JP4165975B2 - 釣竿 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚釣りに用いる釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の釣竿において、障害物と接触しやすい竿元側端部やリールシート付近,釣糸ガイド付近等の竿体周面には表面加工が施されている。この表面加工とは、具体的には、プリプレグから形成される筒状の竿体の外周面にナイロン繊維等からなる糸を巻き付けて、その上からウレタン樹脂等でコーティングするものである。このような表面加工を施すことにより、プリプレグからなる竿体自体の表面を保護して耐久性を向上させると共に、外観も向上させている
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の釣竿では、巻糸としてヤーン状の糸(複数の糸素材をよりあわせた編糸)を巻き付けるが、ヤーン状の糸はその径が一定とは言い難く、巻回した後に塗装する塗料表面に起伏が生じやすく平滑な表面を作り出し難かった。
そこで、モノフィラメント状(一本の糸素材からなる糸)の糸を巻回することが考えられる。しかし、上記従来の表面加工においては、表面にコーティングされるウレタン樹脂等がモノフィラメント糸に十分に密着しない場合がある。例えば、長期にわたって釣竿を使用していると、このウレタン樹脂等の塗装がモノフィラメント糸から剥がれ落ちて糸がむき出しになることも考えられる。また、この表面加工を施した箇所に物が引っかかると、ウレタン樹脂等の塗装がモノフィラメント糸から部分的に剥がれ落ちて引っかき傷が残ってしまうような場合もある。
【0004】
本発明の課題は、耐久性に優れた表面処理を施した釣竿を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る釣竿は、魚釣りに用いる釣竿であって、竿体と、竿体の周面上に巻回された撚りを加えたモノフィラメント糸材と、モノフィラメント糸材上に塗布された合成樹脂層とを備えている。
この場合には、撚りを加えたモノフィラメント糸材が竿体の周面を覆っておりプリプレグからなる竿体自体を保護する。ここで、このモノフィラメント糸材には撚りが加えられており、例えばモノフィラメント糸材を巻回した周面上に合成樹脂(例えばウレタン樹脂等)を吹付塗装するような場合に、合成樹脂がモノフィラメント糸材になじみ易くモノフィラメント糸材と合成樹脂との密着性が向上する。この結果、耐久性に優れた表面処理を容易に施すことが可能になる。
【0006】
発明2に係る釣竿は、発明1の釣竿であって、モノフィラメント糸材はナイロン,PBO,綿からなる群より選択される。
この場合には、所定の素材からなるモノフィラメント糸材が竿体自体を十分に保護する。また、モノフィラメント糸材によりを加える加工も容易である。
発明3に係る釣竿は、発明1または2の釣竿であって、モノフィラメント糸材は50〜230回/mの撚りが加えられている。
【0007】
このように1m当たりにつき50〜230回ほど回転を加えて撚りを加えたモノフィラメント糸材を用いた場合、竿体外周にモノフィラメント糸材を巻回する巻回加工が容易になる。さらに、モノフィラメント糸材上にコーティングする合成樹脂のモノフィラメント糸材に対する浸透が適度なものとなり、良好な耐久性を得られる。なお、特に好ましいモノフィラメント糸材の撚りは、150回/mであった。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本発明の一実施形態を採用した釣竿は、図1に示すように、穂先側に複数の竿体が連結される元竿1と、元竿1の竿元側に配置されリール(図示せず)を脱着自在に装着可能なリールシート2と、リールシート2の穂先側周面に配置されるグリップ3と、元竿1の竿元側端部に形成された扁平部6とを有している。
【0009】
元竿1及びその穂先側に連結される複数の竿体は、それぞれ炭素繊維またはガラス繊維等の強化繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグをマンドレルに巻回し焼成して得られた先細り筒状部材である。元竿1の穂先側にはリールからの釣糸を元竿1内に挿入する釣糸導入孔4が形成されており、リールからの釣糸は釣糸導入孔4から元竿1内に挿入され、順次穂先側の竿体内を通過して穂先側先端に形成されるトップガイド5から外部に導出される。
【0010】
リールシート2は、図1に示すように、元竿1の外周に装着された本体部20と、移動シート部21とを有している。本体部20は、内部に元竿1が貫通して装着される合成樹脂または金属からなる変形筒状部材である。本体部20は、リールの脚部の一端を係止するための固定フード23と、脚部を載置するための載置部24とが形成されている。一方、移動シート部21は元竿1の外周に形成されたねじ部(図示せず)に螺合しながら軸方向に移動可能であり、固定フード23に対向して配置されリールの脚部の他端を覆いながら係止可能である。
【0011】
扁平部6は、リールシート2の固定フード23及び載置部24が形成された部分の径方向(以下、上下方向という)から押しつぶしたような形状であり、左右側面から竿元側側面にかけて連続して形成された溝部6aと、溝部に配置されるゴム部材6bとを有している。
図2に詳しく示すように、竿体1のリールシート2と扁平部6との間の竿体1の周面には、竿体1の周面上に巻回された撚りを加えたモノフィラメント糸材11と、モノフィラメント糸材11上に塗布された合成樹脂12とによる表面処理が施されている。
【0012】
モノフィラメント糸材11は、ナイロン,PBO,綿等の繊維からなる一本の糸材からなるフィラメントタイプであり、竿体1の周面上に隙間なく密に螺旋状に巻回されている。このモノフィラメント糸材11は、図3に示すように、周方向に回転が加えられて撚りが加えられている。具体的には、1m当たりにつき50〜230回ほど回転を加えて撚りを加えたものである。特に好ましいモノフィラメント糸材の撚りは、150回/mである。このようにモノフィラメント糸材11に撚りを加えることで、後述の竿体1外周にモノフィラメント糸材11を巻回する巻回加工が容易になり、モノフィラメント糸材11上にコーティングする合成樹脂12のモノフィラメント糸材11に対する浸透が適度なものとなる。また、合成樹脂12としては、ウレタン系樹脂,エポキシ系樹脂が用いられる。モノフィラメント糸材11を巻回した後にその周面上に吹き付け塗装等によってコーティングされている。
【0013】
この表面処理は、図4に示すように、以下の手順にて行われる。
まず、必要に応じて竿体1の周面を研磨処理しまたは合成樹脂を塗布してアンダー層を形成した後、図4(a)に示すように、所定の撚りを加えたモノフィラメント糸材11を隙間なく密に順次螺旋状に巻回してゆく。モノフィラメント糸材11を巻回した後にその表面をブラッシングして細かい凹凸を設けるような処理をさらに施してもよい。
【0014】
その後、図4(b)に示すように、所定の合成樹脂12を巻回したモノフィラメント糸材11上に塗布する。塗布方法は一般的に用いられる種々の方法を用いることができ、スプレーによる吹き付け塗装等が例示される。合成樹脂12の塗装後、さらにその表面を研磨加工等施して表面処理が完成する。
このように構成された釣竿では、所定の撚りを加えたモノフィラメント糸材11が竿体1の周面を覆っておりプリプレグからなる竿体1自体を保護する。ここで、このモノフィラメント糸材11には撚りが加えられており、ウレタン樹脂等の合成樹脂12をモノフィラメント糸材11上に吹付塗装する際に、合成樹脂12がモノフィラメント糸材11になじみ易くモノフィラメント糸材11と合成樹脂12との密着性が向上する。この結果、耐久性に優れた表面処理を容易に施すことが可能になる。
【0015】
[他の実施形態]
(a)この表面処理は竿体1の竿元側部分に限定されるものではなく、他の物と接触しやすい部分に任意に施すことができる。例えば、リールシートの前後部分や、釣糸ガイドを装着する部分,トップガイド付近等である。また、竿体全面にかかる表面処理を施してもよい。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、耐久性に優れた表面処理を施した釣竿を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した釣竿の全体図。
【図2】図1の竿元側部分の断面図。
【図3】図2のモノフィラメント糸材11の拡大図。
【図4】表面処理の手順を示した図。
【符号の説明】
1 元竿
2 リールシート
6 扁平部
11 モノフィラメント糸材
12 合成樹脂

Claims (3)

  1. 魚釣りに用いる釣竿であって、
    竿体と、
    前記竿体の周面上に巻回された撚りを加えたモノフィラメント糸材と、
    前記モノフィラメント糸材上に塗布された合成樹脂層と
    を備えた釣竿。
  2. 前記モノフィラメント糸材はナイロン,PBO,綿からなる群より選択される、請求項1に記載の釣竿。
  3. 前記モノフィラメント糸材は、50〜230回/mの撚りが加えられている、請求項1または2に記載の釣竿。
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