JP4171183B2 - High strength bolt joint structure and nut fixing method - Google Patents

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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、鋼構造建築物を構築する際に角形断面または円形断面の箱形断面材を柱材とし、この箱形断面柱にスプリットティやエンドプレート、アングル材、添板などの接合金物を介してＨ形断面梁（圧延成形材や溶接組立材）を取り付ける箱形断面柱とＨ形断面梁とのボルト接合構造において適用される、高力ボルト接合構造およびナット固定方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、角形の箱形断面材による柱材とＨ形断面梁を用いた両方向ラーメン構造が多用されており、接合構造としては通しダイヤフラム形式の接合構造が一般的に用いられている。この形式の接合構造では、箱形断面柱とダイヤフラムの接合、ダイヤフラムとＨ形断面梁の取付部の接合は溶接によって行われ、取付部とＨ形断面梁の接合は、添板を介してボルト接合によって行われていた。
このような、通しダイヤフラム形式の接合構造においては、Ｈ形断面梁に曲げモーメントが作用した場合に生じる上下フランジでの圧縮力および引張力を、接合部の剛性を低下させずに箱形断面柱に伝達させることができるものの、その構造は複雑であり加工工数が多大となる。また、ダイヤフラムの両面を箱形断面柱およびコラムコアに溶接する必要があり、溶接量が多くなるとともに高度の溶接技能が必要になる。
【０００３】
そのため、最近では、図３５に示すように、ダイヤフラムを用いず箱形断面柱１にスプリットティ２を特殊構造で高価なワンサイドボルト３（詳細図示省略）で接合し、このスプリットティ２にＨ形断面梁４を高力ボルト５で接合することにより、溶接負担を軽減する接合構造が採用されるようになってきている。ここで用いられる高力ボルト５としては、日本鋼構造協会の規格（ＪＳＳ II ０９１９９６）に定められている構造用トルシア形高力ボルト・六角ナット・平座金のセット（以下「トルシア形高力ボルト」という。）が多用されている。
【０００４】
このトルシア形高力ボルトは、ボルトに対して所定の張力を導入できる構造を備えた、図３６（ａ）〜（ｃ）に示すような構造を有するものである。すなわち、このトルシア形高力ボルト６は、外周形状が円形の頭部を有し、外周形状が六角形のナット７の雌ネジに螺合する雄ネジ形成部の先端にブレークネック１０を介してトルクコントロール用のピンテール９を形成したものである。
このトルシア形高力ボルト６を用い、例えば鋼材どうしをボルト接合する場合には、図３７（ａ）に示すように、トルシア形高力ボルト６を接合する鋼材１１と１２のボルト孔１３に挿入し、突出した雄ネジ部に座金８を挿通してナット７を螺合し、ナット７側を回して締め付けるようにしたものであり、この締め付けの際には、図３７（ｂ）に示すような特殊な締付具１４が使用される。
【０００５】
この締付具１４は、ナット７に係合させるアウタースリーブ１４ｏと、ピンテール９を掴み一定のトルクを与えるインナースリーブ１４ｉとを連動的に動作させる機構を備えたものであり、この締付具１４を用いてトルシア形高力ボルト６を締め付ける場合には、インナースリーブ１４ｉでピンテール９を掴みアウタースリーブ１４ｏでナット７を回すことにより、ナットの回転トルクを反力としてピンテール９のブレークネック１０に伝え、図３７（ｃ）に示すように、この部分をある一定のトルクで破断させるものである。このときの破断トルクで高力ボルトに導入する張力をコントロールすることができるものである。
【０００６】
このトルシア形高力ボルトは、例えば、上記のような角形の箱形断面材とＨ形断面梁のボルト接合構造において、箱形断面柱にスプリットティをボルト接合する場合、あるいはスプリットティにＨ形断面梁を直接または添板を介してボルト接合する場合などに用いて、ピンテール形成側を接合部位の外部側にしてナットを螺合し締め付けるようにしたものである。
しかし、このような箱形断面柱とスプリットティの接合構造においては、一般の高力ボルト（例えばＪＩＳ Ｂ１１８６に規定される摩擦接合用高力六角ボルトや日本鋼構造協会規格の構造用トルシア形高力ボルトなど）を用いた、通常のボルト接合では接合施工が不可能である。
【０００７】
そのため箱形断面柱の外部側から接合施工が可能なワンサイドボルトが開発され実用に供されるようになった。また、柱の建て方前に、工場または現場で事前に箱形断面柱の内部から一般の高力ボルトを特殊な道具により箱形断面柱に設けられたボルト孔に挿入し、スプリットティを箱形断面柱に当接して固定する方法も提案されている。
しかし、前者のワンサイドボルトを使用した接合構造は高価であり接合部の費用が嵩むとともに、強度に限界があることに加え、ボルトに対する導入張力のコントロールが容易ではなく、大型構造の柱梁接合構造において安定したボルト接合構造を実現することができなかった。
また、後者の方法は、ワンサイドボルトに比較してコスト面や強度は改善できているが、上下のスプリットティが梁の取り付け前の柱に固定されていることから、現場での梁の取り付け作業方法に制約があり、施工スピードが落ちるという問題があり、結果的に建設コストの上昇につながっている。
【０００８】
そのため、Ｈ形断面梁の下フランジを取り付ける下側のスプリットティのみを工場で取り付け、上側のスプリットティは現場でＨ形断面梁の取り付けを行う際にボルトを外部側から挿入して取り付けられるように、予め工場で箱形断面柱の内部側にナットを固定しておき、Ｈ形断面梁の取り付けの際に、上側のスプリットティをＨ形断面梁の上フランジに取り付け、下側のスプリットティでＨ形断面梁を支持した状態にして、箱形断面柱に上側のスプリットティを並行して取り付ける方法も採用されている。
【０００９】
例えば、特開平６−３３９２９号、特開平６−１０１２８４号、特開平７−１４５６３８号公報では、ナットを角形鋼管柱の内部側に固定し、ボルトを外部側から挿入して締め付けを行うことが開示されているが、このようなボルト接合構造においては、ナットにカラーを一体成型して、このカラーを角形鋼管柱の内部側からボルト孔に押し込み変形させる必要があるため、狭隘な角形鋼管柱の内部側で大きい力を付与する必要があり施工性に難がある。また、実質的には上記従来のトルシア形高力ボルトを使用することができず、ボルトに対して簡便な張力導入ができず、安定したボルト接合構造の実現が難しかった。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の高力ボルト接合構造での問題点を解消するものであり、例えば、箱形断面材による柱材と接合金物としてのスプリットティの高力ボルト接合構造において、ナットを箱形断面柱の内部側に固定し高力ボルトを外部側から挿入して、高力ボルトに対する張力導入のコントロールも容易に可能な高力ボルト接合構造および箱形断面柱内部へのナット固定方法を提供することを目的とするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために、以下の（１）〜（７）を要旨とするものである。
（１）箱形断面材と接合金物の高力ボルト接合部位の少なくとも複数部位で、箱形断面材の内部側に当接したナットの雌ネジ端に、この雌ネジ径より大径の雌ネジが別設され、外部側からボルト孔に挿入されたナット保持部品のスリーブの雄ネジが前記大径の雌ネジに螺合されることによって、ナットが箱形断面材の内部側に固定され、高力ボルトが箱形断面材の外側に当接した接合金物の外部側からボルト孔に挿入され、雄ネジ部が箱形断面材の内部側に固定されたナットと螺合されていることを特徴とする箱形断面材と接合金物の高力ボルト接合構造。
【００１２】
（２）箱形断面材と接合金物の高力ボルト接合部位の少なくとも複数部位で、箱形断面材の内部側に配置したナット側にスリーブが固着され、このスリーブが箱形断面材の内部側からボルト孔に挿入され外部側にあるナット保持部品のスリーブと接合されることによって、ナットが箱形断面材の内部側に固定され、高力ボルトが箱形断面材の外側に当接された接合金物の外部側からボルト孔に挿入され、雄ネジ部が箱形断面材の内部側に固定されたナットと螺合されていることを特徴とする箱形断面材と接合金物の高力ボルト接合構造。
【００１３】
（３）箱形断面材と接合金物の高力ボルト接合部位の少なくとも複数部位で、箱形断面材の内部側に当接したナットの雌ネジ端に、係止縁を有する係合孔が設けられ、この係止縁に、ボルト孔に挿入されたナット保持部品のスリーブ先端の係止鉤が押し込まれ係止されることによって、ナットが箱形断面材の内部側に固定され、高力ボルトが箱形断面材の外側に当接した接合金物の外部側からボルト孔に挿入され雄ネジ部が箱形断面材の内部側に固定されたナットと螺合されていることを特徴とする箱形断面材と接合金物の高力ボルト接合構造。
【００１４】
（４）用いられた高力ボルトが、頭部にトルクコントロール機構を備え頭部座面に座金を当接して使用するものであることを特徴とする（１）、（２）または（３）記載の箱形断面材と接合金物の高力ボルト接合構造。
【００１５】
（５）箱形断面材と接合金物の高力ボルト接合部位の少なくとも複数部位で、箱形断面材の内部側に配置するナットの雌ネジに、ナット設置ボルトの雄ネジを螺合して、ナット設置ボルトを箱形断面材の内部側からボルト孔に挿入して外部側に突出させた状態で、ナット設置ボルトに外部側から挿入したナット保持部品により箱形断面材の内部側にナットを固定することを特徴とする箱形断面材内部側へのナット固定方法。
【００１６】
（６）ナットを箱形断面材の内部側に固定した後、ナット設置ボルトを回転させて取り外すことを特徴とする請求項５記載の箱形断面材内部側へのナット固定方法。
【００１７】
（７）ナットを箱形断面材の内部側に固定した後、ナット設置ボルトに箱形断面材の外部側から仮止めナットを螺合して締め付け、ナット設置ボルトを仮止めして置くことを特徴とする請求項５記載の箱形断面材内部側へのナット固定方法。
【００１８】
【発明の実施の形態】
本発明は、主として、スプリットティやエンドプレート、アングル材、添板などの接合金物を用いた箱形断面柱とＨ形断面梁の高力ボルト接合構造において、特に箱形断面柱と接合金物を高力ボルト接合する場合に適用されるものである。本発明では、基本的には、ナット（ここでは、ナット、座金と一体成形されたナット、独立した座金と一体化したナット、以下「ナット」という。）を、予め箱形断面柱の内部側に固定しておき、箱形断面柱の外側にスプリットティ（以下接合金物を「スプリットティ」で代表説明する。）を当接して高力ボルト接合する際に、高力ボルトを外部側からボルト孔に挿入し、雄ネジ部を内部側に固定したナットの雌ネジに螺合して、外部側にある高力ボルトの頭部側を締結具で回転させて締め付けるものであり、高力ボルトとしては、頭部側にトルクコントロール機構を備えたトルシア形高力ボルトを主に用いるものである。このようなトルシア形高力ボルトを用いる場合には従来の締付具とは異なる特殊な締結具を用いるものである。
【００１９】
ナットを箱形断面柱の内部に固定する場合には、例えば本件出願人の出願になる特開２０００−２１３０７０号公報に開示されるような特殊な装置（ボルト搬送装置と引出治具）を用いることができる。この装置を用いる場合には、ナットを螺合したナット設置ボルトをボルトとし、これを直立状態にしてボルト搬送装置によって箱形断面柱内のボルト孔の位置まで搬送し、外部側からボルト孔に挿入した引出治具により先端部を外部側に引き上げた状態にして、箱形断面柱の内部側でナット設置ボルトに螺合されているナットを、ナット保持部品、スリーブ、接着などの固定手段により箱形断面柱の内部に固定することができる。
ここで用いるナット保持部品やスリーブは、主として金属製あるいはプラスチック製であり、ナット保持部品が金属製で鍔部の表裏面が接合面になる場合には、この鍔部の外径をボルト軸径の２〜３倍にすることが好ましい。
【００２０】
スプリットティを箱形断面柱に高力ボルト接合する場合には、ナット設置ボルトをナットから取り外してスプリットティを箱形断面柱に当接し、高力ボルトを外部側からボルト孔に挿入して箱形断面柱の内部側に固定されたナットに螺合し、ボルト頭部側を締結具で回転させることにより締め付け、スプリットティを箱形断面柱に接合することができる。
箱形断面柱とスプリットティ（接合金物）の高力ボルト接合作業は、すべて工場で完了させることが可能であるが、建て方現場での梁材の取り付けの際の制約を緩和するために、例えば下側スプリットティのみを接合して建て方現場に移動させ、上側スプリットティは建て方現場で梁材を取り付ける際に接合したり、あるいは上下のスプリットティを建て方現場で建て方前に、または梁材を取り付ける際に接合する場合などがあり、高力ボルトとしては、頭部側にトルクコントロール機構を備えたトルシア形高力ボルトを主に用いるが、接合構造全体としては、一部にワンサイドボルトや高力六角ボルトを用いることもできる。
【００２１】
【実施例】
（実施例１）
以下に、本発明の実施例１を図１〜図８に基づいて詳細に説明する。
この実施例１は、角形断面の箱形断面材による柱（以下「箱形断面柱」という）１に、接合金物であるスプリットティ２を介して梁材であるＨ形断面梁（図示省略）を取り付ける箱形断面柱とＨ形断面梁の高力ボルト接合構造において、箱形断面柱１とスプリットティ２の高力ボルト接合構造に本発明を適用した場合のものである。
【００２２】
図１は、本発明による箱形断面柱１とスプリットティ２の高力ボルト接合構造例において、トルシア形高力ボルト６αによる接合を完了した状態を示している。
なお、スプリットティ２は、Ｈ形断面梁を箱形断面柱１に取り付ける場合には、１本のＨ形断面梁に対して上下一対用いられるものであり、通常、１個のスプリットティ２は、複数本の高力ボルトによって箱形断面柱１に接合されるものであるが、ここでは、高力ボルトとして、従来のトルシア形高力ボルトとは異なる、頭部にトルクコントロール機構を備えたトルシア形高力ボルト６αを用いたボルト接合構造例で１本のトルシア形高力ボルト６αを中心に図示して代表説明する。
【００２３】
図１において、１５は箱形断面柱１の内部側に固定されたナットで、図２（ａ）、（ｂ）に示すように、ここでは座金と一体に形成した形状であり、小径の雌ネジ１５ｓを有し、座金相当部１５ｚ側には大径の雌ネジ１５ｏを有するものである。１６は箱形断面柱１の内部側にナット１５を保持するために用いるナット保持部品である。このナット保持部品１６は金属製であり、図３（ａ）、（ｂ）に示すように、スリーブ部１６ａと鍔部１６ｂからなり、スリーブ部１６ａ先端部には雄ネジ１６ｓを有するものである。
【００２４】
ナット保持部品１６のスリーブ部１６ａは、箱形断面柱１の外側からボルト孔１７に挿入されており、雄ネジ１６ｓがナット１５の座金相当部１５ｚの大径の雌ネジ１５ｏに螺合され、鍔部１６ｂが箱形断面柱１の外部側に係止されている。ここでは、鍔部１６ｂの表裏面は箱形断面柱１とスプリットティ２の内面との接合面になるため、安定した接合面とするために、その外径ｄｏがトルシア形高力ボルト６αの軸径の２〜３倍になるように設定されている。
【００２５】
箱形断面柱１の外側でナット保持部品１６の鍔部１６ｂに当接されたスプリットティ２は、外部側からボルト孔１７に挿入されたトルシア形高力ボルト６αを、箱形断面柱１の内部側に固定されたナット１５に螺合して頭部側を締め付けることによって、箱形断面柱１に接合されている。
このトルシア形高力ボルト６αは、ナット１５の雌ネジ１５ｓに螺合する雄ネジ６ｓを有するものであり、図４（ａ）、（ｂ）に示すように、頭部６ｔに張力コントロール用のピンテール１８を形成し頭部６ｔとピンテール１８間に破断溝によるブレークネック１９を形成したものであり、前記図３６に示した従来のトルシア形高力ボルト６とは異なるものである。
【００２６】
このトルシア形高力ボルト６αの頭部６ｔの座面６ｆに外周形状が六角形の座金２０が介挿・当接されているが、この座金は、図４（ａ）、（ｂ）に示すように、外周形状が六角形であり、ボルト頭部６ｔの外径より大径にして、締結具２１で締め付ける際にボルト頭部６ｔと干渉しないようにしたものである。
この座金２０は、トルシア形高力ボルト６αを締結具２１（図８（ｃ）を参照）で締め付ける際に、この締結具２１のアウタースリーブ２１ｏに係合させ、締結具２１のインナースリーブ２１ｉでボルト頭部６ｔのピンテール１８を掴み回して、座金２０からの反力としての回転トルクによってブレークネック１９を所定の破断トルクで破断させて、ボルトに対する導入張力をコントロールするために重要な役割を果すものである。
【００２７】
この実施例１の箱形断面柱１とスプリットティ２のボルト接合構造を得るための接合工法例について、図５（ａ）、（ｂ）〜図７（ａ）〜（ｃ）に基づいて説明する。
［箱形断面柱内部へのナット固定方法］
（１）ナット設置ボルトを用いる方法
この方法では、図５（ａ）に示すような一方の側に雄ネジ２２ｓを形成し他方の側の端部に把持部２２ａを形成した設置ボルト２２（または図５（ｂ）に示すような本体全面に雄ネジ２３ｓを形成し他方の側の端部に把持部２３ａを形成したたナット設置ボルト２３を用いてもよい。）を用い、図６に示すように、雄ネジ２２ｓにナット１５の小径の雌ネジ１５ｓを螺合し、このナット設置ボルト２２の把持部側を箱形断面柱１の内部側からボルト孔１７を経由して外部側に突出させた状態でナット１５を固定するものである。
