JP4147204B2 - 消費電力削減量の評価支援方法、評価支援装置、および電力制御装置 - Google Patents

消費電力削減量の評価支援方法、評価支援装置、および電力制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4147204B2
JP4147204B2 JP2004163475A JP2004163475A JP4147204B2 JP 4147204 B2 JP4147204 B2 JP 4147204B2 JP 2004163475 A JP2004163475 A JP 2004163475A JP 2004163475 A JP2004163475 A JP 2004163475A JP 4147204 B2 JP4147204 B2 JP 4147204B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
air conditioner
set temperature
temperature
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004163475A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005344970A (ja
Inventor
浩一 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokuto Electronics Inc
Original Assignee
Hokuto Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokuto Electronics Inc filed Critical Hokuto Electronics Inc
Priority to JP2004163475A priority Critical patent/JP4147204B2/ja
Publication of JP2005344970A publication Critical patent/JP2005344970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4147204B2 publication Critical patent/JP4147204B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、例えば、空調機等の作動および停止の繰り返しによる冷却対象の温度調節において、停止時間を延長して節電する場合の電力削減量の評価支援方法、装置、および電力制御装置に関する。
従来より、空調機、冷凍機、または保温機などによる住宅、事務所、作業場、倉庫、および陳列棚などの冷暖房、冷却、および冷凍などおいて、空調機などのコンプレッサの作動および停止の繰り返しによる温度調節が行われている。
ところで、現在、 地球環境を守る立場から、環境に関する国際的な標準規格であるISO14000等が制定されて、省エネルギーのための多くの改善がなされている。電力量の節減も二酸化炭素の削減に大きくかかわっており、地球の温暖化を防止する観点から、消費電力量の節減が種々の電気機器に求められている。本出願人も、消費電力量を節減するための電力制御装置を先に提案した(特許文献1)。
特許文献1によると、例えば、温度が上限設定温度に上昇して、コンプレッサを作動させるモータがオフからオンに切り換わるのを検出し、検出した際に強制的にモータをオフに戻し、所定の時間が経過した後でモータをオンに切り換える。
特開2003−130418号公報
特許文献1における消費電力の削減は、上限設定温度になってからも空調機の停止状態を維持し、所定の時間経過した後に空調機を作動させて冷房を行うものである。その結果、停止後の空調機を作動させたときの温度から上限設定温度にまで室温を低下させるのに要する時間は空調機の停止を継続した所定の時間よりも短いので、その短縮時間分の電力が削減される。このような電力制御装置は、例えば、一般家庭や事業所等の節電を目的に販売されたりレンタルされる。そのため、電力制御装置では、使用者が節電効果を実感できるようにすることが求められる。特に、電力制御装置をレンタルする事業を行う場合には、レンタル料金を消費電力の削減量(以下「節電量」ともいう。)に連動させることが考えられ、その場合、電力制御装置の導入前と導入後の消費電力量を正確に算出する必要がある。
しかし、これまでは、電力制御装置の導入前と導入後の消費電力量の比較は容易ではなく、空調機の電源が、他の装置( 例えば、照明装置や動力装置など) と共通の場合には、 節電効果の評価はさらに困難であった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、例えば、空調機などの節電量の評価を正確に行う評価支援方法および電力制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る消費電力削減量の評価支援方法は、第1の設定温度と第2の設定温度との間でオンオフが繰り返される通常モードで運転されるべき空調機等を、第2の設定温度になっても所定の時間オフ状態を維持するように節電モードで運転されるように制御した場合における、消費電力削減量の評価支援方法であって、前記空調機等を連続作動させたときの温調対象の到達可能な限界温度、および前記空調機等の作動時の前記温調対象の温度変化の時定数をメモリに記憶しておき、前記第1の設定温度になって前記空調機等がオフしたときから前記第2の設定温度になるまでの第1の時間を計測してメモリに記憶し、前記所定の時間経過後に前記空調機等がオンしたときから前記第1の設定温度になるまでの第2の時間を計測してメモリに記憶し、前記空調対象の環境温度を取得してメモリに記憶し、前記環境温度、前記限界温度、前記時定数、前記第1の設定温度、および前記第2の設定温度に基づいて、前記第2の設定温度になったときに前記空調機等をオンしたと仮定した場合に前第2の設定温度から前記第1の設定温度になるまでの仮想時間を算出し、前記第1の時間、前記所定の時間、前記第2の時間、および前記仮想時間に基づいて、前記節電モードにおいて通常モードと比較した場合の前記空調機等のオン時間の低減量である節電時間または前記空調機等のオン時間の低減による消費電力の低減量である節電量を、消費電力削減量を評価可能なデータとして求めて出力する。
