JP4169980B2 - 受像管装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータモニタやテレビジョン受像機等に用いられる受像管装置およびカラー受像管装置に関し、特に解像度を改善するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータモニタやテレビジョン受像機に用いられる受像管装置やカラー受像管装置は、電子銃により電子ビームを蛍光体スクリーン上に照射し、蛍光体を発光させて画像を表示する。この電子ビームが蛍光体スクリーンを発光させるスポットの大きさ(以下、「スポット径」という。)が小さいほど高い解像度を得ることが出来る。
【0003】
図25は電子銃の典型的な構成を模式的に示した縦断面図である。図25に示すように、電子銃1はカソード10、制御電極11、加速電極12、集束電極13および最終加速電極14から構成されている。カソード10から放出された電子は、加速電極12により、蛍光体スクリーン15側へと加速移動される。集束電極13と最終加速電極14は、電界レンズ(以下、「主レンズ」という。)16を発生させて、電子ビームを蛍光体スクリーン15上にフォーカスさせる。
【0004】
一般にスポット径は主レンズ内における電子ビームの径(以下、「ビーム径」という。)に依存して変化する。スポット径が最小となるようなビーム径を最適ビーム径という。最適ビーム径は輝度信号、すなわち、カソードを流れる電流(以下、「ビーム電流」という。)Iaによって異なっている。
そして、ビーム電流Iaがより大きい場合、すなわち高輝度の場合に最適ビーム径となるように設計すると、ビーム電流Iaがより小さいときに最適ビーム径とならず、逆にビーム電流Iaがより小さい場合に最適ビーム径となるようにすると、ビーム電流Iaがより大きいときに最適ビーム径から外れてしまうことが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような問題に対して、従来、一般にビーム電流Iaが大きいほどビーム径がより大きくなる傾向があることに着目して、ビーム電流Iaが大きい場合に最適ビーム径となるような構成がとられていた。しかし、このような構成では、ビーム電流Iaが小の場合に最適ビーム径から外れるため、輝度の低い映像においては解像度が低下する。その結果、例えば、暗くて細かい模様は細部が表現され難くなってしまう。
【0006】
また、別の従来技術である、特開平7−85812号公報に開示の電子銃は、加速電極と集束電極との間に補助電極を設けた構成をとっている。そして、輝度信号に応じて補助電極に対して印加する電圧の高さを調節することによって、プリフォーカスレンズの強度(集束力)を変化させ、ビーム径を制御してスポット径を最小化する。
【0007】
しかしながら、補助電極に数百〜数千Vもの高い電圧を印加する必要があるので、輝度の変化の激しい画像を解像度よく表示できるようにプリフォーカスレンズの強度を変化させるためには、このような高電圧を高速(数M〜数十MHz)に変化させることができる増幅回路が必要となり、現実的であると到底言えない。
【0008】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、輝度によらず高い解像度を実現する受像管装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る受像管装置は、制御電極と各色に対応する3つのカソードとを備えている電子銃と、色毎に、輝度信号に応じて前記カソードのカットオフ電圧と前記制御電極の電圧との差を変化させることにより、スポット径を制御するスポット径制御手段とを備えることを特徴とする。このようにすれば、輝度に応じてカソードのカットオフ電圧と制御電極の電圧との差を変化させることにより、カソードレンズの強度を変化させることができる。これに応じて、クロスオーバーの位置が変化するので、結果として、スポット径を制御して、受像管装置の解像度を改善することが出来る。
【0014】
また、本発明に係る受像管装置は、制御電極と各色に対応する3つのカソードとを備えている電子銃と、色毎の輝度信号のうち、最も高い輝度を指標する輝度信号に応じて前記カソードのカットオフ電圧と前記制御電極の電圧との差を変化させることにより、スポット径を制御するスポット径制御手段とを備えることを特徴とする。このようにすれば、3つのカソードを備えているカラー受像管装置において、最も輝度の高い色のスポット径を縮小することによって3色全体としてスポット径を縮小することができるので、より簡略な構成をとりながら、カラー受像管装置の解像度を向上させることができる。
【0015】
この場合、前記スポット径制御手段は、前記最も高い輝度を指標する輝度信号が指標する輝度が高いほど、前記カソードのカットオフ電圧と前記制御電極の電圧との差が大きくなるように制御して、スポット径を小さくするのが望ましい。このような制御をするためには、前記電子銃は加速電極を備え、前記スポット径制御手段における前記カソードのカットオフ電圧と前記制御電極の電圧との差の変化は、前記最も高い輝度を指標する輝度信号に応じて前記加速電極の電圧を制御することによりなされるとしても良く、これに加えて、前記スポット径制御手段は、前記最も高い輝度を指標する輝度信号が指標する輝度が高いほど、前記加速電極の電圧を高めるように制御をするとすれば更に望ましい。更に、前記スポット径制御手段は、前記輝度信号に関わらず、前記カソードの電圧をそれぞれ一定に保つように制御をするとすれば尚好適である。
【0016】
また、前記スポット径制御手段における前記カソードのカットオフ電圧と前記制御電極の電圧との差の変化は、前記最も高い輝度を指標する輝度信号に応じて前記制御電極の電圧を制御することによりなされるとしても良く、これに加えて、前記スポット径制御手段は、前記最も高い輝度を指標する輝度信号が指標する輝度が高いほど、前記制御電極の電圧を低めるように制御をするとすれば更に好適である。
【0017】
前記電子銃は加速電極を備え、前記スポット径制御手段における前記カソードのカットオフ電圧と前記制御電極の電圧との差の変化は、前記最も高い輝度を指標する輝度信号に応じて前記制御電極の電圧と前記加速電極の電圧との両方ともを制御することによりなされる。前記スポット径制御手段は、前記最も高い輝度を指標する輝度信号が指標する輝度が高いほど、前記制御電極の電圧を低め、かつ、前記加速電極の電圧を高めるように制御をする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る受像管装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1] 第1の実施の形態
図1は、本実施の形態に係る受像管装置について、管軸Zを含む縦断面を示した図である。図1において、受像管装置2は、前面パネル22とファンネル25とが接合されてなるガラスバルブを備え、ファンネル25のネック部25aの内部にはインライン型電子銃20が配されている。なお、画面サイズは76cm、偏向角は106度である。
