JP4144485B2 - 触媒温度制御装置及び制御方法、並びにエンジンシステム - Google Patents

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Description

本発明はHC吸着燃焼触媒の温度制御装置及び制御方法、並びに温度制御装置を備えたエンジンシステムに係り、特にエンジン始動時にHC吸着燃焼触媒で高効率にHCを吸着し、浄化するHC吸着燃焼触媒の温度制御装置及び制御方法、並びにエンジンシステムに関する。
エンジンの排気管には、排気低減を目的として、エンジンから排出されるHC,COを酸化し、NOxを還元する機能を持つ三元触媒を備えることが一般的である。この三元触媒は、所定の触媒温度以上においてHC,CO,NOxの浄化機能を発揮するが、所定の触媒温度以下ではそれらを十分に浄化することができない。従って、エンジンの始動時は三元触媒の触媒温度は低温であり、三元触媒が所定温度以上となるまでの期間は排ガスの浄化性能は低い。
これに対し、三元触媒の非活性化期間のHC低減に有効な手段として、HC吸着燃焼触媒がある。HC吸着燃焼触媒は、触媒温度が低いときはエンジンから排出されるHCを触媒内に吸着し(HC吸着フェーズ)、触媒温度が所定の温度以上でHCを脱離し(HC脱離フェーズ)、更に高温の所定温度以上で触媒内に担持されている三元触媒の機能で脱離HCを酸化する機能(HC浄化(燃焼)フェーズ)を有する。
つまり、HC吸着燃焼触媒を用いてエンジンの始動時にHCを高効率に低減するには、HC吸着フェーズでエンジンからのHCを高効率に吸着すること、HC脱離フェーズでは速やかにHC浄化フェーズへ移行し脱離HCを低減すること、HC浄化(燃焼)フェーズでは脱離HCを高効率に浄化することが重要となる。
例えば、特開平11−343832号公報には、排気低温時に触媒の温度をHC吸着剤のHC脱離開始温度付近まで上昇させることが記載されている。また、特開平5−44447号公報には、2次エアを供給してHC吸着剤を冷却し吸着効率を向上させることが記載されている。
特開平11−343832号
特開平5−44447号
しかしながら、上記従来技術には、HC吸着燃焼触媒の各フェーズにおける温度履歴を制御することは考慮されていないため、特にエンジン始動時にHC吸着燃焼触媒で高効率にHCを吸着し、浄化することが行えないという問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みなされたもので、その目的は、HC吸着燃焼触媒で高効率にHCを吸着し、浄化することができるHC吸着燃焼触媒の温度制御装置及び制御方法、並びにエンジンシステムを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明では、HC吸着燃焼触媒の各フェーズに応じてHC吸着燃焼触媒の温度を制御する。つまり、HC吸着燃焼触媒の各フェーズにおける触媒性能が高効率となるように触媒温度を制御するものである。
そして、HC吸着燃焼触媒の温度制御は、各フェーズに応じてHC吸着燃焼触媒の昇温勾配を切り換えるものとし、好ましくは、HC吸着燃焼触媒がHC吸着フェーズにあるときのHC吸着燃焼触媒の昇温勾配を、HC吸着燃焼触媒がHC脱離フェーズにあるときのHC吸着燃焼触媒の昇温勾配より小さくするようにする。このように構成することにより、エンジンの始動後はHC吸着燃焼触媒の温度を緩やかに上昇させ、吸着フェーズの時間を十分に確保してHCの吸着量を増加させることができる。また、HC吸着燃焼触媒の触媒温度が吸着フェーズを超えた場合、速やかに浄化フェーズまでHC吸着燃焼触媒の温度を速やかに上昇させ、脱離フェーズでの脱離HC量を低減することができる。
具体的には、HC吸着燃焼触媒の温度制御を、吸着燃焼触媒の温度を第一の勾配で昇温する緩昇温制御手段と、HC吸着燃焼触媒の温度を前記第一の勾配より大きい勾配で昇温する急昇温制御手段と、HC吸着燃焼触媒の温度の温度制御を前記緩昇温制御手段若しくは前記急昇温制御手段で行うかを判定する緩・急昇温制御実施判定手段と、前記緩・急昇温制御実施判定手段の判定結果に基づいて緩昇温制御手段若しくは急昇温制御手段に切り換える緩・急昇温制御切換手段とから構成する。
そして、好ましくは、緩・急昇温制御実施判定手段は、エンジン始動後の経過時間を計測する経過時間計測手段と、経過時間計測手段で得られるエンジン始動後の経過時間が所定値を超えているかどうかを判定する判定手段とから構成する。すなわち、エンジンの始動後の経過時間とHC吸着燃焼触媒の温度とは相関があり、エンジン始動後の経過時間で、HC吸着燃焼触媒の各フェーズを判定することができ、HC吸着燃焼触媒の温度制御を行うことができる。
また、好ましくは、緩・急昇温制御実施判定手段は、HC吸着燃焼触媒の温度を検出する触媒温度検出手段と、該触媒温度検出手段で得られるHC吸着燃焼触媒の温度が所定値を超えているかどうかを判定する判定手段とで構成する。すなわち、HC吸着燃焼触媒の温度を直接的若しくは間接的に検出することで、HC吸着燃焼触媒の各フェーズを精度よく判定することができ、HC吸着燃焼触媒の温度制御を行うことができる。
また、好ましくは、緩・急昇温制御実施判定手段は、エンジンに流入する空気流量を検出する空気流量検出手段と、該空気流量検出手段で得られる空気流量が所定値を超えているかどうかを判定する判定手段とから構成する。すなわち、エンジンに流入する空気流量が少ない場合は、緩昇温を実現しやすく、一方、空気流量が多い場合は、急昇温を実現しやすいため、空気流量に応じてHC吸着燃焼触媒の温度制御を行うことができる。
また、好ましくは、緩昇温制御手段は、エンジンからの排気をエンジン吸気側へ還流する還流管と、該排気の還流量を調節する還流弁と、該還流弁を制御する還流弁制御手段とから構成する。すなわち、排気還流(EGR)を行うとHC吸着燃焼触媒の燃焼温度が下がるので、緩昇温制御手段として用いることができる。
また、好ましくは、急昇温制御手段は、点火時期をリタードするよう制御する、或いは、エンジンの空燃比を気筒別にリッチ・リーンに個々にばらつかせて運転するよう制御する、或いはまた、前記排気管に外部より空気若しくはOを導入して排気管内で未燃HCを燃焼させるよう制御する。
更に、エンジンと、該エンジンの排気管に触媒温度が低温から高温になるにつれてHC吸着フェーズ,HC脱離フェーズ、及びHC浄化フェーズと遷移するHC吸着燃焼触媒を備えたエンジンシステムにおいて、HC吸着燃焼触媒の各フェーズに応じてHC吸着燃焼触媒の温度を制御する触媒温度制御装置を設ける。
そして、好ましくは、エンジンは、空燃比が理論空燃比より薄いリーン燃焼を行うリーンバーンエンジンであり、触媒温制御装置は、リーンバーンエンジンに対しリーン燃焼を行うかを許可するリーン燃焼許可手段と、リーン燃焼許可手段の結果に基づいて目標点火時期を演算する目標点火時期演算手段と、リーン燃焼許可手段の結果に基づいて目標燃料噴射量及び目標燃料噴射時期を演算する目標燃料噴射量・噴射時期演算手段と、リーン燃焼許可手段の結果に基づいて目標空気量演算手段と、該目標点火時期演算手段の結果に基づいて点火時期を制御する点火時期制御装置と、目標燃料噴射量・燃料噴射時期演算手段の結果に基づいて燃料噴射量及び燃料噴射時期を制御する燃料噴射弁と、目標空気流量演算手段の結果に基づいて空気流量を制御する空気流量制御装置とを有する。すなわち、リーン燃焼を行うと、HC吸着燃焼触媒の燃焼温度が下がるので、HC吸着燃焼触媒の緩昇温手段として用いるものである。そして、リーン燃焼を実施するためには、空気流量,燃料噴射量、或いは、点火時期を最適に制御する必要がある。
また、好ましくは、触媒温度制御手段は、エンジン始動後の所定時間は、HC吸着燃焼触媒内にHCを吸着しうる吸着フェーズの温度となるような位置に前記HC吸着燃焼触媒を取付ける。すなわち、HC吸着燃焼触媒の吸着,脱離,浄化の各フェーズでの性能が高効率に発揮できるようにHC吸着燃焼触媒の温度履歴をその配置位置で調整するものである。
また、好ましくは、HC吸着燃焼触媒の上流側の排気管に三元触媒を備え、三元触媒での浄化性能が開始される温度になるまでは、HC吸着燃焼触媒内にHCを吸着しうる吸着フェーズの温度となるような位置に前記HC吸着燃焼触媒を取付ける。すなわち、HC吸着燃焼触媒の上流に三元触媒が設けられているときは、三元触媒が非活性化の時期は、
HC吸着燃焼触媒が吸着フェーズとなるようにその配置位置を調整するものである。
以上説明したように本発明によれば、HC吸着燃焼触媒で高効率にHCを吸着し、浄化することができるHC吸着燃焼触媒の温度制御装置及び制御方法、並びにエンジンシステムを提供することができる。
本発明の実施の形態を説明する前に、本発明の概念を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の基本概念を示すものであり、エンジン9の排気管にHC吸着燃焼触媒11を設け、HC吸着燃焼触媒11の温度を触媒温度制御手段100により制御するものである。
HC吸着燃焼触媒11は、図2に示すように、触媒温度が低温から高温になるにつれてHC吸着フェーズ,HC脱離フェーズ、及びHC浄化フェーズと遷移する特性を有する。
図1に示す触媒温度制御手段100では、HC吸着燃焼触媒の各フェーズにおける触媒性能が高効率となるように触媒温度を制御するものである。
次に、図3は、本発明の概念を示すものであり、図1で示した触媒温度制御手段100をより具体的に示すものである。つまり、触媒温度制御手段100は、緩昇温制御手段
100a,急昇温制御手段100b,緩・急昇温制御実施判定手段100c,緩・急昇温制御切換手段100dから構成する。このように構成することにより、HC吸着燃焼触媒11の温度制御を、上記各フェーズに応じてHC吸着燃焼触媒11の昇温勾配を切り換えることができる。特に、HC吸着燃焼触媒11がHC吸着フェースにあるときのHC吸着燃焼触媒11の昇温勾配を、HC吸着燃焼触媒11がHC脱離フェーズにあるときのHC吸着燃焼触媒11の昇温勾配より小さくするようにする。このように構成することにより、エンジンの始動後はHC吸着燃焼触媒11の温度を緩やかに上昇させ、吸着フェーズの時間を十分に確保してHCの吸着量を増加させることができる。また、HC吸着燃焼触媒11の触媒温度が吸着フェーズを超えた場合、速やかに浄化フェーズまでHC吸着燃焼触媒の温度を速やかに上昇させ、脱離フェーズでの脱離HC量を低減することができる。
具体的には、HC吸着燃焼触媒11の温度制御を、吸着燃焼触媒の温度を第一の勾配で昇温する緩昇温制御手段100aと、HC吸着燃焼触媒の温度を前記第一の勾配より大きい勾配で昇温する急昇温制御手段100bと、HC吸着燃焼触媒11の温度の温度制御を前記緩昇温制御手段若しくは前記急昇温制御手段で行うかを判定する緩・急昇温制御実施判定手段100cと、前記緩・急昇温制御実施判定手段の判定結果に基づいて緩昇温制御手段若しくは急昇温制御手段に切り換える緩・急昇温制御切換手段100dとから構成するものである。
次に、触媒温度制御手段100の緩・急昇温制御実施判定手段100cの第一の具体的構成を図4に示す。エンジン始動後の経過時間を計測する経過時間計測手段100eと、経過時間計測手段で得られるエンジン始動後の経過時間が所定値を超えているかどうかを判定する判定手段100fとから構成する。エンジンの始動後の経過時間とHC吸着燃焼触媒の温度とは相関があり、エンジン始動後の経過時間で、HC吸着燃焼触媒の各フェーズを判定することができ、HC吸着燃焼触媒11の温度制御を行うことができる。
次に、緩・急昇温制御実施判定手段100cの第二の具体的構成を図5に示す。HC吸着燃焼触媒11の温度を検出する触媒温度検出手段100gと、該触媒温度検出手段で得られるHC吸着燃焼触媒の温度が所定値を超えているかどうかを判定する判定手段100hとで構成する。HC吸着燃焼触媒11の温度は、直接的若しくは間接的に検出するものとし、HC吸着燃焼触媒11の各フェーズを精度よく判定することができ、HC吸着燃焼触媒11の温度制御を行うことができる。
次に、緩・急昇温制御実施判定手段100cの第三の具体的構成を図6に示す。エンジンに流入する空気流量を検出する空気流量検出手段100iと、該空気流量検出手段で得られる空気流量が所定値を超えているかどうかを判定する判定手段100jとから構成する。エンジンに流入する空気流量が少ない場合は、緩昇温を実現しやすく、一方、空気流量が多い場合は、急昇温を実現しやすいため、空気流量に応じてHC吸着燃焼触媒11の温度制御を行うことができる。
(実施の形態1)
次に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。即ち、HC吸着燃焼触媒11の下流側の温度に基づいて、EGRを用いて燃焼温度を下げた緩昇温制御を行いHC吸着性能を十分に発揮させるものである。その概念は、図7に示すように、エンジン9の排気の一部を排気還流管18を介してエンジン9の吸気側に還流する。還流量は排気還流手段100kによりEGRバルブ19を制御することにより行うものである。
図8は、エンジンシステムの概略を示す図である。4気筒で構成されるエンジン9において、外部からの空気はエアクリーナ1を通過し、吸気管4,コレクタ5を経てシリンダー内に流入する。流入空気量は電子スロットル3により調節される。エアフロセンサ2では流入空気量が検出される。クランク角センサ15では、クランク軸の回転角1度毎に信号が出力される。水温センサ14はエンジンの冷却水温度を検出する。またアクセル開度センサ13は、アクセル6の踏み込み量を検出し、それによって運転者の要求トルクを検出する。アクセル開度センサ13,エアフロセンサ2,電子スロットル3に取付けられたスロットル弁開度センサ17,クランク角センサ15,水温センサ14のそれぞれの信号はコントロールユニット16に送られ、これらセンサ出力からエンジンの運転状態を得て、空気量,燃料噴射量,点火時期のエンジンの主要な操作量が最適に演算される。コントロールユニット16内で演算された燃料噴射量は開弁パルス信号に変換され、シリンダー内に取付けられた燃料噴射弁7に送られる。またコントロールユニット16で演算された点火時期で点火されるよう駆動信号が点火プラグ8に送られる。噴射された燃料は吸気管4からの空気と混合されエンジン9のシリンダー内に流入し混合気を形成する。混合気は所定の点火時期で点火プラグ8から発生される火花により爆発しその燃焼圧によりピストンを押し下げエンジンの動力となる。爆発後の排気は排気管10を経てHC吸着燃焼触媒11に送り込まれる。排気還流管18を通って排気の一部は吸気側に還流される。還流量(EGR量)はEGRバルブ19によって制御される。A/Fセンサ12はエンジン9と三元触媒11の間に取付けられており、排気中に含まれる酸素濃度に対して線形の出力特性を持つ。排気中に酸素濃度と空燃比の関係はほぼ線形になっており、したがって、酸素濃度を検出するA/Fセンサ12により空燃比を求めることが可能となる。HC吸着燃焼触媒11は、冷機時はHCを吸着し、所定温度以上でHCを脱離する。HC吸着燃焼触媒11内には、三元性能も有しており、脱離HCを浄化する機能を持つ。また、HC吸着燃焼触媒11の下流には温度センサ28が取付けられている。コントロールユニット16ではA/Fセンサ12の信号からHC吸着燃焼触媒11上流の空燃比を算出し、エンジンシリンダー内混合気の空燃比が目標空燃比となるよう燃料噴射量もしくは空気量に逐次補正するF/B制御を行う。また、温度センサ28の信号もコントロールユニット16に送られ、HC吸着触媒入口温度に応じてエンジンの各運転パラメータが制御される。
図9は図8で示したコントロールユニット16の内部を示したものである。コントロールユニット16内にはA/Fセンサ12,温度センサ28,スロットル弁開度センサ17,エアフロセンサ2,アクセル開度センサ13,水温センサ14,クランク角センサ15の各センサ出力値が入力され、入力回路23にてノイズ除去等の信号処理を行った後、入出力ポート24に送られる。入力ポートの値はRAMに保管され、CPU20内で演算処理される。演算処理の内容を記述した制御プログラムはROM21に予め書き込まれている。制御プログラムに従って演算された各アクチュエータ作動量を表す値はRAM22に保管された後、出力ポート24に送られる。火花点火燃焼時に用いられる点火プラグの作動信号は点火出力回路内の一次側コイルの通流時はONとなり、非通流時はOFFとなるON・OFF信号がセットされる。点火時期はONからOFFになる時である。出力ポートにセットされた点火プラグ用の信号は点火出力回路25で燃焼に必要な十分なエネルギーに増幅され点火プラグに供給される。また燃料噴射弁の駆動信号は開弁時ON,閉弁時OFFとなるON・OFF信号がセットされ、燃料噴射弁駆動回路26で燃料噴射弁を開くに十分なエネルギーに増幅され燃料噴射弁7に送られる。電子スロットル3の目標開度を実現する駆動信号は、電子スロットル駆動回路27を経て、電子スロットル3に送られる。また、EGRバルブ19を駆動するため、EGRバルブ駆動回路19を備える。
次に、ROM21に書き込まれる制御プログラムについて説明する。図10は制御全体を表したブロック図で、燃料先行型トルクベース制御の主要部である。本制御は目標トルク演算部,燃料噴射量演算部,燃料噴射量補正部,目標当量比演算部,目標空気量演算部,実空気量演算部,目標スロットル開度演算部,スロットル開度制御部,点火時期演算部,燃料噴射時期演算部、目標EGRバルブ開度演算部からなる。
目標トルク演算部では、アクセル開度Apoとエンジン回転数Neから目標トルクTgTcを演算する。燃料噴射量演算部では、目標トルクを実現する燃料噴射量とTIOを演算する。
燃料噴射量補正部では、気筒毎の燃料噴射量TIO_n(n:気筒番号)がシリンダー内空気の位相に合うように、位相補正を施す。補正後の気筒毎の燃料噴射量をTI_nとする。
目標当量比演算部では、目標トルクTgTcとエンジン回転数Neから目標当量比
TgFbyaを演算する。燃料と空気の比を当量比であつかうのは演算上都合がよいからであり、空燃比で扱うことも可能である。なお目標当量比演算部では、均質燃焼と成層燃焼のどちらを行うかも決定する(成層許可フラグ:FPSTR)。
目標空気量演算部では、燃料噴射量TIOと目標当量比TgFbyaから目標空気量
TgTpを演算する。後述するが、目標空気量TgTpは便宜的に一サイクル当たりに一シリンダー内に流入する空気量に規格化した値としている。
実空気量演算部では、エアフロセンサで検出される空気の質量流量であるQaを、TgTpと同次元である一サイクル当たりに一シリンダー内に流入する実空気量Tpに換算して出力する。
目標スロットル開度演算部では、目標空気量Tpと実空気量Tpに基づいて目標スロットル開度TgTvoを演算する。
スロットル開度演算部では、目標スロットル開度TgTvoと実開度Tvoからスロットル操作量Tdutyを演算する。Tdutyは、スロットルモータ駆動用電流を制御する駆動回路へ入力されるPWM信号のデューティ比を表す。
点火時期演算部では、各運転条件に応じて最適な点火時期を演算する。
燃料噴射時期演算部では、各運転条件に応じて最適な噴射時期を演算する。
なお、以上の各制御ブロックの詳細仕様については、すでに種々の発明で開示済であるので詳述しない。
次に、図10で示した各制御ブロックにおける目標EGRバルブ開度演算部を図11を用いて説明する。
図11に示されるように、Tcn≦TwnLのとき、目標EGR率TGEGRを目標
EGR率マップMEGRから得られる値とする。なお、引数はTgTc,Neとしている。それ以外のときはTgEGR=0とする。ここで
TGEGR:目標EGR率
Tcn:HC吸着燃焼触媒下流温度
TgTc:目標トルク
Ne:エンジン回転数
である。TcnLは、HC吸着燃焼触媒内に吸着されたHCの脱離が始まる温度に設定するのが望ましく、センサの位置などにもよるが、一般的に100〜200℃となるが、実機性能に応じて決めるのがよい。
(実施の形態2)
本実施の形態では、HC吸着燃焼触媒11の下流側の温度に基づいて、成層燃焼を行うことで燃焼温度を下げた緩昇温制御を行いHC吸着性能を十分に発揮させるものである。
なお、エンジンシステムの概略、そのコントロールユニット、及び制御全体を表したブロック図は実施の形態1と同じである。
以下、図10で示した各制御ブロックにおける目標当量比演算部について図12を用いて説明する。目標当量比演算部では、燃焼状態の決定と目標当量比の演算を行う。FPSTRは成層燃焼許可フラグであり、FPSTR=1のとき成層燃焼を行うべく、噴射時期,点火時期,噴射量,空気量が制御される。具体的には、FPSTRは、Tcn≦TcnLのとき、成層許可フラグFPSTR=1とする。それ以外のときはFPSTR=0とする。ここで、
Tcn:HC吸着燃焼触媒下流温度
TgTc:目標トルク
Ne:エンジン回転数
である。また、TcnLは、HC吸着触媒内の吸着HCが脱離し始める温度に設定するのが望ましく、センサの位置などにもよるが、一般的に100〜200℃となる。成層燃焼許可時は成層燃焼用目標当量比マップMtgfba_sを目標トルクTgTcと回転数
Neから参照される値を目標当量比TgFbyaとする。TgFbya=0のときは均質燃焼とし、均質燃焼用目標当量比マップMtgfbaを目標燃焼圧トルクTgTcと回転数Neから参照される値を目標当量比TgFbyaとする。成層燃焼用目標当量比マップMtgfba_sおよび均質燃焼用目標当量比マップMtgfbaの設定値は実機データから決定するのが望ましい。本実施例では、成層許可をHC吸着触媒温度のみに依存する使用としたが、燃費向上の観点から、成層可能な運転領域を別途判断させて、成層許可するのも良い。例えば、FPSTRは、水温Twn,アクセル開度Apo,回転数Neの各値が条件を満たしていればFPSTR=1とし、成層燃焼を許可する仕様も付け加えてもよい。
(実施の形態3)
本実施の形態では、HC吸着燃焼触媒11の下流側の温度に基づいて、EGRを用いて燃焼温度を下げた緩昇温制御と点火リタードを用いた急昇温制御を行い、HC吸着性能及びHC燃焼性能を十分に発揮させるものである。
なお、エンジンシステムの概略、コントロールユニット、及び制御全体を表したブロック図は、実施の形態1と同じである。
以下、図10で示した各制御ブロックにおける目標点火時期演算部について図13を用いて説明する。目標点火時期演算部では、点火時期の演算を行う。図13に示されるように、点火時期ADVは、TgTcとNeを用いて、点火時期MADVを参照して得られる。ADVTRTDはリタード量であり、Tcn≧TcnLかつTcn≦TcnHのとき、ADVRTD=ADVRTD0とし、それ以外のときは、ADVRTD=0とする。ここで、
Tcn:HC吸着燃焼触媒下流温度
TgTc:目標トルク
Ne:エンジン回転数
である。ADVTRTD0は個々のシステムに合わせて最適となるよう決めるのが望ましい。また、MADVの値は、エンジンの性能に応じて決めるのが望ましい。TcnLは、HC吸着燃焼触媒内に吸着されたHCの脱離が始まる温度に設定するのが望ましく、センサの位置などにもよるが、一般的に100〜200℃となるが、実機性能に応じて決めるのがよい。TcnHは三元触媒の活性温度に設定するのが望ましく、触媒性能にもよるが、250℃〜400℃となる。
(実施の形態4)
ここで、触媒温度制御手段100の別の具体的構成を図14に示す。この触媒温度制御手段100は、急昇温制御手段に相当するもので、エンジン9は、空燃比が理論空燃比より薄いリーン燃焼を行うリーンバーンエンジンであり、触媒温度制御装置は、リーンバーンエンジンに対しリーン燃焼を行うかを許可するリーン燃焼許可手段100lと、リーン燃焼許可手段100lの結果に基づいて目標点火時期を演算する目標点火時期演算手段
100mと、リーン燃焼許可手段100lの結果に基づいて目標燃料噴射量及び目標燃料噴射時期を演算する目標燃料噴射量・噴射時期演算手段100nと、リーン燃焼許可手段の結果に基づいて目標空気量演算手段100pと、該目標点火時期演算手段の結果に基づいて点火時期を制御する点火時期制御装置100qと、目標燃料噴射量・燃料噴射時期演算手段100nの結果に基づいて燃料噴射量及び燃料噴射時期を制御する燃料噴射弁と、目標空気流量演算手段の結果に基づいて空気流量を制御する空気流量制御装置とを有する。ここで、空気流量制御装置は電子スロットルが該当する。
リーン燃焼を行うと、HC吸着燃焼触媒の燃焼温度が下がるので、HC吸着燃焼触媒の緩昇温手段として用いるものである。そして、リーン燃焼を実施するためには、空気流量,燃料噴射量、或いは、点火時期を最適に制御する必要がある。
(実施の形態5)
本実施の形態では、HC吸着燃焼触媒11の下流側の温度に基づいて、EGRを用いて燃焼温度を下げた緩昇温制御と気筒別の空燃比をリッチ・リーンにばらつかせ三元触媒の反応温度を用いた急昇温制御を行い、HC吸着性能およびHC燃焼性能を十分に発揮させるものである。
図15はエンジンシステムの概略図であり、実施の形態1におけるエンジンシステムの概略図(図8)におけるHC吸着燃焼触媒11の上流側に三元触媒30を備えたものである。そのコントロールユニット16、及び制御全体を表したブロック図は、実施の形態1と同じである。
以下、図10で示した各制御ブロックにおける目標燃料噴射量演算部について図16を用いて説明する。
目標燃料噴射量演算部は、図16に示すように、基本燃料噴射量演算部,1番気筒空燃比補正量演算部,2番気筒空燃比補正量演算部,3番気筒空燃比補正量演算部,4番気筒空燃比補正量演算部,リッチ・リーン制御許可判定部からなる。リッチ・リーン制御不許可時は、全気筒の空燃比が一定となるよう各気筒燃料噴射量が演算される。リッチ・リーン制御許可時は、三元触媒30の入口にリッチ排気とリーン排気を供給し、三元触媒での反応熱向上を図るべく、各気筒の空燃比を所定量変化させる。リッチ・リーン制御許可判定部では、リッチ・リーン制御の許可判定を行う。
リッチ・リーン制御許可判定部は、図17に示すように、Tcn≧TwnLかつTcn≦TwnHのとき、リッチ・リーン制御許可フラグFpRL=1とし、リッチ・リーン制御を許可する。それ以外のときはリッチ・リーン制御を禁止し、FpRL=0とする。ここで、
Tcn:HC吸着燃焼触媒下流温度
である。
TcnLは、HC吸着燃焼触媒内に吸着されたHCの脱離が始まる温度に設定するのが望ましく、センサの位置などにもよるが、一般的に100〜200℃となるが、実機性能に応じて決めるのがよい。TcnHは三元触媒の活性温度に設定するのが望ましく、触媒性能にもよるが、250〜400℃となる。
ここで、1番気筒空燃比補正量演算部について、図18を用いて説明する。
本ブロックでは1番気筒の空燃比補正量の演算を行う。FpRL=0のときは、1番気筒空燃比補正量Chos1は0とし、前述のTpおよびLalphaにより理論空燃比となるよう各気筒燃料噴射量が演算される。FpRL=1のときは、三元触媒の入口でリッチ・リーン排気を供給すべく1番気筒の空燃比を所定量Kchos1だけ変化させる。すなわちFpRL=1のときは1番気筒当量比変化量Chos1=Kchos1とし、FpRL=0のときはChos1=0とする。なお、Kchos1の値はエンジンおよび三元触媒の特性に応じて、三元触媒温度上昇度と排気との性能から設定するのが好ましい。
次に、2番気筒空燃比補正量演算部について、図19を用いて説明する。
本ブロックでは2番気筒の空燃比補正量の演算を行う。FpRL=0のときは、1番気筒空燃比補正量Chos2は0とし、前述のTpおよびLalphaにより理論空燃比となるよう各気筒燃料噴射量が演算される。FpRL=1のときは、三元触媒の入口でリッチ・リーン排気を供給すべく1番気筒の空燃比を所定量Kchos2だけ変化させる。すなわちFpRL=1のときは2番気筒当量比変化量Chos2=Kchos2とし、FpRL=0のときはChos2=0とする。なお、Kchos2の値はエンジンおよび三元触媒の特性に応じて、三元触媒温度上昇度と排気との性能から設定するのが好ましい。
次に、3番気筒空燃比補正量演算部について、図20を用いて説明する。
本ブロックでは3番気筒の空燃比補正量の演算を行う。FpRL=0のときは、3番気筒空燃比補正量Chos3は0とし、前述のTpおよびLalphaにより理論空燃比となるよう各気筒燃料噴射量が演算される。FpRL=1のときは、三元触媒の入口でリッチ・リーン排気を供給すべく3番気筒の空燃比を所定量Kchos3だけ変化させる。すなわちFpRL=1のときは3番気筒当量比変化量Chos3=Kchos3とし、FpRL=0のときはChos3=0とする。なお、Kchos3の値はエンジンおよび三元触媒の特性に応じて、三元触媒温度上昇度と排気との性能から設定するのが好ましい。
最後に、4番気筒空燃比補正量演算部について、図21を用いて説明する。
本ブロックでは4番気筒の空燃比補正量の演算を行う。FpRL=0のときは、4番気筒空燃比補正量Chos4は0とし、前述のTpおよびLalphaにより理論空燃比となるよう各気筒燃料噴射量が演算される。FpRL=1のときは、三元触媒の入口でリッチ・リーン排気を供給すべく4番気筒の空燃比を所定量Kchos4だけ変化させる。すなわちFpRL=1のときは4番気筒当量比変化量Chos4=Kchos4とし、FpRL=0のときはChos4=0とする。なお、Kchos4の値はエンジンおよび三元触媒の特性に応じて、三元触媒温度上昇度と排気との性能から設定するのが好ましい。
(実施の形態6)
本実施の形態における、エンジンシステムは、実施の形態1におけるエンジンシステムの概略図(図8)と同じであるが、HC吸着燃焼触媒11の位置を図22に示すように、エンジン始動後T1[s]経過したときに、脱離開始温度T2[℃]に達するように調整するものである。たとえば、特定の走行モードなどで、始動後のアイドル時間相当をT1として、その後の加速に伴う、排熱上昇を利用して、脱離HCを抑制し、高効率に浄化できるようにするものである。
(実施の形態7)
本実施の形態における、エンジンシステムは、実施の形態5におけるエンジンシステムの概略図(図16)と同じであるが、HC吸着燃焼触媒11の位置を、図23に示すように、三元触媒30の温度が浄化開始温度T3[℃]に達したときに、脱離開始温度T2
[℃]に達するように決めるものである。すなわち、三元触媒活性化までは、エンジンから排出されるHCをHC吸着燃焼触媒で吸着し、三元触媒活性化後は、脱離および浄化性能を発揮させることで、高効率にHCを浄化できるようにするものである。
本発明の基本概念を示す図。 HC吸着燃焼触媒の特性を示す図。 本発明の基本概念を示す図。 触媒温度制御手段の緩・急昇温制御実施判定手段の第一の具体的構成を示す図。 触媒温度制御手段の緩・急昇温制御実施判定手段の第二の具体的構成を示す図。 触媒温度制御手段の緩・急昇温制御実施判定手段の第三の具体的構成を示す図。 本発明の基本概念を示す図。 本発明の一実施の形態であるエンジンシステムの概略を示す図。 コントロールユニットの内部を示す図。 ROMに書き込まれる制御プログラムを示す図。 目標EGRバルブ開度演算部を示す図。 目標当量比演算部を示す図。 目標点火時期演算部を示す図。 触媒温度制御手段の具体的構成を示す図。 本発明の一実施の形態であるエンジンシステムの概略を示す図。 目標燃料噴射量演算部を示す図。 リッチ・リーン制御許可判定部を示す図。 1番気筒空燃比補正量演算部を示す図。 2番気筒空燃比補正量演算部を示す図。 3番気筒空燃比補正量演算部を示す図。 4番気筒空燃比補正量演算部を示す図。 HC吸着燃焼触媒の位置調整を説明する図。 HC吸着燃焼触媒の位置調整を説明する図。
符号の説明
1…エアクリーナ、2…エアフロセンサ、3…電子スロットル、4…吸気管、5…コレクタ、6…アクセル、7…燃料噴射弁、8…点火プラグ、9…エンジン、10…排気管、11,30…HC吸着燃焼触媒、12…A/Fセンサ、13…アクセル開度センサ、14…水温センサ、15…クランク角センサ、16…コントロールユニット、17…スロットル弁開度センサ、18…排気還流管、19…EGRバルブ、25…点火出力回路、26…燃料噴射弁駆動回路、27…電子スロットル駆動回路、28…温度センサ、29…EGRバルブ駆動回路、100…触媒温度制御手段。

Claims (19)

  1. 触媒温度が低温から高温になるにつれてHC吸着フェーズ,HC脱離フェーズ、及びHC浄化フェーズと遷移するHC吸着燃焼触媒をエンジンの排気管に設け、該HC吸着燃焼触媒の温度を制御する触媒温度制御装置であって、
    前記HC吸着燃焼触媒の温度制御は、前記各フェーズに応じてHC吸着燃焼触媒の昇温勾配を切り換えることを特徴とする触媒温度制御装置。
  2. 請求項1に記載の触媒温度制御装置において、
    前記HC吸着燃焼触媒の温度制御は、前記HC吸着燃焼触媒がHC吸着フェーズにあるときのHC吸着燃焼触媒の昇温勾配を、前記HC吸着燃焼触媒がHC脱離フェーズにあるときのHC吸着燃焼触媒の昇温勾配より小さくすることを特徴とする触媒温度制御装置。
  3. 請求項1に記載の触媒温度制御装置において、
    HC吸着燃焼触媒の温度を第一の勾配で昇温する緩昇温制御手段と、HC吸着燃焼触媒の温度を前記第一の勾配より大きい勾配で昇温する急昇温制御手段と、HC吸着燃焼触媒の温度の温度制御を前記緩昇温制御手段若しくは前記急昇温制御手段で行うかを判定する緩・急昇温制御実施判定手段と、前記緩・急昇温制御実施判定手段の判定結果に基づいて緩昇温制御手段若しくは急昇温制御手段に切り換える緩・急昇温制御切換手段と、から構成され、HC吸着燃焼触媒の温度を制御することを特徴とする触媒温度制御装置。
  4. 請求項3に記載の触媒温度制御装置において、
    前記緩・急昇温制御実施判定手段は、エンジン始動後の経過時間を計測する経過時間計測手段と、該経過時間計測手段で得られるエンジン始動後の経過時間が所定値を超えているかどうかを判定する判定手段とで構成されていることを特徴とする触媒温度制御装置。
  5. 請求項3に記載の触媒温度制御装置において、
    前記緩・急昇温制御実施判定手段は、HC吸着燃焼触媒の温度を検出する触媒温度検出手段と、該触媒温度検出手段で得られるHC吸着燃焼触媒の温度が所定値を超えているかどうかを判定する判定手段とで構成されていることを特徴とする触媒温度制御装置。
  6. 請求項3に記載の触媒温度制御装置において、
    前記緩・急昇温制御実施判定手段は、エンジンに流入する空気流量を検出する空気流量検出手段と、該空気流量検出手段で得られる空気流量が所定値を超えているかどうかを判定する判定手段とで構成されていることを特徴とする触媒温度制御装置。
  7. 請求項3に記載の触媒温度制御装置において、
    前記緩昇温制御手段は、エンジンからの排気をエンジン吸気側へ還流する還流管と、該排気の還流量を調節する還流弁と、該還流弁を制御する還流弁制御手段と、から構成されることを特徴とする触媒温度制御装置。
  8. 請求項3に記載の触媒温度制御装置において、
    前記急昇温制御手段は、点火時期をリタードするよう制御することを特徴とする触媒温度制御装置。
  9. 請求項4に記載の触媒温度制御装置において、
    前記急昇温制御手段は、エンジンの空燃比を気筒別にリッチ・リーンに個々にばらつかせて運転するよう制御することを特徴とする触媒温度制御装置。
  10. 請求項4に記載の触媒温度制御装置において、
    前記急昇温制御手段は、前記排気管に外部より空気若しくはO2を導入して排気管内で未燃HCを燃焼させるよう制御することを特徴とする触媒温度制御装置。
  11. 触媒温度が低温から高温になるにつれてHC吸着フェーズ,HC脱離フェーズ、及びHC浄化フェーズと遷移するHC吸着燃焼触媒をエンジンの排気管に設け、該HC吸着燃焼触媒の温度を制御する触媒温度制御方法であって、前記各フェーズに応じてHC吸着燃焼触媒の温度を制御することを特徴とする触媒温度制御方法。
  12. 請求項11に記載の触媒温度制御方法において、
    前記各フェーズに応じてHC吸着燃焼触媒の昇温勾配を切り換えるよう制御することを特徴とする触媒温度制御方法。
  13. 請求項11に記載の触媒温度制御方法において、
    前記HC吸着燃焼触媒がHC吸着フェーズにあるときのHC吸着燃焼触媒の昇温勾配を、前記HC吸着燃焼触媒がHC脱離フェーズにあるときのHC吸着燃焼触媒の昇温勾配より小さくするよう制御することを特徴とする触媒温度制御方法。
  14. 請求項11に記載の触媒温度制御方法において、
    前記HC吸着燃焼触媒の昇温勾配の切り換えを、エンジン始動後の経過時間に基づき行うことを特徴とする触媒温度制御方法。
  15. 請求項12に記載の触媒温度制御方法において、
    前記HC吸着燃焼触媒の昇温勾配の切り換えを、HC吸着燃焼触媒の温度に基づき行うことを特徴とする触媒温度制御方法。
  16. エンジンと、該エンジンの排気管に触媒温度が低温から高温になるにつれてHC吸着フェーズ,HC脱離フェーズ、及びHC浄化フェーズと遷移するHC吸着燃焼触媒を備えたエンジンシステムにおいて、前記HC吸着燃焼触媒の各フェーズに応じて該HC吸着燃焼触媒の昇温勾配を切り換る触媒温度制御装置を設けたことを特徴とするエンジンシステム。
  17. 請求項16に記載のエンジンシステムにおいて、
    前記エンジンは、空燃比が理論空燃比より薄いリーン燃焼を行うリーンバーンエンジンであり、
    前記触媒温度制御装置は、前記リーンバーンエンジンに対しリーン燃焼を行うかを許可するリーン燃焼許可手段と、該リーン燃焼許可手段の結果に基づいて目標点火時期を演算する目標点火時期演算手段と、該リーン燃焼許可手段の結果に基づいて目標燃料噴射量及び目標燃料噴射時期を演算する目標燃料噴射量・噴射時期演算手段と、該リーン燃焼許可手段の結果に基づいて目標空気量演算手段と、該目標点火時期演算手段の結果に基づいて点火時期を制御する点火時期制御装置と、該目標燃料噴射量・燃料噴射時期演算手段の結果に基づいて燃料噴射量及び燃料噴射時期を制御する燃料噴射弁と、該目標空気流量演算手段の結果に基づいて空気流量を制御する空気流量制御装置と、を有することを特徴とするエンジンの制御装置。
  18. 請求項16に記載のエンジンシステムにおいて、
    前記触媒温度制御手段は、エンジン始動後の所定時間は、HC吸着燃焼触媒内にHCを吸着しうる吸着フェーズの温度となるような位置に前記HC吸着燃焼触媒を取付けることを特徴とするエンジンシステム。
  19. 請求項16に記載のエンジンシステムにおいて、
    前記HC吸着燃焼触媒の上流側の排気管に三元触媒を備え、三元触媒での浄化性能が開始される温度になるまでは、HC吸着燃焼触媒内にHCを吸着しうる吸着フェーズの温度となるような位置に前記HC吸着燃焼触媒を取付けることを特徴とするエンジンシステム。
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