JP4130405B2 - 磁気共鳴撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気共鳴撮影装置および磁気共鳴撮影方法に関し、特に、本スキャンによって被検体の撮影領域から放出され受信コイルにより受信される磁気共鳴信号に基づいて生成される撮影領域の断層画像を、参照スキャンにより生成される撮影領域での受信コイルの感度分布に基づいて補正する磁気共鳴撮影装置とその磁気共鳴撮影方法とに関する。
磁気共鳴撮影(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置は、核磁気共鳴(NMR:Nuclear Magnetic Resonance)現象を利用して、被検体の断層画像を撮影できる装置として、特に、医療用途において多く用いられている。
磁気共鳴撮影装置においては、静磁場内に被検体を置くことによって被検体内のプロトン(proton)のスピンの方向を静磁場の方向へ整列させて磁化ベクトルを得た状態にし、共鳴周波数の電磁波を照射することによって核磁気共鳴現象を発生させてプロトンの磁化ベクトルを変化させる。その後、磁気共鳴撮影装置は、プロトンが元の磁化ベクトルの状態に戻る際に生成される磁気共鳴(MR)信号を受信し、受信された磁気共鳴信号に基づいて被検体の断層画像を生成する。
磁気共鳴撮影装置において磁気共鳴信号を受信する受信コイルとして、表面コイルが、高S/N比および高感度であって折り返しアーチファクト(artifact)を防止できるために多用されている。しかし、表面コイルは、被検体内の磁気共鳴信号の発生源との距離が離れるに伴って、受信する感度が低下する特性を有しており、撮影領域全体での感度分布が均一でない。このため、生成される断層画像は、表面コイルにより受信された磁気共鳴信号に基づく場合、不均一な画像になる問題がある。
従来において、上記問題に対応するため、さまざまな方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
米国特許4812753号明細書
従来においては、表面コイルの感度不均一性に起因する問題に対応するために、本スキャンの他に参照スキャンを実施することによって表面コイルの撮影領域における感度分布を算出し、その算出された感度分布に基づいて本スキャンによって生成される断層画像を補正している。
この従来の方法では、まず、表面コイルを受信コイルとして用いる参照スキャンによって、被検体の撮影領域を所定の撮影シーケンスにて撮影し、第1参照画像Is(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応するように生成する。さらに、撮影領域全体での感度が均一なボリュームコイルを受信コイルとして用いる参照スキャンによって、同様にして、被検体の撮影領域を所定の撮影シーケンスにて撮影し、第2参照画像Ib(x,y)を生成する。そして、第1参照画像Is(x,y)と第2参照画像Ib(x,y)とのそれぞれに対してノイズを除去するための処理を実施する。
つぎに、以下の数式(1)に示すように、第1参照画像Is(x,y)と、第2参照画像Ib(x,y)とを用いて、表面コイルの感度分布Hs(x,y)を算出する。そして、算出された感度分布H(x,y)に対して外挿または内挿処理をし、低域周波数成分を通過させるローパスフィルタリング処理を実施する。
Hs(x,y)=Is(x,y)/Ib(x,y) ・・・(1)
つぎに、以下の数式(2)に示すようにして、表面コイルを用いた本スキャンによって生成された断層画像Isa(x,y)を、感度分布Hs(x,y)を用いて補正して、補正された断層画像Isa'(x,y)を得る。
Isa'(x,y)=Isa(x,y)/Hs(x,y) ・・・(2)
そして、補正された断層画像Isa'(x,y)に基づいて、グラフィックディスプレイ(graphic display)などの表示デバイスにより構成されている表示部に画像を表示する。
以上のように、従来においては、本スキャンの前に、表面コイルとボリュームコイルとの両者を用いて参照画像を複数枚撮影し、ボリュームコイルによる参照画像を用いて撮影領域全体での表面コイルの感度分布を算出している。そして、算出された感度分布を用いることにより、表面コイルによって生成された断層画像が均一になるように補正している。
しかしながら、ボリュームコイルは、特に、3テスラ以上の超高磁場にて用いる際には、誘電率効果によって感度分布が著しく不均一となる場合があり、十分に均一な画像を生成することができない場合がある。このため、ボリュームコイルによる画像を用いて表面コイルの感度分布を算出する際、表面コイルの感度分布が正確に算出されない場合があった。
また、たとえば、オープン型磁気共鳴撮影装置においては、ボリュームコイルなどの高い感度均一性の受信コイルが実装されていない場合がある。この場合、均一な感度の受信コイルがないために、上記のように、撮影領域全体での表面コイルの感度分布を予め算出することができなかった。
以上のように、従来においては、受信コイルの感度分布が正確に算出されない場合があり、被検体の断層画像を正確に撮影することが困難な場合があった。
したがって、本発明の目的は、受信コイルの感度分布を正確に算出し、被検体の断層画像を正確に撮影することが容易な磁気共鳴撮影装置と磁気共鳴撮影方法を提供することにある。
上記目的の達成のために本発明の磁気共鳴撮影装置は、本スキャンにて受信コイルにより受信される磁気共鳴信号に基づいて生成される被検体の撮影領域の断層画像を、参照スキャンにて生成される前記撮影領域での前記受信コイルの感度分布に基づいて補正する磁気共鳴撮影装置であって、前記参照スキャンとして、複数の異なるエコー時間での所定の撮影シーケンスにおいて前記受信コイルにより受信される前記撮影領域からの前記磁気共鳴信号に基づいて、複数の異なるエコー時間での参照画像をそれぞれに生成する第1参照画像生成手段と、前記第1参照画像生成手段により生成された複数の参照画像に基づいてT2緩和時間を算出するT2緩和時間算出手段と、前記T2緩和時間算出手段により算出されたT2緩和時間に基づいて、前記複数の異なるエコー時間のいずれかにおけるT2強調画像を算出するT2強調画像算出手段と、前記T2強調画像算出手段が前記T2強調画像を算出する際に用いたエコー時間における前記第1参照画像生成手段により生成された参照画像と、T2強調画像算出手段により算出された前記T2強調画像とに基づいて、前記感度分布を算出する感度分布算出手段とを有する。
本発明の磁気共鳴撮影装置によれば、第1参照画像生成手段によって、参照スキャンとしての複数の異なるエコー時間での所定の撮影シーケンスにおいて受信コイルにより受信される撮影領域からの磁気共鳴信号に基づいて、複数の異なるエコー時間での参照画像をそれぞれに生成する。そして、T2緩和時間算出手段によって、第1参照画像生成手段により生成された複数の参照画像に基づいてT2緩和時間を算出する。そして、T2強調画像算出手段によって、T2緩和時間算出手段により算出されたT2緩和時間に基づいて複数の異なるエコー時間のいずれかにおけるT2強調画像を算出する。そして、感度分布算出手段によって、T2強調画像算出手段がT2強調画像を算出する際に用いたエコー時間における参照画像と、T2強調画像算出手段により算出されたT2強調画像とに基づいて感度分布を算出する。
上記目的を達成するために本発明の磁気共鳴撮影方法は、本スキャンにて受信コイルにより受信される磁気共鳴信号に基づいて生成される被検体の撮影領域の断層画像を、参照スキャンにて生成される前記撮影領域での前記受信コイルの感度分布に基づいて補正する磁気共鳴撮影方法であって、前記参照スキャンとして、複数の異なるエコー時間での所定の撮影シーケンスにおいて前記受信コイルにより受信される前記撮影領域からの前記磁気共鳴信号に基づいて、前記複数の異なるエコー時間での参照画像をそれぞれに生成する第1参照画像生成ステップと、前記第1参照画像生成ステップにより生成された複数の参照画像に基づいてT2緩和時間を算出するT2緩和時間算出ステップと、前記T2緩和時間算出ステップにより算出されたT2緩和時間に基づいて、前記複数の異なるエコー時間のいずれかにおけるT2強調画像を算出するT2強調画像算出ステップと、前記T2強調画像算出ステップにて前記T2強調画像を算出する際に用いたエコー時間における前記第1参照画像生成ステップにより生成された参照画像と、T2強調画像算出ステップにより算出された前記T2強調画像とに基づいて、前記感度分布を算出する感度分布算出ステップとを有する。
本発明の磁気共鳴撮影方法によれば、第1参照画像生成ステップにおいては、参照スキャンとして複数の異なるエコー時間での所定の撮影シーケンスにおいて受信コイルにより受信される撮影領域からの磁気共鳴信号に基づいて、複数の異なるエコー時間での参照画像をそれぞれに生成する。そして、T2緩和時間算出ステップにおいては、第1参照画像生成ステップにより生成された複数の参照画像に基づいてT2緩和時間を算出する。そして、T2強調画像算出ステップにおいては、T2緩和時間算出ステップにより算出されたT2緩和時間に基づいて複数の異なるエコー時間のいずれかにおけるT2強調画像を算出する。そして、感度分布算出ステップにおいては、T2強調画像算出ステップにてT2強調画像を算出する際に用いたエコー時間における参照画像と、T2強調画像算出ステップにて算出されたT2強調画像とに基づいて、感度分布を算出する。
以上のように本発明によれば、受信コイルの感度分布を正確に算出し、被検体の断層画像を正確に撮影することが容易な磁気共鳴撮影装置と磁気共鳴撮影方法を提供することができる。
以下より、本発明にかかる実施形態の一例について図面を参照して説明する。
<実施形態1>
本発明にかかる実施形態1の磁気共鳴撮影装置の構成について説明する。
図1は、本発明にかかる実施形態1の磁気共鳴撮影装置1の構成を示すブロック(block)図である。
図1に示すように、磁気共鳴撮影装置1は、マグネットシステム21と、RF(Radio Frequency)駆動部22と、勾配駆動部23と、データ収集部24と、制御部25と、クレードル26と、データ処理部31と、操作部32と、表示部33とを有する。
以下より、各構成要素について、順次、説明する。
マグネットシステム21は、静磁場マグネット部212と、勾配コイル部213と、RFコイル部214とを有する。静磁場マグネット部212と勾配コイル部213とは、円柱状の撮影空間であるボア211の周囲に配置されている。RFコイル部214は、クレードル26に載置されている被検体40の頭部に設けられている。そして、ボア211内には、被検体40を載置しているクレードル26が搬入されている。
