JP4166149B2 - 光路変換光導波路コネクタ - Google Patents

光路変換光導波路コネクタ Download PDF

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Description

本発明は、光コネクタに関するものであり、特に、光電気混載実装基板等において好適に用いることが可能な光路変換機能を有した光コネクタに関するものである。
近年、各種情報を電気信号により送受信する代わりに、光信号にて送受信する光通信および情報処理技術の応用分野が普及してきている。これに伴い、光信号を伝送するための多心の光ファイバも種々開発され使用されてきており、これら多心の光ファイバ同士、光ファイバと各種の発光素子や受光素子等との間の接続分離を容易に行えるようにした光コネクタも種々開発され使用されてきている。
この種の光コネクタは、電気信号の接続分離に使用する電気コネクタに比べて、光信号をできるだけ低い伝送損失にて伝送できるようにするために考慮しなければならないことが多い。例えば、光コネクタにおいては光ファイバの軸合せは、低損失伝送を達成するためには重要な要素となる。これは、多心光ファイバや多心光導波路等を使用する光コネクタにおいては特に考慮を要することである。
このような多心光コネクタとしては、従来、例えば、特開平1−232307号公報に開示されたものや、特開2001−264587号公報に開示されたようなものが提案されている。
特開平1−232307号公報に開示された光導波部品・光ファイバ結合用多心コネクタは、コネクタ本体の中央部に上面および前後端面の三面をくり抜いて形成した溝内に、多心の光導波路を有した光導波路基板を接着剤によって固定し、コネクタ本体の前後端面に2本の嵌合ピンを突設して備えるようにしたものである。この多心コネクタの嵌合ピンは、コネクタ本体に設けたピン穴に接着剤にて固定されうるものとされている。これら嵌合ピンのコネクタ本体への固定は、嵌合ピンがピン穴に対して遊動しうる状態において、相手光プラグをそれら嵌合ピンを介して結合させ、相手光プラグに接続した多心光ファイバとコネクタ本体の多心光導波路との間の光伝送が最も低損失にて行われる位置(軸合せ位置)を見つけて、その位置にて嵌合ピンをピン穴に対して接着剤にて固定することによって行われるものである。
特開2001−264587号公報に開示されたコネクター付導波路型光能動素子は、添付図面の図10および図11に略示するような構成を有するものである。図10は、光導波路に垂直な方向から見た断面図であり、図11は、コネクター側から見た側面図である。これら図に示されるように、このコネクター付導波路型能動素子は、光の伝送方向を直角方向に変換する多心光導波路1の一端にガイドピン用穴9を有したコネクタ8を接続し、他端に発光素子や受光素子6を結合してなるものである。このコネクター付導波路型光能動素子に対して、そのコネクタのガイドピン穴9に相手光コネクタのガイドピン9Aが挿入されるようにして、相手光コネクタを結合させることができる。このような結合状態において、相手光コネクタに接続された多心光ファイバと多心光導波路1とが互いに軸合せされた状態となるように設計されている。
特開平1−232307号公報 特開2001−264587号公報
前述した光導波部品・光ファイバ結合用多心コネクタは、多心の光導波路が直線型のものであって、光を直線方向に伝送するだけのもので、光の伝送方向を変換するようなものではない。さらにまた、このコネクタにおいては、コネクタ本体の後ろ側に壁がないため、コネクタ本体に光導波路を接着固定する際に前後方向の位置決めが難しいものであった。また、コネクタ本体の後ろ側に壁がなく光導波路がむき出しになっているため、コネクタ同士をクリップ等で接続固定する際に光導波路を傷つける可能性があるために、取扱いが難しいものであった。
一方、前述したコネクター付導波路型光能動素子は、光の伝送方向を直角方向に変換しうるような多心導波路1を有するものであるが、この直角変換光導波路コネクタは、先端部分だけが、コネクタに収められている構造になっているが、このような構造だと以下のような問題点があった。
第一に、光導波路1の大部分がむき出しになっているため、扱いにくい。特に、コネクタ本体8の後ろ側に壁がなく光導波路1がむき出しになっているので、コネクタ同士をクリップ等で接続固定する際に光導波路1を傷つける可能性がある。従って、取り扱いが難しい。
第二に、コネクタ本体8の後ろ側に壁がないため、アラインメントの際に前後方向の位置決めができない。
