JP4139943B2 - ウォータポンプ用軸受 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の水冷エンジン等に好適なウォータポンプ用軸受に関し、更に詳しくはウォータポンプの回転軸を支持する軸受内に水、水蒸気等が浸入するのを防止し、同時に軸受内のグリースの漏洩を防止するシール装置を備えた軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1に示すように、エンジンの冷却水を圧送して循環させるウォータポンプ30は一般に、インペラ32が固定された回転軸12を、軸方向に間隔をおいて配置した複数個の転がり軸受10によりケーシング38に支承して構成されている。冷却水はインペラ32と軸受10との間に配置されたメカニカルシール40により密封されている。しかし、このウォータポンプ用軸受10((以下、単に「軸受」と呼ぶことがある。)では、メカニカルシール40の回転軸12との摺動面は水潤滑状態であるので、このままだと水蒸気等が漏れて軸受10側に浸入してしまい、水蒸気等が更に軸受10内部に浸入して軸受10が劣化してしまう。そこで、水蒸気等がインペラ32側から軸受10内に浸入するのを防止すると共に軸受10内部に封入した潤滑グリースの漏洩を防止するために、軸受10のインペラ32側にシール装置が設けられている。また、軸受10の駆動側31にも、外部からの塵埃の侵入するのを防止すると共に軸受10内部に封入した潤滑グリースの漏洩を防止するために、シール装置が設けられている。
【0003】
上記インペラ32側のシール装置は、例えば図2に軸方向断面図として示すような構造を有する。図2において、軸受10は、外輪10aと、内輪を構成する回転軸12と、外輪10aと回転軸12との間に挟持されたボール10bと、ボール10bを保持する保持器10cとからなる。シール装置400は密封板15とフリンガー20とからなる。外輪10aの軸方向端部のシール溝10dには、密封板15が配置されている。密封板15は芯金15aと弾性材15bとからなり、弾性材15bは3つのリップ部15c、15d、15eを有する。芯金15aは、断面が逆L字状であり、外輪10aのシール溝10d内に加締めて取り付けられている。芯金15aの外方表面には弾性材15bが密着している。弾性材15bは、ニトリルゴム、耐熱性に優れた標準的なフッ素ゴム(例えば、弗化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン2元共重合体、弗化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン3元共重合体を含む加硫可能なフッ素ゴム組成物)等からなり、その断面は二股形状であり、その一方を形成する主リップ部15eは斜め右下に延在し、その他方を形成する副リップ部15dは斜め左下に延長在している。また、芯金15aの中間位置において、弾性材15bから図中右方に延在するようにして、円筒状の第3リップ部15cが形成されている。
【0004】
また、回転軸12上には、ステンレス製のフリンガー20が配置されている。フリンガー20は、回転軸12に密着嵌合する小円筒20cと、それを同軸的に内包する大円筒20aと、両円筒を半径方向に連結するフランジ部20bとからなっている。弾性材15bの第3リップ部15cは、フリンガー20の大円筒20aの外周に当接し、主リップ部15eは、小円筒20cの外周に当接し、副リップ部15dは、回転軸12の外周面に当接し、それぞれ密封を達成している。
【0005】
上記シール装置400では、その外方から冷却水の蒸気や水滴が飛散してきたような場合、フリンガー20の外周面でこれを受け、密封板15に冷却水が直接降りかからないようになっている。これにより、密封板15(特に、第3リップ部材15c)の変形や膨張を低減することができる。一方、軸受10の内部に封入されたグリース等は、密封板15の副リップ部15d及び主リップ部15eにより密封され、外方への漏れが防止されるようになっている。
【0006】
また、耐薬品性・耐熱性に優れるフッ素ゴム材料として、弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体、テトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