なお、図1においては、図示を明確とするために、被検体40の頭部とRFコイル部214とは、ボア211の外部に示しているが、被検体40の頭部とRFコイル部214とは、ボア211の中心部分に配置されている。
静磁場マグネット部212は、たとえば、超伝導磁石を用いて構成されており、ボア211内に静磁場を形成する。静磁場マグネット部212としては、超伝導磁石の他に、永久磁石や常伝導磁石などの磁場発生用磁石を用いることができる。静磁場マグネット部212は、静磁場の方向が被検体40の体軸方向Zに沿うように構成されている
勾配コイル部213は、RFコイル部214が受信する磁気共鳴信号に3次元の位置情報を持たせるために、静磁場マグネット部212が形成する静磁場の強度に勾配を付ける勾配磁場を形成する。勾配コイル部213が形成する勾配磁場は、スライス(slice)選択勾配磁場、読み取り勾配磁場、位相エンコード勾配磁場の3種類であり、これらの勾配磁場を形成するために、それぞれの勾配磁場に対応する勾配コイルを3系統有する。
RFコイル部214は、静磁場マグネット部212により形成されている静磁場空間内において、被検体40の撮影領域のプロトンのスピンを励起するために、電磁波を送信して高周波磁場を形成し、そして、被検体40の撮影領域内で励起されたプロトンから発生する電磁波を磁気共鳴信号として受信する。本実施形態においてRFコイル部214は、第1RFコイル214aと第2RFコイル214bとを有する。
第1RFコイル214aは、ボリュームコイルにより構成されており、被検体40の撮影領域である頭部全体を囲むように配置されている。また、第2RFコイル214bは、撮影領域の一部である被検体40の首部を覆うように配置されている。本実施形態において、第1RFコイル214aは、主に、送信コイルとして用いられ、後述の第5参照画像生成部261により複数の参照画像が生成される際には受信コイルとして用いられる。
一方、第2RFコイル214bは受信コイルとして用いられる。なお、第2RFコイル214bも第1RFコイルと同様に、送信と受信とを兼用させて使用してもよい。
RF駆動部22は、ゲート変調器(図示なし)とRF電力増幅器(図示なし)とRF発振器(図示なし)とを有する。RF駆動部22は、制御部25からの指示に基づいて駆動信号を生成し、ゲート変調器を駆動して、RF発振器からの高周波出力信号を所定のタイミングおよび所定の包絡線のパルス信号に変調する。そして、ゲート変調器により変調されたRF信号をRF電力増幅器により電力を増幅した後、送信コイルである第1RFコイル214aに印加して被検体40の撮影領域に送信させ、被検体40の撮影領域内のスピンを励起する。
勾配駆動部23は、制御部25の指示に基づいて、駆動信号を勾配コイル部213に与えてボア211内に勾配磁場を発生させる。なお、勾配駆動部23は、勾配コイル部213の3系統の勾配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有する。
データ収集部24は、前置増幅器(図示なし)と位相検波器(図示なし)とアナログ/デジタル変換器(図示なし)とを有する。データ収集部24は、受信コイルである第2RFコイル214bから磁気共鳴信号を取得して、前置増幅器によって増幅し、位相検波器に出力する。そして、前置増幅器により増幅された磁気共鳴信号を、RF駆動部22のRF発振器の出力を参照信号として位相検波器によって位相検波し、アナログ/デジタル変換器に出力する。そして、位相検波器により位相検波されたアナログ信号である磁気共鳴信号を、アナログ/デジタル変換器によってデジタル信号に変換して、データ処理部31に出力する。
制御部25は、操作部32からの指令信号に基づく所定のパルスシーケンスに従うように、RF駆動部22、勾配駆動部23、データ収集部24を制御する。また、制御部25は、所望の画像を得るために操作部32に入力される各種指令信号に基づいてデータ処理部31を制御する。
クレードル26は、被検体40を載置する台であり、クレードル駆動部(図示なし)により撮影空間であるボア211内に出し入れ可能となっている。
データ処理部31は、制御部25に接続されており、操作部32から入力された操作指令に応じて制御部25を制御する。また、データ処理部31は、データ収集部24に接続されており、データ収集部24から出力される磁気共鳴信号に対して各種の画像処理をして、表示部33に画像を表示させる。
図2は、データ処理部31において画像処理を行う構成部材を示すブロック図である。
図2に示すように、データ処理部31は、第1参照画像生成部231と、T2緩和時間算出部232と、スピン密度分布算出部233と、T2強調画像算出部234と、感度分布算出部235と、補正部236と、本スキャン画像生成部271とを有する。
なお、本実施形態の第1参照画像生成部231は、本発明の第1参照画像生成手段に相当する。そして、本実施形態のT2緩和時間算出部232は、本発明のT2緩和時間算出手段に相当する。そして、本実施形態のスピン密度分布算出部233は、本発明のスピン密度分布算出手段に相当する。そして、本実施形態のT2強調画像算出部234は、本発明のT2強調画像算出手段に相当する。そして、本実施形態の感度分布算出部235は、本発明の感度分布算出手段に相当する。
また、第1参照画像生成部231は、表面コイルである第2RFコイル214bの受信の感度分布を作成するための参照スキャンとして、複数の異なるエコー時間での所定の撮影シーケンスにおいて第2RFコイル214bにより受信される撮影領域からの磁気共鳴信号に基づいて複数の参照画像を生成する。第1参照画像生成部231は、データ収集部24によりデジタル信号として出力される磁気共鳴信号をフーリエ変換してk空間を形成した後、逆フーリエ変換することによって再構成して被検体40の撮影領域の断層画像を生成する。たとえば、第1参照画像生成部231は、高速スピンエコー(fast spin echo)法による参照スキャンにおいて、第1エコー時間TE1において第2RFコイル214bにより受信される磁気共鳴信号に基づいて第1参照画像Is(x,y)を生成し、第1エコー時間TE1と異なる第2エコー時間TE2において受信される磁気共鳴信号に基づいて第2参照画像Is(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応するように生成する。第1参照画像Is(x,y)と第2参照画像Is(x,y)とは、第1エコー時間TE1と第2エコー時間TE2とが異なることを除いて、同様な撮影シーケンスにより生成されている。参照スキャンを高速スピンエコー(fast spin echo)法に基づいくパルスシーケンスにて実行することにより、参照スキャンに要する時間を短縮化することができる。なお、第1参照画像生成部231は、T2緩和時間算出部232においてT2緩和時間T2(x,y)が算出できるように、T2強調となるようなパルスシーケンスにより受信される磁気共鳴信号を用いて複数の参照画像を生成することが好ましい。
T2緩和時間算出部232は、第1参照画像生成部231により生成された複数の参照画像に基づいて、スピン−スピン緩和時間、すなわち、T2緩和時間を算出する。たとえば、T2緩和時間算出部232は、第1参照画像生成部231により生成された第1参照画像Is(x,y)と第2参照画像Is(x,y)とに基づいて、T2緩和時間T2(x,y)を算出する。
スピン密度分布算出部233は、T2緩和時間算出部232により算出されたT2緩和時間T2(x,y)に基づいて、スピン密度分布N(x,y)を算出する。
T2強調画像算出部234は、T2緩和時間算出部232により算出されたT2緩和時間T2(x,y)と、スピン密度分布算出部233により算出されたスピン密度分布N(x,y)とに基づいて、複数の異なるエコー時間におけるT2強調画像を算出する。たとえば、T2強調画像算出部234は、第2エコー時間TE2におけるT2強調画像Ie(x,y)を生成する。なお、ここで、T2強調画像算出部234は、第1エコー時間TE1におけるT2強調画像Ie(x,y)を生成してもよい。
感度分布算出部235は、T2強調画像算出部234がT2強調画像を算出する際に用いたエコー時間における参照画像と、T2強調画像算出部234が算出したT2強調画像とに基づいて、被検体40の撮影領域での第2RFコイル214bの感度分布を算出する。たとえば、感度分布算出部235は、第2エコー時間TE2におけるT2強調画像Ie(x,y)と、第1参照画像生成部231が生成した第2参照画像Is(x,y)との組み合わせに基づいて、第2RFコイル214bの感度分布H(x,y)を算出する。なお、感度分布算出部235は、第1エコー時間TE1におけるT2強調画像Ie(x,y)と第1参照画像Is(x,y)との組み合わせに基づいて、第2RFコイル214bの感度分布H(x,y)を算出することもできる。
補正部236は、感度分布算出部235により算出された感度分布H(x,y)に基づいて、後述の本スキャン画像生成部271が生成した本スキャンによる断層画像Isa(x,y)を補正する。
本スキャン画像生成部271は、所定の撮影シーケンスによる本スキャンにおいて、被検体40の撮影領域から放出され受信される磁気共鳴信号に基づいて、被検体40の撮影領域の断層画像Isa(x,y)を生成する。本スキャン画像生成部271は、たとえば、スピンエコー法やグラディエントエコー法などの撮影方法に基づく撮影シーケンスの本スキャンにより得られる磁気共鳴信号に基づいて被検体40の撮影領域の断層画像Isa(x,y)を生成する。そして、本スキャン画像生成部271により生成された断層画像Isa(x,y)は、上述のように、感度分布H(x,y)に基づいて補正部236により補正されて表示部33に表示させる。
操作部32は、キーボードやマウスなどの操作デバイスにより構成されており、オペレータの操作に応じた操作信号を制御部25に出力する。
表示部33は、グラフィックディスプレイなどの表示デバイスにより構成されており、データ処理部31から出力された断層画像に基づいて表示を行う。
以下より、上記の本実施形態の磁気共鳴撮影装置1を用いて被検体40の撮影領域の断層画像を撮影する磁気共鳴撮影方法について説明する。
図3は、本実施形態の磁気共鳴撮影方法を示すフロー図である。
