JP4156728B2 - マッサージ器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、マッサージ器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図31及び図32に示すようなマッサージ器Xがあった。
【0003】
図示するように、マッサージ器Xは、ケース本体c内に配設した1個のモータmにウォームwを連結し、同ウォームmを介して回転する施療体a,a に揉み玉b,b を取り付け、同揉み玉b,b をカバーdで被覆した構成としており、図示しないスイッチ操作によりもーたを起動させて回転する揉み玉bによって患部をマッサージするようにしていた。
【0004】
また、ケース本体cの左右側にグリップg,g を設けており、同グリップg,g を持つことで、揉み玉b,b を患部に当接させたり、あるいは持ち運びすることを容易にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来のマッサージ器Xは、ケース本体c内に配設された部品のうち、最も重量物となるモータmの重心位置と、左右のグリップg,g の中心位置とがずれているために、例えばグリップg,g を持って第3者の肩等をマッサージしようとしても、押しつける力が揉み玉bにダイレクトに伝わらず、所望するマッサージ効果を得られないことが多かった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決することのできるマッサージ器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明では、上ケースと下ケースとで形成され、左右一対の把手を形成したケース本体上に、複数の回転式施療体を一直線上に配置するとともに、当該ケース本体内に前記複数の回転式施療体それぞれに対応する独立した駆動手段を収納配設したマッサージ器において、前記ケース本体を、平面視で上下左右それぞれに略線対称となるように形成するとともに、前記上ケースの中央部分を湾曲状になだらかに膨出させ、この膨出部に施療体を並設し、さらに、前記左右一対の把手の間で前記膨出部の上下側に凹部をそれぞれ形成し、しかも、前記左右一対の把手のグリップ中心と、前記回転式施療体の各回転軸心と、ケース本体内に収納配設した部品のうち、相対的に重量物である前記駆動手段の各重心と、略同一直線上に位置させた。したがって、重量バランスが向上して取り扱いやすくなり、また、把手を持ってマッサージする場合、力を加えるとその力が施療体から患部に直接伝わるので押圧力の調整が行いやすく、所望するマッサージ効果を得ることができる。また、上下逆さまに持つ等、使う姿勢が自由になり、使い勝手が向上するとともに、外観上もすっきりとした商品イメージとなり、商品力を向上させることができる。さらに、重量物を複数の施療体それぞれに対応する独立した駆動手段としたことにより、ケース本体を小型化することができるとともに、一方の施療体に力が加わっても他方に影響せず使用感を損なわない。しかも、把手上の手と施療体との間隔が十分に離隔し、手が患部に触れたりすることがなく使い勝手が向上するとともに、膨出部の上下側に凹部をそれぞれ形成したことにより、ケース本体の角部が身体に当接することがないのでマッサージ中に不快感を与えることがない。
【0009】
また、本発明は、駆動手段を、ギヤケースを一体連結したギヤドモータとするとともに、前記ギヤケースを囲繞する遮音壁を設けたことにも特徴を有する。
【0010】
また、本発明は、ケース本体内に、制御用基板を二カ所に分割して配設したことにも特徴を有する。
【0011】
また、本発明は、二分割された略同重量の制御用基板を、前記把手のグリップ中心と、前記回転式施療体の各回転軸心と、前記駆動手段の各重心とを結ぶ前記直線からなるケース本体の中心線に対して対称位置に配設したことにも特徴を有する。
【0016】
また、本発明は、ケース本体を、上ケースと下ケースとで形成し、上ケースに駆動手段と制御用基板とを配設し、下ケースには、前記制御基板に設けたスイッチの操作片を配設したことにも特徴を有する。
【0017】
また、本発明は、少なくとも電源スイッチと制御スイッチとを備え、制御スイッチをスライド式に構成するとともに、その操作片を、ケース本体の裏面側と側面側との2面側から操作可能としたことにも特徴を有する。
【0018】
また、本発明は、下ケースと上ケースとを接合するための複数のボスを、各ボスがケース本体を平面視で縦断又は横断する中心線に対して略線対称に位置するように設けたことにも特徴を有する。
【0019】
また、本発明は、ケース本体の裏面に、側壁側に開口した凹部を形成し、同凹部のケース本体中心側にコード接続部を設けたことにも特徴を有する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るマッサージ器の好ましい実施の形態について以下に説明する。
【0021】
実施形態に係るマッサージ器は、上ケースと下ケースとで形成され、左右一対の把手を形成したケース本体上に、複数の回転式施療体を一直線上に配置するとともに、当該ケース本体内に前記複数の回転式施療体それぞれに対応する独立した駆動手段を収納配設したマッサージ器において、前記ケース本体を、平面視で上下左右それぞれに略線対称となるように形成するとともに、前記上ケースの中央部分を湾曲状になだらかに膨出させ、この膨出部に施療体を並設し、さらに、前記左右一対の把手の間で前記膨出部の上下側に凹部をそれぞれ形成し、しかも、前記左右一対の把手のグリップ中心と、前記回転式施療体の各回転軸心と、ケース本体内に収納配設した部品のうち、相対的に重量物である前記駆動手段の各重心と、略同一直線上に位置させたものである。