【００２８】
そのために、ナット設置ボルト２２は、箱形断面柱１の内部の所定位置（ボルト孔１７の直下）に移動させ、ボルト孔１７を経由して外部側に押し上げまたは引き上げる必要があるが、その手段として、例えば、前記本件出願人の出願になる特開２０００−２１３０７０号公報に開示されるボルト搬送装置と引出治具 （図示省略）を用いることができる。
すなわち、ナット設置ボルト２２は、把持部２２ａを上にした状態でボルト搬送装置に搭載し、箱形断面柱１の内部側の所定位置（ボルト孔１７の直下）まで移動させ、箱形断面柱１のボルト孔１７に、予めナット保持部品１６（スリーブ部１６ａ）を挿通してある引出治具２４の把持部２４ａを挿入し、図７（ａ）に示すように、ナット設置ボルト２２の把持部２２ａを把持して引上げ、図７（ｂ）に示すように、ナット１５の座金相当部１５ｚの座面を箱形断面柱１の内面に押し付けた状態で、ナット保持部品１６のスリーブ部１６ａを、ボルト孔１７に挿入し、スリーブ部１６ａの雄ネジ１６ｓをナット１５の座金相当部１５ｚの大径の雌ネジ１５ｏに螺合して締め付ける。
この締め付けの完了によって、ナット保持部品１６の鍔部１６ｂが箱形断面柱１の外面に係止されることにより、図７（ｃ）に示すようにナット１５を箱形断面柱１の内部側に確実に固定することができる。ナット設置ボルト２２は、ナット固定後に適時ナット１５から取り外すものである。
【００２９】
（２）接合部位が作業者の手の届くところにある場合には、上記したナット設置ボルトを用いることなく、ナット１５を箱形断面柱１の内部側に固定することができる。
【００３０】
［箱形断面柱内とスプリットティの高力ボルト接合工法］
上記のようにして、内部側にナット１５を固定した後の箱形断面柱１とスプリットティ２の高力ボルト接合工法について、図８（ａ）〜（ｃ）に基づいて説明する。
図７（ｃ）に示すように、ナット保持部品１６を用いてナット１５を箱形断面柱１の内部側に固定し、ナット設置ボルト２２をナット１５から取り外した状態で、図８（ａ）に示すように箱形断面柱１の外側にスプリットティ２を箱形断面柱１とスプリットティ２のボルト孔１７（双方のボルト孔１７の孔径は必ずしも同じでなくてもよい）を合わせるように当接し、座金２０を挿入したトルシア形高力ボルト６αを、図８（ｂ）に示すように、スプリットティ２の外側からスプリットティ２のボルト孔１７、ナット保持部品１６のスリーブ部１６ａ内を経由して挿入し、雄ネジ６ｓを箱形断面柱１の内部に固定したナット１５の小径の雌ネジ１５ｓに螺合して一次締めを行う。
【００３１】
一次締めを行った後、図８（ｃ）に示すように、インナースリーブ２１ｉとアウタースリーブ２１ｏを連動して動作させる機構を備えた締結具２１によって本締め付けを行う。締結具２１は、例えば図３７に示す公知の締付具１４と基本的には同様の原理を利用したものであるが、トルシア形高力ボルト６αのピンテール１８を掴み回転させるインナースリーブ２１ｉと、トルシア形高力ボルト６αの頭部６ｔの座面６ｆに当接された座金２０に係合するアウタースリーブ２１ｏを連動的に動作させる機構を備えたものであり、公知の締付具１４と同じものではない。
【００３２】
この締結具２１でトルシア形高力ボルト６αを締め付ける場合には、インナースリーブ２１ｉでトルシア形高力ボルト６αの頭部６ｔに形成したピンテール１８を掴み、アウタースリーブ２１ｏを座金２０に係合して、ピンテール１８を回し、アウタースリーブ２１ｏを介して座金２０からの反力としての回転トルクによって、ピンテール１８の破断溝によるブレークネック１９を所定の破断トルクで破断させるものであり、ボルトに対する導入張力を容易にコントロールして安定した高力ボルト接合構造を実現することができる。
なお、ナット保持部品１６は、トルシア形高力ボルト６αの締め付けを完了した状態では不要なものであるが、そのまま残しておいても支障はない。
【００３３】
この実施例１のトルシア形高力ボルト６αを使用した、箱形断面柱１とスプリットティ２のボルト接合構造においては、外部側でボルトの締め付けが行えるので、建て方現場でも高価なワンサイドボルトを使用する必要がなく、コストの大幅低減が可能である。また、ボルトの締め付け作業を、柱の建て方現場で箱形断面柱１にＨ形断面梁をスプリットティ２を介して取り付ける際に並行して行えることから、Ｈ形断面梁の取り付け作業に制約を与えることがなく、良好な施工性を確保できる。また、頭部６ｔ側にトルクコントロール用のピンテール１８を有するトルシア形高力ボルト６αを用いているので、箱形断面柱１の内部側にナット１５を固定し、外部側でボルト頭部６ｔ側を回して締め付ける場合には、ボルトに対する導入張力を容易にコントロールすることができ、安定した接合構造を実現することが可能になる。
【００３４】
（実施例２）
以下に、本発明の実施例２を図９〜図１３に基づいて詳細に説明する。この実施例２は、実施例１とは、ナット１５の固定方法（構造）において異なる。実施例１と共通する部分については、詳細説明を省略する。
図９は、本発明による箱形断面柱１とスプリットティ２の高力ボルト接合構造例において、トルシア形高力ボルト６αによる接合を完了した状態を示している。図９において、１５は箱形断面柱１の内部側に固定された雌ネジ１５ｓを有するナットで、図１０（ａ）、（ｂ）に示すように、ここでは座金相当部１５ｚと一体に成形した形状で、座金相当部１５ｚにスリーブ２５を固定したものである。
【００３５】
このスリーブ２５は金属製であり、基端部を座金相当部１５ｚの孔内に嵌入・接着して固定したもので、ボルト孔１７より僅かに小径の外径を有して箱形断面柱１のボルト孔１７に挿入されており、このスリーブ２５には、箱形断面柱１の外側からボルト孔１７に挿入されたナット保持部品２６のスリーブ部２６ａが内挿され、スリーブ２５の内周面とスリーブ２６ａ部外周面が接着剤ｂにより接合されている。
ナット保持部品２６は金属製のものであり、図１１（ａ）、（ｂ）に示すようにスリーブ部２６ａと鍔部２６ｂからなるものであり、スリーブ部２６ａの内径は、トルシア形高力ボルト６αの軸径より僅かに大径であり、雄ネジ６ｓ部を容易に挿入可能である。
【００３６】
また、鍔部２６ｂは、ナット１５を箱形断面柱１の外面に係止するものであるが、ここでは、その表裏面が接合面になるため、安定した接合面とするために外径ｄｏがトルシア形高力ボルト６αの軸径の２〜３倍の径に設定されている。
スリーブ部２６ａは、ナット１５側のスリーブ２５に挿入容易にするために僅かに先細りの形状にしてもよい。このナット保持部品２６のスリーブ部２６ａが箱形断面柱１の外面側から座金相当部１５ｚに固定したスリーブ２５に内挿・接着され、鍔部２６ｂが箱形断面柱１の外面に係止されることによって、ナット１５がスリーブ２５、ナット保持部品２６を介して箱形断面柱１の内部側に確実に固定される。
【００３７】
トルシア形高力ボルト６αは、座金２０を挿入したもので、実施例１と同様のものであり、箱形断面柱１の外側に当接されたスプリットティ２の外側からボルト孔１７に挿入され、雄ネジ６ｓを箱形断面柱１の内部側に固定されたナット１５の雌ネジ１５ｓに螺合して、実施例１と同様の締結具２１により頭部６ｔ側で締め付けることにより、箱形断面柱１とスプリットティ２を接合したものである。なお、ナット１５側のスリーブ２５とナット保持部品２６は、トルシア形高力ボルト６αの締め付けを完了した状態では不要なものであるが、そのまま残しておいても支障はない。
【００３８】
この実施例２の箱形断面柱１とスプリットティ２のボルト接合構造を得るための接合工法について、図１２及び図１３（ａ）〜（ｃ）に基づいて説明する。
［箱形断面柱内部へのナット固定方法］
実施例１と同様の装置とナット設置ボルト２２を用いる方法であり、図１２に示すように、ナット設置ボルト２２の雄ネジ２２ｓに、座金相当部１５ｚにスリーブ２５を固定したナット１５の雌ネジ１５ｓを螺合し、このナット設置ボルト２２を箱形断面柱１の内部の所定位置に搬送する。
図１３（ａ）に示すように、箱形断面柱１のボルト孔１７の外部側から、予めナット保持部品２６のスリーブ部２６ａを挿通した引出治具２４の把持部２４ａを挿入してナット設置ボルト２２の把持部２２ａを把持して引上げ、図１３（ｂ）に示すように、ナット１５側のスリーブ２５を箱形断面柱１のボルト孔１７に挿入しナット１５の座金相当部１５ｚを箱形断面柱１の内面に押し付ける。
【００３９】
この状態で、ナット保持部品２６のスリーブ部２６ａを箱形断面柱１の外側からボルト孔１７に挿入してナット側のスリーブ２５に内挿し、スリーブ部２６ａの外周面をナット側のスリーブ２５の内周面に接着剤ｂで接着する。十分に接着された状態になってから、図１３（ｃ）に示すようにナット設置ボルト２２の把持部２２ａを回してナット設置ボルト２２をナット１５から取り外す。このようにして、箱形断面柱１の内部側にスリーブ２５とナット保持部品２６を介してナット１５を固定することができる。
【００４０】
なお、接着力の発現が不十分な状態で現場に搬送する場合などには、搬送途中の衝撃による脱落防止のために、図５（ｂ）に示す軸部に全ネジ２３ｓを有するナット設置ボルト２３を用い、このナット設置ボルト２３を取り外さないで、外部側からナット設置ボルト２３に仮止めナットを螺合して手締め程度で締め付けて現場に搬送することもできる。
また、この実施例２では、ナット１５側のスリーブ２５とナット保持部品２６のスリーブ２６ａを接着・固定しているが、スリーブ２５の内周に雌ネジを形成し、スリーブ２６ａの外周に雄ネジを形成して螺合・固定したり、スリーブ２５の内周と、スリーブ部２６ａの外周に嵌合部（凹凸）を形成して嵌合・回動して係止・固定するようにしてもよい。
【００４１】
［箱形断面柱内とスプリットティの高力ボルト接合工法］
上記のようにして、箱形断面柱１の内部側にナット１５を固定した後の箱形断面柱１とスプリットティ２の高力ボルト接合工法については、実施例１の場合と概ね同様につき、説明を省略する。
この実施例２のトルシア形高力ボルト６αを使用した、箱形断面柱１とスプリットティ２のボルト接合構造においては、実施例１の場合に比較して部品数増に加え接着施工負担がやや大きいが、概ね同様の効果が得られる。
【００４２】
（参考例１）
以下に、本発明の参考例１を図１４〜図１７に基づいて詳細に説明する。この参考例１は、実施例１、２とはナット１５の固定方法（構造）において異なる。実施例１、２と共通する部分については詳細説明を省略する。
図１４は、この参考例１による箱形断面柱１とスプリットティ２の高力ボルト接合構造例において、トルシア形高力ボルト６αによる接合を完了した状態を示している。図１４において、１５は箱形断面柱１の内部側に接着・固定された雌ネジ１５ｓを有するナットで、図１５（ａ）、（ｂ）に示すように座金相当部１５ｚと一体に成型した形状であり、箱形断面柱１の内部側に接着剤ｂで接着され固定されている。
トルシア形高力ボルトαは、座金２０を挿入したもので実施例１、２と同様のものであり、箱形断面柱１の外側に当接されたスプリットティ２の外側からボルト孔１７に挿入され、雄ネジ６ｓを箱形断面柱１の内部側に接着・固定されたナット１５の雌ネジ１５ｓに螺合して、実施例１と同様、締結具２１により頭部６ｔ側で締め付けることにより、箱形断面柱１とスプリットティ２を接合したものである。
【００４３】
この参考例１の箱形断面柱１とスプリットティ２のボルト接合構造を得るための接合工法について、図１６及び図１７（ａ）〜（ｃ）に基づいて説明する。
［箱形断面柱内部へのナット固定方法］
実施例１、２と同様の装置とナット設置ボルト２２を用いる方法であり、図１６に示すように、ナット設置ボルト２２の雄ネジ２２ｓに、座金相当部１５ｚの座面に接着剤ｂを施したナット１５の雌ネジ１５ｓを螺合し、このナット設置ボルトを箱形断面柱１の内部の所定位置に搬送する。
【００４４】
図１７（ａ）に示すように、箱形断面柱１のボルト孔１７の外部側から引出治具２４の把持部２４ａを挿入して、ナット設置ボルト２２の把持部２２ａを把持して引上げ、図１７（ｂ）に示すように、ナット１５の座金相当部１５ｚを箱形断面柱１の内面に押し付け座面を接着剤ｂで接着・固定する。十分に接着・固定された状態になってから、図１７（ｃ）に示すように、ナット設置ボルト２２の把持部２２ａを回してナット設置ボルト２２をナット１５から取り外す。このようにして、箱形断面柱１の内部側にナット１５を固定することができる。
なお、接着力の発現が不十分な状態で現場に搬送する場合などには、搬送途中の衝撃による脱落防止のために、例えば、図１８に示すように、軸部に全ネジ２３ｓを有するナット設置ボルト２３を用い、このナット設置ボルト２３を取り外さないで、外部側からナット設置ボルト２３に仮止めナット２７を螺合して手締め程度で締め付けて現場に搬送することもできる。
【００４５】
［箱形断面柱内とスプリットティの高力ボルト接合工法］
上記のようにして、箱形断面柱１の内部側にナット１５を固定した後の箱形断面柱１内とスプリットティ２の高力ボルト接合工法については、実施例１〜２の場合と概ね同様につき、説明を省略する。
この参考例１のトルシア形高力ボルト６αを使用した、箱形断面柱１とスプリットティ２のボルト接合構造においては、ナット１５を箱形断面柱１の内部側に接着・固定するものであるため、実施例１、２に比較して、スリーブやナット保持部品を用いる必要がなく、構造が簡易であり、ナットの固定作業も簡易である。他の効果は、実施例１、２の場合と概ね同様である。
【００４６】
（参考例２）
以下に、本発明の参考例２を図１９〜図２１に基づいて詳細に説明する。この参考例２は、箱形断面柱１とスプリットティ２の高力ボルト接合構造に本参考例２を適用した場合のものである。
図１９は、本参考例２による箱形断面柱３とスプリットティ２の高力ボルト接合構造例において、ボルト接合を完了した状態を示している。この参考例２は、箱形断面柱１の内部側へのナット固定構造において実施例１、２および参考例１と異なるものである。他の共通部分の詳細説明は一部省略する。
【００４７】
図１９において、１５は箱形断面柱１の内部側に固定された雌ネジ１５ｓを有するナットで、実施例１、２および参考例１と同様、座金相当部と一体に成形した形状で、座金相当部１５ｚにスリーブ２８を固定したものである。このスリーブ２８は金属製であり、基端部を座金相当部１５ｚの孔内に嵌入・接着して固定したもので、ボルト孔１７より僅かに小径の外径を有し箱形断面柱１のボルト孔１７に嵌入され外周面が接着剤ｂにより接着されている。
【００４８】
トルシア形高力ボルト６αは、座金２０を挿入したもので、実施例１、２および参考例１と同様のものであり、箱形断面柱１の外側に当接されたスプリットティ２の外側からボルト孔１７に挿入され、雄ネジ６ｓをスプリットティ２のボルト孔１７、スリーブ２８の孔内を経由して箱形断面柱１の内部側に接着・固定されたナット１５の雌ネジ１５ｓに螺合し、実施例１、２及び参考例１と同様、締結具２１により頭部側で締め付けることにより、箱形断面柱１とスプリットティ２を接合したものである。
【００４９】
この参考例２の箱形断面柱１とスプリットティ２のボルト接合構造を得るための接合工法について、図２０及び図２１（ａ）〜（ｃ）に基づいて説明する。
［箱形断面柱内部へのナット固定方法］
実施例１、２及び参考例１と同様の装置とナット設置ボルト２２を用いる方法であり、図２０に示すように、ナット設置ボルト２２の雄ネジ２２ｓに、座金相当部１５ｚに外周面に接着剤ｂを施したスリーブ２８を固定したナット１５の雌ネジ１５ｓを螺合し、箱形断面柱１の内部の所定位置に搬送する。
【００５０】
図２１（ａ）に示すように、ボルト孔１７の外部側から引出治具２４の把持部２４ａを挿入してナット設置ボルト２２の把持部２２ａを把持して引上げ、図２１（ｂ）に示すように、ナット１５の座面相当部１５ｚを箱形断面柱１の内面に押し付けた状態で、スリーブ２８の外周面を箱形断面柱１のボルト孔１７の内面に接着剤ｂにより接着・固定する。十分に接着・固定された状態になってから、図２１（ｃ）に示すように、ナット設置ボルト２２の把持部２２ａを回してナット設置ボルト２２をナット１５から取り外す。このようにして、箱形断面柱１の内部側にナット１５を固定することができる。
接着力の発現が不十分の状態で現場に搬送する場合などには、搬送途中の衝撃による脱落防止のために、例えば、前記図１８に示すように、軸部に全ネジ２３ｓを有するナット設置ボルト２３を用い、ナット設置ボルト２３を取り外さないで、外部側からナット設置ボルト２２に仮止めナット２７を螺合して手締め程度で締め付けて現場に搬送することもできる。
【００５１】
［箱形断面柱とスプリットティの高力ボルト接合工法］
上記のようにして箱形断面柱１の内部側にナット１５を固定した後の箱形断面柱１とスプリットティ２の高力ボルト接合工法については、実施例１、２及び参考例１の場合と概ね同様であるので説明を省略する。
この参考例２のトルシア形高力ボルト６αを使用した箱形断面柱１とスプリットティ２のボルト接合構造においては、箱形断面柱１の内部側へのナット１５の固定は、ナット１５側のスリーブ２８を箱形断面柱１のボルト孔１７に嵌入して、その外周面を接着・固定するようにしており、ナット保持部品を用いる実施例１、２に比較して、構造が簡易であり、ナットの固定作業も簡易である。他の効果は、実施例１、２及び参考例１の場合と同様である。
【００５２】
（参考例３）
