JP4159482B2 - 隔離用カバー - Google Patents

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Description

本発明は、人体を外気から隔てる隔離用カバーに関する。
感染症に冒された患者を外気から隔離した状態で運搬する搬送装置がある(特許文献1参照)。特許文献1に開示の搬送装置は、キャスタを有する台車と、換気装置を備えた本体部と、患者を寝かせるベッド部と、ベッド部を覆うカプセル部とから構成されている。この搬送装置では、本体部が台車に着脱可能に取り付けられ、ベッド部とカプセル部とが本体部に着脱可能に取り付けられる。カプセル部は、あらかじめドーム状に成形された頭部カプセルおよび身体部カプセルから形成され、頭部カプセルが本体部の上下方向へ旋回可能であり、身体部カプセルが本体部の前後方向へスライド可能である。
患者を搬送装置に収容するには、患者をベッド部の上に寝かせた後、頭部カプセルを本体部の上方へ旋回させるとともに、身体部カプセルを本体部の後端から前方へスライドさせる。頭部カプセルを本体部の上方へ旋回させると、頭部カプセルが患者の頭部を覆い、身体部カプセルを本体部の前方へスライドさせると、身体部カプセルが患者の頸部から脚部までを覆う。身体部カプセルは、それを本体部の後端に向かってスライドさせることによって、本体部から取り外すことができる。
特開2002−17784号公報
特許文献1に開示の搬送装置では、本体部やベッド部、カプセル部の縦寸法と横寸法とが決まっているので、収容する患者の身長や身幅に応じてそれら部の寸法を自由に変えることができない。また、この搬送装置は、それをコンパクトに畳むことができず、保管に場所を取り、保有し得る個数に限りがあるので、数不足が生じて一度に多数の患者を隔離する事態に対処することができない場合がある。さらに、この搬送装置は、本体部を着脱可能に取り付ける所定寸法の専用の台車が必要であり、搬送装置を緊急車両に使用する場合、隔離が必要な患者または隔離が不必要な患者に応じ、緊急車両にあらかじめ乗載されたストレッチャーとこの搬送装置を取り付けた台車との乗せ換えを行わなければならず、そのための時間と手間とを要し、緊急時の対応に支障が生じる。
本発明の目的は、人体の身長や身幅に応じて縦横寸法を自由に変えることができ、保管に場所を取らずに複数個を保有することができ、一度に多数の人体を隔離する事態に対処することができる隔離用カバーを提供することにある。本発明の他の目的は、専用の台車を必要とせず、緊急車両にあらかじめ乗載されたストレッチャーで使用することができ、緊急時の対応に支障がない隔離用カバーを提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、仰向けに寝かせた人体の少なくとも上半身を包被して人体を外気から隔てる縦長の隔離用カバーである。
前記前提における本発明の特徴は、カバーが、人体の頭部を覆う位置に横長の第1開口を有して該人体の前面を被覆する前身頃と、人体の後面を被覆する後身頃と、前身頃に固着されて第1開口を塞ぐ可撓性の透明な合成樹脂プレートと、プレートを弾性変形させるベルトとから構成され、前身頃と後身頃とが、病原体バリア性かつ通気性を有する柔軟な第1シートから作られ、ベルトが、プレートの横方向両側部の一方に固着された固定端部と、固定端部から横方向外方へ延びていてプレートの横方向両側部の他方に止着手段を介して着脱可能な自由部とを有することにある。この隔離用カバーは、ベルトの自由部を後身頃の外面を横断させてプレートの横方向両側部の他方に止着すると、プレートがカバーの厚み方向上方へ凸となるように湾曲するとともに、前後身頃とプレートとに囲繞された頭部収容スペースがカバーに形成される。
本発明は、以下の実施態様を有する。
(1)本発明の実施態様の一例は、ベルトの自由部の横寸法がプレートの横方向両側部間の横寸法よりも短い。
(2)本発明の実施態様の他の一例は、ベルトが、プレートの前端部の側に偏倚して横方向へ延びる第1ベルトと、プレートの後端部の側に偏倚して横方向へ延びる第2ベルトとから形成されている。
(3)本発明の実施態様の他の一例は、前身頃がプレート近傍に形成された第2開口を有し、第2開口を塞ぐ柔軟な第2シートが前身頃に固着され、第2シートが病原体バリア性かつ前記第1シートよりも高い通気性を有する。
(4)本発明の実施態様の他の一例は、カバーがその周縁部に形成された出入口を有して人体の全身を包被する寝袋状を呈し、出入口が前身頃と後身頃との周縁部に取り付けられた第1ファスナ手段を介して開閉可能である。
(5)本発明の実施態様の他の一例は、前身頃がプレートの縦方向下方に位置して縦方向へ延びる少なくとも一条のスリットを有し、スリットが前身頃に取り付けられた第2ファスナ手段を介して開閉可能である。
(6)本発明の実施態様の他の一例として、プレートには、それを厚み方向へ貫通する第1通気孔が形成され、空気浄化機能を有してカバー内から空気を吸引する排気装置と空気浄化機能を有してカバー内に空気を送り込む通風装置とのいずれか一方が第1通気孔に着脱可能に連結される。
(7)本発明の実施態様の他の一例として、プレートには、それを厚み方向へ貫通する第2通気孔が形成され、空気浄化機能を有してカバー内から空気を吸引する排気装置と空気浄化機能を有してカバー内に空気を送り込む通風装置とのいずれか他方が第2通気孔に着脱可能に連結される。
(8)本発明の実施態様の他の一例は、止着手段がメカニカルファスナのフック部材とループ部材とから形成され、フック部材とループ部材との一方がベルトの自由部に取り付けられ、フック部材とループ部材との他方がプレートの横方向両側部の他方に取り付けられている。
(9)本発明の実施態様の他の一例は、止着手段がベルトの自由部に塗布された粘着剤であり、粘着剤が剥離紙に被覆保護されている。
