JP4160483B2 - 既設管路の更新工法 - Google Patents

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Description

本発明は、既設管路の更新工法に係り、特に、推進管に用いて好適な更新工法に関する。
最近、都市部では、下水管などの老朽化した既設管路(例えば、既設推進管列)を新しい更新管路(例えば、更新推進管列)に交換する必要性が高まっている。既設管路を撤去して更新管路に交換する工法の一例として、地上から施工する開削工法がある。しかし、この開削工法は、埋設物が輻輳する幹線道路においては、埋設物が障害となり、採用することができなかった。また、同工法は、長期間に渡って地上の交通に影響を与えることや、広範囲な掘削にともなって周辺地盤に悪影響を与えることなどから、採用される場所が限定されていた。このため、非開削で既設管路の撤去と更新管路の更新布設を同時に行う推進工法として、二重ケーシング工法が採用されていた(例えば、非特許文献1参照。)。
この二重ケーシング工法は、まず、既設管路の外周を覆うようにケーシングである部分さや管(例えば、鋼管)を第1の立坑から第2の立坑まで推進させて、部分さや管内から既設管路の既設管を1本ずつ第1の立坑に引き抜き、回収する。そして、第1の立坑から部分さや管内に更新管路の更新管を挿入布設する。最後に、更新管路と部分さや管との間隙に中込材を注入して更新管路を固定する。これによって更新工事が終了する。
社団法人 日本下水道管渠推進技術協会出版 月刊推進技術 20 01年8月号 Vol.15 No.8(41頁)
しかし、二重ケーシング工法により布設した管渠は、将来、老朽化して更に更新する場合、中込材で一体化された外周部の部分さや管が邪魔になり、非開削で更新することが困難であった。
本発明は、さや管が残らないようにして、既設管路を更新管路に更新する、既設管路の更新工法を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、例えば、図1乃至図7に示すように、更新すべき既設管路(2)の両端に第1の立坑(6)及び第2の立坑(7)を形成し、該第1の立坑(6)から部分さや管(27)を継ぎ足しつつ圧入することによって、前記既設管路(2)の外周を掘削しつつ、複数の部分さや管(27)からなるさや管(25)を前記既設管路(2)の外周を覆うように配置し、前記既設管路(2)を構成する既設管(3)を、前記さや管(25)を通して前記第1の立坑(6)へ順次搬送して撤去し、前記さや管(25)を前記第2の立坑(7)に到達させて全ての既設管(3)を撤去した後は、前記さや管(25)内に更新管(73)を設置する工程と、前記第2の立坑(7)の側から引き込まれた裏込め材注入パイプ(78)を該設置した更新管(73)に着脱可能な状態で接続して該更新管(73)と前記部分さや管(27)との隙間(G)に裏込め材(75)を注入する工程と、該裏込め材(75)の注入を行った後に前記さや管(25)を前記第1の立坑(6)の側へ所定ストロークだけ移動させる工程と、前記第1の立坑(6)にて部分さや管(25)を取り外す工程と、を繰り返し実施することにより、前記さや管内に前記第2の立坑(7)の側から順次更新管(73)を設置して更新管路(79)を構築することを特徴とする既設管路の更新工法にある。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、図2乃至図4に示すように、前記既設管(3)の搬送及び前記更新管(73)の設置は、前記部分さや管(27)内を走行可能な搬送車(21)によって行う、ことを特徴とする既設管路の更新工法にある。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の発明において、図6、図7に示すように、前記更新管(73)には、径方向に貫通する貫通穴(73a)を形成してあり、前記裏込め材注入パイプ(78)を前記貫通穴(73a)に接続して、前記貫通穴(73a)から前記部分さや管(27)と前記更新管(73)との隙間に裏込め材(75)を注入する、ことを特徴とする既設管路の更新工法にある。
請求項に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明において、図2乃至図7に示すように、前記さや管(25)の先端には、削進チューブ(26)が設けられており、該削進チューブ(26)により前記既設管路(2)の外周を掘削してさや管(25)を圧入し、該さや管(25)の先端が前記第2の立坑(7)に到達した後、該第2の立坑(7)内で前記さや管(25)の先端から前記削進チューブ(26)を切り離す、ことを特徴とする既設管路の更新工法にある。
