JP4166517B2 - ピックアップ装置及び情報記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクのドライブ装置などに使用されるピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクのドライブ装置などに使用され、ディスクに対する情報の記録/再生のための光ビームを出射するピックアップ装置が知られている。光ビームを出射するための光源としてピックアップ装置に設けられるレーザダイオードは、個体差によって特性に多少のばらつきがあるが、従来はそのようなピックアップ個々の特性を特に考慮することなく、ピックアップ装置を搭載したドライブ装置全体として所望の記録特性により情報の記録/再生が行えるようにドライブ装置を設計、製作していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ピックアップ装置の個々の特性のばらつきに起因する1つの問題として、以下のものが挙げられる。
【0004】
今後の光ディスクに対する情報記録/再生速度が高速化し、2倍、4倍、8倍というように記録速度が高倍速になると、ピックアップ個々の特性のばらつきが記録/再生に与える影響度は大きくなる。よって、安定した記録/再生動作を確保するためには、ピックアップ個々の特性を考慮して、ライトストラテジなどの設計を行う必要がある。
【0005】
また、ピックアップ装置の特性のばらつきに関する情報のみならず、個々のピックアップ装置に関連する他の各種の情報を取得、利用することにより、そのピックアップ装置を搭載したドライブ装置の動作の安定性、信頼性などを向上させることができる。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、個々のピックアップ装置に関連する情報を提供することにより、記録/再生特性及び動作の安定性を向上させることが可能なピックアップ装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ピックアップ装置であって、当該ピックアップ装置が有する固有の特性に関する情報である固有情報を記憶した記憶素子と、記録光波形に従って光源を駆動することにより、前記光源から光ビームを出射させるビーム出力部と、を備え、前記固有情報は、前記記録光波形の傾きに関する情報であり、前記ビーム出力部は、前記固有情報に基づいて前記記録光波形の傾きを補正するように決定されたストラテジ情報を取得し、取得したストラテジ情報に基づいて前記光ビームを出射することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、ピックアップ装置と、前記ピックアップ装置を制御する制御部と、を備える情報記録装置であって、前記ピックアップ装置は、当該ピックアップ装置が有する固有の特性に関する情報である固有情報を記憶した記憶素子と、記録光波形に従って光源を駆動することにより、前記光源から光ビームを出射させるビーム出力部と、を備え、前記固有情報は、前記記録光波形の傾きに関する情報であり、前記ビーム出力部は、前記固有情報に基づいて決定されたストラテジ情報を取得し、取得したストラテジ情報に基づいて前記光ビームを出射し、前記制御部は、前記記憶素子から読み出した前記固有の情報に基づいて、前記記録光波形の傾きを補正するように前記ストラテジ情報を作成し、前記ピックアップ装置に供給することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0010】
図1に、本発明の実施形態にかかるピックアップ装置を適用したドライブ装置の概要を示す。図示のように、ドライブ装置3は、光ディスク1に対して情報の記録及び再生を行うものであり、ピックアップ装置10と、それ以外の各要素5を備える。ピックアップ装置10は、ディスク1に対して光ビーム4を照射することにより情報を記録し、また、光ビーム4のディスク1からの戻り光ビームを受光して電気信号に変換することにより、ディスク1上に記録された情報を再生する。
【0011】
図示のように、ピックアップ装置10はメモリ16を搭載している。メモリ16は、ピックアップ装置10の固有の情報を記憶している。固有の情報とは、例えばピックアップ装置10に搭載されたレーザダイオードの特性情報などである。ドライブ装置内の各要素5は、メモリ16から必要な情報を読み出し、それを利用して制御、動作を行う。これにより、ドライブ装置3は、搭載しているピックアップ装置10の特性情報などの固有の情報を利用し、適切な動作を行うことが可能となる。これにより、ドライブ装置3自体による情報の記録/再生特性を向上させたり、動作を安定させたりすることが可能となる。
