JP4142932B2

JP4142932B2 - Elastic crawler

Info

Publication number: JP4142932B2
Application number: JP2002299485A
Authority: JP
Inventors: ▲吉▼郎上野
Original assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Current assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date: 2002-10-11
Filing date: 2002-10-11
Publication date: 2008-09-03
Anticipated expiration: 2022-10-11
Also published as: JP2004131014A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾性クローラに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
土木、建設、農業機械等をはじめとして、スノーモービルや雪上車等において用いられる無限軌道車は、トラックフレームの駆動輪、従動輪及び転動輪に対して弾性クローラを巻回することにより構成される。
このような弾性クローラに関して、例えば、特許文献１には、「接地側には左右の幅方向にラグを形成し、内部には芯金を配設してなる無端帯を、駆動スプロケットと数個の転輪に懸回した走行装置のクローラであって、前記芯金は中央部に対して左右のウイング部を前後にずらして形設し、ラグはその接地部が芯金の形状の前後幅の略々中心部下側を通る形状にして構成したことを特徴とする走行装置のクローラ」が開示されている（特許文献１の特許請求の範囲参照）。
【０００３】
また、特許文献２には、「装軌式ブルドーザや油圧式掘削機等の牽引力を必要とする走行部分に巻装された無端のゴムと、その巻装方向に直角で、かつ一定間隔に埋設された多数の芯金とを有するゴムクローラにおいて、接地側となるラグの頂部を、幅方向中央部分と、中央部分から端面にかけてそれぞれ左右方向に順次遠ざかる分岐部分とで構成し、該分岐部分は２個以上の芯金間に跨るように形成したことを特徴とするゴムクローラ用ラグ」が開示されている（特許文献２の特許請求の範囲参照）。
【０００４】
この特許文献１，２は、いずれも走行時の振動発生を抑制するために案出されたものであり、特許文献１は、転輪が芯金の左右のウイング部の箇所を千鳥状に踏みつけて回転することにより、ラグとラグとの間の転輪の落ち込みを少なくし、特許文献２は、ラグをクローラの周方向に連続的に配設することにより転輪の落ち込みを防止するものとなっている。
【０００５】
【特許文献１】
特開平７−２２８２７４号公報
【特許文献２】
特開平３−４２３８３号会報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献１，２では、いずれも起動輪又は駆動スプロケットの歯が挿入される孔がクローラ本体を貫通するように形成されていたため、接地したときに孔を介してクローラ本体の内周側に泥土が入り込み、この泥土を転輪が踏みつけることによって却って振動を招いたり、クローラ本体内周面のゴムを損傷して芯金やスチールコード等の発錆を招き、駆動スプロケットとのかみ合いにも支障が生じる恐れがあった。
【０００７】
また、特許文献１では、ラグと芯金とが幅方向にわたって重複した配置となり、ラグ及び芯金が配設されている部分と、ラグとラグとの間（芯金と芯金との間）との剛性（縦剛性）の差が極めて大きくなり、転輪の左右片側は剛性の高いラグ及び芯金上に載っていたとしても転輪の反対側はラグとラグとの間に落ち込むために、振動低減は充分ではなかった。
他方、特許文献２では、ラグが２以上の芯金間に跨るように形成されているために、転輪の落ち込みは少なく振動低減はある程度達成されるものの、ラグの傾斜が大きくなりすぎて牽引力が低下してしまうという問題があり、起動輪が噛み合うための孔をラグを貫通するように形成しているため、接地によって孔の角部から亀裂が生じやすく、孔の前後でラグの前後の肉厚が薄くなるために、ゴム欠け等の損傷が生じやすくなるとともに、牽引力を損なう原因にもなっていた。
【０００８】
そして、上記特許文献１，２はいずれも起動輪（駆動スプロケット）用の孔の配置によりラグの配置が制限されていたため、振動低減と牽引力の確保とを両立させるような自由な設計を行うのが困難であった。
本発明は、このような実情に鑑み、駆動スプロケットの歯が挿入される空間を介して接地面側からクローラ本体の内周側へ泥土等が侵入するようなことを防止し、かつ、振動の低減を好適に図ることを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる弾性クローラは、弾性材料により無端帯状に形成され且つその外周面に帯長手方向に間隔をおいて多数のラグが突設されてなるクローラ本体を備え、このクローラ本体内に、該クローラ本体の幅方向に延伸され且つ駆動スプロケットの歯が係合される係合部を有した芯材が周方向に多数設けられ、周方向に隣接する前記係合部間に前記駆動スプロケットの歯が挿入される空間を内部に有した有底状の凹部が形成され、前記空間と前記クローラ本体の厚さ方向に重複するように前記ラグが配設され、前記ラグが凹部の外周側を左右に横切るように形成されていることを特徴とする。
【００１０】
このような構成によって駆動スプロケットの歯が挿入される空間は、凹部の底面によって塞がれると共にその外周側にはラグが重複して配設されているため、接地面側から泥土等の侵入が可及的に防止される。また、芯材とラグとは少なくとも前記空間（凹部）の形成部分で前後に位置がずらされ、各位置の剛性の差が小さくなるため、その近傍を通過する転輪の落ち込みを抑制することができ、振動低減を好適に図り得るようになっている。
また、駆動スプロケットの歯が挿入される空間を凹部により形成することによって、従来技術のように前記空間（孔）を避けるようにラグを配置したりラグを貫通して空間（孔）を形成するようなこともなく、ラグの配置に関して設計の自由度が高まる。このため、牽引力を重視したラグの配置も自由に選択できるようになる。
【００１１】
クローラ本体は凹部を形成した部分で肉厚が薄くなり、この部分にラグを重複するとラグ自身の強度も弱くなる。そのため、ラグを凹部を左右に横切るように形成することでラグの強度が補われ、クローラ本体からの剥離等の損傷が防止される。
本発明にかかる弾性クローラは、弾性材料により無端帯状に形成され且つその外周面に帯長手方向に間隔をおいて多数のラグが突設されてなるクローラ本体を備え、