以下に、本発明の参考例３を図２２〜図２５に基づいて詳細に説明する。この実施例５は、箱形断面柱１とスプリットティ２の高力ボルト接合構造に本発明の参考例３を適用した場合のものである。
図２２は、本発明の参考例３による箱形断面柱１とスプリットティ２の高力ボルト接合構造例において、ボルト接合を完了した状態を示している。この実施例５は、箱形断面柱１の内部側へのナット固定構造において実施例１、２および参考例１，２と異なるものである。他の共通部分の詳細説明は一部省略する。
【００５３】
図２２において、１５は箱形断面柱１の内部側に固定された雌ネジ１５ｓを有するナットで、実施例１、２および参考例１，２と同様、座金相当部１５ｚと一体に成形した形状であり、図２３（ａ）、（ｂ）に示すように座金相当部１５ｚにスリーブ２９を固定したものである。このスリーブ２９は金属製であり、基端部を座金相当部１５ｚの孔内に嵌入・接着したもので、ボルト孔１７より僅かに小径の外径を有し先端部側に複数の突起部２９ｋを形成したものである。
この突起部２９ｋは、先端部を拡開・折曲するものであり、スリーブ２９を箱形断面柱１のボルト孔１７に挿入した後、箱形断面柱１の外側に突出した突起部２９ｋを拡開・折曲して係止することによって、ナット１５を箱形断面柱１の内部側に固定している。
【００５４】
トルシア形高力ボルト６αは、座金２０を挿入したもので、実施例１、２および参考例１，２と同様のもので、箱形断面柱１の外側に当接されたスプリットティ２の外側からボルト孔１７に挿入され、スプリットティ２のボルト孔１７、スリーブ２９の孔内経由で、雄ネジ６ｓを箱形断面柱１の内部側に接着・固定されたナット１５の雌ネジ１５ｓに螺合して、実施例１と同様、締結具２１により頭部側で締め付けることにより、箱形断面柱１とスプリットティ２を接合したものである。
【００５５】
この参考例３の箱形断面柱１とスプリットティ２の高力ボルト接合構造を得るための接合工法について、図２４及び図２５（ａ）〜（ｃ）に基づいて説明する。
［箱形断面柱内部へのナット固定方法］
実施例１、２および参考例１、２と同様の装置とナット設置ボルトを用いる方法であり、図２４に示すように、ナット設置ボルト２２の雄ネジ２２ｓに、座金相当部１５ｚを一体に成形したナット１５の雌ネジ１５ｓに螺合し、箱形断面柱１の内部の所定位置に搬送する。
【００５６】
図２５（ａ）に示すように、箱形断面柱１のボルト孔１７の外部側から引出治具２４の把持部２４ａを挿入して、ナット設置ボルト２２の把持部２２ａを把持して引上げ、図２５（ｂ）に示すように、ナット１５の座面相当部１５ｚの座面を箱形断面柱１の内面に押し付けた状態で、箱形断面柱１の外側に突出したスリーブ２９の先端の突起部２９ｋを適宜の折曲治具３０を用いて拡開・折曲させて箱形断面柱１の外面に係止・固定する。係止・固定後、図２５（ｃ）に示すように、ナット設置ボルト２２の把持部２２ａを回してナット設置ボルト２２をナット１５から取り外す。このようにして、箱形断面柱１の内部側にナット１５を固定することができる。
【００５７】
［箱形断面柱とスプリットティの高力ボルト接合工法］
上記のようにして、箱形断面柱１の内部側にナット１５を固定した後の箱形断面柱１とスプリットティ２の高力ボルト接合工法については、実施例１、２および参考例１、２の場合と概ね同様であるので説明を省略する。
この参考例３のトルシア形高力ボルト６αを使用した箱形断面柱１とスプリットティ２のボルト接合構造においては、箱形断面柱１の内部側へのナット１５の固定は、ナット１５側のスリーブ２９を箱形断面柱１のボルト孔１７に挿入して、その突起部２９ｋを拡開・折曲して、係止・固定するようにしており、接着施工が少なく固定作業が簡易である。他の効果は、基本的には、実施例１、２および参考例１、２の場合と概ね同様である。
【００５８】
（参考例４）
以下に、本発明の参考例４を図２６〜図２９に基づいて詳細に説明する。この実施例６は、箱形断面柱１とスプリット２の高力ボルト接合構造に本発明の参考例４を適用した場合のものである。
図２６は、本発明の参考例４による箱形断面柱１とスプリット２の高力ボルト接合構造例において、トルシア形高力ボルト６αによる接合を完了した状態を示している。この参考例４は、箱形断面柱１の内部側へのナット固定構造において実施例１、２および参考例１〜３と異なるものである。他の共通部分の詳細説明は一部省略する。
【００５９】
図２６において、１５は箱形断面柱１の内部側に固定された雌ネジ１５ｓを有するナットで、座金相当部１５ｚと一体に形成した形状であり、図２７（ａ）、（ｂ）に示すように座金相当部１５ｚの外周に、ナット保持部品３１の複数の係止脚３２の係止部を係合したものである。
このナット保持部品３１は金属製であり、ボルト孔１７より僅かに小径の外径を有するスリーブ部３１ａの先端部側に複数の突起部３１ｋが形成されたものである。係止脚３２は容易に弾性変形し係止部をナット１５の座金相当部１５ｚの外周に容易に着脱可能である。この係止脚３２は箱形断面柱１の内部側およびナット（座金相当部）との接合面を有するものであるため、十分な摩擦力を確保できる面積を有し接合面に高摩擦処理を施すことが好ましい。
【００６０】
また、突起部３１ｋは、先端部を拡開・折曲するものであり、スリーブ部３１ａを箱形断面柱１のボルト孔１７に挿入した後、箱形断面柱１の外側に、突出した突起部３１ｋを拡開・折曲して係止することによって、ナット１５を箱形断面柱１の内部側に固定している。
トルシア形高力ボルト６αは、座金２０を挿入したもので、実施例１、２および参考例１〜３と同様のものであり、箱形断面柱１の外側に当接されたスプリットティ２の外側からボルト孔１７に挿入され、スプリットティ２のボルト孔１７、ナット保持部品３１のスリーブ部３１ａの孔内経由で、雄ネジ６ｓを箱形断面柱１の内部側に固定されたナット１５の雌ネジ１５ｓに螺合して、実施例１と同様、締結具２１により頭部側で締め付けることにより、箱形断面柱１とスプリット２を接合したものである。
【００６１】
この参考例４の箱形断面柱１とスプリットティ２の高力ボルト接合構造を得るための接合工法について、図２８及び図２９（ａ）〜（ｃ）に基づいて説明する。
［箱形断面柱内部へのナット固定方法］
実施例１、２および参考例１〜３と同様の装置とナット設置ボルトを用いる方法であり、図２８に示すように、ナット設置ボルト２２の雄ネジ２２ｓに、座金相当部１５ｚの外周にナット保持部品３１の複数の係止脚３２の係止部を係合したナット１５の雌ネジ１５ｓを螺合して、箱形断面柱１内部の所定位置に搬送する。
【００６２】
図２９（ａ）に示すように、ボルト孔１７の外部側から引出治具２４の把持部２４ａを挿入してナット設置ボルト２２の把持部２２ａを把持して引上げ、図２９（ｂ）に示すように、ナット保持部品３１の係止脚３２を箱形断面柱１の内面に押し付けた状態で、箱形断面柱１の外側に突出したナット保持部品３１の突起部３１ｋを折曲治具３０を用いて拡開・折曲させて箱形断面柱１の外面に係止・固定する。係止・固定後、図２９（ｃ）に示すように、ナット設置ボルト２２の把持部２２ａを回してナット設置ボルト２２をナット１５から取り外す。このようにして、箱形断面柱１の内部側にナット１５を固定することができる。
【００６３】
［箱形断面柱とスプリットティの高力ボルト接合工法］
上記のようにして、箱形断面柱１の内部側にナット１５を固定した後の箱形断面柱１とスプリットティ２の高力ボルト接合工法については、実施例１、２および参考例１〜３と概ね共通するので、説明を省略する。
この参考例４のトルシア形高力ボルト６αを使用した箱形断面柱１とスプリットティ２のボルト接合構造においては、箱形断面柱１の内部側へのナット１５の固定は、係止脚３２とスリーブ部３１ａと突起部３１ｋからなるナット保持部品３１を用い、ナット１５の座金相当部１５ｚの外周部に係止脚３２を係合し、突起部３１ｋを箱形断面柱１の外側に拡開・折曲させて係止・固定するようにしており、ナット１５側へナット保持部品３１を容易に着脱可能に係合・固定でき、接着剤ｂを用いる実施例２および参考例１、２に比較して、接着剤施工を必要としないので、ナットの固定作業も簡易である。他の効果は、基本的には、実施例１、２および参考例１〜３の場合と概ね同様である。
【００６４】
（実施例３）
以下に、本発明の実施例３を図３０〜図３４に基づいて詳細に説明する。この実施例３は、実施例１、２および参考例１〜４とは、ナット・座金構造とナット固定方法（構造）において異なるものである。
図３０は、本発明による箱形断面柱１とスプリットティ２の高力ボルト接合構造例において、トルシア形高力ボルト６αによる接合を完了した状態を示している。実施例１と共通する部分については、詳細説明を省略する。図３０において、３３は箱形断面柱１の内部側に固定されたナットであり、図３１（ａ）、（ｂ）に示すように、雌ネジ３３ｓを有するもので座金３４が溶接（例えば、スポット溶接ｓｗ）により固定されている。
【００６５】
座金３４は、図３１に示すように、係合孔３４ａのスプリットティ２側に係止縁３４ｅが形成されたものであり、この係止縁３４ｅは箱形断面柱１のボルト孔１７と同径または僅かに小径の内径を有し、箱形断面柱１の外部側からボルト孔１７に挿入されたナット保持部品３５の係止鉤３５ｆを係止するようになっている。このナット保持部品３５はプラスチック製であり、図３２に示すように、スリット（切込でも可）ｓｔ付きのスリーブ部３５ａと鍔部３５ｂからなり、スリーブ部３５ａの先端部に係止鉤３５ｆを形成したものであり、係止鉤３５ｆの外径ｄｏ、内径ｄｉは、スリットｓｔによる効果で弾性的に拡縮可能である。
【００６６】
スリーブ部３５ａ内には、トルシア形高力ボルト６αの雄ネジ６ｓ部を容易に挿入可能である。ここでは、鍔部３５ｂは箱形断面柱１の外面に係止するものであるが、その表裏面が接合面になる場合には、安定した接合面とするために鍔部３５ｂを金属製にして外径Ｄをトルシア形高力ボルト６αの軸径の２〜３倍程度にすることも有効である。
このナット保持部品３５のスリーブ部３５ａは、箱形断面柱１の外側から挿入され、鍔部３５ｂが箱形断面柱１の外面に係止され、スリーブ３５ａ先端部の係止鉤３５ｆが箱形断面柱１の内部側に当接された座金３４の係合孔３４ａの係止縁３４ｅに押し込み係止されることにより、座金３４に固定されたナット３３が箱形断面柱１の内部側に確実に固定されている。
【００６７】
トルシア形高力ボルト６αは、座金２０を挿入したもので、実施例１〜６と同様のものであり、雄ネジ６ｓ部は、箱形断面柱１の外側に当接されたスプリットティ２の外側からボルト孔１７に挿入され、スプリットティ２のボルト孔１７、ナット保持部品３５のスリーブ部３５ａ内、座金３４の係合孔３４ａ内を経て箱形断面柱１の内部側に固定されたナット３３の雌ネジ３３ｓに螺合することによって、箱形断面柱１とスプリットティ２が確実に接合されている。なお、ナット保持部品３５は、箱形断面柱１とスプリットティ２の接合が完了した状態では不要なものであるが、そのまま残しておいても支障はない。
【００６８】
この実施例３の箱形断面柱１とスプリットティ２のボルト接合構造を得るための接合工法について、図３３及び図３４（ａ）〜（ｄ）に基づいて説明する。
［箱形断面柱内部へのナット固定方法］
実施例１、２および参考例１〜４と同様の装置とナット設置ボルトを用いる方法であり、図３３に示すように、ナット設置ボルト２２の雄ネジ２２ｓに、座面側に座金３４を溶接したナット３３の雌ネジ３３ｓを螺合して箱形断面柱１の内部の所定位置に搬送する。
【００６９】
図３４（ａ）に示すように、箱形断面柱１のボルト孔１７の外部側から、予めナット保持部品３５を挿通した引出治具２４の把持部２４ａを挿入して、ナット設置ボルト２２の把持部２２ａを把持して引上げ、図３４（ｂ）に示すように、ナット保持部品３５のスリーブ部３５ａを箱形断面柱１のボルト孔１７に挿入し、ナット３３を固定した座金３４の座面を箱形断面柱１の内面に押し付けた状態で、図３４（ｃ）に示すように、ナット保持部品３５のスリーブ部３５ａを押し込む。
スリーブ部３５ａを押し込むと、スリットｓｔ効果で係止鉤３５ｆの外径が縮径して座金３４の係止縁３４ｅを通過し、通過と同時に、図３４（ｄ）に示すように、係止鉤３５ｆの外径が拡径（復元）して座金３４の係合孔３４ａの係止縁３４ｅに係止し、ナット３３は箱形断面柱１の内部側に確実に固定される。ナット３３を固定後、ナット設置ボルト２２を回してナット３３から取り外す。
【００７０】
［箱形断面柱内とスプリットティの高力ボルト接合工法］
上記のようにして、箱形断面柱１の内部側にナット３３を固定した後の箱形断面柱１とスプリットティ２の高力ボルト接合工法については、実施例１、２および参考例１〜４の場合と概ね同様につき、説明を省略する。
この実施例３のトルシア形高力ボルト６αを使用した、箱形断面柱１とスプリットティ２のボルト接合構造においては、実施例１の場合に比較して、座金の加工、ナット３３と座金３４の固定、ナット保持部品の加工が必要であるが、ナットの固定作業は簡易である。ナットを箱形断面柱の内部に固定して得られる効果については他の実施例１、２および参考例１〜４と概ね同様である。
【００７１】
上記の実施例１、２および参考例１〜４においては、ナット１５を座金相当部１５ｚと一体に成形しているが、ナットと座金を独立して成形した後一体化させてもよいし、ナットのみを単独で用いてもよい。
また、上記実施例２および参考例２、３においては、ナット（座金相当部）にナット保持部品としてスリーブを嵌入・接着により固定しているが、ナット（座金相当部）に挿し込むスリーブの基部にスリットを形成してスリットの径を弾性的に拡縮可能にして、圧入して固定するようにしてもよい。この場合、接着を併用してもよい。あるいは、実施例１の場合のように螺合してもよい。
【００７２】
本発明は、上記の実施例の内容のみに限定されるものではない。例えば、上記の実施例は、本発明を角形断面の箱形断面材を柱材として用い、この柱材に接合金物としてのスプリットティを高力ボルト接合する場合のものであるが、本発明は、例えば円形鋼管（箱形断面材）を柱材として用い、接合金物としてのスプリットティを高力ボルト接合する場合にも適用可能である。この場合、座金（座金相当部）の座面、スプリットティの箱形断面柱との接合面を曲面に形成することによって対応可能である。また、箱形断面材を梁材として用いて接合金物と高力ボルト接合する場合にも本発明の適用が可能であり、箱形断面材とスプリットティ以外の接合金物や梁材の高力ボルト接合においても適用可能である。
【００７３】
上記の実施例における箱形断面柱とスプリットティのボルト接合構造を得るための、ナット固定作業は、基本的には、工場で行うものであるが、建て方現場で建て方前に行うこともできる。また、ボルトの締め付け作業は、工場で完了させてもよいし、建て方現場で建て方前または建て方の際に行うこともできる。
また、上記の実施例における箱形断面柱とスプリットティのボルト接合構造では、箱形断面柱の内部へのナット固定方法として、特開２０００−２１３０７０号公報記載のボルト搬送装置と引出治具とナット設置ボルトを用いるナット固定方法を一例的に記載したが、他のナット固定方法を用いてもよい。
【００７４】
また、高力ボルトとしては、トルシア形の高力ボルト６αに限定されるものではなく、ボルト頭部側で締め付ける他の高力ボルトを用いてもよいし、その場合には、座金２０の使用は不可欠ではない。また、高力ボルトの頭部形成条件、ピンテールおよび破断溝（ブレークネック）の形成条件、ネジ形成条件、頭部側の座金形成条件、ナットおよび座金形成条件、ナット保持構造（ナットとスリーブとの固定手段、材質を含む）、各接合面に対する高摩擦処理などについては、接合対象物、接合部位、材料強度、設計強度などに応じて、上記請求項に記載した事項を満足する範囲内で変更のあるものである。
【００７５】
【発明の効果】
本発明のボルト接合構造は、例えば、箱形断面柱とスプリットティのボルト接合において、特殊で高価なワンサイドボルトを用いない高力ボルトのみによるボルト接合が可能になることから、以下の効果が期待できる。
（１）柱梁接合部の建設コストの低減が図れる。
（２）より大型構造物の柱梁接合が高力ボルト引張接合によって可能になる。その結果、溶接構造とせざるを得なかった接合部が高力ボルトで行えるために、より力学品質の安定が図れ、施工性がよく、構造安全性の高い構造物ができる。
（３）外部側でボルトの頭部側を回して締め付ける場合にボルトに対する導入張力を容易にコントロールできるトルシア形高力ボルトを用いることもでき、高強度で安定したボルト接合構造を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の実施例１における箱形断面柱とスプリットティのトルシア形高力ボルトによる接合構造例で、本締め付けが完了した状態を示す一部切欠断面側面説明図。
【図２】 （ａ）図は、図１で用いたナットの構造例を示す一部切欠断面側面説明図、（ｂ）図は、（ａ）図のＡａ−Ａｂ矢視説明図。
【図３】 （ａ）図は、図１で用いたナット保持部品の正面説明図、（ｂ）図は、（ａ）図の一部切欠断面側面説明図。
【図４】 （ａ）図は、図１で用いたトルシア形高力ボルトとボルト頭部側の座金の構造例を示す側面説明図、（ｂ）図は、（ａ）図のＢａ−Ｂｂ矢視説明図。
【図５】 （ａ）図は、箱形断面柱の内部側にナットを固定するために用いるナット設置ボルトの構造例を示す側面説明図、（ｂ）図は、他のナット設置ボルトの構造例を示す側面説明図。
