JP4146860B2 - 統合ip転送網 - Google Patents

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Description

本発明は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)技術をベースにしてコンピュータ通信を行うためのIP(Internet Protocol)転送網の統合IP転送網に関する。
TCP/IP技術をベースにしてディジタル化した音声データを送受信するIP転送網(以下、IP電話網という)は、滑らかな会話を行えるようにするため、通信回線速度は64Kbps程度とし、音声データの到達時間を例えば0.1秒以下に抑えている。TCP/IP技術をベースにしてTVの動画像を画像圧縮して送受信するIP転送網(以下、IP画像網という)は、通信回線速度として例えば1.5Mbpsとし、画像データの到達時間は数分程度許されるIP転送網としている。
また、TCP/IP技術をベースにして電子伝票用のテキストを転送するIP転送網(以下、IP電子テキスト網という)は、通信回線速度として例えば128Kbps程度とし、データ到達時間を1秒以下に抑えている。この場合、音声伝送やTV画像伝送と比較して信頼性が重視されるので、通信エラー生起率をIP電話網やIP画像網の例えば100分の1以下のIP転送網としている。
この他のIP転送網として、IP技術の1つであるマルチキャスト技術を用いて、電子書籍や電子新聞などのIPデータを、1つの配送元から複数の宛先に転送する“IPデータマルチキャスト網”、TVの音声データと画像データとを共に複数の宛先に転送(放送)するIP音声画像網である“IPベースTV放送網”等がある。これらマルチキャスト型の網は1:1通信でない点において、上述のIP転送網とは異なる。
図29に示すように、インターネットに代表される従来のIP転送網20では、IP電話用データ、IP画像用データ、IP電子伝票テキストデータなどを含むIPパケット26−1はLAN21内部の端末23−1から発信され、LAN21内部のルータ24−1を経由し、更にIP転送網20内のルータ22−1乃至22−4、LAN22内部のルータ24−2を経て、LAN22内部の端末23−2に到達する。インターネットはIP転送において通信速度などを保証できないが、最大努力するという意味で“ベストエフォート網”と一般に呼ばれる。この例のように、IP電話用データ、IP画像用データ、IP電子伝票テキストデータなどは、IP転送網20内の通信回線を混在して流れる。つまり、従来のIP転送網では、IP電話網やIP画像網、IP電子テキスト網、ベストエフォート網、IPデータマルチキャスト網、IPベースTV放送網などの様々な特質を有するIP転送網を、その内部に分離して含んでいない。このような理由もあり、従来はIP電話網、IP画像網、IP電子テキスト網、ベストエフォート網、IPデータマルチキャスト網、IPベースTV放送網をそれぞれ単独で作ることになり、IP転送網全体の総コストを増やしてしまうという問題がある。
ここで、図30を参照して、1つの配送元から複数の宛先に転送するマルチキャスト型のIP転送網27−1について説明する。27−2乃至27−9はルータであり、特にルータ27−2、27−6,27−7,27−8、27−9は、ユーザのIP端末28−1乃至28−9が通信回線経由で接続されるルータであり、網ノードともいう。ルータ27−3,27−4,27−6,27−7,27−8には、受信したIPパケットに含まれるマルチキャストアドレス別に、このIPパケットを複数の通信回線に転送すべきことを示すルータ別マルチキャスト表が保持されている。本実施例の場合、マルチキャストアドレスが“MA1”を指定している。IP端末28−1からマルチキャストアドレス“MA1”であるIPパケット29−1が送信され、ルータ27−2を経由してルータ27−3に到達すると、ルータ27−3はIPパケット29−2をコピーし、ルータ27−3が保持しているルータ別マルチキャスト表を参照して、IPパケット29−3とIPパケット29−4を通信回線に転送する。ルータ27−4は受信したIPパケット29−3をコピーし、ルータ別マルチキャスト表を参照してIPパケット29−5とIPパケット29−6を通信回線に転送する。ルータ27−5はルータ別マルチキャスト表がないので、IPパケット29−4はそのままルータ27−5を通過し、IPパケット29−7となってルータ27−8へ転送される。ルータ27−6は受信したIPパケット29−5をコピーし、ルータ別マルチキャスト表を参照して、IPパケット29−8をIP端末28−2へ、IPパケット29−9をIP端末28−3へそれぞれ転送する。ルータ27−7は受信したIPパケット29−6をコピーし、ルータ別マルチキャスト表を参照して、IPパケット29−10をIP端末28−4へ、IPパケット29−11をIP端末28−5へそれぞれ転送する。ルータ27−8は受信したIPパケット29−7をコピーし、ルータ別マルチキャスト表を参照して、IPパケット29−12をIP端末28−6へ、IPパケット29−13をIP端末28−7へ、IPパケット29−14をIP端末28−8へそれぞれ転送する。送信元のIP端末28−1が、ディジタルデータ形式の電子書籍や電子新聞をIP転送網27−1に転送する場合、このIP転送網27−1は電子書籍や電子新聞を配送するためのIPデータマルチキャスト網であり、IP端末28−2乃至28−8は電子書籍や電子新聞を購読するユーザのIP端末となる。送信元のIP端末28−1をTV放送用の音声画像送信装置に置きかえて、TV番組(つまり、音声と画像)を放送すると、このIP転送網はIPベースTV放送網となり、IP端末28−2乃至28−8はTV視聴者用のTV受信機能付IP端末となる。
