JP4166881B2 - 排水処理方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水処理方法及び装置に係り、より詳細には、ダイオキシン類等のハロゲン化有機化合物を含有する排水を処理する排水処理方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
廃棄埋立地には焼却灰が埋め立てられており、埋立地浸出水には焼却灰から溶出した有害なダイオキシン類などの難分解性ハロゲン化有機化合物が含有されている。一般的に、浸出水には、ダイオキシン類が実測濃度(浸出水1Lあたりのダイオキシン類の重量)で数十〜数百pg/L程度含有されている。このため、浸出水処理施設においては、浸出水に対して生物処理による脱窒素・COD除去、凝集沈殿、砂ろ過、及び活性炭吸着材による残留COD除去処理がなされ、浸出水中のダイオキシン類等が生物処理で発生した生物汚泥や凝集沈澱処理で発生した凝集汚泥に付着したり、活性炭吸着材に吸着したりすることで、かなりのダイオキシン類が浸出水中から除去される。しかし、上記の浸出水処理施設では、放流水のダイオキシン毒性等量が0.1pg−TEQ/Lを超える場合があり、ダイオキシン類の更なる低減を目指した改善が望まれている。
【0003】
このような排水中のダイオキシン類等の更なる低減を図る排水処理方法として、オゾン分解法、紫外線照射オゾン分解法、膜分離法等の種々の方法が知られている。
【0004】
オゾン分解法は、強力な酸化力をもつヒドロキシラジカルを発生させ、ダイオキシン類等を脱ハロゲン化あるいは分解する方法であり、紫外線照射オゾン分解法は、紫外線によりヒドロキシラジカルの生成を促進し、オゾン分解単独の場合よりも少ないオゾン量でダイオキシン類等の脱ハロゲン化・分解を行うものである。膜分離法は、膜を用いて排水からSS分(懸濁物質)を分離し、SS分中に存在するダイオキシン類等を除去する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来のオゾン分解法、紫外線照射オゾン分解法及び膜分離法は、以下のような問題点を有していた。
【0006】
すなわち、オゾン分解法及び紫外線照射オゾン分解法では、排水中の塩濃度が高い場合、オゾンによる分解反応が抑制され、反応時間が長くなり、ダイオキシン類等の除去効率が十分ではなく、また、多量のオゾンが必要であった。このため、ダイオキシン類等の除去効率を向上させるべくオゾン酸化を促進しようとすると、アルカリ剤が必要となり(pH=10程度でオゾン分解反応速度が大きくなる)、余分な処理薬剤費がかかることになる。
【0007】
また、膜分離法では、SS分に取り込まれるダイオキシン類については十分に除去できるものの、SS分に取り込まれずに排水中に溶解するダイオキシン類等については十分に除去することができない。
【0008】
そこで、本発明は、安価で効率よくダイオキシン類等のハロゲン化有機化合物を除去することができる排水処理方法及び装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した。その結果、COD成分及びハロゲン化有機化合物を排水から除去した後にその排水を膜分離しながら炭素質吸着材を添加すると、ハロゲン化有機化合物が短時間に効率よく炭素質吸着材に吸着されることを見出し、この点に着目して本発明を完成させた。
【0010】
すなわち、本発明は、COD成分及びハロゲン化有機化合物を含有する排水を第1排水として処理する排水処理方法において、第1排水からCOD成分及びハロゲン化有機化合物を除去して第2排水として排出する除去ステップと、第2排水から膜透過水を膜分離して第3排水として排出する膜分離ステップと、第2排水に流動性を有する炭素質吸着材を添加する添加ステップと、第2排水の一部を膜原水としてその一部を第1排水に返送する返送ステップとを含むことを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、第1排水からCOD成分及びハロゲン化有機化合物を除去した後に第2排水に炭素質吸着材を添加すると、第2排水中のCOD成分及びハロゲン化有機化合物は第1排水から除去されて少なくなっているので、COD成分及びハロゲン化有機化合物が除去されずに多くなっている場合に比べて炭素質吸着材に効率よく吸着される。更に、第2排水の一部である膜原水が第1排水に返送されると、炭素質吸着材も膜原水と共に返送され、炭素質吸着材の余剰吸着能力によりCOD成分及びハロゲン化有機化合物が第1排水から更に除去される。このため、炭素質吸着材が無駄無く利用される。
