JP4142071B2 - 新芽野菜の殻部除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、新芽野菜からその殻部を含む小片を除去する新芽野菜の殻部除去装置に関する。
収穫された新芽野菜、たとえばもやしには、原料豆の殻などの小片である不要物が含まれている。収穫されたもやしからこれらの不要物を除去するための技術としては、後述の第1および第2の従来技術がある。
第1の従来技術として、特許文献1には、もやし精製装置が開示されている。新芽野菜の殻部除去装置であるもやし精製装置は、無端ベルトを移動方向に向けて上向きに傾斜させて支持する振動フレームと、無端ベルトを前記移動方向に走行させる駆動装置と、振動フレームに振動を与える加振機と、無端ベルトに対向して配設され、無端ベルトへの付着物を除去するスクレーパとを備える。
無端ベルト上に供給されたもやしは、振動フレームから振動をうけて振動している無端ベルト上をその傾斜に沿って下方へ落下していく。もやしに付着または混ざっていた不要物は、無端ベルトの振動によって徐々に沈降して無端ベルト上面に付着し、無端ベルトの移動とともに上向きに移送されていく。無端ベルトとともに上方に運ばれた不要物は、スクレーパによって無端ベルトから取り除かれて排出される。
第2の従来技術としてのもやし精製装置は、不要物が通過することができる通過孔が上下に貫通して形成され、もやしが乗載される乗載面が形成される乗載部と、乗載部を前記乗載面に対して交差する方向に振動させる振動付与手段と、乗載部に上方から液体を吐出する液体吐出手段とを備える。
乗載部は、振動付与手段によって、前記乗載面に対して交差する方向に振動されるので、前記乗載面に乗載されるもやしは、前記乗載面から衝撃力を受け、これによってもやしから不要物が離脱する。また乗載部には、液体吐出手段によって、上方から液体が吐出されるので、前述のようにして離脱した不要物が、吐出された液体とともに前記通過孔を通過して前記乗載部から流出する。したがって、もやしから不要物を効率的に除去することができる。
特開平8−131145号公報
前記第1の従来技術では、もやしから離脱した不要物は、無端ベルトの上面に付着して、無端ベルトの移動とともに上向きに移送されていく。この移送の途中で、無端ベルトの上面に付着している不要物の一部は、無端ベルトの振動によって無端ベルトの上面から離脱する。このようにして無端ベルトの上面から離脱した不要物の一部は、もやしに再び付着して、もやしとともに無端ベルト上をその傾斜に沿って下方へ落下する。したがって不要物を効率的に除去することができないという問題がある。
前記第2の従来技術では、もやしから不要物を効率的に除去することができるけれども、このような効果を達成するためには、多量の水が必要となるという問題がある。
本発明の目的は、新芽野菜からその殻部を含む小片を効率的に除去することができ、しかも液体の消費を抑えることができる新芽野菜の殻部除去装置を提供することである。
本発明は、新芽野菜の殻部を含む小片が通過することができる複数の小片通過孔が上下に貫通して形成され、新芽野菜が乗載される乗載面が形成される乗載部と、
前記乗載部を前記乗載面に対して交差する方向に振動させる振動付与手段と、
前記乗載部に上方から液体を吐出する液体吐出手段と、
前記乗載部から流出する液体を回収する液体回収手段と、
前記液体回収手段によって回収された液体を、前記液体吐出手段に供給する液体供給手段とを備えることを特徴とする新芽野菜の殻部除去装置である。
また本発明は、前記乗載部には、前記乗載面から下方に退避して前記乗載面における前記小片通過孔の開口を介して上方に臨む退避面が、前記複数の小片通過孔に対してそれぞれ形成されることを特徴とする。
また本発明は、液体が貯留される貯留槽と、
前記貯留槽に貯留される液体を流動化させる流動化手段とをさらに備え、
前記乗載部には、前記貯留槽から溢流する液体が流入することを特徴とする。
また本発明は、前記流動化手段は、前記貯留槽内で液体を噴射して、前記貯留槽に貯留される液体を流動化させ、
前記液体供給手段は、前記液体回収手段によって回収された液体を、前記流動化手段にも供給することを特徴とする。
また本発明は、前記乗載部は、前記貯留槽から溢流する液体が流入する位置に配置され、前記液体を含む流入物から前記液体を除去する液体除去部分を有することを特徴とする。
また本発明は、前記液体回収手段によって回収された液体とは異なる液体が外部から供給され、外部から供給される液体を、前記乗載部に上方から吐出する他の液体吐出手段をさらに備えることを特徴とする。
また本発明は、前記振動付与手段は、前記乗載面に乗載される新芽野菜が前記乗載面上を予め定める移動方向に移動するように、前記乗載部を振動させ、
前記他の液体吐出手段は、前記液体吐出手段よりも前記移動方向の下流側に設けられることを特徴とする。
また本発明は、前記液体回収手段は、前記乗載部から流出する流出物から、前記小片を含む固体を除去する固体除去部を有し、
前記固体除去部は、水平面に対して傾斜する傾斜面に沿って設けられ、液体が通過することができる複数の液体通過孔が上下に貫通して形成され、上方から前記流出物が供給されることを特徴とする。
本発明によれば、乗載部には、新芽野菜の殻部を含む小片が通過することができる複数の小片通過孔が上下に貫通して形成される。また乗載部には、新芽野菜が乗載される乗載面が形成される。