請求項1の発明によれば、さや管(25)内に更新管(73)を設置しながらさや管(25)の部分さや管(27)を撤去して、更新管路(79)を構築し、非開削工法でさや管(25)が残らないようにしたので、更新管路(79)を、将来更新するようなことがあっても、その更新管路(79)をさらに新しい更新管路(79)に容易に更新することができる。
また、部分さや管(27)と更新管(73)との隙間(G)に裏込め材(75)を注入するようになっているので、部分さや管(27)を抜き取ったとき地盤(5)と更新管(73)との間に隙間(G)がほとんど生じることが無く、地盤(5)の陥没や沈下等の崩壊を防止することができる。
さらに、更新管路(79)をさや管(25)に構築するため、更新管路(79)の径を既設管路(2)の径よりも小径にすることができる。また、さや管(25)の径を既設管路(2)の径よりも大きくした分だけ、更新管路(79)の径を既設管路(2)の径よりも大径にすることができる。すなわち、更新管路(79)の径を容易に変更することができる。
また、既設管路(2)の外周にさや管(25)を敷設し、該さや管(25)を通して既設管路(2)を構成する既設管(3)をさや管(25)から所定の数撤去して、既設管路(2)を撤去するようにしているので、地盤(5)と既設管(3)との間に作用する摩擦力に起因する牽引力(圧縮力)を既設管(3)に作用させることなく、既設管路(2)の撤去を容易に行うことができる。また、老朽化した既設管路(2)の撤去を確実に行うことができる。
また、消耗品やメンテナンスが少なく、工程管理が容易であり、施工期間を容易に短縮することができる。
請求項2の発明によれば、既設管(3)の搬送と更新管(73)の設置とを搬送車(21)で行うようになっているので、既設管路(2)と更新管路(79)の交換を速やかに行うことができる。
請求項3の発明によれば、貫通穴(73a)は、裏込め材を注入するのに使用されるだけでなく、更新管(73)を、搬送車(21)によって部分さや管(27)内を搬送するとき、搬送車(21)との係合部分にも使用することができる。このため、更新管(73)に搬送車(21)と係合する部分を特別に設ける必要が無い。
請求項の発明によれば、削進チューブ(26)をさや管(25)の先端に設けてあるので、削進チューブ(26)の取り外しを到達した第2の立坑(7)から容易に取り外すことができる。
なお、図番と括弧内の符号等は、図面と対照するためのものであり、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであって、特許請求の範囲に何ら影響を及ぼすものではない。
以下、本発明の実施形態の既設管路の更新工法を図面に基づいて説明する。
図1ないし図10は、本発明の実施形態の既設管路の更新工法の一例を示す工程図である。図1は、本発明の既設管路の更新工法における立坑形成工程の一例を示す工程図である。図2は、本発明の既設管路の更新工法におけるさや管挿入工程の一例を示す工程図である。図3は、本発明の既設管路の更新工法における既設管搬出工程の一例を示す工程図である。図4は、本発明の既設管路の更新工法における既設管撤去工程の一例を示す工程図である。図5は、本発明の既設管路の更新工法における削進チューブの取り外し工程の一例を示す工程図である。図6は、本発明の既設管路の更新工法における更新管搬入工程の一例を示す工程図である。図7は、図6の更新管部分の拡大図である。図8は、本発明の既設管路の更新工法に使用する削進チューブ拡大図である。図9は、図2のA−A矢視断面図である。図10は、調心装置の一例を示す拡大図である。
図1乃至図4及び図8に示すように、更新対象となる既設の推進トンネル1は、既設管路2を形成する、相互に直列に接続された複数の既設管既設推進管3で構成されている。なお、推進トンネル1(既設推進管列2)を構成する各既設管3の長さL1は、例えば、2.43mに形成されている。
本発明による既設管路2の更新工法に使用する装置は、推進トンネル1が埋設された地盤5にさや管25を揺動圧入して、前記推進トンネル1の外周の掘削を行うと共に、さや管25を敷設する揺動式のオールケーシング掘削機10(図2、図4乃至図6)と、掘削時に前記推進トンネル1とさや管25の軸心CT1を一致させる調心装置35(図8乃至図10参照)と、前記推進トンネル1とさや管25との間の間隙からさや管25内に水や土砂が侵入するのを防止するための妻板装置45(図8、図9参照)と、掘削時に前記推進トンネル1(既設管3)を内側から支え、その破損を防止するリング保持装置50(図8、図9参照)と、既設管路2から既設管3を切り離す際に、既設管3を支持する切離し装置55(図3参照)と、既設管3の切離しと搬送を行う搬送車自走台車21(図2、図3、図4参照)と、裏込め材注入パイプ78(図6、図7参照)等、を有している。
また、図示していないが、給水管31(図2参照)を通して掘削部に水を供給する給水装置と、該給水装置から掘削部に供給された水と掘削された土砂を前記妻板装置45に接続された排土管48(図2、図7、図8参照)を介して地上に排出する吸引装置と、前記オールケーシング掘削機10、さや管25、既設管3、調心装置35、妻板装置45、リング保持装置50、切離し装置55、搬送車21、及び裏込め材注入パイプ78等の供給、撤去を行うクレーン等を備えている。
図2に示すように、揺動式のオールケーシング掘削機10は、駆動部10aと、該駆動部10aによって駆動され、推進トンネル1の周囲を掘削、推進するさや管25と、前記駆動部10aに対して前記さや管25や既設管3の受け渡しを行うための管受架台20等を有している。
前記オールケーシング掘削機10の駆動部10aは、前記推進トンネル1の軸心CT1を中心として揺動可能に配置され、その軸心部を貫通する前記さや管25の外周を着脱自在に保持する環状のチャック16を備えている。前記チャック16は、前記推進トンネル1の軸心CT1を中心とする所定の円周上に、その円周方向に所定の間隔で、それぞれ前記軸心CT1と平行な方向に移動可能に配置された複数の圧入フレーム15に固定されている。
前記チャック16の外周部には、油圧供給装置12に接続された揺動ジャッキ17が連結されて、該揺動ジャッキ17により、該チャック16と、このチャック16と一体の圧入フレーム15とが軸心CT1を中心として揺動駆動される。また、前記各圧入フレーム15には、ベース11の端面11aに前記既設管路2の軸心CT1を中心とする円周の接線方向に揺動自在に配置され、前記油圧装置12から圧油を供給自在に接続された複数の圧入ジャッキ13が、それぞれ、例えば、球面軸受け(図示せず)を介して揺動自在に連結され、該各圧入ジャッキ13により、各圧入フレーム15が軸心CT1と平行な方向に移動駆動される。
すなわち、前記圧入ジャッキ13は、前記圧入フレーム15を介して前記チャック16を前記軸心CT1に沿って移動させる。また、前記揺動ジャッキ17は、前記チャック16と、このチャック16と一体の圧入フレーム15とを、前記軸心CT1を中心として所定の角度往復回転(揺動)させるようになっている。
前記管受架台20には、図示しない支持台が配置され、該支持台上に前記さや管25を搭載したとき、該さや管25と前記推進トンネル1の各軸心CT1が一致するように支持する。また、該管受架台20は、載置されたさや管25と該推進トンネル1の軸心が一致するように設定された原点位置D(図2に実線で示す位置)と、さや管25の接続、切り離しを行う操作位置E(図2に一点鎖線で示す位置)との間で矢印X方向(軸心CT1方向)に移動可能である。また、撤去される前記既設管3を搭載するときには、前記原点位置Dと、前記さや管25と管受架台20との間で既設管3が円滑に移動し得る搬送位置F(図2に二点鎖線で示す位置)との間で矢印X、Z方向に移動可能に構成されている。受台63は、削進チューブ26を推進トンネルの軸心CT1と一致させて支持するようになっている。
図2に示すように、前記さや管25は、さや管25の最先端に装着され、前記駆動部10aで揺動駆動され、前記推進トンネル1の外周を掘削する削進チューブ26と、該削進チューブ26の後端に接続され、既設管3の撤去された後の推進トンネル1の外周を覆う複数の部分さや管ケーシングチューブ27とにより構成される。なお、前記削進チューブ26の長さL2は、3m、部分さや管27の長さL3、L4は、2mと3mに形成されている。そして、削進チューブ26を含め、3mのチューブと2mのチューブを交互に接続して用いる。すなわち、例えば3mの削進チューブ26の後に2mの部分さや管27を接続するとその長さは5mになり、略既設管3の2本分の長さ4.86m(2.43m×2)になる。
前記削進チューブ26の先端部26aには、所定の間隔で複数のカッタービット28が固定されている。また、該削進チューブ26の後端部には、後続の部分さや管27を接続するための接続部26bが形成されている。また、前記各部分さや管27の先端部には、前記削進チューブ26もしくは先行する部分さや管27の後端に接続するための接続部27aが形成され、後端部には、後続の部分さや管27を接続するための接続部27bが形成されている。
また、前記削進チューブ26には、図9に示すように、その後端部から先端に向けて軸心CT1と平行な給水穴30が形成されている。該給水穴30の後端部には、第2の立坑7(図1参照)側から引かれた給水管31(図2参照)が接続され、前記削進チューブ26の内部を通してカッタービット28が取り付けられた先端部に水を供給するようになっている。
図2に示すように、前記削進チューブ26と部分さや管27、部分さや管27と部分さや管27の接続は、図2に示すように、先行する削進チューブ26または部分さや管27の後端が、前記圧入フレーム15の端面より第1の立坑である発進立坑6側に突出した状態で行う。
前記接続は、先行する削進チューブ26または部分さや管27の接続部26bまたは27bに、後続の部分さや管27の接続部27aを嵌合させ、各接続部26bと27a、または接続部27bと27aを貫通する穴にロックピン等を打ち込むことにより行う。なお、各接続部にパテ等を塗布し、水等の侵入を防止するシール部を形成することができる。
前記管受架台20上には、搬送車21が移動自在に支持されている。該搬送車21は、該管受架台20上だけでなく、前記さや管25内を前記軸心CT1に沿って移動し、前記既設管路2から既設管3を分離し、分離した既設管3の搬送を行う。また、図3に示すように、搬送車21の一端(推進トンネル1と対向する側の端部)には、連結用のブラケット22と、牽引ロッド23が配置されている。
図8及び図9に示すように、第1の立坑6(図1、図2参照)側の既設管3の端部には、調心装置35と、妻板装置45と、リング保持装置50がそれぞれ着脱自在に配置されている。
図10に示すように、前記調心装置35は、既設管3の端部に嵌合するコの字形のブラケット36と、該ブラケット36に固定された球座37と、該球座37に固定され、前記削進チューブ26の内周面26cと対抗する面に貫通穴38aが形成されたハウジング38を有している。前記球座37とハウジング38で囲まれる空間には、その一部が前記管通穴38aから突出する形で鋼球41が転動自在に支持されている。前記ハウジング38の貫通穴38aの内周面には、貫通穴38aと鋼球41の隙間を覆う形でダストシール40が固定されている。
この調心装置35は、既設管3の端部に所定の間隔で3個配置され、削進チューブ26の軸心を、推進トンネル1の軸心CT1と一致させるように、既設管3に対する削進チューブ26の位置を規制する。なお、この調心装置35は、既設管3を第1の立坑6へ搬送する際に、既設管3の先端と後端に取り付けることによりの搬送手段(車輪)を兼ねられるようになっている。
図9に示すように、前記妻枠装置45は、前記既設管3の端面に固定され、前記削進チューブ26の内周面26cに向けて突出する4分割された妻板46a、46b、46c、46dと、該妻板46a、46b、46c、46dと削進チューブ26の内周面26cとの間の隙間を埋めるゴムパッキン47(図8参照)を有している。
図8、図9に示すように、前記妻板46cには、前記第2の立坑7(図1参照)から引かれた排土管48が接続されている。この排土管48は、該第2の立坑7の外部に配置された吸引装置(図示せず)に接続されている。そして、前記削進チューブ26で掘削され水と混合された土砂を吸引排出する。
図8、図9に示すように、リング保持装置50は、前記既設管3の内周面3bと接触する円弧面51aが形成された一対の保持部材51、51と、該保持部材51、51を互いに近接、離間させる方向に移動自在に接続する一対の間隔調整部材52、52(例えば、ターンバックル、両ねじボルト等)とにより構成されている。
図3に示すように、前記既設管路2の既設管3の分離部には、切り離し装置55が配置される。該切り離し装置55は、既設管路2側に残る既設管3の滑材注入穴3aに着脱自在に嵌合する複数の支持金具56で支持されたレール57を有している。該レール57には、該レール57に沿って矢印X方向に移動自在なトロリー58が支持されている。該トロリー58には、切り離される既設管3の既設管路2側の滑材注入穴3aに着脱自在に嵌合する吊り金具60が固定されている。なお、切り離される既設管3の搬送車21側の滑材注入穴3aにも、前記牽引ロッド23を接続するために吊り金具60が取り付けられる。
図5に示すように、第2の立坑7側の受台63は、該受台63上に削進チューブ26(図1参照)が載置されたとき、削進チューブ26の軸心CT1が、さや管25(推進トンネル1)の軸心CT1と一致するように支持する。
本実施の形態による既設管路の更新工法は次のようにして行う。まず、図1に示すように、撤去する推進トンネル1の両端に第1の立坑6と第2の立坑7を形成する。そして、第1の立坑6と第2の立坑7の推進トンネル1と接する位置に、発進坑口6aと到達坑口7aを形成する。なお、該第1の立坑6及び第2の立坑7は、推進トンネル1の敷設時に形成され、その後、メンテナンス用のマンホールとして使用してもよい。
図2に示すように、第1の立坑6内に、オールケーシング掘削機10と管受架台20を設置する。オールケーシング掘削機10は、チャック16の軸心が推進トンネル1の軸心CT1と一致するように、そのベース11を前記発進坑口6aに取り付ける。また、管受架台20は、前述のように、原点位置Dにあるとき、削進チューブ26、部分さや管27を載置すると、これら削進チューブ26及び部分さや管27の軸心が推進トンネル1の軸心CT1と一致するように、第1の立坑6の底面に設置する。
図5に示すように、第2の立坑7には、受台63を設置する。該受台63は、削進チューブ26を載置したとき、その軸心がさや管25(推進トンネル1)の軸心CT1と一致するように第2の立坑7の底面に設置する。また、第2の立坑7の外部に設置された図示しない給水装置に接続された給水管31と吸引装置に接続された排土管48を、図2に示すように、第2の立坑7から推進トンネル1を通して第1の立坑6側へ向けて、既設管3の長さ(2.43m)と略同じ長さの管を継ぎ足しながら延長し配管する。
第1の立坑6の管受架台20上に、削進チューブ26を吊り下ろす。管受架台20に削進チューブ26が載置された状態で、オールケーシング掘削機10の圧入ジャッキ13を伸長させ、圧入フレーム15を削進チューブ26の外周に外嵌させる。同時に、管受架台20を発進坑口6a側に移動させて、削進チューブ26の先端がチャック16を貫通し発進坑口6a側に突出するように挿入する。そして、チャック16で削進チューブ26を固定する。
この状態で、圧入ジャッキ13を収縮させると共に、揺動ジャッキ17を作動させる。すると、チャック16が発進坑口6a側に移動して、削進チューブ26の先端に固定されたカッタービット28を発進坑口6aに押し付けると共に、軸心CT1を中心として揺動させる。このカッタービット28の揺動と押し付け力によって、発進坑口6aが掘削される。そして、削進チューブ26のカッタービット28が発進坑口6aを貫通すると、削進チューブ26の先端部が既設管3の外周を取り囲む形で推進トンネル1方向、すなわち、矢印A方向に推進され、これにより既設管3の周囲の地盤5の掘削が開始される。
削進チューブ26による掘削が所定の深さ(調心装置35、妻板装置45の取り付けが可能になる深さ、例えば、500mm程度)まで掘削すると、一旦、圧入ジャッキ13及び揺動ジャッキ17を停止させる。そして、削進チューブ26内に露出した既設管3の端部に、リング保持装置50、調心装置35及び妻板装置45を取り付ける。
図8、図9に示すように、既設管3の内部に保持部材51、51間の間隔を縮小したリング保持装置50を挿入し、間隔調整部材52を操作して、保持部材51の円弧面51aを既設管3の内周面3cに接触させる。ついで、図10に示すように、既設管3の端部に調心装置35のブラケット36を装着して、鋼球41がリング保持装置50の保持部材51と対応するように位置決めして、図示しない固定部材で固定する。
さらに、図8、図9に示すように、既設管3の端面に、ゴムパッキン等のシール部材を介して妻板46a、46b、46c、46dを取り付ける。また、削進チューブ26の内周面26cと各妻板46a乃至46dとの隙間にゴムパッキン47を配置する。そして、図2に示すように、妻板46cに排土管48を接続すると共に、給水管31を削進チューブ26の給水穴30(図9参照)に接続する。
図示しない吸引装置で、排土管48を通して地盤5、既設管3、妻板46a乃至46d及び削進チューブ26の内周面26aで囲まれる掘削空間内の土砂を吸引しつつ、図示しない給水装置から給水管31、給水穴30を通して掘削部に水を供給する。
この状態で、圧入ジャッキ13と揺動ジャッキ17を作動させ、掘削を再開させる。なお、掘削により発生する土砂は比較的細かい粒子となるので、前記吸引装置で吸引することにより、掘削部に供給された水と共に排出することができる。また、既設管3は、削進チューブ26から調心装置35を介して圧縮力を受けることになるが、その内周面3bをリング保持装置50で支持されているため、該圧縮力によって変形することはなく、破損を防止することができる。
なお、圧入ジャッキ13による圧入フレーム15の移動距離、すなわち、削進チューブ26の移動距離は、圧入ジャッキ13のストロークにより設定され、削進チューブ26の長さに比べかなり小さくなっている。従って、圧入ジャッキ13のストローク分だけ削進チューブ26が移動したら、チャック16による削進チューブ26の固定を解除し、圧入ジャッキ13を伸長させて、チャック16を図2矢印B方向に後退させる。そして、チャック16で削進チューブ26を再度固定した後、圧入ジャッキ13と揺動ジャッキ17を作動させて、掘削を再開させる。
このような操作を繰り返し、図8に二点鎖線で示すように、削進チューブ26の先端が、撤去する既設管3に隣接する既設管3の所定の位置まで掘削したら、圧入ジャッキ13及び揺動ジャッキ17を停止させ、掘削を停止させる。給水管31からの給水を停止させ、所定の時間経過した後、排土管48の吸引を停止させる。なお、給水停止後の吸引時間は、地盤5、既設管3、妻板46a乃至46d及び削進チューブ26の内周面26cで囲まれる掘削空間に残る水と土砂を排出するのに必要な時間とする。
排土管48による前記掘削空間の土砂の吸引が終了したら、作業者が削進チューブ26内に移動して、まず、給水管31を削進チューブ26から外し、排土管48を妻板46cから外す。ついで、既設管3から妻板46a乃至46dを外す。そして、妻板46a乃至46dを第1の立坑6へ撤去する。