【0012】
【実施例】
次に、本発明によるピックアップ装置の好適な実施例について説明する。
【0013】
[概略構成]
図2は、本実施例に係るドライブ装置3の構成を示す。図示のように、ドライブ装置3は、ピックアップ装置10と、制御ユニット20とを備える。制御ユニット20は、ピックアップ装置10を制御して、光ビーム4による情報の記録や再生を実行させるものであり、所定のプログラムを実行することにより各種の制御を行うマイコン22を備える。
【0014】
ピックアップ装置10は、光源として機能するレーザダイオード(LD)12と、LD12に供給する駆動電流を制御することにより、所定のライトストラテジに従って光ビーム4を出射させるLDドライバ14と、メモリ16を備える。
【0015】
本実施例では、メモリ16内には、ピックアップ装置10の固有の特性、より詳細にはLD12の特性情報が記憶されている。マイコン22は、情報の記録を行う際、メモリ16からピックアップ装置固有の特性情報を読み出し、それに基づいて最適なライトストラテジを決定する。そして、決定されたライトストラテジ情報をピックアップ装置10のLDドライバ14へ供給する。LDドライバ14は、供給されたライトストラテジ情報に従ってLDに駆動電流を供給し、LD12から光ビーム4を出射させる。メモリ16に記憶されている特性情報は、ピックアップ装置10、より具体的にはLD12の個体についての特性情報であり、言い換えれば当該LD12の標準的な特性からのばらつきを示す情報である。よって、マイコン22は、この特性情報を考慮して、当該ピックアップ装置10に対して最適なライトストラテジを決定することができ、その結果、ドライブ装置3による記録/再生の特性の向上や動作の安定化を図ることが可能となる。
【0016】
[特性情報]
次に、メモリ16に記憶される特性情報の例について説明する。ディスク1への情報記録時の光波形(以下、「記録光波形」と呼ぶ。)は、マルチパルス型とノンマルチパルス型の2つに大別できる。図3(a)はマルチパルス型の記録光波形の例を示す。マルチパルス型の記録光波形は、1つのトップパルス40と、トップパルス40よりもパルス幅の小さい複数のパルス41からなるマルチパルス部により構成される。マルチパルス型の記録光波形は、記録データ長に依存してマルチパルス部に含まれるパルス41の数が変わる。
【0017】
図3(b)及び(c)にノンマルチパルス型の記録光波形の例を示す。図3(b)は、1つのパルス50により構成される。また、図3(c)はトップパルス51及びラストパルス53と、それらよりレベルの低い中間レベル期間52とにより構成される。
【0018】
図4(b)はメモリ16内に記憶される特性情報の一例である。この例では、ピックアップ装置10毎に異なる特性情報として、傾き率、オーバーシュート量、アンダーシュート量、及び、バイアスレベルを挙げている。即ち、これらの各量はピックアップ装置10毎に異なるものであるため、それをピックアップ装置10に搭載されたメモリ16に記憶しているのである。メモリ16内には、これらの各量が、記録の際の記録光波形のレベルA(具体的には、図4(a)に示すようにトップパルスに対応する部分のレベルA)をパラメータとして記憶されている。
【0019】
以下、各量について説明する。なお、これらの各量は、上述のマルチパルス型記録光波形とノンマルチパルス型記録光波形のどちらを使用した場合でも、ピックアック装置の個体間でばらつきが生じうる量であるが、以下の説明では、説明しやすい方の記録光波形を参照して、各量の内容について説明する。
【0020】
(1)傾き率
傾き率とは記録光波形の傾きの程度を示す。また、記録光波形に傾きがあるとは、マークを記録するときの記録光波形の始めと終わりのレベルが一定でないことをいう。図4(a)に記録光波形の一例として、ノンマルチパルス型記録光波形(図3(b))の例を示す。この記録光波形は単一のパルスから構成されており、そのパルスの始まりのレベルはAであるが、パルスの終わりではレベルがBだけ低下している。この場合、傾き率をB/Aとして定義することができる。
【0021】
図5(a)〜(c)はマルチパルス型の記録光波形の例を示し、図6(a)〜(c)はノンマルチパルス型の記録光波形の例を示している。マルチパルス型の記録光波形の場合、図5(a)に示す記録光波形はトップパルス及びマルチパルスのレベルがほぼ一定であり、傾き率=0である。一方、図5(b)に示す記録光波形では、波線60で示すように、徐々にレベルが低下しており、記録光波形の傾きが生じている。
【0022】
