JP4162992B2 - 抗菌活性を有する新規マクロライド - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、改良された活性及び安定性を有する新規マクロライド抗生物質、感染症の処置のためのそのような抗生物質の使用及びそのようなマクロライドを含有する組成物に関する。
【0002】
マクロライド抗生物質に対する関心は、これらの化合物がグラム陽性病原体に対して非常に有効、かつ安全である種類の薬剤であるため、ますます増加している。グラム陽性球菌分離株におけるエリスロマイシンA耐性の広範囲な広がりにより、改良された活性、安定性及び抗菌スペクトルを有する新規誘導体の緊急の必要性が提起された。半合成によりエリスロマイシンA(1)から誘導された2個の最も成功した第二世代の薬剤は、ベックマン転位(図1)から生じたその6−O−メチル誘導体クラリスロマイシン(2)及び15員アザリド(azalide)アジスロマイシン(3)であった。しかし、改良された薬物動態を特徴としているが、これらの薬剤のうちで、細菌分離株に対してマクロライド−リンコサミド−ストレプトグラミンB(MLS B)交差耐性を示す有意な活性を有するものはなかった。
【0003】
【化9】
Figure 0004162992
【0004】
マクロライド抗生物質のケトライド類の多くの異なる半合成第三世代誘導体が記載され、最も効力のあるものはHMR3647又はテリスロミシン(telithromycin)(4)である((EP 680967 A1 (1995); FR 2732684 A1 (1996); Bioorg. Med. Chem. Lett. (1999), 9(21), 3075-3080.) 及びABT 773 (WO 9809978 (1998); J. Med. Chem. 2000, 43, 1045)。しかし、記載されているこれらの薬剤のうち、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)における構成性MLSB耐性を克服できたものは、今までのところはない。
【0005】
本発明は、改良された生物学的特性及び改良された安定性を有する、式Iの新規マクロライド抗生物質を提供する。
【0006】
【化10】
Figure 0004162992
【0007】
〔式中、
1は、水素、シアノ、−S(L)m2、−S(O)(L)m2又は−S(O)2(L)m2であり;
Lは、−(CH2n−又は−(CH2nZ(CH2n −を表し;
mは0又は1であり;
nは1、2、3又は4であり;
n′は0、1、2、3又は4であり;
Zは、O、S又はNHであり;
2は、水素、アルキル、ヘテロシクリル又はアリール(ここで、ヘテロシクリル及びアリール基は更に置換されていてもよい)であり;
*は、(R)又は(S)形態のキラル中心を示す〕 及び薬学的に許容されうるその酸付加塩又はそのインビボ開裂性エステル。
【0008】
これらの化合物は、新規であり、グラム陽性及び選択されたグラム陰性微生物に対して強力な抗菌特性を有する。したがって、これらはブドウ球菌(staphylococci)、連鎖球菌(streptococci)及び肺炎球菌(pneumococci)のようなグラム陽性病原体、ならびにインフルエンザ菌(H. influenzae)のような幾つかのグラム陰性株に対して有用であり、感受性微生物により引き起こされる感染を処置又は予防する、ヒト又は動物用医薬品において使用できる。
【0009】
3位のキラル中心は、好ましくは(S)配置であるが、4位の中心は、好ましくは(R)配置である。
【0010】
本明細書で使用されるように、用語「アルキル」は、炭素原子1〜12個、好ましくは炭素原子1〜6個を有する、直鎖状又は分岐鎖状飽和炭化水素基を言及する。そのような基は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、第三級ブチル、ペンチル、ヘキシル等である。
【0011】
用語「ハロゲン」は、塩素、臭素又はヨウ素を言及する。
【0012】
用語「アリール」は、炭素原子6〜14個の核を1個以上有する6員芳香族基を言及する。例は、フェニル、ナフチル、アントリル及びフェナントリルである。これらの基は、例えば、フェニル、アルキル、低級アルコキシ、例えば、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ若しくはn−ブトキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ又はニトロで更に置換されていてもよい。
【0013】
本明細書で使用されるように、用語「ヘテロシクリル」は、酸素、窒素及び/又は硫黄からなる群より選択されるヘテロ原子を少なくとも1個含む、不飽和又は飽和、非置換又は置換5員、6員若しくは7員(単環式又は二環式)複素環式環系を言及する。代表的な複素環式置換基には、例えば下記の基が含まれるが、これらに限定されない:
ピペリジニル、モルホリニル、2−、3−又は4−ピリジル、ピロリジニル、ピペラジニル、1H−ピラゾール−1−イル、1H−〔1,2,4〕トリアゾール−1−イル、1H−イミダゾール−1−イル、ピラジニル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラゾリル、トリアジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、1H−テトラゾリル、2H−エトラゾリル、チエニル、フリル、1H−アゼピニル、テトラヒドロチオフェニル、3H−1,2,3−オキサチアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジチオリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、4H−1,2,4−オキサジアジニル、1,2,5−オキサチアジニル、1,2,3,5−オキサチアジアジニル、1,3,4−チアジアゼピニル、1,2,5,6−オキサトリアゼピニル、1,6,3,4−ジオキサジチオパニル、オキアゾリジニル、テトラヒドロチエニル等、又は縮合複素環式環系、例えば、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、1H−ベンズトリアゾリル、1H−イミダゾ〔4,5−c〕ピリジニル、5H−イミダゾ〔4,5−c〕ピリジニル、1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−1−イル、3H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、チエノ〔2,3−b〕ピリジニル、ベンゾチアゾリル、1H−ベンゾイミダゾリル、1H−インドリル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、プリニル、例えば9H−プリン−9−イル、6−アミノ−9H−プリン−9−イル等。
【0014】
アリール又はヘテロシクリル基は、1個以上の置換基により更に置換されていてもよい。そのような置換基には、例えば、アルキル基、例としては上記と同義のもの、アルコキシ基、例としては、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ若しくはブチルオキシ、ハロゲン、例としては、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素、ハロゲン置換アルキル基、例としてはトリフルオロメチル、トリクロロエチル、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ、メルカプト、ヒドロキシ、カルバモイル、カルボキシル基、オキソ基、又は上記で定義された非置換若しくは置換アリール、又はヘテロシクリルが含まれる。複素環基の特に好ましい置換基は、アルキル、アルコキシ、オキソ、アミノ、アルキルアミノ又はジアルキルアミノである。好ましい置換複素環式環の例は、1H−ピリミジン−2,4−ジオン−1−イル、1H−ピリミジン−2,4−ジオン−5−メチル−1−イル、1H−ピリミジン−4−アミノ−2−オン−1−イル、6−アミノ−9H−プリン−9−イル、6−ジメチルアミノ−9H−プリン−9−イル、3−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル、3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル、3−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル、3−(ピリジン−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル、3−(ピリジン−3−イル)−1H−〔1,2,4〕トリゾール−1−イル又は3−(ピリジン−4−イル)−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−1−イルである。
【0015】
式Iの好ましい化合物は、Lが−(CH2nであり、そしてnが0、1、2又は3である化合物である。更に好ましいものは、R2がアリール又はヘテロシクリル、特にR2がフェニル、ジアルコキシフェニル、6−アミノ−9H−プリン−9−イル又はピリジニル−1H−ピラゾール−1−イルである式Iの化合物である。
【0016】
式Iの特に好ましい化合物は、下記の表1のものである。
【0017】
【表1】
Figure 0004162992
Figure 0004162992
Figure 0004162992
Figure 0004162992
【0018】
所望であれば、式Iの化合物を薬学的に許容されうる酸付加塩に変換できる。塩の形成は、それ自体既知であり、当業者に周知の方法により室温で実施される。無機塩の塩ばかりでなく、有機酸の塩も考慮される。塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等がそのような塩の例である。
【0019】
更に化合物を、インビボ開裂性エステル、例えば、糖部分の2′−ヒドロキシ基を有するエステルに変換でき、そのようなエステルは、例えば、酢酸エステル、ピバロイルエステル、酒石酸エステル、マレイン酸エステル、コハク酸エステル等である。これらのエステルは、当該技術で既知の方法、例えば適切な無水物を用いる反応により調製できる。
【0020】
本明細書の化合物及び薬学的に許容されうるその酸付加塩又はそのインビボ開裂性エステルは、抗菌性治療法として有用である。式Iの化合物は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)及び肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)株のような選択された病原性細菌に対して優れた抗菌活性を有する。したがって、感染症、特にブドウ球菌により引き起こされる感染症、例えば、敗血症、皮膚感染、軟組織感染、外傷、手術又は異物の挿入後の深部感染、肺炎、関節炎、骨液包炎及び骨髄炎、連鎖球菌により引き起こされる感染、例えば、敗血症、皮膚感染、軟組織感染、外傷、手術又は異物の挿入後の深部感染、咽頭炎、肺炎、気管支肺炎、気管支炎、耳炎、副鼻腔炎及び猩紅熱を処置する薬剤として使用できる。
【0021】
更に式Iの化合物は、細菌、例えばインフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)、モラクセラカタラーリス(Moraxella catarrhalis)、リケッチア(rickettsiae)、エリッチア(ehrlichiae)、肺炎マイコプラズマ(Mycoplaslna pneumoniae)、ナイセリア属(Neisseria spp.)、クラミジア属(Chlamydia spp.)、レジオネラ属(Legionella spp.)、ウレアプラズマウレアチクス(Ureaplasma urealyticum)により、又はマクロバクテリア属(Mycobacterium spp.)の感受性株により引き起こされる感染を処置する薬剤として使用できる。
【0022】
化合物の抗菌活性は、標準微量希釈法(National Committee for Clinical Laboratory Standards. 1997. Methods for dilution antimicrobial susceptibility tests for bacteria that grow aerobically, 4th edition. Approved standard M7-A4. National Committee for Clinical Laboratory Standards, Wayne, Pa)により測定した。最小阻害濃度(MIC)(μg/ml)として表した活性を下記の表2に示す。
【0023】
【表2】
Figure 0004162992
【0024】
Haemophilus influenzaeに対する本発明の化合物の生物学的活性は、HTM培地を使用する標準寒天希釈法(National Committee for Clinical Laboratory Standards. 1997. Methods for dilution antimicrobial susceptibility tests for bacteria that grow aerobically, 4th edition. Approved standard M7-A4. National Committee for Clinical Laboratory Standards, Wayne, Pa)により測定した。選択された基準化合物のMICと共にこれらのMICを表3に示す。
【0025】
【表3】
Figure 0004162992
【0026】
本発明の化合物は、薬剤として使用できる。これらは良好な経口吸収性を有する。したがって本発明の更なる実施態様は、例えば、経腸(経口)投与医薬調製物の形態の、式Iの化合物、薬学的に許容されうるその酸付加塩又はそのインビボ開裂性エステルを含む、感染症を処置及び予防する薬剤である。本発明の生成物は、例えば、錠剤、コーチング剤、糖衣錠、硬質及び軟質ゼラチンカプセル剤、溶剤、乳剤若しくは懸濁剤のような剤形で経口的、又は坐剤のような剤形で経腸的、又は、例えば注射により非経口的又は、例えば局所投与により局部的に投与でき、好ましくは、化合物は経口投与される。
【0027】
これらの化合物を含有する医薬組成物は、当業者に周知の従来の手順、例えば、成分を非毒性であり不活性な治療上適合性のある適切な固体又は液体担体物質、及び所望であれば通常の医薬補助剤と一緒に投与形態に組み合わせることにより調製できる。
【0028】
化合物は、最終的に、経口、非経口又は局所投与形態に適した組成物に組み込まれることが考慮される。本発明の組成物は、任意の成分として、医薬調製物の製造に通常使用される多様な補助剤のうちのどれでも含むことができる。したがって、例えば、本発明の組成物を所望の経口投与形態に配合するには、任意の成分として、充填剤、例としては水酸化アルミニウム炭酸カルシウム共沈物、リン酸二カルシウム又は乳糖;分解剤、例としてはトウモロコシデンプン;滑剤、例としてはタルク、ステアリン酸カルシウム等を使用してよい。しかし、ここで名称を挙げた任意の成分は、例としてのみ示されたのであり、本発明は、その使用によって制限されないことを十分に理解するべきである。当該技術に周知の他のそのような補助剤を、本発明の実施するために使用できる。
【0029】
そのような担体物質として適切なものは、無機のみならず、有機の担体物質である。したがって、錠剤、コーチング剤、糖衣錠及び硬質ゼラチンカプセル剤では、例えば、乳糖、トウモロコシデンプン又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩を使用することができる。軟質ゼラチンカプセル剤の適切な担体は、例えば、植物油、蝋、脂肪並びに半固体及び液体ポリオールである(しかし、活性物質の性質次第では、軟質ゼラチンカプセル剤の場合は、担体を必要としない)。溶剤及びシロップ剤の調製のために適切な担体物質は、例えば、水、ポリオール、サッカロース、転化糖及びグルコースである。坐剤のために適切な担体物質は、例えば、天然又は硬化油、蝋、脂肪及び半液体又は液体ポリオールである。
【0030】
医薬補助剤としては、通常の防腐剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色剤、風味料、浸透圧を変える塩、緩衝剤、被膜剤及び酸化防止剤が考慮される。
【0031】
式Iの化合物及びその酸付加塩又はそのインビボ開裂性エステルは、非経口投与に使用でき、そのために、好ましくは、水若しくは等張食塩水のような慣用の薬剤により希釈される凍結乾燥物又は乾燥粉末として、注射用調製物に調製される。
【0032】
式Iの化合物及びその酸付加塩又はそのインビボ開裂性エステルは、局所投与に使用でき、そのために、好ましくは軟膏、クリーム剤又はゲル剤として調製物に調製される。
【0033】
哺乳動物、ヒト及び非ヒトにおける感染症の予防及び処置のため、約10mg〜約2000mg、特に約50mg〜約1000mgの1日投与量が通常であり、当業者には、投与量は哺乳動物の年齢、状態及び予防又は処置される疾患の種類にも左右されることが理解される。1日投与量は、単回用量又は数回に分けた用量により投与できる。約100mg、250mg、500mg及び1000mgの平均的単回用量が考慮できる。
【0034】
本発明の化合物は、当該技術で周知の方法、例えば、最初にBakerらによりJ. Org.Chem. 1988, 53, 2340 - 2345に記載されたように、容易に入手可能であるテンプレート分子2′−O−アセチル−4″−O−ベンジルオキシシカルボニル−6−O−メチル−11−デオキシ−10,11−ジデヒドロエリスロマイシンA(6):
【0035】
【化11】
Figure 0004162992
【0036】
の化学的改質により調製できる。テンプレート分子(6)は、BakerらによりJ. Org.Chem. 1988, 53, 2340 - 2345において、AgouridasらによりJ. Med. Chem. 1998, 41, 4080 - 4100において発表された修整された手順、すなわち、スキーム1に記述されている手順に従って、半合成6−O−メチル誘導体クラリスロマイシン(2)から出発することにより合成された。
【0037】
【化12】
Figure 0004162992
【0038】
スキーム1:試薬及び条件:a)Ac2O、CH2Cl2、室温;b)PhCH2OCOCl、DMAP、CH2Cl2、−30℃;c)NaHMDS、1,1′−カルボニルジイミダゾール(CDI)、THF、−78℃;d)DBU、ベンゼン、還流
クラリスロマイシン(2)のデソサミン部分の2′−ヒドロキシ基を、塩化メチレン中の無水酢酸により、塩基を加えないで処理することにより選択的に保護して、化合物7をほぼ定量収率で得た。続いて、7を塩化メチレン中のクロロギ酸ベンジル及び4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)により−30℃で処理することにより、ベンジルオキシカルボニル保護基を4″−ヒドロキシ基に選択的に導入して、二重に保護されたクラリスロマイシン8を得た。8をテトラヒドロフラン(THF)中のナトリウムヘキサメチルジシラザン及びカルボニルジイミダゾールにより−78℃で更に処理して、環状カーボネート19を得た。続いて、環状カーボネート19を、還流ベンゼン中、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−エン(DBU)によりβ−脱離に付して、保護エノン6を卓越した収率で得た。
【0039】
次に本発明に従って、保護エノン(6)を反応スキーム2に記述されたように更に反応させる。
【0040】
【化13】
Figure 0004162992
【0041】
式中、符号は上記と同義である。「Ac」はアセチル保護基を参照し、「Bz」はベンジル基を参照する。
【0042】
化合物6の12位のヒドロキシ基を、塩素化溶媒、例えば、塩化メチレン又はジクロロエタン中の適切なカルボン酸(R1COOH)、N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)及びN,N′−ジメチルアミノピリジン(DMAP)で処理してエステル化する(反応A)。抽出処理に続いて、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、一般式IVの対応するエステルを得る。
【0043】
同様の化合物を、下記の2反応工程による代替的方法で得ることができる。
化合物6を、2−ハロ酢酸、例えば、クロロ酢酸又はブロモ酢酸により(反応B)、反応Aの上記記載と同様の条件下でエステル化して、ハロアセチル誘導体IXを得る。
【0044】
次にハロアセチル誘導体IXを、アセトン中、適切なチオール(R1H)により、塩基、例えば、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−エン(DBU)、K2CO3、NEt3の存在下、出発材料が残留しなくなるまで処理する(反応C)。反応は典型的に30分間〜3時間続く。水溶液による処理に続いて、粗物質をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、生成物IVを高収率で得る。同様にして、ハロ酢酸誘導体IXをテトラアルキルアンモニウムシアニド、例えばテトラエチルアンモニウムシアニドで処理して、式I(式中、R1は−CNである)の化合物を形成する。
【0045】
次に化合物IVを、非プロトン性溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)又はテトラヒドロフラン(THF)中、アルカリ金属塩基、例えば、NaH又はカリウムtert−ブトキシドにより、−20℃〜20℃の範囲の温度で、30分間〜5時間(反応D)、薄層クロマトグラフィー(TLC)より出発材料が残留していないことが判断されるまで処理する。塩基の量は、通常、出発化合物に対して1〜3当量である。次に反応混合物を、ジエチルエーテルと0.5M KH2PO4に分配する。抽出工程で単離した粗物質を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより更に精製して、生成物Vを、ジアステレオマー2個の多様な比率の混合物として得る。
【0046】
Vのクラジノース部分の選択的切断は、アルコール溶媒、例えば、メタノール又はエタノール中の1〜5%HClを、室温、好ましくは−15℃〜40℃で12〜72時間用いる(反応E)、当該技術に既知の方法により実施される。次に溶媒を除去し、粗生成物を適切な有機溶媒に取る。溶液を、pH8〜13の範囲の塩基性水溶液で洗浄する。次に抽出工程で得た粗生成物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより更に精製して、生成物VIを、ジアステレオマー2個の多様な比率の混合物として得る。
【0047】
VIの酸化は、AgouridasらによりJ. Med. Chem. 1998, 41, 4080-4100に記載されているように、塩素化溶媒、例えば、塩化メチレン又はジクロロエタン中の1,2−ジクロロエタンEDC・HCl、ジメトキシスルホキシド(DMSO)及びトリフルオロ酢酸ピリジニウムを用いて、−15℃から室温の範囲の温度で、1〜5時間実施される(反応F)。次に反応混合物をNaHCO3溶液でクエンチし、水相から分離し、乾燥させ、蒸発させて、粗生成物を得て、それをシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより更に精製して、ケトライドVIIを、ジアステレオマー2個の多様な比率の混合物とし得る。
【0048】
VIの酸化もまた、S.F. MartinらによりJ. Am. Chem. Soc 1997, 119, 3193-3194に記載されているように、塩素化溶媒、例えば、塩化メチレン中の(1,1,1−トリアセトキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードオキソール−3−(1H)−オン(Dess-Martin試薬)を、−20℃から室温の範囲の温度で1〜5時間使用して実施できる。
【0049】
VIIの2′−ヒドロキシ基の最終脱保護は、アルコール溶媒、例えば、メタノール又はエタノール中で化合物を12〜72時間撹拌することにより達成される(反応G)。溶媒を蒸発させて、目的の式Iの脱保護生成物を、単一のジアステレオマーとして得る。
【0050】
下記の実施例は本発明を例示しているが、どのようにも限定的であることを意味しない。
【0051】
以下の明細書において、特定の略語が繰り返し使用される。それらには下記が含まれる:TLC 薄層クロマトグラフィー;
HPLC 高速液体クロマトグラフィー;
DMSO ジメチルスルホキシド;
DBU ジアザビシクロウンデカン;
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン(Huenig塩基);
DIAD ジイソプロピルアザジカルボキシラート;
DMF ジメチルホルムアミド;
THF テトラヒドロフラン;
DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド;
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン;
EDC・HCl N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩;
fは、薄層クロマトグラフィーにより化合物が保持されていることを示す;
KOtBu カリウムtert−ブチラート;
MS 質量分析;
NMR 核磁気共鳴;
ISP イオンスプレー。
【0052】
実施例1:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−フェニルエチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−1、R1が〔2−フェニルエチル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕Weissbach et al., Chem. Ber. 1929, 62, 2423に従って、2−フェニルエタンチオール及びクロロ酢酸から〔〔2−フェニルエチル〕チオ〕酢酸を調製した。
【0053】
B〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔〔2−フェニルエチル〕チオ〕アセタート〕(IV−1):
CH2Cl2 10ml中の(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン−2′−アセタート−4″−(フェニルメチルカルボナート)(6)300mg(331μmol)、〔〔2−フェニルエチル〕チオ〕酢酸209mg(994μmol)及びDMAP 80mgのアルゴン下に保持した溶液に、CH2Cl2 5ml中のDCC 200mg(994μmol)の溶液を、シリンジポンプにより6時間かけて滴加した。添加後、溶液を室温で更に12時間撹拌した。混合物を0.5M KH2PO4溶液に注ぎ、CH2Cl2で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。得られた半固体を酢酸エチル(25ml)に取り、濾過し、蒸発させて、油状物を得て、それをフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル中1%NEt3)により精製した。純粋な生成物を含む画分を合わせ、蒸発させ、減圧下で乾燥させて、無色の泡状物を得た。収量:334mg(92%)。Rf:0.35(酢酸エチル中1%NEt3)。
【0054】
【表4】
Figure 0004162992
【0055】
C〕(3R又はS,3aR,4R又はS,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−フェニルエチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;ジアステレオマー2個の混合物(V−1):
無水DMF 8.5ml中のエステルIV−1 321mg(296μmol)のアルゴン下に保持した氷***液に、THF中のKOtBuの1M溶液445μlを30分間かけて1滴ずつ加えた。得られた混合物を0℃で60分間撹拌し、次にジエチルエーテルと0.5M KH2PO4溶液に分配した。有機層を3%NaHCO3溶液及びブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル中1%NEt3)により精製した。適切な画分を蒸発させて、生成物V−1 135mg(58%)をジアステレオマー2個の2:1混合物として得た。Rf:0.31(酢酸エチル中1%NEt3)。
【0056】
D〕(3R又はS,3aR,4R又はS,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−フェニルエチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;ジアステレオマー2個の混合物(VI−1):
V−1 185mg(171μmol)を、3%HClを含有するメタノール15mlに溶解した。溶液を室温で24時間保持し、蒸発させた。粗塩酸塩をCH2Cl2に再溶解し、5%NaHCO3及びブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。フラッシュクロマトグラフィーに付して、VI−1 113mg(84%)を無色のガラスとして得た。ジアステレオマー2個の2:1混合物。Rf:0.44(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH=1/1/0.01)。
【0057】
E〕(3R又はS,3aR,4R又はS,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−フェニルエチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;ジアステレオマー2個の混合物(VII−1):
CH2Cl2 1.5ml中のVI−1 104mg(131μmol)、EDC・HCl 168mg及びDMSO 168μlのアルゴン下に保持した懸濁液に、CH2Cl2 3.0ml中のトリフルオロ酢酸ピリジニウム169mgの溶液を加えた。得られた黄色の溶液を60分間撹拌し、次に5%NaHCO3溶液に注いだ。有機層を分離し、3%NaHCO3及びブラインで洗浄し、過剰DMSOを除去し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。フラッシュクロマトグラフィーに付して、保護ケトライドVII−1をジアステレオマー2個の2:1混合物として定量収率で得た。Rf:0.44(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH=1/1/0.01)。
【0058】
F〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−フェニルエチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−1):
保護ケトライドVII−1をメタノール10mlに溶解し、室温で72時間撹拌した。溶媒を除去して、目的化合物I−1を単一のジアステレオマーとして得た。MS(ISP):748.5(MH+)。
【0059】
【表5】
Figure 0004162992
【0060】
実施例2:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−フェニルプロピル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−2、R1が〔3−フェニルプロピル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕Weissbach et al., Chem. Ber. 1929, 62, 2423に従って、3−フェニルプロパンチオール及びクロロ酢酸から〔〔3−フェニルプロピル〕チオ〕酢酸を調製した。
【0061】
B〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔〔3−フェニルプロピル〕チオ〕アセタート〕(IV−2):
6 300mg及び〔〔3−フェニルプロピル〕チオ〕酢酸209mgから、実施例1Bと同様に調製した。目的生成物IV−2 334mgを得た。Rf:0.47(酢酸エチル中1%NEt3)。
【0062】
【表6】
Figure 0004162992
【0063】
C〕(3R又はS,3aR,4R又はS,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3−フェニルプロピル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;ジアステレオマー2個の混合物(V−2):
DMF 8.5ml中のKOtBu 431μlを用いて、IV−2 316mgを実施例1Cの記載と同様に環化して、目的生成物V−2 165mgをジアステレオマー2個の1.5:1混合物として得た。Rf:0.37(酢酸エチル中1%NEt3)。
【0064】
D〕(3R又はS,3aR,4R又はS,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−フェニルプロピル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;ジアステレオマー2個の混合物(VI−2):
実施例1Dに従って、V−2 165mgをメタノリシスに付して、生成物VI−2 95mgをジアステレオマー2個の1.5:1混合物として得た。Rf:0.30(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0065】
【表7】
Figure 0004162992
【0066】
E〕(3R又はS,3aR,4R又はS,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−フェニルプロピル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−2):
VI−2 95mgを実施例1Eの記載と同様に酸化して、VII−2 84mgをジアステレオマー2個の1.5:1混合物として得た。Rf:0.44(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0067】
【表8】
Figure 0004162992
【0068】
F〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−フェニルプロピル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−2):
メタノール中でVII−2 84mgを最終脱保護して、I−2を単一のジアステレオマーとして得た。MS(ISP):762.4(MH+)。
【0069】
【表9】
Figure 0004162992
【0070】
実施例3:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔フェニルチオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−3、R1がフェニルチオである式Iの化合物)の調製
A〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔フェニルチオ〕アセタート〕(IV−3):
実施例1Bと同様に、6 300mgとフェニルチオ酢酸278mgをカップリングして、目的生成物IV−3 260mgを得た。Rf:0.55(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。MS(ISP):1056.4(MH+)。
【0071】
【表10】
Figure 0004162992
【0072】
B〕(3R又はS,3aR,4R又はS,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔フェニルチオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;ジアステレオマー2個の混合物(V−3):
実施例1Cに従って、IV−3 150mgを環化して、目的生成物V−3 69mgをジアステレオマー2個の3:1混合物として得た。Rf:0.46(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0073】
C〕(3R又はS,3aR,4R又はS,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔フェニルチオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;ジアステレオマー2個の混合物(VI−3):
V−3 70mgを実施例1Dに従って切断して、純粋な生成物VI−3 32mgをジアステレオマー2個の3:1混合物として得た。Rf:0.17(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0074】
【表11】
Figure 0004162992
【0075】
D〕(3R又はS,3aR,4R又はS,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔フェニルチオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−3):
VI−3 30mgを実施例1Eに従って酸化して、保護ケトライドVII−3 30mgをジアステレオマー2個の3:1混合物として得た。Rf:0.50(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0076】
E〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔フェニルチオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−3):
実施例1Fと同様に、VII−3 30mgを脱保護して、目的生成物I−3(30mg)を単一のジアステレオマーとして得た。Rf:0.43(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
MS(ISP):720.5(MH+)。
【0077】
【表12】
Figure 0004162992
【0078】
実施例4:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔(フェニルメチル)チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−4、R1が〔フェニルメチル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔(フェニルメチル)チオ〕アセタート〕(IV−4):
実施例1Bと同様に、6 500mgと〔(フェニルメチル)チオ〕酢酸503mgをカップリングして、目的生成物IV−4 600mgを得た。Rf:0.71(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0079】
【表13】
Figure 0004162992
【0080】
B〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔(フェニルメチル)チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−4):
IV−4 146mgを実施例1Cに従って環化して、目的生成物V−4 75mgを単一のジアステレオマーとして得た。Rf:0.65(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0081】
【表14】
Figure 0004162992
【0082】
C〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔(フェニルメチル)チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−4):
V−4 75mgを実施例1Dの記載と同様にメタノリシスに付して、生成物VI−4 46mgを得た。Rf:0.33(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0083】
【表15】
Figure 0004162992
【0084】
D〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔(フェニルメチル)チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−4):
VI−4 46mgを実施例1Eの記載と同様に酸化して、VII−4 44mgを得た。Rf:0.61(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0085】
【表16】
Figure 0004162992
【0086】
E〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔(フェニルメチル)チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−4):
VII−4 44mgの最終脱保護を実施例1Fの記載と同様に達成して、I−4 39mgを得た。Rf:0.47(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。MS(ISP):734.4(MH+)。
【0087】
【表17】
Figure 0004162992
【0088】
実施例5:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔メチルチオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−5、R1がメチルチオである式Iの化合物)の調製
A〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔メチルチオ〕アセタート〕(IV−5):
実施例IBと同様にして、6 500mg(552μmol)及びメチルチオ酢酸293mgから目的生成物IV−5 568mg(100%)を得た。Rf:0.7(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0089】
【表18】
Figure 0004162992
【0090】
B〕(3R又はS,3aR,4R又はS,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔メチルチオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;ジアステレオマー2個の混合物(V−5):
実施例1Cと同様に、IV−5 300mgをKOtBu溶液(1M)453μlで処理した。生成物V−5 165mg(55%)を、ジアステレオマー2個の9:1混合物として得た。Rf:0.66(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0091】
【表19】
Figure 0004162992
【0092】
C〕(3R又はS,3aR,4R又はS,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔メチルチオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;ジアステレオマー2個の混合物(VI−5):
実施例1Dと同様に、V−5をメタノール中のHClで処理して、目的生成物VI−6 96mg(93%)をジアステレオマー9:1混合物として得た。Rf:0.31(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0093】
【表20】
Figure 0004162992
【0094】
D〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔メチルチオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−5):
実施例1Eと同様に、(VI−5)90mgを酸化して、保護ケトライドVII−5 87mgを得た。Rf:0.61(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0095】
【表21】
Figure 0004162992
【0096】
E〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔メチルチオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−5):
(VII−5)87mgの最終脱保護を実施例1Fの記載と同様に達成して、I−5 66.4mg(81%)を単一のジアステレオマーとして得た。MS(ISP):658.2(MH+)。
【0097】
【表22】
Figure 0004162992
【0098】
実施例6:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔2,4−1H,3H−ピリミンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−6、R1が〔2−〔2,4−1H,3H−ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオである式Iの化合物)の調製
このケトライドに必要な側鎖先駆体の合成をスキーム3(工程A〜C)で概説する。
【0099】
【化14】
Figure 0004162992
【0100】
A〕〔〔2−ブロモエチル〕チオ〕酢酸メチルエステル:
〔〔2−ヒドロキシエチル〕チオ〕酢酸メチルエステル(3.39g、20mmol)(Ueda , Chem. Pharm. Bull. 1990, 38, 3035-3041に従って合成)及びトリフェニルホスフィン6.29g(20mmol)を、CH2Cl2 50mlに溶解し、0℃に冷却した。臭素(1.13ml、22mmol)を滴加し、混合物を室温に温めた。溶液を、3時間加熱還流し、冷却し、色が消滅するまでNaHCO3水溶液をゆっくりと滴加してクエンチした。有機相を分離し、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮した。残留半固体をヘキサンで粉砕し、濾過し、蒸発させて、油状物を得て、それを球部から球部(bulb to bulb)へ蒸留して、無色の油状物3.0gを得た。沸点:100℃(0.3mmHg)。
【0101】
B〕〔〔2−〔2,4−(1H,3H)−ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕酢酸メチルエステル:
ウラシル3.36g及び(NH42SO4 2mgをヘキサメチルジシラザン25mlに撹拌しながら懸濁し、混合物を3時間加熱還流した。明澄な溶液を得た。これを真空下で濃縮し、ジクロロエタン75ml、メチル〔〔2−ブロモエチル〕チオ〕酢酸メチルエステル5.33g及びトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホナート6.67gを残渣に加えた。混合物を室温で60分間撹拌し、次に60℃で更に20時間保持した。溶液をジクロロエタンで希釈し、NaHCO3水溶液及び水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2中のエタノール0〜10%勾配)により精製し、イソプロピルエーテルで粉砕し、乾燥させた後、固体4.2gを得た。沸点:90℃。