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、IP電話網、IP画像網、IP電子テキスト網、ベストエフォート網、IPデータマルチキャスト網、IPベースTV放送網等の様々な特質を有する複数のIP転送網を内部に分離して含む統合IP転送網の通信方法を提供することにある。
本発明は統合IP転送網の通信方法に関し、本発明の上記目的は、統合IP転送網は、複数の網ノード装置及び複数のIP転送網を含み、前記網ノード装置はそれぞれ前記統合IP転送網の外部の複数の端末と接続され、それぞれ前記IP転送網の少なくとも1以上と接続され、発信側端末1から送信されたIPパケットは、発信側網ノード装置1、前記網ノード装置1に接続されたIP転送網のいずれか1つを経由して、宛先側網ノード装置2を経由して宛先端末2に送信されることにより、前記端末1及び前記端末2間で前記統合IP網を経由して通信を行う方法において、前記網ノード装置1は、前記IPパケット内のポート番号を基に前記IPパケットが経由するIP転送網を決定することにより、或いは統合IP転送網は、複数の網ノード装置及び複数のIP転送網を含み、前記網ノード装置は2以上の網ノード端子を含み、前記網ノード装置はそれぞれ前記統合IP転送網の外部の複数の端末と接続され、それぞれ前記IP転送網の少なくとも1以上と接続され、発信側端末1から送信されたIPパケットは、発信側網ノード装置1、前記網ノーIPド装置1に接続されたIP転送網のいずれか1つを経由して、宛先側網ノード装置2を経由して宛先端末2に送信されることにより、前記端末1及び前記端末2間で前記統合IP網を経由して通信を行う方法において、前記網ノード装置1は、前記IPパケットのポート番号を基に前記IPパケットが経由するIP転送網を決定すると共に、前記IPパケット内のIPアドレスと前記IPパケットが入力した前記網ノード装置1の網ノード端子を基に、前記網ノード装置2の網ノード端子を決定することにより達成される。
また、本発明の上記目的は、ポート番号に代えてIPアドレスを基に前記IPパケットが経由するIP転送網を決定することにより、或いは前記IP転送網のうち少なくとも1つはIP電話網であることにより、或いは前記IP転送網のうち少なくとも1つはIPデータ網であることにより、或いは前記IP転送網のうち少なくとも1つはIPベースTV放送網であるることにより、より効果的に達成される。
以上のように本発明によれば、価格が高い専用線を使わなくて済み、TVなどの動画像通信などに用いる高速通信回線が提供されておらず、或いは通信回線の設備拡充計画の責任者が不在のインターネットを用いることなく、比較的安価な大規模通信システムを構築できる。また、IP電話網、IP画像網、IP電子テキスト網、ベストエフォート網、IPデータマルチキャスト網、IPベースTV放送網等の様々な特質を有する複数のIP転送網を内部に分離して含む統合IP転送網としているので、全体のコストを安価に構成することができる。
本発明では、IP電話網、IP画像網、IP電子テキスト網、ベストエフォート網、IPデータマルチキャスト網、IPベースTV放送網等の異なる特質を有する複数のIP転送網を仮想的に設置し、統合IP転送網の外部から統合IP転送網への入力点に設置される網ノード装置の内部にアドレス管理テーブルを設定し、このアドレス管理テーブルに端末のアドレス、端末内部のアプリケーションプログラム(AP)を区別するポート番号を予め登録しておき、統合IP転送網に入力するIPパケットに書込まれているアドレスとポート番号を、前記アドレス管理テーブルに登録されるアドレスとポート番号と比較することにより、統合IP転送網の内部において、IP転送網に切り分けて送信する。ポート番号を用いずに、アドレスのみの比較としても良い。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。

1.IPアドレス及びポート番号によりIP網を選択する第1実施例:
図1において、例えばLAN1内部の送信元端末8−1が、IPパケットPK01を統合IP転送網1を経てLAN2内部の宛先端末8−2へ送信する。通信回線6−X1や6−X2が網ノード装置5−Xへ入力する接合点を“網ノード端子”という。通信回線6−X1の網ノード端子(5−X)には、統合IP転送網1の内部で使う網ノード端子アドレス“G100”が付与されており、通信回線6−X2の網ノード端子(5−X)には網ノード端子アドレス“G110”が付与されており、通信回線6−Yの網ノード端子(5−Y)には網ノード端子アドレス“G200”が付与されている。IPパケットPK01は、送信元端末8−1のアドレス“A100”と、宛先端末8−2のアドレス“A200”と、送信元端末8−1内部のアプリケーションプログラム(AP)を識別するための送信元ポート番号“4300”(SP)と、宛先端末8−2内部のアプリケーションプログラムを識別するための宛先ポート番号“300”(DP)と、アプリケーションプログラムで用いるデータとを含む。
ここで、アプリケーションプログラムは、音声電話用送受信プログラムや画像送受信用プログラム、電子伝票送受信プログラム、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)により動作するWWW(World Wide Web)データ送受信プログラムなどである。音声電話送受信用プログラムは、ディジタル技術を用いるIP電話機用の電話送受信用プログラムを指す。本実施例において、端末のアドレスはIPアドレスを、ポート番号はTCP(Transmission Control Protocol)形式データブロックやUDP(User Datagram Protocol)形式データブロックの内部に設定されるポート番号を指す。また、本発明において、アドレス管理テーブルのレコードとは、テーブル(表)の行を指し、レコードは複数のデータ項目を含んでいる。