このクローラ本体内に、該クローラ本体の幅方向に延伸され且つ駆動スプロケットの歯が係合される係合部を有した芯材が周方向に多数設けられ、周方向に隣接する前記係合部間に前記駆動スプロケットの歯が挿入される空間を内部に有した有底状の凹部が形成され、前記空間と前記クローラ本体の厚さ方向に重複するように前記ラグが配設され、前記ラグは、クローラ本体の幅方向中央部で前記空間と重複した配置とされ、幅方向側部で前記空間に周方向に隣接する芯材に重複した配置とされていることを特徴とする。
【００１２】
前記ラグが、クローラ本体の幅方向中央部で前記空間と重複した配置とされ、幅方向側部で前記空間に周方向に隣接する芯材に重複した配置とされていることによって、クローラ本体の幅方向中央部では、転輪の落ち込みを好適に防止しながら、クローラ本体の幅方向側部ではラグと芯材とを重複して剛性を高め、十分な牽引力を確保することが可能となる。
前記ラグは凹部の外周側を左右に横切るように形成されていることが好ましい。
【００１３】
このように構成することでラグの強度が補われ、クローラ本体からの剥離等の損傷が防止される。
上記構成において、前記凹部内の空間に挿入された駆動スプロケットの歯先と、凹部の底面との間に隙間が形成されるように凹部の深さが設定されていることが好ましい。
これによって駆動スプロケットの歯で凹部底面を突き破ってしまうようなことが防止され、上述した作用効果を長期にわたり維持することが可能となり、凹部内の空間に泥土が侵入したとしてもその排土性が良好となる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、弾性クローラ１の実施の形態を図示例と共に説明する。
図１〜図３は第１実施形態にかかる弾性クローラ１を示している。
この弾性クローラ１は、図８に示すようなクローラ走行装置２に用いられるものであり、このクローラ走行装置２は、トラックフレーム３の前後に駆動スプロケット４および従動輪５を設け、トラックフレーム３の下部に複数の転輪６を設け、これら駆動スプロケット４、従動輪５および転輪６に弾性クローラ１を巻きかけることにより構成されている。駆動スプロケット４は、径方向に突出する歯４Ａを外周部に多数形成したものとなっており、地面から浮上した位置に配置され、この駆動スプロケット４に対する弾性クローラ１の巻掛け部は地面に接地しないようになっている。
【００１５】
弾性クローラ１は、ゴム等の弾性材により無端帯状に形成されたクローラ本体１０を備え、このクローラ本体１０の外周面に多数のラグ１１を突設する一方、内周面に多数のガイド突部１２を突設したものとなっている。
クローラ本体１０の内部には、幅方向中央部に前記駆動スプロケット４の歯４Ａが係合する係合部１４を有し且つ幅方向両側に前記係合部１４から左右両側に延伸する翼部１５を有している金属製又は硬質樹脂製等よりなる芯材１３が、周方向に多数埋設されている。また、この翼部１５の外周側にはスチールコード等よりなる周方向抗張体１８が埋設されている。
【００１６】
この係合部１４はクローラ本体１０の幅方向中央部に配設され、係合部１４の左右両側に前記ガイド突部１２が芯材１３と一体的に形成されている。
周方向に隣接する係合部１４と係合部１４の間には、上記駆動スプロケット４の歯４Ａが挿入される有底状の凹部１６が形成されている。
凹部１６は、クローラ本体１０の内周面を窪ませることによって構成され、その深さＤは、図２に示すように、クローラ本体１０の厚みＴよりも小さくされており、凹部１６の底部１６Ａは薄肉とされたクローラ本体１０の外周部によって構成されている。
【００１７】
凹部１６内の空間Ｓは、駆動スプロケット４の歯４Ａが余裕を持って挿入しうる大きさを有している。すなわち、図１に示すように、空間Ｓの左右幅Ｗ１は駆動スプロケット４の幅よりも広く、前後幅Ｗ２は駆動スプロケット４の歯４Ａの前後幅よりも広くなっている。
また、図２に示すように、凹部１６の探さＤは、凹部１６内の空間Ｓに挿入された駆動スプロケット４の歯先との間に隙間ｔ２が形成されるように設定されている。
【００１８】
このように凹部１６内の空間Ｓに駆動スプロケット４の歯４Ａが余裕をもって挿入されることにより、凹部１６内に泥土等が侵入したとしても好適に排出することができるようになっている。
また、駆動スプロケット４の歯先と凹部１６底面との間に隙間ｔ２を形成することによって、該歯先が底部１６Ａを突き破ってしまうこともほとんどなく、接地面から凹部１６を介してクローラ本体１０の内周側に泥土等が侵入するようなことが防止されている。
【００１９】
ただし、凹部１６底面に対して駆動スプロケット４の歯先がわずかに接触する程度に凹部１６の深さＤを設定してもよく、この場合、歯４Ａが底部１８Ａを突き破ってしまわないように、この凹部１６の底部１６Ａの厚さｔ１を厚めに（例えば３ｍｍ以上）するのが好ましい。仮に、底部１６Ａを突き破ったとしても、後述のように凹部１６の外周側にはラグ１１が重複して配置されているために破れる範囲は少なく、接地面側からの泥土等の侵入は極力抑制できる。
上記左右一対のガイド突部１２は、上記駆動スプロケット４の左右方向の位置規制をなすものとなっており、その左右間隔Ｗ３は、図１に示すように、凹部１６の左右幅Ｗ１よりも狭く形成されている。このため、駆動スプロケット４の歯４Ａの左右両側には、凹部１６内で左右に隙間ができ、泥土等を充分に排出することができるようになっている。ただし、ガイド突部１２の左右間隔Ｗ３を凹部１６の左右幅Ｗ１とを略同じとするか又は広く形成することも可能である。
【００２０】
なお、図３に示すようにガイド突部１２の左右外側には、左右両側に走行輪部６Ａ，６Ａを有する転輪（マタギ転輪）６の通過面１７が形成されており、ガイド突部１２は、この転輪６の左右方向の位置規制をもなすようになっている。
前記ラグ１１は、地面にくい込んで牽引力を得るためのものであってクローラ本体１０と同一又は異種の弾性材によって一体的に形成されており、クローラ本体１０の幅方向中央部から幅方向一端部に至るように延伸する第１ラグ１１Ａと、クローラ本体１０の幅方向中央部から幅方向他端部に至るように延伸する第２ラグ１１Ｂとからなり、これら第１，第２ラグ１１Ａ，１１Ｂは周方向に間隔をおいて交互に配設されている。
【００２１】
第１、第２ラグ１１Ａ，１１Ｂは、図１に示す平面視において、クローラ本体１０の幅方向中央部で前記凹部１６（空間Ｓ）の外周側にクローラ本体１０の厚さ方向に重複するように配置されている。
具体的に、第１，第２ラグ１１Ａ，１１Ｂは、クローラ本体１０の幅方向中央部分で凹部１６の外周側を横切るように配直され、凹部１６の大部分と重複している。また、クローラ本体１０の幅方向中央部分では、第１，第２ラグ１１Ａ，１１Ｂは幅方向に対してやや斜めに傾斜した配置とされ、幅方向側部では、ほぼ幅方向に沿って真っ直ぐに配設されている。なお、第１ラグと第２ラグ１１Ａ，１１Ｂとは、クローラ本体１０の幅方向中央部分の傾斜が互いに逆向きとされている。
【００２２】
第１，第２ラグ１１Ａ，１１Ｂの幅方向の長さは、クローラ本体１０の幅の１／４以上若しくは５０ｍｍ以上とするのが牽引力を確保するうえで好ましく、また、ラグ１１Ａ，１１Ｂの高さも同じ理由により２０ｍｍ以上とするのが好ましい。
第１，第２ラグ１１Ａ，１１Ｂは、クローラ本体１０の幅方向中央では凹部１６と重複して芯材１３間に配置される範囲が大きく、芯材１３と重複する範囲が小さくなっており、クローラ本体１０の幅方向側部（芯材１３の幅方向側部）では芯材１３と重複する範囲が、芯材１３間に配設される範囲よりも大きくなっている。
【００２３】
上記のようにラグ１１を凹部１６と重複する配置とすることによって、少なくとも転輪６が通過するクローラ本体１０の幅方向中央部分でラグ１１と芯材１３の位置が前後にずらされ、これら各位置の剛性差が小さくなり、転輪６の落ち込みを少なくすることができるようになっている。一方、クローラ本体１０の幅方向側部においてはラグ１１と芯材１３とを重複させることで（重複範囲を大きくすることで）この部分の剛性を充分に高め、牽引力の増大を図るようになっている。
【００２４】
また、駆動スプロケット４の歯４Ａが挿入される空間Ｓは、有底状の凹部１６内に形成されているために、接地面側から空間Ｓを介してクローラ本体１０の内周側へ泥土や泥水等の侵入するようなことはなく、この泥土等の侵入に起因した振動の発生、クローラ本体１０の損傷、芯材１３、抗張体１８の発錆等が防止されるようになっている。
なお、ラグ１１は、クローラ本体１０の幅方向中央部では傾斜した配置とされていることによって、同部分における左右外側への排土性が高められており、クローラ本体１０の幅方向側部ではラグ１１とラグ１１との間隔Ｗ５が広がっていることから土詰まりを好適に防止できるようになっている。また、クローラ本体１０の幅方向側部では、ラグ１１が幅方向に略沿った配置となっているために牽引力は充分に確保できる。
【００２５】
ラグ１１が凹部１６と重複するように配置されていることによって、凹部１６の底部１６Ａの肉厚は実質的に増大され、破れにくくなっており、逆にラグ１１は、凹部１６に重複することによってこの部分で強度が低下することとなるが、凹部１６の外周側を左右に横切るように（通過するように）配設されているために、凹部１６の左右両側でクローラ本体１０の厚肉部分に強固に固着され、その強度が補われるようになっている。
なお、前記凹部１６は、クローラ本体１０の外周部で底部１６Ａを構成したものとなっているが、この底部１６Ａをラグ１１によって構成してもよい。
【００２６】
図４は、第２実施形態にかかる弾性クローラ１を示している。
本実施形態では、芯材１３の係合部１４の前後幅Ｗ６を翼部１５の前後幅Ｗ７よりも小さくし、その分凹部１６の前後幅Ｗ２を拡大したものとなっており、これによって駆動スプロケット４の歯４Ａが挿入されたときに、この歯４Ａの前後で凹部１６との隙間を大きく形成することができ、凹部１６内に泥土等が侵入した場合であっても好適に排出できるようになっている。
図５は、第３実施形態にかかる弾性クローラ１を示している。
【００２７】
本実施形態では、ラグ１１の形状は上記第１、第２実施形態とほぼ同じであるが、ラグ１１と凹部１６との重複範囲が第１，第２実施形態と比べて大きくされ、クローラ本体１０の幅方向側部（芯材１３の幅方向側部）では、芯材１３とラグ１１との重複範囲よりも芯材１３間とラグ１１との重複範囲の方が大きくなっている。
このような構成によって芯材１３，１３間の転輪の落ち込みが一層防止され、振動抑制に効果的である。
【００２８】
図６は、第４実施形態にかかる弾性クローラ１を示している。
本実施形態では、クローラ本体１０の幅方向中央部で、ラグ１１がＵ字状に湾曲した形状とされ、クローラ本体１０の幅方向側部では逆向きにＵ字状に湾曲した形状となっており、全体として略Ｓ字形に形成されたものとなっている。
また、ラグ１１は、凹部１６の前後略中央を横切るように配設されている。
本実施形態では、矢印Ｃ方向に回走するクローラ本体１０の幅方向中央部では、ラグ１１間に入り込んだ泥土を左右外側へ好適に排出でき、土詰まりを効果的に防止し、クローラ本体１０の幅方向側部では逆向きの湾曲とすることで牽引力を好適に高めることができるようになっている。
【００２９】
また、ラグ１１と凹部１６との重複部分において、ラグ１１の前後幅に対して凹部１６の前後幅が大きく（略２倍に）なっており、この凹部１６に挿入された駆動スプロケット４の歯４Ａとの前後の隙間を大きくとったものとなっている。
図７は、第５実施形態にかかる弾性クローラ１を示している。
本実施形健では、クローラ本体１０の内周面に駆動スプロケット４の歯４Ａが係合する係合部１４を突出状に形成し、周方向に隣接する係合部１４と係合部１４との間に前記歯４Ａが挿入される空間Ｓを形成し、該空間Ｓに重複するようにラグ１１を形成したものとなっている。
【００３０】
係合部１４の左右両側にはガイド突部１２が突出されており、このガイド突部１２の高さは係合部１４よりも高く、係合部１４に噛合した駆動スプロケット４や転輪６の左右方向の位置規制をなすものとなっている。係合部１４およびガイド突部１２はクローラ本体１０と同一の弾性材により形成され、内部に適宜補強材が埋設されたものとなっている。
前記空間Ｓに挿入された駆動スプロケット４の歯先は、クローラ本体１０の内周面との間に隙間ｔ２が形成されることとなり、また、歯４Ａの前後には係合部１４との隙間が形成されるようになっている。
【００３１】
本実施形態において、駆動スプロケット４の歯４Ａが挿入される空間Ｓは、クローラ本体１０を貫通して形成されるものではなく、クローラ本体１０から突出する係合部１４間に形成されるので、接地面側から空間Ｓを介してクローラ本体１０の内周側へ泥土や泥水等の侵入するようなことはなく、この泥土等の侵入に起因した振動の発生、クローラ本体１０の損傷、芯材１３の発錆等が防止され、空間Ｓとラグ１１とが重複した配置となっているので、係合部１４の形成位置とラグ１１の形成位置とが少なくともクローラ本体１０の幅方向中央部で前後にずらされ、両位置の剛性差を小さくすることができ、クローラ本体１０の幅方向中央部であって係合部１４（ガイド突部１２）の左右側部を通過する転輪６の落ち込みを可及的に防止できるようになっている。
【００３２】
また、ガイド突部１２は、駆動スプロケット４や転輪６の左右方向の位置規制をなす機能をもつほか、係合部１４を左右両側から補強する機能をも有しており、これによって駆動スプロケット４と係合部１４との噛み合いを確実なものとして駆動ロスを少なくしている。
なお、上記ガイド突部１２は、係合部１４の左右片側に形成してもよく、この場合、ガイド突部１２を周方向で左右千鳥状に配置するのが好ましい。
本実施形態では、上記各実施形態のような芯材１３を省略して、その代わりに幅方向に延びる補強コード２０をクローラ本体１０の周方向に多数埋設したものとなっている。ただし、上記芯材１３を埋設してもよいし、係合部１４やガイド突部１２を芯材１３と一体的に形成してもよい。
【００３３】
弾性クローラ１は、上記実施形態に限ることなく適宜設計変更可能である。
例えば、上記実施形態では、クローラ本体１０の幅方向中央部でラグ１１を幅方向に対して傾斜させているが、このラグ１１を幅方向一直線状に形成してもよい。また、ラグ１１の幅方向の長さをクローラ本体１０の幅全体にわたるように形成してこれをクローラ本体１０の周方向に間隔をおいて配設してもよいし、幅方向の長さが長いラグ１１と短いラグ１１とをクローラ本体１０の周方向に交互に配設してもよい。
【００３４】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、駆動スプロケットの歯が挿入される空間を介して接地面側からクローラ本体の内周側へ泥土等が侵入することがほとんどなく、このような泥土等の侵入に起因した不具合を解消できる。また、前記空間とラグとを重視した配置とすることによって、転輪の通過面で剛性の高い部分と低い部分との差を小さくすることが可能となり、転輪の落ち込みに起因した振動の発生を好適に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施形態にかかる弾性クローラの接地面側の平面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ矢示断面図である。
【図３】図１のＢ−Ｂ矢示断面図である。
【図４】第２実施形態にかかる弾性クローラの接地面側の平面図である。
【図５】第３実施形態にかかる弾性クローラの接地面側の平面図である。
【図６】第４実施形態にかかる弾性クローラの接地面側の平面図である。
【図７】（ａ）は第５実施形態に係る弾性クローラの内周面側の平面図であり、（ｂ）は（ａ）のＣ−Ｃ矢視図である。
【図８】本発明にかかる弾性クローラを採用したクローラ走行装置の側面図である。
【符号の説明】
１弾性クローラ
４駆動スプロケット
４Ａ歯
１０ラグ
１０クローラ本体
１１ラグ
１２ガイド突部
１３芯材
１４係合部
１６凹部
１６Ａ底部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an elastic crawler.
[0002]
[Prior art]
Endless track vehicles used in civil engineering, construction, agricultural machinery, etc., snowmobiles, snowmobiles, etc. are constructed by winding elastic crawlers around the drive wheels, driven wheels and rolling wheels of the track frame. .
With regard to such an elastic crawler, for example, Patent Document 1 discloses that “an endless belt formed by forming lugs in the left and right width directions on the grounding side, and a cored bar inside is provided with several driving sprockets. A crawler of a traveling device suspended on a roller of the wheel, wherein the cored bar is formed by shifting the left and right wing parts back and forth with respect to the center part, and the lug has a grounding part whose longitudinal width is the shape of the cored bar A crawler of a traveling device characterized in that it is configured so as to pass substantially below the center part of the above-mentioned (refer to the claims of Patent Document 1).
[0003]
Patent Document 2 states that “endless rubber wound around a traveling part that requires traction force, such as a tracked bulldozer or a hydraulic excavator, and embedded at regular intervals at right angles to the winding direction. In the rubber crawler having a large number of cored bars, the top of the lug on the ground contact side is composed of a center part in the width direction and a branch part that sequentially moves away from the center part to the end surface in the left-right direction, and the branch part is A rubber crawler lug characterized by being formed so as to straddle between two or more core bars is disclosed (refer to the claims of Patent Document 2).
[0004]
Patent Documents 1 and 2 have been devised in order to suppress the occurrence of vibration during traveling, and Patent Document 1 discloses that the wheels traverse the left and right wing portions of the core metal in a staggered manner. Rotation of the roller is reduced to reduce the drop of the wheel between the lug, and Patent Document 2 discloses that the roller is prevented from dropping by continuously arranging the lug in the circumferential direction of the crawler. It has become.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-7-228274 [Patent Document 2]
JP-A-3-42383 bulletin [0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in Patent Documents 1 and 2, since the hole into which the teeth of the starting wheel or the drive sprocket are inserted is formed so as to penetrate the crawler body, the inner peripheral side of the crawler body through the hole when grounded The mud enters into the mud and the wheels step on the mud, causing vibrations, or damaging the rubber on the inner surface of the crawler body, leading to rusting of cored bar, steel cord, etc. There was a risk of trouble.
[0007]
Moreover, in patent document 1, it becomes the arrangement | positioning with which the lug and the metal core overlapped over the width direction, and between a part by which the lug and the metal core are arrange | positioned, and a lug and a lug (between the metal core and the metal core) The difference in rigidity (longitudinal rigidity) is extremely large, and even if the left and right sides of the wheel are on a highly rigid lug and core, the opposite side of the wheel falls between the lug and lug. Vibration reduction was not sufficient.
On the other hand, in Patent Document 2, since the lug is formed so as to straddle between two or more metal cores, although the rolling wheel is reduced and vibration reduction is achieved to some extent, the inclination of the lug becomes too large and the traction force is increased. Since the hole for engaging the starter wheel is formed so as to penetrate the lug, cracking is likely to occur from the corner of the hole due to grounding, and before and after the lug before and after the hole. Since the wall thickness is reduced, damage such as rubber chipping is likely to occur, and the traction force is impaired.
[0008]
And since the arrangement of the lugs is restricted by the arrangement of the holes for the starter wheels (drive sprockets) in both of the above-mentioned Patent Documents 1 and 2, a free design that achieves both vibration reduction and securing of the traction force is performed. It was difficult.
In view of such circumstances, the present invention prevents mud etc. from entering the inner surface of the crawler body from the grounding surface side through the space in which the teeth of the drive sprocket are inserted, and is free from vibration. The purpose is to achieve a reduction.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
Elastic crawler according to the present invention includes a crawler body a number of lugs spaced bands longitudinally formed in the endless belt and the outer peripheral surface is formed to protrude by an elastic material, in this crawler body, the core material tooth and the drive sprocket is stretched in the width direction of the crawler body having a Rukakarigo portion is engaged is provided a large number in the circumferential direction, the teeth of the drive sprocket between the engaging portion adjacent to the circumferential direction There is a bottomed recess having a space is inserted into is formed, said lugs so as to overlap in the thickness direction of the crawler body and the space is disposed, said lug affects the outer peripheral side of the recess It is formed so that it may cross .
[0010]
With such a configuration, the space in which the teeth of the drive sprocket are inserted is closed by the bottom surface of the recess, and the lugs are disposed on the outer peripheral side, so that mud or the like can enter from the ground contact surface side. Prevented as much as possible. In addition, the position of the core material and the lug is shifted back and forth at least in the space (concave portion) forming portion, and the difference in rigidity between the positions is reduced, so that it is possible to suppress the falling of the rolling wheels passing through the vicinity. Therefore, vibration can be reduced appropriately.
Further, by forming a space into which the teeth of the drive sprocket are inserted by a recess, a lug is arranged so as to avoid the space (hole) as in the prior art, or a space (hole) is formed through the lug. Without this, the degree of freedom in design regarding the arrangement of the lugs is increased. For this reason, it becomes possible to freely select the arrangement of the lugs that emphasize the traction force.
[0011]
The crawler body is thin at the portion where the concave portion is formed, and if the lug overlaps with this portion, the strength of the lug itself also becomes weak. Therefore, by forming the lug so as to cross the concave portion from side to side, the strength of the lug is supplemented, and damage such as peeling from the crawler body is prevented.
Elastic crawler according to the present invention includes a crawler body a number of lugs spaced bands longitudinally formed in the endless belt and the outer peripheral surface is formed to protrude by an elastic material,
This crawler body, the engaging portion the crawler is stretched in the width direction of the main body and the core teeth of the drive sprocket having a Rukakarigo portion is engaged a number provided in the circumferential direction, circumferentially adjacent bottomed recess having a space therein which teeth are inserted in the drive sprocket is formed between the lugs so as to overlap in the thickness direction of the crawler body and the space is disposed, said lug Is arranged so as to overlap with the space at the central portion in the width direction of the crawler body, and arranged to overlap with the core material adjacent to the space in the circumferential direction at the side portion in the width direction .
[0012]
The lug is arranged to overlap with the space at the center in the width direction of the crawler main body, and is arranged to overlap with the core material adjacent to the space in the circumferential direction at the side in the width direction. At the central portion in the width direction, it is possible to ensure sufficient traction by overlapping the lug and the core material at the side portion in the width direction of the crawler body while suitably preventing the rolling wheels from dropping.
It is preferable that the lug is formed so as to cross the outer peripheral side of the recess left and right.
[0013]
With such a configuration, the strength of the lug is supplemented, and damage such as peeling from the crawler body is prevented.
The said structure WHEREIN: It is preferable that the depth of a recessed part is set so that a clearance gap may be formed between the tooth-tip of the drive sprocket inserted in the space in the said recessed part, and the bottom face of a recessed part.
This prevents the teeth of the drive sprocket from breaking through the bottom surface of the recess, making it possible to maintain the above-described effects for a long period of time. It becomes good.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the elastic crawler 1 will be described together with illustrated examples.
1 to 3 show an elastic crawler 1 according to the first embodiment.
This elastic crawler 1 is used in a crawler traveling device 2 as shown in FIG. 8, and this crawler traveling device 2 is provided with drive sprockets 4 and driven wheels 5 before and after the track frame 3. A plurality of roller wheels 6 are provided in the lower part, and the elastic crawler 1 is wound around the drive sprocket 4, the driven wheel 5 and the wheel 6. The drive sprocket 4 has a large number of teeth 4A projecting in the radial direction on the outer peripheral portion, and is disposed at a position floating from the ground. The winding portion of the elastic crawler 1 with respect to the drive sprocket 4 is grounded to the ground. It is supposed not to.
[0015]
The elastic crawler 1 includes a crawler main body 10 formed in an endless belt shape by an elastic material such as rubber, and a large number of lugs 11 project from the outer peripheral surface of the crawler main body 10, while a large number of guide protrusions are formed on the inner peripheral surface. 12 projecting.
Inside the crawler body 10, there is an engagement portion 14 that engages with the teeth 4 A of the drive sprocket 4 at the center in the width direction, and a wing portion 15 that extends from the engagement portion 14 to the left and right sides on both sides in the width direction. A large number of core members 13 made of a metal or hard resin having a thickness are embedded in the circumferential direction. Further, a circumferential tensile body 18 made of a steel cord or the like is embedded on the outer peripheral side of the wing portion 15.
[0016]
The engaging portion 14 is disposed at the center in the width direction of the crawler body 10, and the guide protrusions 12 are integrally formed with the core member 13 on both the left and right sides of the engaging portion 14.
A bottomed concave portion 16 into which the teeth 4A of the drive sprocket 4 are inserted is formed between the engaging portions 14 adjacent to each other in the circumferential direction.
The recess 16 is formed by recessing the inner peripheral surface of the crawler body 10, and the depth D is smaller than the thickness T of the crawler body 10, as shown in FIG. Is constituted by the outer peripheral portion of the crawler body 10 which is thin.
[0017]
The space S in the recess 16 has such a size that the teeth 4A of the drive sprocket 4 can be inserted with a margin. That is, as shown in FIG. 1, the left-right width W1 of the space S is wider than the width of the drive sprocket 4, and the front-rear width W2 is wider than the front-rear width of the teeth 4A of the drive sprocket 4.
As shown in FIG. 2, the probe D of the recess 16 is set so that a gap t 2 is formed between the tip of the drive sprocket 4 inserted into the space S in the recess 16.
[0018]
As described above, the teeth 4A of the drive sprocket 4 are inserted into the space S in the recess 16 with a margin so that even if mud or the like enters the recess 16, it can be suitably discharged.
Further, by forming the gap t2 between the tooth tip of the drive sprocket 4 and the bottom surface of the recess 16, the tooth tip hardly breaks through the bottom portion 16A, and the crawler main body 10 via the recess 16 from the ground contact surface. It is prevented that mud etc. penetrate | invade into the inner peripheral side of this.
[0019]
However, the depth D of the concave portion 16 may be set so that the tooth tip of the drive sprocket 4 slightly contacts the bottom surface of the concave portion 16, and in this case, the tooth 4A does not break through the bottom portion 18A. It is preferable to make the thickness t1 of the bottom 16A of the recess 16 thick (for example, 3 mm or more). Even if the bottom portion 16A is pierced, the lug 11 overlaps on the outer peripheral side of the recess 16 as will be described later, so the range to be broken is small, and intrusion of mud from the ground contact surface is suppressed as much as possible. it can.
The pair of left and right guide protrusions 12 regulates the position of the drive sprocket 4 in the left-right direction, and the left-right distance W3 is narrower than the left-right width W1 of the recess 16 as shown in FIG. Is formed. For this reason, gaps are formed on the left and right sides of the teeth 4A of the drive sprocket 4 in the left and right sides in the recess 16, so that mud or the like can be sufficiently discharged. However, the left-right distance W3 of the guide protrusion 12 can be made substantially the same as or wider than the left-right width W1 of the recess 16.
[0020]
As shown in FIG. 3, on the left and right outer sides of the guide protrusion 12, a passage surface 17 of a wheel (Matagi wheel) 6 having traveling wheel parts 6 A and 6 A on both right and left sides is formed. No. 12 is configured to regulate the position of the wheel 6 in the left-right direction.
The lug 11 is used to obtain a traction force by getting into the ground, and is integrally formed of an elastic material that is the same as or different from that of the crawler body 10, and has one end in the width direction from the center in the width direction of the crawler body 10. The first lug 11A extending so as to reach the width direction, and the second lug 11B extending so as to reach the other end in the width direction from the central portion in the width direction of the crawler body 10, and the first and second lugs 11A, 11B. Are alternately arranged at intervals in the circumferential direction.
[0021]
The first and second lugs 11A and 11B overlap in the thickness direction of the crawler body 10 on the outer peripheral side of the recess 16 (space S) at the center in the width direction of the crawler body 10 in a plan view shown in FIG. Is arranged.
Specifically, the first and second lugs 11 A and 11 B are rearranged so as to cross the outer peripheral side of the concave portion 16 at the central portion in the width direction of the crawler body 10, and overlap with most of the concave portion 16. Further, the first and second lugs 11A and 11B are arranged to be slightly inclined with respect to the width direction at the central portion in the width direction of the crawler body 10, and the side portions in the width direction are almost straight along the width direction. It is arranged. The first lugs and the second lugs 11 A and 11 B are inclined in the opposite directions with respect to the central portion in the width direction of the crawler body 10.
[0022]
The length in the width direction of the first and second lugs 11A and 11B is preferably ¼ or more of the width of the crawler body 10 or 50 mm or more in order to secure the traction force, and the height of the lugs 11A and 11B is high. For the same reason, it is preferably 20 mm or more.
The first and second lugs 11A, 11B are large in the center in the width direction of the crawler body 10 so as to overlap with the recess 16 and disposed between the core members 13, and the range overlapping with the core member 13 is small. In the width direction side portion of the crawler main body 10 (width direction side portion of the core material 13), the range overlapping with the core material 13 is larger than the range disposed between the core materials 13.
[0023]
By arranging the lug 11 to overlap with the recess 16 as described above, the positions of the lug 11 and the core member 13 are shifted back and forth at least in the central portion in the width direction of the crawler body 10 through which the roller 6 passes. The difference in position rigidity is reduced, and the drop of the rolling wheels 6 can be reduced. On the other hand, at the side in the width direction of the crawler body 10, the lug 11 and the core material 13 are overlapped (by increasing the overlapping range), thereby sufficiently increasing the rigidity of this portion and increasing the traction force. ing.
[0024]
In addition, since the space S in which the teeth 4A of the drive sprocket 4 are inserted is formed in the bottomed concave portion 16, mud or soil is transferred from the grounding surface side to the inner peripheral side of the crawler body 10 via the space S. There is no intrusion of muddy water or the like, and the occurrence of vibration due to the intrusion of the muddy earth, damage to the crawler main body 10, rusting of the core material 13 and the tensile body 18 and the like are prevented. .
Note that the lug 11 is inclined at the central portion in the width direction of the crawler main body 10, thereby improving the soil removal property to the left and right outer sides in the same portion, and in the width direction side portion of the crawler main body 10. Since the interval W5 between the lug 11 and the lug 11 is wide, clogging of soil can be suitably prevented. Further, at the side in the width direction of the crawler main body 10, the lugs 11 are arranged substantially along the width direction, so that a sufficient traction force can be secured.
[0025]
By arranging the lug 11 so as to overlap with the concave portion 16, the thickness of the bottom portion 16 A of the concave portion 16 is substantially increased and is not easily torn, and conversely, the lug 11 overlaps with the concave portion 16. However, the strength of the crawler body 10 is increased on both the left and right sides of the recess 16 because the outer periphery of the recess 16 is disposed so as to cross the left and right. It is firmly fixed to the part and its strength is compensated.
In addition, although the said recessed part 16 comprises the bottom part 16A in the outer peripheral part of the crawler main body 10, you may comprise this bottom part 16A with the lug 11. FIG.
[0026]
FIG. 4 shows the elastic crawler 1 according to the second embodiment.
In this embodiment, the front-rear width W6 of the engaging part 14 of the core member 13 is made smaller than the front-rear width W7 of the wing part 15, and the front-rear width W2 of the concave part 16 is increased accordingly. When the teeth 4A of the sprocket 4 are inserted, a large gap can be formed between the recesses 16 before and after the teeth 4A, and even when mud or the like enters the recesses 16, it can be suitably discharged. It has become.
FIG. 5 shows an elastic crawler 1 according to the third embodiment.
[0027]
In this embodiment, the shape of the lug 11 is substantially the same as that of the first and second embodiments, but the overlapping range of the lug 11 and the recess 16 is made larger than that of the first and second embodiments, and the crawler body In the 10 width direction side portions (width direction side portions of the core material 13), the overlapping range between the core materials 13 and the lugs 11 is larger than the overlapping range between the core material 13 and the lugs 11.
Such a configuration further prevents the rolling wheel from falling between the core members 13 and 13 and is effective in suppressing vibration.
[0028]
FIG. 6 shows an elastic crawler 1 according to the fourth embodiment.
In the present embodiment, the lug 11 is curved in a U-shape at the center in the width direction of the crawler body 10, and the U-shape is curved in the opposite direction at the width-direction side portion of the crawler body 10. As a whole, it is formed in a substantially S-shape.
In addition, the lug 11 is disposed so as to cross the substantially front and rear center of the recess 16.
In the present embodiment, in the central portion in the width direction of the crawler body 10 that rotates in the direction of arrow C, the mud that has entered between the lugs 11 can be suitably discharged to the left and right sides, effectively preventing clogging, and the crawler body 10. At the side in the width direction, the traction force can be suitably increased by making the curve in the opposite direction.
[0029]
Further, in the overlapping portion of the lug 11 and the recess 16, the front-rear width of the recess 16 is larger (substantially double) than the front-rear width of the lug 11, and the teeth of the drive sprocket 4 inserted into the recess 16 The front and rear gaps with 4A are large.
FIG. 7 shows an elastic crawler 1 according to the fifth embodiment.
In this embodiment, the engaging portion 14 that engages the teeth 4A of the drive sprocket 4 is formed in a protruding shape on the inner peripheral surface of the crawler body 10, and the engaging portion 14 and the engaging portion 14 that are adjacent in the circumferential direction are formed. A space S in which the teeth 4A are inserted is formed between them, and a lug 11 is formed so as to overlap the space S.
[0030]
Guide protrusions 12 protrude from the left and right sides of the engaging portion 14, and the height of the guide protrusion 12 is higher than that of the engaging portion 14, and the drive sprocket 4 and the wheel 6 engaged with the engaging portion 14. The position in the left-right direction is regulated. The engaging portion 14 and the guide protrusion 12 are formed of the same elastic material as that of the crawler main body 10, and a reinforcing material is appropriately embedded therein.
A gap t2 is formed between the tooth tip of the drive sprocket 4 inserted into the space S and the inner peripheral surface of the crawler body 10, and a gap with the engaging portion 14 is provided before and after the tooth 4A. Is to be formed.
[0031]
In the present embodiment, the space S in which the teeth 4A of the drive sprocket 4 are inserted is not formed through the crawler main body 10, but is formed between the engaging portions 14 protruding from the crawler main body 10. There is no intrusion of mud or muddy water from the contact surface side into the inner peripheral side of the crawler body 10 through the space S. The occurrence of vibration due to the intrusion of the mud, damage to the crawler body 10, core material 13 is prevented from being rusted, and the space S and the lug 11 overlap each other. Therefore, the formation position of the engagement portion 14 and the formation position of the lug 11 are at least in the center in the width direction of the crawler body 10. It is possible to reduce the difference in rigidity between the two positions by shifting back and forth, and the rolling wheels 6 that pass through the left and right sides of the engaging portion 14 (guide protrusion 12) at the center in the width direction of the crawler body 10 are dropped. As much as possible It has become to so that.
[0032]
Further, the guide protrusion 12 has a function of regulating the position of the drive sprocket 4 and the wheel 6 in the left-right direction, and also has a function of reinforcing the engaging portion 14 from both the left and right sides. 4 and the engagement portion 14 are surely engaged with each other to reduce drive loss.
The guide protrusions 12 may be formed on the left and right sides of the engaging part 14, and in this case, the guide protrusions 12 are preferably arranged in a staggered pattern on the left and right in the circumferential direction.
In the present embodiment, the core material 13 as in each of the above embodiments is omitted, and a large number of reinforcing cords 20 extending in the width direction are embedded in the circumferential direction of the crawler body 10 instead. However, the core material 13 may be embedded, and the engaging portion 14 and the guide protrusion 12 may be formed integrally with the core material 13.
[0033]
The design of the elastic crawler 1 can be changed as appropriate without being limited to the above embodiment.
For example, in the said embodiment, although the lug 11 is made to incline with respect to the width direction in the center part of the width direction of the crawler main body 10, you may form this lug 11 in the width direction straight line shape. Further, the length of the lug 11 in the width direction may be formed so as to extend over the entire width of the crawler body 10, and this may be disposed at intervals in the circumferential direction of the crawler body 10. The long lugs 11 and the short lugs 11 may be alternately arranged in the circumferential direction of the crawler body 10.
[0034]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, mud or the like hardly enters from the ground surface side to the inner peripheral side of the crawler body through the space in which the teeth of the drive sprocket are inserted. Can solve the problems caused by the intrusion. In addition, by placing an emphasis on the space and lugs, it is possible to reduce the difference between the high rigidity part and the low part on the passing surface of the wheel, and vibration caused by the falling of the wheel. Can be suitably suppressed.
[Brief description of the drawings]
1 is a plan view of the ground plane side of such elastic crawler in the first embodiment.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG.
4 is a plan view of the ground plane side of such elastic crawler to a second embodiment.
5 is a plan view of the ground plane side of such elastic crawler to the third embodiment.
6 is a plan view of the ground plane side of such elastic crawler to the fourth embodiment.
7A is a plan view of the inner peripheral surface side of the elastic crawler according to the fifth embodiment, and FIG. 7B is a view taken along the line CC of FIG.
FIG. 8 is a side view of a crawler traveling device employing the elastic crawler according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Elastic crawler 4 Drive sprocket 4A Teeth 10 Lug 10 Crawler main body 11 Lug 12 Guide protrusion 13 Core material 14 Engagement part 16 Recess 16A Bottom

Claims

弾性材料により無端帯状に形成され且つその外周面に帯長手方向に間隔をおいて多数のラグ（１１）が突設されてなるクローラ本体（１０）を備え、
このクローラ本体（１０）内に、該クローラ本体（１０）の幅方向に延伸され且つ駆動スプロケット（４）の歯（４Ａ）が係合される係合部（１４）を有した芯材（１３）が周方向に多数設けられ、
周方向に隣接する前記係合部（１４，１４）間に前記駆動スプロケット（４）の歯（４Ａ）が挿入される空間（Ｓ）を内部に有した有底状の凹部（１６）が形成され、
前記空間（Ｓ）と前記クローラ本体（１０）の厚さ方向に重複するように前記ラグ（１１）が配設され、
前記ラグ（１１）が凹部（１６）の外周側を左右に横切るように形成されている
ことを特徴とする弾性クローラ。Comprising a crawler body a number of lugs spaced bands longitudinally formed in the endless belt and the outer circumferential surface (11) is formed by projecting (10) of an elastic material,
This crawler body (10), said crawler body (10) core teeth (4A) of and drive sprocket is stretched in the width direction (4) having a Rukakarigo portion is engaged (14) of (13 ) Are provided in the circumferential direction,
A bottomed recess (16) having a space (S) in which the teeth (4A) of the drive sprocket (4) are inserted is formed between the engaging portions (14, 14) adjacent in the circumferential direction. And
Said lugs (11) are arranged to overlap in a thickness direction of the space (S) and the crawler body (10),
An elastic crawler, wherein the lug (11) is formed so as to cross the outer peripheral side of the recess (16) to the left and right .

弾性材料により無端帯状に形成され且つその外周面に帯長手方向に間隔をおいて多数のラグ（１１）が突設されてなるクローラ本体（１０）を備え、
このクローラ本体（１０）内に、該クローラ本体（１０）の幅方向に延伸され且つ駆動スプロケット（４）の歯（４Ａ）が係合される係合部（１４）を有した芯材（１３）が周方向に多数設けられ、
周方向に隣接する前記係合部（１４，１４）間に前記駆動スプロケット（４）の歯（４Ａ）が挿入される空間（Ｓ）を内部に有した有底状の凹部（１６）が形成され、
前記空間（Ｓ）と前記クローラ本体（１０）の厚さ方向に重複するように前記ラグ（１１）が配設され、
前記ラグ（１１）は、クローラ本体（１０）の幅方向中央部で前記空間（Ｓ）と重複した配置とされ、幅方向側部で前記空間（Ｓ）に周方向に隣接する芯材（１３）に重複した配置とされている
ことを特徴とする弾性クローラ。Comprising a crawler body a number of lugs spaced bands longitudinally formed in the endless belt and the outer circumferential surface (11) is formed by projecting (10) of an elastic material,
This crawler body (10), said crawler body (10) core teeth (4A) of and drive sprocket is stretched in the width direction (4) having a Rukakarigo portion is engaged (14) of (13 ) it is provided a large number in the circumferential direction,
A bottomed recess (16) having a space (S) in which the teeth (4A) of the drive sprocket (4) are inserted is formed between the engaging portions (14, 14) adjacent in the circumferential direction. And
Said lug (11) is arranged to overlap in the thickness direction of the space (S) and the crawler body (10),
The lug (11) is arranged so as to overlap the space (S) at the center in the width direction of the crawler main body (10), and the core (13) adjacent to the space (S) in the circumferential direction at the side in the width direction. The elastic crawler is characterized in that it is arranged in an overlapping manner .

前記ラグ（１１）が凹部（１６）の外周側を左右に横切るように形成されている
ことを特徴とする請求項２に記載の弾性クローラ。The elastic crawler according to claim 2, wherein the lug (11) is formed so as to cross the outer peripheral side of the recess (16) to the left and right .

前記凹部（１６）内の空間（Ｓ）に挿入された駆動スプロケット（４）の歯先と、凹部（１６）の底面との間に隙間（ｔ２）が形成されるように該凹部（１６）の探さ（Ｄ）が設定されている
ことを特徴とする請求項１ないし請求項３のいずれか１項に記載の弾性クローラ。 The recess (16) so that a gap (t2) is formed between the tooth tip of the drive sprocket (4) inserted into the space (S) in the recess (16) and the bottom surface of the recess (16). The elastic crawler according to any one of claims 1 to 3, wherein a search (D) is set .