JP4166788B2 - シートベルト用リトラクタ - Google Patents

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Description

この発明は、シートベルト用リトラクタに係り、一段と安全確実な拘束装置を実現できる車両搭載用のシートベルト用リトラクタに関する。
この種のリトラクタとしては、従来から、特開2000−038110号公報(日本特許文献1)及び特開2001−334913号公報(日本特許文献2)に記載のものが知られている。
日本特許文献1及び日本特許文献2に記載の電動リトラクタは、フレームを備え、このフレームには、シートベルトを巻き取るリールシャフトが回転自在に設置され、また、車両に所定の減速度が作用したとき又はシートベルトが所定の加速度で引き出されたときにシートベルトの引き出しをロックするロック機構が設けられている。リールシャフトの中心軸はリールシャフト用プーリの中心軸に連結され、リールシャフト用プーリは動力伝達ベルトを介して直流モータ用プーリに連結している。直流モータ用プーリの中心軸は直流モータに連結される。したがって、直流モータの動力はそのままリールシャフトに伝達され、また、使用者がシートベルトを引き出すことにより回転するリールシャフトの回転もそのまま直流モータに伝達される。
さらに、直流モータは、直流モータ駆動部を介して、MPU(Micro Processing Unit)から各種制御がなされる構成となっている。MPUは、自車両の走行速度を検出する車速検出部、及び衝突の可能性があるか否かを検出する衝突予知検出部、及び使用者がシートベルトの装着有無を検出するバックル接続有無検出部に接続され、それぞれの検出結果に基づいて、直流モータを駆動する。
しかしながら、上記従来の構成では、ウェビングを巻き取るための動力発生手段が電力利用した直流モータであったため、何らかの理由により、モータが動作しなくなったり、電源が絶たれたりする等の故障に遭遇した場合には、ウェビングを巻き取ることができず、上記のような故障時は、シートベルト使用者を望ましい状態で拘束できなくなるという虞があった。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、モータが動作しなくなったり、電源が絶たれたりする等の故障時でも、最低限、シートベルト使用者の装着中の拘束を可能とし、一段と安全確実な拘束装置を実現できるシートベルト用リトラクタを提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、ウェビングを巻回するスピンドルと、該スピンドルを回動自在に保持するフレームと、前記ウェビングの引き出し方向に加速される際の前記スピンドルの回転加速度が所定値以上のとき前記ウェビングの引き出し方向に回転する前記スピンドルの回転を停止して前記ウェビングの引き出しを防止する一方、車両の減速度が所定値以上のとき前記ウェビングの引き出し方向に回転する前記スピンドルの回転を停止し前記ウェビングの引き出しを防止する引き出し防止部と、前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力を発生し、発生された当該動力を前記スピンドルに伝達すべく、常時、前記スピンドルに連結される第1の動力発生部とを有するシートベルト用リトラクタに係り、必要時に前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力を発生する第2の動力発生部と、必要時に、該第2の動力発生部にて発生された前記動力を前記スピンドルに伝達する動力伝達機構部とが付加されてなると共に、前記第1の動力発生部は、前記第2の動力発生部よりも小さな動力を発生することで、前記第1の動力発生部によって引き起こされる前記スピンドルの回転速度を、前記第2の動力発生部によって引き起こされる前記スピンドルの回転速度よりも低い状態に維持する構成とされ、かつ、前記第2の動力発生部は、複数回使用可能な構成になされていることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のシートベルト用リトラクタに係り、前記第1の動力発生部が、渦巻きばねの回転ばね力で動力を作り出す一方、前記第2の動力発生部が、モータの回転力で動力を作り出す構成になされていることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載のシートベルト用リトラクタに係り、前記動力伝達機構部が、前記第2の動力発生部が前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力を発生するときに、前記第2の動力発生部の動力を前記スピンドルに伝達可能にし、前記第2の動力発生部が前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力を発生するときと反対の動力を発生するときに、前記第2の動力発生部の動力を前記スピンドルに伝達不可能にする構成になされていることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載のシートベルト用リトラクタに係り、前記第1の動力発生部が、シートベルト使用者がシートベルトを装着状態のとき、前記ウェビングに所定の張力が発生し得る動力を発生する様に、予め動力設定がなされていることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1又は3記載のシートベルト用リトラクタに係り、さらに、前記動力伝達機構部が、前記第2の動力発生部と前記スピンドル間に弾性変形する部材により動力伝達を緩衝する動力伝達緩衝部を有し、前記第2の動力発生部の動力を前記スピンドルに伝達可能なときに、前記第2の動力発生部の急激な動力変化を前記スピンドルに対して急激な動力変化としては伝達しない構成とされ、また、前記第2の動力発生部の動力を前記スピンドルに伝達可能なときに、シートベルト使用者が前記ウェビングを引き出す方向に急激な力を加えることにより発生する前記スピンドルへの急激な引き出し方向への力を、前記第2の動力発生部に対して急激な力の変化としては伝達しない構成とされていることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載のシートベルト用リトラクタに係り、前記動力伝達緩衝部は、弾性変形する部材の弾性力が、前記第1の動力発生部による動力よりも大きいことを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の何れか1つに記載のシートベルト用リトラクタに係り、さらに、前記ウェビングが引き出されているのかあるいは巻き取られているのかあるいは停止状態にあるのかを検出するウェビング動作検出部を有し、別途設けられたバックルに内蔵されタングのバックルへの係止有無を検出するシートベルト装着有無検出部により検出されたシートベルトの装着有無と、前記ウェビング動作検出部により検出された前記ウェビングの動作に応じて、前記第2の動力発生部の動力を制御する制御部を有することを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項7記載のシートベルト用リトラクタに係り、前記制御部が、シートベルト装着有りから無しになったことが検出されると、シートベルト装着無しが検出され、かつ、前記ウェビングが停止状態にあることが検出されたときに、前記第2の動力発生部が前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる所定の動力を発生するように制御することを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項7記載のシートベルト用リトラクタに係り、前記制御部が、シートベルト装着無しが検出され、かつ、前記ウェビングの引き出しが検出されると、シートベルト装着無しが検出され、かつ、前記ウェビングが停止状態にあることが検出されたときに、前記第2の動力発生部が前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる所定の動力を発生するように制御することを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、請求項7、8又は9記載のシートベルト用リトラクタに係り、前記制御部が、シートベルト装着無しが検出され、かつ、前記第2の動力発生部の動作によって、前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力が発生しているにもかかわらず、前記ウェビングが停止状態にあることが検出されたとき、前記第2の動力発生部に対して、当該動力の発生を所定時間の間停止させ、この後、前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力とは反対の動力を所定時間の間発生させることを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、請求項7、8、9又は10記載のシートベルト用リトラクタに係り、前記制御部が、シートベルト装着無しから有りが検出されると、前記第2の動力発生部に対して、前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力発生を所定の動力で行わせ、前記ウェビングが停止状態にあることが検出されたとき、前記第2の動力発生部に対して、前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力とは反対の動力を所定時間の間発生させることを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、請求項7乃至11の何れか1つに記載のシートベルト用リトラクタに係り、前記ウェビング動作検出部が、前記スピンドルの回転量及び回転方向を検出し、所定時間以内で所定値以上の回転量変化がある場合に、前記ウェビングを引き出す側に前記スピンドルの回転が検出された場合は、前記ウェビングが引き出されていると判断し、前記ウェビングを巻き取る側に前記スピンドルの回転が検出された場合は、前記ウェビングが巻き取られていると判断し、所定時間以内で所定値以上の回転量変化がない場合は、前記ウェビングが停止状態にあると判断することを特徴としている。