さらにまた、前述の先行技術の場合には、いずれも光導波路の接着固定に関して以下のような問題点があった。
第一に、光導波路とコネクタ本体との隙間に接着剤が広がる恐れがあり、接着固定における接着剤の漏れ、あるいは不足が起きやすい。漏れて導波路前面に付着すると光学的性能が出ない恐れがある。
第二に、前述したコネクター付導波路型光能動素子では、光導波路1の上下左右ともにコネクタ本体8に囲まれているため、光導波路1とコネクタ本体8との接着部にUV照射することが困難である。従って、UV硬化接着剤によりアクティブアラインメントを仮止め固定し、その後熱硬化接着剤により、完全固定を行って十分な耐熱性を得ることができない。
第三に、前述したコネクター付導波路型光能動素子では、上下にコネクタ本体8を合せる構造であるため、ガイドピン穴9の寸法精度を出すのが困難である。
第四に、むき出しになった光導波路保護のための外装が必要となったときコストがかかる。
近年、種々な光情報処理回路等においては、より効率良く回路構成部品を配置し、しかもシステム全体のサイズをコンパクトなものとする必要性に迫られている。したがって、ボード内およびボード間において光伝送を直線方向のみとするのでは、そのような必要性に応えきれず、光伝送の方向を、直角方向のみならず、任意の方向へと光路変換できるような多心光コネクタの需要が高まってきている。また、当然のことながら、ボード内およびボード間の光伝送の効率もできるだけ高いものとする必要がある。特に、光電気混載実装の分野においては、前述したような従来の多心光コネクタは、このような要望に十分に応え得るものではなかった。
したがって、本発明の目的は、取扱いが容易で、多心光ファイバと無調心で、容易に低損失で接続可能であり、さらに十分な耐熱性を有する光路変換光導波路コネクタを提供することである。
本発明によれば、多心光ファイバと無調心で接続可能な光導波路搭載コネクタにおいて、光導波路受入空所を有したコネクタ本体と、前記光導波路受入空所に装着される光路変換光導波路とを備えており、前記光導波路受入空所は、前記コネクタ本体の下面および前端面のみをくり抜いて形成されたものであり、前記光導波路受入空所の底壁には、前記光路変換光導波路を前記コネクタ本体に取り付け固定するための接着剤溜り場が形成されていることを特徴とする光路変換光導波路コネクタが提供される。
本発明の一つの実施の形態によれば前記光路変換光導波路は、直角変光導波路である。
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記光路変換光導波路は、180度光路変換光導波路である。
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記接着剤溜り場は、仮固定用接着剤溜り場としての浅い凹所であり、前記光導波路受入空所の周囲壁には、完全固定用接着剤注入口を与える縦溝および完全固定用接着剤回り用空気穴が形成されている。
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記浅い凹所の中央部分には、該浅い凹所よりも深さが浅い島状の仮固定用接着剤塗布用部分が設けられており、該仮固定用接着剤塗布用部分の周囲に溝の形の接着剤溜り部が残されている。
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記浅い凹所に付与される仮固定用接着剤は、UV接着剤であり、前記完全固定用接着剤注入口に注入される完全固定用接着剤は、熱硬化接着剤である。
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記接着剤溜り場は、固定用接着剤溜り場としての浅い凹所であり、前記光導波路受入空所の周囲壁には、固定用接着剤注入口を与える縦溝および固定用接着剤回り用空気穴が形成されている。
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記コネクタ本体の前方部の下面には、該コネクタ本体の後端部の下面と該前方部の下面との高さの差を埋めるような脚部が設けられている。
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記コネクタ本体の後端部の下面には、配線逃げ用の凹部が設けられている。
本発明のさらに別の実施の形態によれば、前記光路変換光導波路には、発光素子または受光素子が搭載されている。