【0012】
また、本発明は、COD成分及びハロゲン化有機化合物を含有する排水を第1排水として処理する排水処理装置において、第1排水からCOD成分及びハロゲン化有機化合物を排水から除去して第2排水として排出する除去手段と、第2排水から膜透過水を膜分離して第3排水として排出する膜分離槽と、第2排水に炭素質吸着材を添加する吸着材添加装置と、膜分離槽内の第2排水を膜原水としてその一部を第1排水に返送する返送手段とを備えることを特徴とする。この排水処理装置によれば、上記排水処理方法を有効に実施することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面と共に本発明の排水処理装置の実施形態について詳細に説明する。なお、全図中、同一又は同等の構成要素には、同一の符号を付す。
【0014】
図1は、本発明の排水処理装置の第1の実施形態を示すフローシートである。図1に示す排水処理装置(以下、必要に応じて「装置」という)10は、埋立地浸出水などの原水(第1排水)からCOD成分及びハロゲン化有機化合物を除去する装置である。ここで、ハロゲン化有機化合物は、COD成分としては十分検出されないものであり、ハロゲン化有機化合物としては、例えばダイオキシン類(ポリ塩化ダイベンゾダイオキシン、ポリ塩化ダイベンゾフラン、コプラナーPCB)等の有機塩素系化合物が挙げられる。以下、ハロゲン化有機化合物として、ダイオキシン類を例に挙げて説明する。
【0015】
図1に示すように、排水処理装置10は、COD成分及びダイオキシン類を排水から除去する除去手段1を備えている。除去手段1は、原水を貯留する貯留槽2と、この貯留槽2に隣接し、貯留槽2から流入される原水中のCOD成分及びダイオキシン類を凝集させて排出する凝集槽3とを備えている。凝集槽3には凝集剤が添加される。凝集剤としては、塩化第二鉄、ポリ硫酸第二鉄、硫酸アルミニウム、ポリ硫酸アルミニウムなどが用いられる。また、除去手段1は、凝集槽3から流入される排水(第4排水)中の凝集汚泥およびこれに同伴する固形物を沈殿分離する沈殿槽4を備えている。沈殿槽4から溢流する排水(第2排水)の清澄度が不十分である場合には、上述の凝集槽3で高分子凝集剤が併用される。沈殿槽4の底部からは、凝集沈殿汚泥が系外へ排出される。
【0016】
更に、沈殿槽4から流出される溢流排水は膜原水として膜分離槽5に流入され、膜分離槽5では、膜原水から膜透過水(第3排水)が膜分離される。膜原水中には浸漬型膜モジュール6が浸漬されている。膜モジュール6は、矩形形状の膜エレメントを積層したものであり、膜エレメントには、膜を透過した膜透過水を膜分離槽5から流出させる流出配管7が取り付けられている。流出配管7には、吸引ポンプ8が接続され、この吸引ポンプ8を作動させることで膜原水から膜透過水が膜分離される。なお、膜原水により膜を加圧させることで排水を膜分離することも可能である。
【0017】
膜エレメントの膜としては、例えば精密ろ過膜、限外ろ過膜等の膜が用いられ、これらのうち、一定ろ過差圧でより高いろ過速度を維持し得る点から、精密ろ過膜が好ましい。また、膜分離槽5には、膜面への固形物付着を抑制するための曝気装置が設けられている。
【0018】
なお、膜モジュール6は、円形形状の膜エレメントが回転し、隣接する膜エレメント同士が膜面に付着した固形物等を相互に剥離するものであってもよい。この場合、膜分離槽5の内部に曝気装置は不要である。
【0019】
装置10は、膜分離槽5の膜原水に炭素質吸着材11を添加する定量フィーダ(吸着材添加装置)9を備えている。炭素質吸着材11としては、流動性を有するものであれば特に限定されず、例えば粉末活性炭、粒状活性炭などが用いられる。これらのうち、流動性が高いことから、粉末活性炭が好ましい。粉末活性炭の粒径は、通常は1〜150μmであり、好ましくは1〜100μmである。1μm未満では、飛散等し易く取扱いが困難となると共に微粒子化のコストが高くなる傾向があり、150μmを超えると、比表面積が小さくなり、一定の吸着能力を維持するために多量の粉末活性炭を要する傾向があるからである。粉末活性炭の平均粒径は、好ましくは5〜30μmである。なお、定量フィーダ9は、沈殿槽4から溢流される排水であって膜分離槽5に流入される前のものに添加し得る位置に配置されてもよい。