図3に示すように、本実施形態の磁気共鳴撮影方法は、画像生成ステップST21と、T2緩和時間算出ステップST22と、スピン密度分布算出ステップST25と、T2強調画像算出ステップST26と、感度分布算出ステップST27と、補正ステップST28と、表示ステップST29とを、順次、実施する。本実施形態の磁気共鳴撮影方法は、本スキャンによって第2RFコイル214bにより受信される磁気共鳴信号に基づいて生成される被検体40の撮影領域の断層画像を補正するために、参照スキャンによって撮影領域での第2RFコイル214bの感度分布を算出する。そして、第2RFコイル214bの感度分布を用いて、本スキャンによって生成される被検体40の撮影領域の断層画像を補正する。
以下より、各ステップについて、順次説明する。
上記のステップに先がけて、まず始めに、被検体40をクレードル26に載置する。その後、被検体40の頭部にRFコイル部214を設置する。そして、被検体40が載置されているクレードル26をクレードル駆動部により駆動させて、静磁場マグネット部212により静磁場が形成されているボア211内に搬入し、被検体40の撮影領域をボア211の中心部に位置させる。
そして、撮影するための情報がオペレータによって操作部32に入力される。本実施形態においては、後述の画像生成ステップST21において、第1参照画像生成部231に出力する磁気共鳴信号を表面コイルである第2RFコイル214bにて受信するために、それぞれに対応するような撮影シーケンスがオペレータにより参照スキャンとして設定される。
具体的には、第1参照画像生成部231へ出力する磁気共鳴信号を表面コイルである第2RFコイル214bにて受信するために、たとえば、複数の異なるエコー時間の撮影シーケンスが高速スピンエコー法に基づいてオペレータにより参照スキャンとして設定される。
また、さらに、本スキャンとして、本スキャン画像生成部271へ出力する磁気共鳴信号を表面コイルである第2RFコイル214bにて受信するために、たとえば、スピンエコー法に基づく撮影シーケンスがオペレータにより設定される。そして、この時、操作部32は、オペレータの操作に基づく操作信号を制御部25に出力する。
そして、画像生成ステップST21においては、制御部25が操作信号に基づいてRF駆動部22と勾配駆動部23とデータ収集部24とを制御して、マグネットシステム21のRFコイル部214と勾配コイル部213とを駆動して参照スキャンと本スキャンとを順次実施させる。そして、被検体40からの磁気共鳴信号を第2RFコイル214bにより受信させて、第1参照画像生成部231と本スキャン画像生成部271とのそれぞれに対応するように受信された磁気共鳴信号を出力して、それぞれに画像を生成させる。そして、各参照画像のそれぞれに対してノイズを除去するための処理を所定の閾値に基づいて実施する。
図4は、第1参照画像生成部231へ出力する磁気共鳴信号を表面コイルである第2RFコイル214bにて受信する際の参照スキャンとしての撮影シーケンス図である。図4において、(a)は、送信コイルである第1RFコイル214aから被検体40の撮影領域に照射されるRFパルスを示している。また、(b)は、勾配コイル部213が形成するスライス選択勾配磁場Gzを示し、(c)は勾配コイル部213が形成する位相エンコード勾配磁場Gyを示し、(d)は、勾配コイル部213が形成する読み取り勾配磁場Gxを示している。そして、(e)は、受信コイルである第2RFコイル214bが受信する磁気共鳴信号MRを示している。
図4に示すように、第1参照画像生成部231へ出力する磁気共鳴信号を受信する際の参照スキャンにおいては、撮影シーケンスとして高速スピンエコー法を用いている。本実施形態においては、たとえば、繰り返し時間TRを3000msec、1繰り返し時間でのエコートレインを8としている。そして、本実施形態は、分離エコートレインとし、前半の1番目から4番目までのエコートレインを第1エコー時間TE1のために割り当て、後半の5番目から8番目までのエコートレインを第2エコー時間TE2のために割り当てている。また、エコー間隔16msecとし、第1エコー時間TE1における実効エコー時間として16msec,第2エコー時間TE2における実効エコー時間として96msecとしている。
第1参照画像生成部231へ出力する磁気共鳴信号を受信する際の参照スキャンにおいては、図4に示すように、まず、RF駆動部22によりRFコイル部214の第1RFコイル214aに駆動信号を印加して90°RFパルスを被検体40に送信すると共に、勾配駆動部23により勾配コイル213を駆動させて正方向のスライス勾配磁場Gzを被検体40に印加して所定のスライスを選択的に励起する。その後、負方向のスライス勾配磁場Gzを印加してスライス選択方向におけるスピンの位相を再収束させて、位相ズレによる信号減衰を補正する。
そして、90°RFパルスの印加から所定時間経過後、正方向の読み取り勾配磁場Gxを被検体40に印加する。ここでは、後述のエコー時間における読み取り勾配磁場Gxの印加に対して半分の面積に相当する傾斜磁場を印加してスピンの位相を予め分散させておき、エコー時間においてスピンが同位相に戻るように調整して高い信号強度の磁気共鳴信号を得るようにしている。
そして、90°RFパルスの印加から所定時間経過後、RF駆動部22によりRFコイル部214の第1RFコイル214aに駆動信号を印加して180°RFパルスを被検体40に印加すると共に、勾配駆動部23により勾配コイル213を駆動させて正方向のスライス勾配磁場Gzを被検体40に印加して、所定のスライスを選択的に励起しスピンを反転させる。この時、180°RFパルス印加時のライス勾配磁場Gzの前段と後段とにクラッシャー勾配磁場を適用し、エコー時間の際にスピンが正確に再収束するようにしている。
そして、180°RFパルスの印加から所定時間経過後、勾配駆動部23により勾配コイル213を駆動させて正方向の位相エンコード勾配磁場Gyを被検体40に印加して、選択励起されたスライスを位相エンコード処理する。
そして、勾配駆動部23により勾配コイル213を駆動させて正方向の読み出し勾配磁場Gxを被検体40に所定のサンプリング時間となるように印加して、選択励起されたスライスを周波数エンコード処理し、受信コイルである第2RFコイル214bにより第1の磁気共鳴信号M11を受信する。
そして、受信された磁気共鳴信号をデータ収集部24により所定の処理がなされデジタル信号に変換した後、フーリエ変換してk空間を形成する。
前述したように、本実施形態においては、繰り返し時間TRでのエコートレインを8としており、前半の1番目から4番目までのエコートレインを第1エコー時間TE1のために割り当て、後半の5番目から8番目までのエコートレインを第2エコー時間TE2のために割り当てている。このため、本実施形態においては、所定の位相エンコード処理と周波数エンコードとを繰り返し時間TR内で繰り返して、第1から第4の磁気共鳴信号M11〜M14と、第5から第8の磁気共鳴信号M15〜M18とのそれぞれを、2つのk空間のそれぞれに埋めるようにしている。
そして、それぞれのk空間における位相エンコード数を、たとえば、64とする場合、上記の繰り返し時間TRにおけるステップを16回繰り返してk空間を満たす。そして、画像生成部231により、フーリエ変換された磁気共鳴信号を逆フーリエ変換することによって再構成して、第1エコー時間TE1による第1参照画像Is(x,y)と、第2エコー時間TE2による第2参照画像Is(x,y)とを各ピクセル位置(x,y)に対応させて生成する。
つぎに、T2緩和時間算出ステップST22においては、第1参照画像生成部231が生成した第1参照画像Is(x,y)と第2参照画像Is(x,y)とに基づいて、T2緩和時間算出部232によってT2緩和時間T2(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応するように算出する。ここで、T2強調画像の信号強度I(x,y)は、スピン密度N(x,y)と感度分布H(x,y)とエコー時間TEとT2緩和時間T2(x,y)との関係において数式(3)の関係にある。このため、T2緩和時間算出部232は、複数の異なるエコー時間TE1,TE2にて生成された第1参照画像Is(x,y)と第2参照画像Is(x,y)を用いて、数式(4)によりT2緩和時間T2(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応するように算出する。
I(x,y)=N(x,y)・H(x,y)・exp{−TE/T2(x,y)} …(3)
T2(x,y)=−(TE1−TE2)/Log{Is(x,y)/Is(x,y)} ・・・(4)
つぎに、スピン密度分布算出ステップST25においては、スピン密度分布算出部233を用いることによって、T2緩和時間算出部232により算出されたT2緩和時間T2(x,y)に基づいて、たとえば、1.5テスラの静磁場強度の場合において、脳脊髄液のスピン密度を1.00とした場合のスピン密度分布N(x,y)を算出する。たとえば、T2(x,y)=50〜80ms未満の範囲にある場合は、そのピクセル位置(x,y)の組織を白質と判断し、白質のスピン密度の文献値である0.61を求める。また、たとえば、T2(x,y)=80〜200ms未満の範囲にある場合は、そのピクセル位置(x,y)の組織を灰白質と判断し、灰白質のスピン密度の文献値である0.69を求める。また、たとえば、T2(x,y)=200ms以上の範囲にある場合は、そのピクセル位置(x,y)の組織を脳脊髄液と判断し、脳脊髄液のスピン密度の文献値である1.00を求める。
つぎに、T2強調画像算出ステップST26においては、T2緩和時間算出部232によって算出されたT2緩和時間T2(x,y)と、スピン密度分布算出部233によって算出されたスピン密度分布N(x,y)とに基づいて、第2エコー時間TE2におけるT2強調画像Ie(x,y)を、T2強調画像算出部233を用いて、数式(5)に従って生成する。なお、第2エコー時間TE2でなく第1エコー時間TE1におけるT2強調画像Ie(x,y)を生成してもよい。ここで、数式(5)からわかるように、T2強調画像は、感度分布H(x,y)に依存しない画像となる。
Ie(x,y)=N(x,y)・exp{−TE2/T2(x,y)} …(5)
つぎに、感度分布算出ステップST27においては、第2エコー時間TE2におけるT2強調画像Ie(x,y)と第2参照画像Is(x,y)との組み合わせに基づいて、表面コイルである第2RFコイル214bの感度分布H(x,y)を数式(6)に従って感度分布算出部235を用いて算出する。その後、感度分布H(x,y)に対して外挿または内挿の処理を行い、低域周波数成分を通過させるローパスフィルタリング処理を行う。
H(x,y)=Is(x,y)/Ie(x,y) ・・・(6)
なお、前ステップのT2強調画像算出ステップST26において、第2エコー時間TE2でなく第1エコー時間TE1におけるT2強調画像Ie(x,y)を生成する場合には、第1エコー時間TE1におけるT2強調画像Ie(x,y)との組み合わせに基づいて、同様にして、感度分布H(x,y)を算出する。
つぎに、補正ステップST28においては、感度分布算出部235により算出された感度分布H(x,y)に基づいて、本スキャンにより生成された断層画像Isa(x,y)を補正部236によって補正する。補正部236は、本スキャンにより生成された断層画像Isa(x,y)を数式(7)に従って補正し、補正された断層画像Isa'(x,y)を表示部33に出力する。
Isa'(x,y)=Isa(x,y)/H(x,y) ・・・(7)
つぎに、表示ステップST29においては、補正された断層画像Isa'(x,y)に基づいて被検体40の断層画像を表示部33に表示する。このようにして、本実施形態の磁気共鳴撮影方法においては、参照スキャンによって受信コイルである第2RFコイル214bの感度分布を算出し、その算出された感度分布を用いることによって、本スキャンによる断層画像の不均一性を補正して表示する。
以上のように、本実施形態によれば、第1参照画像生成部231によって、参照スキャンとしての複数の異なるエコー時間TE1,TE2での所定の撮影シーケンスにおいて、表面コイルの第2RFコイル214bにより受信される撮影領域からの磁気共鳴信号に基づいて、複数の異なるエコー時間TE1,TE2での撮影領域のT2強調画像となる参照画像Is(x,y),Is(x,y)をそれぞれに生成する。そして、T2緩和時間算出部232によって、第1参照画像生成部231により生成された複数の参照画像Is(x,y),Is(x,y)に基づいてT2緩和時間T2(x,y)を算出する。そして、T2強調画像算出部234によって、T2緩和時間算出部232により算出されたT2緩和時間T2(x,y)に基づいて、エコー時間TE2におけるT2強調画像Ie(x,y)を算出する。そして、感度分布算出部235によって、T2強調画像算出部234がT2強調画像Ie(x,y)を算出する際に用いたエコー時間TE2における参照画像Is(x,y)と、T2強調画像算出部234により算出されたT2強調画像Ie(x,y)とに基づいて感度分布H(x,y)を算出する。そして、感度分布算出部235によって算出された感度分布H(x,y)に基づいて、本スキャンによる断層画像Isa(x,y)を補正する。そして、補正された断層画像Isa'(x,y)を表示部33に出力して表示する。つまり、本実施形態は、複数の異なるエコー時間TE1,TE2での複数の参照画像Is(x,y),Is(x,y)を用いてT2緩和時間T2(x,y)を算出した後、感度が寄与していないT2強調画像Ie(x,y)を算出し、そのT2強調画像Ie(x,y)に基づいて表面コイルである第2RFコイル214bの撮影領域での感度分布H(x,y)を生成している。このため、本実施形態は、従来と異なって、感度分布を算出する受信コイルとは別に、ボリュームコイルなどの感度分布が均一な受信コイルを用いる必要がないため、正確な感度分布を容易に算出し、被検体の断層画像を正確に撮影することが容易となる。
また、本実施形態は、T2緩和時間算出部232により算出されたT2緩和時間T2(x,y)に基づいてスピン密度分布N(x,y)をスピン密度分布算出部233が算出する。そして、T2強調画像算出部234は、T2緩和時間算出部232により算出されたT2緩和時間T2(x,y)と共に、スピン密度分布算出部233により算出されたスピン密度分布N(x,y)とに基づいて、T2強調画像Ie(x,y)を算出する。本実施形態は、T2緩和時間T2(x,y)の他に、スピン密度分布N(x,y)に基づいて、感度分布H(x,y)を算出しているため、正確な感度分布H(x,y)を容易に算出し、被検体の断層画像を正確に撮影することが容易となる。
<実施形態2>
以下より、本発明にかかる実施形態2の磁気共鳴撮影装置の構成について説明する。
図5は、実施形態2のデータ処理部31において画像処理を行う構成部材を示すブロック図である。
図5に示すように、実施形態2のデータ処理部31は、第1参照画像生成部231と、T2緩和時間算出部232と、スピン密度分布算出部233と、T2強調画像算出部234と、感度分布算出部235と、補正部236と、第2参照画像生成部241aと、第3参照画像生成部241bと、T1緩和時間算出部242と、本スキャン画像生成部271とを有する。
実施形態2の磁気共鳴撮影装置は、第2参照画像生成部241aと、第3参照画像生成部241bと、T1緩和時間算出部242とを有することを除き、実施形態1と同様である。このため、重複する個所については、説明を省略する。
なお、本実施形態の第2参照画像生成部241aは、本発明の第2参照画像生成手段に相当する。そして、本実施形態の第3参照画像生成部241bは、本発明の第3参照画像生成手段に相当する。そして、本実施形態のT1緩和時間算出部242は、本発明のT1緩和時間算出手段に相当する。
以下より、各構成要素について、順次、説明する。
第2参照画像生成部241aは、参照スキャンとして、飽和回復法による複数の異なる繰り返し時間での撮影シーケンスにおいて第2RFコイル214bにより受信される撮影領域からの磁気共鳴信号に基づいて複数の参照画像を生成する。たとえば、第2参照画像生成部241aは、スピンエコー法による参照スキャンにおいて繰り返し時間TRをスピンの縦磁化ベクトルが完全に回復するように設定し、第1繰り返し時間TR1において第2RFコイル214bにより受信される磁気共鳴信号に基づいて第3参照画像Is(x,y)を生成し、第1繰り返し時間TR1と異なる第2繰り返し時間TR2において受信される磁気共鳴信号に基づいて第4参照画像Is(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応するように生成する。第3参照画像Is(x,y)と第4参照画像Is(x,y)とは、第1繰り返し時間TR1と第2繰り返し時間TR2とが異なることを除いて、同様な撮影シーケンスにより生成されている。
第3参照画像生成部241bは、参照スキャンとして、反転回復法による複数の異なる反転時間での撮影シーケンスにおいて第2RFコイル214bにより受信される撮影領域からの磁気共鳴信号に基づいて複数の参照画像を生成する。第3参照画像生成部241bは、参照スキャンとして、まず、180°の反転パルスを被検体40に照射してスピンを反転させた後に反転時間TIを経過させてスピンを回復させ、その後、たとえば、スピンエコー法によるパルスシーケンスに基づいてスキャンを行う。ここで、第3参照画像生成部241aは、たとえば、第1反転時間TI1において第2RFコイル214bにより受信される磁気共鳴信号に基づいて第5参照画像Is(x,y)を生成し、第1反転時間TI1と異なる第2反転時間TI2において受信される磁気共鳴信号に基づいて第6参照画像Is(x,y)を生成する。第5参照画像Is(x,y)と第6参照画像Is(x,y)とは、第1反転時間TI1と第2反転時間TI2とが異なることを除いて、同様な撮影シーケンスにより生成されている。なお、第2参照画像生成部241aと第3参照画像生成部241bとは、T1緩和時間算出部242がT1緩和時間T1(x,y)を算出できるように、T1強調となるようなパルスシーケンスにより受信される磁気共鳴信号を用いて複数の参照画像を生成することが好ましい。
T1緩和時間算出部242は、第2参照画像生成部241aにより生成された複数の参照画像に基づいて、スピンー格子緩和時間、つまり、T1緩和時間T1(x,y)を算出する。たとえば、T1緩和時間算出部242は、第2参照画像生成部241aにより生成された第3参照画像Is(x,y)と第4参照画像Is(x,y)とに基づいて、T1緩和時間T1(x,y)を算出する。また、さらに、T1緩和時間算出部242は、第3参照画像生成部241bにより生成された複数の参照画像に基づいてT1緩和時間T1(x,y)を算出する。たとえば、T1緩和時間算出部242は、第3参照画像生成部241bにより生成された第5参照画像Is(x,y)と第6参照画像Is(x,y)とに基づいて、T1緩和時間T1(x,y)を算出する。
ここで、スピン密度分布算出部233は、実施形態1と異なって、T2緩和時間算出部232により算出されたT2緩和時間T2(x,y)と、共に、T1緩和時間算出部242により算出されたT1緩和時間T1(x,y)との組み合わせに基づいて、スピン密度分布N(x,y)を算出する。
以下より、上記の本実施形態の磁気共鳴撮影装置1を用いて被検体40の撮影領域の断層画像を撮影する磁気共鳴撮影方法について説明する。
図6は、本実施形態の磁気共鳴撮影方法を示すフロー図である。
図6に示すように、本実施形態の磁気共鳴撮影方法は、画像生成ステップST21と、T2緩和時間算出ステップST22と、T1緩和時間算出ステップST23と、スピン密度分布算出ステップST25と、T2強調画像算出ステップST26と、感度分布算出ステップST27と、補正ステップST28と、表示ステップST29とを、順次、実施する。本実施形態の磁気共鳴撮影方法は、実施形態1に対して、T1緩和時間算出ステップST23が追加されている。
以下より、各ステップについて、順次説明する。
実施形態1と同様に、上記のステップに先がけて、まず始めに、被検体40をクレードル26に載置する。その後、被検体40の頭部にRFコイル部214を設置する。そして、被検体40が載置されているクレードル26をクレードル駆動部により駆動させて、静磁場マグネット部212により静磁場が形成されているボア211内に搬入し、被検体40の撮影領域をボア211の中心部に位置させる。
そして、撮影するための情報がオペレータによって操作部32に入力される。本実施形態においては、後述の画像生成ステップST21において、第1参照画像生成部231と第2参照画像生成部241aとのそれぞれに出力する磁気共鳴信号を表面コイルである第2RFコイル214bにて受信するために、それぞれに対応するような撮影シーケンスがオペレータにより参照スキャンとして設定される。
具体的には、第1参照画像生成部231へ出力する磁気共鳴信号を表面コイルである第2RFコイル214bにて受信するために、たとえば、複数の異なるエコー時間の撮影シーケンスが高速スピンエコー法に基づいてオペレータにより参照スキャンとして設定される。また、第2参照画像生成部241aへ出力する磁気共鳴信号を表面コイルである第2RFコイル214bにて受信するために、たとえば、複数の異なる繰り返し時間の飽和回復法による撮影シーケンスがスピンエコー法に基づいてオペレータにより参照スキャンとして設定される。
