ、上記ピラーの上下方向の中途部にシートベルトアンカを取り付けた自動車車体の上側部構造において、
上記スポット溶接のうち、上記ピラーの後方近傍に位置するスポット溶接を通る上記ルーフサイドレールの横断面視で、上記レール補強パネルの一部分に溝形状の屈曲部を成形し、
上記ルーフサイドレールの横断面視で、上記レール補強パネルの他部分に他の屈曲部を成形し、上記両屈曲部のうち、いずれか一方が車体の内方側に向って突出し、他方が外方側に向って突出するようにした自動車車体の上側部構造。A roof side rail extending in the front-rear direction of the vehicle body, and a pillar that is positioned below the middle part of the roof side rail in the front-rear direction and extends in the vertical direction and whose upper end is coupled to the middle part of the roof side rail. The roof side rail includes a rail outer panel and a rail inner panel facing each other in the width direction of the vehicle body, and a rail reinforcing panel interposed between the two panels, the rail outer panel, the rail inner panel, and the rail In the upper part structure of an automobile body in which the lower edge portions of the reinforcing panel are joined to each other by spot welding, and a seat belt anchor is attached to the middle part of the pillar in the vertical direction,
Among the spot welds, in a cross-sectional view of the roof side rail passing through spot welds located in the vicinity of the rear of the pillar, a groove-shaped bent portion is formed in a part of the rail reinforcing panel ,
In cross-section view of the upper Symbol roof side rail, molding the other of the bent portion to the other portion of the rail reinforcement panel, of the two bent portions, one is toward the inner side of the vehicle body protrudes the other the upper part structure of the automotive vehicle body which is adapted to protrude toward the outer side.

上記ピラーが、車体の幅方向で互いに対面するピラーアウタパネルおよびピラーインナパネルと、これら両パネルの間に介設されるピラー補強パネルとを備えた自動車車体の上側部構造において、
上記屈曲部と上記ピラー補強パネルの上端部とを互いに結合させた請求項１に記載の自動車車体の上側部構造。In the upper part structure of an automobile body, the pillar includes a pillar outer panel and a pillar inner panel facing each other in the width direction of the vehicle body, and a pillar reinforcing panel interposed between the two panels.
The upper side structure of an automobile body according to claim 1, wherein the bent portion and the upper end portion of the pillar reinforcing panel are coupled to each other.