図3に示すように、切り離し装置55を搬入して、支持金具56を既設管路2側に残る既設管3の滑材注入穴3aに装着し、該支持金具56にレール57を固定する。該レール57に移動自在に支持されたトロリー58に吊り金具60を接続し、該吊り金具60の一端を切り離す既設管3の滑材注入穴3aに装着する。また、切り離される既設管3の他方の滑材注入穴3aにも、牽引用の吊り金具60を取り付ける。
ついで、管受架台20を前記搬送位置Fに移動させ、搬送車21を管受架台20上から削進チューブ26内に移動させる。そして、搬送車21のブラケット22と前記牽引用の吊り金具60を牽引ロッド23で接続する。この状態で、撤去する既設管3と隣接する既設管3とを接続金具で接続している場合には、その接続金具を取り外す。搬送車21を矢印X1方向(第1の立坑6側)に移動させると、牽引ロッド23を介して切り離すべき既設管3が、図3に示す矢印X1方向に引っ張られ、既設管路2から切り離される。
このとき、切り離された既設管3の既設管路2側(第2の立坑7側)の端部は、吊り金具60を介してトロリー58に吊り下げられているので、落下することはない。この状態で、既設管3の切り離された側(既設管路2側)の端部下方に、2個の調心装置35を搬送用の車輪として所定の間隔で取り付ける。
図4に示すように、トロリー58と吊り金具60を切り離し、搬送車21を矢印X1方向に走行させて、二点鎖線で示すように、切り離された既設管3を管受架台20上に搬送する。既設管3が管受架台20上に搬出されると、管受架台20は、前記原点位置Dに復帰する。また、搬送車21と既設管3を接続する牽引ロッド23を切り離す。
管受架台20上に搬出された既設管3は、第1の立坑6の外に配置されたクレーン(図示せず)等で地上に搬出され、撤去される。なお、既設管3に付設された調心装置35と吊り金具60は、第1の立坑6内で取外してもよいし、第1の立坑6外へ撤去してから取外すようにしてもよい。
また、既設管路2の第1の立坑6側の端部の既設管3に設置されている切離し装置55を、該既設管3から取外し、第1の立坑6側に搬出する。なお、該切り離し装置55は、既設管3から取り外した状態で、既設管路2内に押し込む形で保管するようにしてもよい。
一方、第2の立坑7側では、既設管3の1本分の給水管31と排土管48を切離す。切り離された給水管31と排土管48は、第2の立坑7の外部に設置されたクレーン等で、第2の立坑7の外へ搬出する。
この状態で、図8、図9に示すように、前記と同様の作業を行い、削進チューブ26内に露出した既設管3の端部に、リング保持装置50、調心装置35及び妻板装置45を取り付ける。そして、妻板46cに排土管48を接続すると共に、図2に示すように、給水管31を削進チューブ26の給水穴30に接続する。
図2に示すように、既設管3が第1の立坑6から撤去された後、管受架台20上に部分さや管27を吊り下ろす。そして、管受架台20を前記操作位置Eに移動させ、削進チューブ26の後端の接続部26bに、部分さや管27の先端の接続部27aを嵌合させる。各接続部26b、27aに形成された貫通穴に図示しないロックピンを打ち込むことにより、削進チューブ26と部分さや管27を接続する。そして、該削進チューブ26の接続部26bと部分さや管27の接続部27aに、防水シール用のパテ等を塗布して接続作業を終了する。
このような操作を繰り返すことにより、既設管路2を形成するすべての既設管3を1本ずつ撤去する。削進チューブ26が第2の立坑7に到達した後、最後の既設管3が撤去され、全ての既設管3の撤去が終了する。なお、最後の既設管3を撤去するときには、第2の立坑7内に切離し装置55を設置し、該既設管3の第2の立坑7側の一端を支持させるようにする。
削進チューブ26の先端が第2の立坑7内に突出し、最後の既設管3を撤去したら、図5に示すように、削進チューブ26全体を第2の立坑7内に送り込む。このとき、給水管31及び排土管48は、すべて第2の立坑7から撤去する。そして、削進チューブ26を後続の部分さや管27から切り離し、第2の立坑7から外部に設置されたクレーン等で撤去する。
削進チューブ26と部分さや管27の切り離しは、それらの接続部26b、27aに塗布されたパテを除去し、ロックピンを抜いた後、さや管25を第1の立坑6側に移動させることにより行うことができる。
既設管3をすべて撤去した後、新設の更新管73をクレーンで第1の立坑6内に吊り下ろす。そして、更新管73の先端と後端とに調心装置35を設け、中間部分に調整台76を設けた後に、更新管73を管受架台20上に降ろす。その後、更新管73の貫通穴73aに牽引ロッド23の吊り金具60を係合して更新管73と搬送車21とを連結する。そして、更新管73を搬送車21によってさや管25内に搬入する。更新管73は、調心装置35の鋼球41(図10参照)に支持されてさや管25内を走行させられて、先端が第2の立坑7に到達した時点で停止させられる。
更新管73の先端に漏れ防止部材74を設ける。漏れ防止部材74は、到達坑口7aに当接して、後述する裏込め材75の到達坑口7aからの漏れ防止のために設けてある。そして、更新管73から調心装置35を取り外して、更新管73の後端(第1の立坑6側)に、妻止めチューブ77を装着する。妻止めチューブ77は、更新管73の後端から後述する裏込め材75が漏れないようにするために設ける。調心装置35を外された更新管73は、調整台76に支持されてさや管25内に載置される。
さらに、更新管73の貫通穴73aに裏込め材注入パイプ78を接続する。裏込め材注入パイプ78は、外端を不図示の裏込め材注入装置に接続してあり、裏込め材注入装置によって貫通穴73aから、さや管25と更新管73との隙間Gに裏込め材75を注入する。なお、更新管73は、第1の立坑6側から搬入され、裏込め材注入パイプ78は、第2の立坑7側から搬入されているので、更新管73の搬入時に、裏込め材注入パイプ78が邪魔になることがなく、裏込め材注入パイプ78の損傷を防止して、速やかに、更新管73の敷設を行うことができる。
隙間Gに裏込め材75が充填された後、第1の立坑6内のオールケーシング掘削機10を作動させて、該さや管25を第1の立坑6に引き込む。この操作は、次のようにして行われる。すなわち、チャック16による部分さや管27の固定を解除し、圧入ジャッキ13を収縮させる。すると、圧入フレーム15を介してチャック16が発進坑口6a側に移動する。この状態でチャック16により部分さや管27を固定し、圧入ジャッキ13を伸長させる。すると、圧入フレーム15を介してチャック16が発進坑口6aから離間する方向に移動する。このとき、チャック16に固定された部分さや管27が、圧入ジャッキ13のストローク分だけ第1の立坑6内に引き出される。
このとき、操作位置Eに管受架台20を待機させてあり、発進坑口6aを貫通した部分さや管27は、管受架台20上に移動して載置される。
その後、オールケーシング掘削機10は、チャック16を発進坑口6a側へ移動させ、該チャック16で部分さや管27を固定した状態で待機する。この状態で、さや管25から管受架台20上に載置された部分さや管27を切り離す。この切り離し作業は、前後に接続された各部分さや管27の接続部27a、27bに塗布されたシール材を除去し、前記ロックピンを抜き、各接続部27a、27bの結合を解除した後、管受架台20を前記原点位置Dへ移動させることにより行われる。
さや管25から切り離された部分さや管27は、第1の立坑6の外部に設置されたクレーン等で第1の立坑6の外部に撤去される。
図7に示すように、さや管25は、オールケーシング掘削機10によって、更新管73から抜き取られるようにして第1の立坑6側に移動して、更新管73と裏込め材75が残る。さや管25が移動しても、裏込め材75が充填されるため、更新管73の周囲の土砂が崩れるようなことがなく、地盤5の陥没や沈下等の崩壊を防止することができる。
図7において、さや管25の右端(先端)が更新管73の左端(後端)近くまで移動したとき、さや管25の移動を停止させる。そして、妻止めチューブ77を取り外す。その後、後続の更新管73を搬送車21によってさや管25に搬入して、既に敷設した更新管73に接続する。接続する直前に、搬入した更新管73から調心装置35を取り外して、更新管73が調整台76によってさや管25内に支持された状態にする。また、調心装置35を取り外したとき、更新管73に妻止めチューブ77を取り付ける。さらに、裏込め材注入パイプ78を延長して、搬入した更新管73の貫通穴73aに接続する。そして、裏込め材注入パイプ78によって、貫通穴73aを埋めるなどの後処理後のさや管25と更新管73との隙間Gに裏込め材75を注入する。隙間Gに裏込め材75が充填された後、第1の立坑6側のオールケーシング掘削機10を作動させて、該さや管25を第1の立坑6に引き込む。
このようにして、更新管73のさや管25内への搬入、裏込め材75の注入、さや管25全体の第1の立坑6側への移動、第1の立坑6に突出した部分さや管27のさや管25からの取り外しとの繰り返しによって、さや管25を地盤から抜き取って、複数の既設管3からなる既設管路2を複数の更新管73からなる更新管路79と交換したところで、第1の立坑6の外部に設置してあるクレーン等で、第1の立坑6から、搬送車21、管受け架台20、オールケーシング掘削機10等を撤去する。また、第2の立坑7から受台63、裏込め材注入パイプ78等を撤去する。これら工事用設備を撤去した後、第1の立坑6と、第2の立坑7は、例えば、マンホールとして使用される。なお、本実施形態の既設管路の更新工法において、第1の立坑6と、第2の立坑7は、新たに形成しているが、従来から有る既設の立坑を使用してもよいのであって、新設の立坑に限定されるものではない。
また、既設管3の取り外し、さや管25の部分さや管27の取り外し、更新管73の搬入は、1本ずつ、或いは複数本ずつ行うようになっている。
また、更新管73の径は、既設管路2の径とほぼ同一であるが、既設管路2の径よりも小径であってもよい。また、さや管25の内径を大きくすると、既設管路2より大径の更新管73に簡単に交換することができる。すなわち、更新管73の径を容易に変更することができる。
また、部分さや管27の抜き取りと、更新管73の搬入は、第1の立坑6側から行っているが、第2の立坑7側から行っても良い。
以上説明したように、本発明の実施形態の工法は、更新する推進トンネルに沿ってさや管25を敷設しつつ、さや管25の内部で既設の推進トンネルを構成する既設管3を撤去した後、さや管25内に更新管73を搬入しながらさや管25を撤去して、更新管73を敷設するようになっている。
従って、さや管25の内部で既設の推進トンネルを構成する既設管3を撤去するので、老朽化した推進トンネル1であっても、確実に撤去することができる。
また、さや管25内に更新管73を搬入しながらさや管25を撤去して、更新管73を敷設するようになっているので、非開削工法で既設管3を更新管73に速やかに、かつ簡単に交換することができる。
本発明の既設管路の更新工法における立坑形成工程の一例を示す工程図である。 本発明の既設管路の更新工法におけるさや管の挿入工程の一例を示す工程図である。 本発明の既設管路の更新工法における既設管搬出工程の一例を示す工程図である。 本発明の既設管路の更新工法における既設管撤去工程の一例を示す工程図である。 本発明の既設管路の更新工法における削進チューブの取り外し工程の一例を示す工程図である。 本発明の既設管路の更新工法における更新管搬入工程の一例を示す工程図である。 図6の更新管部分の拡大図である。 本発明の既設管路の更新工法に使用する削進チューブ拡大図である。 図2のA−A矢視断面図である。 調心装置の一例を示す拡大図である。
符号の説明
CT1 軸心
G 部分さや管と既設管との隙間
1 推進トンネル
2 既設管路
3 既設管
5 地盤
6 第1の立坑
6a 発進坑口
7 第2の立坑
7a 到達坑口
10 オールケーシング掘削機
12 油圧供給装置
13 圧入ジャッキ
15 圧入フレーム
16 チャック
17 揺動ジャッキ
20 管受架台
21 搬送車
25 さや管
26 削進チューブ
27 部分さや管
28 カッタービット
30 給水穴
31 給水管
32 削進穴
35 調心装置
41 鋼球
45 妻板装置
50 リング保持装置
55 切り離し装置
67 隔壁ジャッキ
73 更新管
73a 貫通穴
74 漏れ防止部材
75 裏込め材
76 調整台
77 妻止めチューブ
78 裏込め材注入パイプ
79 更新管路

Claims (4)

  1. 更新すべき既設管路の両端に第1の立坑及び第2の立坑を形成し、
    該第1の立坑から部分さや管を継ぎ足しつつ圧入することによって、前記既設管路の外周を掘削しつつ、複数の部分さや管からなるさや管を前記既設管路の外周を覆うように配置し、
    前記既設管路を構成する既設管を、前記さや管を通して前記第1の立坑へ順次搬送して撤去し、
    前記さや管を前記第2の立坑に到達させて全ての既設管を撤去した後は、前記さや管内に更新管を設置する工程と、前記第2の立坑の側から引き込まれた裏込め材注入パイプを該設置した更新管に着脱可能な状態で接続して該更新管と前記部分さや管との隙間に裏込め材を注入する工程と、該裏込め材の注入を行った後に前記さや管を前記第1の立坑の側へ所定ストロークだけ移動させる工程と、前記第1の立坑にて部分さや管を取り外す工程と、を繰り返し実施することにより、前記さや管内に前記第2の立坑の側から順次更新管を設置して更新管路を構築する、
    ことを特徴とする既設管路の更新工法。
  2. 前記既設管の搬送及び前記更新管の設置は、前記部分さや管内を走行可能な搬送車によって行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の既設管路の更新工法。
  3. 前記更新管には、径方向に貫通する貫通穴を形成してあり、前記裏込め材注入パイプを前記貫通穴に接続して、前記貫通穴から前記部分さや管と前記更新管との隙間に裏込め材を注入する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の既設管路の更新工法。
  4. 前記さや管の先端には、削進チューブが設けられており、該削進チューブにより前記既設管路の外周を掘削してさや管を圧入し、
    該さや管の先端が前記第2の立坑に到達した後、該第2の立坑内で前記さや管の先端から前記削進チューブを切り離す、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の既設管路の更新工法。
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