JP4155761B2 - 配線用遮断器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁式の瞬時引き外し装置を備えた配線用遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
配線用遮断器は過電流が流れた時に回路を遮断するものであって、通常の過電流時に動作するバイメタルを利用した限時引き外し装置とともに、著しく大きな過電流が流れたときに動作する瞬時引き外し装置が設けられることが普通である。この瞬時引き外し装置は基本的には回路電流を電磁コイルに流し、発生する電磁力により瞬時引き外し片を吸着して瞬時引き外し片の移動により引き外し機構を動作させるものであるが、最近は配線用遮断器の小型化に伴い、電磁コイルは回路電流が流れる導体にコ字型のヨークを装着したものが多く使用されている。
【0003】
こうした小型化された配線用遮断器では、ケースを縦方向に分割して片面から部品を装着、組み立てるものが多く、瞬時引き外し装置は従来例えば図14ないし図16に示すように組み込まれていた。瞬時引き外し片は正常時はヨークから引き離された定位置に保持され、過電流が流れた時に吸着されて引き外し機構を動作させるものであり、瞬時引き外し片をヨークから引き離された状態に保持するためにはばねが使用されている。
【0004】
図14に示すものは瞬時引き外し片をヨークから引き離された状態に保持するためのばねにコイルばねを使用したもので、ケースの一方1aにヨーク14が装着され、該ヨーク14に対向して瞬時引き外し片15が軸部15aを軸心として揺動自在に装着されており、ばね16は瞬時引き外し片15の基端部とケースの一方1aとの間に圧縮された状態で装着されている。また、図15はばねにトーションばねを使用したもので、ばね16は変形させた状態で瞬時引き外し片15の中間部とケースの一方1aとの間に装着されている。これら線ばねを使用する場合には、ばねをばねの弾発力に抗して圧縮もしくは変形させた状態で組み込む必要があるが、小型化された配線用遮断器ではばねも小形となるため組み立てが困難であった。そのため多くの組み立て工数を要し、コストが嵩むという問題があった。
【0005】
こうした問題を解決し組み立てを容易にするため、板ばねを使用して予めヨーク14と瞬時引き外し片15をばね16で連結して一体のユニットとし、図16に示すようにユニットを組み込むようにすることが考えられた。しかしこのような構造では板ばねにばね性と連結機能を兼ね備えさせるために板ばねを複雑な形状とする必要があった。また、板ばねをヨーク14もしくは瞬時引き外し片15のいずれかにカシメや溶接等で固定しなければならず、これらの別工程によりユニット化するためのコストにより結果的に全体のコストが増す可能性があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点を解決し、組み立て時に瞬時引き外し片を定位置に保持するばねを圧縮もしくは変形させる必要がなく、組み立てが容易で製造コストを低減することができる配線用遮断器を提供するためになされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明の配線用遮断器は、縦方向に分割されたケースに組み込まれ、異常電流が流れたときに過電流を遮断する電磁式の瞬時引き外し装置を備えた配線用遮断器において、分割されたケースの一方に瞬時引き外し片を定位置に保持するばねの収納部を設け、分割されたケースの他方にケースを合体させることにより上記ばねを変形させつつ収納部内に押し込み、ばねの遊端部をばね収納部の端縁と瞬時引き外し片のばね支承部とに支承させるばね押入突起を設けたことを特徴とするものである。なお、ばねの収納部はトーションばねがケースに向かって垂直方向に収納される構造とすることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図を参照しながら具体的に説明する。
図1及び図2は分電盤に組み込まれ、主幹バーに接続されるプラグイン式配線用遮断器に本発明を適用した例を示すもので、配線用遮断器の縦方向に分割されたケースの一方1aに配線用遮断器を構成する部品を装着し、ケースの他方を合体させる直前の状態を示す正面図である。ケースの一方1aの左端には電源側接続端子2、3が、右端に負荷側接続端子4が設けてある。ここでは電源側接続端子2、3は主幹バー接続用のプラグイン式端子、負荷側接続端子4はねじなし端子としてあるが任意に変更可能である。
【0009】
ケースの一方1aの上部には回転軸5によりハンドル6が軸支させてあり、ケースの一方1aの内部には開閉機構部7が設けてある。開閉機構部7は軸8に軸支されて下部が振り子状に揺動する可動接触子9を備えたものとしてあり、公知の引き外し機構が組み込んである。可動接触子9の先端には可動接点10が設けてあり、可動接点10には負荷側接続端子4に接続された固定接触子11の先端に設けた固定接点12が対向させてある。開閉機構部7はハンドル6を操作することにより可動接触子9を揺動させて可動接点10と固定接点12とを接触した閉路状態または離間させた開路状態に切り替えるものであり、閉路状態で短絡等の大電流が流れた場合には後述する瞬時引き外し片15が引き外し機構のトリガレバーに設けられた突起13を押すことにより遮断されて開路状態となるものである。
【0010】
瞬時引き外し装置はヨーク14、ヨーク14の開口部に対向する瞬時引き外し片15、瞬時引き外し片15をヨーク14から離れた定位置に保持するばね16から構成され、ヨーク14には回路電流が流れる導体17が挿通してある。ヨーク14は図3に示すようにコ字型に成形したものであって、対向する瞬時引き外し片15は図4に示すように基端側に揺動中心となる軸部15a、先端部に突起13と係合する作用部15bを設けたものであり、基端部は折り曲げてばね支承部15cが設けてある。ハンドル6の操作により閉路状態とすると突起13が作用部15bの直前に位置するように開閉機構部7が構成してある。
【0011】
図5及び図6はヨーク14のみが装着された状態の瞬時引き外し装置部分の詳細を示すもので、図5は要部を拡大して示す正面図、図6は図5のA−A部における横断底面図である。ヨーク14はケースの一方1aに設けられたヨーク装着部に装着されている。ケースの一方1aには瞬時引き外し片15の軸部15aを支承する軸孔18とばね収納部19が設けてあり、ケースの他方1bには図7に示すように軸孔18に対向する位置に軸孔20が、ばね収納部19に対向する位置にばね押入突起21が設けてある。ばね収納部19はばね16の巻回された本体部分とほぼ同一寸法としてある。
【0012】
図8乃至図13は瞬時引き外し片15、ばね16を装着する手順を示すもので、ヨーク14を装着した図5及び図6の状態で瞬時引き外し片15をケースの一方1aに臨ませ、軸部15aを軸孔18に挿入すると図8及び図9の状態となる。次にばね16をばね収納部19に臨ませ、ばね16をばね収納部19に落とし込むと図10及び図11に示すようにばね16の本体部分がばね収納部19に入り、遊端部がばね収納部19の端縁と瞬時引き外し片15のばね支承部15cとに支承された状態となる。
【0013】
ここでケースの他方1bをケースの一方1aに臨ませ、ケースの他方1bをケースの一方1aに合体させれば、ばね押入突起21がばね16を押し込み、ばね16は図12及び図13に示すようにばね収納部19の端面とばね支承部15cとの間に変形されて押し込まれることとなり、ばねの荷重が発生して瞬時引き外し片15の下端部を図上左方に押すことになる。すなわち、ばね押入突起21がばね荷重発生部となるわけである。これにより瞬時引き外し片15は軸部15aの下方を左方に押されて上部は右方へ移動し、上部がヨーク14から離れた状態に保持されることになる。このばね16の装着に際してはばね16を圧縮もしくは変形させる必要がない。
【0014】
なお、両切りの配線用遮断器の場合には、ケースの一方1aとケースの他方1bとの間に隔壁を設けるものとし、該隔壁のケースの一方1aに面する側にはケースの他方1bと同様に軸孔20、ばね押入突起21を設け、該隔壁のケースの他方1bに面する側にはケースの一方1aと同様に軸孔18、ばね収納部19を設けることが好ましい。このような隔壁を使用することにより同様の手順でケースの一方1aと隔壁の間に一方の極のヨーク14、瞬時引き外し片15、ばね16を装着することができ、隔壁とケースの他方1bとの間に他方の極のヨーク14、瞬時引き外し片15、ばね16を装着することができる。何れの極のばね16を装着するに際してもばね16を圧縮もしくは変形させる必要はない。
【0015】
上記のように構成された配線用遮断器においては、瞬時引き外し片15はばね16により確実に定位置に保持されるものであり、ハンドル6の操作により閉路した状態で接続された回路に著しく大きな過電流が流れると、導体17に過電流が流れてヨーク14の開放端に大きな磁力が発生し、瞬時引き外し片15が吸引される。瞬時引き外し片15がヨーク14に吸引されると瞬時引き外し片15は軸部15aを軸心として揺動し、作用部15bが突起13を押して開閉機構部7は遮断されて開路状態となり、電流が遮断されることになる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、瞬時引き外し片を定位置に保持するばねを、組み立て時には自由状態でばね収納部に落とし込み、ケースの他方を合体させることによりばねの荷重を発生させるようにしたので、ばねの組み込み時にばねを圧縮もしくは変形させる必要がなく、組み立てが容易で多くの組み立て工数を要しない利点がある。したがって、従来の問題を全て解決した配線用遮断器を提供するものとして業界に寄与するところ極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す閉路状態の内部の構造図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す遮断状態の内部の構造図である。
【図3】ヨークの詳細を示す、Aは正面図、Bは側面図、Cは平面図である。
【図4】瞬時引き外し片の詳細を示す、Aは正面図、Bは側面図である。
【図5】瞬時引き外し装置部分の詳細を示す正面図である。
【図6】図5におけるA−A部における横断底面図である。
【図7】ケースの他方の内面を示す背面図である。
【図8】瞬時引き外し片を装着した状態の瞬時引き外し装置部分の詳細を示す正面図である。
【図9】図8におけるA−A部における横断底面図である。
【図10】ばねを落とし込んだ状態の瞬時引き外し装置部分の詳細を示す正面図である。
【図11】図10におけるA−A部における横断底面図である。
支承部の斜視図である。
【図12】組み立てを完了した状態の瞬時引き外し装置部分の詳細を示す内部の正面図である。
【図13】図12におけるA−A部における横断底面図である。
【図14】従来の瞬時引き外し装置の例を示す要部の正面図である。
【図15】従来の瞬時引き外し装置の別の例を示す要部の正面図である。
【図16】従来の瞬時引き外し装置の更に別の例を示す要部の正面図である。
【符号の説明】
1a ケースの一方
1b ケースの他方
2、3 電源側接続端子
4 負荷側接続端子
5 回転軸
6 ハンドル
7 開閉機構部
8 軸
9 可動接触子
10 可動接点
11 固定接触子
12 固定接点
13 突起
14 ヨーク
15 瞬時引き外し片
15a 軸部
15b 作用部
15c ばね支承部
16 ばね
17 導体
18 軸孔
19 ばね収納部
20 軸孔
21 ばね押入突起

Claims (2)

  1. 縦方向に分割されたケースに組み込まれ、異常電流が流れたときに過電流を遮断する電磁式の瞬時引き外し装置を備えた配線用遮断器において、分割されたケースの一方に瞬時引き外し片を定位置に保持するばねの収納部を設け、分割されたケースの他方にケースを合体させることにより上記ばねを変形させつつ収納部内に押し込み、ばねの遊端部をばね収納部の端縁と瞬時引き外し片のばね支承部とに支承させるばね押入突起を設けたことを特徴とする配線用遮断器。
  2. ばねの収納部をトーションばねがケースに向かって垂直方向に収納される構造としたことを特徴とする請求項1に記載の配線用遮断器。
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