JP4134525B2 - 光源装置及び画像形成装置 - Google Patents

光源装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4134525B2
JP4134525B2 JP2001120858A JP2001120858A JP4134525B2 JP 4134525 B2 JP4134525 B2 JP 4134525B2 JP 2001120858 A JP2001120858 A JP 2001120858A JP 2001120858 A JP2001120858 A JP 2001120858A JP 4134525 B2 JP4134525 B2 JP 4134525B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
same
wiring
wirings
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001120858A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002314191A (ja
Inventor
光介 山田
昌夫 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2001120858A priority Critical patent/JP4134525B2/ja
Publication of JP2002314191A publication Critical patent/JP2002314191A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4134525B2 publication Critical patent/JP4134525B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光源装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像形成装置は、高解像度化や高速化に対応するため、複数のレーザービームを同時に感光体上に走査する方法が多く用いられている。また複数ビームを出射する光源には、多数の発光点を有する素子を安価に作製することができ、しかも低消費電力であるという利点から、1つの半導体チップ上に複数の発光素子を二次元状に配列させた二次元発光素子アレイ(二次元面発光レーザアレイ)を使用するものがあり、例えば、特開平5−294005号公報に記載されている。
【0003】
図11には、特開平5−294005号の画像形成装置における光走査装置の概略構成が示されており、以下、その概要を説明すると、光走査装置100では、二次元発光素子アレイとなる半導体レーザアレイ102の複数の発光点(発光素子)から出射された複数のレーザビームが、コリメータレンズ104によって所定のビーム径に平行化され、シリンドリカルレンズ106を通過して回転多面鏡108に入射する。さらに各レーザビームは、回転多面鏡108の回転に伴って各々偏向され、トロイダルレンズ110、走査レンズ112を通過して感光体ドラム114の被走査面にスポット結像し(スポット115)、被走査面を走査する。そして走査線116部分には、レーザビームの光強度の変化に応じた静電潜像が形成される。また、レーザビームの偏向範囲内で被走査面の走査開始位置よりも走査方向手前側となる所定位置には反射ミラー118が設置されており、反射ミラー118で反射したレーザビームは光検出器120に入射する。このビーム入射タイミングで光検出器120から出力される水平同期信号により、画像データに応じたレーザビームの変調開始が制御されるよう構成されている。
【0004】
図12は、従来の二次元発光素子アレイ(半導体レーザアレイ)を拡大した平面図である。図示のようなレーザアレイ130、あるいは二次元LED等では、格子状に配置された各発光素子132を独立に駆動するため、基板134上に発光素子数と同数の配線136及び電極パッド138が設けられている。
【0005】
例えば、発光素子が行方向にm個、列方向にn個配置されている場合、各発光素子の陰極は共通電極として接地され、陽極にはm×n本の配線が接続される。そして配線の他端側が接続される電極パッドは、発光素子の周囲に位置し、方形状とされた基板の各辺に沿って一列に配列される。そのため、各発光素子から各電極パッドまでのそれぞれの距離(配線の経路)は異なり、各配線の長さは異なっている。またレーザアレイの中心部近傍に位置する発光素子の配線は、周辺の発光素子に接続される配線の間を通り抜けて引き回されるため、それら配線との間隔が狭くされている。
【0006】
そしてこの配線には浮遊容量が存在している。浮遊容量は、グランドとの距離や配線(パターン)の面積(表面積)、間隔、さらには電極パッドのボンディングの状態等により決定される。したがって、図示のようなレーザアレイでは、各配線の長さ及び間隔の違いによって、各配線の浮遊容量に差が生じている。
【0007】
また、このようなレーザアレイは、表面実装リードフレームにパッケージ化されてプリント配線基板に実装され、同様にプリント配線基板に実装された駆動回路ICに接続されて、駆動されるようになっている。
