JP4130971B2 - 塗布膜形成装置および塗布膜形成方法 - Google Patents

塗布膜形成装置および塗布膜形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、処理液を被処理基板に塗布し膜形成する際に、ノズル先端部における処理液の着液不足を防ぎ、被処理基板に処理液を均一に塗布することのできる塗布膜形成装置および塗布膜形成方法に関する。
例えばLCDの製造においては、被処理基板であるLCD基板に所定の膜を成膜した後、フォトレジスト液を塗布してレジスト膜を形成し、回路パターンに対応してレジスト膜を露光し、これを現像処理するという、いわゆるフォトリソグラフィ技術により回路パターンを形成する。このフォトリソグラフィ技術では、被処理基板であるLCD基板は、主な工程として、洗浄処理→脱水ベーク→アドヒージョン(疎水化)処理→レジスト塗布→プリベーク→露光→現像→ポストベークという一連の処理を経てレジスト層に所定の回路パターンを形成する。
従来、このような処理は、各処理を行う処理ユニットを搬送路の両側にプロセスフローを意識した形態で配置し、搬送路を走行可能な中央搬送装置により各処理ユニットへの被処理基板の搬入出を行うプロセスブロックを一または複数配置してなる処理システムにより行われている。このような処理システムは、基本的にランダムアクセスであるから処理の自由度が極めて高い。
このような処理システムにおいて、LCD基板にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成する方法として、レジスト液を帯状に塗布するレジスト供給ノズルとLCD基板とを、ノズル吐出口の長手方向と直交する方向に相対的に移動させて塗布する方法がある。この場合、レジスト供給ノズルには、基板の幅方向に延びる微小隙間を有するスリット状吐出口が設けられ、このスリット状吐出口から帯状に吐出されるレジスト液を基板の表面全体に供給することによりレジスト膜を形成する。
この方法によれば、基板一辺から他辺に亘ってレジスト液を帯状に吐出(供給)するため、レジスト液を無駄にすることなく、角型の基板の全面に平均してレジスト膜を形成することができる。なお、このような塗布膜形成方法を採用した塗布膜形成装置については特許文献1(特開平10−156255号公報)に開示されている。
特開平10−156255号公報(第3頁右欄第5行乃至第4頁左欄第6行、第1図)
前記した塗布膜形成方法では、塗布処理中において、ノズルから吐出されたレジスト液が吐出口周辺に付着するため、塗布処理後においては、吐出口周辺には全体に亘りレジスト液が不均一な状態で付着している。すなわち、その状態で次回の塗布処理を行うと、吐出口からのレジスト液の吐出が乱れ、基板面に対して均一な塗布処理を行うことが出来ない。
この問題を回避するため従来は、図13に示すように、待機中において、ノズル201を回転するプライミングローラ202に近接し、所定量のレジスト液Rをプライミングローラ202の周面に吐出することにより、ノズル先端に付着するレジスト液Rを均一化していた(以下、プライミング処理と呼ぶ)。なお、図13に示す従来例では、プライミングローラ202の周面に付着したレジスト液を除去し易くするため、プライミングローラ202の下部を溶剤たるシンナー204中に浸漬している。すなわち、このプライミングローラ202の周面に付着したレジスト液をシンナー204中で溶かすようになされている。さらに、この構成においては、固定式のワイパ203をプライミングローラ202の周面に摺接させて、プライミングローラ202に付着した余分なレジスト液Rを除去するようになされている。
図14は、図13に示したノズル201先端をその短手側から見た拡大断面図である。前記ノズル201の先端部は、その短手側から見てテーパ状とされ、ノズル短手方向に沿って吐出口201aの前後には、下端面201bおよび傾斜面201cが夫々形成されている。
図示するようにプライミング処理においては、回転するプライミングローラ202の周面に対して吐出口201aからレジスト液Rが吐出される。そのときレジスト液Rは、プライミングローラ202の回転方向に沿って流されるため、ノズル先端部においては図示するように、ローラ回転方向側の下端面201bおよび傾斜面201cの一部がレジスト液Rによって濡れた状態(レジスト液Rが付着した状態)となる。
従来のプライミング処理では、プライミングローラ202の回転開始のタイミングとノズル201からのレジスト液Rの吐出タイミングとが略同時とされている。その場合、ノズル201から吐出されたレジスト液Rは、すぐさまプライミングローラ202によって巻き取られる。このとき、図15のノズル長手側の拡大図に示すように、ノズル先端部へのレジスト液の着液不足に起因して、傾斜面201cの下部においては、レジスト液Rによって濡れた部分と濡れていない部分とが生じていた。
ところで、このプライミング処理後、図16に示すように基板Gに対するレジスト液Rの塗布時においては、傾斜面201cに付着したレジスト液Rは吐出口201aから吐出したレジスト液Rをノズル進行方向の逆方向に引っ張ると共に、ノズル進行方向と直交方向(ノズル長手方向)にも引っ張る。
すなわち、図15に示したノズル先端の状態で基板Gにレジスト液Rを塗布処理すると、傾斜面201cに付着したレジスト液Rが吐出口201aから吐出したレジスト液Rを引っ張るため、その部分の膜厚のみが厚くなっていた。このため、塗布開始位置におけるレジスト膜厚が不均一となり、図17に示すように箒スジL等が生じるという問題があった。
本発明は、前記したような事情の下になされたものであり、処理液を被処理基板に塗布し膜形成する際に、ノズル先端部における処理液の着液不足を防ぎ、被処理基板に処理液を均一に塗布することのできる塗布膜形成装置および塗布膜形成方法を提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために、本発明に係る塗布膜形成装置は、被処理基板の幅方向に延びるスリット状の吐出口を有する処理液供給ノズルと、前記処理液供給ノズルからの処理液吐出を制御する吐出制御手段と、前記処理液供給ノズルの待機位置に設置され回転自在に形成されたローラと、前記ローラの回転を制御するローラ回転制御手段と、前記被処理基板に対して前記処理液供給ノズルを移動させるノズル移動手段とを備え、前記吐出口から処理液を前記ローラの周面に吐出させると共に、前記吐出口に付着する処理液を、前記ローラを回転させることにより均一化処理する塗布膜形成装置であって、前記待機位置において、前記吐出制御手段が処理液供給ノズルから所定量の処理液を吐出させた後に、前記ローラ回転制御手段は、所定時間を空けて、前記処理液供給ノズルの吐出口に付着する処理液が前記吐出口の長手方向を境に一方の側に多く付着するよう前記ローラを一方向に回転させ、前記処理液供給ノズルの使用位置において、前記ノズル移動手段は、前記吐出口の長手方向を境に処理液の付着が少ない側を進行方向として処理液供給ノズルを移動させることに特徴を有する。
この構成によれば、処理液供給ノズルからの処理液の吐出開始後、所定時間を空けてローラを回転開始するように制御がなされる。このようにすることによって、吐出口周辺に処理液が滞留した状態となり、吐出口周辺に十分な量の処理液を付着させることができる。
そして、プライミング処理後に、この処理液供給ノズルを用いて被処理基板に対する塗布処理を行う際には、吐出口周辺に一様に十分な処理液が付着しているため、塗布開始位置においては膜厚を均一にすることができ、箒スジの発生等を抑制することができる。
また、プライミング処理後において、吐出口周辺には、少なくともローラの回転方向側に一様に十分な処理液を付着させることができる。そして、前記構成によれば、被処理基板への塗布開始時において、その一様かつ十分に付着した処理液が、吐出口から吐出した処理液をノズル進行方向の逆方向に均一に引っ張ると共に、ノズル進行方向と直交方向(ノズル長手方向)にも均一に引っ張る。その結果、塗布開始位置において、より確実に膜厚を均一にすることができ、箒スジの発生等を抑制することができる。
或いは、前記した課題を解決するために、本発明に係る塗布膜形成装置は、被処理基板の幅方向に延びるスリット状の吐出口を有する処理液供給ノズルと、前記処理液供給ノズルからの処理液吐出を制御する吐出制御手段と、前記処理液供給ノズルの待機位置に設置され回転自在に形成されたローラと、前記ローラの回転を制御するローラ回転制御手段とを備え、前記吐出口から処理液を前記ローラの周面に吐出させると共に、前記吐出口に付着する処理液を、前記ローラを回転させることにより均一化処理する塗布膜形成装置であって、前記待機位置において、前記吐出制御手段が処理液供給ノズルから所定量の処理液を吐出させて処理液の吐出を終了した後、前記所定量の処理液の吐出から所定時間を空けて前記ローラ回転制御手段が前記ローラを回転開始させることに特徴を有する。
この構成によれば、前記処理液供給ノズルから所定量の処理液を吐出させて処理液の吐出を終了した後、前記所定量の処理液の吐出から所定時間を空けてローラを回転開始するように制御がなされる。このようにすることによって、吐出口周辺に処理液が滞留した状態となり、吐出口周辺に十分な量の処理液を付着させることができる。
そして、プライミング処理後に、この処理液供給ノズルを用いて被処理基板に対する塗布処理を行う際には、吐出口周辺に一様に十分な処理液が付着しているため、塗布開始位置においては膜厚を均一にすることができ、箒スジの発生等を抑制することができる。
また、前記した課題を解決するために、本発明に係る塗布膜形成方法は、被処理基板の幅方向に延びるスリット状の吐出口を有する処理液供給ノズルから、所定量の処理液を回転自在に形成されたローラの周面に吐出させると共に、前記吐出口に付着する処理液を、前記ローラを回転させることにより均一化処理する塗布膜形成方法であって、前記処理液供給ノズルの待機位置において、前記処理液供給ノズルから処理液を吐出開始させた後に所定時間を空けて前記ローラを回転開始させる工程と、前記処理液供給ノズルを待機位置から被処理基板上に移動し、前記処理液供給ノズルから吐出される処理液により前記被処理基板を成膜する工程とを含み、前記ローラを回転開始させる工程において、前記ローラを一方向に回転させることにより、処理液を前記吐出口の長手方向を境に一方の側に多く付着させ、前記被処理基板を成膜する工程において、前記吐出口の長手方向を境に処理液の付着が少ない側を処理液供給ノズルの進行方向とすることに特徴を有する。
このようにすれば、処理液供給ノズルからの処理液の吐出開始後、所定時間を空けてローラを回転開始するように制御がなされる。このようにすることによって、吐出口周辺は処理液が滞留した状態となり、吐出口周辺には十分な処理液を付着させることができる。
そして、プライミング処理後に、この処理液供給ノズルを用いて被処理基板に対する塗布処理を行う際には、吐出口周辺に一様に十分な処理液が付着しているため、塗布開始位置においては膜厚を均一にすることができ、箒スジの発生等を抑制することができる。
また、吐出口周辺において、少なくともローラの回転方向側に、一様に十分な処理液を付着させることができる。そして、被処理基板への塗布開始時においては、その一様かつ十分に付着した処理液が、吐出口から吐出した処理液をノズル進行方向の逆方向に均一に引っ張ると共に、ノズル進行方向と直交方向にも均一に引っ張る。その結果、塗布開始位置において、より確実に膜厚を均一にすることができ、箒スジの発生等を抑制することができる。
或いは、前記した課題を解決するために、本発明に係る塗布膜形成方法は、被処理基板の幅方向に延びるスリット状の吐出口を有する処理液供給ノズルから、所定量の処理液を回転自在に形成されたローラの周面に吐出させると共に、前記吐出口に付着する処理液を、前記ローラを回転させることにより均一化処理する塗布膜形成方法であって、前記処理液供給ノズルの待機位置において、前記処理液供給ノズルから処理液を吐出開始させた後に所定時間を空け、且つ前記処理液の吐出終了後に前記ローラを回転開始させる工程と、前記処理液供給ノズルを待機位置から被処理基板上に移動し、前記処理液供給ノズルから吐出される処理液により前記被処理基板を成膜する工程とを含むことに特徴を有する。
このようにすることによって、吐出口周辺に処理液が滞留した状態となり、吐出口周辺に十分な量の処理液を付着させることができる。
そして、プライミング処理後に、この処理液供給ノズルを用いて被処理基板に対する塗布処理を行う際には、吐出口周辺に一様に十分な処理液が付着しているため、塗布開始位置においては膜厚を均一にすることができ、箒スジの発生等を抑制することができる。
本発明によれば、処理液を被処理基板に塗布し膜形成する際に、ノズル先端部における処理液の着液不足を防ぎ、被処理基板に処理液を均一に塗布することのできる塗布膜形成装置および塗布膜形成方法を提供することができる。
以下、本発明にかかる実施の形態につき、図に基づいて説明する。図1は、本発明に係る塗布膜形成装置(レジスト塗布装置)を備えるレジスト塗布現像処理装置の全体構成を示す平面図である。
このレジスト塗布現像処理装置100は、被処理基板である複数のLCD基板G(以下、基板Gと呼ぶ)を収容する複数のカセットCを載置するカセットステーション1と、基板Gに処理液であるレジスト液の塗布および現像を含む一連の処理を施すための複数の処理ユニットを備えた処理ステーション2と、露光装置4との間で基板Gの受け渡しを行うためのインタフェイスステーション3とを備えている。
なお、前記処理ステーション2の両端に、前記カセットステーション1およびインタフェイスステーション3が夫々配置されている。また、図1において、レジスト塗布現像処理装置100の長手方向をX方向、平面上においてX方向と直交する方向をY方向とする。
カセットステーション1は、カセットCと処理ステーション2との間で基板Gの搬入出を行うための搬送装置11を備えている。この搬送装置11は搬送アーム11aを有し、カセットCの配列方向であるY方向に沿って設けられた搬送路10上を移動可能であり、搬送アーム11aによってカセットCと処理ステーション2との間で基板Gの搬入出が行われる。
処理ステーション2は、X方向に伸びる基板G搬送用の平行な2列の搬送ラインA、Bを有しており、搬送ラインAに沿ってカセットステーション1側からインタフェイスステーション3に向けてスクラブ洗浄処理ユニット(SCR)21、第1の熱処理ユニットセクション26、レジスト処理ユニット23および第2の熱処理ユニットセクション27の一部が配列されている。
なお、スクラブ洗浄処理ユニット(SCR)21の上の一部にはエキシマUV照射ユニット(e−UV)22が設けられている。
また、搬送ラインBに沿ってインタフェイスステーション3側からカセットステーション1に向けて第2の熱処理ユニットセクション27の一部、現像処理ユニット(DEV)24、i線UV照射ユニット(i−UV)25および第3の熱処理ユニット28が配列されている。
また、処理ステーション2では、前記2列の搬送ラインA,Bを構成するように、且つ基本的に処理の順になるように各処理ユニットおよび搬送装置が配置されており、これら搬送ラインA、Bの間には、空間部40が設けられている。そして、この空間部40を往復移動可能にシャトル41が設けられている。このシャトル41は基板Gを保持可能に構成されており、搬送ラインA、Bとの間で基板Gが受け渡し可能となっている。
また、インタフェイスステーション3は、処理ステーション2と露光装置4との間での間で基板Gの搬入出を行う搬送装置42と、バッファカセットを配置するバッファステージ(BUF)43と、冷却機能を備えた基板受け渡し部であるエクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)44とを有しており、タイトラ(TITLER)と周辺露光装置(EE)とが上下に積層された外部装置ブロック45が搬送装置42に隣接して設けられている。なお、搬送装置42は搬送アーム42aを備え、この搬送アーム42aにより処理ステーション2と露光装置4との間で基板Gの搬入出が行われる。
このように構成されたレジスト塗布現像装置100においては、まず、カセットステーション1に配置されたカセットC内の基板Gが、搬送装置11により処理ステーション2に搬入された後、先ず、エキシマUV照射ユニット(e―UV)22によるスクラブ前処理、スクラブ洗浄処理ユニット(SCR)21によるスクラブ洗浄処理が行なわれる。
次いで、基板Gは、第1の熱処理ユニットセクション26に属する熱処理ユニットブロック(TB)31、32に搬入され、一連の熱処理(脱水ベーク処理、疎水化処理等)が行われる。なお、第1の熱処理ユニットセクション26内における基板搬送は搬送装置33により行われる。
その後、基板Gはレジスト塗布処理ユニット23に搬入され、レジスト液の膜形成処理が施される。このレジスト塗布処理ユニット23では、先ずレジスト塗布装置(CT)23aにおいて基板Gにレジスト液が塗布され、次いで減圧乾燥ユニット(VD)23bにおいて減圧乾燥処理がなされる。
なお、このレジスト塗布処理ユニット23は、本発明に係る塗布膜形成装置としてのレジスト塗布装置(CT)23aを含むユニットであり、詳細に後述する。
前記レジスト塗布処理ユニット23でのレジスト成膜処理後、基板Gは、第2の熱処理ユニットセクション27に属する熱処理ユニットブロック(TB)34、35に搬入され、一連の熱処理(プリベーク処理等)が行われる。なお、第2の熱処理ユニットセクション27内における基板搬送は搬送装置36により行われる。
次いで、基板Gは搬送装置36によりインタフェイスステーション3のエクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)44へ搬送され、搬送装置42により外部装置ブロック45の周辺露光装置(EE)に搬送される。そこで基板Gに対し、周辺レジスト除去のための露光が行われ、次いで搬送装置42により露光装置4に搬送され、基板G上のレジスト膜が露光されて所定のパターンが形成される。なお、場合によってはバッファステージ(BUF)43上のバッファカセットに基板Gを収容してから露光装置4に搬送される。
露光終了後、基板Gはインタフェイスステーション3の搬送装置42により外部装置ブロック45の上段のタイトラ(TITLER)に搬送されて基板Gに所定の情報が記される。その後、基板Gはエクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)44に載置され、そこから再び処理ステーション2に搬送される。そして例えばコロ搬送機構により基板Gが現像処理ユニット(DEV)24へ搬送され、そこで現像処理が施される。
現像処理終了後、基板Gは現像処理ユニット(DEV)24からi線UV照射ユニット(i−UV)25に搬入され、基板Gに対して脱色処理が施される。その後、基板Gは第3の熱処理ユニットセクション28に搬入され、熱処理ユニットブロック(TB)37、38において一連の熱処理(ポストベーク処理等)が施される。なお、第3の熱処理ユニットセクション28内における基板搬送は搬送装置39によって行われる。
そして基板Gは、第3の熱処理ユニットセクション28において所定温度に冷却された後、カセットステーション1の搬送装置11によって所定のカセットCに収容される。
次に、レジスト塗布処理ユニット23について図2に基づき説明する。図2は、レジスト塗布処理ユニット23を構成するレジスト塗布装置(CT)23a、および減圧乾燥ユニット(VD)23bの平面図である。これらレジスト塗布装置(CT)23a、減圧乾燥ユニット(VD)23bは、支持台60の上に処理工程の順序に従い横一列に配置されている。支持台60の両側には一対のガイドレール62が敷設され、このガイドレール62に沿って平行移動する一組または複数組の搬送アーム64により、ユニット間で基板Gを直接やりとりできるようになっている。
図2に示す減圧乾燥ユニット(VD)23bは、上面が開口しているトレーまたは底浅容器型の下部チャンバ66と、この下部チャンバ66の上面に気密に密着または嵌合可能に構成された蓋状の上部チャンバ(図示せず)とを有している。下部チャンバ66は略四角形で、中心部には基板Gを水平に載置して支持するためのステージ70が配置され、底面の四隅には排気口72が設けられている。また、各排気口72に接続された排気管(図示せず)は真空ポンプ(図示せず)に通じている。そして、下部チャンバ66に前記上部チャンバを被せた状態で、両チャンバ内の処理空間を該真空ポンプにより所定の真空度まで減圧できるようになっている。
このように構成された減圧乾燥ユニット(VD)23bにおいては、レジスト塗布装置(CT)23aにおいてレジスト液が塗布された基板Gに対し、加熱に依らない減圧乾燥が施される。すなわち、減圧乾燥にあっては、レジスト中の溶剤が徐々に放出され、加熱して乾燥する場合のような急激な乾燥が生じないため、この減圧乾燥ユニット(VD)23bでは、レジストに悪影響を与えることなくレジストの乾燥が促進される。
更に、レジスト塗布装置(CT)23aについて図2、図3に基づき詳細に説明する。図3は、レジスト塗布装置(CT)23aの外観を示す斜視図である。図示するように、このレジスト塗布装置(CT)23aは、基板Gを水平に保持する水平移動可能な保持手段である載置台50と、この載置台50の上方に配設されるレジスト供給ノズル(処理液供給ノズル)51と、このレジスト供給ノズル51(以下、ノズル51と呼ぶ)を水平移動させるノズル移動手段86とを具備している。
この構成において、ノズル51をノズル移動手段86によって水平移動することにより、載置台50上の基板Gとノズル51とを相対的に水平移動し得るようになされている。
なお、載置台50におけるノズル51の移動方向の一端部には、待機時におけるノズル51の先端に付着したレジスト液を均一化するための回転自在なプライミングローラ(ローラ)52と、このプライミングローラ52をシンナーに浸漬する容器53とを有する待機部55が設けられている。
前記ノズル51は、基板Gの幅方向に延びるスリット状の吐出口51aと、この吐出口51aに連通するレジスト液収容室(図示せず)とを有しており、このレジスト液収容室に接続するレジスト液供給チューブ57を介してレジスト液供給源95が接続されている。なお、ノズル51の先端部は、その短手側から見てテーパ状とされ、ノズル短手方向に沿って吐出口51aの前後には、下端面51bおよび傾斜面51cが夫々形成されている。
また、吐出口51aの長手方向の両側には、この吐出口51aから吐出されるレジスト液Rの吐出圧を低減する膜厚制御手段80が設けられている。この膜厚制御手段80は、吐出口51aの長手方向の両側に連通する連通路81にそれぞれ接続する吸引管82と、吸引管82に設けられた例えばダイヤフラムポンプのような吸引ポンプ83とで構成されており、吸引ポンプ83の駆動によって吐出口51aの両側の吐出圧が低減されるように構成されている。なお、吸引管82における吸引ポンプ83の吸引側すなわちノズル51側には開閉弁84が介設されている。
次に、前記構成のレジスト塗布装置(CT)23aによるレジスト液塗布処理時の動作態様について説明する。まず、ノズル51を待機部55のプライミングローラ52に近接させた状態において、搬送アーム64によって搬送された基板Gを載置台50上に吸着保持する。次に、レジスト液供給源95からレジスト液Rをノズル51内のレジスト液収容室に供給すると共に、ノズル移動手段86によってノズル51を待機部55から基板G上に移動する。
次いで、ノズル51は、吐出口51aからレジスト液Rを吐出しながら、基板G上を移動する。なお、図3においては、その構成を説明するため、吐出口51aと基板G間の距離を拡大して図示しているが、吐出口51aと基板Gとの距離は、40〜150μmの程度に設置され、好ましくは60μmに設定される。
また、この際、吸引ポンプ83を駆動して吐出口51aの長手方向の両側を吸引することにより、吐出口51aの両側におけるレジスト液Rの吐出圧が減少され、吐出口51aの中央部側の吐出圧と両側の吐出圧がほぼ等しくなった状態、すなわちレジスト液Rの液厚が等しくなった状態で基板G上に帯状に吐出(供給)される。したがって、基板Gとノズル51が相対的に水平移動することによって基板Gの表面にレジスト液Rが帯状に供給され、基板Gの表面全体に均一な膜厚のレジスト膜が形成される。
このようにして、基板G表面にレジスト膜を形成した後、レジスト液Rの供給が停止されると共に、ノズル51を待機位置に移動し、ノズル51の吐出口51aを待機部55内のプライミングローラ52に近接して、次の塗布処理に備える。また、レジスト膜が形成された基板Gは、搬送アーム64によって載置台50から減圧乾燥ユニット(VD)23bに搬送される。
続いて、レジスト塗布装置(CT)23aにおいて、ノズル51が待機位置にあるときの動作について図4乃至図6に基づき説明する。図4はレジスト塗布装置(CT)23aの待機状態での機能構成を示すブロック図、図5はノズル51先端に付着したレジスト液の均一化処理(プライミング処理)を説明するための工程図、図6は、図5の工程フローである。
図4において、基板Gへのレジスト膜形成後においては、全体制御部85によりノズル移動手段86が制御され、塗布操作を終えたノズル51は使用位置bから待機位置aへと移動され、次回の塗布に備える。この待機位置aには、光センサからなる待機位置検出器87が設けられており、ノズル51が待機位置aにある場合には、その旨の待機位置検知信号P1が発生され、全体制御部85に入力される。
すなわち、前記待機位置検知信号P1が入力される間、全体制御部85はノズル51が待機位置aにあると判断し、待機状態でのレジスト塗布装置(CT)23aの動作制御を適切に行うようになされている。
ノズル51が待機位置aにある場合、ノズル先端はプライミングローラ52の周面に近接して配置される(図6のステップS1)。なお、ノズル先端の吐出口51aとプライミングローラ52との距離は、塗布処理時における吐出口51aと基板Gとの距離と同じに設定される。すなわち、その距離は40〜150μmの程度に設定され、好ましくは60μmに設定される。
そして、全体制御部85からの指示によりレジスト液供給源95の吐出制御手段(例えばエアオペレーションバルブ等)88が開放され、図5(a)に示すようにノズル51の吐出口51aから所定量のレジスト液R(例えば粘度4cps)がプライミングローラ52の周面に対して吐出される(例えば0.1ccのレジスト液Rが0.03〜0.05secで吐出される)。このとき、プライミングローラ52は未だ回転停止状態である(図6のステップS2)。
ここで、吐出口51aから吐出されたレジスト液Rはプライミングローラ52の周面上に滞留するため、ノズル51先端は一時的にレジスト液R中に浸漬した状態となり、傾斜面51cの下部には、例えば10〜20μmの高さ幅で全体に亘りレジスト液Rが十分に付着した状態となる。
次いで、ノズル51からのレジスト液吐出開始後、所定時間Tが経過したならば(図6のステップS3)、図5(b)に示すようにローラ回転制御手段92によりプライミングローラ52が一方向に回転を開始し(例えば、ローラ直径90mmで、速度60mm/sec)、吐出口51a周辺に付着するレジスト液Rが均一に整えられる(図6のステップS4)。
ここで、ノズル51の吐出口51aから吐出されたレジスト液Rは、プライミングローラ52の回転方向に沿って流れるため、ノズル51先端に付着するレジスト液Rも吐出口51aの長手方向を境にプライミングローラ52の回転方向側に多く付着するようになされている。特に、プライミングローラ52の回転開始前にノズル51先端の傾斜面51cの下部は全体に亘りレジスト液Rにより濡れた状態となっているため、プライミングローラ52の回転により流されたレジスト液Rは、プライミングローラ52の周面に巻き取られると同時に、傾斜面51cにも流れ易くなっている。これにより傾斜面51cの下部において、プライミングローラ52の回転方向側には、一様に多くのレジスト液Rが付着することになる。
図5(c)に示すように所定量のレジスト液吐出が終了しているならば(図6のステップS5)、図5(d)に示すようにノズル51は、ノズル移動手段86によりプライミングローラ52から引き離される(図6のステップS6)。なお、図6に示すフローは、吐出口51aからのレジスト液Rの吐出終了のタイミングと、プライミングローラ52の回転開始のタイミングの順序を限定するものではなく、例えばどちらが先であってもよい。
前記したプライミング処理によれば、傾斜面51cの下部において、少なくともプライミングローラ52の回転方向側には、図7に示すように一様にレジスト液Rが付着した状態となっている。この状態のノズル51を用いて基板Gへの塗布処理を行う際には、傾斜面51cの下部において、プライミングローラ52の回転方向側、すなわちレジスト液Rがより多く一様に付着した側をノズル進行方向の反対側(裏側)に配置し、ノズル51の移動が行なわれる。そして、その塗布処理開始時においては、傾斜面51cの下部に付着したレジスト液Rが吐出口51aから吐出されるレジスト液Rをノズル進行方向の逆方向に引っ張ると共に、ノズル進行方向と直交方向(ノズル長手方向)にも引っ張る。しかしながら、その傾斜面51cの下部にはレジスト液Rが一様に付着しているため、図8に示すように基板G上の塗布処理開始位置における膜厚は略均一となり、箒スジ等の発生が抑制される。
なお、図4に示すように、本構成においては、プライミングローラ52の周面に付着したレジスト液Rを除去し易くするため、プライミングローラ52の下部を溶剤たるシンナー89中に浸漬させている。すなわち、プライミングローラ52の周面に付着したレジスト液をシンナー89中で溶かすようになされている。
また、プライミングローラ52の途中には、ワイパ91が設けられている。このワイパ91は、耐薬品性の樹脂から成り、先端がプライミングローラ52の周面に摺接して周面上の不要な前回の回り込みレジスト液やシンナー89を除去できるようになっている。
なお、ワイパ91の先端形状は、このレジスト液除去機能が発揮できるものであれば良く、この例で用いている楔形の断面の他、矩形断面や二股状の断面形状の任意の形状を採用することができる。
また、このワイパ91は、エアシリンダ90によりプライミングローラ52周面に接触する下位置とプライミングローラ52周面から離れた上位置との間を昇降可能に構成されており、必要に応じて、その位置を変更可能になされている。
以上の実施の形態によれば、待機中におけるプライミング処理においては、ノズル51からのレジスト液Rの吐出開始後、所定時間Tを空けてプライミングローラ52を回転開始するように制御がなされる。このようにすることによって、ノズル51先端にレジスト液Rが滞留した状態となり、プライミング処理後においてもノズル51先端における傾斜面51cの下部には全体に亘り十分にレジスト液Rが付着した状態とすることができる。
そして、プライミング処理後に、このノズル51を用いて基板Gに対する塗布処理を行う際には、塗布開始時において傾斜面51cの下部に付着したレジスト液Rが吐出口51aから吐出されるレジスト液Rをノズル進行方向の逆方向に引っ張ると共に、ノズル進行方向と直交方向(ノズル長手方向)にも引っ張る。しかしながら、傾斜面51cの下部には全体に亘り一様にレジスト液Rが付着しているため、塗布開始位置においては膜厚を均一にすることができ、箒スジの発生等を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、ノズル51先端においては、吐出口51aの長手方向を境にプライミングローラ52の回転方向側に多く付着するようになされる。そして、基板Gへのレジスト膜形成処理においては、吐出口51aの長手方向を境にレジスト液が少なく付着している側が進行方向となるように制御される。すなわち、ノズル51先端の傾斜面51cの下部において、少なくともプライミングローラ52の回転方向側には、レジスト液Rが一様に付着しているため、塗布開始位置において、より確実に膜厚を均一にすることができ、箒スジの発生等を抑制することができる。
なお、前記した実施の形態においては、LCD基板にレジスト膜を塗布形成する場合を例としたが、これに限らず処理液を被処理基板上に供給する任意の塗布膜形成装置に適用可能である。本発明における処理液としては、レジスト液以外にも、例えば層間絶縁材料、誘電体材料、配線材料等の液体も可能である。また、本発明における被処理基板は、LCD基板に限らず、半導体ウエハ、CD基板、ガラス基板、フォトマスク、プリント基板等も可能である。
続いて、本発明に係る塗布膜形成装置について、実施例に基づき、さらに説明する。
[比較例]
待機時におけるノズル先端に付着したレジスト液の均一化処理(プライミング処理)において、ノズルからのレジスト液吐出開始のタイミングとプライミングローラの回転開始のタイミングを同時(従来タイミングと呼ぶ)として実験を行った。この実験では、先ず、前記従来タイミングによりノズル先端に付着したレジスト液の均一化処理を行った後、基板面へのレジスト膜形成処理を行った。そして、膜形成状態を観察すると共に、塗布開始位置における膜厚の測定を行った。なお、実験条件を以下の表1に示す。






Figure 0004130971
この実験による膜厚測定結果を図9(a)の表および図10のグラフに示す。尚、これらの結果は、図9(b)に示す基板上の異なるポジション(Back、1/2Back、Center、1/2Front、Front)の夫々において、ノズル進行方向に沿って基板端部(0mm)から100mmまでの間(塗布開始位置)における膜厚を測定した結果である。
図10のグラフに示すように、測定位置が30mm以上であれば基板上の各ポジション間で膜厚は略均一に安定しているが、測定位置が0〜30mmの間では、基板上のポジション間で膜厚にばらつきが見られた。また、膜形成状態を観察した結果、塗布開始位置において、箒状のスジや粒状の跡が見られた。
[実施例]
前記実施の形態に示した構成のレジスト塗布装置を用いて実験を行った。この実験では、先ず、ノズル先端のレジスト液均一化処理を行った後、基板面へのレジスト膜形成処理を行った。そして、膜形成状態を観察すると共に、塗布開始位置における膜厚の測定を行った。なお、実験条件を以下の表2に示す。
Figure 0004130971
この実験による膜厚測定結果を図11(a)の表および図12のグラフに示す。尚、これらの結果は、図11(b)に示す基板上の異なるポジション(Back、1/2Back、Center、1/2Front、Front)の夫々において、ノズル進行方向に沿って基板端部(0mm)から100mmまでの間(塗布開始位置)における膜厚を測定した結果である。
図12のグラフに示すように、本実験では、すべての測定位置において、基板上の各ポジション間での膜厚が略均一に安定していることを確認した。また、膜形成状態を観察した結果、塗布開始位置において、箒状のスジや粒状の跡は見られなかった。
以上の実施例の結果から、本発明に係る塗布膜形成装置および塗布膜形成方法にあっては、処理液を基板に塗布し膜形成を行う際に、ノズル先端部における処理液の着液不足を防ぐことができ、基板に処理液を均一に塗布することができることを確認した。
本発明は、LCD基板や半導体ウエハ等に処理液を成膜する塗布膜形成装置に適用でき、半導体製造業界、電子デバイス製造業界等において好適に用いることができる。
図1は、本発明に係る塗布膜形成装置(レジスト塗布装置)を備えるレジスト塗布現像処理装置の全体構成を示す平面図である。 図2は、図1のレジスト塗布現像処理装置が備えるレジスト塗布処理ユニットの平面図である。 図3は、図2のレジスト塗布処理ユニットを構成するレジスト塗布装置の外観を示す斜視図である。 図4は、図3のレジスト塗布装置の待機状態での機能構成を示すブロック図である。 図5は、レジスト塗布装置が備えるレジスト供給ノズルの吐出口付近のレジスト液均一化処理を説明するための工程図である。 図6は、図5の工程フローである。 図7は、図5の工程により均一化処理されたノズル先端の状態を説明するためのノズル先端拡大図である。 図8は、図5の工程により均一化処理されたレジスト供給ノズルを用いて塗布処理を行った基板の状態を説明するための平面図である。 図9は、比較例として従来のレジスト塗布装置を用いてレジスト液の塗布処理を行い、塗布開始時における膜厚を測定した結果を示す表である。 図10は、図9をグラフ化したものである。 図11は、図3および図4に示す構成のレジスト塗布装置を用いてレジスト液の塗布処理を行い、塗布開始時における膜厚を測定した結果を示す表である。 図12は、図11をグラフ化したものである。 図13は、従来のレジスト供給ノズルの吐出口付近のレジスト液均一化処理を説明するための図である。 図14は、図13に示すノズルの先端部の拡大断面図である。 図15は、従来の均一化処理によるノズル先端の状態を説明するためのノズル先端拡大図である。 図16は、基板に対して塗布処理を行う状態を説明するためのノズル先端の拡大断面図である。 図17は、従来のレジスト塗布装置において発生していたレジスト液の塗布開始時における箒スジを示す平面図である。
符号の説明
23 レジスト塗布処理ユニット
23a レジスト塗布装置(塗布膜形成装置)
51 レジスト供給ノズル(処理液供給ノズル)
51a 吐出口
51b 下端面
51c 傾斜面
52 プライミングローラ(ローラ)
86 ノズル移動手段
88 吐出制御手段
92 ローラ回転制御手段
100 レジスト塗布現像処理装置
G LCD基板(被処理基板)
R レジスト液(処理液)

Claims (4)

  1. 被処理基板の幅方向に延びるスリット状の吐出口を有する処理液供給ノズルと、前記処理液供給ノズルからの処理液吐出を制御する吐出制御手段と、前記処理液供給ノズルの待機位置に設置され回転自在に形成されたローラと、前記ローラの回転を制御するローラ回転制御手段と、前記被処理基板に対して前記処理液供給ノズルを移動させるノズル移動手段とを備え、
    前記吐出口から処理液を前記ローラの周面に吐出させると共に、前記吐出口に付着する処理液を、前記ローラを回転させることにより均一化処理する塗布膜形成装置であって、
    前記待機位置において、前記吐出制御手段が処理液供給ノズルから所定量の処理液を吐出させた後に、前記ローラ回転制御手段は、所定時間を空けて、前記処理液供給ノズルの吐出口に付着する処理液が前記吐出口の長手方向を境に一方の側に多く付着するよう前記ローラを一方向に回転させ、
    前記処理液供給ノズルの使用位置において、前記ノズル移動手段は、前記吐出口の長手方向を境に処理液の付着が少ない側を進行方向として処理液供給ノズルを移動させることを特徴とする塗布膜形成装置。
  2. 被処理基板の幅方向に延びるスリット状の吐出口を有する処理液供給ノズルと、前記処理液供給ノズルからの処理液吐出を制御する吐出制御手段と、前記処理液供給ノズルの待機位置に設置され回転自在に形成されたローラと、前記ローラの回転を制御するローラ回転制御手段とを備え、
    前記吐出口から処理液を前記ローラの周面に吐出させると共に、前記吐出口に付着する処理液を、前記ローラを回転させることにより均一化処理する塗布膜形成装置であって、
    前記待機位置において、前記吐出制御手段が処理液供給ノズルから所定量の処理液を吐出させて処理液の吐出を終了した後、前記所定量の処理液の吐出から所定時間を空けて前記ローラ回転制御手段が前記ローラを回転開始させることを特徴とする塗布膜形成装置。
  3. 被処理基板の幅方向に延びるスリット状の吐出口を有する処理液供給ノズルから、所定量の処理液を回転自在に形成されたローラの周面に吐出させると共に、前記吐出口に付着する処理液を、前記ローラを回転させることにより均一化処理する塗布膜形成方法であって、
    前記処理液供給ノズルの待機位置において、前記処理液供給ノズルから処理液を吐出開始させた後に所定時間を空けて前記ローラを回転開始させる工程と、
    前記処理液供給ノズルを待機位置から被処理基板上に移動し、前記処理液供給ノズルから吐出される処理液により前記被処理基板を成膜する工程とを含み、
    前記ローラを回転開始させる工程において、前記ローラを一方向に回転させることにより、処理液を前記吐出口の長手方向を境に一方の側に多く付着させ、
    前記被処理基板を成膜する工程において、前記吐出口の長手方向を境に処理液の付着が少ない側を処理液供給ノズルの進行方向とすることを特徴とする塗布膜形成方法。
  4. 被処理基板の幅方向に延びるスリット状の吐出口を有する処理液供給ノズルから、所定量の処理液を回転自在に形成されたローラの周面に吐出させると共に、前記吐出口に付着する処理液を、前記ローラを回転させることにより均一化処理する塗布膜形成方法であって、
    前記処理液供給ノズルの待機位置において、前記処理液供給ノズルから処理液を吐出開始させた後に所定時間を空け、且つ前記処理液の吐出終了後に前記ローラを回転開始させる工程と、
    前記処理液供給ノズルを待機位置から被処理基板上に移動し、前記処理液供給ノズルから吐出される処理液により前記被処理基板を成膜する工程とを含むことを特徴とする塗布膜形成方法。
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