【0102】
C〕〔〔2−〔2,4−(1H,3H)−ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕酢酸:
〔〔2−〔2,4−(1H,3H)−ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕酢酸メチルエステル4.0gをTHF(116ml)及び水(85ml)に溶解し、LiOH 3.15gを加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、THFを真空下で除去した。1N HClを加えて、pHを2〜3に調整し、溶液をNaClで飽和した。生成物を酢酸エチルで抽出し、有機抽出物を乾燥させ、蒸発させて、固体2.6gを得た。これをエタノールから再結晶させて、目的生成物1.56gを得た。沸点:145℃。MS(EI):230.1(M+)。
【0103】
【表23】
Figure 0004162992
【0104】
D〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔〔2−〔2,4−(1H,3H)ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕アセタート〕(IV−6):
下記の相違点を除いて、実施例1Bの記載と同様に、6 500mg及び〔〔2−〔2,4−1H,3H−ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕酢酸から、化合物IV−6を合成した:IV−6及びDMAPをCH2Cl2/ジオキサン1:1 15mlに溶解し、同時に、ジオキサン8.5ml中の〔〔2−〔2,4−(1H,3H)−ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕酢酸の溶液及びCH2Cl2 8.5ml中のDMAPの溶液を、シリンジポンプにより6時間かけて加えた。収量:355mg(58%)。Rf:0.36(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):1118.5(MH+)。
【0105】
【表24】
Figure 0004162992
【0106】
E〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔2,4−1H,3H−ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−6):
KOtBu溶液をNaH(60%分散)30mgと代える以外は実施例1Cの記載と同様にして、IV−6 258mgの環化をDMF中で実施した。この手順により、純粋な生成物V−6 70mgを単一のジアステレオマーとして得た。Rf:0.44(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):1118.5(MH+)。
【0107】
【表25】
Figure 0004162992
【0108】
F〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔2,4−1H,3H−ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−6):
V−6 70mgを実施例1Dに従って切断して、VI−6 43mgを得た。Rf:0.40(酢酸エチル/メタノール/NEt3 9:1:0.1)。MS(ISP):826.3(MH+)。
【0109】
【表26】
Figure 0004162992
【0110】
G〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔2,4−1H,3H−ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−6):
VI−6 43mgの酸化を実施例1Eの記載と同様に実施して、保護ケトライドVII−6 37mgを得た。Rf:0.35(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):824.2(MH+)。
【0111】
【表27】
Figure 0004162992
【0112】
H〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔2,4−1H,3H−ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−6):
実施例1Fと同様にして、VII−6 37mgの最終脱保護により、純粋なI−6 35mgを得た。MS(ISP):782.2(MH+)。
【0113】
【表28】
Figure 0004162992
【0114】
実施例7:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔5−メチル−2,4−1H,3H−ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−7、R1が〔2−〔5−メチル−2,4−1H,3H−ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕実施例6Aの記載と同様に、チミン及び〔〔2−ブロモエチル〕チオ〕酢酸メチルエステルから、〔〔2−〔5−メチル−2,4−(1H,3H)−ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕酢酸メチルエステルを合成した。沸点:75℃(ジイソプロピルエーテル)。
【0115】
B〕〔〔2−〔5−メチル−2,4−(1H,3H)−ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕酢酸:
実施例6Bに従って、〔〔2−〔2,4−(1H,3H)−5−メチルピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕酢酸メチルエステルから上記を得た。沸点:164℃(エタノール)。MS(EI):244.1(M+)。
【0116】
【表29】
Figure 0004162992
【0117】
C〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔〔2−〔5−メチル−2,4−(1H,3H)ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕アセタート〕(IV−7):
実施例6Dの記載と同様に、6 500mg及び〔〔2−〔5−メチル−2,4−(1H,3H)−ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕酢酸404mgから、化合物IV−7を合成した。収量:334mg(53%)。Rf:0.61(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):1132.3(MH+)。
【0118】
【表30】
Figure 0004162992
【0119】
D〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔5−メチル−2,4−1H,3H−ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−7):
DMF 6ml中のIV−7 180mg及びKOtBu 400mlを使用して、実施例1Cの記載と同様にして環化を実施した。収量:61mg(30%)。Rf:0.69(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。
【0120】
【表31】
Figure 0004162992
【0121】
E〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔5−メチル−2,4−1H,3H−ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−7):
V−7 61mgを、実施例1Dに従って、3%HCl含有メタノール10ml中で切断して、VI−7 27mgを得た。Rf:0.21(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):840.1(MH+)。
【0122】
【表32】
Figure 0004162992
【0123】
F〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔5−メチル−2,4−1H,3H−ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−7):
実施例1Eと同様に、VI−7 27mgを酸化して、VII−7 27mg(100%)を得た。Rf:0.51(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):838.5(MH+)。
【0124】
【表33】
Figure 0004162992
【0125】
G〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔5−メチル−2,4−1H,3H−ピリミジンジオン−1−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−7):
メタノール10ml中でVII−7 28mgを脱保護して、I−7 19.4mgを得た。Rf:0.36(アセトン/NH4OH 99:1)。MS(ISP):796.4(MH+)。
【0126】
【表34】
Figure 0004162992
【0127】
実施例8:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔キノリン−2−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−8、R1が〔2−(キノリン−2−イル)エチル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕〔〔2−(キノリン−2−イル)エチル〕チオ〕酢酸:
Il'ichev et al., J. Org. Chem. USSR 1971, 7, 2511の手順と同様にして、2−ビニルキノリン及びチオグリコール酸からこの化合物を調製した。MS(ISP):248.2(MH+)。
【0128】
B〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔〔2−(キノリン−2−イル)エチル〕チオ〕アセタート〕(IV−8):
実施例1Bに従って、6 400mg及び〔〔2−(キノリン−2−イル)エチル〕チオ〕酢酸328mgからIV−8を得た。収量:477mg。Rf:0.61(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0129】
【表35】
Figure 0004162992
【0130】
C〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−(キノリン−2−イル)エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−8):
IV−8 477mgを用いて、実施例1Cの記載と同様に環化を実施して、V−8 104mgを得た。Rf:0.66(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0131】
D〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−(キノリン−2−イル)エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−8):
実施例1Dに従って、V−8 104mgを3%HCl含有メタノール15ml中で切断して、VI−8 67mg(87%)を得た。Rf:0.20(酢酸エチル/メタノール/NEt3 9:1:0.1)。
【0132】
【表36】
Figure 0004162992
【0133】
E〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔キノリン−2−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−8):
VI−8 67mgを実施例1Eに従って酸化して、目的ケトライドVII−8 65mgを得た。Rf:0.27(酢酸エチル/メタノール/NEt3 9:1:0.1)。MS(ISP):841.3(MH+),421.5(〔MH2++)。
【0134】
F〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔キノリン−2−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H−テトロン;(I−8):
実施例1Fに従って、VII−8 65mgから脱保護を実施して、目的ケトライドI−8 26mgを得た。MS(ISP):799.4(MH+),400.8(〔MH2++)。
【0135】
【表37】
Figure 0004162992
【0136】
実施例9:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3−(4−ピリジニル)プロピル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−9、R1が〔3−(4−ピリジニル)プロピル〕チオである式Iの化合物)の調製
このマクロライドに必要な側鎖の合成(工程A〜C)をスキーム4に示す。
【0137】
【化15】
Figure 0004162992
【0138】
A〕エタンチオ酸、S−〔3−(4−ピリジニル)プロピル〕エステル:
ジイソプロピルアゾジカルボキシラート(9.8ml、51mmol)を、THF 125ml中のトリフェニルホスフィン13.3g(51mmol)の0℃に保持した溶液に滴加した。混合物を30分間撹拌し、次にTHF 50ml中の4−ピリジンプロパノール3.47g(25mmol)及びチオ酢酸3.6ml(51mmol)の溶液を加えた。撹拌を12時間続け、混合物を室温に温めた。黄色の溶液を真空下で濃縮し、残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:1)により精製して、目的生成物3.2g(65%)を黄色の液体として得た。Rf:0.20(酢酸エチル/ヘキサン1:1)。
【0139】
B〕〔3−〔(4−ピリジニル)プロピル〕チオ〕酢酸エチルエステル:
エタンチオ酸、S−〔3−(4−ピリジル)プロピル〕エステル(3.2g、16.4mmol)をエタノール50mlに溶解し、NaBH4 620mg(16.4mmol)を一度に加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、次にNaOEt 377mg(17.4mmol)及びブロモ酢酸エチル1.81ml(16.4mmol)を加えた。TLC分析が単一生成物の存在を示すまで、撹拌を続けた。水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させて、粗生成物3.4g(87%)を得て、それを更に精製しないで使用した。
【0140】
C〕〔〔3−(4−ピリジニル)プロピル〕チオ〕酢酸:
〔〔3−(4−ピリジニル)プロピル〕チオ〕酢酸エチルエチルエステル3.4g(14.3mmol)をジオキサン(40ml)に溶解し、2N NaOH 7.9ml(15.05mmol)を加えた。混合物を室温で12時間撹拌し、次に2N HCl 7.9ml(15.1mmol)で中和した。水を加え、水相を酢酸エチルで連続して抽出し、溶媒を除去した後、目的生成物704mg(23%)を白色の粉末として得た。MS(EI):212.2(MH+)。
【0141】
D〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔〔3−(4−ピリジニル)プロピル〕チオ〕アセタート〕(IV−9):
6 400mgと〔〔3−(4−ピリジニル)プロピル〕チオ〕酢酸210mgをカップリングして、目的化合物IV−9 413mgを得た。Rf:0.26(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.1)。
【0142】
【表38】
Figure 0004162992
【0143】
E〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3−(4−ピリジニル)プロピル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−9):
実施例1Cに従って、IV−9 413mgを環化して、V−9 88mgを単一のジアステレオマーとして得た。Rf:0.12(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.1)。MS(ISP):1099.5(MH+),550.6(〔MH2++)。
【0144】
【表39】
Figure 0004162992
【0145】
F〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3−(4−ピリジニル)プロピル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−9):
実施例1Dに従って、V−9 200mgをメタノリシスに付して、VI−9 109mgを単一のジアステレオマーとして得た。Rf:0.43(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):807.4(MH+),404.8(〔MH2++)。
【0146】
【表40】
Figure 0004162992
【0147】
G〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3−(4−ピリジニル)プロピル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−9):
VI−9 100mgを実施例1Eに従って酸化して、保護ケトライドVII−9 59mgを単一のジアステレオマーとして得た。Rf:0.60(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):805.4(MH+),403.8(〔MH2++)。
【0148】
【表41】
Figure 0004162992
【0149】
H〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3−(4−ピリジニル)プロピル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−9):
実施例1Fと同様に、VII−9 59mgを脱保護して、I−9を単一のジアステレオマーとして得た。Rf:0.10(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):763.3(MH+),382.3(〔MH2++)。
【0150】
【表42】
Figure 0004162992
【0151】
実施例10:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3−(2−ピリジニル)プロピル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−10、R1が〔3−(2−ピリジニル)プロピル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕実施例9(工程A〜C)に従って、2−ピリジンプロパノールから、〔〔3−(2−ピリジニル)プロピル〕チオ〕酢酸を合成した。MS(EI):212.2(MH+)。
【0152】
B〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔〔3−(2−ピリジニル)プロピル〕チオ〕アセタート〕(IV−10):
実施例1Bと同様に、6 300mgと〔〔3−(2−ピリジニル)プロピル〕チオ〕酢酸210mgをカップリングして、目的生成物IV−10 319mgを得た。Rf:0.35(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0153】
【表43】
Figure 0004162992
【0154】
C〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3−(2−ピリジニル)プロピル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−10):
実施例1Cと同様に、KOtBu 435μlを使用してIV−10 319mgを環化して、V−10 158mgを単一のジアステレオマーとして得た。Rf:0.39(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0155】
【表44】
Figure 0004162992
【0156】
D〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3−(2−ピリジニル)プロピル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−10):
実施例1Dと同様に、V−10 158mgをメタノリシスに付した。VI−10 94mgを単一のジアステレオマーとして得た。Rf:0.41(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):807.3(MH+),404.8(〔MH2++)。
【0157】
【表45】
Figure 0004162992
【0158】
E〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3−(2−ピリジニル)プロピル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−10):
VI−10 94mgを実施例1Eに従って酸化して、VII−10 62mgを得た。Rf:0.59(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):803.2(MH+)。
【0159】
【表46】
Figure 0004162992
【0160】
F〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3−(2−ピリジニル)プロピル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−10):
実施例1Fに従って、VII−10 62mgを脱保護して、目的ケトライドI−10 52mgを得た。Rf:0.10(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):763.1(MH+),382.6(〔MH2++)。
【0161】
【表47】
Figure 0004162992
【0162】
実施例11:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−フェノキシエチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−11、R1が〔2−フェノキシエチル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔〔2−フェノキシエチル〕チオ〕アセタート〕(IV−11):