【0008】
図13に示した特開平10−84136号公報の光電パッケージの例では、レーザアレイ130上の電極パッド138と、光電パッケージ140のリードフレーム接続用電極パッド142とが、光透過性ガラス144上に形成された導電体146によって接続されている。リードフレームは、通常は矩形で各リードがフレームの各辺に沿って配置されており、図示の光電パッケージ140では、光透過性ガラス144がリードフレーム上に搭載され、リードは電極パッド142と同位置に配置されている。したがって、レーザアレイ130の各電極パッド138と光透過性ガラス144の各電極パッド142(リードフレームの各リード)とを直線状の導電体146で接続したこの例でも、導電体146の長さがそれぞれ異なっているため、導電体間での浮遊容量に差が生じている。
【0009】
さらに、光電パッケージ140の各リードと駆動回路ICとを接続するプリント配線基板上の各配線においても、配線間での長さに違いがあれば浮遊容量に差を生じる。
【0010】
したがって、レーザアレイの各配線、光電パッケージの各配線、及びプリント配線基板上の各配線における各浮遊容量の差が累積されることで、場合によっては、ビデオ回路全体として見た配線間での浮遊容量の差が大きくなることも考えられる。
【0011】
一方、複数のレーザビームを光源とする画像形成装置では、各レーザビームによる画像の濃度差を小さくすることが要求される。これに対し、図14に示した特開平11−58819号公報の例では、各発光素子(レーザダイオード)の駆動回路及び電流経路等の浮遊容量を低減させて駆動電流歪を抑え、画像濃度を安定させることが提案されている。具体的には、レーザダイオード(P1)のアノード端子(A1)を電源の正極(+)に接続し、カソード端子(K1)はレーザダイオード駆動IC148を介して電源の負極(−)に接続させることで、アノードとグランド間に存在する浮遊容量を常に電源から充電する方法である。しかし、このように各発光素子に対応する回路の浮遊容量を低減させただけでは、各発光素子の変調特性を均一にすることはできない。
【0012】
レーザの変調特性は、浮遊容量とインピーダンスの積により求められる。そのため、配線間での浮遊容量に差が生じると変調特性が異なってしまう。変調特性の異なる例えばm×n(m,n≧2)の発光点を持つ光源から出射されたレーザによる走査では、発光の立ち上がり及び立ち下がり特性にばらつきを与え、m×n走査線周期の光量変動が発生する。特に、面発光レーザ素子の順方向抵抗は約400Ωであり、端面発光型レーザの順方向抵抗の約7Ωと比べて2桁大きいので、画像形成装置の光源として用いると濃度変動に表れやすい。
【0013】
他方、二次元発光素子アレイを光源とした画像形成装置では、所望の解像度及びプリント速度に対応した発光素子数が選択される。そのため、通常は、機種毎に、発光素子数の異なる二次元発光素子アレイが搭載されることになる。しかし、装置を安価に作製するには、レーザアレイの共通化を図ってレーザアレイの生産数増加によるコストメリットを生かすことも有効である。つまり、発光素子数が最大となる機種のレーザアレイをベースとし、使用する発光素子数が少ない機種では素子の一部(必要数)を選択することである。そしてこの場合も、選択された発光素子の各配線に浮遊容量が生じ、その差が大きくなるとレーザの変調特性に影響が出る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の目的各発光素子の変調特性が概ね一定となる光源装置及び画像形成装置を得ることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、二次元に配列された複数の発光素子と、前記複数の発光素子の周囲に前記発光素子と同数設けられた電極パッドと、を個別に接続する複数の配線を有する発光素子アレイが搭載され、前記複数の電極パッドと、前記複数の電極パッドと同数設けられた電極端子とを個別に接続する導電体を有する光電パッケージと、前記発光素子アレイを駆動する1つの駆動回路と、前記複数の電極端子と前記駆動回路を個別に接続する複数のプリント配線と、を有し、前記複数の配線の浮遊容量を略同一にし、前記複数の導電体の浮遊容量を略同一にし、前記複数のプリント配線の浮遊容量を略同一にして、且つ前記複数の電極パッドの面積を同じにし、前記複数の電極端子の面積を同じにしたことを特徴としている。
【0019】
請求項1に記載の発明では、複数の発光素子がベース基板上に設けられて二次元状に配列され、複数の電極パッドとの間が、ベース基板上に設けられた複数の配線により個別に接続される。複数の電極パッドと複数の電極端子との間が、複数の導電体により個別に接続される。複数の電極端子と1つの駆動回路との間が、複数のプリント配線により個別に接続される。そして、複数の配線の浮遊容量を略同一にし、複数の導電体の浮遊容量を略同一にし、複数のプリント配線の浮遊容量を略同一にして、且つ複数の電極パッドの面積を同じにし、複数の電極端子の面積を同じにしたことにより、発光素子から駆動回路までの浮遊容量が略同一になり、各発光素子の変調特性が概ね一定となる。
