JP4139992B2 - ドア連結装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用のドア間を連結するドア連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のドア連結装置としては、特開2002−147090号公報に示されるものが公知となっている。この装置は、車両側部に配設されるスイングドアと、スイングドアの車両後方位置に連結して配設されるスライドドアと、スライドドアに配設される受け座と、スイングドアに配設されて受け座を締め付け可能なペンチとなる二枚の錠前舌と、二枚の錠前舌の部分に配設され、二枚の錠前舌に対してスライドすることにより二枚の錠前舌を締め付け作動させるスライダーとを備えている。
【0003】
この装置では、スイングドア若しくはスライドドアの一方が車両に対して閉状態、他方が開状態である場合において、他方が開状態から閉状態へ移動すると、スライダーが受け座と係合し、かつ受け座によって一方向に押圧される。そして、この押圧力でスライダーがスライドすることにより、二枚の錠前舌の締め付け作動が引き起こされる。この際、受け座は二枚の錠前舌の間に位置しているため、受け座が二枚の錠前舌の間に締め付けられる。これにより、スイングドアとスライドドアが閉状態において連結される。
【0004】
この装置は、スライダーが受け座と係合し押圧されることによって二枚の錠前舌の締め付け作動、即ち両ドア間の連結作動が行われるため、必然的にスライダーと受け座の相対位置精度が重要となる。しかしながら、スライダーと受け座はそれぞれ別のドアに配設されるため、ドアの組み付け精度を考慮すると、両部材の相対位置を精度良く配設することは難しいと解される。更にこの装置は、スイングドアとスライドドアの閉順序を問わないものとするために、スライダーには受け座と係合する箇所が、2箇所設定されている。この2箇所とは、スライドドアが閉状態であってスイングドアを閉める場合に係合する箇所と、スイングドアが閉状態であってスライドドアを閉める場合に係合する箇所が設定されている。この様に、スイングドアとスライドドアの連結装置の構造が複雑となっているために、装置の組み付け位置精度がより高く求められる。従って、その組み付けが困難であるという不具合があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ドア間を連結する連結装置の構成を簡易なものとすることを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明において講じられた技術的手段は、車両側部に配設されるスイングドアに配設されると共に、回動することにより前記スイングドアの車両前方若しくは車両後方位置に配設されるスライドドアに配設されるストライカと係脱するラッチと、前記ラッチを前記ストライカと係合する方向に回動可能なラッチ操作手段と、前記スイングドアと前記スライドドアの車両に対する開閉状態を検出する開閉状態検出手段が前記スイングドアおよび前記スライドドアの閉状態を検出した信号に基づいて前記ラッチ操作手段を作動させる制御手段とを備えるドア連結装置であって、前記ラッチ操作手段が、メイン作動部と、該メイン作動部の作動力により一方向に回動する出力レバーと、前記一方向とは逆方向であって、前記スイングドアと前記スライドドアとが連結解除状態となる方向に前記出力レバーを付勢する付勢部材とを備え、前記出力レバー側と前記ラッチ側を連結する連結部材とを備える構成としたことである。
【0007】
この構成は、開閉状態検出手段がスイングドアとスライドドアの閉状態を検出した場合にラッチ操作手段がラッチを回動させ、ラッチをストライカと係合させることにより、両ドア間を連結する。即ち、例えば、各ドアに配設されたラッチとストライカが係合し、ストライカがラッチを回動させることによって両ドア(スイングドアとスライドドア)を連結させる構成となっていないため、ラッチとストライカ間の相対位置精度を必要以上に高く確保する必要がない。つまり、連結装置の構成が簡易なものとなっており、その組み付け性も容易なものとなっている。尚、この構成では、開閉状態検出手段を用いることによって、両ドアの開閉順序を問わない構成ともなっている。
【0008】
また、このラッチ操作手段は、メイン作動部がその作動力により出力レバーを一方向に回動させ、付勢部材が出力レバーを逆方向に回動させる構成となっている。つまり、制御手段がメイン作動部の作動を終了した場合、若しくは、作動を途中でキャンセルした場合には、付勢力にて出力レバーが、初期位置に復帰する。従って、制御手段の制御が簡易なものとなっており、初期位置復帰作動が、付勢手段という簡易な構成にて成立している。
