JP4135498B2 - ドラムユニット - Google Patents

ドラムユニット Download PDF

Info

Publication number
JP4135498B2
JP4135498B2 JP2002376470A JP2002376470A JP4135498B2 JP 4135498 B2 JP4135498 B2 JP 4135498B2 JP 2002376470 A JP2002376470 A JP 2002376470A JP 2002376470 A JP2002376470 A JP 2002376470A JP 4135498 B2 JP4135498 B2 JP 4135498B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drum
gear
developing roller
developing
teeth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002376470A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004205909A (ja
Inventor
雅一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2002376470A priority Critical patent/JP4135498B2/ja
Publication of JP2004205909A publication Critical patent/JP2004205909A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4135498B2 publication Critical patent/JP4135498B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタに対して着脱可能なドラムユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、画像形成部の主要部であるトナーユニットとドラムユニットの断面の概要を示す。従来、同図に示すように画像形成部の主要部はユニット化されて構成されている。同図において、トナーユニット100は、主として攪拌部材101、供給ローラ102、現像ローラ103から構成されている。また、ドラムユニット104は、主として感光体ドラム105から構成されている。このとき、感光体ドラム105のドラムギヤ、現像ローラ103の現像ギヤは、図9、図10に示すように構成される。
【0003】
図9は、従来におけるドラムギヤと現像ギヤとがそれぞれ1つ設けられている場合の感光体ドラム105−現像ローラ103間の構成概要を示す。同図において、感光体ドラム105は、ハス歯ギヤであるドラムギヤ(リア(または駆動)側、以下Rと略する)114、ドラム115(直径φ=30mm)、ドラム軸116より構成される。現像ローラ103は、ハス歯ギヤである現像ギヤR111、現像ローラ112(直径φ=19mm)、現像ローラ軸113より構成される。
【0004】
ここで、ハス歯ギヤとは歯すじがねじれた歯車のことをいい、平歯車より騒音・振動などを低減できる利点があり、種々の装置に汎用されており、画像形成装置にも使用されている。この歯車のねじれの大きさをねじれ角といい、一般にねじれ角が大きくなるとリード(1回転で進む軸方向の距離)が短くなる。
【0005】
ドラムギヤR114は、歯数Z=60、モジュールm=0.5、ねじれ角θ=20度、基準ピッチ円直径d=31.9253(mm)である。また、現像ギヤR111は、歯数Z=31、モジュールm=0.5、ねじれ角θ=20度、基準ピッチ円直径d=16.4948(mm)である。
【0006】
現像ギヤR111、ドラムギヤR114は、それぞれ現像ローラ軸113、ドラム軸116に固定されている。また、ドラム115、現像ローラ112も、それぞれドラム軸116、現像ローラ112に固定されている。また、ドラム軸116の中心軸−現像ローラ軸113の中心軸間の距離は24.26(mm)であり、ドラム軸116の中心軸と現像ローラ軸113の中心軸とは互いに同一方向に対して平行となる。
【0007】
図9では、本体側のドラム駆動ギヤ(不図示)によって、ドラムギヤR114が駆動され、さらに、ドラムギヤR114に噛み合った現像ギヤR111が駆動され、現像ローラ112が回転する。