最近のエンジンの高性能化、高出力化に伴い、エンジン回りの温度条件は厳しくなっており、軸受の雰囲気温度が120℃を超える場合がある。ところが、ニトリルゴムは耐熱性の限界が120℃程度であるから、軸受10のシール装置の弾性材の材料としてニトリルゴムを用いた場合、弾性材が熱により硬化劣化し弾性がなくなり、極端な場合はリップ部にクラックが生じ、シール性能が損なわれてしまう恐れがある。また、上記した標準的なフッ素ゴムは耐熱性の限界が200℃以上であることから、上記温度条件でも耐熱性の問題はないが、冷却水中に含まれる添加剤と接触すると劣化して変形してしまい、シール性能が低下する恐れがある。
【0008】
そこで、従来のウォータポンプ用軸受のシール装置の弾性材の材料を見てみると、特開平11−193795号公報記載の水素添加ニトリルゴムが知られている。前記水素添加ニトリルゴムの耐熱性の限界は150℃であることから、上記温度条件下でも耐熱性の問題はないが、標準的なフッ素ゴムと比較して程度の差はあれ、冷却水中に含まれる添加剤と接触すると劣化して変形してしまい、シール性能が低下する可能性があるため、未まだその性能は十分とは言えない。
【0009】
以上の問題点を改善するため、ベースゴムとして耐薬品性・耐熱性に優れる弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体やテトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体を用いて、図2に示すようなウォータポンプ用軸受のシール装置を成形することも可能であるが、下記のような新たな問題が生起する。
【0010】
ウォータポンプ用軸受のシール装置は、図2からもわかるように、通常の深溝玉軸受に使用されているゴムシール装置に比べてゴムリップ部が多く複雑な形状を呈する。弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体やテトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体は、一方で、加工性や離型性が悪いという欠点を有しており、成形が難しく、不良率が高くなる可能性が高い。
【0011】
そこで本発明は,このような従来の問題点に着目してなされたものであり、成形安定性に優れ、高温雰囲気中での使用及び過度の冷却水との接触によっても変性しないシール装置を備えたウォータポンプ用軸受を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る上記目的は、ケーシングに固定された外輪と、一端側に駆動部を備え、他端側にインペラを備えた回転軸との間に転動体を有し、かつ前記外輪の両端部に固定されたそれぞれが弾性材を有する1対のシール装置によって、前記回転軸との間をシールしてなるウォータポンプ用軸受において、少なくとも前記インペラ側のシール装置の弾性材が、弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体100重量部と、エチレン−プロピレン系共重合体3〜30重量部とを含む加硫可能なフッ素ゴム組成物からなることを特徴とするウォータポンプ用軸受、並びにケーシングに固定された外輪と、一端側に駆動部を備え、他端側にインペラを備えた回転軸との間に転動体を有し、かつ前記外輪の両端部に固定されたそれぞれが弾性材を有する1対のシール装置によって、前記回転軸との間をシールしてなるウォータポンプ用軸受において、少なくとも前記インペラ側のシール装置の弾性材が、テトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体100重量部と、エチレン−プロピレン系共重合体3〜30重量部とを含む加硫可能なフッ素ゴム組成物からなることを特徴とするウォータポンプ用軸受により達成される。
【0013】
【作用】
上記弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体は、3元系のため、相対的に弗化ビニリデンの割合が少なく、またヘキサフルオロプロピレンを含まないため、アミン等の塩基性化合物により弗化ビニリデンの脱フッ酸反応を起こし難い。また、上記テトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体は、原料として弗化ビニリデンを含まず、やはりヘキサフルオロプロピレンを含まないため、アミン等の塩基性化合物により弗化ビニリデンの脱フッ酸反応を起こさない。従って、本発明のウォータポンプ用軸受のシール装置の弾性材として好適である。また、これらのフッ素ゴムは、標準的なフッ素ゴム(弗化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン2元共重合体、または弗化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン3元共重合体を含む加硫可能なフッ素ゴム組成物)に比べて耐薬品性が格段に優れている。