【図６】 図１の高力ボルト接合構造を得る過程での固定方法例に用いるナット設置ボルトにナットを螺合した状態を示す側面説明図。
【図７】 図１の高力ボルト接合構造を得る過程での図５のナット設置ボルトを用いたナットの固定手順を示す説明図で、（ａ）図は、図６のナット設置ボルトを箱形断面柱のボルト孔に挿入した状態を示す一部切欠断面側面説明図、（ｂ）図は、ナット設置ボルトを箱形断面柱のボルト孔に挿入しナット側のスリーブに外部側からナット保持部品を内装している状態を示す一部切欠断面側面説明図、（ｃ）図は、ナットにナット保持部品を螺合しナット設置ボルトをナットから外した状態を示す一部切欠断面側面説明図。
【図８】 図１の高力ボルト接合構造を得る過程でのナットを保持部品で固定した箱形断面柱とスプリットティの高力ボルト接合工法例を示す説明図で、（ａ）図は、箱形断面柱にスプリットティを当接した状態を示す側断面説明図、（ｂ）図は、スプリットティの外面側から座金を挿通したトルシア形高力ボルトをボルト孔に挿入している状態を示す側断面説明図、（ｃ）図は、トルシア形高力ボルトをインナースリーブとアウタースリーブを連動動作させる締結具で本締め付けしている状態（締め付け完了直前）を示す側断面説明図。
【図９】 本発明の実施例２における箱形断面柱とスプリットティのトルシア形高力ボルトによる接合構造例で本締め付けが完了した状態を示す側断面説明図。
【図１０】 （ａ）図は、図９で用いたスリーブ付きナットの構造例を示す一部断面側面説明図、（ｂ）図は、（ａ）図のＣａ−Ｃｂ矢視説明図。
【図１１】 （ａ）図は、図９で用いたナット保持部品の正面説明図、（ｂ）図は、（ａ）図の一部切欠断面側面説明図。
【図１２】 図９の高力ボルト接合構造を得る過程でのナットの固定方法例に用いるナット設置ボルトにナットを螺合した状態を示す側面説明図。
【図１３】 図９の高力ボルト接合構造を得る過程でのナット設置ボルトを用いたナットの固定手順を示す説明図で、（ａ）図は、ナット設置ボルトを箱形断面柱のボルト孔に挿入した状態を示す一部切欠断面側面説明図、（ｂ）図は、ナット設置ボルトを引っ張ってナット保持部品をナット側のスリーブに内挿している状態を示す一部切欠断面側面説明図、（ｃ）図は、箱形断面柱にナットをナット保持部品で固定後、ナット設置ボルトをナットから外した状態を示す側断面説明図。
【図１４】 本発明の参考例１における箱形断面柱とスプリットティのトルシア形高力ボルトによる接合構造例で本締め付けが完了した状態を示す側断面説明図。
【図１５】 （ａ）図は、図１４で用いたナットの構造例を示す側面説明図、（ｂ）図は、（ａ）図のＤａ−Ｄｂ矢視説明図。
【図１６】 図１４の高力ボルト接合構造を得る過程でのナットの固定方法例に用いるナット設置ボルトにナットを螺合した状態を示す側面説明図。
【図１７】 図１４の高力ボルト接合構造を得る過程でのナット設置ボルトを用いたナットの固定手順を示す説明図で、（ａ）図は、ナット設置ボルトを箱形断面柱のボルト孔に挿入した状態を示す一部切欠断面側面説明図、（ｂ）図は、ナット設置ボルトを引っ張ってナットの座金相当部を箱形断面柱の内面に接着している状態を示す一部切欠断面側面説明図、（ｃ）図は、箱形断面柱にナットを接着・固定後、ナット設置ボルトをナットから外した状態を示す一部切欠断面側面説明図。
【図１８】 図１７（ｂ）の状態を経てナット設置ボルトに仮止ナットを螺合し軽く締め付けた場合の状態例を示す側断面説明図。
【図１９】 本発明の参考例２における箱形断面柱とスプリットティのトルシア形高力ボルトによる接合構造例で本締め付けが完了した状態を示す側断面説明図。
【図２０】 図１９の高力ボルト接合構造を得る過程でのナットの固定方法例に用いるナット設置ボルトに、スリーブを固着したナットを螺合した状態を示す側面説明図。
【図２１】 図１９の高力ボルト接合構造を得る過程でのナット設置ボルトを用いたナットの固定方法（手順）例を示す説明図で、（ａ）図は、ナット設置ボルトを箱形断面柱のボルト孔に挿入した状態を示す一部切欠断面側面説明図、（ｂ）図は、ナット設置ボルトを引っ張ってナットの座金相当部に固着したスリーブを箱形断面柱のボルト孔に接着している状態を示す一部切欠断面側面説明図、（ｃ）図は、箱形断面柱にナットを固定後、ナット設置ボルトをナットから外した状態を示す一部切欠断面側面説明図。
【図２２】 本発明の参考例３における箱形断面柱とスプリットティのトルシア形高力ボルトによる接合構造例で本締め付けが完了した状態を示す側断面説明図。
【図２３】 （ａ）図は、図２２で用いたスリーブ付きナットの構造例を示す一部断面側面説明図、（ｂ）図は、（ａ）図のＥａ−Ｅｂ矢視説明図。
【図２４】 図２２の高力ボルト接合構造を得る過程でのナットの固定方法例に用いるナット設置ボルトに、スリーブを固着したナットを螺合した状態を示一部切欠断面側面説明図。
【図２５】 図２２の高力ボルト接合構造を得る過程でのナット設置ボルトを用いたナットの固定手順を示す説明図で、（ａ）図は、ナット設置ボルトを箱形断面柱のボルト孔に挿入した状態を示す一部切欠断面側面説明図、（ｂ）図は、ナット設置ボルトを引っ張って箱形断面柱の外面に突出させたスリーブの突起部を治具で拡開・折曲を開始する状態を示す一部切欠断面側面説明図、（ｃ）図は、箱形断面柱の外面にナット側スリーブの突起部を拡開・折曲して係止・固定後、ナット設置ボルトをナットから外した状態を示す一部切欠断面側面説明図。
【図２６】 本発明の参考例４における箱形断面柱とスプリットティのトルシア形高力ボルトによる接合構造例で本締め付けが完了した状態を示す側断面説明図。
【図２７】 （ａ）図は、図２６で用いたナットとナット保持部品の構造例を示す一部断面側面説明図、（ｂ）図は、（ａ）図のＦａ−Ｆｂ矢視説明図。
【図２８】 図２６の高力ボルト接合構造を得る過程でのナットの固定方法例に用いるナット設置ボルトに、ナット保持部品を固着したナットを螺合した状態を示す側面説明図。
【図２９】 図２６の高力ボルト接合構造を得る過程でのナット設置ボルトを用いたナットの固定手順を示す説明図で、（ａ）図は、ナット設置ボルトを箱形断面柱のボルト孔に挿入した状態を示す一部切欠断面側面説明図、（ｂ）図は、ナット設置ボルトを引っ張って箱形断面柱の外面に突出させたナット保持部品の突起部を治具で拡開・折曲を開始する状態を示す一部切欠断面側面説明図、（ｃ）図は、箱形断面柱の外面にナット保持部品のスリーブの突起部を拡開・折曲して係止・固定後、ナット設置ボルトをナットから外した状態を示す側断面説明図。
【図３０】 本発明の実施例３における箱形断面柱とスプリットティのトルシア形高力ボルトによる接合構造例で本締め付けが完了した状態を示す側断面説明図。
【図３１】 （ａ）図は、図３０で用いたナットの構造例を示す一部断面側面説明図、（ｂ）図は、（ａ）図のＧａ−Ｇｂ矢視説明図。
【図３２】 （ａ）図は、図３０で用いたナット保持部品の構造例を示す一部断面側面説明図、（ｂ）図は、（ａ）図の側面説明図。
【図３３】 図３０の高力ボルト接合構造を得る過程でのナットの固定方法例に用いるナット設置ボルトに、ナット保持部品を固着したナットを螺合した状態を示す側面説明図。
【図３４】 図３０の高力ボルト接合構造を得る過程でのナット設置ボルトを用いたナットの固定手順を示す説明図で、（ａ）図は、ナット設置ボルトを箱形断面柱のボルト孔に挿入した状態を示す一部切欠断面側面説明図、（ｂ）図は、ナット設置ボルトを引っ張って箱形断面柱の外面に突出させたナット設置ボルトに挿通したナット保持部品をボルト孔に挿入している状態を示す一部切欠断面側面説明図、（ｃ）図は、ナット保持部品の係止鉤が座金の係止縁を通過中の状態を示す一部切欠断面側面説明図、（ｄ）図は、箱形断面柱にナットを固定後、ナット設置ボルトをナットから外した状態を示す一部切欠断面側面説明図。
【図３５】 従来の箱形断面柱とＨ形断面梁の高力ボルト接合構造例を示す立体説明図。
【図３６】 従来のトルシア高力ボルト（ａ）、ナット（ｂ）、座金（ｃ）のセット例を示す説明図。
【図３７】 従来のトルシア高力ボルトによるボルト接合構造例でのボルト締め付け方法例を示す側断面説明図で、（ａ）図は、ナットを１次締め付けした状態を示し、（ｂ）図は、インナースリーブとアウタースリーブを連動動作させる締結具で本締め付けしている状態を示し、（ｃ）図は、締結具で本締めを完了した状態を示す。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
In the present invention, for example, when building a steel structure building, a box-shaped cross-sectional material having a square or circular cross section is used as a column material, and a split tee, an end plate, an angle material, an accessory plate, or the like is joined to the box-shaped cross-sectional column. It relates to a high-strength bolt joint structure and a nut fixing method applied in a bolt joint structure of a box-shaped cross-section column to which an H-shaped cross-section beam (rolled molding material or welded assembly material) is attached via a hardware. is there.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, a bi-directional frame structure using a columnar box-shaped cross-section material and an H-shaped cross-section beam has been widely used, and a through-diaphragm type joint structure is generally used as the joint structure. In this type of joint structure, the box-shaped cross-section column and the diaphragm are joined together, and the joint between the diaphragm and the H-shaped cross-section beam is joined by welding. It was done by joining.
In such a through-diaphragm type joint structure, the box-shaped cross-section column does not reduce the compressive force and tensile force at the upper and lower flanges generated when a bending moment is applied to the H-shaped cross-section beam without reducing the rigidity of the joint. However, the structure is complicated and the number of processing steps is great. In addition, it is necessary to weld both sides of the diaphragm to the box-shaped cross-section column and the column core, which increases the amount of welding and a high level of welding skill.
[0003]
Therefore, recently, as shown in FIG. 35, the split tee 2 is joined to the box-shaped cross-section column 1 with a special structure and an expensive one-side bolt 3 (detailed illustration is omitted) without using a diaphragm, and the split tee 2 is connected to H A joining structure that reduces the welding burden by joining the cross-section beams 4 with high-strength bolts 5 has been adopted. The high-strength bolt 5 used here is a set of structural torcia-type high-strength bolts, hexagonal nuts, and plain washers stipulated in the Japan Steel Structure Association standard (JSS II 091996) (hereinafter referred to as “Torsia-type high-strength bolts”). Is often used.
[0004]
This torcia type high strength bolt has a structure as shown in FIGS. 36 (a) to 36 (c) provided with a structure capable of introducing a predetermined tension to the bolt. In other words, the torcia-type high-strength bolt 6 has a head portion with a circular outer periphery, and a break neck 10 at the tip of a male screw forming portion that engages with a female screw of a nut 7 having an outer peripheral shape. A pin tail 9 for torque control is formed.
When this torcia type high strength bolt 6 is used, for example, when steel materials are bolted together, as shown in FIG. 37 (a), the torcia type high strength bolt 6 is inserted into the bolt holes 13 of the steel materials 11 and 12. Then, the washer 8 is inserted into the projecting male screw portion, the nut 7 is screwed, and the nut 7 side is turned and tightened. In this tightening, as shown in FIG. A special fastener 14 is used.
[0005]
The fastening tool 14 is provided with a mechanism for operating the outer sleeve 14o engaged with the nut 7 and the inner sleeve 14i that grips the pin tail 9 and applies a constant torque in an interlocking manner. When the Torcia type high strength bolt 6 is tightened by using the nut, the pin tail 9 is grasped by the inner sleeve 14i and the nut 7 is turned by the outer sleeve 14o, whereby the rotational torque of the nut is transmitted to the break neck 10 of the pin tail 9 as a reaction force. As shown in FIG. 37 (c), this portion is broken with a certain torque. The tension introduced into the high-strength bolt can be controlled by the breaking torque at this time.
[0006]
This torcia-type high-strength bolt is, for example, in the bolted structure of the rectangular box-shaped cross-section material and the H-shaped cross-section beam as described above, when the split tee is bolted to the box-shaped cross-section column, or the split tee is H-shaped. This is used in the case where the cross-section beam is bolted directly or via an accessory plate, and the nut is screwed and tightened with the pin tail forming side as the outside of the joining portion.
However, in such a joint structure of a box-shaped cross-section column and a split tee, a general high-strength bolt (for example, a high-strength hexagon bolt for friction welding specified in JIS B1186 or a structural torcia type It is impossible to join with ordinary bolted joints using force bolts).
[0007]
Therefore, a one-side bolt that can be joined from the outside of the box-shaped column was developed and put into practical use. Also, before building the pillar, insert a general high-strength bolt from the inside of the box-shaped cross-section column into the bolt hole provided in the box-shaped cross-section column with a special tool in advance at the factory or the site, There has also been proposed a method of abutting and fixing the cylindrical section.
However, the former joint structure using one-side bolts is expensive and the cost of the joints is high, and the strength is limited. In addition, it is not easy to control the tension applied to the bolts. A stable bolt joint structure could not be realized in the structure.
The latter method has improved cost and strength compared to the one-side bolts, but the upper and lower split tees are fixed to the pillars before the beam is installed, so the beam can be installed in the field. There is a problem that the working method is limited and the construction speed is reduced, resulting in an increase in construction cost.
[0008]
Therefore, only the lower split tee for attaching the lower flange of the H-shaped cross-section beam is installed at the factory, and the upper split tee can be installed by inserting bolts from the outside when installing the H-shaped cross-section beam on site. At the factory, a nut is fixed to the inside of the box-shaped cross-section column in advance, and when installing the H-shaped cross-section beam, the upper split tee is attached to the upper flange of the H-shaped cross-section beam, and the lower split tee is The method of attaching the upper split tee to the box-shaped cross-section column in parallel with the H-shaped cross-section beam being supported is also adopted.
[0009]
For example, in JP-A-6-33929, JP-A-6-101284, and JP-A-7-145638, a nut is fixed to the inner side of a square steel pipe column, and a bolt is inserted from the outer side to perform tightening. Although it is disclosed, in such a bolt joint structure, it is necessary to form a collar integrally with a nut and push the collar into the bolt hole from the inside of the square steel pipe column to deform it. It is necessary to apply a large force on the inner side of the machine, and the workability is difficult. Further, the conventional Torcia-type high-strength bolt cannot be used substantially, and a simple tension cannot be introduced to the bolt, making it difficult to realize a stable bolt joint structure.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention solves the problems in the conventional high-strength bolt joint structure. For example, in a high-strength bolt joint structure of a split tee as a column material and a joint metal by a box-shaped cross-section material, a nut is box-shaped. Providing a high-strength bolt joint structure that can easily control the introduction of tension to the high-strength bolt by fixing it to the internal side of the cross-section column and inserting a high-strength bolt from the outside, and a nut fixing method inside the box-shaped cross-section column It is intended to do.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
  In order to achieve the above object, the present invention has the following (1) to (7).
(1) A female female nut that is in contact with the inner side of the box-shaped cross-section material at at least a plurality of locations of the box-shaped cross-section material and the high-strength bolt joint portion of the metal joint.screwAt the end, female diameter larger than this female thread diameterscrewIs a male part of the sleeve of the nut holding part inserted into the bolt hole from the outside.screwButTo the large diameter female screwBy being screwed together, the nut is fixed to the inner side of the box-shaped cross-section material, the high-strength bolt is inserted into the bolt hole from the outer side of the joint hardware that contacts the outside of the box-shaped cross-section material, and the male screw portion is A high-strength bolt joint structure for a box-shaped cross-section material and a joint metal fitting, which is screwed with a nut fixed to the inner side of the box-shaped cross-section material.
[0012]
(2) A sleeve is fixed to the nut side disposed on the inner side of the box-shaped cross-section material at at least a plurality of locations of the box-shaped cross-section material and the high-strength bolt joint portion of the joint metal, and this sleeve is the inner side of the box-shaped cross-section material. The nut is fixed to the inner side of the box-shaped cross-section material, and the high-strength bolt is brought into contact with the outer side of the box-shaped cross-section material. A box-shaped cross-section material and a high-strength bolt of the metal joint, which are inserted into the bolt holes from the outside of the metal joint and the male screw part is screwed to a nut fixed to the inner side of the box-shaped cross-section material. Joint structureMade.
[0013]
(3)At least a plurality of the high-strength bolt joints of the box-shaped cross-section material and the joint hardware,An engaging hole having a locking edge is provided at the female thread end of the nut that is in contact with the inner side of the box-shaped cross-section material, and the engaging edge of the sleeve holding member inserted into the bolt hole is engaged with the locking edge. By pressing and locking the stop,A nut is fixed to the inner side of the box-shaped cross-section material, and a high-strength bolt is inserted into the bolt hole from the outside of the joint metal that contacts the outside of the box-shaped cross-section material. A high-strength bolt joint structure of a box-shaped cross-section material and a joint hardware characterized by being screwed with a fixed nut.
[0014]
(4) The high-strength bolt that is used is provided with a torque control mechanism on the head and is used with a washer abutting on the head seating surface (1), (2) or (3) DescribedHigh-strength bolt joint structure for box-shaped cross section and joint hardwareMade.
[0015]
(5)At least a plurality of the high-strength bolt joints of the box-shaped cross-section material and the joint hardware,Screw the male screw of the nut installation bolt into the female screw of the nut placed on the inner side of the box-shaped cross-section material, insert the nut installation bolt into the bolt hole from the inner side of the box-shaped cross-section material, and protrude outward In this state, the nut is fixed to the inner side of the box-shaped cross-section with the nut holding part inserted from the outside into the nut installation bolt.It is characterized byA method for fixing nuts to the inside of a box-shaped cross section.
[0016]
(6) The nut may be removed by rotating the nut installation bolt after fixing the nut to the inside of the box-shaped cross section.How to fix the nut to the inside of the box sectionLaw.
[0017]
(7) After fixing the nut on the inner side of the box-shaped cross-section material, screw and tighten the temporary fixing nut to the nut installation bolt from the outside of the box-shaped cross-section material, and temporarily tighten the nut installation bolt The nut fixing method to the box-shaped cross-section material inside side according to claim 5 characterized by things.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention mainly uses a box-shaped cross-section column and a high-strength bolt joint structure of a split section, end plate, angle material, accessory plate, etc. This is applied when high-strength bolts are joined. In the present invention, basically, a nut (here, a nut, a nut integrally formed with a washer, a nut integrated with an independent washer, hereinafter referred to as a “nut”) is preliminarily arranged on the inner side of the box-shaped cross-section column. When a high strength bolt is joined by abutting a split tee (hereinafter referred to as “split tee”) on the outside of the box-shaped cross section column, the high strength bolt is bolted from the outside. The high-strength bolt is inserted into the hole, screwed into the female screw of the nut with the male screw part fixed on the inside, and the head side of the high-strength bolt on the outside is rotated with a fastener. As for, the torcia type high strength bolt which provided the torque control mechanism on the head side is mainly used. When such a torcia type high strength bolt is used, a special fastener different from the conventional fastener is used.
[0019]
When fixing the nut inside the box-shaped cross-section column, for example, a special device (a bolt conveying device and a drawing jig) as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-213070 filed by the present applicant is used. be able to. When using this device, the nut installation bolt screwed into the nut is used as a bolt, and the bolt is set upright and conveyed to the position of the bolt hole in the box-shaped cross-section column by the bolt conveying device. With the inserted drawing jig pulling the tip out to the outside, the nut screwed into the nut installation bolt on the inside of the box-shaped cross-section column is fixed by a fixing means such as a nut holding part, sleeve, or adhesive It can be fixed inside the box-shaped cross-section column.
The nut-holding parts and sleeves used here are mainly made of metal or plastic. When the nut-holding parts are made of metal and the front and back surfaces of the buttock are joint surfaces, the outer diameter of this buttock is the bolt shaft diameter. It is preferable to make it 2 to 3 times.
[0020]
When joining the split tee to the box-shaped cross-section column, remove the nut installation bolt from the nut, abut the split tee on the box-shaped cross-section column, and insert the high-strength bolt into the bolt hole from the outside. The split tee can be joined to the box-shaped cross-section column by screwing into a nut fixed to the inner side of the shaped cross-section column and rotating the bolt head side with a fastener.
All of the high-strength bolt joining work of the box-shaped column and split tee (joint hardware) can be completed at the factory, but in order to ease the restrictions when installing the beam material on the construction site, For example, only the lower split tee is joined and moved to the building site, and the upper split tee is joined when installing the beam material at the building site, or the upper and lower split tees are built before building on the building site, Or, there is a case of joining when attaching the beam material, and as the high-strength bolt, the torcia type high-strength bolt with a torque control mechanism on the head side is mainly used. One-side bolts and high-strength hexagon bolts can also be used.
[0021]
【Example】
Example 1
Embodiment 1 of the present invention will be described in detail below with reference to FIGS.
In the first embodiment, an H-shaped cross-section beam (not shown) that is a beam material is connected to a column (hereinafter referred to as a “box-shaped cross-section column”) 1 having a square cross-section through a split tee 2 that is a joint metal. This is a case where the present invention is applied to a high-strength bolt joint structure of a box-shaped cross-section column 1 and a split tee 2 in a high-strength bolt joint structure of a box-shaped cross-section column and an H-shaped cross-section beam.
[0022]
FIG. 1 shows a state in which joining with a torcia-type high-strength bolt 6α is completed in a high-strength bolt joining structure example of a box-shaped column 1 and a split tee 2 according to the present invention.
Note that when the H-shaped cross-section beam is attached to the box-shaped cross-section column 1, the split tee 2 is used as a pair of upper and lower with respect to one H-shaped cross-section beam. These are joined to the box-shaped cross-section column 1 by a plurality of high-strength bolts. Here, as the high-strength bolts, a torque control mechanism is provided on the head, which is different from the conventional Torcia-type high-strength bolts. An example of a bolt joint structure using the torcia type high strength bolt 6α will be described with reference to a single torcia type high strength bolt 6α.
[0023]
In FIG. 1, reference numeral 15 denotes a nut fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1, and as shown in FIGS. 2 (a) and 2 (b), here is a shape integrally formed with a washer, and a small-diameter female It has a screw 15s, and has a large-diameter female screw 15o on the washer-corresponding portion 15z side. Reference numeral 16 denotes a nut holding component used to hold the nut 15 on the inner side of the box-shaped cross-section column 1. The nut holding component 16 is made of metal, and as shown in FIGS. 3A and 3B, includes a sleeve portion 16a and a flange portion 16b, and has a male screw 16s at the distal end portion of the sleeve portion 16a. .
[0024]
The sleeve portion 16a of the nut holding component 16 is inserted into the bolt hole 17 from the outside of the box-shaped cross-section column 1, and the male screw 16s is screwed to the large-diameter female screw 15o of the washer-corresponding portion 15z of the nut 15. The flange portion 16b is locked to the outside of the box-shaped cross-section column 1. Here, since the front and back surfaces of the flange portion 16b are the joint surfaces between the box-shaped cross-section column 1 and the inner surface of the split tee 2, the outer diameter do is the torcia-type high-strength bolt 6α in order to obtain a stable joint surface. It is set to be 2 to 3 times the shaft diameter.
[0025]
The split tee 2 that is in contact with the flange 16b of the nut holding part 16 outside the box-shaped cross-section column 1 receives the torcia-type high-strength bolt 6α that is inserted into the bolt hole 17 from the outside side. The box-shaped cross-section column 1 is joined by screwing into a nut 15 fixed on the inner side and tightening the head side.
The torcia-type high-strength bolt 6α has a male screw 6s that is screwed into the female screw 15s of the nut 15. As shown in FIGS. 4 (a) and 4 (b), the head 6t is used for tension control. A pin tail 18 is formed, and a break neck 19 is formed by a break groove between the head 6t and the pin tail 18, which is different from the conventional torcia type high strength bolt 6 shown in FIG.
[0026]
  A hexagonal washer 20 is inserted and abutted against the seat surface 6f of the head 6t of the torcia type high strength bolt 6α. This washer is shown in FIGS. 4 (a) and 4 (b). In this way, the outer peripheral shape is hexagonal and the diameter is larger than the outer diameter of the bolt head 6t,With fastener 21When tightening, the bolt head 6t is not interfered.
  The washer 20 is engaged with the outer sleeve 21o of the fastener 21 when the Torcia-type high-strength bolt 6α is tightened with the fastener 21 (see FIG. 8C), and the inner sleeve 21i of the fastener 21 is engaged. The pin tail 18 of the bolt head 6t is gripped and played around, and the break neck 19 is broken at a predetermined breaking torque by the rotational torque as a reaction force from the washer 20, and plays an important role in controlling the introduction tension to the bolt. Is.
[0027]
An example of a joining method for obtaining the bolted joint structure of the box-shaped cross-sectional column 1 and the split tee 2 according to the first embodiment will be described with reference to FIGS. 5 (a) and (b) to FIGS. 7 (a) to (c). To do.
[Nut fixing method inside box-shaped cross-section column]
(1) Method using nut installation bolt
In this method, the installation bolt 22 (or as shown in FIG. 5 (b)) in which a male screw 22s is formed on one side as shown in FIG. 5 (a) and a gripping portion 22a is formed at the end on the other side. A nut installation bolt 23 in which a male screw 23s is formed on the entire surface of the main body and a gripping portion 23a is formed on the end of the other side may be used. The nut 15 is fixed in a state where the gripping portion side of the nut installation bolt 22 protrudes from the inner side of the box-shaped cross-section column 1 to the outer side through the bolt hole 17. Is.
[0028]
Therefore, it is necessary to move the nut installation bolt 22 to a predetermined position inside the box-shaped cross-section column 1 (directly below the bolt hole 17) and push it up or pull it up to the outside via the bolt hole 17. For example, a bolt conveying device and a drawing jig (not shown) disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-21307, filed by the applicant of the present application, can be used.
That is, the nut installation bolt 22 is mounted on the bolt conveying device with the gripping portion 22a facing upward, moved to a predetermined position on the inner side of the box-shaped cross-sectional column 1 (directly below the bolt hole 17), and the box-shaped cross-sectional column A gripping portion 24a of a drawing jig 24 into which a nut holding component 16 (sleeve portion 16a) is inserted in advance is inserted into one bolt hole 17, and the nut installation bolt 22 is gripped as shown in FIG. As shown in FIG. 7B, the sleeve portion 16 a of the nut holding part 16 is held in a state where the seat surface of the washer-corresponding portion 15 z of the nut 15 is pressed against the inner surface of the box-shaped cross-section column 1. Is inserted into the bolt hole 17, and the male screw 16s of the sleeve portion 16a is screwed into the large-diameter female screw 15o of the washer-corresponding portion 15z of the nut 15 and tightened.
When the tightening is completed, the flange portion 16b of the nut holding part 16 is locked to the outer surface of the box-shaped cross-section column 1, so that the nut 15 is placed inside the box-shaped cross-section column 1 as shown in FIG. Can be securely fixed. The nut installation bolt 22 is to be removed from the nut 15 after the nut is fixed.
[0029]
(2) When the joint part is within the reach of the operator, the nut 15 can be fixed to the inside of the box-shaped cross-section column 1 without using the nut installation bolt described above.
[0030]
[High-strength bolt joining method for box section and split tee]
A high-strength bolt joining method for the box-shaped cross-section column 1 and the split tee 2 after the nut 15 is fixed on the inner side as described above will be described with reference to FIGS.
As shown in FIG. 7C, the nut 15 is fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1 using the nut holding part 16, and the nut installation bolt 22 is removed from the nut 15. As shown in FIG. 4, the split tee 2 is aligned with the outer side of the box-shaped cross-section column 1 so that the bolt holes 17 of the box-shaped cross-section column 1 and the split tee 2 (both hole diameters of both bolt holes 17 do not necessarily have to be the same). As shown in FIG. 8B, the Torcia-type high strength bolt 6α with which the washer 20 is abutted is inserted into the bolt hole 17 of the split tee 2 and the sleeve portion 16a of the nut holding component 16 from the outside of the split tee 2. The male screw 6s is screwed into the small-diameter female screw 15s of the nut 15 fixed inside the box-shaped cross-section column 1 to perform primary tightening.
[0031]
After the primary tightening, as shown in FIG. 8C, the final tightening is performed by the fastener 21 provided with a mechanism for operating the inner sleeve 21i and the outer sleeve 21o in conjunction with each other. The fastener 21 uses, for example, the same principle as the known fastener 14 shown in FIG. 37, but an inner sleeve 21i that grips and rotates the pin tail 18 of the Torcia-type high-strength bolt 6α; This is provided with a mechanism for operating the outer sleeve 21o engaged with the washer 20 abutted against the seating surface 6f of the head 6t of the torcia type high strength bolt 6α, and is the same as the known fastener 14 It is not a thing.
[0032]
When the torcia type high strength bolt 6α is tightened with the fastener 21, the pin sleeve 18 formed on the head 6t of the torcia type high strength bolt 6α is grasped by the inner sleeve 21i, and the outer sleeve 21o is engaged with the washer 20. The pin tail 18 is turned, and the break neck 19 by the breaking groove of the pin tail 18 is broken at a predetermined breaking torque by the rotational torque as a reaction force from the washer 20 through the outer sleeve 21o, and the introduction tension to the bolt is increased. It can be easily controlled to achieve a stable high strength bolt joint structure.
The nut holding component 16 is unnecessary in the state where the tightening of the torcia type high strength bolt 6α is completed, but there is no problem even if it is left as it is.
[0033]
In the bolt joint structure of the box-shaped cross-section column 1 and split tee 2 using the torcia-type high strength bolt 6α of the first embodiment, the bolt can be tightened on the outside, so that it is an expensive one-side bolt even at the construction site. It is not necessary to use the battery, and the cost can be greatly reduced. In addition, the bolt tightening work can be performed in parallel when the H-shaped cross section beam is attached to the box-shaped cross-sectional column 1 via the split tee 2 at the column construction site, so that the work for mounting the H-shaped cross section beam is restricted. Good workability can be secured. Further, since the torcia type high strength bolt 6α having the pin tail 18 for torque control on the head 6t side is used, the nut 15 is fixed to the inner side of the box-shaped cross section column 1 and the bolt head 6t side on the outer side. When tightening by turning, the tension introduced to the bolt can be easily controlled, and a stable joint structure can be realized.
[0034]
(Example 2)
The second embodiment of the present invention will be described below in detail with reference to FIGS. The second embodiment is different from the first embodiment in the fixing method (structure) of the nut 15. Detailed description of portions common to the first embodiment will be omitted.
FIG. 9 shows a state in which the connection by the torcia-type high-strength bolt 6α is completed in the example of the high-strength bolt joint structure of the box-shaped column 1 and the split tee 2 according to the present invention. In FIG. 9, reference numeral 15 denotes a nut having a female screw 15s fixed to the inner side of the box-shaped cross-sectional column 1, and as shown in FIGS. 10 (a) and 10 (b), here is formed integrally with the washer-corresponding portion 15z. In this shape, the sleeve 25 is fixed to the washer-corresponding portion 15z.
[0035]
The sleeve 25 is made of metal, and has a base end portion fitted and bonded into a hole of the washer-corresponding portion 15z and fixed. The sleeve 25 has an outer diameter slightly smaller than that of the bolt hole 17 and has a box-shaped cross-section column 1. The sleeve portion 26 a of the nut holding part 26 inserted into the bolt hole 17 from the outside of the box-shaped cross-sectional column 1 is inserted into the sleeve 25, and the inner peripheral surface of the sleeve 25 is inserted into the sleeve 25. And the outer peripheral surface of the sleeve 26a portion are joined by an adhesive b.
The nut holding part 26 is made of metal and comprises a sleeve portion 26a and a flange portion 26b as shown in FIGS. 11 (a) and 11 (b). The inner diameter of the sleeve portion 26a is a torcia type high strength bolt. The diameter is slightly larger than the shaft diameter of 6α, and the male screw 6s can be easily inserted.
[0036]
The flange portion 26b locks the nut 15 to the outer surface of the box-shaped cross-section column 1, but here, since the front and back surfaces are the bonding surfaces, the outer diameter do is used in order to obtain a stable bonding surface. Is set to a diameter two to three times the shaft diameter of the torcia-type high-strength bolt 6α.
The sleeve portion 26a may be slightly tapered to facilitate insertion into the sleeve 25 on the nut 15 side. The sleeve portion 26a of the nut holding component 26 is inserted and bonded to the sleeve 25 fixed to the washer-corresponding portion 15z from the outer surface side of the box-shaped cross-section column 1, and the flange portion 26b is locked to the outer surface of the box-shaped cross-section column 1. As a result, the nut 15 is securely fixed to the inside of the box-shaped cross-section column 1 via the sleeve 25 and the nut holding component 26.
[0037]
The torcia type high strength bolt 6α has a washer 20 inserted therein, and is the same as that of the first embodiment, and is inserted into the bolt hole 17 from the outside of the split tee 2 that is in contact with the outside of the box-shaped cross-section column 1. Then, the male screw 6s is screwed into the female screw 15s of the nut 15 fixed to the inner side of the box-shaped cross-sectional column 1, and is tightened on the head 6t side by the fastener 21 similar to that of the first embodiment, thereby A cross-sectional column 1 and a split tee 2 are joined. The sleeve 25 and the nut holding part 26 on the nut 15 side are unnecessary when the tightening of the torcia type high-strength bolt 6α is completed, but there is no problem even if it is left as it is.
[0038]
A joining method for obtaining a bolted joint structure of the box-shaped cross-sectional column 1 and the split tee 2 according to the second embodiment will be described with reference to FIGS. 12 and 13A to 13C.
[Nut fixing method inside box-shaped cross-section column]
This is a method using the same device and the nut installation bolt 22 as in the first embodiment. As shown in FIG. 12, the male screw 22s of the nut installation bolt 22 and the female screw of the nut 15 in which the sleeve 25 is fixed to the washer-corresponding portion 15z. 15s is screwed and this nut installation bolt 22 is conveyed to the predetermined position inside the box-shaped cross-section column 1.
As shown in FIG. 13 (a), from the outside of the bolt hole 17 of the box-shaped cross-section column 1, the gripping portion 24a of the extraction jig 24 that has been inserted through the sleeve portion 26a of the nut holding component 26 is inserted in advance to install the nut. As shown in FIG. 13 (b), the nut 22 side sleeve 25 is inserted into the bolt hole 17 of the box-shaped cross-section column 1 and the washer-corresponding portion 15 z of the nut 15 is placed in the box. Press against the inner surface of the column 1.
[0039]
In this state, the sleeve portion 26 a of the nut holding component 26 is inserted into the bolt hole 17 from the outside of the box-shaped cross-section column 1 and inserted into the nut-side sleeve 25, and the outer peripheral surface of the sleeve portion 26 a is connected to the nut-side sleeve 25. Adhere to the inner peripheral surface with adhesive b. After being sufficiently bonded, the nut installation bolt 22 is removed from the nut 15 by turning the grip 22a of the nut installation bolt 22 as shown in FIG. In this way, the nut 15 can be fixed to the inside of the box-shaped cross-section column 1 via the sleeve 25 and the nut holding part 26.
[0040]
In addition, when transporting to the site with insufficient adhesive force, the nut installation bolt having the entire screw 23s on the shaft portion shown in FIG. 23, and without removing the nut installation bolt 23, the temporary installation nut can be screwed onto the nut installation bolt 23 from the outside, and tightened by hand tightening to be transported to the site.
In the second embodiment, the sleeve 25 on the nut 15 side and the sleeve 26a of the nut holding component 26 are bonded and fixed. A female screw is formed on the inner periphery of the sleeve 25, and a male screw is formed on the outer periphery of the sleeve 26a. To form a fitting portion (unevenness) on the inner periphery of the sleeve 25 and the outer periphery of the sleeve portion 26a, and to engage and rotate to lock and fix. Good.
[0041]
[High-strength bolt joining method for box section and split tee]
As described above, the high-strength bolt joining method for the box-shaped cross-section column 1 and the split tee 2 after fixing the nut 15 on the inner side of the box-shaped cross-section column 1 is substantially the same as in the case of Example 1, Description is omitted.
In the bolted joint structure of the box-shaped cross-section column 1 and the split tee 2 using the torcia type high strength bolt 6α of the second embodiment, in addition to the increase in the number of parts as compared with the first embodiment, the bonding work burden is slightly increased. Although large, almost the same effect can be obtained.
[0042]
  (Reference example 1)
  Below, the present inventionReference example 1Will be described in detail with reference to FIGS. thisReference example 1Is different from the first and second embodiments in the fixing method (structure) of the nut 15. Detailed description of portions common to the first and second embodiments is omitted.
  FIG.This reference example 1In the example of the high-strength bolt joint structure of the box-shaped cross-sectional column 1 and the split tee 2, the state in which the joining with the torcia-type high-strength bolt 6α is completed is shown. In FIG. 14, 15 is a nut having a female screw 15s bonded and fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1, and is integrally formed with a washer-corresponding portion 15z as shown in FIGS. 15 (a) and 15 (b). It has a shape and is bonded and fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1 with an adhesive b.
  The torcia type high strength bolt α is the same as in the first and second embodiments with the washer 20 inserted, and is inserted into the bolt hole 17 from the outside of the split tee 2 that is in contact with the outside of the box-shaped cross-section column 1. Then, the male screw 6s is screwed into the female screw 15s of the nut 15 which is bonded and fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1, and is tightened on the head 6t side by the fastener 21 as in the first embodiment. The box-shaped cross-section column 1 and the split tee 2 are joined.
[0043]
  thisReference example 1A joining method for obtaining a bolted joint structure of the box-shaped cross-sectional column 1 and the split tee 2 will be described with reference to FIGS. 16 and 17A to 17C.
  [Nut fixing method inside box-shaped cross-section column]
  This is a method using the same device and the nut installation bolt 22 as in the first and second embodiments. As shown in FIG. 16, an adhesive b is applied to the male screw 22s of the nut installation bolt 22 on the seat surface of the washer-corresponding portion 15z. The female screw 15 s of the nut 15 is screwed, and the nut installation bolt is conveyed to a predetermined position inside the box-shaped cross-section column 1.
[0044]
As shown in FIG. 17 (a), the gripping portion 24a of the extraction jig 24 is inserted from the outside of the bolt hole 17 of the box-shaped cross-sectional column 1, and the gripping portion 22a of the nut installation bolt 22 is gripped and pulled up. As shown in FIG. 17 (b), the washer-corresponding portion 15 z of the nut 15 is pressed against the inner surface of the box-shaped cross-section column 1 and the seat surface is bonded and fixed with an adhesive b. After being in a sufficiently bonded and fixed state, as shown in FIG. 17C, the nut installation bolt 22 is removed from the nut 15 by turning the gripping portion 22 a of the nut installation bolt 22. In this way, the nut 15 can be fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1.
In addition, when transporting to the site with insufficient adhesive force, for example, as shown in FIG. 18, a nut having all screws 23 s in the shaft portion is used to prevent dropping due to an impact during transport. Using the installation bolt 23, the temporary installation nut 27 can be screwed onto the nut installation bolt 23 from the outside, without removing the nut installation bolt 23, and can be transported to the site by tightening by hand tightening.
[0045]
  [High-strength bolt joining method for box section and split tee]
  As described above, the high-strength bolt joining method for the inside of the box-shaped cross-section column 1 and the split tee 2 after the nut 15 is fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1 is generally the same as in the case of Examples 1-2. Explanation of the same is omitted.
  thisReference example 1In the bolted structure of the box-shaped cross-section column 1 and split tee 2 using the Torcia-type high-strength bolt 6α, the nut 15 is bonded and fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1. Compared with 1 and 2, it is not necessary to use a sleeve or a nut holding part, the structure is simple, and the nut fixing work is also simple. Other effects are almost the same as those of the first and second embodiments.
[0046]
  (Reference example 2)
  Below, the present inventionReference example 2Will be described in detail with reference to FIGS. thisReference example 2This is a high-strength bolt joint structure with a box-shaped column 1 and split tee 2Reference example 2Is applied.
  19 shows the bookReference example 2In the example of the high-strength bolt joint structure of the box-shaped cross-sectional column 3 and the split tee 2, the state where the bolt joint is completed is shown. thisReference example 2In the nut fixing structure to the inner side of the box-shaped cross-section column 1, the first embodiment2 and Reference Example 1Is different. Part of the detailed description of other common parts is omitted.
[0047]
  In FIG. 19, reference numeral 15 denotes a nut having a female screw 15 s fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1.2 and Reference Example 1Similarly, the sleeve 28 is fixed to the washer-corresponding portion 15z in a shape integrally formed with the washer-corresponding portion. The sleeve 28 is made of metal, and has a base end portion fitted and bonded into a hole of the washer-corresponding portion 15 z and fixed. The sleeve 28 has an outer diameter slightly smaller than the bolt hole 17 and is The bolt hole 17 is fitted and the outer peripheral surface is bonded by an adhesive b.
[0048]
  The torcia type high strength bolt 6α has a washer 20 inserted therein.2 and Reference Example 1Is inserted into the bolt hole 17 from the outside of the split tee 2 in contact with the outside of the box-shaped cross-section column 1, and the male screw 6 s is inserted into the bolt hole 17 of the split tee 2 and the hole of the sleeve 28. Example 1 is screwed into a female screw 15 s of a nut 15 that is bonded and fixed to the inner side of the box-shaped cross-sectional column 1 via2 and Reference Example 1Similarly, the box-shaped cross-section column 1 and the split tee 2 are joined by fastening on the head side with the fastener 21.
[0049]
  thisReference example 2A joining method for obtaining a bolted joint structure of the box-shaped cross-sectional column 1 and the split tee 2 will be described with reference to FIGS. 20 and 21 (a) to 21 (c).
  [Nut fixing method inside box-shaped cross-section column]
  Example 12 and Reference Example 1As shown in FIG. 20, a sleeve 28 having an adhesive b applied to the outer peripheral surface of the washer-corresponding portion 15z is fixed to the male screw 22s of the nut installing bolt 22, as shown in FIG. The female screw 15 s of the nut 15 is screwed and conveyed to a predetermined position inside the box-shaped cross-section column 1.
[0050]
As shown in FIG. 21 (a), the gripping portion 24a of the drawing jig 24 is inserted from the outside of the bolt hole 17, and the gripping portion 22a of the nut installation bolt 22 is gripped and pulled up, as shown in FIG. 21 (b). As described above, the outer peripheral surface of the sleeve 28 is bonded and fixed to the inner surface of the bolt hole 17 of the box-shaped cross-section column 1 with the adhesive b in a state where the seat surface equivalent portion 15 z of the nut 15 is pressed against the inner surface of the box-shaped cross-section column 1. To do. After being sufficiently bonded and fixed, as shown in FIG. 21 (c), the nut installation bolt 22 is removed from the nut 15 by turning the gripping portion 22 a of the nut installation bolt 22. In this way, the nut 15 can be fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1.
When transporting to the site with insufficient adhesive force, for example, as shown in FIG. 18, a nut having a full screw 23s is installed on the shaft to prevent dropping due to an impact during transport. It is also possible to use the bolt 23 and remove the nut installation bolt 23 from the outside, screw the temporary fixing nut 27 to the nut installation bolt 22 from the outside, tighten it by hand tightening, and transport it to the site.
[0051]
  [Box-shaped column and split tee high-strength bolt joint method]
  Example 1 of the high-strength bolt joining method for the box-shaped cross-section column 1 and the split tee 2 after the nut 15 is fixed to the inside of the box-shaped cross-section column 1 as described above.2 and Reference Example 1Since it is almost the same as the case of, the description is omitted.
  thisReference example 2In the bolted structure of the box-shaped cross-section column 1 and the split tee 2 using the Torcia-type high-strength bolt 6α, the nut 15 is fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1 by attaching the sleeve 28 on the nut 15 side to the box. The outer peripheral surface is fitted and fixed in the bolt hole 17 of the column 1 and has a simpler structure than that of the first and second embodiments using nut holding parts, and fixing the nut. The work is also simple. The other effects are shown in Example 1.2 and Reference Example 1It is the same as the case of.
[0052]
  (Reference example 3)
  Below, the present inventionReference example 3Will be described in detail with reference to FIGS. In this fifth embodiment, the present invention is applied to a high-strength bolt joint structure of a box-shaped cross-section column 1 and a split tee 2.Reference example 3Is applied.
  FIG. 22 shows the present invention.Reference example 3In the example of the high-strength bolt joint structure of the box-shaped cross-sectional column 1 and the split tee 2, the state where the bolt joint is completed is shown. The fifth embodiment is a first embodiment in which the nut is fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1.2 and Reference Examples 1 and 2Is different. Part of the detailed description of other common parts is omitted.
