JP4160085B2 - 基地局及びデータ送信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、下りデータ通信に時分割方式を採用する基地局に係り、特に、下りデータ通信の無線効率を改善した基地局及びデータ送信方法に関する。
近年、次世代の高速無線通信方式としてcdma2000 1xEV-DO方式が開発されている。
上記cdma2000 1xEV-DO方式は、cdma2000 1xの拡張方式であるHDR(High Data Rate)方式を標準化した方式として、電波産業会ARIBにおいてStd.T-64 1S-2000C.S.0024“cdma2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification"で標準化されているもので、国内ではARIB T-53、北米・韓国等ではEIA/TIA/IS-95等を拡張し、第3世代方式(3G)に対応させたcdma2000 1x方式を更にデータ通信に特化して通信速度を改善することを目的とした方式である。
なお、cdma2000 lx-EV DOにおいて、EVはEvolution、DOはData onlyの意である。
cdma2000 1x-EV DO方式では、携帯端末(以下、適宜「端末」と略記する)から受信した受信状態を通知する情報に基づいて、基地局が当該端末へ送信するデータの変調方式を切り替えることにより、当該端末の受信状態が良好な時は誤り耐性が低いが高速なデータ伝送レート、電波状態が悪いときは低速だが誤り耐性の高いデータ伝送レートを使用することが可能となる。
この方式では、下りデータ通信速度は、従来のcdmaOne方式のように受信状態を示すCIR(搬送波対干渉比)の瞬時の値で単純に決定されるのではなく、予測や過去の下りデータ伝送の誤り率等の統計データによる補正等により変化する。すなわち、現在普及している通信方式であるCDMAでは、cdma2000 1x-EV DO方式のように、場所によるデータ通信速度の変化がそれほど顕著でないことから、受信状態等の判断も、基地局から受信するパイロット信号から求めたEc/Io(パイロット信号強度対全受信信号強度)、CIR等の瞬時値に基づいて行う程度のものであった。
これに対し、cdma2000 1x-EV DO方式では、予測や過去の下りデータ伝送の誤り率等の統計データによる補正等を考慮して求められた極めて正確なデータ通信速度を直接的に示す予測下りデータ通信速度(DRC;Data Rate Control Bit)をテーブルとして端末側が備え、このテーブルに基づいて、上記予測下りデータ通信速度を端末から前記基地局へ通知するようになっている。これにより、上記した種々の通信レートでのデータ通信が行われる。
また、cdma2000 1x-EV DO方式の下り方向(基地局から端末への方向)におけるデータ通信では、時間を1/600秒単位(以下、「分割時間」あるいは「時間スロット」という)に分割し、その時間内では一つの端末だけとの通信を行い、通信相手の端末を時間により切り替えることにより複数の端末と通信を行う、時分割多重アクセス(TDMA;time division multiplex access)を採用している。これにより、常に、個々の端末に対して最大の電力を持ってデータ送信を行うことが可能となり、端末間で行うデータ通信を最速の通信速度で行うことができる。
この時分割多重アクセスにおいて、基地局側は、通常、スケジューリング方式とよばれる所定の条件に基づいて、時間スロット毎に通信を行う端末を決定している。以下、スケジューリング方式の一例について図6を参照して説明する。
図6は、端末X、Yに基地局300が下りデータを送信する例を示し、時間T10、T12では端末Xに、時間T11、T13では端末Yにデータを時分割多重で送信するものとする。ここで、下りデータの通信レートは、各端末X,Yから送信されるDRCに基づき決定されるが、時間T10〜T13の間では両者のDRCが等しいと仮定する。
このような仮定をした場合、各時間スロットへの各端末の割当ての時間変化は図7に示すようになる。この図において、基地局300は、各スロットに割り当てる端末を次式により決定する。
DRC/R(Ave)・・・(1)
ここで、R(Ave)は、各端末が直近1000スロット分でそれぞれ受信したデータ通信レートの平均値を示す。例えば時間T10において、基地局10は、各端末X,Yから送信されたDRCとR(Ave)とに基づき、各端末について式1による値を計算し、値の大きい方の端末に時間T10で下りデータを送信する。例えば、T10で端末Xにデータが送信されると、端末Yの時間T10でのデータ通信レートは0になるので、その分、端末YのR(Ave)が小さくなる。つまり、次の割当て時間T11においては、式1による値は端末Yの方が端末Xより大きくなるので、T11では端末Yに時間スロットが割り当てられ、下りデータが送信されることになる。このようにして、時間T10〜T13の間では端末X、Yに対して交互に(1:1で)時間スロットが割り当てられ、送信されるデータ量も各端末で等しくなる。
以上の方法で各時間スロットに端末を割り当てることで、基地局と接続されている各端末に公平に下りデータを送信することができ、1つの端末が基地局を占有する不具合が防止される。
上述したスケジューリング方式では、過去の平均受信データレートに対して、現在のDRCの改善度合いが大きい端末に対して基地局が時間スロット単位での下りデータの送信を行うため、各端末からのDRCがある程度変動している状態、即ち、移動している端末が多い状態では、各端末に対して公平に下りデータを送信することが可能である。
しかしながら、静止している端末が多い場合、即ち、DRCの変動が小さい端末が多いような場合には、DRCの改善度合いが大きい移動中の端末への下りデータの送信が集中してしまい、静止中の端末に下りデータの送信が行われる頻度が極めて少ないという状況が起こりうる。
この結果、静止中の端末には、下りデータを送信する機会が滅多に与えられないこととなり、ダウンロードが速やかに実行できず、静止中の端末ユーザに対して、不信感や不満感を与えてしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、時分割多重で端末に下りデータを送信する際、最適なスケジューリングを行うことにより、無線効率を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、所定のスケジューリング方式に基づいて時間スロット毎にデータを送信する端末を決定する基地局において、端末における基地局信号の受信状態が良好である端末に優先的に下りデータを送信する第1のスケジューリング方式と前記受信状態に依存せずに送信する端末を決定して当該決定した端末に下りデータを送信する第2のスケジューリング方式とを格納する記憶手段と、通信中の全端末へのデータ通信量を示すスループットを検出するスループット検出手段と、前記検出されたスループットの値が所定値以上である場合には、前記第2のスケジューリング方式を選択し、前記検出されたスループットの値が所定値未満である場合には、前記第1のスケジューリング方式を選択する選択手段と、選択された前記スケジューリング方式に基づいて、時間スロット毎にデータを送信する端末を決定する端末決定手段と、を具備する基地局を提供する。
また、本発明は、所定のスケジューリング方式に基づいて時間スロット毎にデータを送信する端末を決定するデータ送信方法において、通信中の全端末へのデータ通信量を示すスループットを検出する過程と、前記検出されたスループットの値が所定値未満である場合には、端末における基地局信号の受信状態が良好である端末に優先的に下りデータを送信する第1のスケジューリング方式を選択し、前記検出されたスループットの値が所定値以上である場合には、受信状態に依存せずに送信する端末を決定して当該決定した端末に下りデータを送信する第2のスケジューリング方式を選択する過程と、選択された前記スケジューリング方式に基づいて、時間スロット毎にデータを送信する端末を決定する過程と、を具備するデータ送信方法を提供する。
本発明の基地局によれば、基地局から時間スロット毎に下りデータを送信する端末を適切に割り当てることができ、移動中の端末に集中して下りデータの送信が行われることを回避することができ、静止中、移動中に拘わらず通信中の端末に均等に下りデータを送信することが可能となる。
また、基地局信号の受信状態を示すDRCの値が高い端末に優先的に下りデータを送信するスケジューリング方式を採用し、一方、DRCの値に拘わらないスケジューリング方式、例えば、通信中の各端末に対して順番に下りデータの送信を行うことができるので、移動中の端末に集中して下りデータの送信が行われることを回避することができ、静止中、移動中に拘わらず通信中の端末に均等に下りデータを送信することが可能となる。
なお、DRCの値に拘わらないスケジューリング方式としては、ラウンド・ロビン方式が挙げられる。なお、この方式に限らず、受信状態に拘わらずに下りデータを送信するスケジューリング方式であれば、全て上記第2のスケジューリング方式に該当するものとする。また、記憶手段に上記第2のスケジューリング方式が複数記憶されていた場合には、そのうちの1つを選択すればよい。
また、静止している端末が所定台数以上であっても、スループットが所定の値以下となった場合には、第1のスケジューリング方式、即ちDRCに依存するスケジュール方式を採用して下りデータの送信を行うことにより、スループットが極めて低くなる状態を回避することができ、一定の通信効率を確保しながらデータ送信を行うことが可能となる。
また、静止している端末が所定台数以上である期間において、所定時間間隔又は所定の時間スロット数毎に、第1のスケジューリング方式、即ちDRCに依存するスケジュール方式を採用して下りデータの送信を行い、第2のスケジューリング方式を採用しての下りデータの送信を一定期間に制限するので、DRCの値に依存しないスケジューリング方式を採用することによるスループットの悪化を阻止することができ、通信効率を一定以上に保ちながら、通信中の各端末にできるだけ均等に下りデータを送信することができる。
また、本発明のデータ送信方法によれば、基地局から時間スロット毎に下りデータを送信する端末を適切に割り当てることができ、下りデータを取得する端末側の利便性が高まる。また、効率的に下りデータの送信を行うことが可能となる。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
まず、本発明の基地局が通信方式として採用するcdma2000 1x EV-DO方式の概要について、図3〜図5を参照して説明する。
図3は、本発明の一実施形態における基地局を含む通信システム全体におけるデータの流れを説明するためのネットワーク構成図である。
同図において、基地局30、30A、30B…は各基地局を管理する交換局40を介してインターネットや公衆網等のネットワーク80に接続され、他の無線通信システム(キャリア)60や、情報(コンテンツ)を配信するサーバ70等とデータのやりとりを行えるようになっている。
また、各基地局30、30A、30B…には端末A、B等と無線通信を行うためのゾーンが割り当てられ、交換局40は、端末A、B等が移動してゾーンが変わる毎に、対応する基地局への切り替え処理を行うようになっている。
上述したような通信システムにおいて、端末Aが以下のような要求を発した場合におけるデータの流れについて簡単に説明する。
まず、端末Aのユーザがコンテンツサーバ70からコンテンツZを取得するための要求を送信すると、係る要求は、端末Aが属するゾーンを管理する基地局30に送信される。基地局30は、交換機40、ネットワーク80を介してコンテンツサーバ70へ端末Aとの接続要求を出す。そして、コンテンツサーバ70がこの接続要求に応じることにより、端末Aとコンテンツサーバ70との通信回線が接続され、コンテンツサーバ70から対応するコンテンツZのデータがネットワーク80、交換機40を介して基地局30へ届けられる。
基地局30は、コンテンツサーバ70からコンテンツZのデータを端末A宛の下りデータとして取得すると、この下りデータを種々の条件に基づいて時分割多重方式によって端末Aに対して送信する。これにより、端末Aのユーザは、コンテンツXを取得することができる。
なお、上述したようにネットワーク側から取得した各端末宛の下りデータをどのような手法によって各端末へ送信するかが本発明の要旨であり、この詳細については、後述する。
次に、cdma2000 1x-EV DO方式を採用する上記端末Aについて説明する。
図4は、上記端末Aの構成例を示す図である。
同図に示すように、端末Aは、アンテナ1、共用器3、復調器5、及び変調器19からなるRF部と、復号器7、予測器11、後述のテーブルを格納するCIR−DRC変換部13、及びマルチプレクサ(MUX;Multiplexer)15からなるベースバンド処理部と、CPU9と、各種情報を格納するメモリ21と、液晶ディスプレイ等からなる表示部23と、キーパッド、キーボード等の操作部25とを備えている。
また、当該端末Aを無線モデムとして使用できるように、パーソナルコンピュータ(PC)29との外部インターフェース(例えばシリアルポート、パラレルポート、USB、blue-tooth、赤外線通信、10base-T LAN等)27を備えている。
次に、上記構成からなる端末Aについて、cdma2000 1x-EV DO方式の動作概要を説明する。
端末Aによって受信された基地局30からの下りパイロット信号は、アンテナ1、共用器3を経由して復調器5により復調される。このとき、復調器5は、基地局30から受信した受信信号の変調方式に対応する復調方式によって、ベースバンド帯域の受信信号から多重化信号を復調する。なお、復調方式としては、QPSK(quadriphase phase shift keying)、8PSK(8 phase shift keying)、16QAM(16 quadriphase amplitude modulation)等の復調方式が挙げられる。
復調器5によって復調された受信データは、復号器7へ出力され、復号器7によって復号処理される。即ち、スペクトル拡散されている受信多重化信号をスペクトル逆拡散する。
ここで、自局に割り当てられた受信データ(例えば、通話相手からの通話信号やダウンロードを希望したデータ等)があった場合には、受信データは復号器7からCPU9へ出力される。この受信データは、CPU9内において処理されるか、又はCPU9及び外部インターフェース27を経由して外部のPC等29へ送られる。
更に、復号器7は復号処理の過程において、Ec/Io(パイロット信号強度対全受信信号強度)を求め、次式によりCIR(搬送波対干渉比)を算出する。
CIR=(Ec/lo)/(1-Ec/lo)・・・(2)
上述の式2に基づいて求められたCIRは、復号器7から予測器11に出力され、予測器11において、次の受信スロットタイミング(ここで、1スロットは1.66ms=1/600秒)におけるCIRの値が予測される。
ここでの予測の方法については、特に限定しないが、線形予測等の方法が例として挙げられる。また、上記予測器11が何スロット後のCIRを予測すればよいかを指示する情報は、当該端末の電源オン時に基地局から送信されてくる種々の制御信号に含まれている。
そして、予測器11によって求められた予測CIRは、続くCIR−DRC変換部13へ出力される。
CIR−DRC変換部13は、図5に示す(CIR−DRC変換)テーブルを備え、このテーブルに基づいて、予測CIRをDRCに変換する。このDRCとは、予測CIRから期待される、当該端末において所定の誤り率以下で受信可能な最高通信速度である。
ここで、図5に示すように、CIR−DRC変換テーブルには、基準CIRに対応するDRCが定義されている。CIR−DRC変換部13は、入力された予測CIRが基準CIRであった場合には、そのCIRに対応するDRCをCPU9へ出力する。一方、予測器11から入力された予測CIRが基準CIRでなかった場合には、入力された予測CIRに最も近い基準CIRに対応するDRCを取得するか、又は、入力された予測CIRに最も近い2値のCIRから補間することにより、補間したCIRに対応するDRCを取得する。
これにより、各予測CIRに応じたDRCを取得することができ、より正確な受信状態を基地局に対して通知することが可能となる。
上述したように求められたDRCは、CIR−DRC変換部13からCPU9へ出力される。DRCが入力されると、CPU9は、当該端末において生成された、又は、外部のPC等29から外部インターフェース27を経由して入力された送信データがあるか否かを判断する。そして、送信データがある場合には、CPU9は、上述したDRCと共にこの送信データをマルチプレクサ15へ出力する。
一方、送信データがない場合には、CIR−DRC変換部13から入力されたDRCをマルチプレクサ(MUX;Multiplexer)15へ出力する。
CPU9から出力されたDRCや送信データは、マルチプレクサ15によって多重化され、符号化器17によって更に符号化され、変調器19によって特定の変調方式(例えば、QPSK)により変調され、共用器3及びアンテナ1を経由して基地局へ送信される。
更に、本実施形態においては、端末Aは図示しない位置情報取得機能を備えている。これは、GPSから自己の位置情報を取得する機能であり、具体的には、CPU9が所定期間毎にアンテナ1、共用器3、RF部を介してGPSから位置情報を取得することで行われる。また、CPU9は、GPSから取得した自己の位置情報を所定のタイミングで基地局へ送信することにより、基地局に対して自己の移動状況を通知する。
次に、図1に本発明の一実施形態に係る基地局の概略構成を示す。
同図に示すように、基地局30は、ネットワーク網を介して種々の情報を送受するためのインターフェース(I/F)部31、スケジューラ等を備える制御部32、無線通信網を介して上述した端末A,B等との通信を行うためのRF部33等を備えている。
上記制御部32は、所定のスケジューリング方式に基づいてデータ送信を行う端末を決定するスケジューラ50と、セクタスループットを監視し、スループットの変化に応じて所定の信号をスケジューラ50へ出力するセクタスループット監視部43と、各端末から所定のタイミングで通知される位置情報を端末毎に記憶する端末位置情報記憶部41と、端末移動状況検出部42とを備えている。
上記端末位置情報記憶部41に格納される位置情報は、現在基地局と通信中の端末の位置情報のみであり、待ち受け状態の端末から受信した位置情報はスケジューリングの対象とはならないので端末位置情報記憶部41には格納されない。
また、上記端末移動状況検出部42は、端末位置情報記憶部41に格納されている各端末の位置情報に基づいて、各端末が移動中であるのか、静止中であるのかを判断する。具体的には、例えば、端末Aから受信した最新の位置情報と前回受信した位置情報とを比較し、その移動量が所定値を越えていた場合には、端末Aは移動中であると判断する。一方、移動量が所定値以下であった場合、即ち、移動量が0に近い場合には、端末Aは静止していると判断する。そして、このような方法により、各端末について移動中か静止中かを判断すると、現在静止中の端末が全体の何割に当たるかを算出する。そして、静止中の端末が全体(全端末台数)に対して占める割合が所定値以上であれば、その旨の信号をスケジューラ50に対して出力する。
また、上記セクタスループット監視部43は、通信中の全端末へのデータ通信量を示すスループットを検出し、この結果をスケジューラ50へ出力する。
また、上記スケジューラ50は、複数のスケジューリング方式が格納されている記憶部51、セクタスループット監視部43及び端末移動状況検出部42からの情報に基づいていずれかのスケジューリング方式を選択する選択部52、選択部52によって選択されたスケジューリング方式に基づいて時間スロット毎に下りデータを送信する端末を決定する端末決定部53とを備えている。
上記記憶部51には、異なる2つのスケジューリング方式が格納されており、その中の一つは、端末における基地局信号の受信状態が良好である端末に優先的に下りデータを送信するスケジューリング方式αであり、もう一つは、受信状態に依存せずに送信する端末を決定するスケジューリング方式βである。
例えば、スケジューリング方式αは、上述したようなDRC/Rが最も高い端末に対して下りデータを送信するスケジューリング方式であり、スケジューリング方式βは、例えば、ラウンド・ロビン方式でのスケジューリング方式である。
このラウンド・ロビン方式は、通信中の各端末に対して順番に時間スロットを割り当てるスケジューリング方式であり、
(1)静止中の端末で、且つ、高いDRCを報告した端末
(2)静止中の端末で、且つ、低いDRCを報告した端末
(3) 移動中の端末
というように、グループ分けを行い(1)→(2)→(3)の順で時分割単位での基地局からの送信割り当てを行う。
なお、時間スロット単位での各端末への送信に使用される伝送速度については、基本的に端末からのDRCを基にできるだけ高い伝送速度を使用して移動中の端末との通信を行う。
また、上記記憶部51及び端末位置情報記憶部41は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせによるコンピュータ読み取り、書き込み可能な記録媒体より構成されるものとする。
また、選択部52、端末決定部53、セクタスループット監視部43、及び端末移動状況検出部42は、それぞれ、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、メモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、各部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、上記RF部33は、アンテナからの受信信号の周波数を基地局内部で使用する信号周波数へ変換し、所定の復調器で復調した後、時分割多重アクセス(TDMA;time division multiplex access)方式に従った受信制御を行うようになっている。又、アンテナから送信する際は、上記と逆に、TDMA方式に従って信号を多重化し、所定の変調器で変調した後、送信周波数への変換を行う。
次に、上記構成からなる基地局30の動作、即ち、時間スロット毎に下りデータを送信する端末を決定する手順について図2を参照して説明する。
なお、図2に示すフローチャートは、スケジューラ50の選択部52が時間スロット毎或いは、もっと大きな単位(例えば1フレーム=16slot)毎に繰り返し行う処理である。また、選択部52は、デフォルトでスケジューリング方式αを選択するものとする。
まず、選択部52は、端末移動状況検出部42から通知される信号に基づいて、全体の端末台数に対して静止中の端末が占める割合が所定値以上であるか否かを判断する(ステップSP1)。この結果、静止中の端末の台数の割合が所定値を越えていた場合には、続いて、セクタスループット監視部43から通知されるスループットの値が所定値以上であるか否かを判断する(ステップSP2)。
この結果、スループットの値が所定値以上であれば、一定以上のスループットは確保されていると判断し、静止中の端末にも下りデータを送信できるように、スケジューリング方式βを選択する(ステップSP3)。これにより、移動中の端末に下りデータの送信が集中することを防ぎ、静止中の端末にも平等に時間スロットが割り当てられることとなる。
続いて、移動中の端末に時間スロットの割り当てが集中することを防ぐかわりに、スループットの低下を招くスケジューリング方式βを採用することにより、徐々にスループットが低下する。そして、ステップSP2において、スループットが所定値未満と判断した場合には、これ以上スループットが低下することを防止するために、スケジューリング方式αを選択する。これにより、DRC/Rが高い端末に対して時間スロットが割り当てられるようになるため、徐々にスループットが回復する。
そして、徐々にスループットが回復し、ステップSP2において、スループットが所定値以上であると判断すると(ステップSP2において「NO」)、スケジューリング方式βを選択し(ステップSP4)、静止中の端末にも時間スロットが割り当てられるようにする。
このようにして、静止中である端末の割合が所定値以上である期間においては、即ち、ステップSP1において「YES」と判断されている期間においては、セクタスループット監視部42から通知されるセクタスループットの値に応じて、いずれかのスケジューリング方式を選択する。
そして、静止中の端末が所定台数未満である旨の信号を端末移動状況検出部42から受け取ると、静止中の端末が少なくなったために、スケジューリング方式αによっても、十分各端末に対して平等に時間スロットを割り当てることができると判断し、ステップSP1において「NO」となり、スケジューリング方式αを選択する(ステップSP4)。
このように、静止中の端末が占める割合が低い場合には、基地局信号の受信状態を示すDRCの値が高い端末に優先的に下りデータを送信するスケジューリング方式αを採用し、一方、静止中の端末が占める割合が高い場合には、DRCの値に拘わらないスケジューリング方式β、例えば、通信中の各端末に対して順番に下りデータの送信を行う。
これにより、移動中の端末に集中して下りデータの送信が行われることを回避することができ、静止中、移動中に拘わらず通信中の端末に均等に下りデータを送信することが可能となる。
また、静止している端末の全体に対する割合が所定値以上であっても、スループットが所定の値以下となった場合には、これ以上のスループットの低下を防止するために、スループットを回復させる方式であるスケジューリング方式αを選択する。これにより、一定の通信効率を確保しながら各端末平等な下りデータの送信を行うことが可能となる。
なお、図2のステップSP2においては、スループットの値に基づいてスケジューリング方式を変更していたが、これに代わって、方式を切り替えた時点からのスループットの変化量に基づいて、方式の切替を判断するようにしても良い。
即ち、方式を切り替えた時点からのスループットのマイナスへの変化量が、所定値を越えた場合に、それ以上のスループットの低下を防止するために、スケジューリング方式を切り替えるようにしてもよい。
また、上記スループットに基づいて方式を切り替える処理に代わって、所定時間毎若しくは、時間スロット数毎にスケジューリング方式を交互に選択するようにしてもよい。このように、静止中の端末が占める割合が所定値以上の期間において、更に、所定時間間隔又は時間スロット数毎に方式を切り替えることにより、スケジューリング方式βを長時間採用することによるスループットの低下を抑制することができ、スループットの低下を阻止することが可能となる。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、スケジューリング方式として2つの方式を例にあげ、これらのうちのいずれかを選択する場合について述べたが、スケジューリング方式は2以上であれば、いくつでもよい。
また、3以上のスケジューリング方式を切り替えて採用する場合には、各方式を採用する静止中の端末の所定台数(全体の台数に対して静止中の端末が占める割合)をそれぞれ設けておく必要がある。
本発明の一実施形態に係る基地局の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る基地局の動作を示すフローチャートを示す図である。 本発明の一実施形態に係る携帯通信システムの概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る携帯端末の概略構成を示す図である。 CIR−DRC変換テーブルの一例を示す図である。 従来の基地局から2つの携帯端末にデータを送信する態様を示す図である。 図6において、各端末に時間スロットを割り当てる態様を示す図である。
符号の説明
30…基地局
31…インターフェース部
32…制御部
33…RF部
41…端末位置情報記憶部
42…端末移動状況検出部(移動状況判断手段)
43…セクタスループット監視部(スループット検出手段)
50…スケジューラ
51…記憶部(記憶手段)
52…選択部(選択手段)
53…端末決定部(端末決定手段)
A,X,Y…携帯端末(端末)


Claims (2)

  1. 所定のスケジューリング方式に基づいて時間スロット毎にデータを送信する端末を決定する基地局において、
    端末における基地局信号の受信状態が良好である端末に優先的に下りデータを送信する第1のスケジューリング方式と前記受信状態に依存せずに送信する端末を決定して当該決定した端末に下りデータを送信する第2のスケジューリング方式とを格納する記憶手段と、
    通信中の全端末へのデータ通信量を示すスループットを検出するスループット検出手段と、
    前記検出されたスループットの値が所定値以上である場合には、前記第2のスケジューリング方式を選択し、前記検出されたスループットの値が所定値未満である場合には、前記第1のスケジューリング方式を選択する選択手段と、
    選択された前記スケジューリング方式に基づいて、時間スロット毎にデータを送信する端末を決定する端末決定手段と、
    を具備する基地局。
  2. 所定のスケジューリング方式に基づいて時間スロット毎にデータを送信する端末を決定するデータ送信方法において、
    通信中の全端末へのデータ通信量を示すスループットを検出する過程と、
    前記検出されたスループットの値が所定値未満である場合には、端末における基地局信号の受信状態が良好である端末に優先的に下りデータを送信する第1のスケジューリング方式を選択し、前記検出されたスループットの値が所定値以上である場合には、受信状態に依存せずに送信する端末を決定して当該決定した端末に下りデータを送信する第2のスケジューリング方式を選択する過程と、
    選択された前記スケジューリング方式に基づいて、時間スロット毎にデータを送信する端末を決定する過程と、
    を具備するデータ送信方法。
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