JP4143042B2 - ダンパ機能を備えたシリンダ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ダンパ機能を備えたシリンダ装置に関する。
従来シリンダ装置107にあっては、出願人が提案するものとして、たとえば、図2や図3にしめすように、双方向吐出ポンプ100と、シリンダ101と、上記双方向吐出ポンプ100とシリンダ101とを接続するシリンダ回路102を備えて構成されており、さらに、上記双方向吐出ポンプ100が駆動する際に低圧側となるシリンダ回路102中にある程度の圧力を負加してキャビテーション等の弊害を防止する為に、シリンダ回路102に双方向吐出ポンプ100を迂回する迂回路103を設けるとともに、迂回路103の途中にアキュムレータ104に接続された低圧優先シャトル弁105を設けるか、迂回路103の途中にタンク108が接続されるとともに迂回路103の途中であってタンク108接続位置の双方にチェック弁106,106を設けるかしている(たとえば、特許文献1,2参照)。
上記したシリンダ装置107においては、シリンダ101をロックした場合には、ダンパとしては機能しないので、シリンダ装置をダンパとしても機能させる場合には、出願人が提案したものとして、図4に示すように、シリンダ110と、シリンダ110の各圧力室111,112を連通するシリンダ回路114と、シリンダ回路114の途中に設けたポンプ115と、ポンプ115で発生した液圧を各圧力室111,112へ選択的に供給できるようにシリンダ回路114の途中に設けた方向切換弁116を設けてシリンダとしての機能を発揮させるだけでなく、さらに、シリンダ回路114とは別に減衰力発生要素117を備えたダンパ回路118を設け、さらに、シリンダロック状態となった場合に、シリンダ内の液体の温度変化に伴う液体の体積変化を補償する必要があるので、液体の流れを規制するチェック弁119,119,119,119およびリリーフ弁120を設けるとともに、アキュムレータ121を設けたもの(たとえば、特許文献3参照)が知られている。
特開2001−200808号公報(第3頁左欄第31行目から第36行目まで,図1) 特開2002−276606号公報(第2頁右欄第40行目から第3頁左欄第12行目まで,図1) 特開2000−302384号公報(第3頁右欄第46行目から第4頁左欄第1行目まで,図1)
しかしながら、上記ダンパ機能を備えたシリンダ装置にあっては、シリンダとして機能するばかりでなくダンパとしても機能するので便利であるが、以下の問題がある。
すなわち、液体の体積変化を補償するためにダンパ回路中に4つのチェック弁とリリーフ弁とを設けてアキュムレータに接続しており、構造が複雑で、部品点数が多くなる。
したがって、本発明は上記問題を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、簡単な構造で部品点数を少なくすることができるダンパ機能を備えたシリンダ装置を提供することである。
上記した目的を達成するために、本発明の課題解決手段は、両ロッド型のシリンダと、シリンダ内に形成された2つの圧力室に接続したシリンダ回路と、このシリンダ回路を介して上記2つの圧力室に選択的に液圧を供給する液圧源と、上記シリンダ回路に接続しながら上記2つの圧力室を連通する並列な一対の管路からなるダンパ回路と、一方の管路に設けられて一方の圧力室から他方の圧力室へ向う液体の流れのみを許容するリリーフ機能を備えた減衰力発生要素と、同じく他方の管路に設けられて他方の圧力室から一方の圧力室へ向う流れのみを許容するリリーフ機能を備えた減衰力発生要素とを具備したダンパ機能を備えたシリンダ装置において、上記シリンダ回路に対して上記ダンパ回路と並列なバイパス路を接続し、このバイパス路の途中に液体の体積変化を補償する低圧優先形シャトル弁を設け、当該低圧優先形シャトル弁の出口端をアキュムレータにのみ接続したことを特徴とする。
各請求項の発明によれば、シリンダ装置がダンパ機能発現中に、液体の温度が変化して、液体の体積が変化した場合には、バイパス路に設けた液体の体積変化を補償する低圧優先シャトル弁が常に低圧側となるアキュムレータタと連通状態とされているのでこの液体の体積変化を補償することが出来る。
例えば、シリンダ内およびダンパ回路内およびバイパス路内の液体の温度が上昇してこの液体の体積が増加した場合は、余剰となる液体が低圧優先シャトル弁を介してアキュムレータ内に流れ込むこととなり、また、シリンダ内およびダンパ回路内およびバイパス路内の液体が温度下降により体積減少した場合には、アキュムレータ内から不足の液体が上記低圧優先シャトル弁を介してシリンダ内およびダンパ回路内およびバイパス路内に流れ込むこととなり、液体の体積変化が補償され、その結果、シリンダ装置の液体体積変化による損傷等の弊害が防止される。
これにより、従来のように複数のチェック弁やリリーフ弁と設けた複雑な構造を採用せずに、バイパス路とアキュムレータに接続された低圧優先シャトル弁を設けるだけでの簡単な構造でダンパ機能発現時の液体体積変化を補償することが可能であり、部品点数を削減することが可能であり、さらに、シリンダ装置を低コスト化、省スペース化することが可能である。
以下に、図示した一実施の形態に基づいて、この発明を説明する。
図1は、一実施の形態におけるダンパ機能を備えたシリンダ装置の回路図である。
即ち、本発明のシリンダ装置の基本構造は、両ロッド型のシリンダ1と、シリンダ1内に形成された2つの圧力室R1,R2に接続したシリンダ回路2と、このシリンダ回路2を介して上記2つの圧力室R1,R2に選択的に液圧を供給する液圧源たる双方向吐出ポンプ10と、上記シリンダ回路2に接続しながら上記2つの圧力室R1,R2を連通する並列な一対の管路6a、6bからなるダンパ回路6と、一方の管路6aに設けられて一方の圧力室R2から他方の圧力室R1へ向う液体の流れのみを許容するリリーフ機能を備えた減衰力発生要素たるバネ付きチェック弁G1と、同じく他方の管路6bに設けられて他方の圧力室R1から一方の圧力室R2へ向う流れのみを許容するリリーフ機能を備えた減衰力発生要素たるバネ付きチェック弁G2とを具備したダンパ機能を備えたシリンダ装置である。
そして、本発明では、上記シリンダ回路2に対して上記ダンパ回路6と並列なバイパス路7を接続し、このバイパス路7の途中に液体の体積変化を補償する低圧優先形シャトル弁8を設け、当該低圧優先形シャトル弁8の出口端たるポート8cをアキュムレータ4にのみ接続したことを特徴とするものである。
以下更に詳しく説明する。
一実施の形態におけるダンパ機能を備えたシリンダ装置(以下「シリンダ装置」という)Sの基本構造は、図1に示すように、シリンダ1と、シリンダ1内に形成された2つの圧力室R1,R2を連通するシリンダ回路2と、当該シリンダ回路2を介して上記2つの圧力室に選択的に液圧を供給する液圧源たる双方向吐出ポンプ10と、2つの圧力室R1,R2を連通するダンパ回路6と、ダンパ回路6の途中に設けた減衰力発生要素と、上記2つの圧力室R1,R2を連通しダンパ回路6に対し並列なバイパス路7と、バイパス路7の途中に低圧優先形シャトル弁8と、当該低圧優先形シャトル弁8の出口端8cに接続されたアキュムレータ4とで構成される。
以下、詳細に説明すると、シリンダ1は、筒状のシリンダ本体11と、シリンダ本体11内に摺動自在に挿入されたピストン12と、ピストン12の軸心部を貫通するロッド13とで構成されたいわゆる両ロッド型のシリンダとして形成されており、シリンダ本体11内には、作動油等の液体が充填され、さらに、シリンダ本体11の両端には、それぞれ、圧力室R1とシリンダ本体11外方とを連通するポートaと、圧力室R2とシリンダ本体11外方とを連通するポートbとが設けられている。なお、各ポートa,bは、シリンダ本体11の側部に設けられてもよい。
さらに、上記ポートaは、ダンパ回路6の管路6cの一端に接続され、ポートbは、ダンパ回路6の管路6dの一端に接続されている。そして、上記管路6cおよび管路6dは、管路6aおよび管路6bを介して連通しており、管路6c,6dに対して管路6aと管路6bは並列に接続されている。したがって、ダンパ回路6は、上記管路6a,6b,6c,6dとで構成され、圧力室R1と圧力室R2とは上記ダンパ回路6を介して互いに連通している。また、管路6aの途中には、減衰力発生要素たるバネ付チェック弁G1が設けられており、このバネ付チェック弁G1は、圧力室R2から圧力室R1への液体の流れを許容すると同時に、液体通過時の弁開度に応じた圧力損失により減衰力を発生できるようになっており、バネのイニシャル荷重により所定のクラッキング圧で開弁するよう設定されている。他方、管路6bの途中には、減衰力発生要素たるバネ付チェック弁G2が設けられており、このバネ付チェック弁G2は、圧力室R1から圧力室R2への液体の流れを許容すると同時に、液体通過時の弁開度に応じた圧力損失により減衰力を発生できるようになっており、バネのイニシャル荷重により所定のクラッキング圧で開弁するよう設定されている。なお、上記したバネ付チェック弁G1,G2としたは、具体的にたとえば、弁座に附勢バネで着座する球状やポペット型の弁体で構成した弁やリーフバルブ等を使用することが可能であり、一方からの流れのみを許容しつつ所定のクラッキング圧で開弁する他の公知の弁とされてもよく、シリンダ装置Sの用途に最適となる弁を選択すればよい。
上記したダンパ回路6の管路6cの他端および管路6dの他端は、ダンパ回路6をバイパスするバイパス路7が接続されている。このバイパス路7は、管路6cの他端に一端が接続された管路7aと、管路6dの他端に一端が接続された管路7cと、管路7aおよび管路7cの他端を接続する管路7bとで構成されており、バイパス路7は、シリンダ1に対しダンパ回路6と並列に接続されている。また、バイパス路7の管路7bの途中には、低圧優先シャトル弁8が設けられている。
この低圧優先シャトル弁8は、ポート8a、ポート8b、出口端たるポート8cの3つのポートを有しており、たとえば、ポート8a側の圧力がポート8b側の圧力より高い場合に、ポート8a側の流路が閉じられると同時にポート8b側の流路が開放され、ポート8bとポート8cとが連通状態となり、反対にポート8b側の圧力がポート8a側の圧力より高い場合に、ポート8b側の流路が閉じられると同時にポート8a側の流路が開放され、ポート8aとポート8cとが連通状態となる。そして、この低圧優先シャトル弁8の出口端たるポート8cは、管路9に接続されている。
さらに、バイパス路7の管路7aの他端は、シリンダ回路2を構成する管路21の一端に接続され、また、管路7cの他端は、シリンダ回路2を構成する管路22の一端に接続されている。そして、管路21の他端と管路22の他端は、液圧源たる双方向吐出ポンプ10に接続されている。したがって、シリンダ回路2は、管路21および管路22で構成され、管路21の途中には、管路21の連通および遮断を選択的に切換可能な切換弁V1が設けられ、管路22の途中には、管路22の連通および遮断を選択的に切換可能な切換弁V2が設けられている。この切換弁V1は、チェック弁を配したチェックポジション61と連通ポジション62とを有しており、附勢バネ64で附勢されて通常はチェックポジション61を採り、ソレノイド63の励磁によって連通ポジション62を採る電磁ソレノイド弁であり、他方、切換弁V2も同様の構成であって、チェック弁を配したチェックポジション71と連通ポジション72とを有し、附勢バネ74で附勢されて通常はチェックポジション71を採り、ソレノイド73の励磁によって連通ポジション72を採る電磁ソレノイド弁である。また、チェックポジション61,71にあっては、シリンダ回路2側からダンパ回路6側への液体の流れのみを許容するようになっている。なお、上記切換弁は、公知の切換弁を使用すればよい。また、上記チェックポジション61,71の換わりにそれぞれ管路21,22を遮断する遮断ポジションを設けるとしてもよいが、後述するように、双方向吐出ポンプ10が慣性によって回転する場合等のシリンダ装置Sの損傷防止と言う観点からは上記したようにチェック弁とした方がよい。
双方向吐出ポンプ10は、詳しくは図示しないが、モータMによって駆動され、モータMの正転および逆転により、その液体吐出方向を切換可能なようになっており、公知のポンプを使用することが可能である。
また、シリンダ回路2中、管路21と管路22の上記切換弁V1,V2より双方向吐出ポンプ10側には、それぞれを連通する管路40が設けられており、管路40の途中には、コック41が設けられている。このコック41は、通常は閉じられ管路40は遮断状態下に保たれるが、切換弁V1,V2等に万が一損傷するような事態となった場合に開放することにより、双方向吐出ポンプ10の駆動していてもダンパ回路6をいわゆるアンロード状態に保てるようになっている。
さらに、シリンダ回路2中、管路21と管路22の上記切換弁V1,V2より双方向吐出ポンプ10側には、シリンダ回路2の双方吐出ポンプ10を迂回する迂回路3が設けられ、この迂回路3の途中には、迂回路低圧優先シャトル弁5が設けられている。
この低圧優先シャトル弁5は、ポート5a、ポート5b、ポート5d、出口端たるポート5cの4つのポートを有しており、ポート5dとポート5cは常時連通し、ポート5a側の圧力がポート5b側の圧力より高い場合に、ポート5a側の流路が閉じられると同時にポート5b側の流路が開放され、ポート5bとポート5c、ポート5dとが連通状態となり、反対にポート5b側の圧力がポート5a側の圧力より高い場合に、ポート5b側の流路が閉じられると同時にポート5a側の流路が開放され、ポート5aとポート5c、ポート5dとが連通状態となる。そして、この低圧優先シャトル弁5の出口端たるポート8cは、管路30に接続され、ポート5dは、上記低圧優先シャトル弁8のポート8cに接続された管路9に接続されている。そして、管路30は、アキュムレータ4に接続されるとともに、管路50を介してコック51に接続されている。したがって、低圧優先シャトル弁8の出口端たるポート8cは、常時、アキュムレータ4に連通されている。なお、コック50は、シリンダ装置Sのシリンダ1および回路中の液体が過剰不足した場合に、液体を供給および排出する為に使用される。なお、アキュムレータ4としては、ダイヤフラム型、ブラダ型、ピストン型等の公知のものを使用することができ、用途によって、最適となるものを使用すればよい。
なお、図示したところでは、いたずらに管路長を長くする事を避ける為に、ダンパ回路6にバイパス路7を接続し、バイパス路7にシリンダ回路2を接続するとしているが、バイパス路7およびシリンダ回路2を直接シリンダ1の各圧力室R1,R2に接続するとしてもよい。
シリンダ装置Sは、以上のように構成され、つづいて、その作用について説明する。
まず、シリンダとしての機能について説明すると、シリンダ1のロッド13を図1中右方に駆動する場合、モータMを正転させて、双方向吐出ポンプ10を正転させるとともに、ソレノイド63,73をそれぞれ励磁して切換弁V1,V2を連通ポジション62,72に切換える。すると、双方向吐出ポンプ10から吐き出された液体は、管路21および管路7aおよび管路6cを通過して圧力室R1内に流入して圧力室R1の容積を拡大する、すなわち、ピストン12を図1中右方に液圧で押してロッド13を図1中右方に駆動する。他方、圧縮される圧力室R2は容積が減少するので、圧力室R2内で余剰となった液体は、管路6dおよび管路7cおよび管路22を通過し双方向吐出ポンプ10の吸入口に導かれる。このとき、低圧側となる管路22内の圧力は迂回路低圧優先シャトル弁5のポート5bとポート5cは連通状態となるのでアキュムレータ4によって補償され、キャビテーション等の弊害が防止される。反対に、ロッド13を図1中左方に駆動する場合には、モータMを逆転させて、双方向吐出ポンプ10を逆転させるとともに、ソレノイド63,73をそれぞれ励磁して切換弁V1,V2を連通ポジション62,72に切換える。すると、双方向吐出ポンプ10から吐き出された液体は、管路22および管路7cおよび管路6dを通過して圧力室R2内に流入して圧力室R2の容積を拡大する、すなわち、ピストン12を図1中左方に液圧で押してロッド13を図1中左方に駆動する。他方、圧縮される圧力室R1は容積が減少するので、圧力室R1内で余剰となった液体は、管路6cおよび管路7aおよび管路21を通過し双方向吐出ポンプ10の吸入口に導かれる。このとき、低圧側となる管路21内の圧力は迂回路低圧優先シャトル弁5のポート5aとポート5cは連通状態となるのでアキュムレータ4によって補償され、キャビテーション等の弊害が防止される。
つづいて、ダンパ機能について説明する。ダンパ機能を実現するにあたっては、モータMを停止し、双方向吐出ポンプ10を停止するとともに、ソレノイド63,73への電流供給を行わず切換弁V1,V2をチェックポジション61,71に切換える。すると、双方向吐出ポンプ10からは液体は吐き出されず、ダンパ回路6は閉回路となる。このとき、ロッド13がたとえば図1中右方に移動せしめられると、ピストン12の移動によって、圧力室R1の容積は拡大し、逆に圧力室R2の容積は減少するので、圧力室R2内から余剰となる液体が吐き出され、管路6dおよび管路6aおよび管路6cを通過して圧力室R1内に流入するが、液体が管路6aの途中に設けたバネ付チェック弁G1を通過するときに圧力損失が生じて減衰力が発生される。反対に、ロッド13がたとえば図1中左方に移動せしめられると、ピストン12の移動によって、圧力室R2の容積は拡大し、逆に圧力室R1の容積は減少するので、圧力室R1内から余剰となる液体が吐き出され、管路6cおよび管路6bおよび管路6dを通過して圧力室R2内に流入するが、液体が管路6bの途中に設けたバネ付チェック弁G2を通過するときに圧力損失が生じて減衰力が発生される。以上のように、双方向吐出ポンプ10の停止と切換弁V1,V2のチェックポジション61,71への移行でダンパ機能が発揮されるが、シリンダ装置Sがダンパ機能発現中に、液体の温度が変化して、液体の体積が変化した場合には、バイパス路7に設けた低圧優先シャトル弁8が常に低圧側となる管路7a,7cのどちらか一方とアキュムレータ4とが連通状態とされるので、たとえば、シリンダ1内およびダンパ回路6内およびバイパス路7内の液体が温度上昇により体積増加した場合には、アキュムレータ4内に余剰の液体が流れ込むこととなり、また、シリンダ1内およびダンパ回路6内およびバイパス路7内の液体が温度下降により体積減少した場合には、アキュムレータ4内から不足の液体が上記シリンダ1内およびダンパ回路6内およびバイパス路7内に流れ込むこととなり、液体の体積変化が補償され、その結果、シリンダ装置Sの液体体積変化による損傷等の弊害が防止される。
したがって、従来のように、複数のチェック弁やリリーフ弁と設けた複雑な構造を採用せずに、バイパス路とアキュムレータに接続された低圧優先シャトル弁を設けるだけでの簡単な構造でダンパ機能発現時の液体体積変化を補償することが可能であり、部品点数を削減することが可能であり、さらに、シリンダ装置Sを低コスト化、省スペース化することが可能である。
また、本実施の形態にあっては、低圧優先シャトル弁と迂回路低圧優先形シャトル弁を設け、それぞれをアキュムレータに接続したので、従来のように、アキュムレータをシリンダ回路側およびダンパ回路側に別々に設ける必要がない、すなわち、1つのアキュムレータでシリンダ回路側とダンパ回路側の液体体積補償をすることが可能であるので、この点でも部品点数の削減、製品の低コスト化が可能となっている。
さらに、本実施の形態においては、減衰力発生要素をバネ付チェック弁G1,G2としているので、所定のクラッキング圧に達するまでは開弁しないので、双方向吐出ポンプ10から送られてくる液体は、効率よくシリンダ1内の圧力室R1,R2のどちらか一方に供給されることとなる。なお、減衰力発生要素にチェック機能を持たせずにオリフィスやポート等を使用し、ダンパ回路6の管路6aもしくは管路6bのどちらか一方の省略するとしてもよいが、特に、シリンダ1に大きな力を発生させる場合にあっては、上記したようにバネ付チェック弁を用いる方が効率性の点で好ましい。
また、上記したところでは、ダンパ機能を発現する場合に、モータMを停止するとしているが、モータMを停止すると同時に、切換弁V1,V2をチェックポジション61,71に切換えるとした場合に、双方向吐出ポンプ10が慣性により僅かではあるが回転する場合があり、切換弁V1,V2がチェックポジションに切換わっていても、双方向吐出ポンプ10から慣性により吐き出される液体は、切換弁V1,V2を通過することが可能であり、シリンダ装置Sのシリンダ回路2内の過剰な圧力上昇が防止される。さらに、ダンパ回路6側に流入した液体は、やがて、バイパス路7中の低圧優先シャトル弁8を通過してアキュムレータ4に吸収されるか、迂回路低圧優先シャトル弁5を通過してシリンダ回路2内に戻されるので、シリンダ1内およびダンパ回路6内およびバイパス路7内の過剰な圧力上昇が防止される。したがって、この点でもシリンダ装置Sの損傷が防止されることとなる。
なお、双方向吐出ポンプ10が慣性で回転した場合について説明したが、ダンパ機能発現時に何らかの理由で双方向吐出ポンプ10が回転しつづけても、切換弁V1,V2にチェックポジション61,71を設けるとともに、アキュムレータ4に接続された低圧優先シャトル弁8および迂回路低圧優先チェック弁5を設けたので、シリンダ装置Sの損傷が防止される。
また、何らかの理由で切換弁V1,V2に電流を供給できない場合、すなわち、フェール時にあっては、切換弁V1,V2は、チェックポジション61,71を採るので、シリンダ装置Sは最低限ダンパとして機能することができる。
なお、本実施の形態にあっては、シリンダ回路の液圧源より各圧力室側の双方にシリンダ回路を開閉する切換弁を設け、液圧源を双方向吐出ポンプとしたので液圧源を複数設けるという非効率を避けることができる。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
一実施の形態におけるダンパ機能を備えたシリンダ装置の回路図である。 従来のシリンダ装置の回路図である。 従来のシリンダ装置の回路図である。 従来のダンパ機能を備えたシリンダ装置の回路図である。
符号の説明
1 シリンダ
2 シリンダ回路
3 迂回路
4 アキュムレータ
5 迂回路低圧優先シャトル弁
5a,5b,5c,5d,8a,8b,8c,a,b ポート
6 ダンパ回路
6a,6b,6c,6d,7a,7b,7c,9,21,22,30,40,50 管路
7 バイパス路
8 低圧優先シャトル弁
10 液圧源たる双方向吐出ポンプ
11 シリンダ本体
12 ピストン
13 ロッド
41,51 コック
61,71 チェックポジション
62,72 連通ポジション
63,73 ソレノイド
64,74 附勢バネ
G1,G2 減衰力発生要素たるバネ付チェック弁
M モータ
R1,R2 圧力室
V1,V2 切換弁

Claims (4)

  1. 両ロッド型のシリンダと、シリンダ内に形成された2つの圧力室に接続したシリンダ回路と、このシリンダ回路を介して上記2つの圧力室に選択的に液圧を供給する液圧源と、上記シリンダ回路に接続しながら上記2つの圧力室を連通する並列な一対の管路からなるダンパ回路と、一方の管路に設けられて一方の圧力室から他方の圧力室へ向う液体の流れのみを許容するリリーフ機能を備えた減衰力発生要素と、同じく他方の管路に設けられて他方の圧力室から一方の圧力室へ向う流れのみを許容するリリーフ機能を備えた減衰力発生要素とを具備したダンパ機能を備えたシリンダ装置において、上記シリンダ回路に対して上記ダンパ回路と並列なバイパス路を接続し、このバイパス路の途中に液体の体積変化を補償する低圧優先形シャトル弁を設け、当該低圧優先形シャトル弁の出口端をアキュムレータにのみ接続したことを特徴とするダンパ機能を備えたシリンダ装置。
  2. シリンダ回路に液圧源を迂回する迂回路を設け、上記迂回路の途中に迂回路低圧優先形シャトル弁を設け、当該迂回路低圧優先形シャトル弁の出口端をアキュムレータに接続したことを特徴とする請求項1に記載のダンパ機能を備えたシリンダ装置。
  3. シリンダ回路の液圧源より各圧力室側の双方にシリンダ回路を開閉する切換弁を設け、液圧源を双方向吐出ポンプとしたことを特徴とする請求項1または2に記載のダンパ機能を備えたシリンダ装置。
  4. 切換弁はシリンダ回路を開放する連通ポジションと液圧源からシリンダ側への液体の流れのみを許容するチェックポジションとを有してなることを特徴とする請求項3に記載のダンパ機能を備えたシリンダ装置。
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