また、請求項13記載の発明は、請求項7乃至11の何れか1つに記載のシートベルト用リトラクタに係り、別途設けられた、車両が危険状態にあるか否かを検出する危険状態検出部により、危険状態に有ることが検出され、かつ、シートベルト装着有りが検出されるとき、前記制御部は、前記第2の動力発生部に、前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力を発生させることを特徴としている。
請求項14記載の発明は、請求項13記載のシートベルト用リトラクタに係り、前記制御部が、シートベルト装着有りが検出され、かつ、車両の危険状態有りから無しになることが検出されるとき、前記第2の動力発生部が前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる前記動力よりも大きい動力を所定の時間発生し、この後、時間経過とともに徐々に動力を低下させ、動力発生が無くなった後、前記ウェビングを巻き取る方向とは反対方向に前記スピンドルを回転する所定の動力を所定の時間発生するように制御することを特徴としている。
請求項15記載の発明は、請求項1乃至6の何れか1つに記載のシートベルト用リトラクタに係り、別途設けられたバックルに内蔵されタングのバックルへの係止有無を検出するシートベルト装着有無検出部により検出されたシートベルトの装着有無状態と、別途設けられた車両が危険状態にあるか否かを検出する危険状態検出部により検出された危険状態有無に応じて、前記第2の動力発生部の動力を制御する制御部を有することを特徴としている。
また、請求項16記載の発明は、請求項15記載のシートベルト用リトラクタに係り、前記制御部が、シートベルト装着有りが検出され、かつ、車両の危険状態有りが検出されるとき、前記第2の動力発生部が前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力を発生するように制御することを特徴としている。
また、請求項17記載の発明は、請求項15記載のシートベルト用リトラクタに係り、前記制御部が、シートベルト装着有りが検出され、かつ、車両の危険状態有りから無しになることが検出されるとき、前記第2の動力発生部が前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる請求項16の動力よりも大きい動力を所定の時間発生し、この後、時間経過とともに徐々に動力を低下させ、動力発生が無くなった後、前記ウェビングを巻き取る方向とは反対方向に前記スピンドルを回転する所定の動力を所定の時間発生するように制御することを特徴としている。
また、請求項18記載の発明は、請求項13又は15記載のシートベルト用リトラクタに係り、前記制御部が、車両の危険状態有りが検出されるときに、シートベルト装着有りから無しが検出されると、前記第2の動力発生部が前記ウェビングを巻き取る方向とは反対方向に前記スピンドルを回転する所定の動力を所定の時間発生させるように制御することを特徴としている。
また、請求項19記載の発明は、シートベルト用リトラクタに係り、前記請求項13乃至請求項18の何れか1つにおける前記第2の動力発生部によって発生される、前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力の大きさは、前記請求項8乃至請求項11の何れか1つにおける前記第2の動力発生部によって発生される、前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力の大きさよりも、大きく設定されることを特徴としている。
また、請求項20記載の発明は、請求項3、10、11、14、17又は18記載のシートベルト用リトラクタに係り、前記制御部は、前記第2の動力発生部が、前記スピンドルに対して前記ウェビングを巻き取る方向とは反対方向の回転動力を発生するように制御している間であって、前記ウェビング検出部により所定量以上のウェビングの引き出し量が検出された場合、前記動力発生部による回転速度を上昇させるように制御することを特徴としている。
この発明のシートベルト用リトラクタの構成によれば、モータが動作しなくなったり、電源が絶たれたりする等の故障時でも、最低限、現在シートベルトを使用している乗員を拘束できるので、一段と安全確実な拘束装置を実現できる。
第1図は、この発明の第1実施例に係る車両のシートベルト装置の使用の様子を示す外観図、第2図は、同第1実施例であるシートベルト用リトラクタの構成を概略的に示す機能ブロック図、第3図は、同第1実施例であるシートベルト用リトラクタの構成を概略的に示す機能ブロック図、第4図は、同第1実施例であるシートベルト用リトラクタの動作を概略的に示す機能ブロック図、第5図は、同第1実施例であるシートベルト用リトラクタの動作を概略的に示す機能ブロック図、また、第6図は、同第1実施例であるシートベルト用リトラクタの構成を概略的に示す機能ブロック図である。
第7図は、制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのメインのフローチャート、第8図は、同制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのフローチャート、第9図は、同制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのフローチャート、第10図は、同制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのフローチャート、第11図は、同制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのフローチャート、第12図は、同制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのフローチャート、第13図は、同制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのフローチャート、第14図(a)、(b)、(c)、(d)は、同制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのフローチャート、第15図は、同制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのフローチャート、第16図(a)、(b)は、同制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのフローチャート、第17図は、同制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのフローチャート、第18図は、同制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのフローチャート、また、第19図は、同制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのフローチャート、第20図は、同制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのフローチャート、第21図は、同制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのフローチャート、第22図は、同制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのフローチャート、第23図は、同制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのフローチャート、また、第24図は、同制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのフローチャート、また、第25図は、同制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのフローチャートである。