【0022】
したがって、重量バランスが向上して取り扱いやすくなり、また、把手を持ってマッサージする場合、力を加えるとその力が施療体から患部に直接伝わるので押圧力の調整が行いやすく、所望するマッサージ効果を得ることができる。また、上下逆さまに持つ等、使う姿勢が自由になり、使い勝手が向上するとともに、外観上もすっきりとした商品イメージとなり、商品力を向上させることができる。さらに、重量物を複数の施療体それぞれに対応する独立した駆動手段としたことにより、ケース本体を小型化することができるとともに、一方の施療体に力が加わっても他方に影響せず使用感を損なわない。しかも、把手上の手と施療体との間隔が十分に離隔し、手が患部に触れたりすることがなく使い勝手が向上するとともに、膨出部の上下側に凹部をそれぞれ形成したことにより、ケース本体の角部が身体に当接することがないのでマッサージ中に不快感を与えることがない。
【0023】
特に、本実施形態では、ケース本体内に収納配設した部品のうちの重量物を、複数の施療体それぞれに対応する独立した駆動手段としており、かかる駆動手段としては、モータや減速ギヤ、あるいは両者を一体化したギヤドモータ等が考えられる。
【0024】
駆動手段をギヤドモータとした場合、減速ギヤ等を別途配設したものに比べてケース本体内をコンパクトにレイアウトすることができるので、ケース本体自体をより小型化することができる。
【0025】
特に、ギヤドモータ及び施療体の数を2個とした場合、施療体の一方に力が加わっても他方には影響がなく、他方の施療体の回転が減速されることもないので使用感を損なわない。
【0026】
また、ケース本体の上面中央部分を湾曲状になだらかに膨出させ、この膨出部に、前記ギヤドモータの各軸をそれぞれ突出し、その軸先端部に施療体を連結して施療部を構成している。
【0027】
かかる構成とすれば、把手を持ってマッサージする場合、把手上の手と施療体先端とを十分離隔させることができるので操作性が良好となる。
【0028】
また、マッサージ器の作動を制御する制御用基板を、本実施形態では二カ所に分割してケース本体内に配置している。
【0029】
分割された各制御用基板は、略同重量とすることが好ましく、かかる分割制御基板の配置個所としては、前記ギヤドモータをケース本体の略中央に左右方向に並設した構成とすると、その上下側に線対称となるように配置するとよい。すなわち、二分割された略同重量の制御用基板を、前記把手のグリップ中心と、前記回転式施療体の各回転軸心と、前記駆動手段の各重心とを結ぶ前記直線からなるケース本体の中心線に対して対称位置に配設するのである。
【0030】
かかる構成とすることにより、ケース本体をまたさらにコンパクト化することができる。
【0031】
また、前記したケース本体の膨出部、すなわち左右一対の把手の間で前記施療部の上下側に、凹部をそれぞれ形成したことで、例えば首筋のマッサージを行う場合に、肩や首の部分にケース本体の角部が当接することがなく、不快感を生じることがない。このように、本マッサージ器は、身体のくびれた個所をマッサージする場合にも使い勝手がきわめて良好となる。
【0033】
またさらに、立体的であるケース本体を、中心線に対して略左右対称形状に成形することができる。すなわち、ケース本体内に形成されたボス等についても線対称に配置するものである。
【0034】
特に、ケース本体を上ケースと下ケースとで形成した場合に、両ケースを接合するための複数のボスを、各ボスがケース本体を平面視で縦断又は横断する中心線に対して略線対称に位置するように設けると、本マッサージ器の把手を持ちながら、患部に施療体を押圧させて使用する際に、ケース本体にかかる力が偏らずに均等となり,歪みやきしみなどを防ぐことができる。
【0035】
さらに、上記構成において、上ケースに駆動手段と制御用基板とを配設し、下ケースには、前記制御基板に設けたスイッチの操作片を配設することができる。
【0036】
かかる構成とすれば、操作片を破損した場合等に、基板を取り外したりすることなく操作片の交換だけで済むのでメンテナンス性がよく、また、上下ケースを分解した場合に、スイッチが表に露呈するので、動作の確認も容易に行える。
【0037】
また、操作片を下ケースに配設したことで、第3者が本体ケースを持ってマッサージする場合に、本体ケースの裏面側にスイッチ操作片があることになるので操作性が良好となる。
【0038】
スイッチとしては、少なくとも電源スイッチと制御スイッチとを備えることとし、制御スイッチをスライド式に構成して、その操作片を、ケース本体の裏面側と側面側との2面側から操作可能にすることができる。かかる構成とすればさらに操作性が向上する。
【0039】
すなわち電源スイッチを投入後は、マッサージの強弱等を調整する性制御スイッチを使用することになるが、例えば腰や背中と椅子等の背当て部との間にマッサージ器を位置させてマッサージを行う場合でもケース本体の側面側から操作可能となるので使い勝手がよい。
【0040】
また、ケース本体の裏面に、側壁側に開口した凹部を形成し、同凹部のケース本体中心側にコード接続部を設けており、かかる構成により、把手を持って回転させたりしたときに、回転半径が小さい分コード接続部にかかる負担も小さくなり、さらにはACアダプタを利用する場合もプラグの着脱が容易となる。
【0041】
【実施例】
以下、図面にもとづき本発明の実施例を説明する。
【0042】
図1は本実施例に係るマッサージ器Aの平面図、図2は同背面図、図3は同正面図、図4は同側面図、図5は同分解斜視図、図6は図1のI−I線における断面図、図7は図1のII−II線における断面図である。
【0043】
図1〜図7に示すように、マッサージ器Aは、一対の把手部10,10 を有する小型のケース本体1内に駆動手段となるギヤドモータMやその他の部品等を収納配設して手軽に持ち運びができるよう構成されている。
【0044】
ケース本体1は、左右側部にアーチ状の把手構成部10a,10a を形成した半割り状の上ケース11と下ケース12とから構成されており、両ケース11,12 により内部に略矩形形状の部品収納空間Q(図6)が形成されている。
【0045】
また、ケース本体1に設けた左右の把手10,10 のグリップ中心10',10' を結ぶ線上であって、上ケース11の表面には揉み玉となる2個の回転式施療体(以下施療体とする)2,2 を有する施療部Bが設けられている。
【0046】
すなわち、上ケース11の上面中央部分を湾曲状になだらかに膨出させ、この膨出部の裏側に、前記ギヤドモータMを2個並設するとともに、同モータMの各減速ギヤ軸M1を、それぞれ膨出部側に突出し、各軸M1に施療体2を連結して、それぞれがギヤドモータMにより独立して駆動する施療部Bを構成している。
【0047】
図8に上ケース11の内面を示す。
【0048】
図示するように、独立したギヤドモータMがケース本体1の中央を水平方向に伸延する仮想直線L上に一定間隔をあけて並設されている。そして、この仮想直線Lは、前記した左右の把手10,10 のグリップ中心10',10' を結ぶ線と略等しいので、ギヤドモータM、施療体2,2 、把手10,10 のグリップ中心10',10' とは同一直線上に位置することになる。
【0049】
また、ギヤドモータMは、ケース本体1内に収納されている部品類の中では最重量物となっているので、本マッサージ器Aは、重量物であるギヤドモータMの各重心と、前記施療体2,2 の回転軸心となる減速ギヤ軸M1と、把手10のグリップ中心10' とが略同一直線上に位置することになって、重量バランスが向上して取り扱いやすいコンパクトなものとなり、しかも、把手10,10 を持ってマッサージする場合、力を加えるとその力が施療体2,2 から患部に直接伝わるので押圧力の調整が行いやすく、所望するマッサージ効果を得ることができる。
【0050】
また、上ケース11において、前記施療部Bを設けた膨出部の上下には、左右の把手部10,10 間にかけてそれぞれ凹部13,13 が形成されており、同凹部13,13 の裏側となる位置には、マッサージ器Aの作動を制御する制御用基板を二分割した二つの基板3a,3b が配設されており、連結ケーブル4で接続されている。すなわち、図8に示すように、両基板3a,3b は2個のギヤドモータMを挟むように、前記仮想直線Lに対して線対称状に配設されており、ケース本体1の部品収納空間Q内にデッドスペースをつくることなく、ケース本体1をより小型化しやすくしている。
【0051】
そして、分割された各基板3a,3b は、略同重量としており、前述した重量バランスをより均等に保てるようにしている。
【0052】
また、両基板3a,3b のうち、一方の基板3bには、押しボタン式の電源スイッチ5と、制御スイッチとしてスライド式の強弱切換スイッチ6とを配設している。
【0053】
なお、本実施例では、強の場合は12V、弱の場合は10Vの電圧でギヤドモータMを駆動させるようにしている。
【0054】
一方、下ケース12は、その内面に上ケース11を連結する接合用ボス14を複数個立設しており(図5)、その中で、前記施療体2の固定を兼用するボス14a を、略正三角形を形作るようにそれぞれ設け、しかも、同ボス14a は、前記接合用ボス14よりも背高に形成して(図6)、ドライバー等を挿入したときや外部から見たときに施療体2の固定用であることを容易に識別可能としている。
【0055】
また、下ケース12には、図2及び図3に示すように、上ケース11と突き合わされて側壁部分を形成する立ち上がり部に、前記電源スイッチ5と強弱切換スイッチ6とにそれぞれ対応する電源スイッチ操作片5aと強弱切換スイッチ操作片6aとを着脱自在に設けている。50,60 は両操作片5a,6a を設けるための操作片用凹部である。
【0056】
このように、上ケース11にはギヤドモータMや制御用の基板3a,3b を配設し、下ケース12には前記基板3bに配設した電源スイッチ5や強弱切換スイッチ6の操作片5a,6a を配設しているので、操作片5a,6a が破損した場合等は上・下ケース11,12 を分解して容易に交換することができ、また、スイッチ5,6 は上ケース11の開口側に露呈しているので動作確認も容易に行うことができる。
【0057】
また、図2に示すように、上記した凹部50,60 の対向する箇所には、ACアダプタ接続用凹部15を大きな湾曲状に形成しており、ケース本体1の中心近傍となる凹部15の周壁底部に、コード接続部としての電源端子15a を設けている(図5参照)。かかるACアダプタ接続用凹部15は、下ケース12の側壁側にも開口しているので、コードJ1をケース本体1の裏面に重なることなく延出させることができ、邪魔になることがなく、また、把手10を持って回転させたりしたときに、回転半径が小さい分電源端子15a にかかる負担も小さくなる。さらに、本実施例のようにアダプタJを利用する場合は、プラグJ2の着脱も容易となる。
【0058】
図2において、16,16 は帯状のスリップ防止体であり、ACアダプタ接続用凹部15と前記操作片用凹部50,60 との間に、所定間隔をあけて対向状態に配設している。なお、図2中、17はケース連結用ビスである。
【0059】
また、図1〜図8から明らかなように、本実施例に係るケース本体1は上下左右それぞれに略線対称となるように形成されており、しかも、上ケース11と下ケース12とを接合するための複数の接合用ボス14や前記施療体2の固定を兼用するボス14a についても、ケース本体1の中心線に対して略線対称に設けている。
【0060】
したがって、マッサージ器Aを上下逆さまに持つ等、使う姿勢が自由になり、使い勝手が向上するとともに、外観上もすっきりとした商品イメージとなり、商品力を向上させることができる。
【0061】
また特に、各ボス14,14aをケース本体1を平面視で縦断又は横断する中心線に対して略線対称に位置するように設けると、マッサージ器Aの把手10,10 を持ちながら、患部に施療体2を押圧させて使用する際に、ケース本体1にかかる力が偏らずに均等となり,歪みやきしみなどを防ぐことができる。
【0062】
次に、施療部Bに設けた施療体2について説明すると、2個の施療体2は、それぞれ図1、図3〜図7に示すように、駆動源である独立したギヤドモータMの各減速ギヤ軸M1に連結される指圧用回転体20と、同回転体20を覆うカバー21と、同カバー21の固定用リング22とから構成されている。
【0063】
各施療体2をそれぞれ独立したギヤドモータMにより駆動させるようにしているので、ウォームギヤ等を介して駆動させる構成に比べ、ケース本体1にコンパクトにレイアウトできるようになっている。
【0064】
さらに、ギヤドモータMを独立させたことにより、一方に力が加わっても他方には影響がないので使用感が良好なものとなる。例えば1個のモータを使用し、ウォームギヤ等を介して2個の施療体を駆動させる構造では、一方に力を加え過ぎると両方とも回転速度が遅くなってしまうからである。
【0065】
図6及び図7において、HはギヤドモータMのギヤケースEの周囲を囲繞する遮音壁であり、上ケース11に一体成形されている。同遮音壁Hによって、金属製のギヤケースE内に設けた減速ギヤの駆動音を遮音してマッサージ器Aの静粛性を向上させている。
【0066】
また、減速ギヤ軸M1に連結された指圧用回転体20は、強度があって滑りのよいポリアセタール樹脂で形成されており、図6、図7〜図10に示すように、平面視略三角形形状の水平回転する台座部23上に3個のボール24を取り付けて構成され、図5及び図6に示す施療体受け部12a 上に配設されている。12b は施療体受け部12a を囲繞するように形成した仕切壁、12c はカバー載置部である。
【0067】
なお、各ボール24は、前記台座部23に形成した3個のボール受け部25に、少なくとも頂部が露出した状態で、しかも、回転自在でかつ脱落しないように嵌入されている。
【0068】
そして、台座部23の中央に形成した連結用ボス部26に、Dカットした減速ギヤ軸M1を挿通し(図5)、一般のビス27とナット28とで固定している。かかる構成とすることにより、組付工程も簡略化され、製造コストの低減が図れる。
【0069】
また、患部がボール24に斜め方向からでも円滑に当接するように、ボール受け部25には上端側から外側に斜め下方へ向けて切削して切削端部25a を形成している。
【0070】
さらに、3個のボール24は、高、中、低の高さ違いに取り付けており、かつ、高い順に、台座部23の中心に近接させて構成している(図9)。すなわち、ボール受け部25を、台座部23の中心に対する距離がそれぞれ異なるようにしているもので、高い位置にあるボール受け部25を、最も近接させ、低い位置にあるボール受け部25を最も離隔させている。
【0071】
上記構成としたことにより、左右の指圧用回転体20を回転させると、患部を押し上げる押圧サイクルと押圧力を解除する押圧解除サイクルとを繰り返すことになり、押圧力の落差が大きな、強弱のある指圧効果を得ることができ、しかも、手足や首、背中等、身体の凹部分にもいずれかのボール24が追随することになって、確実に指圧することができる。
【0072】
さらには、台座部23の中心と各ボール24との距離が異なっているので、指圧用回転体20の回転によって各ボール24は半径の異なる同心円上を回転することになり、指圧半径が広くなって指圧面積を拡大することができる。
【0073】
また、指圧用回転体20は、図5に示すようなカバー21により被覆されており、同カバー21は、図13に示すように二重張りとなっている。外布21' は丈夫で肌触りのよい生地で、ナイロン88%、ポリウタン12%を混合して編んだものが使用され、内布21''には滑りがよく、ボール24との摩擦でも容易に破れたりすることのない生地で、ポリエステル80%、ポリウレタン20%を混合して編んだものを使用している。
【0074】
図11に示すように、カバー21は円形に裁断された外・内布21',21''の周縁近傍を縫合して締結具挿通路21a を形成し、同挿通路21a 内に締結具21b を挿通して絞ることにより、図5及び図12に示すようなドーム状に成形している。
【0075】
かかるカバー21によって、指圧用回転体20の円滑な回転を確保しつつ、使用者が誤って指等を指圧用回転体20に突っ込んで怪我したりすることを防止している。
【0076】
また、カバー21は、図5及び図6に示すように、固定用リング22で上ケース11に挟持されている。
【0077】
固定用リング22は、図14及び図15に示すように、カバー21で被覆された指圧用回転体20を露出させる孔部22a を中央に設けたキャップ状に形成され、周壁22b 部分を上ケース11の施療部Bに形成したリング状溝部18に嵌合して取り付けられている。
【0078】
固定用リング22は、その取付状態にあっては、周壁部22b の内側面に形成したビス止め用ボス部22c が、図5及び図6に示すように、前記リング状溝部18からカバー載置部12c を切削するようにして形成したビス挿通部12d に係合して回り止めとして機能するようにしている。
【0079】
そして、孔部22a の周縁部分をやや下方に突出させた噛込部22d と施療体受け部12a 周りに形成した前記仕切壁12b の先端部分との間でカバー21を挟圧支持している(図6)。
【0080】
さらに、固定用リング22の内面側には、周方向に沿って多数のリブ22e が形成されており、また、各リブ22e には、孔部22a 側から矩形状に切欠された切削段差部22e'が設けられ、図6に示すように、各リブ22e の下面で前記カバー21の周縁部をカバー載置部12c に強く押圧している。しかも、リブ22e は固定用リング22の内周面に多数形成されていることから、カバー21の押圧力が大きく、カバー21がずれることを防止している。
【0081】
さらに、各切欠部分22f で前記締結具21b の膨らみを逃がしているので、施療体2の回転摩擦によりカバー21に若干の捩れが生じた場合でも、この多数のリブ22e の切欠部22f で吸収することができ、カバー21の破損を防止できる。
【0082】
また、本実施例に係るマッサージ器Aは、図16及び図17に示す回路構成として、1個のギヤドモータMに過負荷がかかると2個のギヤドモータMともに停止するように構成している。なお、図16は二つの基板3a,3b のうちのスイッチ側基板3aの回路を示し、図17は電源側基板3bの回路を示している。また、同回路をブロック図として図18に示した。
【0083】
すなわち、上記回路に、各ギヤドモータMにかかった過負荷を過電流として検出する過電流検出回路7を設け、いずれかのギヤドモータMにおいて過電流を検出すると両方のモータM,M が停止するようにしている。
【0084】
そして、回路中に制御部8aとタイマー8bを設けて接続し、マッサージ器Aが駆動して15分経過すると、タイマー8bがアップし、制御部8aが全体をリセットさせるように構成するとともに、過電流検出回路7からなる検知部が過電流を検出すると、タイマー8bが強制的にアップされ、制御部8aが全体をリセットするようにしている。なお、過電流検出回路7は、ギヤドモータMの過電流を電流電圧変換するための抵抗値0.5 Ωの抵抗8fとその信号を10倍に増幅するアンプ8cとコンパレータ8dとから構成されている。
【0085】
すなわち、無負荷状態におけるアンプ8cへの入力回路には0.1Aの電流が流れるが、通常の負荷状態、例えば施療部Bに足等を載置した場合では0.2 〜0.3Aの電流値となり、さらに、ギヤドモータMを停止させなければならない異常負荷時には0.5A程度の電流値となる。
【0086】
電流電圧変換するための抵抗8fの抵抗値は0.5 Ωなので、電圧は無負荷時では0.05V であり、負荷状態では0.1 〜0.15V 、そして異常負荷時には、0.25V となる。かかる値では小さ過ぎるので、アンプ8cにより10倍に増幅してコンパレータ8dに入力するようにしている。
【0087】
一方、コンパレータ8dにレファレンス電圧として2.5Vを印加しており、したがって、前記した2.5 V の電圧を境にして、この電圧を超えるとモータ駆動停止信号が出力されてギヤドモータMを停止するものである。
かかる構成とすることにり、例えば施療体2のカバー21が破れたりしていたときに、使用者が誤って指等を指圧用回転体20内に突っ込み巻き込まれたりすると、過電流検出回路7がギヤドモータMの過電流を検出してギヤドモータM,M が停止することになるので安全である。
【0088】
また、本実施例では、過電流の検出信号の出力を所定時間遅らせる遅延回路9を設けている。
【0089】
すなわち、起動直後の突入電流の検出を防止して駆動できなくなるような不具合を防止するためのモータ起動時用の第1遅延回路9aを、過電流検出回路7とタイマー8bとの間に設けるとともに、駆動中にノイズ等で頻繁に停止したりすることのないように、モータ停止時用の第2遅延回路9bをタイマー8bと制御部8aとの間に設けている。
【0090】
図19に本マッサージ器Aのonからoff までのタイムチャートを示している。
【0091】
図19(a) は電源スイッチ5でoff した場合を、図19(b) はタイムアップしてoff した場合を、図19(c) は過負荷を検出して強制的にoff した場合を示している。
【0092】
(a) :電源スイッチ5でoff した場合
電源スイッチ5をonすると(100) 、ギヤドモータM及びタイマー8bが駆動開始する。このとき、第1遅延回路9aが作用してマスク信号を出力し、出力時間(本実施例では3秒)内(110) は、突入電流などを検出してもギヤドモータMは停止することがない。
【0093】
そして、タイマー8bがカウントを続け(120) 、途中で電源スイッチ5がoff 操作されると(130) 、タイマー8bがクリアされ、(140)、通電が遮断されて(150) ギヤドモータMが停止する。
【0094】
(b) :タイムアップしてoff した場合
電源スイッチ5をonすると(200) 、ギヤドモータM及びタイマー8bが駆動開始する。このときも(a) の場合と同様に、第1遅延回路9aが作用してマスク信号を出力し、出力時間(本実施例では3秒)内(210) は突入電流などを検出してもギヤドモータMは停止しない。
【0095】
そして、タイマー8bがカウントを続け(220) 、設定時間である15分が経過すると(230) 、タイマー8bのモータ停止信号出力端子(OUT1)から制御部8aのモータ停止信号入力端子(R1)に第2遅延回路9bを介してわずかな時間(本実施例では数ミリsec )遅延させてタイムアップ信号240 が出力され(250) 、タイマー8bがクリアされて(260)、ギヤドモータMが停止する(270) 。
【0096】
(c) :過負荷を検出して強制的にoff した場合
この場合も、電源スイッチ5をonすると(300) 、ギヤドモータM及びタイマー8bが駆動開始するとともに、第1遅延回路9aが作用してマスク信号を出力し、出力時間(本実施例では3秒)内(310) は突入電流などを検出してもギヤドモータMは停止しない。