次に、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態および実施例について、本発明をより詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例としての光路変換光導波路コネクタの外観斜視図である。図1に示されるように、この実施例の光路変換光導波路コネクタは、プラスチック材料等にて成形されたコネクタ本体10と、このコネクタ本体10に装着される直角変換光導波路20とを備える。そして、コネクタ本体10の先端部には、相手光プラグ(図示していない)のピン穴に挿入される嵌合ピン30が設けられている。これら嵌合ピン30は、金属材料にて別に形成しておき、樹脂成形されたコネクタ本体10のピン挿入穴へ挿入固着してもよいし、コネクタ本体10の樹脂成形時に一体成形にてコネクタ本体10に対して取り付け固定するようにしてもよい。なお、コネクタ本体と相手光プラグとの無調心接続が嵌合ピンを介して行われる例を示したが、必ずしも嵌合ピンを用いなければならないわけではない。
図2は、図1の光路変換光導波路コネクタのコネクタ本体10の詳細構造を示す下面側を上にして示す斜視図であり、図3は、図1の光路変換光導波路コネクタの直角変換光導波路20の下面側から見た斜視図である。また、図4は、図2のコネクタ本体のA−A線断面図であり、図5は、図2のコネクタ本体のB−B線断面図である。以下、これら図を参照しながら、コネクタ本体10および直角変換光導波路20の詳細構造について説明する。
先ず、コネクタ本体10の詳細構造について説明すると、図2によく示されるように、コネクタ本体10には、下面と前端面との二面をくり抜いて形成された直角変換光導波路20を受け入れるための光導波路受入空所11が設けられている。また、コネクタ本体10には、左右において前端面に嵌合ピン30を挿入するための嵌合ピン穴12が設けられている。さらにまた、コネクタ本体10の後端部の左右には、基板仮固定用ピン穴13が設けられている。
図1および図2によく示されるように、この実施例においては、コネクタ本体10の光導波路受入空所11が設けられた前方部の厚みは、コネクタ本体10の基板仮固定用ピン穴13が設けられた後端部の厚みより薄くされており、コネクタ本体10のこの前方部分の下面には、光導波路受入空所11の両側に、脚部14が形成されている。これら脚部14は、コネクタ本体10と一体成形されてよい。これら脚部14は、コネクタ本体10の後端部の下面とコネクタ本体の前方部の下面との高さの差を埋めるようなものとされている。このような脚部14を設けることにより、基板と光導波路との距離を調節することが可能となり、コネクタに搭載している光受発光素子が基板と接触し破壊するのを防ぐ。
さらにまた、コネクタ本体10の後端部の下面には、配線逃げ用の凹部15が設けられている。この凹部15は、光受発光素子を駆動させるための配線を逃すためのものであり、このような凹部がない場合には、コネクタと配線とが接触し、配線にダメージを与えてしまい、受発光素子の特性に悪影響を与える可能性がある。
光導波路受入空所11の底壁の前端部の中央には、直角変換光導波路20を仮固定するための仮固定用接着剤を塗布し、塗布した接着剤が、不要部分に広がらないようにするための仮固定用接着剤溜り場として浅い凹所11Aが形成されており、光導波路受入空所11の周囲壁部のうち、後端壁部には、完全固定用接着剤を注入するための完全固定用接着剤注入口を作り出す比較的に大きな縦溝11Bが形成されており、左右壁部には、それぞれ2箇所に、完全固定用接着剤回り用の空気穴を与えるための比較的に小さな縦溝11Cが形成されている。
次に、直角変換光導波路20の詳細構造について説明するに、図3によく示されるように、この実施例においては、この直角変換光導波路20は、プラスチック材料等にて成形された導波路本体21を備えており、この導波路本体21の内部には、多心光導波路が一体成形により埋設されている。この多心光導波路の一端22Aは、導波路本体21の下面側に露出し、この多心光導波路の他端22Bは、導波路本体21の前端面に露出している。したがって、この実施例における光導波路20は、下面側から入射した光を前端面側から出射し、逆に、前端面側から入射した光を下面側から出射するようにするものであり、したがって、光伝送の方向を直角方向に変換する直角変換型のものである。さらに、この実施例においては、図3に示されるように、多心光導波路の一端22Aに対向した位置に、VCSELと称される面発光レーザ23が配設されている。なお、図1の外観斜視図においては、この面発光レーザ23は、直角変換光導波路20の下面から分離させた状態で示されている。なお、本発明においては、このような面発光レーザに限らず、その他の種々な発光素子を適用でき、または、発光素子の代わりに種々の受光素子に代えることもできる。
