JP4149835B2 - 防汚性繊維およびその用途 - Google Patents

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朗 柵木
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木材ピッチおよび回収ダンボール古紙原料に付着していたガムテープ粘着糊などの粘着性汚れ物(ガムピッチ汚れ)が付着し難く、かつ付着したガムピッチ汚れを洗浄しやすいなどの優れた防汚性を有し、特に抄紙ワイヤーや抄紙ドライヤーカンバスなどの抄紙機用織物の構成素材として好適な防汚性繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリエステル、ポリフェニレンスルフィドおよびポリアミドなどの熱可塑性樹脂からなるモノフィラメントに代表される繊維は、優れた抗張力および耐熱性などを有していることから、従来より抄紙業界における抄紙ワイヤー、抄紙ドライヤーカンバスおよび抄紙プレスフェルトなどの構成素材として広く使用されてきた。
【0003】
しかしながら、抄紙工程においては、紙原料中に存在する各種填料、スライム、木材ピッチおよび回収ダンボール古紙原料に付着していたガムテープ粘着糊などの汚れ物が、熱可塑性樹脂製繊維からなる抄紙用織物類に付着することにより、濾水効率の低下、搾水効率の低下および乾燥効率の低下などの工程上の問題を生じるばかりか、これらの汚れ物が紙へ転写することによる製品紙の品位低下などが重大な問題となっていた。
【0004】
このような問題に対処するために、フッ素系のポリマを添加したポリエステルモノフィラメント(例えば、特許文献1参照)が提案され、一部使用されてきたが、この方法では、木材ピッチおよび回収ダンボール古紙原料に付着していたガムテープ粘着糊などの粘着性汚れ物(以下、ガムピッチ汚れという)の付着に対しては十分な防汚効果がないため、さらなる改善が望まれていた。
【0005】
【特許文献1】
再公表 国際公開番号 WO 92/07126号公報(第1〜11頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来技術における問題点の解決を課題として検討した結果達成されたものであり、ガムピッチ汚れが付着し難く、かつ付着したガムピッチ汚れを洗浄しやすいなどの優れた防汚性を有し、特に抄紙ワイヤーや抄紙ドライヤーカンバスなどの抄紙機用織物の構成素材として好適な防汚性繊維の提供を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題は、ポリエーテル変性シリコーンオイルとエポキシ化ポリアミドとを含有する組成物が繊維表面に付着または含浸されていることを特徴とする防汚性繊維によって達成できる。
【0008】
なお、本発明の防汚性繊維においては、
前記組成物中のポリエーテル変性シリコーンオイルとエポキシ化ポリアミドとの重量比率が、ポリエーテル変性シリコーンオイル/エポキシ化ポリアミド=1〜50/50〜99の範囲であること、
前記繊維がモノフィラメントであること、
前記繊維が、飽和ポリエステル、ポリフェニレンスルフィドおよびポリアミドから選ばれた一種を50重量%以上含有する熱可塑性樹脂製繊維であること、
前記繊維を構成する飽和ポリエステルがポリエチレンテレフタレートであること、
前記防汚性繊維が、抄紙機用織物の構成素材用繊維であること、
前記防汚性繊維が抄紙ワイヤーまたは抄紙ドライヤーカンバスの構成素材用繊維であることが、
いずれも好ましい条件であり、これらの条件の少なくとも一つの条件を満たすことによって一層優れた効果の取得を期待することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を詳細に説明する。
【0010】
本発明における繊維は、天然繊維、再生繊維および合成繊維などのいかなるものであってもよいが、中でも熱可塑性樹脂製繊維が好ましい。
【0011】
熱可塑性樹脂としては、熱可塑性を有する繊維形成性ポリマであればいかなるものでもよく、例えば、各種の芳香族、脂肪族または脂環族のジカルボン酸とグリコールとからなる各種飽和ポリエステル類、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンサクシネートおよびポリブチレン(サクシネート/アジペート)共重合体などの各種生分解性ポリマ類、ポリフェニレンスルフィド類、ナイロン6、ナイロン66を代表とする各種ポリアミド類、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテンなどの各種ポリオレフィン類、各種ポリスチレン類、ポリメチルメタクリレートなどのポリアクリレート類、各種ポリエーテル類、熱可塑性ポリウレタンなどの各種熱可塑性エラストマー類、およびエチレン・テトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデンなどの各種フッ素樹脂類などを挙げることができる。これらのポリマから選ばれた一種または2種以上を、目的に応じて溶融混合または複合するなど適宜組み合わせて使用することができる。
【0012】
これらの熱可塑性樹脂の中でも、飽和ポリエステル、ポリフェニレンスルフィド(以下、PPSという)およびポリアミドから選ばれた一種を50重量%以上含有することが好ましい。また、飽和ポリエステルの中ではポリエチレンテレフタレート(以下、PETという)が好適である。
【0013】
上記した各種熱可塑性樹脂は、目的に応じて公知の有機・無機の各種添加剤を含有することができ、例えば異種の熱可塑性樹脂類、各種合成・重合触媒残渣、各種抗酸化剤、耐光剤、難燃剤、ヨウ化銅、ヨウ化カリウムなどの老化防止剤、酸化チタン、酸化珪素、炭酸カルシウム、チッ化ケイ素、炭化ケイ素、硫酸バリウム、クレイ、タルク、カオリン、カーボンブラックなどの無機粒子・顔料類、フタロシアニン金属系、コバルト青などの各種有機顔料、ステアリン酸金属塩類、エチレンビスステアリルアミド、ステアリン酸、メタ珪酸カルシウム、含水珪酸マグネシウム、アミノシラン、メラミンシアヌレート、アイオノマー類、金属イオン封鎖剤、包接化合物、着色防止剤、帯電防止剤、ワックス類、シリコーンオイル、各種界面活性剤、各種強化繊維類、および熱可塑性樹脂が飽和ポリエステルの場合には耐加水分解性を改善するための各種カルボジイミド化合物、各種エポキシ化合物および各種オキサゾリン化合物などを含有することができる。
【0014】
本発明の繊維の形態は、マルチフィラメント、短繊維、綿状、モノフィラメントおよびそれらを撚糸したものなどのいかなるものであってもよく、何ら限定されるものではないが、繊維の用途が抄紙ワイヤー、抄紙ドライヤーカンバスおよび抄紙プレスフェルトの基布などの抄紙機用織物などの工業用織物の構成素材用である場合には、モノフィラメントであることが特に好ましい。
【0015】
本発明におけるモノフィラメントは、一本の単糸からなる連続糸であり、一本で使用される他に、この一本の単糸からなる連続糸を複数本組合せたもの、さらには複数本組合せた単糸を撚り合わせたものなどを含むものである。
【0016】
また、本発明における繊維の断面形状は任意であり、例えば丸、楕円、3角、T、Y、H、+、5葉,6葉,7葉,8葉などの多葉形状、正方形、長方形、菱形、繭型および馬蹄型などを挙げることができ、また、これらの形状を一部変更したものであってもよい。さらには、これら各種断面形状の繊維を適宜組み合わせて用いることができる。
【0017】
さらに、本発明における繊維の構造としては、単一構造の他に、芯鞘複合構造、海成分または島成分として配した海島複合構造、バイメタル状に組み合わされた複合構造および中空構造などであってもよい。
【0018】
本発明における繊維がモノフィラメントである場合における断面の直径は、用途によって適宜選択することができるが、0.01〜3mmの範囲が最もよく使用される。
【0019】
本発明における繊維の必要強度は、用途により異なるが、概ね1.0cN/dtex以上であることが好ましい。
【0020】
本発明の防汚性繊維は、ポリエーテル変性シリコーンオイルとエポキシ化ポリアミドとを含有する組成物が繊維表面に付着または含浸されているものである。
【0021】
本発明におけるポリエーテル変性シリコーンオイルとは、ジメチルポリシロキサンの側鎖のメチル基の一部および/または、両末端、片末端のメチル基をポリエーテルに置換したものである。
【0022】
ポリエーテルとしては、例えばグリコールの重縮合体、グリコールとジハロゲン化合との重縮合体、グリコールとアセタールとの重縮合体、アルデヒド類の付加重合体、環状エーテルの開環重合体および環状アセタールの開環重合体を挙げることができ、特に限定されるものではない。
【0023】
なお、ポリエーテル変性シリコーンオイルについては、25℃で測定した粘度が20〜3000mm2sのものが、溶媒との親和性が良好であり、表面活性の低いポリオレフィン類、フッ素樹脂類およびポリエステル類からなる本発明の該繊維表面に付着または含浸されやすい点で好ましく、一層優れた対ガムピッチ防汚性が得られるため好ましい。
【0024】
前記したポリエーテル変性シリコーンオイルの中では、水溶性のポリエーテル変成シリコーンオイルを採用することが、本発明の繊維の製造が容易であることから好適である。
【0025】
なお、ポリエーテル変性シリコーンオイルについては、例えば、SH−3746、SH−3771、SH−3749(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製品)、FK−355、Polon SR−Conc(信越化学工業(株)製品)など市販されており、これらを購入して使用することができる。
【0026】
本発明におけるエポキシ化ポリアミドとは、ポリアミド1分子内にエポキシ基を最低1個、好ましくは複数個含有するポリアミドである。
【0027】
前記エポキシ化ポリアミドにおけるポリアミドの種類としては、その分子の繰り返し単位中に1個以上のアミド基を有するポリマであればいずれでもよく、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン46、ナイロンMXD6、ナイロン612、各種ポリアミドのアミド基の少なくとも一部をメトキシメチル化したメトキシメチル化ポリアミド、ナイロン6/66共重合体、ε-カプロラクタムやω−ラウロラクタムなどのラクタム類と2−アミノエチルピペラジンとの重縮合物、ε−カプロラクタムやω−ラウロラクタム等のラクタム類とポリエチレングリコールジアンモニウムアジペートとの重縮合物、ε−カプロラクタムやω−ラウロラクタムなどのラクタム類と2−アミノエチルピペラジンおよびポリエチレングリコールジアンモニウムアジペートとの重縮合物などのポリアミド、ダイマーもしくはトリマー不飽和脂肪酸とポリアルキレンポリアミンとから得られるポリアミド、ポリアルキレンポリアミンとジシアンジアミドとから得られるポリアミド、アルキレンジアミン類およびポリアルキレンポリアミンから選ばれるポリアミン(a),尿素類(b),二塩基性カルボン酸類(c)、ラクタム類(d)とから得られるポリアミドなどを挙げることができるが、これらに何等ら限定されるものではない。
【0028】
前記エポキシ化ポリアミドの製造は、前記したポリアミドに、定法によってエピハロヒドリン類、α,γ−ジハロ−β−ヒドリン類またはポリグリシジル化合物から選ばれた少なくとも1種を反応させることによって得ることができる。
【0029】
これらのエポキシ化ポリアミドの中では、水溶性のエポキシ化ポリアミドを採用することが、本発明の繊維の製造が容易であることから好適である。
【0030】
水溶性のエポキシ化ポリアミドとしては、例えばε-カプロラクタムやω-ラウロラクタムなどのラクタム類とポリエチレングリコールジアンモニウムアジペートとの重縮合物にエピハロヒドリン類、α,γ−ジハロ−β−ヒドリン類またはポリグリシジル化合物から選ばれた少なくとも1種を反応させたもの、ε-カプロラクタムやω-ラウロラクタムなどのラクタム類とポリエチレングリコールジアンモニウムアジペートとの重縮合物にエピハロヒドリン類、α,γ−ジハロ−β−ヒドリン類またはポリグリシジル化合物から選ばれた少なくとも1種を反応させたもの、ダイマーもしくはトリマー不飽和脂肪酸とポリアルキレンポリアミンとから得られるポリアミドにエピハロヒドリン類、α,γ−ジハロ−β−ヒドリン類またはポリグリシジル化合物から選ばれた少なくとも1種を反応させたもの、ポリアルキレンポリアミンとジシアンジアミドとから得られるポリアミドにエピハロヒドリン類、α,γ−ジハロ−β−ヒドリン類またはポリグリシジル化合物から選ばれた少なくとも1種を反応させたもの、アルキレンジアミン類およびポリアルキレンポリアミンから選ばれたポリアミン(a),尿素類(b),二塩基性カルボン酸類(c)、ラクタム類(d)とから得られるポリアミドにエピハロヒドリン類、α,γ−ジハロ−β−ヒドリン類またはポリグリシジル化合物から選ばれた少なくとも1種を反応させたものなどを挙げることができるが、これらに何ら限定されるものではない。
【0031】
なお、水溶性のエポキシ化ポリアミドについては、水溶液として市販されており、例えば“Sumirez”(登録商標)Resin 650,675,6615および6625(住友化学工業(株)製品)などを購入し使用することができる。
【0032】
本発明における、ポリエーテル変性シリコーンオイルとエポキシ化ポリアミドとを含有する組成物中の各成分の重量比率については特に制限はないが、ポリエーテル変性シリコーンオイルが1〜50重量%とエポキシ化ポリアミドが50〜99重量%の範囲であることが好ましく、さらには、ポリエーテル変性シリコーンオイルが5〜30重量%とエポキシ化ポリアミドが70〜95重量%の範囲であることが、繊維への付着均一性、密着性およびガムピッチに対する防汚性とのバランスが優れた繊維が得られる点で特に好ましい。
【0033】
前記ポリエーテル変性シリコーンオイルの重量比率が上記の範囲未満では、繊維への付着均一性、密着性が不十分となり、ガムピッチに対する防汚性が劣る傾向となる。
【0034】
また、ポリエーテル変性シリコーンオイルの重量比率が上記の範囲を越えると、水との親水性が高まり、例えばパルプ水スラリーから湿紙を漉き揚げる織物である抄紙ワイヤーの構成糸などの水と接触する用途には不適当なものとなる傾向となるため好ましくない。
【0035】
本発明の防汚性繊維において、繊維表面に付着または含浸させるポリエーテル変性シリコーンオイルとエポキシ化ポリアミドとを含有する組成物には、本発明の目標特性である繊維への付着均一性、密着性およびガムピッチに対する防汚性を損なわない範囲において、ポリエポキシ化合物またはメラミン樹脂などの架橋剤などや、公知の界面活性剤などを併用することができる。
【0036】
本発明の防汚性繊維の製造方法は、例えば公知の方法により熱可塑性樹脂を溶融押出しした後、未延伸段階、多段延伸系の延伸と延伸の間、延伸後および熱セット後などの任意の段階において、ポリエーテル変性シリコーンオイルとエポキシ化ポリアミドおよび水や各種有機溶剤からなる混合溶液あるいは混合エマルジョンを繊維にコーティングまたはスプレーする付着方法、または混合溶液あるいは混合エマルジョンに繊維を浸積して含浸させる方法などを採用することができる。また、上記混合溶液には必要に応じてポリエポキシ化合物、メラミン樹脂などの硬化剤、更に必要に応じて公知の界面活性剤などを含ませることができる。
【0037】
特に、混合溶液や混合エマルジョン等を混合水性液として繊維にコーテイング、スプレーする付着方法、または繊維を浸積して含浸させる方法などで付与し、次いでエアーワイパー、バキュームワイパー、プレスなどによって付与量を調整した後、80℃〜250℃の温度で1秒〜10分間定長下で熱処理する方法が好ましい。
【0038】
また、上記混合水溶液を付与する前に、公知の各種界面活性剤類をあらかじめ付与した繊維に、ポリエーテル変性シリコーンオイルとエポキシ化ポリアミドとを含有する混合水性液を付与する方法を採用してもよい。
【0039】
本発明の繊維表面にポリエーテル変性シリコーンオイルとエポキシ化ポリアミドとを含有する組成物を付着または含浸する場合における、ポリエーテル変性シリコーンオイルとエポキシ化ポリアミドからなる混合水性液の濃度については任意に設計できるが、0.01〜10重量%の濃度範囲が好ましく、0.03〜7重量%の濃度範囲がより好ましく、さらには0.05〜5重量%の濃度範囲が好ましい。
【0040】
本発明の防汚性繊維における、上記組成物の付着量または含浸量は任意であるが、熱処理後の付着量または含浸量として0.001〜2重量%の範囲が好ましく、0.003〜1重量%の範囲がより好ましい。付着量または含浸量の測定は、上記組成物を付与した繊維と上記組成物を付与しないこと以外は上記組成物を付与した繊維と同一条件で製造した繊維との同一長さにおける重量の差から求めることができる。
【0041】
本発明の防汚性繊維、なかでもモノフィラメントは、優れた防汚性を生かして、主として抄紙ワイヤーや抄紙ドライヤーカンバスなどの抄紙機用織物の構成素材用繊維として使用される。すなわち、抄紙原料には、フレッシュパルプ以外に、回収段ボール古紙が混合される場合が多く、この回収段ボール古紙には、いわゆるガムテープが貼付されているために、回収段ボール古紙を混合した原料パルプ水性液は、粘着性の強いガムテープ糊が混入したものとなる。そのために、例えば紙の漉き上げ工程で原料パルプ水性液に曝される抄紙ワイヤー表面には、操業中にガムピッチ汚れが付着蓄積し、濾水効率の低下、搾水効率の低下、さらには漉き揚げた紙の均一性阻害および抄紙ワイヤーに付着したガムピッチ汚れが製品である紙へ転写し、紙の品位を低下させるなどのトラブルが発生する。したがって、抄紙機用織物を構成するモノフィラメントには、ガムピッチ汚れに対する優れた耐久防汚性が必要とされている。
【0042】
本発明の防汚性繊維は、優れた防汚性を有しており種々の用途に使用することができるものであるが、前記したように卓越したガムピッチ汚れに対する防汚性を有するものであることから、パルプの漉き揚げ工程で使用される織物である抄紙ワイヤー、漉き揚げたパルプを搾水する工程で使用される抄紙プレスフェルトのバットおよびフェルト基布織物および搾水した湿紙やコーティング紙などを乾燥する工程で使用される織物である抄紙ドライヤーカンバスなどの各種抄紙機用織物の構成素材用繊維として好適であり、特に本発明の防汚性繊維をモノフィラメントの形態で抄紙ワイヤーおよび抄紙ドライヤーカンバスの構成素材用繊維として好適に使用することができる。
【0043】
かくして提供される本発明の防汚性繊維は、従来にない卓越したガムピッチ汚れに対する防汚性を有するものであり、産業上の利用価値が大なるものである。
【0044】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
なお、以下の実施例における特性値は各実施例の中で特に記さない限り、次に示す方法によって測定したものである。
【0045】
<ポリエステルモノフィラメントの対ガムピッチ防汚性評価のために布粘着ガムテープ水中貼付剥離法による布粘着ガムテープ剥離応力測定試験方法(以下、布ガムテープ剥離試験という)>
(1)厚さ150〜250μm、横巾30mm、縦長さ120mmのポリエチレンテレフタレート製2軸延伸フィルムを2枚用意し、各々のフィルムの30mm巾の一端同士を重ならないように合わせて、この合わせ面に、片面に粘着剤の塗布された25mm×25mmサイズの布粘着テープを、前記2枚のフィルムの両端に渡るように貼付することにより、接合部で縦方向に繋ぎ合わされた見かけの縦長さ約240mm、横巾30mmのフィルムを作成する。
(2)前記の2枚が繋ぎ合わされたフィルムの前記布粘着テープの貼付されていない面のどちらか半分(一枚のフィルム)に、横巾10mm、縦長さ120mmの両面粘着テープ(日東電工(株)製品、No.523または同等品)を、前記フィルムと前記両面粘着テープの横巾方向のセンターを合わせて長手方向に揃えて貼付する。
(3)長さ約200mmに切断した繊維試料を、前記両面粘着テープを貼付したフィルムの粘着テープ上に、前記フィルムの長手方向と平行に隙間無く貼付し、前記両面粘着テープの長手方向の両端からはみ出している前記繊維の余端を鋏で切除し、繊維試料貼付フィルムを得る。
(4)底の平坦な平バット内に硝子板(厚さ約8mm、縦約200mm、横約80mm)を敷き、この硝子板表面が約15mm沈む位置になるまで前記平バットに水を注ぐ。
(5)前記平バットの水中に、前記(3)で作成した繊維試料貼付フィルムを浸漬し、30分間放置する。
(6)水中の前記繊維試料貼付フィルムを、繊維貼付面を上向き、かつ繊維面が左側になるようにしてから、横巾10mm、縦長さ150mmに切断した片面に粘着剤が塗布された布粘着テープ(ニチバン(株)製、段ボール包装用強粘着テープ<LS>No.101Nまたは同等品)を水中に入れ、この布粘着テープの長手方向左端を前記繊維試料貼付フィルムの繊維面左端と合わせて、前記繊維上に前記布粘着テープを仮貼付する。次いで、前記繊維面右端に約30mm残っている前記布粘着テープを、前記フィルム面にしっかりと貼付する。
(7)前記繊維貼付フィルムを裏返して、前記(1)で2枚のフィルムを繋ぎ合わせるために貼付した前記布粘着テープを取り除く。
(8)前記繊維貼付フィルムの繊維貼付面を上向きにし、この繊維貼付フィルムを繊維貼付部分が硝子板上に完全に乗るようにセットして、前記繊維の表面に仮貼付されている前記布粘着テープ上に、重量1.43Kg、巾50mm、直径86mmのゴムローラーを、前記布粘着テープを重ねたフィルムの右長手方向から片道走行させ、水中で前記布粘着テープを前記繊維試料に貼付して剥離応力測定用試料を作成する。
(9)前記剥離応力測定用試料を水中から取り出し、前記2枚のフィルムの接合部を支点にして、前記布粘着テープの貼付面が内側になるように山折りし、次いで山折りの支点部から繊維上に貼付されている前記布粘着テープを長さ約10mm剥がし、露出した繊維貼付フィルム端部を引張試験器((株)オリエンテック製テンシロン/UTM−III−100)の上チャックの中央部にセットし、一方の繊維の貼付されていない前記フィルムの下端(山折りの裾部)を、前記引張試験器の下チャックの中央部にセットして、引張速度100mm/分、チャートスピード100mm/分の条件で剥離応力を測定し、剥離応力の高い山と剥離応力の低い谷とが交互に連なった剥離応力チャートを得る。
(10)得られた剥離応力チャートの最初の剥離応力の高い山から約20mm後の剥離応力の高い山を始点として、一個一個の交互の山と谷各40点の剥離応力を読み取り、その平均値をもって剥離応力とし、この測定作業((1)から(10))を10回繰返し、その平均値を布粘着テープ剥離応力とする。
(11)(9)で残された繊維試料添付フィルムの裏面(引張試験器の上チャックに挟んだ部分)と、もう一方のフィルムを(1)同様に繋ぎ合わせ、縦長さ約240mm、横巾30mmの繊維試料貼付フィルムを作成し後、(4)〜(10)の作業を繰り返し行い対ガムピッチ防汚耐久性評価とした。
【0046】
なお、上記した布ガムテープ剥離試験で測定することにより、モノフィラメントを織物に加工することなく、対象とするモノフィラメントを構成素材とする抄紙機用織物などのガムピッチ汚れに対する防汚性を定量的に評価することが可能である。
【0047】
[実施例1、比較例1]
ポリエーテル変性シリコーンオイルとエポキシ化ポリアミドとを含有する混合水性液の調合を下記条件で実施した。
【0048】
ポリエーテル変性シリコーンオイルとしては、SH3746(粘度:120mm2 /S,25℃)(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製品)(以下、SH3746という)を用いた。
【0049】
エポキシ化ポリアミドとしては、エポキシ化ポリアミドを25重量%含有した水溶液である“Sumirez”(登録商標)Resin 675(住友化学(株)製品)(以下、Resin 675という)を用いた。
【0050】
<ポリエーテル変性シリコーンオイルとエポキシ化ポリアミドとを含有する混合水性液の調合方法>
蒸留水9900重量部、SH3746を100重量部を撹拌装置付きの混合槽に入れ、撹拌混合し、SH3746を1重量%含有した水溶液(以下、水溶液Aという)得た。
【0051】
次に、蒸留水864重量部、水溶液Aを100重量部、Resin 675を36重量部を撹拌装置付きの混合槽に入れ、撹拌混合することにより、ポリエーテル変性シリコーンオイルとエポキシ化ポリアミドとを含有する組成物を1重量%含有し、またポリエーテル変性シリコーンオイルとエポキシ化ポリアミドとの量比が重量比においてポリエーテル変性シリコーンオイル:エポキシ化ポリアミド=10:90の混合水性液を得た。
【0052】
上記の混合水性液を、モノフィラメント製造装置の熱セットゾーンの直後に設けたディップ槽に仕込んだ。
【0053】
熱可塑性樹脂であるPETを公知の方法で溶融紡糸・延伸・熱セットし、熱セットゾーンから出た直径0.25mmのPET製モノフィラメントを上記の混合水性液が入ったディップ槽に導入することにより、モノフィラメントに上記混合水性液を付与した。次いで、ディップ槽から出たモノフィラメントに付着した過剰な混合水性液をエアーワイパーで除去した後、モノフィラメントを加熱炉内に導入し240℃で1.6秒間熱処理し巻き取ることにより、モノフィラメント表面に前記組成物を約0.025重量%含有する本発明のPET製モノフィラメントを得た。
【0054】
このようにして得られた、PET製モノフィラメントの布ガムテープ剥離試験による剥離応力は、3cN/cmであった。
【0055】
さらに、繰り返しによる対ガムピッチ防汚耐久性評価結果を表1に示す。
【0056】
比較のために、実施例1における、混合水性液の付与を省略した以外は、実施例1と同様にしてPET製モノフィラメントを得た。得られたPET製モノフィラメントの布ガムテープ剥離試験による剥離応力は434cN/cmであった。
【0057】
さらに、繰り返しによる対ガムピッチ防汚耐久性評価結果を比較例1として表1に併示する。
【0058】
前記実施例1および比較例1の結果から実施例1で得られた本発明のPET製モノフィラメントは、ガムピッチ汚れに対する防汚性に優れたものであり、抄紙ワイヤーなどの構成糸として好適であり、ガムピッチ汚れに対する防汚耐久性があることがわかる。
[実施例2]
実施例1における水溶液Aを450重量部、Resin 675を22重量部(ポリエーテル変性シリコーンオイル:エポキシ化ポリアミドとの重量比=45:55)に変更し、蒸留水を528重量部に変更した以外は、実施例1と同様に行って本発明のPET製モノフィラメントを得た。
【0059】
得られたPET製モノフィラメントの布ガムテープ剥離試験による剥離応力は31cN/cmであった。
【0060】
さらに、繰り返しによる対ガムピッチ防汚耐久性評価結果を表1に併示する。
【0061】
この結果、実施例2で得た本発明のPET製モノフィラメントは、ガムピッチ汚れに対する防汚性に優れ、さらに防汚耐久性に優れ、抄紙ワイヤーなどの構成糸として好適であることがわかる。
[実施例3]
実施例1における水溶液Aを20重量部、Resin 675を39.2重量部(ポリエーテル変性シリコーンオイル:エポキシ化ポリアミドとの重量比=2:98)に変更し、蒸留水を940.8重量部に変更した以外は、実施例1と同様に行って本発明のPET製モノフィラメントを得た。
【0062】
得られたPET製モノフィラメントの布ガムテープ剥離試験による剥離応力は18cN/cmであった。
【0063】
さらに、繰り返しによる対ガムピッチ防汚耐久性評価結果を表1に併示する。
【0064】
この結果、実施例3で得た、本発明のPET製モノフィラメントは、ガムピッチ汚れに対する防汚性に優れ、さらに防汚耐久性に優れ、抄紙ワイヤーなどの構成糸として好適であることがわかる。
[実施例4、5および比較例2、3]
実施例1におけるPETをPPSに変更した以外は、実施例1と同様に行って本発明のPPS製モノフィラメントを得た(実施例4)。
【0065】
また、実施例1におけるPETをナイロン6に変更し、加熱炉内の熱処理条件を180℃で1.4秒間に変更した以外は、実施例1と同様に行って本発明のナイロン6製モノフィラメントを得た(実施例5)。
【0066】
得られた、PPSおよびナイロン6製モノフィラメントの布ガムテープ剥離試験による剥離応力は、各々12cN/cmおよび9cN/cmであった。
【0067】
さらに、繰り返しによる対ガムピッチ防汚耐久性評価結果を表1に併示する。
【0068】
また、比較のために実施例4、5における混合水性液の付与を省略した以外は、実施例4、5と同様に行って得たPPS製モノフィラメント(比較例2)およびナイロン6製モノフィラメント(比較例3)の布ガムテープ剥離試験による剥離応力は各々449cN/cmおよび263cN/cmであった。
【0069】
さらに、繰り返しによる対ガムピッチ防汚耐久性評価結果を表1に併示する。
【0070】
実施例4、5および比較例2、3の結果から、本発明のPPS製モノフィラメントおよびナイロン6製モノフィラメントは、ガムピッチ汚れに対する防汚性に優れ、さらに防汚耐久性に優れ、抄紙ワイヤーなどの構成糸として好適であることがわかる。
【0071】
【表1】
Figure 0004149835
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の防汚性モノフィラメントは、卓越したガムピッチ汚れに対する防汚性を有するものであることから、パルプの漉き揚げ工程で使用される織物抄紙ワイヤー、漉き揚げたパルプを搾水する工程で使用される抄紙プレスフェルト基布および搾水した湿紙やコーティング紙などを乾燥する抄紙ドライヤーカンバスなどの各種抄紙機用織物の構成素材として有用であり、特に抄紙ワイヤーおよび抄紙ドライヤーカンバスの構成素材として好適である。

Claims (7)

  1. ポリエーテル変性シリコーンオイルとエポキシ化ポリアミドとを含有する組成物が繊維表面に付着または含浸されていることを特徴とする防汚性繊維。
  2. 前記組成物中のポリエーテル変性シリコーンオイルとエポキシ化ポリアミドとの重量比率が、ポリエーテル変性シリコーンオイル/エポキシ化ポリアミド=1〜50/50〜99の範囲であることを特徴とする請求項1記載の防汚性繊維。
  3. 前記繊維がモノフィラメントであることを特徴とする請求項1または2に記載の防汚性繊維。
  4. 前記繊維が、飽和ポリエステル、ポリフェニレンスルフィドおよびポリアミドから選ばれた一種を50重量%以上含有する熱可塑性樹脂製繊維であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の防汚性繊維。
  5. 前記繊維を構成する飽和ポリエステルがポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする請求項4に記載の防汚性繊維。
  6. 前記防汚性繊維が、抄紙機用織物の構成素材用繊維であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の防汚性繊維。
  7. 前記防汚性繊維が、抄紙ワイヤーまたは抄紙ドライヤーカンバスの構成素材用繊維であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の防汚性繊維。
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