【0019】
前面パネル22の内側には赤、緑、青の3色の蛍光体が塗布され、蛍光体スクリーン24が形成されている。電子銃20から射出された電子ビーム21は、ファンネル25の外側に装着された偏向ヨーク26によって偏向され、シャドウマスク23によって色選別された後、蛍光体スクリーン24に照射して蛍光体を発光させる。
【0020】
[2] 電子銃20の構成
図2は、本実施の形態に係る電子銃20の構成を示した外観斜視図であり、他の部材が見えるように集束電極203と最終加速電極204は一部が切り欠かれている。図2において、電子銃20はRGB各色に対応するカソード200R、200G、200B、制御電極201、RGB各色に対応する加速電極202R、202G、202B、集束電極203及び最終加速電極204から成っており、カソード200R、200G、200Bはインライン配置されている。
【0021】
図3は、電子銃20についてカソード200Rの中心軸を含む縦断面図を示した図である。なお、カソード200Gやカソード200Bの中心軸を含む縦断面も図3と同様であるので、以下、カソード200Rの中心軸を含む縦断面を代表として説明する。
さて、図3に示すように、カソード200Rと制御電極201はカソードレンズ210を形成し、加速電極202Rと集束電極203はプリフォーカスレンズ212を形成する。また、図示しないが、集束電極203と最終加速電極204は主レンズを形成する。
【0022】
カソード200Rから放出された電子ビーム213はカソードレンズ210によってクロスオーバー211に集束された後、所定の発散角で出射してプリフォーカスレンズ212に入射する。そして、電子ビーム213はプリフォーカスレンズ212によって予備集束された後、電子ビームは主レンズで集束されて、蛍光体スクリーン24上にスポットを形成する。
【0023】
なお、制御電極201は、板厚が0.06mm、電子ビームを通過させる各開口の孔径がφ0.5mmである。加速電極202R〜202Bは、それぞれ板厚が0.55mm、各開口の孔径がφ0.5mmである。集束電極203の加速電極202R〜202Bに対向する側の板厚は0.35mm、孔径がφ0.9mmである。
【0024】
カソード200R〜200Bと制御電極201との距離はいずれも0.07mmである。制御電極201と加速電極202R〜202Bとの距離はいずれも0.22mmである。また、加速電極202R〜202Bと集束電極203との距離はいずれも0.7mmである。
また、制御電極201には0V、集束電極203には約6800V、最終加速電極204には32kVというようにそれぞれ一定電圧が印加される。一方、カソード200R〜200Bと加速電極202R〜202Bには輝度信号に応じた電圧が印加される。
【0025】
[3] 加速電極電圧Vg2を制御する回路の構成
次に、このような加速電極202R〜202Bに印加する電圧を制御する回路について説明する。図4は、加速電極電圧Vg2を制御する回路の構成を示した機能ブロック図である。図4において、制御回路30は、YC分離部300、信号処理部301、加速電極電圧制御部302、およびアンプ303、304を備えている。
【0026】
制御回路30は、映像信号を受け付けるとYC分離部300にて、映像信号から輝度信号(Y)と色信号(C)とを分離する。信号処理部301は、YC分離部300から輝度信号と色信号を受け付けると、画質調整、コントラスト調整、帰線消去等の処理を行う。そして、アンプ303に対してはRGBの各色に対応する原色信号(R)〜(B)を出力し、加速電極電圧制御部302に対してはRGBの各色に対応する輝度信号(R)〜(B)を出力する。
【0027】
加速電極電圧制御部302は、信号処理部301から輝度信号(R)〜(B)を受け付けて、加速電極202R〜202Bに印加する各電圧を制御するために制御信号(R)〜(B)をアンプ304に向けて出力する。この制御信号(R)〜(B)により最終的にRGBの各色に対応する各スポットのスポット径が最小化される。
【0028】
アンプ303は、信号処理部301から原色信号(R)〜(B)を受け付けて、これを増幅し、対応するカソード200R〜200Gに出力する。また、アンプ304は、加速電極電圧制御部302から受け付けた制御信号(R)〜(B)を増幅して、対応する加速電極202R〜202Gに印加する。
[4] 加速電極電圧制御部302の動作
加速電極電圧制御部302の動作について更に詳しく説明する。加速電極電圧制御部302は、輝度信号に応じて加速電極202R〜202Gに印加する電圧を変化させることによりスポット径を最小化させる。
【0029】
図5は、受像管装置2における加速電極の電圧Vg2とのスポット径関係について、カソードを流れる電流、すなわち、ビーム電流Iaの値毎に示したグラフである。図5に示すように、ビーム電流Ia毎に加速電極電圧Vg2とスポット径は異なるグラフを描き、それぞれスポット径が最小となる加速電極電圧Vg2を有していることが分かる。
【0030】
例えば、ビーム電流Iaが3.0mAの場合、加速電極電圧Vg2が約370Vのときにスポット径が最小値をとり、約1.9mmとなる。また、ビーム電流Iaが0.5mAの場合には、加速電極電圧Vg2が約250Vのときにスポット径が最小の約0.9mmとなる。このように、実測によりビーム電流Ia毎にスポット径を最小とする加速電極電圧Vg2が定められる。
【0031】
ところで、ビーム電流Iaは輝度と比例関係にあり、ビーム電流Iaが大きいほど輝度が高く、逆にビーム電流Iaが小さいほど輝度が低くなる。従って、ビーム電流Ia毎にスポット径を最小とする加速電極電圧Vg2が定められるので、加速電極電圧制御部302は、このビーム電流Iaと加速電極電圧Vg2の関係に基づいて制御信号を生成すればよい。
【0032】
図6は、加速電極電圧制御部302の構成を示した図である。図6において、加速電極電圧制御部302はひとつのCPU(中央演算処理装置:Central Processing Unit)3020から成っており、アナログ入力端子AI(R)、AI(G)、AI(B)にて加速電極202R〜202Bのそれぞれに対応する輝度信号を受け付ける。また、加速電極202R〜202Bの各電圧を制御する制御信号はアナログ出力端子AO(R)、AO(G)、AO(B)から出力される。
【0033】
CPU3020の内部ROMには輝度信号と制御信号とを対応付けたテーブルが格納されている。図7は、当該テーブルの構成を示した図である。図7に示すように、テーブル3021には256段階の輝度信号(R)〜(B)の電圧のそれぞれに対応して出力すべき制御信号(R)〜(B)の電圧値が格納されている。
【0034】
図8は、CPU3020の動作を表したフローチャートである。CPU3020はアナログ入力端子AI(R)、AI(G)、AI(B)を参照して輝度信号を受け付けると(S1)、受け付けた輝度信号電圧とテーブル3021を照らし合わせて(S2)、制御信号電圧を決定する(S3)。そして、決定した制御信号(R)〜(B)の電圧をアナログ出力端子AO(R)、AO(G)、AO(B)から出力する(S4)。
