JP4165108B2 - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電を制御することにより映像を表示するプラズマディスプレイ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5はプラズマディスプレイパネルの要部を示す斜視図である。図5に示すように、第1のガラス基板1上には誘電体層2で覆われた走査電極3と維持電極4とが対を成して互いに平行に付設されており、誘電体層2上には保護層5が形成されている。第2のガラス基板6上には絶縁体層7で覆われたデータ電極8が付設され、データ電極8の間の絶縁体層7上にデータ電極8と平行して隔壁9が設けられている。また、絶縁体層7の表面及び隔壁9の側面に蛍光体10が設けられ、走査電極3及び維持電極4とデータ電極8とが直交するように第1のガラス基板1と第2のガラス基板6とが対向して配置されている。第1のガラス基板1と第2のガラス基板6との間には放電空間11が形成され、放電空間11には放電ガスが封入されている。また、隣接する2つの隔壁9に挟まれ、データ電極8と走査電極3及び維持電極4との交差部には放電セルが形成されている。
【0003】
このようなプラズマディスプレイパネルは放電現象を利用しているため放電セルは点灯及び非点灯の2つの状態しか持たない。従って中間調の階調表現を行うために、1フィールドを発光輝度に対応して重み付けされた複数のサブフィールドに分割し、各サブフィールドの発光の有無を制御することで階調表現をしている。図6は従来のプラズマディスプレイの階調表現方法を示したものであり、SF1〜SF8は1フィールドを構成する8つのサブフィールドを表している。そして、サブフィールドSF1〜SF8の発光輝度の重みをそれぞれ「1」、「2」、「4」、「8」、「16」、「32」、「64」、「128」とする。また、左欄は階調数を表しており、テーブル中の「○」は各階調数の映像を表示する場合に発光維持動作を行うサブフィールドを表している。例えば階調「15」を表現する場合、サブフィールドSF1〜SF4における書き込み期間において書き込み動作を行うことにより、サブフィールドSF1、SF2、SF3及びSF4それぞれの重みである「1」、「2」、「4」及び「8」に相当する発光維持動作が行われ、階調「15」が表現される。また階調「16」を表現する場合、サブフィールドSF5においてのみ書き込み動作を行うことで階調「16」に相当する発光維持動作が行われる。
【0004】
図7及び図8にプラズマディスプレイパネルの駆動に関して1フィールドにおける駆動時間割構成及び駆動信号を示す。図7及び図8に示すように、1フィールドを複数のサブフィールド、例えば8つのサブフィールドSF1〜SF8で構成する場合、サブフィールドSF1〜SF8は順番に処理され、全ての処理は1フィールドの期間内で行われる。
【0005】
図7を用いて、この駆動時間割構成及び駆動信号について説明する。8つのサブフィールドSF1〜SF8はそれぞれ書き込み期間、維持期間及び消去初期化期間で構成され、1フィールドは最初にある初期化期間とそれに続く複数のサブフィールドSF1〜SF8とから構成されている。次に各サブフィールドにおける処理について説明する。
【0006】
書き込み期間においては水平方向の走査電極3が順次走査され、データ電極8からパルスを受けた放電セルのみに所定の書き込み動作が行われる。例えばサブフィールドSF1を処理している場合、図6に示すサブフィールドSF1のうち「○」で表示されている放電セルでは書き込み動作が行われ、空欄で表示されている放電セルでは書き込み動作は行われない。
【0007】
維持期間においては各サブフィールドに重み付けされた値に応じた発光維持用の維持パルスを走査電極3及び維持電極4に交互に印加する。図6中で「○」で表示され書き込み動作が行われた放電セルでは各維持パルスに対し放電が起こって発光維持し、1回の放電で所定の放電セルに対して所定の輝度を得ることができる。サブフィールドSF1においては重み付けが「1」であり、維持期間において走査電極3及び維持電極4にそれぞれ1つの維持パルスを印加することにより「1」のレベルの輝度が得られる。またサブフィールドSF2においては重み付けが「2」であり、維持期間において走査電極3及び維持電極4にそれぞれ2つの維持パルスを印加することにより「2」のレベルの輝度が得られる。
【0008】
以上のように書き込み期間は発光する放電セルを選択するための期間であり、維持期間は各サブフィールドの重み付けに応じた回数の発光維持が行われる期間である。すなわち図7に示す各サブフィールドSF1〜SF8がそれぞれ「1」、「2」、「4」、「8」、「16」、「32」、「64」及び「128」の重み付けがなされている場合、各放電セルにおいて輝度レベルは0〜255までの全256段階で調整することができる。
【0009】
ところで、全体的に明るい画面においては映像信号から得られる維持パルスをそのまま用いても明るい映像を得ることができるが、全体的に暗い画面においては映像信号から得られる維持パルスをそのまま用いた場合には非常に暗い画面となり、貧弱な映像の表現になってしまう。人間の眼の構造によれば、明るいところでは瞳孔が小さくなり光の入る量を絞るが、暗くなると瞳孔が連続的に大きくなりより多くの光を取りこもうとする。これと同様な効果を得るために画面全体が暗くなれば画面全体に同じ割合で維持パルス数を増やすことにより、画面全体を明るくし、暗い雰囲気は保ちつつしっかりとした映像の表現を得る方法が知られている。例えば、画面全体の明るさを「明るい」、「やや明るい」、「暗い」の3段階に分けた場合、「明るい」場合の維持パルス数はそのままの1倍モードを用い、「やや明るい」場合は維持パルス数を2倍にした2倍モードを用い、「暗い」場合は維持パルス数を3倍にした3倍モードを用いる。なお、図7は1倍モードの場合を表しており図8は2倍モードの場合を表している。
【0010】
図9に各サブフィールドの発光輝度の重み付けと維持パルス数の対応に関するテーブルを示す。図9に示すように例えば最大倍数を3倍とした場合、明るさを連続的に変化させるために、1倍から3倍まで複数の段階に分けて変化させる。より連続的に変化させるためには維持パルスを整数倍するだけでなく小数点を含む倍数で変化させる。維持パルス数は各サブフィールドの重み付けに倍数を掛けたものであるのが原則であるが、倍数が小数点を含んでいる場合は、維持パルス数が整数値ではなく小数点を含む値になる。この場合の維持パルス数の小数点以下の値を図9に示すように四捨五入することにより、維持パルス数すなわち発光維持回数を常に整数値とする。なお、維持パルス数の小数点以下の値を切り捨てるかあるいは繰り上げてもよい。
【0011】
このように維持パルス数を段階的に変化させ、更にこの段階数を多くすることで画面を見ている者に明るさの変化を感じさせること無く明るさを調整することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図9に示すテーブルに従って黒に近い階調を表現する場合、画面全体が明るい場合に用いる1倍モードでの発光維持回数は黒の次に低い階調で「1」であり、次に低い階調で「2」であり、さらに階調が高くなるにつれて「3」、「4」、「5」となるが、これに対し画面全体が暗い場合に用いる3倍モードでの発光維持回数は黒の次に低い階調を表現する場合でも「3」となり1倍モードの場合と比べ黒に対する輝度の変化量すなわち輝度差が大きくなってしまう。これにより例えば黒近辺の階調を誤差拡散法等を用いて表現する場合であっても、黒の次に暗い輝度で表される放電セルは発光維持回数「3」で表現されているため、その放電セルがはっきりと確認できる輝度となってしまい、特に黒近辺の画質が劣化してしまうという問題があった。
【0013】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、複数の倍数モードで映像表示を行う場合において、黒の輝度と黒の次に低い階調を表現する放電セルの輝度との輝度差が大きくなることを防止し、黒近辺の画質劣化を防止することができるプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のプラズマディスプレイ装置は、1フィールドは、発光輝度に対応して重み付けされたサブフィールドを複数有し、1フィールド内の各サブフィールドにおける発光輝度を映像信号レベルに応じて変化させて映像表示を行うプラズマディスプレイ装置において、映像信号に応じて発光の有無を制御される複数のサブフィールドの中で、最小の発光輝度に対応して重み付けされたサブフィールドにおける発光輝度を、前記映像信号レベルに応じて変化させないようにしたものである。これにより、映像信号レベルによらず黒の次に低い階調を設定可能な最小の輝度にすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の請求項1の発明は、1フィールドは、発光輝度に対応して重み付けされたサブフィールドを複数有し、1フィールド内の各サブフィールドにおける発光輝度を映像信号レベルに応じて変化させて映像表示を行うプラズマディスプレイ装置において、映像信号に応じて発光の有無を制御される複数のサブフィールドの中で、最小の発光輝度に対応して重み付けされたサブフィールドにおける発光輝度を、前記映像信号レベルに応じて変化させないようにしたことを特徴とするプラズマディスプレイ装置である。