【0020】
請求項2に記載の発明は、前記複数の配線の面積が略同一とされ、前記複数の導電体の面積が略同一とされ、前記複数のプリント配線の面積が略同一とされていることを特徴としている。
【0021】
請求項2に記載の発明では、複数の配線の面積が略同一とされ、複数の導電体の面積が略同一とされ、複数のプリント配線の面積が略同一とされているので、発光素子から駆動回路までの浮遊容量が略同一になり、各発光素子の変調特性が概ね一定となる。
【0022】
請求項3に記載の発明は、前記複数の配線の長さ及び幅寸法が略同一とされ、前記複数の導電体の長さ及び幅寸法が略同一とされ、前記複数のプリント配線の長さ及び幅寸法が略同一とされていることを特徴としている。
【0023】
請求項3に記載の発明では、複数の配線の長さ及び幅寸法が略同一とされ、複数の導電体の長さ及び幅寸法が略同一とされ、前記複数のプリント配線の長さ及び幅寸法が略同一とされているので、発光素子から駆動回路までの浮遊容量が略同一になり、各発光素子の変調特性が概ね一定となる。
【0024】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項記載の光源装置を備え、発光素子アレイから出射される光ビームにより感光体上に画像を形成する画像形成装置である。請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項記載の光源装置を備え、発光素子アレイから出射される光ビームにより感光体上に画像を形成する画像形成装置に適用され、これにより、複数のレーザビームを光源とする画像形成での濃度変動が抑制される。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0033】
[第1の実施形態]
図1には、本発明の第1の実施形態に係る二次元発光素子アレイが示されている。図示のように、レーザアレイ(二次元発光素子アレイ)10は、従来と同様、ベース基板12が方形とされ、ベース基板12上の中央部に複数の発光素子14が格子状に配列されている。発光素子14の周囲には、発光素子14と同数の電極パッド16が設けられており、対応する発光素子14の陽極との間は配線18によって接続されている。また各発光素子14の陰極は、従来と同じく共通電極として接地されている。
【0034】
各配線18は、ベース基板12上に金属蒸着によって形成され、幅が5μm、長さが約500μmに揃えられるとともに、長さ方向における屈曲部は3個所以下とされている。またベース基板12の各辺に沿って配列された電極パッド16は、図示のように、隣接する電極パッド同士がほぼ互い違いとなるように配置されている。これは、配線18の長さが可及的短くなるよう設定したことによる。
【0035】
ここで、配線とグランドとの間に生じる浮遊容量Cは、誘電体の誘電率をε、配線の面積をS、グランドとの間隔をdとすると、
C=εS/d
により求められる。
【0036】
本実施の形態レーザアレイ10では、グランドとの間隔は各配線18で一定であり、各配線18の幅及び長さ寸法が揃えられ面積が等しくされていることで、各配線18の浮遊容量は等しくなっている。
【0037】
また前述したように、レーザの変調特性、すなわち時定数は浮遊容量とインピーダンスとの積で決まり、さらに配線の形状が変化するとそのインピーダンスが変化する。ただし、面発光レーザ素子のインピーダンスは400Ω程度であり、配線のインピーダンスと比べて4桁も大きいため、ここでは配線のインピーダンスの変化を無視することができる。
【0038】
これにより、各発光素子14の変調特性は概ね一定となり、レーザアレイ10を光源として用いた画像形成装置の濃度変動が抑制される。
【0039】
なお、近接する配線との間に生じる浮遊容量は、一般にグランドとの間に生じる浮遊容量よりも小さくされる。しかし、その浮遊容量を考慮する必要があるときは、配線間隔の調整や電極パッドの配置変更により対応することができる。
【0040】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図2には、本発明の第2の実施形態に係る二次元発光素子アレイが示されている。
【0041】
本実施形態のレーザアレイ20も、第1の実施形態と同様、複数の発光素子14がベース基板12の中央部に格子状に配列され、発光素子14の周囲に設けられた複数の電極パッド16との間が、それぞれ長さ及び幅寸法が揃えられた複数の配線22により接続されている。そのため、各配線22の浮遊容量は等しくされる。ただし、ここでの電極パッド16は、ベース基板12の各辺に沿って一列に配列されており、これに伴い各配線22は、第1実施形態の配線18よりも長くされ、図示のように長さ方向での屈曲部が多数形成されている。
【0042】
これにより、レーザアレイ20をパッケージ基板に搭載する際は、パッケージ基板の電極パッドとレーザアレイ20の電極パッド16とを接続するボンディング作業性が従来同等に維持される。このように、電極パッド16を列状に配置する構成でも、各配線22の長さ及び幅寸法を揃えた引き回しが可能である。
【0043】
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。図3には、本発明の第3の実施形態に係る光電パッケージが示されている。
【0044】
図示のように、光電パッケージ30は、パッケージ基板32の中央にレーザアレイ20が搭載され、レーザアレイ20の周囲には、レーザアレイ20の電極パッド16と同数のリード34が設けられている。また、各リード34と対応する各電極パッド16との間は、パッケージ基板32上に金属蒸着によって形成された導電体36により各々接続されている。
【0045】
この導電体36は、それぞれ幅が30μm、長さが約10mmに揃えられて、図示のように、直線状に形成されている。またこれに伴い、各リード34は略同一円周上に配置されている。
【0046】
これにより、各導電体36の浮遊容量が等しくされる。また第2実施形態で説明したように、レーザアレイ20の各配線22の浮遊容量も等しくされているため、各発光素子14の変調特性は概ね一定となり、光電パッケージ30を光源として用いた画像形成装置の濃度変動は抑制される。
【0047】
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。図4には、本発明の第4の実施形態に係る光電パッケージが示されている。
【0048】
本実施形態の光電パッケージ40も、第3の実施形態と同様、レーザアレイ20がパッケージ基板32の中央部に設けられ、レーザアレイ20の周囲に設けられた複数のリード34との間が、それぞれ長さ及び幅寸法が揃えられた複数の導電体42により接続されている。そのため、各導電体42の浮遊容量は等しくされる。ただし、ここでのリード34は、パッケージ基板32の各辺に沿って一列に配列されており、これに伴い各導電体42は、第3実施形態の導電体36よりも長くされ、図示のように長さ方向で屈曲部が形成されているものもある。
【0049】
これにより、光電パッケージ40を搭載するリードフレームに汎用のリードフレームを適用することができ、このように、リード34を列状に配列する配置する構成でも、各導電体36の長さ及び幅寸法を揃えた引き回しが可能である。
【0050】
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態を説明する。図5には、本発明の第5の実施形態に係る光電パッケージが示されている。
【0051】
本実施形態の光電パッケージ50も、第4の実施形態と同様、レーザアレイ20がパッケージ基板32の中央に設けられ、リード34はパッケージ基板32の各辺に沿って一列に配置されている。ただし、レーザアレイ20の各電極パッド16と各リード34と接続する直線状の各導電体は、面積(パターンの表面積)が同じとなるよう長さ及び幅寸法が個々に設定されている。
【0052】
ここでは、パッケージ基板32の各辺中央部近傍に位置するリード34Aに接続されて、対応する電極パッド16との直線距離が最も短くなる導電体52Aは、長さが短縮されるのに伴い幅が広くされている。逆に、パッケージ基板32の各辺端部近傍に位置するリード34Dに接続されて、対応する電極パッド16との直線距離が最も長くなる導電体52Dは、導電体52Aの面積と同じになるよう、その長さ寸法に応じて幅が狭くされている。導電体52Aと導電体52Dの間に配置された導電体52B及び導電体52Cについても、導電体52A、52Dと同面積になるよう、それぞれの長さ寸法に応じて幅寸法が設定されている。そのため、導電体52A、52B、52C、52Dの各浮遊容量は等しくなり、各発光素子14の変調特性はほぼ一定とされる。
【0053】
このように、各導電体52は、導電体の面積を同じとする条件の基で長さ及び幅寸法を任意に変えても、浮遊容量の差を抑えることができる。
【0054】
なお、上述した、各導電体の面積が等しくなるよう長さ及び幅寸法を設定して導電体間での浮遊容量の差を無くす構成は、第1及び第2実施形態のレーザアレイにおける配線にも適用することができる。
【0055】
[第6の実施形態]
次に、本発明の第6の実施形態を説明する。図6〜図8には、本発明の第6の実施形態に係る光源装置のドライバ基板が示されている。
【0056】
図示のように、光源装置60のドライバ基板(プリント回路基板)62上には、第3の実施形態で説明した光電パッケージ30と、光電パッケージ30を駆動する駆動回路(IC)64が実装されており、光電パッケージ30の各リード34と駆動回路64との間は、ドライバ基板62上に形成されたプリント配線により接続されている。
【0057】
図7の例では、各リード34に接続されたプリント配線66の長さ及び幅寸法が揃えられている。また図8の例では、プリント配線66A〜66Iの面積が同じとなるよう長さ及び幅寸法がそれぞれ設定されている。
【0058】
これにより、何れの形態においても、プリント配線の各浮遊容量は等しくされて光電パッケージ30の各発光素子の変調特性はほぼ一定となり、したがって、この光源装置60を装えた画像形成装置の濃度変動は抑制される。
【0059】
なお、第1〜第6の実施形態は、レーザアレイ、光電パッケージ、及び光源装置のドライバ基板といったユニット毎に、それぞれの配線、導電体、プリント配線間に生じる浮遊容量が等しくなるようにした例である。しかし、それら実施形態に限らず、素子単位で見た、駆動回路から発光素子までの導通経路全体(配線+導電体+プリント配線)において、導通経路間での浮遊容量が等しくなるよう、個々の配線、導電体、プリント配線の長さや幅寸法を設定することも可能である。
【0060】
[第7の実施形態]
次に、本発明の第7の実施形態を説明する。本実施形態は、画像形成装置の製造コストを低減させるため、必要数以上の発光素子を備えた二次元発光素子アレイを用い、その発光素子の一部(必要数)を選択して発光させる機種についてのものである。
【0061】
図9には、本発明の第7の実施形態に係る二次元発光素子アレイが示されている。このレーザアレイ70は、格子状に配列された発光素子14が行方向及び列方向に6個づつ計36個設けられている。そしてこのレーザアレイ70が搭載される画像形成装置は、そのうちの8個の発光素子14が使用される。
【0062】
使用する発光素子14については、配列された発光素子群の中心Cを通る図中横方向の中心線Lに対し、線対称となる位置に配置された発光素子14A〜14D及び発光素子14E〜14Hが選択されている。なお、この中心線Lは、図中縦方向に伸びるものであっても同じである。
【0063】
そのため、図示した発光素子14Cの配線72Cと、発光素子14Gの配線72Gのパターンが中心線Lに対して対称形を成し、同じく発光素子14Dの配線72Dと、発光素子14Hの配線72Hのパターンが中心線Lに対して対称形となる。また図示は省略したが、発光素子14A及び発光素子14Eのそれぞれの配線と、発光素子14B及び発光素子14Fの各配線についても、同様に中心線Lを挟んだ対称形のパターンとなる。これにより、各回路間での浮遊容量の変動が抑えられ、画像形成時の濃度変動が抑えられる。
【0064】
また特にここでは、使用する発光素子をレーザアレイ70の中心部近傍から選択しているが、それら発光素子14A〜14Fは、周辺に位置する発光素子とその配線の間を引き回される都合上、他の配線と間隔が狭くされてしまう。したがって、近接する配線との間に生じる浮遊容量も大きくなりやすい。しかし、そのような場合でも、上述の構成を取ることで、浮遊容量の変動抑制効果が高められる。
【0065】
最後に、複数発光点をもつレーザアレイを、図11のような画像形成装置の光源として用いたときの露光量について述べる。図10は、レーザ駆動の応答特性とそれに対する露光量分布の関係を示したものである。
【0066】
図10(A)に示すビデオ信号を駆動回路ICからレーザアレイに供給すると、浮遊容量が小さい配線を通った信号は図10(B)のA1に示す波形が発光素子に流れる。一方、浮遊容量が大きい配線を通った信号は同図のB1に示すように応答特性の遅い波形が素子に流れる。このタイミングで発光する素子を回転多面鏡で走査し、感光体ドラムに露光すると、それぞれ図10(C)のA2及びB2に示した露光分布が得られる。このように、素子毎に応答特性が異なると、発光点数に応じた走査線周期で濃度変動を発生させる。
【0067】
しかし、上記第1〜第7の実施形態で説明したレーザアレイ、あるいは光電パッケージ、光源装置を用いることにより、各発光素子の配線に生じる浮遊容量が等しくされるので、レーザ駆動時の応答特性が揃い、プリント画像の濃度変動が抑制される。
【0068】
【発明の効果】
本発明の光源装置は上記構成としたので、各発光素子の変調特性が概ね一定となる。またそれらを備えた画像形成装置においては、プリント画像の濃度変動が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るレーザアレイの概略構成を示した平面図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態に係るレーザアレイの概略構成を示した平面図である。
【図3】 本発明の第3の実施形態に係る光電パッケージの概略構成を示した平面図である。
【図4】 本発明の第4の実施形態に係る光電パッケージの概略構成を示した平面図である。
【図5】 本発明の第5の実施形態に係る光電パッケージの概略構成を示した平面図である。
【図6】 本発明の第6の実施形態に係るドライバ基板の概略構成を示した斜視図である。
【図7】 本発明の第6の実施形態に係るドライバ基板について、プリント配線の一例を平面視したの概略構成図である。
【図8】 本発明の第6の実施形態に係るドライバ基板について、プリント配線の他の例を平面視したの概略構成図である。
【図9】 本発明の第7の実施形態に係るレーザアレイの要部概略構成を示した平面図である。
【図10】 レーザの応答特性とそれに対する露光量分布の関係を示した図である。
【図11】 従来の画像形成装置における光源装置の概略構成図である。
【図12】 従来のレーザアレイの概略構成を示した平面図である。
【図13】 従来の光電パッケージの概略構成を示した平面図である。
【図14】 従来のレーザアレイの電気回路図である。
【符号の説明】
10 レーザアレイ(発光素子アレイ)
12 ベース基板
14 発光素子
14A〜14F 発光素子
16 電極パッド
18 配線
20 レーザアレイ(発光素子アレイ)
22 配線
30 光電パッケージ
32 パッケージ基板
34 リード(電極端子)
34A〜34D リード(電極端子)
36 導電体(配線)
40 光電パッケージ
42 導電体(配線)
50 光電パッケージ
52 導電体(配線)
52A〜52D 導電体
60 光源装置
62 ドライバ基板(基板)
64 駆動回路
66 プリント配線(配線)
66A〜66I プリント配線(配線)
70 レーザアレイ
72C、72D、72G、72H 配線

Claims (4)

  1. 二次元に配列された複数の発光素子と、前記複数の発光素子の周囲に前記発光素子と同数設けられた電極パッドと、を個別に接続する複数の配線を有する発光素子アレイが搭載され、前記複数の電極パッドと、前記複数の電極パッドと同数設けられた電極端子とを個別に接続する導電体を有する光電パッケージと、
    前記発光素子アレイを駆動する1つの駆動回路と、
    前記複数の電極端子と前記駆動回路を個別に接続する複数のプリント配線と、を有し、
    前記複数の配線の浮遊容量を略同一にし、前記複数の導電体の浮遊容量を略同一にし、前記複数のプリント配線の浮遊容量を略同一にして、且つ前記複数の電極パッドの面積を同じにし、前記複数の電極端子の面積を同じにしたことを特徴とする光源装置。
  2. 前記複数の配線の面積が略同一とされ、前記複数の導電体の面積が略同一とされ、前記複数のプリント配線の面積が略同一とされていることを特徴とする請求項1記載の光源装置。
  3. 前記複数の配線の長さ及び幅寸法が略同一とされ、前記複数の導電体の長さ及び幅寸法が略同一とされ、前記複数のプリント配線の長さ及び幅寸法が略同一とされていることを特徴とする請求項1記載の光源装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項記載の光源装置を備え、発光素子アレイから出射される光ビームにより感光体上に画像を形成する画像形成装置。
JP2001120858A 2001-04-19 2001-04-19 光源装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP4134525B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001120858A JP4134525B2 (ja) 2001-04-19 2001-04-19 光源装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001120858A JP4134525B2 (ja) 2001-04-19 2001-04-19 光源装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002314191A JP2002314191A (ja) 2002-10-25
JP4134525B2 true JP4134525B2 (ja) 2008-08-20

Family

ID=18970835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001120858A Expired - Fee Related JP4134525B2 (ja) 2001-04-19 2001-04-19 光源装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4134525B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4548160B2 (ja) * 2005-03-15 2010-09-22 富士ゼロックス株式会社 光走査装置
JP2006261461A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Ricoh Co Ltd 発光素子アレイ、発光素子基板、面発光レーザ、光走査装置および画像形成装置
JP4969066B2 (ja) * 2005-07-15 2012-07-04 株式会社リコー 面発光型半導体レーザアレイ
JP4857757B2 (ja) * 2005-12-21 2012-01-18 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2007242686A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Ricoh Co Ltd 面発光レーザアレイおよびそれを備えた画像形成装置
TWI373958B (en) 2006-04-28 2012-10-01 Ricoh Co Ltd Surface-emission laser array, optical scanning apparatus and image forming apparatus
JP5083867B2 (ja) 2007-03-02 2012-11-28 株式会社リコー 光源駆動装置、光走査装置及び画像形成装置
JP2008277438A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Ricoh Microelectronics Co Ltd 電子部品、基板、並びに、電子部品及び基板の製造方法
