JP4151916B2 - データ通信及び電子物品監視タグ - Google Patents

Description

発明の分野
本発明は電子物品監視に関し、より詳細には多機能電子物品監視タグに関する。
発明の背景
電子物品監視（ＥＡＳ）システムは店からの品物の万引き及び未許可の移動を防止するため監視物品に付ける再使用可能なＥＡＳタグ又は使い捨てＥＡＳタグに使用されている。再使用可能なＥＡＳタグは普通顧客が店を出る前に物品から除去される。使い捨てＥＡＳタグは一般的に接着剤で包装に添付するか包装の中に置かれる。これらのタグは物品中に残り、顧客により店から移動する前に不活性化しなければならない。不活性化装置は電圧が印加されるとＥＡＳタグを不活性化するに十分な大きさの磁界を発生するコイルを使用する。不活性化されたタグはもはやＥＡＳシステムの投射エネルギーに応答せず警報は発せられない。
不活性化システムの一つのタイプでは、勘定係りは物品を一度に一つ不活性化装置の上を通過させタグを不活性化し、ついで物品をショッピングバッグ、又はばら荷容器に入れる。このシステムはハウジング中に水平に配設した１個のコイルを使用している。勘定係りは、タグを付した物品をハウジングの水平な頂面上を移動させて、タグがコイルと概ね同一面となるよう配置する。
他の不活性化システムは、各々が周囲にｘ，ｙ，及ｚ軸平面にそれぞれ配設した二個のコイルから成る３セットを有する空洞を含むハウジングを使用している。ここでは１個のコイルは空洞の各側面の平行な平面中に位置し、２個のコイルは１個が空洞の頂面近くに他の１個が空洞の底部近くに位置している。
勘定係りはショッピングバッグ又はばら荷容器を空洞中に置き、ついでタグを付した物品をバッグ中に入れる。物品全てがバッグ中に入れられた後か、又はバッグが一杯になったとき、勘定係りはコイルに電気的に印加しバッグ中のＥＡＳタグを不活性化する。ついで勘定係りはバッグを空洞から引上げる。このシステムは一回で多数のタグを不活性化し、タグの特定の方向付けを必要としない。
大量を抱える多くの小売店は購買されている物品及びＥＡＳタグの不活性化に関するデータの収集を含む勘定プロセスを促進し容易にすることが望ましいとと見ている。多くの小売店が求めているデータは物品の同定、物品の価格、及び在庫品制御のための他の情報である。現在の利用ではバーコードラベルは提供され得るデータの量に限定されており、勘定係りはバーコードラベルとバーコードスキャナー間の正しい関係位置を得るのに困難を感じており、勘定作業が遅れている。
発明の概要
本発明によればトランスポンダー及び電子物品監視タグを含むデータ通信及び電子物品監視タグが提供される。一つの実施例によれば本発明は第１及び第２カバーをさらに含み、トランスポンダー及びＥＡＳタグは前記第１及び第２カバー間に位置する。このカバーはフイルム又は他の適当な基体のようないろいろな実施態様を取ることができ、或いはトランスポンダー及びＥＡＳタグが位置する空洞を有するハウジングを含むことができる。トランスポンダーのアンテナも本発明にしたがっていろいろな実施態様を取ることができる。例えばアンテナはＥＡＳタグの周りに位置させることができ、或いは上記カバーの一つの中に埋め込むか、或いは上記カバーの一つの中に埋め込むこともできる。さらにアンテナは例えばスパッター法技術、金属トレース（Metal traces）、又は導電インクによって上記カバーの一つの上に位置させることができる。
本発明のさらなる面においてはトランスポンダーは、一体的なダグが添付されるか、或いは物品の包装の中に位置させる物品に関するデータを含むメモリを含む。このデータは物品の識別、物品の値付け、その他、販売活動の要点や在庫制御に役立つ情報を含むことができる。さらに一体的なダグは販売のデータと場所、販売価格、及び物品の出所確認のための製造業者のような情報を受けることができる。
本発明の多機能タグはＥＡＳ保護の他に小売店でのチェックアウトを促進する完全な解決を与えるための販売時点管理の処理に必要な情報収集を含む。高周波識別（ＲＦＩＤ）タグはいろいろな材料及び人体への接近により容易に遮蔽され又は非同調化し、小コイル形状を有するＲＦＩＤタグは小売り業者が求める幅広のＥＡＳ有効範囲を提供することはできない。しかしＲＦＩＤタグはそれが添付される物品に関するデータを提供するには適しており、販売点でのデータの迅速な収集によく適している。ＲＦＩＤタグで一体化したＥＡＳタグは小売り環境が必要とする安全を提供する。
他の目的、利点、及び応用は本発明の好ましい実施例の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
図面の説明
図１は本発明のデータ及びＥＡＳタグの一つの実施例の等角図である。
図２は本発明の代替的な実施例の等角図である。
図３は本発明の代替的な実施例の平面図である。
図４は本発明の代替的な実施例の平面図である。
図５は本発明の代替的な実施例の平面図である。
好ましい実施例の詳細な説明
図１を参照すると、本発明の一つの実施例による多機能タグ１０が示されている。基体又はフイルムのような底部カバー１２は上部表面１４を有しており、その上にＥＡＳタグ１６が位置している。ＥＡＳタグ１６は登録商標「ＵＬＴＲＡ・ＭＡＸ」を付して本願の譲受人により販売されている磁気音響ＥＡＳタグが好ましく、このようなＥＡＳタグは窃盗防止のため広く使用されている。しかし例えば磁性物質、磁気を示すバルクハウゼンジャンプ（Barkhausen Jump）、高周波、及びマイクロウエーブのような他のタイプのＥＡＳタグも使用されていることを理解すべきである。表面１４は組み立て中にＥＡＳタグ１６を適切な場所に保持するため付着した接着剤を含むことができる。代替的にはＥＡＳタグは組み立て中に表面１４上の適切な場所に残るよう付着した接着剤を含むことができる。カバー１２も物品又はその包装に付着させるため他の表面に設けた接着剤を含むことができる。トランスポンダー１８は、ＲＦＩＤチップ２０（代わりにＲＦＩＤ回路でもよい）を含み、ＲＦＩＤチップ２０に付着させたアンテナ２２は表面１４上に位置してアンテナ２２がＥＡＳタグ１６の周りに位置するようにする。ＲＦＩＤチップ２０は周知の技術のように論理及びメモリを含み、メモリはメモリが添付されるであろう物品のデータを含むことができる。このデータは物品識別、物品の値付け、在庫制御情報を含むことができる。フイルム又はマイラーのようなカバー２４がＥＡＳタグ１６及びトランスポンダー１８をカバーする。表面１４、ＥＡＳタグ１６、及びトランスポンダー１８に接触するカバー２４の表面も、これら部品への結合を助ける接着剤を有することができる。
本発明の代替的な実施例の等角的描写は図２に示される。この実施例では底部カバー１２はＥＡＳタグ１６及びトランスポンダー１８を収容する大きさの空洞２６を有するハウジングであり、カバー２４でカバーされる。
図３は本発明の他の代替的な実施例の平面図である。この実施例では底部カバー１２は、トランスポンダー１８、及びＥＡＳタグ１６を収容する大きさの空洞３０、を収容する大きさの空洞２６を有するハウジングである。
図４は本発明の別の代替的な実施例であり、アンテナ２２はカバー２４中に埋められている。組み立て中、アンテナ２２はＲＦＩＤチップ２に接続される。アンテナ２２は単一ループとして示されるが、多重ループを含むこともできる。
図５は本発明のさらに別の代替的な実施例であり、アンテナ２２は例えばスパッター法技術、金属トレース、又は導電インクによって上記カバー２４の上に位置させることができる。
本発明の各種の改変と修正が本発明の範囲を逸脱することなくなし得ることを理解すべきである。又、本発明の範囲はここに開示した特定の実施例に限定解釈されるものでなく、請求の範囲の記載を上述の開示に照らして解釈されるべきであることを理解すべきである。