また、図1において、2はIP画像網であり、通信会社XのIP画像網2−Xと通信会社YのIP画像網2−YとがIPパケット交換点2−1で接続されている。3はIP多用途網であり、通信会社XのIP多用途網3−Xと通信会社YのIP多用途網3−YとがIPパケット交換点3−1で接続されている。4はIP電話網であり、通信会社XのIP電話網4−Xと通信会社YのIP電話網4−YとがIPパケット交換点4−1で接続されている。このように統合IP転送網1はIP画像網2、IP多用途網3及びIP電話網4で構成されている。更に、網ノード装置5−Xにはアドレス管理テーブル書換え機器11−1が接続され、網ノード装置5−Yにはアドレス管理テーブル書換え機器11−2が接続されている。アドレス管理テーブル書換え機器11−1及び11−2は、それぞれ網ノード装置5−X又は5−Y内のアドレス管理テーブルにあるアドレスやポート番号などを書込むことが出来る。
このような構成において、その動作を図2のフローチャートを参照して説明する。図2は網ノード装置5−Xの動作例を示すフローチャートであり、先ずIPパケットPK01が、通信回線6−X1から網ノード端子アドレス“G100”が付与された網ノード端子を経由して入力し、網ノード装置5−XはIPパケットPK01を受信し(ステップS100)、網ノード端子アドレス“G100”が、網ノード装置5-X内部の、図3に示すアドレス管理テーブルの「送信元網ノード端子アドレス」の欄に登録してあるレコードがないかを探し、このレコードの要求識別の値が“3”であるか否かを調べる(ステップS101)。本実施例では要求識別の値が“3”でなく、仮想専用線接続と呼ぶものではないので(ケース1)、次にIPパケットPK01から送信元端末8−1のアドレス“A100”(SA)と、宛先端末8−2のアドレス“A200”(DA)と、送信元端末8−1の内部のアプリケーションプログラムを識別するための送信元ポート番号“4300”(SP)と、宛先端末8−2の内部のアプリケーションプログラムを識別するための宛先ポート番号“300”(DP)とを読出し(ステップS102)、網ノード装置5−Xの内部に設定してあるアドレス管理テーブルを検索して、送信元端末のアドレス“A100”(SA)と、宛先端末のアドレス“A200”(DA)とが、前記両アドレスと一致するレコードを検出する(ステップS103)。但し、この条件を満たすレコードは、通常複数存在する。
次に、送信元ポート番号“4300”(SP)と宛先ポート番号“300”(DP)のいずれかのポート番号を含むレコードが、前記検出した複数のレコード中に1つ存在するので、このレコードを検出する(ステップS104)。本実施例の場合、図3のアドレス管理テーブルの上から1行目のレコード、即ち“SA=A100,DA=A200,P=300,N−SA=G100,N−DA=G200”、網識別子は“NWa(Video-net)”のレコードである。ここで、発信元網ノード端子アドレス“G100”と宛先網ノード端子アドレス“G200”を取得し、ステップS106へ進む。ここで、網ノード端子アドレスは前述のIPアドレス、即ちOSI(Open Systems Interconnection)の第3層に摘要するアドレスとして実施しても、あるいはOSIの第2層に摘要するアドレス、例えばFR(Frame Relay)交換機やATM(Asynchronous Transfer Mode)交換機の分野で使われるアドレス(例えばE.164規定の電話番号)を用いて実施することもできる。
なお、前記ステップS100において、他のIPパケットPK05が、通信回線6−X2から網ノード端子アドレス“G110”が付与された網ノード端子を経由して入力した場合、網ノード装置5−XはIPパケットPK05を受信し、網ノード端子アドレス“G110”が、網ノード装置5-X内部のアドレス管理テーブルの「送信元網ノード端子アドレス」の欄に登録しているレコードがないかを探し、このレコードの“要求識別”の値が“3”であるか否かを調べる(ステップS101)。本実施例では、“要求識別”の値が“3”であるレコード(アドレス管理テーブルの上から2行目のレコード)として検出できるので、つまり仮想専用線接続と呼ぶ実施例であるので(ケース2)、ステップS105に進む。そして、この特定レコードに登録されている発信元網ノード端子アドレス“G110”と宛先網ノード端子アドレス“G210”を取得し、ステップS106へと進む。
次に、図4に示す統合IP転送網ヘッダを付与し、統合IP転送網パケットPK11を生成する(ステップS106)。ここで、ステップS104又はステップS105で取得した送信元網ノード端子アドレス“G100”又は“G110”(N−SA)と、宛先網ノード端子アドレス“G200”又は“G210”(N−DA)とを用いる。次に、前記各手順により生成した統合IP転送網パケットPK11を、網識別子の指定の“NWa”(IP画像網)に従って通信回線7−1へ送出する(ステップS107)。この通信回線7−1は、IP画像網2の内部の通信会社Xが運用するIP画像網2−Xへ接続されている。
なお、上記ステップS105において、受信したIPパケットPK01の網識別子の指定が“NWc”(IP電話網)であるか、あるいは “NWb”(IP多用途転送網)であるかに応じて、それぞれIP電話網やIP多用途転送網へ切り替えて転送される。
次に、統合IP転送網パケットPK11はIP画像網2−Xの内部を転送され、IPパケット交換点2−1を経由し、通信会社YのIP画像網2−Y内部を転送され、網ノード装置5−Yに到達する。網ノード装置5−Yは図5のフローチャートに示すように、先ず統合IP転送網パケットPK11を受信し(ステップS120)、受信した統合IP転送網パケットからIP転送網ヘッダを除いてLAN向けIPパケットを復元し(ステップS121)、復元したIPパケットを通信回線6−Yを経由して端末8−2へ送信する(ステップS122)。
