JP4161418B2 - 直角多角形領域分割方法及び直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体並びに直角多角形領域分割装置 - Google Patents

直角多角形領域分割方法及び直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体並びに直角多角形領域分割装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フロアプランナで作成した集積回路のフロアプランデータを、フロアプランナと論理合成ツールやタイミング解析ツール等との間のインタフェースであるPDEF(Physical Design Exchange Format)に出力する場合等に使用する直角多角形領域分割方法及び直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体並びに直角多角形領域分割装置に関する。
【0002】
フロアプランナで作成した集積回路のフロアプランデータをPDEFに出力する場合には、直角多角形領域(90°及び270°の内角を有する多角形領域)を複数の矩形領域に分割する必要がある。この場合、PDEFデータ量を少なくし、PDEFデータを入力する他のプログラムの処理スピードを速くし、集積回路の設計期間の短縮化を図るためには、直角多角形領域を出来る限り少ない数の矩形領域に分割することが望ましい。
【0003】
【従来の技術】
従来、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割方法として、一律に縦方向に分割する方法又は一律に横方向に分割する方法が使用されていた。
【0004】
たとえば、図58(A)に示す直角多角形領域1を複数の矩形領域に分割する場合、一律に縦方向に分割する方法では、図58(B)に示すように、直角多角形領域1は、8個の矩形領域2−1〜2−8に分割され、一律に横方向に分割する方法では、図58(C)に示すように、直角多角形領域1は、7個の矩形領域3−1〜3−7に分割される。
【0005】
この例では、一律に横方向に分割する場合の方が一律に縦方向に分割する場合よりも抽出する矩形領域の数を少なくすることができるが、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を複数の矩形領域に分割する場合には、設計者の経験などにより、一律に縦方向に分割する方法又は一律に横方向に分割する方法が選択的に使用されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図58(A)に示す直角多角形領域1を最少数の矩形領域に分割しようとすると、図59に示すように、6個の矩形領域4−1〜4−6に分割することができる。
【0007】
この分割方法は、図60(A)に示すような横T字形の直角多角形領域については、図60(B)に示すように横方向に分割すべきではなく、図60(C)に示すように縦方向に分割する場合に最少数の矩形領域に分割でき、図60(D)に示すようなT字形の直角多角形領域及び図60(G)に示すような逆T字形の直角多角形領域については、図60(E)、(H)に示すように縦方向に分割すべきではなく、図60(F)、(I)に示すように横方向に分割する場合に最少数の矩形領域に分割することができるということに基づいている。
【0008】
なお、図61(A)に示すようなN字形の直角多角形領域については、図61(B)に示すように横方向に分割すべきではなく、図61(C)に示すように縦方向に分割する場合に最少数の矩形領域に分割することができる。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑み、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を従来例の場合よりも少ない数又は最少数の矩形領域に分割することができるようにし、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を従来例の場合よりも少なく又は最少とし、PDEFデータを入力する他のプログラムの処理スピードを速くし、集積回路の設計期間の短縮化を図ることができるようにした直角多角形領域分割方法及び直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体並びに直角多角形領域分割装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明中、第1の発明は、フロアプランデータ格納部に格納されているフロアプランデータに含まれる、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を、CPUが直角多角形領域分割プログラム格納部に格納されている直角多角形領域分割プログラムに従って複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割方法であって、直角多角形領域の最左端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、抽出すべき矩形領域の左辺と一致する線分を仮想する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出さない限り、前記線分を右方向に走査し、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出した時は、その時の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の右辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを含んでいるというものである。
【0011】
第1の発明によれば、たとえば、図1(A)に示すような横T字形の直角多角形領域6を複数の矩形領域に分割する場合、図1(B)に示すように、最少数である2個の矩形領域7−1、7−2に分割することができ、図1(C)に示すように、3個の矩形領域8−1〜8−3に分割しないようにすることができる。
【0012】
また、たとえば、図1(D)に示すような段差のある横T字形の直角多角形領域9を複数の矩形領域に分割する場合、図1(E)に示すように、最少数の3個の矩形領域10−1〜10−3に分割することができ、図1(F)に示すように、4個の矩形領域11−1〜11−4に分割しないようにすることができる。
【0013】
したがって、第1の発明によれば、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を従来例の場合よりも少ない数又は最少数の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を従来例の場合よりも少なく又は最少とすることができる。
【0014】
本発明中、第2の発明は、フロアプランデータ格納部に格納されているフロアプランデータに含まれる、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を、CPUが直角多角形領域分割プログラム格納部に格納されている直角多角形領域分割プログラムに従って複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割方法であって、直角多角形領域の最左端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、抽出すべき矩形領域の左辺と一致する線分を仮想する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出しない限り、前記線分を右方向に走査し、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出した場合には、食み出す前の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の右辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを含んでいるというものである。
【0015】
第2の発明によれば、たとえば、図2(A)に示すようなN字形の直角多角形領域12を複数の矩形領域に分割する場合、図2(B)に示すように、最少数の2個の矩形領域13−1、13−2に分割することができ、図2(C)に示すように、3個の矩形領域14−1〜14−3に分割しないようにすることができる。
【0016】
また、たとえば、図2(D)に示すような逆T字形の直角多角形領域15を複数の矩形領域に分割する場合、図2(E)に示すように、最少数の2個の矩形領域16−1、16−2に分割することができ、図2(F)に示すように、3個の矩形領域17−1〜17−3に分割しないようにすることができる。T字形の直角多角形領域を分割する場合も同様である。
【0017】
したがって、第2の発明によれば、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を従来例の場合よりも少ない数又は最少数の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を従来例の場合よりも少なく又は最少とすることができる。
【0018】
本発明中、第3の発明は、フロアプランデータ格納部に格納されているフロアプランデータに含まれる、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を、CPUが直角多角形領域分割プログラム格納部に格納されている直角多角形領域分割プログラムに従って複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割方法であって、直角多角形領域の最左端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、抽出すべき矩形領域の左辺と一致する線分を仮想する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出さない限り、前記線分を右方向に走査し、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出した時は、その時の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の右辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出しない限り、前記線分を右方向に走査し、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出した場合には、食み出す前の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の右辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを含んでいるというものである。
【0019】
第3の発明によれば、第1の発明が含んでいる工程と、第2の発明が含んでいる工程とを含んでいるので、横T字形、N字形,逆T字形及びT字形の直角多角形領域を最少数の矩形領域に分解することができる。したがって、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を最少数の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を最少とすることができる。
【0020】
本発明中、第4の発明は、フロアプランデータ格納部に格納されているフロアプランデータに含まれる、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を、CPUが直角多角形領域分割プログラム格納部に格納されている直角多角形領域分割プログラムに従って複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割方法であって、直角多角形領域の最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の右辺として認識し、抽出すべき矩形領域の右辺と一致する線分を仮想する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出さない限り、前記線分を左方向に走査し、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出した時は、その時の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の左辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを含んでいるというものである。
【0021】
第4の発明によれば、たとえば、図3(A)に示すような横T字形の直角多角形領域19を複数の矩形領域に分割する場合、図3(B)に示すように、最少数の2個の矩形領域20−1、20−2に分割することができ、図3(C)に示すように、3個の矩形領域21−1〜21−3に分割しないようにすることができる。
【0022】
また、たとえば、図3(D)に示すような段差がある横T字形の直角多角形領域22を複数の矩形領域に分割する場合、図3(E)に示すように、最少数の3個の矩形領域23−1〜23−3に分割することができ、図3(F)に示すように、4個の矩形領域24−1〜24−4に分割しないようにすることができる。
【0023】
したがって、第4の発明によれば、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を従来例の場合よりも少ない数又は最少数の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を従来例の場合よりも少なく又は最少とすることができる。
【0024】
本発明中、第5の発明は、フロアプランデータ格納部に格納されているフロアプランデータに含まれる、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を、CPUが直角多角形領域分割プログラム格納部に格納されている直角多角形領域分割プログラムに従って複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割方法であって、直角多角形領域の最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の右辺として認識し、抽出すべき矩形領域の右辺と一致する線分を仮想する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出しない限り、前記線分を左方向に走査し、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出した場合には、食み出す前の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の左辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを含んでいるというものである。