【0020】
膜分離槽5の底部からは、膜原水の一部を貯留槽2に導くための返送ライン12が延びており、この返送ライン12には圧送ポンプ13が取り付けられている。このため、圧送ポンプ13の作動により膜原水と共に炭素質吸着材11が貯留槽2に導かれる。
【0021】
次に、前述した構成の排水処理装置10を用いた排水処理方法について説明する。
【0022】
原水は貯留槽2に導入された後、凝集槽3に導入される。このとき、凝集槽3に凝集剤を添加して原水中のCOD成分及びダイオキシン類を凝集物に吸着させる。ここで必要があれば原水の水質を凝集に適したpHに調整する。そして、凝集処理されたCOD成分及びダイオキシン類を含有する排水(第4排水)は沈殿槽4に導かれ、沈澱処理されて凝集沈殿汚泥となる。このとき、原水中のCOD成分及びダイオキシン類は、凝集沈殿汚泥に含まれて十分に除去される(除去ステップ)。COD成分及びダイオキシン類が十分に除去された排水(第2排水)は膜原水として膜分離槽5に導入され、この膜原水からは、吸引ポンプ8により膜を通して膜透過水が膜分離され、膜透過水は、流出配管7を通って系外へ排出される(膜分離ステップ)。膜原水には、膜原水中のCOD濃度に応じて、吸着材添加装置9から炭素質吸着材11を添加する(添加ステップ)。ここで、炭素質吸着材11の添加量は、吸着対象水(膜原水及び膜分離槽5から返送された原水)中のCOD濃度に依存するが、通常は対象COD濃度の5〜20倍の濃度となる添加量とする。5倍未満では、炭素質吸着材11の吸着能力が全体として不足する傾向があり、20倍を超えると、炭素質吸着材11が無駄になる傾向があるからである。
【0023】
このとき、膜原水中のCOD成分及びダイオキシン類は、沈殿槽4で除去されて十分に少なくなっているため、これらCOD成分及びダイオキシン類は炭素質吸着材11に効率よく吸着される。
【0024】
膜原水の一部は、圧送ポンプ13により返送ライン12を通って一定の割合で前段の貯留槽2に導かれる。このとき、膜原水と共に炭素質吸着材11も貯留槽2に導入される。そして、貯留槽2において、炭素質吸着材11の余剰吸着能により原水中のCOD成分及びダイオキシン類が更に吸着されることになる。すなわち、炭素質吸着材11は、前段のCOD成分及びダイオキシン類の除去にも利用され、膜原水が前段の原水に返送されない場合に比べてCOD成分及びダイオキシン類の除去効率が向上する。このため、炭素質吸着材11は無駄無く添加され、コストの低減を図ることができる。
【0025】
なお、炭素質吸着材11は、凝集槽3を通って沈殿槽4で凝集汚泥と共に沈降分離され、系外へ引き抜かれる。沈殿槽引抜汚泥は脱水処理を経て焼却処分される。炭素質吸着材11は、脱水処理時に脱水助剤として作用するので、脱水速度が向上し、脱水効率が向上する。
【0026】
次に、本発明の排水処理装置の第2実施形態について説明する。
【0027】
図2に示すように、本実施形態の排水処理装置20は、除去手段1として、貯留槽2、凝集槽3及び沈殿槽4を膜分離槽21に代えたものを用いる点で第1実施形態の排水処理装置10と異なる。この場合、膜分離槽5の膜原水の一部と共に膜原水に添加された炭素質吸着材11が圧送ポンプ13により返送ライン12を通して膜分離槽21の膜原水に導入される。この膜原水に導入された炭素質吸着材11は、系外へ引き抜かれ、脱水を経て焼却処分される。炭素質吸着材11は再生されて再利用されてもよい。
【0028】
なお、除去手段1としては、1つの膜分離槽21が用いられているが、膜分離槽21は複数であってもよい。この場合、隣接する上流側の膜分離槽に返送ラインを通して膜原水の一部が返送される。
【0029】
次に、本発明の排水処理装置の第3実施形態について説明する。
【0030】