この発明の実施の形態に係るシートベルト用リトラクタは、ウェビングを巻回するスピンドルと、該スピンドルを回動自在に保持するフレームと、前記ウェビングの引き出し方向に加速される際の前記スピンドルの回転加速度が所定値以上のとき前記ウェビングの引き出し方向に回転する前記スピンドルの回転を停止して前記ウェビングの引き出しを防止する一方、車両の減速度が所定値以上のとき前記ウェビングの引き出し方向に回転する前記スピンドルの回転を停止し前記ウェビングの引き出しを防止する引き出し防止部と、前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力を発生し、発生された当該動力を前記スピンドルに伝達すべく、常時、前記スピンドルに連結される第1の動力発生部とを有している。
そして、この発明の最良の形態では、さらに、必要時に前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力を発生する第2の動力発生部と、必要時に、該第2の動力発生部にて発生された前記動力を前記スピンドルに伝達する動力伝達機構部とが付加されてなると共に、前記第1の動力発生部は、前記第2の動力発生部よりも小さな動力を発生することで、前記第1の動力発生部によって引き起こされる前記スピンドルの回転速度を、前記第2の動力発生部によって引き起こされる前記スピンドルの回転速度よりも低い状態に維持する構成とされ、かつ、前記第2の動力発生部は、複数回使用可能な構成になされている。
別途、車両前方及び/又は車両後方及び/又は車両側方との障害物との衝突可能性を判断する危険状態検出部が設けられていて、この危険状態検出部は、距離センサにより障書物との距離を検出し、その距離の時間的変化から求められる相対速度から、衝突までの時間を計算し、その時間が所定値以下なら危険状態にあると判断する。
第1実施例
以下、図面を参照して、この発明の第1実施例について説明する。
第1図は、この発明の第1実施例に係る車両のシートベルト装置の使用の様子を示す外観図、第2図は、この発明の第1実施例であるシートベルト用リトラクタの構成を概略的に示す機能ブロック図、また、第7図は、制御部内のマイクロコントローラの動作を説明するためのメインのフローチャートである。この例のシートベルト装置は、第1図に示すように、乗員を座席301に拘束するウェビング302の一端側が取着されるこの例のシートベルト用リトラクタ100、ウェビング302を乗員の肩近傍で折り返すスルーアンカ303、ウェビング302を挿通して腰部に配置されるバックル304と係合するタングプレート305、ウェビング302の他端部を車体に固定するアンカープレート306、バックル304に内蔵されてウェビング302の装着を検出するバックルスイッチ307、及びシートベルト用リトラクタ100のモータ5(第6図)を制御する制御部14(第2図)を有して構成されている。
この例のシートベルト用リトラクタ100は、第2図に示すように、フレーム1を備えている。このフレーム1にはウェビング302を巻回するスピンドル2、スピンドル2の左端側で結合し、スピンドル回転の中心軸となるスピンドルシャフト3が回転自在に設けられている。スピンドルシャフト3の右端側にはウェビング302の引き出しをロックする引き出し防止部4が設けられている。引き出し防止部4は従来から公知のものであり、車両に所定の減速度が作用したときウェビング302の引き出しをロックする動作と、ウェビング302が所定の加速度で引き出されたときにウェビング302の引き出しをロックする動作とを備えている。引き出し防止部4は、ウェビング302の引き出しがロック状態でも、モータ(第2の動力発生部)5によるウェビング302の巻き取りが可能となるように構成されている。
スピンドル2は、必要時、第3図に示すように、動力伝達機構部6を介して、モータ5によってウェビング巻き取り側に回転駆動されるようになっている。また、常時、スピンドル2は、巻き取りばね(第1の動力発生部)7に連結されている。
動力伝達機構部6は、第3図に示すように、スピンドルシャフト3に固定されたスピンドル側プーリ8と、モータ5の回転軸に固定されたモータ側プーリ9と、両プーリ8、9間に架けられたタイミングベルト10と、モータ5が巻き取り回転するとスピンドル側プーリ8内に取り付けられたクラッチ11が入り、スピンドル側プーリ8の力を受けるクラッチハウジング12と、クラッチハウジング12とスピンドルシャフト3を巻き取り側のみ緩衝する、スピンドル側プーリ8内に装填されスピンドルシャフト3に固定された動力伝達緩衝部材(コイルスプリング)17とからなっている。第5図は、動力伝達緩衝部材(コイルスプリング)17が圧縮されることなく、スピンドル側プーリ8とクラッチ機構部11、12が同時に回転している様子を示している。また、第4図は、スピンドル側プーリ8の回転に対して、クラッチ機構部11、12が止まっているため、動力伝達緩衝部材(コイルスプリング)17が圧縮されている様子を示している。
また、第2図に示すように、ウェビング動作検出のために、スピンドルシャフト3の回転数と回転方向を検出するウェビング動作検出部13がフレーム1に設けられている。このウェビング動作検出部13は、例えば、N極とS極とが交互に形成された磁化ディスクがスピンドルシャフト3に固定されてなるもので、電磁誘導により生成される信号は、制御部14に伝えられる。バックルスイッチ307はバックル304内に内蔵され、シートベルト装着の有無を検出し、装着の有無に応じた信号を制御部14に供給する。
危険状態検出部15は、例えば、車両前方及び/又は車両後方及び/又は車両側方との障害物との衝突可能性を判断するものであり、距離センサにより障害物との距離を検出し、その距離の時間的変化から求められる相対速度と、障害物までの距離から衝突までの時間を計算し、その時間が所定値以下なら危険状態にあると判断し、危険状態に応じた信号を制御部14に供給する。制御部14内には、モータ5を駆動するための駆動回路が設けられ、後述するマイクロコントローラからの信号によりモータ5を駆動する。スピンドルシャフト3に設けられた外周にN極S極が交互に形成された磁化ディスクと、互いに1/4周期位相がずれた出力を発生するように配置された2つのホールセンサによってスピンドル2の回転を検出して、2相のパルス列φ1及びφ2を発生し、回転方向及び回転量(回転角度)を制御部14に伝える。パルス列φ1及びφ2は制御部14の入出力インターフェース内のアップダウンカウンタによってデジタル値化され、ウェビング302の引き出し量に応じた出力となる。
制御部14は、例えば、各種制御プログラムを実行するCPU(中央演算処理装置)、各種処理データを記憶するRAM、各種プログラム等を記憶するROM、内蔵タイマ、及び信号変換等を行う入出力インターフェース等を備える図示せぬマイクロコントローラと、マイクロコントローラからの出力に応じてモータ5を駆動する図示せぬ駆動回路とから構成されている。図示せぬ入出力インターフェースは、バックルスイッチ307及び危険状態検出部15からの信号に応じて、それぞれベルト装着フラグ及び危険フラグをフラグレジスタ(あるいはRAM)に設定する。また、図示せぬフラグレジスタには、入出力インターフェースを介してCPUがウェビング引き出し量を監視して各種のフラグを設定する。例えば、周期的に監視されるウェビング引き出し量から、前回監視時の前回値と今回監視時の今回値との差から、ウェビング302の引き出しを示す引き出しフラグ、あるいはウェビング302の巻き取りを示す巻き取りフラグ、あるいはウェビング302が引き出し及び巻き取りが行われてない停止フラグ等を、フラグレジスタに設定する。
制御部14のマイクロコントローラ(CPU)は、各種フラグを参照することによって、ウェビング302の引き出し、巻き取り、停止、シートベルト装着の有無、及び危険状態の有無等を判別可能である。これらに基づいて、モータ5の制御を行う。
第7図は、制御部14内のマイクロコントローラ(CPU)の各種動作を説明するメインのフローチャートである。制御部14は、車両のバッテリラインから電源供給を受ける。第7図のスタートは、この例のリトラクタを車両に組み付け、制御部14をバッテリラインに接続したときに実行される。したがって、初期パラメータセットは、通常は行われず、初期の車両組み付け時、あるいは修理等でバッテリを外し再度取り付けたときにのみ行われる。第7図のフローチャートを参照して、制御部14のマイクロコントローラ(CPU)の各種動作について説明をする。
まず、ステップA1にて、第8図に示す初期パラメータをセットする。ここでは、各種レジスタがクリアされ(ステップB1)、次に、ベルト動作に関わる各種状態フラグをクリアし(ステップB2)、次に、故障フラグをクリアし(ステップB3)、次に、各種閾値をそれぞれ所定の値にセットし(ステップB4)、次に、格納原点をセットするための格納原点セット駆動を行う(ステップB5)。