なお、ここで、第2参照画像生成部241aへの磁気共鳴信号を受信するための撮影シーケンスに代わって、第3参照画像生成部241bに出力する磁気共鳴信号を表面コイルである第2RFコイル214bにて受信するために、たとえば、複数の異なる反転時間の反転回復法による撮影シーケンスを参照スキャンとしてスピンエコー法に基づいて設定してもよい。
また、さらに、本スキャンとして、本スキャン画像生成部271へ出力する磁気共鳴信号を表面コイルである第2RFコイル214bにて受信するために、たとえば、スピンエコー法に基づく撮影シーケンスがオペレータにより設定される。そして、この時、操作部32は、オペレータの操作に基づく操作信号を制御部25に出力する。
そして、画像生成ステップST21においては、実施形態1と同様に、制御部25が操作信号に基づいてRF駆動部22と勾配駆動部23とデータ収集部24とを制御して、マグネットシステム21のRFコイル部214と勾配コイル部213とを駆動して参照スキャンと本スキャンとを順次実施させる。そして、被検体40からの磁気共鳴信号を第2RFコイル214bにより受信させて、第1参照画像生成部231と第2参照画像生成部241aと本スキャン画像生成部271とのそれぞれに対応するように受信された磁気共鳴信号を出力して、それぞれに画像を生成させる。そして、各参照画像のそれぞれに対してノイズを除去するための処理を所定の閾値に基づいて実施する。
まず、画像生成ステップST21においては、実施形態1と同様にして、第1エコー時間TE1による第1参照画像Is(x,y)と、第2エコー時間TE2による第2参照画像Is(x,y)とを各ピクセル位置(x,y)に対応させて生成する。
また、さらに、画像生成ステップST21においては、参照スキャンとして、第1繰り返し時間TR1と、第1繰り返し時間TR1と異なる第2繰り返し時間TR2との複数の繰り返し時間での飽和回復法による撮影シーケンスを実施し、表面コイルである第2RFコイル214bにて受信される磁気共鳴信号を第2参照画像生成部241aへ出力する。そして、第2参照画像生成部241aを用いて、第1繰り返し時間TR1において受信される磁気共鳴信号に基づいて第3参照画像Is(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応させて生成し、第2繰り返し時間TR2において受信される磁気共鳴信号に基づいて第4参照画像Is(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応させて生成する。
なお、ここで画像生成ステップST21においては、前述のように、第2参照画像生成部241aへの磁気共鳴信号を受信するための撮影シーケンスに代わって、第3参照画像生成部241bへの磁気共鳴信号を受信するための撮影シーケンスを行うことができる。この場合、制御部25は、参照スキャンとして、たとえば、第1反転時間TI1と、第1反転時間TI1と異なる第2反転時間TI1との複数の反転時間での反転回復法による撮影シーケンスを実施し、表面コイルである第2RFコイル214bにて受信される磁気共鳴信号を第3参照画像生成部241aへ出力してもよい。そして、この場合においては、第3参照画像生成部241を用いて、第1反転時間TI1において受信される磁気共鳴信号に基づいて第5参照画像Is(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応させて生成し、第2反転時間TI2において受信される磁気共鳴信号に基づいて第6参照画像Is(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応させて生成する。
つぎに、T2緩和時間算出ステップST22においては、実施形態1と同様にして、第1参照画像生成部231が生成した第1参照画像Is(x,y)と第2参照画像Is(x,y)とに基づいて、T2緩和時間算出部232によってT2緩和時間T2(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応するように算出する。
つぎに、T1緩和時間算出ステップST23においては、第2参照画像生成部241aが生成した第3参照画像Is(x,y)と、第4参照画像Is(x,y)とをT1緩和時間算出部242によって各繰り返し時間TR1,TR2に対応するようなフィッティング処理を行い、T1緩和時間T1(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応するように算出する。なお、第2参照画像生成部241aが生成した第3参照画像Is(x,y)と、第4参照画像Is(x,y)とに代わって、第3参照画像生成部241bが生成した第5参照画像Is(x,y)と、第6参照画像Is(x,y)とに基づいてT1緩和時間を算出する場合には、各反復時間TI1,TI2に対応するようなフィッティング処理を行い、T1緩和時間T1(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応するように算出する。
つぎに、スピン密度分布算出ステップST25においては、スピン密度分布算出部233を用いることによって、T2緩和時間算出部232により算出されたT2緩和時間T2(x,y)と、T1緩和時間算出部242により算出されたT1緩和時間T1(x,y)との組み合わせに基づいて、たとえば、1.5テスラの静磁場強度の場合において、脳脊髄液のスピン密度を1.00とした場合のスピン密度分布N(x,y)を算出する。たとえば、T1(x,y):T2(x,y)=(450〜550ms未満):(50〜80ms未満)の範囲にある場合は、そのピクセル位置(x,y)の組織を白質と判断し、白質のスピン密度の文献値である0.61を求める。また、たとえば、T1(x,y):T2(x,y)=(550〜2000ms未満):(80〜200ms未満)の範囲にある場合は、そのピクセル位置(x,y)の組織を灰白質と判断し、灰白質のスピン密度の文献値である0.69を求める。また、たとえば、T1(x,y):T2(x,y)=(2000ms以上):(200ms以上)の範囲にある場合は、そのピクセル位置(x,y)の組織を脳脊髄液と判断し、脳脊髄液のスピン密度の文献値である1.00を求める。
つぎに、T2強調画像算出ステップST26においては、実施形態1と同様にして、T2緩和時間算出部232によって算出されたT2緩和時間T2(x,y)と、スピン密度分布算出部233によって算出されたスピン密度分布N(x,y)とに基づいて、第2エコー時間TE2におけるT2強調画像Ie(x,y)を、T2強調画像算出部233を用いて生成する。
つぎに、感度分布算出ステップST27においては、実施形態1と同様にして、第2エコー時間TE2におけるT2強調画像Ie(x,y)と第2参照画像Is(x,y)との組み合わせに基づいて、表面コイルである第2RFコイル214bの感度分布H(x,y)を感度分布算出部235を用いて算出する。その後、感度分布H(x,y)に対して外挿または内挿の処理を行い、低域周波数成分を通過させるローパスフィルタリング処理を行う。
つぎに、補正ステップST28においては、実施形態1と同様にして、感度分布算出部235により算出された感度分布H(x,y)に基づいて、本スキャンにより生成された断層画像Isa(x,y)を補正部236によって補正する。補正部236は、本スキャンにより生成された断層画像Isa(x,y)を補正し、補正された断層画像Isa'(x,y)を表示部33に出力する。
つぎに、表示ステップST29においては、実施形態1と同様にして、補正された断層画像Isa'(x,y)に基づいて被検体40の断層画像を表示部33に表示する。このようにして、本実施形態の磁気共鳴撮影方法においては、参照スキャンによって受信コイルである第2RFコイル214bの感度分布を算出し、その算出された感度分布を用いることによって、本スキャンによる断層画像の不均一性を補正して表示する。
以上のように、本実施形態によれば、参照スキャンとして、飽和回復法による複数の異なる繰り返し時間TR1,TR2での撮影シーケンスにおいて第2RFコイル214bにより受信される撮影領域からの磁気共鳴信号に基づいて、複数の異なる繰り返し時間TR1,TR2でのT1強調画像となる参照画像Is(x,y),Is(x,y)を第2参照画像生成部241aがそれぞれ生成する。そして、第2参照画像生成部241aにより生成された複数の参照画像Is(x,y),Is(x,y)に基づいて、T1緩和時間T1(x,y)をT1緩和時間算出部242が算出する。そして、スピン密度分布算出部233が、T2緩和時間算出部232により算出されたT2緩和時間T2(x,y)と共に、T1緩和時間算出部242により算出されたT1緩和時間T1(x,y)とに基づいて、スピン密度分布N(x,y)を算出する。本実施形態は、T2緩和時間T2(x,y)の他に、T1緩和時間T1(x,y)に基づいてスピン密度分布N(x,y)を算出しているために、正確なスピン密度分布N(x,y)が算出することができるため、正確な感度分布H(x,y)を容易に算出し、被検体の断層画像を正確に撮影することが容易となる。なお、参照スキャンとして、反転回復法による複数の異なる反転時間での撮影シーケンスにおいて第2RFコイル214bにより受信される撮影領域からの磁気共鳴信号に基づいて、複数の異なる反転時間での参照画像Is(x,y),Is(x,y)を第3参照画像生成部241がそれぞれ生成し、同様にして、T1緩和時間T1(x,y)を算出してスピン密度分布N(x,y)を算出する場合においても、同様な効果が得られる。
<実施形態3>
以下より、本発明にかかる実施形態3の磁気共鳴撮影装置の構成について説明する。
図7は、実施形態3のデータ処理部31において画像処理を行う構成部材を示すブロック図である。
図7に示すように、データ処理部31は、第1参照画像生成部231と、T2緩和時間算出部232と、スピン密度分布算出部233と、T2強調画像算出部234と、感度分布算出部235と、補正部236と、第2参照画像生成部241aと、第3参照画像生成部241bと、T1緩和時間算出部242と、第4参照画像生成部251と、拡散係数(ADC:Apparent Diffusion coefficiet)算出部252と、本スキャン画像生成部271とを有する。
実施形態3の磁気共鳴撮影装置は、第4参照画像生成部251と、拡散係数算出部252とを有することを除き、実施形態2と同様である。このため、重複する個所については、説明を省略する。
なお、本実施形態の第4参照画像生成部251は、本発明の第4参照画像生成手段に相当する。そして、本実施形態の拡散係数算出部252は、本発明の拡散係数算出手段に相当する。
以下より、各構成要素について、順次、説明する。
第4参照画像生成部251は、参照スキャンとして、複数の異なるb値の拡散強調用傾斜磁場での所定の撮影シーケンスにおいて第2RFコイル214bにより受信される撮影領域からの磁気共鳴信号に基づいて、複数の参照画像を生成する。第4参照画像生成部251は、参照スキャンとして、たとえば、スピンエコー型EPI(Echo Planar Imaging)のパルスシーケンスにおいて、180°パルスの前後に拡散するプロトンの位相を分散させるようなb値の傾斜磁場を付加して拡散強調する。ここで、第4参照画像生成部251は、たとえば、第1のb値の傾斜磁場b1において第2RFコイル214bにより受信される磁気共鳴信号に基づいて第7参照画像Is(x,y)を生成し、第1のb値と異なる第2のb値の傾斜磁場b2において受信される磁気共鳴信号に基づいて第8参照画像Is(x,y)を生成する。第7参照画像Is(x,y)と第8参照画像Is(x,y)とは、第1のb値b1と第2のb値b2とが異なることを除いて、同様な撮影シーケンスにより生成されている。なお、第4参照画像生成部251は、拡散係数算出部252が拡散係数D(x,y)を算出できるように、拡散強調となるようなパルスシーケンスにより受信される磁気共鳴信号を用いて複数の参照画像を生成することが好ましい。
拡散係数算出部252は、第4参照画像生成部251により生成された複数の参照画像に基づいて拡散係数を算出する。たとえば、拡散係数算出部252は、第4参照画像生成部251により生成された第7参照画像Is(x,y)と第8参照画像Is(x,y)とに基づいて拡散係数D(x,y)を算出する。
ここで、スピン密度分布算出部233は、実施形態2と異なって、T2緩和時間算出部232により算出されたT2緩和時間T2(x,y)と、T1緩和時間算出部242により算出されたT1緩和時間T1(x,y)と、さらに、後述の拡散係数算出部252により算出された拡散係数D(x,y)との組み合わせに基づいて、スピン密度分布N(x,y)を算出する。
図8は、本実施形態の磁気共鳴撮影方法を示すフロー図である。
図8に示すように、本実施形態の磁気共鳴撮影方法は、画像生成ステップST21と、T2緩和時間算出ステップST22と、T1緩和時間算出ステップST23と、拡散係数算出ステップST24と、スピン密度分布算出ステップST25と、T2強調画像算出ステップST26と、感度分布算出ステップST27と、補正ステップST28と、表示ステップST29とを、順次、実施する。本実施形態の磁気共鳴撮影方法は、実施形態2に対して、T1緩和時間算出ステップST23が追加されている。
以下より、各ステップについて、順次説明する。
実施形態2と同様に、上記のステップに先がけて、まず始めに、被検体40をクレードル26に載置する。その後、被検体40の頭部にRFコイル部214を設置する。そして、被検体40が載置されているクレードル26をクレードル駆動部により駆動させて、静磁場マグネット部212により静磁場が形成されているボア211内に搬入し、被検体40の撮影領域をボア211の中心部に位置させる。
そして、撮影するための情報がオペレータによって操作部32に入力される。本実施形態においては、後述の画像生成ステップST21において、第1参照画像生成部231と第2参照画像生成部241aと第4参照画像生成部251とのそれぞれに出力する磁気共鳴信号を表面コイルである第2RFコイル214bにて受信するために、それぞれに対応するような撮影シーケンスがオペレータにより参照スキャンとして設定される。
具体的には、第1参照画像生成部231へ出力する磁気共鳴信号を表面コイルである第2RFコイル214bにて受信するために、たとえば、複数の異なるエコー時間の撮影シーケンスが高速スピンエコー法に基づいてオペレータにより参照スキャンとして設定される。また、第2参照画像生成部241aへ出力する磁気共鳴信号を表面コイルである第2RFコイル214bにて受信するために、たとえば、複数の異なる繰り返し時間の飽和回復法による撮影シーケンスがスピンエコー法に基づいてオペレータにより参照スキャンとして設定される。また、第4参照画像生成部251へ出力する磁気共鳴信号を表面コイルである第2RFコイル214bにて受信するために、たとえば、複数の異なるb値の拡散強調用傾斜磁場での撮影シーケンスがスピンエコー型EPI法に基づいてオペレータにより参照スキャンとして設定される。
また、さらに、本スキャンとして、本スキャン画像生成部271へ出力する磁気共鳴信号を表面コイルである第2RFコイル214bにて受信するために、たとえば、スピンエコー法に基づく撮影シーケンスがオペレータにより設定される。そして、この時、操作部32は、オペレータの操作に基づく操作信号を制御部25に出力する。
そして、画像生成ステップST21においては、制御部25が操作信号に基づいてRF駆動部22と勾配駆動部23とデータ収集部24とを制御して、マグネットシステム21のRFコイル部214と勾配コイル部213とを駆動して参照スキャンと本スキャンとを順次実施させる。そして、被検体40からの磁気共鳴信号を第2RFコイル214bにより受信させて、第1参照画像生成部231と第2参照画像生成部241aと第4参照画像生成部251と本スキャン画像生成部271とのそれぞれに対応するように受信された磁気共鳴信号を出力して、それぞれに画像を生成させる。そして、各参照画像のそれぞれに対してノイズを除去するための処理を所定の閾値に基づいて実施する。
まず、画像生成ステップST21においては、実施形態2と同様にして、第1エコー時間TE1による第1参照画像Is(x,y)と、第2エコー時間TE2による第2参照画像Is(x,y)とを各ピクセル位置(x,y)に対応させて生成する。
また、さらに、画像生成ステップST21においては、実施形態2と同様にして、第1繰り返し時間TR1において受信される磁気共鳴信号に基づいて第3参照画像Is(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応させて生成し、第2繰り返し時間TR2において受信される磁気共鳴信号に基づいて第4参照画像Is(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応させて生成する。
また、その他に、画像生成ステップST21においては、参照スキャンとして、第1のb値の傾斜磁場b1と、第1のb値の傾斜磁場b1と異なる第2のb値の傾斜磁場b2との複数のb値の傾斜磁場による撮影シーケンスを実施し、表面コイルである第2RFコイル214bにて受信される磁気共鳴信号を第4参照画像生成部251へ出力する。そして、第4参照画像生成部251を用いて、第1のb値の傾斜磁場b1において受信される磁気共鳴信号に基づいて第7参照画像Is(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応させて生成し、第2のb値の傾斜磁場において受信される磁気共鳴信号に基づいて第8参照画像Is(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応させて生成する。
つぎに、T2緩和時間算出ステップST22においては、実施形態2と同様にして、第1参照画像生成部231が生成した第1参照画像Is(x,y)と第2参照画像Is(x,y)とに基づいて、T2緩和時間算出部232によってT2緩和時間T2(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応するように算出する。
つぎに、T1緩和時間算出ステップST23においては、実施形態2と同様にして、第2参照画像生成部241aが生成した第3参照画像Is(x,y)と、第4参照画像Is(x,y)とをT1緩和時間算出部242によって各繰り返し時間TR1,TR2に対応するようなフィッティング処理を行い、T1緩和時間T1(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応するように算出する。
つぎに、拡散係数算出ステップST24においては、第4参照画像生成部251が生成した第7参照画像Is(x,y)と、第8参照画像Is(x,y)とに基づいて、数式(8)を用いて拡散係数D(x,y)を拡散係数算出部252によって各ピクセル位置(x,y)に対応するように算出する。
D(x,y)=−Log{Is(x,y)/Is(x,y)}/(b1−b2) ・・・(8)
つぎに、スピン密度分布算出ステップST25においては、スピン密度分布算出部233を用いることによって、T2緩和時間算出部232により算出されたT2緩和時間T2(x,y)と、T1緩和時間算出部242により算出されたT1緩和時間T1(x,y)と、拡散係数算出部252により算出された拡散係数D(x,y)との組み合わせに基づいて、たとえば、1.5テスラの静磁場強度の場合において、脳脊髄液のスピン密度を1.00とした場合のスピン密度分布N(x,y)を算出する。たとえば、T1(x,y):T2(x,y):D(x,y)=(450〜550ms未満):(50〜80ms未満):(0.6〜0.8×10−3mm/s未満)の範囲にある場合は、そのピクセル位置(x,y)の組織を白質と判断し、白質のスピン密度の文献値である0.61を求める。また、たとえば、T1(x,y):T2(x,y):D(x,y)=(550〜2000ms未満):(80〜200ms未満):(0.8〜1.8×10−3mm/s未満)の範囲にある場合は、そのピクセル位置(x,y)の組織を灰白質と判断し、灰白質のスピン密度の文献値である0.69を求める。また、たとえば、T1(x,y):T2(x,y):D(x,y)=(2000ms以上):(200ms以上):(1.8×10−3mm/s以上)の範囲にある場合は、そのピクセル位置(x,y)の組織を脳脊髄液と判断し、脳脊髄液のスピン密度の文献値である1.00を求める。なお、T2緩和時間T2(x,y)およびT1緩和時間T1(x,y)は、測定時の静磁場強度に影響を受けるため、1.5テスラ以外の静磁場強度の場合においては別の文献値を用いてスピン密度を求める。
つぎに、T2強調画像算出ステップST26においては、実施形態2と同様にして、T2緩和時間算出部232によって算出されたT2緩和時間T2(x,y)と、スピン密度分布算出部233によって算出されたスピン密度分布N(x,y)とに基づいて、第2エコー時間TE2におけるT2強調画像Ie(x,y)を、T2強調画像算出部233を用いて生成する。
つぎに、感度分布算出ステップST27においては、実施形態2と同様にして、第2エコー時間TE2におけるT2強調画像Ie(x,y)と第2参照画像Is(x,y)との組み合わせに基づいて、表面コイルである第2RFコイル214bの感度分布H(x,y)を感度分布算出部235を用いて算出する。その後、感度分布H(x,y)に対して外挿または内挿の処理を行い、低域周波数成分を通過させるローパスフィルタリング処理を行う。
つぎに、補正ステップST28においては、実施形態2と同様にして、感度分布算出部235により算出された感度分布H(x,y)に基づいて、本スキャンにより生成された断層画像Isa(x,y)を補正部236によって補正する。補正部236は、本スキャンにより生成された断層画像Isa(x,y)を補正し、補正された断層画像Isa'(x,y)を表示部33に出力する。
つぎに、表示ステップST29においては、実施形態2と同様にして、補正された断層画像Isa'(x,y)に基づいて被検体40の断層画像を表示部33に表示する。このようにして、本実施形態の磁気共鳴撮影方法においては、参照スキャンによって受信コイルである第2RFコイル214bの感度分布を算出し、その算出された感度分布を用いることによって、本スキャンによる断層画像の不均一性を補正して表示する。
以上のように、本実施形態によれば、参照スキャンとして、複数の異なるb値の拡散強調用傾斜磁場b1,b2での所定の撮影シーケンスにおいて第2RFコイル214bにより受信される撮影領域からの磁気共鳴信号に基づいて、複数の異なるb値の拡散強調用傾斜磁場での拡散強調画像となる参照画像Is(x,y),Is(x,y)を第4参照画像生成部251がそれぞれ生成する。そして、第4参照画像生成部251により生成された複数の参照画像Is(x,y),Is(x,y)に基づいて拡散係数算出部252が拡散係数D(x,y)を算出する。そして、スピン密度分布算出部233は、T2緩和時間算出部232により算出されたT2緩和時間T2(x,y)と、T1緩和時間算出部242により算出されたT1緩和時間T1(x,y)と、さらに、拡散係数算出部252により算出された拡散係数D(x,y)とに基づいてスピン密度分布を算出する。本実施形態は、T2緩和時間T2(x,y)とT1緩和時間T1(x,y)との他に、拡散係数D(x,y)に基づいてスピン密度分布N(x,y)を算出しているために、正確なスピン密度分布N(x,y)が算出することができるため、正確な感度分布H(x,y)を容易に算出し、被検体の断層画像を正確に撮影することが容易となる。
<実施形態4>
以下より、本発明にかかる実施形態4の磁気共鳴撮影装置の構成について説明する。
図9は、実施形態4のデータ処理部31において画像処理を行う構成部材を示すブロック図である。
図9に示すように、データ処理部31は、第1参照画像生成部231と、T2緩和時間算出部232と、スピン密度分布算出部233と、T2強調画像算出部234と、感度分布算出部235と、補正部236と、第5参照画像生成部261と、本スキャン画像生成部271とを有する。
実施形態4の磁気共鳴撮影装置は、第5参照画像生成部261を有することを除き、実施形態1と同様である。このため、重複する個所については、説明を省略する。
なお、本実施形態の第5参照画像生成部261は、本発明の第5参照画像生成手段に相当する。
以下より、各構成要素について、順次、説明する。
第5参照画像生成部261は、参照スキャンとして、複数の異なるエコー時間での所定の撮影シーケンスにおいてボリュームコイルである第1RFコイルにより受信される撮影領域からの磁気共鳴信号に基づいて複数の参照画像を生成する。たとえば、第5参照画像生成部261は、高速スピンエコー法による参照スキャンにおいて、第3エコー時間TE3において第2RFコイル214bにより受信される磁気共鳴信号に基づいて第9参照画像Is(x,y)を生成し、第3エコー時間TE3と異なる第4エコー時間TE4において受信される磁気共鳴信号に基づいて第10参照画像Is10(x,y)を生成する。第9参照画像Is(x,y)と第10参照画像Is10(x,y)とは、第3エコー時間TE3と第4エコー時間TE4とが異なることを除いて、同様な撮影シーケンスにより生成されている。なお、第5参照画像生成部261は、スピン密度分布算出部233がスピン密度N(x,y)を算出することができるように、前述の第1参照画像生成部231よりも短いエコー時間とするパルスシーケンスにより受信される磁気共鳴信号を用いてスピン密度強調(プロトン密度強調)となるような参照画像を生成することが好ましい。
ここで、実施形態1と異なって、スピン密度分布算出部233は、第5参照画像生成部261により生成された複数の参照画像に基づいて被検体40の撮影領域におけるスピン密度N(x,y)を算出する。
以下より、上記の本実施形態の磁気共鳴撮影装置1を用いて被検体40の撮影領域の断層画像を撮影する磁気共鳴撮影方法について説明する。
図10は、本実施形態の磁気共鳴撮影方法を示すフロー図である。
図10に示すように、本実施形態の磁気共鳴撮影方法は、画像生成ステップST21と、T2緩和時間算出ステップST22と、スピン密度分布算出ステップST25と、T2強調画像算出ステップST26と、感度分布算出ステップST27と、補正ステップST28と、表示ステップST29とを、順次、実施する。本実施形態の磁気共鳴撮影方法は、実施形態1と同様なステップを有する。
以下より、各ステップについて、順次説明する。
実施形態1と同様に、上記のステップに先がけて、まず始めに、被検体40をクレードル26に載置する。その後、被検体40の頭部にRFコイル部214を設置する。そして、被検体40が載置されているクレードル26をクレードル駆動部により駆動させて、静磁場マグネット部212により静磁場が形成されているボア211内に搬入し、被検体40の撮影領域をボア211の中心部に位置させる。
そして、撮影するための情報がオペレータによって操作部32に入力される。本実施形態においては、後述の画像生成ステップST21において、第1参照画像生成部231と第2参照画像生成部241aとのそれぞれに出力する磁気共鳴信号を表面コイルである第2RFコイル214bにて受信するために、それぞれに対応するような撮影シーケンスがオペレータにより参照スキャンとして設定される。
具体的には、第1参照画像生成部231へ出力する磁気共鳴信号を表面コイルである第2RFコイル214bにて受信するために、たとえば、複数の異なるエコー時間の撮影シーケンスが高速スピンエコー法に基づいてオペレータにより参照スキャンとして設定される。
また、第5参照画像生成部261へ出力する磁気共鳴信号を、ボリュームコイルである第1RFコイル214aにて受信するために、たとえば、複数の異なるエコー時間での撮影シーケンスをスピンエコー法に基づいて参照スキャンとして設定する。
また、さらに、本スキャンとして、本スキャン画像生成部271へ出力する磁気共鳴信号を表面コイルである第2RFコイル214bにて受信するために、たとえば、スピンエコー法に基づく撮影シーケンスがオペレータにより設定される。そして、この時、操作部32は、オペレータの操作に基づく操作信号を制御部25に出力する。
そして、画像生成ステップST21においては、実施形態1と同様に、制御部25が操作信号に基づいてRF駆動部22と勾配駆動部23とデータ収集部24とを制御して、マグネットシステム21のRFコイル部214と勾配コイル部213とを駆動して参照スキャンと本スキャンとを順次実施させる。そして、被検体40からの磁気共鳴信号を第2RFコイル214bにより受信させて、第1参照画像生成部231と第2参照画像生成部241aと本スキャン画像生成部271とのそれぞれに対応するように受信された磁気共鳴信号を出力して、それぞれに画像を生成させる。そして、各参照画像のそれぞれに対してノイズを除去するための処理を所定の閾値に基づいて実施する。
まず、画像生成ステップST21においては、実施形態1と同様にして、第1エコー時間TE1による第1参照画像Is(x,y)と、第2エコー時間TE2による第2参照画像Is(x,y)とを各ピクセル位置(x,y)に対応させて生成する。
また、画像生成ステップST21においては、第5参照画像生成部261への磁気共鳴信号を受信するための撮影シーケンスを行う。この場合、制御部25は、参照スキャンとして、たとえば、第3エコー時間TE3と、第3エコー時間TE3と異なる第4エコー時間TE4との複数のエコー時間での高速スピンエコー法による撮影シーケンスを実施し、ボリュームコイルである第1RFコイル214aにて受信される磁気共鳴信号を第5参照画像生成部261へ出力する。そして、第5参照画像生成部261を用いて、第3エコー時間TE3において受信される磁気共鳴信号に基づいて第9参照画像Is(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応させて生成し、第4エコー時間TE4において受信される磁気共鳴信号に基づいて第10参照画像Is10(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応させて生成する。
つぎに、T2緩和時間算出ステップST22においては、実施形態1と同様にして、第1参照画像生成部231が生成した第1参照画像Is(x,y)と第2参照画像Is(x,y)とに基づいて、T2緩和時間算出部232によってT2緩和時間T2(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応するように算出する。
つぎに、スピン密度分布算出ステップST25においては、スピン密度分布算出部233を用いて、第5参照画像生成部261が生成した第9参照画像Is(x,y)と第10参照画像Is10(x,y)との複数の参照画像に基づいて、被検体40の撮影領域におけるスピン密度分布N(x,y)を算出する。たとえば、スピン密度分布算出部233は、第5参照画像生成部261が生成した第9参照画像Is(x,y)と、第10参照画像Is10(x,y)とを各エコー時間TE3,TE4に対応するようなフィッティング処理を行い、スピン密度分布N(x,y)を各ピクセル位置(x,y)に対応するように算出する。
つぎに、T2強調画像算出ステップST26においては、実施形態1と同様にして、T2緩和時間算出部232によって算出されたT2緩和時間T2(x,y)と、スピン密度分布算出部233によって算出されたスピン密度分布N(x,y)とに基づいて、第2エコー時間TE2におけるT2強調画像Ie(x,y)を、T2強調画像算出部233を用いて生成する。
つぎに、感度分布算出ステップST27においては、実施形態1と同様にして、第2エコー時間TE2におけるT2強調画像Ie(x,y)と第2参照画像Is(x,y)との組み合わせに基づいて、表面コイルである第2RFコイル214bの感度分布H(x,y)を感度分布算出部235を用いて算出する。その後、感度分布H(x,y)に対して外挿または内挿の処理を行い、低域周波数成分を通過させるローパスフィルタリング処理を行う。
つぎに、補正ステップST28においては、実施形態1と同様にして、感度分布算出部235により算出された感度分布H(x,y)に基づいて、本スキャンにより生成された断層画像Isa(x,y)を補正部236によって補正する。補正部236は、本スキャンにより生成された断層画像Isa(x,y)を補正し、補正された断層画像Isa'(x,y)を表示部33に出力する。
つぎに、表示ステップST29においては、実施形態1と同様にして、補正された断層画像Isa'(x,y)に基づいて被検体40の断層画像を表示部33に表示する。このようにして、本実施形態の磁気共鳴撮影方法においては、参照スキャンによって受信コイルである第2RFコイル214bの感度分布を算出し、その算出された感度分布を用いることによって、本スキャンによる断層画像の不均一性を補正して表示する。
以上のように、本実施形態によれば、参照スキャンとして、複数の異なるエコー時間での所定の撮影シーケンスにおいてボリュームコイルである第1RFコイル214aにより受信される撮影領域からの磁気共鳴信号に基づいて、複数の異なるエコー時間でのスピン密度強調画像となる参照画像Is(x,y),Is10(x,y)を、第5参照画像生成部261が生成する。そして、第5参照画像生成部261により生成された複数の参照画像Is(x,y),Is10(x,y)に基づいて被検体の撮影領域におけるスピン密度をスピン密度算出部233が算出する。本実施形態は、スピン密度強調画像となる参照画像Is(x,y),Is10(x,y)に基づいてスピン密度分布N(x,y)を直接的に算出しているために、正確な感度分布H(x,y)を容易に算出し、被検体の断層画像を正確に撮影することが容易となる。
なお、本発明の実施に際しては、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形形態を採用することができる。
たとえば、上記実施形態においては、T2強調画像生成手段は、T2緩和時間算出手段によるT2緩和時間と、スピン密度分布算出手段によるスピン密度分布との2つの因子に基づいてT2強調画像を算出しているが、被検体の撮影領域のスピン密度が均一な分布の際には、T2緩和時間のみに基づいてT2強調画像を算出する方が好ましい。この場合、スピン密度分布を算出するための参照スキャンが減り、さらに、T2強調画像を算出する計算量が減るため、受信コイルの正確な感度分布を容易に算出し、被検体の断層画像を正確に撮影することが容易となる。
図1は、本発明にかかる実施形態1の磁気共鳴撮影装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明にかかる実施形態1におけるデータ処理部において画像処理を行う構成部材を示すブロック図である。 図3は、本発明にかかる実施形態1の磁気共鳴撮影方法を示すフロー図である。 図4は、本発明にかかる実施形態1における第1参照画像生成部へ出力する磁気共鳴信号を表面コイルである第2RFコイルにて受信する際の参照スキャンとしての撮影シーケンス図である。 図5は、本発明にかかる実施形態2におけるデータ処理部において画像処理を行う構成部材を示すブロック図である。 図6は、本発明にかかる実施形態2の磁気共鳴撮影方法を示すフロー図である。 図7は、本発明にかかる実施形態3におけるデータ処理部において画像処理を行う構成部材を示すブロック図である。 図8は、本発明にかかる実施形態3の磁気共鳴撮影方法を示すフロー図である。 図9は、本発明にかかる実施形態4におけるデータ処理部において画像処理を行う構成部材を示すブロック図である。 図10は、本発明にかかる実施形態4の磁気共鳴撮影方法を示すフロー図である。
符号の説明
1:磁気共鳴撮影装置、21:マグネットシステム、22:RF駆動部、23:勾配駆動部、24:データ収集部、25:制御部、26:クレードル、31:データ処理部、32:操作部、33:表示部、212:静磁場マグネット部、213:勾配コイル部、214:RFコイル部、231:第1参照画像生成部、232:T2緩和時間算出部、233:スピン密度分布算出部、234:T2強調画像算出部、235:感度分算出部、236:補正部、241a:第2参照画像生成部、241b:第3参照画像生成部、242:T1緩和時間算出部、251:第4参照画像生成部、252:拡散係数算出部、261:第5参照画像生成部、271:本スキャン画像生成部

Claims (10)

  1. 本スキャンにて受信コイルにより受信される磁気共鳴信号に基づいて生成される被検体の撮影領域の断層画像を、参照スキャンにて生成される前記撮影領域での前記受信コイルの感度分布に基づいて補正する磁気共鳴撮影装置であって、
    前記参照スキャンとして、複数の異なるエコー時間での所定の撮影シーケンスにおいて前記受信コイルにより受信される前記撮影領域からの前記磁気共鳴信号に基づいて、前記複数の異なるエコー時間での参照画像をそれぞれに生成する第1参照画像生成手段と、
    前記第1参照画像生成手段により生成された複数の参照画像に基づいてT2緩和時間を算出するT2緩和時間算出手段と、
    前記T2緩和時間算出手段により算出されたT2緩和時間に基づいて、前記複数の異なるエコー時間のいずれかにおけるT2強調画像を算出するT2強調画像算出手段と、
    前記T2強調画像算出手段が前記T2強調画像を算出する際に用いたエコー時間における前記第1参照画像生成手段により生成された参照画像と、T2強調画像算出手段により算出された前記T2強調画像とに基づいて、前記感度分布を算出する感度分布算出手段と
    を有する磁気共鳴撮影装置。
  2. 前記第1参照画像生成手段は、前記所定の撮影シーケンスとして高速スピンエコー法を用いる
    請求項1に記載の磁気共鳴撮影装置。
  3. 前記T2緩和時間算出手段により算出されたT2緩和時間に基づいてスピン密度分布を算出するスピン密度分布算出手段を有し、
    前記T2強調画像算出手段は、さらに、前記スピン密度分布算出手段により算出されたスピン密度分布に基づいて、前記T2強調画像を生成する
    請求項1または2に記載の磁気共鳴撮影装置。
  4. 前記参照スキャンとして、飽和回復法による複数の異なる繰り返し時間での撮影シーケンスにおいて前記受信コイルにより受信される前記撮影領域からの前記磁気共鳴信号に基づいて、前記複数の異なる繰り返し時間での参照画像をそれぞれ生成する第2参照画像生成手段と、
    前記第2参照画像生成手段により生成された複数の参照画像に基づいてT1緩和時間を算出するT1緩和時間算出手段とを有し、
    前記スピン密度分布算出手段は、さらに、前記T1緩和時間算出手段により算出されたT1緩和時間に基づいてスピン密度分布を算出する
    請求項3に記載の磁気共鳴撮影装置。
  5. 前記参照スキャンとして、反転回復法による複数の異なる反転時間での撮影シーケンスにおいて前記受信コイルにより受信される前記撮影領域からの前記磁気共鳴信号に基づいて、前記複数の異なる反転時間での参照画像をそれぞれ生成する第3参照画像生成手段と、
    前記第3参照画像生成手段により生成された複数の参照画像に基づいてT1緩和時間を算出するT1緩和時間算出手段とを有し、
    前記スピン密度分布算出手段は、さらに、前記T1緩和時間算出手段により算出されたT1緩和時間に基づいてスピン密度分布を算出する
    請求項3に記載の磁気共鳴撮影装置。
  6. 前記参照スキャンとして、複数の異なるb値の拡散強調用傾斜磁場での所定の撮影シーケンスにおいて前記受信コイルにより受信される前記撮影領域からの前記磁気共鳴信号に基づいて、前記複数の異なるb値の拡散強調用傾斜磁場での参照画像をそれぞれ生成する第4参照画像生成手段と、
    前記第4参照画像生成手段により生成された複数の参照画像に基づいて拡散係数を算出する拡散係数算出手段とを有し、
    前記スピン密度分布算出手段は、さらに、前記拡散係数算出手段により算出された拡散係数に基づいてスピン密度分布を算出する
    請求項3から5のいずれかに記載の磁気共鳴撮影装置。
  7. 前記受信コイルとして、表面コイルを用いる
    請求項1から6のいずれかに記載の磁気共鳴撮影装置。
  8. 前記参照スキャンとして、複数の異なるエコー時間での所定の撮影シーケンスにおいて前記受信コイルにより受信される前記撮影領域からの前記磁気共鳴信号に基づいて、前記複数の異なるエコー時間での参照画像をそれぞれ生成する第5参照画像生成手段と、
    前記第5参照画像生成手段により生成された複数の参照画像に基づいて前記被検体の前記撮影領域におけるスピン密度を算出するスピン密度算出手段とを有し、
    前記T2強調画像算出手段は、さらに、前記スピン密度分布算出手段により算出されたスピン密度分布に基づいて、前記T2強調画像を生成する
    請求項1または2に記載の磁気共鳴撮影装置。
  9. 前記受信コイルとして、第1受信コイルと、前記撮影領域において前記第1受信コイルより感度分布が均一な第2受信コイルとを有しており、
    前記本スキャンにおいては、前記第1受信コイルにより受信される前記磁気共鳴信号に基づいて前記断層画像を生成し、
    前記第1参照画像生成手段は、前記第1受信コイルにより受信される前記磁気共鳴信号に基づいて複数の参照画像を生成し、
    前記第5参照画像生成手段は、前記第2受信コイルを用いて受信される前記磁気共鳴信号に基づいて複数の参照画像を生成する
    請求項8に記載の磁気共鳴撮影装置。
  10. 前記第1受信コイルとして、表面コイルを用い、
    前記第2受信コイルとして、ボリュームコイルを用いる
    請求項9に記載の磁気共鳴撮影装置。
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