実施例1Bと同様に、6 300mgと〔〔2−フェノキシエチル〕チオ〕酢酸141mgをカップリングして、IV−11 267mgを得た。Rf:0.75(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.1)。
【0163】
【表48】
Figure 0004162992
【0164】
B〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−フェノキシエチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−11):
実施例1Cに従って、KOtBu 342μlを用いてIV−11 254mgを環化して、V−11(生成物1)25mg及びベンジルオキシカルボニル保護基を4″位で欠いている生成物(生成物2)99mgを得た。Rf(生成物1):0.59(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.1)。Rf(生成物2):0.19(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.1)。
【0165】
C〕(3R又はS,3aR,4R又はS,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−フェノキシエチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;ジアステレオマー2個の混合物(VI−11):
V−11 88mgをメタノリシスに付して、目的生成物VI−11 34mgをジアステレオマー2個の2:1混合物として得た。Rf:0.30(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.1)。
【0166】
【表49】
Figure 0004162992
【0167】
D〕(3R又はS,3aR,4R又はS,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−フェノキシエチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;ジアステレオマー2個の混合物(VII−11):
VI−11 65mgを実施例1Eと同様に酸化して、保護ケトライドVII−11 60mgをジアステレオマー2個の2:1混合物として得た。Rf:0.32(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.1)。
【0168】
【表50】
Figure 0004162992
【0169】
E〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−フェノキシエチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)テトロン;(I−11):
実施例1Fに従って、VII−11 60mgを脱保護して、I−11 24mgを単一のジアステレオマーとして得た。MS(ISP):764.3(MH+)。
【0170】
【表51】
Figure 0004162992
【0171】
実施例12:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3,4−ジメトキシフェニル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−12、R1が〔3,4−ジメトキシフェニル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔〔3,4−ジメトキシフェニル〕チオ〕アセタート〕(IV−12):
実施例1Bと同様に、6 300mgと〔〔3,4−ジメトキシフェニル〕チオ〕酢酸151mgをカップリングして、IV−12 254mgを得た。Rf:0.57(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0172】
【表52】
Figure 0004162992
【0173】
B〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3,4−ジメトキシフェニル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−12):
実施例1Cに従って、KOtBuを用いてIV−12 254mgを環化して、V−12(生成物1)25mgを、4″位でベンジルオキシカルボニル保護基を欠いている生成物(生成物2)99mgと共に得た。Rf(生成物1):0.52(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。Rf(生成物2):0.08(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0174】
C〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3,4−ジメトキシフェニル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−12):
工程12Bで得られた、ベンジルオキシカルボニル保護基を欠く化合物(99mg)を、実施例1Dの記載と同様にメタノリシスに付して、目的生成物VI−12 50mgを得た。Rf:0.27(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0175】
【表53】
Figure 0004162992
【0176】
D〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3,4−ジメトキシフェニル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−12):
実施例1Eに従って、VI−12 50mgを用いて酸化を実施して、目的生成物VII−12 42mgを得た。Rf:0.31(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0177】
【表54】
Figure 0004162992
【0178】
E〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3,4−ジメトキシフェニル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−12):
VII−12 22mgを用いて最終脱保護を実施して、I−12 20mgを得た。Rf:0.06(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。MS(ISP):780.5(MH+)。
【0179】
【表55】
Figure 0004162992
【0180】
実施例13:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−(2−ピリジニル)エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−13、R1が〔〔2−(2−ピリジニル)エチル〕チオ〕である式Iの化合物)の調製
【0181】
A〕Il'ichev et al. J. Org. Chem USSR 1971, 7, 2511に従って、2−ビニルピリジン及びチオグリコール酸から、〔〔2−(2−ピリジニル)エチル〕チオ〕酢酸を調製した。
【0182】
B〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔〔2−(2−ピリジニル)エチル〕チオ〕アセタート〕(IV−13):
実施例1Bと同様に、6 300mg及び〔〔2−(2−ピリジニル)エチル〕チオ〕酢酸200mgからIV−13 318mgを得た。Rf:0.65(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0183】
【表56】
Figure 0004162992
【0184】
C〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−(2−ピリジニル)エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−13):
実施例1Cと同様に、IV−13 113mgをDMF 3ml中のKOtBu 156μlで処理して、V−13 69mgを得た。Rf:0.65(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0185】
【表57】
Figure 0004162992
【0186】
D〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−(2−ピリジニル)エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−13):
実施例1Dと同様に、V−13 69mgを3%HCl含有メタノール10mlで処理した。収量:53mg。Rf:0.38(酢酸エチル/メタノール/NEt3 8:2:0.1)。
【0187】
【表58】
Figure 0004162992
【0188】
E〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−(2−ピリジニル)エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−13):
VI−13 44mgを実施例1Eに従って酸化して、保護ケトライドVII−13 38mgを得た。Rf:0.50(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0189】
【表59】
Figure 0004162992
【0190】
F〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−(2−ピリジニル)エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−13):
実施例1Fに従ってVII−13 44mgの脱保護を実施して、I−13 38mgを得た。MS(ISP):749.5(MH+),375.7(〔MH2++)。
【0191】
【表60】
Figure 0004162992
【0192】
実施例14:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔2−〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−14、R1が〔2−〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート12−〔クロロアセタート〕4″−(フェニルメチルカルボナート)(スキーム2、式IX−1):
実施例1Bに従って、6(6g)及びクロロ酢酸(1.88g)からこの化合物を得た。収量:6.1g。Rf:0.61(CH2Cl2/MeOH/NH4OH 100:10:1)。MS(ISP):982.4(MH+)。
【0193】
このマクロライドの合成に必要な側鎖を、スキーム5(工程14B〜14E)にA〜C)で概説するように調製した。
【0194】
【化16】
Figure 0004162992
【0195】
B〕9−(2−ヒドロキシエチル)−6−アミノ−9H−プリン:
アデニン(2.7g、20mmol)をDMF(100ml)に懸濁し、エチレンカルボナート1.76g(20mmol)を加えた。触媒量のNaOH(15mg)を加えた後、混合物を160℃で2時間撹拌した。DMFを真空下で除去し、残渣をEtOH(350ml)から再結晶させて、褐色を帯びた固体2.1g(59%)を得た。MS(EI):179.1(M+)。
【0196】
【表61】
Figure 0004162992
【0197】
C〕9−(2−クロロエチル)−6−アミノ−9H−プリン:
9−(ヒドロキシエチル)−6−アミノ−9H−プリン197g(11mmol)を塩化チオニル20mlに懸濁し、70℃で45分間加熱した。過剰塩化チオニルを真空下で除去し、残渣を水(100ml)に溶解した。水溶液をNaHCO3溶液(10%)で塩基化し、得られたスラリーを15分間撹拌した。生成物を濾過により単離し、水で洗浄し、乾燥させて、褐色を帯びた固体1.25gを得た。結晶化工程を繰り返して、別の生成物220mgを得た。総収量:1.47g(68%)。MS(EI):197.1(M+)。
【0198】
【表62】
Figure 0004162992
【0199】
D〕エタンチオ酸、S−〔〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕エステル:
9−(クロロエチル)−6−アミノ−9H−プリン1.2g(1.07mmol)をアセトン(30ml)に懸濁した。固体チオ酢酸カリウム(870mg(7.6mmol))を加えた後、混合物を12時間加熱還流した。懸濁しを真空下で濃縮し、CH2Cl2に懸濁し、CH2Cl2中のメタノール0〜9%の勾配で溶離するシリカゲル120g上のクロマトグラフィーに付した。適切な画分を合わせ、蒸発させて、褐色を帯びた固体1.4g(97%)を得た。MS(EI):237.1(M+)。
【0200】
【表63】
Figure 0004162992
【0201】
E〕〔6−アミノ−9H−プリン〕−1−エタンチオール:
エタンチオ酸、S−〔〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕エステル1.3g(5.5mmol)を、アルゴン下で保持した脱ガスメタノール50mlに懸濁した。アンモニアを溶液中で5分間泡立て、内部温度を40℃に上昇させた。得られた溶液を60分間撹拌して、懸濁液を得た。これを濾過し、濾液を濃縮し、綿毛状の固体を真空下、60℃で乾燥させた。収量:850mg(79%)。MS(EI):195.1(M+)。
【0202】
【表64】
Figure 0004162992
【0203】
この生成物は、約5%の対応するジスルフィドで汚染されていた。
【0204】
F〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート12−〔〔〔2−〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕アセタート〕4″−(フェニルメチルカルボナート)(IV−14):
アセトン8mlに溶解したIX−1 214mg(218μmol)の溶液に、DBU 36μl及び触媒量のNaIを加えた。〔6−アミノ−9H−プリン〕−1−エタンチオール(45mg、230μmol)を一度に加え、得られた懸濁液を室温で撹拌した。混合物は徐々に明澄になり、曇った溶液を得た。反応混合物をCH2Cl2で希釈し、5%NaHCO3水溶液で抽出し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。粗生成物をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール/NEt3 9:1:0.1)により精製して、目的生成物IV−14 193mgをガラスとして得た。Rf:0.37(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):1141.5(MH+),571.3(〔MH2++)。
【0205】
【表65】
Figure 0004162992
【0206】
G〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔2−〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−14):
実施例6Eに従って、DMF 4.5ml中のNaH 17mgを用いてIV−14 175mgの環化を実施して、粗生成物を得て、それを目的化合物V−14及びそのDMF縮合物の混合物として同定した。化合物1:MS(ISP):1141.4(MH+),571.8(〔MH2++)。化合物2:1196.2((MH+DMF−H2O)+,599.1([MH2+DMF−H2O]++)。
【0207】
H〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔2−〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−14):
工程14Fで得られたV−14を含有する混合物を、実施例1Dの記載と同様にメタノリシスに付して(3%HCl含有メタノール20ml)、VI−14を得た。収量:79mg。Rf:0.36(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):849.3(MH+),425.7(〔MH2++)。
【0208】
【表66】
Figure 0004162992
【0209】
I〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔2−〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;S,S−ジメチルスルフィルイミン誘導体、(VII−14):
実施例1Eの記載と同様に酸化を実施した。VI−14 70mgからVII−14 52mgをS,S−ジメチルフルフィルイミン誘導体として得た。Rf:0.44(CHCl3/MeOH/NH4OH)。
【0210】
K〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔2−〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)テトロン;(I−14):
VII−14 52mgを、実施例1Fの記載と同様に脱保護した。収量:39mg。Rf:0.4(CHCl3/MeOH/NH4OH)。MS(ISP):805.5(MH+),403.7(〔MH2++)。
【0211】
【表67】
Figure 0004162992
【0212】
実施例15:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔2−〔4−アミノ−2−1H−ピリミジノン−1−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−15、R1が〔〔4−アミノ−2−1H−ピリミジノン−1−イル〕エチル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕実施例14Bに従って、シトシンから1−(2−ヒドロキシエチル)−4−アミノ−2−1H−ピリミジノンを得た。MS(EI):155.1(M+)。1H-NMR (DMSO-d6):3.54 (q, 2H), 3.67 (t., 2H), 4.81 (t, 1H), 5.60(d, 1H), 6.94 (broad s, 2H), 7.47 (d, 1H)。
【0213】
B〕実施例14Cに従って、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−アミノ-2−1H−ピリミジノン3.8g及び塩化チオニル60mlから、1−(2−クロロエチル)−4−アミノ-2−1H−ピリミジノンを調製した。粗生成物3.2g(97%)を得て、それを更に精製しないで使用した。分解するため、この場合は再結晶を省いた。Rf:0.51(酢酸エチル/アセトン/酢酸/H2O 6:2:1:1)。
【0214】
C〕実施例14Dに従って、粗1−(2−クロロエチル)−4−アミノ−2−1H−ピリミジノン1.73g(10mmol)及びチオ酢酸カリウム1.43g(12.5mmol)から、エタンチオ酸、S−〔〔4−アミノ−2−1H−ピリミジノン−1−イル〕エチル〕エステル、目的生成物1.36g(64%)を得た。MS(EI):213.1(M+)。
【0215】
【表68】
Figure 0004162992
【0216】
D〕〔4−アミノ−2−1H−ピリミジノン〕−1−エタンチオール:
実施例14Eに従って、エタンチオ酸、S−〔4−μの−2−1H−ピリミジノン−1−イル〕エチルエステルをNH3で処理して、目的生成物550mg(53%)を得た。MS(EI):171.1(M+)。
【0217】
【表69】
Figure 0004162992
【0218】
E〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート12−〔〔〔2−〔4−アミノ−2−1H−ピリミジノン−1−イル〕エチル〕チオ〕アセタート〕4″−(フェニルメチルカルボナート)(IV−15):
実施例14Fに従って、IX−1 300mg及び〔4−アミノ−2−(1H)−ピリミジノン〕−1−エタンチオール56mgからIV−15 300mgを得た。MS(ISP):1117.5(MH+),559.4(〔MH2++)。
【0219】
【表70】
Figure 0004162992
【0220】
F〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔2−〔4−アミノ−2−1H−ピリミジノン−1−イル〕エチル〕チオ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−15):
実施例1Cに従って、KOtBu 670μlを使用してIV−15 300mgを環化して、粗生成物109mgを得て、それは、V−15及びそのDMF縮合物の混合物であることを示した。生成物1:MS(ISP):1117.5(MH+),559.9(〔MH2++);
生成物2:MS(ISP):587.4([MH2++)。
【0221】
G〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔2−〔4−アミノ−2−1H−ピリミジノン−1−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−15):
工程15Fからの粗生成物を実施例1Dの記載と同様にメタノリシスに付して、VI−15 49mgを得た。
【0222】
【表71】
Figure 0004162992
【0223】
H〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔2−〔4−アミノ−2−1H−ピリミジノン−1−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−15):
実施例1Eと同様に、VI−15 49mgを酸化して、VII−15及びそのS,S−ジメチルスルフィルイミン誘導体の混合物36mgを得た。MS(ISP):823.4(MH+),412.3(〔MH2++)。
【0224】
I〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔2−〔4−アミノ−2−1H−ピリミジノン−1−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−15):
実施例1Fと同様に、VII−15を脱保護して、目的化合物29mgを得た。MS(ISP):781.4(MH+),391.6(〔MH2++)。
【0225】
【表72】
Figure 0004162992
【0226】
実施例16:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−16、R1が〔2−〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕エチル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕Schunack Arch. Pharmaz. 1973, 306, 934に従って、3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾールを調製した。
【0227】
