以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態を説明する。
《第1実施形態》以下、本発明の第1実施形態に係る情報システムを図1から図15の図面に基いて説明する。図1は、本発明の第1実施の形態に係る情報システム全体のシステム構成図であり、図2は、地図データと情報カプセルの重ね合わせイメージ図であり、図3は、店舗カプセルのイメージ図であり、図4は、複数の情報カプセルによって構成される画像リンクのイメージ図であり、図5は、アイコン情報データベースのデータ構造図であり、図6は、属性情報データベースのデータ構造図であり、図7は、メニュー・リンク情報データベースのデータ構造図であり、図8は、ポジション情報データベースのデータ構造図であり、図9は、地図データ獲得処理の処理フローを示す図であり、図10は、画像リンクを有しない情報カプセルの処理フローを示す図(1)であり、図11は、画像リンクを有する情報カプセルの処理フローを示す図(1)であり、図12は、画像リンクを有しない情報カプセルの処理フローを示す図(2)であり、図13は、画像リンクを有する情報カプセルの処理フローを示す図(2)であり、図14は、サーバ1における情報カプセルのダウンロード処理を示すフローチャートであり、図15は、情報カプセルの編集処理を示すフローチャートである。
<システム構成>図1に、本情報システムのシステム構成図を示す。このシステムは、ケーブルテレビ会社、事業企画会社等のサービス提供会社が運用するサーバ1と、地図情報やコンテンツ情報を提供する情報提供会社が運用する地図情報サーバ3と、ケーブルテレビ網やインターネット等のネットワークからサーバ1にアクセスする情報利用者の端末2とから構成される。
ここで、ネットワークとは、例えば、インターネットや、ケーブルテレビ網、有線、無線、または、光通信網等をいう。
サーバ1は、各種の情報処理プログラムを実行し、インターネットやケーブルテレビ網等を通じてユーザ(情報提供者と情報利用者の両方を含む)に様々なサービスを提供する。このサーバ1は、その提供する機能により、WWW(WorldWide Web)サーバ、アプリケ
ーションサーバ、あるいはデータベースサーバのように分類される。本実施形態では、このような各種のサーバを総称してサーバ1とする。
1台のサーバ1がこのような機能を提供してもよいし、各機能ごとに異なるサーバ1を設けてもよい。サーバ1は、CPU、メモリ、ハードディスクおよび通信インターフェース等を有する一般的なコンピュータである。このような構成要素および作用については広く知られているので、その説明を省略する。
本情報システムにおいては、サーバ1は、情報利用者に情報カプセル(要素情報に相当)と呼ぶ情報を提供する。データベースサーバであるサーバ1は、そのような情報カプセルを格納する情報カプセルデータベース11、各情報カプセルの所有者を記録する情報カプセルオーナデータベース、ケーブルテレビ等のサービスの利用者を記録する加入者情報データベース(図1では、例えば、ケーブルテレビ網加入者データベースであるCATV加入者DBが示されている)、加入者ごとのプライベートな格納領域であるプライベートデータベース16、情報カプセルに対応する施設や店舗の画像を格納する画像データベース20等、各種のデータベースを有している。ただし、これらのデータベースが単一のサーバ1に管理されてもよいし、複数のサーバ1により分散して管理されてよい。
地図情報サーバ3は、地図情報データベース10を有しており、サーバ1からの要求により要求された地点の地図情報を提供する。地図情報は、例えば、矩形領域に展開されたラスタデータであり、対角位置の緯度および経度により識別される。このような地図情報を用いた情報システムとしては、GIS(Geographical Information System)が広く知ら
れている。この地図情報サーバ3の構成要素は、サーバ1と同様である。
情報利用者が利用する端末2は、CPU、メモリ、ハードディスク、表示装置、操作部(キーボードや、ポインティングデバイス、リモートコントローラ等)および通信部等を有する。
この端末2は、上記ネットワークのいずれかを通じた通信機能を持ち、CPU等によるデジタルデータ処理が可能な装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital(Data) Assistants )、カーナビゲーションシステム(車載機)、ケーブルテレビや衛星放送の受信機(セットトップボックス)、デジタルテレビ受信機、情報家電と称される物、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System )等である。
情報利用者は、このような端末2を使用し、上記ネットワークを介してサーバ1にアクセスし、所望の情報カプセルのダウンロードを要求する。
サーバ1は、端末2から要求された情報カプセルを編集し、その端末2にダウンロードする。ダウンロードされた情報カプセルは、端末2の表示装置に表示される。
本実施形態の情報カプセルは、関連する他の情報カプセルへのリンクを有している。したがって、情報利用者は、表示された情報カプセルに基づき、さらに関連する情報カプセルへのリンクをたどることができる。
<情報カプセルの概念>図2に、地図データに情報カプセルを重ね合わせたイメージを示す。情報カプセルの外観は、背景画像に表示されるアイコンと、そのアイコンの近傍に表示されるメニュー(典型的にはプルダウンメニュー、またはポップアップメニュー)によって構成される。
情報カプセルは、その背景画像における位置情報と、メニューを表示するための情報を有している。図2では、背景画像のデータとして地図が使用されている。そして、その地図の範囲に位置する情報カプセルのアイコン(例えば、○○ホテルのアイコン30)が表示されている。
情報利用者が不図示の操作部を使用し、画面上のカーソルをこのアイコンに移動すると、そのアイコンにより情報カプセルが特定される。そして、その情報カプセルに備えられるメニューが表示される。このように、アイコンやメニュー等のオブジェクトにカーソルを置く動作を「フォーカスをあてる」、あるいは、「フォーカスする」という。さらに、情報利用者がメニュー上の項目をフォーカスすると、その項目に附属する下位のメニューが表示される。
また、本情報システムは、情報カプセルの表示とともに、検索手続情報と呼ぶフィルタリング手段を提供する。図2に示すように、検索手続情報を表示する検索手続情報エリアには、情報カプセルの分類項目がチェックボックスともに表示される。この分類項目を検索手続情報という。
この検索手続情報は、例えば、バス停、ビル、マンション、ホテル、銀行等施設の名称や
、丁目、番地、道路名等の地点や地域を指定する情報である。本情報システムは、このような検索手続情報情報で指定された分類に属する情報カプセルを選択して情報利用者に表示する。
図3に、情報カプセルの一例である店舗カプセルのイメージを示す。図3に示すように、情報カプセルは、アイコン情報、属性情報、メニュー情報、リンク情報およびポジション情報を有している。
アイコン情報は、情報カプセルを画面上に表示するためのマーク(図3のアイコン30)を構成する情報である。アイコン情報は、画像、文字、文字列等により構成される。このアイコン情報は、本実施形態では、SVG(Scalable Vector Graphics)フォーマットで記述され、アニメーションを表現することもできる。
属性情報は、例えば、情報カプセルの種別、有効期限、他の情報カプセルとのリンク情報からなる。
メニュー情報は、当該情報カプセルが有するメニューを表示するためのデータである(メニュー情報が選択情報に相当する)。リンク情報は、メニュー情報の内部に格納され、メニューが選択されたときの飛び先の情報が設定される(リンク情報が参照情報に相当する)。
本情報システムにおいては、この飛び先は、画像リンクという処理を実行するプログラム、または、通常のウェブページである。サーバ1は、画像リンクでは、画像Noというパラメータにより指定される画像と、その画像に配置される他の情報カプセルを検索し、情報利用者の端末2に表示させる。この画像リンクは、例えば、CGI(Common Gateway Interface)、あるいは、JSP(Java(登録商標) Server Pages)により実現される。
例えば、JSPによれば、ウェブページを記述するXMLファイル中にJava言語による画像リンクを実行するスクリプトを埋め込んでおき、クライアントからの要求(メニューの選択)に応じて、スクリプトを実行し、指定された画像の検索、その画像上に配置される情報カプセルの選択を実行する。
また、飛び先が通常のウェブページの場合は、そのウェブページが端末2に表示される。なお、メニュー情報とリンク情報とを一体としてメニュー・リンク情報とも呼ぶ。
ポジション情報は、情報カプセルの背景画像における位置を規定する。例えば、背景画像が地図の場合、ポジション情報には、その地図内に含まれている緯度・経度が格納される。また、背景画像が地図以外のもの、例えば、建物のレイアウトのような画像の場合、ポジション情報には、その画像を識別する画像Noと、その画像内の位置を示す座標が格納される。
このように、情報カプセルは、地図(背景画像)、アイコン、属性、メニュー・リンク情報およびポジションにより形成され、一般のウェブページとは、区別して取り扱われる。
図4に、複数の情報カプセルによって構成される画像リンクのイメージを示す。図4の左上の地図90には、「駅ビル」という文字列で示される駅ビルカプセルが表示されている。この駅ビルは、例えば、A館とB館とから構成されるとする。したがって、駅ビルカプセルは、その駅ビルの構造に対応したメニューの選択項目(駅ビル断面図、A館、およびB館)を有している。情報利用者が地図上で、駅ビルのアイコンにフォーカスすると、駅ビルカプセルのメニューが表示される。
いま、情報利用者が駅ビルカプセルのメニューから駅ビル断面図を選択すると、情報利用者の端末2には、駅ビルの断面図91と、その断面図に含まれる情報カプセル(例えば、A館1階カプセル〜A館9階カプセル、B館1階カプセル〜B館9階カプセル等)のアイコンが表示される。このように、地図、建物、建物の一部の画像内に配置される情報カプセルを画像を介して検索するデータ構造を画像リンクという。
この場合、駅ビルの断面の中にA館に対応する情報カプセル(これを例えばA館カプセルという)のアイコン(これを例えば、A館アイコンという)を配置してもよい。A館アイコンは、A館の構造に対応したメニューの選択項目(例えば、A館断面図、およびA館各階)を有している。同様に、駅ビルの断面の中にB館に対応する情報カプセル(これを例えばB館カプセルという)のアイコン(これを例えば、B館アイコンという)を配置してもよい。B館アイコンは、B館の構造に対応したメニューの選択項目(例えば、B館断面図、およびB館各階)を有している。