【0035】
以上のようにすれば、輝度信号に応じて加速電極電圧Vg2を制御することにより、カソードレンズの強度(集束力)を変化させ、クロスオーバーの位置を前後に移動させるので、ビーム径を最適化することができ、延いてはスポット径を最小化することができる。
[5] 電子銃20の動作特性
次に、電子銃20の動作特性について、電子銃20を構成する各電極の電圧に注目して説明する。
【0036】
図9は、図3と同様に、電子銃20について1のカソード200Rの中心軸を含む縦断面図を示した図であって、最終加速電極204と主レンズ214を含む電子銃20の全体が示されている。なお、カソード200Gやカソード200Bの中心軸を含む縦断面も図9と同様であるので、以下、カソード200Rの中心軸を含む縦断面を代表として説明する。
【0037】
図9において、輝度を一定に保った状態で加速電極電圧Vg2を高くすると、カソードレンズ210の強度が増して、クロスオーバーが管軸Zに沿ってカソード200Rに近づく。逆に、輝度を一定に保った状態で加速電極電圧Vg2を低くすると、カソードレンズ210の強度が減じて、クロスオーバーが管軸Zに沿ってカソード200Rから遠ざかる。
【0038】
例えば、クロスオーバーが点211にある場合、電子ビーム213は主レンズ214において半径215をとり、また、クロスオーバーが点211´にある場合には、電子ビーム213´は主レンズ214において半径215´をとる。このように、受像管装置1においては、加速電極電圧Vg2を加減することによってビーム径を最適化することができる。
【0039】
次に、ビーム電流Iaと各電極の電圧との関係について説明する。図10は、本実施の形態に係る受像管装置1におけるビーム電流Iaと各電極電圧の関係を示したグラフと、従来技術に係る同型の受像管装置におけるビーム電流Iaと各電極電圧の関係を示したグラフとを併記した図である。なお、ここで従来技術に係る同型の受像管装置とは、加速電極電圧Vg2が一定に保たれている他は本実施の形態に係る受像管装置1とまったく同じ構成を備えた受像管装置をいう。
【0040】
図10において、実線400〜403は本実施の形態に係る受像管装置1についてビーム電流Iaと各電極電圧の関係を示したグラフであって、実線400は加速電極電圧Vg2を表し、実線401はカットオフ電圧Vkcを表している。実線402、403はそれぞれカソード電圧Vk、制御電極電圧Vg1を表している。
【0041】
なお、必要とされるビーム電流を流すために制御電極電圧、加速電極電圧、カソード電圧がそれぞれ決められる。ここで、制御電極電圧および加速電極電圧を決められた値のままとしカソード電圧だけを変化させていくと、その電子銃のカソードから電流が放出されなくなる点がある。ここでは、この点をカットオフ電圧という。
【0042】
破線400´〜402´は、従来技術に係る同型の受像管装置についてビーム電流Iaと各電極電圧の関係を示したグラフである。破線400´〜402´、それぞれ加速電極電圧Vg2、カットオフ電圧Vkc及びカソード電圧Vkを表している。なお、いずれの受像管装置においても制御電極電圧Vg1はビーム電流Iaに関わらず0Vを保つ。なお、前述のように、輝度はビーム電流Iaと比例関係にある。
【0043】
本実施の形態においては、加速電極電圧Vg2を実線400のようにビーム電流Iaに応じて昇圧させるので、カソード電圧Vkがビーム電流Iaに応じて実線402のように推移する。一方、従来技術においては、加速電極電圧Vg2は破線400´のようにビーム電流Iaに関わらず一定値をとるので、カソード電圧Vkは破線402´のように推移する。
【0044】
従って、カソード電圧Vkと制御電極電圧Vg1との差、すなわちカソードと制御電極の電位差のビーム電流Iaに関する変動幅は、従来技術におけるよりも本実施の形態においてより小さくなる。
ところで、カソードレンズの強度はカソード電圧Vkと制御電極電圧Vg1の差に応じて変化する。すなわち、従来技術においては、カソード電圧Vkと制御電極電圧Vg1との差のビーム電流Iaに関する変動幅が大きいので、カソードレンズの強度の変化が大きくなる。従って、クロスオーバーの位置が大きく変動し、ビーム電流Iaによらずビーム径を最適な大きさに保つのが困難である。
【0045】
一方、本実施の形態においては、カソードレンズの強度の変化が小さく、クロスオーバーの位置が変動し難くいので、ビーム径を最適な大きさに保つのが容易である。したがって、輝度によらず、常にスポット径を最小化することができる。
図10について更に説明する。一般に、カットオフ電圧Vkcは、制御電極電圧Vg1や加速電極電圧Vg2に応じて決まるものであるが、従来技術では、制御電極電圧Vg1と加速電極電圧Vg2をビーム電流Iaの変動に関わらず一定としていたため、カットオフ電圧Vkcもビーム電流Iaの変動に関わらず一定であった。
【0046】
本実施の形態においては、ビーム電流Iaが大きいほど加速電極電圧Vg2が高くなるように制御しているので、ビーム電流Iaが大きいほどカットオフ電圧Vkcも高くなる。一方、制御電極電圧Vg1はビーム電流Iaによらず一定である。したがって、本実施の形態では、カットオフ電圧Vkcと制御電極電圧Vg1の差Vkc−Vg1はビーム電流が大きいほど大きくなる。
【0047】
図10から分かるように、本実施の形態では、従来技術に比べ、破線402´から実線402のようにカソード電圧Vkが下げられて、カソード電圧Vkと制御電極電圧Vg1との差の変動幅が抑えられるので、上述のような機序によってビーム径が最適な大きさに保たれる。換言すると、本実施の形態は、輝度信号に応じてカットオフ電圧Vkcと制御電極電圧Vg1との差Vkc−Vg1を制御することによって、スポット径を最小化しているのである。
【0048】
[6] スポット径と加速電極電圧Vg2との関係
一般に、蛍光体スクリーン上に形成されるスポットの大きさ、すなわち、スポット径はビーム電流Iaの値によって異なり、またビーム径にも依存している。図11は、ビーム電流Iaに応じてビーム径とスポット径との関係について、ビーム電流Ia毎に示したグラフである。ビーム電流Ia毎のスポット径が最小となるビーム径を最適ビーム径という。図11中の●印はビーム電流Ia毎の最適ビーム径を示している。
【0049】
本実施の形態においては、前述のように、ビーム電流Iaの変化に伴うカソードレンズ強度の変動が小さく、ビーム径の変動も小さい。このため、加速電極電圧Vg2を調整することにより、図11中の実線50のように、ビーム電流Iaに応じて最適ビーム径を得ることができる。従って、どんな輝度においても解像度の優れた受像管を実現することができる。
【0050】
なお、ビーム電流Iaが最も大きい場合に最適ビーム径が得られるように制御電極や加速電極等に一定電圧を印加するという従来の受像管装置においては、ビーム電流Iaがより小さい場合に、例えば、図中の破線50´のようになる。このため、ビーム電流Iaが小さいほど最適ビーム径から外れスポット径を最小化することが出来なかったのである。
【0051】
[7] 実験結果
図12は、本実施の形態に係る受像管装置1と従来技術に係る同型の受像管装置とについて、ビーム電流Ia毎に実測した画面中央のスポット径を示したグラフである。図12において、実線51は本実施の形態に係る受像管装置についてスポット径とビーム電流Iaとの関係を示したグラフであり、破線52は従来技術に係る同型の受像管装置のものである。
【0052】
なお、この計測に際して、当該従来技術に係る受像管装置の電子銃は、輝度が高いときに最適ビーム径が得られるように各電極の電圧が調整されている。図12に示すように、受像管装置1はビーム電流Iaの大きさに関わらず、従って輝度の高低によらず、従来よりもスポット径が小さくなることが確認された。
また、受像管装置1について、ビーム電流Iaの大きさを変動させて(0mA〜4mAの範囲)、加速電極電圧Vg2がとり得る範囲を計測したところ、加速電極電圧Vg2の変化幅は約200Vであることが確認された。変化幅が200Vであれば、大がかりな増幅回路を特別に設けることなく、高速(数M〜数十MHz)に加速電極電圧Vg2を変動させることができるので、受像管装置1の実現性が実証されたといえる。
【0053】
[8] 第1の実施の形態に関する変形例
本発明は上記の実施の形態に限定されないのは言うまでもなく、第1の実施の形態に関して以下のような変形例を実施することができる。
[8−1] 第1の実施の形態においては、RGBの各色毎に加速電極電圧Vg2を設けて、これらの電圧を個別に制御するとしたが、これに代えて次のようにしても良い。すなわち、RGBの各色毎に加速電極を設け、いずれかひとつの加速電極電圧Vg2のみを輝度信号に応じて変化させ、他の加速電極電圧Vg2は一定としても良い。
【0054】
例えば、比視感度の高い緑色の蛍光体に対応するカソードの加速電極のみ可変とすると、3つが重なり合ったスポットの大きさを支配している緑色のスポットを小さくできるので、解像度を向上させることができる。また、これと同時に、他2色に対応する加速電極の電圧Vg2を制御する回路を省くことができるのでコスト面でも有利である。
【0055】
[8−2] 第1の実施の形態においては、RGBの各色毎に個別に加速電極を設けるとしたが、これに代えて次のようにしても良い。すなわち、RGBの3色で共通して加速電極をひとつとしても良い。図13は、RGBの3色で共通して加速電極をひとつとした電子銃の構成を示した外観斜視図であり、図2と同様に一部切り欠かれている。
【0056】
図13において、電子銃20aは図2の電子銃20と概ね同様の構成をとっており、インライン配置されたカソード220R〜220B、制御電極221、加速電極222、集束電極223及び最終加速電極224を備えている。
(a) この場合、例えば、加速電極電圧Vg2は、RGBの3色のうち最も輝度が高い色(換言すると、最もビーム電流Iaが大きい色)に合わせて制御するのが好ましい。スポット径は輝度が高いほど大きくなる傾向があるため、RGBの3色のスポットが蛍光体スクリーン上で重ね合わされてなるスポットの径は最も輝度が高い色のスポット径に一致する。従って、RGBの3色のうち最も輝度が高い色の輝度信号に合わせて加速電極電圧Vg2を制御すれば、蛍光体スクリーン上でのスポット径を小さくすることができるので、受像管装置の解像度を改善することができる。
【0057】
(b) また、例えば、RGB3色のうち緑色の輝度信号に合わせて加速電極電圧Vg2を制御するとしても良い。緑色はRGB3色のうちで最も比視感度が高く、スポット径の見え方について支配的だからである。
(c) この他、RGB3色のそれぞれに対応するビーム電流Iaの値に所定の重み付けをして足し合せて得られる指数に応じて加速電極電圧Vg2を制御しても良い。この所定の重み付けはRGB各色の比視感度に応じてするとしても良いし、他の要素を勘案しても良い。
【0058】
[8−3] 第1の実施の形態においては、3つのカソードを備えたカラー受像管装置に対して本発明を適用する場合について説明したが、本発明の適用範囲はこれに限られることなく、カソードを1つしか有さないモノクロ受像管装置に対しても適用することができる。
[8−4] 第1の実施の形態においては、個々のスポットの輝度信号に応じてスポット径が最小となるように加速電極電圧Vg2を制御するとしたが、これに代えて次のようにしても良い。
【0059】
例えば、1画面(1フレーム)についての平均輝度、すなわち、1画面に亘って輝度信号の平均を求めることにより得られる平均輝度に応じて加速電極電圧Vg2を決定し、1フレーム毎に加速電極電圧Vg2を変化させるとしても良い。また、平均輝度を求める範囲を1フレーム以外の範囲としても良く、例えば、予め定められた時間間隔毎に平均輝度を求めて加速電極電圧Vg2を決定するとしても良い。このようにすれば、加速電極電圧Vg2を変化させる頻度を下げることができるので、加速電極に電圧を印加するための回路についてコストを低減することができる。
【0060】
また、平均輝度に代えて、輝度信号をローパスフィルタにて処理した信号や、輝度信号のピーク値を包絡線検波して得られた信号に応じて加速電極電圧Vg2を決定するとしても良い。
[8−5] 第1の実施の形態においては、ビーム電流Iaの値によらず常に最適ビーム径が得られ、延いてはスポット径が最小となるように加速電極電圧Vg2を制御するとしたが、これに代えて次のようにしても良い。
【0061】
例えば、ビーム電流Iaがとり得る値の範囲が0〜4mAの場合に、ビーム電流Iaの値が0〜3mAの範囲ではビーム電流Iaの値に応じて加速電極電圧Vg2を決定するものとし、ビーム電流Iaの値が3〜4mAの範囲では3mAの場合に対応する加速電極電圧Vg2を加速電極に印加するとしても良い。
このようにすれば加速電極電圧Vg2の値がとり得る範囲が狭くなるので、加速電極に電圧を印加するために用いるアンプ等の回路の耐圧を低く抑えることができ、延いては消費電力を削減したり、当該回路のコストを低減することができる。
【0062】
[8−6] 第1の実施の形態においては、制御電極電圧Vg1を0V一定としたが、これに代えて次のようにしても良い。すなわち、制御電極に負の電圧Vg1を印加しても良い。図14は、ビーム電流Iaとカソード電圧Vk、カットオフ電圧Vkc、制御電極電圧Vg1、及び加速電極電圧Vg2の関係を示したグラフであって、実線410〜413はそれぞれ加速電極電圧Vg2、カットオフ電圧Vkc、カソード電圧Vk及び制御電極電圧Vg1を示している。
【0063】
図14に示すように、制御電極電圧Vg1を負の一定値とすることによって、電極電圧どうしの関係を図10と同様に保ちながら、電極電圧の絶対値を抑えることができるので、加速電極に電圧を印加する回路の耐圧を抑えることができる。従って、当該回路の消費電力を削減し、コストダウンを実現することができる。
【0064】
[8−7] 第1の実施の形態においては、集束電極と最終加速電極とのそれぞれに対して常に一定電圧を印加するとしたが、これに代えて例えば次のようにしても良い。すなわち、電子ビームの偏向角に応じて集束電極に印加する電圧を変化させる、いわゆるダイナミック方式の電子銃に対して本発明を適用しても良い。図15はダイナミック方式の電子銃の構成を示した外観斜視図である。
【0065】
図15に示すように、ダイナミック方式の電子銃60はインライン配置されたカソード600R〜600B、制御電極601、加速電極602、第1集束電極6031、第2集束電極6032及び最終加速電極604から成っている。
そして、第1集束電極6031と最終加速電極604にはそれぞれ端子603T、604Tから一定の電圧が印加され、また、第2集束電極6032には電子ビームの水平偏向に同期して変化する電圧が印加されて、フォーカスが調整される。
【0066】
このような電子銃60についても本発明を適用することにより、輝度によらずスポット径を最小化することができる。なお、上記において、加速電極602は色毎に別体としても良い。
また、上記以外の構成として、磁界等によって主レンズを形成するような電子銃においては、集束電極と最終加速電極は必ずしも必要ではなく、カソード及び制御電極、加速電極のみを備えるとしても、本発明を適用することができる。
【0067】
[8−8] 本発明は、スポット径、ビーム径に関する他の技術と組み合わせても良い。例えば、特公平1−32623号公報に開示の受像管装置と組み合わせても良い。当該公報に開示の受像管装置は、ビーム電流Iaが大きい場合にスポット径をより小さくするというものである。このような技術と本発明とを組み合わせることにより、スポット径がより大きくなる高輝度の場合にスポット径をより小さくすることができるので、その結果、受像管装置の解像度を向上させることができる。
【0068】
[8−9] 上記実施の形態においては、画面サイズを76cm、偏向角を106度としたが、本発明に係る受像管装置はこれに限定されず、上記とは異なる画面サイズ、偏向角をとるとしてもその効果を発揮することができる。
また、上に記した制御電極201等の寸法は一例に過ぎず、異なる寸法をとるとしても良く、各電極の電圧についても上記に限定されず、異なる電圧値としても本発明の効果に変わりはない。
【0069】
[9] 第2の実施の形態
第2の実施の形態に係る受像管装置について説明する。本受像管装置は、第1の実施の形態に係る受像管装置と概ね同様の構成をとっているが、ビーム電流Iaの変化に関わらずカソード電圧Vkを一定に保つ点において第1の実施の形態に係る受像管装置と相異している。
【0070】
本実施の形態に係る受像管装置の電子銃は、第1の実施の形態に係る受像管装置の電子銃と同様に、図2に示したような構成をとる。第1の実施の形態においては、カソード電圧Vkはビーム電流Iaの電流量に応じて変化するとしたが、本実施の形態においては、電子銃を構成する3つのカソードに対してそれぞれ直流電源により常に一定の電圧が印加されており、このような構成によって各カソード電圧Vkが常に一定に保たれている。
【0071】
また、加速電極の電圧Vg2は、第1の実施の形態におけるのと同様に、ビーム電流Iaの電流量に応じて変化する。図16は、本実施の形態における加速電極電圧Vg2の制御回路について、その機能構成を示したブロック図である。
図16において、制御回路30a、第1の実施の形態に係る制御回路30と同様に、YC分離部310、信号処理部311、加速電極電圧制御部312およびアンプ313を備えている。一方、上述のようにカソード電圧Vkは常に一定として制御を要しないので、図4のアンプ303に相当する機能ブロックは有していない。
【0072】
制御回路30aに入力された映像信号は、第1の実施の形態におけるのと同様に、YC分離部310において輝度信号(Y)と色信号(C)とに分離される。更に、信号処理部311において画質調整やコントラスト調整等の処理を受けて輝度信号(R)〜(B)に変換された後、加速電極電圧制御部312に入力される。
【0073】
加速電極電圧制御部312は輝度信号(R)〜(B)を受け付けて各加速電極の電圧Vg2を決定し、決定した加速電極電圧Vg2に応じた制御信号(R)〜(B)をアンプ313に入力する。アンプ313は制御信号(R)〜(B)を受け付けて、これを増幅し、加速電極電圧Vg2を所望の値に設定する。このようにすることによって、最終的に各加速電極の電圧Vg2が各ビーム電流Iaの大きさに応じた電圧値に制御される。
【0074】
なお、加速電極電圧制御部312は、例えば、第1の実施の形態において図6に例示した加速電極電圧制御部302と同様の構成とすれば良い。そして、輝度信号と制御信号を対応付けたテーブルに格納するデータについても、第1の実施の形態におけるのと同様に実測により決定すれば、本実施の形態に係る加速電極電圧制御部312を実現することができる。
【0075】
さて、図17は、本実施の形態に係る受像管装置が備える電子銃の動作特性を表した図であって、ビーム電流Iaに関するカソード電圧Vk、カットオフ電圧Vkc、制御電極電圧Vg1及び加速電極電圧Vg2の変化を示したグラフである。図17において、実線420〜423はそれぞれ加速電極電圧Vg2、カットオフ電圧Vkc、カソード電圧Vk及び制御電極電圧Vg1を表している。
【0076】
図17に示したように、制御電極電圧Vg1はビーム電流Iaに関わらず一定で、常に0Vを保つ。同様に、カソード電圧Vkも常に一定値(本実施の形態においては50Vである。)を保つ。また、加速電極電圧Vg2は、加速電極電圧制御部312の制御によって、ビーム電流Iaが大きいほど高い値をとる。
加速電極電圧制御部312の制御に応じて、カットオフ電圧Vkcは、ビーム電流Iaがゼロの場合はカソード電圧Vkと等しい値をとり、ビーム電流Iaが大きいほど高い値をとる。一方、前述のように、制御電極電圧Vg1はビーム電流Iaによらず一定である。従って、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、カットオフ電圧Vkcと制御電極電圧Vg1との差Vkc−Vg1はビーム電流Iaが大きいほど大きくなる。
【0077】
さて、本実施の形態によれば、ビーム電流Iaが大きいほど制御電極電圧Vg1と加速電極電圧Vg2との差Vg1−Vg2が大きくなるので、プリフォーカスレンズの強度が弱くなる。一方、カソード電圧Vkと制御電極電圧Vg1との差Vk−Vg1はビーム電流Iaに関わらず一定となるので、カソードレンズの強度はビーム電流Iaに関わらず一定となる。
【0078】
ここで、ビーム径は、電子銃が発生させるレンズのうち専らカソードレンズによってその大きさが決定されるのに比べて、ビーム径に対するプリフォーカスレンズの寄与はあまり大きくない。従って、本実施の形態によれば、制御電極電圧Vg1を調整することによって、ビーム電流Iaの大きさに関わらずビーム径をより適当な大きさに安定させることができるので、スポット径を小さくすることができる。
【0079】
また、本実施の形態においては上述のように、カソード電圧Vkを一定としているため、カソードへの電力供給は直流電源のみで足り、ビーム電流Iaを制御するための信号増幅回路は加速電極用に設置するだけで良いので、電子銃の周辺回路を簡素化できるという長所も有する。
[10] 第3の実施の形態
次に、第3の実施の形態に係る受像管装置について説明する。本受像管装置は、第1の実施の形態に係る受像管装置と概ね同様の構成をとっているが、ビーム電流Iaの変化に関わらず加速電極電圧Vg2を一定に保つと共に、ビーム電流Iaが大きいほど制御電極電圧Vg1を低下させる点において第1の実施の形態に係る受像管装置と相異している。
【0080】
本実施の形態に係る受像管装置の電子銃は、第1の実施の形態に係る受像管装置の電子銃と概ね同様の構成をとっている。図18は、本実施の形態に係る電子銃の構成を示した外観斜視図である。第1の実施の形態(図2)においては、制御電極201がRGB各色間で共通であるのに対して、本実施の形態(図18)においては、3つの制御電極231R〜231Bが配設されている。また、図2においては、色毎に3つの加速電極202R〜202Bが設けられているのに対して、図18においては、各色間で共通して加速電極232が用いられる。
【0081】
そして、第1の実施の形態においては、加速電極202の電圧Vg2はビーム電流Iaの電流量に応じて変化するとし、また、制御電極201の電圧Vg1はビーム電流Iaに関わらず常に一定値をとるとしたが、これに対して、本実施の形態においては、加速電極232の電圧Vg2はビーム電流Iaに関わらず常に一定値をとり、また、制御電極231R〜231Bの電圧Vg1はビーム電流Iaの電流量が大きいほど低くなるように制御される。
【0082】
図19は、本実施の形態における制御電極231R〜231Bの電圧Vg1の制御回路について、その機能構成を示したブロック図である。図19において、制御回路30bは、YC分離部320、信号処理部321、制御電極電圧制御部323およびアンプ322、324を備えている。YC分離部320は映像信号を受け付けて輝度信号(Y)と色信号(C)とに分離して出力する。
【0083】
信号処理部321は輝度信号(Y)と色信号(C)とを受け付けて画質調整等の処理をし、アンプ322に向けて原色信号(R)〜(B)を出力すると共に、制御電極電圧制御部323に向けて輝度信号(R)〜(B)を出力する。アンプ322は原色信号(R)〜(B)を受け付けて、これに応じた電圧をRGB各色に対応するカソード(R)〜(B)にそれぞれ印加する。
【0084】
制御電極電圧制御部323は輝度信号(R)〜(B)を受け付けて制御信号(R)〜(B)を出力する。アンプ324は制御信号(R)〜(B)を受け付けて、これを増幅し、制御電極電圧Vg2を所望の値に設定する。以上のようにして、最終的に制御電極の電圧Vg1がビーム電流Iaの大きさに応じた電圧値に制御される。
【0085】
なお、制御電極電圧制御部323は、例えば、第1の実施の形態において図6に例示した制御電極電圧制御部302と同様の構成とすれば良い。そして、輝度信号と制御信号を対応付けたテーブルに格納するデータについても、第1の実施の形態におけるのと同様に実測により決定すれば、本実施の形態に係る制御電極電圧制御部323を実現することができる。
【0086】
次に、本実施の形態に係る受像管装置が備える電子銃20bの動作特性について説明する。図20は、電子銃20bの動作特性を表した図であって、ビーム電流Iaに関するカソード電圧Vk、カットオフ電圧Vkc、制御電極電圧Vg1及び加速電極電圧Vg2の変化を示したグラフである。図20において、実線430〜433はそれぞれ加速電極電圧Vg2、カットオフ電圧Vkc、カソード電圧Vk及び制御電極電圧Vg1を表している。
【0087】
図20に示すように、加速電極電圧Vg2はビーム電流Iaに関わらず常に一定電圧(本実施の形態においては500Vである。)に保たれる。一方、カットオフ電圧Vkc、カソード電圧Vkおよび制御電極電圧Vg1はいずれもビーム電流Iaが大きいほど低下する。また、ビーム電流Iaがゼロの場合には、カソード電圧Vkとカットオフ電圧Vkcは等しい値をとる。
【0088】
図21は、図20のグラフを変数変換して得られたグラフであって、ビーム電流Iaに関する加速電極Vg2と制御電極電圧Vg1との差Vg2−Vg1、カットオフ電圧Vkcと制御電極電圧Vg1との差Vkc−Vg1及びカソード電圧Vkと制御電極電圧Vg1との差Vk−Vg1の変化を表したグラフである。図21において、実線430´〜433´はそれぞれ差電圧Vg2−Vg1、差電圧Vkc−Vg1、差電圧Vk−Vg1を表している。
【0089】
図21のグラフを図10において実線で表されたグラフと比較すると、本実施の形態に係る受像管装置が第1の実施の形態に係る受像管装置と制御電極電圧Vg1について同様の動作特性を示していることが分かる。したがって、本実施の形態に係る受像管装置も、第1の実施の形態に係る受像管装置と同様に、ビーム電流Iaに関わらずカソードレンズの強度の変化が小さいので、輝度によらず、常にスポット径を最小化することができる。
【0090】
また、本実施の形態では、上記第1の実施の形態や第2の実施の形態におけるのは異なって、加速電極電圧Vg2に代えて制御電極電圧Vg1を輝度信号に応じて変化させる。ところで、制御電極電圧Vg1加速電極電圧Vg2と比較して電位が低いため、より低い耐圧の機器を用いて制御電極電圧制御回路30bを実現することができるので、制御電極電圧制御回路30bの消費電力を低減することができると共に、その製造コストを削減することができるメリットがある。
【0091】
[11] 第3の実施の形態に関する変形例
第3の実施の形態に関して、以下のような変形例を実施することができる。
[11−1] 上記の実施の形態においては、制御電極をRGB各色毎に設ける場合について示したが、これに代えて次のようにしても良い。すなわち、RGB各色間で共通に1つの制御電極を設けるとしても良い。そして、例えば、3つのカソードのそれぞれに流されるビーム電流のうち、最も電流量が大きいビーム電流に応じた電圧を制御電極に印加するとしても良い。
【0092】
[11−2] 上記の実施の形態においても、上記[8−4]におけるのと同様に、次のような変形例を実施しても良い。すなわち、1画面毎の平均輝度に応じて制御電極電圧Vg1を変化させるとしても良い。また、平均輝度を求める範囲を1フレーム以外の範囲としても良い。このようにすれば、いずれの場合も、制御電極に電圧を印加するためアンプ等の回路についてコストを低減することができる。
【0093】
また、平均輝度に代えて、輝度信号をローパスフィルタにて処理した信号や、輝度信号のピーク値を包絡線検波して得られた信号に応じて制御電極電圧Vg1を決定するとしても良い。
[11−3] 上記の実施の形態においても、上記[8−5]におけるのと同様に、ビーム電流Iaの値が所定の範囲内にあるときのみ、ビーム電流Iaの値に応じて制御電極電圧Vg1を変化させ、当該範囲外では制御電極電圧Vg1を固定値とするとしても良い。このようにすれば制御電極に電圧を印加する回路の耐圧を抑えることができるので、消費電力や製造コストを低減することができる。