他の本発明に係る消費電力削減量の評価支援方法は、前記第1の設定温度になって前記空調機等がオフしたときから前記第2の設定温度になるまでの第1の時間を計測してメモリに記憶し、前記所定の時間経過後に前記空調機等がオンしたときから前記第1の設定温度になるまでの第2の時間を計測してメモリに記憶し、前記空調機等のオンオフの繰り返しの中で少なくとも1度は前記第2の設定温度になったことを検出したとき直ちに前記空調機等をオンさせて、前記空調機等がオンしてから前記第1の設定温度になるまでの第3の時間を計測してメモリに記憶し、前記第1の時間、前記所定の時間、前記第2の時間、および前記第3の時間に基づいて、前記節電モードにおいて通常モードと比較した場合の前記空調機等のオン時間の低減量である節電時間または前記空調機等のオン時間の低減による消費電力の低減量である節電量を、消費電力削減量を評価可能なデータとして求めて出力する。
本発明に係る消費電力削減量の評価支援装置は、第1の設定温度と第2の設定温度との間でオンオフが繰り返される通常モードで運転されるべき空調機等を、第2の設定温度になっても所定の時間オフ状態を維持するように節電モードで運転されるように制御した場合における、消費電力削減量の評価支援装置であって、前記空調機等を連続作動させたときの温調対象の到達可能な限界温度、および前記空調機等の作動時の前記温調対象の温度変化の時定数を記憶するための手段と、前記第1の設定温度になって前記空調機等がオフしたときから前記第2の設定温度になるまでの第1の時間を計測する手段と、前記所定の時間経過後に前記空調機等がオンしたときから前記第1の設定温度なるまでの第2の時間を計測する手段と、前記温調対象の環境温度を取得する手段と、前記環境温度、前記限界温度、前記時定数、前記第1の設定温度、および前記第2の設定温度に基づいて、前記第2の設定温度になったときに前記空調機等をオンしたと仮定した場合に前第2の設定温度から前記第1の設定温度になるまでの仮想時間を算出する手段と、前記第1の時間、前記所定の時間、前記第2の時間、および前記仮想時間に基づいて、前記節電モードにおいて通常モードと比較した場合の前記空調機等のオン時間の低減量である節電時間または前記空調機等のオン時間の低減による消費電力の低減量である節電量を、消費電力削減量を評価可能なデータとして求めて出力する手段と、を有する。
他の本発明に係る消費電力削減量の評価支援装置は、前記第1の設定温度になって前記空調機等がオフしたときから前記第2の設定温度になるまでの第1の時間を計測する手段と、前記所定の時間経過後に前記空調機等がオンしたときから前記第1の設定温度になるまでの第2の時間を計測する手段と、前記空調機等のオンオフの繰り返しの中で少なくとも1度は前記第2の設定温度になったことを検出したとき直ちに前記空調機等をオンさせて、前記空調機等がオンしてから前記第1の設定温度になるまでの第3の時間を計測する手段と、前記第1の時間、前記所定の時間、前記第2の時間、および前記第3の時間に基づいて、前記節電モードにおいて通常モードと比較した場合の前記空調機等のオン時間の低減量である節電時間または前記空調機等のオン時間の低減による消費電力の低減量である節電量を、消費電力削減量を評価可能なデータとして求めて出力する手段と、を有する。
前記出力する手段は、消費電力削減量を示すデータを表示画面に表示する。
本発明に係る電力制御装置は、第1の設定温度と第2の設定温度との間でオンオフが繰り返される通常モードで運転されるべき空調機等を第2の設定温度になっても所定の時間オフ状態を維持するように節電モードで運転されるように制御する電力制御装置であって、第2の設定温度になっても所定の時間オフ状態を維持し、所定の時間が経過した後にオンするように制御する制御手段と、前記第1の設定温度になって前記空調機等がオフしたときから前記第2の設定温度になるまでの第1の時間を算出する手段と、前記所定の時間経過後に前記空調機等がオンしたときから前記第1の設定温度なるまでの第2の時間を算出する手段と、前記空調機等のオンオフの繰り返しの中で少なくとも1度は前記第2の設定温度になったことを検出したとき直ちに前記空調機等をオンさせて、前記空調機等がオンしてから前記第1の設定温度になるまでの第3の時間を算出する手段と、前記第1の時間、前記所定の時間、前記第2の時間、および前記第3の時間に基づいて、前記節電モードにおいて通常モードと比較した場合の前記空調機等のオン時間の低減量である節電時間または前記空調機等のオン時間の低減による消費電力の低減量である節電量を、消費電力削減量を評価可能なデータとして求めて出力する手段と、を有する。
本発明によれば、節電モードで動作させた空調機などの節電量の評価を正確に行うことができ、また、例えば、節電による二酸化炭素の削減量の評価に応用することができる。
図1は本発明の実施形態に係る電力制御装置12を用いた空調システムCSのブロック図、図2は空調システムCSによる室温Yの変化の様子の例を示す図、図3は電力制御装置12によるオンオフ制御方式の空調機11の節電モード運転時の室温Yの変化の様子を示す図である。なお、図2,3は空調機11を室内の冷房のために用いた場合を示す。
図1において、空調システムCSは、空調機11および電力制御装置12からなる。空調機11は、コンプレッサ、熱交換機、操作部、および制御部などを備える公知のものである。通常、コンプレッサは室外機に、熱交換機および操作部は室内機に、それぞれ設けられる。空調機11および電力制御装置12は、ブレーカCB1,CB2などによって交流電源に接続されている。
空調機11には、コンプレッサのモータMをオンオフ制御するオンオフ制御方式のものと、インバータによってモータMの回転速度を制御するインバータ制御方式のものとがある。
オンオフ制御方式の空調機11では、その運転中において、設定された温度となるように、コンプレッサのモータMは電磁開閉器Rによってオンオフ制御される。電力制御装置12によって空調機11を制御する場合には、これらの間で後述する信号の授受などが行われるように、空調機11の内部の回路に対して電線のつなぎ込みを行う。
インバータ制御方式の空調機では、その運転中において、通常、コンプレッサのモータは常にオンされ、設定された温度となるように回転速度が制御される。通常、空調機には、JAM−Aで規定されるリモコン端子が設けられる。このリモコン端子に電線を接続し、適切な信号を送ることによって、モータを強制的にオフすることが可能である。
オンオフ制御方式およびインバータ制御方式のいずれに対しても、電力制御装置12を同じように動作させることができる。以下においては、オンオフ制御方式を例に説明する。
電力制御装置12は、モード切換え部20、検出部21、強制信号出力部22、温度検出部23、タイマー24、処理部25、および表示部26などを有する。また、電力制御装置12は、後述する集計装置に対してデータを無線などで送信するための図示しないインタフェースを有する。