【0025】
第5の発明によれば、たとえば、図4(A)に示すようなN字形の直角多角形領域25を複数の矩形領域に分割する場合、図4(B)に示すように、最少数の2個の矩形領域26−1、26−2に分割することができ、図4(C)に示すように、3個の矩形領域27−1〜27−3に分割しないようにすることができる。
【0026】
また、たとえば、図4(D)に示すような逆T字形の直角多角形領域28を複数の矩形領域に分割する場合、図4(E)に示すように、最少数の2個の矩形領域29−1、29−2に分割することができ、図4(F)に示すように、3個の矩形領域30−1〜30−3に分割しないようにすることができる。T字形の直角多角形領域を分割する場合も同様である。
【0027】
したがって、第5の発明によれば、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を従来例の場合よりも少ない数又は最少数の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を従来例の場合よりも少なく又は最少とすることができる。
【0028】
本発明中、第6の発明は、フロアプランデータ格納部に格納されているフロアプランデータに含まれる、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を、CPUが直角多角形領域分割プログラム格納部に格納されている直角多角形領域分割プログラムに従って複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割方法であって、直角多角形領域の最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の右辺として認識し、抽出すべき矩形領域の右辺と一致する線分を仮想する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出さない限り、前記線分を左方向に走査し、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出した時は、その時の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の左辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出しない限り、前記線分を左方向に走査し、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出した場合には、食み出す前の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の左辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを含んでいるというものである。
【0029】
第6の発明によれば、第4の発明が含んでいる工程と、第5の発明が含んでいる工程とを含んでいるので、横T字形、N字形,逆T字形及びT字形の直角多角形領域を最少数の矩形領域に分解することができる。したがって、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を最少量の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を最少とすることができる。
【0030】
本発明中、第7の発明は、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域をコンピュータによって複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体であって、直角多角形領域の最左端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、抽出すべき矩形領域の左辺と一致する線分を仮想する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出さない限り、前記線分を右方向に走査し、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出した時は、その時の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の右辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行するプログラムを含んでいるというものである。
【0031】
第7の発明によれば、第1の発明を実行し、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を従来例の場合よりも少ない数又は最少数の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を従来例の場合よりも少なく又は最少とすることができる。
【0032】
本発明中、第8の発明は、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域をコンピュータによって複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体であって、直角多角形領域の最左端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、抽出すべき矩形領域の左辺と一致する線分を仮想する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出しない限り、前記線分を右方向に走査し、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出した場合には、食み出す前の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の右辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行するプログラムを含んでいるというものである。
【0033】
第8の発明によれば、第2の発明を実行し、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を従来例の場合よりも少ない数又は最少数の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を従来例の場合よりも少なく又は最少とすることができる。
【0034】
本発明中、第9の発明は、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域をコンピュータによって複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体であって、直角多角形領域の最左端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、抽出すべき矩形領域の左辺と一致する線分を仮想する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出さない限り、前記線分を右方向に走査し、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出した時は、その時の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の右辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出しない限り、前記線分を右方向に走査し、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出した場合には、食み出す前の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の右辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行するプログラムを含んでいるというものである。
【0035】
第9の発明によれば、第3の発明を実行し、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を最少量の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を最少とすることができる。
【0036】
本発明中、第10の発明は、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域をコンピュータによって複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体であって、直角多角形領域の最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の右辺として認識し、抽出すべき矩形領域の右辺と一致する線分を仮想する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出さない限り、前記線分を左方向に走査し、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出した時は、その時の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の左辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行するプログラムを含んでいるというものである。
【0037】
第10の発明によれば、第4の発明を実行し、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を従来例の場合よりも少ない数又は最少数の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を従来例の場合よりも少なく又は最少とすることができる。
【0038】
本発明中、第11の発明は、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域をコンピュータによって複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体であって、直角多角形領域の最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の右辺として認識し、抽出すべき矩形領域の右辺と一致する線分を仮想する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出しない限り、前記線分を左方向に走査し、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出した場合には、食み出す前の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の左辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行するプログラムを含んでいるというものである。
【0039】
第11の発明によれば、第5の発明を実行し、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を従来例の場合よりも少ない数又は最少数の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を従来例の場合よりも少なく又は最少とすることができる。
【0040】
本発明中、第12の発明は、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域をコンピュータによって複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体であって、直角多角形領域の最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の右辺として認識し、抽出すべき矩形領域の右辺と一致する線分を仮想する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出さない限り、前記線分を左方向に走査し、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出した時は、その時の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の左辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出しない限り、前記線分を左方向に走査し、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出した場合には、食み出す前の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の左辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行するプログラムを含んでいるというものである。
【0041】
第12の発明によれば、第6の発明を実行し、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を最少量の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を最少とすることができる。
【0042】
本発明中、第13の発明は、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割装置であって、直角多角形領域の最左端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、抽出すべき矩形領域の左辺と一致する線分を仮想する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出さない限り、前記線分を右方向に走査し、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出した時は、その時の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の右辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行する手段を有しているというものである。
【0043】
