JP4134772B2 - 中空成形品の成形方法およびそれに用いられる成形用金型 - Google Patents

中空成形品の成形方法およびそれに用いられる成形用金型 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の分割体を溶着して中空成形品を成形する中空成形品の成形方法およびそれに用いる成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の中空成形品の成形方法および成形用金型として、下記特許文献1に開示された方法および金型がある。中空成形品を分割体としてそれぞれ成形する雄型部と雌型部とを備える金型を用い、この雄型部と雌型部との間に溶融樹脂を射出充填(1次充填)して分割体をそれぞれ成形した後、各分割体を残したままの雌型部同士を組み合わせて各分割体を互いに当接させ、その当接部位の周縁の樹脂流路に溶融樹脂を射出充填(2次充填)して各分割体を互いに溶着し、中空成形品を形成するようになっている。
【0003】
そして、この成形用金型は、同一金型内に分割体をそれぞれ成形する雄型部と雌型部とを2列並設しており、第1列で溶融樹脂を1次充填して各分割体を成形するときには、同時に第2列で溶融樹脂を2次充填して各分割体相互の溶着を行ない、第2列で溶融樹脂を1次充填して各分割体を成形するときには、同時に第1列で溶融樹脂を2次充填して各分割体相互の溶着を行なうようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平4−331123号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本発明者らが上記特許文献1に開示された成形方法および成形用金型により中空成形品を成形したところ、中空成形品の形状等によっては、雄型部と雌型部との間で分割体が良好に成形できなかったり、分割体当接部位の周縁に充填した樹脂が中空体内部に漏れたりして、中空成形品が成形できない場合があることが明らかとなった。
【0006】
そして、本発明者らがこの不具合の原因について精査したところ、以下のことが解った。従来の中空成形品の成形では、分割体成形の溶融樹脂充填条件(1次充填条件)と分割体相互溶着の溶融樹脂充填条件(2次充填条件)とが同一となる。一般的に雄型部と雌型部との間の容積(分割体の体積)は分割体当接部位の周縁樹脂流路の容積に比較して大きいとともに、分割体当接部位の周縁樹脂流路は中空構造をなす分割体に面している。
【0007】
したがって、分割体の中空構造を破壊しない充填条件(例えば、比較的低い充填圧力)で溶融樹脂を充填すると、雄型部と雌型部との間の全域に樹脂が充填されなかったり、全域に充填されても圧力不足により成形される分割体に歪が発生したりする場合がある。また、良好な分割体が得られる充填条件(例えば、比較的高い充填圧力)で溶融樹脂を充填すると、溶融樹脂が分割体を突き破って中空体内部に漏れる場合がある。
【0008】
換言すれば、分割体成形の溶融樹脂充填条件と分割体相互溶着の溶融樹脂充填条件とが、それぞれ好適な条件となるように調整することで、中空成形品を安定して成形できることを見出した。
【0009】
本発明は、上記点を鑑みてなされたものであって、分割体成形の溶融樹脂充填と分割体相互溶着の溶融樹脂充填とを同時に行なう場合であっても中空成形品を安定して成形することが可能な中空成形品の成形方法およびそれに用いられる成形用金型を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の成形方法では、
中空成形品(3)を分割した複数の分割体(31、32)を、分割体(31、32)に対応して金型(A)内の異なる位置にそれぞれ形成した雄型部(254、151)と雌型部(153、252)との間に溶融樹脂を充填する1次充填を行ない成形する成形工程と、
複数の分割体(31、32)相互を当接して金型(A)内に配置し、複数の分割体(31、32)の当接部位の周縁に樹脂流路(330)を形成して、この樹脂流路(330)内に供給流路(131B、133)を介して溶融樹脂を充填する2次充填を行ない、複数の分割体(31、32)相互を溶着して中空成形品(3)を形成する溶着工程とを備え、
成形工程における1次充填と溶着工程における2次充填とを、金型(A)内の異なる位置において、同時に行なう中空成形品の成形方法であって、
成形工程における1次充填が完了する前に、溶着工程における2次充填が完了したときには、1次充填を継続するとともに、供給流路(131B、133)を遮断して2次充填を中止し、
2次充填を中止した後に、1次充填の溶融樹脂の充填圧力を上昇することを特徴としている。
【0011】
これによると、分割体(31、32)相互を溶着する2次充填が完了した後は、分割体(31、32)を成形するのに好適な充填条件を1次充填のみに適用することができる。したがって、1次充填と2次充填とを同時に行なっても中空成形品(3)を安定して形成することが可能である。
【0013】
そして、1次充填の溶融樹脂の充填圧力上昇によって、中空成形品(3)に影響を与えることなく、分割体(31、32)を精度良く成形することが可能である。
【0014】
また、請求項2に記載の発明の成形方法では、
金型(A)は、供給流路(131B、133)の一部を有するとともに、供給流路(131B、133)の残部を有する部分に対し移動可能な移動部材(136)を備え、
2次充填を中止するときには、移動部材(136)を移動して、供給流路(131B、133)を遮断することを特徴としている。
【0015】
これによると、移動部材(136)を移動することで、容易に供給流路(131B、133)を遮断することが可能である。
【0016】
また、請求項3に記載の発明の成形方法では、2次充填を中止するときには、供給流路(131B、133)を1箇所のみ遮断することを特徴としている。
【0017】
これによると、供給流路(131B、133)内で固化した樹脂を取り除くときに、2つに分断された樹脂を取り除くのみでよい。
【0018】
また、請求項4に記載の発明の成形方法では、
供給流路(131B、133)は、第1の供給流路(131B)と、この第1の供給流路(131B)に連通するとともに、第1の供給流路(131B)に対し直行して設けられた第2の供給流路(133)とを備え、
