JP4149841B2

JP4149841B2 - Spinning reel rear drag sound generation mechanism

Info

Publication number: JP4149841B2
Application number: JP2003111447A
Authority: JP
Inventors: 啓吾北島
Original assignee: Shimano Inc
Current assignee: Shimano Inc
Priority date: 2003-04-16
Filing date: 2003-04-16
Publication date: 2008-09-17
Anticipated expiration: 2023-04-16
Also published as: JP2004313079A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リアドラグ発音機構、特に、スピニングリールのリール本体後部に設けられた筒状のつまみ装着部とつまみ装着部に回転自在に装着される有底筒状のつまみ部材との間に配置され、つまみ装着部とつまみ部材との相対回転により発音するスピニングリールのリアドラグ発音機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のスピニングリールでは、スピニングリールのリール本体後部に設けられた筒状のつまみ装着部とつまみ装着部に回転自在に装着される有底筒状のつまみ部材との間に、リアドラグ発音機構が配置されたものがある。この種の発音機構では、音出し片がリール本体に装着されている。音出し片は、略Ｌ字形に形成されており、上向部と横向部とを有している。この音出し片は、上向部がリール本体の上部後端壁に装着されている。このとき、音出し片の横向部は、リール本体後部のつまみ装着部の上面に沿うように配置されている。そして、横向部の先端が、つまみ部材の内周面に設けられた凹凸に係合している。これにより、つまみ部材をつまみ装着部に対して相対回転させたときに、横向部の先端がつまみ部材の凹凸に衝突を繰り返して発音するようになっている。（たとえば、特許文献１参照）
【０００３】
【特許文献１】
実公平２−５７３９（第１図、第２図）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
従来のスピニングリールのリアドラグ発音機構では、つまみ部材を回転させたときに、つまみ部材の凹凸に係合させた音出し片によって音出しさせると、歯切れの良いクリック音を得にくい。そこで、歯切れの良いクリック音を得るために、フロントドラグ発音機構に用いられてきた音出しピンと付勢手段とを、つまみ部材に装着することが考えられる。このとき、つまみ部材をつまみ装着部に装着するときの姿勢によっては、音出しピンや付勢手段がつまみ部材から抜け落ちてしまうおそれがある。たとえば、つまみ部材の底部を下にした姿勢の場合、つまみ装着部の下方からつまみ部材をつまみ装着部に装着すれば、つまみ部材に配置された音出しピンや付勢手段は抜け落ちにくい。しかしながら、つまみ部材の底部を下にした姿勢をとらない場合は、音出しピンや付勢手段が抜け落ちてしまうことがある。また、メンテナンス等でつまみ部材をつまみ装着部から取り外そうとすると、音出しピンが付勢手段の付勢力によってつまみ装着部から抜け落ちてしまうおそれがある。
【０００５】
本発明の課題は、スピニングリールのリアドラグ発音機構において、歯切れの良いクリック音を得られるようにし、かつつまみ部材の脱着時に音出しピンを抜け落ちにくくすることにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
発明１に係るスピニングリールのリアドラグ発音機構は、つまみ装着部とつまみ部材との相対回転により発音するスピニングリールのリアドラグ発音機構であって、音出し部材と、抜け止め部材と、装着凹部と、音出しピンと、付勢手段とを備えている。音出し部材は、リング状に形成される円盤部と、円盤部の一面に回転方向に間隔を隔てて配置された複数の音出し凹部と、円盤部の他面に一体に形成されつまみ装着部に回転不能に装着される係合部とを有している。抜け止め部材は、音出し部材の脱落防止のために設けられている。装着凹部は、複数の音出し凹部の少なくとも一つに対向する位置でつまみ部材の底部に形成されている。音出しピンは、装着凹部に進退自在に装着され前記音出し凹部に係合している。付勢手段は、装着凹部に配置され、音出しピンを音出し凹部側に付勢している。
【０００７】
このスピニングリールのリアドラグ発音機構は、スピニングリールのリール本体後部に設けられた筒状のつまみ装着部と、つまみ装着部に回転自在に装着される有底筒状のつまみ部材との間に配置される。音出しピンと付勢手段とは、つまみ部材の底部に形成された装着凹部に装着される。音出し部材は、つまみ部材の底部に回転自在に装着される。このとき、付勢手段は、音出しピンを音出し部材の音出し凹部側に付勢し、音出しピンを音出し凹部に係合させている。この状態で、音出し部材の脱落を防止するために、抜け止め部材がつまみ部材に配置される。そして、音出し部材に形成された係合部が、つまみ装着部に回転不能に装着される。
【０００８】
ここでは、つまみ部材の装着凹部に装着された音出しピンを、付勢手段によって音出し部材の音出し凹部に係合させているので、つまみ部材を回転させたときに歯切れの良いクリック音を得ることができる。また、音出しピンを音出し部材の音出し凹部に係合させた状態で音出し部材をつまみ部材に装着して、抜け止め部材で音出し部材を抜け止めしているので、つまみ部材をどのような姿勢でつまみ装着部に装着しようとしても、音出し部材や付勢手段がつまみ部材から抜け落ちにくい。さらに、つまみ部材をつまみ装着部から取り外そうとしても、抜け止め部材によって抜け止めされた音出し部材が、つまみ部材からの音出しピンの抜け出しを規制するので、音出しピンはつまみ部材から抜け落ちにくい。
【０００９】
発明２に係るスピニングリールのリアドラグ発音機構は、発明１に記載のスピニングリールのリアドラグ発音機構において、音出しピンは、先端が滑らかな凸状の頭部と、頭部に連なって形成され頭部より大径の受け部と、受け部に連なって形成され受け部より小径の軸部とを有している。この場合、軸部の外周側に付勢手段を配置して、付勢手段の一端を底部に他端を受け部に当接させる。これにより、音出しピンが音出し凹部側に付勢される。この音出しピンの頭部は受け部より小径であるため、音出し凹部の間隔を小さくすることができ、発音間隔が短い細かなクリック音を出すことができる。
【００１０】
発明３に係るスピニングリールのリアドラグ発音機構は、発明１又は２に記載のスピニングリールのリアドラグ発音機構において、抜け止め部材が、つまみ部材の内周面に径方向に向けて付勢可能に装着されている。この場合、抜け止め部材が、つまみ部材の内周面に径方向に向けて付勢可能に装着されているので、抜け止め部材をつまみ部材の内周面に容易に装着することができる。この抜け止め部材によって、つまみ部材からの音出し部材の抜け出しを規制することができる。
【００１１】
発明４に係るスピニングリールのリアドラグ発音機構は、発明１から３のいずれかに記載のスピニングリールのリアドラグ発音機構において、つまみ部材の内周面には音出し部材の外径より大径の環状の係止溝が形成され、係止溝に抜け止め部材が装着されている。この場合、つまみ部材の内周面に係止溝が形成され、係止溝に抜け止め部材が装着されているので、抜け止め部材をつまみ部材に容易に位置決めして装着することができる。この抜け止め部材によって、つまみ部材からの音出し部材の抜け出しを確実に規制することができる。
【００１２】
発明５に係るスピニングリールのリアドラグ発音機構は、発明１から４のいずれかに記載のスピニングリールのリアドラグ発音機構において、抜け止め部材がＣ型止め輪となっており、Ｃ型止め輪の内径は音出し部材の外径より小さくなっている。この場合、抜け止め部材がＣ型止め輪となっているので、抜け止め部材をつまみ部材に容易に装着することができる。また、Ｃ型止め輪の内径が音出し部材の外径より小さくなっているので、音出し部材はつまみ部材から抜け出さない。
【００１３】
発明６に係るスピニングリールのリアドラグ発音機構は、発明１から５のいずれかに記載のスピニングリールのリアドラグ発音機構において、つまみ装着部の後端面には周方向に間隔を隔てて複数の係合凹部が形成され、係合部が係合凹部に向けて突出した複数の凸部を有している。また、凸部が係合凹部に嵌合可能に装着されている。この場合、つまみ装着部に形成された係合凹部と音出し部材に形成された係合部の凸部とが嵌合可能に装着されるので、音出し部材をつまみ装着部に容易に位置決めして回転不能に装着することができる。
【００１４】
発明７に係るスピニングリールのリアドラグ発音機構は、発明１から６のいずれかに記載のスピニングリールのリアドラグ発音機構において、付勢手段が音出しピンの外周側に配置されたコイルばねになっている。この場合、音出しピンの外周側にコイルばねを配置して、コイルばねを圧縮した状態でコイルばねの一端を装着凹部の底部に当接させる。このコイルばねによって、音出しピンが、音出し部材の音出し凹部側に付勢されて、音出し凹部に係合される。このような付勢手段を用いると、装着凹部内の音出しピンのがたつきをコイルばねによって低減することができ、音出しピンを音出し凹部に係合させやすい。
【００１５】
発明８に係るスピニングリールのリアドラグ発音機構は、発明７に記載のスピニングリールのリアドラグ発音機構において、コイルばねの端部が装着凹部の底部に係止されている。この場合、コイルばねの端部が装着凹部の底部に係止されているので、コイルばねの付勢力によってコイルばね自体が装着凹部から抜け落ちにくい。
【００１６】
【発明の実施の形態】
〔スピニングリールの構成〕
図１に、本発明の一実施形態によるスピニングリールを示す。