第13の発明によれば、第1の発明を実行し、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を従来例の場合よりも少ない数又は最少数の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を従来例の場合よりも少なく又は最少とすることができる。
【0044】
本発明中、第14の発明は、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割装置であって、直角多角形領域の最左端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、抽出すべき矩形領域の左辺と一致する線分を仮想する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出しない限り、前記線分を右方向に走査し、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出した場合には、食み出す前の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の右辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行する手段を有しているというものである。
【0045】
第14の発明によれば、第2の発明を実行し、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を従来例の場合よりも少ない数又は最少数の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を従来例の場合よりも少なく又は最少とすることができる。
【0046】
本発明中、第15の発明は、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割装置であって、直角多角形領域の最左端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、抽出すべき矩形領域の左辺と一致する線分を仮想する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出さない限り、前記線分を右方向に走査し、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出した時は、その時の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の右辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出しない限り、前記線分を右方向に走査し、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出した場合には、食み出す前の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の右辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行する手段を有しているというものである。
【0047】
第15の発明によれば、第3の発明を実行し、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を最少量の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を最少とすることができる。
【0048】
本発明中、第16の発明は、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割装置であって、直角多角形領域の最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の右辺として認識し、抽出すべき矩形領域の右辺と一致する線分を仮想する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出さない限り、前記線分を左方向に走査し、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出した時は、その時の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の左辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行する手段を有しているというものである。
【0049】
第16の発明によれば、第4の発明を実行し、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を従来例の場合よりも少ない数又は最少数の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を従来例の場合よりも少なく又は最少とすることができる。
【0050】
本発明中、第17の発明は、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割装置であって、直角多角形領域の最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の右辺として認識し、抽出すべき矩形領域の右辺と一致する線分を仮想する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出しない限り、前記線分を左方向に走査し、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出した場合には、食み出す前の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の左辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行する手段を有しているというものである。
【0051】
第17の発明によれば、第5の発明を実行し、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を従来例の場合よりも少ない数又は最少数の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を従来例の場合よりも少なく又は最少とすることができる。
【0052】
本発明中、第18の発明は、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割装置であって、直角多角形領域の最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の右辺として認識し、抽出すべき矩形領域の右辺と一致する線分を仮想する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出さない限り、前記線分を左方向に走査し、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出した時は、その時の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の左辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程と、前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出しない限り、前記線分を左方向に走査し、前記線分の一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出した場合には、食み出す前の前記線分の位置に抽出すべき矩形領域の左辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行する手段を有しているというものである。
【0053】
第18の発明によれば、第6の発明を実行し、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を最少量の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を最少とすることができる。
【0054】
【発明の実施の形態】
図5〜図16は本発明の直角多角形領域分割方法の一実施形態を説明するための図である。本発明の直角多角形領域分割方法の一実施形態は、矩形領域抽出工程で発生する矩形領域は直角多角形領域として扱うことを前提とし、後述する工程A1→後述する工程A2→抽出した矩形領域の位置データのPDEFへの出力→抽出した矩形領域の削除、又は、後述する工程A1→後述する工程A3→抽出した矩形領域の位置データのPDEFへの出力→抽出した矩形領域の削除を繰り返して行うというものである。
【0055】
工程A1は、分割対象の直角多角形領域の最左端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、抽出すべき矩形領域の左辺と一致する線分XYを仮想する工程である。
【0056】
工程A2は、線分XYを含む上下方向を観察しながら、線分XYの一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出さない限り、線分XYを方向に走査し、線分XYの上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出した時は、その時の線分XYの位置に抽出すべき矩形領域の右辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程である。
【0057】
工程A3は、線分XYを含む上下方向を観察しながら、線分XYの上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出しない限り、線分XYを方向に走査し、線分XYの一部又は全体が直角多角形領域の外部に食み出した場合には、食み出す前の線分XYの位置に抽出すべき矩形領域の右辺があるものとして抽出すべき矩形領域を抽出する工程である。
【0058】
たとえば、図5(A)に示すような直角多角形領域32を複数の矩形領域に分割する場合には、まず、図5(B)に示すように、最左端の垂直辺33、34のうち、たとえば、垂直辺33を抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、垂直辺33に一致する線分XYを仮想する(工程A1)。
【0059】
そして、線分XYを含む上下方向を観察しながら、線分XYを右方向に走査する。このようにすると、走査中に、線分XYの上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出することなく、かつ、線分XYは、一部を直角多角形領域32の外部に食み出すこともなく、図5(C)に示すように、全体を直角多角形領域32の外部に食み出すことになる。
【0060】
したがって、この場合には、図5(D)に示すように、線分XYの全体が直角多角形領域32の外部に食み出す前の線分XYの位置に抽出すべき矩形領域の左辺33に対向する右辺34があるものとして抽出すべき矩形領域35を抽出する(工程A3)。
【0061】
そして、抽出した矩形領域35の位置データをPDEFに出力し、図6(A)に示すように、抽出した矩形領域35を直角多角形領域32から削除する。このようにすると、直角多角形領域36及び矩形領域37が残存することになる。なお、矩形領域37は、直角多角形領域として扱われることになる。
【0062】
そこで、次に、図6(B)に示すように、直角多角形領域36の最左端の垂直辺38を抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、垂直辺38に一致する線分XYを仮想する(工程A1)。
【0063】
そして、線分XYを含む上下方向を観察しながら、線分XYを右方向に走査する。このようにすると、走査中に、線分XYの上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出することなく、かつ、線分XYは、一部を直角多角形領域36の外部に食み出すことなく、図6(C)に示すように、全体を直角多角形領域36の外部に食み出すことになる。
【0064】
したがって、この場合には、図6(D)に示すように、線分XYの全体が直角多角形領域36の外部に食み出す前の線分XYの位置に抽出すべき矩形領域の左辺38に対向する右辺39があるものとして抽出すべき矩形領域40を抽出する(工程A3)。
【0065】
そして、抽出した矩形領域40の位置データをPDEFに出力し、図7(A)に示すように、抽出した矩形領域40を直角多角形領域36から削除する。このようにすると、直角多角形領域37と、矩形領域41と、直角多角形領域42が残存することになる。なお、矩形領域41は、直角多角形領域として扱われることになる。
【0066】
そこで、次に、図7(B)に示すように、直角多角形領域(矩形領域)41の垂直辺43を抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、垂直辺43に一致する線分XYを仮想する(工程A1)。
【0067】
そして、線分XYを含む上下方向を観察しながら、線分XYを右方向に走査する。このようにすると、走査中に、線分XYの上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出することなく、かつ、線分XYは、一部を直角多角形領域41の外部に食み出すことなく、図7(C)に示すように、全体を直角多角形領域41の外部に食み出すことになる。
【0068】
したがって、この場合には、図7(D)に示すように、線分XYの全体が直角多角形領域41の外部に食み出す前の線分XYの位置に抽出すべき矩形領域の左辺43に対向する右辺44があるものとして抽出すべき矩形領域41を抽出する(工程A3)。
【0069】
そして、抽出した矩形領域41の位置データをPDEFに出力し、図8(A)に示すように、抽出した矩形領域41を削除する。このようにすると、直角多角形領域37、42が残存することになる。
【0070】
そこで、次に、図8(B)に示すように、直角多角形領域(矩形領域)37の垂直辺45を抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、垂直辺45に一致する線分XYを仮想する(工程A1)。
【0071】
そして、線分XYを含む上下方向を観察しながら、線分XYを右方向に走査する。このようにすると、走査中に、線分XYの上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出することなく、かつ、線分XYは、一部を直角多角形領域37の外部に食み出すことなく、図8(C)に示すように、全体を直角多角形領域37の外部に食み出すことになる。
【0072】
