JP4144494B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明はインクジェット記録装置に関し、詳しくは、機械的精度の向上をする必要なしに記録媒体の搬送精度を向上させることができるインクジェット記録装置に関する。
記録媒体上にインク滴を噴射して所望の画像を記録するインクジェット記録装置では、インク滴を噴射する記録ヘッドを記録媒体上で主走査方向に移動させ、1ライン記録する毎に記録媒体を主走査方向と直交する副走査方向に移動させる動作を繰り返す。
従来、記録媒体の副走査方向への移動は、ステッピングモータによる間歇的な送り動作により行われるものや、ロータリーエンコーダを備えたDCモータを使用するものが一般的である。前者の場合、記録ヘッドが主走査方向に沿って1ライン記録する毎に、予め決定されたパルス数をステッピングモータに加え、そのときのステップ数を送り距離として、記録媒体を副走査方向に所定量移動させるようにしている(特許文献1)。また、後者の場合、記録媒体を副走査方向に送り移動する際の移動量をロータリーエンコーダのパルス数として読み取り、所定の送り量が得られるパルス数をカウントして制御するようにしている(特許文献2)。
更に、記録媒体を副走査方向に移動させるための送りローラの回転軸上にロータリーエンコーダを配置し、このパルス数をカウントすることにより送り量を制御するものもある(特許文献3)。
特開平11−334160号公報 特開昭59−171664号公報 特開平4−19149号公報
近年、高画質の画像を高速で記録するため、記録ヘッドのノズル数が増え、記録ヘッドのノズル列に沿う長さ(副走査方向の長さ)が長くなるに従い、記録媒体の副走査方向の送り量も長くなり、これに伴って、送り精度の改善が必須となってきている。例えば従来、画像の記録方法として、画像をブロック毎に印画することにより、バンディングの発生のない高品質の画像を得る方法が研究されているが、このような記録方法は記録媒体を副走査方向に一度に大距離の送り距離で移動させなくてはならず、飛躍的に送り精度の向上が求められるため、実際的にはこのような方法での印画は行われていないのが実情である。
これは、インクジェット記録装置では、上記したように、記録媒体の送り量を、記録媒体の送りローラを回転駆動させるステッピングモータのパルス数や、ロータリーエンコーダのパルス数をカウントすることにより間接的に把握しているにすぎないため、実際の記録媒体の送り量との間に誤差が生じ、この誤差が原因で、特にブロック間に白スジが発生すること等によって画像品質を劣化させるためである。
即ち、パルス数のカウントにより把握される記録媒体の送り量は、ステッピングモータにしろ、ロータリーエンコーダを使用したDCサーボモータにしろ、送りローラの径や、送りローラの軸心位置の誤差、また、記録媒体の厚みの差、送りローラと記録媒体との間の滑り等の多くの要因により、真の記録媒体の送り量を表しておらず、これが実際の記録媒体の送り量との間に誤差を生じ、白スジ等を発生させる原因となる。このような問題は、送りローラの回転軸上にロータリーエンコーダを装着した場合、改善傾向にはあるが、送り量の増大に対して十分な改善効果は得られていない。
搬送精度を向上させるために機械的精度を向上させる方法も考えられるが、機械的精度を向上させるためには装置の大型化やコストの増大が避けられない。特に、捺染を行うような大型プリンタでは、コストの増大が顕著となる。
そこで、本発明の課題は、機械的精度の向上をする必要なしに記録媒体の搬送精度を向上させることができるインクジェット記録装置を提供することにある。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明により解決される。
(請求項1)記録媒体に向けてインク滴を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを主走査方向に沿って移動させる記録ヘッド移動手段と、搬送ベルト上の前記記録媒体を副走査方向に沿って搬送する記録媒体搬送手段と、前記記録媒体搬送手段に対して電気パルスを送信することにより記録媒体を搬送する搬送量を制御する搬送制御手段と、前記記録媒体搬送手段により所望の搬送量よりも少ない一定の搬送量で搬送されたことを検出する検出手段とを有するインクジェット記録装置であって、前記搬送制御手段は、所望の搬送量よりも少ない一定の搬送量で搬送させるために送信した電気パルスの数を記憶し、前記検出手段で検出した実際の搬送量と前記記憶した電気パルスの数とから実際の搬送量に対する電気的信号である搬送実績を算出し、該搬送実績に基づいて残りの搬送量分の電気的信号を記録媒体搬送手段に送信することを特徴とするインクジェット記録装置。
