JP4134308B2 - 農産物選別装置用のバケット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リンゴ、梨、桃、柑橘等の農産物を選別包装する農産物の選別包装施設において用いられる農産物選別装置用のバケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、この種の農産物選別装置には、近年の透過光計測技術の向上によって、受皿上に載せられた農産物に光を照射し、その透過光から農産物の特に内部品質を計測する技術が採用されている。そして従来、この透過光計測にあたっては、例えば透過光計測用の孔が形成されたフリートレイ等の受皿上に農産物を載せて計測する形態が知られており、この受皿は大型施設で特に傷み易い農産物に採用される場合が多い。
【0003】
一方、他の透過光計測の形態としては、例えば特開平10−146570号公報に開示されているように、傾動可能なバケットを使用した形態が知られている。この公報に開示のバケットは、透過光計測用の孔を有する受座体とその底面をなす底体とを一体化してバケットを形成し、このバケットの片側を一点支持させて傾動可能に構成したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このバケットにあっては、バケットが片側一点支持によって傾動する構造であるため、バケット全体が傾動することになって載置されている農産物の排出時の落差が大きくなると共に、農産物が片方(傾動方向)へ排出されるのみであるため、農産物の搬送方向両側への排出ができずにその汎用性が劣る。また、このバケットの場合、バケット自体の重量計測を行う機構を備えていないため、バケットに載せられている農産物の重量計測を行うこともできない。
【0005】
ところで、実公平2−29568号公報や実公平3−12737号公報等に示すように、農産物が載せられる皿状の受皿とこの受皿を搬送方向の両側に傾動可能に保持する受皿支持台を備えたバケット(バケットBという)が知られている。このバケットBは、受皿が受皿支持台に対して傾動する構造であることから、前記特開平10−146570号公報に開示のバケット(バケットAという)に比較して、農産物排出時の落差が少なくなると共に受皿上の農産物の搬送方向両側への排出が可能で、かつバケット上の農産物の重量計測を行うことができる。しかし、このバケットBの受皿は単なる皿状であることから、透過光計測を行うことはできない。
【0006】
つまり、前記バケットAの場合は、透過光計測に適するものの両側傾動が不可能で農産物排出時の落差を少なくすることができず、また、バケットBの場合は、両側傾動が可能で農産物排出時の落差を小さくできるものの透過光計測ができず、結局、両バケットとも傾動可能な構造としたバケットの利点を生かしつつ、透過光計測を行うことができないという問題点を有している。
【0007】
そこで、バケットBの受皿に、例えば前記バケットAの思想を応用して透過光計測用の孔を設けることにより、このような問題点を解消することも考えられるが、この場合は、バケットBの受皿が、固定された受皿支持台上に傾動可能に支持されていることから、受皿の傾動領域において、受皿支持台上に構造上の逃げ部(例えば切欠き部や隙間)を設ける必要がある。そのため、透過光計測時の受皿上の農産物周囲における遮光性を確保することが困難で、このような構造をそのまま透過光計測に採用することは計測精度の面等で難しいという問題点があった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、傾動式で農産物の排出落差を少なくし、かつ透過光計測を高精度に行い得る農産物選別装置用のバケットを提供することにある。また、他の目的は、前記目的に加え、遮光筒自体の構成や受皿の傾動機構を簡略化させたり、バケットを各種レイアウトに適用し得てその汎用性を向上させたり、あるいは受皿上の農産物の重量計測ができてその品質をより高精度で効率的に計測し得る農産物選別装置用のバケットを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、コンベアチェーンにその搬送方向に所定間隔で設けられる受皿支持台と、該受皿支持台側方に所定角度傾動可能に支持される受皿とを備えた農産物選別装置用のバケットにおいて、受皿の略中央部に透過光計測用の貫通孔を形成し、該受皿の貫通孔の下部側で且つ前記受皿支持台の中央部側に、該受皿が水平状態の際にその内部孔が受皿支持台の底壁に形成された孔と合致して前記貫通孔を介して導入される農産物透過光を前記受皿支持台の孔を介して受皿支持台の下方に導く遮光筒を備えことを特徴とする。
【0010】
このように構成することにより、受皿上に載置された農産物は、バケットコンベアのコンベアチェーンで所定の撮像ステージまで搬送され、この撮像ステージで、例えばその上方から照射される光による農産物透過光を分析することで農産物の内部品質等が計測される。この計測時に、受皿が水平状態で、かつその貫通孔の下部側で且つ受皿支持台の中央部側に、遮光筒の内部孔が受皿支持台の底壁に形成された孔と合致して受皿の貫通孔を介して導入される農産物透過光を受皿支持台の該孔を介して受皿支持台の下方に導く遮光筒が設けられていることから、この遮光筒によって、農産物透過光を外部に漏らすことなく受皿支持台の孔を介して受皿支持台下方の受光部に良好に導くことができて、農産物の透過光計測の精度が高められる。この計測された農産物は、排出ステージで受皿支持台とは別体で傾動可能に支持された受皿が側方に傾動することによって、その排出落差を小さくした状態で排出部に排出される。
【0011】
そして、前記遮光筒は、請求項2記載の発明のように、受皿の貫通孔の外周縁底部と受皿支持台の前記孔の外周縁上部との少なくとも一方に設けられているのが好ましい。このように構成することにより、受皿の貫通孔の外周縁底部や、受皿支持台の孔の外周縁上部、あるいはこれらの両方に遮光筒を設けるだけで、農産物透過光を受皿支持台下方の受光部に良好に導くことができて、遮光筒自体の構成が簡略化される。
【0012】
また、前記受皿は、請求項3記載の発明のように、前記遮光筒の搬送方向前後の少なくとも一方側で且つ遮光筒の外側に設けた受皿と受皿支持台とを連結する連結杆を介して傾動したり、請求項4記載の発明のように、前記遮光筒の搬送方向左右の略中心線上で遮光筒の外側に設けた支持軸を中心に傾動することを特徴とする。このように構成することにより、遮光筒の外側の、受皿と受皿支持台間に設けた連結杆や左右の略中心線上に設けた支持軸を介して、遮光に支障を受けることなく受皿が傾動することから、その傾動機構が簡略化される。
【0013】
また、前記受皿は、請求項5記載の発明のように、受皿支持台の搬送方向左右に対して、少なくとも一方側に傾動可能であることが好ましく、このように構成することにより、受皿が受皿支持台の搬送方向左側や右側、あるいはその両方に傾動できることから、選別包装施設のレイアウト等に応じて受皿を所定方向に傾動できて、バケットの汎用性が向上する。
【0014】
また、前記受皿は、請求項6記載の発明のように、その重量が計測可能に構成されていることが好ましく、このように構成することにより、バケット上に載せられている農産物の重量が計測されることから、透過光で計測できる以外の品質項目である重量を受皿に載置状態のままで計測できて、農産物の品質がより精度良くかつ効率的に計測される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5は、本発明に係わるバケットを使用した農産物選別装置の一実施例を示し、図1がその要部の概略正面図、図2がその要部を拡大した正面図、図3が図2の平面図、図4がバケット部分の断面図、図5が図4を側面から見た断面図である。
【0016】
図1において、農産物選別装置1は、フレームに回転可能に設けられた駆動スプロケット5と従動スプロケット6との間に配設されると共に、コンベアチェーン7を介して受皿8を有するバケット9が所定間隔で無端状に連結された選別コンベア2と、この選別コンベア2の往路の上流側に連結された供給コンベア3と、該供給コンベア3と前記選別コンベア2の連結部分に配置された吸引装置4を有している。
【0017】
また、前記選別コンベア2は、その吸引装置4の下流側にロードセル等からなる重量測定器10が配置されると共に、この重量測定器10の下流側に照明13と受光装置14からなる透過光計測装置11が配置され、さらに透過光計測装置11の下流側に複数の排出装置15(排出ソレノイド)と受箱16からなる排出部12が設けられている。なお、図示しないがカメラ等の撮像装置を選別コンベア2上に配置して、農産物Wの外観状態を撮像し、仕分け判定の要素に加えることもできる。
【0018】
そして、吸引装置4の作動で受皿8上に載置された農産物Wが選別コンベア2で下流側に搬送され、先ず重量測定器10でその重量が計測され、次に透過光計測装置11で内部品質等が計測されて選別され、この選別結果に基づいて所定の排出装置15が作動して、選別された農産物Wが所定の受箱16上に排出されるように構成されている。
【0019】
前記供給コンベア3は、その搬送方向に沿って所定の隙間を有して配置された多数の鼓型ローラ17と、この鼓型ローラ17を搬送方向に連結するコンベアチェーン18等で形成され、前後の鼓型ローラ17間に載置された農産物Wを一定のピッチで下流側に搬送するように構成されている。なお、この供給コンベア3と前記選別コンベア2は同期して作動するように設定されている。
【0020】
前記吸引装置4は、図2及び図3に示すように、供給コンベア3の終端側3aの下部の供給位置(搬送始端側)に配置され、全体の長さが選別コンベア2の略3個の連続する受皿8に対応する長さを有すると共に、その上面壁に吸引口19aを有する吸引室19と、一端がこの吸引室19の底壁に連結され他端がブロワー20(図3参照)に連結された吸引管21とで形成されている。この吸引装置4のブロワー20が作動することによって、吸引管21を介して吸引室19内が吸引されて負圧となり、その結果、吸引口19aに連通する後述する受皿8の貫通孔26等を介して受皿8上の農産物Wが吸引されることになる。
【0021】
ここで、本発明の要旨を構成する前記バケット9の構造を図4及び図5に基づいて説明する。バケット9は、基本的に前記受皿8とこの受皿8を傾動可能に支持する受皿支持台23を有している。受皿8は、中央部分が凹むと共に開口24を有する皿部8aと、この皿部8aの下端にその上端フランジ25aが固定された内部孔25bを有する遮光筒25と、皿部8aの底部で遮光筒25との間に配置されたスポンジ等からなる遮光性のクッション材8b等で形成されている。
【0022】
そして、皿部8aの傾斜した外周面とクッション材8bの上面で農産物Wの載置面が形成されると共に、クッション材8bの中央部分、すなわち受皿8の底部に上下方向に貫通する所定内径の貫通孔26が形成されている。この貫通孔26の下部側である受皿8の皿部8aの下端に、前記遮光筒25の上端フランジ25aが固定されることにより遮光筒25と皿部8aが一体化され、受皿8の傾動動作に連動して遮光筒25が傾動することになる。
【0023】
一方、この受皿8を支持する受皿支持台23は、底壁23aと両側壁23bとで形成され、底壁23aには前記貫通孔26と遮光筒25の内部孔25bに対応した円形の孔27が形成されると共に、この孔27の対角線位置の外側には一対のガイド溝27aが形成されている。なお、底壁23aの孔27と前記受皿8の遮光筒25の内部孔25bとは、受皿8が傾動しない水平状態にある際にその中心が上下方向で略一致し、孔27の外周縁上面と遮光筒25の下面とが、極僅かな隙間を有するかもしくは略当接状態になるように設定されている。この設定によって、後述する如く遮光筒25に十分な遮光性が確保される。
【0024】
また、受皿支持台23の側壁23bには、軸孔28と遊嵌孔29が形成され、軸孔28にはスライダーバー30の両端部が軸支され、このスライダーバー30には、スプリング31で側壁23b方向に付勢されたスライダー32が軸方向に移動可能に嵌装されている。さらに、側壁23bの遊嵌孔29には、バケット9をコンベアチェーン7に組み付けるための取付部材33が挿通されており、この取付部材33は取付ピン部材34を介して、ナイロンレール等からなるレール35の上面に支持されている。
【0025】
前記スライダー32は、その底面側から下方に突出した作動ピン36を有し、この作動ピン36は、受皿支持台23の前記ガイド溝27aに移動可能に嵌挿されると共に、作動ピン36の下部には、該作動ピン36の直進通路を挟む一側に直進ガイド37が設けられ、他側に直進ガイド37より短くかつカム面を有するカム式ガイド38が設けられている。そして、各スライダー32の上部には、連結杆40の下端がピン41でそれぞれ回動可能に枢着され、この連結杆40の他端は遮光筒25の上部に設けたピン受部42にピン43を介してそれぞれ枢着されている。
【0026】
つまり、受皿8は、遮光筒25の搬送方向イの前後で遮光筒25の回動領域外に交差状に設けた前後それぞれ一対の連結杆40によって、受皿支持台23に傾動可能に支持されている。なお、受皿8の傾動機構は、搬送方向前後の一対の連結杆40に限らず、例えば前後の一方側に交差状の連結杆40を設け、他方側は単に支持する構造としても良いし、受皿8を片側傾動させる場合は、交差状の連結杆40を使用することなく、1本の連結杆40を使用することもできる。
【0027】
また、前記カム式ガイド38には、作動ピン36をそのカム面に誘導する進路切替片44が設けられ、この進路切替片44は、通常作動ピン36が直進できるように前記直進通路を開放し、カム式ガイド38の始端部下方に配置された前記排出装置15が作動して直進通路を閉じた際に、作動ピン36をカム式ガイド38のカム面に誘導する。この作動ピン36のカム面への誘導によって、スライダー32がスライダーバー30に沿いつつスプリング31の付勢力に抗して移動し、連結杆40を介して受皿8が図4の二点鎖線で示す位置まで傾動させられるように構成されている。
【0028】
次に、上記農産物選別装置1の動作の一例について説明する。先ず、選別コンベア2及び供給コンベア3の作動状態において吸引装置4も作動状態とし、これらの状態で供給コンベア3で搬送されその終端側3aから落下(放出)される農産物Wは、図1及び図2の矢印ロの如く選別コンベア2の往路の搬送始端側(供給位置)に落下される。この落下された農産物Wは、供給コンベア3と選別コンベア2が同期して作動するように設定されていることから、農産物Wが供給コンベア3から一定ピッチで選別コンベア2のバケット9の受皿8上に供給される。
【0029】
この時、受皿8上に供給される農産物Wは、その底部側が先ず受皿8の皿部8aの外周の傾斜面に案内されながらクッション材8b上に弾性力を受けつつ載置され、この載置と略同時に吸引装置4のブロワー20の作動で、吸引管21、遮光筒25の内部孔25b及びクッション材8bの貫通孔26を介して、農産物Wの底部が吸引されて貫通孔26の中心位置、すなわち受皿8の略中央部(載置部)に吸引状態で載置される。
【0030】
これにより、農産物Wのクッション材8b上への載置から中央部への吸引が瞬時に行われ、農産物Wのクッション材8b上への載置位置に若干バラツキが発生する場合であっても、吸引作用によって中央部に引き寄せることができ、落下される農産物Wが受皿8上に確実に供給されることになる。そして、受皿8上に載置供給された農産物Wは、選別コンベア2で搬送方向イの下流側に搬送されて重量測定器10の位置でその重量が測定される。
【0031】
この重量測定は、バケット9の取付部材33が、受皿支持台23の遊嵌孔29に上下動自在に遊嵌されていることから、農産物Wが受皿8上に載置されたバケット9は、その重量に応じて下方に所定量撓み、この撓み量を重量測定器10のロードセルが検出することによって行われる。重量測定器10で重量測定された農産物Wは、選別コンベア2でさらに下流側に搬送されて透過光計測装置11に供給され、農産物Wの内部品質が計測される。
【0032】
この内部品質の計測は、選別コンベア2の往路面より上方に設けた照明13から所定の照明光を受皿8上の農産物Wに照射し、この照射した光の農産物Wの透過光を往路面の下方に配置した受光装置14で受光することによって行われる。この時、受皿8上の農産物Wが遮光性を有するクッション材8b上でかつ貫通孔26上に載置されると共に、受皿8が水平状態の場合に遮光筒25と受皿支持台23の孔27との間に遮光性が維持されていることから、照明光のクッション材8b内や遮光筒25内への浸入及び遮光筒25内の農産物透過光の遮光筒25外への漏れが確実に防止されて、その遮光性が十分に確保される。
【0033】
これにより、農産物Wを透過した農産物透過光のみが、貫通孔26と遮光筒25の内部孔25bで案内されつつ、つまり受皿支持台23の下方側に射出されつつ受光装置14に導かれ、農産物Wの内部品質が高精度に計測される。この内部品質及び前記重量測定によって農産物Wの等階級が判定されることになる。そして、透過光計測装置11で計測され等階級が判定された農産物Wは、選別コンベア2でさらに下流側に搬送されて排出部12に供給される。
【0034】
この排出部12に供給された農産物Wは、判定された等階級に対応した排出装置15が作動することによって、対応する受箱16に排出される。この時、前述したようにバケット9のスライダー32の作動ピン36が等階級に応じた排出装置15の作動で、カム式ガイド38のカム面に当接することによって、スライダー32が軸方向に移動して、受皿8が搬送方向の右側もしくは左側に傾動させられる。また、受皿8の傾動動作は、連結杆40が受皿8に一体化されて下方に突出した遮光筒25の回動領域外に設けられていることから、受皿8の傾動動作に連結杆40が支障をきたすことはなく、スムーズに行われる。
【0035】
このように上記実施例の農産物選別装置1にあっては、受皿支持台23に傾動可能に設けられた受皿8に遮光筒25を一体的に設けると共に、受皿8が水平状態にある際に、遮光筒25によって農産物透過光が遮光されるため、受皿8上に載せられた農産物Wの透過光の遮光筒25外への漏れや、外部の光の遮光筒25内への浸入が確実に防止される等、遮光筒25により農産物透過光の遮光性を十分に確保できて、農産物Wの高精度な透過光計測が行える。
【0036】
また、受皿支持台23に受皿8が傾動可能に設けられているため、透過光計測されて搬送されてきた農産物Wを、受皿8の傾動動作で排出部12に排出することができ、その際、受皿支持台23とは別体の受皿8が傾動することから、農産物Wの排出落差を小さくすることができて、排出時の農産物Wへの傷付きを確実に防止することができる。これらにより、傾動可能な受皿8の持つ利点を生かしつつ、高精度な透過光計測が可能なバケット9を得ることが可能になると共に、農産物Wの選別ための重要な要素である透過光計測を、従来の項目(カメラの色傷や形状、秤量器の重量等)に更に加えることができて、信頼性の高い選別作業を行うことが可能になる。
【0037】
また、バケット9が重量計測可能に構成されているため、受皿8上の農産物Wの重量を載置状態のままで計測することができ、農産物Wの選別に必要な透過光で計測できる以外の品質項目である重量も同時に計測できて、農産物Wの品質のより精度良い計測が可能になると共に、載置状態のままで透過光計測と重量計測が可能になり、計測作業の効率化を図ることができる。
【0038】
さらに、傾動可能な受皿8の下部に筒状の遮光筒25の上端フランジ25aを固定することにより、遮光筒25が受皿8に一体化されるため、遮光筒25自体の構成を簡略化することができると共に、受皿8の傾動機構を交差状の連結杆40等によって形成できて、傾動機構も簡略化することができる。これらにより、低コストで確実な遮光性を確保することができると共に、遮光筒25が傾動可能な受皿8に設けられていることから、その調整やメンテナンスを容易に行うこともできる。
【0039】
図6及び図7は、本発明に係わるバケットの他の実施例を示し、図6が図4と同様の断面図、図7が図5と同様の断面図である。以下、上記実施例と同一部位には同一符号を付して説明する。この実施例のバケット9は、受皿8の底部に第1の遮光筒51を一体的に設けると共に、受皿支持台23に第1の遮光筒51と対向する第2の遮光筒52を一体的に設ける。
【0040】
第1の遮光筒51は、その上端フランジ51aを受皿8の皿部8aの底部に固着することにより一体化されると共に、内部孔51bを有し、かつその底面が凸状(もしくは凹状)の球面51cで形成されている。また、第2の遮光筒52は、受皿支持台23の底壁23aの孔27部分に一体成形され、内部孔52aを有すると共に、その上面が凹状(もしくは凸状)の球面52bで形成されている。さらに、第1の遮光筒51の底面と第2の遮光筒52の上面との間には、バネ54で弾性支持されたボール53が介装されている。
【0041】
また、受皿支持台23の前後方向の一方側には、上部側にガイドピン55aを有するスライダー55が図6の矢印ハ方向に移動可能に配設されている。このスライダー55は、その中央部がスライダーバー59に嵌挿されて受皿支持台23の側壁23b間に介装されたスプリング58で弾性支持されると共に、上部側のガイドピン55aが、第1の遮光筒51の外面に設けた縦長のガイド孔56に係合されている。
【0042】
そして、第1の遮光筒51(すなわち受皿8)は、その上端フランジ51aが受皿支持台23の前後の側壁23bに、支持軸57を介して回動可能に支持されている。この支持軸57は、受皿8の搬送方向イ左右の略中心位置で前記球面51cの正面側から見た円の略中心位置に設けられ、この支持軸57を中心に受皿8が受皿支持台23に対して、ボール53で弾性支持されつつ傾動する。この時、第1の遮光筒51の球面51cは、第2の遮光筒52の球面52bに沿った状態で傾動することになる。
【0043】
このバケット9は、透過光計測時の受皿8が水平状態の際に、受皿8の第1の遮光筒51の球面51cと受皿支持台23の第2の遮光筒52の球面52bとが、上下方向で対向することにより、一つの遮光筒が形成されることになる。したがって、この第1の遮光筒51及び第2の遮光筒52に上記実施例の遮光筒25と同様の機能を得ることができ、この実施例のバケット9においても、上記実施例と同等の作用効果が得ることができると共に、受皿8を支持軸57を介して受皿支持台23に直接傾動可能に支持する構造であることから、受皿8の傾動機構がより簡略化されるという作用効果も得られる
【0044】
ところで、この実施例においては、第1の遮光筒51と第2の遮光筒52の高さを略同一に設定したが、これらの遮光筒51、52が対向する球面51c、52bによって傾動する構造であることから、その球面51c、52bの曲率を適宜に設定すること等により、図7の二点鎖線で示すように、第1の遮光筒51の高さを短くし、第2の遮光筒52の高さを長くすることもできる。また、本発明の遮光筒は、受皿8や受皿8と受皿支持台23の両方に設ける以外に、例えばその形状設定によっては、受皿支持台23のみに設けることも勿論可能である。
【0045】
さらに、上記各実施例における、バケット9の受皿8や受皿支持台23の形状、受皿8の受皿支持台23に対する傾動機構等も一例であって、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の発明によれば、受皿支持台に側方に所定角度傾動可能に支持される受皿の貫通孔の下部側で且つ受皿支持台の中央部側に、受皿が水平状態の際にその内部孔が受皿支持台の底壁に形成された孔と合致して受皿の貫通孔を介して導入される農産物透過光を受皿支持台の孔を介して受皿支持台の下方に導く遮光筒を備えるため、受皿が水平状態の透過光計測時に遮光筒によっ、農産物透過光を外部に漏らすことなく受皿支持台の孔を介して受皿支持台下方受光部良好に導くことができて、農産物の透過光計測の精度を高めることができると共に、傾動可能な受皿の持つ排出時の農産物の落差を小さくできるという利点を生かすこともできて、農産物の傷み等を確実に防止することができる。
【0047】
また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、遮光筒を、受皿の貫通孔の外周縁底部と受皿支持台の前記孔の外周縁上部との少なくとも一方に設けるだけで対応できるため、この構成簡易な遮光筒で農産物透過光を受皿支持台下方の受光部に良好に導くことができる。
【0048】
また、請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の効果に加え、遮光筒の搬送方向前後の少なくとも一方側で且つ遮光筒の外側に設けた受皿と受皿支持台とを連結する連結杆を介して受皿が傾動するため、受皿の傾動機構を簡略化することができると共に、他部品の影響を受けることなく受皿をスムーズに傾動させることができる。
【0049】
また、請求項4記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の効果に加え、遮光筒の外側で搬送方向左右の略中心線上に設けた支持軸を介して受皿が傾動するため、受皿の傾動機構を簡略化することができると共に、他部品の影響を受けることなく受皿をスムーズに傾動させることができる。
【0050】
また、請求項5記載の発明によれば、請求項1ないし4記載の発明の効果に加え、受皿が、受皿支持台の搬送方向左右に対して少なくとも一方側に傾動可能に構成されているため、選別包装施設のレイアウト等に応じて受皿を左右の所定方向に傾動できて、バケットの汎用性を向上させることができる。
【0051】
また、請求項6記載の発明によれば、請求項1ないし5記載の発明の効果に加え、バケット上に載せられている農産物の重量が計測できるため、透過光で計測できる以外の品質項目である重量を載置状態のままで計測できて、農産物の品質をより精度良くかつ効率的に計測することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるバケットを採用した農産物選別装置の一実施例を示す要部の概略正面図
【図2】同その要部を拡大した正面図
【図3】同図2の平面図
【図4】同バケット部分の断面図
【図5】同図4を側面から見た断面図
【図6】本発明に係わるバケットの他の実施例を示す図4と同様の断面図
【図7】同その図5と同様の断面図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・農産物選別装置
2・・・・・・・・・・選別コンベア
3・・・・・・・・・・供給コンベア
4・・・・・・・・・・吸引装置
7・・・・・・・・・・コンベアチェーン
8・・・・・・・・・・受皿
8a・・・・・・・・・皿部
8b・・・・・・・・・クッション材
9・・・・・・・・・・バケット
10・・・・・・・・・重量測定器
11・・・・・・・・・透過光計測装置
12・・・・・・・・・排出部
13・・・・・・・・・照明
14・・・・・・・・・受光装置
15・・・・・・・・・排出装置
16・・・・・・・・・受箱
23・・・・・・・・・受皿支持台
24・・・・・・・・・開口
25・・・・・・・・・遮光筒
25a・・・・・・・・上端フランジ
25b・・・・・・・・内部孔
26・・・・・・・・・貫通孔
27・・・・・・・・・孔
27a・・・・・・・・ガイド溝
40・・・・・・・・・連結杆
51・・・・・・・・・第1の遮光筒
51a・・・・・・・・上端フランジ
51b・・・・・・・・内部孔
51c・・・・・・・・球面
52・・・・・・・・・第2の遮光筒
52a・・・・・・・・内部孔
52b・・・・・・・・球面
57・・・・・・・・・支持軸
58・・・・・・・・・スプリング
W・・・・・・・・・・農産物
イ・・・・・・・・・・搬送方向

Claims (6)

  1. コンベアチェーンにその搬送方向に所定間隔で設けられる受皿支持台と、該受皿支持台側方に所定角度傾動可能に支持される受皿とを備えた農産物選別装置用のバケットにおいて、
    前記受皿の略中央部に透過光計測用の貫通孔を形成し、該受皿の貫通孔の下部側で且つ前記受皿支持台の中央部側に、該受皿が水平状態の際にその内部孔が受皿支持台の底壁に形成された孔と合致して前記貫通孔を介して導入される農産物透過光を前記受皿支持台の孔を介して受皿支持台の下方に導く遮光筒を備えことを特徴とする農産物選別装置用のバケット。
  2. 前記遮光筒は、受皿の貫通孔の外周縁底部と受皿支持台の前記孔の外周縁上部との少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項1記載の農産物選別装置用のバケット。
  3. 前記受皿は、前記遮光筒の搬送方向前後の少なくとも一方側で且つ遮光筒の外側に設けた受皿と受皿支持台とを連結する連結杆を介して傾動することを特徴とする請求項1または2記載の農産物選別装置用のバケット。
  4. 前記受皿は、前記遮光筒の搬送方向左右の略中心線上で且つ遮光筒の外側に設けた支持軸を中心に傾動することを特徴とする請求項1または2記載の農産物選別装置用のバケット。
  5. 前記受皿は、受皿支持台の搬送方向左右に対して、少なくとも一方側に傾動可能であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の農産物選別装置用のバケット。
  6. 前記受皿は、その重量が計測可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の農産物選別装置用のバケット。
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