JP4159068B2 - 色素組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板上にレーザ光の照射による情報の記録が可能な色素記録層を有する光情報記録媒体の製造に有利に用いることができる色素組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザ光により一回限りの情報の記録が可能な光情報記録媒体(ライトワンス型の光ディスク)は、追記型CD(所謂CD−R)として知られている。CD−R型の光ディスクの代表的な構造は、透明な円盤状基板上に有機色素からなる記録層、金などの金属からなる反射層、更に樹脂製の保護層をこの順に積層したものである。このCD−R型の光ディスクへの情報の書き込み(記録)は、一般に近赤外域のレーザ光(通常は780nm付近の波長のレーザ光)を光ディスクに照射することにより行われ、色素記録層の照射部分がその光を吸収して局所的に温度上昇し、物理的あるいは化学的な変化(例えば、ピットなどの生成)が生じてその光学的特性を変えることにより行われる。一方、情報の読み取り(再生)も通常、記録用のレーザ光と同じ波長のレーザ光を光ディスクに照射することにより行われ、色素記録層の光学的特性が変化した部位(ピットなどの生成による記録部分)と変化しない部位(未記録部分)との反射率の違いを検出することにより実施される。
【0003】
最近では、より大きな記録容量を有する光情報記録媒体が求められており、この要望に対応したものとして、追記型DVD(ディジタル・ビデオ・ディスク)(DVD−R)が提案されている(例えば、「日経ニューメディア」別冊「DVD」、1995年発行)。この文献には、上記CD−R型の光ディスクに対応する、追記型のDVD−R型の光ディスクとして、照射されるレーザ光のトラッキングのための案内溝(プレグルーブ)がCD−R型に比べて半分以下(0.74〜0.8μm)と狭く形成された透明な円盤状基板上に、有機色素からなる記録層、そして通常は記録層の上に更に金属反射層および樹脂製の保護層を設けてなる二枚の積層体を、該記録層を内側にして接着剤で貼り合わせた構造のもの、あるいは二枚で構成される積層体のうち、その一枚を円盤状保護板に代えて、一方の基板のみに記録層、金属反射層及び樹脂製の保護層を順に設けた構成のものが記載されている。上記のDVD−R型の光ディスクへの情報の書き込み(記録)及び読み取り(再生)は、上記CD−R型の光ディスクで一般的に用いられている780nmより短波長のレーザ光(通常は600〜700nmの波長の範囲のレーザ光)を照射することにより行なわれる。
【0004】
上記CD−R型やDVD−R型の光ディスクの色素記録層の形成は、一般に色素を溶剤に溶解させた塗布液を調製した後、この塗布液をスピンコート法を利用して塗布することにより行われている。スピンコート法では、基板の回転により、基板上に滴下した塗布液はその外周側に向かって流延されながら、余分な塗布液は基板端部で振り切られ、同時に塗布液中の溶剤が蒸発して、乾燥することにより基板上に薄い均一な厚みの色素記録層が形成される。
【0005】
色素含有塗布液の調製用の溶剤としては、従来から、例えば、特開昭63−159090号公報に記載されているように、フッ素含有化合物が好ましく用いられている。このフッ素含有化合物は、色素に対して比較的高い溶解性を示すと共に、ポリカーボネート製基板を溶解させないなどの優れた特性を有している。そして上記公報には、具体的にフッ素化アルコール(2,2,3,3−テトラフルオロー1−プロパノール)を用いた例が記載されている。
【0006】
特開平10−316596号、同10−316597号、及び同10−316598号の各公報には、主に洗浄剤として有用とされるフッ素化飽和炭化水素が提案されている。そして、この公報には、フッ素化飽和炭化水素として、4乃至6員のフッ素化環状アルカンもしくはアルケンが好ましく、特に1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタンが好ましいとの記載がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、光情報記録媒体の色素記録層形成用の塗布液として有利に用いることができる色素組成物を提供することにある。特に、本発明の目的は、色素を溶解し、かつ基板材料であるポリカーボネート材料を溶解することがない溶剤を用いることにより、高い記録再生特性を示す色素記録層を得ることができる色素組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記の1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタンを色素記録層形成用の塗布液調製用の溶剤として利用すべく検討を行った。その検討によると、この化合物は、上記フッ素化アルコールと同様にポリカーボネート製基板を溶解させることがなく、また揮発性を示し、上記フッ素化アルコールに比べて色素に対する溶解能は低いものの、十分色素記録層形成用塗布液の調製用の溶剤として利用できることが見出された。特に本発明者の検討では、上記フッ素化環状アルカンもしくはアルケンは、特定のシアニン色素に対して比較的高い溶解性を示し、従って、これらの色素を用いることにより、良好な記録再生特性(特に低いジッター値)を示す光情報記録媒体を製造できることが見出された。
【0009】
本願発明は、下記一般式(I−1)または(I−2)で表わされるシアニン色素と1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタンとを含む色素組成物にある。
【0010】
【化2】
Figure 0004159068
【0011】
[ただし、式中、Z3及びZ4は、各々独立に、無置換のベンゼン環又はナフタレン環を形成するために必要な原子団を表し、R3、R4、R5、R6、R7、及びR8は、各々独立に、炭素原子数1乃至8のアルキル基を表し、R9は、水素原子、炭素原子数1乃至8のアルキル基、またはハロゲン原子を表し、M2m2-は陰イオンを表し、そしてm2は、1又は2を表す]。
なお、陰イオンの例としては、二価のスルホネートイオン、過塩素酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、又は下記式で示される金属錯体イオンを挙げることができる。
【0012】
【化3】
Figure 0004159068
【0013】
(Rは、ハロゲン原子又はアルキル基を表し、M5は、コバルト、ニッケル、又は銅を表し、uは、0乃至4の整数を表す。)
である。
【0014】
本発明の色素組成物は、以下の態様であることが好ましい。
1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタンが、色素組成物中に60〜99.8重量%(更に好ましくは、80〜99.8重量%、特に好ましくは、90〜99.8重量%)の範囲の量で含まれている色素組成物。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の色素組成物は、前記の化学式で表わされるシアニン色素と1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン(下記の式で表される化合物)とを含むことを特徴とするものである。
【0016】
【化4】
Figure 0004159068
【0017】
本発明の色素組成物に用いられる色素は前記の化学式で表わされるシアニン色素である。
【0018】
本発明の色素組成物は、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン(以下、本発明のフッ素系溶媒ということがある)を溶剤として、これに上記の色素が溶解されてなる色素溶液である。この色素溶液は、凍結状態にあってもよい。なお、この色素溶液には、溶剤として、本発明のフッ素系溶媒以外の溶剤が含有されていてもよい。このような溶剤の例としては、酢酸ブチル、セロソルブアセテートなどのエステル;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトンなどのケトン;ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタン、クロロホルムなどの塩素化炭化水素;ジメチルホルムアミドなどのアミド;シクロヘキサンなどの炭化水素;テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジオキサンなどのエーテル;エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、ジアセトンアルコールなどのアルコール;2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール、2,2,3,3−テトラフルオロ−1−ペンタノールなどのフッ素系溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコールエーテル類などを挙げることができる。上記溶剤は使用する色素の溶解性を考慮して単独または二種以上を適宜併用することができる。
【0019】
色素組成物の調製に際しては、所望により更に退色防止剤や結合剤を加えることもできる。退色防止剤の代表的な例としては、ニトロソ化合物、金属錯体、ジインモニウム塩、アミニウム塩、テトラシアノキノンジメタン(TCNQ)類などを挙げることができる。これらの例は、特開平2−300288号、同3−224793号、同4−146189号、同10−151861号等の各公報に詳細に記載されている。退色防止剤を併用する場合には、その使用量は、色素の量に対して、通常0.1〜50重量%の範囲であり、好ましくは、0.5〜45重量%の範囲、更に好ましくは、3〜40重量%の範囲、特に5〜25重量%の範囲である。