[0053]
  In FIG. 22, reference numeral 15 denotes a nut having a female screw 15 s fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1.2 and Reference Examples 1 and 2Like FIG. 23, the shape is formed integrally with the washer-corresponding portion 15z, and the sleeve 29 is fixed to the washer-corresponding portion 15z as shown in FIGS. 23 (a) and 23 (b). The sleeve 29 is made of metal and has a base end portion fitted and bonded into a hole of the washer-corresponding portion 15z. The sleeve 29 has an outer diameter slightly smaller than that of the bolt hole 17 and a plurality of protrusions 29k on the tip end side. Is formed.
  The protrusion 29k is for expanding and bending the tip, and after the sleeve 29 is inserted into the bolt hole 17 of the box-shaped cross-section column 1, the protrusion 29k protruding outside the box-shaped cross-section column 1 is formed. The nut 15 is fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1 by expanding and bending and locking.
[0054]
  The torcia type high strength bolt 6α has a washer 20 inserted therein.2 and Reference Examples 1 and 2And is inserted into the bolt hole 17 from the outside of the split tee 2 that is in contact with the outside of the box-shaped cross-section column 1 and passes through the bolt hole 17 of the split tee 2 and the hole of the sleeve 29 and then the male screw 6s. Is screwed into the female screw 15s of the nut 15 bonded and fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1 and is tightened on the head side by the fastener 21 in the same manner as in the first embodiment. And split tee 2 are joined.
[0055]
  thisReference example 3A joining method for obtaining a high-strength bolt joint structure of the box-shaped cross-sectional column 1 and the split tee 2 will be described with reference to FIGS. 24 and 25A to 25C.
  [Nut fixing method inside box-shaped cross-section column]
  Example 12 and Reference Examples 1 and 224, a method using a nut installation bolt, and as shown in FIG. 24, a male screw 22s of the nut installation bolt 22 and a female screw 15s of a nut 15 formed integrally with a washer-corresponding portion 15z are screwed together. Then, it is conveyed to a predetermined position inside the box-shaped cross-section column 1.
[0056]
As shown in FIG. 25 (a), the gripping portion 24a of the extraction jig 24 is inserted from the outside of the bolt hole 17 of the box-shaped cross-section column 1, and the gripping portion 22a of the nut installation bolt 22 is gripped and pulled up. As shown in FIG. 25 (b), in a state where the seating surface of the seating surface equivalent portion 15 z of the nut 15 is pressed against the inner surface of the box-shaped cross-section column 1, the tip of the sleeve 29 protruding outside the box-shaped cross-section column 1 The protrusion 29k is expanded and bent using an appropriate bending jig 30, and is locked and fixed to the outer surface of the box-shaped cross-section column 1. After locking and fixing, the nut installation bolt 22 is removed from the nut 15 by turning the grip 22a of the nut installation bolt 22 as shown in FIG. In this way, the nut 15 can be fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1.
[0057]
  [Box-shaped column and split tee high-strength bolt joint method]
  As described above, the high-strength bolt joining method for the box-shaped cross-sectional column 1 and the split tee 2 after the nut 15 is fixed to the inner side of the box-shaped cross-sectional column 1 is described in Example 1.2 and Reference Examples 1 and 2Since it is almost the same as the case of, the description is omitted.
  thisReference example 3In the bolted structure of the box-shaped cross-section column 1 and the split tee 2 using the Torcia-type high-strength bolt 6α, the nut 15 is fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1 by attaching the sleeve 29 on the nut 15 side to the box. The protrusion 29k is inserted into the bolt hole 17 of the shaped cross-section column 1 and is expanded and bent so as to be locked and fixed. The other effects are basically the same as in Example 1.2 and Reference Examples 1 and 2This is almost the same as the case of.
[0058]
  (Reference example 4)
  Below, the present inventionReference example 4Will be described in detail with reference to FIGS. In this sixth embodiment, the present invention is applied to a high-strength bolt joint structure of a box-shaped column 1 and a split 2.Reference example 4Is applied.
  FIG. 26 illustrates the present invention.Reference example 4In the example of the high-strength bolt joint structure of the box-shaped cross-section column 1 and the split 2 according to FIG. thisReference example 4In the nut fixing structure to the inner side of the box-shaped cross-section column 1, the first embodiment2 and Reference Examples 1-3Is different. Part of the detailed description of other common parts is omitted.
[0059]
In FIG. 26, reference numeral 15 denotes a nut having a female screw 15s fixed to the inside of the box-shaped cross-sectional column 1, and is a shape integrally formed with the washer-corresponding portion 15z, as shown in FIGS. 27 (a) and 27 (b). As described above, the locking portions of the plurality of locking legs 32 of the nut holding component 31 are engaged with the outer periphery of the washer-corresponding portion 15z.
The nut holding component 31 is made of metal, and has a plurality of protrusions 31k formed on the distal end side of a sleeve portion 31a having an outer diameter slightly smaller than the bolt hole 17. The locking leg 32 is easily elastically deformed, and the locking portion can be easily attached to and detached from the outer periphery of the washer-corresponding portion 15z of the nut 15. Since this locking leg 32 has a joint surface with the inner side of the box-shaped cross-section column 1 and a nut (a washer-corresponding portion), it has an area capable of securing a sufficient frictional force and performs a high friction process on the joint surface. It is preferable to apply.
[0060]
  Further, the protruding portion 31k expands and bends the tip portion, and after the sleeve portion 31a is inserted into the bolt hole 17 of the box-shaped cross-section column 1, the protrusion that protrudes outside the box-shaped cross-section column 1 The nut 15 is fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1 by expanding and bending and locking the portion 31k.
  The torcia type high strength bolt 6α has a washer 20 inserted therein.2 and Reference Examples 1-3And is inserted into the bolt hole 17 from the outside of the split tee 2 in contact with the outside of the box-shaped cross-section column 1, and the bolt hole 17 of the split tee 2 and the hole of the sleeve portion 31 a of the nut holding part 31. By screwing the male screw 6s into the female screw 15s of the nut 15 fixed to the inner side of the box-shaped cross-sectional column 1 via the inside, and tightening on the head side by the fastener 21 as in the first embodiment, A box-shaped cross-section column 1 and a split 2 are joined.
[0061]
  thisReference example 4A joining method for obtaining a high-strength bolt joint structure between the box-shaped cross-sectional column 1 and the split tee 2 will be described with reference to FIGS. 28 and 29A to 29C.
  [Nut fixing method inside box-shaped cross-section column]
  Example 12 and Reference Examples 1-3As shown in FIG. 28, the male screw 22s of the nut installation bolt 22 and the plurality of locking legs 32 of the nut holding part 31 on the outer periphery of the washer-corresponding portion 15z, as shown in FIG. The female screw 15 s of the nut 15 engaged with the locking portion is screwed and conveyed to a predetermined position inside the box-shaped cross-section column 1.
[0062]
As shown in FIG. 29 (a), the gripping portion 24a of the drawing jig 24 is inserted from the outside of the bolt hole 17, and the gripping portion 22a of the nut installation bolt 22 is gripped and pulled up, as shown in FIG. 29 (b). As described above, the protruding portion 31k of the nut holding component 31 protruding outward from the box-shaped cross-section column 1 in the state where the locking leg 32 of the nut holding component 31 is pressed against the inner surface of the box-shaped cross-section column 1 is bent. It is expanded and bent by using and is locked and fixed to the outer surface of the box-shaped cross-section column 1. After locking and fixing, as shown in FIG. 29C, the grip 22a of the nut installation bolt 22 is turned to remove the nut installation bolt 22 from the nut 15. In this way, the nut 15 can be fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1.
[0063]
  [Box-shaped column and split tee high-strength bolt joint method]
  As described above, the high-strength bolt joining method for the box-shaped cross-sectional column 1 and the split tee 2 after the nut 15 is fixed to the inner side of the box-shaped cross-sectional column 1 is described in Example 1.2 and Reference Examples 1-3And the description is omitted.
  thisReference example 4In the bolted structure of the box-shaped cross-section column 1 and the split tee 2 using the Torcia-type high-strength bolt 6α, the nut 15 is fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1 with the locking leg 32 and the sleeve portion 31a. And a nut holding part 31 composed of a protrusion 31k, the locking leg 32 is engaged with the outer periphery of the washer-corresponding portion 15z of the nut 15, and the protrusion 31k is expanded and bent outside the box-shaped cross section column 1. The nut holding part 31 can be easily detachably engaged and fixed to the nut 15 side, compared with the second embodiment and the first and second reference examples using the adhesive b. Since no adhesive is required, the nut can be fixed easily. The other effects are basically the same as in Example 1.2 and Reference Examples 1-3This is almost the same as the case of.
[0064]
  (Example3)
  The following are examples of the present invention.3Will be described in detail with reference to FIGS. This example3Example 12 and Reference Examples 1-4Is different in the nut / washer structure and the nut fixing method (structure).
  FIG. 30 shows a state in which the joining with the torcia-type high-strength bolt 6α is completed in the example of the high-strength bolt joining structure of the box-shaped column 1 and the split tee 2 according to the present invention. Detailed description of portions common to the first embodiment will be omitted. In FIG. 30, 33 is a nut fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1 and has a female screw 33s as shown in FIGS. 31 (a) and 31 (b), and a washer 34 is welded (for example, It is fixed by spot welding sw).
[0065]
As shown in FIG. 31, the washer 34 is formed with a locking edge 34 e on the split tee 2 side of the engagement hole 34 a, and this locking edge 34 e is the same as the bolt hole 17 of the box-shaped cross-section column 1. The locking rod 35f of the nut holding part 35 inserted into the bolt hole 17 from the outside of the box-shaped cross-section column 1 is locked. This nut holding part 35 is made of plastic and, as shown in FIG. 32, comprises a sleeve part 35a with a slit (or can be cut) st and a collar part 35b, and a locking collar 35f is provided at the tip of the sleeve part 35a. The outer diameter do and the inner diameter di of the locking rod 35f can be elastically expanded / contracted by the effect of the slit st.
[0066]
The male thread 6s portion of the torcia type high strength bolt 6α can be easily inserted into the sleeve portion 35a. Here, the flange portion 35b is to be locked to the outer surface of the box-shaped cross-section column 1. However, when the front and back surfaces are joint surfaces, the flange portion 35b is made of metal in order to obtain a stable joint surface. It is also effective to set the outer diameter D to about 2 to 3 times the shaft diameter of the Torcia-type high-strength bolt 6α.
The sleeve portion 35a of the nut holding part 35 is inserted from the outside of the box-shaped cross-section column 1, the flange portion 35b is locked to the outer surface of the box-shaped cross-section column 1, and the lock rod 35f at the tip of the sleeve 35a is box-shaped. The nut 33 fixed to the washer 34 is moved to the inner side of the box-shaped cross-section column 1 by being pushed and locked to the engagement edge 34 e of the engagement hole 34 a of the washer 34 abutted on the inner side of the cross-section column 1. It is securely fixed.
[0067]
The torcia-type high-strength bolt 6α has a washer 20 inserted therein, and is the same as in the first to sixth embodiments. The male screw 6s is formed of the split tee 2 that is in contact with the outside of the box-shaped cross-section column 1. A nut inserted into the bolt hole 17 from the outside and fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1 through the bolt hole 17 of the split tee 2, the sleeve portion 35 a of the nut holding part 35, and the engagement hole 34 a of the washer 34. The box-shaped cross-section column 1 and the split tee 2 are securely joined by being screwed into the 33 female screw 33s. The nut holding part 35 is unnecessary when the box-shaped cross-section column 1 and the split tee 2 have been joined, but it can be left as it is.
[0068]
  This example3A joining method for obtaining a bolted joint structure of the box-shaped cross-sectional column 1 and the split tee 2 will be described with reference to FIGS. 33 and 34A to 34D.
  [Nut fixing method inside box-shaped cross-section column]
  Example 12 and Reference Examples 1-433, and a method using a nut installation bolt. As shown in FIG. 33, a female screw 33s of a nut 33 with a washer 34 welded to the seat surface side is screwed onto a male screw 22s of the nut installation bolt 22. And transported to a predetermined position inside the box-shaped cross-section column 1.
[0069]
As shown in FIG. 34 (a), from the outside of the bolt hole 17 of the box-shaped cross-section column 1, the gripping portion 24 a of the extraction jig 24 through which the nut holding part 35 has been inserted is inserted in advance, As shown in FIG. 34 (b), the grip portion 22 a is gripped and pulled up, and the sleeve portion 35 a of the nut holding part 35 is inserted into the bolt hole 17 of the box-shaped cross-section column 1, and the washer 34 is fixed to the nut 33. With the surface pressed against the inner surface of the box-shaped cross-section column 1, the sleeve portion 35a of the nut holding component 35 is pushed in as shown in FIG.
When the sleeve portion 35a is pushed in, the outer diameter of the locking rod 35f is reduced by the slit st effect and passes through the locking edge 34e of the washer 34. Simultaneously with the passage, as shown in FIG. The outer diameter of the flange 35f is expanded (restored) and locked to the locking edge 34e of the engaging hole 34a of the washer 34, and the nut 33 is securely fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1. After fixing the nut 33, the nut installation bolt 22 is turned and removed from the nut 33.
[0070]
  [High-strength bolt joining method for box section and split tee]
  As described above, the high-strength bolt joining method of the box-shaped cross-section column 1 and the split tee 2 after the nut 33 is fixed to the inner side of the box-shaped cross-section column 1 is described in Example 1.2 and Reference Examples 1-4Since it is almost the same as the case of, the description is omitted.
  This example3In the bolted joint structure of the box-shaped cross-section column 1 and the split tee 2 using the Torcia-type high-strength bolt 6α, compared to the first embodiment, the washer is processed, the nut 33 and the washer 34 are fixed, and the nut Although the holding parts need to be processed, the nut fixing work is simple. Regarding the effect obtained by fixing the nut inside the box-shaped cross-section column, another embodiment 12 and Reference Examples 1-4It is almost the same.
[0071]
  Example 1 above2 and Reference Examples 1-4In FIG. 1, the nut 15 is formed integrally with the washer-corresponding portion 15z. However, the nut and the washer may be formed independently and then integrated, or only the nut may be used alone.
  In addition, Example 2 aboveAnd Reference Examples 2 and 3, The sleeve is fitted to the nut (corresponding to the washer) as a nut-holding part and fixed, but a slit is formed in the base of the sleeve that is inserted into the nut (corresponding to the washer) to make the slit diameter elastic. It may be possible to expand and contract, and press fit to fix. In this case, adhesion may be used in combination. Or you may screw together like the case of Example 1. FIG.
[0072]
The present invention is not limited to the contents of the above embodiments. For example, the above-described embodiment is a case where the box-shaped cross-section material of the present invention is used as a column material, and a split tee as a joint metal is joined to this column material with high-strength bolts. For example, the present invention can also be applied to a case where a round steel pipe (box-shaped cross-section material) is used as a column material and a split tee as a joint metal is joined with a high-strength bolt. In this case, it is possible to cope with this by forming the seating surface of the washer (the washer-equivalent portion) and the joint surface with the split tee box-shaped cross section on a curved surface. Further, the present invention can also be applied to the case where a box-shaped cross-section material is used as a beam material to join a joint metal and a high-strength bolt. It can also be applied to bonding.
[0073]
The nut fixing work for obtaining the bolted structure of the box-shaped cross section column and the split tee in the above embodiment is basically performed at the factory, but it can also be performed at the construction site before the construction. it can. The bolt tightening operation may be completed at the factory, or may be performed before or at the construction site.
Moreover, in the box-shaped cross-section column and split tee bolt joint structure in the above-described embodiment, as a nut fixing method inside the box-shaped cross-section column, a bolt conveying device and a drawing jig described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-213070 Although the nut fixing method using the nut installation bolt has been described as an example, other nut fixing methods may be used.
[0074]
Moreover, as a high strength bolt, it is not limited to the torcia type high strength bolt 6 (alpha), You may use the other high strength bolt fastened by a bolt head side, In that case, use of a washer 20 Is not essential. Also, high strength bolt head formation conditions, pin tail and break groove (break neck) formation conditions, screw formation conditions, head side washer formation conditions, nut and washer formation conditions, nut holding structure (nut and sleeve (Including fixing means and material), high friction treatment for each joint surface, etc., changed within the range satisfying the matters described in the above claims according to the object to be joined, joint site, material strength, design strength, etc. There is something.
[0075]
【The invention's effect】
The bolted joint structure of the present invention enables, for example, a bolted joint using only a high-strength bolt that does not use a special and expensive one-side bolt in a box-shaped column and a split-tee bolted joint. I can expect.
(1) The construction cost of the column beam joint can be reduced.
(2) Larger structures can be connected to each other by high-strength bolts. As a result, since the joint part, which had to be a welded structure, can be made with high-strength bolts, the mechanical quality can be further stabilized, the workability can be improved, and a structure with high structural safety can be obtained.