しかし、一方で成形性や離型性に劣るため、エチレン−プロピレン系共重合体を特定量配合することにより、成形性や離型性を改善する。即ち、弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体またはテトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体に特定量のエチレン−プロピレン系共重合体を含むフッ素ゴム組成物をウォータポンプ用軸受のシール装置の弾性材として使用した場合、シール装置は高温雰囲気下での使用及び冷却水との接触によっても変性せず、長期間にわたって良好なシール性能を発揮できる。そのため、軸受内に水蒸気等が浸入することなく、軸受性能が低下することはない。更には、成形性や離型性も改善され、成形安定性に優れ、生産性も高くなる。
【0014】
以下、本発明に関して詳細に説明する。
【0015】
本発明のウォータポンプ用軸受は、例えば図2に示したシール装置を備える。即ち、軸受10は、外輪10aと、内輪を構成する回転軸12と、外輪10aと回転軸12との間に挟持されたボール10bと、ボール10bを保持する保持器10cとからなり、密封板15とフリンガー20とから構成されるシール装置400が組み込まれている。外輪10aの軸方向両端部のシール溝10dには、密封板15が配置されている。密封板15は芯金15aと弾性材15bとからなり、弾性材15bは3つのリップ部15c、15d、15eを有する。芯金15aは、断面が逆L字状であり、外輪10aのシール溝10d内に加締めて取り付けられている。芯金15aの外方表面には弾性材15bが密着している。
【0016】
弾性材15bは、後述されるフッ素ゴムからなり、その断面は二股形状であり、その一方を形成する主リップ部15eは斜め右下に延在し、その他方を形成する副リップ部15dは斜め左下に延長在している。また、芯金15aの中間位置において、弾性材15bから図中右方に延在するようにして、円筒状の第3リップ部15cが形成されている。
【0017】
また、回転軸12上には、ステンレス製のフリンガー20が配置されている。フリンガー20は、回転軸12に密着嵌合する小円筒20cと、それを同軸的に内包する大円筒20aと、両円筒を半径方向に連結するフランジ部20bとからなっている。弾性材15bの第3リップ部15cは、フリンガー20の大円筒20aの外周に当接し、主リップ部15eは、小円筒20cの外周に当接し、副リップ部15dは、回転軸12の外周面に当接し、それぞれ密封を達成している。
【0018】
上記弾性材15bは、弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体を含む加硫可能なフッ素ゴム組成物、またはテトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体を含む加硫可能なフッ素ゴム組成物からなる。これら共重合体における成分比は特に限定されないが、弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体では弗化ビニリデンが1〜30モル%、テトラフルオロエチレンが40〜70モル%、プロピレンが30〜60モル%の範囲が好ましく、より好ましくは弗化ビニリデンが2〜5モル%、テトラフルオロエチレンが40〜60モル%、プロピレンが40〜60モル%の範囲が耐薬品性から好適である。また、テトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体ではテトラフルオロエチレンが20〜80モル%、プロピレンが20〜80モル%の範囲が好ましく、より好ましくはテトラフルオロエチレンが30〜60モル%、プロピレンが30〜60モル%の範囲である。また、これらの共重合体には、架橋の際の架橋点となる所謂キュアサイトモノマー(例えばヨウ素化合物や臭素化合物)を数モル%共重合してもよいし、重合後に後処理により該共重合体中に不飽和結合を導入してもよい。この様な弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体としては、DINEON社製の「BRE LJ−298005」(商品名)及び旭硝子社製の「AFLAS SP」、「AFLAS SZ」(商品名)等の市販品を使用できる。また、テトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体としては、旭硝子社製の「AFLAS 150P」、(商品名)等の市販品を使用できる。
【0019】