前記乗載部は、振動付与手段によって、前記乗載面に対して交差する方向に振動される。このように前記乗載部が振動されるので、前記乗載面に乗載される新芽野菜は、前記乗載面から衝撃力を受け、これによって新芽野菜からその殻部を含む小片が離脱する。また前記乗載部には、液体吐出手段によって、上方から液体が吐出される。このように前記乗載部には液体が吐出されるので、前述のようにして離脱した新芽野菜の殻部を含む小片が、吐出された液体とともに前記小片通過孔を通過して前記乗載部から流出する。したがって新芽野菜からその殻部を含む小片を効率的に除去することができる。
しかも前記乗載部から流出する液体は、液体回収手段によって回収されて、液体供給手段によって前記液体吐出手段に供給される。このようにして前記乗載部から流出する液体が再び利用されるので、前記小片の除去に関する効率を向上するために前記液体吐出手段から吐出される液体の量を多くしても、液体の消費を抑えることができる。
また本発明によれば、前記乗載部には、退避面が、前記複数の小片通過孔に対してそれぞれ形成される。前記退避面は、前記乗載面から下方に退避して前記乗載面における前記小片通過孔の開口を介して上方に臨む。このような退避面は、前記小片通過孔に進入した進入物を受けることができる。新芽野菜は、茎を含む実質部と、種皮を含む殻部とを有する。前記小片通過孔には進入物として、新芽野菜の実質部が進入し、また新芽野菜の殻部を含む小片が進入する。
前記退避面によって受けられた進入物は、前記乗載部の振動のうち上方への運動によって、前記退避面に対して上方へ跳ね上げられる。前記小片は、新芽野菜の実質部に比べて質量が小さいので、前記液体吐出手段から吐出された液体によって押し流されて、前記小片通過孔を通過して前記乗載部から流出する。これに対して新芽野菜の実質部は、前記小片に比べて質量が大きいので、新芽野菜の実質部は、前記液体吐出手段から吐出された液体によって押し流されることなく、前記小片通過孔から前記乗載面上に脱出する。その結果、新芽野菜の実質部までもが前記小片通過孔を通過して前記乗載部から流出してしまうことを防ぐことができる。
また本発明によれば、貯留槽には、液体が貯留される。前記貯留槽に貯留される液体は、流動化手段によって流動化される。このような貯留槽に新芽野菜を投入すると、投入された新芽野菜は、貯留槽内で撹拌され、これによって実質部と殻部との結びつきが弱められる。
前記乗載部には、前記貯留槽から溢流する液体が流入する。このとき、液体とともに、新芽野菜が、前記貯留槽から溢流して前記乗載部に流入し、これによって前記乗載面に新芽野菜が乗載される。このようにして前記乗載面に乗載される新芽野菜は、実質部と殻部との結びつきが弱められているので、新芽野菜からその殻部が離脱し易く、その結果、新芽野菜からその殻部をより一層、効率的に除去することができる。
新芽野菜は、前記貯留槽から溢流する液体とともに、前記貯留槽から前記乗載部に流入するので、前記貯留槽から前記乗載部に新芽野菜を移すための手段を別途、設ける必要がない。したがって構成を簡素化して、省スペース化を図ることができる。
また本発明によれば、前記流動化手段は、前記貯留槽内で液体を噴射し、これによって前記貯留槽に貯留される液体を流動化させることができる。このような流動化手段にも、前記液体回収手段によって回収された液体が、前記液体供給手段によって供給される。このようにして前記乗載部から流出する液体が再び利用されるので、これによっても液体の消費を抑えることができる。
また本発明によれば、前記乗載部は、液体除去部分を有する。前記液体除去部分は、前記貯留槽から溢流する液体が流入する位置に配置され、前記液体を含む流入物から前記液体を除去する。このような液体除去部分によって前記液体を含む流入物から前記液体が除去されるので、前記複数の小片通過孔が形成される前記乗載部の本体部分に流入する前記液体の量を低減することができる。
前記本体部分に流入する前記液体の量が多いと、新芽野菜の実質部までもが、前記液体によって押し流されて、前記小片通過孔を通過してしまう。この点を考慮して、前述のようにして、前記本体部分に流入する前記液体の量を低減し、これによって新芽野菜の実質部までもが前記小片通過孔を通過して前記乗載部から流出してしまうことを防ぐことができる。
また本発明によれば、他の液体吐出手段は、前記液体回収手段によって回収された液体とは異なる液体が外部から供給され、外部から供給される液体を、前記乗載部に上方から吐出する。したがって外部から液体を補給するとともに、前記他の液体吐出手段から吐出された液体によって前記小片を押し流して、前記小片通過孔を介して前記小片を前記乗載部から流出させることができる。
また本発明によれば、前記振動付与手段は、前記乗載部を振動させ、これによって前記乗載面に乗載される新芽野菜は、前記乗載面上を予め定める移動方向に移動する。この場合、前記移動方向の下流側になるにつれて、新芽野菜の殻部の除去率が高くなり、したがって前記移動方向の下流側では、殻部が除去された新芽野菜を前記乗載部から取出すことができる。
前記他の液体吐出手段は、前記液体吐出手段よりも前記移動方向の下流側に設けられる。このような他の液体吐出手段は、前述のように、前記液体回収手段によって回収された液体とは異なる液体を、前記乗載部に上方から吐出する。したがって殻部が除去された新芽野菜を、前記乗載部から取出す前に洗浄することができる。
また本発明によれば、前記液体回収手段は、固体除去部を有する。前記固体除去部は、液体が通過することができる複数の液体通過孔が上下に貫通して形成され、前記流出物が上方から供給される。上方から供給される前記流出物のうち、液体は、前記複数の液体通過孔を通過するけれども、前記小片を含む固体は、前記複数の液体通過孔を通過することができない。したがって前記固体除去部によって、前記乗載部から流出する流出物から、前記固体を除去して、液体を回収することができる。
前記固体除去部は、水平面に対して傾斜する傾斜面に沿って設けられる。このように前記固体除去部が設けられるので、前記流出物のうち前記固体は、前記固体除去部上を前記傾斜面に沿って下方に流れ、前記固体除去部上から排出される。したがって前記固体除去部上に前記固体が溜まってしまうことが防がれる。これによって、溜まった前記固体を前記固体除去部上から取り除く作業が不要となる。
図1は、本発明の実施の一形態である新芽野菜の殻部除去装置1の構成を示す正面図である。図2は、図1の上方から見た殻部除去装置1の平面図である。新芽野菜は、マメ科植物の種子、たとえばブラックマッペ、緑豆および大豆などを水に浸して光のない状態で発芽させたものである。新芽野菜は、茎を含む実質部と、種皮を含む殻部とを有する。新芽野菜の中には、実質部として茎に加えて子葉をも含むものがあり、このような新芽野菜の一例としては、大豆を発芽させた、いわゆる「大豆もやし」が挙げられる。
殻部除去装置1は、新芽野菜からその殻部を含む小片を除去するために用いられ、特に、実質部として茎および子葉を含むような新芽野菜、たとえば大豆もやしからその殻部を含む小片を除去するために好適に用いられる。前記小片は、新芽野菜の殻部の他に、滓および細根を含み、また未発芽の種子をも含む。
殻部除去装置1は、新芽野菜の殻部を含む小片が通過することができる複数の小片通過孔3が上下に貫通して形成され、新芽野菜が乗載される乗載面4が形成される乗載部5と、前記乗載部5を前記乗載面4に対して交差する方向である予め定める振動方向Aに振動させる振動付与手段6と、前記乗載部5に上方から液体を分散して吐出する液体吐出手段7とを備える。また殻部除去装置1は、液体が貯留される貯留槽8と、前記貯留槽8内で液体を噴射して、前記貯留槽8に貯留される液体を流動化させる流動化手段9とをさらに備え、前記乗載部5には、前記貯留槽8から溢流する液体が流入する。また殻部除去装置1は、前記乗載部5から流出する液体を回収する液体回収手段10と、前記液体回収手段10によって回収された液体を、前記液体吐出手段7に供給するとともに前記流動化手段9にも供給する液体供給手段11とをさらに備える。また殻部除去装置1は、前記液体回収手段10によって回収された液体とは異なる液体が外部の液体源13から供給され、外部の液体源13から供給される液体を、前記乗載部5に上方から分散して吐出する他の液体吐出手段12をさらに備える。
このような殻部除去装置1では、新芽野菜は、貯留槽8に投入される。貯留槽8には、液体が貯留され、この貯留槽8に貯留される液体は、流動化手段9によって流動化される。このような貯留槽8に新芽野菜を投入すると、投入された新芽野菜は、貯留槽8内で撹拌され、これによって実質部と殻部との結びつきが弱められる。
貯留槽8に投入された新芽野菜は、貯留槽8内で撹拌された後、貯留槽8から溢流する液体とともに、乗載部5に流入して、乗載面4に乗載される。このようにして乗載面4に乗載される新芽野菜は、実質部と殻部との結びつきが弱められているので、新芽野菜からその殻部が離脱し易く、その結果、新芽野菜からその殻部をより一層、効率的に除去することができる。
また貯留槽8に投入された新芽野菜は、貯留槽8から溢流する液体とともに、貯留槽8から乗載部5に流入するので、貯留槽8から乗載部5に新芽野菜を移すための手段を別途、設ける必要がない。したがって構成を簡素化して、省スペース化を図ることができる。
乗載部5は、振動付与手段6によって、乗載面4に対して交差する前記振動方向Aに振動されるので、乗載面4に乗載される新芽野菜は、乗載面4から衝撃力を受け、これによって新芽野菜からその殻部が離脱する。また乗載部5には、液体吐出手段7によって、上方から液体が分散して吐出されるので、前述のようにして離脱した新芽野菜の殻部を含む小片が、吐出された液体とともに小片通過孔3を通過して乗載部5から流出する。したがって新芽野菜からその殻部を含む小片を効率的に除去することができる。
乗載部5から流出する液体は、液体回収手段10によって回収されて、液体供給手段11によって液体吐出手段7および流動化手段9に供給される。このようにして乗載部5から流出する液体が再び利用されるので、前記小片の除去に関する効率を向上するために前記液体吐出手段7から吐出される液体の量を多くしても、液体の消費を抑えることができる。
他の液体吐出手段12は、液体回収手段10によって回収された液体とは異なる清浄な液体が外部の液体源13から供給され、外部の液体源13から供給される液体を、乗載部5に上方から分散して吐出する。したがって外部から液体を補給するとともに、他の液体吐出手段12から吐出された液体によって前記小片を押し流して、小片通過孔3を介して前記小片を乗載部5から流出させることができる。
殻部除去装置1で用いられる液体は、水であってもよく、あるいは洗剤などの薬液が水に混入された洗浄水であってもよい。さらに前記液体は、新芽野菜をボイルするための温水であってもよく、あるいは新芽野菜を冷却するための冷水であってもよい。
図3は、図1の左方から見た殻部除去装置1の側面図である。図4は、図1の右方から見た殻部除去装置1の側面図である。図1および図2をも参照して、殻部除去装置1は、水平な床2に設置される。
前記乗載部5は、前記床2に支持される基台15と、水平または略水平に延在し、その延在方向に垂直な断面形状が大略的にU字状に形成され、上方に臨んで開放される乗載部本体16と、基台15に固定され、乗載部本体16を支持する支持体17とを有する。基台15、乗載部本体16および支持体17は、耐腐食性の高い金属、たとえばステンレス鋼から成る。
乗載部本体16は、大略的に前記延在方向に延びて板状に形成され、水平または略水平に設けられる底部18と、底部18の幅方向の両側部から上方に立ち上がり、大略的に前記延在方向に延びる一対の側壁19a,19bと、各側壁19a,19bの上部を前記延在方向に関して複数箇所で連結する棒状の複数の側壁連結部20とを有する。図2では、煩雑を避けるために、各側壁連結部20を省略している。
底部18は、前記延在方向の一端部から他端部に向かって、第1〜第3乗載部分21〜23を有し、これらの第1〜第3乗載部分21〜23にわたって、前記乗載面4が形成される。第1および第2乗載部分21,22は、前記幅方向の寸法が前記延在方向に一様であり、第3乗載部分23は、第2乗載部分22から離反するにつれて、前記幅方向の両側部が互いに近接して前記幅方向の寸法が小さくなる。第2および第3乗載部分22,23には、前記乗載面4から上方に突出して前記延在方向に全体にわたって延びる複数の突出部24が、前記幅方向に間隔をあけて形成される。第2および第3乗載部分22,23は、各突出部24によって前記乗載面4が仕切られ、これによって第2および第3乗載部分22,23における前記乗載面4には、前記延在方向に延びる複数の経路が形成される。
本体部分である第2乗載部分22には、前記複数の小片通過孔3が全体にわたって形成される。第2乗載部分22における各経路では、小片通過孔3が前記延在方向に並ぶ。詳しくは、第2乗載部分22における各経路では、前記幅方向に並ぶ2つの小片通過孔3と、前記幅方向に関して前記2つの小片通過孔3間の中央に位置する1つの小片通過孔3とが、前記延在方向に交互に並ぶ。
液体除去部分である第1乗載部分21は、前記貯留槽8から溢流する液体が流入する位置に配置される。第1乗載部分21は、貯留槽8から溢流する液体を含む流入物のうち前記液体を下方に流出させ、これによって前記流入物から前記液体を除去する。したがって第2乗載部分22に流入する前記液体の量を低減することができる。
第2乗載部分22に流入する前記液体の量が多いと、新芽野菜の実質部までもが、前記液体によって押し流されて、第2乗載部分22に形成される小片通過孔3を通過してしまう。この点を考慮して、前述のようにして、第2乗載部分22に流入する前記液体の量を低減し、これによって新芽野菜の実質部までもが前記小片通過孔3を通過して乗載部5から流出してしまうことを防ぐことができる。
各側壁19a,19bは、前記延在方向の一端部から他端部に向かって、第1および第2側壁部分25,26を有する。各側壁19a,19bの第1側壁部分25は、互いに平行に配置され、それらの下端部は、前記底部18の第1および第2乗載部分21,22に連なる。各側壁19a,19bの第2側壁部分26は、各側壁19a,19bの第1側壁部分25から離反するにつれて互いに近接する方向に傾斜し、それらの下端部は、前記底部18の第3乗載部分23に連なる。
支持体17は、各側壁19a,19bの第1側壁部分25に外方から対向して固定され、各側壁19a,19bの第1側壁部分25よりも上方に突出し、前記延在方向に延びる一対の対向固定部27a,27bと、各対向固定部27a,27bの上部を前記延在方向に関して複数箇所で連結する棒状の複数の上側連結部28と、各対向固定部27a,27bの下端部を前記延在方向に関して複数箇所で連結し、前記第2乗載部分22の下面に固定される複数の下側連結部とを有する。図2では、煩雑を避けるために、各上側連結部28を省略している。
前記振動付与手段6は、前記乗載面4に乗載される新芽野菜が前記乗載面4上を予め定める移動方向Bに移動するように、前記乗載部5の乗載部本体16を振動させる。前記移動方向Bは、乗載部本体16の延在方向の一端部から他端部に向かう方向である。この場合、前記移動方向Bの下流側になるにつれて、新芽野菜の殻部の除去率が高くなり、したがって前記移動方向Bの下流側では、殻部が除去された新芽野菜を前記乗載部5から取出すことができる。
振動付与手段6による乗載部本体16の振動方向Aは、乗載部本体16の底部18の幅方向に垂直な仮想一平面内で、上方になるにつれて、前記移動方向Bの下流側に傾斜し、前記乗載面4に対して予め定める角度θ1を成す。前記予め定める角度θ1は、たとえば
15°〜45°に選ばれ、好ましくは30°に選ばれる。このような角度θ1は、新芽野菜の種類に応じ、さらには液体吐出手段7および他の液体吐出手段12からの液体の量などにも応じて適宜、選ばれる。
前記乗載面4に乗載される新芽野菜は、乗載部本体16の振動のうち上方への運動によって、前記乗載面4に対して、上方かつ前記移動方向Bへ跳ね上げられる。乗載部本体16は、上方への運動の後、下方への運動によって、下方かつ前記移動方向Bとは反対方向へ変位する。したがって前記乗載面4に対して跳ね上げられた新芽野菜は、跳ね上げられた位置よりも前記移動方向Bの下流側に落下する。この繰り返しによって、前記乗載面4に乗載される新芽野菜が前記移動方向Bへ移動する。
具体的には、振動付与手段6は、一対の振動モータ30a,30bによって実現される。各振動モータ30a,30bは、前記支持体17の各対向固定部27a,27bに外方から対向して連結される。各振動モータ30a,30bは、乗載部本体16の延在方向に関して同一の位置に配置される。各振動モータ30a,30bは、乗載部本体16を、支持体17を介して前記振動方向Aに振動させる。図3および図4では、煩雑を避けるために、各振動モータ30a,30bを省略している。