【0009】
好ましくは、前記連結部材がロッドであると良い。
【0010】
この構成では、連結部材としてロッドを用いているため、例えば、ケーブル等を用いる場合と比較して、安価なものとなっている。
【0011】
好ましくは、前記付勢部材がトーションスプリングであると共に、該トーションスプリングが、その一端における前記出力レバー側への係止と他端における前記メイン作動部側への係止により支持されると良い。
【0012】
この構成は、トーションスプリングがその両端にて支持される構成となっており、トーション部分には支持部材等が係合しない構成となっているため、トーションスプリングの撓変形はスムーズなものとなる。
【0013】
好ましくは、前記トーションスプリングの一端および他端がループ形状により前記出力レバー側および前記メイン作動部側に係止されると良い。
【0014】
この構成は、ループ形状により係止されるため、トーションスプリングが安定に支持される。
【0015】
好ましくは、前記トーションスプリングの一端が前記ロッドに係止されると良い。
【0016】
この構成は、ロッドが、ラッチ操作手段側をラッチ側を連結する機能と、トーションスプリングを係止する機能を併せもっている。即ち、別途、トーションスプリングを係止するための部材を配設する場合と比較して、部品点数が少なく、簡易な構成となっている。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明におけるドア連結装置の一実施の形態を図を基に説明する。なお、図中の矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車両幅内側方向を示す。
【0018】
図1に示す様に、車両10は、センターピラーの無いいわゆるセンターピラーレス車両となっている。すなわち、車両10の側部の前方側には、スイング開閉式のスイングドア12が配設され、後方側にはスライド開閉式のスライドドア14が、スイングドア12に対して連結する様に配設されている。
【0019】
スイングドア12は、前端部12aが上下一対のヒンジ15、16によってフロントピラー18に取り付けられている。スイングドア12は、ヒンジ15、16を中心としてフロントピラー18に対し揺動可能となっている。つまり、スイングドア12は、図2に示す閉位置から開く場合は、ヒンジ15、16を中心に車幅方向外方(図2示矢印R方向)に回転する構成となっている。
【0020】
スイングドア12は、アッパロック20およびロアロック26を備えている。そして、両ロックによって、スイングドア12が車両ボデー10aに対して閉保持される。アッパロック20はスイングドア12の車両後方側上端部付近に配設されており、ロアロック26はスイングドア12の車両後方側下端部付近に配設されている。そして、車両ボデー10aの各ロック20、26に対向するドア枠部には、各ロック20、26と連結するストライカ(図示なし)が配設されている。
【0021】
アッパロック20とロアロック26は、それぞれリモートコントローラ(以下、リモコン)24を介して、スイングドア12の車両室外側に配設されたフロントアウトサイドハンドル27および室内側に配設されたフロントインサイドハンドル(図示なし)に連係されている。リモコン24は、複数のレバーおよびリンクから構成されており、フロントアウトサイドハンドル27等の操作力を、メカ式にアッパロック20およびロアロック26等に伝達する。また、リモコン24は、そのレバー等によって、ロック状態とアンロック状態を切替えるロック機構を備えている。このロック機構は、スイングドア12のロックノブ(図示なし)等によって各状態に切り替わる。アンロック状態では、フロントアウトサイドドアハンドル27等の操作によってアッパロック20等を作動し得るが、ロック状態では作動されない構成となっている。
【0022】
スライドドア14には、周知のスライド機構としてのローラ(図示なし)が配設されている。そして、これらのローラと車両ボデー10a側に配設した周知のスライド機構としてのレール(図示なし)によって、車両ボデー10aに対して車両前後方向にスライド可能となっている。なお、スライドドア14は、図2示閉位置から開く場合には、先ず、車両斜め後方外側(矢印S方向)移動する構成となっている。
【0023】
スライドドア14は、リアロック28を備えており、このリアロック28を介して、スライドドア14が車両ボデー10に対して閉保持される。リアロック28はスライドドア14の車両後方端部付近に配設されている。そして、車両ボデー10aのリアロック28に対向するドア枠部には、リアロック28と連結するストライカ(図示なし)が配設されている。