図10は、従来におけるドラムギヤと現像ギヤとがそれぞれ2つ設けられている場合の感光体ドラム105−現像ローラ103間の構成概要を示す。同図において、感光体ドラム105は、ハス歯ギヤであるドラムギヤR125、ハス歯ギヤであるドラムギヤ(フロント側、以下Fと略する)127、ドラム126(直径φ=30mm)、ドラム軸128より構成される。現像ローラ103は、ハス歯ギヤである現像ギヤR121、ハス歯ギヤである現像ギヤF124、現像ローラ122(直径φ=19mm)、現像ローラ軸123より構成される。
【0008】
ドラムギヤR125およびドラムギヤF127は、歯数Z=60、モジュールm=0.5、ねじれ角θ=20度、基準ピッチ円直径d=31.9253(mm)である。また、現像ギヤR121および現像ギヤF124は、歯数Z=31、モジュールm=0.5、ねじれ角θ=20度、基準ピッチ円直径d=16.4948(mm)である。
【0009】
現像ギヤF124は、現像ローラ軸123に固定されており、ドラムギヤR125、ドラムギヤF127は、ドラム軸128に固定されている。また、ドラム126、現像ローラ122も、それぞれドラム軸128、現像ローラ軸123に固定されている。
【0010】
また、ドラム軸128の中心軸−現像ローラ軸123の中心軸間の距離は24.26(mm)であり、ドラム軸128の中心軸と現像ローラ軸123の中心軸とは互いに同一方向に対して平行となる。また、現像ギヤR121は、アイドルギヤであり、現像ローラ軸123に対して、ギヤの中心が固定されておらず、回転可能である。
【0011】
図10では、本体側のドラム駆動ギヤ(不図示)によって、ドラムギヤR125が駆動される。さらに、ドラム126を通して同軸のドラムギヤF127が駆動され、それに噛み合った現像ギヤF124が駆動され、同軸に固定されている現像ローラ122が回転する。
【0012】
また、攪拌ギヤ等(不図示)への動力は、ドラムギヤR125と係合しているアイドルギヤである現像ギヤR121を通して伝達される。
このようにハス歯ギヤはドラム等の画像形成装置に多く用いられ、また、このハス歯ギヤを利用してドラムの軸方向のずれを防止する従来例も存在する(例えば、特許文献1)。
【0013】
さて、図8において、トナーユニット100、ドラムユニット104は、それぞれ個別に装置本体に対して着脱自在である。このとき、トナーユニット100、ドラムユニット104の着脱方法として、例えば、図8の矢印方向に装置本体の所定箇所に着脱(トナーユニット100、ドラムユニット104の短手方向に着脱)する方法と、図面に対して垂直方向に着脱(トナーユニット100、ドラムユニット104の長手方向に着脱)する方法との2つの方法が実用化されている。
【0014】
【特許文献1】
特公平4−48390号(第4−7頁、第1−14図)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のドラムギヤは、上述した通り、図9、図10のような構成であったので、ドラムユニット104または感光体ドラム105を図8の図面に対して垂直方向、すなわちドラムユニット104の長手方向(以下、軸方向という)に出し入れする場合、ドラムギヤRが現像ローラ表面に当たり、現像ローラ表面を傷つけてしまうおそれがある。したがって、ドラムを軸方向に出し入れするのは非常に困難である等の問題があった。
【0016】
現像ローラは、現像性能上、現像ローラの表面スピードをドラムの表面スピードの1.2〜1.3倍程速くしなければならない。そのためには、ドラムギヤのピッチ円直径はドラム円直径より大きく、現像ギヤのピッチ円直径は現像ローラ円直径より小さくしなければならない。
【0017】
また、無理やりドラムギヤRの歯数を減らして実装すると図11のようになる。図11は、2つのドラムギヤの歯数が一致しない場合の感光体ドラム105−現像ローラ103間の構成概要を示す。同図において、感光体ドラム105は、ハス歯ギヤであるドラムギヤR135、ハス歯ギヤであるドラムギヤF137、ドラム136(直径φ=30mm)、ドラム軸138より構成される。現像ローラ103は、ハス歯ギヤである現像ギヤR131、ハス歯ギヤである現像ギヤF134、現像ローラ132(直径φ=19mm)、現像ローラ軸133より構成される。
【0018】
ドラムギヤR135は、歯数Z=56、モジュールm=0.5、ねじれ角θ=20度、基準ピッチ円直径d=29.797(mm)であり、ドラムギヤF137は、歯数Z=60、モジュールm=0.5、ねじれ角θ=20度、基準ピッチ円直径d=31.9253(mm)である。
【0019】
また、現像ギヤR131は、歯数Z=35、モジュールm=0.5、ねじれ角θ=20度、基準ピッチ円直径d=18.6231(mm)であり、現像ギヤF134は、歯数Z=31、モジュールm=0.5、ねじれ角θ=20度、基準ピッチ円直径d=16.4948(mm)である。
【0020】
現像ギヤF134は、現像ローラ軸133に固定されており、ドラムギヤR135、ドラムギヤF137は、ドラム軸138に固定されている。また、ドラム136、現像ローラ132も、それぞれドラム軸138、現像ローラ133に固定されている。また、ドラム軸138の中心軸−現像ローラ軸133の中心軸間の距離は24.26(mm)であり、ドラム軸138の中心軸と現像ローラ軸133の中心軸とは互いに同一方向に対して平行となる。
【0021】
また、現像ギヤR131は、アイドルギヤであり、現像ローラ軸133に対して、ギヤの中心が固定されておらず、回転可能である。
図12は、図11におけるドラムギヤR135、ドラムギヤF137を軸方向から見た模式図である。ピッチ円直径の短い方(内側のギヤ)がドラムギヤR135であり、ピッチ円直径の長い方(外側のギヤ)がドラムギヤF137である。
【0022】
以上の実装をした場合、現像ローラの負荷は大きいので、図11のAにおけるギヤ噛み合い負荷変動とドラムギヤR135と本体側のドラム駆動ギヤ(不図示)との噛み合い負荷変動が一致せず、ドラム回転周期の整数分の1で周期のジッター(ジッターとは、振れ、歪み、ふらつきのことを言い、ここでは、ドラム回転速度の時間軸変動のことをいう)の大きさが変化し、画像が非常に見苦しくなる(ドラムギヤFとRの歯数差がジッターの変化の周期となり、この例では、60−56=4で4周期となる)。
【0023】
図13は、図11におけるジッターのシミュレーションを示す。同図において、横軸はドラム回転角を示し、縦軸はドラム表面の画像ずれ量(変化量)(長さ:マイクロ(μ)メータ)をシミュレーションしたものである。同図において、波形140はドラム上の画像ずれ量(μm)を示し、波形141は現像ギヤ影響を示し、波形142は駆動ギヤ影響を示す。このとき、ドラムギヤR135とドラムギヤF137との位相のずれ(以下、FRギヤ位相ズレ度という。)はない(FRギヤ位相ズレ度=0(度))。
【0024】
図13をみると、波形140は、波形141と波形142とを重ね合わせた合成波の波形と近似している。つまり、ドラムギヤR135とドラムギヤF137の歯数が異なる場合、ドラム上の画像のズレ量は、ドラムギヤR135−駆動ギヤ間とドラムギヤF137−現像ギヤ間との噛み合い負荷変動の不一致によって発生する影響に大きく左右されることになる(微視的に見て合成波に対応したブレが画像に存在する)。
【0025】
そして、ドラム1周期の間でドラムギヤ上の画像ずれ量についてジッターの大きさが4周期で変化しているのが分かる。したがって、フロント側とリア側でギヤの歯数を異なる数にするとドラムギヤ上画像ずれ量についてのジッターの発生を招いてしまい、良質な画像を形成することはできない。
【0026】
図3は、図9、図10、図11で用いたギヤ111,114,121,124,125,127,131,134,135,137の詳細な寸法(歯直角モジュール、歯直角圧力角、ねじれ角、歯数、基準ピッチ円直径、転位係数、歯末のたけ、歯元のたけ、全歯たけ、基礎円直径、歯先円直径、歯底円直径、リード)を示したものである。
【0027】
また、もう一方の着脱方法(図8の矢印方向に装置本体の所定箇所に着脱(トナーユニット100、ドラムユニット104の短手方向に着脱)する方法)は、軸方向に出し入れする方法と比べて、着脱機構が複雑になり、また、着脱作業に対する動作も多くなり、メンテナンス面で問題があった。
【0028】
そこで、本発明では、ドラムを軸方向に出し入れする場合において、現像ローラを傷つけることなく、かつジッターの変化を抑制したドラムユニットを提供する。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、請求項1記載の発明によれば、画像形成装置に装着した際に現像ロールと接触すべく設けられる感光体ドラムと該感光体ドラムのドラム両端に第1のドラムギヤと第2のドラムギヤとを備え、前記第1のドラムギヤの中心軸と前記第2のドラムギヤの中心軸とが前記ドラムの同軸上にあって該軸方向に前記画像形成装置に対し挿脱可能なドラムユニットにおいて、前記第1のドラムギヤは、前記ドラム両端のうち前記ドラムユニットの挿脱方向奥側端に設けられ、前記ドラムユニットを前記画像形成装置に装着した際に前記感光体ドラムを回転駆動するための前記画像形成装置の本体に設けられた駆動ギヤと噛合するピッチ円直径が前記ドラムの円直径より小さい被駆動用のハス歯ギヤであり、前記第2のドラムギヤは、前記ドラム両端のうち前記ドラムユニットの挿脱方向手前側端に設けられ、前記ドラムユニットを前記画像形成装置に装着した際に前記現像ロールに設けられた現像ギアと噛合して前記現像ロールを回転駆動するためのピッチ円直径が前記ドラムの円直径より大きい駆動用のハス歯ギヤであり、前記第1のドラムギヤと前記第2のドラムギヤとは、互いに歯数が等しく、かつ、ねじれ角が異なり、さらに、前記第1のドラムギヤの歯の位相と前記第2のドラムギヤの歯の位相とが所定の角度ずれていることを特徴とするドラムユニットを提供することによって達成できる。
【0030】
このように構成することによって、フロント側にドラムを引き抜くことができるので、メンテナンス性が向上する。このとき、現像ローラ表面を傷つけることもない。さらに、ジッターを最小限に抑え、また画像ずれ量も抑えることができるので、良質の画像を形成することができる。
【0031】
また上記課題は、請求項2記載の発明によれば、前記角度は、0度以上1歯分以下であることを特徴とする請求項1記載のドラムユニットを提供することによって達成できる。
このように構成することによって、ジッターを最小限に抑え、また画像ずれ量も抑えることができるので、良質の画像を形成することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態として、ドラム両端に歯数の等しいハス歯ギヤを備え、一方のギヤのピッチ円直径をドラム円直径より小さく、他方のギヤをドラム円直径より大きくすることにより、軸方向への挿抜可能にし、かつ、両ギヤの歯数と歯位置の位相を最適にすることにより、噛み合いで発生するジッターを最小限に抑えるようにした。
【0033】
すなわち、本発明の本質的原理は、図13で示した駆動ギヤ影響の波形と現像ギヤ影響の波形とが打ち消しあうような位相差(逆位相)にすることである。それでは、以下に実施例を示す。
(実施例1)
図1は、本実施例におけるドラムギヤの構成概要を示す。同図において、感光体ドラム105は、ハス歯ギヤであるドラムギヤR5、ハス歯ギヤであるドラムギヤF7、ドラム6(直径φ=30mm)、ドラム軸8より構成される。現像ローラ103は、ハス歯ギヤである現像ギヤR1、ハス歯ギヤである現像ギヤF4、現像ローラ2(直径φ=19mm)、現像ローラ軸3より構成される。
【0034】
ドラムギヤR5は、歯数Z=56、モジュールm=0.5、ねじれ角θ=20度、基準ピッチ円直径d=29.797(mm)である。ドラムギヤF7は、歯数Z=56、モジュールm=0.5、ねじれ角θ=30度、基準ピッチ円直径d=32.3316(mm)である。
【0035】
また、現像ギヤR1は、歯数Z=35、モジュールm=0.5、ねじれ角θ=20度、基準ピッチ円直径d=18.6231(mm)である。現像ギヤF4は、歯数Z=28、モジュールm=0.5、ねじれ角θ=30度、基準ピッチ円直径d=16.1658(mm)である。
【0036】
現像ギヤF4は、現像ローラ軸3に固定されており、ドラムギヤR5、ドラムギヤF7は、ドラム軸8に固定されている。また、ドラム6、現像ローラ2も、それぞれドラム軸8、現像ローラ軸3に固定されている。また、ドラム軸8の中心軸−現像ローラ軸3の中心軸間の距離は24.26(mm)であり、ドラム軸8の中心軸と現像ローラ軸3の中心軸とは互いに同一方向に対して平行となる。また、現像ギヤR1は、アイドルギヤであり、現像ローラ軸3に対して、ギヤの中心が固定されておらず、回転可能である。
【0037】
図1において、フロント側(F)のギヤはリヤ(駆動)側(R)と同じ歯数を備え、かつフロント側(F)のギヤのねじれ角をリヤ(駆動)側(R)より大きく(本実施例ではフロント側のギヤのねじれ角が30度に対してリヤ(駆動)側のギヤは20度となっている。)することにより、現像ローラに適切な回転速度を与える構成となっている。
【0038】
図2は、本実施例におけるドラムギヤの歯のねじれの向きを示す。ドラムは図面手前から上方向に図面奥に上方向の回転をしている。このとき、ギヤのねじれの向きは、フロント側(F)ギヤでは図面に向かって右から左へ30度上向きにねじれており、リヤ(駆動)側のギヤでは図面に向かって右から左へ20度上向きにねじれている。
【0039】
図3には、図1で用いたギヤ1,5,4,7の詳細な寸法(歯直角モジュール、歯直角圧力角、ねじれ角、歯数、基準ピッチ円直径、転位係数、歯末のたけ、歯元のたけ、全歯たけ、基礎円直径、歯先円直径、歯底円直径、リード)を示している。
【0040】
図4は、図1の感光体ドラム105を軸方向から見た場合のギヤ5,7の端面等の代表する面で示している(ハス歯なので、切断面の位置により歯の位置も変わるためである)。ギヤ5とギヤ7とは、互いの歯の山部分と谷部分を一致させた位置から角度αずれている。この角度αは、0以上1歯分の角度以内、好ましくは0以上1歯分の角度未満とする。
【0041】
図5は、本実施例において発生するジッターのシミュレーションを示す。FRギヤ位相ずれ度=3.214285714である。従来設計の図13と比較して見ると、ドラム上画像ずれ量20についてのジッターの最良部分がドラム一周に渡っている、つまり画像ずれ量の波形の変化の周期が変動することなく一定であり、さらにずれ量が低い値で収まっている。すなわち、このことは、FRギヤの位相がずれることで、駆動ギヤ影響の波形22と現像ギヤ影響の波形21とが打ち消しあうような位相差(逆位相)をとることに起因する。
【0042】
この結果から、ジッターの発生を抑制することができたのが確認できる。ただし、図6において現像ローラ103の軸と感光体ドラム105の軸とドラム駆動ギヤ10(本体側)の軸がなす角度βや、ギヤの材質、ドラム管のねじり剛性、現像ローラ径、硬度、ニップ量等の周辺環境の変化により、αの値は変化するので、計算で求めることはできず、実際に実験して確かめるしか方法はない。
【0043】
なお、本実施例では、ドラム径を30mmとし、フロント側のギヤのねじれ角が30度、リヤ(駆動)側のギヤは20度となっているが、これらの値は設計次第、つまり、ギヤの径、歯数、幅等で変化する。本実施例は、これらを考慮してジッターの変化をできるだけ小さくするものである。
【0044】
以上より、ドラムギヤをフロント側(F)とリア(駆動)側(R)に分けて持ち、かつ、R側ギヤ径を小さくし、さらにFとRのギヤ歯数及び歯の取り付け角度を適切な角度にすることにより、F側にドラムを引き抜くことができるので、メンテナンス性が向上する。このとき、現像ローラ表面を傷つけることもない。さらに、ジッターを最小限に抑え、また画像ずれ量も抑えることができるので、良質の画像を形成することができる。
(実施例2)
実施例1では、ギヤのねじれの向きは、図2に示した向きで用いたが、設計次第で図7に示すような向きにしてもよい。図7(a)、(b)、(c)のドラムは、図面手前から上方向に図面奥に上方向の回転をしている。
【0045】
図7(a)では、フロント側(F)ギヤでは図面に向かって右から左へ下向きにねじれており、リヤ(駆動)側のギヤでは右から左へ上向きにねじれている。
図7(b)では、フロント側(F)ギヤでは図面に向かって右から左へ下向きにねじれており、リヤ(駆動)側のギヤでは右から左へ下向きにねじれている。
【0046】
図7(c)では、フロント側(F)ギヤでは図面に向かって右から左へ上向きにねじれており、リヤ(駆動)側のギヤでは右から左へ下向きにねじれている。
【0047】
【発明の効果】
フロント側にドラムを引き抜くことができるので、メンテナンス性が向上する。このとき、現像ローラ表面を傷つけることもない。さらに、ジッターを最小限に抑え、また画像ずれ量も抑えることができるので、良質の画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1におけるドラムギヤを用いた感光体ドラム−現像ローラ間の構成概要を示す図である。
【図2】実施例1におけるドラムギヤの歯のねじれの向きを示す。
【図3】実施例1におけるギヤの寸法および従来例等で用いたギヤの寸法を示す図である。
【図4】実施例1におけるドラムギヤR、ドラムギヤFを軸方向から見た模式図である。
【図5】実施例1におけるジッターのシミュレーションを示す図である。
【図6】実施例1におけるαを算出する因子の1つである角度βを示す図である。
【図7】(a)、(b)、(c)は、実施例2におけるドラムギヤの歯のねじれの向きを異ならせた例を示す。
【図8】画像形成部の主要部であるトナーユニットとドラムユニットの断面の概要を示す図である。
【図9】従来におけるドラムギヤと現像ギヤとがそれぞれ1つ設けられている場合の感光体ドラム−現像ローラ間の構成概要を示す図である。
【図10】従来におけるドラムギヤと現像ギヤとがそれぞれ2つ設けられている場合の感光体ドラム−現像ローラ間の構成概要を示す図である。
【図11】実験的に行った、2つのドラムギヤの歯数が一致しない場合の感光体ドラム−現像ローラ間の構成概要を示す図である。
【図12】図11におけるドラムギヤR、ドラムギヤFを軸方向から見た模式図である。
【図13】図11におけるジッターのシミュレーションを示す図である。
【符号の説明】
1 現像ギヤR(アイドルギヤ)
2 現像ローラ
3 現像ローラ軸
4 現像ギヤF
5 ドラムギヤR
6 ドラム
7 ドラムギヤF
8 ドラム軸
10 ドラム駆動ギヤ
20 波形(ドラム上画像ずれ量)
21 波形(現像ギヤ影響)
22 波形(駆動ギヤ影響)
100 トナーユニット
101 攪拌部材
102 供給ローラ
103 現像ローラ
104 ドラムユニット
105 感光体ドラム
111 現像ギヤR
112 現像ローラ
113 現像ローラ軸
114 ドラムギヤR
115 ドラム
116 ドラム軸
121,131 現像ギヤR(アイドルギヤ)
122,132 現像ローラ
123,133 現像ローラ軸
124,134 現像ギヤF
125,135 ドラムギヤR
126,136 ドラム
127,137 ドラムギヤF
128,138 ドラム軸
140 波形(ドラム上画像ずれ量)
141 波形(現像ギヤ影響)
142 波形(駆動ギヤ影響)

Claims (2)

  1. 画像形成装置に装着した際に現像ロールと接触すべく設けられる感光体ドラムと該感光体ドラムのドラム両端に第1のドラムギヤと第2のドラムギヤとを備え、前記第1のドラムギヤの中心軸と前記第2のドラムギヤの中心軸とが前記ドラムの同軸上にあって該軸方向に前記画像形成装置に対し挿脱可能なドラムユニットにおいて、
    前記第1のドラムギヤは、前記ドラム両端のうち前記ドラムユニットの挿脱方向奥側端に設けられ、前記ドラムユニットを前記画像形成装置に装着した際に前記感光体ドラムを回転駆動するための前記画像形成装置の本体に設けられた駆動ギヤと噛合するピッチ円直径が前記ドラムの円直径より小さい被駆動用のハス歯ギヤであり、
    前記第2のドラムギヤは、前記ドラム両端のうち前記ドラムユニットの挿脱方向手前側端に設けられ、前記ドラムユニットを前記画像形成装置に装着した際に前記現像ロールに設けられた現像ギアと噛合して前記現像ロールを回転駆動するためのピッチ円直径が前記ドラムの円直径より大きい駆動用のハス歯ギヤであり、
    前記第1のドラムギヤと前記第2のドラムギヤとは、互いに歯数が等しく、かつ、ねじれ角が異なり、さらに、前記第1のドラムギヤの歯の位相と前記第2のドラムギヤの歯の位相とが所定の角度ずれていることを特徴とするドラムユニット。
  2. 前記角度は、0度以上1歯分以下であることを特徴とする請求項1記載のドラムユニット。
JP2002376470A 2002-12-26 2002-12-26 ドラムユニット Expired - Fee Related JP4135498B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002376470A JP4135498B2 (ja) 2002-12-26 2002-12-26 ドラムユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002376470A JP4135498B2 (ja) 2002-12-26 2002-12-26 ドラムユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004205909A JP2004205909A (ja) 2004-07-22
JP4135498B2 true JP4135498B2 (ja) 2008-08-20

Family