各振動モータ30a,30bは、出力シャフトがその両側から突出する交流モータと、この交流モータの出力シャフトの両端部に装着される一対の偏心ウエイトとを有する。各振動モータ30a,30bの交流モータにおける出力シャフトの軸線Lは、乗載部本体16の底部18の幅方向に垂直であり、上方になるにつれて、前記移動方向Bの上流側に傾斜し、前記乗載面4に対して予め定める角度θ2を成す。前記予め定める角度θ2は、90°−θ1に選ばれる。
各振動モータ30a,30bにおいて、各交流モータは、互いに反対の方向に、同一の回転速度で回転し、各偏心ウエイトは、同時に互いに近接し、また同時に互いに離反する。これによって各振動モータ30a,30bの回転によって生じる力のうち、乗載部本体16における底部18の幅方向の成分は、互いに打消し合い、前記振動方向Aの成分は、互いに強め合う。したがって乗載部本体16の前記振動方向Aとは異なる方向への振動を防ぐことができ、これによって乗載部本体16の乗載面4に乗載される新芽野菜の、前記移動方向Bとは異なる方向への移動を防ぐことができる。
前記液体吐出手段7は、前記乗載部5の乗載部本体16の底部18における第2乗載部分22の第1乗載部分21寄りで、上方から液体を噴射して吐出する複数のノズル部材31を有する。各ノズル部材31は、乗載部本体16の延在方向に間隔をあけて配置される。各ノズル部材31から吐出される液体は、下方になるにつれて、乗載部本体16の底部18の幅方向に拡がり、第2乗載部分22の各経路上に落下する。図1および図2では、煩雑を避けるために、各ノズル部材31を省略している。
各ノズル部材31からの液体の吐出量は、少なすぎると前記小片を前記乗載部5から流出させることができず、多すぎると新芽野菜の実質部までもが前記乗載部5から流出してしまう。この点を踏まえて、各ノズル部材31からの液体の吐出量は、新芽野菜の実質部を前記乗載部5から流出させることなく、前記小片を前記乗載部5から流出させることができるように、適宜、選ばれる。各ノズル部材31からは、たとえば1mあたり100リットル/min〜200リットル/minの液体がそれぞれ吐出される。液体吐出手段7は、各ノズル部材31からの液体の吐出量を調整可能に構成されてもよい。
前記貯留槽8は、前記床2に支持される基台35と、この基台35に固定され、水平または略水平に延在し、その延在方向に垂直な断面形状が大略的にU字状に形成され、上方に臨んで開放される貯留槽本体36とを有する。基台35および貯留槽本体36は、耐腐食性の高い金属、たとえばステンレス鋼から成る。
貯留槽本体36は、前記延在方向に延びる一対の側壁37a,37bと、各側壁37a,37bの下端部に連なって下方に凸に形成され、前記延在方向に延び、前記延在方向の一端部側になるにつれて上方に傾斜する底部38と、各側壁37a,37bおよび底部38の前記延在方向の各一端部に連なり、前記延在方向に垂直に設けられる垂直端板39と、底部38の前記延在方向の他端部に連なり、上方になるにつれて垂直端板39から離反するように傾斜する傾斜端板40とを有する。
貯留槽本体36は、前記乗載部5の乗載部本体16に隣接して設けられる。貯留槽本体36の延在方向は、乗載部本体16の延在方向と同一または略同一の方向である。貯留槽本体36の延在方向の他端部は、乗載部本体16の延在方向の一端部に連結される。貯留槽本体36の傾斜端板40の上端部は、乗載部本体16の底部38の第1乗載部分21よりも上方に突出する。貯留槽本体36に貯留される液体は、傾斜端板40の上端部を越えて溢流し、第1乗載部分21に流入する。
前記流動化手段9は、前記貯留槽本体36の底部38に設けられる第1流動化手段41と、前記貯留槽本体36の垂直端板39に設けられる第2流動化手段42とを有する。
第1流動化手段41は、貯留槽本体36の外部で、大略的に貯留槽本体36の延在方向に沿って設けられるヘッダ43と、このヘッダ43にその軸線方向に等間隔をあけて接続され、貯留槽本体36の底部38を貫通して貯留槽本体36内に突出する複数のノズル部材44とを有する。各ノズル部材44は、貯留槽本体36の底付近で、貯留槽本体36の各側壁37a,37bのうち一方37bから他方37aに向かう方向に液体を噴射して、貯留槽本体36内で矢符C1方向の回転流を発生させ、これによって貯留槽本体36に貯留される液体が流動化される。このようにして、貯留槽本体36内で矢符C1方向の回転流を発生させることによって、貯留槽本体36に投入された新芽野菜を撹拌して、実質部と殻部との結びつきを弱めることができる。
第2流動化手段42は、貯留槽本体36の垂直端板39を貫通して貯留槽本体36内に突出する複数のノズル部材45を有する。各ノズル部材45は、貯留槽本体36に貯留される液体の液面と貯留槽本体36の底との間で、貯留槽本体36の延在方向の一端部から他端部に向かう方向に液体を噴射して、貯留槽本体36内で矢符C2方向の流れを発生させ、これによっても貯留槽本体36に貯留される液体が流動化される。このようにして、貯留槽本体36内で矢符C2方向の流れを発生させることによって、貯留槽本体36に投入された新芽野菜を、矢符C2方向に移動させて、液体とともに貯留槽本体36から溢流させることができる。
前記液体回収手段10は、前記乗載部5の乗載部本体16から流出する流出物を集合させる流出物集合部50と、この流出物集合部50によって集合された前記流出物から、前記小片を含む固体を除去する固体除去部51と、この固体除去部51によって固体が除去された後に残る液体を貯留するタンク52とを有する。
流出物集合部50は、乗載部本体16の底部18における第1および第2乗載部分21,22の下方に設けられ、第1および第2乗載部分21,22の下面に臨んで開放される。このような流出物集合部50は、大略的に乗載部本体16の延在方向に延びる一対の側壁55a,55bと、各側壁55a,55bの下端部に連なる底部56と、各側壁55a,55bおよび底部56の前記延在方向の各両端部に連なる一対の端板57a,57bとを有する。
底部56は、前記延在方向の一端部から他端部に向かって、第1および第2傾斜部分58,59を有する。第1傾斜部分58は、前記延在方向の一端部側になるにつれて、上方に傾斜する。第2傾斜部分59は、前記延在方向の他端部側になるにつれて、上方に傾斜する。第2傾斜部分59の下端部は、第1傾斜部分58の下端部よりも下方になる。第1および第2傾斜部分58,59の各下端部の間には、乗載部本体16の底部18の幅方向に延びる排出孔60が形成される。乗載部本体16から流出する流出物は、流出物集合部50の底部56に落下して、この底部56の第1および第2傾斜部分58,59上を下方に流れ、第1および第2傾斜部分58,59の各下端部の間に形成される前記排出孔60を介して、下方に排出される。
固体除去部51は、水平面68に対して予め定める角度θ3を成して傾斜する傾斜面61に沿って設けられ、液体が通過することができる複数の液体通過孔が上下に貫通して形成される。固体除去部51の上部は、流出物集合部50の排出孔60に臨む。前記傾斜面61は、下方になるにつれて前記移動方向Bの下流側に傾斜する。前記予め定める角度θ3は、たとえば45°〜75°に選ばれ、好ましくは60°に選ばれる。
固体除去部51には、流出物集合部50の排出孔60から排出される前記流出物が上方から供給される。上方から供給される前記流出物のうち、液体は、前記複数の液体通過孔を通過するけれども、前記小片を含む固体は、前記複数の液体通過孔を通過することができない。したがって固体除去部51によって、前記流出物から、前記固体を除去して、液体を回収することができる。
固体除去部51は、前記傾斜面61に沿って設けられるので、前記流出物のうち前記固体は、前記固体除去部51上を前記傾斜面61に沿って下方に流れ、前記固体除去部51上から排出される。したがって固体除去部51上に前記固体が溜まってしまうことが防がれ、溜まった前記固体を固体除去部51上から取り除く作業が不要となる。
固体除去部51の下方には、固体排出部62が設けられる。この固体排出部62は、乗載部本体16の底部18の幅方向に関して傾斜する。固体除去部51から排出される固体は、固体排出部62上に落下する。固体排出部62上に落下した固体は、固体排出部62上をその傾斜に沿って下方に移動し、最終的に殻部除去装置1の外部に排出される。
固体除去部51の両側には、固体除去部51から上方に突出する一対の上方突出片63と、固体除去部51から下方に突出する一対の下方突出片64とが設けられる。各上方突出片63は、前記流出物を案内する。下方突出片64は、前記複数の液体通過孔を通過した液体の飛散を防止する。
タンク52は、固体除去部51の下方に設けられ、上方に臨んで開放される。前記複数の液体通過孔を通過した液体は、タンク52に落下し、このタンク52に貯留される。タンク52は、周壁65と、周壁65の下端部に連なる底部66と、底部66に連なり、上方に延びる筒状の排出部67とを有する。底部66には、この底部66を上下に貫通し、排出部67の内腔空間に連通する貫通孔が形成される。排出部67の上端部は、周壁65の上端部よりも下方に退避する。タンク52内における液体の液面が排出部67の上端部よりも高くなると、タンク52内の液体は、排出部67を介して外部に排出される。
前記液体供給手段11は、ポンプ70と、前記液体回収手段10のタンク52に貯留される液体をポンプ70の流入ポートに導く第1供給管71と、ポンプ70の吐出ポートから吐出される液体を前記液体吐出手段7に導く第2供給管72と、ポンプ70の吐出ポートから吐出される液体を前記第1流動化手段41に導く第3供給管73と、ポンプ70の吐出ポートから吐出される液体を前記第2流動化手段42に導く第4供給管74とを有する。図3では、煩雑を避けるために、ポンプ70を省略している。
本実施の形態では、第2〜第4供給管72〜74は一部、共通である。タンク52から第1供給管71に導かれた液体は、ポンプ70によって加圧され、第2供給管72を経て液体吐出手段7に供給され、また第3供給管73を経て第1流動化手段41に供給され、さらに第4供給管74を経て第2流動化手段42に供給される。
前記他の液体吐出手段12は、前記液体吐出手段7よりも前記移動方向Bの下流側に設けられる。このような他の液体吐出手段12は、前記乗載部5の乗載部本体16の底部18における第2乗載部分22の第3乗載部分23寄りで、上方から液体を噴射して吐出する複数のノズル部材75を有する。各ノズル部材75は、乗載部本体16の延在方向に間隔をあけて配置される。各ノズル部材75から吐出される液体は、下方になるにつれて、乗載部本体16の底部18の幅方向に拡がり、第2乗載部分22の各経路上に落下する。図1および図2では、煩雑を避けるために、各ノズル部材75を省略している。
各ノズル部材75からの液体の吐出量は、少なすぎると前記小片を前記乗載部5から流出させることができず、多すぎると新芽野菜の実質部までもが前記乗載部5から流出してしまう。この点を踏まえて、各ノズル部材75からの液体の吐出量は、新芽野菜の実質部を前記乗載部5から流出させることなく、前記小片を前記乗載部5から流出させることができるように、適宜、選ばれる。各ノズル部材75からは、たとえば1mあたり20リットル/min〜50リットル/minの液体が吐出される。液体吐出手段7は、各ノズル部材31からの液体の吐出量を調整可能に構成されてもよい。
このような他の液体吐出手段12は、前記液体吐出手段7よりも前記移動方向Bの下流側に設けられ、前記液体回収手段10によって回収された液体とは異なる清浄な液体を、前記乗載部5に上方から分散して吐出する。したがって殻部が除去された新芽野菜を、前記乗載部5から取出す前に洗浄することができる。
図5は、小片通過孔3の付近を示す断面図である。図6は、図5の切断面線S6−S6から見た断面図である。図7は、図6の切断面線S7−S7から見た断面図である。第2乗載部分22には、前記乗載面4から下方に退避して前記乗載面4における小片通過孔3の開口である上側開口80を介して上方に臨む退避面81が、各小片通過孔3に対してそれぞれ形成される。前記退避面81は、前記移動方向Bの下流側になるにつれて上方に傾斜し、前記移動方向Bの下流側で前記乗載面4に連なる。小片通過孔3の下側の開口である下側開口82は、前記移動方向Bの上流側に臨んで開放される。
本実施の形態では、上側開口80は、半円形状であり、弦の部分が乗載部本体16の底部18の幅方向に平行に延び、弧の部分が前記移動方向Bの下流側に凸に湾曲する。下側開口82は、半円形状であり、弦の部分が第2乗載部分22の下面内で前記幅方向に平行に延び、弧の部分が下方に凸に湾曲する。前記退避面81は、上側開口80における弧の部分と下側開口82における弧の部分との間に介在し、下方に凸の曲面を成す。このような退避面81は、プレス加工によって容易に形成することができる。
前記退避面81は、小片通過孔3に進入した進入物を受けることができる。小片通過孔3には進入物として、新芽野菜の実質部が進入し、また新芽野菜の殻部を含む小片が進入する。
前記退避面81によって受けられた進入物は、乗載部5の振動のうち上方への運動によって、前記退避面81に対して上方へ跳ね上げられる。前記小片は、新芽野菜の実質部に比べて質量が小さいので、前記液体吐出手段7から吐出された液体によって押し流されて、前記小片通過孔3を通過して前記乗載部5から流出する。これに対して新芽野菜の実質部は、前記小片に比べて質量が大きいので、前記液体吐出手段7から吐出された液体によって押し流されることなく、前記小片通過孔3から前記乗載面4上に脱出する。その結果、新芽野菜の実質部までもが前記小片通過孔3を通過して前記乗載部5から流出してしまうことを防ぐことができる。
また前記退避面81は、前述のように、前記移動方向Bの下流側になるにつれて上方に傾斜し、前記移動方向Bの下流側で前記乗載面4に連なるので、前記小片通過孔3に進入した新芽野菜の実質部が、前記小片通過孔3から前記乗載面4上に脱出し易い。したがって新芽野菜の実質部までもが前記小片通過孔3を通過して前記乗載部5から流出してしまうことを可及的に防ぐことができる。
図8は、固体除去部51の一部を示す断面図である。図9は、固体除去部51を拡大して示す断面図である。固体除去部51は、一定の間隔をあけて平行に設けられる複数の棒状部材であるワイヤ91を有し、各ワイヤ91によって複数のスリット92が形成される。前記複数のスリット92は、前記複数の液体通過孔に相当する。本実施の形態では、固体除去部51は、ウェッジワイヤスクリーンによって実現される。
ここで、説明の便宜上、仮想一平面90を想定し、前記仮想一平面90内で直交する2方向を、X方向およびY方向とし、前記仮想一平面90に直交する方向をZ方向とする。各ワイヤ91は、X方向に延び、Y方向に間隔をあけて設けられる。各ワイヤ91は、X方向に垂直な断面形状が大略的に三角形状である。各ワイヤ91の一側面93は、大略的には前記仮想一平面90に沿い、Z方向下流側に臨む。各ワイヤ91の一側面93は、Y方向下流側になるにつれてZ方向上流側に傾斜する。
隣り合うワイヤ91a,91bについて、Y方向下流側のワイヤ91aの前記一側面93におけるY方向最上流の部分94aは、Y方向上流側のワイヤ91bの前記一側面93におけるY方向最下流の部分94bよりも、Z方向下流側に予め定める突出量ΔHだけ突出する。前記予め定める突出量ΔHは、前記小片が引っ掛からない程度に選ばれ、たとえば0.01mm〜0.1mmに選ばれる。
このような固体除去部51は、前記仮想一平面90が前記傾斜面61に沿い、各ワイヤ91の前記一側面93が上方に臨み、X方向が水平になり、Y方向下流側になるにつれて下方に傾斜するように、配置される。この場合、前記傾斜面61に沿って上下に隣り合うワイヤ91a,91bにおいて、上方のワイヤ91bの前記一側面93に沿って下方に流れた液体は、下方のワイヤ91aの前記一側面93におけるY方向最上流の部分94aに連なってZ方向上流側に延びる側面95によって、各ワイヤ91a,91b間のスリット92に案内される。したがって前記流出物から、液体を効率よく回収することができ、これによって液体の消費をより一層、抑えることができる。
図10は、殻部除去装置1の電気的構成を示すブロック図である。殻部除去装置1は、前記各振動モータ30a,30bおよびポンプ70を制御する制御部96と、操作者による操作に応じた信号を制御部96に与える操作部97とをさらに備える。制御部96は、操作部97からの信号に応答して、各振動モータ30a,30bおよびポンプ70のオン/オフを制御する。したがって操作者は、操作部97を操作することによって、各振動モータ30a,30bおよびポンプ70をオン/オフすることができる。
前述の実施の形態は、本発明の例示に過ぎず、本発明の範囲内において構成を変更することができる。たとえば振動付与手段6は、複数対の振動モータによって実現されてもよい。この場合、各対の振動モータは、乗載部本体16の延在方向に並び、対を成す振動モータは、支持体17の各対向固定部27a,27bに外方から対向して連結され、乗載部本体16の延在方向に関して同一の位置に配置される。
また第1乗載部分21は、固体除去部51と同様な構成であってもよい。この場合、第1乗載部分21は、前記仮想一平面90が前記乗載面4に沿い、各ワイヤ91の前記一側面93が上方に臨み、Y方向が前記移動方向Bと同一となるように、配置される。この場合、前記移動方向Bに隣り合うワイヤ91a,91bにおいて、前記移動方向B上流側のワイヤ91bの前記一側面93に沿って前記移動方向Bに流れた液体は、前記移動方向Bに連なって下方に延びる側面95によって、各ワイヤ91a,91b間のスリット92に案内される。したがって貯留槽8から溢流する液体を含む流入物のうち前記液体を下方に効率よく流出させることができる。
貯留槽8および流動化手段9を含むユニットを第1ユニットとし、乗載部5、振動付与手段6および液体吐出手段7を含むユニットを第2ユニットとする。このとき、第1ユニットと第2ユニットとの間に、他の第1ユニットが1または複数、設けられてもよく、他の第2ユニットが1または複数、設けられてもよい。これによって新芽野菜から前記小片をより確実に除去することができる。
本発明の実施の一形態である新芽野菜の殻部除去装置1の構成を示す正面図である。 図1の上方から見た殻部除去装置1の平面図である。 図1の左方から見た殻部除去装置1の側面図である。 図1の右方から見た殻部除去装置1の側面図である。 小片通過孔3の付近を示す断面図である。 図5の切断面線S6−S6から見た断面図である。 図6の切断面線S7−S7から見た断面図である。 固体除去部51の一部を示す断面図である。 固体除去部51を拡大して示す断面図である。 殻部除去装置1の電気的構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 新芽野菜の殻部除去装置
3 小片通過孔
4 乗載面
5 乗載部
6 振動付与手段
7 液体吐出手段
8 貯留槽
9 流動化手段
10 液体回収手段
11 液体供給手段
12 他の液体吐出手段

Claims (8)

  1. 新芽野菜の殻部を含む小片が通過することができる複数の小片通過孔が上下に貫通して形成され、新芽野菜が乗載される乗載面が形成される乗載部と、
    前記乗載部を前記乗載面に対して交差する方向に振動させる振動付与手段と、
    前記乗載部に上方から液体を吐出する液体吐出手段と、
    前記乗載部から流出する液体を回収する液体回収手段と、
    前記液体回収手段によって回収された液体を、前記液体吐出手段に供給する液体供給手段とを備えることを特徴とする新芽野菜の殻部除去装置。
  2. 前記乗載部には、前記乗載面から下方に退避して前記乗載面における前記小片通過孔の開口を介して上方に臨む退避面が、前記複数の小片通過孔に対してそれぞれ形成されることを特徴とする請求項1記載の新芽野菜の殻部除去装置。
  3. 液体が貯留される貯留槽と、
    前記貯留槽に貯留される液体を流動化させる流動化手段とをさらに備え、
    前記乗載部には、前記貯留槽から溢流する液体が流入することを特徴とする請求項1または2記載の新芽野菜の殻部除去装置。
  4. 前記流動化手段は、前記貯留槽内で液体を噴射して、前記貯留槽に貯留される液体を流動化させ、
    前記液体供給手段は、前記液体回収手段によって回収された液体を、前記流動化手段にも供給することを特徴とする請求項3記載の新芽野菜の殻部除去装置。
  5. 前記乗載部は、前記貯留槽から溢流する液体が流入する位置に配置され、前記液体を含む流入物から前記液体を除去する液体除去部分を有することを特徴とする請求項3または4記載の新芽野菜の殻部除去装置。
  6. 前記液体回収手段によって回収された液体とは異なる液体が外部から供給され、外部から供給される液体を、前記乗載部に上方から吐出する他の液体吐出手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の新芽野菜の殻部除去装置。
  7. 前記振動付与手段は、前記乗載面に乗載される新芽野菜が前記乗載面上を予め定める移動方向に移動するように、前記乗載部を振動させ、
    前記他の液体吐出手段は、前記液体吐出手段よりも前記移動方向の下流側に設けられることを特徴とする請求項6記載の新芽野菜の殻部除去装置。
  8. 前記液体回収手段は、前記乗載部から流出する流出物から、前記小片を含む固体を除去する固体除去部を有し、
    前記固体除去部は、水平面に対して傾斜する傾斜面に沿って設けられ、液体が通過することができる複数の液体通過孔が上下に貫通して形成され、上方から前記流出物が供給されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の新芽野菜の殻部除去装置。
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