また、金型離型性・加工性等の成形性を大幅に改善するために、エチレン−プロピレン系共重合体が配合される。好適なエチレン−プロピレン系共重合体として、エチレン、プロピレンと第3成分として二重結合を有する1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、5−エチルリデン−2−ノルボルネン等の非共役ジエンを10モル%以下の割合で共重合した3元共重合体を挙げることができる。また、エチレンとプロピレンとの比率は、重合単位でエチレン:プロピレン=50:50〜90:10(モル%)が好ましい。プロピレンの割合が多すぎると、特にエチレン−プロピレン2元共重合体の場合、有機過酸化物での加硫が困難になり、好ましくない。このエチレンープロピレン系共重合体は、弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体またはテトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体100重量部に対して、3〜30重量部、好ましくは5〜20重量部の範囲で配合される。エチレンープロピレン系共重合体の配合量が3重量部未満では、成形性の改善効果が不十分であり、30重量部を越える場合はゴム組成物全体としての耐熱性や耐薬品性が低下して好ましくない。
【0020】
エチレン−プロピレン系共重合体は、弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体あるいはテトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体に対して少量配合すると、フッ素原子が分子中に多量に存在する弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体やテトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体に対する相溶性が低いために、成形体中に留まり難く、表面に多量に存在する可能性が高くなる。そのため、少量の配合量で内部離型剤として有効に働き、加硫成形時の金型離型性が大幅に向上し、複雑な形状のゴムシール装置であっても精度よく成形できるようになる。また、ゴムシール装置の表面にエチレンープロピレン系共重合体が多く存在することで、弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体あるいはテトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体単独では難しかった、芯金等の補強部材への強固で安定した加硫接着が可能になる。この効果は、構造中に二重結合が残存するにEPDMタイプのエチレン−プロピレン系共重合体を用いると、より顕著となる。
【0021】
上記共重合体の加硫方法は特に限定されず、通常のフッ素ゴムの加硫方法であるがポリオール加硫やパーオキサイド加硫を適用することができる。例えば、ポリオール加硫の場合の加硫剤であるポリヒドロキシ化合物は、従来から公知のポリヒドロキシ芳香族化合物または含フッ素ポリヒドロキシ脂肪族化合物が使用可能であり、中でも、ヒドロキノン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン[ビスフェノールA]、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)パーフルオロプロパン[ビスフェノールAF]等が好ましく用いられる。また、これらはアルカリ金属、アルカリ土類金属、有機オニウム化合物等の塩であってもよい。これらポリオール加硫剤の配合量は、上記共重合体100重量部に対して0.5〜10重量部の範囲であり、この範囲であれば、加硫不足や過加硫の恐れが全くない。
【0022】
一方、パーオキサイド加硫の場合の加硫剤である有機過酸化物は、その分子中に−O−O−結合をもつ有機化合物であり、具体的にはパーオキシケタール、ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシエステル、ハイドロパーオキサイド等が挙げられる。それらをより具体的に示すとベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、α,α′−ビス(t−ブチルパーオキシ)−p−ジイソプロピルベンゼン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等が例示できる。これら有機過酸化物の配合量は、上記共重合体100重量部に対して0.5〜10重量部の範囲であり、この範囲であれば、加硫不足や過加硫の恐れが全くない。
【0023】
またポリオール加硫に際しては、受酸剤、かつ加硫助剤として金属の酸化物および金属の水酸化物が必須成分として配合される。この具体例としては水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化鉛、酸化マグネシウム等が例示でき、中でも水酸化カルシウムと酸化マグネシウムとの併用が好ましい。これら金属の酸化物及び金属の水酸化物の配合量は、共重合体100重量部に対して0.5〜50重量部が好ましく、より好ましくは1〜30重量部の範囲である。更に、加硫促進剤としてオニウム塩(4級アンモニウム塩や4級フォスフォニウム塩)を配合してもよい。この具体例として、4級アンモニウム塩としては、硫酸水素テトラブチルアンモニウム、硫酸水素テトラメチルアンモニウム、硫酸水素テトラエチルアンモニウム、硫酸水素トリオクチルメチルアンモニウム、硫酸水素トリデシルメチルアンモニウム、硫酸水素トリメチルベンジルアンモニウム等が例示される。4級フォスフォニウム塩としては、テトラブチルフォスフォニウムクロライド、テトラブチルフォスフォニウムブロマイド、トリブチル(メトキシプロピル)フォスフォニウムクロライド、トリオクチルメチルフォスフォニウムクロライド、トリドデシルメチルフォスフォニウムクロライド等が例示され、2種類以上組合せて用いてもよい。これらのオニウム塩の配合量は、上記共重合体100重量部に対して通常0.3〜5重量部の範囲が好ましく、この範囲であれば加硫不足や過加硫及び早期加硫の恐れが全くない。
【0024】
また、パーオキサイド加硫の際には、加硫助剤として不飽和多官能性化合物が用いられ、例えば、多アリル化合物、メタクリレート化合物、ジビニル化合物、ポリブタジエンなどが挙げられる。中でもトリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレートが好ましい。これら不飽和多官能性化合物の配合量は、上記共重合体100重量部当たり0.5〜20重量部、好ましくは1〜10重量部である。
【0025】
上記共重合体には更に、従来から公知の補強充てん剤として使用されるカーボンブラック、セライト、シリカ、クレイ、タルク、炭酸カルシウム等の充てん剤、その他顔料、染料、老化防止剤、酸化防止剤、安定剤、加工助剤、可塑剤、離型剤などを添加、配合してもよい。
【0026】
上記の各成分を用いてシール装置400の弾性材原料を得るための方法は特に限定されないが、原料ゴムである弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体またはテトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体と、充てん剤及びその他添加剤をゴム混練用ロール、加圧ニーダーまたはバンバリーミキサー等の従来から公知のゴム用混練り装置を用いて均一に混合することが可能である。その混練り条件は特に限定されないが、通常は30〜80℃の温度で5〜60分間混練することによって、各種添加剤の十分な分散を図ることができる。
【0027】
また、シール装置400の弾性材15bとするための製造方法も特に限定されないが、上記のフッ素ゴム組成物を金型の中で加圧しながら加熱すればよく、圧縮成形、トランスファー成形、射出成形等の公知のゴム成形方法により製造することができる。例えば、圧縮成形の場合、金型の中に予め接着剤を塗布した芯金(シール装置の芯部を形成)を挿入し、先に述べた方法で製造した未加硫ゴム組成物のシートを乗せ、通常120〜250℃で3分〜2時間程度加圧加硫することで製造することができる。また、得られた弾性材15bに後加硫を施すことにより、加硫を完全なものとすると同時に、余分な揮発成分を揮散させることは、弾性材15bの物性を向上するのに効果が認められるため好ましいものである。尚、後加硫の条件は特に限定されないが、例えば150〜250℃の温度で、1〜50時間程度の加熱処理を行うことができる。
【0028】
芯金との接着に使用する接着剤としては、表面にエチレン−プロピレン系共重合体が多く存在することを活かして、ビニル基、アミノ基を有するシランカップリング剤を含有するシラン系接着剤を用いると、一定以上の接着強度を有するウォータポンプ用ゴムシール装置が得られるため好ましい。ビニル基を有するシランカップリング剤としては、例えばγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。このビニル基を有するシランカップリング剤は、加水分解性のアルコキシ基がシラノール基に加水分解し、そのシラノール基が金属表面の水酸基とカップリング反応(脱水縮合)により化学的に結合するとともに、構造中に存在するビニル基が、構造中に存在する二重結合あるいは過酸化物による架橋反応中に構造に取り込まれ、結果としてゴム組成物と金属とを化学的に結び付けるため、強い接着力が得られる。
【0029】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を更に説明する。但し、本発明は実施例により何ら制限されるものではない。
【0030】
(第1の実験)
先ず、表1に記載した架橋剤及び加硫促進剤以外の材料をバンバリーミキサーに入れ、ミキサー温度80℃で素練りを行った。次いで、素練りした剤慮をバンバリーミキサーから取り出し、ゴム混練用の2本ロールに投入した。そして、ロール温度50℃に制御しながら表1に示す加硫促進剤(あるいは架橋剤)を投入し、均一になるまで混練した後、厚さ約2.2mmの未加硫ゴムシートを作製した。
【0031】
次に、未加硫ゴムシートを縦横150mm、厚さ2mmの金型に挿入し、170℃で20分間、圧力50kgf/cm2を負荷して加硫成形を行った。更に実施例1、実施例2、比較例1、比較例3については、金型から取出した状態で、オーブン中にて2次加硫した。2次加硫条件は、実施例1が200℃で4時間、実施例2が230℃で24時間、比較例1が200℃で4時間、比較例3が180℃で4時間である。
【0032】
【表1】
Figure 0004139943
【0033】
得られた加硫ゴムのシートをJISダンベル状3号形試験片の形状に打抜き、下記に示す常態物性を測定した。結果を表2に示す。
▲1▼硬さ試験:上記ダンベル試験片を3枚重ねにしてJIS K 6301に基づき硬さを測定した。
▲2▼引張試験:上記ダンベル試験片について、万能型試験機を用いて破断する引張強さ及び引張伸びを測定した。
▲3▼体積変化率:上記ダンベル試験片を、150℃のシーシーアイ社製のLLC中(水で50%に希釈)に1週間浸漬し、浸漬前後の体積変化率を求めた。
▲4▼成形不良率:図2に示すウォータポンプ用軸受のゴムシールを100個成形し、金型離型時のリップ部破損の有無等を調べて成形不良率を求めた。
【0034】
【表2】
Figure 0004139943
【0035】
表2の結果から明らかなように、本発明の範囲にある、弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体またはテトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体100重量部に対してエチレン−プロピレン系共重合体を3〜30重量部配合したゴム組成物からなる試験片は何れも、体積変化率が小さく、成形不良も見られない。また、弗化ビニリデンの配合比率が小さくなるのにしたがって、体積変化率が小さくなっており、特に弗化ビニリデンを含まない実施例1の試験片は、体積変化率が最も小さくなっている。
【0036】
これに対し、水素添加ニトリルゴムを用いた比較例2、標準的なフッ素ゴムである弗化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン2元共重合体を用いた比較例3ニトリルゴムを用いた比較例4の各試験片は、膨潤が大きく、エチレン−プロピレン系共重合体を含まない比較例1の試験片では、成形不良率が格段に大きく、実用性が低いことがわかった。
【0037】
(第2の実験)
図3に示す試験装置を用いて、図2に示す構成のシール装置を備えた軸受の耐熱性試験及び耐水性試験を行った。図3に示す試験装置は、回転軸を支持した軸受をハウジングを介してヒータにより加熱するとともに、定量ポンプにより軸受の端部に冷却水を定量供給する構成である。この試験装置により、軸受端部に備えたシール装置の弾性材の性能の経時変化を調べた。上記試験に用いたシール装置の弾性材は、第1の実験にて説明した実施例1、実施例2、比較例2、比較例3と同一の組成物で構成した。
【0038】
試験軸受の製作は、先ず、第1の実験と同様の方法で未加硫ゴム組成物の調製を行い、得られた未加硫ゴムシートを予め接着剤を塗布した芯金15aを挿入した金型に入れ、表1に記載の1次加硫の条件で圧力30kgf/cm2を負荷し加硫成形を行った。更に、金型から取出した状態でオーブン中で、表1に記載の2次加硫の条件で後加硫を行った。そして、得られた密封板15にフリンガー20を装着し、軸受10に組み込んで試験軸受を作製した。
【0039】
試験条件は以下の通りである。
・軸受温度:150℃
・LLC:シーシーアイ社製LLC
・LLC注水量:50ml/min
・回転数:8000rpm
・試験時間:1000時間
【0040】
また、評価項目は、主リップ15eの硬さ変化と第3リップの変形(波打ち)とした。尚、硬さの測定はJIS K 6253に基づき、IRHD(International Rubber Hardness Degree)マイクロ硬さ計を用いて行った。結果を表3に示す。
【0041】
【表3】
Figure 0004139943
【0042】
表3の結果から明らかなように、本発明の範囲にある、実施例1及び実施例2のゴム組成物で弾性材を形成したシール装置は、主リップの硬さ変化が少なく、第3リップの変形も認められないことから、良好な耐LLC性を有すると共に、密封性にも優れているものと思われる。原料ゴムに水素添加ニトリルゴムを用いた比較例2のゴム組成物は、原料ゴムに標準的なフッ素ゴムである弗化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン2元共重合体を用いた比較例3のゴム組成物で弾性材を形成したシール装置よりは良好であるが、主リップの硬さ変化が大きく、第3リップの変形も生じていることから、実施例の軸受より密封性に劣り、軸受寿命が短いものと思われる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のウォータポンプ用軸受によれば、シール装置の弾性材が弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体またはテトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体を含むため、耐LLC性に優れて、長期間にわたって良好なシール性能を発揮することができ、インペラ側からメカニカルシールを通過してきた水蒸気等が軸受内に浸入することがなく、安定した軸受性能を保証できる。
【0044】
また、少量(3〜30重量部)配合されたエチレン−プロピレン系共重合体が表面層に多く存在するため、金属に対する接着性、離型性、加工性が改善され、芯金と強固に接着して一体化された複雑な形状のウォーターポンプ用軸受のシール装置が安定した製造に可能になる。
【0045】
更に、安価なエチレンープロピレン系共重合体を配合したため、その分低コストにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるウォータポンプの一例を示す軸方向断面図である。
【図2】シール装置の一例を示す軸方向断面図である。
【図3】試験装置の断面図である。
【符号の説明】
10 軸受
10a 外輪
12 回転軸
15 密封板
15a 芯金
15b 弾性材
20 フリンガー
30 ウォータポンプ
32 インペラ
400 シール装置

Claims (5)

  1. ケーシングに固定された外輪と、一端側に駆動部を備え、他端側にインペラを備えた回転軸との間に転動体を有し、かつ前記外輪の両端部に固定されたそれぞれが弾性材を有する1対のシール装置によって、前記回転軸との間をシールしてなるウォータポンプ用軸受において、少なくとも前記インペラ側のシール装置の弾性材が、弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体100重量部と、エチレン−プロピレン系共重合体3〜30重量部とを含む加硫可能なフッ素ゴム組成物からなることを特徴とするウォータポンプ用軸受。
  2. ケーシングに固定された外輪と、一端側に駆動部を備え、他端側にインペラを備えた回転軸との間に転動体を有し、かつ前記外輪の両端部に固定されたそれぞれが弾性材を有する1対のシール装置によって、前記回転軸との間をシールしてなるウォータポンプ用軸受において、少なくとも前記インペラ側のシール装置の弾性材、テトラフルオロエチレン−プロピレン元共重合体100重量部と、エチレン−プロピレン系共重合体3〜30重量部とを含む加硫可能なフッ素ゴム組成物からなることを特徴とするウォータポンプ用軸受。
  3. 弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体が、弗化ビニリデン1〜30モル%、テトラフルオロエチレン0〜0モル%、プロピレン0〜0モル%からなることを特徴とする請求項1記載のウォータポンプ用軸受。
  4. テトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体が、テトラフルオロエチレン20〜80モル%、プロピレン20〜80モル%からなることを特徴とする請求項2記載のウォータポンプ用軸受。
  5. エチレン−プロピレン系共重合体が、非共役ジエンを10モル%以下の割合で含有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のウォータポンプ用軸受。
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