【0094】
[11−4] 上記の実施の形態においても、上記[8−7]におけるのと同様に、ダイナミック方式の電子銃に本発明を適用することによっても、スポット径を最小化することができる。なお、この場合においても制御電極は色毎に別体としても良い。
また、上記以外の構成として、磁界等によって主レンズを形成するような電子銃においては、集束電極と最終加速電極は必ずしも必要ではなく、カソード及び制御電極、加速電極のみを備えるとしても良い。
【0095】
[12] 第4の実施の形態
次に、第4の実施の形態に係る受像管装置について説明する。本受像管装置も、第1の実施の形態に係る受像管装置と概ね同様の構成をとっているが、ビーム電流Iaの大きさに応じて制御電極電圧Vg1と加速電極電圧Vg2との両方を同時に変化させる点で、他の実施の形態に係る受像管装置と相違している。
【0096】
本実施の形態に係る受像管装置の電子銃は、第1の実施の形態に係る受像管装置の電子銃と概ね同様の構成をとっている。図22は、本実施の形態に係る電子銃の構成を示した外観斜視図である。第1の実施の形態(図2)においては、制御電極201がRGB各色間で共通であるのに対して、本実施の形態(図22)においては、3つの制御電極241R〜241Bが配設されている。
【0097】
また、第1の実施の形態においては、制御電極201の電圧Vg1はビーム電流Iaに関わらず常に一定値をとるとしたのに対して、本実施の形態においては、制御電極241R〜241Bと加速電極242R〜242Bとのいずれの電圧もビーム電流Iaの電流量に応じて変化する。
図23は、本実施の形態における制御電極231R〜231Bと加速電極242R〜242Bとの電圧を制御する回路について、その機能構成を示したブロック図である。図23において、制御回路30cは、YC分離部330、信号処理部331、制御電極電圧制御部333、加速電極電圧制御部335、およびアンプ332、334、336を備えている。
【0098】
YC分離部330は映像信号を受け付けて輝度信号(Y)と色信号(C)とに分離して出力する。信号処理部331は輝度信号(Y)と色信号(C)とを受け付けて画質調整等の処理をし、原色信号(R)〜(B)と輝度信号(R)〜(B)を出力する。アンプ332は原色信号(R)〜(B)を受け付けて増幅し、カソード(R)〜(B)に印加する。
【0099】
制御電極電圧制御部333は輝度信号(R)〜(B)を受け付けて制御信号(R)〜(B)を出力する。アンプ334は制御信号(R)〜(B)を増幅し、制御電極に電圧を印加する。加速電極電圧制御部335は輝度信号(R)〜(B)を受け付けて制御信号(R)〜(B)を出力する。アンプ336は制御信号(R)〜(B)を増幅して制御電極に印加する。
【0100】
以上のようにして、制御電極231R〜231Bと加速電極242R〜242Bとの電圧がビーム電流Iaの大きさに応じた値に制御される。
なお、制御電極電圧制御部333や加速電極電圧制御部335は、例えば、前記制御電極電圧制御部302と同様の構成とすれば良い。そして、輝度信号と制御信号を対応付けたテーブルに格納するデータについても、第1の実施の形態におけるのと同様に実測により決定すれば、制御電極電圧制御部333や加速電極電圧制御部335を実現することができる。
【0101】
次に、本実施の形態に係る受像管装置が備える電子銃20cの動作特性について説明する。図24は、電子銃20cの動作特性を表した図であって、ビーム電流Iaに関するカソード電圧Vk、カットオフ電圧Vkc、制御電極電圧Vg1及び加速電極電圧Vg2の変化を示したグラフである。
図24において、実線440〜443はそれぞれ加速電極電圧Vg2、カットオフ電圧Vkc、カソード電圧Vk及び制御電極電圧Vg1を表している。図20に示すように、制御電極電圧Vg1はビーム電流Iaが大きいほど低くなる一方、加速電極電圧Vg2はビーム電流Iaが大きいほど高くなる。
【0102】
このようなグラフに対して、第3の実施の形態において行なったような変数変換を施すと、図21に示したグラフと同様のグラフが得られる。したがって、本実施の形態においても、第1の実施の形態におけるのと同様に、ビーム電流Iaに関わらずカソードレンズの強度の変化が小さいので、輝度によらずスポット径を最小化することができる。
【0103】
[13] 第4の実施の形態に関する変形例
第4の実施の形態に関して、以下のような変形例を実施することができる。
[13−1] 上記の実施の形態においては、カソード電圧Vkはビーム電流Iaによらず一定に保つとしてもよいし、或いは、好適なカソードレンズの強度を得られるように、カソード電圧Vkを輝度信号に応じて変化させるとしても良い。
【0104】
[13−2] 上記の実施の形態においても、上記[8−4]におけるのと同様に、1画面等、所定の範囲の平均輝度に応じて制御電極電圧Vg1と加速電極電圧Vg2とを変化させれば、アンプ等の回路のコストを低減することができる。また、所定の範囲の平均輝度に代えて、輝度信号をローパスフィルタにて処理した信号等に応じて制御電極電圧Vg1と加速電極電圧Vg2とを変化させても良い。
【0105】
[13−3] 上記の実施の形態においても、上記[8−5]におけるのと同様に、ビーム電流Iaが所定の範囲内にあるか否かによって制御電極電圧Vg1や加速電極電圧Vg2を固定値とするか否かを変更するとしてもよい。このようにすることによって、制御電極電圧Vg1等を制御する回路の消費電力や製造コストを低減することができる。
【0106】
[13−4] 上記の実施の形態においても、上記[8−7]におけるのと同様に、ダイナミック方式の電子銃に対して本発明を適用しても良いし、或いは、集束電極と最終加速電極を有さずカソード及び制御電極、加速電極のみを備える電子銃に対して本発明を適用しても良く、いずれも場合も本発明の効果を得ることができる。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、輝度に応じてカソードのカットオフ電圧と制御電極の電圧との差を変化させることにより、カソードレンズの強度を変化させることができる。これに応じて、クロスオーバーの位置が変化するので、結局、スポット径を制御して、受像管装置の解像度を改善することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る受像管装置について、管軸Zを含む縦断面を示した図である。
【図2】第1の実施の形態に係る電子銃20の構成を示した外観斜視図であって、集束電極203と最終加速電極204の一部が切り欠かれている。
【図3】電子銃20についてカソード200Rの中心軸を含む縦断面図を示した図である。
【図4】加速電極電圧Vg2を制御する回路30の構成を示した機能ブロック図である。
【図5】受像管装置2における加速電極の電圧Vg2とのスポット径関係について、カソードを流れる電流、すなわち、ビーム電流Iaの値毎に示したグラフである。
【図6】加速電極電圧制御部302の機能構成を示したブロック図である。
【図7】輝度信号と制御信号を対応付けたテーブルの構成を示した図である。
【図8】加速電極電圧制御部302が備えているCPU3020の動作を表したフローチャートである。
【図9】電子銃20について1のカソード200Rの中心軸を含む縦断面図を示した図であって、最終加速電極204と主レンズ214を含む電子銃20の全体が示されている。
【図10】第1の実施の形態に係る受像管装置1におけるビーム電流Iaと各電極電圧の関係を示したグラフと、従来技術に係る同型の受像管装置におけるビーム電流Iaと各電極電圧の関係を示したグラフとを併記した図である。
【図11】一般的なビーム径とスポット径との関係について、ビーム電流Ia毎に示したグラフである。
【図12】第1の実施の形態に係る受像管装置1と従来技術に係る同型の受像管装置とについて、ビーム電流Ia毎に実測した画面中央のスポット径を示したグラフである。
【図13】RGBの3色で共通して加速電極をひとつとした電子銃の構成を示した外観斜視図であり、集束電極等の一部が切り欠かれている。
【図14】ビーム電流Iaとカソード電圧Vk、カットオフ電圧Vkc、制御電極電圧Vg1、及び加速電極電圧Vg2の関係を示したグラフである。
【図15】ダイナミック方式の電子銃の構成を示した外観斜視図である。
【図16】第2の実施の形態における加速電極電圧Vg2の制御回路について、その機能構成を示したブロック図である。
【図17】第2の実施の形態に係る受像管装置が備える電子銃の動作特性を表した図であって、ビーム電流Iaに関するカソード電圧Vk、カットオフ電圧Vkc、制御電極電圧Vg1及び加速電極電圧Vg2の変化を示したグラフである。
【図18】第3の実施の形態に係る電子銃の構成を示した外観斜視図である。
【図19】第3の実施の形態における制御電極231R〜231Bの電圧Vg1の制御回路について、その機能構成を示したブロック図である。
【図20】電子銃20bの動作特性を表した図であって、ビーム電流Iaに関するカソード電圧Vk、カットオフ電圧Vkc、制御電極電圧Vg1及び加速電極電圧Vg2の変化を示したグラフである。
【図21】図20のグラフを変数変換して得られたグラフであって、ビーム電流Iaに関する加速電極Vg2と制御電極電圧Vg1との差Vg2−Vg1、カットオフ電圧Vkcと制御電極電圧Vg1との差Vkc−Vg1及びカソード電圧Vkと制御電極電圧Vg1との差Vk−Vg1の変化を表したグラフである。
【図22】第4の実施の形態に係る電子銃の構成を示した外観斜視図である。
【図23】第4の実施の形態における制御電極231R〜231Bと加速電極242R〜242Bとの電圧を制御する回路について、その機能構成を示したブロック図である。
【図24】電子銃20cの動作特性を表した図であって、ビーム電流Iaに関するカソード電圧Vk、カットオフ電圧Vkc、制御電極電圧Vg1及び加速電極電圧Vg2の変化を示したグラフである。
【図25】従来技術に係る電子銃の典型的な構成を模式的に示した縦断面図である。
【符号の説明】
20、20a、20b、20c…………電子銃
200R〜200B、220R〜220B…カソード
230R〜230B、240R〜240B…カソード
201、221、231R〜231B……制御電極
241R〜241B……………………………制御電極
202R〜202B、222、232………加速電極
242R〜242B……………………………加速電極
203、223、233、243…………集束電極
204、224、234、244…………最終加速電極
214…………………………………………電界レンズ(主レンズ)
213、213´……………………………電子ビーム
210……………………………………………カソードレンズ
211、211´………………………………クロスオーバー
212……………………………………………プリフォーカスレンズ
215、215´………………………………主レンズにおける電子ビームの半径
30、30a、30b、30c………………制御回路
300、310、320、330……………YC分離部
301、311、321、331……………信号処理部
302、312、335………………………加速電極電圧制御部
323、333…………………………………制御電極電圧制御部
303、304、313、322……………アンプ
324、332、334、336……………アンプ
3020…………………………………………CPU
3021…………………………………………輝度信号と制御信号とを対応付けたテーブル

Claims (9)

  1. 制御電極と各色に対応する3つのカソードとを備えている電子銃と、
    色毎の輝度信号のうち、最も高い輝度を指標する輝度信号に応じて前記カソードのカットオフ電圧と前記制御電極の電圧との差を変化させることにより、スポット径を制御するスポット径制御手段と
    を備えることを特徴とする受像管装置。
  2. 前記スポット径制御手段は、前記最も高い輝度を指標する輝度信号が指標する輝度が高いほど、前記カソードのカットオフ電圧と前記制御電極の電圧との差が大きくなるように制御して、スポット径を小さくすることを特徴とする請求項に記載の受像管装置。
  3. 前記電子銃は加速電極を備え、
    前記スポット径制御手段における前記カソードのカットオフ電圧と前記制御電極の電圧との差の変化は、前記最も高い輝度を指標する輝度信号に応じて前記加速電極の電圧を制御することによりなされることを特徴とする請求項に記載の受像管装置。
  4. 前記スポット径制御手段は、前記最も高い輝度を指標する輝度信号が指標する輝度が高いほど、前記加速電極の電圧を高めるように制御をすることを特徴とする請求項に記載の受像管装置。
  5. 前記スポット径制御手段は、前記輝度信号に関わらず、前記カソードの電圧をそれぞれ一定に保つように制御をすることを特徴とする請求項または請求項に記載の受像管装置。
  6. 前記スポット径制御手段における前記カソードのカットオフ電圧と前記制御電極の電圧との差の変化は、前記最も高い輝度を指標する輝度信号に応じて前記制御電極の電圧を制御することによりなされることを特徴とする請求項に記載の受像管装置。
  7. 前記スポット径制御手段は、前記最も高い輝度を指標する輝度信号が指標する輝度が高いほど、前記制御電極の電圧を低めるように制御をすることを特徴とする請求項に記載の受像管装置。
  8. 前記電子銃は加速電極を備え、
    前記スポット径制御手段における前記カソードのカットオフ電圧と前記制御電極の電圧との差の変化は、前記最も高い輝度を指標する輝度信号に応じて前記制御電極の電圧と前記加速電極の電圧との両方ともを制御することによりなされることを特徴とする請求項に記載の受像管装置。
  9. 前記スポット径制御手段は、前記最も高い輝度を指標する輝度信号が指標する輝度が高いほど、前記制御電極の電圧を低め、かつ、前記加速電極の電圧を高めるように制御をすることを特徴とする請求項に記載の受像管装置。
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