また、ノンマルチパルス型の記録光波形の場合でも、図6(a)に示す記録光波形は1つのパルスの始まりと終わりのレベルがほぼ一定であり、傾き率=0であるが、図6(b)に示す記録光波形では、波形61に示すようにパルスの始まりと終わりとでレベルが低下しており、傾きが生じている。なお、図6(b)は説明の便宜上、傾き率が大きい状態の記録光波形を示したものであり、この程度の傾き率を有するピックアップ装置を現実に使用するか否かは別の問題となる。
【0023】
図5(a)及び図6(a)に示す記録光波形は傾きのない理想的な記録光波形であるが、実際のピックアップ装置では、レーザダイオードの特性などに依存して、図5(b)や図6(b)に示すように傾きが生じる。よって、ピックアップ装置毎に、その傾き率を固有の特性情報としてメモリ16に記憶しておくことにより、ピックアップ装置の特性に応じて適切な補正を行うことができる。実際には、ピックアップ装置の固有の特性として傾きが生じる場合は、その分パルス幅を増加させる補正を行うことになる。つまり、傾きが生じている分、記録光波形の後方ではレーザパワーが不足することになるので、その不足分を補うように記録光波形のパルス幅を増加させる補正を行う。図5(b)に示すマルチパルス型の記録光波形の場合はトップパルス及び/又はマルチパルスのパルス幅を長くする補正を行えばよい。
【0024】
また、記録光波形の傾きは、その記録パワーレベルによって異なる場合もある。図6(c)にその例を示す。図6(c)は複数の記録パワーレベルの記録光波形を重ねて示したものであり、記録パワーレベルが大きくなるにつれて記録光波形の傾きも大きくなっていることが理解される。これは、記録光波形の記録パワーレベルによって最適なライトストラテジが異なることを意味する。このように、記録光波形の記録パワーレベルによって記録光波形の傾きが異なる場合には、記録パワーレベル毎に記録光波形の傾き率を前述の固有の特性情報としてメモリ16に記憶すればよい。図4(b)に示す特性情報の例では、記録光波形の記録パワーレベル(図4(a)におけるレベルA)毎に傾き率を記憶している。これにより、マイコン22はライトストラテジを決定する際に、メモリ16内の記録パワーレベル毎の傾き率を利用して最適なライトストラテジを決定することにより、安定的な記録を行うことができる。実際、情報を記録する対象となるディスクの記録感度に応じてそのディスクに最適な記録パワーが異なるわけであるが、上記のように記録光波形の記録パワーレベル毎に記録光波形の傾き率を記憶しておけば、感度の異なるディスクに情報を記録する際でも安定した記録特性が得られる。また、CD−R、DVD−R、DVD+Rなど、記録速度の高速化に応じて、必要とされる記録パワーが大きく異なるディスクの場合には、このように記録パワーに応じて適切なライトストラテジを決定することができるので効果的である。
【0025】
(2)バイアスレベル
次に、ピックアップ毎に異なる特性の例として、バイアスレベルについて説明する。バイアスレベルとは、図3(a)に示すマルチパルス型の記録光波形の場合はトップパルス40及びマルチパルス41を除いた期間のレベルをいう。また、図3(b)及び(c)に示すノンマルチパルス型の記録光波形の場合は、パルス50及びパルス部分51〜53を除いた期間のレベルをいう。
【0026】
図5(a)及び図5(b)を比較すると、図5(b)におけるマルチパルスの間のバイアスレベル(円62の部分)及びマルチパルス後のバイアスレベル(円63の部分)は、図5(a)における対応する部分のバイアスレベルより高くなっている。あるピックアップ装置が、固有の特性として図5(b)に示すようなバイアスレベルの特性を有する場合には、バイアスレベルの期間にLD12に供給される駆動電流値を減少させるなどして、そのバイアスレベルを図5(a)に示すレベルに下げるような補正が必要となる。従って、バイアスレベルがどの程度高いかという固有の情報を図4(b)に示すように記憶しておくことにより、そのピックアップ装置を備えるドライブ装置は適切なライトストラテジで記録を行うことが可能となる。
【0027】
(3)オーバーシュート量/アンダーシュート量
次に、ピックアップ装置固有の特性として、オーバーシュート量及びアンダーシュート量について説明する。図5(a)の記録光波形ではオーバーシュート量はほぼゼロであるが、図5(c)に示す記録光波形では、オーバーシュート量が比較的大きい(トップパルス及びマルチパルスのレベルの約8%程度のオーバーシュートがある例である)。ピックアップ装置がこのようなオーバーシュートを有する場合も、そのピックアップ装置を利用した場合の最適なライトストラテジはオーバーシュート量を考慮して決める必要がある。よって、オーバーシュート量を、ピックアップ装置固有の特性情報としてメモリ16に記憶しておく。オーバーシュート量が大きい場合には、マークの立ち上がりエッジが強調され、形成されるピット長が延びるのでトップパルスのパルス幅を小さくするなどの補正を行えばよい。
【0028】
オーバーシュートはパルスの立ち上がり部分に生じるが、マルチパルス型記録光波形のトップパルス及びマルチパルス、並びにノンマルチパルス型記録光波形の単一パルスの立ち下がり部分に生じるアンダーシュート量も同様に固有の情報としてメモリ16に記憶し、必要な補正を行って最適なライトストラテジを得るようにすることができる。
【0029】
(4)メモリ記憶内容
以上のように、ピックアップ装置の固有の特性情報として、傾き量、バイアスレベル、オーバーシュート量/アンダーシュート量などを、図4(b)に例示するようにメモリ16に記憶しておくことにより、そのピックアップ装置を搭載するドライブ装置などにおいては、当該固有の特性情報を考慮して最適なライトストラテジを決定することができ、記録特性の向上及び安定化を図ることが可能となる。
【0030】
なお、図4(b)の例では、傾き率のみならず、バイアスレベル、オーバーシュート量/アンダーシュート量も記録パワー毎に記憶されているが、バイアスレベル、オーバーシュート量/アンダーシュート量については、記録パワーに依存する変化が小さい場合には、単一の量を記憶しておくこととしてもよい。
【0031】
(5)その他のピックアップ固有の特性情報
上記の傾き率、バイアスレベル、オーバーシュート量/アンダーシュート量の他にも、ピックアップ毎に異なる固有の特性情報として、例えば記録光波形の各パルス部分の立ち上がり時間/立ち下がり時間、搭載しているLDの波長、ピックアップの有する収差などの各種の情報をメモリ16に記憶しておくことができる。これにより、そのピックアップを使用するドライブ装置としての、最適ライトストラテジなどの最適記録条件を決定することができ、個々のピックアップ装置間の特性のばらつきの影響を軽減して安定的な記録特性を得ることが可能となる。
【0032】
(6)変形例
上記の実施例では、ピックアップ装置の固有の特性情報をメモリ16に記憶しておき、マイコン22がそれを参照して、個々のピックアップ装置毎の最適なライトストラテジを決定し、記録を行う。その代わりに、ピックアップ装置毎の固有の特性を踏まえて予め最適なライトストラテジを決定し、これをメモリ16内に記憶しておくことも可能である。この場合には、マイコン22はメモリ16から、その最適なライトストラテジ情報を読み出して、それを単純にピックアップ装置内のLDドライバに供給すればよい。
【0033】
[他の記憶情報]
次に、上述したピックアップ装置固有の特性情報以外に、メモリ16に記憶することが有益な情報について説明する。
【0034】
(1)信号の検出レベル、誤差など
ドライブ装置においてOPC(Optimum Power Control)など、記録条件の決定を行うときは記録パワーなどの記録条件を変化させて記録を行った後それを再生し、各記録条件でのβ値や変調度などについて目標値と等しくなる記録条件を求める。このとき、ピックアップ装置毎に、最適に記録されたディスクに対する再生信号出力にばらつきが生じるので、各ピックアップ装置と標準再生機との誤差(相関)もしくはそのピックアップ装置での目標値をメモリに記憶しておくことにより、どのピックアップ装置でも安定した記録が可能となる。
【0035】
また、DVD−RやDVD−RWなどの場合、ピックアップ装置から出射される光ビームの光軸ずれなどによりLPP検出レベルがピックアップ装置毎に異なることになる。よって、各ピックアップ装置毎にLPP検出レベルを記憶しておけば、ピックアップ装置毎に適切なLPPのスライスレベルを設定することができるので、LPPの検出を安定的に行うことができる。
【0036】
(2)温度特性など
ピックアップ装置に搭載されている温度センサの検出温度には誤差が生じうる。実際の温度とピックアップ毎の検出温度との誤差をメモリに記憶しておくことにより、ピックアップや製品又は部品をそれぞれの定格温度まで正確に使用することができる。
【0037】
LDの微分量子効率(η)の温度特性のばらつきが大きいほど、レーザパワーの温度補正の誤差も大きくなる。そこで、個々のLDの微分量子効率の温度特性をメモリに記憶しておくことにより、温度補正の精度を向上させることができる。
【0038】
また、LDの出力パワー調整に使用するFMD(Front Monitor Diode)の感度特性をメモリに記憶しておくことにより、ドライブ装置と組み合わせた時にレーザパワーの自動調整が可能となる。
【0039】
(3)高周波重畳の必要最低限の注入レベル
ピックアップ装置内のLDに対する高周波重畳注入量の必要レベルはピックアップ装置毎に異なる。ピックアップ毎に、記録特性、再生特性、記録中のLPPエラー/ATIPエラーなどを確認し、各ピックアップ毎の必要最低限の注入レベルをメモリに記憶する。これにより、必要以上の高周波重畳が防止でき、不要輻射量を軽減することができる。
【0040】
(4)フォーカス/トラッキングアクチュエータの感度
フォーカスアクチュエータの感度をメモリに記憶することにより、その駆動電圧によるディスクとの距離の検出精度を向上させることができる。これは、検出された距離を用いてディスクチルトを検出する場合などに有効である。
【0041】
トラッキングアクチュエータの感度をメモリに記憶することにより、その駆動電圧によるトラッキングの偏倚量の検出精度を上げることができ、トラッキングサーチ時の中点サーボなどに有効である。
【0042】
(5)生産及び調整工程に関する情報
ピックアップ装置の製造工程中における調整値をメモリに記憶することができる。製造工程中で一度調整した値をメモリに記憶することにより、それ以降の工程では同じ調整を再度行う必要がなくなり、工程数の低減と工程間のばらつきを抑制することができる。また、各工程が行われたことを示す情報をメモリに記憶しておくことにより、工程の管理が容易となる。
【0043】
さらに、市場導入後においても、ピックアップ装置内のメモリから最終調整値を得ることができるので、サービスなどにおいて最終調整値を利用することができる。
【0044】
また、製品の生産拠点、製造ライン番号、エラー履歴などをメモリに記憶することにより、市場導入後に生産拠点、製造ライン毎の不良発生率などを知ることができ、製造工程における不良率の低減につながる。
【0045】
(6)LDの劣化検出
製品出荷時の温度、温度特性、リードパワーを出射したときの電流値(Iread)などをメモリに記憶しておけば、サービス時などにおいてIreadなどを測定することにより、LDの劣化を診断することができる。また、LDの点灯時間をメモリに記憶しておくことにより、累積点灯時間がわかり、LDの寿命を予測することができる。
【0046】
以上説明したように、ピックアップ装置にメモリを設け、そのメモリに当該ピックアップ装置の固有の情報、特に固有の特性情報などを記憶することにより、個々のピックアップ装置の特性などのばらつきの影響を軽減し、最適な状態でピックアップ装置を機能させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるピックアップ装置を適用したドライブ装置の概略構成を示す。
【図2】本発明の好適な実施例によるピックアップ装置を適用したドライブ装置の概略構成を示す。
【図3】マルチパルス型及びノンマルチパルス型の記録光波形の例を示す。
【図4】メモリへ記憶する特性情報の例を示す。
【図5】マルチパルス型の記録光波形の例を示す。
【図6】ノンマルチパルス型の記録光波形の例を示す。
【符号の説明】
1 ディスク
3 ドライブ装置
4 光ビーム
5 ドライブ装置内の要素
10 ピックアップ装置
12 レーザダイオード(LD)
14 レーザダイオード(LD)ドライバ
16 メモリ
20 制御ユニット
22 マイクロコンピュータ
Claims (3)
- ピックアップ装置であって、
当該ピックアップ装置が有する固有の特性に関する情報である固有情報を記憶した記憶素子と、
記録光波形に従って光源を駆動することにより、前記光源から光ビームを出射させるビーム出力部と、を備え、
前記固有情報は、前記記録光波形の傾きに関する情報であり、
前記ビーム出力部は、前記固有情報に基づいて前記記録光波形の傾きを補正するように決定されたストラテジ情報を取得し、取得したストラテジ情報に基づいて前記光ビームを出射することを特徴とするピックアップ装置。 - 前記記録光波形の傾きに関する情報は、前記記録光波形の記録パワーレベル毎に用意されていることを特徴とする請求項1に記載のピックアップ装置。
- ピックアップ装置と、前記ピックアップ装置を制御する制御部と、を備える情報記録装置であって、
前記ピックアップ装置は、
当該ピックアップ装置が有する固有の特性に関する情報である固有情報を記憶した記憶素子と、
記録光波形に従って光源を駆動することにより、前記光源から光ビームを出射させるビーム出力部と、を備え、
前記固有情報は、前記記録光波形の傾きに関する情報であり、
前記ビーム出力部は、前記固有情報に基づいて決定されたストラテジ情報を取得し、取得したストラテジ情報に基づいて前記光ビームを出射し、
前記制御部は、
前記記憶素子から読み出した前記固有の情報に基づいて、前記記録光波形の傾きを補正するように前記ストラテジ情報を作成し、前記ピックアップ装置に供給することを特徴とする情報記録装置。
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