図3に示すように、本実施形態の排水処理装置30は、除去手段1として、沈殿槽4を膜分離槽31に代えたものを用いる点で第1実施形態の排水処理装置10と異なる。この場合、凝集槽3から排出される排水中の凝集汚泥およびこれに同伴する固形物を含む排水(第5排水)が膜分離槽31で膜分離される。この場合、膜分離槽31により凝集汚泥が完全に除去されCOD成分を十分に除去することができるので、後段の膜分離槽5の膜原水中で炭素質吸着材11にCOD成分及びダイオキシン類を効率よく吸着させることができる。
【0031】
以下、実施例により本発明の内容を具体的に説明する。
【0032】
【実施例】
(実施例1)
図1に示すような排水処理装置10で原水を処理した。原水としては、COD=80mg/L、ダイオキシン類=12pg/L、DS(蒸発残留物質)=13000mg/Lを含むものを用いた。そして、この原水と膜分離槽5からの返送水をそれぞれ100L/d、10L/dの割合で貯留槽2に導入し、貯留槽2から流入される凝集槽3でFeCl3を12g/d添加した後、沈殿槽4に導いて沈殿分離し、沈殿槽4から溢流する排水を膜原水として容積4Lの膜分離槽に導入して膜分離し、膜原水に粉末活性炭を25g/d添加した。粉末活性炭としては、1〜100μmの範囲の粒径を有し、かつ50%重量平均径が約16μmのものを用いた。膜原水の一部は貯留槽2に導入した。そして、水質が安定した後、沈殿槽4から溢流する排水、及び膜分離槽5からの膜透過水について水質分析した。その結果、溢流排水中のCODが12mg/L、膜透過水中のCODが4mg/L、ダイオキシン類=0.23pg/Lであり、膜分離槽5から出される膜透過水中のダイオキシン類が原水中のダイオキシン類濃度に比べて大幅に減少(約1/50)していた。このため、粉末活性炭を添加することで原水中からダイオキシン類を効率的に除去できることが分かった。
(実施例2)
図2に示すような排水処理装置を用いて原水を処理した。原水としては、実施例1と同様のものを用いた。そして、この原水と膜分離槽5からの返送水をそれぞれ100L/d、10L/dの割合で容積4Lの膜分離槽21に導入し、膜分離槽21からの膜透過水を膜原水として膜分離槽5に導入して膜分離し、膜原水に実施例1と同様の粉末活性炭を50g/dの割合で添加した。膜分離槽5における膜原水の一部は、膜分離槽21に導入した。そして、水質が安定した後、膜分離槽21からの膜透過水、及び膜分離槽5からの膜透過水について水質分析した。その結果、膜分離槽21からの膜透過水中のCOD濃度は10mg/L、膜分離槽5からの膜透過水中のCOD濃度は3mg/L、ダイオキシン類濃度は0.15pg/Lであり、膜分離槽5から出される膜透過水中のダイオキシン類が原水中のダイオキシン類濃度に比べて大幅に減少(約1/80)していた。
(比較例1)
実施例1と同様の原水を100L/dの割合で凝集槽に導入し、ここで、FeCl3を22g/dの割合で添加した。その後、凝集槽から排出される排水を沈殿槽で沈殿分離し、沈殿槽からの溢流水を砂ろ過塔で砂ろ過した後、活性炭吸着塔の粒状活性炭カラムにLV(空塔断面積基準線速度)=6m/hにて通水した。そして、安定した処理水質に達した後、沈殿槽からの溢流水、及び活性炭吸着塔から流出される活性炭処理排水について分析した。その結果、沈殿槽からの溢流水中のCOD濃度は、30mg/L、活性炭処理水中のCOD濃度は8mg/L、ダイオキシン類濃度は3pg/Lであり、ダイオキシン類濃度は、原水中のダイオキシン類濃度に比べて減少したものの、その割合は、実施例1の場合に比べて小さかった。
(比較例2)
COD=12mg/L、ダイオキシン類=10pg/L、DS=17000mg/Lを含有する原水10LをpH=10とした後、オゾン濃度が30000ppmのオゾン含有酸素を1L/minの割合で1hr原水に供給した。その結果、オゾン含有酸素を供給した後のダイオキシン類濃度は4pg/Lであり、当初の原水中のダイオキシン類濃度に比べて減少したものの、その割合は、実施例1の場合に比べて小さかった。
(比較例3)
実施例2と同様の原水60L中に低圧水銀ランプ(出力50W)を浸漬した後に点灯し、オゾン濃度が30000ppmのオゾン含有酸素を6L/minの割合で1hr原水に供給した。その結果、オゾン含有酸素を供給した後のダイオキシン類濃度は3pg/Lであり、当初の原水中のダイオキシン類濃度に比べて減少したものの、その割合は、実施例1の場合に比べて小さかった。
(参考例1)
比較例2と同様の原水60Lに、実施例1と同様の粉末活性炭を4.0g添加し、1hr攪拌した後の膜ろ過水のダイオキシン類濃度は0.2pg/Lであった。このことから、比較例2、3と比較して、参考例1では同じ1hrの処理時間でダイオキシン類の除去効果が大きいことが分かった。
【0033】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、COD成分及びハロゲン化有機化合物が少なくなった第2排水に炭素質吸着材を添加するので、COD成分及びハロゲン化有機化合物を炭素質吸着材に効率よく吸着させることができる。また、この炭素質吸着材の余剰吸着力を利用して、第2排水の一部を膜原水として第1排水に返送することで、炭素質吸着材を前段のCOD成分及びハロゲン化有機化合物の除去にも利用することができ、COD成分及びハロゲン化有機化合物の除去効率が向上する。このため、炭素質吸着材を無駄無く使用することができ、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排水処理装置の一実施形態を示すフローシートである。
【図2】本発明の排水処理装置の他の実施形態を示すフローシートである。
【図3】本発明の排水処理装置の更に他の実施形態を示すフローシートである。
【符号の説明】
2…貯留槽(除去手段)、3…凝集槽(除去手段)、4…沈殿槽(除去手段)、5…膜分離槽、9…吸着材添加装置、11…炭素質吸着材、12…返送ライン(返送手段)、13…圧送ポンプ(返送手段)、10,20,30…排水処理装置、21…膜分離槽(除去手段)、31…膜分離槽(除去手段)。

Claims (8)

  1. COD成分及びハロゲン化有機化合物を含有する排水を第1排水として処理する排水処理方法において、
    前記第1排水から前記COD成分及び前記ハロゲン化有機化合物を除去して第2排水として排出する除去ステップと、
    前記第2排水から膜透過水を膜分離して第3排水として排出する膜分離ステップと、
    前記第2排水に流動性を有する炭素質吸着材を添加する添加ステップと、
    前記第2排水の一部を膜原水としてその一部を前記第1排水に返送する返送ステップと、
    を含むことを特徴とする排水処理方法。
  2. 前記除去ステップが、前記第1排水を凝集処理して第4排水として排出するステップと、前記第4排水を沈殿分離して前記第2排水として排出するステップとを含むことを特徴とする請求項1に記載の排水処理方法。
  3. 前記除去ステップが、前記第1排水から膜透過水を膜分離して前記第2排水として排出するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の排水処理方法。
  4. 前記除去ステップが、前記第1排水を凝集処理して第5排水として排出するステップと、前記第5排水から膜透過水を膜分離して前記第2排水として排出するステップとを含むことを特徴とする請求項1に記載の排水処理方法。
  5. COD成分及びハロゲン化有機化合物を含有する排水を第1排水として処理する排水処理装置において、
    前記第1排水から前記COD成分及び前記ハロゲン化有機化合物を前記排水から除去して第2排水として排出する除去手段と、
    前記第2排水から膜透過水を膜分離して第3排水として排出する膜分離槽と、
    前記第2排水に炭素質吸着材を添加する吸着材添加装置と、
    前記膜分離槽内の前記第2排水を膜原水としてその一部を前記第1排水に返送する返送手段と、
    を備えることを特徴とする排水処理装置。
  6. 前記除去手段が、前記第1排水を凝集処理して第4排水として排出する凝集槽と、前記第4排水を沈殿分離して前記第2排水として排出する沈殿槽とを備えることを特徴とする請求項5に記載の排水処理装置。
  7. 前記除去手段が、前記第1排水から膜透過水を膜分離して前記第2排水として排出する膜分離槽を備えることを特徴とする請求項5に記載の排水処理装置。
  8. 前記除去手段が、前記第1排水を凝集処理して第5排水として排出する凝集槽と、前記第5排水から膜透過水を膜分離して前記第2排水として排出する膜分離槽とを備えることを特徴とする請求項5に記載の排水処理装置。
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