(3) When the head side of the bolt is turned and tightened on the outside, a torcia type high strength bolt that can easily control the tension introduced to the bolt can be used, and a high strength and stable bolt joint structure can be realized. it can.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is a partially cutaway side view of a partially cut-away side view showing a state in which full tightening is completed in an example of a joint structure using a box-shaped cross-section column and a split tee torcia-type high-strength bolt in Embodiment 1 of the present invention.
2A is a partially cutaway side view illustrating a structural example of the nut used in FIG. 1, and FIG. 2B is a view illustrating Aa-Ab in FIG.
3A is a front explanatory view of the nut holding component used in FIG. 1, and FIG. 3B is a partially cutaway side view of FIG.
4A is a side explanatory view showing an example of the structure of the Torcia type high strength bolt and the washer on the bolt head side used in FIG. 1, and FIG. 4B is a view taken along line Ba-Bb in FIG. Arrow explanatory drawing.
5A is a side explanatory view showing an example of the structure of a nut installation bolt used for fixing a nut to the inner side of a box-shaped cross-section column, and FIG. 5B is a view of the structure of another nut installation bolt. Side surface explanatory drawing which shows an example.
6 is an explanatory side view showing a state in which a nut is screwed to a nut installation bolt used in an example of a fixing method in the process of obtaining the high-strength bolt joint structure of FIG. 1;
7 is an explanatory diagram showing a nut fixing procedure using the nut installation bolt of FIG. 5 in the process of obtaining the high-strength bolt joint structure of FIG. 1. FIG. 7 (a) shows the nut installation bolt of FIG. Fig. 4B is a side view of the partially cut-away cross section showing the state where it is inserted into the bolt hole of the shaped cross-section column. Figure (b) shows the nut installation bolt inserted into the bolt hole of the box-shaped cross-section column and held on the nut side sleeve from the outside. FIG. 4C is a partially cutaway sectional side view illustrating a state in which a nut holding component is screwed onto the nut and a nut installation bolt is removed from the nut. .
FIG. 8 is an explanatory view showing an example of a high-strength bolt joining method of a box-shaped cross-section column and a split tee in which a nut is fixed with a holding part in the process of obtaining the high-strength bolt joint structure of FIG. 1; Side cross-sectional explanatory view showing a state in which the split tee is in contact with the box-shaped cross section column, (b) is a state in which the torcia type high strength bolt inserted through the washer is inserted into the bolt hole from the outer surface side of the split tee. FIG. 4C is a side cross-sectional explanatory view showing a state where the Torcia-type high-strength bolt is finally tightened with a fastener that interlocks the inner sleeve and the outer sleeve (just before completion of tightening).
FIG. 9 is an explanatory side sectional view showing a state in which the final tightening is completed in a joint structure example using a box-shaped cross-section column and a split-tee torcia-type high-strength bolt in Embodiment 2 of the present invention.
10A is a partially sectional side view showing an example of the structure of a nut with a sleeve used in FIG. 9, and FIG. 10B is an explanatory view taken along the line Ca-Cb in FIG. 10A.
11A is a front explanatory view of the nut holding component used in FIG. 9, and FIG. 11B is a partially cutaway side sectional explanatory view of FIG.
12 is an explanatory side view showing a state in which a nut is screwed onto a nut installation bolt used in an example of a nut fixing method in the process of obtaining the high strength bolt joint structure of FIG. 9;
13 is an explanatory view showing a nut fixing procedure using a nut installation bolt in the process of obtaining the high-strength bolt joint structure of FIG. 9, and FIG. FIG. 4B is a partially cutaway sectional side view illustrating a state in which the nut holding bolt is pulled into the nut side sleeve by pulling the nut installation bolt. (C) The figure is a side cross-sectional explanatory drawing which shows the state which removed the nut installation bolt from the nut, after fixing a nut to a box-shaped cross section pillar with a nut holding component.
FIG. 14 shows the present invention.Reference example 1Side cross-section explanatory drawing which shows the state which this tightening was completed in the example of joining structure by the box-shaped cross-section column | column and split tee torcia type high strength bolts in FIG.
15A is an explanatory side view showing an example of the structure of the nut used in FIG. 14, and FIG. 15B is an explanatory view taken along the line Da-Db in FIG. 15A.
16 is an explanatory side view showing a state in which a nut is screwed onto a nut installation bolt used in an example of a nut fixing method in the process of obtaining the high-strength bolt joint structure of FIG. 14;
17 is an explanatory view showing a nut fixing procedure using a nut installation bolt in the process of obtaining the high-strength bolt joint structure of FIG. 14, and FIG. 17 (a) is a diagram illustrating a bolt hole of a box-shaped cross-section column. FIG. 5B is a partially cutaway cross-sectional side view showing a state in which a nut installation bolt is pulled to bond the washer-corresponding portion of the nut to the inner surface of the box-shaped cross-section column. Side explanatory drawing, (c) figure is a partially cutaway side sectional explanatory view showing a state in which the nut installation bolt is removed from the nut after the nut is bonded and fixed to the box-shaped cross-section column.
FIG. 18 is a side cross-sectional explanatory view illustrating an example of a state in which a temporary fixing nut is screwed onto a nut installation bolt through the state of FIG. 17B and lightly tightened.
FIG. 19 shows the present invention.Reference example 2Side cross-section explanatory drawing which shows the state which this tightening was completed in the example of joining structure by the box-shaped cross-section column | column and split tee torcia type high strength bolts in FIG.
20 is an explanatory side view showing a state in which a nut having a sleeve fixed thereto is screwed onto a nut installation bolt used in a nut fixing method example in the process of obtaining the high-strength bolt joint structure of FIG. 19;
FIG. 21 is an explanatory view showing an example of a nut fixing method (procedure) using a nut installation bolt in the process of obtaining the high-strength bolt joint structure of FIG. 19; (a) FIG. FIG. 4B is a partially cutaway sectional side view showing a state in which it is inserted into the bolt hole of the column. FIG. 5B is a diagram in which a nut fixed to the washer equivalent part of the nut is attached to the bolt hole of the box-shaped cross-sectional column by pulling the nut installation bolt. FIG. 4C is a partially cutaway sectional side view illustrating a state in which the nut installation bolt is removed from the nut after the nut is fixed to the box-shaped sectional column.
FIG. 22 shows the present invention.Reference example 3Side cross-section explanatory drawing which shows the state which this tightening was completed in the example of joining structure by the box-shaped cross-section column | column and split tee torcia type high strength bolts in FIG.
23A is a partially sectional side view showing an example of the structure of the nut with sleeve used in FIG. 22, and FIG. 23B is an explanatory view taken along arrow Ea-Eb in FIG.
24 is a partially cutaway sectional side view illustrating a state in which a nut having a sleeve fixed thereto is screwed onto a nut installation bolt used in a nut fixing method example in the process of obtaining the high-strength bolt joint structure of FIG.
25 is an explanatory view showing a nut fixing procedure using a nut installation bolt in the process of obtaining the high-strength bolt joint structure of FIG. 22, and (a) FIG. Fig. 4B is a partially cutaway cross-sectional side view showing the state inserted into the sleeve. Fig. 5 (b) is a drawing of the protruding portion of the sleeve that is pulled out from the outer surface of the box-shaped cross-section column by using a nut installation bolt. Partial cutaway cross-sectional side view showing the state to start, (c) Figure is a nut-shaped bolt after the nut-side sleeve protrusion is expanded and bent on the outer surface of the box-shaped cross-section column, locked and fixed FIG. 6 is a partially cutaway sectional side view illustrating a state where the nut is removed.
FIG. 26 of the present inventionReference example 4Side cross-section explanatory drawing which shows the state which this tightening was completed in the example of joining structure by the box-shaped cross-section column | column and split tee torcia type high strength bolts in FIG.
27A is a partial cross-sectional side view showing an example of the structure of the nut and the nut holding part used in FIG. 26, and FIG. 27B is an explanatory view taken along the line Fa-Fb in FIG. 27A. .
FIG. 28 is an explanatory side view showing a state in which a nut having a nut holding part fixed thereto is screwed onto a nut installation bolt used in an example of a nut fixing method in the process of obtaining the high-strength bolt joint structure of FIG.
29 is an explanatory view showing a nut fixing procedure using a nut installation bolt in the process of obtaining the high-strength bolt joint structure of FIG. 26. FIG. 29 (a) shows the nut installation bolt as a bolt hole of a box-shaped cross-section column. Fig. 4B is a partially cutaway sectional side view showing a state where the nut is inserted into the nut. Fig. (B) is a diagram showing a nut holding bolt that is pulled out from the outer surface of a box-shaped cross-section column by using a nut. The partially cut-away side surface explanatory view showing the state of starting the bending, (c) the figure is after expanding and bending the projection of the sleeve of the nut holding part on the outer surface of the box-shaped cross-section column, after locking and fixing, Side sectional explanatory drawing which shows the state which removed the nut installation bolt from the nut.
FIG. 30 shows an example of the present invention.3Side cross-section explanatory drawing which shows the state which this tightening was completed in the example of joining structure by the box-shaped cross-section column | column and split tee torcia type high strength bolts in FIG.
31 (a) is a partially sectional side view illustrating an example of the structure of the nut used in FIG. 30, and FIG. 31 (b) is an explanatory view taken along the line Ga-Gb in FIG.
32A is a partial cross-sectional side view showing an example of the structure of the nut holding part used in FIG. 30, and FIG. 32B is a side explanatory view of FIG.
33 is an explanatory side view showing a state in which a nut having a nut holding part fixed thereto is screwed onto a nut installation bolt used in an example of a nut fixing method in the process of obtaining the high-strength bolt joint structure of FIG. 30;
34 is an explanatory view showing a nut fixing procedure using a nut installation bolt in the process of obtaining the high-strength bolt joint structure of FIG. 30; FIG. 34 (a) shows a bolt hole in a box-shaped cross-section column. Fig. 4B is a side view of the partially cut-away cross section showing the state inserted into the nut, and Figure (b) shows the nut holding part inserted into the bolt hole by pulling the nut installation bolt and projecting it to the outer surface of the box-shaped cross-section column. FIG. 4C is a partially cutaway sectional side view illustrating a state in which the locking rod of the nut holding part is passing through the locking edge of the washer. FIG. ) The figure is a partially cutaway sectional side view showing a state in which the nut installation bolt is removed from the nut after the nut is fixed to the box-shaped cross-section column.
FIG. 35 is a three-dimensional explanatory view showing an example of a conventional high-strength bolt joint structure of a box-shaped cross-section column and an H-shaped cross-section beam.
FIG. 36 is an explanatory view showing a set example of a conventional Torcia high-strength bolt (a), nut (b), and washer (c).
FIG. 37 is an explanatory side sectional view showing an example of a bolt fastening method in a bolt joining structure example using a conventional Torcia high-strength bolt. FIG. 37 (a) shows a state in which a nut is primarily tightened, and FIG. FIG. 4C shows a state in which the inner sleeve and the outer sleeve are finally tightened with a fastener that interlocks the inner sleeve and the outer sleeve, and FIG.

Claims (7)

箱形断面材と接合金物の高力ボルト接合部位の少なくとも複数部位で、箱形断面材の内部側に当接したナットの雌ネジ端に、この雌ネジ径より大径の雌ネジが別設され、外部側からボルト孔に挿入されたナット保持部品のスリーブの雄ネジが前記大径の雌ネジに螺合されることによって、ナットが箱形断面材の内部側に固定され、高力ボルトが箱形断面材の外側に当接した接合金物の外部側からボルト孔に挿入され、雄ネジ部が箱形断面材の内部側に固定されたナットと螺合されていることを特徴とする箱形断面材と接合金物の高力ボルト接合構造。At least multiple sites of high-strength bolts joint portion joining fittings and box-section member, the inner side to the female threaded end of the contact nut box-shaped cross-section member, separately provided large-diameter female screw from the female thread diameter The nut is fixed to the inner side of the box-shaped cross-section member by screwing the male screw of the sleeve of the nut holding part inserted into the bolt hole from the outside into the large-diameter female screw, and the high-strength bolt Is inserted into the bolt hole from the outside of the metal joint that contacts the outside of the box-shaped cross-section material, and the male screw part is screwed with a nut fixed to the inside of the box-shaped cross-section material. High-strength bolt joint structure of box-shaped cross-section material and joint hardware. 箱形断面材と接合金物の高力ボルト接合部位の少なくとも複数部位で、箱形断面材の内部側に配置したナット側にスリーブが固着され、このスリーブが箱形断面材の内部側からボルト孔に挿入され外部側にあるナット保持部品のスリーブと接合されることによって、ナットが箱形断面材の内部側に固定され、高力ボルトが箱形断面材の外側に当接された接合金物の外部側からボルト孔に挿入され、雄ネジ部が箱形断面材の内部側に固定されたナットと螺合されていることを特徴とする箱形断面材と接合金物の高力ボルト接合構造。  A sleeve is fixed to the nut side arranged on the inner side of the box-shaped cross-section material at at least a plurality of locations of the box-shaped cross-section material and the high-strength bolt joint portion of the joint hardware. The nut is fixed to the inner side of the box-shaped cross-section material, and the high-strength bolt is in contact with the outer side of the box-shaped cross-section material. A high-strength bolt joint structure for a box-shaped cross-section material and a joint hardware, wherein the male screw portion is inserted into a bolt hole from the outside and is screwed with a nut fixed to the inner side of the box-shaped cross-section material. 箱形断面材と接合金物の高力ボルト接合部位の少なくとも複数部位で、箱形断面材の内部側に当接したナットの雌ネジ端に、係止縁を有する係合孔が設けられ、この係止縁に、ボルト孔に挿入されたナット保持部品のスリーブ先端の係止鉤が押し込まれ係止されることによって、ナットが箱形断面材の内部側に固定され、高力ボルトが箱形断面材の外側に当接した接合金物の外部側からボルト孔に挿入され雄ネジ部が箱形断面材の内部側に固定されたナットと螺合されていることを特徴とする箱形断面材と接合金物の高力ボルト接合構造。 An engagement hole having a locking edge is provided at the female thread end of the nut that is in contact with the inner side of the box-shaped cross-section material at at least a plurality of locations of the box-shaped cross- section material and the high-strength bolt joint portion of the metal joint. The nut is fixed to the inner side of the box-shaped cross-section material by pushing the locking rod at the end of the sleeve of the nut holding part inserted into the bolt hole into the locking edge, and the high strength bolt is box-shaped. A box-shaped cross-section material, characterized in that a male screw part is inserted into a bolt hole from the outside of a joint metal that is in contact with the outside of the cross-section material and is screwed with a nut fixed to the inside of the box-shaped cross-section material. And high-strength bolt joint structure of joint hardware. 用いられた高力ボルトが、頭部にトルクコントロール機構を備え頭部座面に座金を当接して使用するものであることを特徴とする請求項１、２または３記載の箱形断面材と接合金物の高力ボルト接合構造。 The box-shaped cross-section material according to claim 1, 2 or 3, wherein the high-strength bolt used is provided with a torque control mechanism on the head and a washer abutting on the head seating surface. High strength bolt joint structure for joint hardware. 箱形断面材と接合金物の高力ボルト接合部位の少なくとも複数部位で、箱形断面材の内部側に配置するナットの雌ネジに、ナット設置ボルトの雄ネジを螺合して、ナット設置ボルトを箱形断面材の内部側からボルト孔に挿入して外部側に突出させた状態で、ナット設置ボルトに外部側から挿入したナット保持部品により箱形断面材の内部側にナットを固定することを特徴とする箱形断面材内部側へのナット固定方法。 The nut installation bolt is screwed onto the female screw of the nut placed on the inner side of the box-shaped cross-section material at at least multiple locations of the box-shaped cross- section material and the high-strength bolt joint of the joint hardware. With the nut inserted into the bolt hole from the inside side of the box-shaped cross-section material and protruding to the outside side, the nut is fixed to the inner side of the box-shaped cross-section material with the nut holding part inserted from the outside to the nut installation bolt A method for fixing a nut to the inside of a box-shaped cross-section material. ナットを箱形断面材の内部側に固定した後、ナット設置ボルトを回転させて取り外すことを特徴とする請求項５記載の箱形断面材内部側へのナット固定方法。 6. The method for fixing a nut to the inside of a box-shaped cross-section material according to claim 5, wherein after the nut is fixed to the inside of the box-shaped cross-section material, the nut installation bolt is rotated and removed . ナットを箱形断面材の内部側に固定した後、ナット設置ボルトに箱形断面材の外部側から仮止めナットを螺合して締め付け、ナット設置ボルトを仮止めして置くことを特徴とする請求項５記載の箱形断面材内部側へのナット固定方法。After fixing the nut to the inner side of the box-shaped cross-section material, the nut installation bolt is screwed and tightened from the outside of the box-shaped cross-section material, and the nut installation bolt is temporarily fixed and placed. The nut fixing method to the box-shaped cross-section material inner side of Claim 5.
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