JP4140442B2 - 通信端末および通信ネットワーク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の通信端末によって構成されるアドホックネットワークなどの通信ネットワーク、およびこの通信ネットワークを構成する通信端末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アドホックネットワークにおいての通信は、送信元端末と送信先端末の間でのパケットの転送において、中間にいる適当な端末がそのパケットを中継することによって成り立っている。このようなアドホックネットワークにおいての通信技術には、1つの通信経路を指定して通信するシングルパス技術と、2つ以上の経路を指定して通信するマルチパス技術とがある。
【0003】
従来のシングルパス技術のアドホックネットワークでは、ネットワーク資源の浪費を最小限にとどめるため、送信元端末と送信先端末の間で、1つの経路を決定し、その経路を用いてデータ交換をすることを特徴としている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
また、従来のマルチパス技術のアドホックネットワークでは、送信元端末と送信先端末の間で、あらかじめ複雑な処理のもとで複数の経路を定めておき、その経路を用いてデータ交換をすることを特徴としている(例えば特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−37535号公報
【特許文献2】
特開2001−237875号公報
【特許文献3】
USP6028857
【非特許文献1】
「On-demand Multipath Distance Vector Routing in Ad Hoc Networks」,Mahesh K.Marina,Samir R.Das,Department of Electrical and Computer Science University of Cincinnati,U.S.A
インターネット<URL:http://www.cs.sunysb.edu/~samir/Pubs/icnp-01.pdf>([平成15年5月16日検索])
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のシングルパス技術では、1つの経路を用いて通信するので、経路中の端末の電池がなくなったり移動したりして、経路中の端末がその場にいなくなってしまった場合に、経路が途切れて通信が途絶されてしまい、正常に通信するためには再び経路の構築をしなければならないという課題があった。
【0007】
また、上記従来のマルチパス技術では、通信するための複数の経路を持っているため、経路上に障害が起きた場合にも対応できるが、複雑な計算をもとに複数の経路を決定して、その経路を確保しなければならないという課題があった。
【0008】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、従来のシングルパス技術およびマルチパス技術を改善して、通信端末および通信ネットワークの資源を有効活用できる通信端末および通信ネットワークを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の通信端末は、
通信ネットワークを構成する他の通信端末と通信をする通信端末において、
上記他の通信端末とのデータの送受信を制御するととともに、自端末の動作を制御する通信制御手段と、
受信データから送信元および送信先の端末のIDを解析する送信先・送信元解析手段と、
送信先および送信元の端末のIDと、その端末IDについての中継時間であって時間経過とともに減少してやがて0になる中継時間を保持するCache保持手段と
受信データからそのデータを自端末に直接送ってきた近隣端末のIDを解析する近隣端末ID解析手段と、
近隣端末IDと、その近隣端末IDについての保持時間であって時間経過とともに減少してやがて0になる保持時間を保持する近隣端末ID保持手段と、
中継時間の初期値及び保持時間の初期値を保持している時間設定保持手段と
を備え、
上記通信制御手段は、
受信データから解析された送信元端末IDと近隣端末IDの組が送信先端末IDと中継先近隣端末IDの組として上記Cache保持手段に保持されていなければ、その送信元端末IDを送信先端末IDとし、その近隣端末IDを中継先端末IDとして、これらの送信先端末IDおよび中継先近隣端末IDならびに上記時間設定保持手段に保持されている上記中継時間の初期値を上記Cache保持手段に追記し、
受信データから解析された送信元端末IDと近隣端末IDの組が送信先端末IDと中継先近隣端末IDの組として上記Cache保持手段に保持されていれば、その保持されている端末IDの組についての中継時間を上記中継時間の初期値に上書きし、
上記Cache保持手段に保持されている中継時間が0になったら、その中継時間についての端末IDを上記Cache保持手段から削除し、
受信データから解析された送信先端末IDが上記Cache保持手段に保持されているものであれば、その送信先端末IDについて上記Cache保持手段に保持されている全ての中継先近隣端末にその受信データを中継送信し、
受信データから解析された送信先端末IDが上記Cache保持手段に保持されていないものであれば、その受信データを中継送信せず、
受信データから解析された近隣端末IDが上記近隣端末ID保持手段に保持されていなければ、その近隣端末IDおよび上記時間設定保持手段に保持されている上記保持時間の初期値を上記近隣端末ID保持手段に追記し、
受信データから解析された近隣端末IDが上記近隣端末ID保持手段に保持されていれば、その保持されている近隣端末IDについての保持時間を上記保持時間の初期値に上書きし、
上記近隣端末ID保持手段に保持されている保持時間が0になったら、その保持時間についての端末IDを上記近隣端末ID保持手段から削除する
ことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に説明する本発明の実施の形態に用いる図において、同じ機能を有する部位には同じ番号を付してあり、基本機能は同じであるが少し処理が異なる部位には、互いに異なった番号を付している。
【0011】
実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1の通信端末の構成図である。この実施の形態1の通信端末は、通信インタフェース部101と、通信制御部102と、送信元・送信先解析部103と、近隣端末ID解析部104と、時間設定保持部105と、近隣端末ID保持部106と、経路制御Cache保持部107を備え、これらは図1のように接続されている。また、本発明の実施の形態1の通信ネットワーク(アドホックネットワーク)は、複数の図1に示す通信端末によって構成されている。
【0012】
[通信インタフェース部101]
図1において、通信インタフェース部101は、他の通信端末との通信をする。
【0013】
[通信制御部102]
通信制御部102は、通信インタフェース部101を介して、通信ネットワークからデータパケットを受信し、通信ネットワークにデータパケットを送信する。
【0014】
また、通信制御部102は、受信データパケットを送信元・送信先解析部103に送り、送信元・送信先解析部103から送信元端末IDと送信先端末IDを受け取る。
【0015】
また、通信制御部102は、近隣端末ID解析部104に受信データパケットを送り、近隣端末ID解析部104から近隣端末のIDを受け取る。
【0016】
また、通信制御部102は、中継制御Cacheを保持する時間を表す中継時間および近隣端末IDを保持する時間を表す保持時間の要求を時間設定保持部105に送り、時間設定保持部105にあらかじめ設定されている中継時間の初期値および保持時間の初期値を時間設定保持部105から受け取る。
【0017】
また、通信制御部102は、近隣端末ID解析部104で解析された近隣端末IDと時間設定保持部105から送られてきた保持時間の初期値の組を、近隣端末ID保持部106に送る。
【0018】
また、通信制御部102は、送信元・送信先解析部103で解析された送信元端末IDを送信先端末IDとし、近隣端末ID解析部104で解析された近隣端末IDを中継先近隣端末IDとして、これらの送信先端末IDおよび中継先近隣端末IDならびに時間設定保持部105から送られてきた中継時間の初期値の組を、経路制御Cache保持部107に送る。
【0019】
また、通信制御部102は、送信元・送信先解析部103で解析された送信先端末IDが保持されているか否かを経路制御Cache保持部107に問い合わせ、その送信先端末IDが保持されていれば、その送信先端末IDについて保持されている全ての中継先近隣端末IDの返送を経路制御Cache保持部107に要求し、経路制御Cache保持部107から返送された全ての中継先近隣端末IDに、通信インタフェース部101を介して受信データパケットを転送(中継送信)する。また、問い合わせた送信先端末IDが保持されていなければ、受信データパケットを転送しない。
【0020】
[送信元・送信先解析部103]
送信元・送信先解析部103は、通信制御部102から送られてきた受信データパケットから、そのデータパケットの送信元端末IDと送信先端末IDを解析し、その送信元端末IDと送信先端末IDを通信制御部102に送る。
【0021】
[近隣端末ID解析部104]
近隣端末ID解析部104は、通信制御部102から送られてきた受信データパケットから、そのデータパケットを自端末に直接送ってきた近隣端末のIDを解析し、その近隣端末IDを通信制御部102に送る。
【0022】
[時間設定保持部105]
時間設定保持部105には、経路制御Cacheを保持する時間を表す中継時間の初期値と近隣端末IDを保持する時間を表す保持時間の初期値とがあらかじめ設定されて保持されている。この時間設定保持部105は、通信制御部102からの要求に応じて、上記中継時間の初期値および上記保持時間の初期値を通信制御部102に送る。例えば、この時間設定保持部105に保持されている中継時間の初期値は600秒、保持時間の初期値:600秒などである。
【0023】
[近隣端末ID保持部106]
近隣端末ID保持部106は、図2のようなデータ構造のテーブルを有し、通信制御部102から送られてきた近隣端末IDとその保持時間の組を保持する。この近隣端末ID保持部106に保持されている保持時間は、初期値から除々に減り、やがて0になる。近隣端末ID保持部106は、受け取った組の近隣端末IDが上記テーブルに保持されていないものであれば、その組を上記テーブルに追記し、受け取った組の近隣端末IDが上記テーブルに保持されているものであれば、その組を上記テーブルに上書きし(その組の保持時間は初期値に上書きされる)、保持時間が0になると、その組を上記テーブルから削除する。
【0024】
[経路制御Cache保持部107]
経路制御Cache保持部107は、図3のようなテーブルを有し、通信制御部102から送られてきた送信先端末IDと中継先近隣端末IDと中継時間の組を保持する。この経路制御Cache保持部107に保持されている中継時間は、初期値から除々に減り、やがて0になる。経路制御Cache保持部107は、受け取った組の内の送信先端末IDと中継先近隣端末IDの組が上記テーブルに保持されていないものであれば、その受け取った組を上記テーブルに追記し、受け取った組の内の送信先端末IDと中継先近隣端末IDの組が上記テーブルに保持されているものであれば、その受け取った組を上記テーブルに上書きし(その組の中継時間は初期値に上書きされる)、中継時間が0になると、その組を上記テーブルから削除する。
【0025】
また、経路制御Cache保持部107は、通信制御部102から送信先端末IDについての問い合わせがあると、その送信先端末IDを保持しているか否かを通信制御部102に返答し、通信制御部102から保持しているその送信先端末IDについての中継先近隣端末IDの返送を要求されると、該当する全ての中継先近隣端末IDを通信制御部102に送る。
【0026】
[実施の形態1の動作]
実施の形態1の通信端末および通信ネットワークの動作について以下に説明する。説明には、図1から図3までの他に、図4から図6までを用いる。図4から図6までにおいて、それぞれの丸は実施の形態1の通信ネットワークを構成する図1の通信端末である。図4から図6までにおいて、端末Sと端末Dとが通信する場合について以下に説明する。
【0027】
まず、端末Sが、受信したデータパケットを単純に転送するフラッディング法によって、端末Dとの通信を要求するメッセージのデータパケットをネットワーク全体に発信する。
【0028】
また、端末Sからの通信要求メッセージのデータパケットを受信した端末Dは、上記フラッディング法によって、端末Sと通信可能であるという返答メッセージのデータパケットをネットワーク全体に発信する(図4参照)。この返答メッセージのデータパケットは、端末Sも受信する。
【0029】
端末Sおよび端末Dが発信した通信要求メッセージのデータパケットを受信したそれぞれ端末(端末Sが発信したメッセージについては端末Dを含み、端末Dが発信したメッセージについては端末Sを含む)では、この受信データパケットの送信元端末ID(端末Sまたは端末DのID)と送信先端末ID(端末Dまたは端末SのID)が送信元・送信先解析部103によって解析され、この受信データパケットを直接送ってきた近隣端末のIDが近隣端末ID解析部104によって解析される。
【0030】
そして、解析された近隣端末IDおよび時間設定保持部105に保持されている保持時間の初期値の組が近隣端末ID保持部106に書き込まれる。
【0031】
また、解析された送信元端末IDを送信先端末IDとし、解析された近隣端末IDを中継先近隣端末IDとして、これらの送信先端末IDおよび中継先近隣端末IDならびに時間設定保持部105に保持されている中継時間の初期値の組が経路制御Cache保持部107に書き込まれる。
【0032】
この時点において、端末Dを送信先とするデータパケットを受信した場合にそれぞれの端末がいずれの近隣端末に転送(中継送信)するかを図示したのが図5である。
【0033】
端末Dから送信された返答メッセージのデータパケットを受信したことによって、端末Sの経路制御Cache保持部107には、送信先端末IDとして端末DのIDが保持されている。端末Sは、端末Dと通信するに際して、送信先である端末DのIDについて経路制御Cache保持部107に保持されている全ての中継先近隣端末に、端末Dを送信先とするデータパケットを送信する。
【0034】
端末Sから送信されたデータパケットを受信した端末Sの近隣端末も、端末Sと同様に、送信先である端末DのIDについて経路制御Cache保持部107に保持されている全ての中継先近隣端末に、受信したデータパケットを転送(中継送信)する。
【0035】
このように、端末Sから送信されたデータパケットを受信した全ての端末が上記のような中継送信動作をする。ただし、経路制御Cache保持部107に保持されている端末DのIDについて中継時間が0になると、その端末DのIDは経路制御Cache保持部107から削除されるので、経路制御Cache保持部107に端末DのIDが保持されていなければ、受信したデータパケットを転送しない。
【0036】
これによって、図6に示すように自動的に複数経路が選択され、端末Sが送信したデータパケットを端末Dに届けることができる。端末Dから端末Sにデータパケットを送信するときの動作も同様である。
【0037】
なお、この実施の形態1では、送信先端末を特定しないデータパケットを受信した場合などに、近隣端末ID保持部106に保持されている全ての近隣端末にその受信データパケットを転送する。
【0038】
以上のように実施の形態1によれば、受信データパケットを中継送信するか否かをそのデータパケットの送信先端末IDによって判断するためのCacheであって、徐々に減ってやがて0になる中継時間によってデータ内容の保持および削除が制御されるCache(経路制御Cache)を通信端末に設けたことにより、自動的に選択された複数経路によってデータパケットの中継送信がなされるので、中継端末がなくなって経路が遮断されるなどのデータパケット転送の失敗を減らすことができる。また、GPSを用いず、複雑な距離計算を必要としないので、端末の持つ資源を有効に使うことができる。
【0039】
実施の形態2
図7は本発明の実施の形態2の通信端末の構成図である。この実施の形態2の通信端末は、通信インタフェース部101と、通信制御部201と、送信元・送信先解析部103と、中継解析部202と、近隣端末ID解析部104と、時間設定保持部105と、近隣端末ID保持部106と、中継Cache保持部203と、中継制御部204とを備え、これらは図7のように接続されている。また、本発明の実施の形態2の通信ネットワーク(アドホックネットワーク)は、複数の図7に示す通信端末によって構成されている。
【0040】
[通信インタフェース部101]
図7において、通信インタフェース部101は、他の通信端末との通信をする。
【0041】
[通信制御部201]
通信制御部201は、通信インタフェース部101を介して、通信ネットワークからデータパケットを受信し、通信ネットワークにデータパケットを送信する。
【0042】
また、通信制御部201は、受信データパケットを送信元・送信先解析部103に送り、送信元・送信先解析部103から送信元端末IDと送信先端末IDを受け取る。
【0043】
また、通信制御部201は、受信データパケットを中継解析部202に送り、中継解析部202で解析された中継すべき2つの端末のIDおよび中継制御部204で生成された中継要求メッセージのデータパケットを中継制御部204から受け取る。
【0044】
また、通信制御部201は、受信データパケットを近隣端末ID解析部104に送り、近隣端末ID解析部104から近隣端末のIDを受け取る。
【0045】
また、通信制御部201は、中継Cacheを保持する時間を表す中継時間および近隣端末IDを保持する時間を表す保持時間の要求を時間設定保持部105に送り、時間設定保持部105にあらかじめ設定されている中継時間の初期値および保持時間の初期値を時間設定保持部105から受け取る。
【0046】
また、通信制御部201は、近隣端末ID解析部104で解析された近隣端末IDと時間設定保持部105から送られてきた保持時間の初期値の組を、近隣端末ID保持部106に送る。
【0047】
また、通信制御部201は、中継制御部204で解析された中継すべき2つの端末のIDと時間設定保持部105から送られてきた中継時間の初期値の組を、中継Cache保持部203に送る。
【0048】
また、通信制御部201は、送信元・送信先解析部103で解析された送信元端末IDと送信先端末IDの組が、2つの端末のIDの組として保持されているか否かを中継Cache保持部203に問い合わせ、その送信元端末IDと送信先端末IDの組が保持されていれば、近隣端末ID保持部106に保持されている全ての近隣端末IDの返送を近隣端末ID保持部106に要求し、近隣端末ID保持部106から返送された全ての近隣端末IDに、通信インタフェース部101を介して受信データパケットを転送(中継送信)する。また、中継Cache保持部203に問い合わせた送信元端末IDと送信先端末IDの組が保持されていなければ、受信データパケットを転送しない。
【0049】
[送信元・送信先解析部103]
送信元・送信先解析部103は、通信制御部201から送られてきた受信データパケットから、そのデータパケットの送信元端末IDと送信先端末IDを解析し、その送信元端末IDと送信先端末IDを通信制御部201に送る。
【0050】
[中継解析部202]
中継解析部202は、通信制御部201から送られてきた受信データパケット中に中継依頼フラグがあるか否かおよび中継要求フラグがあるか否かを判別する(通信制御部201から送られてきた受信データパケットが中継依頼メッセージのデータパケットであるか否かおよび中継要求メッセージのデータパケットであるか否かを判別する)。
【0051】
そして、中継解析部202は、中継依頼フラグがあれば(中継依頼メッセージのデータパケットであれば)、中継依頼情報および中継すべき2つの端末(送信元端末および送信先端末)を解析し、その中継依頼情報を中継制御部204に送る。
【0052】
また、中継解析部202は、中継要求フラグがあれば(中継要求メッセージのデータパケットであれば)、中継すべき2つの端末(送信元端末および送信先端末)のIDを解析し、その中継すべき2つの端末のIDを中継制御部204に送る。
【0053】
[中継制御部204]
中継制御部204は、中継解析部202から送られてきた中継すべき2つの端末のIDをそのまま通信制御部201に送る。
【0054】
また、中継制御部204は、中継解析部202から送られてきた中継依頼情報に従って中継要求メッセージのデータパケットを生成し、その中継要求メッセージのデータパケットを通信制御部201に送る。
【0055】
[近隣端末ID解析部104]
近隣端末ID解析部104は、通信制御部201から送られてきた受信データパケットから、そのデータパケットを自端末に直接送ってきた近隣端末のIDを解析し、その近隣端末IDを通信制御部102に送る。
【0056】
[時間設定保持部105]
時間設定保持部105は、中継Cacheを保持する時間を表す中継時間の初期値と近隣端末IDを保持する時間を表す保持時間の初期値とがあらかじめ設定されて保持されている。この時間設定保持部105は、通信制御部201からの要求に応じて、上記中継時間の初期値および上記保持時間の初期値を通信制御部201に送る。
【0057】
[近隣端末ID保持部106]
近隣端末ID保持部106は、図2のようなデータ構造のテーブルを有し、通信制御部201から送られてきた近隣端末IDとその保持時間の組を保持する。この近隣端末ID保持部106に保持されている保持時間は、初期値から除々に減り、やがて0になる。近隣端末ID保持部106は、受け取った組の近隣端末IDが上記テーブルに保持されていないものであれば、その組を上記テーブルに追記し、受け取った組の近隣端末IDが上記テーブルに保持されているものであれば、その組を上記テーブルに上書きし(その組の保持時間は初期値に上書きされる)、保持時間が0になると、その組を上記テーブルから削除する。
【0058】
また、近隣端末ID保持部106は、通信制御部201から近隣端末IDの返送を要求されると、保持している全ての近隣端末IDを通信制御部201に送る。
【0059】
[中継Cache保持部203]
中継Cache保持部203は、図8のようなテーブルを有し、通信制御部201から送られてきた中継すべき2つの端末のIDと中継時間の初期値の組を保持する。この中継Cache保持部203に保持されている中継時間は、初期値から除々に減り、やがて0になる。中継Cache保持部203は、受け取った組の内の2つの端末のIDの組が上記テーブルに保持されていないものであれば、その受け取った組を上記テーブルに追記し、受け取った組の内の2つの端末のIDの組が上記テーブルに保持されているものであれば、その受け取った組を上記テーブルに上書きし(その組の中継時間は初期値に上書きされる)、中継時間が0になると、その組を上記テーブルから削除する。
【0060】
また、中継Cache保持部203は、通信制御部201から送信先端末IDと送信先端末IDの組が中継すべき2つの端末の組として保持されているか否かの問い合わせがあると、その2つのIDを保持しているか否かを通信制御部201に返答する。
【0061】
[実施の形態2の動作]
実施の形態2の通信端末および通信ネットワークの動作について以下に説明する。説明には、図7および図8の他に、図9から図11までを用いる。図9から図11までにおいて、それぞれの丸は実施の形態2の通信ネットワークを構成する図7の通信端末である。図9から図11までにおいて、端末Sと端末Dとが通信する場合について以下に説明する。
【0062】
まず、端末Sは、端末Dと通信するための1つの経路を特定する。例えば、図9のような経路を1つ特定したとする。このような1つの経路は、従来技術を用いることによって特定できる。
【0063】
さらに、端末Sは、上記特定した1つの経路上において、端末Sと端末Dのほぼ中間に位置する端末を選択する。例えば、中継数をもとに、端末Sから端末Dまでの中継数のほぼ真ん中の場所にある端末として、図9のように端末Mを選択する。
【0064】
さらにまた、端末Sは、例えば、
中継数r=(((端末Sから端末Dまでの中継数)/2)の整数部分+1)
によって中継数rを求め、
例えば「端末Mおよびこの端末Mから中継数r以内となる端末に、所定の期間において、端末Sと端末Dの通信においての中継の中心の端末となってもらうために、上記中継数r=4以内となるそれぞれの端末に端末Mから中継要求のデータパケットを送ってくれるように依頼する」という内容の中継依頼情報を含む中継依頼のデータパケット(中継依頼フラグを付したデータパケット)を、端末Mに送信する。
【0065】
端末Mは、端末Sから送信された上記中継依頼のデータパケットを受信すると、中継解析部202によって中継依頼情報を解析し、中継制御部204において端末Sと端末Dの通信の中継を要求する中継要求のデータパケット(中継要求フラグを付したデータパケットを生成し、この中継要求のデータパケットを端末Mからの中継数がr=4以内の端末に送信する。
【0066】
以上の結果を図示したのが図10である。なお、図10および図11において、は、端末Mからの中継数である。
【0067】
また、端末Mは、中継依頼のデータパケットから中継解析部202によって解析された中継すべき2つの端末(端末Sおよび端末D)のIDと中継時間の初期値の組を中継Cache保持部203に書き込む。
【0068】
端末Mからの中継数がr=4以内のそれぞれの端末は、端末Mから送信された中継要求のデータパケットを受信すると、その中継要求のデータパケットから中継解析部202によって解析された中継すべき2つの端末(端末Sおよび端末D)のIDと中継時間の初期値の組を中継Cache保持部203に書き込む。
【0069】
このように、端末Mおよび端末Mからの中継数がr=4以内のそれぞれの端末が中継すべき2つの端末(端末Sおよび端末D)のIDと中継時間の初期値の組を中継Cache保持部203に書き込むことによって、中継Cache保持部203に端末SのIDと端末DのIDの組を中継すべき2つの端末のIDの組として保持している端末のみが端末Sと端末Dの通信の中継をするので、図11に示すように自動的に複数経路が選択され、端末Sが送信したデータパケットを端末Dに届けることができる。端末Dから端末Sにデータパケットを送信するときの動作も同様である。
【0070】
以上にように実施の形態2によれば、受信データパケットを中継送信するか否かをそのデータパケットの送信元端末IDおよび送信先端末IDによって判断するためのCacheであって、徐々に減ってやがて0になる中継時間によってデータ内容の保持および削除が制御されるCache(中継Cache)を通信端末に設けたことにより、自動的に選択された複数経路によってデータパケットの中継送信がなされるので、データパケット転送の失敗を減らすことができる。また、中継送信するか否かの判断にかかる計算負荷を減らすことができ、通信ネットワーク内の限られた端末のみが中継送信をするので、資源の無駄使いにならない。また、GPSを用いず、複雑な距離計算を必要としないで、端末の持つ資源を有効に使うことができる。
【0071】
実施の形態3
図12は本発明の実施の形態3の通信端末の構成図である。この実施の形態3の通信端末は、通信インタフェース部101と、通信制御部301と、送信元・送信先解析部103と、近隣端末ID解析部104と、時間設定保持部105と、近隣端末ID保持部106と、中継数制御部302と、中継数Cache保持部303とを備え、これらは図12のように接続されている。また、本発明の実施の形態3の通信ネットワーク(アドホックネットワーク)は、複数の図12に示す通信端末によって構成されている。
【0072】
[通信インタフェース部101]
図12において、通信インタフェース部101は、他の通信端末との通信をする。
【0073】
[通信制御部301]
通信制御部301は、通信インタフェース部101を介して、通信ネットワークからデータパケットを受信し、通信ネットワークにデータパケットを送信する。
【0074】
また、通信制御部301は、受信データパケットを送信元・送信先解析部103に送り、送信元・送信先解析部103から送信元端末IDと送信先端末IDを受け取る。
【0075】
また、通信制御部301は、受信データパケットを近隣端末ID解析部104に送り、近隣端末ID解析部104から近隣端末のIDを受け取る。
【0076】
また、通信制御部301は、中継数Cacheを保持する時間を表す中継時間および近隣端末IDを保持する時間を表す保持時間の要求を時間設定保持部105に送り、時間設定保持部105にあらかじめ設定されている中継時間の初期値および保持時間の初期値を時間設定保持部105から受け取る。
【0077】
また、通信制御部301は、近隣端末ID解析部104で解析された近隣端末IDと時間設定保持部105から送られてきた保持時間の初期値の組を、近隣端末ID保持部106に送る。
【0078】
また、通信制御部301は、通信要求メッセージの受信データパケットを中継数制御部302に送り、中継数制御部302でこの通信要求メッセージの受信データパケットから解析された送信元から自端末までの中継数を中継数制御部302から受け取る。
【0079】
また、通信制御部301は、受信データパケットを中継数制御部302に送り、この受信データパケットから解析された送信先までの中継数および送信元からの中継数、ならびに上記受信データパケット中のこれら2つの中継数の数値書き換えることによって生成されたデータパケットを、中継数制御部302から受け取る。
【0080】
また、通信制御部301は、送信元・送信先解析部103で解析された送信元端末IDを送信先端末IDとし、中継数制御部302で解析された送信元から自端末までの中継数を自端末から送信先までの中継数として、これら送信先端末IDおよび自端末から送信先までの中継数ならびに時間設定保持部105から送られてきた中継時間の初期値の組を、中継数Cache保持部303に送る。
【0081】
また、通信制御部301は、送信元・送信先解析部103で解析された送信先端末IDが保持されているか否かを中継数Cache保持部303に問い合わせ、その送信先端末IDが保持されていれば、その送信先端末IDについて保持されている自端末から送信先までの中継数の返送を中継数Cache保持部303に要求し、中継数Cache保持部303から返送された中継数と中継数制御部302で解析された送信先までの中継数とを比較して、中継数Cache保持部303から返送された中継数の値が中継数制御部302で解析された送信先までの中継数の値よりも小さければ、中継が必要と判断し、近隣端末ID保持部106に保持されている全ての近隣端末IDの返送を近隣端末ID保持部106に要求し、近隣端末ID保持部106から返送された全ての近隣端末IDに、中継数制御部302で生成されたデータパケット(受信データパケット中の送信先までの中継数を1減じ、送信元からの中継数を1増やしたデータパケット)を転送(中継送信)する。また、中継数Cache保持部303から返送された中継数の値が中継数制御部302で解析された送信先までの中継数の値以上であれば、中継は不要と判断し、データパケットを転送しない。また、中継数Cache保持部302に問い合わせた送信先端末IDが保持されていない場合にも、データパケットを転送しない。
【0082】
[送信元・送信先解析部103]
送信元・送信先解析部103は、通信制御部301から送られてきた受信データパケットから、そのデータパケットの送信元端末IDと送信先端末IDを解析し、その送信元端末IDと送信先端末IDを通信制御部301に送る。
【0083】
[近隣端末ID解析部104]
近隣端末ID解析部104は、通信制御部301から送られてきた受信データパケットから、そのデータパケットを自端末に直接送ってきた近隣端末のIDを解析し、その近隣端末IDを通信制御部301に送る。
【0084】
[時間設定保持部105]
時間設定保持部105は、中継数Cacheを保持する時間を表す中継時間の初期値と近隣端末IDを保持する時間を表す保持時間の初期値とがあらかじめ設定されて保持されている。この時間設定保持部105は、通信制御部301からの要求に応じて、上記中継時間の初期値および上記保持時間の初期値を通信制御部301に送る。
【0085】
[近隣端末ID保持部106]
近隣端末ID保持部106は、図2のようなデータ構造のテーブルを有し、通信制御部301から送られてきた近隣端末IDとその保持時間の組を保持する。この近隣端末ID保持部106に保持されている保持時間は、初期値から除々に減り、やがて0になる。近隣端末ID保持部106は、受け取った組の近隣端末IDが上記テーブルに保持されていないものであれば、その組を上記テーブルに追記し、受け取った組の近隣端末IDが上記テーブルに保持されているものであれば、その組を上記テーブルに上書きし(その組の保持時間は初期値に上書きされる)、保持時間が0になると、その組を上記テーブルから削除する。
【0086】
また、近隣端末ID保持106は、通信制御部301から近隣端末IDの返送を要求されると、保持している全ての近隣端末IDを通信制御部301に送る。
【0087】
[中継数制御部302]
中継数制御部302は、通信制御部301から送られてきた通信要求メッセージの受信データパケットから、そのデータパケットの送信元から自端末までの中継数を解析し、その送信元から自端末までの中継数の値を通信制御部301に送る。また、通信制御部301から送られてきた受信データパケットから送信先までの中継数および送信元からの中継数を解析するとともに、上記受信データパケット中の送信先までの中継数を1減じ、送信元からの中継数を1増やしたデータパケットを生成し、これら2つの中継数の値および生成したパケットを通信制御部301に送る。
【0088】
[中継数Cache保持部303]
中継数Cache保持部303は、図13のようなテーブルを有し、通信制御部301から送られてきた送信先端末IDと自端末から送信先までの中継数と中継時間の初期値の組を保持する。この中継数Cache保持部303に保持されている中継時間は、初期値から除々に減り、やがて0になる。中継数Cache保持部303は、受け取った送信先端末IDが上記テーブルに保持されていないものであれば、その受け取った組を上記テーブルに追記し、受け取った送信先端末IDが上記テーブルに保持されているものであれば、その受け取った組を上記テーブルに上書きし(その組の中継時間は初期値に上書きされる)、中継時間が0になると、その組を上記テーブルから削除する。
【0089】
また、中継数Cache保持部303は、通信制御部301から送信先端末IDについての問い合わせがあると、その送信先端末IDを保持しているか否かを通信制御部301に返答し、通信制御部102から保持しているその送信先端末IDについての中継数の返送を要求されると、該当する中継数を通信制御部301に送る。
【0090】
[実施の形態3の動作]
実施の形態3の通信端末および通信ネットワークの動作について以下に説明する。説明には、図12および図13の他に、図14および図15を用いる。図14および図15において、それぞれの丸は実施の形態3の通信ネットワークを構成する図12の通信端末である。図14および図15において、端末Sと端末Dとが通信する場合について以下に説明する。
【0091】
まず、端末Dが、フラッディング方法によって、中継数設定のための通信要求メッセージのデータパケットをネットワーク全体に発信する(図14参照)
【0092】
端末Dが発信した通信要求メッセージのデータパケットを受信したそれぞれ端末では、この受信データパケットの送信元端末ID(端末DのID)と送信先端末ID(端末SのID)が送信元・送信先解析部103によって解析され、この受信データパケットを直接送ってきた近隣端末のIDが近隣端末ID解析部104によって解析され、この受信データパケットの送信元から自端末までの中継数が中継数制御部302によって解析される。
【0093】
そして、解析された送信元端末IDを送信先端末IDとし、解析された送信元から自端末までの中継数を自端末から送信先までの中継数として、これらの送信先端末IDおよび自端末から送信先までの中継数ならびに時間設定保持部105に保持されている中継時間の初期値の組が中継数Cache保持部303に書き込まれる。
【0094】
この時点で、上記通信要求メッセージのデータパケットを受信したそれぞれの端末は、自端末から端末Dまでの中継数(=端末Dから自端末までの中継数)を、中継数Cache保持部303に保持されている中継数によって、図14および図15の端末を示す丸に付してある添え字のように認識することができる。
【0095】
また、上記通信要求メッセージのデータパケットは、端末Sも受信している。端末Sは、端末Dと通信するに際して、中継数Cache保持部303に自端末から送信先(端末D)までの中継数を問い合わせ、中継数Cache保持部303から返送された自端末から送信先(端末D)までの中継数の値を送信先(端末D)までの中継数の値とし、送信元からの中継数の値を0としたデータパケットを生成し、このデータパケットを近隣端末に送信する。
【0096】
端末Sから送信された上記データパケットを受信した端末は、中継数制御部302で送信先(端末D)までの中継数および送信元(端末S)からの中継数を解析し、中継数Cache保持部303に自端末から送信先(端末D)までの中継数を問い合わせ、中継数Cache保持部303から返送された中継数の値が上記解析された送信先(端末D)までの中継数の値よりも小さければ、上記受信データパケット中の送信先までの中継数を1減らし、送信元からの中継数を1増やしたデータパケットを生成し、これら2つの中継数の値を変換したデータパケットを近隣端末に転送(中継送信)する。また、中継数Cache保持部303から返送された中継数の値が上記解析された送信先(端末D)までの中継数の値以上であれば、データパケットを転送しない。また、中継数Cache保持部303から返送された中継数の値が上記解析された送信先(端末D)までの中継数と同じであれば、上記受信データパケットをそのまま近隣端末に転送(中継送信)する。
【0097】
このように、端末Sから送信されたデータパケットを受信した全ての端末が上記のような中継送信動作をすることにより、図15に示すように自動的に複数経路が選択され、送信先端末までデータパケットを届けることができる。
【0098】
以上にように実施の形態3によれば、受信データパケットを中継送信するか否かをそのデータパケットの中継数(自端末がそのデータパケット送ってきた近隣端末よりも送信先に近いまたは等しいか否か)によって判断するためのCacheであって、徐々に減ってやがて0になる中継時間によってデータ内容の保持および削除が制御されるCache(中継数Cache)を通信端末に設けたことにより、自動的に選択された複数経路によってデータパケットの中継送信がなされるので、データパケットの中継が送信先端末に近づいていくようにそれぞれの端末が動作し、自動的に選択された複数経路によってデータパケットの中継送信がなされるので、データパケット転送の失敗を減らすことができる。また、GPSを用いず、複雑な距離計算を必要としないで、端末の持つ資源を有効に使うことができる。
【0099】
実施の形態4
以下に説明する実施の形態4では、データパケットの送受信中に通信端末が移動をする場合などに、自端末の移動を検知して周囲の通信端末に発信することにより、通信端末の移動による通信経路の変化に対応できるようにしたものである。
【0100】
図16は本発明の実施の形態4の通信端末の構成図である。この実施の形態4の通信端末は、通信インタフェース部101と、通信制御部401と、送信元・送信先解析部103と、近隣端末ID解析部104と、時間設定保持部105と、近隣端末ID保持部106と、経路制御Cache保持部107と、移動検知部402とを備え、これらは図16のように接続されている。また、本発明の実施の形態4の通信ネットワーク(アドホックネットワーク)は、複数の図16に示す通信端末によって構成されている。
【0101】
この図16の実施の形態4の通信端末は、図1の上記実施の形態1の通信端末において、移動検知部402を設け、通信制御部102を通信制御部401としたものである。
【0102】
[移動検知部402]
図16において、移動検知部402は、振動や加速力などを検出することによって自端末の移動を検知し、そのことを通信制御部401に伝える。この移動検知部402は、例えば、振り子の傾き加減によって移動を検出する振動検出装置、あるいは移動速度の計算までできる速度計装置である。
【0103】
[通信制御部401]
通信制御部401は、上記実施の形態1の通信制御部101(図1参照)において、移動検知部402に対応する機能を設けたものである。
【0104】
[実施の形態4の動作]
実施の形態4の通信端末および通信ネットワークの動作について以下に説明する。なお、主に通信制御部401および移動検知部402の動作について説明し、上記実施の形態1と同様動作についてはその説明を省略する。
【0105】
移動検知部402端末が自端末の移動を検知して、そのことを通信制御部401に伝えると、通信制御部401は、周囲の端末(自端末の近隣端末ID保持部106に保持されているそれぞれの近隣端末、または/およびこれらの近隣端末から任意の回数中継される端末)に、例えば「自端末の移動を検知したために自端末のIDを削除を要求する」という内容のID削除要求メッセージのデータパケットを、通信インタフェース部101を介して発信する。
【0106】
上記ID削除要求メッセージのデータパケットを、通信インタフェース部101を介して受信した周囲のそれぞれの端末(それぞれの近隣端末または/およびこれらの近隣端末から任意の回数中継される端末)の通信インタフェース部401は、上記ID削除要求メッセージのデータパケットの送信元端末のIDを、自端末の近隣端末ID保持部106の近隣端末IDまたは/および経路制御Cache保持部107の中継先近隣端末IDから削除する。
【0107】
以上のように実施の形態4によれば、自端末の移動を検知して周囲の端末に知らせることにより、中継端末が移動したことによる生じた中継経路の変更を促して、存在しない近隣端末にデータパケットを送るような無駄を省き、データパケットの遅延を少なくすることができる。
【0108】
実施の形態5
以下に説明する実施の形態5では、データパケットの送受信中に通信端末の集団が移動をする場合などに、移動速度および移動方向を周囲の通信端末と交換することにより、周囲の通信端末と一緒に移動するような通信経路の変化に対応できるようにしたものである。
【0109】
図17は本発明の実施の形態5の通信端末の構成図である。この実施の形態5の通信端末は、通信インタフェース部101と、通信制御部501と、送信元・送信先解析部103と、近隣端末ID解析部104と、時間設定保持部105と、近隣端末ID保持部106と、経路制御Cache保持部107と、移動制御部502と、移動検知部503とを備え、これらは図17のように接続されている。また、本発明の実施の形態5の通信ネットワーク(アドホックネットワーク)は、複数の図17に示す通信端末によって構成されている。
【0110】
この図17の実施の形態5の通信端末は、図1の上記実施の形態1の通信端末において、移動制御部502および移動検知部503を設け、通信制御部102を通信制御部501としたものである。
【0111】
[移動検知部503]
図17において、移動検知部503は、自端末の移動速度・移動方向を検知して、その移動速度・移動方向を移動制御部502に送る。この移動検知部503は、例えば移動速度および移動方向を検出できるGPS装置である。
【0112】
[移動制御部502]
移動制御部502は、図18のようなデータ構造の管理テーブルを有し、移動検知部503によって取得された自端末の移動速度・移動方向、および移動通知メッセージの受信データパケットから取得した周囲の他の端末の移動速度・移動方向を管理する。
【0113】
ここで、図18のテーブルは、自端末および周囲の端末のIDと、これらの端末それぞれの移動速度および移動方向によって構成されている。上記移動方向は、例えば、東をx軸正方向、北をy軸正方向とするベクトル情報などであるとする。
【0114】
また、移動制御部502は、時端末の移動速度・移動方向を周囲の端末に知らせるために、移動検知部503によって取得された自端末の移動速度・移動方向を通信制御部501に送る。
【0115】
また、移動制御部502は、自端末と周囲端末との相対速度(移動速度・移動方向の差異)を計算し、その移動速度・移動方向の差異が大きい(所定値を越える)周囲端末を判別し、その移動速度・移動方向の差異が大きかった周囲端末のIDについては、通信制御部501に送るとともに、図18のような管理テーブルから削除する。
【0116】
[通信制御部501]
通信制御部501は、上記実施の形態1の通信制御部101(図1参照)において、移動制御部502および移動検知部503に対応する機能を設けたものである。
【0117】
[実施の形態5の動作]
実施の形態5の通信端末および通信ネットワークの動作について以下に説明する。なお、主に通信制御部501ならびに移動制御部502および移動検知部503の動作について説明し、上記実施の形態1と同様動作についてはその説明を省略する。
【0118】
移動検知部503が検知した自端末の移動速度・移動方向を移動制御部502に送ると、移動制御部502は、移動検知部503は検知した自端末の移動速度・移動方向を、図18のような管理テーブルに書き込むとともに、通信制御部501に送る。
【0119】
通信制御部501は、移動制御部502から送られてきた自分端末の移動速度・移動方向を移動通知メッセージのデータパケットとし、この移動通知メッセージのデータパケットを、周囲の端末(自端末の近隣端末ID保持部104に保持されているそれぞれの近隣端末、または/およびこれらの近隣端末から任意の回数中継される端末)に、通信インタフェース部101を介して発信する。
【0120】
上記移動通知メッセージのデータパケットを、通信インタフェース部101を介して受信した周囲のそれぞれの端末(それぞれの近隣端末または/およびこれらの近隣端末から任意の回数中継される端末)の通信インタフェース部501は、上記移動通知メッセージの受信データパケットを移動制御部502に送る。
【0121】
移動制御部502は、上記移動通知メッセージの受信データパケットから周囲の端末の移動速度・移動方向を取得し、それを図18のような管理テーブルに書き込む。
【0122】
さらに、移動制御部502は、図18のような管理テーブルをもとに、自端末と周囲のそれぞれの端末との移動速度・移動方向の差異を求め、その差異が小さかった周囲端末のIDについてはそのまま管理テーブルに保持し、その差異が大きかった周囲端末のIDについては、管理テーブルから削除するとともに、通信制御部501に送る。
【0123】
通信制御部501は、上記移動速度・移動方向の差異が大きかった周囲端末IDを近隣端末ID保持部106の近隣端末IDから削除する。
【0124】
例えば、図18の管理テーブルでは、自端末と端末Mは、移動速度および移動方向がほぼ同じであると判断され、端末Mは管理テーブルにそのまま残される。また、端末Qは、静止していると判断され、図18の管理テーブルおよび近隣端末ID保持部106から削除される。
【0125】
以上のように実施の形態5によれば、周囲の端末と互いの移動速度・移動方向を交換することにより、存在しない近隣端末IDを保持しておくような無駄もなく、同じように移動している端末群内では通常通り通信でき、同じように移動している端末群以外の端末とは、その移動端末群の内の周辺の端末のみが通信すればよいので、通信ネットワークの資源を無駄使いにならない。
【0126】
なお、上記実施の形態2では、送信元端末である端末Sが端末Mを計算してこの端末Mに中継依頼をしたが、送信先端末である端末Dが端末Mを計算してこの端末Mに中継依頼をしてもよいし、端末Sと端末Dがそれぞれ異なる端末に中継依頼をしてもよいし、端末Mが自発的に中継の中心端末として機能してもよい。
【0127】
また、端末Sと端末Dの距離が、大きく離れている場合などは、中継の中心となる端末を複数個設置することにより、効率よく利用することも可能である。例えば、図19に黒丸で示すように中継の中心となる端末を3つ設置すると、端末Sと端末Dの間に中継の中心となる端末を1つだけ設置するよりも、通信ネットワークの資源を有効に使うことができる。
【0128】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、通信端末および通信ネットワークの資源を有効活用できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の通信端末の構成図である。
【図2】 近隣端末ID保持部のデータ構造を示す図である。
【図3】 経路制御Cache保持部のデータ構造を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態1の通信ネットワークの構成および動作を説明する図である。
【図5】 本発明の実施の形態1の通信ネットワークの構成および動作を説明する図である。
【図6】 本発明の実施の形態1の通信ネットワークの構成および動作を説明する図である。
【図7】 本発明の実施の形態2の通信端末の構成図である。
【図8】 中継Cache保持部のデータ構造を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態2の通信ネットワークの構成および動作を説明する図である。
【図10】 本発明の実施の形態2の通信ネットワークの構成および動作を説明する図である。
【図11】 本発明の実施の形態2の通信ネットワークの構成および動作を説明する図である。
【図12】 本発明の実施の形態3の通信端末の構成図である。
【図13】 中継数Cache保持部のデータ構造を示す図である。
【図14】 本発明の実施の形態3の通信ネットワークの構成および動作を説明する図である。
【図15】 本発明の実施の形態3の通信ネットワークの構成および動作を説明する図である。
【図16】 本発明の実施の形態4の通信端末の構成図である。
【図17】 本発明の実施の形態5の通信端末の構成図である。
【図18】 移動制御部のデータ構造を示す図である。
【図19】 本発明の実施の形態2の他の通信ネットワークを説明する図である。
【符号の説明】
101 通信インタフェース部、 102 通信制御部、 103 送信元・送信先解析部、 104 近隣端末ID解析部、 105 時間設定保持部、 106 近隣端末ID保持部、 107 経路制御Cache保持部、 201通信制御部、 202 中継解析部、 203 中継Cache保持部、 204 中継制御部、 301 通信制御部、 302 中継数制御部、 303中継数Cache保持部、 401 通信制御部、 402 移動検知部、 501 通信制御部、 502 移動制御部、 503 移動検知部。

Claims (8)

  1. 通信ネットワークを構成する他の通信端末と通信をする通信端末において、
    上記他の通信端末とのデータの送受信を制御するととともに、自端末の動作を制御する通信制御手段と、
    受信データから送信元および送信先の端末のIDを解析する送信先・送信元解析手段と、
    信先および送信元の端末のIDと、その端末IDについての中継時間であって時間経過とともに減少してやがて0になる中継時間を保持するCache保持手段と
    受信データからそのデータを自端末に直接送ってきた近隣端末のIDを解析する近隣端末ID解析手段と、
    近隣端末IDと、その近隣端末IDについての保持時間であって時間経過とともに減少してやがて0になる保持時間を保持する近隣端末ID保持手段と、
    中継時間の初期値及び保持時間の初期値を保持している時間設定保持手段と
    を備え、
    上記通信制御手段は、
    受信データから解析された送信元端末IDと近隣端末IDの組が送信先端末IDと中継先近隣端末IDの組として上記Cache保持手段に保持されていなければ、その送信元端末IDを送信先端末IDとし、その近隣端末IDを中継先端末IDとして、これらの送信先端末IDおよび中継先近隣端末IDならびに上記時間設定保持手段に保持されている上記中継時間の初期値を上記Cache保持手段に追記し、
    受信データから解析された送信元端末IDと近隣端末IDの組が送信先端末IDと中継先近隣端末IDの組として上記Cache保持手段に保持されていれば、その保持されている端末IDの組についての中継時間を上記中継時間の初期値に上書きし、
    上記Cache保持手段に保持されている中継時間が0になったら、その中継時間についての端末IDを上記Cache保持手段から削除し、
    受信データから解析された送信先端末IDが上記Cache保持手段に保持されているものであれば、その送信先端末IDについて上記Cache保持手段に保持されている全ての中継先近隣端末にその受信データを中継送信し、
    受信データから解析された送信先端末IDが上記Cache保持手段に保持されていないものであれば、その受信データを中継送信せず、
    受信データから解析された近隣端末IDが上記近隣端末ID保持手段に保持されていなければ、その近隣端末IDおよび上記時間設定保持手段に保持されている上記保持時間の初期値を上記近隣端末ID保持手段に追記し、
    受信データから解析された近隣端末IDが上記近隣端末ID保持手段に保持されていれば、その保持されている近隣端末IDについての保持時間を上記保持時間の初期値に上書きし、
    上記近隣端末ID保持手段に保持されている保持時間が0になったら、その保持時間についての端末IDを上記近隣端末ID保持手段から削除する
    ことを特徴とする通信端末。
  2. 通信ネットワークを構成する他の通信端末と通信をする通信端末において、
    上記他の通信端末とのデータの送受信を制御するととともに、自端末の動作を制御する通信制御手段と、
    受信データから送信元および送信先の端末のIDを解析する送信先・送信元解析手段と、
    送信先および送信元の端末のIDと、その端末IDについての中継時間であって時間経過とともに減少してやがて0になる中継時間を保持するCache保持手段と、
    受信データからそのデータを自端末に直接送ってきた近隣端末のIDを解析する近隣端末ID解析手段と、
    近隣端末IDと、その近隣端末IDについての保持時間であって時間経過とともに減少してやがて0になる保持時間を保持する近隣端末ID保持手段と、
    送信元端末からの中継依頼の受信データから中継依頼の内容および中継要求された送信元端末のID及び送信先端末のIDを解析する中継解析手段と、
    上記中継依頼が、自端末が中継の中心となることを依頼するものであれば、自端末から上記中継依頼で指定された中継数以内の端末に中継要求のデータを生成する中継制御手段と
    中継時間の初期値及び保持時間の初期値を保持している時間設定保持手段と、
    を備え、
    上記中継解析手段は、上記中継依頼によって指定された中継の中心となる端末からの中継要求の受信データから中継要求された送信元端末のID及び送信先端末のIDを解析し、
    上記通信制御手段は、
    受信データから解析された近隣端末IDが上記近隣端末ID保持手段に保持されていなければ、その近隣端末IDおよび上記保持時間の初期値を上記近隣端末ID保持手段に追記し、
    受信データから解析された近隣端末IDが上記近隣端末ID保持手段に保持されていれば、その保持されている近隣端末IDについての保持時間を上記保持時間の初期値に上書きし、
    上記近隣端末ID保持手段に保持されている保持時間が0になったら、その保持時間についての端末IDを上記近隣端末ID保持手段から削除し、
    上記中継要求された送信元端末のID及び送信先端末のIDの組が上記Cache保持手段に保持されていなければ、その送信元端末のID及び送信先端末のIDの組および上記中継時間の初期値を上記Cache保持手段に追記し、
    上記中継要求のデータを上記中継依頼の内容に従って中継端末となる所定の端末に送信し、
    上記中継要求された送信元端末のID及び送信先端末のIDの組が上記Cache保持手段に保持されていれば、その保持されている送信元端末のID及び送信先端末のIDの組についての中継時間を上記中継時間の初期値に上書きし、
    上記Cache保持手段に保持されている中継時間が0になったら、その中継時間についての端末IDを上記Cache保持手段から削除し、
    受信データから解析された送信元端末IDと送信先端末IDの組が上記Cache保持手段に保持されているものであれば、その受信データを上記近隣端末ID保持手段に保持されている全ての近隣端末に中継送信し、
    受信データから解析された送信元端末IDと送信先端末IDの組が上記Cache保持手段に保持されていないものであれば、その受信データを中継送信しない
    ことを特徴とする通信端末。
  3. 通信ネットワークを構成する他の通信端末と通信をする通信端末において、
    上記他の通信端末とのデータの送受信を制御するととともに、自端末の動作を制御する通信制御手段と、
    受信データから送信元および送信先の端末のIDを解析する送信先・送信元解析手段と、
    送信先および送信元の端末のIDと、その端末IDについての中継時間であって時間経過とともに減少してやがて0になる中継時間を保持するCache保持手段と、
    受信データからそのデータを自端末に直接送ってきた近隣端末のIDを解析する近隣端末ID解析手段と、
    近隣端末IDと、その近隣端末IDについての保持時間であって時間経過とともに減少してやがて0になる保持時間を保持する近隣端末ID保持手段と、
    受信データからそのデータの送信元から自端末までの中継数、またはそのデータの送信先までの中継数および送信元からの中継数を解析する中継数制御手段と
    中継時間の初期値及び保持時間の初期値を保持している時間設定保持手段と
    を備え、
    上記通信制御手段は、
    受信データから解析された近隣端末IDが上記近隣端末ID保持手段に保持されていなければ、その近隣端末IDおよび上記保持時間の初期値を上記近隣端末ID保持手段に追記し、
    受信データから解析された近隣端末IDが上記近隣端末ID保持手段に保持されていれば、その保持されている近隣端末IDについての保持時間を上記保持時間の初期値に上書きし、
    上記近隣端末ID保持手段に保持されている保持時間が0になったら、その保持時間についての端末IDを上記近隣端末ID保持手段から削除し、
    受信データから解析された送信元端末IDが送信先端末IDとして上記Cache保持手段に保持されていなければ、その送信元端末IDを送信先端末IDとし、上記受信データから解析された送信元から自端末までの中継数を自端末から送信先までの中継数として、これらの送信先端末IDおよび自端末から送信先までの中継数ならびに上記中継時間の初期値を上記Cache保持手段に追記し、
    上記受信データから解析された送信元端末IDが送信先端末IDとして上記Cache保持手段に保持されていれば、その保持されている送信先端末IDについての自端末から送信先までの中継数および中継時間をそれぞれ上記受信データから解析された送信元から自端末までの中継数および上記中継時間の初期値に上書きし、
    上記Cache保持手段に保持されている中継時間が0になったら、その中継時間についての端末IDを上記Cache保持手段から削除し、
    受信データから解析された送信先端末IDが上記Cache保持手段に保持されているものであり、かつその送信先端末IDについて上記Cache保持手段に保持されている中継数が上記受信データから解析された送信先までの中継数よりも小さければ、その受信データ中の送信先までの中継数を1つ減じたデータを上記近隣端末ID保持手段に保持されている全ての近隣端末に中継送信し、
    受信データから解析された送信先端末IDが上記Cache保持手段に保持されていないものであるか、またはその送信先端末IDについて上記Cache保持手段に保持されている中継数が上記受信データから解析された送信先までの中継数以上であれば、その受信データを中継送信しない
    ことを特徴とする通信端末。
  4. 請求項1から3までのいずれかに記載の通信端末において、
    自端末の移動を検知する移動検知手段をさらに備え、
    上記通信制御手段は、
    自端末の移動が検知されたら、自端末IDの削除要求のデータを送信し、
    ID削除要求のデータを受信したら、その受信データによって削除要求された端末IDを上記近隣端末ID保持手段から削除する
    ことを特徴とする通信端末。
  5. 請求項4記載の通信端末において、
    上記移動検知手段が、振り子の傾き加減によって移動を検出する振動検出装置であることを特徴とする通信端末。
  6. 請求項1から3までのいずれかに記載の通信端末において、
    自端末の移動速度および移動方向を検知する移動検知手段と、
    上記移動検知手段によって取得された自端末の移動速度および移動方向ならびに受信データから取得した他の端末の移動速度および移動方向を管理し、自端末との相対速度が所定値を越える近隣端末を判別する移動制御手段と
    を備え、
    上記通信制御手段は、
    自端末の移動速度および移動方向を通知するデータを送信し、
    上記相対速度が上記所定値を越える近隣端末のIDを上記近隣端末ID保持部から削除する
    ことを特徴とする通信端末。
  7. 請求項4または6に記載の通信端末において、
    上記移動検知手段が、GPSによって移動速度を検出するものであることを特徴とする通信端末。
  8. 請求項1から7までのいずれか1つに記載の複数の通信端末によって構成されたことを特徴とする通信ネットワーク。
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