JP5348601B2 (ja) 2007-05-28 2013-11-20 株式会社リコー 光源装置、光走査装置及び画像形成装置
US7995085B2 (en) 2007-07-04 2011-08-09 Seiko Epson Corporation Line head, and an image forming apparatus using the line head
JP2009260205A (ja) * 2008-03-17 2009-11-05 Ricoh Co Ltd 光源装置、光走査装置及び画像形成装置
JP6524731B2 (ja) * 2015-03-17 2019-06-05 株式会社リコー 画像形成装置及び画像形成方法
JP6848302B2 (ja) * 2015-11-13 2021-03-24 株式会社リコー 面発光レーザアレイ及びレーザ装置
JP7007180B2 (ja) * 2017-12-26 2022-01-24 シーシーエス株式会社 発光装置
JP2022146597A (ja) * 2021-03-22 2022-10-05 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 発光装置及び計測装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002314191A (ja) 2002-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4134525B2 (ja) 光源装置及び画像形成装置
US4447126A (en) Uniformly intense imaging by close-packed lens array
JP5348601B2 (ja) 光源装置、光走査装置及び画像形成装置
US6144685A (en) Two-dimensional surface emitting laser array, two-dimensional surface emitting laser beam scanner, two-dimensional surface emitting laser beam recorder, and two-dimensional surface emitting laser beam recording method
US7411601B2 (en) Exposure head
US5848087A (en) Two-dimensional surface emitting laser array, two-dimensional surface emitting laser beam scanner, two-dimensional surface emitting laser beam recorder, and two-dimensional surface emitting laser beam recording method
WO2007010816A1 (ja) 露光装置
JP2001260411A (ja) 光プリンタヘッドおよびその点灯方法
JP5126087B2 (ja) Led基板装置およびledプリントヘッド
KR100453730B1 (ko) 선형광원 및 이를 구비한 화상판독장치
KR940009023B1 (ko) 발광다이오드 프린트 헤드
JPS62261465A (ja) 光プリンタヘツド
JP5932398B2 (ja) Led素子、led素子アレイおよびその駆動方法
JP2021030563A (ja) 露光ヘッド及び画像形成装置
JP4307895B2 (ja) 光エンコーダ
JPH04239185A (ja) 発光ダイオード
JP2006261461A (ja) 発光素子アレイ、発光素子基板、面発光レーザ、光走査装置および画像形成装置
JPH08216448A (ja) 自己走査型集積化発光素子アレイおよびこれを用いた発光装置
JPH08104027A (ja) Ledプリントヘッド
US20230307893A1 (en) Light emitting element, light emitting element array, light emitting component, optical device, and optical measurement apparatus
JPH03231478A (ja) 発光素子または受光素子のアレイ、そのアレイを用いる印画または読取りのための装置、およびそのアレイの製造方法
JP4295411B2 (ja) 光プリンタヘッド
JPH08104028A (ja) Ledプリントヘッド
JP2914643B2 (ja) 画像装置
JP2009117099A (ja) 光源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080507

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140613

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees