JP4142464B2 - Molding and manufacturing method thereof - Google Patents

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    • B60J10/00—Sealing arrangements
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Description

【０００１】
【技術分野】
本発明は、車両の外面に装着されるモールディング及びその製造方法に関する。
【０００２】
【従来技術及びその問題点】
車両の外面には、ベルトモールディング、ドアサッシュモールディング、ドア下モールディング（ステップモールディング）等の各種のモールディングが装着される。これらのモールディングは一般に、断面略逆Ｕ字状のモールディング本体と、このモールディング本体の端部に装着されるエンドキャップとを有し、このモールディング本体とエンドキャップ間には、素材に応じて各種の固定構造が提案されている。例えば、モールディング本体を金属主体とし、エンドキャップを合成樹脂製とする場合には、エンドキャップに凹部を形成し、金属製モールディング本体の一部をこの凹部内に折り曲げて脱落を防止する構造が提案され、また、モールディング本体の主材とエンドキャップをともにポリプロピレン（ＰＰ）製とする場合には、両者を熱かしめして固定している。
【０００３】
後者の材料の組み合わせでは、同一樹脂であるため、熱かしめで溶けた樹脂により強く結合される。一方、ＰＰは、たわみ難く折れやすい（脆い）という性質があるため、エンドキャップに一体にクリップを設ける（エンドキャップとクリップを一体成形する）ことが事実上できなかった。クリップは、モールディング本体をドアパネル等の車両外面に固定するためのもので、装着時に一定の弾性変形が可能であることを要し、ＰＰはこの要求に応えることができない。
【０００４】
クリップとして好ましい性質（弾性）を有する材料として、ポリアセタール（ＰＯＭ）樹脂が知られている。従って、エンドキャップをＰＯＭから構成し、これにクリップを一体成形すれば、好ましいクリップ付きエンドキャップが形成できる。ところが、ＰＯＭからなるエンドキャップは、ＰＰを主材とするモールディング本体との結合性に問題がある。つまり、ＰＯＭを主材とするエンドキャップとＰＰからなるモールディング本体の接触面を単に加熱しても、ＰＯＭとＰＰの混ざり合った溶融樹脂は、ＰＰ（ＰＯＭ）との結びつきが弱く、エンドキャップが容易に脱落してしまうおそれがある。
【０００５】
【特許文献】
特開平１０‐４４７７６号公報
【０００６】
【発明の目的】
本発明は、モールディング本体の主材をＰＰ製とし、クリップ付きエンドキャップをＰＯＭ製とする組み合わせにおいて、両者を強固に結合できるモールディング及びその製造方法を得ることを目的とする。
【０００７】
【発明の概要】
本発明は、車両の外面に装着される断面略逆Ｕ字状のモールディング本体と、このモールディング本体の端部に装着されるエンドキャップとを有するモールディングの態様においては、モールディング本体は主材がポリプロピレン樹脂からなること、エンドキャップはポリアセタール樹脂からなること、該エンドキャップには、モールディング本体の逆Ｕ字状断面内に挿入される挿入部と、該モールディング本体を車両外面に取り付けるためのクリップとが一体に形成されていること、このモールディング本体とエンドキャップ挿入部とがオーバラップする部分に、モールディング本体の内面からエンドキャップ挿入部に向けて熱かしめにより凹部が形成されていること、およびこの凹部を、その先端部がエンドキャップ挿入部に達する深さであって、その内壁全面及びモールディング本体内面に渡って溶融樹脂層が形成される態様で形成したこと、を特徴としている。
【０００８】
また本発明は、モールディングの製造方法の態様では、モールディング本体をポリプロピレン樹脂を主材として形成するステップ；エンドキャップを、ポリアセタール樹脂により、モールディング本体の逆Ｕ字状断面内に挿入される挿入部と、該モールディング本体を車両外面に取り付けるためのクリップと一体にして形成するステップ；及びこのモールディング本体とエンドキャップ挿入部とがオーバラップする部分に、モールディング本体内面からエンドキャップ挿入部に向けて熱かしめ治具を押し付けて凹部を形成するステップ；を有し、この凹部を、その先端部がエンドキャップ挿入部に達する深さであって、その内壁全面及びモールディング本体内面に渡って溶融樹脂層が形成される態様で形成したことを特徴としている。
【０００９】
このように熱かしめによりモールディング本体の内面からエンドキャップ挿入部に渡る凹部を形成すると、溶融樹脂層が両者を強固に結合するので、容易に脱落することがない。
モールディング本体は、全体をＰＰから構成することも可能であるが、一般的には、表面に金属（一般的にステンレス）または異種樹脂による意匠素材を設けることが多い。「ＰＰを主材とする」とは、全体がＰＰでなくても、エンドキャップ挿入部とのオーバラップ部分がＰＰであればよいとの主旨である。
【００１０】
凹部の深さ方向と直交する方向の断面形状（熱かしめ治具の長さ方向と直交する方向の断面形状）は、例えば、円、三角形を含む多角形、星形のいずれかを用いることができる。一般的には、溶融樹脂層の表面積が大きい断面形状が好ましいが、製造の容易性とを勘案して定める。
【００１１】
また、凹部は、奥部が段付小径凹部またはテーパ状小径凹部を有する（凹部を形成する熱かしめ治具では先端部に段付小径部またはテーパ状小径部を有する）と、溶融樹脂層の表面積が大きくなり、また特にテーパ状小径部（小径凹部）では溶融した樹脂がモール本体の内面に流れやすくなるため、より好ましい。
【００１２】
【発明の実施形態】
以下本発明をベルトモールディングに適用した実施形態について説明する。図１は、本発明によるベルトモールディング１０を構成するモールディング本体２０とエンドキャップ３０の分解状態を示し、図２は結合状態を示している。モールディング本体２０は、略逆Ｕ字状の一様断面をなすＰＰ樹脂からなる基材２１と、このＰＰ製基材２１の表面一部に形成した装飾用の外面意匠素材２２とからなっている。外面意匠素材２２は、金属材料や異種合成樹脂材料からなるが、これらの有無及びその材質は問わない。一方、エンドキャップ３０は、このモールディング本体２０（ＰＰ製基材２１）内に挿入される挿入部３１と、モールディング本体２０の端部に位置する端部プレート３２と、挿入部３１の下方一部から内方に突出するクリップ部３３とを、ＰＯＭ樹脂から一体に成形してなっている。ＰＯＭ樹脂は、ＰＰ樹脂よりも融点が高い。
【００１３】
エンドキャップ３０は、その挿入部３１をモールディング本体２０のＵ字状断面内に挿入すると、端部プレート３２がモールディング本体２０の端面に密着し、クリップ部３３がモールディング本体２０から下方に垂下される。この挿入状態においては、挿入部３１と、モールディング本体２０（ＰＰ製基材２１）の端部内面とがドアの厚み方向にオーバラップする。ＰＰ製基材２１の挿入部３１とのオーバラップ部分をＰＰ製オーバラップ部２１ａとする。ＰＰ製基材２１は、窓ガラスと摺接するウェザーストリップ２１ｂを一体に有しており、このウェザーストリップ２１ｂのエンドキャップ３０側の端部は切除されて切除部２１ｃが形成されている。
【００１４】
このＰＰ製オーバラップ部２１ａとＰＯＭ製挿入部３１との間には、熱かしめ治具４０（図３）によって、図２、図３に示すように、凹部２３が形成されている。この凹部２３は、ＰＰ製オーバラップ部２１ａを貫通してその先端部が挿入部３１に達しており、該凹部の内壁全面及びＰＰ製オーバラップ部２１ａの内面（表面）に渡って溶融樹脂層２４が形成されている。つまり、溶融樹脂層２４は、図３に模式的に示すように、ＰＰ製オーバラップ部２１ａ及び挿入部３１に渡る有底筒状部２４ａと、ＰＰ製オーバラップ部２１ａの内面に沿うフランジ部２４ｂとを有しており、この溶融樹脂層２４により、モールディング本体２０（ＰＰ製オーバラップ部２１ａ）とエンドキャップ３０（挿入部３１）とが強固に結合されている。フランジ部２４ｂが形成されるのは、熱かしめ治具４０をＰＰ製オーバラップ部２１ａから挿入部３１に押し付けて挿入していく際、逃げ場がない溶融樹脂材料が、ＰＰ製オーバラップ部２１ａの内面に出てくるからである。
【００１５】
溶融樹脂層２４は、有底筒状部２４ａだけでもＰＰ製オーバラップ部２１ａと挿入部３１とを結合する一定の効果が認められるが、同時にフランジ部２４ｂを形成する（フランジ部２４ｂが形成される）ことにより、挿入部３１に対するＰＰ製オーバラップ部２１ａの相対的な抜けを確実に防止することができる。溶融樹脂層２４は、ＰＰ製オーバラップ部２１ａ側ではＰＰ製樹脂からなり、挿入部３１側では、ＰＯＭ樹脂に若干ＰＰ樹脂が混在すると考えられる。
【００１６】
以上の熱かしめは、ＰＰ製基材２１を構成するＰＰ樹脂の融点がエンドキャップ３０を構成するＰＯＭ樹脂の融点より低いために可能である。すなわち、挿入部３１の内側の融点の低いＰＰ製オーバラップ部２１ａに先に、加熱された熱かしめ治具４０が押し付けられて溶融するため、該オーバラップ部２１ａに熱かしめ治具４０の形状に対応した凹部が形成され、かつＰＰ製オーバラップ部２１ａの内面に沿ってフランジ部２４ｂが形成される。さらに熱かしめ治具４０を挿入していくと、次に融点の高いエンドキャップ３０（挿入部３１）が加熱されて溶融するため、ＰＰ製オーバラップ部２１ａ及びＰＯＭ製挿入部３１に渡る有底筒状部２４ａを形成することができる。
【００１７】
図６は、凹部２３を形成する熱かしめ治具４０の先端部の形状例を示している。（Ａ）の系列は基本形を断面円形としたもの、（Ｂ）の系列は基本形状を断面星形としたもの、（Ｃ）の系列は基本形状を断面四角形としたもので、それぞれ上段は全体が一様断面形状であり、中段は先端部に段付小径部を有し、下段は先端部にテーパ状小径部を有している。これらは、適宜選択使用できる。固定強度を上げるためには、溶融樹脂層２４の表面積を大きくできる熱かしめ治具が好ましいが、製造コストとのバランスで選択すればよい。また、テーパ状小径部を有する（Ｃ）の系列の熱かしめ治具４０は、溶融樹脂をＰＰ製オーバラップ部２１ａの内面に流れやすくする（フランジ部２４ｂを形成しやすくする）効果があると考えられる。これらの熱かしめ治具４０を用いて形成した凹部２３の形状は当然、該治具の形状に対応したものとなる。
【００１８】
図４、図５は、本ベルトモールディング１０をドアパネル１１の上縁（車両外面）に装着した状態を示している。エンドキャップ３０のクリップ部３３は、アウタパネル１２の上縁に形成した凹部１２ａに嵌まってベルトモールディング１０の車両前後方向の移動を規制する。また、該クリップ部３３の弾性変形クリップ脚３３ａがドアフレーム１３の外面に当接し、弾性変形クリップ脚３３ｂがアウタパネル１２の上端部内面に当接して上下方向の位置を規制している。ウェザーストリップ２１ｂは窓ガラスに接触し、切除部分２１ｃは、ドアフレーム１３部分と位置が合致する。
【００１９】
このクリップ部３３による固定に際しては、エンドキャップ３０が弾性に富むＰＯＭ樹脂からなるため、弾性変形クリップ脚３３ａ、３３ｂは問題なく弾性変形し、確実にドアパネル１１にベルトモールディング１０を固定することができる。
【００２０】
以上の実施形態に示したモールディング本体２０の断面形状と構造、及びエンドキャップ３０の形状は一例を示すものである。要は、挿入部３１、端部プレート３２及びクリップ部３３を有するエンドキャップ３０をＰＯＭ樹脂から構成し、モールディング本体２０は、少なくとも挿入部３１とのオーバラップ部をＰＰ製オーバラップ部２１ａとした上で、ＰＰ製オーバラップ部２１ａの内面からエンドキャップ挿入部３１に向けて、熱かしめによりその先端部がエンドキャップ挿入部に達する深さの凹部２３を形成し、この凹部２３の内壁全面及びオーバラップ部２１ａの内面に渡って溶融樹脂層２４を形成すれば、本発明は成立する。
【００２１】
また、上記実施形態は、本発明をベルトモールディングに適用した実施形態であるが、本発明は、エンドキャップが意匠として見える他のモールディング、例えばドアサッシュモールディングやドア下モールディング等に広く適用することができる。
【００２２】
【発明の効果】
本発明によれば、モールディング本体の主材をＰＰ（ポリプロピレン）製とし、クリップ付きエンドキャップをＰＯＭ（ポリアセタール）製とする組み合わせにおいて、両者を強固に結合できるモールディング及びその製造方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】
本発明によるモールディングをベルトモールディングに適用した実施形態を示す、モールディング本体とエンドキャップの分離状態の斜視図である。
【図２】
モールディング本体とエンドキャップを結合した状態の斜視図である。
【図３】
図２のIII-III線に沿う断面図である。
【図４】
図１ないし図３のベルトモールディングを車両ドアに装着した状態の要部の斜視図である。