【0020】
結合剤の例としては、例えば、ゼラチン、セルロース誘導体、デキストラン、ロジン、ゴムなどの天然有機高分子物質;およびポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソブチレン等の炭化水素系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル・ポリ酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル樹脂、ポリビニルアルコール、塩素化ポリエチレン、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、ゴム誘導体、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂等の熱硬化性樹脂の初期縮合物などの合成有機高分子を挙げることができる。色素組成物を色素記録層形成用の塗布液として使用する場合、結合剤の使用量は、色素100重量部に対して、上限が20重量部、好ましくは10重量部、更に好ましくは5重量部にとどめるべきである。
【0021】
本発明の色素組成物において、本発明のフッ素系溶媒が、色素組成物中に60〜99.8重量%(更に好ましくは、80〜99.8重量%、特に好ましくは、90〜99.8重量%)の範囲の量で含まれていることが好ましい。なお、色素組成物には、酸化防止剤、UV吸収剤、可塑剤、及び潤滑剤等の各種の添加剤が含有されていてもよい。
【0022】
本発明の色素組成物の調製に際しては、色素の溶解性を高めるために、本発明のフッ素系溶媒に色素を混合して混合物とした後、この混合物を比較的高温下、好ましくは45℃以上(更に好ましくは50℃以上、特に好ましくは55℃以上、最も好ましくは60℃以上)で、かつ溶剤の沸点の10℃以下(更に好ましくは、15℃以下、特に好ましくは、20℃以下)の温度範囲に維持することが好ましい。溶解温度を余り高くし過ぎると色素の変質が生じたり、また溶剤が多量に蒸発し易くなる。上記の温度範囲で維持する時間は、10分〜1時間30分(更に好ましくは、15分〜1時間15分)の範囲にあることが好ましい。
色素組成物中の色素の濃度(含有量)は一般に0.01〜10重量%の範囲にあり、好ましくは0.1〜5重量%の範囲にある。
【0023】
次に、本発明の色素組成物に特に好ましく用いられる色素について詳述する。
【0024】
本発明で用いられるシアニン色素は、下記の一般式(I−1)又は一般式(I−2)で表されるシアニン色素である。
【0025】
【化5】
Figure 0004159068
【0026】
式中、Z3およびZ4は、各々独立に、ベンゼン環又はナフタレン環を形成するために必要な原子団を表す。R3、R4、R5、R6、R7、及びR8は、各々独立に、炭素原子数1〜8のアルキル基を表す。R9は、水素原子、炭素原子数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子を表す。これらは可能な場合、更に置換基を有していてもよい。M2m2-は陰イオンを表し、m2は1又は2を表す。
【0027】
一般式(I−1)又は一般式(I−2)についてその好ましい組み合わせを以下に述べる。
3及びZ4は、各々独立に、無置換のベンゼン環あるいはナフタレン環を形成するために必要な原子団、
3及びR4は、それぞれ炭素原子数1〜6のアルキル基であり、
5、R6、R7、及びR8は、各々独立に、炭素原子数1〜6の無置換のアルキル基であり、
9は水素原子、炭素原子数1〜6のアルキル基、又はハロゲン原子であり、そして
M2は、二価のスルホネートイオン、過塩素酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、又は下記式で示される金属錯体イオン:
【0028】
【化6】
Figure 0004159068
【0029】
(Rは、ハロゲン原子又はアルキル基を表し、M5は、コバルト、ニッケル、又は銅を表し、uは、0乃至4の整数を表す。)
である。
【0030】
一般式(I−1)又は一般式(I−2)について、その最も好ましい組み合わせは、下記の通りである。即ち、Z3及びZ4は、各々独立に無置換のベンゼン環あるいはナフタレン環を形成するために必要な原子団、R3、及びR4は、各々独立に、無置換のアルキル基(特に好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、およびブチル基)であり、R5、R6、R7、及びR8は、各々独立に、メチル基、又はエチル基であり、R9は、水素原子、メチル基、エチル基、塩素原子、又は臭素原子である。又、陰イオンとしては、上記二価のスルホネートイオン、過塩素酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、又は上記金属錯体イオンが好ましい。
