JP4174671B2 - 溶液吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蛋白質、核酸等の生体試料やインク等の溶液を吐出する溶液吐出装置に関し、特に、マイクロチップの作製に好適な改良技術に関する。

バイオテクノロジー技術の進展により、ヒトゲノムが解読され、遺伝子研究は蛋白質の構造解析及び機能解析の段階へ移行している。例えば、医薬品の研究などにおいては、どのような蛋白質が病状にどのように関係しているのか、さらには、その働きを抑制するにはどのような薬品を開発すればよいかなど、プロテオミクスの研究が重要となりつつある。このようなプロテオミクスの研究において、各種の蛋白質を基板上にスポッティングしたプロテインチップが利用されている。同チップの作製手法として、例えば、特開平11−187900号公報(特許文献1)に開示されているように、インクジェットヘッドから各種の蛋白質含有溶液を吐出し、固相上へスポッティングする手法が知られている。
特開平11−187900号公報
しかし、蛋白質や核酸等の生体試料やインク等の溶液は、含有する溶質の種類やその含有量によって物性が著しく異なるため、従来の手法では物性の異なる複数種類の溶液を同時に吐出し、固相上へスポッティングするのは困難であった。このため、従来の手法では、多種類の蛋白質からなるプロテインチップを作製するには時間を要し、生産効率が良くない上に時間の経過により蛋白質が失活し、プロテインチップの信頼性が低下する問題があった。このような問題は、DNAマイクロアレイを作成する場合にも生じていた。
よって、本発明は、上記の課題を解決することのできる溶液吐出装置を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
上記目的を達成するため、本発明の第1の形態によれば、第1の溶液を吐出する第1の吐出手段と、前記第1の溶液と異なる物性を有する第2の溶液を吐出する第2の吐出手段と、前記第1の溶液の物性及び前記第2の溶液の物性に基づいて、前記第1の吐出手段及び前記第2の吐出手段の吐出動作を制御する吐出制御手段と、を備えたことを特徴とする溶液吐出装置を提供する。
かかる構成により、物性の異なる複数種類の溶液を吐出する場合であっても、当該複数種類の溶液を略同時に吐出することができるため、きわめて高速に複数種類の溶液を固相上にスポッティングすることができる。また、多種類の蛋白質や核酸等の生体試料を固相上に高速にスポッティングすることができるため、プロテインチップの生産効率を飛躍的に向上させることができる。また、スポッティング後のプロテインチップの処理を迅速に行うことができるため、スポッティングされた生体試料の活性を十分に保つことができる。
また、前記吐出制御手段は、前記第1の溶液及び前記第2の溶液の吐出量を制御してもよい。この場合、前記第1の吐出手段は、前記第1の溶液により基板上に第1のスポットを形成し、前記第2の吐出手段は、前記第2の溶液により前記基板上に第2のスポットを形成し、前記吐出制御手段は、前記第1のスポットを形成する前記第1の溶液の量と前記第2のスポットを形成する前記第2の溶液の量とが略等しくなるように前記第1の吐出手段及び前記第2の吐出手段を制御することが好ましい。また、前記吐出制御手段は、前記第1の溶液及び前記第2の溶液の吐出回数を制御してもよい。この場合、前記吐出制御手段は、前記第1のスポットを形成する前記第1の溶液の量と前記第2のスポットを形成する前記第2の溶液の量とが略等しくなるように、前記第1の吐出手段が前記第1の溶液を吐出する回数、及び前記第2の吐出手段が前記第2の溶液を吐出する回数を制御することが好ましい。
かかる構成により、物性の異なる複数種類の溶液を吐出する場合であっても、略同時に形成されたスポットに含まれる各溶液の量を正確に制御することができるため、作製されたプロテインチップの品質を高めることができる。ひいてはプロテインチップを用いた診断の確実性を向上させることができる。
また、前記吐出制御手段は、前記第1の溶液及び前記第2の溶液に含まれる溶質のモル数に基づいて前記第1の吐出手段及び前記第2の吐出手段を制御してもよい。この場合、前記第1の吐出手段は、前記第1の溶液により基板上に第1のスポットを形成し、前記第2の吐出手段は、前記第2の溶液により前記基板上に第2のスポットを形成し、前記吐出制御手段は、前記第1のスポットに含まれる溶質のモル数と、前記第2のスポットに含まれる溶質のモル数とが略等しくなるように、前記第1の溶液及び前記第2の溶液の吐出量を制御することが好ましい。また、前記吐出制御手段は、前記第1のスポットに含まれる溶質のモル数と、前記第2のスポットに含まれる溶質のモル数とが略等しくなるように、前記第1の吐出手段が前記第1の溶液を吐出する回数、及び前記第2の吐出手段が前記第2の溶液を吐出する回数を制御してもよい。
かかる構成により、物性の異なる複数種類の溶液を吐出する場合であっても、略同時に形成されたスポットに含まれる各溶質の量を正確に制御することができるため、作製されたプロテインチップの品質を高めることができる。ひいてはプロテインチップを用いた診断の確実性を向上させることができる。
また、前記吐出制御手段は、前記第1の溶液及び前記第2の溶液の粘度に基づいて、前記第1の吐出手段及び前記第2の吐出手段を制御してもよい。この場合、当該溶液吐出装置は、前記第1の溶液及び前記第2の溶液の粘度を検出する粘度検出手段をさらに備え、前記吐出制御手段は、検出された前記粘度に基づいて前記第1の吐出手段及び前記第2の吐出手段を制御してもよい。
かかる構成により、物性が未知な溶液を含む複数種類の溶液を吐出する場合であっても、当該複数種類の溶液を略同時に吐出させることができる。また、略同時に形成されたスポットに含まれる各溶液の量を正確に制御することができるため、作製されたプロテインチップの品質を高めることができる。ひいてはプロテインチップを用いた診断の確実性を向上させることができる。
本発明の第2の形態によれば、第1の溶液を格納する第1の格納手段と、第1の溶液と異なる物性を有する第2の溶液を格納する第2の格納手段と、前記第1の溶液を吐出する第1の吐出手段と、前記第2の溶液を吐出する第2の吐出手段と、前記第1の溶液の物性に応じて形成された、前記第1の格納手段に格納された前記第1の溶液を前記第1の吐出手段に案内する第1の流路と、前記第2の溶液の物性に応じて形成された、前記第2の格納手段に格納された前記第2の溶液を前記第2の吐出手段に案内する第2の流路と、を備えたことを特徴とする溶液吐出装置を提供する。

以下、図面を参照しつつ、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る溶液吐出装置の一例であるプロテインディスペンシング装置100の構成図である。同装置100は、異種蛋白質を略同時に吐出するためのマイクロディスペンサアレイ10と、多種類の蛋白質を高密度なアレイ状にスポッティングしたプロテインチップ20を載置するためのステージ30と、マイクロディスペンサアレイ10とプロテインチップ20とを相対的に移動させ、蛋白質溶液の吐出制御を行う駆動制御装置40と、プロテインチップ20上への蛋白質溶液の吐出状態を光学的に検出するCCDセンサ50を備えて構成されている。
図2は、マイクロディスペンサアレイ10の構成図である。同アレイ10は、i行×j列の位置にマイクロディスペンサ10a−ijをマトリクス状に配列した構成を備えている。同図においては、5行×5列の構成を例示している。各々のマイクロディスペンサ10a−ijからは互いに異なる蛋白質溶液が吐出されるように構成されている。同アレイ10の行数及び列数並びにマイクロディスペンサ10a−ijの総数は、スポッティングする蛋白質溶液の種類、吐出量などに応じて適宜定められる。例えば、多量の吐出量を予定する蛋白質溶液に対しては、複数のマイクロディスペンサ10a−ijが同一種類の蛋白質溶液を含むようにマイクロディスペンサアレイ10を構成する。同図には図示してないが、各々のマイクロディスペンサ10a−ijは、隣接するマイクロディスペンサ10a−(i±1)(j±1)との相対的な位置決めをするための係止機構を備えており、所定の収納容器に収められてディスペンサ間のピッチが等間隔になるように設計されている。
図3は、マイクロディスペンサ10aの構成図、図4は、同ディスペンサ10aの分解斜視図である。説明の便宜上、一部透視図としている。マイクロディスペンサ10aは、蓋11と、ヘッドチップ12と、タンク13と、ケース14とを備えて構成されている。蓋11には蛋白質溶液を吐出させるための開口部112を具備する吐出口111が形成されている。ヘッドチップ12は静電駆動タイプのヘッド構造を備えた積層基板構造体であり、タンク13の中空部131内に貯蔵された蛋白質含有溶液を吐出するように構成されている。中空部131の容積は、例えば、1mlである。蛋白質含有溶液を安定に吐出するには、中空部131内に充填される溶液の粘度は1mNs/m2〜20mNs/m2、表面張力30mN/m〜50mN/mとなる範囲が望ましい。ケース14は中空部141内にヘッドチップ12及びタンク14を収容し、さらに中空部141の開口部を塞ぐように蓋11が接着される。
蓋11及びケース14の構成素材としては、成型し易く適度の強度を備え、蛋白質含有溶液に対する耐食性のある材料であれば、特に限定されるものではないが、例えば、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂、或いはガラス材料などが好適である。また、タンク13の構成素材としては、充填する溶液に対する耐食性及び充填液に適度な内圧を加えてヘッドチップ12に溶液を供給するための適度な弾力性を備えた材料であれば、特に限定されるものではないが、例えば、ブチルゴムなどが好適である。ヘッドチップ12に対して安定した液供給を行うには、溶液を大気圧よりも小さな圧力(負圧)下で中空部131内に格納しなければならないが、ブチルゴムでタンク13を構成すれば、液体や水蒸気の透過性が低いので、タンク内外へ気体や水蒸気が侵入したり液体が流出したりすることを防ぎつつ、所定の圧力条件を満たすことができる。また、タンク13の構成素材として、収容する蛋白質を変性させたりする可能性があるものを予め除去することが好ましい。
尚、同図に図示してないが、タンク13には蛋白質含有溶液を充填するための充填口及びヘッドチップ12への溶液の供給口以外を密封するためのパッキンを備えて密封処理が施されている。このように溶液の充填口を封止し、マイクロディスペンサ10aを使い捨て構造とすることで、他の生体分子とのクロスコンタミネーションを効果的に防止することができる。
図5は、ヘッドチップ12の分解斜視図、図6は、図5におけるA−A線断面図である。ヘッドチップ12は加圧室基板210の表面及び裏面のそれぞれを電極基板220及び上部基板230により肉厚方向に挟持する方向に積層した構造を備えている。加圧室基板210はノズル211と、ノズル溝212と、加圧室213と、供給溝214と、格納手段の一例であるリザーバ215を含む流路構造を備えて構成されており、シリコン基板を所定のパターンに凹陥状に食刻形成することにより得られる。加圧室基板210として用いられるシリコン基板としては、単結晶シリコン基板、多結晶シリコン基板、SOI基板のいずれでもよい。シリコン基板の面方位を(110)とすると、水酸化カリウム水溶液で異方性エッチングすると、断面舟型の加圧室213及びリザーバ215が形成される。加圧室基板210は、図6に示すように、シリコン基板216の表面を熱酸化法、スパッタ法、蒸着法、イオンプレーティング法、ゾル・ゲル法、CVD法などで成膜したシリコン酸化膜217で被覆した構成を成している。加圧室基板210の表面をシリコン酸化膜217で被覆することにより、蛋白質、DNA、RNA、PNA、抗原抗体などの生体試料との親和性を高めることができ、プロテインディスペンサヘッドとして好適である。
ノズルピッチの好ましい距離は、蛋白質溶液とノズルヘッドとの接触角や、蛋白質溶液の表面張力などによって著しく異なるが、クロスコンタミネーションが生じにくい間隔であれば特に限定されるものではなく、例えば、0.5mm程度が好ましい。また、図5に示す例では、1チップあたり3ノズル系統の流路構造を採用する場合を例示しているが、これに限られるものではなく、圧力室基板210の面積や、蛋白質溶液の物性的特性(粘度、溶質のモル数、表面張力、接触角)などを基に最適な流路構造を決定すればよい。また、本実施形態においてヘッドチップ12は、複数のノズル211、ノズル溝212、加圧室213、及び供給溝214を有するが、当該複数のノズル211、ノズル溝212、加圧室213、及び供給溝214は、それぞれ異なる流路特性(形状、体積、断面積など)を有するように形成されてもよい。
電極基板220は、静電駆動タイプのヘッド構造において、電圧を印加するための個別電極(対向電極)222を収納するための基板であり、硼珪酸硝子基板などから構成される。硼珪酸硝子基板によれば、アルカリイオンを多く含み、熱膨張係数がシリコン基板とほぼ一致するため、加圧室基板210との陽極接合に好適である。陽極接合によれば、接着剤を使用しないため、生体試料に対して衛生的な接合を得ることが可能となる。また、加圧室基板210に貼り合わされた場合に、各々の加圧室213に対応する位置に凹部221が形成されている。各々の凹部221の底面には導電薄膜から成る個別電極222が成膜されており、配線223を通じて電源240に導通している。個別電極222として、例えば、スパッタ法で0.1μm程度の膜厚に成膜したITOなどが好適である。個別電極222と加圧室基板210間の微小ギャップは、静電駆動により溶液吐出が可能となる距離に選定することが好ましく、例えば、0.2μm程度が好適である。
共通電極として機能する加圧室基板210と、個々の個別電極222との間に振幅0Vから35Vの矩形波を印加すると、加圧室213の底面と個別電極222間に静電力が作用し、加圧室213の底面が凹部221側にわずかに撓み、弾性変形を起こす。このとき、加圧室213の底面は振動板218として機能する。次いで、矩形波の振幅を0Vにすると、静電力は解除され、振動板218の撓みは元に復元し、加圧室213内の圧力を瞬間的に高める。すると、ノズル211から蛋白質含有溶液が吐出される。加圧室213内に変形した振動板218はその反発力により再度、凹部221側に撓み、リザーバ215から加圧室213内へ1発分の蛋白質溶液が補給される。尚、上部基板230の構成素材としては、一定の剛性、蛋白質含有溶液に対する腐食性、コスト、視認性などを考慮すると、硼珪酸硝子などの硝子基板が好適である。
図7は、ヘッドチップ12を駆動制御するための駆動制御装置40の構成図である。同制御装置40は、CPU303を中心に構成された制御部301と、ヘッドチップ12を中心に構成された回路基板302を主要構成として備えている。制御部301はCPU303と、RAM304と、ROM305と、論理ゲートアレイ306と、駆動パルス発生回路307と、入出力インターフェース309と、溶液物性判断回路とを備えて構成されている。回路基板302は、コネクタ312と、ヘッドドライバIC313と、ヘッドチップ12とを備えて構成されている。また、同制御装置は、格納手段の一例である複数のタンク318からヘッドチップ12へ供給される蛋白質溶液等の溶液の粘度、モル濃度等の物性を検出する検出部317を備えて構成されている。
検出部317が溶液の粘度を検出する場合、検出部317は、例えば、水晶発振子を有して構成される。当該水晶発振子は、例えばタンク317内に付設される等、タンク318内に格納された溶液に接するように配置されるのが望ましい。検出部317は、水晶発振子の振動数を検出し、検出した検出振動数に基づいて、タンク318内の溶液の粘度を検出する。例えば、検出部317は、基準となる基準振動数に対する検出振動数の変化量を求める。そして、検出部317は、ROM305や不図示の外部記憶装置等に予め記憶された、振動数の変化量と粘度とを対応づけたテーブルに基づいて、検出振動数の変化量からタンク318内の溶液の粘度を検出する。
CPU303は外部からバス経由で出力されるヘッド駆動情報を受信すると、RAM304をワークエリアとして使用し、ROM305に格納されているプログラムに従って、ヘッドチップ12の駆動用制御信号を生成する。本実施形態では、RAM304は、ノズル番号と当該ノズルの駆動モードとを対応づけた駆動テーブルを格納しており、CPU303は、RAM304から駆動モードを読み出し、当該駆動モードに基づいて当該駆動用制御信号を生成する。当該駆動用制御信号は論理ゲートアレイ306及び駆動パルス発生回路307を介して、ヘッド駆動情報に対応した駆動制御信号となって、コネクタ312を経由してヘッドドライバIC313に供給される。また、ヘッドドライバIC313には、基準駆動電圧パルス信号VSと、制御信号LPと、極性反転制御信号REVとが各々供給される(図10参照)。これらの各信号は駆動パルス発生回路307及び論理ゲートアレイ306で生成される。
図8は、RAM304に格納された駆動テーブルの一例を示す図である。本例では駆動テーブルには溶液を吐出するノズルを示すノズル番号と、当該ノズルから溶液を吐出する駆動モードとが対応づけられている(図8A参照)。駆動モードは、ノズルから吐出される溶液の物性(値)に応じて規定されている。図8Aに示す例では、粘度又はモル濃度が高い溶液については駆動モード1によりノズルの吐出動作を制御し、粘度又はモル濃度が標準的な溶液については駆動モード2によりノズルの吐出動作を制御し、粘度又はモル濃度が低い溶液については駆動モード3によりノズルの吐出動作を制御するように駆動テーブルが生成されている。
RAM304は、ノズルから吐出する溶液の種類、粘度やモル濃度等の物性と、駆動モードとを対応づけたテーブルを格納してもよい(図8B、C、D参照)。この場合、CPU303は、ユーザから入力された、溶液の種類、粘度、モル濃度等の溶液情報に基づいて、RAM304に格納されたテーブルを適宜読み出し、ノズル番号と駆動モードとを対応づけた駆動テーブルを作成するのが好ましい。
駆動モードは、プロテインチップ20に形成されるスポットを構成する溶液の量に基づいて設定されるのが望ましい。例えば、駆動モードは、各ノズルから吐出される溶液の吐出量が略等しくなるように、すなわち、各スポットを構成する溶液の量が略等しくなるように設定される。また、駆動モードは、各ノズルから吐出される溶液に含まれる溶質のモル数が等しくなるように、すなわち、各スポットに含まれる溶質のモル数が略等しくなるように設定されてもよい。例えば、各駆動モードにおいて、駆動電圧、駆動パルスのパルス幅、駆動電圧パルスの数を変化させ、溶液の吐出量や吐出回数等の吐出パラメータを制御することにより、各ノズルにおける吐出動作を制御する。具体的には、溶液を多く吐出する駆動モードでは、他の駆動モードよりも駆動電圧を高く設定する、駆動パルスのパルス幅を長く設定する、駆動電圧パルスの数を多く設定する等により、溶液の吐出量や吐出回数等が他の駆動モードより多くなるように設定する。
図9は、溶液の粘度と吐出量との関係の一例を示す図である。同図では、粘度2.5ミリパスカル秒を有する溶液(基準溶液)を140ピコリットル吐出する吐出動作又は流路設計により、他の粘度を有する溶液を吐出した場合に当該溶液が吐出される吐出量、及び当該溶液と基準溶液との吐出量比を示している。このように、RAM304に、同図に示すように所定の粘度を有する溶液と基準溶液(本例では粘度2.5ミリパスカル秒を有する溶液)との吐出量比と、当該所定の粘度とを対応づけたテーブルを格納してもよい。この場合、CPU302は、RAM304から、吐出する溶液と基準溶液との吐出量比を読み出し、当該吐出量比に基づいて駆動制御信号を生成するのが好ましい。例えば、予めRAM304に格納された、基準溶液の吐出パラメータに、吐出する溶液の粘度に基づく吐出量比を乗算することにより、当該溶液が吐出されるノズルについて駆動制御信号を生成する。この場合、ノズル等の構造が異なる場合であっても当該吐出量比はほとんど変化しないため、駆動制御装置40をノズル等の構造が異なる溶液吐出装置に用いた場合であっても、RAM304に格納された基準溶液についての吐出パラメータを変更すればよい。
図10は、ヘッドドライバIC313を駆動する駆動モードに応じた、基準駆動電圧パルス信号VSと、制御信号LPと、極性反転制御信号REVと、COM出力と、SEG出力と、COM−SEG電位差出力の各々の電圧波形を示した図である。図10Aは、非駆動モード及びモード1駆動の場合を、図10Bは、モード2駆動及びモード3駆動の場合を示している。図7及び図10を参照して、各ノズルから吐出する溶液の物性に応じて、各ノズルにおいて溶液を吐出する回数を変化させることにより、各ノズルにおける溶液の吐出量を制御する場合におけるヘッドドライバIC313の動作について説明する。
ヘッドドライバIC313では、上記の各信号及び電源回路314から供給される駆動電圧Vpに基づき、共通電極(加圧室基板210)に印加すべき駆動電圧パルス信号をその出力端子COMから出力し、各々の加圧室213内に設けられた個別電極222に印加すべき駆動電圧を出力端子SEGから出力する。COM出力とSEG出力の差(COM−SEG電位差出力)が駆動電圧となって、各々の加圧室213に設けられた振動板218を弾性変形させ、加圧室213の内圧を加減する。溶液吐出時には、COM出力とSEG出力に所定の電位差を与えることで、蛋白質溶液を吐出させる一方で、溶液非吐出時には、COM出力とSEG出力を同一波形とすることで、電位差を0Vとしている。極性反転信号REVは、連続する2ショットのためにSEG出力を反転させるための信号である。このように、ヘッドチップ12を交流駆動することによって、個別電極222と共通電極との間の残留電荷の蓄積に伴う静電気力の変動を抑制し、良好な吐出特性を確保できる。
図10に示す例では、モード1駆動の場合には3ショット(3回吐出)で1スポットを形成し、モード2駆動の場合には2ショットで1スポットを形成し、モード3駆動の場合には1ショットで1スポットを形成する場合を想定している。すなわち、所定の期間において、共通電極と個別電極との間に所定の電位差を、モード1駆動の場合には3回、モード2駆動の場合には2回、モード1駆動の場合には1回設けることにより、1スポットを形成するためのショット数を変化させている。また、種々のモードを組み合わせることにより、所定の期間において所望の回数、共通電極と個別電極との間に電位差を設けることにより、各ノズルから溶液を所望の量吐出するようにしてもよい。
他の例において制御部301は、検出部317により検出された、複数のタンク318からヘッドチップ12に供給される溶液の物性に基づいて、駆動用制御信号を生成してもよい。すなわち、検出部317は、タンク318からヘッドチップ12に供給される溶液のデータを検出する。溶液物性判断回路316は、検出部317が検出した当該データに基づいて、粘度、モル濃度等の当該溶液の物性(値)を判断する。そして、CPU302は、溶液物性判断回路316が判断した当該溶液の物性(値)に基づいて、RAM304に格納された駆動テーブルを読み出し、各溶液が吐出される各ノズルにおける駆動モードを定め、駆動用制御信号を生成する。
図11〜図14は、本発明の溶液吐出装置の第2の実施形態を示す図である。本実施形態の溶液吐出装置は、第1の実施形態で説明した溶液吐出装置の一例であるプロテインディスペンシング装置100と、マイクロディスペンサアレイ10の構成が異なるものであるため、以下においてマイクロディスペンサアレイ10について説明する。
図11〜図13は、それぞれマイクロディスペンサアレイ10の分解斜視図、上面からの斜視図、下面からの斜視図である。図14(a)は、マイクロディスペンサアレイ10の平面図である。また、図14(b)は、図14(a)におけるマイクロディスペンサアレイ10のAA´断面図である。また、図14(c)は、ヘッドチップ420の断面図である。
本実施形態のマイクロディスペンサアレイ10は、リザーバ400と、流路基板410と、ヘッドチップ410とを備えて構成される。リザーバ400は、溶液を格納する複数のウエル部402を有して構成されており、各ウエル部402において物性が異なる複数種類の溶液を保持することができる。本実施形態においてリザーバ400は、128個のウエル部402を有する。また、リザーバ400は、PMMA等のアクリル樹脂を射出成形して形成されるのが好ましい。
流路基板410は、リザーバ400に格納された溶液をヘッドチップ420に案内する複数の流路(再配置流路)を有して構成される。流路基板410は、リザーバ400とヘッドチップ420との間に設けられる。また、流路基板410における流路は、リザーバ400と対向する面において複数の溝を形成することにより構成されている。また、流路基板410は、リザーバ400と対向する面に設けられた溝から当該面の反対の面に貫通する貫通孔を有して構成されている。
ヘッドチップ420は、積層基板422と、吐出口424と、加圧室426と、電極428と、流路430と、案内孔432とを有して構成される。本実施形態においてヘッドチップ420は、静電駆動タイプのヘッド構造を有しており、中央部に吐出口424が2列に形成されている。流路基板410により、リザーバ400からヘッドチップ420に案内された溶液は、案内孔432及び流路430を介して加圧室426に導かれる。加圧室426に導かれた溶液は、電極428により加圧され、吐出口424から吐出する。
かかる構成とすることにより、プロテインチップ等に溶液をスポッティングするための溶液吐出装置を小型化できるのみならず、使用する溶液の量を低減させることができる。また、スポッティングされる溶液のスポット位置の精度も大きく向上させることができる。
上記実施形態によれば、物性の異なる複数種類の溶液を吐出する場合であっても、当該複数種類の溶液を略同時に吐出することができるため、きわめて高速に複数種類の溶液を固相上にスポッティングすることができる。したがって、多種類の蛋白質や核酸等の生体試料を固相上に高速にスポッティングすることができるため、プロテインチップの生産効率を飛躍的に向上させることができる。
また、上記実施形態によれば、多種類の生体試料を固相上に高速にスポッティングすることができるため、スポッティング後のプロテインチップの処理を迅速に行うことができる。したがって、スポッティングされた生体試料の活性を十分に保つことができるため、作製されたプロテインチップの品質を高めることができる。ひいてはプロテインチップを用いた診断の確実性を向上させることができる。
また、上記実施形態によれば、小型なシステムで多種類の生体試料がスポッティングされたプロテインチップを容易に作製することができる。これにより、医療検査の現場にてプロテインチップを作製することができるため、より迅速で正確な医療診断を可能にすることができる。
上記発明の実施の形態を通じて説明された実施例や応用例は、用途に応じて適宜に組み合わせて、又は変更若しくは改良を加えて用いることができ、本発明は上述した実施形態の記載に限定されるものではない。そのような組み合わせ又は変更若しくは改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
例えば、上記の説明においては、プロテインチップの作製を例に説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、あらゆるマイクロチップを作製するための生体試料のディスペンシングに応用できる。例えば、ヘッドチップから一本鎖DNAを基板上に吐出し、スポットをアレイ状に形成することで、DNAマイクロアレイを作製することができる。DNAマイクロアレイを作製するには、スポッティングの対象となるDNA鎖末端にチオール基を導入しておく一方で、基板21の表面にマレイミド基を導入しておくことで、両者の結合を介してプローブDNAを安定的に固定することができる。
また、この場合においえ、プローブDNAとなる一本鎖DNAとしては、ターゲットDNAと相補的な塩基配列を有するもの、例えば、生体材料から抽出したDNA鎖を制限酵素で切断し、電気泳動による分解などで精製した一本鎖DNA若しくは生化学的に合成したオリゴヌクレオチド、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)産物、cDNAなどを用いることができる。一方、ターゲットDNAとしては、生物材料から抽出したDNA鎖を遺伝子分解酵素若しくは超音波処理で分解したもの、又は特定のDNA鎖からPCRによって増幅させた一本鎖DNA等を用いることができる。
プロテインディスペンシング装置の構成図である。 マイクロディスペンサアレイの構成図である。 マイクロディスペンサの構成図である。 マイクロディスペンサの分解斜視図である。 ヘッドチップの分解斜視図である。 ヘッドチップの断面図である。 ヘッドチップの制御回路の構成図である。 RAMに格納された駆動テーブルの一例を示す図である。 溶液の粘度と吐出量との関係の一例を示す図である。 ヘッドチップの各種駆動制御信号の波形図である。 マイクロディスペンサアレイの分解斜視図である。 マイクロディスペンサアレイの上面からの斜視図である。 マイクロディスペンサアレイの裏面からの斜視図である。 マイクロディスペンサアレイの上面図及び断面図である。
符号の説明
10…マイクロディスペンサアレイ、10a…マイクロディスペンサ、11…蓋、12…ヘッドチップ、13…タンク、14…ケース、20…プロテインチップ、30…ステージ、40…駆動制御装置、100…プロテインディスペンシング装置、210…加圧室基板、211…ノズル、212…ノズル溝、213…加圧室、214…供給溝、215…リザーバ、216…シリコン基板、217…シリコン酸化膜、218…振動板、220…電極基板、221…凹部、222…個別電極、223…配線、230…上部基板、240…電源、301…制御部、302…回路基板、303…CPU、304…RAM、305…ROM、306…論理ゲートアレイ、307…駆動パルス発生回路、309…入出力インターフェース、311…信号供給線、312…コネクタ、313…ヘッドドライバIC、316…溶液物性判断回路、317…検出部、318…タンク、400…リザーバ、402…ウエル部、410…流路基板、420…ヘッドチップ、422…積層基、吐出口…424、加圧室…426、電極…428、流路…430、案内孔…432

Claims (1)

  1. 第1の生体試料溶液を吐出する第1の吐出手段と、
    前記第1の生体試料溶液と異なる物性を有する第2の生体試料溶液を吐出する第2の吐出手段と、
    前記第1の生体試料溶液の物性及び前記第2の生体試料溶液の物性に基づいて、前記第1の吐出手段及び前記第2の吐出手段の吐出動作を制御する吐出制御手段と、
    を備え、
    前記第1の吐出手段は、前記第1の生体試料溶液により基板上に第1のスポットを形成し、
    前記第2の吐出手段は、前記第2の生体試料溶液により前記基板上に第2のスポットを形成し、
    前記吐出制御手段は、前記第1および第2の生体試料溶液の粘度と吐出量比とを対応づけたテーブルから読み出された吐出量比を乗算することにより生体試料溶液毎に駆動制御信号を生成する
    ことを特徴とする溶液吐出装置。
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