【図５】
図４のV-V線に沿う断面図である。
【図６】
（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）はそれぞれ、熱かしめ治具の形状例を示す斜視図である。
【符号の説明】
１０ ベルトモールディング
１１ ドアパネル
１２ アウタパネル
１３ ドアフレーム
２０ モールディング本体
２１ ＰＰ製基材
２１ａ ＰＰ製オーバラップ部
２１ｂ ウェザーストリップ
２１ｃ 切除部
２２ 外面意匠素材
２３ 凹部
２４ 溶融樹脂層
２４ａ 有底筒状部
２４ｂ フランジ部
３０ エンドキャップ
３１ 挿入部
３２ 端部プレート
３３ クリップ部
４０ 熱かしめ治具[0001]
【Technical field】
The present invention relates to a molding mounted on an outer surface of a vehicle and a manufacturing method thereof.
[0002]
[Prior art and its problems]
Various moldings such as belt molding, door sash molding, and door lower molding (step molding) are mounted on the outer surface of the vehicle. These moldings generally have a molding body having a substantially inverted U-shaped cross section and an end cap attached to the end of the molding body. Between the molding body and the end cap, various types of materials can be used depending on the material. A fixed structure has been proposed. For example, when the molding body is mainly made of metal and the end cap is made of synthetic resin, a structure is proposed in which a recess is formed in the end cap, and a part of the metal molding body is bent into this recess to prevent falling off. In addition, when both the main material and the end cap of the molding body are made of polypropylene (PP), both are fixed by heat caulking.
[0003]
In the latter combination of materials, since they are the same resin, they are strongly bonded to the resin melted by heat caulking. On the other hand, since PP has a property that it is difficult to bend and is easy to break (brittle), it was practically impossible to provide a clip integrally with the end cap (end cap and clip are integrally formed). The clip is for fixing the molding body to the vehicle outer surface such as a door panel, and requires a certain elastic deformation at the time of mounting, and PP cannot meet this requirement.
[0004]
A polyacetal (POM) resin is known as a material having properties (elasticity) preferable as a clip. Therefore, a preferred end cap with a clip can be formed by forming the end cap from POM and integrally molding the clip thereto. However, the end cap made of POM has a problem in the bonding property with a molding body mainly composed of PP. In other words, even if the contact surface of the molding body made of PP and the end cap mainly composed of POM is simply heated, the molten resin mixed with POM and PP has a weak bond with PP (POM), and the end cap There is a risk of falling off easily.
[0005]
[Patent Literature]
JP-A-10-44776 [0006]
OBJECT OF THE INVENTION
An object of the present invention is to obtain a molding capable of firmly bonding both in a combination in which the main material of the molding body is made of PP and the end cap with a clip is made of POM, and a manufacturing method thereof.
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION
The present invention provides a molding body having a molding body having a substantially inverted U-shaped cross section mounted on the outer surface of a vehicle and an end cap mounted on an end portion of the molding body. It is made of resin, the end cap is made of polyacetal resin, the end cap has an insertion portion inserted into the inverted U-shaped cross section of the molding body, and a clip for attaching the molding body to the outer surface of the vehicle. It is formed integrally, and a concave portion is formed by heat caulking from the inner surface of the molding main body to the end cap insertion portion at the portion where the molding main body and the end cap insertion portion overlap, and the concave portion. The depth at which the tip reaches the end cap insertion There are, and to the formation in the manner the molten resin layer is formed over the entire inner wall and molding the body inner surface, the it said.
[0008]
According to another aspect of the present invention, there is provided a molding method comprising: forming the molding body from polypropylene resin as a main material; and inserting an end cap into the inverted U-shaped section of the molding body using a polyacetal resin. A step of integrally forming the molding body with a clip for attaching to the outer surface of the vehicle; and heat caulking from the inner surface of the molding body toward the end cap insertion portion in a portion where the molding body and the end cap insertion portion overlap. Forming a recess by pressing the jig, and forming a melted resin layer over the entire inner wall and the inner surface of the molding body at the depth of the recess reaching the end cap insertion portion. It is characterized in that it is formed in such a manner.
[0009]
When the concave portion extending from the inner surface of the molding main body to the end cap insertion portion is formed by heat caulking in this manner, the molten resin layer is firmly bonded to each other so that it does not easily fall off.
The molding body can be entirely composed of PP, but generally, a design material made of metal (generally stainless steel) or a different resin is often provided on the surface. “Using PP as the main material” means that even if the whole is not PP, the overlap portion with the end cap insertion portion may be PP.
[0010]
For the cross-sectional shape in the direction perpendicular to the depth direction of the recess (cross-sectional shape in the direction perpendicular to the length direction of the heat caulking jig), for example, one of a circle, a polygon including a triangle, and a star shape may be used. it can. In general, a cross-sectional shape having a large surface area of the molten resin layer is preferable, but is determined in consideration of ease of manufacture.
[0011]
Further, the concave portion has a stepped small diameter concave portion or a tapered small diameter concave portion (a heat caulking jig forming the concave portion has a stepped small diameter portion or a tapered small diameter portion at the tip portion), and the molten resin layer The surface area is increased, and in particular, the tapered small diameter portion (small diameter concave portion) is more preferable because the molten resin easily flows to the inner surface of the molding body.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments in which the present invention is applied to belt molding will be described below. FIG. 1 shows a disassembled state of a molding body 20 and an end cap 30 constituting a belt molding 10 according to the present invention, and FIG. 2 shows a combined state. The molding body 20 is composed of a base material 21 made of PP resin having a substantially inverted U-shaped uniform cross section, and a decorative outer surface design material 22 formed on a part of the surface of the PP base material 21. . The outer surface design material 22 is made of a metal material or a heterogeneous synthetic resin material, but the presence or absence and the material thereof are not limited. On the other hand, the end cap 30 includes an insertion portion 31 to be inserted into the molding body 20 (PP base material 21), an end plate 32 positioned at the end of the molding body 20, and a part below the insertion portion 31. A clip portion 33 protruding inward from the POM resin is integrally formed. POM resin has a higher melting point than PP resin.
[0013]
When the insertion portion 31 of the end cap 30 is inserted into the U-shaped cross section of the molding body 20, the end plate 32 comes into close contact with the end surface of the molding body 20, and the clip portion 33 hangs downward from the molding body 20. . In this insertion state, the insertion portion 31 and the inner surface of the end portion of the molding body 20 (PP base material 21) overlap in the thickness direction of the door. An overlap portion with the insertion portion 31 of the PP base material 21 is defined as a PP overlap portion 21a. The PP base material 21 integrally has a weather strip 21b that is in sliding contact with the window glass, and an end portion on the end cap 30 side of the weather strip 21b is cut off to form a cut portion 21c.
[0014]
As shown in FIGS. 2 and 3, a recess 23 is formed between the PP overlap portion 21a and the POM insertion portion 31 by a heat caulking jig 40 (FIG. 3). The recess 23 penetrates the PP overlap portion 21a and the tip thereof reaches the insertion portion 31. The molten resin layer extends over the entire inner wall of the recess and the inner surface (surface) of the PP overlap portion 21a. 24 is formed. That is, as schematically shown in FIG. 3, the molten resin layer 24 includes a bottomed cylindrical portion 24a extending over the PP overlap portion 21a and the insertion portion 31, and a flange portion along the inner surface of the PP overlap portion 21a. The molding body 20 (PP overlap portion 21a) and the end cap 30 (insertion portion 31) are firmly bonded by the molten resin layer 24. The flange portion 24b is formed when the heat caulking jig 40 is inserted from the PP overlap portion 21a by pressing it against the insertion portion 31, so that the molten resin material that does not have a refuge is formed in the PP overlap portion 21a. Because it comes out on the inside.
[0015]
The molten resin layer 24 has a certain effect of joining the PP overlap portion 21a and the insertion portion 31 only with the bottomed cylindrical portion 24a, but at the same time forms the flange portion 24b (the flange portion 24b is formed). Thus, it is possible to reliably prevent the PP overlap portion 21a from coming off relative to the insertion portion 31. It is considered that the molten resin layer 24 is made of a PP resin on the PP overlap portion 21a side, and a little PP resin is mixed with the POM resin on the insertion portion 31 side.
[0016]
The above heat caulking is possible because the melting point of the PP resin constituting the PP base material 21 is lower than the melting point of the POM resin constituting the end cap 30. That is, since the heated heat caulking jig 40 is pressed and melted first on the PP overlapping part 21a having a low melting point inside the insertion part 31, the shape of the heat caulking jig 40 is formed on the overlap part 21a. And a flange portion 24b is formed along the inner surface of the PP overlap portion 21a. When the heat caulking jig 40 is further inserted, the end cap 30 (insertion portion 31) having the next highest melting point is heated and melted, so that the bottomed portion over the PP overlap portion 21a and the POM insertion portion 31 is obtained. The cylindrical part 24a can be formed.
[0017]
FIG. 6 shows an example of the shape of the tip of the heat caulking jig 40 that forms the recess 23. The series (A) has a basic shape with a circular cross section, the series (B) has a basic shape with a star shape in cross section, and the series (C) has a basic shape with a square shape in cross section. Is a uniform cross-sectional shape, the middle stage has a stepped small diameter part at the tip part, and the lower stage has a tapered small diameter part at the tip part. These can be appropriately selected and used. In order to increase the fixing strength, a heat caulking jig that can increase the surface area of the molten resin layer 24 is preferable, but may be selected in balance with the manufacturing cost. Further, the heat caulking jig 40 of the series (C) having a tapered small diameter portion has an effect of facilitating the flow of the molten resin to the inner surface of the PP overlap portion 21a (making it easy to form the flange portion 24b). Conceivable. Naturally, the shape of the recess 23 formed using the heat caulking jig 40 corresponds to the shape of the jig.
[0018]
4 and 5 show a state in which the belt molding 10 is mounted on the upper edge (vehicle outer surface) of the door panel 11. The clip portion 33 of the end cap 30 is fitted into a recess 12 a formed on the upper edge of the outer panel 12 and restricts movement of the belt molding 10 in the vehicle front-rear direction. Further, the elastically deformable clip leg 33a of the clip portion 33 abuts on the outer surface of the door frame 13, and the elastically deformable clip leg 33b abuts on the inner surface of the upper end portion of the outer panel 12 to restrict the vertical position. The weather strip 21b contacts the window glass, and the cut portion 21c is aligned with the door frame 13 portion.
[0019]
When the clip portion 33 is fixed, since the end cap 30 is made of elastic POM resin, the elastically deformable clip legs 33a and 33b are elastically deformed without any problem, and the belt molding 10 can be securely fixed to the door panel 11. .
[0020]
The cross-sectional shape and structure of the molding body 20 and the shape of the end cap 30 shown in the above embodiment are examples. In short, the end cap 30 having the insertion portion 31, the end plate 32 and the clip portion 33 is made of POM resin, and the molding body 20 has at least an overlap portion with the insertion portion 31 as a PP overlap portion 21a. On the upper side, from the inner surface of the PP overlap portion 21a toward the end cap insertion portion 31, a concave portion 23 having a depth at which the tip portion reaches the end cap insertion portion is formed by heat caulking, and the entire inner wall of the concave portion 23 and If the molten resin layer 24 is formed over the inner surface of the overlap portion 21a, the present invention is established.
[0021]
The above embodiment is an embodiment in which the present invention is applied to belt molding, but the present invention can be widely applied to other moldings in which the end cap appears as a design, for example, door sash molding or under-door molding. it can.
[0022]
【The invention's effect】
According to the present invention, in a combination in which the main material of the molding body is made of PP (polypropylene) and the end cap with clip is made of POM (polyacetal), a molding capable of firmly bonding the two and a manufacturing method thereof can be obtained. .
[Brief description of the drawings]
[Figure 1]
It is a perspective view of the separation state of a molding main part and an end cap which shows the embodiment which applied the molding by the present invention to belt molding.
[Figure 2]
It is a perspective view of the state which combined a molding main part and an end cap.
[Fig. 3]
It is sectional drawing which follows the III-III line of FIG.
[Fig. 4]
FIG. 4 is a perspective view of a main part in a state where the belt molding of FIGS. 1 to 3 is mounted on a vehicle door.
[Figure 5]
It is sectional drawing which follows the VV line of FIG.
[Fig. 6]
(A), (B), (C) is a perspective view which shows the example of a shape of a heat caulking jig, respectively.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Belt molding 11 Door panel 12 Outer panel 13 Door frame 20 Molding main body 21 PP base material 21a PP overlap part 21b Weather strip 21c Cut part 22 Outer design material 23 Recess 24 Molten resin layer 24a Bottomed cylindrical part 24b Flange part 30 End cap 31 Insertion part 32 End plate 33 Clip part 40 Heat caulking jig

Claims (6)

車両の外面に装着される断面略逆Ｕ字状のモールディング本体と、このモールディング本体の端部に装着されるエンドキャップとを有するモールディングにおいて、
上記モールディング本体は主材がポリプロピレン樹脂からなり、
上記エンドキャップはポリアセタール樹脂からなり、
該エンドキャップには、モールディング本体の逆Ｕ字状断面内に挿入される挿入部と、該モールディング本体を車両外面に取り付けるためのクリップとが一体に形成されており、
このモールディング本体とエンドキャップ挿入部とがオーバラップする部分に、モールディング本体の内面からエンドキャップ挿入部に向けて熱かしめにより凹部を形成し、
この凹部を、その先端部がエンドキャップ挿入部に達する深さであって、その内壁全面及びモールディング本体内面に渡って溶融樹脂層が形成される態様で形成したことを特徴とするモールディング。In a molding having a molding body having a substantially inverted U-shaped cross section that is mounted on the outer surface of the vehicle, and an end cap that is mounted on an end of the molding body.
The molding body is made of polypropylene resin as the main material.
The end cap is made of polyacetal resin,
The end cap is integrally formed with an insertion portion to be inserted into the inverted U-shaped cross section of the molding body and a clip for attaching the molding body to the vehicle outer surface.
In the part where the molding body and end cap insertion part overlap, a recess is formed by heat caulking from the inner surface of the molding body toward the end cap insertion part,
A molding characterized in that the concave portion is formed in such a manner that the tip portion reaches the end cap insertion portion and the molten resin layer is formed over the entire inner wall and the inner surface of the molding body. 請求項１記載のモールディングにおいて、上記凹部の深さ方向と直交する方向の断面形状は、円、三角形を含む多角形、星形のいずれかであるモールディング。The molding according to claim 1, wherein a cross-sectional shape in a direction orthogonal to the depth direction of the concave portion is any one of a circle, a polygon including a triangle, and a star. 請求項１または２記載のモールディングにおいて、上記凹部は、奥部が段付小径凹部またはテーパ状小径凹部であるモールディング。3. The molding according to claim 1, wherein the recess has a stepped small-diameter recess or a tapered small-diameter recess. 車両の外面に装着される断面略逆Ｕ字状のモールディング本体と、このモールディング本体の端部に装着されるエンドキャップとを有するモールディングの製造方法において、
上記モールディング本体をポリプロピレン樹脂を主材として形成するステップ；
上記エンドキャップを、ポリアセタール樹脂により、モールディング本体の逆Ｕ字状断面内に挿入される挿入部と、該モールディング本体を車両外面に取り付けるためのクリップと一体にして形成するステップ；及び
このモールディング本体とエンドキャップ挿入部とがオーバラップする部分に、モールディング本体内面からエンドキャップ挿入部に向けて熱かしめ治具を押し付けて凹部を形成するステップ；
を有し、
この凹部を、その先端部がエンドキャップ挿入部に達する深さであって、その内壁全面及びモールディング本体内面に渡って溶融樹脂層が形成される態様で形成したことを特徴とするモールディングの製造方法。In a manufacturing method of a molding having a molding body having a substantially inverted U-shaped cross section to be attached to the outer surface of the vehicle, and an end cap attached to an end portion of the molding body.
Forming the molding body from polypropylene resin as a main material;
Forming the end cap integrally with a polyacetal resin with an insertion portion inserted into an inverted U-shaped cross section of the molding body, and a clip for attaching the molding body to the outer surface of the vehicle; and the molding body; A step of pressing a heat caulking jig from the inner surface of the molding body toward the end cap insertion portion at a portion where the end cap insertion portion overlaps to form a recess;
Have
A molding manufacturing method, characterized in that the concave portion is formed in such a manner that the tip portion reaches the end cap insertion portion, and a molten resin layer is formed over the entire inner wall and the inner surface of the molding body. . 請求項４記載のモールディングの製造方法において、上記凹部を形成する熱かしめ治具の長さ方向と直交する方向の断面形状は、円、三角形を含む多角形、星形のいずれかであるモールディングの製造方法。5. The molding method according to claim 4, wherein a cross-sectional shape in a direction orthogonal to a length direction of the heat caulking jig forming the concave portion is a circle, a polygon including a triangle, or a star. Production method. 請求項４または５記載のモールディングの製造方法において、上記凹部を形成する熱かしめ治具は、先端部に段付小径部またはテーパ状小径部を有しているモールディングの製造方法。6. The method of manufacturing a molding according to claim 4 or 5, wherein the heat caulking jig for forming the concave portion has a stepped small diameter portion or a tapered small diameter portion at a tip portion thereof.
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