【0024】
リアロック28は、リモートコントローラ(以下、リモコン)30を介して、スライドドア14の車両室外側に配設されたリアアウトサイドハンドル32および室内側に配設されたリアインサイドハンドル(図示なし)に連係されている。リモコン30も、リモコン24と同様に、複数のレバーおよびリンクから構成されており、リアアウトサイドハンドル32等の操作力を、メカ式にリアロック28等に伝達する。また、リモコン30は、そのレバー等によって、ロック状態とアンロック状態を切替えるロック機構をも備えている。このロック機構は、スライドドア14のロックノブ(図示なし)等によって各状態に切り替わる。アンロック状態では、リアアウトサイドドアハンドル32等の操作によってリアロック28等を作動し得るが、ロック状態では作動しない構成となっている。
【0025】
次に、スイングドア12およびスライドドア14間を連結するセンターロック40(ドア連結装置)の説明をする。図1に示す様に、センターロック40はスイングドア12に配設される。まず、図2乃至図4を基にして、センターロック40のラッチ機構の説明をする。
【0026】
図2に示す様に、スイングドア12の車両後方側端には、ベースプレート43が固定されている。そして、図3、図4に示す様に、ベースプレート43には、センターロック40のラッチ機構であるラッチ41(ラッチ)、ポール42(ポール)等が配設されている。ベースプレート43には、車両幅方向に沿って開口部43aが形成されている。そして、図3に示す様に、開口部43aに、スライドドア14に固定されているストライカ44(ストライカ)が侵入可能となっている。
【0027】
ベースプレート43の開口部43aの図3示下側には、ラッチ41が、軸45にて回動可能に配設されている。スイングドア12とスライドドア14が連結されていない場合は、ラッチ41は、図3示二点鎖線位置に位置している。この状態をアンラッチ状態という。そして、スイングドア12とスライドドア14が連結されている場合は、ラッチ41は、軸45を中心として、図示X方向に所定量回動した図3示実線の位置に位置する。この位置では、ラッチ41はストライカ44を係止するラッチ状態となっている。即ち、ラッチ41は、軸45を中心として回動することにより、ストライカ44と係脱する。一方、ベースプレート43の開口部43aの図3示上側には、ポール42が、軸46にて回動可能に配設されている。そして、ラッチ状態では、ポール42の当接部42aがラッチ41と当接することにより、ラッチ41の図示Y方向への回動を規制する。尚、ラッチ41は、スプリング47(図3示)によって、図示Y方向に付勢されている。即ち、スプリング47はケース内に配設されており、その一端47aは、ケースのストッパに固定されている。そして他端47bは、ラッチ41に連結する連結ピン56と係合している。そして、連結ピン56とラッチ41がX方向に回動した場合には、スプリング47が圧縮される構成となっている。即ち、前述した様に、スプリング47は、連結ピン56とラッチ41を一体的に図示Y方向に付勢している。以上の構成により、ラッチ状態において、ポール42が軸46を中心として図示Y方向に所定量回動した場合には、ラッチ41と当接部42aの当接が外れ、ラッチ41は、図示Y方向に回動する(アンラッチ状態となる)。
【0028】
次に、図3乃至図5を基にして、センターロック40のクローザ機構の説明をする。
【0029】
図4に示す様に、センターロック40は、クローズアクチュエータ50(ラッチ操作手段)を備えている。クローズアクチュエータ50は、モータ(図示なし)および減速機構(図示なし)を備えるアクチュエータユニット62(メイン作動部)、出力レバー51(出力レバー)等によって構成されている。出力レバー51は、アクチュエータユニット62の作動により、ピン52を中心として図4示T方向(一方向)に回動する。また、出力レバー51には、スプリング53(付勢部材・トーションスプリング)が配設されており、スプリング53は、出力レバー51をピン52を中心として図4示U方向(逆方向)に付勢している。
【0030】
ここで、図5を基にして、スプリング53の配設構造について説明する。スプリング53は、その一端53a(一端)が出力レバー51側に係止され、かつ他端53b(他端)がアクチュエータユニット62側に係止されることによって支持されている。詳説すると、出力レバー51には、固定部材を介して、後述するロッド54(連結部材・ロッド)が連結されている。そして、スプリング53の一端53aは、ループ形状によりロッド54に係止されている。また、アクチュエータユニット62には、ブラケット62aおよびビス62bが配設されている。そして、スプリング53の他端53bは、ループ形状によりビス62bおよびブラケット62aに係止されている。この構成では、一端53aと他端53bが共にループ形状となっているため、それらの係止は安定なものとなっている。即ち、スプリング53はクローズアクチュエータ50に安定に支持されている。また、出力レバー51が回動した場合には、スプリング53は撓変形する。この際、スプリング53のトーション部53c部分は締め付けられる様に変形する。しかし、本構成のトーション部53cは、その部分を係止する部材が無い。従って、トーション部53cの変形時には、トーション部53cと他の部材との干渉が起こらず、その変形はスムーズなものとなっている。尚、本実施の形態においては、他端53bはビス62b等に係止されているが、これに限られるものではなく、ループ形状を係止できるような、突出した形状のものであれば良い。
【0031】
クローズアクチュエータ50は、車両のインストルパネル内に配設されたECU33(図1示)(制御手段)に電気的に接続されている。更に、ECU33は、車両ボデー10aの、スイングドア12のドア枠に配設されたカーテシスイッチ19(開閉状態検出手段)(図1示)と、スライドドア14のドア枠に配設されたカーテシスイッチ29(開閉状態検出手段)(図1示)にも電気的に接続されている。そして、カーテシスイッチ19、29がスイングドア12およびスライドドア14の閉状態を検出した場合には、ECU33が、その信号を受けてクローズアクチュエータ50に通電する。その結果、出力レバー51が作動する。
【0032】
図4および図5に示す様に、出力レバー51の先端には、固定部材を介してロッド54が連結されており、更に、ロッド54の出力レバー51側とは反対側の端部には、固定部材を介してラッチレバー55(ラッチレバー)が連結されている。即ち、ロッド54は、出力レバー51側とラッチ41側を連結し、トルクを伝達するものである。更にロッド54は、上述した様に、スプリング53の一端53aを係止する機能をも併せ持つ構成としているため、別途係止するための部材を配設する構成と比較して、部品点数が少ないものとなっている。
【0033】
尚、ラッチレバー55は、ラッチ41の回動中心軸である軸45に回動可能に軸支されており、連結ピン56(図2示)を介してラッチ41に回動トルクを伝達している。一方、軸45には、ラッチスイッチ57が配設されている。ラッチスイッチ57はラッチ41の回動位置を検出し、この検出信号は、ECU33に送信される。
【0034】
次に、図3および図4を基にして、オープナ機構の説明をする。図4に示す様に、ポール42が軸支される軸46の端部には、リフトレバー58が配設されている。また、センターロック40は、リリースアクチュエータ59を備えている。リリースアクチュエータ59は、モータ(図示なし)および減速機構(図示なし)、出力アーム60等によって構成されている。出力アーム60は、ピン61に回動可能に軸支されており、出力アーム60の一端60aはリフトレバー58の近傍に位置している。尚、リリースアクチュエータ59も、ECU33(図1示)に電気的に接続されている。また、ECU33は、リモコン30に配設されるハンドルスイッチ34(図1示)にも電気的に接続されている。このハンドルスイッチ34は、リアアウトサイドドアハンドル32の操作に伴うリモコン30内のレバーの作動によってオンされるものである。そして、ハンドルスイッチ34のオン信号を受けて、ECU33が、リリースアクチュエータ59に通電する構成となっている。
【0035】
また、出力アーム60の他端60bには、ロッドや、前述のリモコン24を介して、スイングドア12のフロントアウトサイドハンドル27に連係されている。そして、フロントアウトサイドハンドル27が操作された場合には、その操作力はメカ式に出力アーム60に伝達される構成となっている。
【0036】
ここで、センターロック40の作動を簡単に説明する。スイングドア12若しくはスライドドア14が車両ボデー10aに対して開状態である場合において、両ドア12、14が車両ボデー10aに対して閉じられた場合には、カーテシスイッチ19、29が、その閉状態を検出し、ECU33に信号を送信する。その信号を受けて、ECU33がクローズアクチュエータ50に通電する。その結果、出力レバー51が図4示T方向に回動する。この回動によって、ロッド54が図4示下方向に引っ張られる。その結果、ラッチレバー55とラッチ41が一体的に図示X方向に回動する。この場合、ラッチスイッチ57が、ラッチ41が所定位置まで回動したことを検出すると、ECU33が、その検出信号を受けてクローズアクチュエータ50への通電を停止する。以上の作動により、ラッチ41はストライカ44に係止され、スイングドア12とスライドドア14は連結(ラッチ状態)状態となる。このため、車両10が側突した場合であっても、スイングドア12とスライドドア14は離間し難く、側突時の連結性能は高いものとなっている。
【0037】
尚、以上の作動において、ECU33がクローズアクチュエータ50への通電を停止すると、出力レバー51は、スプリング53の付勢力によって図4示U方向へ回動し、初期位置に復帰する。従って、モータを逆転等させて初期位置に復帰させる構成と比較して、ECU33の制御方法や、クローズアクチュエータ50の駆動構造も簡易なものとなっている。また、ECU33は、ハンドルスイッチ34や、スイングドア12側のリモコン24内のスイッチ(図示なし)の信号に基づいて、クローズアクチュエータ50への通電を停止する。つまり、クローズアクチュエータ50の作動中に、リアアウトサイドハンドル32等が操作された場合には、作動がキャンセルされる。そして、スプリング53によって出力レバー51が初期位置に復帰し、スプリング47によってラッチ41がアンラッチ状態に戻る。本実施の形態では、かかるキャンセル作動もスプリング53等によって実現されており、別途、公知のメカ式のキャンセル機構等を配設する場合と比較して簡易なものとなっている。
【0038】
また、本実施の形態のセンターロック40は、ラッチ41とストライカ44が直接的に係合することによりラッチ41を回動させる構成となっていないため、ラッチ41とストライカ44の相対位置精度を必要以上に高く要求されない。即ち、カーテシスイッチ19、29の信号に基づいて、ラッチ41を回動させるという簡易な構成により、組み付け性が容易なものとなっている。
【0039】
スイングドア12とスライドドア14が連結されている状態において、リアアウトサイドハンドル32等が操作された場合には、リモコン30内のハンドルスイッチ34がオンされ、ECU33にオン信号が送信される。この信号を受けて、ECU33はリリースアクチュエータ59に通電し、出力アーム60が作動する。そして、出力アーム60の一端60aが、リフトレバー58と係合し、リフトレバー58が軸46を中心として図4示Y方向に回動する。その結果、ポール42も連動して図4示Y方向に回動し、ポール42とラッチ41との当接が外れる。そして、スプリング47の付勢力により、ラッチ41が図4示Y方向に回動する。以上の動作により、スイングドア12とスライドドア14は連結解除状態(アンラッチ状態)となる。
【0040】
また、スイングドア12とスライドドア14が連結されている状態において、フロントアウトサイドハンドル27等が操作された場合には、その操作トルクが、リモコン24等を介してメカ式に出力アーム60に伝達され、出力アーム60が作動させられる。その結果、上述同様の作動にてラッチ41が図4示Y方向に回動し、スイングドア12とスライドドア14は連結解除状態(アンラッチ状態)となる。
【0041】
本実施の形態では、スイングドア12による、ラッチ41のストライカ44との係合解除操作は、メカ式によって行われる構成としたので、電気系統が故障した場合でも、解除することができる。
【0042】
また、本実施の形態では、出力レバー51側とラッチ41側とをロッド54を用いて連結しているため、ケーブル等を配策する場合と比較して、安価なものとなっている。尚、このロッド54の使用は、本クローザ機構の構成によって可能となっている。即ち、本実施の形態は、前述した様に、カーテシスイッチ19等がスイングドア12等の閉状態を検出した場合にクローズアクチュエータ50がラッチ41を回動させるものであり、公知の車両クローザ機構の様に、ラッチ41が回動することによりラッチ41がストライカ44を引き込みドアを閉状態とするものではないため、クローズアクチュエータ50が、ラッチ41を回動させる操作力は、より小さい力で足りる。従って、ロッド54の部分には多大な応力が負荷されない。そのため、比較的、耐引張り力が弱いロッドも使用することができる。
【0043】
尚、本実施の形態では、車両10のフロントドアをスイング式とし、リアドアをスライド式としたが、フロントドアをスライド式とし、リアドアをスイング式としても良い。
【0044】
また、ハンドルスイッチ34は、スライドドア14のロック状態またはアンロック状態にかかわらず作動させても良いし、アンロック状態のときのみに作動させても良い。
【0045】
【発明の効果】
本発明は、開閉状態検出手段がスイングドアとスライドドアの閉状態を検出した場合にラッチ操作手段がラッチを回動させ、ラッチをストライカに係止させることにより、両ドア間を連結する。即ち、例えば、各ドアに配設されたラッチとストライカが係合し、ストライカがラッチを回動させることによって両ドア(スイングドアとスライドドア)を連結させる構成となっていないため、ラッチとストライカ間の相対位置精度を必要以上に高く確保する必要がない。つまり、連結装置の構成が簡易なものとなっており、その組み付け性も容易なものとなっている。
【0046】
本発明のラッチ操作手段は、メイン作動部がその作動力により出力レバーを一方向に回動させ、付勢部材が出力レバーを逆方向に回動させる構成となっている。つまり、制御手段がメイン作動部の作動を終了した場合、若しくは、作動を途中でキャンセルした場合には、付勢力にて出力レバーが、初期位置に復帰する。従って、制御手段の制御が簡易なものとなっており、初期位置復帰作動が、付勢手段という簡易な構成にて成立している。
【0047】
本発明は、連結部材としてロッドを用いているため、ケーブル等を用いる場合と比較して、安価なものとなっている。
【0048】
本発明は、トーションスプリングがその両端にて支持される構成となっており、トーション部分には支持部材等が係合しない構成となっているため、トーションスプリングの撓変形はスムーズなものとなる。
【0049】
本発明は、トーションスプリングがループ形状により係止されるため、トーションスプリングが安定に支持される。
【0050】
本発明は、ロッドが、ラッチ操作手段側をラッチ側を連結する機能と、トーションスプリングを係止する機能を併せもっている。即ち、別途、トーションスプリングを係止するための部材を配設する場合と比較して、部品点数が少なく、簡易な構成となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるドア連結装置が適用された車両を示す概略側面図である。
【図2】図1のA−A線に沿った拡大断面図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるドア連結装置のラッチ機構を表す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるドア連結装置を表す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるドア連結装置のクローズアクチュエータ構造を表す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 車両
12 スイングドア
14 スライドドア
19 カーテシスイッチ(開閉状態検出手段)
29 カーテシスイッチ(開閉状態検出手段)
33 ECU(制御手段)
40 センターロック(ドア連結装置)
41 ラッチ
42 ポール
44 ストライカ
50 クローズアクチュエータ(ラッチ操作手段)
53 スプリング(付勢部材・トーションスプリング)
53a 一端
53b 他端
54 ロッド(ロッド・連結部材)
62 アクチュエータユニット(メイン作動部)

Claims (5)

  1. 車両側部に配設されるスイングドアに配設されると共に、回動することにより前記スイングドアの車両前方若しくは車両後方位置に配設されるスライドドアに配設されるストライカと係脱するラッチと、
    前記ラッチを前記ストライカと係合する方向に回動可能なラッチ操作手段と、
    前記スイングドアと前記スライドドアの車両に対する開閉状態を検出する開閉状態検出手段が前記スイングドアおよび前記スライドドアの閉状態を検出した信号に基づいて前記ラッチ操作手段を作動させる制御手段とを備えるドア連結装置であって、
    前記ラッチ操作手段が、メイン作動部と、該メイン作動部の作動力により一方向に回動する出力レバーと、前記一方向とは逆方向であって、前記スイングドアと前記スライドドアとが連結解除状態となる方向に前記出力レバーを付勢する付勢部材とを備え、
    前記出力レバー側と前記ラッチ側を連結する連結部材とを備えることを特徴とするドア連結装置。
  2. 前記連結部材がロッドであることを特徴とする請求項1に記載のドア連結装置。
  3. 前記付勢部材がトーションスプリングであると共に、該トーションスプリングが、その一端における前記出力レバー側への係止と他端における前記メイン作動部側への係止により支持されることを特徴とする請求項1若しくは請求項2何れかに記載のドア連結装置。
  4. 前記トーションスプリングの一端および他端がループ形状により前記出力レバー側および前記メイン作動部側に係止されることを特徴とする請求項3に記載のドア連結装置。
  5. 前記トーションスプリングの一端が前記ロッドに係止されることを特徴とする請求項3若しくは請求項4何れかに記載のドア連結装置。
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