本発明に係る隔離用カバーによれば、ベルトの自由部を後身頃の外面を横断させるとともに、プレートの剛性に抗してベルトの自由部をプレートの横方向側部に止着することで、プレートをカバーの厚み方向上方へ凸となるように湾曲させることができ、カバーに人体の頭部を収容可能な頭部収容スペースを形成することができる。カバーは、前後身頃が病原体バリア性かつ通気性の第1シートから作られ、病原体や放射性微粒子が前後身頃を透過することがないので、病原体や放射性微粒子がカバー内から外気へ飛散することはなく、また、病原体や放射性微粒子が外気からカバー内に侵入することがない。カバーは、隔離が必要な感染症に冒された患者や放射性微粒子が付着した被爆者を外気から隔てることができ、患者の体内に侵入した病原体や被爆者に付着した放射性微粒子の外気への飛散を防止することができる。カバーは、外気に病原体や放射性微粒子が浮遊している場合、健常者を外気から隔てることができ、健常者に対する病原体の感染や放射性微粒子の付着を防ぐことができる。
この隔離用カバーは、プレートの横方向側部に対するベルトの自由部の止着位置を変えることで、湾曲するプレートの曲率半径を調節することができ、隔離する人体の頭部の大きさに応じて頭部収容スペースの横寸法と高さ寸法とを変えることができる。カバーは、前後身頃が柔軟な第1シートから作られているので、隔離する人体の身長や身幅に応じてカバーの縦寸法と横寸法とを自由に変えることができる。カバーは、それを折り畳んだ状態で保管することができ、保管に場所を取らず、複数個のカバーを保有することができ、一度に多数の人体を隔離する必要が生じたとしても、数不足による支障を来すことがない。また、カバーは、専用の台車を必要とせず、緊急車両にあらかじめ乗載されたストレッチャーに乗せて使用することができるので、緊急時の対応に支障が生じることはない。
ベルトの自由部の横寸法がプレートの横方向両側部間のそれよりも短い隔離用カバーでは、ベルトの自由部をプレートの横方向側部に止着することで、プレートの両側部どうしを横方向へ確実に近づけることができ、プレートをカバーの厚み方向上方へ確実に湾曲させることができる。
ベルトが第1および第2ベルトから形成された隔離用カバーでは、第1ベルトがプレートの前端部の側に偏倚し、第2ベルトがプレートの後端部の側に偏倚しているので、それらベルトの自由部をプレートの横方向側部に止着することで、プレートの前端部の側と後端部の側とを略同形に湾曲させることができ、湾曲させたプレートがいびつになることはない。このカバーは、それらベルトの一方の自由部がプレートの横方向側部から不用意に外れたとしても、それらベルトの他方によってプレートの湾曲状態を維持することができる。
前身頃に第2開口が形成され、第2開口が病原体バリア性かつ第1シートよりも高い通気性を有する柔軟な第2シートに塞がれた隔離用カバーは、空気が第2シートを容易に透過するので、第2シートを介して空気をカバー内に取り入れたり、空気をカバー外に放出することができ、カバー内が酸素不足にならず、カバー内において容易に呼吸をすることができる。このカバーは、病原体や放射性微粒子が第2シートを透過することがないので、病原体や放射性微粒子が第2シートから外気へ飛散することはなく、また、病原体や放射性微粒子が第2シートからカバー内に侵入することがない。
カバーがその周縁部に形成された出入口を有して人体の全身を包被する寝袋状を呈し、出入口が前身頃と後身頃との周縁部に取り付けられた第1ファスナ手段を介して開閉可能な隔離用カバーでは、人体の一部がカバーから露出することはなく、全身を外気から隔てることができ、病原体や放射性微粒子のカバー内から外気への飛散を確実に防ぐことができるとともに、カバー内の人体に対する病原体の感染や放射性微粒子の付着を確実に防ぐことができる。このカバーは、出入口を第1ファスナ手段を介して閉じることができるので、病原体や放射性微粒子が出入口から外気に飛散することはなく、病原体や放射性微粒子が出入口からカバー内に侵入することはない。
プレートの縦方向下方に位置して縦方向へ延びる少なくとも一条のスリットが前身頃に形成され、スリットが前身頃に取り付けられた第2ファスナ手段を介して開閉可能な隔離用カバーでは、救急隊員や医師がスリットを開けてカバー内の人体の脈拍、心拍数を計ることや心臓マッサージをすることができ、カバー内から人体を出すことなく緊急処置や医療行為を行うことができる。このカバーは、スリットを第2ファスナ手段を介して閉じることができるので、病原体や放射性微粒子がスリットから外気に飛散することはなく、病原体や放射性微粒子がスリットからカバー内に侵入することはない。
プレートに第1通気孔が形成され、空気浄化機能を有する排気装置と通風装置とのいずれか一方が第1通気孔に着脱可能に連結される隔離用カバーでは、第1通気孔に排気装置が連結された場合、排気装置を介してカバー内を負圧にすることができ、カバー内の病原体や放射性微粒子が排気装置に捕集され、病原体や放射性微粒子の外気への飛散を確実に防ぐことができる。このカバーでは、第1通気孔に通風装置が連結された場合、外気を浮遊する病原体や放射性微粒子が通風装置に捕集され、病原体や放射性微粒子のカバー内への侵入を防ぎつつ、通風装置を介して第1通気孔から浄化された空気をカバー内に送り込むことができる。
プレートに第1通気孔の他に第2通気孔が形成され、排気装置と通風装置とのいずれか他方が第2通気孔に着脱可能に連結される隔離用カバーでは、第1通気孔に排気装置と通風装置との一方が連結され、第2通気孔にそれら装置の他方が連結された場合、排気装置を介して通気孔からカバー内の空気を外気に放出しつつ、通気装置を介して通気孔から浄化された空気をカバー内に送り込むことができ、空気を循環させてカバー内を常に浄化された空気で満たすことができる。
止着手段がメカニカルファスナのフック部材とループ部材とから形成され、フック部材とループ部材との一方がベルトの自由部に取り付けられ、フック部材とループ部材との他方がプレートの横方向側部に取り付けられた隔離用カバーでは、フック部材とループ部材との係合力を利用してプレートの横方向側部に対するベルトの自由部の止着状態を維持することができる。
止着手段がベルトの自由部に塗布された粘着剤である隔離用カバーでは、メカニカルファスナをプレートの横方向側部に取り付けることなく、粘着剤の粘着力を利用してプレートの横方向側部に対するベルトの自由部の止着状態を維持することができる。