スピニングリールは、図１に示すように、主に、ハンドル１０を回転自在に支持するリール本体１と、ロータ２と、スプール３と、第１ドラグつまみ５０および第２ドラグつまみ５１とを備えている。
【００１７】
リール本体１は、リールボディ１ａと、リールボディ１ａから上方に延びる竿取付脚部１ｂとを有している。リールボディ１ａの内部には収納空間が形成されている。この収納空間にはロータ２をハンドル１０の回転に連動して回転させるロータ駆動機構５と、スプール３を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構６とが設けられている。リールボディ１ａの後部には、つまみ装着部５２が筒状に一体に形成されている。つまみ装着部５２には、図２に示すように、後部内周面に第１雌ねじ部５２ａが形成されている。また、つまみ装着部５２の後端面には、周方向に所定の間隔を隔てて複数の係合凹部５２ｂが設けられている。さらに、つまみ装着部５２の外周面には、環状の第１および第３嵌合溝５２ｃ，５２ｄが形成されている。
【００１８】
ロータ２は、図１に示すように、リール本体１の前部に回転自在に支持されている。ロータ２は、ロータ円筒部３０と、第１ロータアーム３１および第２ロータアーム３２とを有している。第１および第２ロータアーム３１，３２は、ロータ円筒部３０の側方に互いに対向して設けられている。ロータ円筒部３０と第１および第２ロータアーム３１，３２とは、たとえばアルミニウム合金製であり、一体に成形されている。第１および第２ロータアーム３１，３２は、ロータ円筒部３０の周面上に周方向に広がりをもたせて接続させている。そして、ロータ円筒部３０から外方に突出して湾曲しながら前方に延びている。第１ロータアーム３１は、先端に第１ベール支持部材４０が揺動自在に装着されている。そして、第１ベール支持部材４０の先端に、釣り糸をスプール３に案内するためのラインローラ４１が装着されている。第２ロータアーム３２は、先端に第２ベール支持部材４２が揺動自在に装着されている。ラインローラ４１と第２ベール支持部材４２との間には、線材を略Ｕ状に湾曲させた形状のベール４３が固定されている。このように、第１ベール支持部材４０及び第２ベール支持部材４２、ラインローラ４１、ベール４３によって、釣り糸をスプール３に案内するベールアーム４４が構成される。ベールアーム４４は、図１に示す糸案内姿勢とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在である。
【００１９】
ロータ駆動機構５は、図１に示すように、ハンドル１０が連結されたハンドル軸１０ａとともに回転するフェースギア１１と、フェースギア１１に噛み合うピニオンギア１２とを有している。ピニオンギア１２は筒状に形成されており、その前部はロータ２の中心部を貫通してスプール３側に延びている。ピニオンギア１２は、その軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ軸受１４ａ、１４ｂを介してリール本体１に回転自在に支持されている。そして、ピニオンギア１２の中心部を、スプール軸１４が回転軸芯に沿って前後方向に摺動自在に貫通している。ピニオンギア１２の前部には、所定の長さで平行に面取りされた面取り部１３が形成されている。この面取り部１３は、ロータ２をピニオンギア１２に回転不能に連結するためのものである。
【００２０】
スプール３は、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、図１に示すように、ロータ２の前部に前後移動自在に装着されている。スプール３は、スプール本体７と、鍔部８と、鍔部固定部材９とで構成されている。スプール本体７は、糸巻胴部４ａとスカート部４ｂとを有している。糸巻胴部４ａは、筒状に形成されており、外周に釣り糸が巻き付けられる。スカート部４ｂは、糸巻胴部４ａの外径より大径に形成され、糸巻胴部４ａの後部に一体成形されている。鍔部８は、糸巻胴部４ａの前部に装着されており、鍔部固定部材９によってスプール本体７に固定されている。
【００２１】
オシレーティング機構６は、図１に示すように、スプール３に連結されたスプール軸１４を前後方向に移動させて、スプール３を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構６は、スプール軸１４の下方に平行に配置された螺軸１５と、螺軸１５に沿って前後方向に移動するスライダ１６と、螺軸１５の下方に配置されたガイド軸１７と、螺軸１５の先端に固定された図示しない中間ギアとを有している。スライダ１６はスプール軸１４に回転不能に装着されており、ガイド軸１７はスプール軸１４に平行に配置されている。
【００２２】
リアドラグ機構４５は、スプール３にドラグ力を作用させるための機構である。このリアドラグ機構４５は、図３に示すように、円筒状のブッシュ１８と、複数の摩擦プレート１９ａ，２０ａからなる第１および第２摩擦係合部１９，２０と、第１摩擦係合部１９の摩擦プレート１９ａを押圧するための押圧用コイルばね２１および第１押圧部材２２と、第２摩擦係合部２０の摩擦プレート２０ａを押圧する第２押圧部材２５とから構成されている。
【００２３】
ブッシュ１８は、円筒状に形成されており、スプール軸１４後部の外周に嵌め込まれている。このブッシュ１８に対して、スプール軸１４は回動不能かつ摺動自在になっている。ブッシュ１８後部の外周面上には第１フランジ部２３が、ブッシュ１８前部の外周面上には第２フランジ部２４が、それぞれ設けられている。そして、第１および第２フランジ部２３，２４に、第１および第２摩擦係合部１９，２０の摩擦プレート１９ａ，２０ａがそれぞれ配置される。第１摩擦係合部１９の後部には、押圧用コイルばね２１が配置されている。そして、押圧用コイルばね２１の後部には、第１押圧部材２２が直列に連結される。この第１押圧部材２２の前部２２ａは、円筒状に形成されており、外周面に第１雄ねじ部２２ｂが設けられている。また、第１押圧部材の後部２２ｃは、前部より小径の有底筒状に形成されており、外周面が互いに平行に面取りされている。
【００２４】
第１押圧部材２２は、第１雄ねじ部２２ｂにおいて、つまみ装着部５２の内周面に形成された第１雌ねじ部５２ａに回転自在に装着される。この状態で第１押圧部材２２が回転すると、第１押圧部材２２は、つまみ装着部５２の内部を回転しながら前後方向に移動して、押圧用コイルばね２１を圧縮したり圧縮解除したりする。第２押圧部材２５は、第２摩擦係合部２０の後部に配置されている。このように構成されるリアドラグ機構４５は、第１ドラグつまみ５０と第２ドラグつまみ５１とによってドラグ力が調節される。
【００２５】
第１ドラグつまみ５０は、図３に示すように、第１つまみ部材５５と、第２つまみ部材５６と、リング部材５７とを有している。第１つまみ部材５５は、たとえば合成樹脂製であり、筒状に形成されている。この第１つまみ部材５５は、第１筒状部５５ａと第２筒状部５５ｂと第３筒状部５５ｃとを有しており、これら第１から第３筒状部５５ａ，５５ｂ，５５ｃは一体に形成されている。
【００２６】
第１筒状部５５ａの内周面には、環状の第２嵌合溝５５ｄが設けられている。この第２嵌合溝５５ｄとつまみ装着部５２の第１嵌合溝５２ｃとに、第１嵌合部材５８ａが配置されている。ここで、第１嵌合部材５８ａには、たとえばＯリングが用いられている。第２筒状部５５ｂは、第１筒状部５５ａの後端に一体に形成されており、外径が第１筒状部５５ａの外径より小径になっている。第３筒状部５５ｃは、第２筒状部５５ｂの後端に一体に形成されており、外径が第２筒状部５５ｂの外径より小径になっている。また、第３筒状部５５ｃの外周面には第２雄ねじ部５５ｅが設けられている。なお、第３筒状部５５ｃの後端面にはワッシャ５５ｆを当接させることで、第３筒状部５５ｃの後端部が補強されている。このワッシャ５５ｆの後部には、つまみ装着部５２に形成された第３嵌合溝５２ｄに第２嵌合部材５８ｂが配置されている。ここで、第２嵌合部材５８ｂには、たとえばＣ型止め輪が用いられている。
【００２７】
このような第１つまみ部材５５は、第１嵌合部材５８ａによって、つまみ装着部５２に対して前方への移動が規制されている。そして、第１つまみ部材５５の後部を、ワッシャ５５ｆを介して、第２嵌合部材５８ｂによって位置決めしている。これにより、第１つまみ部材５５は、つまみ装着部５２に軸方向移動不能かつ回転自在に装着される。
【００２８】
第２つまみ部材５６は、たとえば合成樹脂製であり、有底筒状に形成されている。第２つまみ部材５６の底部には、第１および第２嵌合部５６ｅ，５６ｆが設けられている。第１嵌合部５６ｅは、中央部で長円凹状に形成されている。この第１嵌合部５６ｅに、外周面が互いに平行に面取りされた第１押圧部材の後部２２ｃを嵌合させている。このとき、第１押圧部材の後部２２ｃは、第１嵌合部５６ｅ内において回転不能かつ前後方向に摺動自在になっている。第２嵌合部５６ｆは、第２つまみ部材５６の底部外周に円環凹状に形成されている。この第２嵌合部５６ｆに、後述する音出し部材６１が嵌合される。
【００２９】
第２つまみ部材５６の内周側面には、環状の係止溝５６ｂと第２雌ねじ部５６ｄとが設けられている。係止溝５６ｂは、第２つまみ部材５６の底部側で、後述する音出し部材６１の外径より大径に形成されている。第２雌ねじ部５６ｄは、第２つまみ部材５６の開口側に形成されている。この第２雌ねじ部５６ｄを第１つまみ部材５５の第２雄ねじ部５５ｅに螺合させることで、第２つまみ部材５６は第１つまみ部材５５に回転不能に連結される。リング部材５７は、たとえばアルミニュウム製であり、リング状に形成されている。このリング部材５７は、内周面が第２筒状部５５ｂの外周面に接するように配置され、第１つまみ部材５５と第２つまみ部材５６との間で挟持されている。
【００３０】
第２ドラグつまみ５１は、図４に示すように、円筒状に形成される円筒部５１ａと、円筒部５１ａの外周面上で径方向に突出して一体に形成されるレバー部５１ｂとを有している。この第２ドラグつまみ５１は、円筒部５１ａの内周面において、つまみ装着部５２の外周面に回転自在に装着される。円筒部５１ａの前端部には、第２ドラグつまみ５１の動作を第２押圧部材２５に伝達するための係合部材５９が装着されている。この係合部材５９を介して、第２ドラグつまみ５１は第２押圧部材２５に連結される。
【００３１】
ここで、第２ドラグつまみ５１では、第１部品本体５１ｃと、第２部品本体５１ｄと、めっき層５１ｅとでそれぞれ異なる材質が用いられている。たとえば、第１部品本体５１ｃは合成樹脂製になっている。そして、第１部品本体５１ｃの表層側に設けられた第２部品本体５１ｄはＡＢＳ樹脂製になっており、めっき層５１ｅは第２部品本体５１ｄの表層側でめっき処理されている。このように異なった材質で第２ドラグつまみ５１を構成することで、めっき処理をするにあたって、偏肉によるヒケマークを防止することができる。
【００３２】
リアドラグ発音機構６０は、図２および図５に示すように、つまみ装着部５２と第２つまみ部材５６との間に配置され、つまみ装着部５２と第１ドラグつまみ５０との相対回転により発音するようになっている。このリアドラグ発音機構６０は、音出し部材６１と、抜け止め部材６２と、装着凹部６３と、音出しピン６４と、付勢手段６５とを備えている。
【００３３】
音出し部材６１は、係止溝５６ｂより小径に形成されており、リング状に形成される円盤部６１ａと、円盤部６１ａの一面に回転方向に間隔を隔てて配置された複数の音出し凹部６１ｂと、円盤部６１ａの他面に一体に形成された係合部６１ｃとを有している。この音出し部材６１では、円盤部６１ａが第２つまみ部材５６の第２嵌合部５６ｆに嵌合される。このとき、音出し部材６１は、第２つまみ部材５６に対して回転自在になっている。係合部６１ｃは、つまみ装着部５２の係合凹部５２ｂに向けて突出して形成されている。この係合部６１ｃが、つまみ装着部５２の後端面に形成された係合凹部５２ｂに嵌合可能に装着される。抜け止め部材６２は、音出し部材６１の脱落防止のために設けられている。この抜け止め部材６２は、たとえばＣ型止め輪となっており、係止溝５６ｂに配置される。Ｃ型止め輪の内径は、円盤部６１ａの外径より小さく形成されている。装着凹部６３は、複数の音出し凹部６１ｂの少なくとも一つに対向する位置で、第２つまみ部材５６の底部に形成されている。
【００３４】
音出しピン６４は、装着凹部６３に進退自在に装着されており、音出し凹部６１ｂに係合している。音出しピン６４は、頭部６４ａと、頭部６４ａに連結された受け部６４ｂと、受け部６４ｂに連結された軸部６４ｃとを有している。頭部６４ａは先端が滑らかな凸状に形成されている。この頭部６４ａの先端が、音出し凹部６１ｂに衝突を繰り返すことでクリック音を発する。受け部６４ｂは、頭部６４ａより大径かつ装着凹部の内径より小径に形成されている。軸部６４ｃは、受け部６４ｂより小径に形成された軸状の部分であり、外周に付勢手段６５を配置できるようになっている。このように、軸部６４ｃが受け部６４ｂより小径に形成されることで、受け部６４ｂと軸部６４ｃとの段差部分に付勢手段６５の先端が当接可能となっている。
【００３５】
付勢手段６５は、たとえばコイルばねとなっており、音出しピン６４の軸部６４ｃの外周側に配置される。このとき、付勢手段６５の基端部は装着凹部６３の底部に装着されており、付勢手段６５の先端部は受け部６４ｂと軸部６４ｃとの段差部分に当接可能に装着されている。この付勢手段６５は、圧縮状態で装着凹部６３に収納され、音出しピン６４を音出し凹部６１ｂ側に付勢している。
【００３６】
〔スピニングリールの動作〕
以上に示したスピニングリールを使用する場合、糸を繰り出すときには、ベールを糸開放側に倒す。そして、釣り竿をキャスティングすると、スプール３から釣り糸が繰り出される。糸巻き取るときには、ベールを糸巻取側に戻す。この状態でハンドルを糸巻取方向に回転させると、この回転力がハンドル軸及びマスターギアを介してピニオンギアに伝達される。そして、ピニオンギアに伝達された回転力が、ピニオンギアの前部においてロータを回転させる。一方で、ピニオンギアに伝達された回転力は、ピニオンギアに噛み合う中間ギア（図示しない）を介して螺軸も同時に回転させる。このとき、螺軸の螺旋溝に噛み合うスライダがガイド軸に案内され前後方向に移動する。スライダが移動すると、スライダとともにスプール軸１４とスプール３とが前後方向に往復移動する。こうしたロータの回転とスプールの前後移動とによって、ベールおよびラインローラから案内された釣り糸が、スプール３の外周に前後方向に均一に巻き取られる。このように動作するスピニングリールを使用するとき、魚がかかって魚が所定のドラグ力を越える力で釣り糸を引き込むと、スプール軸１４とスプール３とが相対回転してリアドラグ機構４５が作動する。ここで、リアドラグ機構４５では、第１ドラグつまみ５０と第２ドラグつまみ５１とを操作することで、スプール３に対するドラグ力が所定の値に設定される。
【００３７】
第１ドラグつまみ５０を締め付けると、第２つまみ部材５６の第１嵌合部５６ｅに嵌合させた第１押圧部材２２が回転しながら前方へと移動し、第１押圧部材２２に連結された押圧用コイルばね２１が押し込まれる。すると、第１摩擦係合部１９の複数の摩擦プレート１９ａ面が互いに接近し、ブッシュ１８の第１フランジ部２３が複数の摩擦プレート１９ａによって挟持される。このようにブッシュ１８の第１フランジ部２３が摩擦プレート１９ａによって挟持されることによって、ブッシュ１８に対して回動不能なスプール軸１４も回転しにくくなり、スプール３に作用するドラグ力は強くなる。一方で、第１ドラグつまみ５０を弛めると、第１押圧部材２２は回転しながら後方へと移動し、押圧用コイルばね２１の押し込まれた状態が徐々に解除される。すると、摩擦プレート１９ａに挟持された第１フランジ部２３の押圧が解除されて、ブッシュ１８に対して回動不能なスプール軸１４は回転しやすくなり、スプール３に作用するドラグ力は弱くなる。
【００３８】
第２ドラグつまみ５１のレバー部５１ｂをつまんで、第２ドラグつまみ５１を締め付けると、係合部材５９を介して第２押圧部材２５が第２摩擦係合部２０を押圧する。すると、第２摩擦係合部２０の複数の摩擦プレート２０ａ面が互いに接近し、ブッシュ１８の第２フランジ部２４が摩擦プレート２０ａによって挟持される。このようにブッシュ１８の第２フランジ部２４が摩擦プレート２０ａによって挟持されることによって、ブッシュ１８に対して回動不能なスプール軸１４も回転しにくくなり、スプール３に対するドラグ力は強くなる。一方で、第２ドラグつまみ５１を弛めると、第２押圧部材２５によって、第２摩擦係合部２０の押圧状態が徐々に解除される。すると、ブッシュ１８に対して回動不能なスプール軸１４は回転しやすくなり、スプール３のドラグ力は弱くなる。
【００３９】
〔リアドラグ発音機構の組み立ておよび動作〕
リアドラグ発音機構６０を組み立てるためには、まず、第２つまみ部材５６の装着凹部６３に、音出しピン６４と付勢手段６５とを配置する。そして、音出しピン６４の頭部６４ａを音出し部材６１の音出し凹部６１ｂに当接させた状態で、音出し部材６１を第２つまみ部材５６に装着する。次に、抜け止め部材６２を第２つまみ部材５６に形成された係止溝５６ｂに装着して、音出し部材６１を抜け止めする。ここで、第１つまみ部材５５にリング部材５７を配置した後、第１つまみ部材５５の第２嵌合溝５５ｄを、つまみ装着部５２に配置された第１嵌合部材５８ａに当接させる。そして、第１つまみ部材５５の後端面にワッシャ５５ｆを配置する。このワッシャ５５ｆの後部で第２嵌合部材５８ｂをつまみ装着部５２の第３嵌合溝５２ｄに装着して、第１つまみ部材５５をつまみ装着部５２に位置決めする。この状態で、第１つまみ部材５５の第２雄ねじ部５５ｅに、第２つまみ部材５６の第２雌ねじ部５６ｄを螺合させて、第１つまみ部材５５と第２つまみ部材５６とを回転不能に連結する。このとき、音出し部材６１の係合部６１ｃをつまみ装着部５２の係合凹部５２ｂに嵌合させて、音出し部材６１とつまみ装着部５２とを回転不能に連結する。このようにして、つまみ装着部５２と第２つまみ部材５６との間にリアドラグ発音機構６０を配置することができ、第１ドラグつまみ５０がつまみ装着部５２に回転自在に装着される。
【００４０】
この第１ドラグつまみ５０を回転させると、第１ドラグつまみ５０とつまみ装着部５２とは相対回転する。つまり、第１つまみ部材５５に回転不能に連結した第２つまみ部材５６と、つまみ装着部５２に回転不能に装着した音出し部材６１とが相対回転する。すると、第２つまみ部材５６の装着凹部６３に配置した音出しピン６４が、付勢手段６５によって付勢された状態で、音出し部材６１に形成された複数の音出し凹部６１ｂに衝突を繰り返してクリック音を発する。
【００４１】
従来のリアドラグ発音機構６０では、音出し片を用いて音出ししていたので、第１ドラグつまみ５０を回転させたときに歯切れの良いクリック音を得にくかった。そこで、音出しピン６４と付勢手段６５とを第２つまみ部材５６に装着して、歯切れの良いクリック音を得ようとすると、第２つまみ部材５６をつまみ装着部５２に装着するときの姿勢によっては、音出しピン６４や付勢手段６５が第２つまみ部材５６から抜け落ちてしまうおそれがあった。
【００４２】
本実施形態では、第２つまみ部材５６の装着凹部６３に装着された音出しピン６４を、付勢手段６５によって音出し部材６１の音出し凹部６１ｂに係合させているので、第１ドラグつまみ５０を回転させたときに歯切れの良いクリック音を得ることができる。また、音出しピン６４を音出し部材６１の音出し凹部６１ｂに係合させた状態で音出し部材６１を第２つまみ部材５６に装着して、抜け止め部材６２で音出し部材６１を抜け止めしているので、第２つまみ部材５６をどのような姿勢でつまみ装着部５２に装着しようとしても、音出し部材６１や付勢手段６５が第２つまみ部材５６から抜け落ちにくい。さらに、第２つまみ部材５６をつまみ装着部５２から取り外そうとしても、抜け止め部材６２によって抜け止めされた音出し部材６１が、第２つまみ部材５６からの音出しピン６４の抜け出しを規制するので、音出しピン６４は第２つまみ部材５６から抜け落ちにくい。
【００４３】
なお、第１ドラグつまみ５０において、第２つまみ部材５６を第１つまみ部材５５に連結させるようにしたことで、リアドラグ発音機構６０を第２つまみ部材５６に配置した後、第２つまみ部材５６をリアドラグ発音機構６０とともに、第１つまみ部材５５に装着したり、第１つまみ部材５５から取り外したりすることが容易になる。また、第１つまみ部材５５と第２つまみ部材５６との間にリング部材５７を設置したことで、第１ドラグつまみ５０の意匠性を向上することができる。
【００４４】
〔他の実施形態〕
（ａ）前記実施形態では、第２つまみ部材５６の係止溝５６ｂに抜け止め部材６２を設置した場合の例を示したが、抜け止め部材６２の設置方法は、前記実施形態に限定されず、音出し部材６１を抜け止めすることができれば、どのようなものでも良い。たとえば、第２つまみ部材５６に係止溝５６ｂを形成しないで、抜け止め部材６２をつまみ部材の内周面で径方向に向けて付勢可能に装着して、音出し部材６１を抜け止めしても良い。
【００４５】
（ｂ）前記実施形態では、第１つまみ部材５５の第１筒状部５５ａ内周面に第２嵌合溝５５ｄを設置した場合の例を示したが、第２嵌合溝５５ｄの設置位置は、前記実施形態に限定されず、第１つまみ部材５５の内周面であれば、どの位置でもよい。
【００４６】
【発明の効果】
本発明によれば、スピニングリールのリアドラグ発音機構において、つまみ部材の装着凹部に装着された音出しピンを、付勢手段によって音出し部材の音出し凹部に係合させているので、つまみ部材を回転させたときに歯切れの良いクリック音を得ることができる。また、音出しピンを音出し部材の音出し凹部に係合させた状態で音出し部材をつまみ部材に装着して、抜け止め部材で音出し部材を抜け止めしているので、つまみ部材をどのような姿勢でつまみ装着部に装着しようとしても、音出し部材や付勢手段がつまみ部材から抜け落ちにくい。さらに、つまみ部材をつまみ装着部から取り外そうとしても、抜け止め部材によって抜け止めされた音出し部材が、つまみ部材からの音出しピンの抜け出しを規制するので、音出しピンはつまみ部材から抜け落ちにくい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態によるスピニングリールの斜視図。
【図２】前記スピニングリールのつまみ装着部の模式図および第１ドラグつまみの断面図。
【図３】前記スピニングリール後部の拡大断面図。
【図４】前記スピニングリールの第２ドラグつまみの拡大断面図。
【図５】前記スピニングリールに設置されたリアドラグ発音機構の拡大断面図。
【符号の説明】
５０第１ドラグつまみ
５１第２ドラグつまみ
５１ａ円筒部
５１ｂレバー部
５２つまみ装着部
５２ａ第１雌ねじ部
５２ｂ係合凹部
５２ｃ第１嵌合溝
５２ｄ第３嵌合溝
５２ｄ係合面
５５第１つまみ部材
５５ａ第１筒状部
５５ｂ第２筒状部
５５ｃ第３筒状部
５５ｄ第２嵌合溝
５５ｆワッシャ
５５ｅ第２雄ねじ部
５６第２つまみ部材
５６ｂ係止溝
５６ｃ第１凹部
５６ｄ第２雌ねじ部
５６ｅ第１嵌合部
５６ｆ第２嵌合部
５７リング部材
５８ａ第１嵌合部材
５８ｂ第２嵌合部材
６０リアドラグ発音機構
６１音出し部材
６１ａ円盤部
６１ｂ音出し凹部
６１ｃ係合部
６２抜け止め部材
６３装着凹部
６４音出しピン
６４ａ頭部
６４ｂ受け部
６４ｃ軸部
６５付勢手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is arranged between a rear drag sound generation mechanism, in particular, a cylindrical knob mounting portion provided at a rear portion of a spinning reel and a bottomed cylindrical knob member rotatably mounted on the knob mounting portion. The present invention relates to a spinning drag rear drag sounding mechanism that generates sound by relative rotation of a knob mounting portion and a knob member.
[0002]
[Prior art]
In a conventional spinning reel, a rear drag sound generation mechanism is arranged between a cylindrical knob mounting portion provided at the rear of the reel body of the spinning reel and a bottomed cylindrical knob member rotatably mounted on the knob mounting portion. There is something that was done. In this type of sound generation mechanism, a sound output piece is mounted on the reel body. The sound emitting piece is formed in an approximately L shape and has an upward portion and a lateral portion. The sound emitting piece is mounted on the upper rear end wall of the reel body at the upward portion. At this time, the horizontal portion of the sound emitting piece is arranged along the upper surface of the knob mounting portion at the rear of the reel body. And the front-end | tip of a horizontal part is engaged with the unevenness | corrugation provided in the internal peripheral surface of the knob member. As a result, when the knob member is rotated relative to the knob mounting portion, the tip of the lateral portion repeats a collision with the unevenness of the knob member and generates a sound. (For example, see Patent Document 1)
[0003]
[Patent Document 1]
Reality 2-5739 (Figs. 1 and 2)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional spinning reel rear drag sound generation mechanism, when the knob member is rotated, if the sound is generated by the sound emitting piece engaged with the unevenness of the knob member, it is difficult to obtain a crisp click sound. Therefore, in order to obtain a crisp click sound, it is conceivable to attach the sound output pin and the urging means used in the front drag sounding mechanism to the knob member. At this time, depending on the posture when the knob member is mounted on the knob mounting portion, the sound output pin and the urging means may fall off the knob member. For example, in a posture in which the bottom portion of the knob member is down, if the knob member is mounted on the knob mounting portion from below the knob mounting portion, the sound output pin and the urging means arranged on the knob member are unlikely to fall off. However, if the bottom of the knob member is not taken downward, the sound output pin and the biasing means may fall off. Further, if the knob member is to be removed from the knob mounting part for maintenance or the like, the sound output pin may fall out of the knob mounting part by the urging force of the urging means.
[0005]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a crisp click sound in a spinning reel rear drag sound generation mechanism, and to make it difficult to drop out a sound output pin when a knob member is attached or detached.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
A spinning reel rear drag sound generation mechanism according to a first aspect of the present invention is a spinning reel rear drag sound generation mechanism that generates sound by relative rotation between a knob mounting portion and a knob member, and includes a sound output member, a retaining member, a mounting recess, A take-out pin and an urging means are provided. The sound output member includes a disk portion formed in a ring shape, a plurality of sound output recesses disposed on one surface of the disk portion at intervals in the rotation direction, and a knob mounting portion integrally formed on the other surface of the disk portion. And an engaging portion that is non-rotatably mounted. The retaining member is provided to prevent the sound emitting member from falling off. The mounting recess is formed at the bottom of the knob member at a position facing at least one of the plurality of sound output recesses. The sound output pin is attached to the mounting recess so as to be freely advanced and retracted, and is engaged with the sound output recess. The biasing means is disposed in the mounting recess and biases the sound output pin toward the sound output recess.
[0007]
This spinning reel rear drag sound generation mechanism is arranged between a cylindrical knob mounting part provided at the rear part of the spinning reel reel body and a bottomed cylindrical knob member rotatably mounted on the knob mounting part. The The sound output pin and the urging means are mounted in a mounting recess formed at the bottom of the knob member. The sound emitting member is rotatably attached to the bottom of the knob member. At this time, the urging means urges the sound output pin toward the sound output recess of the sound output member, and engages the sound output pin with the sound output recess. In this state, in order to prevent the sound output member from falling off, the retaining member is disposed on the knob member. Then, the engaging portion formed on the sound emitting member is mounted on the knob mounting portion so as not to rotate.
[0008]
Here, since the sound output pin mounted in the mounting recess of the knob member is engaged with the sound output recess of the sound output member by the biasing means, a crisp click sound is generated when the knob member is rotated. Obtainable. In addition, the sound output member is attached to the knob member with the sound output pin engaged with the sound output recess of the sound output member, and the sound output member is retained by the retaining member. Even if it is intended to be mounted on the knob mounting portion in such a posture, the sound output member and the biasing means are unlikely to come off the knob member. Furthermore, even if it is attempted to remove the knob member from the knob mounting portion, the sound output member that is prevented from being removed by the retaining member regulates the removal of the sound output pin from the knob member. Hateful.
[0009]
A spinning reel rear drag sound generation mechanism according to a second aspect of the present invention is the spinning reel rear drag sound generation mechanism according to the first aspect of the present invention, wherein the sound output pin is formed with a convex head having a smooth tip and a head. A receiving portion having a larger diameter and a shaft portion formed continuously to the receiving portion and having a smaller diameter than the receiving portion. In this case, the biasing means is disposed on the outer peripheral side of the shaft portion, and one end of the biasing means is brought into contact with the receiving portion at the bottom and the other end. As a result, the sound output pin is biased toward the sound output recess. Since the head of the sound output pin is smaller in diameter than the receiving portion, the interval between the sound output recesses can be reduced, and a fine click sound with a short sounding interval can be generated.
[0010]
A spinning reel rear drag sound generation mechanism according to a third aspect of the present invention is the spinning reel rear drag sound generation mechanism according to the first or second aspect, wherein the retaining member is attached to the inner peripheral surface of the knob member so as to be urged in the radial direction. ing. In this case, since the retaining member is attached to the inner peripheral surface of the knob member so as to be biased in the radial direction, the retaining member can be easily attached to the inner peripheral surface of the knob member. With this retaining member, it is possible to regulate the removal of the sound producing member from the knob member.
[0011]
A spinning reel rear drag sound generation mechanism according to a fourth aspect of the present invention is the spinning reel rear drag sound generation mechanism according to any one of the first to third aspects, wherein the inner circumferential surface of the knob member is an annular ring having a diameter larger than the outer diameter of the sound output member. A locking groove is formed, and a retaining member is attached to the locking groove. In this case, since the locking groove is formed on the inner peripheral surface of the knob member and the retaining member is mounted on the locking groove, the retaining member can be easily positioned and mounted on the knob member. With this retaining member, it is possible to reliably restrict the sounding member from coming out of the knob member.
[0012]
A spinning reel rear drag sound generation mechanism according to a fifth aspect of the present invention is the spinning reel rear drag sound generation mechanism according to any one of the first to fourth aspects, wherein the retaining member is a C-type retaining ring, and the inner diameter of the C-type retaining ring is It is smaller than the outer diameter of the sound output member. In this case, since the retaining member is a C-shaped retaining ring, the retaining member can be easily attached to the knob member. Further, since the inner diameter of the C-type retaining ring is smaller than the outer diameter of the sound producing member, the sound producing member does not come out of the knob member.
[0013]
A spinning reel rear drag sound generation mechanism according to a sixth aspect of the present invention is the spinning reel rear drag sound generation mechanism according to any one of the first to fifth aspects, wherein a plurality of engagement recesses are spaced apart in the circumferential direction on the rear end surface of the knob mounting portion. The engaging portion has a plurality of convex portions protruding toward the engaging concave portion. Moreover, the convex part is attached to the engaging concave part so as to be fitted. In this case, since the engaging recess formed in the knob mounting portion and the convex portion of the engaging portion formed in the sound output member are mounted so as to be fitted, the sound output member can be easily positioned on the knob mounting portion. And can be mounted non-rotatably.
[0014]
The spinning reel rear drag sound generation mechanism according to a seventh aspect of the present invention is the spinning reel rear drag sound generation mechanism according to any one of the first to sixth aspects, wherein the biasing means is a coil spring disposed on the outer peripheral side of the sound output pin. . In this case, a coil spring is disposed on the outer peripheral side of the sound output pin, and one end of the coil spring is brought into contact with the bottom of the mounting recess while the coil spring is compressed. With this coil spring, the sound output pin is urged toward the sound output recess of the sound output member and engaged with the sound output recess. When such an urging means is used, rattling of the sound output pin in the mounting recess can be reduced by the coil spring, and the sound output pin can be easily engaged with the sound output recess.
[0015]
The spinning reel rear drag sound generation mechanism according to the eighth aspect of the present invention is the spinning reel rear drag sound generation mechanism according to the seventh aspect, wherein the end of the coil spring is locked to the bottom of the mounting recess. In this case, since the end of the coil spring is locked to the bottom of the mounting recess, the coil spring itself is unlikely to fall out of the mounting recess due to the biasing force of the coil spring.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[Configuration of spinning reel]
FIG. 1 shows a spinning reel according to an embodiment of the present invention.
As shown in FIG. 1, the spinning reel mainly includes a reel body 1 that rotatably supports a handle 10, a rotor 2, a spool 3, a first drag knob 50, and a second drag knob 51. Yes.
[0017]
The reel body 1 has a reel body 1a and a hook mounting leg 1b extending upward from the reel body 1a. A storage space is formed inside the reel body 1a. In this storage space, there are provided a rotor drive mechanism 5 for rotating the rotor 2 in conjunction with the rotation of the handle 10 and an oscillating mechanism 6 for moving the spool 3 back and forth to wind up the fishing line uniformly. . A knob mounting portion 52 is integrally formed in a cylindrical shape at the rear portion of the reel body 1a. As shown in FIG. 2, the knob mounting portion 52 is formed with a first female screw portion 52 a on the rear inner peripheral surface. A plurality of engaging recesses 52b are provided on the rear end surface of the knob mounting portion 52 at a predetermined interval in the circumferential direction. Furthermore, annular first and third fitting grooves 52 c and 52 d are formed on the outer peripheral surface of the knob mounting portion 52.
[0018]
As shown in FIG. 1, the rotor 2 is rotatably supported at the front portion of the reel body 1. The rotor 2 includes a rotor cylindrical portion 30, a first rotor arm 31, and a second rotor arm 32. The first and second rotor arms 31 and 32 are provided on the side of the rotor cylindrical portion 30 so as to face each other. The rotor cylindrical portion 30 and the first and second rotor arms 31 and 32 are made of, for example, an aluminum alloy and are integrally formed. The first and second rotor arms 31 and 32 are connected on the circumferential surface of the rotor cylindrical portion 30 so as to expand in the circumferential direction. And it protrudes outward from the rotor cylindrical portion 30 and extends forward while curving. The first rotor arm 31 has a first bail support member 40 swingably mounted at the tip. A line roller 41 for guiding the fishing line to the spool 3 is attached to the tip of the first bail support member 40. The second rotor arm 32 has a second bail support member 42 attached to the tip thereof so as to be swingable. Between the line roller 41 and the second bail support member 42, a bail 43 having a shape obtained by curving a wire in a substantially U shape is fixed. In this manner, the first bail support member 40, the second bail support member 42, the line roller 41, and the bail 43 constitute the bail arm 44 that guides the fishing line to the spool 3. The bail arm 44 is swingable between a yarn guiding posture shown in FIG. 1 and a yarn releasing posture reversed therefrom.
[0019]
As shown in FIG. 1, the rotor drive mechanism 5 includes a face gear 11 that rotates together with a handle shaft 10 a to which a handle 10 is coupled, and a pinion gear 12 that meshes with the face gear 11. The pinion gear 12 is formed in a cylindrical shape, and a front portion thereof extends through the center portion of the rotor 2 to the spool 3 side. The pinion gear 12 has an axially intermediate portion and a rear end portion rotatably supported on the reel body 1 via bearings 14a and 14b, respectively. The spool shaft 14 passes through the center portion of the pinion gear 12 so as to be slidable in the front-rear direction along the rotation axis. A chamfered portion 13 that is chamfered in parallel with a predetermined length is formed at the front portion of the pinion gear 12. This chamfer 13 is for connecting the rotor 2 to the pinion gear 12 in a non-rotatable manner.
[0020]
The spool 3 winds fishing line around the outer peripheral surface, and is attached to the front portion of the rotor 2 so as to be movable back and forth as shown in FIG. The spool 3 includes a spool body 7, a flange portion 8, and a flange portion fixing member 9. The spool body 7 has a bobbin trunk 4a and a skirt 4b. The bobbin trunk 4a is formed in a cylindrical shape, and a fishing line is wound around the outer periphery. The skirt portion 4b is formed to have a larger diameter than the outer diameter of the bobbin trunk 4a, and is integrally formed at the rear part of the bobbin trunk 4a. The collar portion 8 is attached to the front portion of the bobbin trunk 4 a and is fixed to the spool body 7 by a collar fixing member 9.
[0021]
As shown in FIG. 1, the oscillating mechanism 6 is a mechanism for moving the spool 3 in the same direction by moving the spool shaft 14 connected to the spool 3 in the front-rear direction. The oscillating mechanism 6 includes a screw shaft 15 disposed in parallel below the spool shaft 14, a slider 16 that moves in the front-rear direction along the screw shaft 15, and a guide shaft 17 disposed below the screw shaft 15. And an intermediate gear (not shown) fixed to the tip of the screw shaft 15. The slider 16 is non-rotatably mounted on the spool shaft 14, and the guide shaft 17 is disposed in parallel to the spool shaft 14.
[0022]
The rear drag mechanism 45 is a mechanism for applying a drag force to the spool 3. As shown in FIG. 3, the rear drag mechanism 45 includes a cylindrical bush 18, first and second friction engagement portions 19 and 20 including a plurality of friction plates 19 a and 20 a, and a first friction engagement portion 19. The pressing coil spring 21 and the first pressing member 22 for pressing the friction plate 19a, and the second pressing member 25 for pressing the friction plate 20a of the second friction engagement portion 20 are configured.
[0023]
The bush 18 is formed in a cylindrical shape and is fitted on the outer periphery of the rear portion of the spool shaft 14. The spool shaft 14 is non-rotatable and slidable with respect to the bush 18. A first flange portion 23 is provided on the outer peripheral surface of the rear portion of the bush 18, and a second flange portion 24 is provided on the outer peripheral surface of the front portion of the bush 18. The friction plates 19a and 20a of the first and second friction engagement portions 19 and 20 are disposed on the first and second flange portions 23 and 24, respectively. A pressing coil spring 21 is disposed at the rear portion of the first friction engagement portion 19. A first pressing member 22 is connected in series to the rear portion of the pressing coil spring 21. The front portion 22a of the first pressing member 22 is formed in a cylindrical shape, and a first male screw portion 22b is provided on the outer peripheral surface. The rear portion 22c of the first pressing member is formed in a bottomed cylindrical shape having a smaller diameter than the front portion, and the outer peripheral surfaces are chamfered in parallel to each other.
[0024]
The first pressing member 22 is rotatably mounted on a first female screw portion 52a formed on the inner peripheral surface of the knob mounting portion 52 in the first male screw portion 22b. When the first pressing member 22 rotates in this state, the first pressing member 22 moves in the front-rear direction while rotating inside the knob mounting portion 52 to compress or release the pressing coil spring 21. . The second pressing member 25 is disposed at the rear portion of the second friction engagement portion 20. In the rear drag mechanism 45 configured as described above, the drag force is adjusted by the first drag knob 50 and the second drag knob 51.
[0025]
As shown in FIG. 3, the first drag knob 50 includes a first knob member 55, a second knob member 56, and a ring member 57. The first knob member 55 is made of, for example, synthetic resin and is formed in a cylindrical shape. The first knob member 55 includes a first cylindrical portion 55a, a second cylindrical portion 55b, and a third cylindrical portion 55c. The first to third cylindrical portions 55a, 55b, and 55c are It is integrally formed.
[0026]
An annular second fitting groove 55d is provided on the inner peripheral surface of the first cylindrical portion 55a. A first fitting member 58 a is disposed in the second fitting groove 55 d and the first fitting groove 52 c of the knob mounting portion 52. Here, for example, an O-ring is used for the first fitting member 58a. The second cylindrical portion 55b is formed integrally with the rear end of the first cylindrical portion 55a, and has an outer diameter smaller than the outer diameter of the first cylindrical portion 55a. The third cylindrical portion 55c is formed integrally with the rear end of the second cylindrical portion 55b, and has an outer diameter smaller than the outer diameter of the second cylindrical portion 55b. Further, a second male screw portion 55e is provided on the outer peripheral surface of the third cylindrical portion 55c. Note that the rear end portion of the third cylindrical portion 55c is reinforced by bringing the washer 55f into contact with the rear end surface of the third cylindrical portion 55c. A second fitting member 58b is disposed in a third fitting groove 52d formed in the knob mounting portion 52 at the rear portion of the washer 55f. Here, for example, a C-type retaining ring is used for the second fitting member 58b.
[0027]
The first knob member 55 is restricted from moving forward relative to the knob mounting portion 52 by the first fitting member 58a. And the rear part of the 1st knob member 55 is positioned by the 2nd fitting member 58b via the washer 55f. As a result, the first knob member 55 is attached to the knob attachment portion 52 so as not to be axially movable and rotatable.
[0028]
The second knob member 56 is made of, for example, a synthetic resin and has a bottomed cylindrical shape. First and second fitting portions 56e and 56f are provided at the bottom of the second knob member 56. The 1st fitting part 56e is formed in the ellipse concave shape in the center part. A rear portion 22c of the first pressing member whose outer peripheral surfaces are chamfered in parallel with each other is fitted to the first fitting portion 56e. At this time, the rear portion 22c of the first pressing member is not rotatable in the first fitting portion 56e and is slidable in the front-rear direction. The second fitting portion 56 f is formed in an annular concave shape on the outer periphery of the bottom portion of the second knob member 56. A sound output member 61, which will be described later, is fitted to the second fitting portion 56f.
[0029]
On the inner peripheral side surface of the second knob member 56, an annular locking groove 56b and a second female screw portion 56d are provided. The locking groove 56 b is formed on the bottom side of the second knob member 56 so as to have a larger diameter than the outer diameter of the sound output member 61 described later. The second female screw portion 56 d is formed on the opening side of the second knob member 56. By screwing the second female screw portion 56d into the second male screw portion 55e of the first knob member 55, the second knob member 56 is non-rotatably connected to the first knob member 55. The ring member 57 is made of aluminum, for example, and is formed in a ring shape. The ring member 57 is disposed so that the inner peripheral surface thereof is in contact with the outer peripheral surface of the second cylindrical portion 55 b, and is sandwiched between the first knob member 55 and the second knob member 56.
[0030]
As shown in FIG. 4, the second drag knob 51 has a cylindrical portion 51a formed in a cylindrical shape, and a lever portion 51b formed integrally with the outer peripheral surface of the cylindrical portion 51a so as to protrude in the radial direction. ing. The second drag knob 51 is rotatably mounted on the outer peripheral surface of the knob mounting portion 52 on the inner peripheral surface of the cylindrical portion 51a. An engaging member 59 for transmitting the operation of the second drag knob 51 to the second pressing member 25 is attached to the front end portion of the cylindrical portion 51a. The second drag knob 51 is connected to the second pressing member 25 through the engaging member 59.
[0031]
Here, in the second drag knob 51, different materials are used for the first component body 51c, the second component body 51d, and the plating layer 51e. For example, the first component body 51c is made of synthetic resin. The second component body 51d provided on the surface layer side of the first component body 51c is made of ABS resin, and the plating layer 51e is plated on the surface layer side of the second component body 51d. By configuring the second drag knob 51 with different materials in this way, sink marks due to uneven thickness can be prevented in performing the plating process.
[0032]
As shown in FIGS. 2 and 5, the rear drag sound generation mechanism 60 is disposed between the knob mounting portion 52 and the second knob member 56, and generates sound by relative rotation between the knob mounting portion 52 and the first drag knob 50. It is like that. The rear drag sound generation mechanism 60 includes a sound output member 61, a retaining member 62, a mounting recess 63, a sound output pin 64, and an urging means 65.
[0033]
The sound output member 61 is formed to have a smaller diameter than the locking groove 56b, and a disk portion 61a formed in a ring shape, and a plurality of sound output recesses disposed on one surface of the disk portion 61a with an interval in the rotational direction. 61b and the engaging part 61c integrally formed in the other surface of the disk part 61a. In the sound producing member 61, the disc part 61 a is fitted into the second fitting part 56 f of the second knob member 56. At this time, the sound producing member 61 is rotatable with respect to the second knob member 56. The engaging portion 61 c is formed to project toward the engaging recess 52 b of the knob mounting portion 52. The engaging portion 61c is mounted so as to be able to fit into an engaging recess 52b formed on the rear end surface of the knob mounting portion 52. The retaining member 62 is provided to prevent the sound producing member 61 from falling off. The retaining member 62 is, for example, a C-shaped retaining ring, and is disposed in the retaining groove 56b. The inner diameter of the C-type retaining ring is formed smaller than the outer diameter of the disk portion 61a. The mounting recess 63 is formed on the bottom of the second knob member 56 at a position facing at least one of the plurality of sound output recesses 61b.
[0034]
The sound output pin 64 is mounted in the mounting recess 63 so as to be able to advance and retreat, and engages with the sound output recess 61b. The sound output pin 64 has a head part 64a, a receiving part 64b connected to the head part 64a, and a shaft part 64c connected to the receiving part 64b. The head 64a has a convex shape with a smooth tip. The tip of the head 64a emits a click sound by repeatedly colliding with the sound producing recess 61b. The receiving part 64b is formed to have a larger diameter than the head part 64a and a smaller diameter than the inner diameter of the mounting recess. The shaft portion 64c is a shaft-like portion formed with a smaller diameter than the receiving portion 64b, and the urging means 65 can be disposed on the outer periphery. As described above, the shaft portion 64c is formed to have a smaller diameter than the receiving portion 64b, so that the tip of the urging means 65 can come into contact with the stepped portion between the receiving portion 64b and the shaft portion 64c.
[0035]
The biasing means 65 is, for example, a coil spring, and is arranged on the outer peripheral side of the shaft portion 64c of the sound output pin 64. At this time, the base end portion of the urging means 65 is attached to the bottom of the mounting recess 63, and the tip end portion of the urging means 65 is attached to be able to abut on the stepped portion between the receiving portion 64b and the shaft portion 64c. Yes. The biasing means 65 is housed in the mounting recess 63 in a compressed state, and biases the sound output pin 64 toward the sound output recess 61b.
[0036]
[Operation of spinning reel]
When the spinning reel shown above is used, when feeding the yarn, the veil is tilted to the yarn release side. When the fishing rod is cast, the fishing line is fed out from the spool 3. When winding the yarn, return the bale to the yarn winding side. When the handle is rotated in the yarn winding direction in this state, this rotational force is transmitted to the pinion gear via the handle shaft and the master gear. Then, the rotational force transmitted to the pinion gear rotates the rotor at the front portion of the pinion gear. On the other hand, the rotational force transmitted to the pinion gear simultaneously rotates the screw shaft via an intermediate gear (not shown) that meshes with the pinion gear. At this time, the slider meshing with the spiral groove of the screw shaft is guided by the guide shaft and moves in the front-rear direction. When the slider moves, the spool shaft 14 and the spool 3 reciprocate in the front-rear direction together with the slider. By such rotation of the rotor and forward / backward movement of the spool, the fishing line guided from the bale and the line roller is uniformly wound around the outer periphery of the spool 3 in the front / rear direction. When the spinning reel operating in this way is used, if the fish catches and the fish pulls in the fishing line with a force exceeding a predetermined drag force, the spool shaft 14 and the spool 3 rotate relative to each other, and the rear drag mechanism 45 operates. Here, in the rear drag mechanism 45, the drag force on the spool 3 is set to a predetermined value by operating the first drag knob 50 and the second drag knob 51.
[0037]
When the first drag knob 50 is tightened, the first pressing member 22 fitted to the first fitting portion 56e of the second knob member 56 moves forward while rotating, and is connected to the first pressing member 22. The pressing coil spring 21 is pushed in. Then, the surfaces of the plurality of friction plates 19a of the first friction engagement portion 19 approach each other, and the first flange portion 23 of the bush 18 is sandwiched by the plurality of friction plates 19a. As the first flange portion 23 of the bush 18 is sandwiched between the friction plates 19a in this manner, the spool shaft 14 that cannot rotate with respect to the bush 18 is also difficult to rotate, and the drag force acting on the spool 3 is increased. . On the other hand, when the first drag knob 50 is loosened, the first pressing member 22 moves rearward while rotating, and the state where the pressing coil spring 21 is pressed is gradually released. Then, the pressing of the first flange portion 23 sandwiched between the friction plates 19a is released, and the spool shaft 14 that cannot rotate with respect to the bush 18 is easily rotated, and the drag force acting on the spool 3 is weakened.
[0038]
When the second drag knob 51 is tightened by pinching the lever part 51 b of the second drag knob 51, the second pressing member 25 presses the second friction engagement part 20 via the engagement member 59. Then, the surfaces of the plurality of friction plates 20a of the second friction engagement portion 20 approach each other, and the second flange portion 24 of the bush 18 is sandwiched between the friction plates 20a. As described above, the second flange portion 24 of the bush 18 is sandwiched between the friction plates 20a, so that the spool shaft 14 that cannot rotate with respect to the bush 18 is also difficult to rotate, and the drag force on the spool 3 is increased. On the other hand, when the second drag knob 51 is loosened, the second pressing member 25 gradually releases the pressing state of the second friction engagement portion 20. Then, the spool shaft 14 that cannot rotate with respect to the bush 18 is easily rotated, and the drag force of the spool 3 is weakened.
[0039]
[Assembly and operation of rear drag sound generation mechanism]
In order to assemble the rear lag sound generating mechanism 60, first, the sound output pin 64 and the urging means 65 are disposed in the mounting recess 63 of the second knob member 56. Then, the sound producing member 61 is attached to the second knob member 56 in a state where the head 64 a of the sound producing pin 64 is in contact with the sound producing recess 61 b of the sound producing member 61. Next, the retaining member 62 is attached to the locking groove 56b formed in the second knob member 56, and the sound producing member 61 is retained. Here, after the ring member 57 is arranged on the first knob member 55, the second fitting groove 55 d of the first knob member 55 is brought into contact with the first fitting member 58 a arranged on the knob mounting portion 52. Then, a washer 55 f is disposed on the rear end surface of the first knob member 55. The second fitting member 58b is mounted in the third fitting groove 52d of the knob mounting portion 52 at the rear portion of the washer 55f, and the first knob member 55 is positioned in the knob mounting portion 52. In this state, the second female screw portion 56d of the second knob member 56 is screwed into the second male screw portion 55e of the first knob member 55 so that the first knob member 55 and the second knob member 56 cannot rotate. Link. At this time, the engaging portion 61c of the sound producing member 61 is fitted into the engaging recess 52b of the knob attaching portion 52, and the sound producing member 61 and the knob attaching portion 52 are non-rotatably connected. In this manner, the rear drag sound generation mechanism 60 can be disposed between the knob mounting portion 52 and the second knob member 56, and the first drag knob 50 is rotatably mounted on the knob mounting portion 52.
[0040]
When the first drag knob 50 is rotated, the first drag knob 50 and the knob mounting portion 52 rotate relative to each other. That is, the second knob member 56 that is non-rotatably connected to the first knob member 55 and the sound output member 61 that is non-rotatably attached to the knob attachment portion 52 are relatively rotated. Then, the sound output pin 64 disposed in the mounting recess 63 of the second knob member 56 is repeatedly struck by the plurality of sound output recesses 61 b formed in the sound output member 61 while being urged by the urging means 65. To make a click sound.
[0041]
In the conventional rear drag sound generation mechanism 60, sound is output using a sound output piece, so it is difficult to obtain a crisp click sound when the first drag knob 50 is rotated. Therefore, when the sound producing pin 64 and the urging means 65 are attached to the second knob member 56 to obtain a crisp click sound, the posture when the second knob member 56 is attached to the knob attachment portion 52. Depending on the situation, the sound output pin 64 and the biasing means 65 may fall out of the second knob member 56.
[0042]
In the present embodiment, the sound output pin 64 mounted in the mounting recess 63 of the second knob member 56 is engaged with the sound output recess 61b of the sound output member 61 by the urging means 65, so the first drag knob When the 50 is rotated, a crisp click sound can be obtained. Further, the sound producing member 61 is mounted on the second knob member 56 with the sound producing pin 64 engaged with the sound producing recess 61 b of the sound producing member 61, and the sound producing member 61 is retained by the retaining member 62. Therefore, no matter what posture the second knob member 56 is attached to the knob attachment portion 52, the sound producing member 61 and the urging means 65 are unlikely to fall out of the second knob member 56. Furthermore, even if the second knob member 56 is to be removed from the knob mounting portion 52, the sound output member 61 that is prevented from being removed by the retaining member 62 restricts the sound output pin 64 from coming out of the second knob member 56. Therefore, the sound output pin 64 is difficult to come off from the second knob member 56.
[0043]
In the first drag knob 50, since the second knob member 56 is connected to the first knob member 55, the rear drag sound generating mechanism 60 is disposed on the second knob member 56, and then the second knob member 56 is moved. It becomes easy to attach to and remove from the first knob member 55 together with the rear drag sounding mechanism 60. In addition, the design of the first drag knob 50 can be improved by installing the ring member 57 between the first knob member 55 and the second knob member 56.
[0044]
[Other Embodiments]
(A) In the said embodiment, although the example at the time of installing the retaining member 62 in the latching groove 56b of the 2nd knob member 56 was shown, the installation method of the retaining member 62 is not limited to the said embodiment. Any member may be used as long as the sound generating member 61 can be prevented from coming off. For example, the locking member 56 is not formed in the second knob member 56, but the retaining member 62 is attached to the inner peripheral surface of the knob member so as to be urged in the radial direction, thereby preventing the sound producing member 61 from coming off. May be.
[0045]
(B) In the above-described embodiment, an example in which the second fitting groove 55d is installed on the inner peripheral surface of the first tubular portion 55a of the first knob member 55 has been shown, but the installation position of the second fitting groove 55d is shown. Is not limited to the above-described embodiment, and may be any position as long as it is an inner peripheral surface of the first knob member 55.
[0046]
【The invention's effect】
According to the present invention, in the rear drag sounding mechanism of the spinning reel, the sound output pin mounted in the mounting recess of the knob member is engaged with the sound output recess of the sound output member by the biasing means. A crisp click sound can be obtained when rotated. In addition, the sound output member is attached to the knob member with the sound output pin engaged with the sound output recess of the sound output member, and the sound output member is retained by the retaining member. Even if it is intended to be mounted on the knob mounting portion in such a posture, the sound output member and the biasing means are unlikely to come off the knob member. Furthermore, even if it is attempted to remove the knob member from the knob mounting portion, the sound output member that is prevented from being removed by the retaining member regulates the removal of the sound output pin from the knob member. Hateful.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a spinning reel according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic diagram of a knob mounting portion of the spinning reel and a cross-sectional view of a first drag knob.
FIG. 3 is an enlarged sectional view of a rear portion of the spinning reel.
FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view of a second drag knob of the spinning reel.
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view of a rear drag sounding mechanism installed on the spinning reel.
[Explanation of symbols]
50 1st drag knob
51 Second drag knob
51a Cylindrical part
51b Lever part
52 Knob mounting part
52a First female thread
52b Engaging recess
52c 1st fitting groove
52d Third fitting groove
52d engagement surface
55 First knob member
55a 1st cylindrical part
55b Second cylindrical portion
55c 3rd cylindrical part
55d Second fitting groove
55f washer
55e Second male thread
56 Second knob member
56b Locking groove
56c first recess
56d Second female thread
56e 1st fitting part
56f 2nd fitting part
57 Ring member
58a First fitting member
58b Second fitting member
60 Riadrag pronunciation mechanism
61 Sound output member
61a Disc part
61b Sound out recess
61c engagement part
62 Retaining member
63 Mounting recess
64 Sound output pin
64a head
64b receiving part
64c shaft
65 Energizing means

Claims

スピニングリールのリール本体後部に設けられた筒状のつまみ装着部と前記つまみ装着部に回転自在に装着される有底筒状のつまみ部材との間に配置され、前記つまみ装着部と前記つまみ部材との相対回転により発音するスピニングリールのリアドラグ発音機構であって、
リング状に形成される円盤部と、前記円盤部の一面に周方向に間隔を隔てて配置された複数の音出し凹部と、前記円盤部の他面に一体に形成され前記つまみ装着部に回転不能に装着される係合部とを有し、前記一面が前記つまみ部材の底部に回転自在に装着される音出し部材と、
前記音出し部材の脱落防止のために前記つまみ部材に装着される抜け止め部材と、
前記複数の音出し凹部の少なくとも一つに対向する位置で前記つまみ部材の底部に形成された装着凹部と、
前記装着凹部に進退自在に装着され前記音出し凹部に係合する音出しピンと、前記装着凹部に配置され前記音出しピンを前記音出し凹部側に付勢する付勢手段と、
を備えたスピニングリールのリアドラグ発音機構。The knob mounting portion and the knob member are arranged between a cylindrical knob mounting portion provided at the rear of the reel body of the spinning reel and a bottomed cylindrical knob member rotatably mounted on the knob mounting portion. A spinning reel rear drag sounding mechanism that produces sound by relative rotation with
A disk portion formed in a ring shape, a plurality of sound emitting recesses arranged on one surface of the disk portion at intervals in the circumferential direction, and integrally formed on the other surface of the disk portion and rotated to the knob mounting portion An engaging portion that is impossiblely mounted, and a sound output member that is rotatably mounted on the bottom surface of the knob member.
A retaining member attached to the knob member to prevent the sound emitting member from falling off,
A mounting recess formed on the bottom of the knob member at a position facing at least one of the plurality of sound output recesses;
A sounding pin that is movably mounted in the mounting recess and engages with the sounding recess, and a biasing means that is disposed in the mounting recess and biases the sounding pin toward the sounding recess.
Spinning reel rear drag sound generation mechanism with

前記音出しピンは、先端が滑らかな凸状の頭部と、前記頭部に連なって形成され前記頭部より大径の受け部と、前記受け部に連なって形成され前記受け部より小径の軸部とを有する、請求項１に記載のスピニングリールのリアドラグ発音機構。The sound output pin has a convex head with a smooth tip, a receiving part formed to be continuous with the head and having a larger diameter than the head, and formed to be continuous with the receiving part and having a smaller diameter than the receiving part. The spinning drag rear drag sounding mechanism according to claim 1, further comprising a shaft portion.

前記抜け止め部材は、前記つまみ部材の内周面に径方向に向けて付勢可能に装着されている、請求項１又は２に記載のスピニングリールのリアドラグ発音機構。The spinning reel rear drag sound generation mechanism according to claim 1, wherein the retaining member is attached to an inner peripheral surface of the knob member so as to be biased in a radial direction.

前記つまみ部材の内周面には前記音出し部材の外径より大径の環状の係止溝が形成され、前記係止溝に前記抜け止め部材が装着されている、請求項１から３のいずれかに記載のスピニングリールのリアドラグ発音機構。The annular locking groove having a diameter larger than the outer diameter of the sound emitting member is formed on the inner peripheral surface of the knob member, and the retaining member is mounted in the locking groove. The spinning reel rear drag sound generation mechanism according to any one of the above.

前記抜け止め部材はＣ型止め輪であり、前記Ｃ型止め輪の内径は前記音出し部材の外径より小さくなっている、請求項１から４のいずれかに記載のスピニングリールのリアドラグ発音機構。The spinning reel rear drag sound generation mechanism according to any one of claims 1 to 4, wherein the retaining member is a C-shaped retaining ring, and an inner diameter of the C-shaped retaining ring is smaller than an outer diameter of the sound generating member. .

前記つまみ装着部の後端面には周方向に間隔を隔てて複数の係合凹部が形成され、前記係合部は前記係合凹部に向けて突出した複数の凸部を有しており、前記凸部が前記係合凹部に嵌合可能に装着されている、請求項１から５のいずれかに記載のスピニングリールのリアドラグ発音機構。A plurality of engaging recesses are formed on the rear end surface of the knob mounting portion at intervals in the circumferential direction, and the engaging portion has a plurality of protruding portions protruding toward the engaging recess, 6. The spinning reel rear drag sounding mechanism according to claim 1, wherein a convex portion is fitted to the engaging concave portion so as to be fitted thereto.

前記付勢手段は、前記音出しピンの外周側に配置されたコイルばねである、請求項１から６のいずれかに記載のスピニングリールのリアドラグ発音機構。The spinning drag rear drag sounding mechanism according to any one of claims 1 to 6, wherein the biasing means is a coil spring disposed on the outer peripheral side of the sound output pin.

前記コイルばねの端部は、前記装着凹部の底部に係止されている、請求項７に記載のスピニングリールのリアドラグ発音機構。The spinning drag rear drag sounding mechanism according to claim 7, wherein an end portion of the coil spring is locked to a bottom portion of the mounting recess.