JP4161725B2 - Soiウエーハの結晶欠陥評価方法およびエッチング液 - Google Patents

Soiウエーハの結晶欠陥評価方法およびエッチング液 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエーハの結晶欠陥を評価する方法に関し、より詳しくはSOIウエーハをエッチングして結晶欠陥を評価する評価方法、及びエッチングの際に用いられるエッチング液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気的に絶縁性のあるシリコン酸化膜の上にSOI層が形成されたSOI構造を有するSOIウエーハが、デバイスの高速性、低消費電力性、高耐圧性、耐環境性等に優れていることから、電子デバイス用の高性能LSIウエーハとして特に注目されている。これは、SOIウエーハでは支持基板とシリコン活性層の間に絶縁体である埋め込み酸化膜が存在するため、シリコン活性層に形成される電子デバイスは耐電圧が高く、α線のソフトエラー率も低くなるという大きな利点を有するためである。
【0003】
また、近年の半導体デバイスの高集積化に伴い、高純度かつ低欠陥の半導体ウエーハの製造が求められている。そのためには、半導体ウエーハ中に存在する結晶欠陥等の評価を正確に行うことが重要であり、これら半導体ウエーハの欠陥を低減するために、その欠陥の実体を正確に把握し、それに対する適切な処置を施す必要がある。
【0004】
シリコン単結晶ウエーハの結晶欠陥を検出する方法としては、シリコン単結晶ウエーハの表面を重クロム酸カリウムを含有するSecco液等で選択エッチングして、エッチング後のウエーハ表面を光学顕微鏡等で観察する方法等がよく用いられる(特許文献1)。またその他に、クロム酸を用いたエッチング液として、ジルトル液やライト液などが知られている。しかしながら、これらのエッチング液は、有害な物質であるクロムを含有するため、その廃液処理が問題となる。そこで、クロムを含有しない、いわゆる、クロムレスエッチング液が開発されている(特許文献2及び特許文献3)。
【0005】
また、通常のシリコン単結晶ウエーハの結晶欠陥を上記のように選択エッチングを行なって検出する際に、エッチング液として上記Secco液を用いたり、またクロムレスエッチング液を用いてエッチングを行なった場合、シリコン単結晶のエッチレートは1μm/min以上と比較的高速である。
【0006】
一方、SOIウエーハのSOI層中の結晶欠陥評価を行なう場合、上記のようなシリコン単結晶ウエーハ(バルクウエーハ)での欠陥評価とは異なり、SOIウエーハの表面(SOI層)に選択エッチングを施した際にエッチングによりSOI層が完全に除去されてしまうと結晶欠陥の観察を行なうことが困難となるので、エッチング可能なエッチング代がSOI層の膜厚未満に限定されてしまう。そのため、SOI層の厚さが1μm以下、特に近年需要が増加している200nm以下や100nm以下といった薄膜SOIウエーハの結晶欠陥評価を行う場合、Secco液等のような高速のエッチレートを有するエッチング液を適用することはできない。
【0007】
そこで、一般に、薄膜SOIウエーハのSOI層の結晶欠陥を評価する場合には、上記のSecco液を水等で希釈したエッチング液を用いる希釈Seccoエッチング法が知られており(非特許文献1)、SOIウエーハの結晶欠陥評価の標準的な方法として用いられている。
【0008】
しかし、この希釈Seccoエッチング法は、希釈しているといえども、上述のように有害な物質である重クロム酸カリウムを含有するSecco液を用いていることには変わりなく、SOIウエーハの結晶欠陥の評価を行なう際には、地球環境や人体に及ぼす影響や廃液処理について考慮しなければならないという問題があった。
【0009】
一方、上記特許文献2及び特許文献3に示されているようなクロムレスエッチング液を、希釈Seccoエッチング法のように水で十分に希釈することによりエッチレートを小さくしてSOIウエーハの結晶欠陥評価を行なうことも考えられるが、この場合、上記クロムレスエッチング液を単純に水で希釈するだけではエッチングの選択性が低下してしまい、結晶欠陥の検出能力が低下することが考えられ、薄膜SOIウエーハの結晶欠陥を正確に評価することができないという問題がある。
【0010】
【特許文献1】
特公平6−103714号公報
【特許文献2】
特開平7−263429号公報
【特許文献3】
特開平11−238773号公報
【非特許文献1】
SOIの科学、UCS半導体基盤技術研究会編集、リアライズ社発行、p.307−308
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、有害なクロムを含有しないクロムレスのエッチング液を用いて、優れた欠陥検出能力でSOIウエーハの結晶欠陥を評価することのできる結晶欠陥評価方法、及びその結晶欠陥評価方法に用いられるエッチング液を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、SOIウエーハをエッチング液中に浸漬してSOI層のエッチングを行ない、該SOI層に形成されたエッチピットを観察することによりSOIウエーハの結晶欠陥を評価する方法であって、前記エッチング液として、フッ酸、硝酸、酢酸及び水の混合液中にヨウ素又はヨウ化物を含有し、前記硝酸のエッチング液中の容量比が最大のものであり、かつ前記SOI層のエッチレートが100nm/min以下となるように調整したものを用いることを特徴とするSOIウエーハの結晶欠陥評価方法が提供される
【0013】
SOIウエーハのSOI層のエッチングを行なう際に上記のようなエッチング液を用いてSOIウエーハの結晶欠陥の評価を行なうことによって、エッチング液のエッチレートが小さいためエッチングの際にSOI層の膜厚調整を容易に行うことができ、またエッチングの選択性も高いため、優れた欠陥検出能力でSOIウエーハの結晶欠陥を評価することができる。また、エッチング液にクロムが含有されてないため、地球環境や人体に及ぼす影響、廃液処理等に対して考慮する必要がなく、容易かつ簡便にSOIウエーハの結晶欠陥評価を行なうことができる。
【0014】
このとき、前記エッチング液中のフッ酸、硝酸、酢酸及び水の容量比を、1:(13〜17):(4〜8):(4〜8)とすることが好ましい
このような割合でエッチング液中のフッ酸、硝酸、酢酸及び水の容量比が調整されていることによって、適切なエッチングレート及び優れた選択性を有するエッチング液でSOI層のエッチングを行なうことができるため、効率的にかつ高精度に結晶欠陥を評価することができる
【0015】
また、前記エッチング液中に含有するヨウ素又はヨウ化物の含有量を、該エッチング液の総液量1リットルに対し0.01g以上、0.1g以下とすることが好ましい
このような含有量でエッチング液中にヨウ素又はヨウ化物を含有することによって、エッチング中にウエーハ表面にしみ(ステイン膜)が発生するのを確実に防止することができる。また、本発明者等は、エッチング液中にヨウ素又はヨウ化物が含有されている場合、エッチング液のエッチレートがヨウ素又はヨウ化物の含有量に応じて非常に大きく変化することを新たに発見したが、エッチング液中にヨウ素又はヨウ化物が上記のような含有量で含有されていれば、エッチング液のエッチレートを100nm/min以下、さらには50nm/min以下に容易に抑制することができる。
【0016】
さらに、前記SOI層のエッチングを、エッチング後のSOI層の残し厚さが10nm以上となるように行なうことが好ましい
このように、エッチング後のSOI層の残し厚さが10nm以上となるようにエッチングを行なうことによって、その後SOI層の結晶欠陥を光学顕微鏡等で観察する際に、結晶欠陥の観察を容易にかつ高精度に行なうことができる。
【0017】
また、前記評価を行なうSOIウエーハとして、SOI層の厚さが200nm以下のものを用いることができる
このように、本発明のSOIウエーハの結晶欠陥評価方法では、評価するSOIウエーハのSOI層の厚さが200nm以下の超薄膜であっても、クロムを含有するエッチング液を用いずに結晶欠陥の評価を高精度に行なうことが可能となる。
【0018】
さらに、本発明によれば、単結晶シリコンのエッチングに用いられるエッチング液であって、フッ酸、硝酸、酢酸及び水の混合液中にヨウ素又はヨウ化物を含有したものであり、前記硝酸のエッチング液中の容量比が最大であり、かつ単結晶シリコンのエッチレートが100nm/min以下であるものであることを特徴とするエッチング液が提供される
【0019】
このような特徴を有するエッチング液であれば、単結晶シリコンをエッチングする際のエッチレートが小さくかつエッチングの選択性が大きいため、例えばSOIウエーハの結晶欠陥評価等に好適に用いることができる。さらに、この本発明のエッチング液は、クロムを含有してないので、地球環境や人体に対する悪影響がなく、また廃液処理の問題もない。したがって、エッチング液の使用が容易となる。
【0020】
このとき、前記エッチング液中のフッ酸、硝酸、酢酸及び水の容量比が、1:(13〜17):(4〜8):(4〜8)であることが好ましい
エッチング液中のフッ酸、硝酸、酢酸及び水の容量比がこのような割合で調整されていることによって、適切なエッチングレート及び優れた選択性を有するエッチング液とすることができる。
【0021】
また、前記エッチング液中に含有されるヨウ素又はヨウ化物の含有量が、該エッチング液の総液量1リットルに対し0.01g以上、0.1g以下であることが好ましい
このような含有量でヨウ素又はヨウ化物を含有するエッチング液であれば、例えばSOIウエーハにエッチングを行なった際に、ウエーハ表面にしみ(ステイン膜)が発生するのを確実に防止できるし、またそのエッチレートを100nm/min以下、さらには50nm/min以下に抑制することが容易である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について実施の形態を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明者等は、薄膜SOIウエーハのSOI層中の結晶欠陥を評価するためのエッチング液として、地球環境や人体に対して有害なクロムを含有しない混酸系のエッチング液を用いることを検討した。その際、SOIウエーハをエッチングする時に薄膜のSOI層の膜厚調整を容易に行うことができ、かつ欠陥検出能力を低下させないようにするためには、酸化剤であり欠陥部分での酸化速度を速める効果を有する硝酸の比率を高めた上で、エッチレートを低下させることが必要であることを発想し、以下の実験結果を基に本発明を完成させた。
【0023】
(実験1)
先ず、エッチングの選択性を高めるために硝酸の容量比を高めたエッチング液を作製し、そのエッチレートを調べた。
特許文献2に記載されている選択エッチング液では、フッ酸(濃度50重量%)と硝酸(濃度61重量%)の体積比は最大でも1:12であるため、本実験においては、先ずエッチングの選択性を高めるためにフッ酸:硝酸の容量比を1:15とし、さらに酢酸(濃度99.7%)と水の両方をフッ酸に対し3倍まで希釈したエッチング液、すなわち、フッ酸:硝酸:酢酸:水=1:15:3:3(以下、これら4液の比を表す場合には、常にこの順序とする。)の比率となるエッチング液を作製し、そのエッチング液8リットル中にステイン防止剤として、KI水溶液(16.6gのKIを1リットルの水に溶解させた水溶液)を20ml添加して、使用するエッチング液とした(実験例1)。続いて、そのエッチング液を用いてシリコン単結晶ウエーハにエッチングを行ない、そのエッチレートを測定した。
【0024】
このとき、エッチングに用いたウエーハは、p型、結晶方位<100>、抵抗率15〜21Ωcm、酸素濃度15〜25ppmaのCZシリコン単結晶ウエーハである。尚、酸素濃度はJEIDA(日本電子工業振興協会、現在のJEITA)の換算係数を用いて算出した値を用いている。
【0025】
上記実験例1のエッチング液のエッチレートを測定した結果、実験例1ではエッチング液中の各物質の容量比が1:15:3:3と上記特許文献2の選択エッチング液に比べて水の比率を3倍に高めて希釈しているにも関わらず、約1.54μm/minという極めて高いエッチレートであることがわかった。
【0026】
また比較のために、従来のSOIウエーハの結晶欠陥評価に用いられている希釈Secco液の一例として、フッ酸(濃度50重量%)、硝酸(濃度61重量%)、クロム含有溶液(溶液1.6リットル中にKCrを10gとCu(NO・3HOを40g含有する溶液)をそれぞれ1:1.6:3.2の体積比で混合したエッチング液(希釈Secco液)を作製して、そのエッチレートを測定した。その結果、希釈Secco液のエッチレートは、約0.065μm/min(65nm/min)であることがわかった。
【0027】
そこで、上記実験例1のエッチング液のエッチレートを低下させるために、実験例1のエッチング液よりも酢酸と水の容量比を2倍に高めたエッチング液、すなわち各物質の容量比が1:15:6:6となるエッチング液を作製した(実験例2)。得られたエッチング液のエッチレートを測定したところ、そのエッチレートは約0.023μm/min(23nm/min)であり、上記希釈Secco液の半分以下の速度に低減できることがわかった。
【0028】
さらに、硝酸またはフッ酸の容量比がエッチレートに及ぼす影響を調べるために、硝酸の容量比を高めたエッチング液(容量比が1:30:3:3、実験例3)、及びフッ酸の容量比を高めたエッチング液(容量比が2:15:3:3、実験例4)を作製し、得られた各エッチング液のエッチレートを測定した。その結果、実験例3及び実験例4のエッチレートはそれぞれ約1.26μm/min、約8.14μm/minと高速であり、薄膜SOIウエーハのエッチングには適さないことがわかった。尚、実施例2〜4についても実施例1と同様にKI水溶液を20ml添加している。
以上の結果を表1にまとめて示す。尚、いずれのエッチング液の場合もエッチング前の液温は24±1℃である。
【0029】
【表1】
Figure 0004161725
【0030】
また、上記実験例1〜4のクロムレスエッチング液によってエッチングされたシリコン単結晶ウエーハの表面を観察したところ、ステイン膜の発生はなく、エッチング後のウエーハ表面に結晶欠陥が観察されたが、実験例2を除いてはエッチレートが速く、エッチング後の表面に面アレが発生し、結晶欠陥を安定して検出することが困難であった。
【0031】
そこで、次にエッチレートを十分に低減することができた上記実験例2のエッチング液(容量比が1:15:6:6)について、ステイン膜の発生防止効果のKI濃度依存性を確認するために次の実験を行なった。
【0032】
(実験2)
先ず、16.6gのKI(0.1モル)を1リットルの水に溶解してKI水溶液を作製し、容量比が1:15:6:6のクロムレスのエッチング液8リットル中にそのKI水溶液をそれぞれ5、15、20mlずつ添加したエッチング液を用意した。それぞれのエッチング液に添加されたKIの重量は、約0.083、0.249、0.332gであるため、3種類の各エッチング液の1リットル中に含まれるKIの重量を計算すると、それぞれ約0.010、0.031、0.042gとなる。
【0033】
そして、作製した3種類のエッチング液を用いて実験1と同様のシリコン単結晶ウエーハにエッチングを行い、これら3種類のエッチング液のエッチレートの測定とエッチング後のウエーハ表面状態の観察を行った。図2は、エッチング液1リットル中に含有されるKIの重量とエッチレートとの関係をプロットしたものである。図2に示したように、わずかなKI重量の増加であってもエッチレートが非常に大きくなることが明らかとなった。
【0034】
KIの添加は、元来、ステイン膜の発生防止効果を期待したものであり、その効果はいずれの濃度でも十分に発揮され、欠陥密度の観察が安定して可能であることが確認されたが、このようにわずかなKIの添加によりエッチレートが非常に大きく変化することは予想しておらず新規な発見であった。このことは、フッ酸、硝酸、酢酸、水、ヨウ化物からなるエッチング液を用いて薄膜SOIウエーハに選択エッチングを行なう場合、ヨウ化物の濃度(含有量)も考慮してエッチング液を作製し、所定のエッチレート(100nm/min以下)になるように調整しなければならないことを意味する。
【0035】
さらに、容量比が1:15:5:5のエッチング液を用いて上記と同様にKI水溶液を5、15、20mlずつ添加して実験を行い、エッチレートを測定した結果を図2にプロットした。また、1:15:4:4のエッチング液については、KI水溶液を15ml添加したもののみを用いて実験を行い、そのエッチレートを測定した結果も図2に併せてプロットした。
【0036】
図2に示したように、容量比が1:15:5:5のエッチング液についても、やはりエッチレートのKI濃度依存性があることがわかった。尚、1:15:5:5および1:15:4:4のいずれもステイン膜の発生はなく、欠陥密度の観察を安定して行なうことができることが確認された。
【0037】
以上の結果から、エッチング液中の容量比が1:15:(4〜6):(4〜6)で、エッチング液1リットル中に含有されるKIが0.01〜0.04gの範囲であれば、エッチレートを確実に30nm/min以下にすることができるし、またステイン膜の発生もなく結晶欠陥の評価を安定して行なうことが可能である。したがって、このようなエッチング液は、薄膜SOIウエーハの結晶欠陥を評価するエッチング液として非常に好適であることがわかった。
【0038】
また、1:15:8:8にKI水溶液20mlを添加したエッチング液について別途エッチレートを測定したところ、約3nm/minであることがわかった。したがって、1:15:8:8まで希釈するとエッチレートがかなり低下するものの、例えば100nm以下のSOI層を評価する場合には実用に耐え得るが、これよりさらに希釈してエッチレートを低下させると、エッチングに長時間を要するため効率的でないことがわかった。
【0039】
さらに、図2にプロットされた値から近似線を求めたところ、上記範囲内の容量比を有するエッチング液であれば、含有させるKIの重量を0.1gに高めてもエッチレートは100nm/min以下に抑制できることが予測される。また、実際に容量比が1:15:6:6のエッチング液に0.1gのKIを添加してシリコン単結晶ウエーハのエッチングを行なったところ、そのエッチレートは多少のバラツキはあったが、いずれも100nm/min以下であった。したがって、エッチング液に含有されるKIが0.01〜0.1gの範囲であれば、ステイン膜の発生を確実に防止し、またエッチレートを100nm/min以下、さらには50nm/min以下にすることができるため、薄膜SOIウエーハの結晶欠陥を評価するエッチング液として好適に用いることができる。
【0040】
一方、硝酸の容量比を変化させ、容量比が1:18:6:6の混合液に対して上記で使用したKI水溶液を5ml添加したエッチング液(KI含有量が0.010g)を用いてシリコン単結晶ウエーハにエッチングを行ったころ、エッチング後のウエーハ表面に面アレが発生してしまい、結晶欠陥を評価しにくいことがわかった。また、エッチング液中の硝酸の容量比を13未満に小さくすると、結晶欠陥の選択性が低下し、十分な感度(欠陥検出能力)での結晶欠陥の評価が困難になることがわかった。従って、硝酸の容量比としては13〜17が好適であると判断される。
【0041】
以下、本発明のSOIウエーハの結晶欠陥評価方法について詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明において薄膜SOIウエーハを評価するにあたり、先ず評価対象となるSOIウエーハは特に限定されるものではなく、公知のSOIウエーハ作製方法で作製された何れのSOIウエーハにも結晶欠陥評価を行なうことができる。SOIウエーハの作製方法として、例えば膜厚が1μm以下の薄膜SOIを作製する場合には、ウエーハ表面から水素イオンを注入したシリコンウエーハを他のウエーハとシリコン酸化膜を介して貼り合せた後、イオン注入層で剥離する方法(イオン注入剥離法、スマートカット法(登録商標)とも呼ばれる。)や、シリコンウエーハ表面から酸素イオンを注入してイオン注入層を形成した後高温熱処理することによりシリコン酸化膜を形成する方法(SIMOX法)などがある。
【0042】
これらの作製方法によれば、SOI層の膜厚が1μm以下、または500nm以下、さらには200nm以下といった超薄膜SOI層を比較的容易に作製することができ、SOI層の膜厚の均一性が優れたSOIウエーハを得ることができる。
【0043】
このようなSOIウエーハのSOI層中の結晶欠陥を検出するために用いられるエッチング液として、本発明の結晶欠陥評価方法では、フッ酸、硝酸、酢酸及び水の混合液中に、ヨウ素又はヨウ化物を含有したエッチング液を用いる。
【0044】
このようなエッチング液を作製する場合、市販されている半導体グレードの薬液を用いることができ、例えば、フッ酸(50重量%)はダイキン工業株式会社の半導体用を、硝酸(61重量%)は関東化学株式会社のEL級を、酢酸(99.7重量%)は関東化学株式会社の特級を用いることができる。また、水については、エッチング処理時にゴミや汚れなどのウエーハへの付着を考慮すると半導体工業で使われている超純水を用いることが好ましい。また、ヨウ素又はヨウ化物としては、例えば、固体のヨウ素分子(I)やヨウ化カリウム(KI)の水溶液を作製して添加することが好ましい。
【0045】
この際、これらの混合比率は、硝酸の容量比が最大となるようにし、かつ、SOI層のエッチングレートが100nm/min以下となるように調整する。エッチングレートが100nm/minを超える速度になると、エッチングによるSOI層の残し厚さの調整が困難になるため、評価するSOIウエーハ毎のバラツキが大きくなったり、エッチング後のウエーハ表面の面アレが発生しやすくなり、結晶欠陥の観察が困難になる場合がある。
【0046】
作製するエッチング液の具体的な比率としては、フッ酸、硝酸、酢酸及び水の容量比を1:(13〜17):(4〜8):(4〜8)とすることが好ましい。硝酸の容量比が13未満になると結晶欠陥の選択性が低下し、十分な感度での結晶欠陥の評価が困難になる恐れがある。また、硝酸の容量比が17を超えるとエッチング表面の面アレが発生しやすくなり、結晶欠陥の観察が困難になることがある。
【0047】
一方、酢酸及び水の容量比が4未満になると、エッチレートが急激に速くなるため、エッチング代の制御が困難であり、薄膜SOIウエーハの評価には適さなくなる恐れがある。また、酢酸及び水の容量比が8を超える場合、逆にエッチレートが遅くなり過ぎるため、迅速な評価を行いにくくなることがある。
【0048】
さらに、本発明のようにエッチレートの低いエッチング液の場合、前述のように添加するヨウ素またはヨウ化物の量によりエッチレートが大きく影響を受けることが明らかとなったので、エッチング液に添加するヨウ素またはヨウ化物の量を、エッチングレートが100nm/minを超えないようにするために調整する必要がある。具体的には、エッチング液中に含有するヨウ素またはヨウ化物の含有量を、エッチング液の総液量1リットルに対し0.01g以上、0.1g以下とすることが好ましい。このような範囲でヨウ素またはヨウ化物を含有させれば、エッチングの際にステイン膜の発生を確実に防止できるだけでなく、エッチレートを100nm/min以下、さらには50nm/min以下に容易に抑制することができる。
【0049】
以上のようにしてエッチレートを100nm/min以下となるように調整したエッチング液であれば、評価するSOIウエーハのSOI層の厚さが例えば200nm以下の超薄膜であっても、エッチングによりSOI層の残し厚さを容易に調整でき、結晶欠陥の評価を高精度に行なうことが可能となる。
【0050】
尚、SOI層の結晶欠陥の観察は、エッチング後のウエーハ表面を光学顕微鏡、あるいは電子顕微鏡等で観察すれば良いが、エッチングによりSOI層が完全に除去されてしまうと結晶欠陥の観察を行なうことが困難である。さらに、エッチングによりSOI層の残し厚さを10nm未満に精度良く制御するのは難しく、場合によっては、ウエーハ面内で部分的に下地の酸化膜表面が露出してしまう恐れがある。したがって、エッチング後のSOI層の残し厚さとしては10nm以上とすることが好ましく、20nm以上とすることがより好ましい。
【0051】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例、比較例)
イオン注入剥離法によりSOI層の厚さが約110nmとなる薄膜SOIウエーハ(SOI層表面はミラー面)を作製し、得られたSOIウエーハを本発明のクロムレスのエッチング液(実施例)または前記実験1で用いた希釈Secco液(比較例)に浸漬してエッチングを行なった。尚、実施例のクロムレスのエッチング液としては、実験2に記載した各物質の容量比が1:15:6:6でKI水溶液の添加量が20ml(エッチング液1リットル中に含有されるKIの重量は0.042g)であるエッチング液を使用した。
【0052】
また、SOIウエーハにエッチングを行なう際にエッチング処理時間を変化させることにより、エッチング後のSOI層の残し厚さが異なる試料を実施例および比較例のそれぞれで作製した。
【0053】
そして、エッチング後のSOI層表面を光学顕微鏡(倍率500倍)により観察して結晶欠陥密度を測定し、SOI層の残し厚さと欠陥密度との関係を求め図1にプロットした。尚、図1における実施例の欠陥密度(黒丸)は実測密度をそのままプロットしたものであるが、一方比較例の欠陥密度(黒三角)については、実測値が実施例に比べて非常に小さかったので、実施例と比較例との対比を容易に行なうために、便宜上、実測密度を10倍した値をプロットしたものである。
【0054】
通常、SOI層の結晶欠陥は、エッチング除去された部分に存在した結晶欠陥がエッチング後の表面に積分転写されるので、SOI層の残し厚が小さくなればなるほど(すなわち、エッチング代が大きくなればなるほど)欠陥密度は大きくなるので、図1の測定結果は理にかなっているとともに、本発明のクロムレスのエッチング液は、従来用いられている希釈Secco液とよい相関が得られており、希釈Secco液の代替として用いることができることがわかる。
【0055】
さらに、本発明のエッチング液を用いて測定された欠陥密度は、従来の希釈Secco液に比べて約10倍程度の欠陥を検出していることから、本発明のエッチング液の選択性が極めて優れていること、また本発明の結晶欠陥評価方法によって、従来では検出できなかった小さい結晶欠陥も検出することが可能となり、非常に高感度で欠陥検出して高精度の結晶欠陥評価を行うことができることがわかる。
【0056】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、従来のクロムを含有するエッチング液以上の感度を有し、かつシリコン(SOI層)のエッチレートが小さいクロムレスのエッチング液が提供される。そして、この本発明のエッチング液を用いることによって、薄膜SOIウエーハであっても、地球環境や人体に及ぼす影響や廃液処理について考慮せずに、SOI層中の結晶欠陥を優れた欠陥検出能力で検出して高精度に評価することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】SOI層の残し厚さと欠陥密度との関係を示したグラフである。
【図2】エッチング液1リットル中に含有されるKIの重量とエッチレートとの関係をプロットしたグラフである。

Claims (4)

  1. SOIウエーハをエッチング液中に浸漬してSOI層のエッチングを行ない、該SOI層に形成されたエッチピットを観察することによりSOIウエーハの結晶欠陥を評価する方法であって、前記エッチング液として、フッ酸、硝酸、酢酸及び水の混合液中にヨウ素又はヨウ化物を含有し、前記フッ酸の濃度が50重量%、前記硝酸の濃度が61重量%、前記酢酸の濃度が99.7重量%であるものを用いた時に、前記エッチング液中のフッ酸、硝酸、酢酸及び水の容量比が、1:(13〜17):(4〜8):(4〜8)となるようにし、前記硝酸のエッチング液中の容量比が最大のものであり、前記エッチング液中に含有するヨウ素又はヨウ化物の含有量を、該エッチング液の総液量1リットルに対し0.01g以上、0.1g以下とし、かつ前記SOI層のエッチレートが100nm/min以下となるように調整したものを用いることを特徴とするSOIウエーハの結晶欠陥評価方法。
  2. 前記SOI層のエッチングを、エッチング後のSOI層の残し厚さが10nm以上となるように行なうことを特徴とする請求項1に記載されたSOIウエーハの結晶欠陥評価方法。
  3. 前記評価を行なうSOIウエーハとして、SOI層の厚さが200nm以下のものを用いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたSOIウエーハの結晶欠陥評価方法。
  4. 単結晶シリコンのエッチングに用いられるエッチング液であって、フッ酸、硝酸、酢酸及び水の混合液中にヨウ素又はヨウ化物を含有したものであり、前記フッ酸の濃度が50重量%、前記硝酸の濃度が61重量%、前記酢酸の濃度が99.7重量%であるものを用いた時に、前記エッチング液中のフッ酸、硝酸、酢酸及び水の容量比が、1:(13〜17):(4〜8):(4〜8)となるようにしたものであり、前記硝酸のエッチング液中の容量比が最大であり、前記エッチング液中に含有されるヨウ素又はヨウ化物の含有量が、該エッチング液の総液量1リットルに対し0.01g以上、0.1g以下であり、かつ単結晶シリコンのエッチレートが100nm/min以下であるものであることを特徴とするSOIウエーハの結晶欠陥評価方法に用いられるエッチング液。
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