したがって、この場合には、図8(D)に示すように、線分XYの全体が直角多角形領域37の外部に食み出す前の線分XYの位置に抽出すべき矩形領域の左辺45に対向する右辺46があるものとして抽出すべき矩形領域37を抽出する(工程A3)。
【0073】
そして、抽出した矩形領域37の位置データをPDEFに出力し、図9(A)に示すように、抽出した矩形領域37を削除する。このようにすると、直角多角形領域42が残存することになる。
【0074】
そこで、次に、図9(B)に示すように、直角多角形領域42の垂直辺47を抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、垂直辺47に一致する線分XYを仮想する(工程A1)。
【0075】
そして、線分XYを含む上下方向を観察しながら、線分XYを右方向に走査する。このようにすると、線分XYがその一部又は全体を直角多角形領域42の外部に食み出す前に、図9(C)に示すように、線分XYの上下方向に横T字形を構成する垂直辺48、49を検出することになる。
【0076】
したがって、この場合には、図9(D)に示すように、上下方向に横T字形を構成する垂直辺48、49を検出した時の線分XYの位置に抽出すべき矩形領域の左辺47に対向する右辺50があるものとして抽出すべき矩形領域51を抽出する(工程A2)。
【0077】
そして、抽出した矩形領域51の位置データをPDEFに出力し、図10(A)に示すように、抽出した矩形領域51を削除する。このようにすると、矩形領域52が残存することになる。なお、矩形領域52は、直角多角形領域として扱われることになる。
【0078】
そこで、次に、図10(B)に示すように、直角多角形領域(矩形領域)52の垂直辺53を抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、垂直辺53に一致する線分XYを仮想する(工程A1)。
【0079】
そして、線分XYを含む上下方向を観察しながら、線分XYを右方向に走査する。このようにすると、走査中に、線分XYの上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出することなく、かつ、線分XYは、一部を直角多角形領域52の外部に食み出すことなく、図10(C)に示すように、全体を直角多角形領域52の外部に食み出すことになる。
【0080】
したがって、この場合には、図10(D)に示すように、線分XYの全体が直角多角形領域52の外部に食み出す前の線分XYの位置に抽出すべき矩形領域の左辺53に対向する右辺54があるものとして抽出すべき矩形領域52を抽出する(工程A3)。
【0081】
そして、抽出した矩形領域52の位置データをPDEFに出力し、抽出した矩形領域52を削除する。このようにすると、直角多角形領域32の分割は終了することになる。
【0082】
このように、図5(A)に示す直角多角形領域32を分割する際に、本発明の直角多角形領域分割方法の一実施形態を使用すると、図11に示すように、最少数の6個の矩形領域35、37、40、41、47、52に分割することができる。
【0083】
また、たとえば、図12(A)に示すような直角多角形領域56を複数の矩形領域に分割する場合には、まず、図12(B)に示すように、最左端の垂直辺57を抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、垂直辺57に一致する線分XYを仮想する(工程A1)。
【0084】
そして、線分XYを含む上下方向を観察しながら、線分XYを右方向に走査する。このようにすると、線分XYがその一部又は全体を直角多角形領域56の外部に食み出す前に、図12(C)に示すように、線分XYの上下方向に横T字形を構成する垂直辺58、59を検出することになる。
【0085】
したがって、この場合には、図12(D)に示すように、上下方向に横T字形を構成する垂直辺58、59を検出した時の線分XYの位置に抽出すべき矩形領域の左辺57に対向する右辺60があるものとして抽出すべき矩形領域61を抽出する(工程A2)。
【0086】
そして、抽出した矩形領域61の位置データをPDEFに出力し、図13(A)に示すように、抽出した矩形領域61を削除する。このようにすると、直角多角形領域62が残存することになる。
【0087】
そこで、次に、図13(B)に示すように、直角多角形領域62の最左端の垂直辺63を抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、垂直辺63に一致する線分XYを仮想する(工程A1)。
【0088】
そして、線分XYを含む上下方向を観察しながら、線分XYを右方向に走査する。このようにすると、線分XYがその一部又は全体を直角多角形領域62の外部に食み出す前に、図13(C)に示すように、線分XYの上下方向に横T字形を構成する垂直辺64、65を検出することになる。
【0089】
したがって、この場合には、図13(D)に示すように、上下方向に横T字形を構成する垂直辺64、65を検出した時の線分XYの位置に抽出すべき矩形領域の左辺63に対向する右辺66があるものとして抽出すべき矩形領域67を抽出する(工程A2)。
【0090】
そして、抽出した矩形領域67の位置データをPDEFに出力し、図14(A)に示すように、抽出した矩形領域67を削除する。このようにすると、直角多角形領域68が残存することになる。
【0091】
そこで、次に、図14(B)に示すように、直角多角形領域68の最左端の垂直辺69を抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、垂直辺69に一致する線分XYを仮想する(工程A1)。
【0092】
そして、線分XYを含む上下方向を観察しながら、線分XYを右方向に走査する。このようにすると、線分XYは、一部又は全体を直角多角形領域68の外部に食み出すことなく、図14(C)線分XYの上下方向に横T字形を構成する
垂直辺70、71を検出することになる。
【0093】
したがって、この場合には、図14(D)に示すように、上下方向に横T字形を構成する垂直辺70、71を検出した時の線分XYの位置に抽出すべき矩形領域の左辺69に対向する右辺72があるものとして抽出すべき矩形領域73を抽出する(工程A2)。
【0094】
そして、抽出した矩形領域73の位置データをPDEFに出力し、図15(A)に示すように、抽出した矩形領域73を削除する。このようにすると、矩形領域74が残存することになる。なお、矩形領域74は、直角多角形領域として扱われることになる。
【0095】
そこで、次に、図15(B)に示すように、直角多角形領域(矩形領域)74の垂直辺75を抽出すべき矩形領域の左辺として認識し、垂直辺75に一致する線分XYを仮想する(工程A1)。
【0096】
そして、線分XYを含む上下方向を観察しながら、線分XYを右方向に走査する。このようにすると、走査中に、線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出することなく、かつ、線分XYは、一部を直角多角形領域74の外部に食み出すことなく、図15(C)に示すように、全体が直角多角形領域74の外部に食み出すことになる。
【0097】
したがって、この場合には、図15(D)に示すように、線分XYの全体が直角多角形領域74の外部に食み出す前の線分XYの位置に抽出すべき矩形領域の左辺74に対向する右辺76があるものとして抽出すべき矩形領域74を抽出する(工程A3)。
【0098】
そして、抽出した矩形領域74をPDEFデータとして出力し、抽出した矩形領域74を削除する。このようにすると、直角多角形領域56の分割は終了することになる。
【0099】
このように、図12(A)に示す直角多角形領域56を分割する際に、本発明の直角多角形領域分割方法の一実施形態を使用すると、図16に示すように、最少数の4個の矩形領域61、67、73、74に分割することができる。
【0100】
以上のように、本発明の直角多角形領域分割方法の一実施形態によれば、横T字形は縦方向に分割し、T字形及び逆T字形は横方向に分割することができ、更に、図示は省略したが、N字形は縦方向に分割することができるので、直角多角形領域を最少数の矩形領域に分割することができる。したがって、PDEFデータ量を最少とし、PDEFデータを入力する他のプログラムの処理スピードを速くし、集積回路の設計期間の短縮化を図ることができる。
【0101】
なお、本発明の直角多角形領域分割方法の一実施形態においては、直角多角形領域の最左端の垂直辺を認識し、この垂直辺に一致する線分を仮想し、この線分を右方向に走査するようにした場合について説明したが、この代わりに、直角多角形領域の最右端の垂直辺を認識し、この垂直辺に一致する線分を仮想し、この線分を左方向に走査するようにしても良い。
【0102】
【実施例】
図17〜図26は本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を示すフローチャート、図27〜図56は本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図であり、本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例においては、図27に示す直角多角形領域78及び図43に示す直角多角形領域79を分割する場合を例にしながら説明する。
【0103】
なお、図27に示す直角多角形領域78は、図28に示す矩形領域80に図29に示す矩形領域81〜86を重ねることにより発生したものであり、図43に示す直角多角形領域79は、図44に示す矩形領域87に図45に示す矩形領域88〜91を重ねることにより発生したものである。
【0104】
図17及び図18は本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例におけるメイン処理プログラムを示すフローチャートであり、本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例においては、まず、初期処理を行い、二次元配列のX座標とY座標の最大値(MAX_X, MAX_Y)の設定及び二次元配列上に配置するボックス数(MAX_BOX)の設定を行う(ステップS1−1)。
【0105】
ここに、図27に示す直角多角形領域78を分割対象とする場合には、図30に示すように、たとえば、MAX_X=14, MAX_Y=12 と設定し、図43に示す直角多角形領域79を分割対象とする場合には、図46に示すように、たとえば、MAX_X=13, MAX_Y=11 と設定する。
【0106】
次に、i番目のボックス(BOX[i])は矩形領域に分割しようとするボックスであることを前提として、i=0 と設定し(ステップS1−2)、i<MAX_BOX であるか否かを判断し(ステップS1−3)、i<MAX_BOX でなくなるまで、ステップS1−3のYES以下の処理を繰り返し、i<MAX_BOX でなくなったときは、メイン処理を終了する。
【0107】
ステップS1−3で i<MAX_BOX と判断した場合には、座標(0,0) から座標(MAX_X,MAX_Y)の範囲の二次元配列 BLACK_BOX[x][y] の全てに後述する二次元配列のチェック処理プログラムに従って「0」をセットし、座標(0,0) から座標(MAX_X,MAX_Y)の範囲の二次元配列 BLACK_BOX[x][y] をクリアする(ステップS1−4)。
【0108】
即ち、図27に示す直角多角形領域78を分割対象としている場合には、図31に示すように、座標(0,0)から座標(14,12)の範囲の二次元配列 BLACK_BOX[x][y] にすべて「0」をセットし、図43に示す直角多角形領域79を分割対象としている場合には、図47に示すように、座標(0,0)から座標(13,11)の範囲の二次元配列 BLACK_BOX[x][y] にすべて「0」をセットする。
【0109】
次に、BOX[i](現段階では、BOX[0])の二次元配列に後述する二次元配列のチェック処理プログラムに従って「1」をセットする(ステップS1−5)。即ち、図27に示す直角多角形領域78を分割対象としている場合には、図32に示すようにBOX[0](図28に示す矩形領域80)の二次元配列に「1」をセットし、図43に示す直角多角形領域79を分割対象としている場合には、図48に示すようにBOX[0](図44に示す矩形領域87)の二次元配列に「1」をセットする。
【0110】
次に、i<MAX_BOX-1 であるか否かを判断し(ステップS1−6)、i<MAX_BOX-1 でなくなるまで、即ち、BOX[i] が最後の矩形となるまで、ステップS1−6のYES以下の処理を行う。
【0111】
即ち、ステップS1−6で i<MAX_BOX-1 であると判断したときは、j番目のBOX[j]は、BOX[i](現段階では、BOX[0])上に重ねるボックスであることを前提として、j=i+1 とする(ステップS1−7)。
【0112】
次に、j<MAX_BOX(矩形領域の最大数)であるか否かを判断し(ステップS1−8)、j<MAX_BOX の場合には、BOX[j] の二次元配列に「0」をセットし(ステップS1−9)、続いて、j=j+1 とし(ステップS1−10)、j<MAX_BOX でなくなるまで、ステップS1−9、S1−10)を繰り返す。
【0113】
即ち、図27に示す直角多角形領域78を分割対象としている場合には、図33に示すように、BOX[j=1](図29に示す矩形領域81)の二次元配列に「0」をセットし、続いて、図34に示すように、BOX[j=2](矩形領域82)、BOX[j=3](矩形領域83)、BOX[j=4](矩形領域84)、BOX[j=5](矩形領域85)及び BOX[j=6](矩形領域86)の二次元配列に順に「0」をセットする。
【0114】
また、図43に示す直角多角形領域79を分割対象としている場合には、図49に示すように、BOX[j=1](図45に示す矩形領域88)の二次元配列に「0」をセットし、続いて、図50に示すように、BOX[j=2](矩形領域89)、BOX[j=3](矩形領域90)及び BOX[j=4](矩形領域91)の二次元配列に順に「0」をセットする。
【0115】
このようにすると、図27に示す直角多角形領域78を分割対象としている場合には、図35に示すように、まず、分割すべき直角多角形領域 BOX[i=0](図27に示す直角多角形領域78)が残存することになり、図43に示す直角多角形領域79を分割対象としている場合には、図51に示すように、分割すべき直角多角形領域 BOX[i=0](図43に示す直角多角形領域79)が残存することになる。
【0116】
このようにして、分割すべき直角多角形領域が残存する状態になった場合(ステップS1−8でNOの場合)には、後述する矩形領域認識処理プログラム及び矩形領域抽出処理プログラムに従って矩形領域認識処理及び矩形領域抽出処理を行い(ステップS1−11)、これが終了した場合には、i=i+1 とし(ステップS1−12)、ステップS1−3に戻り、BOX[i=0] を BOX[i=1] として以上の処理を繰り返す。