また、情報利用者が駅ビルのメニューにおいて、例えば、B館を選択すると、B館の断面図92と、そのB館の断面図に含まれる情報カプセル(例えば、B館1階カプセル〜B館9階カプセル等)のアイコンが表示される。
情報利用者が、駅ビルB館7階カプセル(図4では、7階アイコンで表示される)をフォーカスすると、このカプセルに含まれるメニュー(B館7階フロアー図、エリア1(店舗1)〜エリア8(店舗8)等)が表示される。
情報利用者がこれらのメニューから、例えば、B館7階フロアー図を選択すると、7階のフロアー図が表示され、そのフロアー図に含まれる情報カプセル(例えば、エリア1〜エリア8)が表示される。各エリアには、店舗が設置される。したがって、駅ビルB館7階カプセルは、各エリアに対応する店舗カプセル、例えば、ビューティサロンの情報カプセルとリンクする。
また、情報利用者がB館7階カプセルのメニューからエリア5を選択すると、エリア5のフロア図と、エリア5で営業するビューティサロンの情報カプセルが表示される。なお、メニューの選択により、画像と情報カプセルの表示に代えて、ウェブページを表示するように、メニューからのリンクを設定してもよい。
さらに店舗の情報カプセル内に、その店舗内の商品ごとの情報を保持する情報カプセルをリンクさせてもよい。また、商品の情報カプセルにそのメーカの情報カプセルをリンクさせてもよい。その結果、メーカは、商品やメーカそのものに対する消費者の反応をモニタする手段をとして、情報カプセルを使用できる。
このような画像リンク、または、ウェブページへのリンクにより、地理的位置、建物、階、エリア、店舗という階層構造が形成される。この階層構造を意味ネットワークと呼ぶ。
なお、本情報システムにおいて、この画像リンクをたどり、下位の情報カプセルを検索する処理は、例えば、CGI、JSPにより構成する。また、メニューから下位の情報カプセルまたはウェブページのリンクをたどる処理は、HTTPによる通常のウェブサーバの処理と同様である。
<データ構成>図3の説明で述べたように、情報カプセルは、アイコン情報、属性情報、メニュー・リンク情報およびポジション情報から構成される。これらの情報は、各々、サーバ1のアイコン情報データベース12、属性情報データベース13、メニュー・リンク
情報データベース14およびポジション情報データベース15に格納される。これらのデータベースを合わせて情報カプセルデータベース11という。以下、これらのデータベースの構造を示す。
図5は、アイコン情報データベース12のデータ構造図である。アイコン情報データベース12は、アイコンの形状となる画像情報を管理するデータベースである。アイコンは、情報カプセルの内容を視覚的に判断させる。アイコン情報データベース12は、情報カプセルIDと、1以上のアイコンファイル名の列からなる。
情報カプセルIDは、情報カプセルを一意に識別するための情報である。情報カプセルIDは、例えば、CATVやASP等の事業を提供する事業者コード、その事業者への加入者コードおよび通し番号により構成される。
アイコンファイル名は、アイコン画像を格納するファイルのファイル名である。ただし、アイコンの画像には、文字列が含まれてもよい。アイコン情報データベース12のレコードは、アイコンタイプに対応する1以上のアイコンファイル名を保持する。例えば、1番目のアイコンファイル名は、標準アイコン用、2番目のアイコンファイル名は、小アイコン用、3番目のアイコンファイル名は、中アイコン用等である。
ここで、アイコンタイプとは、1つの情報カプセルが有するアイコンの種類であり、例えば、標準アイコン、小アイコン、中アイコン、大アイコン、バナータイプ、リスト形式等が用意されている。
図6に、属性情報データベース13のデータ構造図を示す。属性情報データベース13は、情報カプセルの各種の属性を定義するデータベースである。図6R>6に示した表が属性情報データベース13の1レコードに相当する。このレコードは、情報カプセルID、情報カプセル名称、属性、有効期限、およびカプセルリンク情報の各フィールドを有している。
情報カプセルIDは、アイコン情報データベース12において説明したものと同様である。情報カプセル名称には、この情報カプセルの名称を定義する。この情報カプセル名称は、情報利用者が利用する複数のインターネットアクセス機器ごとに異なる名称を用意する。例えば、パーソナルコンピュータ用には、「Station Bilding for PC」、携帯電話用またはPHS用には、「駅ビル」等、各情報機器のリソースに応じて名称の長さが規定されている。そして、各名称がどの情報機器に対応するかは、格納位置により管理される。例えば、1番目の名称は、パーソナルコンピュータ用、2番目の名称は、携帯電話用等である。
属性とは、各情報カプセルの種別を規定するコードである。属性としては、情報カプセルに対応する建物や店舗の種類を設定する。属性のコードは、例えば、1:個人開業医、2:病院、3:レストラン、4:コンビニエンスストア等のようにシステムで規定する。
有効期限は、情報カプセルの有効期限である。有効期限として、有効開始年月日と有効終了年月日を有している。情報カプセルは、作成された後、有効開始年月日から有効終了年月日までの間にサーバ1上でアクセス可能になる。
ただし、本情報システムにおいては、有効期限の設定を省略してもよい。有効期限が設定されていない情報カプセルは、明示的に抹消されない限り、サーバ1上で無期限に有効となる。
カプセルリンク情報は、各情報カプセルの1つ上位の情報カプセルの情報カプセルIDである。このカプセルリンク情報により、当該カプセルに対する上位の情報カプセルとの階層関係が定義される。
図7に、メニュー・リンク情報データベース14のデータ構造図を示す。メニュー・リンク情報データベース14は、各情報カプセルに属するメニューおよびそのメニューからリンクされるリンク先を定義する。情報カプセルには、一般のプルダウンメニューまたはポップアップメニューと同様に、複数階層(例えば、最大3階層)のメニューを定義できる。
このメニュー・リンク情報データベース14は、情報カプセルID、メニュー階層情報、および第1階層情報、第2階層情報、第3階層情報からなる。メニュー階層情報とは、メニューの階層数である。
第1階層情報には、第1階層のメニューの項目を定義する。第1階層情報は、メニュー数、メニューテキスト、メニューテキスト別リンク情報、第2階層情報へのポインタを有している。メニュー数は、メニューの項目数である。
メニューテキストは、各メニューの項目を表示する文字列である。本実施形態では、メニューテキストは、情報利用者が利用する複数のインターネットアクセス機器ごとに異なる名称を用意する。これは、アイコン情報データベースのアイコンファイル名、属性情報データベースの情報カプセル名称と同様である。そして、各用途別のメニューテキストごとに、そのリンク先を示すリンク情報が、メニューテキスト別リンク情報として保持される。
メニューテキスト別リンク情報には、2種類の情報が選択的に格納される。第1の種類の情報は、リンク先であるウェブページを示すURLである。また、第2の種類の情報は、画像リンクを実行するアプリケーションプログラムへのURLおよびアプリケーションプログラムに引き渡すパラメータである。
メニューからウェブページへのURLが選択された場合の処理は、通常のブラウザおよびウェブサーバ間で実行される処理(HTTP、HyperText Transfer Protocol)と同様で
ある。
メニューから画像リンクが選択されると、このアプリケーションプログラムには、画像リンクで使用する画像を特定する情報(画像No)が引き渡される。アプリケーションプログラムは、引き渡された画像Noにより、画像ファイルを検索し、さらに、その画像に含まれる情報カプセルを検索する。そして、アプリケーションプログラムは、その画像に包含される情報カプセルを重ねて合わせて編集し、端末2に返信する。
第2階層情報へのポインタとは、第1階層情報で定義される各メニューの項目に対して、その下位に所属する第2階層のメニューを定義する第2階層情報のアドレスを指定する。
第1階層情報の次に、第2階層情報が定義される。第2階層情報は、第1階層情報の各メニュー項目から上記第2階層情報へのポインタにより、各々リンクされる。さらに、第2階層情報に対して、第3階層情報が定義される。
図8に、ポジション情報データベース15のデータ構造図を示す。ポジション情報データベース15は、情報カプセルの背景画像に対する位置を定義する。図8に示した表がポジション情報データベース15の1レコードに相当する。このレコードは、情報カプセルI
D、ポジション種別、およびポジション情報の各フィールドを有している。
情報カプセルIDは、アイコン情報データベース12のものと同様である。ポジション種別には、位置を特定するための情報の種別を記録する。例えば、ポジション種別が1のとき:地図を指定、ポジション種別が2のとき:画像を指定、ポジション種別が3のとき:指定しない等である。
ポジション情報は、ポジション種別が地図の場合、緯度および経度を示す情報を有する。また、ポジション種別が画像の場合、ポジション情報には、背景画像を指定する画像No、および背景画像内の位置を相対ドット数で指定する。
画像Noとは、画像データベース20において、画像を検索するキーとなる情報である。座標系は、例えば、その背景画像の左上を原点とし、X軸を右方向、Y軸を下方向とする。
また、ポジション種別がなしのとき、ポジション情報は空欄になる。
<作用>以下、サーバ1のCPUで実行されるアプリケーションプログラムと、情報利用者の端末2上のブラウザ(以下、単にブラウザという)により実現される処理を説明する。図9は、地図データ獲得処理の処理フローを示す図である。
この処理では、まず、情報利用者が情報を入手したい地域の住所、郵便番号、駅名等の情報と、その情報を特定する検索条件とを端末2に表示されたウェブサイトの入力画面に入力する(S1)。ここで、検索条件とは、例えば、サービスや商品の種類等である。端末2のブラウザは、入力された情報をサーバ1に送信する。
サーバ1は、送信された住所、郵便番号、または駅名等の情報を基に、地図データベース10において地図データを検索させ、検索結果を入手する(S2)。この地図データは、ビットマップ形式の画像と、その画像の上下左右の距離を示す地図データサイズと、2つの対角位置(例えば、左上点と右下点)の緯度・経度情報とからなる。
次に、サーバ1は、2つの対角位置の緯度経度情報を基に、当該地図に包含され、かつ、検索条件が合致する情報カプセルを情報カプセルデータベース11において検索する(S3)。すなわち、サーバ1は、ポジション情報データベース8を検索し、緯度および経度が当該地図の範囲に含まれる情報カプセルを求める。