2次充填を中止するときには、移動部材(136)を、第2の供給流路(133)を中心として、第2の供給流路(133)に直行する面内で回動して、第1の供給流路(131B)を遮断することを特徴としている。
【0019】
これによると、互いに直行する第1の供給流路(131B)と第2の供給流路(133)とを備える供給流路(131B、133)であっても、供給流路(131B、133)を1箇所のみで遮断することが可能である。
【0020】
また、請求項5に記載の発明の成形方法では、
雄型部(151、154、251、254)は、第1雄型部(254、151)および第2雄型部(251、154)からなり、
雌型部(152、153、252、253)は、第1雌型部(153、252)および第2雌型部(152、253)からなり、
成形工程は、複数の分割体(31、32)を、第1雄型部(254、151)と第1雌型部(153、252)との間にて成形する第1の成形工程と、複数の分割体(31、32)を、第2雄型部(251、154)と第2雌型部(152、253)との間にて成形する第2の成形工程とを有し、
溶着工程は、第1の成形工程で成形した複数の分割体(31、32)を残置したままの第1雌型部(153、252)同士を組み合わせて複数の分割体(31、32)相互を当接し、複数の分割体(31、32)相互を溶着する第1の溶着工程と、第2の成形工程で成形した複数の分割体(31、32)を残置したままの第2雌型部(152、253)同士を組み合わせて複数の分割体(31、32)相互を当接し、複数の分割体(31、32)相互を溶着する第2の溶着工程とを有し、
第1の成形工程と第2の溶着工程とを同時に行なう第1の工程群と、第2の成形工程と第1の溶着工程とを同時に行なう第2の工程群とを交互に繰り返し、第1の工程群、第2の工程群のいずれかを行なう毎に、中空成形品(3)を形成することを特徴としている。
【0021】
これによると、成形工程と溶着工程とを同時に行なって1回の充填毎に中空成形品(3)が得られる成形方法において、中空成形品(3)を安定して成形することが可能である。
【0022】
また、請求項6に記載の発明の成形用金型では、
射出成形機のノズル部によって、間に溶融樹脂を充填する1次充填を行なって中空成形品(3)を分割した複数の分割体(31、32)を異なる位置で成形するために、分割体(31、32)に対応してそれぞれ設けられた雄型部(254、151)および雌型部(153、252)と、
複数の分割体(31、32)相互を当接して内部に配置することで、複数の分割体(31、32)の当接部位の周縁に、複数の分割体(31、32)相互を溶着して中空成形品(3)を形成するために、ノズル部によって2次充填される溶融樹脂の樹脂流路(330)が形成される製品部(3a)と、
樹脂流路(330)に2次充填される溶融樹脂を供給するための供給流路(131B、133)と、
供給流路(131B、133)を連通もしくは遮断する連通遮断手段(136)とを備え、
1次充填と2次充填とを同時に行なっているときに、1次充填が完了する前に2次充填が完了した場合には、連通遮断手段(136)に供給流路(131B、133)を遮断させ
ノズル部に1次充填の溶融樹脂の充填圧力を上昇させ、
連通遮断手段(136)は、供給流路(131B、133)を遮断した後、1次充填が完了するまでは、供給流路(131B、133)の遮断状態を継続することを特徴としている。
【0023】
これによると、請求項1に記載の発明の成形方法を行なうことが可能である。
【0026】
また、請求項7に記載の発明の成形用金型では、
連通遮断手段(136)は、供給流路(131B、133)の一部を有するとともに、供給流路(131B、133)の残部を有する部分に対し移動可能な移動部材(136)であり、
供給流路(131B、133)を遮断するときには、移動部材(136)を移動させることを特徴としている。
【0027】
これによると、請求項2に記載の発明の成形方法を行なうことが可能である。
【0028】
また、請求項8に記載の発明の成形用金型では、
移動部材(136)は、供給流路(131B、133)を遮断するときには、供給流路(131B、133)を1箇所のみ遮断するように移動することを特徴としている。
【0029】
これによると、請求項3に記載の発明の成形方法を行なうことが可能である。
【0030】
また、請求項9に記載の発明の成形用金型では、
供給流路(131B、133)は、第1の供給流路(131B)と、この第1の供給流路(131B)に連通するとともに、第1の供給流路(131B)に対し直行して設けられた第2の供給流路(133)とを備え、
供給流路(131B、133)を遮断するときには、移動部材(136)は、第2の供給流路(133)を中心として、第2の供給流路(133)に直行する面内で回動して、第1の供給流路(131B)を遮断することを特徴としている。
【0031】
これによると、請求項4に記載の発明の成形方法を行なうことが可能である。
【0032】
また、請求項10に記載の発明の成形用金型では、
雄型部(151、154、251、254)は、第1雄型部(254、151)および第2雄型部(251、154)からなり、
雌型部(152、153、252、253)は、第1雌型部(153、252)および第2雌型部(152、253)からなり、
第1雄型部(254、151)と第1雌型部(153、252)とを組み合わせたときには、第2雌型部(152、253)同士が組み合わされて製品部(3a)が形成され、
第2雄型部(251、154)と第2雌型部(152、253)とを組み合わせたときには、第1雌型部(153、252)同士が組み合わされて製品部(3a)が形成されることを特徴としている。
【0033】
これによると、請求項5に記載の発明の成形方法を行なうことが可能である。
【0034】
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0036】
図1は、本実施形態の中空成形品3の製造に用いる金型Aの概略構造を示す断面図であり、図2は、中空成形品3の概略構造を示す断面図である。また、図3〜図12は、中空成形品の成形方法を説明するための金型Aの工程別断面図である。
【0037】
図2に示すように、本実施形態の中空成形品3は、複数の開口部を有する中空構造の成形品であり、開口311を有する分割体31と、開口321、322を有する分割体32とを、環状の当接面313、323相互を当接した当接部位周縁の溝314、324内に充填された周縁部樹脂33により溶着して形成されている。そして、分割体31は、中空空間に開口322方向へ突出するノズル部312を有し、一端部が開口311である空間は、両端部が開口321、322である空間に、ノズル部312でのみ連通している。
