JP4131342B2 - 場合によっては脱アルミニウムされたゼオライトim−5を含む触媒による炭化水素仕込原料のクラッキング方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、場合によっては脱アルミニウムされた、少なくとも一部酸形態であるゼオライトIM-5と、通常非晶質または不完全結晶化マトリックスとに組合わされるフォージャサイト構造型ゼオライトYを含む触媒の石油仕込原料接触クラッキング方法における使用に関する。重質石油留分のクラッキングに特に適用されるそのような方法により、1分子当り炭素原子数3および/または4を有する化合物、より詳しくはプロピレンおよびイソブタンを大量に製造するための石油留分のクラッキングが可能になる。
【0002】
【従来技術及び解決すべき課題】
炭化水素仕込原料のクラッキングは、非常に高品質の自動車用ガソリンの高収率での獲得を可能にするものであり、1930年代の終りから石油産業において是非必要なものであった。流動床(FCCすなわちFluid Catalytic Cracking)あるいは移動床(例えばTCC)で機能する方法の導入により、固定床の技術に比して大きな進歩が持ち込まれた。該流動床および該移動床では、触媒は、常に反応帯域と再生器との間を流通し、該再生器において、触媒は、酸素を含むガスの存在下に燃焼によりコークスを除去される。流動床(FCC)装置は、今や移動床装置よりも普及されている。クラッキングは、通常約500℃、常圧に近い全圧力下、水素の不存在下に行われる。
【0003】
先行技術は、例えば欧州特許EP-A-142313 により例証される。
クラッキング装置内で最も使用される触媒は、1960年代の初頭以来、通常フォージャサイト構造型ゼオライトである。これらゼオライトは、例えば非晶質シリカ・アルミナからなる非晶質マトリックス内に組込まれて、粘土の変化する割合を含み、1950年代の終り頃まで使用されたシリカに富むシリカ・アルミナ触媒のクラッキング活性よりも、炭化水素に対する1000〜10000倍大きいクラッキング活性により特徴付けられる。
【0004】
1970年代の終り頃、原油の使用率の欠如と、高オクタン価を有するガソリンの増大する需要とにより、製油業者は次第に重質原油を処理するに至った。該重質原油の処理は、特に金属化合物(特にニッケルおよびバナジウム)での触媒毒の高含有量、および特にアスファルテン化合物でのコンラドソン炭素の尋常でない値により、製油業者にとって困難な課題を成すものである。
【0005】
重質仕込原料を処理するこの必要性と、ごく最近における別の問題、例えばガソリン中での鉛をベースとする添加剤の漸進的ではあるが一般的な排除、並びにいくつかの国における中間留分(ケロシン(灯油)およびガスオイル)の需要の緩慢ではあるが実質的な発展とは、製油業者に特に下記の目的達成を可能にする改善された触媒の探求をさらに促せるに至った:
・熱的におよび水素化熱的により安定しかつ金属に対してより耐性のある触媒、
・同一転換率でより少ないコークスの生成、
・より高いオクタン価のガソリンの製造、および
・中間留分における改善された選択率。
【0006】
大半の場合、1分子当り炭素原子数1〜4を有する化合物を含む軽質ガスの生産を最小限にするように努めるものであり、その結果、触媒が、そのような軽質ガスの生産を制限するために考えられる。
【0007】
しかしながら、いくつかの特別な場合においては、1分子当り炭素原子数2〜4の軽質炭化水素、あるいはそれらの内のいくつかのもの、例えばC3 および/またはC4 炭化水素、より詳しくはプロピレンおよびブテンの大きな需要が明瞭になる。
【0008】
ブテンの大量の製造は、製油業者が、高オクタン価ガソリンの追加量を生成するために、例えばオレフィンを含むC3 〜C4 留分のアルキル化装置を使用する場合には特に有益である。従って、出発炭化水素留分から得られる十分な品質のガソリンの全体収率は実質的に増加される。
【0009】
プロピレンの製造は、いくつかの発展途上国において特に望まれる。それらの国においては、この物質の大きな需要が明瞭である。
【0010】
接触クラッキング方法は、ある意味では該製造のために特に触媒を適用するという条件で、そのような需要に応じ得るものである。
【0011】
触媒を適用する効果的な方法は、触媒物質に下記2つの素質を示す活性剤を添加することからなる:
1.炭素原子数3および/または4の炭化水素、特にプロピレンおよびブテンの十分な選択率を伴う、重質分子のクラッキング、および
2.工業クラッキング装置の再生器内を支配する水蒸気分圧および温度の過酷な条件に対する十分な耐性。
【0012】
【課題を解決するための手段】
多数のゼオライトに関して本出願人により行われた研究業績により、予期しないことではあるが、少なくとも一部酸形態の脱アルミニウムまたは非脱アルミニウムゼオライトIM-5により、1分子当り炭素原子数3および/または4を有する炭化水素の製造に対して優れた安定性を有しかつ十分な選択性を有する触媒を得ることが可能になるのが見出されるに至った。
【0013】
本発明による水素型ゼオライトIM-5は、まだ解明されていない構造を有する。該水素型ゼオライトIM-5は、1996年 10 月 21 日付仏特許出願96/12873に記載されており、その記載の一部は本明細書に参照として加えられる。
【0014】
IM-5と命名される新規ゼオライト構造は、下記式により酸化物のモル比として無水塩基について表示される化学組成を有する:
100XO2 、mY2 3 、pR2/
式中、mは10以下であり、
pは20以下であり、
Rは1つまたは複数のn価カチオンであり、
Xはケイ素および/またはゲルマニウム、好ましくはケイ素であり、
Yは次の元素、すなわちアルミニウム、鉄、ガリウム、ホウ素およびチタンからなる群から選ばれ、好ましくはYはアルミニウムであり、
該新規ゼオライト構造は、該構造が表1に示されるスペクトル線を有するX線回折図表を粗合成形態で示すことにより特徴付けられる。
【0015】
H-IM-5で指定される、水素型でのゼオライトIM-5は、後述で明白にされるように、焼成および/またはイオン交換により得られる。ゼオライトH-IM-5は、表2に示されるスペクトル線を有するX線回折図表を示す。
【0016】
【表1】
Figure 0004131342
【0017】
【表2】
Figure 0004131342
【0018】
これら図表は、銅の放射線Kαによる従来の粉体方法を用いて回折計により得られる。2θ角により表される回折の頂点の位置から、ブラッグの式により試料の特徴的な結晶格子の等距離dhklを計算する。強度の計算は、X線回折図表における最も強い強度を示すスペクトル線に100の値を付与する比較強度階級に基づいて行われる:
非常に弱い(tf)は、10未満を意味し、
弱い(f)は、20未満を意味し、
中程度(m)は、20〜40を意味し、
強い(F)は、40〜60を意味し、
非常に強い(TF)は、60を越えることを意味する。
【0019】
これらのデ−タ(間隔dおよび比較強度)が得られたX線回折図形は、高強度の他の頂点に対して急斜面を形成する多数の頂点による大きな反射により特徴付けられる。いくつかの急斜面またはあらゆる急斜面が決定されないこともあり得る。このことは、僅かに結晶した試料、またはX線の明確な拡張を提供するために内部の結晶が十分に小さい試料に対して生じる。さらに、このことは、図表を得るために使用される装置または条件が、本明細書で使用されるものと異なる時の場合でもある。
【0020】
上述された化学組成の定義の枠内では、mは一般に0.1〜10、好ましくは0.3〜9、より好ましくは0.5〜8である。mが0.8〜8である場合、ゼオライトIM-5は、一般に最も容易に非常に純粋な形態で得られるのが明らかになる。
【0021】
ゼオライトIM-5が、そのX線回折図表により特徴付けられる新規基本構造または新規位相構造を有することが評価される。「粗合成形態」ゼオライトIM-5は、表1に示される、X線回折により得られた特徴を実質的に有するものであり、従って、該ゼオライトIM-5は公知ゼオライトから区別されるものである。同様に、焼成および/またはイオン交換により得られるゼオライトH-IM-5は、表2に示される特徴を実質的に有する。1996年 10 月 21 日付仏特許出願96/12873に記載されている発明もまたゼオライトIM-5のものと同じ構造型のあらゆるゼオライトを含むものである。
【0022】
さらに、いくつかの触媒的応用には、考えられる反応に対する熱安定性とゼオライトの酸度との調整が必要とされる。ゼオライトの酸度を最適化するための手段の1つは、その骨格内に存在するアルミニウム量を低減することである。骨格のSi/Al比は、合成においてあるいは合成後に調整されてよい。後者の場合、脱アルミニウム化操作は、ゼオライトの結晶構造の破壊をできるだけ少なくして行われねばならない。
【0023】
ゼオライト骨格の脱アルミニウムにより、熱的により安定した固体を生じることは当業者に公知である。しかしながら、ゼオライトが受ける脱アルミニウム処理が、骨格外アルミン種の形成を生じる。該骨格外アルミン種が除去されない場合、これらは、ゼオライトの細孔隙を詰まらせる。それは、例えばオレフィン製造のために、FCC装置内で接触クラッキング触媒の添加剤として使用されるゼオライトの場合である。従って、クラッキング装置の再生器内は、600℃を越える高温と無視できない水蒸気の圧力とで支配され、この温度および圧力は、ゼオライト骨格の脱アルミニウムを行うことになり、その結果、酸部位の損失と細孔隙の詰まりとをもたらす。これら2つの現象は、ゼオライト添加剤の活性つまり効果の減少につながる。
【0024】
制御されて装置外で行われる脱アルミニウムにより、ゼオライト骨格の脱アルミニウム割合を正確に調整することが可能になり、かつ先行パラグラフで説明されていたようにクラッキング装置内で起こることに反して、細孔隙を詰まらせる骨格外アルミン種を除去することも可能になる。合成後の脱アルミニウム工程は、当業者に公知のあらゆる技術により行われてよい。すなわち、限定されない例として、場合によっては水蒸気の存在下での無機酸または有機酸の少なくとも1つの溶液による少なくとも1つの酸攻撃前のあらゆる熱処理か、あるいは無機酸または有機酸の少なくとも1つの溶液による少なくとも1つの酸攻撃によるあらゆる脱アルミニウムが挙げられる。
【0025】
従って、本発明は、場合によっては脱アルミニウムされた、少なくとも一部、好ましくは全部酸形態の少なくとも1つのゼオライトIM-5を含むクラッキング触媒を使用することにより特徴付けられる炭化水素仕込原料の接触クラッキング方法に関する。
【0026】
該ゼオライトが脱アルミニウムされていた場合、前記ゼオライトは一般に、場合によっては水蒸気の存在下での少なくとも1つの熱処理に次ぐ無機酸または有機酸の少なくとも1つの溶液による少なくとも1つの酸攻撃によるか、あるいは無機酸または有機酸の少なくとも1つの溶液による少なくとも1つの酸攻撃により脱アルミニウムされていた。
【0027】
ゼオライトIM-5が脱アルミニウムされていた場合、本発明によるクラッキング方法において使用される触媒中に含まれる該ゼオライトIM-5は、ケイ素と、アルミニウム、鉄、ガリウムおよびホウ素からなる群から選ばれる少なくとも1つの元素T、好ましくはアルミニウムとを含む。該ゼオライトIM-5は、5を越える、好ましくは10を越える、より好ましくは15を越える、さらにより好ましくは20〜400のSi/T全体原子比を有する。
【0028】
マトリックスは、一般に粘土(例えばカオリンまたはベントナイトのような天然粘土)、酸化マグネシウム、アルミナ、シリカ、酸化チタン、酸化ホウ素、酸化ジルコニウム、リン酸アルミニウム、リン酸チタン、リン酸ジルコニウム、シリカ・アルミナおよび炭素からなる群の成分、好ましくはアルミナおよび粘土からなる群の成分から選ばれる。
【0029】
マトリックスが、本発明による方法において使用される触媒中に含まれる場合、ゼオライトIM-5は、少なくとも一部、好ましくは実質上全部酸形態、すなわち水素型(H)である。Na/T原子比は、一般に0.45未満、好ましくは0.30未満、より好ましくは0.15未満である。
【0030】
ゼオライトのT/Al全体比および試料の化学組成は、蛍光X線および原子吸収により測定される。
【0031】
参考までにP/Po分圧0.19に対して77Kで吸着された窒素量から微細孔容積を見積もることも可能である。
【0032】
脱アルミニウムゼオライトIM-5を調製するために、TがAlである好ましい場合には、有機構造化剤を含む粗合成ゼオライトIM-5を原料として、少なくとも2つの脱アルミニウム方法が使用され得る。これら2つの方法は、後述される。しかしながら、当業者に公知のあらゆる他の方法もまた本発明の枠内に含まれる。
【0033】
直接酸攻撃と称される第一方法は、温度一般に約450〜550℃で乾燥空気流下での第一焼成工程を含み、該第一焼成工程は、ゼオライトの細孔隙内に存在する有機構造化剤の除去を目的とする。該第一方法は、該第一焼成工程に次いで例えばHNO3 またはHClのような無機酸の水溶液、あるいは例えばCH3 CO2 Hのような有機酸の水溶液による処理工程を含む。該処理工程は、所望の脱アルミニウムレベルを得るために必要な回数が繰り返される。これらの2工程の間に、アルカリカチオン、特にナトリウムを少なくとも一部、好ましくは実質上全部除去するように、少なくとも1つのNH4 NO3 溶液による1つまたは複数のイオン交換を行うことが可能である。同様に、直接酸攻撃による脱アルミニウム処理の終了時に、残留アルカリカチオン、特にナトリウムを除去するように、少なくとも1つのNH4 NO3 溶液による1つまたは複数のイオン交換を行うことが場合によっては可能である。
【0034】
所望のSi/Al比に達するために、操作条件を選択する必要がある。すなわち、この観点からでは、最も決定的なパラメータは、酸の水溶液による処理温度、前記酸の濃度、前記酸の種類、酸溶液の量と処理されるゼオライトの重量との比、処理期間および実施される処理の数である。
【0035】
(特に水蒸気すなわち“スチーミング”(steaming)での)熱処理と称される第二方法+酸攻撃は、初期には温度一般に約450〜550℃での乾燥空気流下での焼成を含み、該焼成は、ゼオライトの細孔隙内に吸収される有機構造化剤の除去を目的とする。
【0036】
次いで、こうして得られた固体は、少なくとも1つのNH4 NO3 溶液による1つまたは複数のイオン交換に付されて、ゼオライト中にカチオン位置で存在するアルカリカチオン、特にナトリウムの少なくとも一部、好ましくは実質上全部を除去するようにする。従って、得られたゼオライトは、骨格の脱アルミニウムの少なくとも1つのサイクルに付される。該サイクルは、場合によっては好ましくは水蒸気の存在下に温度一般に550〜900℃で行われる少なくとも1つの熱処理と、場合によってはそれに次ぐ無機または有機酸の水溶液による少なくとも1つの酸攻撃とを含む。水蒸気の存在下での焼成条件(温度、水蒸気の圧力および処理期間)、並びに焼成後酸攻撃の条件(攻撃期間、酸濃度、使用される酸の種類、および酸容量とゼオライト重量との比)は、所望の脱アルミニウムレベルを得るように適用される。同じ目的で、実施される熱処理・酸攻撃のサイクル数を見込むことも可能である。
【0037】
TがAlである好ましい場合には、骨格の脱アルミニウムサイクルは、場合によっては好ましくは水蒸気の存在下に行われる熱処理の少なくとも1つの工程と、ゼオライトIM-5の酸媒質中での少なくとも1つの攻撃工程とを含んで、望ましい特徴を有する脱アルミニウムゼオライトIM-5を得るために必要な回数だけ繰り返されてよい。同様に、場合によっては好ましくは水蒸気の存在下に行われる熱処理後に、異なる濃度の酸溶液を用いていくつかの連続する酸攻撃が行われてよい。
【0038】
該第二焼成方法の一変形例は、場合によっては好ましくは水蒸気の存在下に、温度一般に550〜850℃で有機構造化剤を含むゼオライトIM-5の熱処理を行うことからなる。この場合、有機構造化剤の焼成工程と骨格の脱アルミニウム工程とが同時に行われる。次いで、ゼオライトは、場合によっては無機酸(例えばHNO3 またはHCl)あるいは有機酸(例えばCH3 CO2 H)の少なくとも1つの水溶液により処理される。最後に、こうして得られた固体は、場合によっては少なくとも1つのNH4 NO3 溶液による少なくとも1つのイオン交換に付されて、ゼオライト内のカチオン位置に存在するあらゆるアルカリカチオン、特にナトリウムを実質上除去するようにする。
【0039】
本発明による接触クラッキング方法において使用される触媒中に含まれるゼオライトの、炭素原子数3〜4を有する短オレフィン製造適性を特徴付けるために、本出願人は、特別なクラッキングテストを開発した。このテストは、メチルシクロヘキサンの接触クラッキングを用いるものであり、該テストにより、水素移動の測定を行うことが可能になる。該水素移動は、ゼオライト、特に本発明によるゼオライトIM-5だけでなくより一般にはモレキュラーシーブ全体について、オレフィンを製造するか製造しないかの適性を特徴付ける。
【0040】
このテストは、温度500℃、常圧でゼオライトにおける固定床でのメチルシクロヘキサンの接触クラッキングを行うものである。メチルシクロヘキサン流量およびモレキュラーシーブ重量は、転換の大幅な範囲がカバーされるように調整される。
【0041】
本出願人により、iC4 /iC4 = モル比の測定が、ゼオライトのオレフィン製造適性の優れた指数であることが見出された。水素移動指数(ITH) と称されるこの指数は、クラッキングにより生成されるオレフィンの飽和を結果として招く副反応である水素移動反応を特徴付ける。従って、この指数は、ゼオライトが水素移動をほとんど行わないだけによりいっそう小さいものであり、故に多数の短オレフィンを製造するものである。一般に、iC4 /iC4 = モル比、すなわちITH の測定が、メチルシクロヘキサン転換率40%について行われた。こうして得られた値は、メチルシクロヘキサン転換率40%での水素移動指数と称されて、略号ITH 40で指定される。より低いあるいはより高い転換率での水素移動指数(ITH) を測定することも可能であり、重要な点は、メチルシクロヘキサンの同転換率で得られる種々の値を比較することである。
【0042】
限定されない例として、本発明による方法により使用される触媒中に含まれないいくつかのゼオライトのITH 40指数の値を、次の表3に列挙した。
【0043】
【表3】
Figure 0004131342
【0044】
この表により、一方では、ITH が非常にゼオライト構造に依存していること、並びに他方では、ゼオライトYが高い水素移動指数(ITH) を生じることが証明された。
【0045】
さらに本発明の方法により使用される触媒は、当業者に公知のように、フォージャサイト構造型ゼオライトYを含む(Zeolite Molecular Sieves Structure、Chemistry and uses、D.W.BRECH 、J.WILLEY and Sons 1973)。使用可能なゼオライトYとして、好ましくは金属カチオン、例えばアルカリ土類金属カチオンおよび/または原子番号57〜71を含む希土類金属カチオンで少なくとも一部交換された形態であるか、あるいは水素型である一般に超安定性と称される安定化ゼオライトYすなわちUSYが使用される。
【0046】
さらに本発明の方法により使用される触媒は、一般にアルミナ、シリカ、酸化マグネシウム、粘土、酸化チタン、酸化ジルコニウムおよび酸化ホウ素からなる群から選ばれる少なくとも1つの通常非晶質または不完全結晶化マトリックスを含む。
【0047】
本発明の方法により使用される触媒は、一般に下記:
a) 少なくとも1つのマトリックス20〜95重量%、好ましくは30〜85重量%、より好ましくは50〜80重量%と、
b) 少なくとも1つのフォージャサイト構造型ゼオライトY 1〜60重量%、好ましくは4〜50重量%、より好ましくは10〜40重量%と、
c) 場合によっては脱アルミニウムされておりかつ少なくとも一部酸形態である少なくとも1つのゼオライトIM-5 0.01〜30重量%、好ましくは0.05〜20重量%、より好ましくは0.1〜10重量%と
を含む。
【0048】
本発明の方法により使用される触媒は、当業者に公知のあらゆる方法により調製されてよい。
【0049】
従って、前記触媒は、ゼオライトを含むクラッキング触媒の従来の調製方法により前述のゼオライトIM-5とゼオライトYとを同時に組込むことにより得られる。
【0050】
さらに前記触媒は、マトリックスおよびゼオライトYを含む第一物質と、前記ゼオライトIM-5を含む第二物質とを、前記第一物質中に含まれるマトリックスと同一又は異なってもよいマトリックスと共に、機械混合することにより得られてよい。この機械混合は通常、乾燥物質を用いて行われる。物質の乾燥は、好ましくは噴霧(Spray-drying) により例えば温度100〜500℃で、通常0.1〜30秒間行われる。噴霧乾燥後、これらの物質はまだ揮発性物質(水およびアンモニア)を約1〜30重量%含み得る。
【0051】
ゼオライトIM-5・マトリックス混合物は、前記混合物の全体重量に対してゼオライトIM-5を通常1〜90重量%、好ましくは5〜60重量%含む。
【0052】
本発明の方法により使用される触媒の調製において用いられるゼオライトY・マトリックス混合物は、通常、先行技術の従来のクラッキング触媒(例えば商業用触媒)である。この場合、上述のゼオライトIM-5は、先に定義された従来のクラッキング触媒との混合のためにそのまま使用される添加剤として見なされてもよいし、あるいは予めマトリックスに組み込まれてもよい。この場合、マトリックス・ゼオライトIM-5全体が添加剤を構成し、該添加剤を、例えば前記ゼオライトIM-5を含む粒と従来の接触クラッキング触媒粒との機械混合による適切な成形後に、先に定義された従来のクラッキング触媒に混合する。
【0053】
従って、本発明による方法の実施の第一形態では、クラッキング触媒はマトリックス上に成形されたゼオライトIM-5であるFCC添加剤と、フォージャサイト構造型ゼオライトYおよびマトリックスを含むいわゆる従来の水素化クラッキング触媒とを含む。本発明による方法の実施の第二形態では、クラッキング触媒は、同じマトリックス上に成形されたゼオライトIM-5とゼオライトYとを含む。
【0054】
接触クラッキング反応の一般条件は、当業者に公知である(例えば特許 US-A-3293192 、US-A-3449070、US-A-4415438、US-A-3518051およびUS-A-3607043を参照)。
【0055】
1分子当り炭素原子数3および/または4を有するガス炭化水素、特にプロピレンおよびブテンをできるだけ大量に製造する目的においては、クラッキングが行われる温度、例えば10〜50℃に温度を僅かに上昇させることが時として有利である。しかしながら、本発明の方法により使用される触媒は、大半の場合、温度のそのような上昇が必要でないように十分に活性である。クラッキングの他の条件は、先行技術で使用された条件に比して変化しないものである。接触クラッキング条件は通常次の通りである:
・接触時間1〜10000ミリ秒、
・仕込原料に対する触媒重量比(C/O)0.5〜50、
・温度400〜800℃、および
・圧力0.5〜10バール(1バール=0.1MPa)。
【0056】
【実施例】
次の実施例は、本発明を例証するが、その範囲を何ら限定するものではない。
【0057】
[実施例1:本発明によるゼオライトH-IM-5/1の調製]
使用した原料はゼオライトIM-5であった。該ゼオライトIM-5はSi/Al全体原子比11.1と、Na/Al原子比0.031に一致するナトリウム重量含有量とを有した。該ゼオライトIM-5は、1996年 10 月 21 日付仏特許出願96/12873によって合成されていた。
【0058】
該ゼオライトIM-5は、まず乾燥空気流下に550℃で乾燥と称する焼成を6時間受けた。次いで、得られた固体を、10NのNH4 NO3 溶液中での2回のイオン交換に各交換について約100℃で4時間付した。こうして得られた固体をH-IM-5で参照した。該固体は、Si/Al比=11.1と、Na/Al比=0.0015とを有した。
【0059】
[実施例2:本発明に合致する触媒C1の調製]
次いで、実施例1で得られたゼオライトH-IM-5/1を、乾燥水素型ゼオライトH-IM-5/1 30重量%と、予め焼成されかつ水素型ゼオライトH-IM-5/1の粒度に匹敵する粒度を有する非晶質シリカ70重量%との割合で、従来方法の機械混合によりクラッキング添加剤を調製するために使用した。
【0060】
こうして得られた添加剤をペレット化し、ついで粉砕機により粉砕物の集合体とした。次いで、粒径40〜200μmのフラクションを篩分けにより回収した。該添加剤はA1と称されて、ゼオライトH-IM-5/1を30重量%含んだ。
【0061】
次いで該添加剤は、水蒸気100%の存在下に、750℃で4時間水素化熱処理を受けた。こうして得られた添加剤A1を、触媒CAT と共に機械で混合した。該触媒は、シリカ・アルミナマトリックスと、結晶パラメータ24.26オングストロームの超安定化ゼオライトY(USY)30重量%とを含んだ。これにより、触媒C1が獲得された。
【0062】
[実施例3:本発明に合致するゼオライトH-IM-5/2の調製]
使用した原料は、実施例1で使用したものと同じゼオライトIM-5であった。該ゼオライトIM-5は、まず空気流および窒素流下に550℃で、乾燥と称する焼成を6時間受けた。次いで、得られた固体を、10NのNH4 NO3 溶液中でのイオン交換に約100℃で4時間付した。この場合、ゼオライトIM-5を、4N硝酸溶液による処理に約100℃で5時間付した。導入した硝酸溶液の(mlでの)容量(V) は、乾燥ゼオライトIM-5重量(P) の10倍であった(V/P=10)。6N硝酸溶液によるこの処理の2回目を、同じ操作条件下に行った。
【0063】
これらの処理の終了時に、得られたゼオライトをH-IM-5/2で参照した。該ゼオライトは、H 型で存在しかつSi/Al全体原子比31.5と、Na/Al原子比0.001未満とを有した。
【0064】
[実施例4:本発明に合致する触媒C2の調製]
次いで、実施例3で得られたゼオライトH-IM-5/2を、実施例2に記載した方法と同じ操作方法に従って、添加剤A2および触媒C2を調製するために使用した。
【0065】
[実施例5:本発明に合致するゼオライトH-IM-5/3の調製]
この実施例で使用したゼオライトIM-5は、本発明の実施例1で調製したゼオライトNH4-IM-5であった。この場合、ゼオライトNH4-IM-5を、水蒸気100%の存在下に650℃で4時間水素化熱処理に付した。この場合、ゼオライトは、6N硝酸により約100℃で4時間酸攻撃を受けて、水素化熱処理の際に形成された結晶格子外アルミン種を抜き出すようにした。導入した硝酸溶液の(mlでの)容量(V) は、乾燥ゼオライトIM-5重量(P) の10倍であった(V/P=10)。
【0066】
これらの処理の終了時に、H 型ゼオライトH-IM-5/1は、Si/Al全体原子比28.2と、Na/Al原子比0.001未満とを有した。
【0067】
[実施例6:本発明に合致する触媒C3の調製]
次いで、実施例5で得られたゼオライトH-IM-5/3を、実施例2に記載した方法と同じ操作方法に従って、添加剤A3および触媒C3を調製するために使用した。
【0068】
[実施例7:本発明に合致する添加剤A1、A2およびA3の水素移動指数の評価]
添加剤の触媒評価を、常圧下、温度500℃で固定床で行った。使用した仕込原料は、メチルシクロヘキサンであった。メチルシクロヘキサンを、H2 /HCモル比=12の割合で、転換が転換率40重量%であるような流量で、窒素で希釈した反応器内に導入した。
【0069】
合致する添加剤A1、A2およびA3について得られた水素移動指数値を次の表4にまとめた。
【0070】
【表4】
Figure 0004131342
【0071】
得られた値により、ゼオライトIM-5について行った脱アルミニウム処理が、非脱アルミニウムゼオライトに比して水素移動のより少ない反応を生じさせる固体を導くことが明らかになった。
【0072】
[実施例8:本発明に合致する触媒C1、C2およびC3のMAT 装置での実際の仕込原料のクラッキングにおける触媒特性の評価]
クラッキング反応を、減圧ガスオイル型仕込原料についてMAT 装置において行った。該ガスオイルの特徴を下記に記載した:
60℃での密度 0.918
67℃での屈折率 1.4936
アニリン点(℃) 76
硫黄(重量%) 2.7
【0073】
用いたクラッキング温度は520℃であった。触媒C1〜C4の触媒特性の評価を、次の表5に記載した。
【0074】
【表5】
Figure 0004131342
【0075】
表5において、
ガソリン(重量%):クラッキングテスト中に生成した、沸点160〜221℃を有する液体化合物の重量%を表す;
ガスオイル(重量%):クラッキングテスト中に生成した、沸点221〜350℃を有する液体化合物の重量%を表す;
コークス(重量%):350℃を越える沸点を有する化合物の重量%を表す;
3 = (重量%):クラッキングテスト中に生成した炭素原子数3を有するオレフィン(プロピレン)の重量%を表す;
ΣC4 = (重量%):クラッキングテスト中に生成した炭素原子数4を有するオレフィンの重量%を表す。
【0076】
等転換率すなわち等コークスでの本発明に合致する触媒C1、C2およびC3により、ITH (水素移動指数)が低いだけに、いっそう高いガス収率を得た。さらに、触媒C1、C2およびC3を用いて生成したガスは、ITH が低いだけに、いっそうオレフィン的であった。従って、実際の仕込原料のクラッキングの際、軽質オレフィンの製造についてのITH の影響は、特に明白であった。

Claims (12)

  1. 少なくとも一部が酸形態の少なくとも1つのゼオライトIM-5およびフォージャサイト構造型ゼオライトYを含むクラッキング触媒を使用することを特徴とする、炭化水素仕込原料の接触クラッキング方法。
  2. 前記ゼオライトIM-5が脱アルミニウムされたものである、請求項1記載の方法。
  3. 前記ゼオライトは、ケイ素と、アルミニウム、鉄、ガリウムおよびホウ素からなる群から選ばれる少なくとも一つの元素Tとを含み、全体原子比Si/Tが5を越える、請求項2記載の方法。
  4. ゼオライトの全体原子比Si/Tが10を越える、請求項2または3記載の方法。
  5. ゼオライトの全体原子比Si/Tが15を越える、請求項2または3記載の方法。
  6. ゼオライトの全体原子比Si/Tが20〜400である、請求項2〜5のいずれか1項記載の方法。
  7. 前記ゼオライトが実質上全部酸形態である、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
  8. さらに前記触媒が少なくとも1つのマトリックスを含む、請求項1〜7のいずれか1項記載の方法。
  9. 前記マトリックスは、アルミナ、シリカ、酸化マグネシウム、粘土、酸化チタン、酸化ジルコニウムおよび酸化ホウ素からなる群から選ばれる、請求項8記載の方法。
  10. 触媒が、
    a)少なくとも1つのマトリックス 20〜95重量%と、
    b)少なくとも1つのフォージャサイト構造型ゼオライトY 1〜60重量%と、
    c)脱アルミニウムされておりかつ少なくとも一部酸形態である、少なくとも1つのゼオライトIM-5 0.01〜30重量%
    を含む、請求項1〜のいずれか1項記載の方法。
  11. クラッキング触媒が、マトリックス上に成形されたゼオライトIM-5であるFCC添加剤と、フォージャサイト構造型を含むゼオライトYと、マトリックスとを含む、請求項1〜10のいずれか1項記載の方法。
  12. クラッキング触媒が、同じマトリックス上で成形されたゼオライトIM-5とゼオライトYとを含む、請求項1〜10のいずれか1項記載の方法。
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