次に、サーバ1は、地図データと検索した情報カプセルを重ね合わせ編集して端末2(クライアント)へ送信する(S4)。この編集されたデータは、例えば、XML(eXtensible Markup Language)で記述される。端末2は、受信した地図上に情報カプセルを表示する(S5)。
図10および図12は、画像リンクを有しない情報カプセルの処理フローを示す図である。また、図11および図13は、画像リンクを有する情報カプセルの処理フローを示す図である。以下、上記図9に示した操作の結果、端末2に表示された情報カプセルに対する処理を説明する。
この処理では、例えば、情報利用者は、端末2の操作部を操作し、カーソルを地図上の情報カプセルにフォーカスする(S6)。例えば、情報利用者は、駅ビルの情報カプセルをフォーカスする。
すると、ブラウザは、フォーカスされた情報カプセルに画像リンクがあるか否かを判定する(S7)。画像リンクがない場合、ブラウザは、情報カプセルの定義情報に則してポップアップメニューを表示させる(S8)。
また、図11に示すように、フォーカスされた情報カプセルに画像リンクがあった場合(S11)、ブラウザは、リンク画像をサーバ1に要求する(S12)。ここで、リンク画像を要求するとは、背景画像およびその画像に配置される下位の情報カプセルを要求することをいう。この要求により、サーバ1のアプリケーションプログラムに対して、背景画像の画像Noが送信される。
すると、サーバ1は、指定のアプリケーションプログラム(JSP、CGI等)を起動し、その画像Noをパラメータとして引き渡す。サーバ1上のアプリケーションプログラムは、要求された情報カプセルの背景画像(例えば、駅ビルの断面図)を画像データベース20において検索する(S13)。画像データベース20は、情報カプセルに対する背景画像を管理するデータベースであり、画像Noをキーにして画像データを保持する。
次に、サーバ1は、要求された背景画像(駅ビルの断面図)に包含される情報カプセルを情報カプセルデータベース11において検索する(S14)。すなわち、サーバ1は、ポジション情報データベース15において、上記画像Noを背景画像の画像Noとする情報カプセルを検索する。
そして、サーバ1は、背景画像の画像データと検索された情報カプセルを重ね合わせ編集して端末2(クライアント)へ送信する。これにより、端末2は、その背景画像に情報カプセルを重ね合わせて表示する。
図12および図13に、情報利用者が画像リンクをたどる場合の情報システムの処理を示す。これらの処理は、背景画像が地図でなく、通常の画像ファイルである点を除き、図10および図11の処理と同様である。
すなわち、情報利用者は、端末2の操作部を操作し、カーソルを背景画像内の情報カプセルにフォーカスする(S6)。例えば、情報利用者は、駅ビルの断面図内で、B館7階の情報カプセルにフォーカスする。
すると、ブラウザは、フォーカスされた情報カプセルに画像リンクがあるか否かを判定する(S7)。画像リンクがない場合、ブラウザは、情報カプセルの定義情報に則してポップアップメニューを表示させる(S8)。
また、図13に示すように、フォーカスされた情報カプセルに画像リンクがあった場合(S11)、ブラウザは、リンク画像をサーバ1に要求する(S12)。この要求により、サーバ1のアプリケーションプログラムに対して、背景画像の画像Noが送信される。
すると、サーバ1は、指定のアプリケーションプログラム(JSP、CGI等)を起動し、その画像Noをパラメータとして引き渡す。サーバ1上のアプリケーションプログラムは、要求された情報カプセルの背景画像(例えば、駅ビル7階のフロア図)を画像データベース20において検索する(S13)。
次に、サーバ1は、要求された背景画像(駅ビル7階のフロア図)に包含される情報カプセルを情報カプセルデータベース11において検索する(S14)。そして、サーバ1は、背景画像の画像データと検索された情報カプセルを重ね合わせ編集して端末2(クライアント)へ送信する。これにより、端末2は、その背景画像に情報カプセルを重ね合わせ
て表示する。
図14に、サーバ1における情報カプセルのダウンロード処理を示す。この処理では、まず、サーバ1は、端末2(クライアント)から情報表示データ作成依頼(地点を示す情報と検索条件を含む)を受信する(S21)。
すると、サーバ1は、インターネットを介して接続される地図情報サーバ3の地図情報データベース10から地図データを獲得する(S21)。
次に、サーバ1は、地図データの範囲情報(経度および緯度の範囲)から、その範囲に該当する情報カプセル(情報カプセルをアイコン情報ともいう)をポジション情報データベース15において検索する(S22)。
次に、サーバ1は、端末2から指定された検索条件、例えば、情報カプセルの種別、有効期限等から、該当する情報カプセルを抽出(フィルタリング)する(S23)。
次に、サーバ1は、メニュー・リンク情報から、情報カプセルデータを生成する(S24)。また、アイコン情報データベースから情報カプセルのSVGデータを抽出する(S25)。
次に、サーバ1は、情報カプセルを地図情報に重ね合わせる。そして、重ね合わせた地図情報と情報カプセルを端末2(クライアント)に送信する(S27)。
図15に、情報カプセルの編集処理を示す。この処理は、情報カプセルにより情報を発信したい情報提供者、例えば、商品の広告主や広告の作成を代行する作成者による情報カプセルの作成を支援する。この処理は、アプリケーションサーバのプログラムとして、または、端末2においてローカルに実行されるプログラムとして実現される。このようなプログラムを以下、編集プログラムと呼ぶ(編集プログラムは、オーサリングツールとも呼ばれる)。
この処理では、まず、編集プログラムは、情報カプセルのIDを生成する(S30)。次に、編集プログラムは、情報提供者に当該情報カプセルが最上位カプセルか否かを指定させる。そして、編集プログラムは、その指定結果を判定する(S31)。
当該情報カプセルが最上位カプセルの場合、編集プログラムはS33の処理に進む。一方、情報カプセルが最上位カプセルでない場合、編集プログラムは、上位の情報カプセルIDをカプセルリンク情報(図6R>6参照)に登録する(S32)。
次に、編集プログラムは、情報カプセルのアイコンを情報提供者に登録させる(S33)。また、編集プログラムは、情報カプセルの名称を情報提供者に登録させる(S34)。また、編集プログラムは、情報カプセルの属性を情報提供者に登録させる(S35)。また、編集プログラムは、情報カプセルの有効期限を情報提供者に登録させる(S36)。
さらに、編集プログラムは、情報カプセルのメニュー階層数を情報提供者に登録させる(S37)。そして、編集プログラムは、情報カプセルのメニューとそれに対応するリンク先をメニュー階層数分だけ情報提供者に登録させる(S38)。
次に、編集プログラムは、背景画像が地図か否かを判定する(S40)。背景画像が地図であるとは、当該情報カプセルが最上位の情報カプセルの場合(S31の判定参照)である。背景画像が地図の場合、編集プログラムは、情報提供者が地図データの検索条件を入
力するのを待つ(S41)。
情報提供者が地図データの検索条件を入力すると、サーバ1は、地図情報サーバ2に、地図データの取得を依頼する(S42)。そして、サーバ1は、その地図データを取得する(S43)。そして、編集プログラムは、地図データを画面に表示する。
次に、編集プログラムは、情報提供者に地図データ位置の入力を促す(S44)。地図データ位置とは、地図上で情報カプセルを配置する位置をいう。情報提供者が地図データ位置を入力すると、編集プログラムは、その地図データ位置をポジション情報データベース15に登録する(S45)。
一方、S40の判定で、背景画像が地図でない場合、編集プログラムは、情報提供者が画像の検索条件を入力するのを待つ(S46)。そして、編集プログラムはその画像を画像データベース20から取得する(S47)。さらに、編集プログラムは、その画像を画面に表示する。
次に、編集プログラムは、情報提供者に画像データ位置の入力を促す(S48)。画像データ位置とは、背景画像上で情報カプセルを配置する位置をいう。情報提供者が画像データ位置を入力すると、サーバ1は、その画像データ位置をポジション情報データベース15に登録する(S49)。その後、編集プログラムは処理を終了する。
<実施形態の効果>以上述べたように、本情報システムによれば、広告主は、自身が広告したい対象、例えば、店舗や商品等を情報カプセルとして定義し、情報を簡易に発信できる。その場合、作成される情報カプセルに、画像リンクする画像の画像Noと画像内の位置を指定することにより、画像リンクを介して、上位の情報カプセルのメニューリンク情報に組み込むことができる。
例えば、駅ビルB館7階のエリア5に位置する店舗については、ポジション情報データベース15に、駅ビルB館7階の画像Noと、画像内でのアイコンの表示位置を指定すれば、駅ビルカプセル=>B館7階カプセル=>エリア5というリンクに店舗カプセルを組み込むことができる。
<変形例>上記実施形態では、住所、郵便番号、駅等の地理的情報により、地域の地図を特定し、その地図に含まれる情報カプセルをダウンロードした。しかし、本発明の実施は、そのような手順には限定されない。情報カプセルが有する用語、例えば、情報カプセル名称や属性(図6参照)により、キーワード検索を行ってもよい。すなわち、特定の用語を情報カプセル名称や属性に含む情報カプセルを検索し、端末2にダウンロードするようにしてもよい。
《第2実施形態》以下、図16から図21に基づいて本発明の第2実施形態を説明する。図16は、本実施形態に係る情報カプセルの関連図であり、図1717は、情報カプセルとメニューとの関係を示す図であり、図18は、複数階層にリンクする情報カプセルについてメニュー項目を表示する処理の概念図であり、図19R>9から図21は、複数階層にリンクする情報カプセルについてメニュー項目を表示する処理のフロー図である。
上記第1実施形態では、サーバ1上に登録された情報カプセルを情報利用者の端末2にダウンロードし、表示させる処理および情報カプセルを編集する処理を説明した。
本実施形態では、複数の階層を形成する情報カプセルについて、1つの情報カプセルをダウンロードするときに、その情報カプセルの下位にリンクする情報カプセルからメニュー
・リンク情報をまとめてダウンロードし、端末2において複数の階層に渡る情報カプセルのメニューを合わせて表示する情報システムを説明する。本情報システムの他の構成および作用は第1実施形態のものと同様である。そこで、同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。また、必要に応じて図1〜図15の図面を参照する。
<第2実施形態における情報システムの概念>図16に、本実施形態に係る情報カプセルの関連図を示す。図16に示すように、情報カプセルは、画面200〜203のイメージ図で表現される。上記第1実施形態では、画像リンクを順次たどって目的の情報(情報カプセルやウェブページ)にいたる手順を示した。この手順では、例えば、画面200の地図をダウンロードし、駅ビルB館の断面図をダウンロードし、さらに、B館7階の情報カプセルを選択し、画面202のB館7階のフロア図をダウンロードし、最後に目的の店舗の情報カプセルをダウンロードした。
本実施形態では、駅付近の地図情報ページから直接店舗の情報カプセルをダウンロードする情報システムを説明する。このような方法として、従来のブラウザでは、例えば、店舗のウェブページをブックマークに登録しておき、ブックマークの一覧から選択する手順を採った。
しかし、ブックマークでは、まず、1回は、予め店舗のウェブページにアクセスしておく必要あること、さらには、駅付近の地図=>駅ビルB館=>7階=>店舗というような情報のつながりを維持できない、等の問題がある。
本情報システムでは、情報利用者が駅周辺の地図のページをダウンロードしたとき、その地図にリンクされる複数の情報カプセルおよびそれらの情報カプセルにさらに画像リンクする情報カプセルからメニューやリンクを複数階層に渡ってたどり、目的の情報カプセルやウェブページに直接移動する機能を提供する。
図17に、情報カプセルとメニューとの関係を示す。第1実施形態で説明したように、各情報カプセルは、各々メニュー・リンク情報を有している。例えば、画面200に表示された駅ビルの情報カプセル(駅ビルアイコンで示される)は、駅ビルの断面図、A館およびB館というメニュー101を有している。また、画面201に示す駅ビルB館という情報カプセル(B館アイコンで示される)は、B館断面図、および1Fから9Fというメニュー102を有している。また、画面202に示す駅ビルB館7階という情報カプセル(7階アイコンで示される)は、7階フロア図、およびエリア1からエリア8というメニュー103を有している。そして、エリア5は、例えば、エリア5のフロア図とビューティサロンという店舗の情報カプセルにリンクしている。
図18に、複数階層にリンクする情報カプセルについてメニュー項目を表示する処理の概念を示す。例えば、画面200において情報利用者が駅ビルの情報カプセルをフォーカスすると、駅ビルカプセルのメニュー101(駅ビル断面、A館、およびB館の選択項目あり)が表示される。
そして、例えば、情報利用者がB館の選択項目をフォーカスすると、駅ビルB館カプセルのメニュー102(1Fから9Fの選択項目あり)が、駅ビルB館の画像をダウンロードすることなく、表示される。
さらに、情報利用者がB館の7Fの選択項目をフォーカスすると、駅ビルB館7階カプセルのメニュー103(エリア1からエリア8の選択項目あり)が、駅ビルB館7階の画像をダウンロードすることなく、表示される。
一方、例えば、情報利用者がメニュー101において、駅ビル断面図を選択すると、端末2のブラウザからサーバ1に駅ビル断面図の画像Noが送信され、駅ビル断面の画像による画像リンクのダウンロードが要求される。
サーバ1は、上記要求を受け、受信した画像Noにより、画像データベース20を検索し、指定された画像得る。さらに、サーバ1は、その画像の範囲に含まれる情報カプセルを参照する。そして、参照した画像の範囲に含まれる情報カプセルを参照し、画像内に配置する。これらの処理は、第1実施形態の場合と同様である。
また、情報利用者がメニュー101において、A館あるいは、B館等の項目を選択した場合も、端末2およびサーバ1の処理は、上記と同様である。また、情報利用者がメニュー102、103等の項目を選択した場合も、端末2およびサーバ1の処理は、上記と同様である。
例えば、情報利用者がメニュー103において、エリア5を選択(例えば、ポインティングデバイスでクリック)すると、エリア5に対応するフロア図と店舗の情報カプセルがダウンロードされる。
このようにして、本情報システムは、複数階層に渡ってリンクする情報カプセルに対して、画像のダウンロードを繰り返すことなく、各情報カプセルのメニューをたどり、所望の情報カプセルに直接アクセスする機能を提供する。
以上の説明では、画面200の地図のページを背景画像とする最上位の情報カプセルの階層をたどる手順を説明した。しかし、このような手順は、最上位の情報カプセル以外のカプセルから実行しても良い。
例えば、画面200の地図のページにおいて、情報利用者が駅ビル断面図を選択する。すると、サーバ1は、第1実施形態と同様の手順で、駅ビルカプセルの背景画像(例えば駅ビルの断面図)と、その背景画像に含まれる情報カプセル(例えば、駅ビルA館カプセルと駅ビルB館カプセル)と、各情報カプセルの下位に属する所定階層の情報カプセルが有するメニュー・リンク情報を検索し、駅ビルA館カプセルおよび駅ビルB館カプセルとして編集して、ダウンロードする。
このような階層をどこまでたどってダウンロードするかは、サーバ1のシステムパラメータ、またはサーバ1が情報利用者ごとに保持するユーザパラメータとして定義すればよい。例えば、システムパラメータとして、3階層と定義すれば、各情報利用者が情報カプセルをダウンロードする際、その情報カプセル以下の3階層分の情報カプセルのメニューがダウンロードされる情報カプセルに付加される。また、特定の情報利用者がこのパラメータをユーザパラメータとして定義すれば、ユーザパラメータを優先するようにすればよい。
さらに、駅ビルB館7階を選択することにより、駅ビルB館7階の背景画像と、その背景画像に含まれる情報カプセル(例えば、エリア1〜エリア8)と、各情報カプセルの下位に属する所定階層の情報カプセルが有するメニュー・リンク情報を検索し、エリア1〜エリア8の情報カプセルとして編集して、ダウンロードする。
<作用>図19から図21は、複数階層にリンクする情報カプセルについてメニュー項目を表示する処理のフロー図である。図19は、住所、郵便番号、駅等の住所を特定する情報から最上位の情報カプセルを検索し、ダウンロードする手順を示している。この手順のうち、S1〜S3の手順は、図9のS1〜S3の手順と同様である。
サーバ1は、送信された住所、郵便番号、または駅名等の情報を基に、地図データベース10において地図データを検索させ、検索結果を入手する(S2)。
次に、サーバ1は、2つの対角位置の緯度経度情報を基に、当該地図に包含され、かつ、検索条件が合致する情報カプセルを情報カプセルデータベース11において検索する(S3)。すなわち、サーバ1は、ポジション情報データベース8を検索し、緯度および経度が当該地図の範囲に含まれる情報カプセルを求める。
次に、サーバ1は、その情報カプセルが画像情報ページへのリンク情報(画像リンク)を有するか否かを判定する。そして、その情報カプセルが画像リンクを有する場合、その画像リンク以下にリンクする情報カプセル(1以上の階層にリンクするもの)から、所定の階層の範囲の情報カプセルを参照し、そのメニュー・リンク情報を読み出す。そして、読み出したメニュー・リンク情報をS3で検索された情報カプセルのメニュー・リンク情報に付加し、情報カプセルを編集する(S3A)。この処理により、S3の処理で検索された情報カプセル(以下、対象カプセルと呼ぶ)の下位方向の1以上の所定階層に渡る情報カプセルからメニュー・リンク情報が読み出され、対象カプセルに付加される。
次に、サーバ1は、地図データと検索した情報カプセル(対象カプセル)を重ね合わせ編集して端末2(クライアント)へ送信する(S4)。端末2は、受信した地図上に情報カプセルを表示する(S5A)。ただし、第1実施形態の場合と異なり、本実施形態の情報カプセルでは、下位の情報カプセルのメニュー・リンク情報が取り込まれている。したがって、情報利用者が地図上の各情報カプセルをフォーカスすると、下位の情報カプセルのメニューが表示される。また、そのメニューの項目をフォーカスすると、さらに下位の情報カプセルのメニューが表示される。
このようにして、本実施形態の情報システムでは、情報利用者は、複数階層に渡ってリンクする情報カプセルに対して、逐一画像をダウンロードすることなく、メニューを順次表示し、所望の情報カプセルを直接表示することができる。
図20および図21は、画像リンクを有する情報カプセルの処理フローを示す図である。以下、上記図19に示した操作の結果、端末2に表示された情報カプセルに対する処理を説明する。これらの手順のうち、S6AおよびS14A以外の手順は、図11に示した手順と同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
図19の地図の範囲に包含され、情報利用者の検索条件に合致する情報カプセルがダウンロードされた後、情報利用者は、例えば、駅ビルの情報カプセルを選択する(S6A)。
すると、サーバ1は、その情報カプセルが画像情報ページへのリンク情報(画像リンク)を有するか否かを判定する。そして、その情報カプセルが画像リンクを有する場合、第1実施形態と同様の手順で、背景画像および背景画像に含まれる情報カプセルを検索する(S13、S14)。
本情報システムでは、サーバ1は、S14で検索された情報カプセルの画像リンクをさらに下位方向に検索する。そして、情報カプセルが画像リンクを有する場合、下位側の所定範囲の情報カプセルに含まれるメニュー・メニューリンク情報を検索し、S14で検索された情報カプセルに付加し、情報カプセルを編集する(S14A)。この処理以降の処理は、図19のS3A以降の処理と同様である。これにより、例えば、駅ビルの断面の画像に、A館およびB館各階に対応する情報カプセルが配置され、各情報カプセルには、さらに、下位の情報カプセルのメニューリンク情報が付加され、端末2にダウンロードされる
。
情報利用者が駅ビル断面の画像において、各階に対応する情報カプセルをフォーカスすると、図18R>8に示したように、下位の情報カプセルのメニューが順次表示される(S16)。一方、情報利用者が特定のメニュー項目を選択すると、そのメニュー項目に対応する画像リンク、または、ウェブページがダウンロードされる。
図21は、駅ビル断面の画像に含まれるB館情報カプセルのメニューを選択したときの処理である。この処理の対象は、背景画像が地図から駅ビル断面の画像となっている点を除き、図20と同様である。
<実施形態の効果>以上述べたように、本情報システム(サーバ1)は、複数階層に渡る情報カプセルのメニュー・リンク情報を上位の情報カプセルに付加して端末2にダウンロードする。したがって、情報利用者は、複数階層に渡る画像のダウンロードを繰り返すことなく、直接下位の情報カプセルのメニューを選択できる。
また、その場合、従来のブックマークのように、一度アクセスしたページのURLを登録するのでなく、地図=>建物断面=>フロア図=>店舗=>商品等の階層構造を表現する情報が維持されるので、情報利用者は、情報カプセルと情報カプセルの論理的な関係を維持した状態で、下位の情報カプセルのメニューにリンクされる情報を探索できる。
《第3実施形態》本発明の第3実施形態を図22および図23に基づいて説明する。上記第1実施形態および第2実施形態では、地域を特定する情報(住所、郵便番号、駅名)と検索条件を指定され、該当する情報カプセルを情報利用者の端末2に表示する情報システムを説明した。
本実施形態では、そのような情報カプセルを情報利用者ごとのプライベート領域に格納し、情報利用者の利便性を向上させる機能を提供する情報システムを説明する。本情報システムの他の構成および作用は、第1実施形態または第2実施形態のものと同様である。そこで、同一の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。また、必要に応じて、図1から図2121の図面を参照する。
このプライベート領域は、サーバ1のハードディスク上のプライベートデータベース16(図1参照)に情報利用者ごとに確保され、情報利用者のID(情報システムへの加入者コード)により管理される。情報利用者は、ネットワーク上のウェブサイトとしてプライベート領域にアクセスする。このウェブサイトをマイサイトと呼ぶ。図22は、プライベート領域への情報カプセルの登録処理を示す図である。
通常、情報利用者は、各種インターネット接続機器(以下、単にクライアントという)からマイサイトにアクセスする(S120)。ここで、各種インターネット接続機器には、例えば、PDA、携帯電話、PHS、電話等の通信回線接続機能つきテレビジョン、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス等がある。
次に、情報利用者は、気に入った情報カプセルをプライベート領域へ登録するためサーバ1に登録依頼する(S121)。これは、例えば、情報カプセルのポップアップメニューの「マイサイトへ登録」というメニューの選択による。
この「マイサイトへの登録」というメニューの選択により、当該情報利用者のプロバイダへの加入者コード(例えば、ケーブルテレビ会社への加入者コード)と、当該情報カプセルの情報カプセルIDがサーバ1に送信される。
サーバ1は、クライアントから、その登録依頼(加入者コード、情報カプセルIDを含む)を受信する(S122)。すると、サーバ1は、当該情報利用者の加入者コードで識別されるプライベート領域にその情報カプセルを登録する(S123)。このとき、その情報カプセルの情報カプセルIDがプライベートデータベース16(図1参照)に格納される。
次に、サーバ1は、情報カプセルのプライベート領域への登録完了を送信する(S124)。これにより、情報カプセルが登録された旨のメッセージがクライアントに表示される(S125)。
図23に、プライベート領域からの情報カプセルの参照処理を示す。この処理では、情報利用者は、各種インターネット接続機器(クライアント)からマイサイトにアクセスする(S130)。
このとき、クライアントは、サーバ1に対して、登録済みの情報カプセルの検索を依頼する(S131)。このとき、情報利用者の加入者コードが送信される。この依頼は、サーバ1に受信される(S132)。サーバ1は、情報利用者の加入者コードに基づき、該当する情報利用者のプライベート領域に登録され情報カプセルを検索し、その一覧表を編集する(S133)。そして、クライアントにその情報カプセル一覧を送信する(S134)。
これにより、クライアントは、サーバ1からその情報カプセル一覧を受信する(S135)。このとき、情報利用者は、その情報カプセル一覧から参照したい情報カプセルを選択する(S136)。
すると、その情報カプセルの情報カプセルIDがサーバ1に送信される。サーバは、その情報カプセルIDとともに情報カプセルの参照依頼を受信する(S137)。
サーバ1は、該当する情報カプセルを検索してクライアント向けに編集する(S138)。そして、参照依頼を受けた情報カプセルをクライアントに送信する(S139)。これにより、クライアントは、サーバ1からS136で選択した情報カプセルを受信する(S140)。
以上述べたように、本実施形態の情報システムによれば、情報利用者が所望の情報をサーバ1で管理される情報利用者ごとのプライベートな領域に登録することができる。したがって、例えば、携帯電話の操作によって情報カプセルをプライベート領域に登録しておき、後になって、他の情報機器、例えば、パーソナルコンピュータやPDS等で参照することができる。すなわち、情報機器間でプライベート領域を介して情報カプセルを共有できる。
《第4実施形態》本発明の第4実施形態を図24から図27の図面に基づいて説明する。図24は、情報カプセルの更新処理を示す概念図であり、25は、情報カプセルの更新状態を示す図であり、図26は、情報カプセル管理テーブルのデータ例を示す図であり、図27は、情報カプセルの更新処理を示すフローチャートである。
上記第1実施形態および第2実施形態では、地域を特定する情報(住所、郵便番号、駅名)と検索条件を指定され、該当する情報カプセルを情報利用者の端末2に表示する情報システムを説明した。
本実施形態では、そのような機能に加えて、さらに、階層関係を有する複数の情報カプセルが更新されたときに、更新されたことを上位の情報カプセルにおいて明示する情報システムの機能を説明する。本情報システムの他の構成および作用は、第1実施形態、第2実施形態、または第3実施形態のものと同様である。そこで、同一の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。また、必要に応じて、図1から図2424の図面を参照する。
図24に、情報カプセルの更新処理の概念を示す。第1実施形態または第2実施形態で説明したように、本情報システムでは、情報利用者は、地図上に表示された情報カプセル(例えば、駅ビル)のアイコンからメニューを選択することにより(S140)、その情報カプセルのリンク画像(駅ビルの画像)を表示させることができる。また、駅ビルの画像において、駅ビルB館から7階を選択することにより(S141)、その7階に対応するリンク画像を表示させることができる。このような手順により、情報利用者は、例えば、興味がある店舗(図24では、例えば、ビューティサロンとして示される店舗)の情報カプセルを入手できる。
一方、情報カプセルは、図6に示したように、カプセルリンク情報により、上位方向へのリンクを有している。したがって、下位の情報カプセルが更新されたとき、その更新を簡易に上位の情報カプセルに伝達できる。
例えば、ビューティサロンという店舗の情報カプセル(以下、これをビューティサロンカプセルと呼ぶ)が更新されたとき、サーバ1は、そのビューティサロンカプセルの親カプセルをカプセルリンク情報によってたどる。
例えば、このビューティサロンカプセルが駅ビルB館7階の情報カプセル(以下、これを駅ビルB館7階カプセルと呼ぶ)にリンクされているとき、サーバ1は、ビューティサロンカプセルの更新に基づき、駅ビルB館7階カプセルを更新状態にする(S150)。例えば、駅ビルB館7階カプセルの画像中のビューティサロンカプセルが属するエリア5の部分を白黒反転表示する。
さらに、サーバ1は、駅ビルB館7階カプセルが更新状態になったとき、この駅ビルB館7階カプセルの親カプセルをカプセルリンク情報によってたどる。そして、駅ビルB館7階カプセルがB館の情報カプセル(以下、このカプセルを駅ビルB館カプセルと呼ぶ)にリンクされているとき、サーバ1は、駅ビルB館7階カプセルの更新に基づき、駅ビルB館カプセルを更新状態にする(S151)。
このような処理を繰り返し、サーバ1は、ビューティサロンカプセルから最上位の駅ビルカプセルまでの階層構造に存在するカプセルを更新状態にする。その結果、サーバ1は、情報利用者が例えば、駅ビル周辺の地図を表示させたとき、その情報利用者に、駅ビルカプセル以下のいずれかの情報カプセルが更新されたことを認識させる。情報利用者は、更新されたた情報カプセルに着目することにより、最新の情報を入手できる。
図25に、情報カプセルの更新状態を例示する。図25に示すように、背景画像を地図とする最上位の情報カプセルがA(Aは、情報カプセルID、以下同様)であり、この情報カプセルAにリンクする情報カプセルとして、B1〜B5があり、情報カプセルB4にリンクする情報カプセルとして、C1〜C5があり、さらに、情報カプセルC2にリンクする情報カプセルとしてD1〜D3があるとする。
今、例えば、情報カプセルD3が更新されたと仮定する。本実施形態の情報システムにおいては、このD3の更新を示す情報は、その上位カプセルC2、B4およびAに順次伝達
される。そして、情報利用者が情報カプセルA、B4、C2、またはD3にアクセスしたとき、これらの情報カプセルまたはその下位に属する情報カプセルが更新されたことが明示される。したがって、情報利用者は、更新された情報カプセルの階層構造をたどることができる。
図26に、情報カプセルの階層構造を管理する情報カプセル管理テーブルのデータ例を示す。情報カプセル管理テーブルの各行は、1つの情報カプセルの状態を保持する。この情報カプセル管理テーブルの各行は、情報カプセルID、上位カプセルIDおよびカプセル状態というフィールドを有している。
情報カプセルIDのフィールドには、その行によって管理する情報カプセルの情報カプセルIDを格納する。また、上位カプセルIDには、各情報カプセルの1階層上位にリンクする情報カプセルのIDを記録する。また、更新状態には、所定期間内(例えば、2日以内)に情報カプセルの内容が更新されたか否かを記録する。
本情報システムでは、1つの情報カプセルが更新された場合、その上位に位置するすべての情報カプセルを更新状態にする。例えば、情報カプセルD3が更新されたとき、D3の上位カプセルC2、C2の上位カプセルB4、B4の上位カプセルAに対して更新発生を記録する。このような管理により、本情報システムは、更新されている情報カプセルを情報利用者に明示する。
図27は、情報カプセルの更新処理を示すフローチャートである。この処理では、サーバ1は、まず、更新された情報カプセル、例えば、情報カプセルD3の更新情報を受信する(S160)。
すると、サーバ1は、情報カプセル管理テーブルにおいて情報カプセルD3のカプセル更新状態を「更新発生」に変更する(S161)。
次に、サーバ1は、情報カプセルD3をカプセルチェックワークに設定する(S162)。カプセルチェックワークとは、本処理によるチェック対象の情報カプセルをいう。
そして、サーバ1は、カプセルチェックワークに上位カプセルがあるか否かを判定する(S163)。カプセルチェックワークに上位カプセルがあったとき、その上位カプセルの更新状態を「更新発生」に変更する(S164)。
次に、サーバ1は、その上位カプセルをカプセルチェックワークにセットする(S165)。そして、サーバ1は、制御をS163に戻す。また、S163の判定で、カプセルチェックワークに上位カプセルがない場合、サーバ1は、情報カプセルの状態更新処理を終了する。
以上述べたように、本実施形態の情報システムによれば、階層関係を有する複数の情報カプセルのいずれかが更新されたときにでも、その更新された情報カプセルの上位のカプセルに対して更新発生を明示できる。そのため、情報利用者は、情報カプセルの階層を上位から下位にたどるとき、更新された情報カプセルをたどり、最新の情報を入手できる。
《第5実施形態》本発明の第5実施形態を図28から図38の図面に基づいて説明する。図28は、本発明の第5実施形態に係る情報カプセルのデータ例であり、図29は、RDBとXMLの相互変換による情報システムの処理概要を示す図であり、図30は、カプセル管理テーブルの例であり、図31は、マイカプセル管理テーブルの例であり、図32は、標準カプセルとして生成されるテンプレートの例であり、図33は、マイカプセル管理
画面の例であり、図34は、店舗カプセル管理画面の例であり、図35は、店舗データベース一括管理画面の例であり、図36は、建物、店舗、商品に関するデータベース参照時の処理概要を示す図であり、図37は、建物、店舗、商品に関するカプセル取得時の処理概要を示す図であり、図38は、マイバスケットによる情報カプセルの表示例である。
上記第1実施形態から第4実施形態においては、画像リンクにより、複数の情報カプセルを関連づけ、階層的な情報として処理する情報システムの例を示した。また、これらの実施形態においては、サーバ1が保持するデータは、表形式のいわゆる、RDB(リレーショナルデータベース)を想定して説明した。
本実施形態では、RDBに格納されたデータを抽出し、XMLで記述される情報カプセルに構成する処理を説明する。
他の構成および作用は、第1実施形態ないし第4実施形態の場合と同様である。そこで、同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。また、必要に応じて図1から図27の図面を参照する。
<XMLによるデータベースの記述例>図28に、複数の情報カプセルからなる階層的なデータをXMLによって記述した例を示す。図28において、カプセルID=○○○のように、カプセルIDが定義されているタグが情報カプセルを定義する。
例えば、建物カプセルの定義は、<建物カプセル カプセルID=○○○>から開始し、
</建物カプセル>で終了する。ただし、図28では、上位の情報カプセルにメニュー・リンク情報でリンクされる情報カプセルが、すべてインラインで展開して表示されている。
例えば、建物カプセルは、緯度、経度、アイコン大、アイコン中、アイコン小、アイコンバナー(バナー形式のアイコンファイル名の定義)、アイコンテキスト等の情報、イベントカプセル、リンクURL、およびフロアカプセルを有している。
ここで、イベントカプセルは、下位の情報カプセルを有しない情報カプセルである。一方、建物カプセルに含まれるフロアカプセルは、さらに下位の情報構造を有している。すなわち、フロアカプセル=>店舗カプセル=>商品カプセルのような階層構造を形成する。
このように、情報カプセルの階層構造は、XMLのタグの入れ子構造により、簡易に表現される。
<RDBとXMLとの相互変換>本情報システムで処理するデータは、RDBに格納しておき、XML形式のデータに変換してアプリケーションプログラム(例えば、情報利用者に情報カプセルをダウンロードするサーバプログラム)に引き渡される。図29に、そのようなRDBとXMLの相互変換による情報システムの処理概要を示す。
RDBのデータとXMLのデータを相互に変換するインターフェースプログラムとしては、例えば、DataSpider(株式会社アプレッソの商標)が知られている。また、DataSpiderは、XMLを処理するパッケージプログラムYggdrasill(株式会社メディアフュージョンの
商標)と組み合わせられている。この組み合わせにより、RDBに格納されたデータをX
MLにしたがって処理する提案が両社からなされている。
本実施形態の情報システムも、RDBに格納された様々なデータから、情報カプセルとして構成すべきデータを抽出し、XMLにより情報カプセルとして構成する。本実施形態で
は、このRDBに格納されるデータを本体データと呼ぶ。
このとき、本情報システムでは、RDBのレコード(表の各行)を構成する要素(これをデータ項目と呼ぶ)をDOM(Document Object Model)ツリーと呼ぶ情報により、XM
Lのタグに対応付ける。その場合、DOMツリーには、RDBのレコードのデータ項目のうち、情報カプセルとして構成されるべきものが指定される。
図29のように、RDBの各レコードは、IDというデータ項目によりユニークに識別される。各レコードが情報カプセルとして抽出されるとき、各情報カプセルは、このIDを情報カプセルIDとして保持し、RDBのレコードとの関連が示される。
上述のように、本情報システムでは、RDBから抽出されるデータ項目の階層構造はDOMツリーに記述される。図29では、例えば、建物カプセルは、経緯度、アイコン1等の情報と、下位の店舗カプセルを有することが定義される。
そして、建物カプセルの実体は、ID1001で指定されるレコードに格納されている。また、建物カプセル内の情報、例えば、経緯度、アイコン1等は、ID1001で指定されるレコードの各データ項目に格納される。同様に店舗カプセルのデータの実体は、ID=2001で識別されるレコードに格納される。
このようにして、情報カプセルを処理するアプリケーションプログラムは、DOMツリーを介して、情報カプセルIDをキーにRDBにアクセスし、データを入出力する。
図30に個々の情報カプセルに含まれるデータ項目を管理するカプセル管理テーブルの例(図30は、店舗カプセルという情報カプセルを管理するカプセル管理テーブルの例)を示す。カプセル管理テーブルは、各情報カプセルが対応するRDBの各データ項目を有するか否かを指定するテーブルである。図30では、カプセル管理テーブルが、情報カプセルを編集するツールであるカプセル管理画面40に表示されている。
図30のカプセル管理データは、店舗カプセルに対する例である。図30では、店舗カプセルに含まれるデータ項目(このように、情報カプセルに含まれるデータ項目をカプセル項目と呼ぶ)には、○が、一方、店舗カプセルに含まれないデータ項目には、×が示されている。したがって、カプセル管理テーブルは、RDBのレコード内のデータ項目と同一の項目を有する。ただし、カプセル管理テーブルの各項目は○または×という1ビットの情報を保持できればよい。
例えば、情報カプセルIDがID1001の情報カプセルは、<属性>、<経緯度>、<アイコン1>等を有することが分かる。
カプセル管理テーブルは、各情報カプセルの上位の階層に属するカプセルのデータ項目をも定義する。この上位カプセルは、上位カプセルIDというデータ項目により定義される。したがって、例えば、図30のカプセル管理テーブルの例では、ID3001(商品カプセル)の上位に、ID2001(店舗カプセル)があり、さらにその上位にID1001(建物カプセル)があることが定義される。
なお、情報カプセルの階層構造は、DOMツリーに定義されているため、カプセル管理テーブルの階層構造の定義(上位カプセルID)は、必ずしも必要ではない。ただし、上位カプセルIDをカプセル管理テーブルに保持することで、情報カプセルの検索性能を高めることができる。
このようなカプセル管理テーブルは、情報提供者(例えば、店舗の経営者や、広告主)が編集プログラム(オーサリングツールともいう)を使用して本体データ(RDB)の構成を定義するときに、編集プログラムが生成する。この編集プログラムは、カプセル管理テーブルに対応するカプセル管理画面40を有しており、情報提供者は、自在にカプセル項目を追加または削除できる。
図31に、マイカプセル(第3実施形態で述べたマイサイトに登録される情報カプセル)をそのカプセルの所有者(情報カプセルをマイサイトに登録した情報利用者)が管理するためのマイカプセル管理テーブルの例を示す。図31においても、カプセル管理テーブルが、カプセル管理画面40に表示されている。
マイカプセル管理テーブルは、管理の対象がマイサイトに登録された個人の情報カプセルである点で通常のカプセル管理テーブルとは相違する。ただし、カプセル項目および上位カプセルとの階層関係を定義する機能においては、通常のカプセル管理テーブルと同様である。
カプセルをマイカプセルとしてマイサイトに登録した情報利用者は、自身のマイカプセルを自在に編集でき、その編集結果がカプセル管理テーブルに格納される。
すなわち、マイカプセルのカプセル項目は、その所有者(マイカプセルをマイサイトに登録した情報利用者)の判断で追加、または削除される。また、例えば、情報利用者が商品の情報カプセルをマイカプセルとして取得した場合、標準の操作では、その商品の上位の情報カプセル、例えば、商品が販売される店舗、その店舗の属する建物等の情報カプセルが取得され、マイサイトに登録される。
図32は、情報提供者がRDB本体データを生成するためのテンプレートの例である。本実施形態において、テンプレートとは、情報提供者がRDBに格納する本体データを容易に作成するために提供される「枠組みが設定されたソフトウェア」である。
情報提供者はこの枠組みで指示された項目に文字、数字を入力したり、画像、写真などを貼り付ける(コピー&ペースト、ドラッグ&ドロップなどの処理手順として知られる)ことにより、本体データを簡易に作成することができる。
また、このテンプレートにクーポン等の顧客店頭誘引のツール、商品の魅力訴求のための定型キャッチフレーズ、訴求マークや画像を選択項目として設定することにより販売促進効果を持たせることができる。
ここで、訴求マークとは、商品や店舗等の魅力を画像に表現したマークである。例えば、食料品を扱う店舗に対して、「新鮮」を意味するマーク、レストランに対して「高級」「割安」等をイメージしたマーク等が付与される。
このテンプレートで定義されるデータ項目のうち特定のデータ項目は、XMLデータベースと連動して設計される。そのような特定のデータ項目にデータを入力すると、XMLのタグが付与され、DOMツリーを経てRDB上の所定項目に格納される。このテンプレートのうち、店舗カプセルの作成に使用されるものを特に、店舗テンプレートという。
ある店舗の経営者(情報提供者)が自店の本体データを入力するときは、(1)CATV等管理会社(またはプロバイダ等)から自店のID番号およびパスワードを取得し、(2)アイコン、店舗名称、住所、電話番号など店舗テンプレートの画面の指示にしたがって、所定の欄に入力する。入力されたデータは、本体データとしてRDBに格納される。
(3)また、入力されたデータのうち、情報カプセルに対応するデータ項目には、店舗テンプレートに予め埋め込まれたXMLタグが付与され、店舗IDとDOMツリーにしたがってRDBに格納される。
(4)さらに、情報提供者は、イベント情報、売場情報、または商品情報を入力する際は店舗テンプレート上(又は店舗IDを識別できる画面)で下位のテンプレート(イベント、売場、または商品等のテンプレート)を選択し、そのIDと名称を入力する。そして、上記店舗テンプレートに対する場合と同様の手順で、指定された項目に入力すると、本体データとしてRDBに格納される。
以上の手順で入力されたデータ本体に対し、どの項目をカプセル項目として扱うかについては、標準パターンが予めテンプレート上に設定されている。
そのためには、例えば、テンプレートの各データ項目にオンまたはオフのフラグを設ければよい。編集プログラムは、そのフラグにしたがい、店舗カプセルテーブルを作成する。なお、通常は、ID(本体データのIDおよび上位データのID)、アイコン、位置情報、表示テキスト、リンク先URL等がカプセル項目として設定される。
このような標準的なデータの入れ子構造、XMLタグ、カプセル項目はテンプレートの中に織り込まれており、作成者は意識する必要がない。しかし、例えば、クーポンや特定の商品情報など店舗側で情報利用者に携帯させたい(マイサイトへ取り込ませたい)データがある場合、編集プログラムのカプセル管理画面で自店の登録項目を表示し、個別に情報カプセルに入れたり(カプセル項目として定義したり)、カプセルから外したりすることができる。このような操作は、例えば、ドラッグ&ドロップ等の操作によればよい。
なお、テンプレートからの入力情報(入力項目)には、通常、有効期限が設定される。有効期限が切れた入力項目は、表示対象から外される。ただし、その情報自体は、サーバ1により別途保管される。
マイカプセルとしてマイサイトに登録された情報カプセルは、有効期限が切れても表示対象から外されることはない。ただし、端末2からそのような有効期限の切れたマイカプセルにアクセスすると、「カプセルの有効期限が切れました」というメッセージが表示される。
また、複数のカプセル項目からなる階層構造において、下位のカプセル項目の有効期限が更新されると、その上位のカプセル項目も、下位のカプセル項目に合わせて修正される。これにより、カプセル項目のうち、下位項目が修正されて有効な限り、上位項目が末梢されることはない。
ただし、カプセルに項目において、有効期限は、必須の項目ではなく、その設定を省略してもよい。
図33に、マイカプセルへのデータ項目の追加・削除等を指定するカプセル管理画面(以下マイカプセル管理画面40という)の例を示す。
情報利用者は、サーバ1に対し、ID、パスワードを入力し、マイサイトに接続し、マイカプセル管理画面を開くと現在保持している情報カプセルの一覧がツリー構造でウィンドウ(「現在のマイカプセル」で示されるマイカプセルエリア300)に表示される。
情報利用者がカプセル項目(例えば「××店」という店舗カプセル)をクリックすることによりさらに下位の情報カプセル(例えば、△△品等の商品カプセル)が表示される。
参照した時点で期限の切れたカプセル(参照元の本体データのデータベースで表示期限が切れているカプセル項目の情報)はカプセル削除項目エリア302に表示される。
有効期限内であるが不要となったカプセル項目はマイカプセルエリア300からカプセル削除項目エリア302に移動することによって削除を指示することができる。情報カプセルのカプセル項目の編集において、削除は情報利用者が任意に実施できる。一方、情報カプセルへのカプセル項目の追加については、情報提供者(例えば、店舗のオーナー)が情報利用者に編集対象として認めた項目が表示され、情報利用者の意図により追加することができる。
カプセル削除項目エリア302に移動された項目に対して、情報利用者が削除ボタン303を押下して実行指示すると、マイカプセルのカプセル管理テーブル上の項目が対象カプセルID番号を含めて総て削除される。
現在は無効であるが将来の復活を期待して情報カプセルを保持した場合、情報利用者は、削除前にマイカプセルエリア300にその情報カプセルを戻せばよい。
また、恒久的に本体データを保持したい情報利用者は、情報カプセルでなく、本体データそのものをデータベースからダウンロードすればよい。
図34に、情報提供者が店舗カプセルを管理するためのカプセル管理画面(以下店舗カプセル管理画面41という)の例を示す。
まず、情報提供者は、サーバ1に対し、自店のID、パスワードを入力することにより、当該店が保持する(作成、編集権を持つ)情報カプセルの情報が店舗カプセルエリア310にツリー構造で表示される。
情報提供者がカプセル項目(例えば、「○△売場」で示される売場カプセル)をクリックすることにより、さらに下位のカプセル(例えば、「△△品」等の商品カプセル)が表示される。
情報提供者があるカプセル項目(例えば、「○△売場」で示される売場カプセル)をクリックすると、サーバ1は本体データを格納したデータベースを参照し、クリックした項目(売場)より下の階層の入力済みデータ(例えば、その売場の扱い品目リスト)の一覧が中央のウィンドウ311に表示される。
カプセル項目の追加は、このウィンドウ311上で対象項目を選択し、店舗カプセルエリア310へ移動(ドラッグ&ドロップ等)することにより指示する。また、カプセル項目の削除は、このウィンドウ311上で対象項目を選択し、カプセル削除項目エリア312へ移動(ドラッグ&ドロップ等)することにより指示する。
サーバ1は、この操作に基づき、カプセル管理テーブルのステータス(例えば、図30に示した○、×)を書き替える。
図35に、店舗データベース一括管理画面の例を示す。上述のテンプレートでは、個別に店舗ごと、商品ごとの情報を入力する。一方、店舗データベース一括管理画面は、例えば、ビル内のテナント情報、デパートの売場別管理、商店の取扱品の管理などの情報項目を一覧表に基づき一括管理する機能を提供する。
情報提供者がサーバ1にアクセスし、店舗ID、パスワードを入力後、一括管理画面を開く。この画面では、情報提供者は、項目の一括入力、修正、入力済み項目のカプセル化指定を一括処理することができる。なお、この店舗データベース一括管理画面から入力する際、DOMツリーは、表の中に埋め込んで管理してもよいし、別途定義するようにしてもよい。
図36に、建物、店舗、商品に関するデータベース参照時の処理概要を示す。この処理では、アプリケーションプログラム(例えば、サーバプログラム)からカプセルID(例えば、建物カプセル)と階層数を指示した参照命令が発行される。すると、データベース管理プログラムは、DOMツリーを参照し、指定されたカプセルIDおよびその下位の情報カプセルに対応するRDBのレコードから、そのカプセルのタグに相当するデータ項目のデータを読み出す。
データベース管理プログラムは、読み出したデータをDOMツリーにしたがった情報カプセルの階層構造に組み込み、その情報カプセルのカプセル管理テーブルとともにアプリケーションプログラムに返す。このとき、アプリケーションプログラムから指定された階層分、例えば、3階層分(建物、店舗、および商品)の階層構造が生成される。
アプリケーションプログラムは、生成された情報カプセルの階層構造とカプセル管理テーブルを第1実施形態や第2実施形態と同様の手順で、情報利用者にダウンロードすればよい。このようにして、本情報システムは、RDBとDOMツリーを組み合わせて、XMLDBとして運用する。
図37は、建物、店舗、商品に関するカプセル取得時の処理概要である。この処理は、アプリケーションプログラム(例えば、サーバプログラム)からのカプセルID(例えば、商品カプセル)を指示した取得命令(例えば、マイカプセルとしての登録依頼)により開始される。
この取得命令に対し、データベース管理プログラムは、DOMツリーを参照し、当該情報カプセル(例えば、商品カプセル)およびその上位の商品カプセル、地理的位置(経緯度)を含む建物カプセルの情報およびその情報カプセルのカプセル管理テーブルを取得する。取得された情報カプセルおよびカプセル管理テーブルは、上記アプリケーションプログラムに引き渡され、マイカプセルとして登録される。また、取得された情報カプセルを第1実施形態や第2実施形態と同様の手順で、閲覧者の端末2にダウンロードしてもよい。情報利用者は、このような情報カプセルをカプセル管理画面40(図33参照)により自在に編集し、利用できる。
図38に、マイバスケットによる情報カプセルの表示例を示す。マイバスケットは、マイカプセル(マイサイトに登録された情報カプセル)について、特定のデータ項目を比較して表示する機能である。
この機能では、情報利用者は、マイサイトに登録された複数の情報カプセル(マイカプセル)を選択し、マイバスケットに投入する。すると、サーバ1は、それらの情報カプセルが所属する階層に拘わらず、該当データを一覧表示する。
例えば、商品名、価格、店舗名を表示項目として指示するとマイバスケット内に投入された情報カプセルのデータに基づき、各情報カプセルが保持する商品名、価格、その商品が包含される店舗名称が一覧で表示される。したがって、情報利用者は、その日に購入する購入予定品目の一覧、訪れる店舗の一覧、買い物に必要な予算総額などの情報を得ることができる。
また、情報利用者は、異なる店舗の同一品目の情報カプセルをマイバスケットに投入し、単位数量、価格等を表示すれば、価格の比較ができる。
ここでは、マイカプセルをマイバスケットに投入する手順を説明したが、店舗カプセルをマイバスケットに投入してもよい。
マイバスケットに一度投入されたカプセル項目は、マイカプセルエリア300に移動することでマイカプセルとして登録される。また、マイバスケットの情報は、クリアボタンを押下することにより、一括抹消できる。
<実施形態の効果>以上述べたように、本情報システムによれば、RDBに格納されている各種の情報を情報カプセルとして取り扱うことができる。すなわち、DOMツリーとカプセル管理テーブルにより、RDBから情報カプセルへスムーズに変換できる。このような機能により、第1実施形態から第4実施形態で述べた情報カプセルの機能をRDBを用いた情報システムにおいて利用できる。
また、本情報システムによれば、RDBに格納されたデータ項目から情報提供者が所望するデータ項目を組み合わせ、情報カプセルを構成できる。さらに、情報提供者(例えば、広告主)により構成された情報カプセルをマイカプセルとして登録したり、端末2にダウンロードすることにより、情報利用者(マイカプセルや端末2の所有者)の意図により、自在にカプセル項目を追加削除できる。この結果、情報利用者は、必要なデータ項目からなる情報カプセルを取得できる。
<その他の応用例と効果>上記実施形態以外にも、情報カプセルを利用して以下のような応用が可能である。例えば、ネットワークを通じて情報を提供する際に、情報を作成提供する側(情報提供者)にとって、予め情報利用者に優先的に見て欲しい項目をカプセル項目として設定し(情報の纏まりが形成される)、情報を送信する際にこの情報の纏まりを優先して送信することができる。この情報の纏まりは、書籍で言えば標題、目次に相当する部分である。これにより、様々な情報の中から要約された情報を形成できる。
情報利用者はこの要約された情報の中から自分のニーズ、興味にあった情報項目を選択し、その要約された情報に関連するさらに詳細な情報を要求することができる。現状、ハイパーテキストリンクにこのような関連情報探索の機能が備わっているが、関連情報の取得はページ単位で行われており冗長かつ時間が掛かる。
また、情報カプセルを利用すれば関心の無い情報の配信、閲覧を大幅に削減することができる。さらに受け取った情報を蓄積、管理する際に、情報利用者は情報カプセルの分類を意識する必要がなく、提供者が設定したオリジナルの階層構造に沿って、情報(カプセル項目またはその纏まりとしての情報カプセル)が自動的に分類、管理される。
後日追加的に情報(カプセル項目またはその纏まりとしての情報カプセル)を取得した場合にも提供者が用意した階層構造(ツリー構造)のしかるべき位置に自動的に収納される。また、情報カプセルを取得後不要になった情報を任意に削除することができる。
また、情報カプセルを利用すれば、情報カプセルが指示する本体データが更新された場合には、情報利用者には最新の情報が表示される。
また、情報に掲載、保管期限(有効期限)を設けることにより作成者(オーナー、情報提供者)の承諾を個別に得ることなく情報を末梢できる。
また、典型的な情報提供者のサービス内容、コンテンツ内容に合わせたテンプレートを作成し、標準的なカプセル項目の設定を組み込み、情報提供者に提供することができる。
情報の纏まりの意味は、提供する側にとって価値を持つ括り、情報を受け取って利用する側にとって価値のある括り、それぞれの立場によって異なるものである。しかし、情報カプセルを利用すれば、各々のニーズにより価値ある情報の括りを手軽に編集することができる。
インターネットの普及により必要な情報を世界中から瞬時に収集することが可能になったが、情報が多くなるほどその活用は難しくなる。情報カプセルを利用すれば、情報利用者が求める情報にたどり着くための手がかりをコンパクトにまとめ、身近に利用し、手間を掛けずに管理するための仕組みを提供することができる。
《その他》本実施形態は、以下の発明を開示する。
(態様1) 情報の提供者が提供する情報内容をユーザ端末に配信するサーバであって、
ユーザ端末からの前記情報内容へのアクセスを受け付ける手段と、前記アクセスされた情報内容を一般情報と携帯情報とに分離する手段と、アクセスしたユーザ端末に携帯情報をダウンロードさせる携帯情報付与手段と、 を備えるサーバ。
(態様2) 前記提供する情報内容を情報提供者に設定させる手段をさらに備える態様1
に記載のサーバ。
(態様3) 複数の携帯情報を地理的位置情報によって結合し、携帯情報群としてユーザ
端末に蓄積させる関連情報結合手段を備える態様1又は2に記載のサーバ。
(態様4) 前記携帯情報群は、地理的位置情報を有する親情報と、その地理的位置に関
連する複数の子情報とを含み、前記携帯情報付与手段は、前記子情報のダウンロードに際し、その親情報を連動させてユーザ端末にダウンロードさせる態様3に記載のサーバ。
(態様5) 前記一般情報を携帯情報に変換するユーザ設定手段を前記端末に表示させる
手段をさらに備える態様1乃至4のいずれかに記載のサーバ。
(態様6) 前記携帯情報は、キーワードを有しており、前記キーワードに基づき前記携
帯情報を検索する情報検索手段をさらに備える態様1乃至5のいずれかに記載のサーバ。(態様7) 情報の提供者から提供される情報内容を1以上の要素情報が結合した要素情
報群としてユーザ端末に配信するサーバであって、関連する画像の参照情報を前記要素情報に付加する手段と、前記要素情報間に前記画像を介した階層構造を形成する手段と、ユーザ端末から、第1の要素情報に関連する第1画像へのアクセスを受け付ける手段と、前記第1画像を介して前記第1の要素情報と階層構造を形成する第2の要素情報を検索する手段と、前記第1画像に前記第2の要素情報を配置して前記ユーザ端末に配信する手段とを備えるサーバ。
(態様8) 前記階層構造の最上位の要素情報に地理的位置情報を付加する手段と、ユー
ザ端末から地理的位置に係る情報の入力を受け付ける手段と、前記地理的位置を含む地図情報の範囲に位置する要素情報を検索する手段と、検索された要素情報を前記地図情報に配置して前記ユーザ端末に配信する手段とを備える態様7に記載のサーバ。
(態様9) 情報の提供者から提供される情報内容を1以上の要素情報が結合した要素情
報群としてユーザ端末に配信するサーバであって、関連する複数の画像の参照情報を前記要素情報に付加する手段と、前記複数の画像のうちユーザ端末からアクセスする画像を選択する、そのような選択情報を前記要素情報に付加する手段と、前記要素情報間に前記画像を介した階層構造を形成する手段と、前記選択情報を前記階層構造に合わせて提示する手段とを備えるサーバ。
(態様10) コンピュータが、情報の提供者から提供される情報内容をユーザ端末に配
信する情報提供方法であって、ユーザ端末からの前記情報内容へのアクセスを受け付けるステップと、前記アクセスされた情報内容を一般情報と携帯情報とに分離するステップと
、アクセスしたユーザ端末に携帯情報をダウンロードさせる携帯情報付与ステップと、を有する情報提供方法。
(態様11) 前記提供する情報内容を情報提供者に設定させるステップをさらに有する
態様10に記載の情報提供方法。
(態様12) 複数の携帯情報を地理的位置情報によって結合し、携帯情報群としてユー
ザ端末に蓄積させる関連情報結合ステップを有する態様10または11に記載の情報提供方法。
(態様13) 前記携帯情報群は、地理的位置情報を有する親情報と、その地理的位置に
関連する複数の子情報とを含み、前記携帯情報付与ステップは、前記子情報のダウンロードに際し、その親情報を連動させてユーザ端末にダウンロードさせるステップを有する態様12に記載の情報提供方法。
(態様14) 前記一般情報を携帯情報に変換するユーザ設定手段を前記端末に表示させ
るステップをさらに有する態様10乃至13のいずれかに記載の情報提供方法。
(態様15) 前記携帯情報は、キーワードを有しており、前記キーワードに基づき前記
携帯情報を検索する情報検索ステップをさらに有する態様10乃至14のいずれかに記載の情報提供方法。
(態様16) コンピュータが、情報の提供者から提供される情報内容を1以上の要素情
報が結合した要素情報群としてユーザ端末に配信する情報提供方法であって、関連する画像の参照情報を前記要素情報に付加するステップと、前記要素情報間に前記画像を介した階層構造を形成するステップと、ユーザ端末から、第1の要素情報に関連する第1画像へのアクセスを受け付けるステップと、前記第1画像を介して前記第1の要素情報と階層構造を形成する第2の要素情報を検索するステップと、前記第1画像に前記第2の要素情報を配置して前記ユーザ端末に配信するステップとを有する情報提供方法。
(態様17) 前記階層構造の最上位の要素情報に地理的位置情報を付加するステップと
、ユーザ端末から地理的位置に係る情報の入力を受け付けるステップと、前記地理的位置を含む地図情報の範囲に位置する要素情報を検索するステップと、検索された要素情報を前記地図情報に配置して前記ユーザ端末に配信するステップとを有する態様16に記載の情報提供方法。
(態様18) コンピュータが、情報の提供者から提供される情報内容を1以上の要素情
報が結合した要素情報群としてユーザ端末に配信する情報提供方法であって、関連する複数の画像の参照情報を前記要素情報に付加するステップと、前記複数の画像のうちユーザ端末からアクセスする画像を選択する、そのような選択情報を前記要素情報に付加するステップと、前記要素情報間に前記画像を介した階層構造を形成するステップと、前記選択情報を前記階層構造に合わせて提示するステップとを有する情報提供方法。
(態様19) コンピュータに、情報の提供者から提供される情報内容をユーザ端末に配
信させるプログラムであって、ユーザ端末からの前記情報内容へのアクセスを受け付けるステップと、前記アクセスされた情報内容を一般情報と携帯情報とに分離するステップと、アクセスしたユーザ端末に携帯情報をダウンロードさせる携帯情報付与ステップと、を有するプログラム。
(態様20) 前記提供する情報内容を情報提供者に設定させるステップをさらに有する
態様19に記載のプログラム。
(態様21) 複数の携帯情報を地理的位置情報によって結合し、携帯情報群としてユー
ザ端末に蓄積させる関連情報結合ステップを有する態様19または20に記載のプログラム。
(態様22) 前記携帯情報群は、地理的位置情報を有する親情報と、その地理的位置に
関連する複数の子情報とを含み、前記携帯情報付与ステップは、前記子情報のダウンロードに際し、その親情報を連動させてユーザ端末にダウンロードさせるステップを有する態様21に記載のプログラム。
(態様23) 前記一般情報を携帯情報に変換するユーザ設定手段を前記端末に表示させ
るステップをさらに有する態様19乃至22のいずれかに記載のプログラム。
(態様24) 前記携帯情報は、キーワードを有しており、前記キーワードに基づき前記
携帯情報を検索する情報検索ステップをさらに有する態様19乃至23のいずれかに記載のプログラム。
(態様25) コンピュータに、情報の提供者から提供される情報内容を1以上の要素情
報が結合した要素情報群としてユーザ端末に配信させるプログラムであって、関連する画像の参照情報を前記要素情報に付加するステップと、前記要素情報間に前記画像を介した階層構造を形成するステップと、ユーザ端末から、第1の要素情報に関連する第1画像へのアクセスを受け付けるステップと、前記第1画像を介して前記第1の要素情報と階層構造を形成する第2の要素情報を検索するステップと、前記第1画像に前記第2の要素情報を配置して前記ユーザ端末に配信するステップとを有するプログラム。
(態様26) 前記階層構造の最上位の要素情報に地理的位置情報を付加するステップと
、ユーザ端末から地理的位置に係る情報の入力を受け付けるステップと、前記地理的位置を含む地図情報の範囲に位置する要素情報を検索するステップと、検索された要素情報を前記地図情報に配置して前記ユーザ端末に配信するステップとを有する態様25記載のプログラム。
(態様27) コンピュータに、情報の提供者から提供される情報内容を1以上の要素情
報が結合した要素情報群としてユーザ端末に配信させるプログラムであって、関連する複数の画像の参照情報を前記要素情報に付加するステップと、前記複数の画像のうちユーザ端末からアクセスする画像を選択する、そのような選択情報を前記要素情報に付加するステップと、前記要素情報間に前記画像を介した階層構造を形成するステップと、前記選択情報を前記階層構造に合わせて提示するステップとを有するプログラム。