添付の図面を参照し、本発明に係る隔離用カバーの詳細を説明すると、以下のとおりである。
図1,2は、一例として示す隔離用カバー1Aの部分破断斜視図と、前身頃2と後身頃3とを分離して示す図1のカバー1Aの分解斜視図とであり、図3,4は、図1のIII−III線端面図と、図1のIV−IV線端面図とである。図5は、図1のV−V線矢視断面図である。図1では、出入口27の一部とスリット52の一部とを開けた状態で示す。図1,2では、横方向を矢印L、縦方向を矢印Mで示し、厚み方向(図2のみ)を矢印Nで示す。このカバー1Aは、感染症に冒された患者や放射性微粒子が付着した被爆者を外気から隔離したり、外気に病原体や放射性微粒子が浮遊している場合に健常者を外気から隔離するときに使用する。
カバー1Aは、仰向けに寝かせた人体の全身を包被する寝袋状であって縦方向へ長い矩形を呈する。カバー1Aは、人体の前面を被覆する前身頃2と、人体の後面を被覆する後身頃3とから形成され、横方向へ延びる前後端部4,5と、縦方向へ延びる両側部6,7とを有する。前身頃2と後身頃3とは、病原体バリア性かつ通気不透液性の繊維不織布8(第1シート)から作られている。
前身頃2は、縦長矩形を呈し、横方向へ延びる前後端部9,10と、縦方向へ延びる両側部11,12とを有する。前身頃2は、人体の胸部から頭部までを被覆する身頃上部13と、人体の腹部から脚部までを被覆する身頃下部14とに区分されている。前身頃2では、身頃上部13の後端縁15が身頃下部14の前端縁16の外側に重なり、それら部13,14の端縁15,16どうしが固着され、身頃上下部13,14が一連につながっている。後身頃3は、縦長矩形を呈し、横方向へ延びる前後端部17,18と、縦方向へ延びる両側部19,20とを有するとともに、人体の肩甲部から頭部までを被覆する身頃上部21と、肩甲部を除く人体の背部から脚部までを被覆する身頃下部22とを有する。
前後身頃2,3の身頃上部13,21では、それら身頃2,3の前端部9,17と両側部11,12,19,20とが重なり、前端部9,17どうしが固着され、側部11,19どうしと側部12,20どうしとが固着されている。前後身頃2,3の身頃下部14,22の後端部10,18と両側部11,12,19,20と(周縁部)には、縦横方向へ連続して延びるジップファスナ23(第1ファスナ手段)が取り付けられている。身頃下部14,22では、後端部10,18どうしがファスナを介して連結され、側部11,19どうしと側部12,20どうしとがファスナ23を介して連結されている。ファスナ23は、後身頃3の身頃下部22の後端部18および両側部19,20の部分24に被覆されている。ファスナ23を被覆する後端部18および両側部19,20の部分24には、縦横方向へ連続して延びる粘着剤25が塗布されている。粘着剤25は、剥離紙26に被覆保護されている。カバー1Aの後端部5(周縁部)と両側部6,7と(周縁部)には、人体をカバー1A内に入れたり、カバー1A外に出したりするための出入口27が形成されている。出入口27は、後端部5から両側部6,7にかけて一連につながり、ファスナ23を介して開閉可能である。
前身頃2の身頃上部13には、前身頃2を厚み方向へ貫通する横長矩形の第1開口28と、第1開口28の下方に位置して前身頃2を厚み方向へ貫通する横長矩形の第2開口29とが形成されている。第1開口28は、身頃上部13の略横方向中央であって人体の頭部を覆う位置に形成され、全体が可撓性を有する透明な合成樹脂プレート30に塞がれている。第2開口29は、身頃上部13の略横方向中央であって人体の胸部を覆う位置に形成され、全体が病原体バリア性かつ通気性の繊維不織布31(第2シート)に塞がれている。不織布31は、その通気性が前後身頃2,3を形成する不織布8のそれよりも高い。不織布31は、面積が第2開口29のそれよりもわずかに大きく、周縁部が前身頃2に固着されている。
プレート30は、面積が第1開口28のそれよりもわずかに大きく、横方向へ延びる前後端部32,33と、縦方向へ延びる両側部34,35(横方向両側部)とを有する。プレート30では、第1開口28の縁から縦方向外方へ延出する前後端部32,33の一部と第1開口28の縁から横方向外方へ延出する両側部34,35の一部とが前身頃2に固着されている。プレート30の一方の側部34には、プレート30を弾性変形させるためのベルト36が取り付けられている。プレート30の他方の側部35外面には、横方向へ延びるループ部材37(止着手段)が取り付けられている。プレート30には、それを厚み方向へ貫通する第1および第2通気孔38,39が形成されている。
ベルト36は、プレート30の前端部32の側に偏倚して横方向へ延びる第1ベルト36aと、プレート30の後端部33の側に偏倚して横方向へ延びる第2ベルト36bとから形成されている。第1および第2ベルト36a,36bは、プレート30の側部34外面に固着された固定端部40と、固定端部40から横方向外方へ延びる自由部41とを有する。自由部41は、横寸法がプレート30の両側部34,35間の横寸法よりも短い。自由部41には、フック部材42(止着手段)が取り付けられている。それらベルト36a,36bの自由部41は、それに取り付けられたフック部材42をプレート30に取り付けられたループ部材37に係合させることで、プレート30の側部35に着脱可能に止着することができる。
第1および第2通気孔38,39は、プレート30の前端部32の側に位置し、横方向へ離間して並んでいる。第1および第2通気孔38,39は、プレート30の厚み方向上方へ延びる筒部43を有する。筒部43の先端部分には、それら通気孔38,39を塞ぐキャップ44が着脱可能に取り付けられている。第1および第2通気孔38,39の一方には、カバー1A内から空気を吸い出す排気装置58が着脱可能に連結される。第1および第2通気孔38,39の他方には、カバー1A内に空気を送り込む通風装置59が着脱可能に連結される(図9参照)。排気装置58は、その内部にフィルタ(図示せず)を備え、フィルタにおいて病原体や放射性微粒子を捕集し、カバー1A内の空気を浄化して外気に放出する。通風装置59は、その内部にフィルタ(図示せず)を備え、フィルタにおいて病原体や放射性微粒子を捕集し、外気を浄化してカバー1A内に空気を送り込む。それら装置58,59のフィルタには、0.3μmの微粒子の捕集率が99.97%以上のHEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Airfilter)や0.15μmの微粒子の捕集率が99.999%以上のULPAフィルタ(Ultra Low Penetorration Airfilter)が使用されている。
前身頃2の身頃下部14は、横方向へ並ぶ第1〜第4部位45,46,47,48に分割されている。身頃下部14では、第1部位45の側部45aが第2部位46の側部46bの外側に重なり、第2部位46の側部46aが第3部位47の側部47bの外側に重なるとともに、第3部位47の側部47aが第4部位48の側部48bの外側に重なっている。第1〜第4部位45,46,47,48の側部45a,46a,46b,47a,47b,48bには、縦方向へ延びるジップファスナ49(第2ファスナ手段)が取り付けられている。それらファスナ49は、部位45,46,47の側部45a,46a,47aに被覆されている。部位45,46,47の側部45a,46a,47a内面には、縦方向へ連続して延びる粘着剤50が塗布されている。粘着剤50は、剥離紙51に被覆保護されている。第1〜第4部位45,46,47,48の間には、横方向へ所定寸法離間して縦方向へ延びる3条のスリット52が形成されている。それらスリット52は、身頃下部14の横寸法を3等分する位置に形成されて身頃下部14を縦断している。スリット52は、ファスナ49を介して開閉可能である。
図6,7は、出入口27を拡大して示す図と、スリット52を拡大して示す図とである。図6では、ジップファスナ49の一部が後身頃3の部分24に被覆されている。図7では、ジップファスナ49の一部が部位45,46,47の側部45a,46a,47aに被覆されている。
ジップファスナ49は、前後身頃2,3に固着されたテープ53と、テープ53の延びる方向へ並ぶ多数の務歯頭部54が取り付けられたエレメント55と、務歯頭部54どうしを係脱させるスライダ56とから形成されている。スライダ56を移動させることによって、務歯頭部54どうしを係合させたり、務歯頭部54どうしの係合を解除することができ、それによって出入口27やスリット49を開閉することができる。また、剥離紙26,51を剥がして粘着剤25,50を露出させ、粘着剤25を介して後身頃3の後端部18と両側部19,20との部分24を前身頃2の外面に止着することで出入口27(ファスナ23を含む)を密封することができ(図6参照)、粘着剤50を介して第1〜第3部位45,46,47の側部45a,46a,47aを側部46b,47b,48bの外面に止着することでスリット52(ファスナ47を含む)を密封することができる(図7参照)。
図8,9は、折り畳んだ状態で示す図1のカバー1Aの斜視図と、人体100を隔離した使用状態で示す図1のカバー1Aの斜視図とである。図9では、カバー1Aと人体100とがストレッチャー60に乗せられている。図9では、横方向を矢印L、縦方向を矢印Mで示し、厚み方向を矢印Nで示す。カバー1Aは、図8に示すように、それを後端部5から前端部4に向かって縦方向へ前後身頃2,3を折り重ね、コンパクトに畳むことができる。このカバー1Aを使用する手順の一例は、以下のとおりである。
カバー1Aを図8の折り畳まれた状態から縦方向へ展開し、第1および第2ベルト36a,36bの自由部41を後身頃3の外面を横断させ、プレート30の剛性に抗してそれら36a,36bの自由部41をプレート30の側部35に止着する。自由部41をプレート30に止着するには、自由部41に取り付けられたフック部材42をプレート30に取り付けられたループ部材37に押し付け、フック部材42とループ部材37とを係合させればよい。自由部41をプレート30に止着すると、プレート30の両側部34,35どうしが近づき、プレート30が弾性変形してカバー1Aの厚み方向上方へ凸となるように湾曲し、カバー1Aに前後身頃2,3とプレート30とに囲繞された頭部収容スペース57が形成される。スペース57は、人体100の頭部101を覆うことが可能な横寸法と高さ寸法とを有する。スペース57の横寸法と高さ寸法とは、プレート30の側部35(ループ部材37)に対するベルト36a,36bの自由部41の止着位置を変えることによって調整可能である。
スペース57を作った後、第1および第2通気孔38,39の筒部43からキャップ44を取り外してそれら通気孔38,39を開け、第1通気孔38に排気装置58を取り付けるとともに、第2通気孔39に通風装置59を取り付ける。次に、スライダ56を移動させて出入口27を開け、出入口27から患者や被爆者、健常者をカバー1A内に入れて仰向けに寝かせ、再びスライダ56を移動させて出入口27を閉じる。さらに、剥離紙26,51を剥がして粘着剤25,50を露出させ、粘着剤25を介して後身頃3の後端部18と両側部19,20との部分24を前身頃2の外面に止着し、部分24によって出入口27を密封するとともに、粘着剤50を介して第1〜第3部位45,46,47の側部45a,46a,47aを側部46b,47b,48bの外面に止着し、側部45a,46a,47aによってスリット52を密封する。
カバー1Aでは、図9に二点鎖線で示す人体100の頭部101がスペース57に位置した状態で全身がカバー1Aに包被される。カバー1Aでは、身頃上部13が人体100の胸部102から頭部101までを被覆し、身頃下部14が人体100の腹部103から脚部104までを被覆するとともに、身頃上部21が人体100の肩甲部105から頭部101までを被覆し、身頃下部22が肩甲部105を除く人体の背部106から脚部104までを被覆する。カバー1Aに収容される人体100の身長がカバー1Aの縦寸法よりも小さい場合は、後端部5を縦方向内方へ折り曲げてカバー1Aの縦寸法を小さくする。また、カバー1Aに収容される人体100の身幅がカバー1Aの横寸法よりも小さい場合は、両側部6,7を横方向内方へ折り曲げてカバー1Aの横寸法を小さくする。
カバー1Aに人体100を収容した後は、図9に示すように、排気装置58と通風装置59とを作動させた状態でカバー1Aをストレッチャー60の上に載せ、ストレッチャー60を緊急車両に乗載して人体100を医療機関に搬送したり、ストレッチャー60を介してカバー1Aとともに人体100を治療室や検査室に運搬する。カバー1Aは、排気装置58と通風装置59とを作動させることによって、カバー1A内の空気が循環し、カバー1A内を常に浄化された空気で満たすことができる。
なお、感染症に冒された患者や放射性微粒子が付着した被爆者にカバー1Aを使用する場合は、排気装置58を介してカバー1A内の気圧を外気のそれよりも低くし、カバー1A内の空気が排気装置58以外から外気に放出されないようにすることが好ましく、通気孔38,39の一方に排気装置58と通風装置59とのうちの少なくとも排気装置58を取り付ける。健常者にカバー1Aを使用する場合は、通風装置59を介してカバー1A内の気圧を外気のそれよりも高くし、カバー1A内に通風装置59以外から空気が入り込まないようにすることが好ましく、通気孔38,39の一方に排気装置58と通風装置59とのうちの少なくとも通風装置59を取り付ける。カバー1Aに排気装置58だけまたは通風装置59だけを取り付ける場合は、第1および第2通気孔38,39のいずれか一方にキャップ44を嵌め、それら通気孔38,39の一方を塞ぐ。
カバー1Aは、第1および第2ベルト36a,36bの自由部41を後身頃3の外面を横断させるとともに、プレート30の剛性に抗して自由部41をプレート30の横方向側部35に止着することで、プレート30をカバー1Aの厚み方向上方へ凸となるように湾曲させることができ、カバー1Aに人体の頭部を収容可能な頭部収容スペース57を形成することができる。
カバー1Aは、隔離が必要な人体の全身を包被して人体を外気から隔てることができ、病原体や放射性微粒子の外気への飛散を防止することができる。また、外気に病原体や放射性微粒子が浮遊している場合であっても、人体を外気から隔てて人体に対する病原体の感染や放射性微粒子の付着を防ぐことができる。カバー1Aは、前後身頃2,3が病原体バリア性かつ通気性の繊維不織布8から作られ、病原体や放射性微粒子が前後身頃2,3を透過することがないので、病原体や放射性微粒子がカバー1A内から外気へ飛散することはなく、また、病原体や放射性微粒子が外気からカバー1A内に侵入することがない。
カバー1Aは、プレート30の横方向側部35(ループ部材37)に対するベルト36a,36bの自由部41の止着位置を変えることで、湾曲するプレート30の曲率半径を調節することができ、隔離する人体の頭部の大きさに応じて頭部収容スペース57の横寸法と高さ寸法とを変えることができる。カバー1Aは、前後身頃2,3が柔軟な繊維不織布8から作られているので、隔離する人体の身長や身幅に応じてカバー1Aの縦寸法と横寸法とを自由に変えることができる。
カバー1Aは、それを折り畳み、その複数個を積み重ねて保管することができ、保管に場所を取らず、複数のカバー1Aを保有することができるので、一度に多数の人体を隔離する必要が生じたとしても、数不足による支障を来すことがない。カバー1Aは、専用の台車を必要とせず、緊急車両用のストレッチャーや医療機関用のストレッチャーに乗せて使用することができる。カバー1Aは、折り畳まれた複数個のそれを救急隊員や医療関係者が抱えて持ち運ぶことができるとともに、人体をカバー1Aから出すことなく、人体を隔離しままカバー1Aとともに医療機関のベッドや手術台に移動させることができるので、緊急時の対応に支障が生じることはない。
カバー1Aは、ベルト36が第1ベルト36aと第2ベルト36bとから形成されているので、それらベルト36a,36bの自由部41をプレート30の側部35に止着することで、プレート30の前端部32の側と後端部33の側とを略同形に湾曲させることができ、湾曲させたプレート30がいびつになることはない。このカバー1Aは、それらベルト36a,36bの一方の自由部41がプレート30の側部35から不用意に外れたとしても、それらベルト36a,36bの他方によってプレート30の湾曲状態を維持することができる。
カバー1Aは、第2開口29を被覆する不織布31(第2シート)が病原体バリア性かつ不織布8(第1シート)よりも高い通気性を有するので、空気が不織布31を容易に透過し、不織布31を介して空気をカバー1A内に取り入れたり、空気をカバー1A外に放出することができ、カバー1A内が酸素不足にならず、カバー1A内において容易に呼吸をすることができる。カバー1Aは、病原体や放射性微粒子が不織布31を透過することがないので、病原体や放射性微粒子が不織布31から外気へ飛散することはなく、また、病原体や放射性微粒子が不織布31からカバー1A内に侵入することがない。
カバー1Aは、前身頃2に縦方向へ延びるスリット52が形成されているので、救急隊員や医師がスリット52を開いてカバー1A内に収容された人体の脈拍、心拍数を計ることや心臓マッサージをすることができ、カバー1A内から人体を出すことなく応急処置や医療行為を行うことができる。カバー1Aでは、出入口27やスリット52をファスナ23,49(第1および第2ファスナ手段)を介して閉じることができるとともに、出入口27やスリット52を粘着剤25,50を介して密封することができるので、病原体や放射性微粒子が出入口27やスリット52から外気へ飛散することはなく、また、病原体や放射性微粒子が出入口27やスリット52からカバー1A内に侵入することがない。
カバー1Aでは、通気孔38,39の一方に排気装置58が連結された場合、排気装置58を介してカバー1A内を負圧にすることができ、カバー1A内の病原体や放射性微粒子が排気装置58に捕集され、病原体や放射性微粒子の外気への飛散を確実に防ぐことができる。カバー1Aでは、通気孔38,39の一方に通風装置59が連結された場合、外気を浮遊する病原体や放射性微粒子が通風装置59に捕集され、病原体や放射性微粒子のカバー1A内への侵入を防ぎつつ、通風装置59を介して通気孔38,39から浄化された空気をカバー1A内に送り込むことができる。また、通気孔38,39の一方に排気装置58と通風装置59との一方が連結され、通気孔38,39の他方にそれら装置58,59の他方が連結された場合、排気装置58を介して通気孔38,39からカバー1A内の空気を外気に放出しつつ、通気装置59を介して通気孔38,39から浄化された空気をカバー1A内に送り込むことができ、空気を循環させることができる。
図10,11は、他の一例として示す隔離用カバー1Bの部分破断斜視図と、前身頃2と後身頃3とを分離して示す図10のカバー1Bの分解斜視図とであり、図12,13は、図10のXII−XII端面図と、出入口27を拡大して示す図とである。図10,11では、縦方向を矢印L、横方向を矢印Mで示し、厚み方向を矢印N(図11のみ)で示す。
カバー1Bは、縦方向へ長い矩形を呈し、仰向けに寝かせた人体の上半身を包被する袋状である。カバー1Bは、人体の前面を被覆する前身頃2と、人体の後面を被覆する後身頃3とから形成され、横方向へ延びる前後端部4,5と、縦方向へ延びる両側部6,7とを有する。前身頃2と後身頃3とは、病原体バリア性かつ通気不透液性の繊維不織布8(第1シート)から作られている。
前身頃2は、縦長矩形を呈し、横方向へ延びる前後端部9,10と、縦方向へ延びる両側部11,12とを有する。前身頃2には、その略横方向中央であって人体の頭部を覆う位置に横長矩形の第1開口28が形成されている。第1開口28は、全体が可撓性を有する透明な合成樹脂プレート30に塞がれている。後身頃3は、縦長矩形を呈し、横方向へ延びる前後端部17,18と、縦方向へ延びる両側部19,20とを有する。
前後身頃2,3では、それら身頃2,3の前端部9,17どうしが互いに重なり合った状態で固着され、それら身頃2,3の側部11,19どうしと側部12,20どうしとが互いに重なり合った状態で固着されている。なお、それら身頃2,3の後端部10,18どうしは固着されておらず、それら身頃2,3の側部11,19のうちのプレート30から縦方向下方へ延びる側部11a,19aどうしは固着されていない。前後身頃2,3の側部11a,19a(周縁部)には、縦方向へ延びるレールファスナ61(第1ファスナ手段)が取り付けられている。カバー1Bの側部6(周縁部)には、人体をカバー1B内に入れたり、カバー1B外に出したりするための出入口27が形成されている。出入口27は、ファスナ61を介して開閉可能である。
レールファスナー61は、前後身頃2,3に固着されたテープ62と、連続して延びる雄型および雌型のエレメント63と、エレメント63どうしを係脱させるスライダ64とから形成されている。スライダ64を移動させることによって、エレメント63どうしを係合させたり、エレメント63どうしの係合を解除することができ、それによって出入口27を開閉することができる。
プレート30は、面積が第1開口28のそれよりもわずかに大きく、横方向へ延びる前後端部32,33と、縦方向へ延びる両側部34,35(横方向両側部)とを有する。プレート30では、第1開口28の縁から縦方向外方へ延出する前後端部32,33の一部と第1開口28の縁から横方向外方へ延出する両側部34,35の一部とが前身頃2に固着されている。プレート30の一方の側部34には、プレート30を弾性変形させるためのベルト36が取り付けられている。プレート30には、それを厚み方向へ貫通する第1通気孔38が形成されている。
ベルト36は、プレート30の縦方向中央に位置して横方向へ延びている。ベルト36は、プレート30の側部34外面に固着された固定端部40と、固定端部40から横方向外方へ延びる自由部41とを有する。自由部41は、横寸法がプレート30の両側部34,35間の横寸法よりも短い。自由部41には、剥離紙66に被覆保護された粘着剤65が塗布されている。ベルト36の自由部41は、粘着剤65を介してプレート30の側部35に着脱可能に止着することができる。
第1通気孔38は、プレート30の厚み方向上方へ延びる筒部43を有する。筒部43の先端部分には、通気孔38を塞ぐキャップ44が着脱可能に取り付けられている。第1通気孔38には、カバー1B内から空気を吸い出す排気装置58とカバー1B内に空気を送り込む通風装置59とのいずれか一方が着脱可能に連結される。排気装置58と通風装置59とは、図1のカバー1Aに使用するそれらと同一である。
図14は、人体100を収容した使用状態で示す図10のカバー1Bの斜視図である。図14では、カバー1Aと人体100とがストレッチャー60に乗せられている。このカバー1Bを使用する手順の一例は、以下のとおりである。ベルト36の自由部41から剥離紙66を剥がして粘着剤65を露出させた後、ベルト36の自由部41を後身頃3の外面を横断させ、プレート30の剛性に抗してベルト36の自由部41をプレート30の側部35外面に止着する。自由部41をプレート30に止着するには、自由部41に塗布された粘着剤65をプレート30に押し付ければよい。自由部41をプレート30に止着すると、プレート30の両側部34,35どうしが近づき、プレート30が弾性変形してカバー1Bの厚み方向上方へ凸となるように湾曲し、カバー1Bに前後身頃2,3とプレート30とに囲繞された頭部収容スペース57が形成される。スペース57は、人体100の頭部101を覆うことが可能な横寸法と高さ寸法とを有する。スペース57の横寸法と高さ寸法とは、プレート30の側部35に対するベルト36の自由部41の止着位置を変えることによって調整可能である。
スペース57を作った後、第1通気孔38の筒部43からキャップ44を取り外して通気孔38を開け、第1通気孔38に排気装置58と通風装置59とのいずれか一方を取り付ける。次に、スライダ64を移動させて出入口27を開け、出入口27から患者や被爆者、健常者をカバー1B内に入れて仰向けに寝かせ、再びスライダ64を移動させて出入口27を閉じる。カバー1Bでは、図13に二点鎖線で示す人体100の頭部101がスペース57に位置した状態で上半身がカバー1Bに包被される。カバー1Bに収容される人体100の身幅がカバー1Bの横寸法よりも小さい場合は、両側部6,7を横方向内方へ折り曲げてカバー1Bの横寸法を小さくする。カバー1Bに人体100を収容した後は、カバー1Bをストレッチャー60の上に載せ、ストレッチャー60を緊急車両に乗載して人体100を医療機関に搬送したり、ストレッチャー60を介してカバー1Bとともに人体100を治療室や検査室に運搬する。
なお、感染症に冒された患者や放射性微粒子が付着した被爆者にカバー1Bを使用する場合は、排気装置58を介してカバー1B内の気圧を外気のそれよりも低くし、カバー1B内の空気が排気装置58以外から外気に放出されないようにすることが好ましく、通気孔38に排気装置58を取り付ける。健常者にカバー1Bを使用する場合は、通風装置59を介してカバー1B内の気圧を外気のそれよりも高くし、カバー1B内に通風装置59以外から空気が入り込まないようにすることが好ましく、通気孔38に通風装置59を取り付ける。
カバー1Bは、ベルト36の自由部41を後身頃3の外面を横断させるとともに、プレート30の剛性に抗して自由部41をプレート30の横方向側部35に止着することで、プレート30をカバー1Bの厚み方向上方へ凸となるように湾曲させることができ、カバー1Bに人体の頭部を収容可能な頭部収容スペース57を形成することができる。
カバー1Bは、隔離が必要な人体の上半身を包被して人体を外気から隔てることができ、病原体や放射性微粒子の外気への飛散を防止することができる。また、外気に病原体や放射性微粒子が浮遊している場合であっても、人体を外気から隔てて人体に対する病原体の感染や放射性微粒子の付着を防ぐことができる。カバー1Bは、前後身頃2,3が病原体バリア性かつ通気性の繊維不織布8から作られているので、病原体や放射性微粒子が前後身頃2,3を透過することがない。
カバー1Bは、プレート30の横方向側部35に対するベルト36の自由部41の止着位置を変えることで、湾曲するプレート30の曲率半径を調節することができ、隔離する人体の頭部の大きさに応じて頭部収容スペース57の横寸法と高さ寸法とを変えることができる。カバー1Bは、前後身頃2,3が柔軟な繊維不織布から作られているので、隔離する人体の身幅に応じてカバー1Bの横寸法を自由に変えることができる。
カバー1Bは、図1のそれと同様に、折り畳んだ状態で保管することができ、保管に場所を取らず、複数のカバー1Bを保有することができ、一度に多数の人体を隔離する必要が生じたとしても、数不足による支障を来すことがない。カバー1Bは、専用の台車を必要とせず、緊急車両用のストレッチャーや医療機関用のストレッチャーに乗せて使用することができる。カバー1Bは、折り畳まれた複数個のカバー1Bを救急隊員や医療関係者が抱えて持ち運ぶことができるとともに、人体をカバー1Bから出すことなく、人体を隔離しままカバー1Bとともに医療機関のベッドや手術台に移動させることができるので、緊急時の対応に支障が生じることはない。
カバー1Bでは、通気孔38に排気装置58が連結された場合、排気装置58を介してカバー1B内を負圧にすることができ、カバー1B内の病原体や放射性微粒子が排気装置58に捕集され、病原体や放射性微粒子の外気への飛散を防ぐことができる。この場合、外気は、カバー1Bの後端部5からカバー1B内に入り込む。また、カバー1Bでは、通気孔38に通風装置59が連結された場合、外気を浮遊する病原体や放射性微粒子が通風装置59に捕集され、病原体や放射性微粒子のカバー1B内への侵入を防ぎつつ、通風装置59を介して通気孔38から浄化された空気をカバー1B内に送り込むことができる。この場合、カバー1B内の空気は、カバー1Bの後端部5から外気に放出される。
前後身頃2,3を作る繊維不織布8(第1シート)と第2開口29を塞ぐ繊維不織布31(第2シート)とは、0.3μmの微粒子の捕集率が99.5%以上である。ゆえに、不織布8と不織布31とは、病原体(細菌、ウイルス)に対する高いバリア性を有し、実質的に病原体不透過性である。それら不織布8,31の捕集率が99.5%未満では、病原体や放射性微粒子が前後身頃2,3や不織布31を透過してカバー1A,1B内から外気に飛散したり、病原体や放射性微粒子がカバー1A,1B内に侵入してしまう場合がある。
第1シートや第2シートを形成する繊維不織布8,31には、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンボンド、ケミカルボンドの各製法により製造された不織布を使用することができる。不織布8,31には、高い耐水性を有するメルトブローン法による不織布の両面または片面に高い強度と良好な柔軟性とを有するスパンボンド法による不織布を重ね合わせた複合不織布(SM不織布、SMS不織布、SMMS不織布)を使用することもできる。不織布8,31の構成繊維には、ポリエステル系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリスチレン系を使用することができる。構成繊維には、芯鞘型複合繊維、並列型複合繊維、異型中空繊維、微多孔繊維、接合型複合繊維を使用することもできる。
前後身頃2,3には、病原体不透過性かつ通気不透液性プラスチックフィルム、病原体不透過性かつ通気不透液性繊維不織布と病原体不透過性かつ通気不透液性プラスチックフィルムとをラミネートした複合シートのいずれかを使用することもできる。プレート30は、ポリエステル系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリスチレン系の熱可塑性合成樹脂から作ることができる。プレート30は、所定の剛性と厚み寸法とを有し、病原体不透過性であることはもちろん、不通気不透液性である。ベルト36は、第1および第2シートと同様の繊維不織布8,31または熱可塑性合成樹脂フィルムから作ることができる。
前後身頃2,3どうしの固着、前身頃2に対するプレート30や不織布31(第2シート)の固着、プレート30に対するベルト36の固着には、接着剤、または、ヒートシールやソニックシール等の熱による溶着手段を利用することができる。前後身頃2,3どうしの固着、前身頃2に対する不織布31の固着には、ミシンによる縫製手段を利用することもできる。接着剤や粘着剤には、ホットメルト系やアクリル系、ゴム系を使用することができる。
図1のカバー1Aでは、ファスナ手段としてジップファスナ23を使用しているが、図10のカバー1Bと同様に、レールファスナ61を使用することもできる。なお、図1のカバー1Aでは、ベルト36の自由部41に粘着剤50を塗布し、プレート30に対するループ部材37の取り付けを省くこともできる。図1のカバー1Aでは、第2開口29やスリット52が形成されていなくてもよく、プレート30に第2通気孔39が形成されていなくてもよい。また、図10のカバー1Bでは、図1のカバー1Aと同様に、プレート30の縦方向下方に不織布31(第2シート)に被覆された第2開口29が形成されていてもよく、プレート30に通気孔38が形成されていなくてもよい。
一例として示す隔離用カバーの部分破断斜視図。 前身頃と後身頃とを分離して示す図1のカバーの分解斜視図。 図1のIII−III線端面図。 図1のIV−IV線端面図。 図1のV−V線矢視断面図。 出入口を拡大して示す図。 スリットを拡大して示す図。 折り畳んだ状態で示す図1のカバーの斜視図。 人体を収容した使用状態で示す図1のカバーの斜視図。 他の一例として示す隔離用カバーの斜視図。 前身頃と後身頃とを分離して示す図10のカバーの分解斜視図。 図10のXI−XI端面図。 出入口を拡大して示す図。 人体を収容した使用状態で示す図10のカバーの斜視図。
符号の説明
1A 隔離用カバー
1B 隔離用カバー
2 前身頃
3 後身頃
4 前端部
5 後端部(周縁部)
6 側部(周縁部)
7 側部(周縁部)
8 繊維不織布(第1シート)
9 前端部
10 後端部(周縁部)
11 側部(周縁部)
12 側部(周縁部)
17 前端部
18 後端部(周縁部)
19 側部(周縁部)
20 側部(周縁部)
23 ジップファスナ(第1ファスナ手段)
27 出入口
28 第1開口
29 第2開口
30 合成樹脂プレート
31 繊維不織布(第2シート)
32 前端部
33 後端部
34 側部(横方向側部)
35 側部(横方向側部)
36 ベルト
36a 第1ベルト
36b 第2ベルト
37 ループ部材(止着手段)
38 第1貫通孔
39 第2貫通孔
40 固定端部
41 自由部
42 フック部材(止着手段)
49 ジップファスナ(第2ファスナ手段)
52 スリット
57 頭部収容スペース
58 排気装置
59 通風装置
61 レールファスナ(第1ファスナ手段)
65 粘着剤(止着手段)
66 剥離紙
100 人体
101 頭部

Claims (10)

  1. 仰向けに寝かせた人体の少なくとも上半身を包被して該人体を外気から隔てる縦長の隔離用カバーにおいて、
    前記カバーが、前記人体の頭部を覆う位置に横長の第1開口を有して該人体の前面を被覆する前身頃と、前記人体の後面を被覆する後身頃と、前記前身頃に固着されて前記第1開口を塞ぐ可撓性の透明な合成樹脂プレートと、前記プレートを弾性変形させるベルトとから構成され、
    前記前身頃と前記後身頃とが、病原体バリア性かつ通気性を有する柔軟な第1シートから作られ、前記ベルトが、前記プレートの横方向両側部の一方に固着された固定端部と、前記固定端部から横方向外方へ延びていて前記プレートの横方向両側部の他方に止着手段を介して着脱可能な自由部とを有し、
    前記カバーでは、前記ベルトの自由部を前記後身頃の外面を横断させて前記プレートの横方向両側部の他方に止着することで、前記プレートが前記カバーの厚み方向上方へ凸となるように湾曲するとともに、前記前後身頃と前記プレートとに囲繞された頭部収容スペースが前記カバーに形成されることを特徴とする隔離用カバー。
  2. 前記ベルトの自由部の横寸法が、前記プレートの横方向両側部間のそれよりも短い請求項1記載の隔離用カバー。
  3. 前記ベルトが、前記プレートの前端部の側に偏倚して横方向へ延びる第1ベルトと、前記プレートの後端部の側に偏倚して横方向へ延びる第2ベルトとから形成されている請求項1または請求項2に記載の隔離用カバー。
  4. 前記前身頃が、前記プレート近傍に形成された第2開口を有し、前記第2開口を塞ぐ柔軟な第2シートが、前記前身頃に固着され、前記第2シートが、病原体バリア性かつ前記第1シートよりも高い通気性を有する請求項1ないし請求項3いずれかに記載の隔離用カバー。
  5. 前記カバーが、その周縁部に形成された出入口を有して前記人体の全身を包被する寝袋状を呈し、前記出入口が、前記前身頃と前記後身頃との周縁部に取り付けられた第1ファスナ手段を介して開閉可能である請求項1ないし請求項4いずれかに記載の隔離用カバー。
  6. 前記前身頃が、前記プレートの縦方向下方に位置して縦方向へ延びる少なくとも一条のスリットを有し、前記スリットが、前記前身頃に取り付けられた第2ファスナ手段を介して開閉可能である請求項1ないし請求項5いずれかに記載の隔離用カバー。
  7. 前記プレートには、それを厚み方向へ貫通する第1通気孔が形成され、空気浄化機能を有して前記カバー内から空気を吸引する排気装置と空気浄化機能を有して前記カバー内に空気を送り込む通風装置とのいずれか一方が、前記第1通気孔に着脱可能に連結される請求項1ないし請求項6いずれかに記載の隔離用カバー。
  8. 前記プレートには、それを厚み方向へ貫通する第2通気孔が形成され、前記排気装置と前記通風装置とのいずれか他方が、前記第2通気孔に着脱可能に連結される請求項7記載の隔離用カバー。
  9. 前記止着手段が、メカニカルファスナのフック部材とループ部材とから形成され、前記フック部材と前記ループ部材との一方が、前記ベルトの自由部に取り付けられ、前記フック部材と前記ループ部材との他方が、前記プレートの横方向両側部の他方に取り付けられている請求項1ないし請求項8いずれかに記載の隔離用カバー。
  10. 前記止着手段が、前記ベルトの自由部に塗布された粘着剤であり、前記粘着剤が、剥離紙に被覆保護されている請求項1ないし請求項8いずれかに記載の隔離用カバー。
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