【0016】
また、請求項2の発明は、1フィールドは、発光輝度に対応して重み付けされかつその重み付けに応じて発光維持回数が設定されたサブフィールドを複数有し、1フィールド内の各サブフィールドにおける発光維持回数を映像信号レベルに応じて所定倍して映像表示を行うプラズマディスプレイ装置において、映像信号に応じて発光の有無を制御される複数のサブフィールドの中で、最小の発光輝度に対応して重み付けされたサブフィールドにおける発光維持回数を、前記映像信号レベルに応じて変えないようにしたことを特徴とするプラズマディスプレイ装置である。
【0017】
これにより、発光させる複数のサブフィールドの輝度の和が大きくなる場合でも黒の輝度と黒の次に低い階調を表現する放電セルの輝度との輝度差が大きくなることを防ぐことができ、黒近辺の画質劣化を防止することができる。
【0018】
また、請求項3の発明は、映像信号レベルを、表示画面全体の平均輝度の値としたものである。これにより、全体的に暗い場面においても画面全体が暗く貧弱な映像になることを防ぐことができる。
【0019】
また、請求項4の発明は、映像信号レベルを、表示画面の中央部を含んだ所定の範囲における平均輝度の値としたものであり、請求項5の発明は、映像信号レベルを、表示画面の所定の1画素におけるピーク輝度の値としたものである。これにより、映像信号レベルの検出を容易に行うことができる。
【0020】
さらに、請求項6の発明は、所定の階調より高い階調の映像表示を行う場合には、映像信号に応じて発光の有無を制御される複数のサブフィールドの中で、最小の発光輝度に対応して重み付けされたサブフィールドでの発光維持動作を行わないことを特徴とし、請求項7の発明は、所定の階調を、黒表示の次に低い階調としたものである。これにより、大きな階調特性の劣化なく放電セルを点灯させるための書き込み動作によるデータドライバの消費電力を低減することができる。
【0021】
以下、本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイ装置について図面を参照しながら説明する。
【0022】
図1は本発明の一実施の形態のプラズマディスプレイ装置の構成図であり、このプラズマディスプレイ装置は、プラズマディスプレイパネル20、データドライバ21、走査ドライバ22、維持ドライバ23、信号レベル検出手段24、維持パルス数設定手段25及びサブフィールド変換手段26を有している。
【0023】
プラズマディスプレイパネル20は図5に示した従来のプラズマディスプレイパネルと同じ構成であり、複数の走査電極3及び維持電極4が形成された基板と複数のデータ電極8が形成された基板とが対向配置され、基板間には放電空間が形成されている。放電空間にはネオン及びキセノン等からなる放電ガスが封入されている。走査電極3及び維持電極4とデータ電極8とは直交するように配置されており、走査電極3及び維持電極4とデータ電極8との交差部には放電セル27が形成される。
【0024】
映像信号の入力側から信号レベル検出手段24、維持パルス数設定手段25及びサブフィールド変換手段26が順に配置され、サブフィールド変換手段26はデータドライバ21、走査ドライバ22及び維持ドライバ23に接続されている。信号レベル検出手段24は入力される映像信号の映像信号レベルを検出し維持パルス数設定手段25に出力する。維持パルス数設定手段25は映像信号レベルに応じて各サブフィールドの重み付けに対する倍数を決定し後段のサブフィールド変換手段26に出力する。またサブフィールド変換手段26は階調に応じて書き込みを行うサブフィールドを決定しデータドライバ21に出力するとともに、各サブフィールドでの維持パルス数を走査ドライバ22及び維持ドライバ23に出力する。データドライバ21、走査ドライバ22及び維持ドライバ23はそれぞれプラズマディスプレイパネル20のデータ電極8、走査電極3及び維持電極4に接続され、それぞれの電極に印加するための電圧を発生する。
【0025】
図2は、本発明の一実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の駆動時間割構成及び駆動信号を示す説明図である。図2に示すように、1フィールドは最初にある初期化期間とそれに続く8つのサブフィールドSF1〜SF8とで構成されており、各サブフィールドはそれぞれ書き込み期間、維持期間及び消去初期化期間で構成されている。サブフィールドSF1〜SF8は順番に処理され、全ての処理は1フィールドの期間内で行われる。
【0026】
各サブフィールドにおける書き込み期間には各走査電極3に順に走査パルスを印加するとともに所望のデータ電極8にデータパルスを印加することにより、走査パルスを印加した走査電極3とデータパルスを印加したデータ電極8の交差部の放電セル27において書き込み動作が行われる。書き込み期間に続く維持期間において走査電極3及び維持電極4に維持パルスを交互に印加することにより、書き込み動作が行われた放電セル27で発光維持動作が行われる。例えば図2に示すように、サブフィールドSF2の維持期間では走査電極3及び維持電極4にはそれぞれ4つの維持パルスが印加され、維持パルスが印加される度に走査電極3と維持電極4との間で発光維持放電が起こることによって発光維持放電の回数に対応した「4」のレベルの輝度が得られる。同様にサブフィールドSF3においては「8」のレベルの輝度が得られる。
【0027】
以上のように書き込み期間は発光する放電セルを選択する期間であり、維持期間は各サブフィールド毎の重み付けに基づく所定の回数の発光維持放電が行われる期間である。また、維持期間に続く消去初期化期間では維持期間で発生した発光維持放電を停止させるとともに各放電セルにおいて初期化を行い、各放電セルの発光状態によって次のサブフィールドでの動作が影響を受けないようにする。
【0028】
図3は各サブフィールドの重み付けおよび重み付け倍数と維持パルス数との関係を示すテーブルであり、左半分のSF1〜SF8は各サブフィールドSF1〜SF8における発光輝度に対応した重み付けを表し、右半分のSF1〜SF8は各サブフィールドSF1〜SF8における維持パルス数を表す。ここで、各サブフィールドに与えられた重み付けと同数の維持パルスを走査電極3及び維持電極4にそれぞれ印加して発光維持動作を行う場合を1倍モードとするとき、1倍モードの維持パルス数をn倍した数の維持パルスを印加する場合をn倍モードといい、nを重み付け倍数という。
【0029】
図3に示すように最大の重み付け倍数を3とした場合、明るさを連続的に変化させるために重み付け倍数を1〜3の間の小数点を含む数で変化させている。各サブフィールドでの維持パルス数すなわち発光維持回数は、1倍モードにおいて発光輝度に対応した重み付けに応じて設定され、n倍モードにおいては重み付け倍数と各サブフィールドの重み付けとを掛けた数としているが、重み付け倍数が小数点を含んでいる場合は、重み付けと重み付け倍数とを掛けた数の小数点以下を切り捨て、四捨五入あるいは繰り上げて整数にすることにより維持パルス数を設定する。
【0030】
本実施の形態では図3に示すように、サブフィールドSF2〜SF8における維持パルス数は重み付け倍数と各サブフィールドの重み付けとを掛けた数に設定しているが、最小の発光輝度に対応して重み付けされたサブフィールドSF1における維持パルス数は重み付け倍数によって変わらないように1倍モードの維持パルス数である1に固定されている。すなわち走査電極3及び維持電極4にそれぞれ印加される維持パルス数はサブフィールドSF1では常に1である。なお、図2は2倍モードの場合を表したものである。
【0031】
図3のテーブルに従って映像表示を行う場合、画面全体の明るさに応じて1倍モード〜3倍モードの間で切り換える。すなわち、画面全体が明るい場合には1倍モードで映像表示を行い、画面全体が暗い場合には3倍モードで映像表示を行い、その間では適宜モードを切り換える。これにより、画面全体が暗い場面においても暗い雰囲気を保ちながらしっかりとした映像を得ることができ、画面を見ている者に明るさの変化を感じさせること無く明るさを調整することができる。
【0032】
また、サブフィールドSF1における維持パルス数は重み付け倍数によって変わらないように固定されているので、画面全体が暗い場面のとき、すなわち重み付け倍数が大きく総維持パルス数が多い駆動条件の場合においても、黒の輝度と黒の次に低い階調を表現する放電セルの輝度との輝度差を常に最小にすることができる。従って重み付け倍数が大きくなった場合に、黒の次に低い階調を表現するのに用いるサブフィールドSF1の発光維持放電の回数が重み付け倍数の増加につれて多くなる従来の場合に比べて、黒の輝度と黒の次に低い階調を表現する放電セルの輝度との輝度差を小さくすることができるので黒近辺の画質劣化を防止することができる。
【0033】
本実施の形態では画面全体の明るさに応じて重み付け倍数を変えているが、この画面全体の明るさは表示画面全体の平均輝度の値であり、入力された映像信号から信号レベル検出手段24によって検出することによって得られ、これを映像信号レベルとしている。すなわち、本実施の形態では、映像信号レベルに応じて各サブフィールドにおける発光輝度を変化させて映像表示を行っており、最小の発光輝度に対応して重み付けされたサブフィールドSF1における発光輝度を映像信号レベルに応じて変えないようにしている。
【0034】
また、映像信号レベルを、表示画面の中央部を含んだ所定の範囲における平均輝度の値としてもよい。この場合、表示画面全体の平均輝度を求める場合に比べて平均輝度を求める範囲が狭いため、映像信号レベルの検出を容易に行うことができる。
【0035】
また、映像信号レベルを、表示画面の所定の1画素、例えば表示画面中央の1画素におけるピーク輝度の値とすることができる。この場合、表示画面全体及び複数の画素を含む所定の範囲を評価する場合に比べて、映像信号レベルの検出を容易に行うことができる。
【0036】
次に、本発明のプラズマディスプレイ装置における階調表現方法の一実施の形態について図4を用いて説明する。
【0037】
図4は画面全体が暗い場合に使用する重み付け倍数が3(3倍モード)の場合を示しており、1フィールドを8つのサブフィールドに分割し、サブフィールドSF1〜SF8の発光輝度に対応した重み付けをそれぞれ「1」、「2」、「4」、「8」、「16」、「32」、「64」、「128」として配置する。前述したようにサブフィールドSF1での維持パルス数を1としており、サブフィールドSF2〜SF8での維持パルス数を発光輝度に対応した重み付けと重み付け倍数とを掛けた数としている。図4のテーブルの左欄は階調数を表しており、テーブル中の「○」は各階調数の映像を表示する場合に発光維持動作を行うサブフィールドを表している。例えば、階調「1」を表現する場合、サブフィールドSF1における書き込み期間においてのみ書き込み動作を行うことにより、サブフィールドSF1の重みである「1」に相当する発光維持動作が行われ、階調「1」が表現される。また次の階調である階調「2」を表現する場合は、サブフィールドSF2においてのみ書き込み動作を行うことで階調「2」に相当する発光維持動作が行われる。そして、図4に示すように階調「3」以上の階調においてはサブフィールドSF1での発光維持動作を行わないようにしている。
【0038】
例えば階調「37」を表現する場合はサブフィールドSF3及びサブフィールドSF6において発光維持動作を行うことにより階調「37」を表現しており、サブフィールドSF1においては発光維持動作を行っていない。この場合、階調「36」を表現する場合と維持パルス数が同数であるため、発光させるサブフィールドの発光量は階調「36」と階調「37」とで同じになり、維持パルス数である「108」に相当する大きさになる。また、階調「38」を表現する場合の発光量は維持パルス数である「114」に相当する大きさとなる。
【0039】
ここで、仮に階調「37」を表現する際にサブフィールドSF1において発光維持動作を行った場合、発光量は維持パルス数「109」に相当する大きさになるが、階調「36」と階調「38」との間の発光量の差すなわち輝度差に比べて階調「36」と階調「37」との間の輝度差は非常に小さくなる。このため、階調「37」を表現する場合サブフィールドSF1の発光維持動作を行わなくても表示にほとんど影響がないため、本実施の形態ではサブフィールドSF1の発光維持動作を行わないようにしている。このように表示にほとんど影響を与えないという効果は、より高い輝度の表示を行うために重み付け倍数を大きくした場合においてより顕著なものとして認められる。また、データドライバの消費電力は発光させる各サブフィールドの書き込み期間に行われる書き込み動作の回数に比例して増加するが、本実施の形態では階調「3」以上の階調においてはサブフィールドSF1での発光維持動作を行わないようにしているため、サブフィールドSF1での書き込み動作も行われずデータドライバの消費電力を低減することができる。
【0040】
このように重み付け倍数が大きく、所定の階調より高い階調を表示する場合、最小の発光輝度に対応して重み付けされたサブフィールドSF1の発光維持動作を行わなくても大きな階調の劣化が無く、かつサブフィールドSF1の書き込み期間における書き込み動作によるデータドライバの消費電力を低減することができる。