一方、LAN2内の端末8−2が、前記IPパケットPK11が転送された逆方向に新たなIPパケットPK02を転送する場合は、IPパケット内部のアドレスとポート番号は、前記IPパケットと逆になる。つまり、IPパケットの送信元端末のアドレス“A200”、IPパケットの宛先端末のアドレス“A100”、送信元端末内部のアプリケーションプログラムを識別するための送信元ポート番号“300”、宛先端末内部のアプリケーションプログラムを識別するための宛先ポート番号“4300”とする。この場合は図6に示すアドレス管理テーブルが使用され、ポート選択の指定も逆となっている。
なお、IPパケット交換点2−1は、ここを通過するIPパケット通過数やIPパケットの通過時間を計量し、IP画像網2−Xを管理する通信会社Xと画像網2ーYを管理する通信会社Yは、前記IPパケット通過数や通過時間を計数して、IPパケット送受信者への通信料金算定用データ等として用いることができる。また、通信会社YのIP画像網2−YとIPパケット交換点2−1が存在しないケース、つまりIP画像網2が通信会社XのIP画像網2−Xのみを含むようにしても実施可能である。この場合、IP画像網2を運用する通信会社は、“X”の1社である。同様にして、IP電話網4が通信会社XのIP電話網4−Xのみを含むようにしても実施可能である。
次に、前記端末が画像送受信装置やIP電話機であり、網ノード装置の論理端子に接続される通信回線が、IP画像網2−XやIP電話網4−Y単独に接続される場合を説明する。図1において、9−1は画像送受信装置であり、通信回線9−2を経由して網ノード装置9−3に接続され、更に通信回線9−4を経由してIP画像網2−Xに接続される。また、10−1はIP電話機であり、通信回線10−2を経由して網ノード装置10−3に接続され、更に通信回線10−4を経由してIP電話網4−Yに接続される。ここで、通信会社Xは網ノード装置9−3を運用しており、通信会社Yは網ノード装置10−3を運用している。網ノード装置9−3及び10−3の各内部には、図3又は図6と同一の原理に基づいて作成されたアドレス管理テーブルが設定されている。
このような構成において、例えば画像送受信装置9−1から発信された画像情報をディジタル情報として含むIPパケットは、網ノード装置9−3、IP画像網2−X、IPパケット交換点2−1、IP画像網2−Y、網ノード装置5−Y、通信回線6−Yを経由して、端末8−2の内部の画像送受信プログラムと画像ディジタル情報を交換することができる。同様にして、例えばIP電話機10−1から発信された音声情報をディジタルデータとして含むIPパケットは、網ノード装置10−3、IP電話網4−Y、IPパケット交換点4−1、IP電話網4−X、網ノード装置5−X、通信回線6−X1を経由して、端末8−1の内部の電話送受信プログラムと音声ディジタル情報を交換することができる。
上記第1実施例では、IP転送網がIP電話網とIP画像網の例を述べたが、他のIP転送網として、例えばファックス専用のIPファックス網、電子伝票交換専用のIP電子伝票交換網や、為替交換専用のIP為替交換網などの用途別にそれぞれのIP転送網とすることができる。

2.IPアドレスのみによりIP網を選択する第2実施例:
図1に対応させて図7に示すように、通信回線6−X1の網ノード端子には、統合IP転送網の内部で使用する網ノード端子アドレス“G105”が付与してあり、通信回線6−X2の網ノード端子には、網ノード端子アドレス“G115”が付与してある。例えばLAN3内部の送信元端末8−3が、IPパケットPK03をLAN4内部の宛先端末8‐4へ送信する。前記IPパケットPK03は、送信元端末8−3のアドレス“A105”、宛先端末8−4のアドレス“A205”、送信データを含む。ここで、前記送信データは音声電話用送受信プログラム、画像送受信用プログラム、電子伝票送受信プログラム、公知のHTTPプロトコルにより動作するWWWデータ送受信プログラムなどで扱うデータである。音声電話送受信用プログラムは、ディジタル技術を用いるIP電話機用の電話送受信用プログラムを指す。
このような構成において、その動作を図8のフローチャートを参照して説明する。先ずIPパケットPK03が、通信回線6−X1から網ノード端子アドレス“G105”が付与された網ノード端子を経由して入力し、網ノード装置5-XはIPパケットPK03を受信し(ステップS200)、網ノード端子アドレス“G105”が、網ノード装置5-X内部のアドレス管理テーブルの「送信元網ノード端子アドレス」の欄に記載しているレコードがないかを探し、このレコードの“要求識別”の値が“3”であるか否かを調べる(ステップS201)。本実施例では要求識別の値が“3”でなく、仮想専用線接続の実施例ではないので(ケース1)、IPパケットPK03から送信元端末8−3のアドレス“A105”(SA)と宛先端末8−4のアドレス“A205”(DA)を読出し(ステップS202)、網ノード装置5−Xの内部に設定してある図9に示すアドレス管理テーブルを検索して、送信元端末のアドレス“A105”(SA)と宛先端末のアドレス“A205”(DA)とが、前記両アドレスと一致するレコードを検出する(ステップS203)。本実施例の場合、図9のアドレス管理テーブルの上から1行目のレコード、即ち“SA=A105,DA=A205,N−SA=G105,N−DA=G205”、網識別子は“NWa(Video-net)”のレコードである。ここで、発信元網ノード端子アドレス“G105と宛先網ノード端子アドレス“G205を取得し、ステップS206へ進む。ここで網ノード端子アドレスは、前述のIPアドレス、即ちOSIの第3層に摘要するアドレスとして実施しても、あるいはOSIの第2層に摘要するアドレス、例えばFR交換機やATM交換機の分野で使われるアドレス(E.164規定の電話番号等)を用いて実施することもできる。
なお、前記ステップS200において、他のIPパケットPK15が、通信回線6−X2から網ノード端子アドレス“G115”が付与された網ノード端子を経由して入力した場合、網ノード装置5-XはIPパケットPK15を受信する。そして、前記網ノード端子アドレス“G115”が、網ノード装置5-X内部のアドレス管理テーブルの「送信元網ノード端子アドレス」の欄に登録されているレコードがないかを探し、このレコードの“要求識別”の値が“3”であるか否かを調べる(ステップS201)。本実施例では、“要求識別”の値が“3”であるレコード(アドレス管理テーブルの上から2行目のレコード)として検出できるので、つまり仮想専用線接続の実施例であるので(ケース2)、ステップS205に進み、この特定レコードに登録されている発信元網ノード端子アドレス“G115と宛先網ノード端子アドレス“G215”を取得し、ステップS206へと進む。
次に、図10に示すような統合IP転送網ヘッダを付与し、統合IP転送網パケットPK13を生成する(ステップS206)。ここで、ステップS203又はステップS205で取得した送信元網ノード端子アドレス“G105”又は“G115”(N−SA)と、宛先網ノード端子アドレス“G205”又は“G215”(N−DA)とを用いる。そして、前記手順により生成した統合IP転送網IPパケットPK13を、網識別子の指定の“NWa”(IP画像網)に従って通信回線7−1へ送出する(ステップS207)。この通信回線7−1は、IP画像網2内部の通信会社Xが運用するIP画像網2−Xへ接続される。なお、ステップS205において、受信したIPパケットPK03の網識別子の指定が“NWc”(IP電話網)であるか、あるいは“NWb”(IP多用途網)であるかに応じて、それぞれIP画像網やIP多用途網へ切り替えて転送される。
統合IP転送網パケットPK13はIP画像網2−Xの内部を転送され、IPパケット交換点2−1を経由して通信会社YのIP画像網2−Y内部を転送され、網ノード装置5−Yに到達する。網ノード装置5−Yは図11のフローチャートに示すように、統合IP転送網パケットPK13を受信し(ステップS220)、受信した統合IP転送網パケットからIPヘッダを除いてLAN向けIPパケットを復元し(ステップS221)、復元したIPパケットを通信回線6−Yを経由して端末8−4へ送信する(ステップS222)。IPパケット交換点2−1は、ここを通過するIPパケット通過数やIPパケットの通過時間を計量し、IP画像網2−Xを管理する通信会社Xと画像網2−Yを管理する通信会社Yは、IPパケット数や通過時間を計量し、IPパケット送受信者への通信料金算定のための根拠データ等として用いることができる。
以上の第2実施例は、通信会社YのIP画像網2−YとIPパケット交換点2−1が存在しないケース、つまりIP画像網2が通信会社XのIP画像網2−Xのみを含むようにしてもよい。この場合、IP画像網2を運用する通信会社は、“X”の1社である。同様にして、IP電話網4が通信会社XのIP電話網4−Xのみを含むようにしても実施可能である。

3.個別のドメイン名サーバを使用する第3実施例:
図12に示すように、統合IP転送網31内にIP音声画像網32、IPデータ網33、IP電話網34、ベストエフォート網35が設けられている。IP音声画像網32はIP画像網と同様なIP転送網であるが、画像とそれに対応する音声、例えば映画やTV放送用の画像とその音声とを共に転送できるIP転送網である。IPデータ網33はIP電子テキスト網と同様な機能を有するが、文字などから成る電子テキストデータの他に、電子テキスト以外のデータ、例えば静止画をデータ圧縮して得られるデータなどを転送できるIP転送網である。ベストエフォート網35はIP電話通信、IP音声画像通信やIPデータ通信を行う機能を有し、IP転送時の通信トラヒック輻輳が生じた場合などには通信遅延が生じたり、IPパケットの廃棄が増加することをユーザが承知して使用するIP転送網であり、例えばインターネットが典型的なIPベストエフォート網である。
統合IP転送網31内の35−1、35−2、35−3、35−4,35−5,35−6は網ノード装置であり、これら網ノード装置は、通信回線37−1乃至37−20を経てIP転送網31(IP音声画像網32、IPデータ網33、IP電話網34、ベストエフォート網35)のいずれかに接続されており、他方、網ノード装置の網ノード端子は、通信回線36−1,36−2、36−3,36−4,36−5、36−6,36−7,36−8,36−9,36−10のいずれかを経て、統合IP転送網31の外部端末42−1,43−1,44−1、42−2,43−2,44−2や、LAN31,LAN32,LAN33,LAN34の各内部端末に接続されており、前記網ノード装置はその内部にそれぞれアドレス管理テーブルを有し、このアドレス管理テーブルに、予め登録した端末のIPアドレス及び端末のアプリケーション識別用のポート番号が書込まれている。
IP転送網31(IP音声画像網32、IPデータ網33、IP電話網34、ベストエフォート網35)は、それぞれの網で専用に用いるドメイン名サーバ45−1、45−2、45−3,45−4、45−5,45−6,45−7,45−8を含み、これらドメイン名サーバは前記外部端末42−1〜44−2に付与されているホスト名とIPアドレスの1:1の対応関係を保持している。
通信回線36−1の網ノード端子には、統合IP転送網31の内部で使う網ノード端子アドレス“G361”が付与されている。ここで、網ノード端子とは、網ノード装置35−1〜35−6と統合IP転送網31の外部の通信回線との論理的な境界部であり、各網ノード端子には網ノード端子アドレスが付与されている。更に、通信回線36−2の網ノード端子には網ノード端子アドレス“G362”が、通信回線36−6の網ノード端子には網ノード端子アドレス“G366”が、通信回線36−7の網ノード端子には網ノード端子アドレス“G367”が、通信回線36−8の網ノード端子には網ノード端子アドレス“G368”が、通信回線36−10の網ノード端子には網ノード端子アドレス“G3610”がそれぞれ付与されている。
図13は、網ノード装置35−1内部のアドレス管理テーブルの具体例を示している。なお、ドメイン名サーバには網ノード端子アドレスとIPアドレスが付与されており、IPパケットを送受するときのアドレスとして用いられる。
次に、例えばLAN31内部のIP電話機38−1から、LAN33内部のIP電話機40−1へ電話通信する方法を、図13乃至図21を参照して説明する。IP電話機38−1はIPアドレス“A381”を有し、IP電話機40−1は、端末のホスト名に相当する電話番号“T401”及びIPアドレス“A401”を有し、IP電話網34の専用のドメイン名サーバ45−3は、そのIPアドレスが“A453”、網ノード端子アドレスが“G453”の例である。
先ずIP電話機38−1は通信の宛先端末、即ち宛先のIP電話機40−1の電話番号“T401”を格納したIPパケットPK30を網ノード装置35−1に送信する(ステップS401)。網ノード装置35−1は受信したIPパケットPK30から、送信元のIP電話機38−1のアドレス“A381”(SA)と、宛先とするドメイン名サーバ45−3のIPアドレス
“A453”(DA)と、ポート番号“25”とを読み出し、網ノード装置35−1の内部に設定してあるアドレス管理テーブル(図13)を検索して、送信元のIP電話機38−1のアドレス“A381”(SA)と、宛先のドメイン名サーバ45−3のアドレス“A453”(DA)と、ポート番号“25”とが、前記両アドレスとポート番号とが一致するレコードを検出する(ステップS402)。本実施例の場合、第13図のアドレス管理テーブルの上から1行目のレコード、即ち“SA=A381,DA=453,N−SA=G361、N−DA=G453”である。ここで、送信元網ノード端子アドレス“G361と宛先網ノード端子アドレス“G453とを取得し、統合IP転送網ヘッダを付与して得られたIPパケットのPK31はドメイン名サーバ45−3へ転送される(ステップS403)。
ドメイン名サーバ45−3はIPパケットPK31を受信して、宛先のIP電話機40−1の電話番号“T401”に1:1対応するIPアドレス“A401”をその内部データベースを検索して返信し(ステップS404)、網ノード装置35−1はIP電話機38−1にIPパケットPK32を返信する(ステップS405)。以上の手続により、IP電話機38−1は通信宛先電話番号“T401”に1:1に対応するIPアドレス“A401”を得る。
次に、IP電話機38−1は、送信元のIP電話機38−1のIPアドレス“A381”と、宛先電話機のIPアドレス“A401”と、音声をディジタル表現してIPパケットのペイロード部分(データ部分)に含む“端末間で送受するIPパケットPK33”とを生成し、このパケットを通信回線36−1に送信し(ステップS406)、その後網ノード装置35−1はIPパケットPK33を受信し、IPパケットPK33から送信元のIP電話機38−1のアドレス“A381”(SA)と、宛先のIP電話機40−1のアドレス“A401”(DA)と、ポート番号“4000”とを読み出し、その内部に設定してあるアドレス管理テーブル(図13)を検索して、送信元のIP電話機38−1のアドレス“A381”(SA)と、宛先のIP電話機40−1宛先端末のアドレス“A401”(DA)と、ポート番号“4000”とが、前記両アドレス及びポート番号とそれぞれ一致するレコードを検出する(ステップS407)。本実施例の場合、図13のアドレス管理テーブルの上から2行目のレコード、即ち“SA=A381,DA=401,ポート番号=4000、N−SA=G361、N−DA=G366”である。ここで、送信元網ノード端子アドレス“G361と、宛先網ノード端子アドレス“G366とを取得し、統合IP転送網ヘッダを付与して得られた統合IP転送網パケットのPK34は、IP電話網34―Xへ転送される(ステップS408)。
また、パケットPK34は、パケット交換点34−1を経由してIP電話網34−Yを通過し、網ノード装置35−4はIPパケットPK34を受信し(ステップS421)、受信したパケットPK34からヘッダを除いてIPパケットPK33を復元し(ステップS422)、電話機40−1に向けてIPパケットPK33を送信する(ステップS423)。なお、ステップS407において、2種類のIPアドレスとポート番号とを比較したが、アドレス管理テーブル内部のレコードにはポート番号が未記載のものがあり、このような場合にはポート番号の比較は行わず、2種類のIPアドレスの比較としても良い。
網ノード端子アドレスは上述したように、OSIの第3層に摘要するIPアドレスとして実施する他に、OSIの第2層に摘要するアドレス、例えばFR交換機やATM交換機の分野で使われるアドレス(E.164規定である電話番号等)や、WDM技術による2層のプロトコルを用いて実施することもできる。第2層に摘要するアドレスを採用する場合、図20に示す“統合IP転送網ヘッダ”は、ATMやWDM等の2層通信プロトコルのヘッダを採用する。
次に、図22のタイミングチャートを参照して説明する。図22において、49−1及び49−2は統合IP転送網31の外部に置かれた各種の端末を表わし、端末49−1からIPパケットが網ノード装置35−1に送信され(ステップS401)、IP電話網34のため専用に用いるドメイン名サーバ45−3に転送される(ステップS403)。そして、ドメイン名サーバから返信され(ステップS404,S405)、端末49−1からIPパケットが網ノード装置35−1に送信され(ステップS406)、網ノード装置35−1から統合IPパケット網が送信され(ステップS408)、IP電話網34用のパケット交換点34−1を経て他の網ノード装置35−4が受信し(ステップS421)、網ノード装置35−4からIPパケットが端末49−2に送信される(ステップS423)。また、端末49−2から端末49−1へIPパケットを返信することができる(ステップS425)。
更に、図22に示すステップS431からステップS455のIPパケットを送受するステップは、IPデータ転送網33を使うこと、つまりIPデータ網33のため専用に用いるドメイン名サーバ45−2及びIPデータ網33用の内部のパケット交換点33−1を経て、端末49−1と端末49−2との間でデータを送受できる。更に同様なステップにより、図22に示すステップS461からステップS485のIPパケットを送受するステップは、IP音声画像網32を使うこと、つまりIP音声画像網32のため専用に用いるドメイン名サーバ45−1及びIP音声画像網32用のパケット交換点32−1を経て、端末49−1と端末49−2との間でデータを送受できる。
以上の説明において、通信会社YのIP音声画像網32−Yと、IPパケット交換点32−1が存在しないケース、つまりIP音声画像網32が通信会社XのIP音声画像網32−Xのみを含むようにして実施できる。この場合、IP音声画像網32を運用する通信会社は“X”の1社である。同様にして、IPデータ網33が、通信会社XのIPデータ網33−Xのみを含むようにして実施でき、IP電話網34が通信会社XのIP電話網34−Xのみを含むようにして実施でき、更にベストエフォート網35が通信会社XのIP電話網35−Xのみを含むようにして実施できる。
図12において、46−1、46−2、46−3,46−4はATM交換網、47−1及び47−2はFR通信網、48−1及び48−2は光通信網であり、IP転送網の内部において、IPパケットを転送するための高速幹線網として使われている例であり、これらの場合、例えば“FR網利用のIP転送”(IP over FR)、“ATM網利用のIP転送”(IP over ATM)、“光通信網利用のIP転送”(IP over WDM)、などと一般に呼ばれる技術を適用している。

4.ドメイン名サーバを選択する第4実施例:
図23に示すように、統合IP転送網131内にIP音声画像網132、IPデータ網133、IP電話網134、ベストエフォート網135が設けられており、136−1、136−2、136−3、136−4,136−5,136−6、136−7,136−8はそれぞれ網ノード装置である。網ノード装置136−1〜136−8は通信回線を経て、IP転送網のいずれか1以上の網に接続されており、他方、網ノード装置の網ノード端子は、通信回線140,141,142,143,144,145を経て、統合IP転送網131の外部端末151,152,153,154、LAN160やLAN170の内部端末に接続されており、網ノード装置は、その内部に外部端末に付与されているIPアドレスとポート番号を“アドレス管理テーブル”として保持している。
統合IP転送網131は、IP音声画像網132に専用に用いるドメイン名サーバ112−1、112−2を含み、更にIPデータ網133に専用に用いるドメイン名サーバ113−1、113−2を含み、IP電話網134に専用に用いるドメイン名サーバ114−1及び114−2を含み、、ベストエフォート網135に専用に用いるドメイン名サーバ115−1及び115−2を含んでいる。これらドメイン名サーバは、外部端末のIPアドレスと端末のホスト名の1:1対応関係を保持している。網ノード装置136−6に接続された101−1は、ドメイン名サーバ112−1,113−1,114−1,115−1のいずれかを選択する機能を有する“DNS選択サーバであり、網ノード装置136−2に接続された101−2は、ドメイン名サーバ112−2,113−2,114−2,115−2のいずれかを選択する機能を有する“DNS選択サーバである。統合IP転送網131内の137−1は通信会社Xが管理するIP網の範囲を表わし、統合IP転送網131内の137−2は通信会社Yが管理するIP網の範囲を表わす。IP網137−1は、DNS選択サーバ101−1と、ドメイン名サーバ112−1,113−1,114−1,115−1、を含み、137−2は、DNS選択サーバ101−2と、ドメイン名サーバ112−2,113−2,114−2,115−2とを含んでいる。
次に、図24乃至図28を参照してその動作を説明する。
図24における160−T及び170−Tは、LAN160やLAN170の内部の端末を表わす。先ず音声画像端末161から網ノード装置136−6へIPパケット181を送信し(ステップS601)、網ノード装置136−6は、IPパケット181をDNS選択サーバ101−1に転送し(ステップS602)、DNS選択サーバ101−1は、IPパケットのデータ部分の“aa.bb.cc.audio-vidual.jp”に含まれるIP転送網を指定する記号、このケースでは“audio-vidual”を見出すので、図25のIPパケット181をIP音声画像網を対象とするドメイン名サーバ112−1へ転送する(ステップS603)。ドメイン名サーバは、ホスト名の“aa.bb.cc.audio-vidual.jp”から、これに1:1対応するIPアドレスを含むIPパケットを端末161へ返信する(ステップS605)。次に、端末161は上記ステップで取得した“aa.bb.cc.audio-vidual.jp”に1:1対応するIPアドレスに位置する端末171へ向けてIPパケットを送信し(ステップS606,S607)、端末171はIPパケットを受信すると返答のためのIPパケットを生成し、端末161へ返信する(ステップS608).
IPデータ通信用の端末162から、網ノード装置136−6へIPパケット182を送信する場合(ステップS611)も前記と同様であるが、異なる点は、DNS選択サーバ101−1は、図26のIPパケット182のデータ部分の“aa.bb.cc.data.jp”に含まれるIP転送網を指定する記号、このケースでは“data”を見出すので、IPパケットをIPデータ網を対象とするドメイン名サーバ113−1へ転送する(ステップS613)。ドメイン名サーバは、ホスト名の“aa.bb.cc.data.jp”から、これに1:1対応するIPアドレスを端末162へ返信する(ステップS615)。次に、端末161は、上記ステップで取得した“aa.bb.cc.data.jp”に1:1対応するIPアドレスに位置する端末172へ向けてIPパケットを送信し(ステップS616,S617)、端末172は、IPパケットを受信すると返答のためのIPパケットを生成し、端末162へ返信する(ステップS618)。
IP電話機163から網ノード装置136−6へ図27のIPパケット183を送信する場合(ステップS621)も前記と同様であるが、異なる点は、DNS選択サーバ101−1は、IPパケット183のデータ部分の“aa.bb.cc.telephone.jp”に含まれるIP転送網を指定する記号、このケースでは“telephone”を見出すので、IPパケット183をIP電話網を対象とするドメイン名サーバ114−1へ転送する(ステップS623)。ドメイン名サーバは、ホスト名の“aa.bb.cc.telephone.jp”からこれに1:1対応するIPアドレスをIP電話機163へ返信する(ステップS625)。次に、IP電話機161は上記ステップで取得した“aa.bb.cc.telephone.jp”に1:1対応するIPアドレスに位置するIP電話機173へ向けて、IPパケットを送信し(ステップS626,S627)、IP電話機173は、IPパケットを受信すると返答のためのIPパケットを生成し、IP電話機163へ返信する(ステップS628)。
端末164から図28のIPパケット184のデータ部分に、IP音声画像網、IPデータ網、IP電話網のいずれも指定する記号が存在しないケースでは、DNS選択サーバ101−1はベストエフォート網135を対象とするドメイン名サーバ115−1を選択する。以下、端末164はベストエフォート網135を利用して、端末174とIP通信を行う。このようにして、2端末間で、IP音声画像網を利用したIP通信、IPデータ網を利用したIP通信、IP電話網を利用した通信、ベストエフォート網を利用した通信を行うことができる。
本発明の第1実施例を示す模式的ブロック図である。 本発明の第1実施例の網ノード装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施例において扱うアドレス管理テーブルの例である。 本発明の第1実施例において扱う送受されるパケットの説明図である。 本発明の第1実施例の網ノード装置の他の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施例において扱うアドレス管理テーブルの他の例である。 本発明の第2実施例を示す模式的ブロック図である。 本発明の第2実施例の網ノード装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施例において扱うアドレス管理テーブルの例である。 本発明の第2実施例において扱う送受されるパケットの説明図である。 本発明の第2実施例の網ノード装置の他の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第3実施例を示す模式的ブロック図である。 第3実施例で使用するアドレス管理テーブルの例を示す図である。 第3実施例で使用する「送受されるパケット」の例を示す図である。 第3実施例で使用する「送受されるパケット」の例を示す図である。 第3実施例で使用する「送受されるパケット」の例を示す図である。 第3実施例で使用する「送受されるパケット」の例を示す図である。 第3実施例で使用する「送受されるパケット」の例を示す図である。 第3実施例の網ノード装置の動作例を示すフローチャートである。 第3実施例で使用するIPパケットの例を示す図である。 第3実施例の網ノード装置の他の動作例を示すフローチャートである。 第3実施例の網ノード装置の他の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の第4実施例を示す模式的ブロック図である。 第4実施例で使用するIPパケットの送受を説明するための図である。 第4実施例で使用するIPパケットの送受を説明するためのタイミングチャートである。 第4実施例で使用するIPパケットの送受を説明するための図である。 第4実施例で使用するIPパケットの送受を説明するための図である。 第4実施例で使用するIPパケットの送受を説明するための図である。 従来のインターネットによるIP転送を説明する概念図である。 マルチキャスト型のIP転送を説明する概念図である。
符号の説明
1、31,131 統合IP転送網
2 IP画像網
2―X 通信会社XのIP画像網
2―Y 通信会社YのIP画像網
3 IP多用途網
3―X 通信会社XのIP多用途網
3―Y 通信会社YのIP多用途網
4 IP電話網
4―X 通信会社XのIP電話網
4―Y 通信会社YのIP電話網
2―1、3―1、4―1 IPパケット交換点
5―X、9―3 通信会社Xの網ノード装置
5―Y、10―3 通信会社Yの網ノード装置
11―1、11―2 アドレス管理テーブル書換え機器
20 IP転送網
22―1乃至22―4 ルータ
23―1、23―2 端末
24―1、24―2 ルータ
27―1 マルチキャスト型のIP転送網
32,132 IP音声画像網
33,133 IPデータ網
34,134 IP電話網
35,135 ベストエフォート網

Claims (1)

  1. 複数のIP転送網と複数の網ノード装置を含み、前記網ノード装置は通信回線を経て前記IP転送網のいずれか1以上に接続されており、前記網ノード装置の網ノード端子は通信回線を経て外部端末に接続されており、DNS選択サーバを含み、前記DNS選択サーバは、個別のドメイン名サーバにIPパケットを送信可能であり、前記個別のドメイン名サーバは、当該個別のドメイン名サーバが対象とする個別のIP転送網を経由した通信を行う外部端末のIPアドレスと端末のホスト名との対応関係を保持しており、前記網ノード装置が、送信元端末から、前記宛先端末のホスト名を含み、当該DNS選択サーバを宛先とするIPパケットを受信すると、前記ホスト名を参照し、受信した前記IPパケットを宛先のIP端末を対象とする個別のドメイン名サーバへ送信し、前記個別のドメイン名サーバは、受信した前記IPパケットの内部に含まれる宛先端末の前記ホスト名に対応する宛先端末のIPアドレスを索引し、得られた宛先端末のIPアドレスを含むIPパケットを前記外部の送信元端末に返信し、前記送信元端末は、前記手続により取得した宛先端末のIPアドレスを設定した発信元IPパケットを新たに生成し、前記発信元IPパケットを前記網ノード装置に送信すると、前記網ノード装置は、そのアドレス管理テーブルに登録されている送信元端末アドレスと、宛先端末アドレスと、ポート番号と、前記発信元IPパケットに含まれている送信元端末のアドレスと、宛先端末のアドレスと、ポート番号とを比較することにより、前記IPパケットの送信先であるIP転送網を指すレコードを検出し、当該検出されたレコードに含まれる送信元網ノード端子アドレスと宛先網ノード端子アドレスとを用いて統合IP転送網パケットを生成して前記IP転送網へ送信し、前記送信された統合IP転送網パケットは、前記IP転送網を経由して他の網ノード装置に到達し、前記他の網ノード装置で、前記統合IP転送網パケットから統合IP転送網ヘッダが除かれて、前記発信元IPパケットが復元され、復元された前記発信元IPパケットが、宛先のIP端末に送信されるようになっており、DNS選択サーバにより個別のドメイン名サーバが選択されることを特徴とする統合IP転送網。
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