【0038】
中空成形品3は、車両等の燃料タンク内に配設されるものであり、燃料ポンプが圧送する燃料の一部を開口部311から導入してノズル部312から噴出し、これにより発生する負圧を利用して、開口部321から吸入した燃料を開口部322から吐出するようになっている。中空成形品3は、上述のように作動することにより、燃料タンク内において燃料を移送するポンプ(所謂アスピレータ)として用いられる。
【0039】
図1に示すように、金型Aは、固定型1と可動型2とにより構成されている。なお、金型Aの図示においては、中空成形品3の開口等に対応する図示を省略し、模式的に示している。
【0040】
固定型1は、固定盤11、ランナプレート12、ガイドプレート13、スライド型14およびエアシリンダ15により主要部が構成されている。固定型1を図示しない射出成形機の固定プラテンに取り付けるための固定盤11と、固定盤11に並設されたランナプレート12とには、図示しない射出成形機のノズル部から射出される溶融樹脂を導入するための1次スプルー121が形成されている。
【0041】
ランナプレート12の固定盤11側の面に対向する面に並設されたガイドプレート13には、溶融樹脂を後述するキャビティ3a、31a、32aに供給するための2次スプルー132、133、134の上流側部132a、133a、134aが形成されている。そして、ランナプレート12とガイドプレート13との間には、ランナ131が延設され、1次スプルー121の下流端と2次スプルー132、133、134の上流側部132a、133a、134aの上流端とを連通している。
【0042】
ガイドプレート13のランナプレート12側の面に対向する面には凹部135が形成されている。この凹部135内に、固定側スライド部材であるスライド型14が図中上下方向に(型合わせ面の延在方向に)移動自在に配設され、スライド型14には、ガイドプレート13に固定されたエアシリンダ15のロッド15aが連結している。
【0043】
そして、スライド型14は、ガイドプレート13の凹部135内に密着した状態を保ちながら、エアシリンダ15がロッド15aを最も伸長した下方位置と、エアシリンダ15がロッド15aを最も収縮した上方位置との間をスライドするようになっている。
【0044】
可動型2は、可動盤21、中間部材22、ガイドプレート23、スライド型24およびエアシリンダ25により主要部が構成されている。可動型2を固定プラテンに対し進退可能な図示しない可動プラテンに取り付けるための可動盤21には、射出成形機のエジェクタ212を遊挿するための開口211が開口している。
【0045】
可動盤21には中間部材22が並設され、中間部材22の可動盤21側の面に対向する面にはガイドプレート23が並設されている。可動盤21、中間部材22およびガイドプレート23に囲まれた空間には、エジェクタ212の突き出し力を伝達し、後述するスライド型24に内蔵されたエジェクタピン241、242を押圧してエジェクタピン241、242に突き出し動作をさせるためのエジェクタプレート221およびエジェクタピン222が配設されている。
【0046】
ガイドプレート23の中間部材22側の面に対向する面には凹部235が形成されている。この凹部235内に、可動側スライド部材であるスライド型24が図中上下方向に(型合わせ面の延在方向に)移動自在に配設され、スライド型24には、ガイドプレート23に固定されたエアシリンダ25のロッド25aが連結している。
【0047】
そして、スライド型24は、ガイドプレート23の凹部235内に密着した状態を保ちながら、エアシリンダ25がロッド25aを最も伸長した下方位置と、エアシリンダ25がロッド25aを最も収縮した上方位置との間をスライドするようになっている。
【0048】
スライド型14の可動型2との型合わせ面には、上方側より順に、雄型部(第1雄型部)151、雌型部(第2雌型部)152、雌型部(第1雌型部)153、雄型部(第2雄型部)154が一列に形成されている。また、スライド型14内には、上方側より順に、2次スプルー132、133、134の下流側を構成する下流側部141、142、143、144、145、146が形成されている。
【0049】
これに対し、スライド型24の固定型1との型合わせ面には、上方側より順に、雄型部(第2雄型部)251、雌型部(第1雌型部)252、雌型部(第2雌型部)253、雄型部(第1雄型部)254が1列に形成されている。また、スライド型24には、雌型部252、253の図中左方側に、それぞれ突き出し部であるエジェクタピン241、242が内蔵され、図中左方側から共通の押圧手段であるエジェクタプレート221およびエジェクタピン222に押圧されると、雌型部252、253内に突出するようになっている。
【0050】
そして、スライド型14が上方位置にあり、スライド型24が下方位置にあるときに、型締めが行なわれると(図1に示す状態になると)、以下に記す状態が形成される。
【0051】
雌型部152と雄型部251とが組み合わされ、雌型部152と雄型部251との間に分割体31の形状に対応したキャビティ31aが形成され、キャビティ31aは下流側部142を介して上流側部132aと連通する。すなわち、上流側部132aと下流側部142とでキャビティ31aに溶融樹脂を供給するための2次スプルー132が構成される。
【0052】
また、雄型部154と雌型部253とが組み合わされ、雄型部154と雌型部253との間に分割体32の形状に対応したキャビティ32aが形成され、キャビティ32aは下流側部146を介して上流側部134aと連通する。すなわち、上流側部134aと下流側部146とでキャビティ32aに溶融樹脂を供給するための2次スプルー134が構成される。
【0053】
さらに、雌型部153と雌型部252とが組み合わされ、雌型部153と雌型部252との間に中空成形品3の外側形状に対応したキャビティ(製品部)3aが形成され、キャビティ3aは下流側部145を介して上流側部133aと連通する。すなわち、上流側部133aと下流側部145とでキャビティ3aに溶融樹脂を供給するための2次スプルー133が構成される。
【0054】
雌型部252には、これに連通する導入流路252aおよびオーバーフロー流路252bが設けられ、雌型部253には、これに連通する導入流路253aおよびオーバーフロー流路253bが設けられている。そして、キャビティ3aと2次スプルー133とは導入流路252aを介して連通する。
【0055】
また、雄型部151、154の周縁部には、分割体32の溝324の形状に対応し、雌型部252、253の周端縁部に嵌め合わされる環状の突起151a、154aが形成され、雄型部251、254の周縁部には、分割体31の溝314の形状に対応し、雌型部152、153の周端縁部に嵌め合わされる環状の突起251a、254aが形成されている。そして、キャビティ32aと導入流路253a、およびキャビティ32aとオーバーフロー流路253bは、突起154aにより遮断される。
【0056】
一方、スライド型14が下方位置にあり、スライド型24が上方位置にあるときに、型締めが行なわれると、以下に記す状態が形成される。
【0057】
雌型部153と雄型部254とが組み合わされ、雌型部153と雄型部254との間に分割体31の形状に対応したキャビティ31aが形成され、キャビティ31aは下流側部144を介して上流側部134aと連通する。すなわち、上流側部134aと下流側部144とでキャビティ31aに溶融樹脂を供給するための2次スプルー134が構成される。
【0058】
また、雄型部151と雌型部252とが組み合わされ、雄型部151と雌型部252との間に分割体32の形状に対応したキャビティ32aが形成され、キャビティ32aは下流側部141を介して上流側部132aと連通する。すなわち、上流側部132aと下流側部141とでキャビティ32aに溶融樹脂を供給するための2次スプルー132が構成される。
【0059】
さらに、雌型部152と雌型部253とが組み合わされ、雌型部152と雌型部253との間に中空成形品3の外側形状に対応したキャビティ(製品部)3aが形成され、キャビティ3aは下流側部143を介して上流側部133aと連通する。すなわち、上流側部133aと下流側部143とでキャビティ3aに溶融樹脂を供給するための2次スプルー133が構成される。
【0060】
なお、キャビティ3aと2次スプルー133とは導入流路253aを介して連通する。また、キャビティ32aと導入流路252a、およびキャビティ32aとオーバーフロー流路252bは、突起151aにより遮断される。
【0061】
ここで、雌型部152と雌型部253とが組み合わされ形成されるキャビティ(製品部)3aは、前述の雌型部153と雌型部252とが組み合わされて形成されるキャビティ(製品部)3aと同一位置に形成される。
【0062】
次に、上記構成の金型Aを用いた中空成形品3の成形方法について説明する。
【0063】
中空成形品3を製造する場合には、まず、図3に示すように、エアシリンダ15、25を作動させ、スライド型14を上方位置、スライド型24を下方位置とした後型締めし、1次スプルー121の上流側端部に図示しない射出成形機のノズル部を当接して、溶融した液状の樹脂(本例では、約200℃のポリアセタール樹脂)を射出する。
【0064】
これにより、溶融樹脂は、1次スプルー121、ランナ131、上流側部132aと下流側部142とからなる2次スプル132、および上流側部134aと下流側部146とからなる2次スプル134を介して、雌型部152と雄型部251との間のキャビティ31a内、および雄型部154と雌型部253との間のキャビティ32a内に充填される。
【0065】
このとき、ランナ131のうち、2次スプルー133に繋がる経路を、後述するランナカット機構を作動させて遮断し、雌型部153と雌型部252とにより形成されたキャビティ3a内に溶融樹脂を供給しないようにしている。こうして、キャビティ31a、32aにおいて、中空成形品3の分割体31、32がそれぞれ成形される。ここでは、キャビティ3a内には溶融樹脂を供給しないことで、無駄に溶融樹脂を消費することを防止し、型開きしたときに固化した樹脂を除去する必要もない。
【0066】
分割体31、32が冷却固化したら、図4に示すように、固定型1と可動型2とを型開きするとともに、固定型1のランナプレート12、ガイドプレート13間を離隔する。このようにして、雄型部251、154を分割体31、32から離脱させ、各分割体31、32をそれぞれ雌型部152、253内に残置するとともに、1次スプルー121、ランナ131、2次スプルー132、134内で固化した樹脂スプルーランナ41を固定型1内から取り除く。
【0067】
次に、図5に示すように、エアシリンダ15、25を作動させて、スライド型14を下方位置、スライド型24を上方位置にスライドさせる。その後、図6に示すように、ランナプレート12、ガイドプレート13間を合わせるとともに、固定型1と可動型2とを型締めする。
【0068】
これにより、雌型部152、253内に残置された分割体31、32が、当接面313、323(図2参照)を相互に当接した状態となる。さらに、当接部位の周縁には、溝314、324(図2参照)により、導入流路253aおよびオーバーフロー流路253bと連通した樹脂流路である周縁部流路330が形成される。
【0069】
このように型締めを行なったら、図7に示すように、1次スプルー121の上流側端部に図示しない射出成形機のノズル部を当接して、溶融した液状の樹脂(本例では、1回目の射出と同様に約200℃のポリアセタール樹脂)を射出する。
【0070】
これにより、溶融樹脂は、1次スプルー121、ランナ131、上流側部132aと下流側部141とからなる2次スプル132、上流側部133aと下流側部143とからなる2次スプル133、および上流側部134aと下流側部144とからなる2次スプル134を介して、雄型部151と雌型部252との間のキャビティ32a内、雌型部152と雌型部253との間のキャビティ3a内、および雌型部153と雄型部254との間のキャビティ31a内に充填される。
【0071】
このとき、後述するランナカット機構は2次スプルー133に繋がる経路を連通するようになっている。
【0072】
2次スプルー133を流通する溶融樹脂は、導入流路253aからキャビティ3a内に導入され、キャビティ3a内に形成された周縁部流路330からオーバーフロー流路253bにまで充填される。周縁部流路330内において、溶融樹脂は、その熱により分割体31、32の溝314、324(図2参照)内面の樹脂表面を溶融させ、これらが冷却固化することにより、分割体31、32相互が溶着される。
【0073】
このようにして、キャビティ3a内において中空成形品3が形成されるとともに、キャビティ31a、32a内において、中空成形品3の分割体31、32がそれぞれ成形される。
【0074】
中空成形品3の当接部位周縁部および分割体31、32が冷却固化したら、図8に示すように、固定型1と可動型2とを型開きするとともに、固定型1のランナプレート12、ガイドプレート13間を離隔する。そして、エジェクタ212を図中右方向に前進させ、エジェクタプレート221、エジェクタピン222を介して、エジェクタピン242を突出させ、中空成形品3を離型する。
【0075】
また、雄型部254、151を分割体31、32から離脱させ、各分割体31、32をそれぞれ雌型部153、252内に残置するとともに、1次スプルー121、ランナ131、2次スプルー132、133、134内で固化した樹脂スプルーランナ42を固定型1内から取り除く。
【0076】
次に、図9に示すように、エアシリンダ15、25を作動させて、スライド型14を上方位置、スライド型24を下方位置にスライドさせる。その後、図10に示すように、ランナプレート12、ガイドプレート13間を合わせるとともに、固定型1と可動型2とを型締めする。
【0077】
これにより、雌型部153、252内に残置された分割体31、32が、当接面313、323(図2参照)を相互に当接した状態となる。さらに、当接部位の周縁には、溝314、324(図2参照)により、導入流路252aおよびオーバーフロー流路252bと連通した樹脂流路である周縁部流路330が形成される。
【0078】
このように型締めを行なったら、図11に示すように、1次スプルー121の上流側端部に図示しない射出成形機のノズル部を当接して、溶融した液状の樹脂(本例では、1回目、2回目の射出と同様に約200℃のポリアセタール樹脂)を射出する。
【0079】
これにより、溶融樹脂は、1次スプルー121、ランナ131、上流側部132aと下流側部142とからなる2次スプル132、上流側部133aと下流側部145とからなる2次スプル133、および上流側部134aと下流側部146とからなる2次スプル134を介して、雌型部152と雄型部251との間のキャビティ31a内、雌型部153と雌型部252との間のキャビティ3a内、および雄型部154と雌型部253との間のキャビティ32a内に充填される。
【0080】
このときも、図7に示す工程と同様に、後述するランナカット機構は2次スプルー133に繋がる経路を連通するようになっている。
【0081】
2次スプルー133を流通する溶融樹脂は、導入流路252aからキャビティ3a内に導入され、キャビティ3a内に形成された周縁部流路330からオーバーフロー流路252bにまで充填される。周縁部流路330内において、溶融樹脂は、その熱により分割体31、32の溝314、324(図2参照)内面の樹脂表面を溶融させ、これらが冷却固化することにより、分割体31、32相互が融着される。
【0082】
このようにして、キャビティ3a内において中空成形品3が形成されるとともに、キャビティ31a、32a内において、中空成形品3の分割体31、32がそれぞれ成形される。
【0083】
中空成形品3の当接部位周縁部および分割体31、32が冷却固化したら、図12に示すように、固定型1と可動型2とを型開きするとともに、固定型1のランナプレート12、ガイドプレート13間を離隔する。そして、エジェクタ212を図中右方向に前進させ、エジェクタプレート221、エジェクタピン222を介して、エジェクタピン241を突出させ、中空成形品3を離型する。
【0084】
また、雄型部251、154を分割体31、32から離脱させ、各分割体31、32をそれぞれ雌型部152、253内に残置するとともに、1次スプルー121、ランナ131、2次スプルー132、133、134内で固化した樹脂スプルーランナ43を固定型1内から取り除く。
【0085】
そして、次に、エアシリンダ15、25を作動させて、スライド型14を下方位置、スライド型24を上方位置にスライドさせる。これは、前述した図5に示す工程であり、図5〜図12に示す工程を繰り返すことにより、中空成形品3を連続して成形することができる。
【0086】
図5〜図12に示す工程では、キャビティ31a、32a内に溶融樹脂を充填する1次充填を行ない、これを固化する分割体31、32の成形(所謂、1次成形)と、周縁部流路330内に樹脂(図2に示す周辺部樹脂33)を充填する2次充填を行ない、これを固化し中空成形品3を形成する成形(所謂、2次成形)とを同時に行なうので、固定型1と可動型2との型開き1回毎に中空成形品3を得ることができる。また、毎回の(図7に示す工程と図11に示す工程との)樹脂充填量を一定にすることができる。
【0087】
なお、図7、図11において、分割体31、32を成形する工程が本実施形態における成形工程であり、周縁部流路330に溶融樹脂を充填し分割体31、32相互を溶着する工程が本実施形態における溶着工程である。
【0088】
このうち、図7において、分割体31、32を成形する工程が本実施形態における第1の成形工程であり、周縁部流路330に溶融樹脂を充填し分割体31、32相互を溶着する工程が本実施形態における第2の溶着工程である。すなわち、図7に示す工程が、第1の成形工程と第2の溶着工程とを同時に行なう本実施形態における第1の工程群である。
【0089】
また、図11において、分割体31、32を成形する工程が本実施形態における第2の成形工程であり、周縁部流路330に溶融樹脂を充填し分割体31、32相互を溶着する工程が本実施形態における第1の溶着工程である。すなわち、図11に示す工程が、第2の成形工程と第1の溶着工程とを同時に行なう本実施形態における第2の工程群である。
【0090】
次に、本発明の要部であるランナカット機構について説明する。
【0091】
図13は、キャビティ3a、31a、32aへ供給される溶融樹脂の経路を示す斜視図であり、図14は、本実施形態のランナカット機構を示す平面図であり、(a)は経路連通状態、(b)は経路遮断状態を示している。また、図15は、樹脂を射出充填したときの樹脂圧力の経時変化を示すグラフである。
【0092】
図13に示すように、1次スプルー121の下流端と2次スプルー132、133、134それぞれの上流端とを連通するランナ131は、1次スプルー121の下流端で分岐しており、各2次スプルー132、133、134に繋がるランナ131A、131B、131Cにより構成されている。
【0093】
本実施形態のランナカット機構は、2次スプルー133を介してキャビティ3aに連通するランナ131Bを連通もしくは遮断する連通遮断手段として設けられている。なお、ランナ131A、131Cにはランナカット機構は設けられておらず、ランナ131A、131Cはキャビティ31a、32aのいずれかと連通するようになっている。
【0094】
図14は、スライド型13の要部をランナプレート12側から見た平面図である。図14に示すように、スライド型13には、略扇形状の凹部136aが形成されており、この凹部136a内には、凹部136a内で回動する回動プレート136が配設されている。回動プレート136は、両端部に円弧状面が形成された略矩形状をなしており、図中右方側の端部近傍には、ランナ131Bのうち下流側の部分に相当する下流側部131bが形成されている。
【0095】
スライド型13には、回動プレート136の両端部を覆うようにプレート部材137、138が形成されており、回動プレート136の回動方向以外のガタツキを防止するとともに、スライド型13からランナプレート12が離隔したときに、回動プレート136が脱落しないようになっている。
【0096】
プレート部材137を含むスライド型13の本体部には、ランナ131A、131Cおよびランナ131Bの上流側部131aが形成されている。回動プレート136の下流側部131bが形成された端部と反対側の端部近傍には、スライド型13に固定された図示しない油圧シリンダのロッド139が連結している。
【0097】
そして、回動プレート136は、凹部136a内において、図示しない油圧シリンダがロッド139を最も収縮した位置(図14(a)に示す位置)と、図示しない油圧シリンダがロッド139を最も伸長した位置(図14(b)に示す位置)との間を回動するようになっている。
【0098】
2次スプルー133の上流端は回動プレート136に形成されており、回動プレート136の下流側部131b形成側端部の円弧形状の中心は回動プレート136の延在方向に直行して延びる2次スプルー133の形成位置となっている。したがって、回動プレート136は、ロッド139の伸長収縮に伴ない2次スプルー133を中心に回動する。
【0099】
そして、図示しない油圧シリンダがロッド139を最も収縮し、回動プレート136が図14(a)に示す位置に配置されると、ランナ131Bの上流側部131aと下流側部131bとが連通し、図示しない油圧シリンダがロッド139を最も伸長し、回動プレート136が図14(b)に示す位置に配置されると、下流側部131bが回動プレート136の回動に伴なって回転し、ランナ131Bの上流側部131aと下流側部131bとの間が図4(b)に示すように遮断される。
【0100】
ランナ131Bと2次スプルー133とは連通するとともに互いに直行するように設けられている。したがって、回動プレート136が2次スプルー133を中心に2次スプルー133と直行する面内を回動してランナ131Bを遮断しても、2次スプルー133が遮断されることはない。
【0101】
すなわち、回動プレート136が図14(a)に示す位置から図14(b)に示す位置に回動したときには、キャビティ3aへの溶融樹脂の供給流路であるランナ131Bと2次スプルー133とからなる構成は、ランナ131Bの上流側部131a、下流側部131b間の1箇所のみで遮断される。
【0102】
ここで、本実施形態における供給流路を構成するランナ131Bおよび2次スプルー133のうち、ランナ131Bが本実施形態の第1の供給流路であり、これに連通するとともに直行して設けられた2次スプルー133が本実施形態の第2の供給流路である。また、回動プレート136は、供給流路の一部が形成された本実施形態における移動部材である。
【0103】
次に、図7に示す第1の成形工程と第2の溶着工程とを同時に行なう第1の工程群、および図11に示す第2の成形工程と第1の溶着工程とを同時に行なう第2の工程群における溶融樹脂の充填動作について説明する。溶融樹脂の充填動作は第1の工程群、第2の工程群とも同様であるので、第1の工程群について説明する。
【0104】
図7に示す1次スプルー121の上流側端部に図示しない射出成形機のノズル部を当接して溶融樹脂を射出する。このとき、回動プレート136は図14(a)に示す位置にありランナ131Bを連通状態としている。したがって、溶融樹脂は、1次スプルー121から、ランナ131A、2次スプルー132を介してキャビティ32a内、およびランナ131C、2次スプルー134を介してキャビティ31a内へ1次充填されていくともに、ランナ131B、2次スプルー133を介してキャビティ3a内へ2次充填されていく。
【0105】
図示しないノズル部からの射出が継続され、1次充填および2次充填が進行し2次充填が完了すると、図示しない油圧シリンダの作動によりロッド139が収縮し、回動プレート136が図14(a)に示す位置から図14(b)に示す位置に回動される。これによりランナ131Bが遮断され、キャビティ3a内への溶融樹脂の2次充填が中止される。その後充填された樹脂が固化して分割体31、32相互が溶着されて中空成形品3が形成される。
【0106】
本実施形態では、図示しない油圧シリンダによる回動プレート136の回動は、射出開始信号を基準に動作するタイマにより所定時間経過した時点で行なわれる。
【0107】
ランナ131Bが遮断された後も、溶融樹脂の射出の継続に伴なって1次充填は継続される。このとき既にランナ131Bが遮断されキャビティ3aへの供給流路は閉じられているので、図15に示すように、1次充填圧力を上昇しても2次充填圧力に影響することはない。1次充填が完了し射出が終了すると、図示しない射出成形機は、溶融樹脂への加圧を所定時間継続し所謂保圧工程を実行する。そして充填された樹脂が固化して分割体31、32が形成される。また、保圧工程時においても、ランナ131Bが遮断されキャビティ3aへの供給流路は閉じられているので、保圧工程の圧力がキャビティ3a内の圧力に影響することはない。
【0108】
上述の構成および成形方法によれば、2次充填が完了したときには、1次充填を継続するとともに、ランナ131Bを遮断して2次充填を中止している。したがって、分割体31、32相互を溶着する2次充填が完了した後は、分割体31、32を成形するのに好適な充填条件を1次充填のみに適用することができる。
【0109】
本発明者らは、本実施形態においては、1次充填の圧力は、精度が良好な分割体31、32を得るために、約50MPa確保することが好ましく、2次充填の圧力は、溶融樹脂により溶着を良好に行なうとともに、溶融樹脂が中空構造を突き破って中空体の内部に漏れないように、約20MPaであることが好ましいことを見出している。
【0110】
図15に示すように、本実施形態では、ランナカット機構を作動させることにより、1次充填圧力と2次充填圧力とを所望の圧力としている。したがって、1次充填と2次充填とを同時に行ないつつ、中空成形品3と分割体31、32を安定して形成することができる。
【0111】
また、ランナ131Bの遮断は、回動プレート136を回動するだけであるので、容易に行なうことができる。さらに、ランナカットを行なうときには、ランナ131B、2次スプルー133からなるキャビティ3aへの供給流路内を1箇所のみ遮断している。したがって、1次スプルー121、ランナ131、2次スプルー132、133、134内で固化した樹脂は、2ピースであるので、これらを除去することが容易である。
【0112】
(他の実施形態)
上記一実施形態では、2次スプルー133を中心に回動する回動プレート136により2次充填供給流路であるランナ131Bを遮断していたが、これに限定されるものではない。例えば、図16に示すように、1次スプルー121を中心に回動する移動部材である回動プレート536を、図16(a)に示す位置から図16(b)に示す位置へ回動して、ランナ131Bを連通状態から遮断状態にするものであってもよい。これによっても、2次充填供給流路を1箇所のみで遮断することができる。
【0113】
また、図17に示すように、一方向にスライドする移動部材であるスライドプレート636を、図17(a)に示す位置から図17(b)に示す位置へスライドして、ランナ131Bを連通状態から遮断状態にするものであってもよい。これによっても、2次充填供給流路を遮断することができる。経路内で固化した樹脂は3ピースとなるが、構造を簡素化することができる。
【0114】
また、上記一実施形態では、2次充填供給流路の遮断はランナ131Bで行なっていたが、これに限定されるものではない。2次スプルー133で行なうものであってもよい。また、2次スプルー133最下流部となるゲート部等で行なうものであってもよい。
【0115】
また、上記一実施形態では、ランナカット機構の作動による供給流路の遮断は、射出開始信号を基準に動作するタイマに基づいて行なっていたが、金型A内に設置した圧力センサ、温度センサ、赤外線センサ、光電管センサ、接触センサ、超音波センサ等により、溶融樹脂の充填状態を検出し、この検出結果に基づいて遮断させるものであってもよい。また、図示しない射出成形機のスクリュ位置(前進状態)に基づいて遮断させてもよい。
【0116】
また、上記一実施形態では、中空成形品3は、図2に示したポンプであったが、これに限定されるものではない。例えば、開口を有しない密封構造の中空成形品であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における中空成形品3の製造に用いる金型Aの概略構造を示す断面図である。
【図2】中空成形品3の概略構造を示す断面図である。
【図3】中空成形品の成形方法を説明するための金型Aの断面図である。
【図4】中空成形品の成形方法を説明するための金型Aの断面図である。
【図5】中空成形品の成形方法を説明するための金型Aの断面図である。
【図6】中空成形品の成形方法を説明するための金型Aの断面図である。
【図7】中空成形品の成形方法を説明するための金型Aの断面図である。
【図8】中空成形品の成形方法を説明するための金型Aの断面図である。
【図9】中空成形品の成形方法を説明するための金型Aの断面図である。
【図10】中空成形品の成形方法を説明するための金型Aの断面図である。
【図11】中空成形品の成形方法を説明するための金型Aの断面図である。
【図12】中空成形品の成形方法を説明するための金型Aの断面図である。
【図13】溶融樹脂の供給経路を示す斜視図である。
【図14】ランナカット機構を示す平面図であり、(a)は経路連通状態、(b)は経路遮断状態である。
【図15】1次充填、2次充填の樹脂圧力の経時変化を示すグラフである。
【図16】他の実施形態におけるランナカット機構を示す平面図であり、(a)は経路連通状態、(b)は経路遮断状態である。
【図17】他の実施形態におけるランナカット機構を示す平面図であり、(a)は経路連通状態、(b)は経路遮断状態である。
【符号の説明】
1 固定型
2 可動型
3 中空成形品
3a キャビティ(製品部)
31、32 分割体
31a、32a キャビティ
121 1次スプルー
131、131A、131C ランナ
131B ランナ(供給流路の一部、第1の供給流路)
132、134 2次スプルー
133 2次スプルー(供給流路の一部、第2の供給流路)
136 回動プレート(移動部材、連通遮断手段)
151、254 雄型部(第1雄型部)
152、253 雌型部(第2雌型部)
153、252 雌型部(第1雌型部)
154、251 雄型部(第2雄型部)
330 周縁部流路(樹脂流路)
A 金型

Claims (10)

  1. 中空成形品(3)を分割した複数の分割体(31、32)を、前記分割体(31、32)に対応して金型(A)内の異なる位置にそれぞれ形成した雄型部(254、151)と雌型部(153、252)との間に溶融樹脂を充填する1次充填を行ない成形する成形工程と、
    前記複数の分割体(31、32)相互を当接して前記金型(A)内に配置し、前記複数の分割体(31、32)の当接部位の周縁に樹脂流路(330)を形成して、この樹脂流路(330)内に供給流路(131B、133)を介して溶融樹脂を充填する2次充填を行ない、前記複数の分割体(31、32)相互を溶着して前記中空成形品(3)を形成する溶着工程とを備え、
    前記成形工程における前記1次充填と前記溶着工程における前記2次充填とを、前記金型(A)内の異なる位置において、同時に行なう中空成形品の成形方法であって、
    前記成形工程における前記1次充填が完了する前に、前記溶着工程における前記2次充填が完了したときには、前記1次充填を継続するとともに、前記供給流路(131B、133)を遮断して前記2次充填を中止し、
    前記2次充填を中止した後に、前記1次充填の前記溶融樹脂の充填圧力を上昇することを特徴とする中空成形品の成形方法。
  2. 前記金型(A)は、前記供給流路(131B、133)の一部を有するとともに、前記供給流路(131B、133)の残部を有する部分に対し移動可能な移動部材(136)を備え、
    前記2次充填を中止するときには、前記移動部材(136)を移動して、前記供給流路(131B、133)を遮断することを特徴とする請求項1に記載の中空成形品の成形方法。
  3. 前記2次充填を中止するときには、前記供給流路(131B、133)を1箇所のみ遮断することを特徴とする請求項2に記載の中空成形品の成形方法。
  4. 前記供給流路(131B、133)は、第1の供給流路(131B)と、この第1の供給流路(131B)に連通するとともに、前記第1の供給流路(131B)に対し直行して設けられた第2の供給流路(133)とを備え、
    前記2次充填を中止するときには、前記移動部材(136)を、前記第2の供給流路(133)を中心として、前記第2の供給流路(133)に直行する面内で回動して、前記第1の供給流路(131B)を遮断することを特徴とする請求項3に記載の中空成形品の成形方法。
  5. 前記雄型部(151、154、251、254)は、第1雄型部(254、151)および第2雄型部(251、154)からなり、
    前記雌型部(152、153、252、253)は、第1雌型部(153、252)および第2雌型部(152、253)からなり、
    前記成形工程は、前記複数の分割体(31、32)を、前記第1雄型部(254、151)と前記第1雌型部(153、252)との間にて成形する第1の成形工程と、前記複数の分割体(31、32)を、前記第2雄型部(251、154)と前記第2雌型部(152、253)との間にて成形する第2の成形工程とを有し、
    前記溶着工程は、前記第1の成形工程で成形した前記複数の分割体(31、32)を残置したままの前記第1雌型部(153、252)同士を組み合わせて前記複数の分割体(31、32)相互を当接し、前記複数の分割体(31、32)相互を溶着する第1の溶着工程と、前記第2の成形工程で成形した前記複数の分割体(31、32)を残置したままの前記第2雌型部(152、253)同士を組み合わせて前記複数の分割体(31、32)相互を当接し、前記複数の分割体(31、32)相互を溶着する第2の溶着工程とを有し、
    前記第1の成形工程と前記第2の溶着工程とを同時に行なう第1の工程群と、前記第2の成形工程と前記第1の溶着工程とを同時に行なう第2の工程群とを交互に繰り返し、前記第1の工程群、前記第2の工程群のいずれかを行なう毎に、前記中空成形品(3)を形成することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の中空成形品の成形方法。
  6. 射出成形機のノズル部によって、間に溶融樹脂を充填する1次充填を行なって中空成形品(3)を分割した複数の分割体(31、32)を異なる位置で成形するために、前記分割体(31、32)に対応してそれぞれ設けられた雄型部(254、151)および雌型部(153、252)と、
    前記複数の分割体(31、32)相互を当接して内部に配置することで、前記複数の分割体(31、32)の当接部位の周縁に、前記複数の分割体(31、32)相互を溶着して前記中空成形品(3)を形成するために、前記ノズル部によって2次充填される溶融樹脂の樹脂流路(330)が形成される製品部(3a)と、
    前記樹脂流路(330)に2次充填される前記溶融樹脂を供給するための供給流路(131B、133)と、
    前記供給流路(131B、133)を連通もしくは遮断する連通遮断手段(136)とを備え、
    前記1次充填と前記2次充填とを同時に行なっているときに、前記1次充填が完了する前に前記2次充填が完了した場合には、前記連通遮断手段(136)に前記供給流路(131B、133)を遮断させ
    前記ノズル部に前記1次充填の前記溶融樹脂の充填圧力を上昇させ、
    前記連通遮断手段(136)は、前記供給流路(131B、133)を遮断した後、前記1次充填が完了するまでは、前記供給流路(131B、133)の遮断状態を継続することを特徴とする中空成形品の成形用金型。
  7. 前記連通遮断手段(136)は、前記供給流路(131B、133)の一部を有するとともに、前記供給流路(131B、133)の残部を有する部分に対し移動可能な移動部材(136)であり、
    前記供給流路(131B、133)を遮断するときには、前記移動部材(136)を移動させることを特徴とする請求項6に記載の中空成形品の成形用金型。
  8. 前記移動部材(136)は、前記供給流路(131B、133)を遮断するときには、前記供給流路(131B、133)を1箇所のみ遮断するように移動することを特徴とする請求項7に記載の中空成形品の成形用金型。
  9. 前記供給流路(131B、133)は、第1の供給流路(131B)と、この第1の供給流路(131B)に連通するとともに、前記第1の供給流路(131B)に対し直行して設けられた第2の供給流路(133)とを備え、
    前記供給流路(131B、133)を遮断するときには、前記移動部材(136)は、前記第2の供給流路(133)を中心として、前記第2の供給流路(133)に直行する面内で回動して、前記第1の供給流路(131B)を遮断することを特徴とする請求項8に記載の中空成形品の成形用金型。
  10. 前記雄型部(151、154、251、254)は、第1雄型部(254、151)および第2雄型部(251、154)からなり、 前記雌型部(152、153、252、253)は、第1雌型部(153、252)および第2雌型部(152、253)からなり、
    前記第1雄型部(254、151)と前記第1雌型部(153、252)とを組み合わせたときには、前記第2雌型部(152、253)同士が組み合わされて前記製品部(3a)が形成され、
    前記第2雄型部(251、154)と前記第2雌型部(152、253)とを組み合わせたときには、前記第1雌型部(153、252)同士が組み合わされて前記製品部(3a)が形成されることを特徴とする請求項6ないし請求項9のいずれか1つに記載の中空成形品の成形用金型。
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