【0041】
なお、上記実施の形態で示したように重み付け倍数の最大値を3倍とする必要はなく、例えば5倍、10倍や6.5倍のように小数点を含む値であっても本発明を適用することができる。また重み付け倍数の刻み幅は0.125の等刻みである必要はなく、他の値または等刻みでなくてもよい。またサブフィールド数及び各サブフィールドの重み付けの値も必ずしも上記実施の形態で使用した値である必要はなく、各サブフィールドの維持期間における発光維持の組み合わせによって階調を表現できるように重み付けされていれば同様の効果を得ることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、最小の発光輝度に対応して重み付けされたサブフィールドでの発光輝度を映像信号レベルに応じて変えないようにすることにより、各サブフィールドにおける発光輝度を映像信号レベルに応じて変化させて映像表示を行うプラズマディスプレイ装置において黒近辺の画質の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の構成図
【図2】同プラズマディスプレイ装置における1フィールドの駆動時間割構成及び駆動信号を示す説明図
【図3】同プラズマディスプレイ装置における各サブフィールドの重み付けと発光維持パルス数を示す説明図
【図4】同プラズマディスプレイ装置における階調表現方法を示す説明図
【図5】従来のプラズマディスプレイパネルの要部を示す斜視図
【図6】従来のプラズマディスプレイ装置における階調表現方法を示す説明図
【図7】従来のプラズマディスプレイ装置における1フィールドの駆動時間割構成及び駆動信号を示す説明図
【図8】従来のプラズマディスプレイ装置における1フィールドの駆動時間割構成及び駆動信号を示す説明図
【図9】従来のプラズマディスプレイ装置における各サブフィールドの重み付けと発光維持パルス数を示す説明図
【符号の説明】
3 走査電極
4 維持電極
8 データ電極
20 プラズマディスプレイパネル
21 データドライバ
22 走査ドライバ
23 維持ドライバ
24 信号レベル検出手段
25 維持パルス数設定手段
26 サブフィールド変換手段
27 放電セル

Claims (7)

  1. 1フィールドは、発光輝度に対応して重み付けされたサブフィールドを複数有し、1フィールド内の各サブフィールドにおける発光輝度を映像信号レベルに応じて変化させて映像表示を行うプラズマディスプレイ装置において、映像信号に応じて発光の有無を制御される複数のサブフィールドの中で、最小の発光輝度に対応して重み付けされたサブフィールドにおける発光輝度を、前記映像信号レベルに応じて変化させないようにしたことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 1フィールドは、発光輝度に対応して重み付けされかつその重み付けに応じて発光維持回数が設定されたサブフィールドを複数有し、1フィールド内の各サブフィールドにおける発光維持回数を映像信号レベルに応じて所定倍して映像表示を行うプラズマディスプレイ装置において、映像信号に応じて発光の有無を制御される複数のサブフィールドの中で、最小の発光輝度に対応して重み付けされたサブフィールドにおける発光維持回数を、前記映像信号レベルに応じて変えないようにしたことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  3. 映像信号レベルを、表示画面全体の平均輝度の値としたことを特徴とする請求項1または2記載のプラズマディスプレイ装置。
  4. 映像信号レベルを、表示画面の中央部を含んだ所定の範囲における平均輝度の値としたことを特徴とする請求項1または2記載のプラズマディスプレイ装置。
  5. 映像信号レベルを、表示画面の所定の1画素におけるピーク輝度の値としたことを特徴とする請求項1または2記載のプラズマディスプレイ装置。
  6. 所定の階調より高い階調の映像表示を行う場合には、映像信号に応じて発光の有無を制御される複数のサブフィールドの中で、最小の発光輝度に対応して重み付けされたサブフィールドでの発光維持動作を行わないことを特徴とする請求項1または2記載のプラズマディスプレイ装置。
  7. 所定の階調を、黒表示の次に低い階調としたことを特徴とする請求項6記載のプラズマディスプレイ装置。
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