格納原点セット駆動の詳細な動作処理手順を第24図に示す。まず、PWM(Pulse Width Modulation)デューティ比をセットし(ステップC1)、次に、巻き取り駆動信号をONとし(ステップC2)、モータ5を所定時間所定の巻き取り力で巻き取り駆動する(ステップC3)。そして所定時間経過後、後述の停止検知(第17図)を行う(ステップC4)。次に、停止フラグがセットされているか否かが判断され(ステップC5)、停止フラグがセットされていない場合は停止検知に戻り(ステップC4)、停止フラグがセットされている場合はモータ5の駆動を停止し(ステップC6)、この停止位置における図示せぬ回転センサにより検知されたスピンドル2の回転量を格納原点としてセットする(ステップC7)。この後、ステップC8へ進み、引き出し駆動を行う。
ここで、ウェビング302の引き出し駆動(ステップC8)は、第20図に示す引き出し駆動ルーチンに従って行われる。まず、引き出し速度の初期設定に対応させて、PWMのデューティ比が初期設定される(ステップS1)。この例では、PWMデューティ比として、10%−20%の間の特定値が初期設定される。次に、引き出し駆動信号がONとされ、モータ5による引き出しが実行される(ステップS2)。デューティ比は20ms毎に(ステップS3)、所定量づつ増加され徐々に大きくなっていく(ステップS4)。すなわち徐々に巻き取り力を大きくしていく。次に、デューティ比が設定された最大値に達したか否かが判断され(ステップS5)、最大値に達していないときは、ひきつづきデューティ比アップを行い(ステップS3、S4、S5)、最大値に達したときには、次のステップS6に移行する。ステップS6では、引き出し駆動を始めてから300ms経過したか否かが判断され、300ms経過したとき、リターンされる。ここで、引き出し駆動中の各数値(初期PWMデューティ比10%−20%、経過時間としての20ms、300ms)は一例であり、シートベルト装着中における引き出し駆動では、各数値は、クラッチ11を解除すべくモータ5及びギアを動作できる引き出し側へのモータ回転力が与えられるデューティ比であり、拘束された乗員から受ける反力によりウェビング302が急激に引き出されてWSIが誤作動し引き出しロックしない程度の引き出し側への速度を制御すべく設定されたデューティアップの周期であり、1周期あたりのデューティアップ量であることが望ましく、クラッチ解除中にクラッチ解除が完了する前に乗員によりウェビング302が引き出されても、十分にクラッチ11が解除できるだけスピンドル2を回転すべく引き出し駆動時間が所定時間以上に適切に設定されていることが望ましい。
引き出し駆動の後、(第20図の処理ルーチン終了後)、第24図に戻ってステップC9へ進み、クラッチ11を解除し、駆動を停止する。そして、当該格納原点セット駆動の処理を終了する(第7図のステップA1の終了)。
次に、制御部14のマイクロコントローラ(CPU)は、タイマ割り込みを許可する(ステップA2)。ここでは、例えばタイマ割り込みを20msとし、20ms毎に割り込みが入り、第9図に示す処理が行われる。まずは、ドアの開閉検知が行われる(図9のステップD1)。ドアの開閉検知は、詳細には、第25図に示す処理手順で行われる。ここでは、図示せぬドア開閉検知カウンタが所定回数に達するまでのドア閉の検知が何回行われたかにより、ドアの開閉検知を行い、所定のフラグをセットする。第25図で、まず、ドア開閉検知カウンタがインクリメントされる(ステップE1)。このカウンタはRAM(レジスタ)内の所定箇所に設定され、ドア開閉検知が行われるたびにインクリメントされる。次に、車両に装備されたドアスイッチからのドア開閉信号を測定する(ステップE2)。次に、ドア開閉検知カウンタが例えば「5」に達したか否かを判断し(ステップE3)、ドア開閉検知カウンタが「5」に達していない場合は、ステップE4へ進んで、測定されたドア開閉信号により、ドア閉か否かを判断し、ドア閉ならドア閉カウンタがインクリメントされる(ステップE5)。ドア閉カウンタはRAM(レジスタ)内の所定箇所に設定されている。ステップE5において、ドア閉が検出されない場合は、ドア閉カウンタはインクリメントされず、図7のステップA2に戻る。一方、ステップE3において、ドア開閉検知カウンタが5に達した場合には、ステップE6に進み、ドア閉カウンタが3以上か否かが判断され、3以上ならドア閉フラグがセットされ(ステップE7)、3以上でない場合はドア閉フラグがクリアされる(ステップE8)。この後、ドア開閉検知カウンタがクリアされ(ステップE9)、次に、ドア閉カウンタがクリアされ(ステップE10)、図7のステップA2に戻る。
次に、シートベルト装着有無検出部16からの信号から、バックル装着検知ルーチン(図9のステップD2)が実行される。バックル装着検知は、詳細には、第11図に示す動作処理手順で行われる。ここでは、バックル装着カウンタが所定回数に達するまでにバックル装着と検知された回数が何回あるかを判断し、バックル装着/非装着を検出し、この検出結果の前回と今回の結果を比較し、バックル装着に変化があったか否かを判断し、所定のフラグをセットする。まずRAM(レジスタ)内の所定箇所に設定されたバックル装着カウンタがインクリメントされる(ステップF1)。次に、シートベルト装着有無検出部16からバックル装着有無信号を測定する(ステップF2)。次に、制御部14のマイクロコントローラ(CPU)は、バックル装着カウンタが、例えば「5」に達したか否かを判断し(ステップF3)、達していない場合は、ステップF4へ進み、測定されたバックル装着有無信号によりバックル装着であるか否かが判断され、バックル装着ならバックル装着カウンタがインクリメントされ(ステップF5)、この後、リターンされる。一方、ステップF4において、バックル装着でない場合は、そのままリターンされる。ステップF3において、バックル装着カウンタが「5」に達した場合には、ステップF6に進み、バックル装着カウンタが「3」以上か否かが判断され、「3」以上の場合はバックル装着フラグがセットされる(ステップF7)。そして、前回の装着フラグと比較され(ステップF8)、もし異なる場合はバックル非装着から装着移行フラグがセットされ(ステップF9)、ドア開閉検知カウンタ(ステップF10)とバックル装着カウンタ(ステップF11)とがそれぞれクリアされた後、リターンされる。一方、ステップF8の判断の結果、もし前回装着フラグと同じなら、バックル装着継続フラグがセットされ(ステップF12)、この後、リターンされる。次に、ステップF6における判断の結果、バックル装着カウンタが「3」以上でない場合は、バックル装着フラグがクリアされ(ステップF13)、前回の装着フラグと比較され(ステップF14)、当該比較の結果、前回の装着フラグと異なる場合は、バックル装着から非装着移行フラグをセットして(ステップF15)、この後、リターンする。ステップF14における比較の結果、もし前回の装着フラグと同じ場合には、バックル非装着継続フラグがセットされ(ステップF16)、この後、リターンされる。
次に、衝突予知制御ルーチンが実行される(図9のステップD3)。これは、第19図に示す処理手順に従って行われる。まず、バックル装着継続フラグがセットされているか否かが判断され(ステップG1)、セットされていない場合は、そのまま、リターンされる。セットされている場合は、危険状態検出部15から衝突予知信号が読み取られ(ステップG2)、その信号から衝突不可避か否かが判断される(ステップG3)。ここで、衝突不可避とは、乗員操作によって衝突が避けられないことを意味する。ステップG3における判断の結果が、「YES」、すなわち、衝突不可避と判断された場合は、例えば3秒間、シートベルトが高速巻き取り駆動され(ステップG4)、この後、リターンされる。この動作は、他の動作に優先して行われる。また、判断時間としての3秒間は一例であり、要するに、衝突不可避状態における乗員拘束が必要な時間に設定されることが望ましい。一方、ステップG3における判断の結果が、「NO」、すなわち、衝突不可避ではないと判断された場合は、ステップG5へ移り、前回には衝突不可避だったか否かが判断される。ここで、衝突不可避だったと判断された場合は、モータ5による巻き取りを行ったリトラクタを元の状態に戻すための解除フラグがセットされ(ステップG6)、この後、リターンされる。一方、ステップG5における判断の結果、前回も衝突不可避ではなかった場合は、衝突の可能性があるか否かが判断され(ステップG7)、衝突の可能性ありと判断された場合は、シートベルトの巻き取り及び引き出し側へのモータ駆動が交互に行われる(ステップG8)。これにより、乗員への危険を知らせる。この後、リターンされる。一方、ステップG7の判断の結果が、衝突の可能性があると判断されなかった場合は、前回には衝突の可能性があったか否かが判断され(ステップG9)、衝突の可能性がなかったと判断された場合はリターンされる。一方、前回には衝突の可能性があったと判断される場合は、衝突の可能性が無くなってから1秒以上経過したかが判断され(ステップG10)、1秒以上経過していない場合には、ステップG8に進んで、引き続き、シートベルトの巻き取り及び引き出し側へのモータ駆動が交互に行われる。これは、一瞬だけしか衝突の可能性が無くても、最低1秒はシートベルトの巻き取り及び引き出し側へのモータ駆動を交互に行わせ、警報を確実に行うためである。また、ここで、判断時間としての1秒は一例であり、要するに、警報として認められる時間に設定されることが望ましい。一方、ステップG10の判断の結果、衝突の可能性が無くなってから1秒以上経過しているときは、モータ5による巻き取りを行ったリトラクタを元の状態に戻すため、解除フラグをセットし(ステップG11)、この後、リターンする。
衝突予知制御ルーチン(ステップD3)が終わると、第9図に戻り、ステップD4に進んで、500ms経過したかが判断される。これはRAM(レジスタ)内に500msカウンタが設定され、タイマ割り込み20ms毎にインクリメントされ、このカウント値により500msに達したか否かが判断される。500msカウンタが500msに達したときは、駆動部故障診断ルーチンが実行され(ステップD5)、この後、500msカウンタはクリアされて、リターンされる。一方、ステップD4にける判断の結果、500ms経過していない場合は、駆動部故障診断ルーチンが行われずに、そのままリターンされる。
第18図に駆動部故障診断ルーチンを示す。駆動部故障診断は、モータ駆動が連続で所定時間以上停止しているか否かを判断することで検出される。まず、モータ5に流れる電流を図示せぬ電流検出回路にて検出し(ステップH1)、この電流が所定値以上ならモータ駆動有りと判断する。モータ駆動か否かが判断され(ステップH2)、モータ駆動ではないと判断された場合は、RAM(レジスタ)内に設定された駆動部異常フラグがクリアされ(ステップH3)、この後、リターンされる。一方、ステップH2において、モータ駆動と判断された場合は、ステップH4に進み、モータ駆動が10秒以上継続したか否かが判断される。10秒以上継続した場合には、駆動部異常フラグがセットされ(ステップH5)、この後、リターンされる。一方、モータ駆動が10秒以上継続していない場合は、そのままリターンされる。ここで、10秒は一例であり、要するに、通常のモータ駆動で行われる駆動の最大継続時間以上に設定されることが望ましい。
次に、バックル304の状態が、前述のタイマ割り込み(ステップA2)毎に行われるバックル装着検知ルーチン(ステップD2)の処理結果に基づいて、判断され(ステップA3)、それに応じて、装着前制御(ステップA6)あるいは装着初期制御あるいは装着中制御あるいは格納制御の各制御が実行される。
バックル装着検知では、バックル304の状態を示す各フラグのセット状態により、バックル304の状態が検知される(ステップA3)。
バックル非装着継続と判断されたときは(ステップA4)、該当するフラグがクリアされ(ステップA5)、この後、第12図に詳細に示す装着前制御が行われる(ステップA6)。まずは、ウェビング302が引き出されたか否かを検知する引き出し検知が行われる(ステップJ1)。この引き出し検知は、第10図に詳細に示す処理手順に従って実行される。まずは、スピンドル2の回転を検知する回転センサでスピンドル2の回転量を読み取り(ステップK1)、次に、読み取った値が前回の読み取り値に対して、所定量以上引き出し側に移動したか否かが判断される(ステップK2)。ここで、所定量以上移動したと判断されたときは、引き出し有りと判断し、引き出しフラグをセットする(ステップK3)。一方、ステップK2において、所定量以上移動しなかったと判断された場合には、引き出しフラグをクリアする(ステップK4)。次に、回転センサの読み取り量をRAM内の所定箇所に記録し(ステップK5)、この後、図10の処理に戻り、引き出しフラグがセットされているか否かが判断される(ステップJ2)。そして、引き出しフラグがセットされていない場合、装着前制御(ステップA6)はリターンされる。一方、ステップJ2での判断の結果、引き出しフラグがセットされている場合は、ステップJ3に進み、第17図に詳細を示す停止検知ルーチンが実行される。ここでは、ウェビング302の停止有無(引き出しも巻き取りもされていない状態)を検知する。まず、スピンドル2の回転量を検知する回転センサの出力を読み取る(第17図のステップL1)。次に、読み取りされた回転量と前回の回転量を比較し、所定量の変化があったか否かを判断する(ステップL2)。この判断の結果、前回の回転量と今回の回転量に所定量の違いがあった場合、ウェビング302は停止していないと判断して、停止フラグをクリアし(ステップL3)、当該停止検知ルーチンを終了する。一方、ステップL2の判断の結果、前回の回転量と今回の回転量に所定量の違いがなかった場合は、ステップL4に進み、回転量に変化が無くなってから300ms以上経過したか否かが判断され、この判断の結果、300ms以上経過したときは、ウェビング302は停止したと判断して、停止フラグがセットされ(ステップL5)、この後、リターンされる。一方、ステップL5において、300ms以上経過していないと判断されたときは、そのままリターンされる。
停止検知ルーチン(図12のステップJ3)が終了すると、ステップJ4に移行して、停止フラグがセットされているか否かが判断される。この判断の結果、停止フラグがセットされていない場合は、ステップJ5に移り、バックル非装着継続フラグがセットされているか否かが判断され(ステップJ5)、バックル非装着継続フラグがセットされている場合は、ステップJ3の停止検知ルーチンの実行に移る。一方、ステップJ5において、バックル非装着継続フラグがセットされていないと判断された場合は、そのままリターンされる。一方、ステップJ4の判断の結果、停止フラグがセットされていると判断されたときは、ウェビング引き出しは所定量以上か否かが判断される(ステップJ6)。ここで、ウェビング引き出しの所定量は、シートに着座した乗員を拘束するのに必要なウェビング引き出し量よりも小さく設定されることが望ましい。なぜなら、本実施例における巻き取りばねの設定は、シートに着座した乗員をギリギリ拘束できる程度のばね力に設定され、これにより、装着中のベルトによる圧迫感を通常のベルトよりも低減しているため、タングをバックル304から外したときに、巻き取りばねだけでは完全にウェビング302の格納ができないため、巻き取りばねだけでは、ウェビング302を格納することができない引き出し量であるか否かをこの所定量にて設定している。ウェビング302の引き出し量が所定量以上でない場合は、巻き取りばねだけでは明らかにウェビング302を巻き取りできないと判断し、ステップJ9の格納制御ルーチンにジャンプする。一方、ステップJ6の判断の結果、ウェビング302の引き出しが所定量以上なされたと判断されたときは、ステップJ7の巻き取り可否検知ルーチンに移行する。
巻き取り可否検知ルーチン(ステップJ7)の詳細は、第23図に示されている。ここでは、まず、巻き取りばねによるウェビング302の巻き取りが可能か否かが判断され、ウェビング302の巻き取りが不可能と判断されたな場合には、次に、モータ5による予め設定された所定の巻き取り力でのウェビング302の巻き取りが可能か否かが判断される。まず、100ms間の回転センサによるスピンドル2の回転量が読み取りされ(ステップM1、M2、M3)、100ms間で所定値以上のウェビング302の巻き取りがあったか否かが判断される(ステップM4)。制御部14のマイクロコントローラ(CPU)は、ステップM4の判断の結果、所定値以上のウェビング302の巻き取りがあったと判断すると、巻き取り可フラグをセットして(ステップM11)、第23図の巻き取り可否検知ルーチンを終了する。一方、ステップM4の判断の結果、所定値以上の巻き取りがあったと判断されなかった場合、モータ5を使った巻き取り可否検知に移行し、まずは、モータ5による巻き取り力を設定すべく、モータ5に与えるPWM信号のデューティ比をセット後、巻き取り駆動信号をONとする(ステップM5)。この後、100ms間のスピンドル2の回転量を回転センサで読み取り、モータ5を停止する(ステップM6、M7、M8、M9)。次に、制御部14のマイクロコントローラ(CPU)は、ステップM10に進んで、所定値以上のウェビング302の巻き取りがあったか否かを判断し、所定値以上のウェビング302の巻き取りがあったと判断されたときは、巻き取り可フラグをセットしてから、リターンする。一方、ステップM10の判断の結果、所定値以上のウェビング302の巻き取りがなかったときは、上記したように、第20図に詳細を示す引き出し駆動を行い(ステップM12)、クラッチ11を解除し、巻き取り可フラグをクリアしてから(ステップM13)、リターンする。
巻き取り可否検知後(図23の処理ルーチン終了後)、第12図に戻ってステップJ8へ進み、巻き取り可フラグがセットされているかにより巻き取り可能か否かが判断され、巻き取り可能ではない場合は、ステップJ3の停止検知ルーチンに戻り、一方、巻き取り可能と判断された場合は、ステップJ9に進んで、格納制御が行われる。
次に、第15図を参照して、格納制御(ステップJ9)の詳細について説明する。まず、前述の停止検知(第17図のルーチン(ステップL1−L5))によって、ウェビング302の停止検知を行い(ステップN1)、停止フラグがセットされているか否かを判断する(ステップN2)。この判断の結果、停止フラグがセットされていないときは、そのまま、当該格納制御ルーチンをリターンする。一方、ステップN2の判断の結果、停止フラグがセットされているときは、ドア閉フラグがセットされているか否かを判断する(ステップN3)。この判断の結果、ドア閉フラグがセットされているときは、低速の巻き取り駆動を行い(ステップN4)、一方、ドア閉フラグがセットされていないときは、中速の巻き取り駆動を行う(ステップN5)。これは、ドアへのウェビング302の挟み込みを防止するため、ドアが開いているときは、ドアを閉めたとき格納が完了していない状態のウェビング302がドアへ挟み込まれるのを防止するために行われる。
ここで、ステップN4、N5におけるウェビング302の巻き取り駆動は、第21図に示す巻き取り駆動ルーチンに従って行われる。まず、設定しようとする巻き取り速度にあわせて、それぞれPWMのデューティ比がセットされる(ステップP1)。例えば、初期PWMデューティ比として、高速の巻き取り駆動では、70%−90%の間の特定値が、中速の巻き取り駆動では、30%−50%の間の特定値が、低速の巻き取り駆動では、10%−30%の間の特定値が、それぞれ、初期設定される。次に、巻き取り駆動信号がONとされ、モータ5による巻き取りが実行される(ステップP2)。デューティ比は20ms毎に(ステップP3)、所定量づつ増加されて、徐々に大きくなっていく(ステップP4)。すなわち徐々に巻き取り力を大きくしていく。次に、デューティが巻き取り速度別に設定された最大値に達したか否かが判断され(ステップP5)、最大値に達していないときは、ひきつづきデューティ比アップを行い(ステップP3、P4、P5)、最大値に達したときには、次のステップP6に移行する。ステップP6では、巻き取り駆動を始めてから300ms経過したか否かが判断され、300ms経過した場合にはリターンされ、300ms経過していない場合300ms経過するまでリターンされない。ここで、経過時間としての300msは一例であり、巻き取り駆動の継続時間を設定するためのもので、確実にウェビング巻き取りができる時間であることが望ましい。
巻き取り駆動の後、(図21の処理ルーチン終了後)、第15図に戻ってステップN6へ進み、回転センサの読み取りに基づいて、スピンドル2の回転量を検知する。そして、既にセットされている格納原点と検知されたスピンドル2の回転量から、ウェビング302は格納原点から所定の位置に到達したか否かが判断される(ステップN7)。そして、所定の位置に到達したと判断されたときは駆動を停止し、ウェビング巻き取りを止める(ステップN8)。ここで、所定の位置とは格納原点からのウェビング引き出し量が、ドアへのウェビング挟み込みができない位置であることが望ましい。この動作は、格納のウェビング巻き取り最中に、ウェビング302と一緒にタングも移動し、ある速度で車内内装材にぶつかることによって引き起こされる可能性がある内装材への傷つけを防止するために、ある位置で一端巻き取りを止め、ぶつかるのを防ぐ目的がある。しかし、巻き取りを止めたちょうどその時に、もしも、タングごとウェビング302が車外にたまたま存在し、ドア等を締めた場合に、ウェビング302をドアに挟み込むことになってしまい、この場合、ウェビング302に傷等が付く虞があり、この後のウェビング強度上好ましくはない。これを防ぐため、前述のように、一端停止する所定位置は、少なくともウェビング302をドアで挟み込むことがない位置であることが望ましい。
ステップN8の駆動停止後、ステップN9へ進んで、第21図の巻き取り駆動(低速)ルーチン(ステップP1−P6)を実行し、次に、ステップN10へ進んで、第17図の停止検知(ステップL1−L5)を行い、この後、停止フラグがセットされているか否かが判断される(ステップN11)。この判断の結果、停止フラグがセットされていないときは、ステップN10の停止検知に戻り、一方、停止フラグがセットされているときは、駆動を停止する(ステップN12)。
一方、ステップN7の判断の結果、ウェビング302は格納原点から所定の位置に到達していないと判断されたときは、ステップN17へ進んで、第17図の停止検知(ステップL1−L5)を行い、この後、停止フラグがセットされているか否かが判断される(ステップN18)。この判断の結果、停止フラグがセットされていないときは、ステップN6に戻り、回転センサの読み取りに基づいて、スピンドル2の回転量を検知することからやり直す。一方、停止フラグがセットされているときは、駆動を停止する(ステップN12)。
次に、既に設定されている格納原点と回転センサにより読み取られたスピンドル回転量を比較し、格納原点より更に巻き取りが行われたか否かが判断され(ステップN13)、さらに巻き取られたと判断された場合には、改めて、その位置での回転センサにより検知されたスピンドル回転量を格納原点として再セットする(ステップN14)。一方、格納原点よりも巻き取られていないと判断された場合は、格納原点は改めてセットされない。ステップN14の処理が終了すると、ステップN15へ進み、図20の引き出し駆動ルーチンが実行され、終了すると、第15図に戻ってステップN16へ進み、クラッチ11を解除し、駆動を停止する。
第7図のステップA3に戻り、バックル304の状態フラグの中で、バックル304が非装着から装着へ移行したことを示すフラグがセットされたと判断されたときは(ステップA7)、当該フラグはクリアされ(ステップA8)、この後、装着初期制御が行われる(ステップA9)。
ステップA9の装着初期制御の詳細を第13図に示している(ステップQ1−Q6)。まず、巻き取り駆動を行う(ステップQ1)。これは、基本的に前述の第21図に示した巻き取り駆動と同等であるが、PWMデューティ比を10%から30%とし、デューティ比アップの周期を20msではなく100msとし、巻き取り駆動の継続時間は、300msではなく例えば2sとする。これらの数値は一例であり、PWMデューティ比は乗員に装着された状態のウェビング302の弛みを過不足なく、取り去ることができる巻き取り力を発生できる値であることが望ましく、デューティ比アップの周期は急激な巻き取り力の変化を与えることによる違和感を防止するため、ゆっくりと巻き取り力を変化させるために十分な周期であることが望ましく、巻き取り駆動の継続時間は、ゆっくりと巻き取ったときに弛み量を十分に巻き取れる程度の継続時間であることが望ましい。
第13図に戻り、巻き取り駆動の後(ステップQ1)、ステップQ2へ進み、第17図の停止検知(ステップL1−L5)を行う。次に、停止フラグがセットされたか否かを判断し(ステップQ3)、判断の結果、停止フラグがセットされているときは停止駆動を行い(ステップQ4)、一方、停止フラグがセットされていないときは停止検知(ステップQ2)に戻る。
停止駆動の詳細は第22図に示す。モータ5を駆動しているPWMデューティ比を20ms毎にデューティダウンし(ステップR1、R2)、デューティ比が所定値になるまで、ステップR1、R2の処理を継続して行う(ステップR3)。所定値以下になるとモータ駆動信号をOFFし(ステップR4)、リターンする。ここで各数値は一例であり、巻き取り方向に回転中のスピンドル2をWSIが働きロックしない程度にゆっくり停止させることができる値に設定されることが望ましい。ゆっくり停止させる理由は、メインロックの一部であるWSIの誤作動を防ぐためである。WSIは従来公知であり、ウェビング302を所定加速度以上で引き出すとウェビング302の引き出しが防止されるべくスピンドル2の回転をロックするものである。
第13図に戻り、停止駆動の後(ステップQ4)、ステップQ5へ進んで、クラッチ11を解除するために、上記した第20図の引き出し駆動(ステップS1−S6)を行い、この後、停止駆動を行う(ステップQ6)。
第7図のステップA3に戻り、バックル304の状態フラグの中で、バックル装着継続フラグがセットされたと判断されたときは(ステップA10)、当該フラグはクリアされ(ステップA11)、この後、装着中制御が行われる(ステップA12)。
装着中制御の詳細は第14図(a)に記載されている。制御部14のマイクロコントローラ(CPU)は、まず、解除フラグが、セットされているか否かを見に行き(ステップT1)、セットされているときは、解除フラグをクリアしてから(ステップT9)、ステップT8へジャンプして、装着初期制御を実行する。この後、リターンする。一方、ステップT1で解除フラグを見た結果、解除フラグがセットされていないときは、スルーアンカ移動検知を行う(ステップT2)。スルーアンカ移動検知の動作処理手順は、第14図(b)に記載されているように、まず、スライド式のポテンショメータでショルダ部の車両上下方向への移動を検知し、その出力を制御部14で読み取り検知する(ステップU1)。この検知はタイマ割り込みにより所定時間毎に行われる。次に、前回のタイマ割り込み時のスルーアンカ位置と今回タイマ割り込み時のスルーアンカ位置を比較し、移動中か否かが判断され(ステップU2)、移動が継続していると判断されたときは、スルーアンカ位置検知に戻り(ステップU1)、一方、移動が停止したと判断されたときは、スルーアンカ移動フラグをセットした後(ステップU3)、第14図(a)の処理ルーチンに戻る。そして、ステップT3において、スルーアンカ移動フラグがセットされているか否かを判断し、セットされているときは、ステップT8へジャンプして、装着初期制御を実行する。この後、リターンする。一方、ステップT3において、スルーアンカ移動フラグがセットされていないと判断したときは、第14図(c)に示すルーチンに従って、シート前後移動移動有無検知が行われる(ステップV1、V2)。この検知は、前述のスルーアンカ移動有無検知と同様の方法により行われる。シート移動があった場合は(ステップV2で「NO」のとき)、シート移動の停止が検出された後、シート前後移動フラグがセットされ(ステップV3)、第14図(a)の処理ルーチンに戻る。そして、ステップT5において、シート前後移動フラグがセットされているか否かを判断し、当該フラグがセットされていると判断されれば、装着初期制御を実行し、リターンする。