【0097】
そして、タイマー8bがカウントを続け(320) 、中途で2個のギヤドモータMのいずれか一方、あるいは両方に過負荷が発生すると、これを過電流検出回路7が検出して検出信号を出力し(330) 、タイマー8bのモータ停止信号出力端子(OUT1)から制御部8aのモータ停止信号入力端子(R1)に第2遅延回路9bを介してわずかな時間(本実施例では数ミリsec )遅延させてタイムアップ信号340 が出力されて(350) 、タイマー8bがクリアされるとともに(360)、ギヤドモータMが停止することになる(370) 。
【0098】
このように、本実施例に係るマッサージ器Aは、電源スイッチ5のon操作直後の突入電流等に影響されることなく安定して起動し、さらに、使用中のノイズには影響されることなく、施療体2に加わった過負荷を検出して2個のギヤドモータMを同時に停止させることができるので、使い勝手を損なうことなく、かつ、安全性を大きく向上させることができる。
【0099】
また、本マッサージ器Aに発音手段を設けることもできる。
【0100】
すなわち、図20に示すように、電源スイッチ5をonした直後に第1遅延回路9aが作用してマスク信号を出力している時間(本実施例では3秒)には、電子音等を発してマッサージ器Aの立ち上がり開始を知らせるとともに(400) 、使用時間内においてはメロディが流れるようにしてリラックス感を強め、マッサージ効果をより高めるようにすることができる。
【0101】
図20に示したものでは、強弱切換スイッチ6で弱を選択した場合は(410) バラード調の音楽が流れ(420) 、強を選択した場合は(430) ロック調の音楽が流れるようにしている(440) 。
【0102】
さらに、タイムアップ1分前からは(450) 、「あと1分です。」とか「もうすぐ終わります。」等のように音声で終了が近いことを知らせるようにしている。
【0103】
なお、図20において、460 はタイムアップ信号である。
【0104】
また、このような構成とした場合、深夜等に使用するときのために、発音手段等をoff する機能を備えておくことが好ましい。
【0105】
なお、上記はあくまでも一例であり、使用状態における発音手段の選択・設定は自由である。例えば、マッサージ器Aの立ち上がり開始時には、電子音に代えて「開始します。」等の音声で報知するともできる。
【0106】
また、過電流を検出すると、過電流の大きさに応じたレベルで異常負荷を報知するように構成することもできる。
【0107】
図21に示したものでは、ギヤドモータMにかかった異常負荷の報知を発音手段に加え、発光手段でも行うようにしている。
【0108】
すなわち、発音手段により、例えば1秒間隔で周期的に発音させたり(500) 、あるいはLED等で光を点滅させるようにし(510) 、異常負荷が増大するにしたがって(520) 、音や光の報知周期が例えば0.5 秒間隔となるように漸次短くなるようにするものである(530) 。そして、危険負荷を検知すると(540) 、発音手段は連続音を発し(550) 、発光手段は連続点灯するようにしている(560) 。なお、危険負荷を検知すると、当然ながらギヤドモータMは停止する。
【0109】
さらに、本マッサージ器Aは、上記のような制御を行う他に、過負荷を検出して緊急停止した後は、所定時間起動不可とするように構成することができる。
【0110】
すなわち, 過電流を検出してタイマー8bを強制的にアップさせてギヤドモータMを緊急停止させ後は、所定時間は再起動しないように制御するものである。
【0111】
本実施例では、図22に示すように、 第2のタイマー8eを設け、緊急停止後はこの第2のタイマー8eが作動し、モータ停止後のt秒間(例えば10秒)は、たとえ電源スイッチ5が再度on操作されてもギヤドモータMが駆動しないようにしている。したがって、使用者が指を施療体2に挟んでしまった場合に、電源スイッチ5を誤操作しても安全である。
【0112】
また、このときに、本実施例では、図21に示したように、発音手段及び発光手段は連続報知するようにしている(570) 。なお、音と光とは報知手段としてそれぞれ単独で用いることもできるし、併用しても構わないが、音であれば視覚障害者に、光であれば聴覚障害者にとって有用な報知手段となる。
【0113】
なお、図21において、580 はギヤドモータMが停止するまでの第2遅延回路9bによる数ミリ秒の遅延時間であり、また、図22において、Sは発音手段や発声手段のスピーカである。
【0114】
上記してきた本マッサージ器Aは、図23〜図25に示すように、様々な使い方ができる。
【0115】
図23では、椅子Cに腰掛けた状態で、背もたれ部C1と使用者との間にマッサージ器Aを位置させて背中や腰をマッサージしている。 このように、背もたれ部C1を利用することができるので、自動車用の電源アダプタを用いれば、自動車の中でも気軽にマッサージを行える。例えば、長距離運転の場合に、途中の休憩時間等にマッサージすることによって疲労回復すれば、居眠り運転等が防止でき安全運転につながる。
【0116】
また、図24では、首筋のマッサージを行っている。このとき、ケース本体1には、前述した凹部13を設けているために、肩や首の部分にケース本体1の角部が当接することがないので不快感を与えるおそれがない。このように、本マッサージ器Aは、身体のくびれた箇所をマッサージする場合にも使い勝手がきわめて良好なものとなっている。
【0117】
さらに、図25に示すように、第3者に手伝ってもらってマッサージすることもできる。この場合、コンパクトなケース本体1の左右に把手部10が形成されているので使い勝手がよく、また力も加えやすい。
【0118】
本マッサージ器Aは、上述したように様々な使い方ができるが、使用時のスイッチ操作も行いやすい構成となっている。
【0119】
すなわち、図3で示したように、電源スイッチ操作片5aは押しボタン式とする一方、強弱切換スイッチ操作片6aはスライド式として、触れただけでもスイッチの違いが分かるようにして誤操作を防ぎつつ、強弱切換スイッチ操作片6aには、凸片部61を設け、同凸片部61を図26に示すように、ケース本体1の背方向から上部方向へかけて略L字状に突設し、ケース本体1の裏面側と側面側との2面側から、すなわち、水平方向からも垂直方向からのいずれからでもスライド操作可能としているので操作性が高まっている。なお、図26中、14b は基板固定用ボスである。
【0120】
ところで、本マッサージ器Aには、図27に示すように、ケース本体1の外周全体にわたって滑り止め16' を設けることもできる。この滑り止め16' によって、マッサージ器Aを床などで支えて使用する場合に、施療部Bを中心にマッサージ器Aの姿勢をどのようにしても安定させることができる。
【0121】
また、図28に示すように、下ケース12の背面に化粧カバーFを取り付け、ビス17を簡単に取り外せないようにして、施療体2を始めとしてケース本体1を使用者が簡単に分解できないようにすることもできる。また、この化粧カバーFには使用上の注意や使い方、あるいは諸元などを記入する箇所として用いることもできる。
【0122】
上述してきたように、本マッサージ器Aは、コンパクトで使い勝手が良好であり、しかも、きわめて安全性の高いものとなっているので、場所を選ぶことなく手軽に快適なマッサージを楽しむことができる。
【0123】
以上、実施例を通して本発明に係るマッサージ器Aを説明してきたが、本マッサージ器Aは、実施例で示した形状に限定されるものではなく、ケース本体を、平面視で上下左右それぞれに略線対称となるように形成するとともに、前記上ケースの中央部分を湾曲状になだらかに膨出させ、この膨出部に施療体を並設し、さらに、前記左右一対の把手の間で前記膨出部の上下側に凹部をそれぞれ形成し、しかも、前記左右一対の把手のグリップ中心と、前記回転式施療体の各回転軸心と、ケース本体内に収納配設した部品のうち、相対的に重量物である前記駆動手段の各重心と、略同一直線上に位置させたものであれば全て含まれる。例えば、駆動手段として配設する個数も2個に限るものではなく、もっと多くても構わない。また、駆動手段をギヤドモータMとせずに、ギヤとモータとが分離したものや、減速ギヤがないものであっても構わない。
【0124】
図29及び図30に示したものは、施療体2が突起式のもので、かつ、ギヤとモータとが分離しており、モータM'、ホイルギヤギヤK1が重量物となっている。
【0125】
なお、2'は施療体2の回転軸である。
【0126】
【発明の効果】
この発明は、以上説明してきたような形態で実施されるもので、以下の効果を奏する。
【0127】
(1)上ケースと下ケースとで形成され、左右一対の把手を形成したケース本体上に、複数の回転式施療体を一直線上に配置するとともに、当該ケース本体内に前記複数の回転式施療体それぞれに対応する独立した駆動手段を収納配設したマッサージ器において、前記ケース本体を、平面視で上下左右それぞれに略線対称となるように形成するとともに、前記上ケースの中央部分を湾曲状になだらかに膨出させ、この膨出部に施療体を並設し、さらに、前記左右一対の把手の間で前記膨出部の上下側に凹部をそれぞれ形成し、しかも、前記左右一対の把手のグリップ中心と、前記回転式施療体の各回転軸心と、ケース本体内に収納配設した部品のうち、相対的に重量物である前記駆動手段の各重心と、略同一直線上に位置させたことにより、重量バランスが向上して取り扱いやすくなり、また、把手を持ってマッサージする場合、力を加えるとその力が施療体から患部に直接伝わるので押圧力の調整が行いやすく、所望するマッサージ効果を得ることができる。また、上下逆さまに持つ等、使う姿勢が自由になり、使い勝手が向上するとともに、外観上もすっきりとした商品イメージとなり、商品力を向上させることができる。さらに、重量物を複数の施療体それぞれに対応する独立した駆動手段としたことにより、ケース本体を小型化することができるとともに、一方の施療体に力が加わっても他方に影響せず使用感を損なわない。しかも、把手上の手と施療体との間隔が十分に離隔し、手が患部に触れたりすることがなく使い勝手が向上するとともに、膨出部の上下側に凹部をそれぞれ形成したことにより、ケース本体の角部が身体に当接することがないのでマッサージ中に不快感を与えることがない。
【0129】
(2)駆動手段を、ギヤケースを一体連結したギヤドモータとするとともに、前記ギヤケースを囲繞する遮音壁を設けたことにより、ギヤの駆動音を静粛化させることができ、夜間の利用も気にならない。
【0130】
(3)ケース本体内に、制御用基板を二カ所に分割して配設したことにより、ケース本体内のスペースを有効利用でき、より小型化を図ることができる。
【0131】
(4)二分割された略同重量の制御用基板を、前記把手のグリップ中心と、前記回転式施療体の各回転軸心と、前記駆動手段の各重心とを結ぶ前記直線からなるケース本体の中心線に対して対称位置に配設したことにより、重量バランスがより向上する。
【0136】
(5) ケースに駆動手段と制御用基板とを配設し、下ケースには、前記制御基板に設けたスイッチの操作片を配設したことにより、操作片を破損した場合等に、基板を取り外したりすることなく操作片の交換だけで済むのでメンテナンス性がよく、また、上下ケースを分解した場合に、スイッチが表に露呈するので、動作の確認も容易に行える。
【0137】
(6)少なくとも電源スイッチと制御スイッチとを備え、制御スイッチをスライド式に構成するとともに、その操作片を、ケース本体の裏面側と側面側との2面側から操作可能としたことにより、ケース本体の側面側からも操作可能となるので使い勝手が口向上する。
【0138】
(7)下ケースと上ケースとを接合するための複数のボスを、各ボスがケース本体を平面視で縦断又は横断する中心線に対して略線対称に位置するように設けたことにより、マッサージ器の把手を持ちながら、患部に施療体を押圧させて使用する際に、ケース本体にかかる力が偏らずに均等となり,歪みやきしみなどを防ぐことができる。
【0139】
(8)ケース本体の裏面に、側壁側に開口した凹部を形成し、同凹部のケース本体中心側にコード接続部を設けたことにより、把手を持って回転させたりしたときに、回転半径が小さい分コード接続部にかかる負担も小さくなる。さらに、ACアダプタを利用する場合もプラグの着脱が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマッサージ器の平面図である。
【図2】同背面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】同側面図である。
【図5】同分解斜視図である。
【図6】図1のI−I線における断面図である。
【図7】図1のスII−II線における断面図である。
【図8】上ケースの裏面を示す説明図である。
【図9】指圧用回転体の平面図である。
【図10】同断面視による説明図である。
【図11】カバーの緩めた状態を示す説明図である。
【図12】同絞った状態を示す説明図である。
【図13】同カバーの断面を示す説明図である。
【図14】固定用リングの断面視による説明図である。
【図15】同固定用リングの裏面図である。
【図16】スイッチ側基板の回路図である。
【図17】電源側基板の回路図である。
【図18】マッサージ器のブロック図である。
【図19】駆動状態を示すタイムチャートである。
【図20】報知手段を設けた場合のタイムチャートである。
【図21】報知手段に発音手段と発光手段とを設けた場合のタイムチャートである。
【図22】第2のタイマーを具備するマッサージ器のブロック図である。
【図23】マッサージ器の使用形態を示す説明図である。
【図24】マッサージ器の使用形態を示す説明図である。
【図25】マッサージ器の使用形態を示す説明図である。
【図26】強弱切換スイッチ操作片の説明図である。
【図27】本マッサージ器の他の形態を示す説明図である。
【図28】化粧カバーの説明図である。
【図29】本発明に係るマッサージ器の他の形態を示す説明図である。
【図30】本発明に係るマッサージ器の他の形態を示す説明図である。
【図31】従来のマッサージ器の説明図である。
【図32】従来のマッサージ器の説明図である。
【符号の説明】
A マッサージ器
M ギヤドモータ(駆動手段)
1 ケース本体
2 施療体
10 把手
10a グリップ中心
9b 第2遅延回路

Claims (8)

  1. 上ケースと下ケースとで形成され、左右一対の把手を形成したケース本体上に、複数の回転式施療体を一直線上に配置するとともに、当該ケース本体内に前記複数の回転式施療体それぞれに対応する独立した駆動手段を収納配設したマッサージ器において、
    前記ケース本体を、平面視で上下左右それぞれに略線対称となるように形成するとともに、前記上ケースの中央部分を湾曲状になだらかに膨出させ、この膨出部に施療体を並設し、さらに、前記左右一対の把手の間で前記膨出部の上下側に凹部をそれぞれ形成し、しかも、前記左右一対の把手のグリップ中心と、前記回転式施療体の各回転軸心と、ケース本体内に収納配設した部品のうち、相対的に重量物である前記駆動手段の各重心と、略同一直線上に位置させたことを特徴とするマッサージ器。
  2. 駆動手段を、ギヤケースを一体連結したギヤドモータとするとともに、前記ギヤケースを囲繞する遮音壁を設けたことを特徴とする請求項1記載のマッサージ器。
  3. ケース本体内に、制御用基板を二カ所に分割して配設したことを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ器。
  4. 二分割された略同重量の制御用基板を、前記把手のグリップ中心と、前記回転式施療体の各回転軸心と、前記駆動手段の各重心とを結ぶ前記直線からなるケース本体の中心線に対して対称位置に配設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のマッサージ器。
  5. 前記上ケースに駆動手段と制御用基板とを配設し、下ケースには、前記制御基板に設けたスイッチの操作片を配設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のマッサージ器。
  6. 少なくとも電源スイッチと制御スイッチとを備え、制御スイッチをスライド式に構成するとともに、その操作片を、ケース本体の裏面側と側面側との2面側から操作可能としたことを特徴とする請求項5に記載のッサージ器。
  7. 下ケースと上ケースとを接合するための複数のボスを、各ボスがケース本体を平面視で縦断又は横断する中心線に対して略線対称に位置するように設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のッサージ器。
  8. ケース本体の裏面に、側壁側に開口した凹部を形成し、同凹部のケース本体中心側にコード接続部を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のマッサージ器。
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