【0031】
一般式(I−1)で表わされるシアニン色素において、Z3とZ4は、共に無置換のナフタレン環を形成するために必要な原子団である場合が好ましく、下記の一般式(I−1−A)、一般式(I−1−B)又は一般式(I−1−C)で表される化合物であることが好ましく、特に好ましくは、一般式(I−1−B)で表される化合物である。
【0032】
【化7】
Figure 0004159068
【0033】
又、一般式(I−2)で表わされるシアニン色素においては、一般式(I−2−A)、一般式(I−2−B)または一般式(I−2−C)で表わされる化合物であることが好ましく、特に好ましくは、一般式(I−2−B)で表わされる化合物である。
【0034】
【化8】
Figure 0004159068
【0035】
上記一般式(I−1−A)、一般式(I−1−B)、又は一般式(I−1−C)、および一般式(I−2−A)、一般式(I−2−B)又は一般式(I−2−C)において、
10は、前記一般式(I−1)又は(I−2)におけるR3及びR4と同義であり(またその好ましい範囲も同義である)、R11及びR12は、それぞれ前記一般式(I−1)又は(I−2)におけるR5、R6、R7、及びR8と同義であり(またそれぞれその好ましい範囲も同義である)、R13は、前記一般式(I−1)又は(I−2)におけるR9と同義であり(またその好ましい範囲も同義である)、R14は、水素原子を表し、そしてM3は前記一般式(I−1)又は(I−2)におけるM2と、m3は前記一般式(I−1)又は(I−2)におけるm2とそれぞれ同義であり、またその好ましい範囲も同義である。
【0036】
本発明で用いられるシアニン色素の好ましい具体例を以下に記載するが、これらに限定されるものではない。
【0037】
【化9】
Figure 0004159068
【0038】
【化10】
Figure 0004159068
【0039】
【化11】
Figure 0004159068
【0040】
【化12】
Figure 0004159068
【0041】
【化13】
Figure 0004159068
【0042】
【化14】
Figure 0004159068
【0043】
【化15】
Figure 0004159068
【0044】
【化16】
Figure 0004159068
【0045】
【化17】
Figure 0004159068
【0046】
【化18】
Figure 0004159068
【0047】
【化19】
Figure 0004159068
【0048】
【化20】
Figure 0004159068
【0049】
本発明の色素組成物は、光情報記録媒体の製造に有利に用いることができるため、以下に、色素組成物を用いて光情報記録媒体の製造方法を説明する。光情報記録媒体には、色素組成物を用いて形成した色素記録層を有する、CD−R型の光ディスク及びDVD−R型の光ディスクが含まれる。本明細書では、CD−R型の光ディスクを例にとって、光情報記録媒体の製造方法を説明する。
【0050】
CD−R型の光ディスクの代表例は、透明な円盤状基板上に、色素記録層、金属反射層、及び樹脂保護層をこの順に積層することにより製造される。以下に、透明基板、色素記録層、金属反射層、及び樹脂保護層を含む光情報記録媒体を製造する方法を例にとって順に説明する。
【0051】
透明基板は、従来の光情報記録媒体の基板として用いられている各種の材料から任意に選択することができる。基板材料としては、例えばガラス;ポリカーボネート;ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂;ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂;エポキシ樹脂;アモルファスポリオレフィンおよびポリエステルなどを挙げることができる。これらの材料は所望により併用してもよい。なお、これらの材料はフィルム状としてまたは剛性のある基板として使うことができる。上記材料の中では、耐湿性、寸法安定性および価格などの点からポリカーボネートが好ましい。
【0052】
色素記録層が設けられる側の基板表面には、平面性の改善、接着力の向上および記録層の変質防止の目的で、下塗層が設けられてもよい。下塗層の材料としては例えば、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸・メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、N−メチロールアクリルアミド、スチレン・ビニルトルエン共重合体、クロルスルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の高分子物質;およびシランカップリング剤などの表面改質剤を挙げることができる。
【0053】
下塗層は、上記物質を適当な溶剤に溶解または分散して塗布液を調製した後、この塗布液をスピンコート、ディップコート、エクストルージョンコートなどの塗布法を利用して基板表面に塗布することにより形成することができる。下塗層の層厚は一般に0.005〜20μmの範囲にあり、好ましくは0.01〜10μmの範囲である。
【0054】
基板(または下塗層)上には、トラッキング用溝またはアドレス信号等の情報を表わす凹凸(プレグルーブ)が形成されていることが好ましい。このプレグルーブは、ポリカーボネートなどの樹脂材料を射出成形あるいは押出成形する際に直接基板上に形成されることが好ましい。
【0055】
また、プレグルーブの形成を、プレグルーブ層を設けることにより行ってもよい。プレグルーブ層の材料としては、アクリル酸のモノエステル、ジエステル、トリエステルおよびテトラエステルのうちの少なくとも一種のモノマー(またはオリゴマー)と光重合開始剤との混合物を用いることができる。プレグルーブ層の形成は、例えば、まず精密に作られた母型(スタンパ)上に上記のアクリル酸エステルおよび重合開始剤からなる混合液を塗布し、更にこの塗布液層上に基板を載せたのち、基板または母型を介して紫外線を照射することにより塗布層を硬化させて基板と塗布層とを固着させる。次いで、基板を母型から剥離することにより得ることができる。プレグルーブ層の層厚は一般に、0.05〜100μmの範囲にあり、好ましくは0.1〜50μmの範囲である。
【0056】
プレグルーブの深さは0.01〜0.3μmの範囲にあることが好ましく、またその半値幅は、0.2〜0.9μmの範囲にあることが好ましい。またプレグルーブの深さを0.15〜0.2μmの範囲とすることにより反射率を殆ど低下させることなく感度を向上させることができ、特に好ましい。従って、このような光ディスク(深いグルーブの基板に色素記録層および金属反射層が形成された光ディスク)は、高い感度を有することから、低いレーザーパワーでも記録が可能となり、これにより安価な半導体レーザの使用が可能となる、あるいは半導体レーザの使用寿命を延ばすことができる等の利点を有する。
【0057】
基板上には色素記録層が設けられる。色素記録層の形成には、本発明の色素組成物を塗布液として用いる。塗布液の基板上への塗布は、従来の方法を利用して行われる。塗布方法としては、スプレー法、スピンコート法、ディップ法、ロールコート法、ブレードコート法、ドクターロール法、及びスクリーン印刷法などを挙げることができるが、本発明では、スピンコート法を利用することが好ましい。色素記録層は単層でも重層でもよい。色素記録層の層厚(乾燥後の厚み)は一般に20〜500nmの範囲にあり、好ましくは50〜300nmの範囲にある。
【0058】
色素記録層の上には、特に情報の再生時における反射率の向上の目的で、金属反射層が設けられることが好ましい。金属反射層の材料である光反射性物質はレーザ光に対する反射率が高い物質であり、その例としては、Mg、Se、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Biなどの金属及び半金属あるいはステンレス鋼を挙げることができる。これらの物質は単独で用いてもよいし、あるいは二種以上の組合せで、または合金として用いてもよい。これらのうちで好ましいものは、Cr、Ni、Pt、Cu、Ag、Au、Al及びステンレス鋼である。特に好ましくは、Au金属、Ag金属、あるいはこれらの合金である。好ましいAu又はAg合金としては、それぞれPt、Cu、及びAlからなる群より選ばれる少なくとも一種の金属を含む合金を挙げることができる。最も好ましくは、Ag金属又はAg合金である。金属反射層は、例えば、光反射性物質を蒸着、スパッタリングまたはイオンプレーティングすることにより、色素記録層の上に形成することができる。金属反射層の層厚は、一般的には10〜800nmの範囲にあり、好ましくは20〜500nmの範囲、更に好ましくは50〜300nmの範囲である。
【0059】
金属反射層の上には通常、色素記録層や金属反射層を物理的および化学的に保護する目的で樹脂保護層が設けられる。保護層に用いられる材料の例としては、SiO、SiO2 、MgF2 、SnO2 、Si34 等の無機物質、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂等の有機物質を挙げることができる。保護層は、例えば、プラスチックの押出加工で得られたフィルムを接着剤を介して金属反射層上及び/または基板上にラミネートすることにより形成することができる。あるいは真空蒸着、スパッタリング、塗布等の方法により設けてもよい。また、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の場合には、これらを適当な溶剤に溶解して塗布液を調製したのち、この塗布液を塗布し、乾燥することによっても形成することができる。UV硬化性樹脂の場合には、溶剤を用いることなくそのまま、もしくは適当な溶剤に溶解して塗布液を調製したのちこの塗布液を塗布し、UV光を照射して硬化させることによっても形成することができる。これらの塗布液中には、更に帯電防止剤、酸化防止剤、UV吸収剤等の各種添加剤を目的に応じて添加してもよい。この樹脂保護層は、基板の色素記録層が設けられていない側にも耐傷性、耐湿性を高める目的で設けることもできる。本発明では、樹脂保護層が設けられていることが好ましい。樹脂保護層の層厚は一般には0.1〜100μmの範囲にある。
【0060】
CD−R型の光ディスクを用いた光情報の記録再生は、例えば、次のように行われる。CD−R型の光ディスクの場合には、通常のCDフォーマットの場合の1倍速(1.2〜1.4m/秒)で記録再生が可能である共に、2倍速、4倍速、6倍速、もしくはそれ以上の高速での記録再生も可能である。
光ディスクを所定の定線速度(CDフォーマットの場合は1.2〜1.4m/秒)または所定の定角速度にて回転させながら、基板側から半導体レーザ光などの記録用の光を照射する。この光の照射により、記録層の照射部分がその光を吸収して局所的に温度上昇し、ピットが生成してその光学特性を変えることにより情報が記録される。記録光としては500〜850nmの範囲の発振波長を有する半導体レーザービームが用いられる。用いられるレーザービームの波長は好ましくは500〜800nmの範囲である。CD−R型の光ディスクにおいては、770〜790nmの範囲の波長が適している。上記のように記録された情報の再生は、光ディスクを所定の定線速度で回転させながら半導体レーザ光を基板側から照射して、その反射光を検出することにより行うことができる。
【0061】
以上の記載は、CD−R型の光ディスクの製造方法を例にして本発明の光情報記録媒体の製造方法を説明したものであるが、DVD−R型の光ディスクも同様な方法で製造することができる。
【0062】
【実施例】
以下に本発明の実施例を記載する。
[実施例1]
(1)色素組成物Aの調製
蒸気抜きの穴のある蓋付き容器であって、その上方の径が小さくなっている容器に、下記の式で示されるシアニン色素(I−11)1.5gと1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン(商品名:ゼオローラH、沸点:82.5℃、日本ゼオン(株)製)158gとを常温(25℃)下で導入し、次いで10分掛けて温度を60℃に上げ、この状態で1時間超音波を印加して溶解させ、本発明に従う色素組成物Aを調製した。
【0063】
【化21】
Figure 0004159068
【0064】
(2)光ディスクの製造
上記で得た色素組成物Aの温度を25℃に下げ、色素記録層形成用の塗布液とした。そしてこれを、表面にスパイラル状のプレグルーブ(トラックピッチ:1.6μm、プレグルーブ幅:500nm、プレグルーブの深さ:175nm)が射出成形により形成されたポリカーボネート基板(外径:120mm、内径:15mm、厚さ:1.2mm)のそのプレグルーブ側の表面に、スピンコート法を用いて塗布、乾燥して色素記録層(厚さ(プレグルーブ内):180nm)を形成した。
【0065】
次に、DCマグネトロンスパッタ装置を用いて色素記録層上に銀をスパッタして、膜厚約150nmの金属反射層を形成した。更に該金属反射層上に、UV硬化性樹脂(商品名:ダイキュアクリアSD−318、大日本インキ化学工業(株)製)をスピンコートにより塗布した後、メタルハライドランプにて紫外線を照射し、硬化させ、層厚約8μmの樹脂保護層を形成した。
【0066】
以上の工程により、基板、色素記録層、金属反射層、及び樹脂保護層がこの順で積層されてなるCD−R型の光ディスク(以下、単にCD−R)を製造した。
【0067】
[実施例2]〜[実施例9]
(1)色素組成物B〜Iの調製
実施例1において、シアニン色素(I−11)を、下記の表1に示す色素に変更したこと以外は同様にして色素組成物B〜Iを調製した。実施例2〜9で用いたシアニン色素は前記の化学構造式で表わされるシアニン色素である。
【0068】
表1
────────────────────────────────────
実施例 色素組成物 シアニン色素(化合物の番号)
────────────────────────────────────
実施例2 B シアニン色素(I−43)
実施例3 C シアニン色素(I−17)
実施例4 D シアニン色素(I−62)
シアニン色素(I−17)
シアニン色素(I−11)
実施例5 E シアニン色素(I−12)
実施例6 F シアニン色素(I−101)
実施例7 G シアニン色素(I−104)
実施例8 H シアニン色素(I−123)
実施例9 I シアニン色素(I−124)
────────────────────────────────────
色素組成物Dの添加量(全量1.5g)の内訳:(I−62)=0.9g、
(I−17)=0.4g、及び(I−11)=0.2g
【0069】
(2)光ディスクの製造
実施例1において、色素組成物Aの代わりに、上記で調製した色素組成物B〜Iを用いたこと以外は同様にして光ディスクを製造した。
【0070】
[光情報記録媒体としての評価]
実施例1の光ディスクに、OMT2000(パルステック社製)を用いて波長780nmのレーザ光をNA0.5のピックアップを用い、定線速度4.8m/秒で、EFM信号を、記録パワーを3〜10mWまで変化させて最適記録パワーで記録した。その後、CD−CATS(オーディオディベロップメント社製)を用いて波長780nmのレーザ光をNA0.45のピックアップを用い、定線速度1.2m/秒、0.5mWのレーザパワーで記録信号を再生し、基板の中心から40mmの位置における11Tランドジッター(ピット間ジッター)をTIA(ヒューレットパッカード社製)を用いて測定した。ジッター値は小さいほど記録信号が均一であることを示す。評価結果を表2に示す。
【0071】
表2
────────────────────
11Tランドジッター(ns)
────────────────────
実施例1 31
────────────────────
【0072】
表2の結果から、シアニン色素(I−11)を、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタンに溶解して調製した色素組成物Aを、光ディスクの色素記録層用塗布液として用いた場合(実施例1)には、良好なジッター値を示す光ディスクを製造できることがわかる。
なお、色素組成物B〜Iを用いた場合(実施例2〜9)にも実施例1と同様に良好なジッターを示す光ディスクを製造できることが確認された。
【0073】
【発明の効果】
本発明の色素組成物を構成する1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタンは、光ディスクに一般的に用いられているポリカーボネート製基板を溶解させることがなく、また前記一般式(I−1)あるいは(I−2)で表わされるシアニン色素に対して比較的高い溶解性を示し、従って、本発明の色素組成物は、色素記録層を有する光ディスクの製造に有利に利用することができる。また、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタンはは、揮発性、そして難燃性を示すために、色素組成物である塗布液を安全に調製することができ、更に光ディスクの色素記録層を容易に塗布、形成することができる。従って、本発明に従う色素組成物を利用することで、ジッター値が低く、再生時の読み誤りの少ない、優れた記録再生特性を有する光情報記録媒体を製造することができる。また、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタンは、比較的安価に入手可能であるため、光情報記録媒体の製造コストを低減することができる。

Claims (3)

  1. 下記一般式(I−1)または(I−2)で表わされるシアニン色素と1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタンとを含む色素組成物
    Figure 0004159068
    ただし、式中、Z 3 及びZ 4 は、各々独立に、無置換のベンゼン環又はナフタレン環を形成するために必要な原子団を表し、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、及びR 8 は、各々独立に、炭素原子数1乃至8のアルキル基を表し、R 9 は、水素原子、炭素原子数1乃至8のアルキル基、またはハロゲン原子を表し、M2 m2- は陰イオンを表し、そしてm2は、1又は2を表す
  2. 1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタンが、色素組成物中に60〜99.8重量%の範囲の量で含まれていることを特徴とする請求項1に記載の色素組成物。
  3. レーザ光の照射による情報の記録が可能な色素記録層を有する光情報記録媒体製造用である請求項1もしくは2に記載の色素組成物
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