B〕実施例14Bに従って、3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール1.84g(12.7mmol)及びエチレンカルボナート1.11gから、1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾールを得た。目的生成物1.65g(69%)を無色の固体として得た。MS(EI):189.1(M+)。
【0228】
【表73】
Figure 0004162992
【0229】
C〕1−(2−クロロエチル)−3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール:
1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(3−ピリジル)−1H−ピラゾール1.51g(8mmol)をジオキサン80mlに溶解した。この溶液に、塩化チオニル1.52ml(21.6mmol)を5分間かけて滴加し、得られた混合物を室温で12時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、水(30ml)に溶解し、固体K2CO3で塩基化した。水溶液をCH2Cl2で抽出し、有機層を乾燥させ、蒸発させて、油状物を得た。これを、CH2Cl2中のメタノール(0〜8%)の勾配を溶離剤として使用する、シリカゲル(120g)上のクロマトグラフィーに付した。適切な画分を合わせ、蒸発させて、褐色を帯びた固体1.17g(70%)を得た。MS(EI):207.1(M+)。
【0230】
【表74】
Figure 0004162992
【0231】
D〕エタンチオ酸、S−〔2−〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕エチル〕エステル:実施例14Dに従って、1−(2−クロロエチル)−3−(3−ピリジル)−1H−ピラゾール1.04gをチオ酢酸カリウム720mgで処理して、粗生成物を得た。これを160〜165℃(0.2mbar)で球部から球部に蒸留して、橙色の油状物1.15g(93%)を得た。MS(EI):247.1(M+)。
【0232】
【表75】
Figure 0004162992
【0233】
E〕実施例14Eに従って、エタンチオ酸、S−〔2−〔3−(3−ピリジル)−1H−ピラゾール−1−イル〕エチル〕エステルから、〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール〕−1−エタンチオールを得た。MS(ISP):206.2(MH+)。
【0234】
【表76】
Figure 0004162992
【0235】
F〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔〔2−〔2−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕アセタート〕(IV−16):
実施例14Fに従って、IX−1(300mg)及び〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール〕エタンチオール(125mg)から、目的生成物(IV−16)286mgを得た。Rf:0.70(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):1151.3(MH+),576.6(〔MH2++)。
【0236】
【表77】
Figure 0004162992
【0237】
G〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−16):
実施例6Eに従って、IV−6(286mg)をNaH分散体14mgで処理して、目的生成物V−16(260mg)を単一のジアステレオマーとして得た。Rf:0.16(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。MS(ISP):1151.3(MH+),576.6(〔MH2++)。
【0238】
H〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−16):
実施例1Dに従って、V−16(260mg)を酸性メタノリシスに付して、生成物VI−16(112mg)を単一のジアステレオマーとして得た。Rf:0.20(酢酸エチル/MeOH/NEt3 9:1:0.1)。MS(ISP):859.4(MH+),430.3(〔MH2++)。
【0239】
【表78】
Figure 0004162992
【0240】
I〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−16):
実施例1Eに従って、VI−16(112mg)からケトライドVII−16(98mg)を単一のジアステレオマーとして得た。Rf:0.34(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):857.4(MH+),429.7(〔MH2++)。
【0241】
【表79】
Figure 0004162992
【0242】
K〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)テトロン;(I−16):
VII−16(98mg)を実施例1Fに従って脱保護して、目的ケトライドI−16 71mgを得た。Rf:0.20(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):815.6(MH+),408.7(〔MH2++)。
【0243】
【表80】
Figure 0004162992
【0244】
実施例17:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(3−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−17、R1が〔2−〔3−(3−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕Lin et al. J. Org. Chem. 1979, 44, 4160に従って3−(3−ピリジニル)−2H−1,2,4−トリアゾールを調製した。
【0245】
B〕(2−ヒドロキシエチル)−3−(3−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール:
実施例14Bと同様に、3(3−ピリジル)−2H−1,2,4−トリアゾールから、エチレンカルボナートで処理してこの化合物を得た。MS(EI):190.1(M+)。
【0246】
【表81】
Figure 0004162992
【0247】
C〕(2−クロロエチル)−3−(3−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール:
実施例14Cと同様に、(2−ヒドロキシエチル)−3−(3−ピリジル)−1H−1,2,4−トリアゾールをSOCl2で処理してこの化合物を得た。MS(EI):208.1(M+)。
【0248】
【表82】
Figure 0004162992
【0249】
D〕エタンチオ酸、S−〔2−〔3−(3−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕エステル:
実施例14Dと同様に、(2−クロロエチル)−3−(3−ピリジル)−1H−1,2,4−トリアゾールをチオ酢酸カリウムで処理してこの化合物を得た。MS(EI):248.1(M+)。
【0250】
【表83】
Figure 0004162992
【0251】
E〕〔3−(3−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕−1−エタンチオール:
実施例14Eと同様に、エタンチオ酸、S−〔〔3−(3−ピリジル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕エステルをNH3で処理して、この化合物を得た。MS(EI):206.1(M+)。
【0252】
【表84】
Figure 0004162992
【0253】
F〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔〔2−〔2−(3−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕アセタート〕(IV−17):
実施例14Fに従って、IX−1 300mgを〔3−(3−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕−1−エタンチオール95mgで処理して、IV−17 325mgを得た。Rf:0.51(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):1152.4(MH+),577.1(〔MH2++)。
【0254】
【表85】
Figure 0004162992
【0255】
G〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(3−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−17):
実施例6Eに従って、IV−17 325mgをNaH分散体(60%)21mgで処理して、V−17 283mgを単一のジアステレオマーとして得た。Rf:0.62(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):1152.4(MH+),577.1(〔MH2++)。
【0256】
【表86】
Figure 0004162992
【0257】
H〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(3−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−17):
実施例14Hに従って、V−17 264mgをメタノリシスに付して、VI−17 200mgを単一のジアステレオマーとして得た。Rf:0.27(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):860.5(MH+),431.4(〔MH2++)。
【0258】
【表87】
Figure 0004162992
【0259】
I〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(3−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−17):
VI−17 200mgを実施例14Iに従って酸化して、VII−17 170mgを単一のジアステレオマーとして得た。Rf:0.58(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):858.3(MH+),430.1(〔MH2++)。
【0260】
【表88】
Figure 0004162992
【0261】
K〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(3−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)テトロン;(I−17):
VII−17 170mgを実施例14Kに従って脱保護して、目的生成物170mgを得た。Rf:0.45(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):816.4(MH+),409.2(〔MH2++)。
【0262】
【表89】
Figure 0004162992
【0263】
実施例18:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(4−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−18、R1が〔2−〔3−(4−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕Lin et al. J. Org. Chem. 1979, 44, 4160に従って、3−(4−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾールを調製した。
【0264】
B〕1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(4−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾールを、実施例14Bに従って、5−(4−ピリジニル)−(2H)−トリアゾール及びエチレンカルボナートから調製した。MS(EI):190.1(M+)。
【0265】
【表90】
Figure 0004162992
【0266】
C〕1−(2−クロロエチル)−3−(4−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾールを、実施例14Cに従って、1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(4−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾールから、SOCl2を用いて処理することにより得た。MS(EI):208.1(M+)。1H-NMR (DMSO-d6):4.09 (t, 2H), 4.64 (t, 2H), 7.92 (m, 2H), 8.69 (m, 2H), 8.76 (s, 1H)。
【0267】
D〕エタンチオ酸、S−〔〔3−(4−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕エステルを、実施例14Dに従って、1−(2−クロロエチル)−3−(4−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾールから、チオ酢酸カリウムを用いて処理することにより得た。MS(EI):248.1(M+)。
【0268】
【表91】
Figure 0004162992
【0269】
E〕〔3−(4−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール〕−1−エタンチオールを、実施例14Eに従って、エタンチオ酸、S−〔2−〔3−(4−ピリジル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕エステルから、ガス状のNH3を用いて処理することにより得た。MS(EI):206.1(M+)。
【0270】
【表92】
Figure 0004162992
【0271】
F〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔〔2−〔3−(4−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕アセタート〕(IV−18):
実施例14Fに従って、IX−1 333mg及び〔3−(4−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール〕−1−エタンチオール105mgから調製した。収量:307mg。Rf:0.49(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):1152.4(MH+)。
【0272】
【表93】
Figure 0004162992
【0273】
G〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(4−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−18):
実施例6Eに従って、IV−18 307mgをNaH分散体(55%)20mgで処理して、目的化合物V−18 94mgを得た。Rf:0.70(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):1152.4(MH+),577.1(〔MH2++)。
【0274】
H〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(4−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−18):
実施例14Hに従って、V−18 94mgをメタノール中の3%HClで処理して、VI−18 46mgを得た。Rf:0.41(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):860.5(MH+)。
【0275】
【表94】
Figure 0004162992
【0276】
I〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(4−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−18):
VI−18 46mgを実施例1Eと同様に酸化して、VII−18 43mgを得た。Rf:0.47(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):858.3(MH+),430.1(〔MH2++)。
【0277】
【表95】
Figure 0004162992
【0278】
K〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(4−ピリジニル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−18):
VII−18 43mgを用いて、実施例1Fに従って最終脱保護を実施し、脱保護ケトライド37mgを得た。Rf:0.30(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):816.2(MH+),409.2(〔MH2++)。
【0279】
【表96】
Figure 0004162992
【0280】
実施例19:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−19、R1が〔2−〔3−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕エチル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕Schunack Arch. Pharmaz. 1973, 306, 934に従って、3−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾールを調製した。
【0281】
B〕1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾールを、実施例14Bに従って、3−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾールから、エチレンカルボナートを用いて処理することにより得た。MS(EI):158.1(M+)。
【0282】
【表97】
Figure 0004162992
【0283】
C〕1−(2−クロロエチル)−3−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾールを、実施例14Cに従って、1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾールから、SOCl2を用いて処理することにより調製した。MS(EI):207.1(M+)。
【0284】
【表98】
Figure 0004162992
【0285】
D〕エタンチオ酸、S−〔〔3−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕エチル〕エステルを、実施例14Dに従って、1−(2−クロロエチル)−3−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾールから、チオ酢酸カリウムを用いて処理することにより調製した。MS(EI):247.1(M+)。
【0286】
【表99】
Figure 0004162992
【0287】
E〕〔3−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール〕−1−エタンチオールを、実施例14Eに従って、エタンチオ酸、S−〔2−〔3−(4−ピリジル)−1H−ピラゾール−1−イル〕エチル〕エステルから、ガス状のNH3を用いて処理することにより調製した。MS(EI):205.1(M+)。
【0288】
【表100】
Figure 0004162992
【0289】
F〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔〔2−〔3−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕アセタート〕(IV−19):
実施例14Fに従って、〔3−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール〕−1−エタンチオール(77mg)及びIX−1(243mg)から、IV−19 265mgを得た。Rf:0.52(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):1151.3(MH+),576.7(〔MH2++)。
【0290】
【表101】
Figure 0004162992
【0291】
G〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−19):
IV−19 243mgを、実施例6Eに従ってNaH 20mgを用いて環化して、V−19 148mgを単一のジアステレオマーとして得た。Rf:0.62(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):1151.3(MH+),576.7(〔MH2++)。
【0292】
【表102】
Figure 0004162992
【0293】
H〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−19):
実施例14Hと同様に、V−19 138mgをメタノリシスに付して、VI−19 98mgを得た。Rf:0.38(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):859.4(MH+),430.6(〔MH2++)。
【0294】
【表103】
Figure 0004162992
【0295】
I〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−19):
VI−19 98mgを用いて実施例1Eと同様に酸化を実施して、VII−19 80mgを得た。R:0.32(CH3CN中1%NH4OH)。MS(ISP):857.4.(MH+),429.7(〔MH2++)。
【0296】
【表104】
Figure 0004162992
【0297】
K〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(4−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−19):
VII−19 80mgを用いて、実施例1Fに従って最終脱保護を実施し、目的ケトライドを定量収率で得た。Rf:0.32(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):815.4(MH+),408.8(〔MH2++
【0298】
【表105】
Figure 0004162992
【0299】
実施例20:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−20、R1が〔2−〔4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾール−1−イル〕エチル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕Clemo et al. J. Org. Chem. Soc. 1934, 753-755に従って、4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾールを調製した。
【0300】
B〕1−(2−ヒドロキシチル)−4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾール:
実施例14Bに従って、4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾール3.4gにより、目的化合物3.8g(86%)を油状物として得た。この場合、生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
【0301】
【表106】
Figure 0004162992
【0302】
C〕1−(2−クロロエチル)−4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾール:
実施例14Cと同様に、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾール2.91gをSOCl2 2.8mlと反応させた。精製された(フラッシュクロマトグラフィー)生成物543mg(17%)を得た。MS(ISP):208(MH+)。
【0303】
【表107】
Figure 0004162992
【0304】
D〕エタンチオ酸、S−〔〔4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾール−1−イル〕エチル〕エステル:
実施例14Dに従って、1−(2−クロロエチル)−4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾール540mg(2.6mmol)の溶液を、チオ酢酸カリウム370mg(3.25mmol)で処理して、対応するチオエステルを得て、それを更に精製しないで使用した。MS(ISP):248.0(MH+)。
【0305】
E〕〔4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾール〕−1−エタンチオール:
実施例14Eに示されるように、エタンチオ酸、S−〔2−〔4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾール−1−イル〕エチル〕エステル532mgを、NH3ガスで処理して粗チオールを得て、それを更に精製しないで(主要不純物はアセトアミド)使用した。MS(ISP):206.0(MH+)。
【0306】
【表108】
Figure 0004162992
【0307】
F〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔〔2−〔4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕アセタート〕(IV−20):
実施例14Fに従って、IX−1 300mgを〔4−(3−ピリジル)−1H−イミダゾール〕−1−エタンチオール125mgで処理して、IV−20 180mg(51%)を得た。Rf:0.40(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):1151.5(MH+),576.9(〔MH2++)。
【0308】
【表109】
Figure 0004162992
【0309】
G〕(3R又はS,3aR,4R又はS,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;ジアステレオマー2個の混合物(V−20):
実施例1Cに従って、IV−20 480mgを、KOtBuを使用して環化して、目的生成物V−20 168mgをジアステレオマー2個の9:1混合物として得た。Rf:0.33(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):1117.3(MH+),660.3(〔MH2++)。
【0310】
H〕(3R又はS,3aR,4R又はS,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;ジアステレオマー2個の混合物(VI−20):
実施例14Hと同様に、V−20 184mgをメタノリシスに付して、生成物VI−20 104mgをジアステレオマー2個の9:1混合物として得た。Rf:0.23(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):859.4(MH+)。
【0311】
【表110】
Figure 0004162992
【0312】
I〕(3R又はS,3aR,4R又はS,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;ジアステレオマー2個の混合物(VII−20):
実施例1Eに従って、VI−20 104mgを酸化して、目的ケトライドVII−20 98mgを得た。Rf:0.49(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):857.4(MH+),429.7(〔MH2++)。
【0313】
K〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−20):
VII−20 98mgを実施例1Fに従って脱保護して、目的ケトライド42mgを得た。Rf:0.58(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):815.3(MH+),408.8(〔MH2++)。
【0314】
【表111】
Figure 0004162992
【0315】
実施例21:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)テトロン(I−21、R1が〔2−〔1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−1,2,4−トリアゾ0−ルを、実施例14Bに従って、1H−1,2,4−トリアゾール及び及びエチレンカルボナートから得た。MS(EI):113.1(M+)。
【0316】
【表112】
Figure 0004162992
【0317】
B〕1−(2−クロロエチル)−1H−1,2,4−トリアゾールを、実施例14Cに従って、1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−1,2,4−トリアゾールから、SOCl2を用いて処理することにより得た。MS(EI):131.1(M+)。
【0318】
【表113】
Figure 0004162992
【0319】
C〕エタンチオ酸、S−〔2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エチル〕エステルを、実施例14Dに従って、1−(2−クロロエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール及びチオ酢酸カリウムから得た。MS(EI):129.1(M+)。
【0320】
【表114】
Figure 0004162992
【0321】
D〕1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタンチオールを、実施例14Eに従って、エタンチオ酸、S−〔2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エチル〕エステルから、ガス状のNH3を用いて処理することにより得た。MS(EI):129.1(M+)。
【0322】
【表115】
Figure 0004162992
【0323】
E〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔〔2−〔1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕アセタート〕(IV−21):
実施例14Fに従って、IX−1 300mg及び1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタンチオール60mgから、目的生成物328mgを得た。Rf:0.40(酢酸エチル/メタノール/NEt3 9:1:0.1)。MS(ISP):1075.5(MH+),538.8(〔MH2++)。
【0324】
【表116】
Figure 0004162992
【0325】
F〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−21):
実施例6Eに従って、IV−21 295mgをNaH分散体(55%)20mgで処理して、V−21 236mgを単一のジアステレオマーとして得た。Rf:0.63(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):1075.5(MH+),538.7(〔MH2++)。
【0326】
【表117】
Figure 0004162992
【0327】
G〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−21):
実施例14Hに従って、V−21 214mgをメタノリシスに付して、V−21 168mgを得た。Rf:0.23(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):783.4(MH+)。
【0328】
【表118】
Figure 0004162992
【0329】
H〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−21):
実施例1Eに従って、VI−21 168mgを酸化して、VII−21 141mgを得た。Rf:0.44(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):781.3(MH+)。
【0330】
【表119】
Figure 0004162992
【0331】
I〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−21):
実施例1Fに従って、VII−21 141mgをメタノール中で脱保護して、目的生成物116mgを得た。MS(ISP):739.2(MH+)。
【0332】
【表120】
Figure 0004162992
【0333】
実施例22:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔1H−イミダゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−22、R1が〔2−〔1H−イミダゾール−1−イル〕エチル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕Girijavallabhan et al. Eur. Pat. Appl. EP 118875 Al, 1984の記載と同様に1H−イミダゾール−1−エタンチオールを合成した。
【0334】
B〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔〔2−〔1H−イミダゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕アセタート〕(IV−22):
IX−1 50mg及び1H−イミダゾール−1−エタンチオール75mgから、実施例14Eの記載と同様にして得た。
f:0.64(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):1074.7(MH+),538.3(〔MH2++)。
【0335】
【表121】
Figure 0004162992
【0336】
C〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔1H−イミダゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−22):
IV−22 283mgを、KOtBu溶液(1M)305μlを用いて実施例1Cに従って環化に付して、V−22を出発物質と共に得た。Rf:0.59(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。
【0337】
D〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔1H−イミダゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−22):
実施例14Gの記載と同様にメタノリシスを実施して、VI−22 18mgを単一のジアステレオマーとして得た。Rf:0.12(酢酸エチル/MeOH/NEt3 10:1:0.1)。
【0338】
【表122】
Figure 0004162992
【0339】
E〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔1H−イミダゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−22):
VI−22 18mgを実施例1Eに従って酸化して、保護ケトライドVII−22 17mgを単一のジアステレオマーとして得た。Rf:0.41(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。MS(ISP):780.4(MH+),390.8(〔MH2++)。
【0340】
F〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔1H−イミダゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−22):
VII−22 17mgの最終脱保護を実施例1Fに従って達成して、目的ケトライド10mgを得た。MS(ISP):738.4(MH+),369.5(〔MH2++)。
【0341】
【表123】
Figure 0004162992
【0342】
実施例23:
(3R,3aS,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルテトラデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2,5,11,13−テトラオキソ−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−3−カルボニトリル(I−23、R1がシアノである式Iの化合物)の調製
A〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート12−〔ブロモアセタート〕4″−(フェニルメチルカルボナート)(スキーム2、式IX−2)を、クロロ酢酸をブロモ酢酸に代えて、実施例14Aの記載と同様に調製した。
【0343】
B〕(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔シアノアセタート〕(IV−23):
CH2Cl2 0.5mlに溶解したIX−2 50mg(49μmol)の溶液に、CH2Cl2 0.5ml中のテトラエチルアンモニウムシアニド9.5mg(60μmol)の溶液を0℃で30分間かけて加えた。得られた混合物を0℃で60分間撹拌し、次に0.5mlに濃縮した。この溶液をシリカゲルカラムに装填し、CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01を用いて溶離した。適切な画分を合わせ、蒸発させて、既に環化されている生成物V−23約20%で汚染されている目的生成物IV−23 34mg(72%)を得た。Rf:0.6(CH3CN/CH2Cl2/NH4OH 1:1:0.01)。
【0344】
【表124】
Figure 0004162992
【0345】
C〕(3R又はS,3aS,4R又はS,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルヘキサデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2,5,13-トリオキソ−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−3−カルボニトリル;ジアステレオマー2個の混合物(V−23):
ベンゼン1.0ml中のIV−23 34mgの溶液に、DBU(10.4μl、70μmol)を加え、混合物を12時間加熱還流した。反応混合物を冷却し、CH2Cl2で希釈し、5%NaHCO3溶液で洗浄した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、蒸発させて粗生成物を得て、それを、溶離剤としてCH3CN/MeOH/NH4OH 1:1:0.01を使用するシリカゲルクロマトグラフィー(5g)により精製した。生成物V−23を無色のガラスとして得た。収量:19mg(56%)、ジアステレオマー2個の4:1混合物。MS(ISP):973.5(MH+)。
【0346】
D〕(3R又はS,3aS,4R又はS,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルヘキサデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2,5,13−トリオキソ−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−3−カルボニトリル;(VI−23):
クラジノース部分の除去を、V−23 118mg(121μmol)を使用して実施例1Dの記載と同様に実施した。目的生成物を泡状物として得た。収量:57mg(69%)。MS(ISP):681.3(MH+)。
【0347】
【表125】
Figure 0004162992
【0348】
E〕(3R又はS,3aS,4R又はS,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルテトラデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2,5,11,13−テトラオキソ−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−3−カルボニトリル;(VII−23):
VI−23 57mgを用いて実施例1Eの記載と同様に酸化を実施して、VII−23 23mg(40%)を得た。Rf:0.4(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)。
【0349】
【表126】
Figure 0004162992
【0350】
F〕(3R,3aS,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルテトラデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2,5,11,13−テトラオキソ−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−3−カルボニトリル;(I−23):
VII−23 23mgの脱保護を実施例1Fの記載と同様に実施して、生成物I−23を無色のガラスとして得た。収量:18mg(83%)。MS(ISP):637.3(MH+)。
【0351】
【表127】
Figure 0004162992
【0352】
【化17】
Figure 0004162992
【0353】
実施例24:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔(3−フェニルプロピル)スルホニル〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−24、R1が〔3−フェニルプロピル〕スルホニルである式Iの化合物)の調製
A〕(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔(3−フェニルプロピル)スルホニル〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−24):
スルフィドI−2(実施例2)からのこの化合物の合成が、上記スキーム6で概説されている。マイクロバイアル中、I−2 9.5mg(12.5μmol)を酢酸(500μl)に溶解し、H22 25μlを加えた。混合物を40℃で4時間撹拌した。別のH22 25μlを加え、撹拌を48時間続けた。反応混合物を飽和NaHCO3溶液に注ぎ、CH2Cl2で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4上で乾燥させ、蒸発させて、ガラス8.5mgを得た。これをCH2Cl2(25ml)に溶解し、希薄ピロ亜硫酸ナトリウムで洗浄した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl3/MeOH/NH4OH 9:1:0.1)により精製した。適切な画分を合わせ、蒸発させて、ガラス5.6mg(57%)を得た。MS(ISP):794.4(MH+)。
【0354】
【表128】
Figure 0004162992
【0355】
実施例25:
(3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−25、R1がHである式Iの化合物)の調製
【0356】
A〕(3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)テトロン;(I−25):
酢酸エチル1.0ml中の(I−1(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−フェニルエチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン)20mg(26.7μmol)の溶液に、ラネーニッケル(予め、水、メタノール及び酢酸エチルで連続して洗浄した)を加えた。混合物を12時間激しく撹拌し、濾過した。溶媒を除去して、無色の固体を得た。収量:15mg(92%)。MS(ISP):612.3(MH+)。
【0357】
【表129】
Figure 0004162992
【0358】
実施例26:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔3−〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕プロピル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−26、R1が〔3−〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕プロピル〕チオである式Iの化合物)の調製
この化合物を実施例14の化合物I−14と同様に調製し、このマクロライドに使用された側鎖は、スキーム5に従って、9−(3−クロロプロピル)−6−アミノ−9H−プリン(J. Am. Chem. Soc. 1994, 116, 6089)から調製した。MS(ISP):819.4(MH+)。
【0359】
実施例27:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔2−〔6−N,N−ジメチルアミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−27、R1が〔2−〔6−N,N−ジメチルアミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオである式Iの化合物)の調製
この化合物を実施例14の化合物I−14と同様に調製し、このマクロライドに使用された側鎖は、スキーム5に従って6−ジメチルアミノプリンから調製した。MS(ISP):833.5(MH+)。
【0360】
実施例28:
I−28(R1が〔3−〔2,4−1H,3H−ピリミジンジオン−1−イル〕プロピル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕1−(3−クロロプロピル)−2,4−1H,3H−ピリミジンジオン
ウラシル(11.2g、99.9mmol)をアセトニトリル(150ml)に溶解し、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(55.2ml、219.8mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、続いて溶媒を減圧下で蒸発させた。次に、1−ブロモ−3−クロロプロパン(178.9ml、1.82mol)を加え、混合物を室温で撹拌した。6日後、水を反応に加え、エマルションをCH2Cl2で抽出した。有機層をNa2SO4上で乾燥させ、真空下で部分的に蒸発させた。ヘキサンを加えると、生成物が沈殿した。MS(ISP):189.2(MH+)。
【0361】
【表130】
Figure 0004162992
【0362】
実施例29:
I−29(R1が〔3−〔5−メチル−2,4−1H,3H−ピリミジンジオン−1−イル〕プロピル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕1−(3−クロロプロピル)−5−メチル−2,4−1H,3H−ピリミジンジオン
1−(3−クロロプロピル)−5−メチル−2,4−1H,3H−ピリミジンジオンを実施例28、工程Aに従ってチミンから調製した。MS(ISP):189.2(MH+)。
【0363】
【表131】
Figure 0004162992
【0364】
標記化合物(I−29)を、1−(3−クロロプロピル)−5−メチル−2,4−1H,3H−ピリミジンジオン及びIX−1から出発して、実施例14、工程D〜Kに従って調製した。MS(ISP):796.4(MH+)。
【0365】
【表132】
Figure 0004162992
【0366】
実施例30:
I−30(R1が〔3−〔4−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕プロピル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕1−(3−クロロプロピル)−4−ヨード−1H−ピラゾール
4−ヨードピラゾール(6.0g、30.9mmol)をDMF(50ml)に溶解し、KOtBu(3.64g、32.5mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、続いて1−ブロモ−3−クロロプロパン(3.14ml、32.5mmol)を加えた。白色の沈殿物が形成された。反応混合物を水に注ぎ、ヘキサンで2回抽出した。合わせた有機層をMgSO4上で乾燥させた。溶媒を真空下で除去して、無色の液体7.32gを得た。化合物を更に精製しないで使用した。MS(EI):208.1,270.1(M+,73%),272.1(M+,23%)。
【0367】
【表133】
Figure 0004162992
【0368】
B〕1−(3−クロロプロピル)−4−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール
1−(3−クロロプロピル)−4−ヨード−1H−ピラゾール(508mg、1.88mmol)をジオキサン(10ml)に溶解し、4−メトキシフェニルボロン酸(423mg、2.78mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(106.8mg、0.092mmol)及びK3PO4(2M)水溶液3mlを溶液に加えた。この混合物を脱ガスし、アルゴン下、60℃で2時間加熱した。次に反応混合物を水(100ml)に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中酢酸エチル30%〜50%の勾配)により精製して、目的化合物(370mg)を黄色の固体として得た。MS(EI):250.2(M+,100%),252.2(M+,30%)。
【0369】
【表134】
Figure 0004162992
【0370】
標記化合物(I−30)を、実施例14、工程D〜Kに従って、1−(3−クロロプロピル)−4−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール及びIX−1から調製した。MS(ISP):858.5(MH+)。
【0371】
【表135】
Figure 0004162992
【0372】
実施例31:
I−31(R1が〔3−〔4−(4−アセチルフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕プロピル〕チオである式Iの化合物)の調製
A〕1−(3−クロロプロピル)−4−(4−アセチルフェニル)−1H−ピラゾール
1−(3−クロロプロピル)−4−(4−アセチルフェニル)−1H−ピラゾールを、4−メトキシフェニルボロン酸の代わりに4−アセチルフェニルボロン酸を使用して、実施例30、工程A及びBに従って調製した。MS(EI):262.2(M+,100%),264.2(M+,30%)。
【0373】
【表136】
Figure 0004162992
【0374】
標記化合物(I−31)を、実施例14、工程D〜Kに従って、1−(3−クロロプロピル)−4−(4−アセチルフェニル)−1H−ピラゾール及びIX−1から調製した。MS(ISP):870.5(MH+)。
【0375】
【表137】
Figure 0004162992
【0376】
実施例32:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔4−〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕ブチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−32、R1が〔4−〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕ブチル〕チオである式Iの化合物)の調製
32D
エタンチオ酸、S−〔〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕ブチル〕エステルを、実施例14Dに従って、9−(ブロモブチル)−6−アミノ−9H−プリン(J. Chem. Soc. Perkin Trans. 2, 1998, 1455-1462)及びチオ酢酸カリウムから得た。MS(EI):265.1(M+,5%),222.1(M+,100%)。
【0377】
32E
〔6−アミノ−9H−プリン〕−1−ブタンチオールを、実施例14Eに従って、エタンチオ酸、S−〔〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕ブチル〕エステルから得た。MS(ISP):224.2(MH+)。
【0378】
32F
(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート12−〔〔〔4−〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕ブチル〕チオ〕アセタート〕4″−(フェニルメチルカルボナート)IV−32を、実施例14Fに従って、(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート12−〔クロロアセタート〕4″−(フェニルメチルカルボナート)(スキーム2、式IX−1)及び〔6−アミノ−9H−プリン〕−1−ブタノンチオールから得た。MS(ISP):1169.6(MH+),585.7(〔MH2++)。
【0379】
32G
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔4−〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕ブチル〕チオ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−32)を、実施例6Eに従って、IV−32を環化することにより得た。MS(ISP):1169.6(MH+),585.4(〔MH2++)。
【0380】
32H
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔4−〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕ブチル〕チオ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−32)を実施例1Dに従ってV−32から得た。MS(ISP):877.4(MH+),439.6(〔MH2++)。
【0381】
32I
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔4−〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕ブチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−32):
CH2Cl2 3.5ml中のVI−32 106mg(121μmol)の溶液に、アルゴン下、CH2Cl2中の(1,1,1−トリアセトキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンゾヨードキソール−3(1H)オン(Dess-Martin試薬)の15wt%溶液1.1gを、15分間かけて滴加した。得られた黄色の溶液を3時間撹拌した。ジエチルエーテル1.2mlで希釈した後、次に混合物を10%Na223 10ml及び飽和NaHCO3溶液1mlに注ぎ、1時間撹拌した。混合物をエーテル20mlで3回抽出した。有機相を、5%NaHCO3 20ml、水20ml及びブライン20mlで連続して洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。MeCl2/MeOH/NH3を用いるシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーに付して、保護ケトライドVII−32をジアステレオマー2個の混合物として定量収率で得た。MS(ISP):875.4(MH+)。
【0382】
32K
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔4−〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕ブチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−32)を実施例1Fに従ってVII−32から得た。
MS(ISP):833.4(MH+),417.5(〔MH2++)。
【0383】
【表138】
Figure 0004162992
【0384】
実施例33:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔2−〔4−アミノピラゾロ〔3,4−d〕ピリミジン−1−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−33、R1が〔2−〔4−アミノ−ピラゾロ〔3,4−d〕ピリミジン−1−イル〕エチル〕チオである式Iの化合物)の調製
【0385】
33C
4−アミノ−1−(2−クロロエチル)−1H−ピラゾロ〔3,4−d〕ピリミジンを、実施例14Cに従って、2−(4−アミノピラゾロ〔3,4−d〕ピリミジン−1−イル)エタノール(J. Org. Chem. 1956, 21, 1240-1252)から調製した。MS(EI):197.2(M+,41%),148.2(19%),135.2(100%)。
【0386】
33D
エタンチオ酸、S−〔〔4−アミノピラゾロ〔3,4−d〕ピリミジン−1−イル〕エチル〕エステルを、実施例14Dに従って、4−アミノ−1−(2−クロロエチル)−1H−ピラゾロ〔3,4−d〕ピリミジン及びチオ酢酸カリウムから調製した。MS(EI):237.1(M+),194.2(100%)。
【0387】
33E
2−(4−アミノピラゾロ〔3,4−d〕ピリミジン−1−イル)エタンチオールを、実施例14Eに従って、エタンチオ酸、S−〔〔4−アミノピラゾロ〔3,4−d〕ピリミジン−1−イル〕エチル〕エステルから得た。MS(EI):196.2(MH+,100%)。
【0388】
33F
(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート12−〔〔〔2−〔4−アミノピラゾロ〔3,4−d〕ピリミジン−1−イル〕エチル〕チオ〕アセタート〕4″−(フェニルメチルカルボナート)IV−33を、実施例14Fに従って、(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート12−〔クロロアセタート〕4″−(フェニルメチルカルボナート)(スキーム2、式IX−1)及び2−(4−アミノピラゾロ〔3,4−d〕ピリミジン−1−イル)エタンチオールから得た。MS(ISP):1141.5(MH+),571.6(〔MH2++)。
【0389】
33G
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔2−〔4−アミノピアゾロ〔3,4−d〕ピリミジン−1−イル〕エチル〕チオ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−33)を、実施例6Eに従って、IV−33を環化することにより得た。MS(ISP):1141.5(MH+),571.6(〔MH2++)。
【0390】
33H
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔2−〔4−アミノピラゾロ〔3,4−d〕ピリミジン−1−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−33)を実施例1Dに従ってV−33から得た。MS(ISP):849.4(MH+),425.6(〔MH2++)。
【0391】
33I
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔2−〔4−アミノピラゾロ〔3,4−d〕ピリミジン−1−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−33)を実施例32Iに従って。MS(ISP):847.4(MH+)。
【0392】
33K
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔2−〔4−アミノピラゾロ〔3,4−d〕ピリミジン−1−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−33)を実施例1Fに従ってVII−33から得た。MS(ISP):805.4(MH+),403.6(〔MH2++)。
【0393】
【表139】
Figure 0004162992
【0394】
実施例34:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔2−〔2,6−ジアミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−34、R1が〔2−〔2,6−ジアミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオである式Iの化合物)の調製
34D
エタンチオ酸、S−〔〔2,6−ジアミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕エステルを、実施例14Dに従って、9−(ブロモエチル)−2,6−ジアミノ−9H−プリン(J. Amer. Chem. Soc. 1993, 115, 9952-9959)から得た。MS(ISP):253.1(MH+)。
【0395】
34E
〔2,6−ジアミノ−9H−プリン〕−1−エタンチオールを、実施例14Eに従って、エタンチオ酸、S−〔〔2,6−ジアミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕エステルから得た。MS(EI):211.2(MH+)。
【0396】
34F
(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート12−〔〔〔2−〔2,6-ジアミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕アセタート〕4″−(フェニルメチルカルボナート)IV−34を、実施例14Fに従って、(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート12−〔クロロアセタート〕4″−(フェニルメチルカルボナート)(スキーム2、式IX−1)及び〔2,6−ジアミノ−9H−プリン〕−1−エタンチオールから得た。MS(ISP):1156.6(MH+),578.9(〔MH2++)。
【0397】
34G
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔2−〔2,6−ジアミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−34)を、実施例6Eに従って、IV−34を環化することにより得た。MS(ISP):1156.6(MH+),578.9(〔MH2++)。
【0398】
34H
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔2−〔2,6−ジアミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−34)を実施例1Dに従ってV−34から得た。MS(ISP):864.5(MH+),433.0(〔MH2++)。
【0399】
34I
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔2−〔2,6−ジアミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,11,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−34)を、実施例32Iに従ってVI−34から得た。MS(ISP):862.5(MH+),431.8(〔MH2++)。
【0400】
34K
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔2−〔2,6−ジアミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)テトロン;(I−34)を実施例1Fに従ってVII−34から得た。MS(ISP):820.5(MH+),411.2(〔MH2++)。
【0401】
【表140】
Figure 0004162992
【0402】
実施例35:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3−〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕プロピル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−35、R1が〔3−〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕プロピル〕チオである式Iの化合物)の調製
35C
1−(3−クロロプロピル)−3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾールを無色の油状物として、DMF中の3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール(Arch. Pharmaz. 1973, 306, 934)、3−ブロモ−1−クロロプロパン及びカリウムt−ブトキシドから室温で得た。MS(EI):222.2(MH+,100%)。
【0403】
35D
エタンチオ酸、S−〔3−〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕プロピル〕エステル:
実施例14Dに従って、1−(3−クロロプロピル)−3−(3−ピリジル)−1H−ピラゾール及びチオ酢酸カリウムから。MS(EI):262.1(MH+,100%)。
【0404】
35E
〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール〕−1−プロパンチオールを、実施例14Eに従って、エタンチオ酸、S−〔3−〔3−(3−ピリジル)−1H−ピラゾール−1−イル〕プロピル〕エステルから得た。MS(EI):219.2(M+,57%),158.2(100%)。
【0405】
35F
(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート4″−(フェニルメチルカルボナート)12−〔〔〔3−〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕プロピル〕チオ〕アセタート〕4″−(フェニルメチルカルボナート);(IV−35)を、実施例14Fに従って、IX−1及び〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール〕プロパンチオールから得た。MS(ISP):1166.0(MH+),584.4(〔MH2++)。
【0406】
35G
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3−〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕プロピル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−35)を、実施例6Eに従って、IV−35を環化することにより調製した。MS(ISP):1165.5(MH+),583.4(〔MH2++)。
【0407】
35H
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3−〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕プロピル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−35)を、実施例1Dに従ってV−35から調製した。MS(ISP):873.4(MH+),437.6(〔MH2++)。
【0408】
35I
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3−〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕プロピル〕チオ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−35)を、実施例33Eに従ってVI−35から得た。MS(ISP):871.4(MH+),436.2(〔MH2++)。
【0409】
35K
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔3−〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕プロピル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−35)を実施例1Fに従って調製した。MS(ISP):829.5(MH+),415.7(〔MH2++)。
【0410】
【表141】
Figure 0004162992
【0411】
実施例36:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔2−〔3H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−36、R1が〔2−〔3H−イミダゾロ〔4,5−b〕ピリジニル−3−エチル〕チオ〕である式Iの化合物)の調製
36B
2−(3H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル)エタノールを、実施例14Bに従って、1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン及び炭酸エチレンから調製した。MS(EI):163.2(M+,43%),132.1(58%),119.1(100%)。
【0412】
36C
3−(2−クロロエチル)−3H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジンを、実施例14Cに従って、2−(3H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル)エタノールから調製した。MS(ISP):181.6(MH+)。
【0413】
36D
エタンチオ酸、S−〔〔2−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル〕エチル〕エステルを、実施例14Dに従って、3−(2−クロロエチル)−3H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン及びチオ酢酸カリウムから得た。MS(EI):222.2(M+,100%)。
【0414】
36E
2−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イルエタンチオールを、実施例14Eに従って、エタンチオ酸、S−〔〔2−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル〕エチル〕エステルから得た。MS(EI):179.2(MH+,56%),146.2(54%),120.2(100%)。
【0415】
36F
(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート12−〔〔〔2−〔3H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル〕エチル〕チオ〕アセタート〕4″−(フェニルメチルカルボナート)IV−36を、実施例14Fに従って、(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート12−〔クロロアセタート〕4″−(フェニルメチルカルボナート)(スキーム2、式IX−1)及び2−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イルエタンチオールから得た。MS(ISP):1125.6(MH+),567.7(〔MH2++)。
【0416】
36G
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔2−〔3H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル〕エチル〕チオ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−36)を、実施例6Eに従って、IV−36を環化することにより得た。MS(ISP):1125.6(MH+),563.6(〔MH2++)。
【0417】
36H
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔2−−〔3H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル〕チオ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−36)を実施例1Dに従ってV−36から得た。MS(ISP):833.4(MH+),417.3(〔MH2++)。
【0418】
36I
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔2−〔3H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−36)を、実施例32Iに従ってVI−36から得た。MS(ISP):831.5(MH+),416.4(〔MH2++)。
【0419】
36K
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔2−〔3H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−36)を実施例1Fに従ってVII−36から得た。MS(ISP):789.3(MH+),395.7(〔MH2++)。
【0420】
【表142】
Figure 0004162992
【0421】
実施例37:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔3−〔3H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル〕プロピル〕−1−チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−37、R1が〔3−〔3H−イミダゾロ〔4,5−b〕ピリジニル−3−プロピル〕チオ〕である式Iの化合物)の調製
37D
エタンチオ酸、S−〔〔3−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル〕プロピル〕エステルを、実施例14Dに従って、3−(3−クロロプロピル)−3H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン(Eur. Pat. Appl. EP 393574 (1990))及びチオ酢酸カリウムから得た。MS(ISP):236.2(MH+)。
【0422】
37E
3−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イルプロパン−1−チオールを、実施例14Eに従って、エタンチオ酸、S−〔〔2−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル〕プロピル〕エステルから得た。MS(EI):193.1(M+,52%),146.2(95%),133.2(100%)。
【0423】
37F
(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート12−〔〔〔3−〔3H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル〕プロピル〕チオ〕アセタート〕4″−(フェニルメチルカルボナート)IV−37を、実施例14Fに従って、(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート12−〔クロロアセタート〕4″−(フェニルメチルカルボナート)(スキーム2、式IX−1)及び3−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イルプロパン−1−チオールから得た。MS(ISP):1140.0(MH+),570.5(〔MH2++)。
【0424】
37G
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔3−〔3H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル〕プロピル〕チオ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−37)を、実施例6Eに従って、IV−37を環化することにより得た。MS(ISP):1139.6(MH+),570.6(〔MH2++)。
【0425】
37H
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔3−−〔3H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル〕プロピル〕チオ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−37)を実施例1Dに従ってV−37から得た。MS(ISP):847.4(MH+),424.5(〔MH2++)。
【0426】
37I
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔3−〔3H−イミダゾ〔3,5−b〕ピリジン−3−イル〕プロピル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−37)を、実施例32Iに従ってVI−37から得た。MS(ISP):845.3(MH+),423.2(〔MH2++)。
【0427】
37K
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔3−〔3H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−3−イル〕プロピル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−37)を実施例1Fに従ってVII−37から得た。MS(ISP):803.4(MH+),402.8(〔MH2++)。
【0428】
【表143】
Figure 0004162992
【0429】
実施例38:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔2−〔9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−38、R1が〔2−〔9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオである式Iの化合物)の調製
38B
9−H−プリン−9−エタノールを、実施例14Bに従ってプリン及び炭酸エチレンから調製した。MS(EI):164.2(M+,27%),133.1(32%),121.2(100%)。
【0430】
38C
9−(2−クロロエチル)−9H−プリンを、実施例14Cに従って9−H−プリン−9−エタノールから調製した。MS(EI):182.1(M+,58%),147.2(23%),120.1(100%)。
【0431】
38D
エタンチオ酸、S−〔〔9H−プリン−9−イル〕エチル〕エステルを、実施例14Dに従って、9−(2−クロロエチル)−9H−プリン及びチオ酢酸カリウムから得た。MS(EI):222.2(M+,4%),179.1(100%)。
【0432】
38E
〔プリン−9−イル〕−1−エタンチオールを、実施例14Eに従って、エタンチオ酸、S−〔〔9H−プリン−9−イル〕エチル〕エステルから得た。MS(ISP):181.1(MH+)。
【0433】
38F
(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート12−〔〔〔2−〔9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕アセタート〕4″−(フェニルメチルカルボナート)IV−38を、実施例14Fに従って、(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート12−〔クロロアセタート〕4″−(フェニルメチルカルボナート)(スキーム2、式IX−1)及び〔プリン−9−イル〕−1−エタンチオールから得た。MS(ISP):1126.6(MH+),563.8(〔MH2++)。
【0434】
38G
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔2−〔9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−38)を、実施例6Eに従って、IV−38を環化することにより得た。MS(ISP):1126.5(MH+),564.1(〔MH2++)。
【0435】
38H
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔2−〔9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−38)を実施例1Dに従ってV−38から得た。 MS(ISP):834.4(MH+),418.0(〔MH2++)。
【0436】
38I
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔2−〔9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−38)を、実施例32Iに従ってVI−38から得た。MS(ISP):832.5(MH+),417.1(〔MH2++)。
【0437】
38K
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔2−〔9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−38)を実施例1Fに従ってVII−38から得た。MS(ISP):790.3(MH+),396.1(〔MH2++)。
【0438】
【表144】
Figure 0004162992
【0439】
実施例39:
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔3−〔9H−プリン−9−イル〕プロピル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン(I−39、R1が〔3−〔9H−プリン−9−イル〕プロピル〕チオである式Iの化合物)の調製
39C
9−(3−クロロプロピル)−9H−プリンを無色の油状物として、DMF中のプリン、1−ブロモ−3−クロロプロパン及びカリウムt−ブトキシドから室温で得た。MS(EI):196.1(MH+,35%),161.2(58%),134.2(100%)。
【0440】
39D
エタンチオ酸、S−〔〔9H−プリン−9−イル〕プロピル〕エステルを、実施例14Dに従って、9−(3−クロロプロピル)−9H−プリン及びチオ酢酸カリウムから得た。MS(ISP):237.2(MH+)。
【0441】
39E
3−(プリン−9−イル)プロパンチオールを、実施例14Eに従って、エタンチオ酸、S−〔〔9H−プリン−9−イル〕エチル〕エステルから得た。MS(ISP):195.1(MH+)。
【0442】
39F
(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート12−〔〔〔3−〔9H−プリン−9−イル〕プロピル〕チオ〕アセタート〕4″−(フェニルメチルカルボナート)IV−39を、実施例14Fに従って、(10E)−10,11−ジデヒドロ−11−デオキシ−6−O−メチルエリスロマイシン2′−アセタート12−〔クロロアセタート〕4″−(フェニルメチルカルボナート)(スキーム2、式IX−1)及び3−(プリン−9−イル)プロパンチオールから得た。MS(ISP):1140.6(MH+),571.1(〔MH2++)。
【0443】
39G
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔3−〔9H−プリン−9−イル〕プロピル〕チオ〕−11−〔〔2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−O−〔(フェニルメトキシ)カルボニル〕−α−L−リボ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−15−エチルデカヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(V−39)を、実施例6Eに従って、IV−39を環化することにより得た。MS(ISP):1140.5(MH+),571.0(〔MH2++)。
【0444】
39H
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10S,11S,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔3−〔9H−プリン−9−イル〕プロピル〕チオ〕−15−エチルデカヒドロ−11−ヒドロキシ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,13(3H,6H)−トリオン;(VI−39)を実施例1Dに従ってV−39から得た。MS(ISP):848.5(MH+)。
【0445】
39I
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−9−〔〔2−O−アセチル−3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−3−〔〔3−〔9H−プリン−9−イル〕プロピル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(VII−39)を、実施例1Eに従ってVI−39から得た。MS(ISP):846.4(MH+)。
【0446】
39K
(3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔3−〔9H−プリン−9−イル〕プロピル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロン;(I−39)を実施例1Fに従ってVII−39から得た。MS(ISP):804.5(MH+),403.3(〔MH2++)。
【0447】
【表145】
Figure 0004162992
【0448】
下記に薬剤の製造例を幾つか示す。
【0449】
例A
下記組成の錠剤を通常の方法で製造する。
Figure 0004162992
【0450】
例B
下記組成のカプセル剤を製造する。
Figure 0004162992
【0451】
活性物質、乳糖及びトウモロコシデンプンを最初にミキサー、次に微粉砕機で混合する。混合物をミキサーに戻し、タルクを加え、十分に混合する。混合物を硬質ゼラチンカプセルに機械で充填する。
【0452】
例C
下記組成の座薬を製造する。
Figure 0004162992
【0453】
座薬錬剤をガラス又はスチール容器で溶融し、十分に混合し、45℃に冷却する。その時点で微粉活性物質を加え、それが完全に分散するまで撹拌する。混合物を適切な大きさの座薬の流し込み型に注ぎ、放置して冷却し、次に座薬を型から取り外し、蝋紙又は金属箔で個別に包む。

Claims (17)

  1. 式I:
    Figure 0004162992
    〔式中、
    1は、水素、シアノ、−S(L)m2、−S(O)(L)m2又は−S(O)2(L)m2であり;
    Lは、−(CH2n−又は−(CH2nZ(CH2n'−を表し;
    mは0又は1であり;
    nは1、2、3又は4であり;
    n′は0、1、2、3又は4であり;
    Zは、O、S又はNHであり;
    2は、水素、アルキル、ヘテロシクリル又はアリール(ここで、ヘテロシクリル及びアリール基は更に置換されていてもよい)であり;
    *は、(R)又は(S)形態のキラル中心を示す〕のマクロライド抗生物質、あるいは薬学的に許容されうるその酸付加塩又はその2’−ヒドロキシ基のエステル。
  2. Lが−(CH2nであり、そしてnが0、1、2又は3である、請求項1記載の化合物。
  3. 2が、アリール又はヘテロシクリルである、請求項1又は2記載の化合物。
  4. 2が、フェニルジアルコキシフェニル、6−アミノ−9H−プリン−9−イル又はピリジニル−1H−ピラゾール−1−イルである、請求項1又は2記載の化合物。
  5. 1が、下記の群:
    Figure 0004162992
    のうちの1個である、請求項1記載の化合物。
  6. 1が、下記の群:
    Figure 0004162992
    のうちの1個である、請求項1記載の化合物。
  7. (3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔3−〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕エチル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)テトロンである、請求項1記載の化合物。
  8. (3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−3−〔〔2−〔3−(3−ピリジニル)−1H−ピラゾール−1−イル〕エチル〕チオ〕−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロンである、請求項1記載の化合物。
  9. (3S,3aR,4R,6R,8R,9R,10R,12R,15R,15aS)−3−〔〔2−〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕プロピル〕チオ〕−15−エチルオクタヒドロ−8−メトキシ−4,6,8,10,12,15a−ヘキサメチル−9−〔〔3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル〕オキシ〕−2H−フロ〔2,3−c〕オキサシクロテトラデシン−2,5,11,13(3H,6H,12H)−テトロンである、請求項1記載の化合物。
  10. 一般式VIIA:
    Figure 0004162992
    (式中、
    1は請求項1と同義であり;
    Acはアセチルであり;
    2は、オキソ、
    Figure 0004162992
    又は下記:
    Figure 0004162992
    の基であり;
    Bzはベンジルであり;そして
    *は、(R)又は(S)形態のキラル中心を示す)の化合物。
  11. 一般式IVA:
    Figure 0004162992
    (式中、
    10は、水素又は請求項1のR1と同義であり;
    Acはアセチルであり;そして
    Bzはベンジルである)の化合物。
  12. 請求項1〜9のいずれか1項記載の化合物及び薬学的に許容されうる賦形剤を含む薬剤。
  13. 感染症を予防又は処置するための請求項12記載の薬剤。
  14. 請求項1記載のマクロライド抗生物質の製造方法であって、式VII:
    Figure 0004162992
    (式中、Acはアセチルであり;そして
    *は、(R)又は(S)形態のキラル中心を示す)の化合物を脱アシル化する工程、
    必要な場合、得られる式Iの化合物を薬学的に許容されうるその酸付加塩、又はその2’−ヒドロキシ基のエステルに変換する工程を含む方法。
  15. 請求項14記載の方法により調製される、請求項1〜9のいずれか1項記載の化合物。
  16. 特に感染症を予防又は処置する医薬療法に使用される、請求項1〜9のいずれか1項記載の化合物。
  17. 式Iの化合物を含有する、感染症を予防又は処置する薬剤の製造における、請求項1〜9のいずれか1項記載の式Iの化合物の使用。
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