(請求項2)前記記録ヘッドは、前記搬送ベルトに所定間隔でマークを形成し、前記検出手段は、該マークを検知することによって一定の搬送量で搬送されたことを検出することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
(請求項3)前記記録ヘッドは、前記記録媒体に所定間隔でマークを形成し、前記検出手段は、該マークを検知することによって一定の搬送量で搬送されたことを検出することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
(請求項4)前記記録媒体が少なくとも布を含むことを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット記録装置。
請求項1に記載の発明によれば、機械的精度の向上をする必要なしに記録媒体の搬送精度を向上させることができるインクジェット記録装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、記録媒体に影響なく、機械的精度の向上をする必要なしに記録媒体の搬送精度を向上させることができるインクジェット記録装置を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、従来の装置構成の制御を変更するだけで機械的精度の向上をする必要なしに記録媒体の搬送精度を向上させることができるインクジェット記録装置を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、布に記録を行う大型の記録装置でも機械的精度の向上をする必要なしに記録媒体の搬送精度を向上させることができるインクジェット記録装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置の概要を示す構成図である。図中、Hは記録ヘッドであり、ここでは例えばYMCK4色の各色に対応した4つのヘッドh1〜h4からなるものを示しているが、記録ヘッドHを構成するヘッドの数は特に限定されない。
各ヘッドh1〜h4の下面には、多数のノズル(図示せず)が記録ヘッドHの主走査方向と略直交する方向に沿って一列に配列されており、インクジェット記録装置本体内に設けられた制御部10により駆動制御されるヘッドドライバ11によって各ヘッドh1〜h4の各ノズルからそれぞれ所定のタイミングでインクを微小液滴状のインク滴として、図1における下方向に吐出制御することで、このノズル面に対向配置される記録媒体P上に所望の画像を記録形成する。
記録ヘッドHは、図示しないキャリッジに搭載されており、各ヘッドh1〜h4が一体となって、制御部10によって駆動制御されるモータドライバ12によって主走査モータ13が駆動され、主走査方向に沿って双方向に移動可能とされている。本実施形態では、これら制御部10、モータドライバ12、主走査モータ13によって本発明の記録ヘッド移動手段を構成している。
記録媒体Pは、副走査モータ15によって回転駆動される一対の送りローラR1、R2の間に挟持されており、制御部10によって送られるモータ制御パルスにより駆動制御されるモータドライバ14によって副走査モータ15が駆動されることで、記録ヘッドHの走査方向と略直交する副走査方向(図示左方向)に沿って所定量ずつ間歇的に搬送されるようになっている。モータ制御パルスは、制御部10により適宜カウントされ、そのカウント数は記憶部17に記憶される。本実施形態では、これら制御部10、モータドライバ14、副走査モータ13、送りローラR1、R2によって本発明の記録媒体搬送手段を構成している。
ここで、本発明に係るインクジェット記録装置では、記録ヘッドHを、上記記録ヘッド移動手段によって主走査方向に沿って移動させる過程で、上記制御部10によりヘッドドライバ11が駆動制御されることにより、少なくともいずれか一つのノズルからインク滴を吐出させて、記録媒体P上に所定のマークMを記録するように制御する。
記録媒体Pに記録されるマークMは、記録ヘッドHが主走査方向に移動する過程でインク滴を吐出することによって記録可能であり、また、後述するマーク検出手段によって検出可能なものであればどのような形態のものであってもよいが、ここでは、主走査方向に沿って一定長さ(例えば1.0mm)を有する直線状のライン(線)として記録されるようにしている。マークMをこのようなライン状のマークとすれば、記録ヘッドHを1走査するだけで容易に記録することができ、また、後述するマーク検出手段による検出が正確に行え、これにより記録媒体Pの移動をより精度良く行うことができる。
また、本実施形態に示すように複数のヘッドh1〜h4からなる記録ヘッドHの場合、マークMを記録するヘッドは、いずれか一つのヘッド(例えばヘッドh4)であればよく、また、インク滴を吐出するノズルは、その一つのヘッドのうちのいずれか一つのノズルからであればよい。
記録媒体上にマークMを形成する場合を例にとって説明する。
マークMを記録する際の色は、複数色のインクを複数ヘッドを用いて画像記録するものにあっては、Y(イエロー)のインクを用いて記録すると、記録媒体P上においてマークMが目立ちにくくなるために好ましい。また、複数のヘッドから濃淡それぞれのインクを吐出可能としたものでは、淡色のYインクを用いると、より目立ちにくくなるために好ましい。
また、マークMを記録する領域は、画像に影響を与えないようにするために、図2に示すように、記録媒体Pの副走査方向に沿う両側部にそれぞれ印画を行わない非印画領域を有する「縁あり画像」を記録する場合には、この記録媒体Pの印画領域から外れた非印画領域にマークMを記録することが好ましい。この場合、両側部の各非印画領域のそれぞれにマークMを記録してもよいが、いずれか一方の非印画領域のみ、具体的には後述する光学式センサが設けられる側のみに記録すればよい。
図1に示すように、記録ヘッドHの主走査方向に沿ういずれか一方の端部には、本発明の検出手段の光学式センサ16が設けられている。この光学式センサ16は、例えば図3に示すような構成とすることができる。光学式センサ16として、従来のインクジェット装置に用いられている記録媒体検知センサ等を用いることもできる。図3に示す光学式センサ16は、筐体161内に、開口162を通して記録媒体P表面に向けて斜めに検出光を照射する発光素子163と、該検出光を記録媒体Pの表面に集光収束する集光レンズ164と、検出光が記録媒体P表面で反射した反射光を集光収束する集光レンズ165と、該集光レンズ165により集光された検出光を受光する受光素子166とを備えた反射型センサからなり、記録媒体P上に照射された検出光が、移動している記録媒体P上のマークMを通過した時の光量変化を検出することで、このマークMを検出するようになっている。光学式センサ16からの出力信号は、制御部10に入力され、この制御部10においてマークMの検出の有無が判別される。本実施形態では、これら光学式センサ16及び制御部10によって本発明の検出手段を構成している。
マークMがYインクにより記録されている場合には、この光学式センサ16に使用される発光素子163としては、マークMの検出を良好に行えるように青色LED(波長460nm〜500nm)を用いることが好ましく、また、受光素子166には青色、即ち上記青色LEDが発する波長の光に感度を有する受光素子であることが好ましい。このような受光素子166には一般にフォトセンサが用いられる。
なお、図3に示す光学式センサ16は、発光素子163から出射されて受光素子166において受光される検出光の光軸L1、L2が、副走査方向に沿って角度θを持って対向するように配置されているが、これに限らず、記録媒体P(後述する搬送ベルトにマークMを記録する態様においては搬送ベルト)の表面に対して主走査方向に沿って斜めとなるように配置されるようにしてもよい。すなわち、発光素子163と受光素子166は、光軸L1とL2が角度θを持って主走査方向に沿って対向するように配置される。このように検出光の光軸L1、L2が記録媒体Pの搬送方向(副走査方向)と略直交する主走査方向に沿って斜めとなることで、副走査方向に沿う記録媒体P(又は搬送ベルト)表面の高さ位置の変動の影響を受けにくくなり、受光素子166によって誤差の少ない検出が可能となる。
検出手段は、記録媒体搬送手段により所望の搬送量(例えば40mm)よりも少ない一定の搬送量(例えば30mm)で搬送されたことを検出する。このとき、検出手段としての光学式センサ16の設けられる位置は、図示しないキャリッジに搭載された記録ヘッドHにおけるインク吐出位置との関係によって決定されることが好ましい。具体的には、光学式センサ16と記録ヘッドHにおけるインク吐出位置との間隔がなす距離が、所望の搬送量によって搬送される距離よりも少ない一定の搬送量で搬送される距離となる位置に決定される。このように光学式センサ16の位置が決定されることによって、記録ヘッドHでインクを吐出してマークMを記録してから検出手段でマークMを検知するまでに、記録媒体を搬送した搬送量は、光学式センサ16と記録ヘッドHにおけるインク吐出位置との間隔がなす距離と等しくなる。従って、検出手段は、マークMを検知したことをもって、記録媒体搬送手段により所望の搬送量よりも少ない一定の搬送量で搬送されたことを検出することができる。
図4は、本発明のインクジェット記録装置において記録媒体を副走査方向に所望の搬送量だけ搬送する際の制御動作の一例を示すフローチャートである。このフローチャート及び図1を参照しつつ制御動作の一例について説明する。
副走査方向に所望の搬送量zだけ搬送するに際し、制御部10はヘッドドライバ11を駆動制御して記録ヘッドHによりマークMを記録させる(S1)。
マークMの記録が終了すると、制御部10はモータドライバ14をモータ制御パルスにより駆動制御して副走査モータ15を高速で駆動させることにより記録媒体を副走査方向に搬送する(S2)。この時のモータ制御パルス数は、マーク記録位置からマーク検出位置までの距離xとすると、xに到達するためのパルス数を理論的に計算し、さらに誤差を加味して該パルス数よりも多い数値とすることが望ましい。このとき距離xは、所望の搬送量zによる距離よりも短い。
次にマークMが検出された時点で該信号を制御部10に送り、その時点でのモータ制御パルス数mをモータドライバ14から取得する(S3)。
S3で取得したモータ制御パルス数に基づいて1パルス当たりの搬送量(本発明においては搬送実績ともいう)を算出する(S4)。S3で取得したモータ制御パルス数は、マーク記録位置からマーク検出位置までの距離を実際に搬送するのに必要とするパルス数である。従って、1パルス当たりの搬送量は、x/mとすることによって分かる。
次に、全体の搬送量が所望の搬送量zとなるように、あとどれだけのパルス数を送付すべきかを算出する(S5)。具体的には、モータの慣性によりマークMをオーバランしたパルス数n及び所望の搬送量zより、送付するパルス数=m/x×(z−x−n×x/m)で算出される。
S5で算出されたパルス数をモータドライバ14に送付する(S6)。
S6の処理が終了後、本発明のインクジェット記録装置により記録媒体を搬送して記録をする間は、S1〜S6の処理を繰り返すこととなる。
上記搬送とは別の態様として、マークMを検知した後に、距離xを搬送する分のパルス数mをキャンセルし、マークMを検出した時に新たに所望の搬送量zによる距離よりも短く、距離xより長い距離xx分搬送するためのパルス数mmをモータドライバ14に送付してモータが動いている間に、距離xを距離xx、パルス数mをパルス数mmとしてS5の算出をし、所望の距離zに到達するまでのパルス数を計算して追加として再度送付したほうが良い。
また、図5は、本発明のインクジェット記録装置において記録媒体を副走査方向に所望の搬送量だけ搬送する際の制御動作の他の一例を示すフローチャートである。上記2つの制御方法とは異なる他の制御方法について図5のフローチャート及び図1に基づいて、説明する。
図5において、副走査方向に所望の搬送量zだけ搬送するに際し、制御部10はヘッドドライバ11を駆動制御して記録ヘッドHによりマークMを記録させる(S11)。
マークMの記録が終了すると、制御部10はモータドライバ14をモータ制御パルスにより駆動制御して副走査モータ15を高速で駆動させることにより記録媒体を副走査方向に搬送する(S12)。該モータ制御パルスのパルス数をカウントする(S13)。
前記S12及びS13の動作は、光学式センサ16によりマークMが検知される(S14)まで繰り返される。S14でマークMが検知されることによって、制御部10は、記録媒体が所望の搬送量よりも少ない一定の搬送量xだけ搬送されたと判断する。
次いで、制御部10は、一定の搬送量xだけ搬送する際にカウントされたパルス数pにもとづいて搬送実績をx/pにより算出し、残りの搬送に要するパルス数を算出する(S15)。
算出されたパルス数でモータドライバ14を駆動制御して副走査モータ15を駆動させることにより記録媒体を副走査方向に搬送する(S16)。
S16の処理が終了後、本発明のインクジェット記録装置により記録媒体を搬送して記録をする間は、S11〜S16の処理を繰り返すこととなる。
このように制御することにより、機械的精度の向上をする必要なしに記録媒体の搬送精度を向上させることができる。特に、本態様では、部品のバラツキによる装置固有の搬送量のバラツキを単なるパルス数の算出によって制御可能となり、前記効果を達成することができる。
以上の説明では、記録ヘッドHによりマークMを記録媒体P上に記録する態様を例に挙げて説明したが、図6に示すような態様としてもよい。
図6に示す態様では、マークMを洗浄するベルトクリーナCを設けて構成し、マークMをベルトクリーナCで洗浄される部位にマークMを記録し、該ベルトクリーナCで該マークMを洗浄するように制御する。
この場合のセンサやベルトが満たすべき条件について説明する。
マークMが搬送ベルト上に形成された場合は、マークMが記録される位置は、記録媒体の両側からそれぞれはみ出したベルト部材の表面であり、少なくともそのうちの一方側であればよく、具体的には前述した光学式センサ16が設けられている側であればよい。
図6において前述したように、記録ヘッドHよりも搬送方向下流側には、記録ヘッドHから所定距離をおいてマーク検出手段としての光学式センサ16が配設されている。この光学式センサ16は、ベルト部材の表面に照射された検出光が、移動しているベルト部材上に記載されているマークMを通過した時の光量変化を検出することで、このマークMの存在を検出するようになっている。このマーク検出手段の検出信号は、図1に示す制御部10に出力される。
このように光を用いてマークMの存在を検出するマーク検出手段を用いることは、マークMの検出を非接触で高速に行うことができるために好ましい態様であるが、この場合、マークMの検出を容易且つ確実に行えるようにするため、少なくともベルト部材とマークM、すなわちマークMを記録したインクとの光の反射率が異なることが好ましい。この光の反射率の差が大きい程、ベルト部材の表面に記録されたマークMをマーク検出手段によって検出することが容易となる。
ベルト部材とマークMとの光の反射率を異ならせるには、ベルト部材の材質とマークMを記録するインクの色とを適宜選択することによって行うことができるが、ベルト部材として、表面が発光素子の発光波長に対して、反射が生じる波長領域を持つ表面処理が行われているものが良い。一例を挙げると、発光素子の波長が任意の場合は、表面はすべての波長に対して反射するものであって目視では白色となり、具体的には表面がシリコンやウレタンで形成され白くなっているものを用いることができ、例えば、ハバジット日本社製「ベルトタイプFNB-2E」)を用いることができる。この場合のベルト部材の表面にマークMを記録するためのインクは、ベルトが全反射するのであるから発光素子の波長に対して吸収するものであれば良く、特に黒色インクであればどの発光素子に対しても有効である。また、別の方法としては表面が発光素子の発光波長に対して、乱反射が生じる波長領域を持つ表面処理が行われているものでも良い。この一例としては、ベルト表面は表面に凹凸があるものを用いることができ、例えば、ハバジット日本社製「ベルトタイプFNT-5P」を用いることができる。この場合のマークMを記録するためのインクは、表面の粗さがインクによって実質滑らかとなり反射するものであれば良く、特にマゼンタ色やシアン色のインク(粘度4cp、表面張力50dyne)が挙げられる。このように、ベルト部材とマークMとの光の反射率が異なることにより、マーク検出手段によってマークMの存在を認識することが容易に可能であった。
この態様によれば、記録媒体に影響なく上記効果が得られる。
また、上記何れのインクジェット記録装置においても、記録媒体Pとして布を用いるいわゆる捺染装置のような大型の記録装置として利用されることによって、その効果をよりよく発揮できる。
本発明に係るインクジェット記録装置の概要を示す構成図 記録媒体上のマークの記録位置を示す図 光学式センサの構造を示す図 記録媒体の移動時の制御動作の一例を示すフローチャート 記録媒体の移動時の制御動作の他の一例を示すフローチャート 本発明の他の態様を説明するための概略構成図
符号の説明
H:記録ヘッド
h1〜h4:ヘッド
P:記録媒体
M:マーク
R1、R2:送りローラ
10:制御部
11:ヘッドドライバ
12:モータドライバ
13:主走査モータ
14:モータドライバ
15:副走査モータ
16:光学式センサ
17:記憶部

Claims (4)

  1. 記録媒体に向けてインク滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを主走査方向に沿って移動させる記録ヘッド移動手段と、
    搬送ベルト上の前記記録媒体を副走査方向に沿って搬送する記録媒体搬送手段と、
    前記記録媒体搬送手段に対して電気パルスを送信することにより記録媒体を搬送する搬送量を制御する搬送制御手段と、
    前記記録媒体搬送手段により所望の搬送量よりも少ない一定の搬送量で搬送されたことを検出する検出手段とを有するインクジェット記録装置であって、
    前記搬送制御手段は、所望の搬送量よりも少ない一定の搬送量で搬送させるために送信した電気パルスの数を記憶し、前記検出手段で検出した実際の搬送量と前記記憶した電気パルスの数とから実際の搬送量に対する電気的信号である搬送実績を算出し、該搬送実績に基づいて残りの搬送量分の電気的信号を記録媒体搬送手段に送信することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記記録ヘッドは、前記搬送ベルトに所定間隔でマークを形成し、前記検出手段は、該マークを検知することによって一定の搬送量で搬送されたことを検出することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録ヘッドは、前記記録媒体に所定間隔でマークを形成し、前記検出手段は、該マークを検知することによって一定の搬送量で搬送されたことを検出することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記記録媒体が少なくとも布を含むことを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット記録装置。
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