次に、前述したような構成の実施例の光路変換光導波路コネクタの組立手順について詳述する。コネクタ本体10の光導波路受入空所11内に直角変換光導波路20を取り付け固定するのであるが、先ず、仮固定用接着剤溜り場としての浅い凹所11Aに仮固定用接着剤、例えば、UV接着剤の適当量を塗布しておき、その後、直角変換光導波路20を光導波路受入空所11内へと、その直角変換光導波路20の上面側が空所11の底壁側に来るようにして挿入する。
この状態において、コネクタ本体10に設けられた嵌合ピン30を介して相手光プラグを結合させ、その相手光プラグとのアクティブアラインメントを行う。すなわち、直角変換光導波路20を通して相手光プラグに接続された多心光ファイバへと伝送される光パワーが最大となる直角変換光導波路20の位置を探し出す。こうして、光が一番通る直角変換光導波路20の位置を探し出したら、その位置において、UV接着剤に対して紫外線を照射することにより、接着剤を硬化させて直角変換光導波路20をその位置に仮固定させる。
次いで、縦溝11Bによって与えられた完全固定用接着剤注入口から完全固定用接着剤、例えば、熱硬化接着剤の適当量を注入し、この熱硬化接着剤が、縦溝11Cによる空気穴の作用により、光導波路受入空所11の内壁と直角変換光導波路20の周囲壁との間に十分に侵入した時点で、熱硬化接着剤に対して熱を加えることにより、熱硬化接着剤を硬化させることにより、直角変換光導波路20を光導波路受入空所11内に完全固定させる。
このように、熱硬化接着剤を用いた完全固定工程を設けることにより、耐環境性を強くすることができ、例えば、基板はんだ工程における耐熱性をうることができる。
図6は、図1から図5に関して説明した実施例の変形例を示す図2と同様の図である。この変形例は、前述した実施例と次の点を除いて同じである。前述の実施例においては、光導波路受入空所11の底壁の前端部の中央に、直角変換光導波路20を仮固定するための仮固定用接着剤を塗布するための仮固定用接着剤溜り場として浅い凹所11Aを設けたのであるが、この図6の変形例では、その浅い凹所11Aの中央に、この接着剤溜り場としての浅い凹所11Aよりも深さが浅い島状の仮固定用接着剤塗布用部分11A′を設けている。したがって、この変形例では、島状の仮固定用接着剤塗布用部分11A′の周囲に残された凹所11Aは、環状溝の形の接着剤溜り部を与えている。このような構造とすると、接着剤溜り部よりも深さが浅い島状の仮固定用接着剤塗布用部分11A′に塗布した接着剤は、確実に光導波路と接する一方、余分な接着剤は、周りの環状溝である接着剤溜り部11Aに流れるが、その環状溝を越えてそれ以上余計な部分までは広がることを防ぐことができる。したがって、接着剤量のコントロールが容易であり、より精度の高い接着固定が可能になる。なお、図6においては、接着剤溜り部11Aを環状溝としたが、必ずしも環状である必要はない。
前述の実施例は、コネクタ本体に対する光路変換導波路の取り付け固定に際してアクティブアラインメントを行うものであったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、コネクタ本体および光路変換導波路を高精度に製作するのであれば、コネクタ本体に対する光路変換導波路の取り付け固定に際してアクティブアラインメントを行わないパッシブアラインメントとすることも可能である。次に、このようなパッシブアラインメントによる光路変換光導波路コネクタの実施例について説明する。
図7は、パッシブアラインメントによる実施例としての光路変換光導波路コネクタのコネクタ本体を示す図2と同様の図であり、図8は、図7のコネクタ本体のA−A線断面図である。このコネクタ本体に組み付けられる嵌合ピンや直角変換光導波路等については、図1から図5に関して前述した実施例におけるものと同様でよいので、ここでは繰り返し説明しない。
図7によく示されるように、コネクタ本体40には、下面と前端面との二面をくり抜いて形成された直角変換光導波路を受け入れるための光導波路受入空所41が設けられている。また、コネクタ本体40には、左右において前端面に嵌合ピンを挿入するための嵌合ピン穴42が設けられている。さらにまた、コネクタ本体40の後端部の左右には、基板仮固定用ピン穴43が設けられている。