一方、ステップT5において、シート前後移動フラグがセットされていないと判断されれば、第14図(d)に示す処理手順で、シートバック角度変化有無検知が行われる。シートバック角度変化有無検知は、角度検出用のポテンショメータによりシート座面とシートバックとの角度を検出し(ステップW1)、角度に応じた信号を制御部14に出力し、制御部14はその出力を所定のタイマ割り込み毎に読み取り、前回のタイマ割り込みによる角度と今回のタイマ割り込みによる角度に違いがあるか否かを判断し、角度は変化中か否かを判断する(ステップW2)。変化が止まったときは、シートバック角度変化フラグをセットし(ステップW3)、第14図(a)の処理ルーチンに戻る。そして、ステップT7において、シートバック角度変化フラグがセットされているか否かが判断され、当該フラグがセットされていると判断されれば、装着初期制御を実行し、リターンする。一方、ステップT7において、シートバック角度変化フラグがセットされていないと判断されれば、そのままリターンされる。
これら一連の動作は、ウェビング302に余分なたるみを与えないために行われる。
第7図のステップA3に戻り、バックル状態がバックル装着から非装着へ移行したことが該当するフラグから判断されたときは(ステップA13)、当該フラグはクリアされ(ステップA14)、この後、第15図の格納制御が行われる(ステップA15)。
再び、第7図のルーチンに戻り、ステップA16において、スリープIN制御ルーチンを実行する。スリープIN制御ルーチンでは、第16図(a)に詳細に示されているように、制御部14のマイクロコントローラ(CPU)は、まず、回転センサをもとに回転量が読み取りされ(ステップX1)、読み取りされた回転量からウェビング302の引き出しがあったか否かを判断し(ステップX2)、ウェビング302の引き出しが検知されたときは、ステップX6に飛んで、スリープINフラグをクリアして、リターンする。一方、ステップX2において、ウェビング302の引き出しが検知されないときは、対象シートベルトのドアが閉まっているか否かが判断され(ステップX3)、当該ドアが閉まっていないときは、スリープINフラグがクリアされ(ステップX6)、この後、リターンされる。一方、ステップX3において、対象シートベルトのドアが閉まっていることが検知されると、イグニションスイッチ(IG)OFF後、5分以上経過したか否かが判断され(ステップX4)、経過していないときは、ステップX6に進んで、スリープINフラグはクリアされ、この後、リターンされる。一方、5分以上経過したときは、ステップX5に進んで、スリープINフラグがセットされ、この後、リターンされる。
すなわち、ウェビング302の引き出しがなく、かつ、対象ドアが閉まっていて、かつ、イグニションスイッチ(IG)OFF後、5分以上経過したときは、スリープINフラグがセットされる(ステップX5)。そして、それ以外は、スリープINフラグはクリアされる(ステップX6)。
第16図(a)のスリープIN制御の終了後、第7図に戻り、ステップA17において、スリープINフラグがセットされているか否かが判断され、セットされているときは、スリープモードへ移行する(ステップA18)。これは、スリープから復帰するための準備以外は行わないようにし、消費電流を減らすことを目的として行われる。
次に、ステップA19に進んで、スリープOUT判断が行われる。このスリープOUT制御の処理は、第16図(b)に詳細に示されている。制御部14のマイクロコントローラ(CPU)は、まず、回転センサをもとに回転量が読み取りされ(ステップY1)、読み取りされた回転量からウェビング302の引き出しがあったか否かを判断し(ステップY2)、ウェビング302の引き出しが検知されたときは、ステップY6に飛んで、スリープOUTフラグをセットして、リターンする。一方、ステップY2において、ウェビング302の引き出しが検知されないときは、対象シートベルトのドアが閉まっているか否かが判断され(ステップY3)、当該ドアが閉まっていないときは、スリープOUTフラグがセットされ(ステップY6)、この後、リターンされる。一方、ステップY3において、対象シートベルトのドアが閉まっていることが検知されると、イグニションスイッチ(IG)ONしたか否かが判断され(ステップY4)、「YES」のときは、ステップY6に進んで、スリープOUTフラグがセットされ、この後、リターンされる。一方、ステップY4の判断結果が、「NO」のときは、ステップY5に進んで、スリープOUTフラグがクリアされ、この後、リターンされる。
すなわち、この処理では、引き出し検知(ステップY2)あるいはドア開(ステップY3)あるいはイグニションスイッチ(IG)ON(ステップY4)のいずれかが検知されると、スリープOUTフラグをセットし(ステップY6)、それ以外は、スリープOUTフラグをクリアする(ステップY5)。
第2実施例
次に、この発明の第2実施例について説明する。
この第2実施例では、クラッチ解除作動中に、ウェビングが所定量以上に引き出されたことが検出されたとき、予め設定されたPWM(Pulse Width Modulation)デューティ比を上昇させてモータを駆動する構成となっている。
これは、クラッチ解除中に乗員によりウェビングが引き出されてクラッチ解除が出来ないことを防ぐために行う動作である。通常、確実なクラッチ解除を行うべく、モータの解除方向への駆動速度(駆動力)と駆動時間を十分なものにしている。しかし、駆動速度を大きくすると駆動音が大きくなり好ましくなく、一方、駆動速度を小さくすると、クラッチ解除方向への駆動に要する時間を十分に取る必要があるため、応答が遅くなり、すぐに巻き取りが必要な場合に、巻き取りが遅れる虞がある。そこで、通常は駆動速度(モータ駆動動力)を小さくし、かつ、駆動時間も短くし、クラッチ解除中に乗員によるウェビングの引き出しが無い場合には、クラッチ解除が出来る程度の設定にしておき、駆動音を小さくし、かつ、応答を速くする。そして、クラッチ解除中に乗員によりウェビングが引き出された場合には、PWMデューティ比を上昇させてモータを駆動し、クラッチ解除を確実に行うようにする。
ここで、ウェビングの前記所定量は、クラッチ解除動作中の乗員の衣服等の弾性力で引き出し方向にウェビングが引き出される程度では、この制御を行わないようにするために設定されるものであるので、当該所定量は、乗員の衣服等の弾性力によってもたらされるウェビングの引き出し量以上に設定されることが望ましい。このようにすれば、乗員の意思で、ウェビングが引き出されたときにのみ、前記動作を行うようにすることができる。
あらゆる車両に用いて好適である。

Claims (20)

  1. ウェビングを巻回するスピンドルと、該スピンドルを回動自在に保持するフレームと、前記ウェビングの引き出し方向に加速される際の前記スピンドルの回転加速度が所定値以上のとき前記ウェビングの引き出し方向に回転する前記スピンドルの回転を停止して前記ウェビングの引き出しを防止する一方、車両の減速度が所定値以上のとき前記ウェビングの引き出し方向に回転する前記スピンドルの回転を停止し前記ウェビングの引き出しを防止する引き出し防止部と、前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力を発生し、発生された当該動力を前記スピンドルに伝達すべく、常時、前記スピンドルに連結される第1の動力発生部とを有するリトラクタであって、
    必要時に前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力を発生する第2の動力発生部と、必要時に、該第2の動力発生部にて発生された前記動力を前記スピンドルに伝達する動力伝達機構部とが付加されてなると共に、
    前記第1の動力発生部は、前記第2の動力発生部よりも小さな動力を発生することで、前記第1の動力発生部によって引き起こされる前記スピンドルの回転速度を、前記第2の動力発生部によって引き起こされる前記スピンドルの回転速度よりも低い状態に維持する構成とされ、かつ、前記第2の動力発生部は、複数回使用可能な構成になされていることを特徴とするシートベルト用リトラクタ。
  2. 前記第1の動力発生部は、渦巻きばねの回転ばね力で動力を作り出す一方、前記第2の動力発生部は、モータの回転力で動力を作り出す構成になされていることを特徴とする請求項1記載のシートベルト用リトラクタ。
  3. 前記動力伝達機構部は、前記第2の動力発生部が前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力を発生するときに、前記第2の動力発生部の動力を前記スピンドルに伝達可能にし、前記第2の動力発生部が前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力を発生するときと反対の動力を発生するときに、前記第2の動力発生部の動力を前記スピンドルに伝達不可能にする構成になされていることを特徴とする請求項1記載のシートベルト用リトラクタ。
  4. 前記第1の動力発生部は、シートベルト使用者がシートベルトを装着状態のとき、前記ウェビングに所定の張力が発生し得る動力を発生する様に、予め動力設定がなされていることを特徴とする請求項1又は2記載のシートベルト用リトラクタ。
  5. さらに、前記動力伝達機構部は、前記第2の動力発生部と前記スピンドル間に弾性変形する部材により動力伝達を緩衝する動力伝達緩衝部を有し、前記第2の動力発生部の動力を前記スピンドルに伝達可能なときに、前記第2の動力発生部の急激な動力変化を前記スピンドルに対して急激な動力変化としては伝達しない構成とされ、また、前記第2の動力発生部の動力を前記スピンドルに伝達可能なときに、シートベルト使用者が前記ウェビングを引き出し方向に急激な力を加えることにより発生する前記スピンドルへの急激な引き出し方向への力を、前記第2の動力発生部に対して急激な力の変化としては伝達しない構成とされていることを特徴とする請求項1又は3記載のシートベルト用リトラクタ。
  6. 前記動力伝達緩衝部は、弾性変形する部材の弾性力が、前記第1の動力発生部が発生する動力よりも大きいことを特徴とする請求項5記載のシートベルト用リトラクタ。
  7. さらに、前記ウェビングが引き出されているのかあるいは巻き取られているのかあるいは停止状態にあるのかを検出するウェビング動作検出部を有し、別途設けられたバックルに内蔵されタングのバックルへの係止有無を検出するシートベルト装着有無検出部により検出されたシートベルトの装着有無と、前記ウェビング動作検出部により検出された前記ウェビングの動作に応じて、前記第2の動力発生部の動力を制御する制御部を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1つに記載のシートベルト用リトラクタ。
  8. 前記制御部は、シートベルト装着有りから無しになったことが検出されると、シートベルト装着無しが検出され、かつ、前記ウェビングが停止状態にあることが検出されたときに、前記第2の動力発生部が前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる所定の動力を発生するように制御することを特徴とする請求項7記載のシートベルト用リトラクタ。
  9. 前記制御部は、シートベルト装着無しが検出され、かつ、前記ウェビングの引き出しが検出されると、シートベルト装着無しが検出され、かつ、前記ウェビングが停止状態にあることが検出されたときに、前記第2の動力発生部が前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる所定の動力を発生するように制御することを特徴とする請求項7記載のシートベルト用リトラクタ。
  10. 前記制御部は、シートベルト装着無しが検出され、かつ、前記第2の動力発生部の動作によって、前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力が発生しているにもかかわらず、前記ウェビングが停止状態にあることが検出されたとき、前記第2の動力発生部に対して、当該動力の発生を所定時間の間停止させ、この後、前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力とは反対の動力を所定時間の間発生させることを特徴とする請求項7、8又は9記載のシートベルト用リトラクタ。
  11. 前記制御部は、シートベルト装着無しから有りが検出されると、前記第2の動力発生部に対して、前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力発生を所定の動力で行わせ、前記ウェビングが停止状態にあることが検出されたとき、前記第2の動力発生部に対して、前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力とは反対の動力を所定時間の間発生させることを特徴とする請求項7、8、9又は10記載のシートベルト用リトラクタ。
  12. 前記ウェビング動作検出部は、前記スピンドルの回転量及び回転方向を検出し、所定時間以内で所定値以上の回転量変化がある場合に、前記ウェビングを引き出す側に前記スピンドルの回転が検出された場合は、前記ウェビングが引き出されていると判断し、
    前記ウェビングを巻き取る側に前記スピンドルの回転が検出された場合は、前記ウェビングが巻き取られていると判断し、所定時間以内で所定値以上の回転量変化がない場合は、前記ウェビングが停止状態にあると判断することを特徴とする請求項7乃至11の何れか1つに記載のシートベルト用リトラクタ。
  13. 別途設けられた、車両が危険状態にあるか否かを検出する危険状態検出部により、危険状態に有ることが検出され、かつ、シートベルト装着有りが検出されるとき、前記制御部は、前記第2の動力発生部に、前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力を発生させることを特徴とする請求項7乃至12の何れか1つに記載のシートベルト用リトラクタ。
  14. 前記制御部は、シートベルト装着有りが検出され、かつ、車両の危険状態有りから無しになることが検出されるとき、前記第2の動力発生部が前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる前記動力よりも大きい動力を所定の時間発生し、この後、時間経過とともに徐々に動力を低下させ、動力発生が無くなった後、前記ウェビングを巻き取る方向とは反対方向に前記スピンドルを回転する所定の動力を所定の時間発生するように制御することを特徴とする請求項13記載のシートベルト用リトラクタ。
  15. 別途設けられたバックルに内蔵されタングのバックルへの係止有無を検出するシートベルト装着有無検出部により検出されたシートベルトの装着有無状態と、別途設けられた車両が危険状態にあるか否かを検出する危険状態検出部により検出された危険状態有無に応じて、前記第2の動力発生部の動力を制御する制御部を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1つに記載のシートベルト用リトラクタ。
  16. 前記制御部は、シートベルト装着有りが検出され、かつ、車両の危険状態有りが検出されるとき、前記第2の動力発生部が前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力を発生するように制御することを特徴とする請求項15記載のシートベルト用リトラクタ。
  17. 前記制御部は、シートベルト装着有りが検出され、かつ、車両の危険状態有りから無しになることが検出されるとき、前記第2の動力発生部が前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる請求項16の動力よりも大きい動力を所定の時間発生し、この後、時間経過とともに徐々に動力を低下させ、動力発生が無くなった後、前記ウェビングを巻き取る方向とは反対方向に前記スピンドルを回転する所定の動力を所定の時間発生するように制御することを特徴とする請求項15記載のシートベルト用リトラクタ。
  18. 前記制御部は、車両の危険状態有りが検出されるときに、シートベルト装着有りから無しが検出されると、前記第2の動力発生部が前記ウェビングを巻き取る方向とは反対方向に前記スピンドルを回転する所定の動力を所定の時間発生させるように制御することを特徴とする請求項13又は15記載のシートベルト用リトラクタ。
  19. 前記請求項13乃至請求項18の何れか1つにおける前記第2の動力発生部によって発生される、前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力の大きさは、前記請求項8乃至請求項11の何れか1つにおける前記第2の動力発生部によって発生される、前記ウェビングを巻き取る方向に前記スピンドルを回転させる動力の大きさよりも、大きく設定されることを特徴とするシートベルト用リトラクタ。
  20. 前記制御部は、前記第2の動力発生部が、前記スピンドルに対して前記ウェビングを巻き取る方向とは反対方向の回転動力を発生するように制御している間であって、前記ウェビング検出部により所定量以上のウェビングの引き出し量が検出された場合、前記第2の動力発生部による回転速度を上昇させるように制御することを特徴とする請求項3、10、11、14、17又は18記載のシートベルト用リトラクタ。
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