Claims (11)

1. メモリを含むデータ通信トランスポンダー（１８）と、該データ通信トランスポンダー（１８）とは電気的に分離されている電子物品監視タグ（１６）を具備するタグ（１０）であって、
   前記タグ（１０）は、前記電子物品監視タグ（１６）と前記データ通信トランスポンダー（１８）とを収納するハウジングを具備し、前記データ通信トランスポンダー（１８）は、前記電子物品監視タグ（１６）の周りをひとまわりさせて置かれたアンテナ（２２）を具備することを特徴とする、
   タグ（１０）。
2. 前記ハウジングは第１カバー（１２）及び第２カバー（２４）を具備し、前記データ通信トランスポンダー（１８）及び前記電子物品監視タグ（１６）は、前記第１カバー（１２）と前記第２カバー（２４）との間に位置することを特徴とする請求項１に記載のタグ（１０）。
3. 前記第１カバー（１２）は空洞（２６）を具備し、前記データ通信トランスポンダー（１８）及び前記電子物品監視タグ（１６）は、前記空洞中に位置することを特徴とする請求項２に記載のタグ（１０）。
4. 前記第２カバー（２４）は、前記空洞（２６）をカバーすることを特徴とする請求項３に記載のタグ（１０）。
5. 前記第１カバー（１２）と第２カバー（２４）のうちの少なくとも１つは、前記タグ（１０）を物品に付着させるための接着剤を具備することを特徴とする請求項２に記載のタグ（１０）。
6. 前記メモリは、物品に関するデータを具備することを特徴とする請求項１乃至請求項５に記載のタグ（１０）。
7. 前記データは、物品の値付けに関する情報を具備することを特徴とする請求項６に記載のタグ（１０）。
8. 前記アンテナ（２２）は、前記第１カバー（１２）と第２カバー（２４）のうちの１つに埋められていることを特徴とする請求項１乃至請求項７に記載のタグ（１０）。
9. 前記アンテナ（２２）は、前記第１カバー（１２）と第２カバー（２４）のうちの１つの上に固定されていることを特徴とする請求項１乃至請求項７に記載のタグ（１０）。
10. 前記第１カバー（１２）は、第１空洞（２８）及び第２空洞（３０）を有するハウジングを具備し、前記データ通信トランスポンダー（１８）は、前記第１空洞（２８）に位置し、前記電子物品監視タグ（１６）は、前記第２空洞（３０）に位置することを特徴とする請求項１に記載のタグ（１０）。
11. 前記第２カバー（２４）は、前記第１空洞（２８）及び前記第２空洞（３０）をカバーすることを特徴とする請求項１０に記載のタグ（１０）。

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