光導波路受入空所41の底壁の前端部の中央には、直角変換光導波路を固定するための固定用接着剤を塗布するための固定用接着剤溜り場として浅い凹所41Aが形成されており、光導波路受入空所41の後端壁部には、固定用接着剤を注入するための固定用接着剤注入口を作り出す縦溝41Bが形成されている。また、固定用接着剤溜り場としての浅い凹所41Aの前端側には、その底壁からコネクタ本体40の上面へと貫通する空気逃げ穴41Cが形成されている。この空気逃げ穴41Cは、後述するように縦溝41Bによって与えられた固定用接着剤注入口より注入された固定用接着剤が浅い凹所41Aの底壁にそって流れ回りうるように作用するものである。
次に、前述したような構成の実施例の光路変換光導波路コネクタの組立手順について詳述する。コネクタ本体40の光導波路受入空所41内に前述したような直角変換光導波路20の如き直角変換光導波路を取り付け固定するのであるが、先ず、その取り付け固定すべき直角変換光導波路を、光導波路受入空所41内の所定位置に配置する。この実施例のコネクタでは、コネクタ本体40および直角変換光導波路とも各部の諸寸法が高精度に製作されているので、直角変換光導波路を光導波路受入空所41内の所定位置に配置するだけで、パッシブアライメントがなされる。すなわち、その所定位置に配置された直角変換光導波路を通して、このコネクタ本体40の嵌合ピンを介して結合される相手光プラグに接続された多心光ファイバへと伝送される光パワーが最大となるように設計されているのである。
次いで、縦溝41Bによって与えられた固定用接着剤注入口から固定用接着剤の適当量を注入し、この固定用接着剤が、空気逃げ穴41Cによる作用により、光導波路受入空所41の内壁と直角変換光導波路の底面との間に十分に侵入し、ここで熱硬化を行うことにより、直角変換光導波路はコネクタ本体40に対して所定位置に固定されるのである。
前述した実施例において接着剤溜り場を設ける理由としては、もしこのような接着剤溜り場を設けない場合、アクティブアラインメントにおける固定の際に、UV接着剤が、光導波路とコネクタハウジングの隙間で広がるため、接着不要な部分まで接着され、光学面への漏れが生じたり、UV硬化の際に軸ずれを生じる等光学特性に悪影響を与える可能性があるからである。また、接着剤が広がるために、接着剤の量のコントロールが難しい等の問題点がでてくるからである。
さらにまた、前述した実施例において、完全固定用接着剤注入口を与える縦溝と完全固定用接着剤回り用空気穴を設ける理由としては、このようにすることによって、アクティブアラインメントで仮固定を行った後に、完全固定を行うことが可能となるからである。また、パッシブアラインメントを行う場合にも、光導波路とコネクタハウジングとの隙間に均一に接着剤が回るため、安定した接着が得られるからである。さらに裏面に空気穴を設けた場合には、空気穴から接着剤が出てきたことにより奥まで流れたことを確認することが可能となり、また接着剤の量をコントロールすることができるからである。
なお、本発明の光コネクタは、主に光路がコネクタ前端面方向と底面方向との間で直角に変換される光路変換光導波路を搭載するのに最適であるが、搭載される光路変換光導波路は必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、図9は、180°光路変換光導波路を搭載したコネクタを例示している図1と同様の図である。この図9の実施例では、コネクタ本体10の光導波路受入空所には、180°光路変換光導波路20′が取り付け固定されている。この180°光路変換光導波路20′は、前述した直角変換光導波路20のような構造を有する光導波路を2つ互いに逆向きに重ね合せたような光導波路であって、後端において直角方向の反射を2回行わせて、光路を180°変換できるようにしたものである。したがって、図9のコネクタにおいては、180°光路変換光導波路20′に埋設された多心光導波路の一端22A′は、コネクタ本体10の前端面側の下方位置に露出しており、この多心光導波路の他端22B′は、コネクタ本体10の前端面側の上方位置に露出している。したがって、この実施例における光導波路20′は、前端面側の下方位置から入射した光を前端面側の上方位置から出射し、逆に、前端面側の上方位置から入射した光を前端面側の下方位置から出射するようにするものである。
本発明の適用分野としては、前述したような実施例におけるような光コネクタの分野だけでなく、他の種々な分野に適用でき、特に、その一つの例としては、光電気混載実装の分野に好ましく適用できる。
取扱いが容易で、多心光ファイバと無調心で容易に低損失で光接続を行える光電気混載実装に好適な光路変換光導波路コネクタを提供することができる。
また、光路変換光導波路コネクタの使用環境において、十分な耐熱性を保証することができる。
さらにまた、コネクタ本体に取り付け固定する光路変換光導波路の型を選択するだけで、直角変換だけでなく、任意の角度の光路変換を行えるコネクタとすることができる。
本発明の一実施例としての光路変換光導波路コネクタの外観斜視図である。 図1の光路変換光導波路コネクタのコネクタ本体の詳細構造を示す下面側を上にして示す斜視図である。 図1の光路変換光導波路コネクタの直角変換光導波路の下面側から見た斜視図である。 図2のコネクタ本体のA−A線断面図である。 図2のコネクタ本体のB−B線断面図である。 図1の光路変換光導波路コネクタの変形例を示す図2と同様の図である。 本発明によるパッシブアラインメントによる実施例としての光路変換光導波路コネクタのコネクタ本体を示す図2と同様の図である。 図6のコネクタ本体のA−A線断面図である。 本発明のさらに別の実施例を示す図1と同様の図である。 従来のコネクター付導波路型光能動素子の構成を略示するため光導波路に垂直な方向から見た断面図である。 図10のコネクター付導波路型光能動素子の構成を略示するためコネクター側から見た側面図である。
符号の説明
10 コネクタ本体
11 光導波路受入空所
11A 浅い凹所(仮固定用接着剤溜り場)
11B 縦溝(完全固定用接着剤注入口)
11C 縦溝(完全固定用接着剤回り用空気穴)
12 嵌合ピン穴
13 基板仮固定用ピン穴
20 直角変換光導波路
21 導波路本体
22A 多心光導波路の一端
22B 多心光導波路の他端
23 面発光レーザ
30 嵌合ピン
40 コネクタ本体
41 光導波路受入空所
41A 浅い凹所(固定用接着剤溜り場)
41B 縦溝(固定用接着剤注入口)
41C 空気逃げ穴
42 嵌合ピン穴
43 基板仮固定用ピン穴

Claims (10)

  1. 多心光ファイバと無調心で接続可能な光導波路搭載コネクタにおいて、光導波路受入空所を有したコネクタ本体と、前記光導波路受入空所に装着される光路変換光導波路とを備えており、前記光導波路受入空所は、前記コネクタ本体の下面および前端面のみをくり抜いて形成されたものであり、前記光導波路受入空所の底壁には、前記光路変換光導波路を前記コネクタ本体に取り付け固定するための接着剤溜り場が形成されていることを特徴とする光路変換光導波路コネクタ。
  2. 前記光路変換光導波路は、直角変換光導波路である請求項1に記載の光路変換光導波路コネクタ。
  3. 前記光路変換光導波路は、180度光路変換光導波路である請求項1に記載の光路変換光導波路コネクタ。
  4. 前記接着剤溜り場は、仮固定用接着剤溜り場としての浅い凹所であり、前記光導波路受入空所の周囲壁には、完全固定用接着剤注入口を与える縦溝および完全固定用接着剤回り用空気穴が形成されている請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の光路変換光導波路コネクタ。
  5. 前記浅い凹所の中央部分には、該浅い凹所よりも深さが浅い島状の仮固定用接着剤塗布用部分が設けられており、該仮固定用接着剤塗布用部分の周囲に溝の形の接着剤溜り部が残されている請求項4に記載の光路変換光導波路コネクタ。
  6. 前記浅い凹所に付与される仮固定用接着剤は、UV接着剤であり、前記完全固定用接着剤注入口に注入される完全固定用接着剤は、熱硬化接着剤である請求項4または5に記載の光路変換光導波路コネクタ。
  7. 前記接着剤溜り場は、固定用接着剤溜り場としての浅い凹所であり、前記光導波路受入空所の周囲壁には、固定用接着剤注入口を与える縦溝および固定用接着剤回り用空気穴が形成されている請求項1または2または3に記載の光路変換光導波路コネクタ。
  8. 前記コネクタ本体の前方部の下面には、該コネクタ本体の後端部の下面と該前方部の下面との高さの差を埋めるような脚部が設けられている請求項1からのうちのいずれか1項に記載の光路変換光導波路コネクタ。
  9. 前記コネクタ本体の後端部の下面には、配線逃げ用の凹部が設けられている請求項1からのうちのいずれか1項に記載の光路変換光導波路コネクタ。
  10. 前記光路変換光導波路には、発光素子または受光素子が搭載されている請求項1からのうちのいずれか1項に記載の光路変換光導波路コネクタ。
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