モード切換え部20は、ユーザの操作または集計装置からの信号によって、通常モードと節電モードとを切り換えるために用いられる。
検出部21は、空調機11のコンプレッサのモータMがオフまたはオンのいずれかを検出する。検出の方法として、電磁開閉器Rのコイルの両端の電圧を監視し、電磁開閉器Rがオフかオンかを検出する方法、電磁開閉器Rの接点の接続状態を監視し、電磁開閉器Rがオフかオンかを検出する方法、モータMに流れる電流を監視し、モータMがオフかオンかを検出する方法など、種々の方法が適用可能である。電圧、電流、接続状態などの監視のために、空調機11と電力制御装置12とを電線でつなぎ、監視によって得た信号S1を電力制御装置12に入力する。
強制信号出力部22は、空調機11に対して、モータMの電源を強制的にオフするための信号S2を出力する。信号S2が出力されるタイミングは検出部21による検出が行われたときである。信号S2の出力は、タイマー24の計時する所定の時間Tsが経過した後に停止される。空調機11は、信号S2によって、電磁開閉器Rを強制的にオフし、または他の制御機器によってモータMをオフする。モータMの強制的なオフはオンの直後に行われるので、モータMは連続的にオフの状態を維持したものと実質的に変わらない。したがって、それらの機器、モータM、およびコンプレッサへの負担の増加はほとんどない。なお、モータMまたは電磁開閉器Rの電源をオンオフしたが、空調機11の全体をオンオフしてもよい。タイマー24の計時する時間Tsは、ユーザにより設定可能である。時間Tsは、通常、例えば2〜5分程度に設定される。
温度検出部23は、室外の周囲の温度を検出する。室外の温度は、冷房時のモータMのオン時間に影響し、後で説明する通常モードにおけるモータMの作動時間の推定に必要なものである。
タイマー24は、空調機11から検出部21に入力された信号S1によってモータMのオンおよびオフの計時を行い、また、時間Tsの経過を計時して強制信号出力部12に信号S2を出力させる。また、タイマー24は、各計時を行った後に、その計時結果を処理部25に出力する。
処理部25は、タイマー24による各計時の結果、温度検出部23が検出した室外の周囲の温度、および予め入力されメモリに記憶されている温調対象の室の特性値(後に説明する「時定数」および「下限温度」)などから、通常モードと比較した節電モードにおける節電時間を算出し出力する等のデータ処理を行う。処理部25は、MPU、ROM、RAM、および集計装置等との間で入出力を行うインタフェースなどからなる。
表示部26は、処理部25が行ったデータ処理の結果を表示するものであり、LCD(液晶表示装置)またはCRTなどによって構成される。表示部26には、例えば、空調機11の総運転時間、総運転時間における節電量、節電量に電力の単価を乗じたコスト削減額などが表示される。
次に、電力制御装置12により制御された空調機11の動作について説明する。
図2において、時刻t5までは通常モードであるが、時刻t5において節電モードに切り換えられたとする。
図2に示すように、時刻t0においてモータMがオンし空調機11が作動し始めると、時刻tとともに室温Yが下がっていく。通常モードでは、時刻t1において下限設定温度YLoに達すると、モータMがオフし、室温Yは上昇する。時刻t2において室温Yが上限設定温度YHiに達すると、モータMがオンし、室温Yは下降する。時刻t3において室温Yが下限設定温度YLoに達すると、モータMがオフし、室温Yは上昇する。このような制御が繰り返される。
節電モードの時刻t5以降において、モータMがオフしているので室温Yは上昇する。時刻t6において室温Yが上限設定温度YHiに達しても、モータMがオンすることなく、設定された時間Tsが経過するまでオフの状態が維持される。時間Tsが経過した時刻t7において、モータMがオンし、室温Yは下降する。時刻t8において室温Yが下限設定温度YLoに達すると、モータMがオフして室温Yは上昇する。時刻t9において室温Yが上限設定温度YHiに達した後、さらに時間Tsが経過した時刻t10において、モータMがオンし、室温Yは下降する。このような制御が繰り返される。
このように、節電モードでは、モータMのオフが所定の時間Tsだけ余計に維持されるので、平均の室温Yは若干上昇し、それだけ電力消費量が低減される。つまり、空調機11の設定温度はそのままとして稼働率を下げることにより節電を図ることができる。しかも、室温Yが上限設定温度YHiに達する度毎に一定の時間Tsだけ空調機11が停止するので、室温Yが設定温度から大きく離れてしまうことがない。また、モータMのオンオフの回数が実質的に変わらないので、空調機11に負担をかけることがない。また、モータMのオンオフの周期が長くなるので、空調機11の負担は減少する可能性がある。
次に、通常モードと対比させた節電モードにおける空調機11の節電量の求め方について説明する。
図3を参照して、単位時間当たりのモータMオンの時間の割合(以下、「デューティファクター」ということがある。)Dfoは、節電モードでは、
Dfo=T2÷(T1+Ts+T2) ……(1)
で表される。ここで、T1は室温Yが下限設定温度YLoに達してモータMがオフとなってから上限設定温度YHiに達するまでの時間、T2は、モータMがオンとなってから室温Yが下限設定温度YLoに達してモータMがオフになるまでの時間である。
空調機11を通常モードで運転した場合のデューティファクターDfsは、
Dfs=Ta÷(T1+Ta) ……(2)
で表される。ここで、Taは室温Yが上限設定温度YHiから下限設定温度YLoに下降するのに要する時間である。
通常モードと比較した、節電モードにより空調機11を運転した場合のモータMのオンの短縮時間は、通常モードのデューティファクターDfsと節電モードのデューティファクターDfoとの差を運転時間に乗ずることにより得られる。そこで、節電モードにおける室温Yが下限設定温度YLoから再び下限設定温度YLoになるまでの1サイクル(以下、単に「サイクル」ということがある。)の時間(T1+Ts+T2)に対するモータMのオンの短縮時間Teは、
Te=(T1+Ts+T2)×(Dfs−Dfo) ……(3)
によって求めることができる。
(1)式および(2)式における時間T1および時間T2は、空調機11からの信号S1を受けてタイマー24により計時可能である。時間Tsは予め設定されている。しかしながら、モータMが作動して室温Yが下降する過程では、上限設定温度YHiの前後でモータMのオンオフの切り換えが行われないので空調機11からの信号S1は変化せず、タイマー24で(2)式における時間Taを計時することはできない。
ところで、空調機11による冷房におけるモータMの連続オン時間Tと室温Yとは、次の関係を有する。
Y=(Y1−Y0)×e(−T/Tc)+Y0 ……(4)
ここで、Y1は冷房対象の室を取り巻く環境の温度(以下「環境温度」ともいう。)、例えば外気の温度である。Y0は環境温度がY1のときにモータMをオンし続けたときに到達する室温Yの下限温度である。Tcは温度Yの時間応答を表す時定数(「装置慣性」ともいう)である。
時定数は、温調対象の室等(以下「室」ということがある。)に固有の値であり、以下のように規定される。
空調機11による室からの単位時間当たりの除熱量をQcとすると、室全体の熱量の時間変化dQ/dTは、
dQ/dT=−Qc+k×A×(Y1−Y) ……(5)
ここで、Qは熱量、kは室の伝熱特性を表す定数、Aは室内外の熱の移動に関係する室の伝熱面積である。(5)式の右辺第2項は、温度Y1の環境からより低い温度Yの室に流入する熱量である。なお、Qcは環境温度Y1および室温Yによらず一定とする。
室温Yの時間変化dY/dTは、(5)式を室全体の熱容量Cで除することにより得られる。
dY/dT={−Qc+k×A×(Y1−Y)}÷C ……(6)
(4)式は(6)式を積分し、時間Tが0のとき室温Yが環境温度Y1、時間Tが無限大のとき室温Yが下限温度Y0、という境界条件で積分定数を求めることにより得られる。(6)式の積分形において(4)式の時定数Tcに対応する定数は、C÷(k×A)である。つまり、時定数Tcは、室に固有のC,k,Aにより定まる定数である。
図4は、(4)式における時間Tと室温Yとの関係の例を表した図である。
(4)式において、上に述べたように、時定数Tcは室に固有の一定の値をとる。下限温度Y0は環境温度Y1に応じて定まるので、通常モードおよび節電モードのいずれの温度の下降過程も(4)式で表すことができる。つまり、通常モードおよび節電モードのいずれも、室温Yが上限設定温度YHiから下限設定温度YLoまで下降するのに要する時間Taは同じである。
なお、到達可能な下限温度Y0および時定数Tcは、予め空調機11の設置時に空調機11を作動させて測定しておく。いずれも、空調機11のモータMを連続してオンとし、経過時間Tに対する室温Yの変化をデータとして測定し整理する。
下限温度Y0として、データから室温Yと室温Yの時間変化dY/dTを求め、時間変化が一定の値以下となるときの室温Yを採用する方法、または、室温Yの時間変化をプロットした図上で時間軸方向に外挿線を引き、その漸近線が示す温度を採用する方法等、により求めることができる。
時定数Tcは、各経過時間Tとその時の室温Y、環境温度Y1、およびその測定条件下の下限温度Y0を(4)式に代入して測定した経過時間TごとにTcを算出し、算出したTcの平均を時定数Tcとする方法、または、(4)式からTについてTcを係数とする1次式となるように変形し、回帰分析により求めたTcを時定数Tcとする方法等、により求めることができる。
さて、時間Taは(4)式を用いて以下のようにして求めることができる。
すなわち、図3において、通常モードにおける上限設定温度YHiからの室温Yの下降過程BCを、図4における室温Yが環境温度Y1の状態からの下降過程ABCの一部と考える。すると、室温YがAの室温Y1からBの上限設定温度YHiにまで下降するのに要する時間Tdは、(4)式から、
Td=Tc×ln{(Y1−Y0)/(YHi−Y0)} ……(7)
で表される。
室温Yの下降過程ABCにおいて、モータMのオン時間TがTd+Taのとき室温Yは下限設定温度YLoになるので、(4)式より、
YLo=(Y1−Y0)×e{−(Td+Ta)/Tc}+Y0 …(8)
この式を、時間Taについて整理すると、
Ta=Tc×〔ln{(Y1−Y0)/(YLo−Y0)}
−ln{(Y1−Y0)/(YHi−Y0)}〕 …(9)
(9)式に、測定可能な環境温度Y1、環境温度Y1における到達可能な下限温度Y0、および空調機11の設置時に求めた時定数Tcを代入することにより、時間Taを求めることができる。
したがって、室温Yが下限設定温度YLoから再び下限設定温度YLoになるまでの1サイクルにおける節電モードのモータMオンの短縮時間は、この時間Taを用いて(1)〜(3)式から求めることができる。(3)式によって、空調機11の節電モードにおける1サイクルごとの短縮時間Teを求めて積算すれば、総節電時間が得られる。
節電モードによる空調機11の全稼働時間におけるモータMの総オン時間は、サイクルごとの時間T2の積算から求めることができ、全稼働時間を通常モードで稼働させたとする場合のモータMの総オン時間は、サイクルごとの時間Taの積算から求めることができる。
通常モードに対する節電モードにおける節電量は、モータMの駆動電流値、駆動電圧、力率、および節電時間の積により求めることができる。
次に、空調システムCSの動作について説明する。
図5は電力制御装置12による空調機11の節電モードによる運転時の制御動作を示すフローチャート、図6は空調システムCSの動作を示すフローチャートである。
図5において、検出部21が空調機11のモータMのオフを初めて検出すると(#11でノー)、処理部25の各データの記憶領域を初期設定し(#12)、タイマー24をリセット(Tm=0)して時間T1の計時を開始する(#13)。すなわち、空調機11が節電モードで起動された後、または運転中に通常モードから節電モードに切り換えられた後で、モータMが初めてオフになったことを検出部21が検出したときに、ステップ#11においてノーとなり、ステップ#12に進む。
室温Yが下限設定温度YLoから上限設定温度YHiに上昇し、検出部21がモータMのオンを検出すると(#14でイエス)、信号S2を出力してモータMを強制的に停止させ、タイマー24の計時結果Tmを時間T1として処理部25に記憶し、同時に計時結果Tmを積算時間ST1に積算する(#15)。
タイマー24をリセットして所定の時間Tsの計時を開始し(#16)、時間Tsが経過すると(#17でイエス)、信号S2をオフしてモータMをオンし計時結果Tmを積算時間STsに積算する。また、このとき環境温度Y1を検出し処理部25に記憶する(#18)。
タイマー24をリセットしモータMのオン時間T2の計時を開始する(#19)。室温Yが下限設定温度YLoにまで下降しモータMのオフを検出すると(#20でノー)、タイマー24の計時結果Tmを時間T2として処理部25に記憶し、また、計時結果Tmを積算時間ST2に積算する。そして、(7)式、(1)式、(2)式および(3)式からこの1サイクルにおける節電時間Teを算出して積算時間STeに積算し、サイクルの回数をカウントする変数Nに1を加算する(#21)。サイクルの回数(変数)Nが設定回数Nsになったら(#22でイエス)、時間T1、時間T2、時間Ts、節電時間Teのそれぞれの最終的な積算時間ST1,ST2,STs,STeを出力する(#23)。各積算時間ST1,ST2,STs,STeを出力した後、処理部25の記憶領域を初期設定して(#12)、空調機11の電力制御および各時間T1,T2,Tsの計時およびTeの算出を繰り返す。
なお、ステップ#23においては、表示部26の表示画面への表示、プリンタによる印字、電力制御装置12の内部の記憶装置への記憶、電力制御装置12に接続された集計装置への送信などが行われる。
空調システムCSは、図6に示されるように、空調機11の運転によって室温Yが下限設定温度YLoに達すると(#31でイエス)、モータMをオフする(#32)。室温Yが上限設定温度YHiに達すると(#33でイエス)、節電モードでない場合は(#34でノー)、モータMをオンする(#35)。節電モードの場合は(#34でイエス)、時間Tsが経過した後(#36でイエス)、モータMをオンする(#35)。
図7は、表示部26における表示画面HG1の例を示す図である。表示画面HG1には、空調機11の運転モード、モータMがオンの時間の割合(デューティファクター)Dfo、モータMの総オン時間、節電時間、および節電量が表示される。節電モードによる消費電力削減量は、表示される節電時間および節電量によって評価することができる。
また、通常モードで運転したと仮定した場合におけるモータMがオンの時間の割合(デューティファクター)Dfs、およびモータMの総オン時間も同時に表示される。表示画面HG1には節電量に応じた二酸化炭素削減量を表示させることができる。二酸化炭素削減量は、処理部25が、節電量に予め記憶された二酸化炭素排出原単位、例えば2003年ならば0.357kg/kWhを乗じて求める。
図7の表示画面HG1では、節電モードによる運転時に、時間T1が5分、時間T2が45分、時間Tsが5分、および時間Taが35分である場合の空調機11の運転実績が表示されている。この場合における表示画面HG1に表示される運転実績は、モータMがオンの時間の割合0.8181818、節電モードにおける総オン時間2250分(2.604167時間)、通常モードと比較した節電時間156.25分、および節電量2604.167Whである。なお、節電量として、モータMなどの力率(cosθ)を考慮した有効電力量を表示することもできる。
家庭などで使用される電力制御装置12では、総運転時間および節電量を表示する、簡素化した表示部26としてもよい。
図8に示されるように、複数の空調システムCS1〜3が設置された事業所などにおいては、それぞれの電力制御装置12B〜Dは、例えば無線LANにより1台の集計装置13に接続されて管理される。各電力制御装置12B〜Dから送信された節電量などのデータを集計装置13で集中管理することにより、事業所全体の節電状況を迅速に把握することが可能となる。また、電力制御装置12B〜Dは、集計装置13から出力要求があったときに、節電量などを集計装置13に出力することも可能である。
集計装置13は、各電力制御装置12B〜Dからサイクルごとに時間T1、時間T2、時間Tsなどを受信し、集計装置13において各電力制御装置12B〜Dのサイクルごとの時間Ta、節電時間Te、および節電量などを求めるようにしてもよい。集計装置13から環境温度Y1を各電力制御装置12B〜Dに配信することも可能である。また、集計装置13から各電力制御装置12B〜Dに対し、異なる所定の時間Ts、下限設定温度YLo、および上限設定温度YHiなどを配信して、集計装置13によって各電力制御装置12B〜Dの動作を個別に制御するようにすることもできる。
このように、集計装置13と電力制御装置12B〜DとをLANによって接続することにより、節電状況の管理や各電力制御装置12B〜Dの制御を効率的に行うことができる。
また、小型ネットワーク無線装置を使用したネットワーク無線(メッシュ・ネットワーク)を接続手段に採用することもできる。ネットワーク無線を使用することにより、低価格で広範囲にネットワークを構築でき、しかも無配線化が実現できるので美観上もすっきりしたものとなる。
図9は本発明の他の実施形態による空調機11の節電モード運転時の室温Yの変化の様子を示す図、図10は図9における電力制御装置の動作を示すフローチャートである。
図9においては、節電モードにおけるモータMのサイクルを所定の回数Ns繰り返した後に、強制的に通常モードによる動作を1回行わせ(図9におけるEFG)、そのときの室温Yが上限設定温度YHiから下限設定温度YLoにまで下降するのに要する時間T3をタイマーで計時する。
通常モードと対比させた節電モードにおける空調機11の節電量は、以下のようにして求められる。
節電モードにおいて、モータMのサイクルが所定の回数Ns繰り返されたときのモータMの総オン時間STvは、
STv=ΣNsT2+T3 ……(10)
で表される。ここで、T3は、室温Yが上限設定温度YHiに上昇して直ぐにモータMがオンしたときから、室温Yが下限設定温度YLoに下降してオフするまでの時間である。
空調機11の節電モードによる全稼働時間を通常モードで運転したと仮定した場合のモータMの総オン時間STuは、モータMがオフした後室温Yが上限設定温度YHiまで上昇してオンするまでの時間をT1' とすると、
STu=T3÷(T1' +T3)
×{ΣNs(T1+Ts+T2)}+T3 ……(11)
で表される。通常モードで運転した場合に比べ、節電モードによる運転の空調機11の全稼働時間における節電時間STeは、
STe=STu−STv ……(12)
で表される。
図10において、電力制御装置による空調機11の制御動作のステップ#41〜#52は、初期設定のステップ#42の内容が若干異なること、ステップ#48で環境温度の検出を行わないこと、および、ステップ#51で個別のサイクルについて節電時間を求めないことを除き、図5における電力制御装置12の制御動作のステップ#11〜#22と同じである。
図10の動作を行う電力制御装置では、モータMのサイクルの回数Nが設定回数Nsになったら(#52でイエス)、空調機11に対して通常モードによる動作を1回行わせる(#53〜#58)。この通常モードにおいて、室温Yが下限設定温度YLoから上限設定温度YHiに達するまでの時間T1' を計時し(#53〜#55)、および室温Yが上限設定温度YHiに達してモータMがオンとなってから下限設定温度YLoに達するまでの時間T3を計時する(#56〜#58)。モータMがオフとなったら通常モードによる制御動作を終了し、(7)〜(9)式により節電時間STeを算出し、その結果を出力する(#59)。そして、処理部の各データの記憶領域を初期設定し(#42)、空調機11の制御および各時間T1,T2,Ts,T1' ,T3の計時を繰り返す。
図10の制御動作において、環境温度を検出し、環境温度の変化率が一定の基準値を越えたときに通常モードの動作を1サイクル行わせるようにしてもよい。そうすれば、環境温度の変化が激しく時間T3が変化しやすい夕方などには、通常モードによる運転回数を増加させることができ、より正確な節電量を求めることができる。また、図10において、モータMの1サイクルごとに、各時間T1,T2,Tsを電力制御装置に接続した集計装置に出力し、集計装置により節電時間STeを算出することができる。その他、電力制御装置と集計装置との関係は、電力制御装置12と同様に構成することができる。
図5および図10における制御動作において、モード切換え部20により節電モードから通常モードに切り換えられたときは、それぞれ、それまでの計時結果による未出力の節電量または各時間の積算値を出力するように構成することができる。
上に述べた実施形態においては、空調機11を冷房に用いた場合の節電モードにおける節電量の評価について説明したが、空調機11を暖房に用いた場合の、節電モードにおける節電量の評価にも同様に適用することができる。
空調機11を暖房に用いた場合の節電モードによる動作では、上限設定温度および下限設定温度とモータMのオンオフとの関係は、冷房の場合と逆になる。つまり、上限設定温度で空調機11のモータMがオフとなり暖房を停止すると室温は下降しはじめる。そして、モータMは、室温が下限設定温度に達してからもオフの状態が維持され、所定の時間が経過した後に、オンになり暖房を再開する。モータMのオフが所定の時間だけ余計に維持されるので、平均の室温Yは若干下降し、空調機11の稼働率は低下して節電を図ることができる。
電力制御装置12を冷房における図5に示される制御動作と同じように動作させる場合には、暖房において空調機11を連続稼働させたときの時間Tと室温Yとの関係を表す(13)式を用いる。
Y=(Y0' −Y1' )×e(−T/Tc)+Y1' ……(13)
ここで、Y0' は暖房対象の室から熱を奪う環境の温度、例えば外気の温度である。Y1' は環境温度がY0' のときに空調機11を作動させ続けたときに到達する室温Yの上限設定温度である。下限設定温度で空調機11を直ちにオンさせたと仮定した場合の上限設定温度に到達するまでの時間Ta' は、(13)式を冷房における(4),(7),(9)式に倣って展開することにより導き出すことができる。節電モードにおける節電時間は、時間Ta' を(1)〜(3)式に当てはめれば求めることができる。
また、電力制御装置12を冷房における図10に示される制御動作と同じように動作させて節電時間を求めることもできる。すなわち、節電モードにおける空調機11のサイクルの回数が設定の回数になったら通常モードによるサイクルを1回行わせ、下限設定温度から上限設定温度まで上昇させるための時間を直接計時することによっても、節電モードにおける節電時間を求めることができる。
上に述べた実施形態を、空調機11以外の冷凍機、保温機、加熱機などの電力制御および節電量の評価に適用することができる。
その他、空調機11、電力制御装置12、および空調システムCSの全体又は各部の構成、回路、制御の順序、内容、タイミング、節電量の演算などは、本発明の主旨に沿って適宜変更することができる。
本発明の実施形態に係る電力制御装置を用いた空調システムのブロック図である。 空調システムSによる室温の変化の様子の例を示す図である。 電力制御装置によるオンオフ制御方式の空調機の節電モード運転時の室温の変化の様子を示す図である。 冷房時間と室温との関係を表した図である。 電力制御装置による空調機の節電モードによる運転時の制御動作を示すフローチャートである。 空調システムの動作を示すフローチャートである。 表示部における表示画面の例を示す図である。 電力制御装置と集計装置の無線ネットワークを示す図である。 他の実施形態による空調機の節電モード運転時の室温の変化の様子を示す図である。 図9における電力制御装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
11 空調機
12 電力制御装置
23 温度検出部(評価支援装置)
24 タイマー(評価支援装置)
25 処理部(記憶装置、評価支援装置)
T1 室温が下限設定温度から上限設定温度になるまでの時間(第1の時間)
T2 モータオン後室温が下限設定温度になりモータがオフするまでの時間(第2の時間)
T3 室温が上限設定温度から下限設定温度に下降するまでの時間(第3の時間)
Ta 室温が上限設定温度から下限設定温度に下降するまでの時間(仮想時間)
Tc 時定数
Ts 所定の時間
Y0 環境温度がY1のときの到達する室温の下限温度(到達可能な限界温度)
Y1 環境温度
YLo 下限設定温度(第1の設定温度)
YHi 上限設定温度(第2の設定温度)

Claims (6)

  1. 第1の設定温度と第2の設定温度との間でオンオフが繰り返される通常モードで運転されるべき空調機等を、第2の設定温度になっても所定の時間オフ状態を維持するように節電モードで運転されるように制御した場合における、消費電力削減量の評価支援方法であって、
    前記空調機等を連続作動させたときの温調対象の到達可能な限界温度、および前記空調機等の作動時の前記温調対象の温度変化の時定数をメモリに記憶しておき、
    前記第1の設定温度になって前記空調機等がオフしたときから前記第2の設定温度になるまでの第1の時間を計測してメモリに記憶し、
    前記所定の時間経過後に前記空調機等がオンしたときから前記第1の設定温度になるまでの第2の時間を計測してメモリに記憶し、
    前記空調対象の環境温度を取得してメモリに記憶し、
    前記環境温度、前記限界温度、前記時定数、前記第1の設定温度、および前記第2の設定温度に基づいて、前記第2の設定温度になったときに前記空調機等をオンしたと仮定した場合に前第2の設定温度から前記第1の設定温度になるまでの仮想時間を算出し、
    前記第1の時間、前記所定の時間、前記第2の時間、および前記仮想時間に基づいて、前記節電モードにおいて通常モードと比較した場合の前記空調機等のオン時間の低減量である節電時間または前記空調機等のオン時間の低減による消費電力の低減量である節電量を、消費電力削減量を評価可能なデータとして求めて出力する、
    ことを特徴とする消費電力削減量の評価支援方法。
  2. 第1の設定温度と第2の設定温度との間でオンオフが繰り返される通常モードで運転されるべき空調機等を、第2の設定温度になっても所定の時間オフ状態を維持するように節電モードで運転されるように制御した場合における、消費電力削減量の評価支援方法であって、
    前記第1の設定温度になって前記空調機等がオフしたときから前記第2の設定温度になるまでの第1の時間を計測してメモリに記憶し、
    前記所定の時間経過後に前記空調機等がオンしたときから前記第1の設定温度になるまでの第2の時間を計測してメモリに記憶し、
    前記空調機等のオンオフの繰り返しの中で少なくとも1度は前記第2の設定温度になったことを検出したとき直ちに前記空調機等をオンさせて、前記空調機等がオンしてから前記第1の設定温度になるまでの第3の時間を計測してメモリに記憶し、
    前記第1の時間、前記所定の時間、前記第2の時間、および前記第3の時間に基づいて、前記節電モードにおいて通常モードと比較した場合の前記空調機等のオン時間の低減量である節電時間または前記空調機等のオン時間の低減による消費電力の低減量である節電量を、消費電力削減量を評価可能なデータとして求めて出力する、
    ことを特徴とする消費電力削減量の評価支援方法。
  3. 第1の設定温度と第2の設定温度との間でオンオフが繰り返される通常モードで運転されるべき空調機等を、第2の設定温度になっても所定の時間オフ状態を維持するように節電モードで運転されるように制御した場合における、消費電力削減量の評価支援装置であって、
    前記空調機等を連続作動させたときの温調対象の到達可能な限界温度、および前記空調機等の作動時の前記温調対象の温度変化の時定数を記憶するための手段と、
    前記第1の設定温度になって前記空調機等がオフしたときから前記第2の設定温度になるまでの第1の時間を計測する手段と、
    前記所定の時間経過後に前記空調機等がオンしたときから前記第1の設定温度なるまでの第2の時間を計測する手段と、
    前記温調対象の環境温度を取得する手段と、
    前記環境温度、前記限界温度、前記時定数、前記第1の設定温度、および前記第2の設定温度に基づいて、前記第2の設定温度になったときに前記空調機等をオンしたと仮定した場合に前第2の設定温度から前記第1の設定温度になるまでの仮想時間を算出する手段と、
    前記第1の時間、前記所定の時間、前記第2の時間、および前記仮想時間に基づいて、前記節電モードにおいて通常モードと比較した場合の前記空調機等のオン時間の低減量である節電時間または前記空調機等のオン時間の低減による消費電力の低減量である節電量を、消費電力削減量を評価可能なデータとして求めて出力する手段と、
    を有することを特徴とする消費電力削減量の評価支援装置。
  4. 第1の設定温度と第2の設定温度との間でオンオフが繰り返される通常モードで運転されるべき空調機等を、第2の設定温度になっても所定の時間オフ状態を維持するように節電モードで運転されるように制御した場合における、消費電力削減量の評価支援装置であって、
    前記第1の設定温度になって前記空調機等がオフしたときから前記第2の設定温度になるまでの第1の時間を計測する手段と、
    前記所定の時間経過後に前記空調機等がオンしたときから前記第1の設定温度になるまでの第2の時間を計測する手段と、
    前記空調機等のオンオフの繰り返しの中で少なくとも1度は前記第2の設定温度になったことを検出したとき直ちに前記空調機等をオンさせて、前記空調機等がオンしてから前記第1の設定温度になるまでの第3の時間を計測する手段と、
    前記第1の時間、前記所定の時間、前記第2の時間、および前記第3の時間に基づいて、前記節電モードにおいて通常モードと比較した場合の前記空調機等のオン時間の低減量である節電時間または前記空調機等のオン時間の低減による消費電力の低減量である節電量を、消費電力削減量を評価可能なデータとして求めて出力する手段と、
    を有することを特徴とする消費電力削減量の評価支援装置。
  5. 前記出力する手段は、消費電力削減量を示すデータを表示画面に表示する、
    請求項3または請求項4に記載の消費電力削減量の評価支援装置。
  6. 第1の設定温度と第2の設定温度との間でオンオフが繰り返される通常モードで運転されるべき空調機等を第2の設定温度になっても所定の時間オフ状態を維持するように節電モードで運転されるように制御する電力制御装置であって、
    第2の設定温度になっても所定の時間オフ状態を維持し、所定の時間が経過した後にオンするように制御する制御手段と、
    前記第1の設定温度になって前記空調機等がオフしたときから前記第2の設定温度になるまでの第1の時間を算出する手段と、
    前記所定の時間経過後に前記空調機等がオンしたときから前記第1の設定温度なるまでの第2の時間を算出する手段と、
    前記空調機等のオンオフの繰り返しの中で少なくとも1度は前記第2の設定温度になったことを検出したとき直ちに前記空調機等をオンさせて、前記空調機等がオンしてから前記第1の設定温度になるまでの第3の時間を算出する手段と、
    前記第1の時間、前記所定の時間、前記第2の時間、および前記第3の時間に基づいて、前記節電モードにおいて通常モードと比較した場合の前記空調機等のオン時間の低減量である節電時間または前記空調機等のオン時間の低減による消費電力の低減量である節電量を、消費電力削減量を評価可能なデータとして求めて出力する手段と、
    を有することを特徴とする電力制御装置。
JP2004163475A 2004-06-01 2004-06-01 消費電力削減量の評価支援方法、評価支援装置、および電力制御装置 Expired - Fee Related JP4147204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004163475A JP4147204B2 (ja) 2004-06-01 2004-06-01 消費電力削減量の評価支援方法、評価支援装置、および電力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004163475A JP4147204B2 (ja) 2004-06-01 2004-06-01 消費電力削減量の評価支援方法、評価支援装置、および電力制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005344970A JP2005344970A (ja) 2005-12-15
JP4147204B2 true JP4147204B2 (ja) 2008-09-10

Family

ID=35497523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004163475A Expired - Fee Related JP4147204B2 (ja) 2004-06-01 2004-06-01 消費電力削減量の評価支援方法、評価支援装置、および電力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4147204B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5084676B2 (ja) * 2008-09-11 2012-11-28 三菱電機株式会社 空気調和機
JP5299866B2 (ja) * 2009-05-19 2013-09-25 日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 映像表示装置
JP5473619B2 (ja) * 2010-01-12 2014-04-16 三菱電機株式会社 空気調和機の制御装置
JP5592704B2 (ja) * 2010-05-28 2014-09-17 株式会社東芝 Co2削減制御装置
JP5530307B2 (ja) * 2010-08-26 2014-06-25 パナソニック株式会社 省エネルギー支援装置
US9416987B2 (en) 2013-07-26 2016-08-16 Honeywell International Inc. HVAC controller having economy and comfort operating modes
JP6374702B2 (ja) * 2014-05-21 2018-08-15 アズビル株式会社 省エネルギー効果算出方法および装置
JP6338684B2 (ja) * 2014-10-06 2018-06-06 三菱電機株式会社 診断装置、診断方法、及び、プログラム
JP6763191B2 (ja) * 2016-04-25 2020-09-30 三浦工業株式会社 エアコンプレッサ分散制御システム
JP2018077008A (ja) * 2016-11-09 2018-05-17 株式会社エヌワーク 空調機器制御システム
CN107246705B (zh) * 2017-05-02 2019-11-05 青岛海尔空调器有限总公司 一种空调功耗估算方法及装置
WO2022003797A1 (ja) * 2020-06-29 2022-01-06 三菱電機株式会社 空調機、制御装置、空調システム及び空調方法
CN112460765B (zh) * 2020-11-30 2021-10-15 珠海格力电器股份有限公司 空调控制方法、装置、空调及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005344970A (ja) 2005-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4147204B2 (ja) 消費電力削減量の評価支援方法、評価支援装置、および電力制御装置
JP5112608B2 (ja) エアコンの中央制御システム
US20120049639A1 (en) Smart plug with internal condition-based demand response capability
EP2413054B1 (en) Air conditioner and method for controlling the same
US9893533B2 (en) Server apparatus, electrical power control apparatus, and electrical power control system
US20080106146A1 (en) Management System for In-House Power Quantity Consumed
EP2410254B1 (en) Air conditioner and method for controlling the same
US7590499B2 (en) Recording and conveying energy consumption and power information
EP2407837A2 (en) Thermal time constraints for demand response applications
US20150345812A1 (en) Method and apparatus for selective componentized thermostatic controllable loads
US20160109147A1 (en) Air-conditioning system control device and air-conditioning system control method
US10823432B2 (en) Electric heating systems and method of use thereof
EP1829182A2 (en) Power supply control
JP2014092301A (ja) 空気調和装置及び空気調和装置用プログラム
JP2019039575A (ja) 空気調和システム
JP2006162213A (ja) 空調用遠隔制御装置
JP2004176936A (ja) 空気調和機、空気調和機の運転制御方法および空気調和システム
EP3199893B1 (en) Combined air conditioning and refrigerating installation
KR20090048791A (ko) 전력 제어 시스템
KR101039955B1 (ko) 가전제품 원격제어기능을 가지는 에너지 사용량 제어 장치 및 방법
JP2021156474A (ja) 電力量推定装置および電力量推定プログラム
KR20200092010A (ko) 기계환기 시스템 및 방법
CN116085952B (zh) 一种分体空调节能量计算方法、节能控制器、终端及介质
JP6420688B2 (ja) 電力制御機器、電力制御機器の制御方法、及び電力制御システム
JP2020041782A (ja) 空気調和システム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080610

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees