JP4130650B2 - ディジタル復調回路及びこれを用いた無線受信装置 - Google Patents

ディジタル復調回路及びこれを用いた無線受信装置 Download PDF

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Description

本発明は、ディジタル位相変調信号を復調するための新しい原理に基づくディジタル復調回路及びこれを用いた無線受信装置に関する。
近年、携帯電話をはじめとする移動体通信機器は、市場拡大に伴って提供可能なサービスが高機能化している。一方、ワイヤレスで高速のデータ転送を実現する無線LANシステムの普及も目覚ましい。これらの無線通信システムでは、GHz帯の高い搬送波を利用するディジタル変調方式が一般的に用いられる。
ディジタル変調方式には、振幅シフトキーイング(ASK)、位相シフトキーイング(PSK)、周波数シフトキーイング(FSK)などが挙げられる。特に、搬送波の位相の違いを利用して変調を行うPSKに代表されるディジタル位相変調方式が一般的に多く用いられている。一方、PSK信号のようなディジタル位相変調信号を受信・復調するための受信機のアーキテクチャは、ヘテロダイン方式とダイレクトコンバージョン方式に大別される。
従来の技術では、いずれのアーキテクチャの受信機においても、システム帯域とよばれる特定の周波数帯域を通すことができる帯域選択フィルタが用いられる。ここで、システム帯域とはある通信規格の下で利用者に割り当てられた周波数帯域である。システム帯域中には、さらに一人当たりの利用者に割り当てられた、より帯域幅の狭い複数のチャネル帯域が存在する。
従来の受信機では、まず受信信号を上記の帯域選択フィルタに通してシステム帯域の選択を行った後、ダウンコンバータによって中間周波帯あるいはベースバンドの信号への周波数変換を行う。周波数変換後の受信信号をチャネル選択フィルタに通した後、A/D変換器によりディジタル信号に変換し、該ディジタル信号に対してディジタル信号処理を施すか、あるいはディジタル信号をディジタルフィルタに通すことによって、利用者毎に割り当てられたチャネル帯域に含まれるディジタル信号のみを取り出す。
一方、非特許文献1に示されているように、論理回路に用いられるディジタル信号処理用のCMOSデバイスを用いて2.4GHzの受信信号を直接サンプリングし、復調の処理を行うことができる受信用ICが開発されている。
IEEE International Solid State Circuit Conference (ISSCC2004) Digest of Technical Papers, pp.268-269
上述した従来の受信機では、帯域選択フィルタ及びチャネル選択フィルタに加えてダウンコンバータなどの高周波のアナログ信号を処理するための回路が必要であり、回路が複雑かつ規模の大きなものとなっていた。このように複雑な回路構成が必要な理由は、搬送波周波数として用いられるGHz帯の高い周波数において、ディジタル位相変調信号からフィルタやダウンコンバータを介さずに直接ベースバンドの復調出力信号を取り出すことができるような復調回路が実現されなかったためである。
非特許文献1に記載されたような受信用ICは、2.4GHzといったような高周波の受信信号を直接サンプリングしてディジタル信号に変換し、復調処理を行うことができるが、特定の周波数成分を取り出す機能は備えていないため、チャネル選択フィルタは依然として必要である。
本発明の目的は、簡易な構成によってディジタル位相変調信号の復調を行うことができるディジタル復調回路及びこれを用いた無線受信装置を提供することにある。
本発明の一態様によれば、特定の搬送周波数を有するディジタル位相変調信号を復調するディジタル復調回路であって、前記搬送周波数と同一の共振周波数を有する共振器と、
前記共振器の蓄積電荷を電圧に変換するための増幅器と、前記増幅器の入力端子と出力端子間に接続されたキャパシタ、及び前記ディジタル位相変調信号に基づく電荷を前記共振器に蓄積する第1の制御モードと前記共振器の蓄積電荷を前記キャパシタに移動させて前記増幅器の出力端子から前記キャパシタの蓄積電荷に対応した電圧信号を取り出す第2の制御モードを有するスイッチ制御回路を具備するディジタル復調回路が提供される。ディジタル復調回路は共振器を除く要素が集積回路化され、共振器は外付け素子として設けられていてもよい。
ディジタル復調回路は、増幅器の出力信号の直流成分を抽出して復調出力信号を得るローパスフィルタをさらに具備してもよい。前記スイッチ制御回路は、より具体的には前記第1の制御モードでは前記ディジタル位相変調信号に基づく電荷を前記共振器に蓄積することにより、前記共振器に前記ディジタル位相変調信号に対する積分動作を行わせ、前記第2の制御モードでは前記キャパシタの蓄積電荷に対応した電圧信号として、前記共振器により積分された信号の位相情報に応じた極性の直流成分を含む電圧信号を取り出すように構成される。
さらに、本発明の他の態様によると上記ディジタル復調回路を含む無線受信装置を提供することができる。
本発明のディジタル復調回路では、フィルタやダウンコンバータなどを用いることなく所望の搬送周波数のディジタル位相変調信号の復調を行うことができる。従って、無線受信装置の回路を大幅に簡略化して回路規模を効果的に縮小し、低コスト化を図ることができる。また、信号に対するサンプリングの回数が少なくて済むため、低消費電力化に寄与する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1に示される本発明の第1の実施形態に係るディジタル復調回路は、例えばGHz帯のような高い周波数の搬送波を用いるディジタル位相変調信号の復調に好適である。代表的なディジタル位相変調信号として、例えば2値直交位相シフトキーイング(BPSK:Binary Phase Shift Keying)信号を挙げることができる。BPSK信号では図2に示されるように、伝送すべきディジタル情報の“0”あるいは“1”の1ビットのシンボルに対応して搬送波の位相が0あるいはπとなるように変調が施されている。
図1に示すディジタル復調回路においては、信号入力端子11に入力信号Vinとしてディジタル位相変調信号、例えば図2に示したようなBPSK信号が入力される。信号入力端子11にはスイッチ13の一端が接続され、スイッチ13の他端は共振器12の一端とスイッチ14の一端に接続される。スイッチ14の他端は基準電位端子であるグラウンドに接続される。共振器12の他端は、スイッチ15の一端とスイッチ16の一端に接続される。スイッチ15の他端は、グラウンドに接続される。
スイッチ16の他端は、差動増幅器18の反転入力端子に接続される。差動増幅器18の非反転入力端子は、グラウンドに接続される。差動増幅器18の反転入力端子と出力端子との間に、スイッチ17及びキャパシタ19が並列に接続される。スイッチ13〜17は、例えばCMOSスイッチであり、スイッチ制御回路20からの制御信号によってオン・オフが制御される。スイッチ13〜17及びスイッチ制御回路20によって、復調動作を制御するための制御装置が形成される。
共振器12は、薄膜圧電共振器(FBAR:Film Bulk Acoustic Resonator)や表面弾性波(SAW:Surface Acoustic Wave)共振器のような圧電共振を利用した共振器、あるいはインダクタとキャパシタから構成されるLC共振器が用いられる。以下では、共振器12としてFBARを用いた場合を例にとって説明する。
次に、図3〜図4を用いて図1のディジタル復調回路の動作を説明する。図3は、スイッチ制御回路20からの制御信号に基づくスイッチ13〜17のオン・オフ動作を示している。まず、スイッチ制御回路20は時刻t0においてスイッチ13、15及び17をオンにし、スイッチ14及び16をオフとする。このとき、図1のディジタル復調回路は図4に示した等価回路で表すことができる。
すなわち、共振器12の一端はスイッチ13を介して信号入力端子11に接続され、共振器12の他端はスイッチ14を介してグラウンド電位に接続される。一方、差動増幅器18の反転入力端子と出力端子間及びキャパシタ19の両端はスイッチ17により短絡される。この結果、キャパシタ19の蓄積電荷は放電されるため、キャパシタ19の両端の電位差はゼロとなり、差動増幅器18の出力電圧もゼロとなる。また、この状態においてはスイッチ16によって共振器12と差動増幅器18とは回路的に切り離されている。
以下、スイッチ制御回路20が図1のディジタル復調回路を図4の状態にする第1の制御モードを「サンプリングモード」と呼ぶことにする。なお、初期状態において共振器12の両端の電位差はゼロであり、かつ共振器12の圧電振動は十分減衰しているものとする。
図5(a)(b)に、サンプリングモードにおける入力信号Vinの波形と共振器12が入力信号Vinにより励振されることによって共振器12に蓄えられる電荷QFBARの波形を示す。図5(a)に示されるように、入力信号Vinであるディジタル変調信号によって伝送されるディジタル情報のシンボルが“0”か“1”かに応じて、入力信号Vinの位相はπ異なる。
入力信号Vinの周波数が共振器12の共振周波数に一致している場合、入力信号Vinによって共振器12の圧電振動(弾性変動)が励振され、その圧電振動の振幅は次第に振幅が増大する。これに伴い、共振器12の蓄積電荷QFBARも図5(b)に示されるように徐々に振幅が増大する。言い換えれば、共振器12によって入力信号Vinに対する積分動作が行われる。ここで、図5(b)から明らかなように共振器12に蓄積される電荷QFBARの振幅変化の位相は、図5(a)に示される入力信号Vinと同様、ディジタル情報のシンボルが“0”か“1”かに応じてπ異なる。
スイッチ制御回路20は、共振器12に蓄積される電荷QFBARの振幅が十分大きくなった時点、例えば図5(b)中にToffで示したタイミングに相当する時刻t1でスイッチ15をオフにしてサンプリングモードを終了させる。共振器12に蓄積される電荷QFBARの振幅が十分大きくなるタイミングToffは予め求めておくことができ、こうして求めておいたToffが時刻t1としてスイッチ制御回路20に設定される。
時刻t1においてスイッチ15がオフになると、共振器12の他端はグラウンド電位から切り離される。この瞬間に共振器12に蓄えられていた電荷は逃げ場所を失うため、共振器12に保持される。従って、仮に共振器12の圧電振動が減衰しても、共振器12には一定の電荷が保持される。入力信号Vinの位相に対応するディジタル情報のシンボルが“0”であったか“1”であったかに対応して、共振器12に保持される電荷の符号も逆になる。例えば、図5(b)中にToffで示したタイミングでスイッチ15をオフにした場合、ディジタル情報のシンボルが“0”では負の電荷、シンボルが“1”では正の電荷が共振器12にそれぞれ保持される。
次に、スイッチ制御回路20は時刻t1から一定時間経過した時刻t2においてスイッチ13及び17をオフにする。すなわち、スイッチ13〜17は全てオフとなる。このとき共振器12は両端が共に特定の電位から切り離され、絶対電位は決まらないままフローティング状態となるため、共振器12には電荷の直流分(直流の電位差)が残る。一方、キャパシタ19は電荷ゼロの状態で開放される。
次に、スイッチ制御回路20は時刻t2から一定時間経過した時刻t3においてスイッチ14及び16をオンにする。このとき、図1のディジタル復調回路は図6に示した等価回路で表される。以下、スイッチ制御回路20が図1のディジタル復調回路の図6の状態にする第2の制御モードを「読み出しモード」と呼ぶことにする。
読み出しモードでは、共振器12の図中左側の一端はスイッチ14により強制的にグラウンド電位に落とされる。一方、差動増幅器18はキャパシタ19によるフィードバックによって反転入力端子と非反転入力端子間がバーチャルショートの状態となっているので、共振器12の図中右側の他端はバーチャルグラウンド状態となり、グラウンド電位に等しくなる。すなわち、共振器12の両端の電位差は実質ゼロとなるから、共振器12は電荷が蓄えられていない状態となる。これは直流的には、サンプリングモードの初期状態に等しい。
共振器12の図中右側の他端の電極に蓄えられていた電荷は、他に逃げ場所がないため、キャパシタ19に移動する。演算増幅器18の出力には、キャパシタ19に蓄えられた電荷に比例した電圧が得られる。言い換えれば、演算増幅器18及びキャパシタ19によって、共振器12により積分された信号の位相情報に応じた極性の直流成分を含む電圧信号が得られる。従って、演算増幅器18の出力信号をローパスフィルタ21に通して直流成分を抽出することにより、信号出力端子22から復調出力信号Voutとしてディジタル情報のシンボル“0”あるいは“1”に応じて極性の異なる直流電圧を出力することができる。
次に、スイッチ制御回路20は時刻t3から一定時間経過した時刻t4においてスイッチ16をオフにして共振器12と演算増幅器18を切り離すと共に、スイッチ17をオンにしてキャパシタ19の両端を短絡し、キャパシタ19の電荷を放電させることにより、読み出しモードを終了させる。
スイッチ制御回路20は、引き続き時刻t5においてスイッチ15をオンにした後、時刻t6においてスイッチ14をオフとし、さらに時刻t7においてスイッチ13をオンにすることにより再びサンプリングモードとし、以上の動作を繰り返す。
次に、図1のディジタル復調回路の具体的な動作を回路シミュレーションの結果を用いて定量的に説明する。
図7は、サンプリングモード時の動作を調べるために行ったシミュレーション用回路図であり、図4に示すサンプリングモード時の等価回路における図1中のスイッチ16のオフにより切り離された二つの回路のうちの、左側部分である共振器12に相当する。図7に示されるように、共振器12は容量C0,C1及びインダクタンスLによる共振回路で表される。入力信号Vinの振幅は1mV、周波数は2.00GHzとした。共振器12の直列共振周波数は、入力信号Vinの周波数と等しくなるように設定される。このために、共振器12の各定数の具体的な値として、例えばC0=1.59pF,C=0.069pF,L=93.3nHが仮定される。
図8及び図9には、サンプリングモードにおいて図7による回路シミュレーションの結果得られる入力信号Vin、容量C1の両端電圧VC1、及びインダクタンスLに流れる電流ILの波形を示す。サンプリングモードでは、容量C0の両端電圧VC0の波形は入力信号Vinの電圧波形に等しい。容量C0の両端電圧VC0の振幅は、時間に対して常に一定であるが、容量C1の両端の電圧VC1、インダクタンスLに流れる電流ILの振幅は、時間の経過とともに次第に増大している。これは入力信号Vinの周波数(2GHz)が共振器12の直列共振周波数に等しいため、入力信号Vinのエネルギーが徐々に共振器12に蓄積されていることを示している。
図8と図9の違いは、入力信号Vinの位相φの違いに起因する。すなわち、図8では時刻0における入力信号Vinの位相がφ=0であり、図9では時刻0における入力信号Vinの位相がφ=πである。すなわち、位相φはBPSK信号により伝送されるディジタル情報のシンボル“0”と“1”に対応して0とπをとる。
図8と図9の波形を比較すると、共振器12に関する波形、すなわち容量C1の両端電圧VC1の波形、インダクタンスLに流れる電流ILの波形においても、互いに位相がφずつ異なる。例えば、1.0nS,2.0nS,3.0nS,4.0nSの各時刻におけるVC1の波形を比較すると、図8ではφ=3π/2となり、電圧が最小となるのに対して、図9ではφ=π/2となり、電圧が最大となる。インダクタンスLに流れる電流ILの波形は、1.0nS,2.0nS,3.0nS,4.0nSの各時刻において位相φ=0あるいはπとなるため、電流値としては共に0である。
次に、図10は読み出しモードにおける回路動作を調べるために行ったシミュレーション用回路図であり、図6に示す読み出しモード時の等価回路のうちローパスフィルタ21を除いた部分に相当する。図10において、共振器12の容量C0,C1及びインダクタンスLの各回路定数は、図7と等しいものとする。容量C0,C1及びインダクタンスLに関わる電圧や電流の初期値としては、サンプリングモードにおいて図10の回路をt3=100nSまで動作させ、100nSになった瞬間にスイッチ14及び16をオンにして読み出しモードに移行した場合を想定している。すなわち、容量C0の両端電圧VC0=0、インダクタLに流れる電流IL=0としたのに対し、容量C1の両端電圧VC1=−466mV(シンボル“0”の場合)、あるいはVC1=466mV(シンボル“1”の場合)であるものとした。容量C1に蓄えられる電荷QC1は、容量C1の両端の電位差VC1に比例する。すなわち、この初期条件は図5(b)中に示すToffのタイミングに相当する時刻t1でスイッチ15をオフにした場合に相当する。
図11及び図12には、読み出しモードにおいて図10による回路シミュレーションの結果得られる出力信号Voutの電圧、容量C1の両端電圧VC1、及びインダクタンスLに流れる電流ILの波形を示す。読み出しモードでは、容量C0の両端電圧VC0の波形は出力信号Voutの電圧波形に等しい。図11と図12を比較すると、初期条件の違いを反映して容量C1の両端の電圧VC1及びインダクタLに流れる電流ILの波形の位相は、互いにφ=π異なっている。これに対して、容量C0の両端の電圧はVC0=0でほぼ一定値を保っている。この理由は、差動増幅器18のフィードバックにより共振器12の他端がバーチャネルグラウンドとなり、その電位が実効的にグラウンド電位に落とされているためである。
一方、差動増幅器18の出力信号Voutの電圧波形は、初期条件の違いに起因して、図11においては正の直流電圧によりバイアスされており、図12においては負の直流電圧によりバイアスされている。従って、このような出力信号Voutを図6に示したようにローパスフィルタ21に通して高周波成分を除去することによって、極性の異なる直流成分のみを取り出すことができる。この直流成分は入力信号VinであるBPSK信号により伝送されるディジタル情報の“0”あるいは“1”のシンボルに対応する。このように図1のディジタル復調回路によれば、BPSK信号を復調してシンボル長が1ビットのディジタル情報を再生することができる。
図13には、サンプリングモードにおける図4の回路のVin=VC0,VC1,ILの各波形の周波数スペクトルを示す。図14には、同様に読み出しモードにおける図6の回路のVout=VC0,VC1,ILの各波形の周波数スペクトルを示す。図13及び図14のいずれにおいても、各波形は共振器12の直列共振周波数に等しい2.00GHzで強いピークを示している。このように図1のディジタル復調回路は、Qの高い共振器12を用いることにより高い周波数選択性を有するので、所望の搬送波周波数を有するディジタル位相変調信号のみを再生できることが分かる。
図14においては、スペクトルのピークが共振器12の並列共振周波数(2.04GHz)ではなく、直列共振周波数(2.00GHz)に現われている。この理由は、読み出しモードでは共振器12の二つの端子のうち一方がグラウンド電位に接続され、他方も差動増幅器18のフィードバック動作により実効的にグラウンド電位に接続されることによって、結果的に共振器12の両端が短絡された状態に等しいためと考えられる。
このように本実施形態のディジタル復調回路では、第1の制御モード(サンプリングモード)においてBPSK信号のようなディジタル位相変調信号に応じた電荷を共振器12に蓄積してディジタル位相変調信号の積分を行う。次に、第2の制御モード(読み出しモード)において共振器12の蓄積電荷を差動増幅器18の入出力端子間に接続されたキャパシタ19に移動させ、差動増幅器18から共振器12の蓄積電荷に対応した電圧信号、すなわち共振器12により積分された信号の位相情報に応じた極性の直流成分を含む電圧信号を取り出す。
従って、差動増幅器18の出力信号をローパスフィルタ21に通して直流成分を抽出することにより、ディジタル位相変調信号の位相変化に対応した復調出力信号を得ることができる。すなわち、従来のディジタル復調回路で必要とした高周波帯の帯域選択用フィルタや中間周波数帯のチャネル選択フィルタ、あるいはダウンコンバータを用いることなく、非常に簡易な構成によってディジタル位相変調信号の復調を行うことが可能となる。
図1に示したディジタル復調回路は、図15に示すような実装形態とすることも可能である。図15においては、図1中の共振器12以外の要素がモノリシックIC化された復調用IC30が設けられ、このIC30に外付け素子として共振器12が接続された形態をとっている。復調用IC30には図1中の共振器12以外の全ての要素を含む必要は必ずしもなく、例えばスイッチ制御回路20を復調用IC30の外部に設けるなどの変形も可能である。
(第2の実施形態)
図16に示される本発明の第2の実施形態に係るディジタル復調回路は、例えば図17に示すような4値直交位相シフトキーイング(QPSK:Quadrature Phase Shift Keying)信号を復調してディジタル情報を復調するために用いられる。QPSK信号は、図17に示されるように伝送すべきディジタル情報の2ビットのシンボル“00”,“01”,“10”,“11”に対応して搬送波の位相が変化するように変調が施されている。
図16のディジタル復調回路は、第1の実施形態に係る図1のディジタル復調回路と同様の回路を単位復調回路としてIチャネル及びQチャネルの二組備え、信号入力端子11に入力されるQPSK信号が共通に入力される。すなわち、Iチャネルの単位復調回路は共振器12A、スイッチ13A〜17A、差動増幅器18A、キャパシタ19A、ローパスフィルタ21A及び信号出力端子22Aを有する。Qチャネルの単位復調回路は共振器12B、スイッチ13B〜17B、差動増幅器18B、キャパシタ19B、ローパスフィルタ21B及び信号出力端子22Bを有する。
図16のディジタル復調回路の基本動作は、図1のディジタル復調回路と同様である。すなわち、まずスイッチ制御回路20からの制御信号によりスイッチ13Aと13B、スイッチ15Aと15B及びスイッチ17Aと17Bをオンにし、スイッチ14Aと14B及びスイッチ16Aと16Bをオフとして、Iチャネル及びQチャネルの単位復調回路を共にサンプリングモードにする。サンプリングモードでは、Iチャネル及びQチャネルの単位復調回路は共に図4に示したと同様の等価回路で表される。
図17に、サンプリングモードにおける入力信号Vinの波形を示す。図18(a)(b)(c)(d)に、入力信号Vin及び共振器12に蓄えられる電荷QFBARの波形を示す。図17及び図18(a)(b)(c)(d)に示したように、QPSK信号により伝送されるディジタル情報の2ビットのシンボル“00”,“01”,“10”,“11”に対応して、入力信号Vinの波形の位相はπ/2ずつ変化する。入力信号Vinの周波数が共振器12A,12Bの共振周波数に一致している場合、入力信号Vinによって共振器12A,12Bが励振され、電荷QFBARの振幅は次第に増大する。共振器12に蓄積される電荷QFBARの振幅変化の位相は、入力信号Vinと同様、ディジタル情報のシンボルに応じて位相がπ/2ずつ異なる。
電荷QFBARの振幅が十分大きくなった後、スイッチ制御回路20からの制御信号によってスイッチ15A及び15Bをオフにする。このときIチャネルの単位復調回路とQチャネルの単位復調回路とで、スイッチ15A及び15Bをオフにするタイミングを搬送波の位相にしてπ/2に相当する時間だけずらす。
例えば、図18にToff=Iで示したタイミングでIチャネルの単位復調回路のスイッチ15Aをオフにし、Toff=Qで示したタイミングでQチャネルの単位復調回路のスイッチ15Bをオフにする。これにより、共振器12A及び12Bとグラウンド電位との間の接続は切り離される。この瞬間に共振器12A及び12Bに蓄えられていた電荷は逃げ場所を失うため、共振器12A及び12Bに保持される。従って、仮に共振器12A及び12Bの圧電振動が減衰しても、一定の電荷が共振器12A及び12Bに保持される。入力信号Vinの位相に対応するディジタル情報のシンボルが “00”,“01”,“10”,“11”のいずれであったかに対応して、共振器12A及び12Bに保持される電荷量はそれぞれ異なる。
Iチャネルの単位復調回路において、図18中のToff-Iで示したタイミングでスイッチ15Aをオフにした場合、共振器12Aにはシンボル“00”に関しては負の電荷、シンボル“11”に関しては正の電荷が残り、シンボル“01”と“10”に関しては電荷が残らない。一方、Qチャネルの単位復調回路において、図18中のToff-Qで示したタイミングでスイッチ15Bをオフにした場合、共振器12Bにはシンボル“10”に関しては負の電荷、シンボル“01”に関しては正の電荷が残り、シンボル“00”と“11”に関しては電荷が残らない。
この後、スイッチ制御回路20からの制御信号によってスイッチ13A及び13Bとスイッチ17A及び17Bをオフにする。このとき共振器12A及び12Bは両端が共に特定の電位から切り離され、絶対電位は決まらないままフローティング状態となるため、共振器12A及び12Bには電荷(電位差)のみが残る。一方、キャパシタ19A及び19Bは電荷ゼロの状態で開放される。
さらに、スイッチ制御回路20からの制御信号によってスイッチ14A及び14Bとスイッチ16A及び16Bをオンにする。このときIチャネル及びQチャネルの単位復調回路は、共に読み出しモードとなる。読み出しモードでは、図6に示したと同様に共振器12A及び12Bの図中左側の一端は、強制的にグラウンド電位に落とされる。共振器12A及び12Bの右側の他端の電位も差動増幅器18A及び18Bのフィードバックが正常に働いている限り、バーチャルグラウンド状態となり、グラウンド電位に等しくなる。すなわち、共振器12A及び12Bの両端の電位差は実質ゼロとなり、共振器12A及び12Bは電荷が蓄えられていない状態となる。
一方、共振器12A及び12Bの図中右側の他端の電極に蓄えられていた電荷は他に逃げ場所がないため、キャパシタ19A及び19Bにそれぞれ移動する。演算増幅器18A及び18Bの出力には、キャパシタ19A及び19Bに蓄えられた電荷に比例した電圧が出力される。従って、演算増幅器18A及び18Bの出力をそれぞれローパスフィルタ21A及び21Bに通すことによって、ディジタル情報のシンボル“00”,“01”,“10”あるいは“11”に応じて異なる値の直流電圧が出力信号Voutとして出力される。
図19(a)は、“00”,“01”,“10”あるいは“11”のシンボルに対応して得られる出力信号Voutの直流電圧に対し、Iチャネルの単位復調回路で得られる出力電圧をX軸に、Qチャネルの単位復調回路で得られる出力電圧をY軸にプロットした、いわゆるコンスタレーションマップを示している。図19(b)は、上述したタイミングよりもスイッチをオフにするタイミングが位相にしてΔφに相当する分だけ遅れた場合のコンスタレーションマップである。このようにスイッチの切り替え時刻が多少ずれたとしても、コンスタレーション上における各シンボル間距離は互いに等しいまま保存されるため、ビットエラーレート(BER)には影響がないことが予想される。
図16のディジタル復調回路はQPSK信号に適用した例であるが、単位復調回路の数をさらに増やすことによって、16QAM(16 Quadrature Amplitude Modulation)、64QAMなどの変調多値数のより多いディジタル位相変調信号を復調するためのディジタル復調回路にも拡張が可能であることは言うまでもない。
(第3の実施形態)
次に、図20を参照してディジタル復調回路を含む本発明の第3の実施形態に係る無線受信装置について説明する。図20おいて、ディジタル位相変調信号波を受信するアンテナ31からの受信信号は、まず低雑音増幅器(LNA)32により増幅される。低雑音増幅器32の出力信号は、第1または第2の実施形態あるいは第2の実施形態を拡張した構成を持つディジタル復調回路33に入力される。ディジタル復調回路33の出力信号は、A/D変換器(ADC)34によりディジタル信号に変換された後、ベースバンド処理回路35に入力され、受信データが再生される。
本発明は、携帯電話のような単一周波数の搬送波を用い、変調方式に位相シフトキーイング(PSK)を用いた無線通信システムの受信装置に用いることができる。
本発明の第1の実施形態に係るディジタル復調回路の回路図 BPSK(Binary Phase Shift Keying)信号波形の例を示す図 図1のディジタル復調回路の動作を示すタイミングチャート 図1のディジタル復調回路のサンプリングモード時の状態を示す等価回路図 図1のディジタル復調回路のサンプリングモードにおける入力信号波形及び共振器の蓄積電荷の波形を示す図 図1のディジタル復調回路の読み出しモード時の状態を示す等価回路図 図1のディジタル復調回路のサンプリングモード時の動作を調べるためのシミュレーション用の回路図 位相φ=0の場合について回路シミュレーションにより得られたサンプリングモード時における図7の各部の波形を示す図 位相φ=πの場合について回路シミュレーションにより得られたサンプリングモード時における図7の各部の波形を示す図 図1のディジタル復調回路の読み出しモード時の動作を調べるためのシミュレーション用の回路図 位相φ=0の場合について回路シミュレーションにより得られた読み出しモード時における図10の各部の波形を示す図 位相φ=πの場合について回路シミュレーションにより得られた読み出しモード時における図10の各部の波形を示す図 サンプリングモード時における回路シミュレーションにより得られた図7の各波形の周波数スペクトルを示す図 読み出しモード時における回路シミュレーションにより得られた図10の各波形の周波数スペクトルを示す図 図1のディジタル復調回路の実装形態の例を示す図 本発明の第2の実施形態に係るディジタル復調回路の回路図 QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)信号の波形の例を示す図 図1のディジタル復調回路のサンプリングモードにおける入力信号波形及び共振器の蓄積電荷の波形を示す図 “00”,“01”,“10”あるいは“11”の2ビットのシンボルに対して得られる出力直流電圧に対してIチャネルの出力電圧をX軸にQチャネルの出力電圧をY軸にプロットしたコンスタレーションを示す図 本発明の第3の実施形態に係る無線受信装置のブロック図
符号の説明
11…信号入力端子;
12…共振器;
13〜17…スイッチ;
18…差動増幅器;
19…キャパシタ;
20…スイッチ制御回路;
21…ローパスフィルタ;
22…信号出力端子;
30…復調用集積回路;
31…アンテナ;
32…低雑音増幅器;
33…ディジタル復調回路;
34…A/D変換器;
35…ベースバンド処理回路

Claims (10)

  1. 特定の搬送周波数を有するディジタル位相変調信号を復調するディジタル復調回路において、
    前記搬送周波数と同一の共振周波数を有する共振器と、
    前記共振器の蓄積電荷を電圧に変換するための増幅器と、
    前記増幅器の入力端子と出力端子間に接続されたキャパシタ、及び
    前記ディジタル位相変調信号に基づく電荷を前記共振器に蓄積する第1の制御モードと前記共振器の蓄積電荷を前記キャパシタに移動させて前記増幅器の出力端子から前記キャパシタの蓄積電荷に対応した電圧信号を取り出す第2の制御モードを有する制御装置を具備するディジタル復調回路。
  2. 特定の搬送周波数を有するディジタル位相変調信号を復調する集積回路化されたディジタル復調回路において、
    該ディジタル復調回路の外部に設けられた前記搬送周波数と同一の共振周波数を有する共振器に接続され、該共振器の蓄積電荷を電圧に変換するための増幅器と、
    前記増幅器の入力端子と出力端子間に接続されたキャパシタ、及び
    前記ディジタル位相変調信号に基づく電荷を前記共振器に蓄積する第1の制御モードと前記共振器の蓄積電荷を前記キャパシタに移動させて前記増幅器の出力端子から前記キャパシタの蓄積電荷に対応した電圧信号を取り出す第2の制御モードを有する制御装置を具備するディジタル復調回路。
  3. 前記増幅器の出力信号の直流成分を抽出して復調出力信号を得るローパスフィルタをさらに具備する請求項1または2に記載のディジタル復調回路。
  4. 前記制御装置は、前記第1の制御モードでは前記ディジタル位相変調信号に基づく電荷を前記共振器に蓄積することにより、前記共振器に前記ディジタル位相変調信号に対する積分動作を行わせ、前記第2の制御モードでは前記キャパシタの蓄積電荷に対応した電圧信号として、前記共振器により積分された信号の位相情報に応じた極性の直流成分を含む電圧信号を取り出す請求項1または2に記載のディジタル復調回路。
  5. 前記制御装置は、前記ディジタル位相変調信号が入力される信号入力端子と前記共振器の一端との間に接続された第1のスイッチと、前記共振器の他端と前記増幅器の入力端子との間に接続された第2のスイッチと、前記第1の制御モードでは前記第1のスイッチをオン、前記第2のスイッチをオフにし、前記第2の制御モードでは前記第1のスイッチをオフ、前記第2のスイッチをオンにするスイッチスイッチ制御回路とを有する請求項1または2に記載のディジタル復調回路。
  6. 前記制御装置は、前記ディジタル位相変調信号が入力される信号入力端子と前記共振器の一端との間に接続された第1のスイッチと、前記共振器の他端と前記増幅器の入力端子との間に接続された第2のスイッチと、前記共振器の一端と基準電位端子との間に接続された第3のスイッチと、前記共振器の他端と前記基準電位端子との間に接続された第4のスイッチと、前記キャパシタの両端に並列に接続された第5のスイッチと、前記第1の制御モードでは前記第1のスイッチをオン、前記第2のスイッチをオフ、前記第3のスイッチをオフ、前記第4のスイッチをオン、前記第5のスイッチをオンにし、前記第2の制御モードでは前記第1のスイッチをオフ、前記第2のスイッチをオン、前記第3のスイッチをオン、前記第4のスイッチをオフ、前記第5のスイッチをオフにするスイッチスイッチ制御回路とを有する請求項1または2に記載のディジタル復調回路。
  7. 前記共振器は薄膜圧電共振器である請求項1または2に記載のディジタル復調回路。
  8. 前記増幅器は反転入力端子、及び基準電位点に接続された非反転入力端子を有する差動増幅器であり、前記第2のスイッチは前記共振器の他端と該差動増幅器の反転入力端子との間に接続され、前記キャパシタは該差動増幅器の反転入力端子と出力端子との間に接続される請求項1または2に記載のディジタル復調回路。
  9. 請求項1または2に記載のディジタル復調回路をそれぞれ含む複数の単位復調回路を具備し、前記スイッチ制御回路は各々の単位復調回路における前記第1の制御モードと前記第2の制御モードとをそれぞれ異なるタイミングで切り替えることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載のディジタル復調回路。
  10. 無線により送信されてくるディジタル位相変調信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段から出力されるディジタル位相変調信号を受ける請求項1乃至9のいずれか1項に記載のディジタル復調回路と、
    前記ディジタル復調回路の出力信号をディジタル信号に変換するA/D変換器、及び
    前記A/D変換器から出力されるディジタル信号を処理して受信データを再生するベースバンド処理回路を具備する無線受信装置。
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