JP4133232B2 - 情報記録媒体の再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録媒体に記録される情報の再生および消去ならびに情報記録媒体への情報の記録が可能な情報記録媒体の再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンパクトディスク(Compact Disk、略称CD)およびデジタルバーサタイルディスク(Digital Versatile Disk、略称DVD)などの情報記録媒体は、音楽情報、映像情報またはコンピュータ情報などのデジタル情報の記録に広く使用されている。
【0003】
図11は、従来の技術の情報記録媒体の再生装置1を示す断面図である。情報記録媒体の再生装置1は、トレイ2および保持体3とを備える。トレイ2は、ディスク状記録媒体を装着する装填開始位置と、ディスク状記録媒体に記録される情報を再生する装填完了位置とにわたって移動可能に設けられている。このトレイ2には、情報記録媒体であるディスク状記録媒体が載置される。
【0004】
保持体3には、スピンドルモータ4および光ピックアップ5が設けられる。スピンドルモータ4には、ディスク状記録媒体が装着されるターンテーブル6が設けられる。光ピックアップ5は、ガイド軸7に案内されながら、ターンテーブル6に装着されたディスク状記録媒体の半径方向に移動可能に設けられる。この光ピックアップ5は、対物レンズ8を有し、ディスク状記録媒体に記録される情報を読み取る。
【0005】
トレイ2が装填完了位置に移動した後、保持体3が角変位し、トレイ2上のディスク状記録媒体がターンテーブル6に装着される。この状態で、光ピックアップ5の対物レンズ8はディスク状記録媒体と所定の距離を保持し、ディスク状記録媒体に記録される情報の再生が行われる。(たとえば特許文献1参照)
【0006】
【特許文献1】
特開平9−35277号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記情報記録媒体には、多くの規格に基づく種類の情報記録媒体が存在し、これらの情報記録媒体に記録される情報の再生、およびこれらの情報記録媒体に対する情報の記録が可能な、情報記録媒体の再生装置が開発され、商品化されている。これらの再生装置は、情報記録媒体に対する適用範囲がそれぞれ異なっている。したがって操作者が、適用範囲外の情報記録媒体を、誤って再生装置に挿入してしまうという可能性がある。例えば、コンパクトディスクプレーヤである再生装置に、ミニディスク(Mini Disc、略称MD)を挿入してしまうことがある。
【0008】
前記従来の技術の情報記録媒体の再生装置1では、トレイ2上に、その再生装置1の適用範囲外の情報記録媒体9が載置された場合、情報記録媒体9がターンテーブル6に装着されないことがある。このようなとき、図11に示されるように、情報記録媒体9と対物レンズ8とが衝突して、対物レンズ8が破損してしまうという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、トレイの載置面に載置された載置物と、光ピックアップの対物レンズとの衝突を防止して、対物レンズの破損を防止する情報記録媒体の再生装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディスク状記録媒体が載置される載置面を有し、ディスク状記録媒体が装着される装填開始位置と、ディスク状記録媒体に記録される情報を再生する装填完了位置とにわたって移動可能なトレイと、
前記装填完了位置に配置されたトレイに下方から近接した再生位置と、前記装填完了位置に配置されたトレイから離間する再生停止位置とにわたって移動可能な保持体と、
保持体に設けられ、前記装填完了位置に配置されるトレイ上のディスク状記録媒体が装着され、予め定める回転軸線まわりに回転駆動されるターンテーブルを有する回転駆動手段と、
ディスク状記録媒体に記録される情報を光学的に読み取り、かつ頂部が前記載置面よりも突出する対物レンズを有し、前記保持体に設けられる光ピックアップと、
光ピックアップの近傍でトレイに設けられ、対物レンズの頂部よりも突出した突出位置と、対物レンズの頂部よりも退避した退避位置とにわたって変位するレンズ保護部材と、
前記トレイの載置面上に載置された予め定めるディスク状記録媒体によって押圧されて変位するディスク検出部材と、
前記ディスク検出部材の変位を前記レンズ保護部材に伝達して、レンズ保護部材を突出位置から退避位置に変位させ、かつディスク検出部材が変位しないときには、前記レンズ保護部材を突出位置に保持する駆動手段とを含むことを特徴とする情報記録媒体の再生装置である。
【0011】
本発明に従えば、トレイは、装填開始位置と装填完了位置とにわたって移動可能であり、保持体は、再生位置と再生停止位置とにわたって移動可能である。ディスク状記録媒体は、トレイが装填開始位置に配置されているときには、そのトレイの載置面上に載置されて装着される。ディスク状記録媒体が装着されたトレイは、装填開始位置から装填完了位置に移動する。トレイが装填完了位置に配置された後、保持体が、再生停止位置から再生位置に移動する。こうしてディスク状記録媒体が、保持体に設けられる回転駆動手段のターンテーブルに装着される。また、保持体に設けられる光ピックアップの対物レンズの頂部が、トレイの載置面から突出する。
【0012】
ディスク検出部材が変位しないときには、駆動手段は、レンズ保護部材を突出位置に保持する。レンズ保護部材は、光ピックアップの近傍に設けられ、かつ突出位置において対物レンズの頂部よりも突出する。したがってレンズ保護部材が突出位置に配置されている場合、保持体が再生停止位置から再生位置に移動して、保持体に設けられる光ピックアップの対物レンズが載置面よりも突出しても、対物レンズの頂部が、トレイの載置面上に配置される載置物に衝突してしまうことが防がれる。このようにして対物レンズと載置物との衝突を防ぐことができるので、対物レンズと載置物との衝突に起因する対物レンズの破損を防ぐことができる。
【0013】
ディスク検出部材は、予め定めるディスク状記録媒体がトレイの載置面上に載置されたとき、その載置されたディスク状記録媒体によって押圧されて変位する。このディスク検出部材の変位は、駆動手段によって、レンズ保護部材に伝達され、これによってレンズ保護部材は、突出位置から退避位置に変位する。レンズ保護部材が突出位置から退避位置に変位することによって、ディスク状記録媒体は、トレイの載置面上で安定する。このようにディスク状記録媒体が安定した状態で、保持体が再生停止位置から再生位置に移動して、ディスク状記録媒体がターンテーブルに装着される。したがってディスク状記録媒体がターンテーブルに装着される際に、ディスク状記録媒体の中心が、回転軸線からずれてしまうという不具合を防止することができる。
【0014】
また本発明は、前記保持体は、予め定めるディスク状記録媒体が載置されたトレイが装填完了位置に配置され、かつ保持体が再生位置に移動したとき、ディスク検出部材を押圧して、ディスク検出部材をディスク状記録媒体から離間させる突起部を有することを特徴とする。
【0015】
本発明に従えば、予め定めるディスク状記録媒体が載置されたトレイが装填完了位置に配置され、かつ保持体が再生位置に移動したとき、保持体に設けられる突起部が、ディスク検出部材を押圧して、ディスク検出部材をディスク状記録媒体から離間させる。このように保持体が再生位置に移動するとともに、ディスク検出部材をディスク状記録媒体から離間させることができるので、ディスク検出部材をディスク状記録媒体から離間させるための操作が必要なく、したがって操作の煩雑化が防がれ、操作性の低下を防ぐことができる。
【0016】
また本発明は、ディスク状記録媒体が収容されたカートリッジが載置される載置面を有し、カートリッジが装着される装填開始位置と、カートリッジ内のディスク状記録媒体に記録される情報を再生する装填完了位置とにわたって移動可能なトレイと、
前記装填完了位置に配置されたトレイに下方から近接した再生位置と、前記装填完了位置に配置されたトレイから離間する再生停止位置とにわたって移動可能な保持体と、
保持体に設けられ、前記装填完了位置に配置されるトレイ上のカートリッジ内のディスク状記録媒体が装着され、予め定める回転軸線まわりに回転駆動されるターンテーブルを有する回転駆動手段と、
カートリッジ内のディスク状記録媒体に記録される情報を光学的に読み取り、かつ頂部が前記載置面よりも突出する対物レンズを有し、前記保持体に設けられる光ピックアップと、
光ピックアップの近傍でトレイに設けられ、対物レンズの頂部よりも突出した突出位置と、対物レンズの頂部よりも退避した退避位置とにわたって変位するレンズ保護部材と、
前記トレイの載置面上に載置された予め定めるカートリッジによって押圧されて変位するカートリッジ検出部材と、
前記カートリッジ検出部材の変位を前記レンズ保護部材に伝達して、レンズ保護部材を突出位置から退避位置に変位させ、かつカートリッジ検出部材が変位しないときには、前記レンズ保護部材を突出位置に保持する駆動手段とを含むことを特徴とする情報記録媒体の再生装置である。
【0017】
本発明に従えば、トレイは、装填開始位置と装填完了位置とにわたって移動可能であり、保持体は、再生位置と再生停止位置とにわたって移動可能である。カートリッジは、トレイが装填開始位置に配置されているときには、そのトレイの載置面上に載置されて装着される。カートリッジが装着されたトレイは、装填開始位置から装填完了位置に移動する。トレイが装填完了位置に配置された後、保持体が、再生停止位置から再生位置に移動する。こうしてカートリッジ内のディスク状記録媒体が、保持体に設けられる回転駆動手段のターンテーブルに装着される。また、保持体に設けられる光ピックアップの対物レンズの頂部が、トレイの載置面から突出する。
【0018】
カートリッジ検出部材が変位しないときには、駆動手段は、レンズ保護部材を突出位置に保持する。レンズ保護部材は、光ピックアップの近傍に設けられ、かつ突出位置において対物レンズの頂部よりも突出する。したがってレンズ保護部材が突出位置に配置されている場合、保持体が再生停止位置から再生位置に移動して、保持体に設けられる光ピックアップの対物レンズが載置面よりも突出しても、対物レンズの頂部が、トレイの載置面上に配置される載置物に衝突してしまうことが防がれる。このようにして対物レンズと載置物との衝突を防ぐことができるので、対物レンズと載置物との衝突に起因する対物レンズの破損を防ぐことができる。
【0019】
カートリッジ検出部材は、予め定めるカートリッジがトレイの載置面上に載置されたとき、その載置されたカートリッジによって押圧されて変位する。このカートリッジ検出部材の変位は、駆動手段によって、レンズ保護部材に伝達され、これによってレンズ保護部材は、突出位置から退避位置に変位する。レンズ保護部材が突出位置から退避位置に変位することによって、カートリッジは、トレイの載置面上で安定する。このようにカートリッジが安定した状態で、保持体が再生停止位置から再生位置に移動して、カートリッジ内のディスク状記録媒体がターンテーブルに装着される。したがってカートリッジ内のディスク状記録媒体がターンテーブルに装着される際に、ディスク状記録媒体の中心が、回転軸線からずれてしまうという不具合を防止することができる。
【0020】
また本発明は、前記カートリッジ検出部材は、載置面のうちで、角隅寄りの領域に設けられることを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、カートリッジ検出部材は、載置面のうちで、角隅寄りの領域に設けられるので、カートリッジ検出部材は、カートリッジに収容されていないディスク状記録媒体によって、押圧されてしまうことがない。したがってカートリッジに収容されていないディスク状記録媒体と、対物レンズとの衝突を防ぐことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の情報記録媒体の再生装置21を示す断面図である。以下、情報記録媒体の再生装置21を、再生装置21と表記することがある。本実施の形態の再生装置21は、情報記録媒体であるディスク状記録媒体22に記録される情報を再生する装置である。本実施の形態では、予め定めるディスク状記録媒体22として、その直径がコンパクトディスク(Compact Disk、略称CD)およびデジタルバーサタイルディスク(Digital Versatile Disk、略称DVD)と同様の120mmである光ディスクが選ばれる。再生装置21は、トレイ23、保持体24、回転駆動手段25、光ピックアップ26、レンズ保護部材27、ディスク検出部材28および駆動手段29を含む。
【0023】
トレイ23は、ディスク状記録媒体22が載置される載置面31を有する。載置面31は、ディスク状記録媒体22よりもわずかに直径が大きい。トレイ23は、装填開始位置32と装填完了位置33とにわたって移動可能である。装填開始位置32は、再生装置21の装置本体から突出したトレイ23の位置である。この装填開始位置32で、ディスク状記録媒体22が、トレイ23の載置面31に載置されて装着される。またこの装填開始位置32で、トレイ23の載置面31に載置されているディスク状記録媒体22が取り出される。装填完了位置33は、ディスク状記録媒体22に記録される情報を再生するときのトレイ23の位置である。トレイ23は、図示しないローディングモータによって、装填開始位置32と装填完了位置33とにわたって往復移動する。
【0024】
保持体24は、装填完了位置33に配置されているときのトレイ23の載置面31に対して平行に延びる軸線L1まわりに角変位可能であり、これによって再生位置34と再生停止位置35とにわたって移動可能である。再生位置34は、装填完了位置33に配置されたトレイ23に下方から近接した保持体24の位置である。再生停止位置35は、装填完了位置33に配置されたトレイ23から離間する保持体24の位置である。
【0025】
回転駆動手段25は、保持体24に設けられる。回転駆動手段25は、スピンドルモータと、このスピンドルモータによって予め定める回転軸線L11まわりに回転駆動されるターンテーブル36とを有する。ターンテーブル36には、装填完了位置33に配置されているトレイ23上のディスク状記録媒体22が装着される。ディスク状記録媒体22は、ターンテーブル36に装着されることによって、トレイ23の載置面31から離間される。
【0026】
光ピックアップ26は、保持体24に設けられる。光ピックアップ26は、対物レンズ37を有する。対物レンズ37の頂部38は、トレイ23が装填完了位置33に配置され、かつ保持体23が再生位置34に配置されたとき、トレイ23の載置面31から垂直な方向に突出量ΔL1だけ突出する。光ピックアップ26は、ディスク状記録媒体22に記録される情報を光学的に読み取る。
【0027】
レンズ保護部材27は、光ピックアップ26の近傍でトレイ23に設けられる。レンズ保護部材27は、対物レンズ37の頂部38よりも突出した突出位置41と、対物レンズ37の頂部38よりも退避した退避位置42とにわたって変位する(後述の図4参照)。ディスク検出部材28は、トレイ23の載置面31上に載置された予め定めるディスク状記録媒体22によって押圧されて変位する。駆動手段29は、ディスク検出部材28の変位をレンズ保護部材27に伝達して、レンズ保護部材27を突出位置41から退避位置42に変位させる。また駆動手段29は、ディスク検出部材28が変位しないときには、レンズ保護部材27を突出位置41に保持する。
【0028】
保持体24には、突起部39が設けられる。この突起部39は、予め定めるディスク状記録媒体22が載置されたトレイ23が装填完了位置32に配置され、かつ保持体24が再生位置34に移動したとき、ディスク検出部材28を押圧して、ディスク検出部材28をディスク状記録媒体22から離間させる。
【0029】
本実施の形態では、再生装置21は、装填完了位置33に配置されているときのトレイ23の載置面31に垂直な方向が、鉛直方向に対して平行または略平行となるように、設置される。また本実施の形態では、載置面31は鉛直方向一方側である上方側に臨み、保持体24は、トレイ23よりも、鉛直方向他方側である下方側に配置される。
【0030】
図2は、再生装置21の平面図である。保持体24には、前記回転軸線L11に垂直な第1方向Aに延びる一対の平行なガイド軸51a,51bが設けられる。光ピックアップ26は、ガイド軸51a,51bによって案内され、光ピックアップ26の対物レンズ37は、ディスク状記録媒体22の半径方向に沿って移動する。これによって対物レンズ37は、ターンテーブル36に装着されたディスク状記録媒体22と所定の距離を保持しながら、ディスク状記録媒体22の半径方向に沿って移動する。
【0031】
トレイ23には、第1〜第3貫通孔52,53,54が形成される。第1貫通孔52は、載置面31の中央部と、光ピックアップ26の対物レンズ37の移動領域とを含む領域に形成される。第1貫通孔52には、ターンテーブル36および光ピックアップ26の対物レンズ37が挿通する。第2貫通孔53は、光ピックアップ26の近傍に形成され、第1貫通孔52に連なる。第3貫通孔54は、載置面31内に形成される。第2貫通孔53には、レンズ保護部材27が配置され、第3貫通孔54には、ディスク検出手段28が配置される。レンズ保護部材27とディスク検出手段28との間には、駆動手段29が介在される。
【0032】
図3は、トレイ23を下方から見た斜視図である。レンズ保護部材27およびディスク検出部材28は、トレイ23の載置面31に平行に延びる軸線L21,L22まわりに角変位可能に支持される。各軸線L21,L22は、相互に平行である。レンズ保護部材27には、ばね73が設けられる。このばね73によって、レンズ保護部材27は、退避位置42から突出位置41に変位する角変位方向一方R1aに付勢される。ディスク検出部材28には、ばね74が設けられる。このばね74によって、ディスク検出部材28は、変位が阻止される角変位方向一方R2aに付勢される(後述の図4参照)。
【0033】
レンズ保護部材27は、第1および第2延在部61,62を有する。第1および第2延在部61,62は、レンズ保護部材27の前記軸線L21に垂直な一方向に延びる。第1延在部61は、レンズ保護部材27の前記軸線L21に関して、第2延在部62の反対側に配置される。
【0034】
ディスク検出部材28は、第3および第4延在部63,64、カム部65および凸部66を有する。第3および第4延在部63,64は、ディスク検出部材28の前記軸線L22に垂直な一方向に延びる。第3延在部63は、ディスク検出部材28の前記軸線L22に関して、第4延在部64の反対側に配置される。第4延在部64の遊端部には、カム部65が湾曲して連なる。カム部65は、ディスク検出部材28の前記軸線L22から離反するにつれて、角変位方向一方R2aに傾斜する当接面を有する。この当接面は滑らかな曲面である。カム部65の先端には、凸部66が湾曲して連なる。この凸部66は、第3および第4延在部63,64に対して平行である。
【0035】
駆動手段29は、トレイ23の載置面31の反対側に設けられる。駆動手段29は、スライド部材71と、引張ばね72と、レンズ保護部材27に設けられるばね73とを含む。
【0036】
スライド部材71は、長手板状の基部75を有する。基部75の幅方向一方側の端部の長手方向両端部には、基部75の長手方向に延びる延在部76,77が連なる。各延在部76,77の遊端部には、基部75の幅方向他方に向かって延びる第1および第2ピン78,79が連なる。第1ピン78は、レンズ保護部材27に当接し、第2ピン79はディスク検出部材28の当接面に当接する。
【0037】
基部75には、その基部75の長手方向に沿って、一対の溝81a,81bが形成される。各溝81a,81bは、基部75の長手方向に延びる。トレイ23には、一対の案内部材82a,82bが設けられる。各案内部材82a,82bは、基部75の各溝81a,81bを挿通する。スライド部材71は、各案内部材82a,82bによって案内される。このようにしてスライド部材71が、長手方向に沿ってスライド変位可能に、トレイ23に装着される。
【0038】
本実施の形態では、スライド部材71がスライド変位する方向を、スライド方向Sとする。また、レンズ保護部材27からディスク検出部材28に向かう方向を、スライド方向一方S1とし、ディスク検出部材28からレンズ保護部材27に向かう方向を、スライド方向他方S2とする。
【0039】
基部75の幅方向他方側の端部には、基部75の幅方向他方に突出する第1および第2突出部86,87が設けられる。第1突出部86は、第2突出部87よりもスライド方向他方S2側に配置される。トレイ23には、ストッパ部88が設けられる。このストッパ部88は、第1突起部86よりもスライド方向他方S2側に配置される。ストッパ部88には、第1突起部86が当接し、スライド部材71のスライド方向他方S2への変位が阻止される。
【0040】
第2突出部87には、引張ばね72の一端部が取付けられる。引張ばね72の他端部は、トレイ23に設けられる取付部89に取付けられる。取付部89は、第2突出部87よりもスライド方向他方S2側に配置される。引張ばね72によって、スライド部材71は、スライド方向他方S2に付勢される。
【0041】
図4は、トレイ23の断面図であり、図4(1)はディスク検出部材28が押圧されていない自然状態を示す図であり、図4(2)はディスク検出部材28が押圧された押圧状態を示す図である。
【0042】
ディスク検出部材28が押圧されていない自然状態では、図4(1)に示されるように、ディスク検出部材28の第3延在部63は、載置面31から突出する。ディスク検出部材28の第3延在部63は、載置面31から離反するにつれて、スライド方向他方S2側に傾斜する。スライド部材71の第2ピン79は、ディスク検出部材28のカム部65の当接面のうちで、第4延在部64寄りの部分に当接する。スライド部材71の第1突出部86は、ストッパ部88に当接する。スライド部材71は、最もスライド方向他方S2に変位した状態にあり、引張ばね72は、縮退した状態にある。第1ピン78は、レンズ保護部材27の前記軸線L21よりもスライド方向他方S2側に位置し、レンズ保護部材27を突出位置41に保持する。
【0043】
突出位置41において、レンズ保護部材27は、載置面31から垂直な方向に突出量ΔL2だけ突出する。このレンズ保護部材27の突出量ΔL2は、対物レンズ37の頂部38の突出量ΔL1よりも大きい(ΔL2>ΔL1)。また突出位置41において、レンズ保護部材27の第2延在部62は、載置面31から離反するにつれて、スライド方向一方S1側に傾斜する。
【0044】
ディスク検出部材28が押圧された押圧状態では、図4(2)に示されるように、ディスク検出部材28の第3延在部63は、載置面31から退避する。スライド部材71の第2ピン79は、ディスク検出部材28のカム部65の当接面のうちで、凸部66寄りの部分に当接する。スライド部材71の第1突出部86は、ストッパ部88から離間する。スライド部材71は、最もスライド方向一方S1に変位した状態にあり、引張ばね72は、伸長した状態にある。第1ピン78は、レンズ保護部材27の前記軸線L21よりもスライド方向一方S1側に位置し、レンズ保護部材を退避位置42に保持する。
【0045】
図5は、トレイ23の断面図であり、図5(1)は予め定めるディスク状記録媒体22以外の載置物がトレイ23に載置された状態を示し、図5(2)は予め定めるディスク状記録媒体22以外の載置物がターンテーブル36に装着された状態を示す。本実施の形態において「載置物」とは、予め定めるディスク状記録媒体22がコンパクトディスクである場合には、そのコンパクトディスクとはサイズの異なるコンパクトディスクおよびミニディスク(Mini Disc、略称MD)などである。ここでは、予め定めるディスク状記録媒体22以外の載置物として、ミニディスク96が載置された場合を示す。
【0046】
ミニディスク96がトレイ23上に載置された場合、ミニディスク96は、図5(1)に示されるように、突出位置41にあるレンズ保護部材27の上に載る。このときレンズ保護部材27は、ミニディスク96に押圧されて、角変位方向一方R1aに角変位しようとするが、スライド部材71の第1突出部86がストッパ部88に当接しているので、第1ピン78がスライド方向他方S2に変位せず、したがって角変位方向一方R1aに角変位しない。
【0047】
ミニディスク96が突出位置41にあるレンズ保護部材27の上に載った状態で、図5(2)に示されるように、トレイ23が装填開始位置32から装填完了位置33に移動し、保持体24が再生停止位置35から再生位置34に移動する。ディスク検出部材28が角変位方向他方R2bに角変位していないので、保持体24の突起部39は、ディスク検出部材28の凸部66に当接しない。
【0048】
保持体24が再生位置34への移動を完了したとき、光ピックアップ26の対物レンズ37の頂部38は、トレイ23の載置面31から垂直な方向に突出量ΔL1だけ突出する。このときレンズ保護部材27は、対物レンズ37の頂部38の突出量ΔL1よりも大きい突出量ΔL2(ΔL2>ΔL1)だけ突出しているので、ミニディスク96が対物レンズ37に衝突することが防がれる。
【0049】
レンズ保護部材27とディスク検出部材28とは、所定間隔をあけて配置されている。この所定間隔は、ミニディスク96の寸法よりも大きい。この場合、ミニディスク96がディスク検出部材28を押圧することによって、ディスク検出部材28が変位して、レンズ保護部材27が退避位置42に変位したとしても、ミニディスク96は光ピックアップ26に届かない。したがって、ミニディスク96と光ピックアップ26の対物レンズ37とが衝突することはない。
【0050】
本実施の形態では、ミニディスク96がトレイ23に載置された場合に限らず、レンズ保護部材27とディスク検出部材28との所定間隔よりも直径の小さいディスク状記録媒体が誤ってトレイ23に載置された場合であっても、載置物と対物レンズ37との衝突を防ぐことができる。
【0051】
図6は、トレイ23の断面図であり、図6(1)は予め定めるディスク状記録媒体22がトレイ23に載置された状態を示し、図6(2)は予め定めるディスク状記録媒体22がターンテーブル36に装着された状態を示す。
【0052】
トレイ23の載置面31に予め定めるディスク状記録媒体22が載置されると、載置されたディスク状記録媒体22によって、ディスク検出部材28が押圧されて角変位方向他方R2bへ変位する。この変位によって、ディスク検出部材28のカム部65の当接面に当接する第2ピン79がスライド方向一方S1へ変位する。これによってスライド部材71が、引張ばね72の付勢力に抗して、スライド方向一方S1へスライド変位する。このスライド部材71の第1ピン78の変位によって、レンズ保護部材27が角変位方向他方R1bへ変位する。このようにしてレンズ保護部材27は、図6(1)に示されるように、突出位置41から退避位置42に変位する。
【0053】
トレイ23に予め定めるディスク状記録媒体22が載置された状態で、図6(2)に示されるように、トレイ23が装填開始位置32から装填完了位置33に移動し、保持体24が再生停止位置35から再生位置34に移動する。保持体24が再生停止位置35から再生位置34に移動するとき、トレイ23の載置面31に載置されていたディスク状記録媒体22がターンテーブル36に装着される。これによってディスク状記録媒体22は、トレイ23の載置面31から離間する。こうしてディスク状記録媒体22の再生が行われる。
【0054】
ディスク状記録媒体22がトレイ23の載置面31から離間することによって、ディスク状記録媒体22によって押圧されていたディスク検出部材28は、引張ばね72の付勢力によって、角変位方向一方R2aへ角変位しようとするが、保持体24の突起部39がディスク検出部材28の凸部66に当接し、ディスク検出部材28の角変位を阻止している。これによってディスク状記録媒体22の再生中にディスク検出部材28がディスク状記録媒体22と当接することが防がれる。
【0055】
本実施の形態では、ディスク検出部材28が変位しないときには、駆動手段29は、レンズ保護部材27を突出位置41に保持する。レンズ保護部材27は、光ピックアップ26の近傍に設けられ、かつ突出位置41において対物レンズ37の頂部38よりも突出する。したがってレンズ保護部材27が突出位置41に配置されている場合、保持体24が再生停止位置35から再生位置34に移動して、保持体24に設けられる光ピックアップ26の対物レンズ37が載置面31よりも突出しても、対物レンズ37の頂部38が、トレイ23の載置面31上に配置される載置物に衝突してしまうことが防がれる。このようにして対物レンズ37と載置物との衝突を防ぐことができるので、対物レンズ37と載置物との衝突に起因する対物レンズ37の破損を防ぐことができる。
【0056】
ディスク検出部材28は、予め定めるディスク状記録媒体22がトレイ23の載置面31上に載置されたとき、その載置されたディスク状記録媒体22によって押圧されて変位する。このディスク検出部材28の変位は、駆動手段29によって、レンズ保護部材27に伝達され、これによってレンズ保護部材27は、突出位置41から退避位置42に変位する。レンズ保護部材27が突出位置41から退避位置42に変位することによって、ディスク状記録媒体22は、トレイ23の載置面31上で安定する。このようにディスク状記録媒体22が安定した状態で、保持体24が再生停止位置35から再生位置34に移動して、ディスク状記録媒体22がターンテーブル36に装着される。したがってディスク状記録媒体22がターンテーブル36に装着される際に、ディスク状記録媒体22の中心が、回転軸線L11からずれてしまうという不具合を防止することができる。
【0057】
また本実施の形態では、予め定めるディスク状記録媒体22が載置されたトレイ23が装填完了位置33に配置され、かつ保持体24が再生位置34に移動したとき、保持体24に設けられる突起部39が、ディスク検出部材28を押圧して、ディスク検出部材28をディスク状記録媒体22から離間させる。このように保持体24が再生位置34に移動するとともに、ディスク検出部材28をディスク状記録媒体22から離間させることができるので、ディスク検出部材28をディスク状記録媒体22から離間させるための操作が必要なく、したがって操作の煩雑化が防がれ、操作性の低下を防ぐことができる。
【0058】
また本実施の形態では、レンズ保護部材27、ディスク検出部材28および駆動手段29がいずれもトレイ23に設けられる。この構成では、駆動手段29による変位の伝達を容易にすることができる。
【0059】
図7は、本発明の実施の他の形態の情報記録媒体の再生装置101を示す図であり、図8は情報記録媒体の再生装置101の平面図である。以下、情報記録媒体の再生装置101を、再生装置101と表記することがある。本実施の形態の再生装置101は、情報記録媒体であるカートリッジ102内のディスク状記録媒体103に記録される情報を再生する装置である。本実施の形態の再生装置101は、前述の実施の形態の再生装置21に類似する。本実施の形態では、前述の実施の形態の再生装置21と同一の部分については、同一の参照符を付して説明を省略する。
【0060】
トレイ123は、カートリッジ102が載置される載置面131を有する。再生装置101は、ディスク検出部材28に代えて、カートリッジ検出部材128を有する。カートリッジ検出部材128は、ディスク検出部材28と大略的に同様な形状であり、第3延在部63、第4延在部64およびカム部65を有する。カートリッジ検出部材128は、載置面131のうちで、角隅寄りの領域104に設けられる。この角隅寄りの領域104とは、載置面131のうちで、載置面131に載置された載置物110の可動範囲を除く領域のことである。
【0061】
本実施の形態において「載置物」とは、カートリッジに収容されていないディスク状記録媒体であって、たとえばコンパクトディスクおよびデジタルバーサタイルディスクなどである。
【0062】
図9は、予め定めるカートリッジ102内のディスク状記録媒体103がターンテーブル36に装着された状態を示す図である。トレイ123の載置面131に予め定めるカートリッジ102が載置されると、載置されたカートリッジ102によって、カートリッジ検出部材128が押圧されて角変位方向他方R2bへ変位する。この変位によって、カートリッジ検出部材128のカム部65の当接面に当接する第2ピン79がスライド方向一方S1へ変位する。これによってスライド部材71が、引張ばね72の付勢力に抗して、スライド方向一方S1へスライド変位する。このスライド部材71の第1ピン78の変位によって、レンズ保護部材27が角変位方向他方R1bへ変位する。このようにしてレンズ保護部材27は、突出位置41から退避位置42に変位する。
【0063】
トレイ123に予め定めるカートリッジ102が載置された状態で、トレイ123が装填開始位置32から装填完了位置33に移動し、保持体24が再生停止位置35から再生位置34に移動する。保持体24が再生停止位置35から再生位置34に移動するとき、トレイ123の載置面131に載置されていたカートリッジ102内のディスク状記録媒体103がターンテーブル36に装着される。こうしてカートリッジ102内のディスク状記録媒体103の再生が行われる。
【0064】
図10は、予め定めるカートリッジ102以外の載置物110がターンテーブル36に装着された状態を示す図である。載置物110がトレイ123上に載置された場合、載置物110は、レンズ保護部材27の上に載る。このときレンズ保護部材27は、載置物110に押圧されて、角変位方向一方R1aに角変位しようとするが、スライド部材71の第1突出部86がストッパ部88に当接しているので、第1ピン78がスライド方向他方S2に変位せず、したがって角変位方向一方R1aに角変位しない。
【0065】
載置物110が突出位置41にあるレンズ保護部材27の上に載った状態で、トレイ123が装填開始位置32から装填完了位置33に移動し、保持体24が再生停止位置35から再生位置34に移動する。保持体24が再生位置34への移動を完了したとき、光ピックアップ26の対物レンズ37の頂部38は、トレイ123の載置面131から垂直な方向に突出量ΔL1だけ突出する。このときレンズ保護部材27は、対物レンズ37の頂部38の突出量ΔL1よりも大きい突出量ΔL2だけ突出しているので、載置物110が対物レンズ37に衝突することが防がれる。
【0066】
本実施の形態では、カートリッジ検出部材128が変位しないときには、駆動手段29は、レンズ保護部材27を突出位置41に保持する。レンズ保護部材27は、光ピックアップ26の近傍に設けられ、かつ突出位置41において対物レンズ37の頂部38よりも突出する。したがってレンズ保護部材27が突出位置41に配置されている場合、保持体24が再生停止位置35から再生位置34に移動して、保持体24に設けられる光ピックアップ26の対物レンズ37が載置面131よりも突出しても、対物レンズ37の頂部38が、トレイ123の載置面131上に配置される載置物に衝突してしまうことが防がれる。このようにして対物レンズ37と載置物との衝突を防ぐことができるので、対物レンズ37と載置物との衝突に起因する対物レンズ37の破損を防ぐことができる。
【0067】
カートリッジ検出部材128は、予め定めるカートリッジ102がトレイ123の載置面131上に載置されたとき、その載置されたカートリッジ102によって押圧されて変位する。このカートリッジ検出部材128の変位は、駆動手段29によって、レンズ保護部材27に伝達され、これによってレンズ保護部材27は、突出位置41から退避位置42に変位する。レンズ保護部材27が突出位置41から退避位置42に変位することによって、カートリッジ102は、トレイ123の載置面131上で安定する。このようにカートリッジ102が安定した状態で、保持体24が再生停止位置35から再生位置34に移動して、カートリッジ102内のディスク状記録媒体103がターンテーブル36に装着される。したがってカートリッジ102内のディスク状記録媒体103がターンテーブル36に装着される際に、ディスク状記録媒体103の中心が、回転軸線L11からずれてしまうという不具合を防止することができる。
【0068】
また本実施の形態では、カートリッジ検出部材128は、載置面131のうちで、角隅寄りの領域104に設けられるので、カートリッジ検出部材128は、カートリッジ102に収容されていないディスク状記録媒体によって、押圧されてしまうことがない。したがってカートリッジ102に収容されていないディスク状記録媒体と、対物レンズ37との衝突を防ぐことができる。
【0069】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ディスク検出部材が変位しないときには、駆動手段は、レンズ保護部材を突出位置に保持する。レンズ保護部材は、光ピックアップの近傍に設けられ、かつ突出位置において対物レンズの頂部よりも突出する。したがってレンズ保護部材が突出位置に配置されている場合、保持体が再生停止位置から再生位置に移動して、保持体に設けられる光ピックアップの対物レンズが載置面よりも突出しても、対物レンズの頂部が、トレイの載置面上に配置される載置物に衝突してしまうことが防がれる。このようにして対物レンズと載置物との衝突を防ぐことができるので、対物レンズと載置物との衝突に起因する対物レンズの破損を防ぐことができる。
【0070】
ディスク検出部材は、予め定めるディスク状記録媒体がトレイの載置面上に載置されたとき、その載置されたディスク状記録媒体によって押圧されて変位する。このディスク検出部材の変位は、駆動手段によって、レンズ保護部材に伝達され、これによってレンズ保護部材は、突出位置から退避位置に変位する。レンズ保護部材が突出位置から退避位置に変位することによって、ディスク状記録媒体は、トレイの載置面上で安定する。このようにディスク状記録媒体が安定した状態で、保持体が再生停止位置から再生位置に移動して、ディスク状記録媒体がターンテーブルに装着される。したがってディスク状記録媒体がターンテーブルに装着される際に、ディスク状記録媒体の中心が、回転軸線からずれてしまうという不具合を防止することができる。
【0071】
また本発明によれば、保持体が再生位置に移動するとともに、ディスク検出部材をディスク状記録媒体から離間させることができるので、ディスク検出部材をディスク状記録媒体から離間させるための操作が必要なく、したがって操作の煩雑化が防がれ、操作性の低下を防ぐことができる。
【0072】
また本発明によれば、カートリッジ検出部材が変位しないときには、駆動手段は、レンズ保護部材を突出位置に保持する。レンズ保護部材は、光ピックアップの近傍に設けられ、かつ突出位置において対物レンズの頂部よりも突出する。したがってレンズ保護部材が突出位置に配置されている場合、保持体が再生停止位置から再生位置に移動して、保持体に設けられる光ピックアップの対物レンズが載置面よりも突出しても、対物レンズの頂部が、トレイの載置面上に配置される載置物に衝突してしまうことが防がれる。このようにして対物レンズと載置物との衝突を防ぐことができるので、対物レンズと載置物との衝突に起因する対物レンズの破損を防ぐことができる。
【0073】
カートリッジ検出部材は、予め定めるカートリッジがトレイの載置面上に載置されたとき、その載置されたカートリッジによって押圧されて変位する。このカートリッジ検出部材の変位は、駆動手段によって、レンズ保護部材に伝達され、これによってレンズ保護部材は、突出位置から退避位置に変位する。レンズ保護部材が突出位置から退避位置に変位することによって、カートリッジは、トレイの載置面上で安定する。このようにカートリッジが安定した状態で、保持体が再生停止位置から再生位置に移動して、カートリッジ内のディスク状記録媒体がターンテーブルに装着される。したがってカートリッジ内のディスク状記録媒体がターンテーブルに装着される際に、ディスク状記録媒体の中心が、回転軸線からずれてしまうという不具合を防止することができる。
【0074】
また本発明によれば、カートリッジ検出部材は、載置面のうちで、角隅寄りの領域に設けられるので、カートリッジ検出部材は、カートリッジに収容されていないディスク状記録媒体によって、押圧されてしまうことがない。したがってカートリッジに収容されていないディスク状記録媒体と、対物レンズとの衝突を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の情報記録媒体の再生装置21を示す断面図である。
【図2】再生装置21の平面図である。
【図3】トレイ23を下方から見た斜視図である。
【図4】トレイ23の断面図であり、図4(1)はディスク検出部材28が変位しない自然状態を示す図であり、図4(2)はディスク検出部材28が押圧されて変位した押圧状態を示す図である。
【図5】トレイ23の断面図であり、図5(1)は予め定めるディスク状記録媒体22以外の載置物がトレイ23に載置された状態を示し、図5(2)は予め定めるディスク状記録媒体22以外の載置物がターンテーブル36に装着された状態を示す。
【図6】トレイ23の断面図であり、図6(1)は予め定めるディスク状記録媒体22がトレイ23に載置された状態を示し、図6(2)は予め定めるディスク状記録媒体22がターンテーブル36に装着された状態を示す。
【図7】本発明の実施の他の形態の情報記録媒体の再生装置101を示す図である。
【図8】情報記録媒体の再生装置101の平面図である。
【図9】予め定めるカートリッジ102内のディスク状記録媒体103がターンテーブル36に装着された状態を示す図である。
【図10】予め定めるカートリッジ102以外の載置物110がターンテーブル36に装着された状態を示す図である。
【図11】従来の技術の情報記録媒体の再生装置1を示す断面図である。
【符号の説明】
21,101 情報記録媒体の再生装置
22 ディスク状記録媒体
23,123 トレイ
24 保持体
25 回転駆動手段
26 光ピックアップ
27 レンズ保護部材
28,128 ディスク検出部材
29 駆動手段
31,131 載置面
32 装填開始位置
33 装填完了位置
34 再生位置
35 再生停止位置
36 ターンテーブル
37 対物レンズ
38 頂部
39 突起部
41 突出位置
42 退避位置
102 カートリッジ

Claims (4)

  1. ディスク状記録媒体が載置される載置面を有し、ディスク状記録媒体が装着される装填開始位置と、ディスク状記録媒体に記録される情報を再生する装填完了位置とにわたって移動可能なトレイと、
    前記装填完了位置に配置されたトレイに下方から近接した再生位置と、前記装填完了位置に配置されたトレイから離間する再生停止位置とにわたって移動可能な保持体と、
    保持体に設けられ、前記装填完了位置に配置されるトレイ上のディスク状記録媒体が装着され、予め定める回転軸線まわりに回転駆動されるターンテーブルを有する回転駆動手段と、
    ディスク状記録媒体に記録される情報を光学的に読み取り、かつ頂部が前記載置面よりも突出する対物レンズを有し、前記保持体に設けられる光ピックアップと、
    光ピックアップの近傍でトレイに設けられ、対物レンズの頂部よりも突出した突出位置と、対物レンズの頂部よりも退避した退避位置とにわたって変位するレンズ保護部材と、
    前記トレイの載置面上に載置された予め定めるディスク状記録媒体によって押圧されて変位するディスク検出部材と、
    前記ディスク検出部材の変位を前記レンズ保護部材に伝達して、レンズ保護部材を突出位置から退避位置に変位させ、かつディスク検出部材が変位しないときには、前記レンズ保護部材を突出位置に保持する駆動手段とを含むことを特徴とする情報記録媒体の再生装置。
  2. 前記保持体は、予め定めるディスク状記録媒体が載置されたトレイが装填完了位置に配置され、かつ保持体が再生位置に移動したとき、ディスク検出部材を押圧して、ディスク検出部材をディスク状記録媒体から離間させる突起部を有することを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体の再生装置。
  3. ディスク状記録媒体が収容されたカートリッジが載置される載置面を有し、カートリッジが装着される装填開始位置と、カートリッジ内のディスク状記録媒体に記録される情報を再生する装填完了位置とにわたって移動可能なトレイと、
    前記装填完了位置に配置されたトレイに下方から近接した再生位置と、前記装填完了位置に配置されたトレイから離間する再生停止位置とにわたって移動可能な保持体と、
    保持体に設けられ、前記装填完了位置に配置されるトレイ上のカートリッジ内のディスク状記録媒体が装着され、予め定める回転軸線まわりに回転駆動されるターンテーブルを有する回転駆動手段と、
    カートリッジ内のディスク状記録媒体に記録される情報を光学的に読み取り、かつ頂部が前記載置面よりも突出する対物レンズを有し、前記保持体に設けられる光ピックアップと、
    光ピックアップの近傍でトレイに設けられ、対物レンズの頂部よりも突出した突出位置と、対物レンズの頂部よりも退避した退避位置とにわたって変位するレンズ保護部材と、
    前記トレイの載置面上に載置された予め定めるカートリッジによって押圧されて変位するカートリッジ検出部材と、
    前記カートリッジ検出部材の変位を前記レンズ保護部材に伝達して、レンズ保護部材を突出位置から退避位置に変位させ、かつカートリッジ検出部材が変位しないときには、前記レンズ保護部材を突出位置に保持する駆動手段とを含むことを特徴とする情報記録媒体の再生装置。
  4. 前記カートリッジ検出部材は、載置面のうちで、角隅寄りの領域に設けられることを特徴とする請求項3記載の情報記録媒体の再生装置。
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