【0117】
なお、ステップS1−6でNOとなった場合、即ち、BOX[i] が最後の矩形となったときは、重なっている矩形は存在しないので、最後の矩形について、直角多角形領域と見なして矩形領域認識処理及び矩形領域抽出処理を行う(ステップS1−11)。
【0118】
図19は二次元配列のチェック処理(対象としている座標範囲の二次元配列に「0」を入れるか、「1」を入れるかの処理)プログラムを示すフローチャートであり、図17に示すステップS1−4、S1−5及び図18に示すステップS1−9及び図26に示すステップS5−2に適用される。
【0119】
図19に示す二次元配列のチェック処理プログラムは、チェックする矩形領域の最小X、Y座標値(x1,y1)と、最大X、Y座標値(x2,x2)と、check_type(0 or 1)を引き数とし、最左端の二次元配列から最右端の二次元配列に向かって順に、かつ、最小Y座標値の二次元配列から最大Y座標値の二次元配列に向かって順に「0」又は「1」をセットするというものである。
【0120】
即ち、まず、i=x1、j=y1 とし(ステップS2−1)、続いて、i<=x2 であるか否かを判断し(ステップS2−2)、i<=x2 である場合には、i<=y2 であるか否かを判断する(ステップS2−3)。
【0121】
判断の結果、i<=y2 である場合には、二次元配列 [i][j] にチェックタイプ(「0」又は「1」)をセットする(ステップS2−4)。即ち、ステップS1−4、S1−9、S5−2の場合には二次元配列 [i][j] に「0」をセットし、ステップS1−5の場合には二次元配列 [i][j] に「1」をセットする。
【0122】
次に、j=j+1 とし(ステップS2−5)、j<=y2 でなくなるまで(ステップS2−3でNOとなるまで)、即ち、対象としているY軸方向に並ぶ二次元配列の最上端の二次元配列について処理が終了するまで、ステップS2−4、S2−5を繰り返し、ステップS2−3でNOと判断された場合には、i=i+1 とし(ステップS2−6)、即ち、隣のY軸方向に並ぶ二次元配列に移行し、ステップS2−2〜S2−6の動作を繰り返す。
【0123】
そして、i<=x2 でなくなるまで(ステップS2−2でNOとなるまで)、即ち、最右端の二次元配列について処理が終了するまで、ステップS2−2のYES以下の処理を繰り返す、そして、i<=x2 でなくなった場合、即ち、二次元配列の全てについて処理が終了した場合には、二次元配列のチェック処理を終了する。
【0124】
図20〜図23は矩形領域認識処理プログラムを示すフローチャートであり、矩形認識処理を行う場合には、検索する範囲の最小X、Y座標値(x1,y1)と最大X、Y座標値(x2,y2)を引き数とする。
【0125】
まず、i=x1、j=y1 とし(ステップS3−1)、i<=x2 であるか否かを判断し(ステップS3−2)、i<=x2 でなくなるまで、即ち、i が最大X座標値(x2)を越えるまで、ステップS3−2のYES以下の処理を繰り返し、i が最大X座標値(x2)を越えたときは、矩形領域認識処理を終了する。
【0126】
ステップS3−2で i<=x2 であると判断した場合には、j<=y2 であるか否かを判断し(ステップS3−3)、j<=y2 でなくなるまで、即ち、j が最大Y座標値を越えるまで、ステップS3−3のYES以下の処理を繰り返し、j が最大Y座標値(y2)を越えたときは、i=i+1 とし(ステップS3−4)、隣りのY軸方向に並ぶ二次元配列に移行し、ステップS3−2を行う。
【0127】
ステップS3−3で j<=y2 であると判断した場合には、二次元配列 BLACK_BOX[i][j]==1 であるか否かを判断し(ステップS3−5)、即ち、二次元配列 BLACK_BOX[i][j]が矩形領域の一部であるか否かを行い、二次元配列 BLACK_BOX[i][j]==1 でないと判断した場合、即ち、二次元配列 BLACK_BOX[i][j] が矩形領域の一部ではないと判断した場合には、j=j+1 とし(ステップS3−6)、即ち、1つ上の二次元配列に移行し、ステップS3−3の処理を行う。
【0128】
これに対して、ステップS3−5で二次元配列 BLACK_BOX[i][j]==1 であると判断した場合、即ち、二次元配列BLACK_BOX[i][j] が矩形領域の一部であると判断した場合には、抽出すべき矩形領域の最小X座標値(w_x1)及び最大X座標値(w_x2)にiを入れ、抽出すべき矩形領域の最小Y座標値(w_y1)及び最大Y座標値(w_y2)にjを入れる(ステップS3−7)。これで、抽出すべき矩形領域の左辺の下端を確認したことになる。
【0129】
次に、抽出すべき矩形領域のY座標値の範囲を求め、抽出すべき矩形領域の左辺を確認する処理を行う必要があるが、これは、二次元配列 BLACK_BOX[i][j]が二次元配列 BLACK_BOX[i][w_y2+1]==1 で、かつ、w_y2<y2 であるか否かを判断し(ステップS3−8)、二次元配列 BLACK_BOX[i][w_y2+1])==1 で、かつ、w_y2<y2 である場合(ステップS3−8でYESの場合)には、最大Y座標値(w_y2)に1を加え(ステップS3−9)、二次元配列 BLACK_BOX[i][w_y2+1]==1 で、かつ、w_y2<y2 ではなくなるまで、即ち、二次元配列 BLACK_BOX[i][w_y2+1]=0 となり、二次元配列 BLACK_BOX[i][j]がY軸方向上、非矩形領域に出るまで、ステップS3−9を繰り返すことにより行う。
【0130】
そして、ステップS3−8において、二次元配列 BLACK_BOX[i][j]が二次元配列 BLACK_BOX[i][w_y2+1]==1 で、かつ、w_y2<y2 でなくなったと判断した場合には、抽出すべき矩形領域の仮最小Y座標値 (w_y1-1) を chk_ym に代入し、抽出すべき矩形の仮最大Y座標値(w _y2+1)をchk_ypに代入する(ステップS3−10)。
【0131】
次に、k=i+1 とし(ステップS3−11)、即ち、隣りのY軸方向に並ぶ二次元配列に移行し、k<=x2 であるか否かを判断し(ステップS3−12)、k<=x2ではないと判断した場合、即ち、BOX[i=0]の最大X座標値を越えたときは、分割の対象としている直角多角形領域は矩形をしているので、矩形領域抽出処理を行い(ステップS3−13)、他に分割対象とすべき直角多角形領域が存在するか否かを判断するため、ステップS3−3に戻る。
【0132】
これに対して、ステップS3−12で、k<=x2であると判断した場合には、抽出すべき矩形領域の最大X座標値(w_x2)にk(x座標値)をセットし(ステップS3−14)、横T字チェック処理を行う(ステップS3−15)。
【0133】
図24及び図25は横T字チェック処理プログラムを示すフローチャートであり、横T字チェック処理を行う場合には、まず、flag(仮最小Y座標値に変化があった否かを示すフラグ)=0 とし、flag を初期化する(ステップS4−1)。
【0134】
次に、チェックしているX座標で、仮最小Y座標値(chk_ym)における二次元配列 BLACK_BOX[w_x2][chk_ym] の値(=0)又は二次元配列 BLACK_BOX[w_x2][chk_ym+1] の値(=1)に変化がないかを判断する(ステップS4−2)。
【0135】
そして、変化がない場合には、仮最大Y座標値(chk_yp)における二次元配列 BLACK_BOX[w_x2][chk_yp] の値(=0)又は二次元配列 BLACK_BOX[w_x2][chk_yp-1] の値(=1)に変化がないかを判断し(ステップS4−3)、変化がない場合には、check=0 とし(ステップS4−4)、横T字形の存在を確認しないかったことを示し、横T字チェック処理を終了する。
【0136】
これに対して、ステップS4−2において、仮最小Y座標値(chk _ym) における二次元配列 BLACK_BOX[w_x2][chk_ym] の値(=0)又はBLACK_BOX[w_x2][chk_ym+1] の値(=1)に変化があったと判断した場合には、m=w_y1 とし(ステップS4−5)、二次元配列 BLACK_BOX[w_x2][m]==1 であるか否かを判断する。(ステップS4−6)。
【0137】
そして、二次元配列 BLACK_BOX[w_x2][m]==1 である場合には、二次元配列 BLACK_BOX[w_x2][m]==1 でなくなるまで、m=m-1 を繰り返し(ステップS4−7)、二次元配列 BLACK_BOX[w_x2][m]==0 となったときは、chk_ym=m とし(ステップS4−8)、新しい仮最小Y座標値(chk_ym)を設定し、flag=1 とし(ステップS4−9)、仮最小Y座標値に変化があったことを示す。
【0138】
また、ステップS4−3において、仮最大Y座標値(chk_yp)における二次元配列 BLACK_BOX[w_x2][chk_yp] の値(=0)又は二次元配列 BLACK_BOX[w_x2][chk_yp-1] の値(=1)に変化があったと判断した場合には、m=w_y2 とし(ステップS4−10)、二次元配列 BLACK_BOX[w_x2][m]==1 であるか否かを判断する(ステップS4−11)。
【0139】
そして、二次元配列 BLACK_BOX[w_x2][m]==1 である場合には、二次元配列 BLACK_BOX[w_x2][m]==1 でなくなるまで、m=m+1 を繰り返し(ステップS4−12)、二次元配列 BLACK_BOX[w_x2][m]==0 となったときは、chk_yp=m とし(ステップS4−13)、新しい仮最大Y座標値(chk_yp)を設定する。
【0140】
そして、flag==1 であるか否かを判断し(ステップS4−14)、flag==1 でない場合には、check=0 とし(ステップS4−4)、横T字チェック処理を終了し、flag==1である場合には、仮最小Y座標値(chk_ym)及び仮最大Y座標値(chk_yp)に変化があり、横T字形を確認したことを示すため、check=1 とし(ステップS4−15)、横T字チェック処理を終了する。
【0141】
このようにして、横T字チェック処理(ステップS3−15)を終了した場合には、check==0 であるか否かを判断し(ステップS3−16)、check==0 でない場合、即ち、横T字チェック処理の結果、横T字を認識した場合には、w_x2=k-1 とし(ステップS3−17)、矩形領域の右辺のX座標値を確認し、矩形領域抽出処理を行う(ステップS3−18)。
【0142】
これに対して、ステップS3−16において、check==0 であった場合には、l=w_y1とし(ステップS3−19)、l<=w_y2 であるか否かを判断し(ステップS3−20)、l<=w_y2 ではない場合には、k=k+1 とし(ステップS3−21)、ステップS3−12に戻る。即ち、隣りのY軸方向に並ぶ二次元配列に移行する。
【0143】
これに対して、ステップS3−20において、l<=w_y2 であると判断した場合には、二次元配列 BLACK_BOX[k][l]==1 であるか否かを判断し(ステップS3−22)、二次元配列 BLACK_BOX[k][l]==1 の場合には、l=l+1 とし(ステップS3−23)、ステップS3−20に戻る。
【0144】
これに対して、ステップS3−22において、二次元配列 BLACK_BOX[k][l]==1 ではないと判断した場合、即ち、二次元配列 BLACK_BOX[k][l]が直角多角形領域の範囲外のものであると判断した場合には、w_x2=k-1 とし(ステップS3−24)、抽出すべき矩形領域の右辺のX座標値を確認し、矩形領域抽出処理を行う(ステップS3−25)を行う。これにより、N字形、T字形、逆T字形の分割処理を行うことができる。
【0145】
図26は矩形領域抽出処理プログラムを示すフローチャートであり、矩形領域抽出処理は、まず、抽出した矩形領域[(w_x1,w_y1),(w_x2,w_y2)]をPDEFに出力し(ステップS5−1)、次に、抽出した矩形領域[(w_x1,w_y1),(w_x2,w_y2)]の二次元配列に「0」をセットし、抽出した矩形領域[(w_x1,w_y1),(w_x2,w_y2)]の二次元配列をクリアし(ステップS5−2)、矩形領域抽出処理を終了する。
【0146】
ここに、図27の直角多角形領域78を分割対象としている場合には、先ず、図35に示す矩形領域[(w_x1=2,w_y1=2),(w_x2=12,w_y2=3)]93がステップS3−1〜S3−12、S3−14〜S3−16、S3−19〜S3−23を経て認識され、ステップS3−13による矩形領域抽出処理が行われ、二次元配列の状態は、図36に示すようになる。
【0147】
次に、図36に示す矩形領域[(w_x1=2,w_y1=9),(w_x2=12,w_y2=10)]94がステップS3−2〜S3−12、S3−14〜S3−16、S3−19〜S3−23を経て認識され、ステップS3−13による矩形領域抽出処理が行われ、二次元配列の状態は、図37に示すようになる。
【0148】
次に、図37に示す矩形領域[(w_x1=4,w_y1=7),(w_x2=6,w_y2=8)]95がステップS3−2〜S3−12、S3−14〜S3−16、S3−19〜S3−24を経て認識され、ステップS3−25による矩形領域抽出処理が行われ、二次元配列の状態は、図38に示すようになる。
【0149】
次に、図38に示す矩形領域[(w_x1=5,w_y1=4),(w_x2=6,w_y2=4)]96がステップS3−2〜S3−8、S3−10〜S3−12、S3−14〜S3−16、S3−19〜S3−24を経て認識され、ステップS3−25による矩形領域抽出処理が行われ、二次元配列の状態は、図39に示すようになる。
【0150】
次に、図39に示す矩形領域[(w_x1=8,w_y1=6),(w_x2=10,w_y2=7)]97がステップS3−2〜S3−12、S3−14〜S3−16、S3−19〜S3−23、S3−17を経て認識され、ステップS3−18による矩形領域抽出処理が行われ、二次元配列の状態は、図40に示すようになる。
【0151】
次に、図40に示す矩形領域[(w_x1=11,w_y1=4),(w_x2=12,w_y2=8)]98がステップS3−2〜S3−12、S3−14〜S3−16、S3−19〜S3−23を経て認識され、ステップS3−13による矩形領域抽出処理が行われ、二次元配列の状態は、図41に示すようになる。
【0152】
このように、図27に示す直角多角形領域78を分割する場合に、本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を使用すると、図42に示すように、最少数の6個の矩形領域93〜98に分割することができる。
【0153】
これに対して、図43の直角多角形領域79を分割対象としている場合には、先ず、図51に示す矩形領域[(w_x1=2,w_y1=5),(w_x2=9,w_y2=6)]100がステップS3−1〜S3−12、S3−14〜S3−16、S3−19〜S3−23、S3−17を経て認識され、ステップS3−18による矩形領域抽出処理が行われ、二次元配列の状態は、図52に示すようになる。
【0154】
次に、図52に示す矩形領域[(w_x1=5,w_y1=7),(w_x2=9,w_y2=7)]101がステップS3−2〜S3−12、S3−14〜S3−16、S3−19〜S3−23、S3−17を経て認識され、ステップS3−18による矩形領域抽出処理が行われ、二次元配列の状態は、図53に示すようになる。
【0155】
次に、図53に示す矩形領域[(w_x1=7,w_y1=4),(w_x2=9,w_y2=4)]102がステップS3−2〜S3−12、S3−14〜S3−16、S3−19〜S3−23、S3−17を経て認識され、ステップS3−18による矩形領域抽出処理が行われ、二次元配列の状態は、図54に示すようになる。
【0156】
次に、図54に示す矩形領域[(w_x1=10,w_y1=2),(w_x2=11,w_y2=9)]103がステップS3−2〜S3−12、S3−14〜SS3−16、S3−19〜S3−23を経て認識され、ステップS3−13による矩形領域抽出処理が行われ、二次元配列の状態は、図55に示すようになる。
【0157】
このように、図43に示す直角多角形領域79を分割する場合に、本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を使用すると、図56に示すように、最少数である4個の矩形領域100〜103に分割することができる。
【0158】
以上のように、本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例によれば、横T字形は縦方向に分割し、T字形及び逆T字形は横方向に分割することができ、更に、図示は省略したが、N字形は縦方向に分割することができるので、直角多角形領域を最少数の矩形領域に分割することができる。したがって、PDEFデータ量を最少とし、PDEFデータを入力する他のプログラムの処理スピードを速くし、集積回路の設計期間の短縮化を図ることができる。
【0159】
また、本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例においては、直角多角形領域を構成する最左端の二次元配列から最大X座標値側に向かって二次元配列の値をチェックしながら、T字形などを検出するようにした場合について説明したが、この代わりに、直角多角形領域を構成する最右端の二次元配列から最小X座標値側に向かって二次元配列の値をチェックしながら、T字形などを検出するようにしても良い。
【0160】
図57は本発明の直角多角形領域分割装置の一実施例の要部を示すブロック回路図であり、図57中、105は入力手段、106は表示装置、107はCPU(central processing unit)、108はRAM(radom access memory)である。
【0161】
また、109は直角多角形領域分割プログラム、即ち、図17及び図18に示すメイン処理プログラムと、図19に示す二次元配列のチェック処理プログラムと、図20〜図23に示す矩形領域認識処理プログラムと、図24及び図25に示す横T字チェック処理プログラムと、図26に示す矩形領域抽出処理プログラムとを含んでいるプログラムを格納する直角多角形領域分割プログラム格納部である。
【0162】
また、110は分割の対象である直角多角形領域を有する集積回路のフロアプランデータを格納するフロアプランデータ格納部、111はPDEFデータを格納するPDEFデータ格納部である。
【0163】
このように構成された本発明の直角多角形領域分割装置の一実施例においては、CPU107は、フロアプランデータ格納部110に格納されているフロアプランデータに含まれる直角多角形領域を、直角多角形領域分割プログラム格納部109に格納されている直角多角形領域分割プログラムに従って矩形領域に分割し、抽出した矩形領域のデータをPDEFデータ格納部111に格納するように動作する。
【0164】
したがって、本発明の直角多角形領域分割装置の一実施例によれば、本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を実行して、PDEFデータ量を最少とし、PDEFデータを入力する他のプログラムの処理スピードを速くし、集積回路の設計期間の短縮化を図ることができる。
【0165】
【発明の効果】
以上のように、本発明中、第1、第2、第4、第5、第7、第8、第10、第11、第13、第14、第16又は第17の発明によれば、直角多角形領域を従来例の場合よりも少ない数又は最少数の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を従来例の場合よりも少なく又は最小とし、PDEFデータを入力する他のプログラムの処理スピードを速くし、集積回路の設計期間の短縮化を図ることができる。
【0166】
また、本発明中、第3、第6、第9、第12、第15又は第18の発明によれば、直角多角形領域を最少数の矩形領域に分割することができ、これを、たとえば、フロアプランデータをPDEFに出力する際に使用する場合には、PDEFデータ量を従来例の場合よりも少なく又は最小とし、PDEFデータを入力する他のプログラムの処理スピードを速くし、集積回路の設計期間の短縮化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明中、第1の発明を説明するための図である。
【図2】本発明中、第2の発明を説明するための図である。
【図3】本発明中、第4の発明を説明するための図である。
【図4】本発明中、第5の発明を説明するための図である。
【図5】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施形態を説明するための図である。
【図6】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施形態を説明するための図である。
【図7】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施形態を説明するための図である。
【図8】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施形態を説明するための図である。
【図9】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施形態を説明するための図である。
【図10】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施形態を説明するための図である。
【図11】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施形態を説明するための図である。
【図12】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施形態を説明するための図である。
【図13】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施形態を説明するための図である。
【図14】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施形態を説明するための図である。
【図15】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施形態を説明するための図である。
【図16】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施形態を説明するための図である。
【図17】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例におけるメイン処理プログラムを示すフローチャートである。
【図18】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例におけるメイン処理プログラムを示すフローチャートである。
【図19】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例における二次元配列のチェック処理プログラムを示すフローチャートである。
【図20】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例における矩形領域認識処理プログラムを示すフローチャートである。
【図21】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例における矩形領域認識処理プログラムを示すフローチャートである。
【図22】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例における矩形領域認識処理プログラムを示すフローチャートである。
【図23】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例における矩形領域認識処理プログラムを示すフローチャートである。
【図24】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例における横T字チェック処理プログラムを示すフローチャートである。
【図25】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例における横T字チェック処理プログラムを示すフローチャートである。
【図26】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例における矩形領域抽出処理プログラムを示すフローチャートである。
【図27】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図28】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図29】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図30】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図31】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図32】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図33】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図34】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図35】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図36】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図37】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図38】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図39】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図40】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図41】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図42】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図43】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図44】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図45】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図46】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図47】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図48】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図49】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図50】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図51】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図52】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図53】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図54】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図55】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図56】本発明の直角多角形領域分割方法の一実施例を説明するための図である。
【図57】本発明の直角多角形領域分割装置の一実施例の要部を示すブロック回路図である。
【図58】従来の直角多角形領域分割方法を説明するための図である。
【図59】従来の直角多角形領域分割方法が有する問題点を説明するための図である。
【図60】横T字形、T字形及び逆T字形の直角多角形領域の好適な分割方法を説明するための図である。
【図61】N字形の直角多角形領域の好適な分割方法を説明するための図である。
【符号の説明】
(図57)
105 入力手段
106 表示装置
107 CPU
108 RAM
109 直角多角形領域分割プログラム格納部
110 フロアプランデータ格納部
111 PDEFデータ格納部

Claims (18)

  1. フロアプランデータ格納部に格納されているフロアプランデータに含まれる、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を、CPUが直角多角形領域分割プログラム格納部に格納されている直角多角形領域分割プログラムに従って複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割方法であって、
    前記直角多角形領域の最左端又は最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺として認識し、前記抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺と一致する線分を仮想する工程と、
    前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の一部又は全体が前記直角多角形領域の外部に食み出さない限り、前記線分を右方向又は左方向に走査し、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出した時は、その時の前記線分の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを含んでいることを特徴とする直角多角形領域分割方法。
  2. フロアプランデータ格納部に格納されているフロアプランデータに含まれる、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を、CPUが直角多角形領域分割プログラム格納部に格納されている直角多角形領域分割プログラムに従って複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割方法であって、
    前記直角多角形領域の最左端又は最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺として認識し、前記抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺と一致する線分を仮想する工程と、
    前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出しない限り、前記線分を右方向又は左方向に走査し、前記線分の一部又は全体が前記直角多角形領域の外部に食み出した場合には、食み出す前の前記線分の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを含んでいることを特徴とする直角多角形領域分割方法。
  3. フロアプランデータ格納部に格納されているフロアプランデータに含まれる、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を、CPUが直角多角形領域分割プログラム格納部に格納されている直角多角形領域分割プログラムに従って複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割方法であって、
    前記直角多角形領域の最左端又は最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺として認識し、前記抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺と一致する線分を仮想する工程と、
    前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の一部又は全体が前記直角多角形領域の外部に食み出さない限り、前記線分を右方向又は左方向に走査し、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出した時は、その時の前記線分の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程と、
    前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出しない限り、前記線分を右方向又は左方向に走査し、前記線分の一部又は全体が前記直角多角形領域の外部に食み出した場合には、食み出す前の前記線分の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを含んでいることを特徴とする直角多角形領域分割方法。
  4. フロアプランデータ格納部に格納されているフロアプランデータに含まれる、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を、CPUが直角多角形領域分割プログラム格納部に格納されている直角多角形領域分割プログラムに従って複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割方法であって、
    前記直角多角形領域内の二次元配列の値を第1論理値、前記直角多角形領域外の二次元配列の値を第2論理値とし、前記直角多角形領域を二次元配列で表現する工程と、
    前記直角多角形領域の最左端又は最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺とし、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値及び最大Y座標値を認識する工程と、
    前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値と最大Y座標値との間のY軸方向に並ぶ二次元配列の何れか又は全部の値が前記第2論理値とならない限り、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値の二次元配列の下方及び最大Y座標値の上方にT字形を構成する垂直辺をなす二次元配列が存在するか否かのチェックを前記抽出すべき矩形領域の最小X座標値又は最大X座標値のY軸方向から順にX座標方向に行い、横T字形を構成する垂直辺をなす二次元配列を検出した時は、チェックしているY軸方向のX座標値の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを含んでいることを特徴とする直角多角形領域分割方法。
  5. フロアプランデータ格納部に格納されているフロアプランデータに含まれる、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を、CPUが直角多角形領域分割プログラム格納部に格納されている直角多角形領域分割プログラムに従って複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割方法であって、
    前記直角多角形領域内の二次元配列の値を第1論理値、前記直角多角形領域外の二次元配列の値を第2論理値とし、前記直角多角形領域を二次元配列で表現する工程と、
    前記直角多角形領域の最左端又は最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺とし、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値及び最大Y座標値を認識する工程と、
    前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値の二次元配列の下方及び最大Y座標値の上方にT字形を構成する垂直辺をなす二次元配列を検出しない限り、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値と最大Y座標値との間のY軸方向に並ぶ二次元配列の値のチェックを前記抽出すべき矩形領域の最小X座標値又は最大X座標値のY軸方向から順にX座標方向に行い、前記第2論理値の二次元配列を検出した時は、チェックしているY軸方向のX座標値の一つ前のY軸方向のX座標値の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを含んでいることを特徴とする直角多角形領域分割方法。
  6. フロアプランデータ格納部に格納されているフロアプランデータに含まれる、フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を、CPUが直角多角形領域分割プログラム格納部に格納されている直角多角形領域分割プログラムに従って複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割方法であって、
    前記直角多角形領域内の二次元配列の値を第1論理値、前記直角多角形領域外の二次元配列の値を第2論理値とし、前記直角多角形領域を二次元配列で表現する工程と、
    前記直角多角形領域の最左端又は最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺とし、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値及び最大Y座標値を認識する工程と、
    前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値と最大Y座標値との間のY軸方向に並ぶ二次元配列の何れか又は全部の値が前記第2論理値とならない限り、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値の二次元配列の下方及び最大Y座標値の上方にT字形を構成する垂直辺をなす二次元配列が存在するか否かのチェックを前記抽出すべき矩形領域の最小X座標値又は最大座標値のY軸方向から順にX座標方向に行い、横T字形を構成する垂直辺をなす二次元配列を検出した時は、チェックしているY軸方向のX座標値の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程と、
    前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値の二次元配列の下方及び最大Y座標値の上方にT字形を構成する垂直辺をなす二次元配列を検出しない限り、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値と最大Y座標値との間のY軸方向に並ぶ二次元配列の値のチェックを前記抽出すべき矩形領域の最小X座標値又は最大X座標値のY軸方向から順にX座標方向に行い、前記第2論理値の二次元配列を検出した時は、チェックしているY軸方向のX座標値の一つ前のY軸方向のX座標値の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを含んでいることを特徴とする直角多角形領域分割方法。
  7. フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域をコンピュータによって複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体であって、
    前記直角多角形領域の最左端又は最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺として認識し、前記抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺と一致する線分を仮想する工程と、
    前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の一部又は全体が前記直角多角形領域の外部に食み出さない限り、前記線分を右方向又は左方向に走査し、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出した時は、その時の前記線分の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行するプログラムを含んでいることを特徴とする直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体。
  8. フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域をコンピュータによって複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体であって、
    前記直角多角形領域の最左端又は最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺として認識し、前記抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺と一致する線分を仮想する工程と、
    前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出しない限り、前記線分を右方向又は左方向に走査し、前記線分の一部又は全体が前記直角多角形領域の外部に食み出した場合には、食み出す前の前記線分の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行するプログラムを含んでいることを特徴とする直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体。
  9. フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域をコンピュータによって複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体であって、
    前記直角多角形領域の最左端又は最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺として認識し、前記抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺と一致する線分を仮想する工程と、
    前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の一部又は全体が前記直角多角形領域の外部に食み出さない限り、前記線分を右方向又は左方向に走査し、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出した時は、その時の前記線分の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程と、
    前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出しない限り、前記線分を右方向又は左方向に走査し、前記線分の一部又は全体が前記直角多角形領域の外部に食み出した場合には、食み出す前の前記線分の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行するプログラムを含んでいることを特徴とする直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体。
  10. フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域をコンピュータによって複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体であって、
    前記直角多角形領域内の二次元配列の値を第1論理値、前記直角多角形領域外の二次元配列の値を第2論理値とし、前記直角多角形領域を二次元配列で表現する工程と、
    前記直角多角形領域の最左端又は最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺とし、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値及び最大Y座標値を認識する工程と、
    前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値と最大Y座標値との間のY軸方向に並ぶ二次元配列の何れか又は全部の値が前記第2論理値とならない限り、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値の二次元配列の下方及び最大Y座標値の上方にT字形を構成する垂直辺をなす二次元配列が存在するか否かのチェックを前記抽出すべき矩形領域の最小X座標値又は最大X座標値のY軸方向から順にX座標方向に行い、横T字形を構成する垂直辺をなす二次元配列を検出した時は、チェックしているY軸方向のX座標値の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行するプログラムを含んでいることを特徴とする直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体。
  11. フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域をコンピュータによって複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体であって、
    前記直角多角形領域内の二次元配列の値を第1論理値、前記直角多角形領域外の二次元配列の値を第2論理値とし、前記直角多角形領域を二次元配列で表現する工程と、
    前記直角多角形領域の最左端又は最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺とし、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値及び最大Y座標値を認識する工程と、
    前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値の二次元配列の下方及び最大Y座標値の上方にT字形を構成する垂直辺をなす二次元配列を検出しない限り、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値と最大Y座標値との間のY軸方向に並ぶ二次元配列の値のチェックを前記抽出すべき矩形領域の最小X座標値又は最大X座標値のY軸方向から順にX座標方向に行い、前記第2論理値の二次元配列を検出した時は、チェックしているY軸方向のX座標値の一つ前のY軸方向のX座標値の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行するプログラムを含んでいることを特徴とする直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体。
  12. フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域をコンピュータによって複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体であって、
    前記直角多角形領域内の二次元配列の値を第1論理値、前記直角多角形領域外の二次元配列の値を第2論理値とし、前記直角多角形領域を二次元配列で表現する工程と、
    前記直角多角形領域の最左端又は最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺とし、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値及び最大Y座標値を認識する工程と、
    前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値と最大Y座標値との間のY軸方向に並ぶ二次元配列の何れか又は全部の値が前記第2論理値とならない限り、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値の二次元配列の下方及び最大Y座標値の上方にT字形を構成する垂直辺をなす二次元配列が存在するか否かのチェックを前記抽出すべき矩形領域の最小X座標値又は最大X座標値のY軸方向から順にX座標方向に行い、横T字形を構成する垂直辺をなす二次元配列を検出した時は、チェックしているY軸方向のX座標値の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程と、
    前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値の二次元配列の下方及び最大Y座標値の上方にT字形を構成する垂直辺をなす二次元配列を検出しない限り、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値と最大Y座標値との間のY軸方向に並ぶ二次元配列の値のチェックを前記抽出すべき矩形領域の最小X座標値又は最大X座標値のY軸方向から順にX座標方向に行い、前記第2論理値の二次元配列を検出した時は、チェックしているY軸方向のX座標値の一つ前のY軸方向のX座標値の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行するプログラムを含んでいることを特徴とする直角多角形領域分割プログラムを記録した記録媒体。
  13. フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割装置であって、
    前記直角多角形領域の最左端又は最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺として認識し、前記抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺と一致する線分を仮想する工程と、
    前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の一部又は全体が前記直角多角形領域の外部に食み出さない限り、前記線分を右方向又は左方向に走査し、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出した時は、その時の前記線分の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行する手段を有していることを特徴とする直角多角形領域分割装置。
  14. フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割装置であって、
    前記直角多角形領域の最左端又は最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺として認識し、前記抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺と一致する線分を仮想する工程と、
    前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出しない限り、前記線分を右方向又は左方向に走査し、前記線分の一部又は全体が前記直角多角形領域の外部に食み出した場合には、食み出す前の前記線分の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行する手段を有していることを特徴とする直角多角形領域分割装置。
  15. フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割装置であって、
    前記直角多角形領域の最左端又は最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺として認識し、前記抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺と一致する線分を仮想する工程と、
    前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の一部又は全体が前記直角多角形領域の外部に食み出さない限り、前記線分を右方向又は左方向に走査し、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出した時は、その時の前記線分の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程と、
    前記線分を含む上下方向を観察しながら、前記線分の上下方向に横T字形を構成する垂直辺を検出しない限り、前記線分を右方向又は左方向に走査し、前記線分の一部又は全体が前記直角多角形領域の外部に食み出した場合には、食み出す前の前記線分の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行する手段を有していることを特徴とする直角多角形領域分割装置。
  16. フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割装置であって、
    前記直角多角形領域内の二次元配列の値を第1論理値、前記直角多角形領域外の二次元配列の値を第2論理値とし、前記直角多角形領域を二次元配列で表現する工程と、
    前記直角多角形領域の最左端又は最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺とし、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値及び最大Y座標値を認識する工程と、
    前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値と最大Y座標値との間のY軸方向に並ぶ二次元配列の何れか又は全部の値が前記第2論理値とならない限り、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値の二次元配列の下方及び最大Y座標値の上方にT字形を構成する垂直辺をなす二次元配列が存在するか否かのチェックを前記抽出すべき矩形領域の最小X座標値又は最大X座標値のY軸方向から順にX座標方向に行い、横T字形を構成する垂直辺をなす二次元配列を検出した時は、チェックしているY軸方向のX座標値の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行する手段を有していることを特徴とする直角多角形領域分割装置。
  17. フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割装置であって、
    前記直角多角形領域内の二次元配列の値を第1論理値、前記直角多角形領域外の二次元配列の値を第2論理値とし、前記直角多角形領域を二次元配列で表現する工程と、
    前記直角多角形領域の最左端又は最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺とし、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値及び最大Y座標値を認識する工程と、
    前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値の二次元配列の下方及び最大Y座標値の上方にT字形を構成する垂直辺をなす二次元配列を検出しない限り、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値と最大Y座標値との間のY軸方向に並ぶ二次元配列の値のチェックを前記抽出すべき矩形領域の最小X座標値又は最大X座標値のY軸方向から順にX座標方向に行い、前記第2論理値の二次元配列を検出した時は、チェックしているY軸方向のX座標値の一つ前のY軸方向のX座標値の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行する手段を有していることを特徴とする直角多角形領域分割装置。
  18. フロアプランにより集積回路のレイアウト面に発生した直角多角形領域を複数の矩形領域に分割する直角多角形領域分割装置であって、
    前記直角多角形領域内の二次元配列の値を第1論理値、前記直角多角形領域外の二次元配列の値を第2論理値とし、前記直角多角形領域を二次元配列で表現する工程と、
    前記直角多角形領域の最左端又は最右端の垂直辺を、抽出すべき矩形領域の左辺又は右辺とし、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値及び最大Y座標値を認識する工程と、
    前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値と最大Y座標値との間のY軸方向に並ぶ二次元配列の何れか又は全部の値が前記第2論理値とならない限り、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値の二次元配列の下方及び最大Y座標値の上方にT字形を構成する垂直辺をなす二次元配列が存在するか否かのチェックを前記抽出すべき矩形領域の最小X座標値又は最大座標値のY軸方向から順にX座標方向に行い、横T字形を構成する垂直辺をなす二次元配列を検出した時は、チェックしているY軸方向のX座標値の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程と、
    前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値の二次元配列の下方及び最大Y座標値の上方にT字形を構成する垂直辺をなす二次元配列を検出しない限り、前記抽出すべき矩形領域の最小Y座標値と最大Y座標値との間のY軸方向に並ぶ二次元配列の値のチェックを前記抽出すべき矩形領域の最小X座標値又は最大X座標値のY軸方向から順にX座標方向に行い、前記第2論理値の二次元配列を検出した時は、チェックしているY軸方向のX座標値の一つ前のY軸方向のX座標値の位置に前記抽出すべき矩形領域の右辺又は左辺があるものとして前記抽出すべき矩形領域を抽出する工程とを実行する手段を有していることを特徴とする直角多角形領域分割装置。
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