ID=32813931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002376470A Expired - Fee Related JP4135498B2 (ja) 2002-12-26 2002-12-26 ドラムユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4135498B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4783036B2 (ja) * 2005-03-01 2011-09-28 パナソニック株式会社 感光体と現像ローラの位置決め機構およびこれを備えた画像形成装置
US20100080626A1 (en) * 2008-09-26 2010-04-01 Foster Thomas J Multicolor image uniformity by reducing sensitivity to gear train drive non-uniformity
JP5874911B2 (ja) * 2011-11-22 2016-03-02 株式会社リコー プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP5974572B2 (ja) * 2012-03-22 2016-08-23 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP6175373B2 (ja) * 2014-01-24 2017-08-02 株式会社沖データ 画像形成ユニット及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004205909A (ja) 2004-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU595044B2 (en) Process cartridge and image forming apparatus using same
JP2991301B2 (ja) 電子写真印刷装置のトナー貯蔵容器
JP4135498B2 (ja) ドラムユニット
JP6493327B2 (ja) 画像形成装置
JP2851861B2 (ja) 感光体ドラム及びこの感光体ドラムを有するプロセスカートリッジ及びこのプロセスカートリッジが着脱可能な画像形成装置
JP2002174932A (ja) 像担持体の駆動装置
CN201489275U (zh) 一种感光鼓
JP4494137B2 (ja) プロセスカートリッジ及びそのプロセスカートリッジを有する画像形成装置
JP4649132B2 (ja) はす歯歯車を用いた動力伝達装置と該動力伝達装置を備えた画像形成装置
JP2006276177A (ja) 動力伝達装置およびそれを用いた画像形成装置
JP6016357B2 (ja) 歯車及び画像形成装置
JP6559491B2 (ja) 駆動伝達機構及びそれを備えた画像形成装置
CN201859307U (zh) 一种显影装置
JP2007298702A (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
CN215340701U (zh) 显影盒
CN214751334U (zh) 一种驱动效果好的感光鼓齿轮
JP2005194033A (ja) 駆動伝達機構およびプリンタ装置の駆動伝達機構
JP2008058360A (ja) 駆動連結機構、駆動装置、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
CN215340702U (zh) 显影盒
JP5834586B2 (ja) 遊星歯車機構、駆動装置および画像形成装置
JPH02156280A (ja) 画像形成装置
CN207541412U (zh) 一种显影盒
JP2008268685A (ja) ギア列を備えたプロセスカートリッジ及び前記ギア列の組立方法
JP2007248606A5 (ja)
JP2000147852A (ja) 画像形成装置の駆動機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080311

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080513

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080526

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees