JP4129684B2 - ピストン式気体圧縮装置、およびピストン式気圧駆動回転装置 - Google Patents

ピストン式気体圧縮装置、およびピストン式気圧駆動回転装置 Download PDF

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Description

本発明は、空気その他の気体の圧縮構造(以下、「気体圧縮構造」と称する。)を有する装置(以下、「気体圧縮装置」と称する。)に関し、詳しくは、双方のシリンダーを共有した圧縮行程により、圧縮体積が従来とほぼ同様でシリンダーをコンパクトにできる特徴がある。又、回転バランスが良く高速回転が可能になり、尚、二段圧縮機構で高圧力圧縮時のクランク半径は、双方クランク半径の差となり小さくなる特徴を持つ、高速回転、高圧力製造のできるピストン式気体圧縮装置、および、ピストン式気圧駆動回転装置を提供することを目的としている。
従来より、気体圧縮装置として種々のものが提案されているが、その中でも一般的には、ピストン式とスクリュウ式がある。ピストン式は、一回の圧縮体積が大きいので高圧力製造が可能であるが、回転バランスが悪く高速回転ができない。一方、スクリュウ式は、回転バランスが良く高速回転が可能であるが、一回の圧縮体積が小さいので高圧力製造が困難であった。
即ち、ピストン式において高速回転することが可能となれば、一回の圧縮体積の小さいスクリュウ式に比べて、気体圧縮構造としては非常に好ましい。しかしながら、前記の通り、ピストン式においては、回転バランスが悪く高速回転ができないという問題点があった。
そして、此を解決するための気体圧縮構造として、出願人は、「互いに併設された入力軸と補助軸とを備え、入力軸側のスライダクランク機構と、補助軸に入力軸側のスライダクランク機構と対をなる少なくとも一つのスライダクランク機構との各々の摺動子に、互いに圧力により反発するピストン部材を同一シリンダ内に一直線上に互いに対向させて同一方向に往復運動させて空気を圧縮させる空気圧縮構造であって、前記ピストン部材の先端外径を前記シリンダの内径より小さくしてシリンダの内径とピストン部材の先端外径との間に隙間部を形成し、シリンダの両側端部のうち少なくとも一方を閉塞しピストン部材の底部とシリンダの側端部内面との間に形成された第1圧縮層と、互いに対向されたピストン部材の上間面に形成された第2圧縮層と、第1圧縮層及び第2圧縮層の近くにあるシリンダ側面のそれぞれに吸気弁を備えた吸気口と排気弁を備えた排気口を設け、第1圧縮層の排気口と第2圧縮層の吸気口を連通部材によって接続したことを特徴とする」空気圧縮構造を案出(発明)している(特開2000−297747号公報参照)。
そして、かかる空気圧縮構造によれば、圧縮空気を小エネルギーで発生させることができるのである。しかしながら、かかる空気圧縮構造によれば、ピストンの往復運動が、このピストンの嵌挿されるシリンダ部材の両側に設けられた2つのクランク軸に分散されてしまい、各クランク軸の更なる回転トルクおよび回転速度の向上、並びに空気圧縮構造全体のコンパクト化の妨げとなってしまうという問題点があった。
また、前記の通りピストンの往復運動がシリンダ部材の両側に設けられた夫々別のクランク軸に伝達されるために、更なる高速回転化、及び、コンパクト化の実現の妨げとなってしまうという問題点があった。
一方、化石資源を消費しない回転装置の実現も望まれている。ここで、化石資源を消費しないエネルギーを使用する回転装置としては、圧縮気体を使用して回転を発生させる気圧駆動型回転装置が挙げられる。しかしながら、前記の場合と同一の理由により、即ち、一回の圧縮体積の大きいピストン式での実現が望ましいが、一方、ピストン式においては、回転バランスが悪く高速回転ができないという問題点があった。
そこで、本発明は、上記の問題点を解決するために為されたものであり、その目的とするところは、小エネルギーで高圧力を発生させることができるとともに、高トルク且つ高速回転可能であって、コンパクトなピストン式気体圧縮装置、およびクリーンなエネルギーで回転でき、更には高トルク且つ高速回転可能なピストン式気圧駆動回転装置を提供することを目的としている。
(請求項1)
軸方向に平行に並列された2つの第1シリンダ部材(41)及び第2シリンダ部材(42)と、
該各シリンダ部材(41、42)の内部に摺動可能に嵌入される第1ピストン部材(22、24)および第2ピストン部材(21、23)と、
該第1ピストン部材(22、24)および第2ピストン部材(21、23)を同一のクランク軸(8)に夫々連結させるためのクランク機構(10)と、
前記各シリンダ部材(41、42)の内部への気体の吸排気と該内部の気体の流通を制御する吸排気制御機構(25、26、27、28、50)とを備えており、
前記第1ピストン部材(22、24)および第2ピストン部材(21、23)は、前記クランク機構(10)によりクランク軸(8)の回転に伴って、前記各シリンダ部材(41、42)の内部を往復摺動する一方、
前記吸排気制御機構(25、26、27、28、50)は、前記第1ピストン部材(22、24)および第2ピストン部材(21、23)の往復摺動運動を利用して前記2つのシリンダ部材(41、42)の内部に吸気された気体を前記第1ピストン部材(22、24)および第2ピストン部材(21、23)で仕切られる各々3つの体積の筒(31、33、35、34、32、30)を連結した構成により圧縮するものであり、
前記クランク機構(10)の第1シリンダ部材(41)の第1ピストン部材(22)を往復摺動させる第1クランク機構(10a)と、第2シリンダ部材(42)の第1ピストン部材(24)を往復摺動させる第4クランク機構(10d)とは180度の位相差があり、
前記クランク機構(10)の第1シリンダ部材(41)の第2ピストン部材(21)を往復摺動させる第2クランク機構(10b)と、第2シリンダ部材(42)の第2ピストン部材(23)を往復摺動させる第3クランク機構(10c)とは180度の位相差があり、
前記第1クランク機構(10a)のクランク半径と前記第4クランク機構(10d)のクランク半径とが同一で、かつ、前記第2クランク機構(10b)のクランク半径と前記第3クランク機構(10c)のクランク半径とは同一であり、
前記第1クランク機構(10a)及び前記第4クランク機構(10d)のクランク半径に比べ、前記第2クランク機構(10b)及び前記第3クランク機構(10c)のクランク半径は短くなっており、
前記クランク機構(10)は、更に、前記第1ピストン部材(22、24)を往復摺動させる第1ピストンシャフト部材(16、18)と、第2ピストン部材(21、23)を往復摺動させる第2ピストンシャフト部材(15、17)とを備えており、
第2ピストン部材(21、23)には、第1ピストンシャフト部材(16、18)が摺動自在に嵌挿可能な貫通孔(透孔)が穿設されており、
前記吸排気制御機構(25、26、27、28、50)は、吸排気口(25)から吸気した気体を、気体通路50により、第1シリンダ部材(41)と第1ピストン部材(22)との間の体積の筒(31)と、第2シリンダ部材(42)と第2ピストン部材(23)との間の体積の筒(30)と、第2シリンダ部材(42)の第1、2ピストン部材(23、24)間の体積の筒(32)とを通過させて吸排気口(28)から排気するものであり、かつ、
前記吸排気制御機構(25、26、27、28、50)は、吸排気口(26)から吸気した気体を、気体通路50により、第2シリンダ部材(42)と第1ピストン部材(24)との間の体積の筒(34)と、第1シリンダ部材(41)と第2ピストン部材(21)との間の体積の筒(33)と、第1シリンダ部材(41)の第1、2ピストン部材(21、22)間の体積の筒(35)とを通過させて吸排気口(27)から排気するものであることを特徴とするピストン式気体圧縮装置
(請求項2)
第1ピストンシャフト(16、18)が二本一対で、第2ピストンシャフト(15、17)を挟むように設けられていることを特徴とする請求項1記載のピストン式気体圧縮装置
(請求項3)
請求項1または2記載のピストン式気体圧縮装置を用いたピストン式気体駆動回転装置であって、吸排気口(27、28)に圧縮気体を導入し、その圧縮気体を膨張させて、吸排気口(25、26)から排気し、クランク軸(8)の回転駆動力を得ることを特徴とするピストン式気体駆動回転装置
(請求項1及び2)
請求項1記載のピストン式気体圧縮装置によれば、吸排気制御機構により、各シリンダ部材の内腔部内に夫々嵌入されている第1ピストン部材および第2ピストン部材の往復摺動運動に伴って、複数のシリンダ部材の体積の筒に吸気された気体が一つのシリンダ部材の体積の筒に送気されるとともに、この体積の筒に送気された気体が更に圧縮されるので、二段階に気体を圧縮することができる、即ち、小エネルギーで高圧縮の気体を得ることができるという効果がある。
また、一つのクランク軸の回転により各シリンダ部材の内腔部内に夫々嵌入されている第1ピストン部材および第2ピストン部材の両ピストン部材が往復摺動運動される構成とされているので、各ピストン部材を異なる二つのクランク軸で回転する場合に比べて、気体圧縮に要するエネルギーを更に低減することができるとともに、全体構成をコンパクト化することができるという効果を奏する。
また、クランク機構を構成する第1クランク機構のクランク半径が第2クランク機構のクランク半径よりも大きくされているので、第1ピストン部材の往復摺動運動の摺動長を第2ピストン部材の往復摺動運動の摺動長よりも長くすることができ、各シリンダ部材の内腔部の端壁部とこの内腔部内に嵌入される両ピストン部材との間に夫々形成される両間隙の大きさを、かかる両ピストン部材の間に形成される間隙の大きさよりも小さくすることができる。ひいては、シリンダ部材の内腔部への吸気体積、および各シリンダ部材の内腔部での圧縮率を更に向上させることができるという効果を奏する。
(請求項3)
請求項3記載のピストン式気体駆動回転装置によれば、請求項1または2記載のピストン式気体圧縮装置の吸気と排気とを逆にして回転駆動力を得るようにしたので、請求項1または2の効果を、ピストン式気体駆動回転装置として発揮する
本発明は、ピストン式気体圧縮装置、および、ピストン式気圧駆動回転装置に関するものであるが、これらは同一の構成により実現可能である(勿論、性能を向上させるために適宜の差異を設けても良いことは言うまでもない)。即ち、一つの機構(構成)であるにも拘わらず、回転力を利用した気体を圧縮する装置にもなるし、圧縮空気を利用した回転を発生させる装置にもなるのである。従って、本出願の優先権の主張の基礎とされた出願(基礎出願)に記載のピストン式空気圧縮構造は、かかる両方を包含するものであり、本出願においては、発明の理解を容易とするために、ピストン式気体圧縮装置、およびピストン式気圧駆動回転装置に区分して説明する。
また、空気圧縮装置の空気とは、圧縮する気体の例示を示したに過ぎず、空気に限定されないこと(例えば、窒素、酸素、アルゴン)を明確にしている。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を利用して詳しく説明するが、これは代表的な例を示したものであり、その要旨を超えない限り、以下の実施例により本発明が限定されるものではない。即ち、本発明の技術的範囲は、下記実施例そのものに何ら限定されるものではない。
(実施例)
図4は、本発明の一実施例であるピストン式気体圧縮装置100を構成要素であるシリンダ部材40の斜視図である。図4に示すように、シリンダ部材40は、第1シリンダ部材41と、第2シリンダ部材42の両シリンダ部材により構成されており、第1シリンダ部材41と第2シリンダ部材42とは、送気管50により連結されている。
図6〜図8は、前記のピストン式気体圧縮装置100の平面詳細図であるが、この図6から図8においては、発明の理解を容易とするために、シリンダ部材40の一部を断面図としている。
図6〜図8に示すクランク機構10は、クランク回転中心に対して反時計回りの水平線上で最前進180度、最後退360度と仮定する。
第1クランク機構10aは、半径7.1mm−180度、第2クランク機構10bは半径4.9mm−165度、第3クランク機構10cは半径4.9mm−345度、第4クランク機構10dは半径7.1mm−360度となりクランク機構のバランスがとれている。
詳細には、第1クランク機構10aと第4クランク機構10dの位相差、および、第2クランク機構10bと第3クランク機構10cの位相差が180度ずれるようにされており、更には、第1クランク機構10aと第2クランク機構10bとの間(即ち、同一のシリンダ部材内に配設されるピストン部材の間)にも位相差が設けられている。
クランク軸の回転運動をピストン部材の往復摺動運動へ円滑に変換することができる。ひいては、クランク軸の回転バランス、および回転速度を向上することができる。これらは、全て、気体の圧縮効率を向上させるための要因である。
クランク機構10aは、クランク連結棒11・ピストンシャフト部材16・第2ピストン部材21に、クランク機構10bは、クランク連結棒12・ピストンシャフト部材15・第1ピストン部材21に、クランク機構10cは、クランク連結棒13・ピストンシャフト部材17・第2ピストン部材23に、クランク機構10dは、クランク連結棒14・ピストンシャフト部材18・第1ピストン部材24に、各々連結されていて回転運動に対する往復運動のバランスがとれている。
第2ピストン部材21、23に夫々連結されているピストンシャフト部材15,17は、夫々、第1ピストン部材22,24に穿設された透孔を介して片側に集約されている。従って、一の回転系のみをもって各シリンダ部材に配設される2つのピストン部材21,22,23,24を往復摺動運動させることができる。即ち、構成を簡素化することができる。
シリンダ部材二本を並設して気体通路50及び圧力弁を一体化した機体20は、第2ピストン部材21、第1ピストン部材22を収容した第1シリンダ部材41と、第2ピストン部材23,第1ピストン部材24を収容した第2シリンダ部材42とで構成されている。
クランク機構10が、反時計回りに回転すると、第2ピストン部材21、第1ピストン部材22及び第2ピストン部材23、第1ピストン部材24が各々シリンダー内で各々クランク半径によって往復運動する。この時第1シリンダ部材41内で第2ピストン部材21、第1ピストン部材22に挟まれた体積の筒(空間)31,33,35ができて空気の圧縮運動をする。また、もう一つの第2シリンダ部材42内でも第2ピストン部材23、第1ピストン部材24に挟まれた体積の筒30,32,34ができて空気の圧縮運動をする。この双方にできる体積の筒30,31,32,33,34、35を有効に利用して圧縮行程をつくる。
図7から図6へとクランク機構10が反時計回りに0〜180度回転すると、伴ったクランク機構10の回転により、吸排気口26から空気が体積の筒33,34に吸気される。
次に、図6から図7へとクランク機構10が180〜360度回転すると、伴ったクランク機構の回転により、体積の筒33,34の空気が体積の筒35に圧縮されて閉じこめられる。
図7から図8へとクランク機構10が二回転目0〜180度回転すると、伴ったクランク機構10の回転により、体積の筒35の圧縮空気は、再度圧縮されて吸排気口27から排気され、この時のクランク半径の差は、7.1mm−4.9mm=2.2mmになる。
この行程は、双方のシリンダーを共有して交互に行われる。即ち、もう一方では、吸排気口25から空気が体積の筒30,31へ吸気され、それが体積の筒32に圧縮されて閉じこめられる。そして、再度圧縮されて吸排気口28から排気される。
図3は、気体の流れを図示したものであるが、この図3に示すように、筒31、34内に吸気された気体および筒30、33内に吸気された気体は、ピストン部材21、22,23、24が各シリンダ部材41,42の端壁部に向かって摺動運動することにより、筒31、34および筒30、33(ピストン部材22,23の底部と、対応するシリンダ部材41,42との間の間隙)が小さくなるので、筒32、35内に移動する。
即ち、筒31、34内の気体と筒30、33内の気体とが筒32、35内に移動するために、この段階で気体を約2倍に圧縮することができるのである。
ここで、前記の通り第1クランク機構10aと第2クランク機構10bの長さ(即ち、クランク腕)が異なる長さとされているために、同一方向に摺動運動する第1ピストン部材22と第2ピストン部材21との間に、位相差を設けることができる。即ち、第1ピストン部材22の頭部と第2ピストン部材21の頭部とが離れた際の距離と近づいた際の距離との間に差を設けることができ、気体通路50内を伝って筒32、35内に送気された気体を第1ピストン部材22および第2ピストン部材21の摺動運動に伴い更に圧縮することができるのである。
以上の記載及び図面から明白であるように、ピストン式気体圧縮装置100においては、第1シリンダ部材41は特許請求の範囲に記載の一のシリンダ部材に相当し、第2シリンダ部材42は他のシリンダ部材に相当する。体積の筒31は特許請求の範囲に記載の第1間隙に相当し、体積の筒30は第2間隙に相当し、体積の筒33は第3間隙に相当し、体積の筒34は第4間隙に相当し、体積の筒35は第5間隙に相当し、体積の筒32は第6間隙に相当する。体積の筒30,31の両空間が特許請求の範囲に記載の第1吸気用間隙に相当し、体積の筒33,34が第2吸気用間隙に相当する。吸排気口25,26は吸気機構に相当し、吸排気口27,28は排気機構に相当し、吸排気口25,26及び吸排気口27,28は吸排気制御機構に相当し、送気管50は吸気機構及び送気機構に相当する。
図5は、ピストン式気体圧縮装置100を電動工具500にくっつけた状態を示した図である。このように、本ピストン式気体圧縮装置100によれば、電動工具500の回転程度の力であっても十分な圧縮空気を得ることができるのである。
勿論、本ピストン式気体圧縮装置100は、2気筒のものに限られるものではなく、多気筒としてもよいことはいうまでもない。具体例としては、3気筒としても良いし、4気筒としても良く、2の倍数、または4の倍数とすることが好ましい。
次に、図1、図2及び図9〜図12の添付図面を参照して、本発明であるピストン式気圧駆動回転装置200について説明する。
ピストン式気体圧縮装置100と同一の部分には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる部分のみを説明する。
図1及び図2に示すように、ピストン式気圧駆動回転装置200は、ピストン式気体圧縮装置とほぼ同一の構成とされている。異なる点は、図6から図8に示すピストン式気体圧縮装置100では、第2ピストン部材21,23につながるピストンシャフト部材15,17が、夫々、第1ピストンシャフト部材22,24につながるピストンシャフト部材16,18を挟むように両側に設けられているので、ピストンシャフト部材が各1本づつの場合に比べて、往復摺動運動を円滑とすることができるのに比べ、この装置200ではそうなっていない点である
また、各シリンダ部材41,42内への気体の吸気と排気が逆となっている。すなわち、ピストン式気体圧縮装置100における吸排気口25,26が吸気口を構成していたががピストン式気体駆動回転装置においては排気口を構成し、同様に吸排気口27,28が吸気口を構成するのである。体積の筒30,31,32,33,34,35についても同様に、ピストン式気体圧縮装置100と吸排気が逆になる。このため、筒32および筒35内に圧縮気を送気することにより、クランク軸を回転することができるのである。
以上の記載及び図面から明白であるように、ピストン式気体駆動回転装置200においては、第1シリンダ部材41は特許請求の範囲に記載の一のシリンダ部材に相当し、第2シリンダ部材42は他のシリンダ部材に相当する。体積の筒31は特許請求の範囲に記載の第1間隙に相当し、体積の筒30は第2間隙に相当し、体積の筒33は第3間隙に相当し、体積の筒34は第4間隙に相当し、体積の筒35は第5間隙に相当し、体積の筒32は第6間隙に相当する。吸排気口25,26は排気機構に相当し、吸排気口27,28は吸気機構に相当し、吸排気口25,26及び吸排気口27,28は吸排気制御機構に相当し、送気管50は送気機構に相当する。
更に、図10は、本発明を応用した工具を示した図であり、この図に示すように、簡易なボンベであっても十分な回転力を得ることができるのである。
これを、4気筒や6気筒等に変更することにより、図11及び図12に示すように、車両に応用することも可能である。この際、太陽光エネルギーを併用しても良い。
本発明に係るピストン式気体駆動回転装置を示す平面詳細図である。 本発明に係るピストン式気体駆動回転装置を示す平面詳細図である。 上記ピストン式気体圧縮装置の気体の流れを示す図である。 上記ピストン式気体圧縮装置を構成するシリンダ部材の斜視図である。 本発明に係る空気圧縮構造を示す試作機の写真である(実施例)。 本発明に係るピストン式気体圧縮装置を示す平面詳細図である。 本発明に係るピストン式気体圧縮装置を示す平面詳細図である。 本発明に係るピストン式気圧圧縮装置を示す平面詳細図である。 上記ピストン式気圧駆動回転装置の気体の流れを示す図である。 上記ピストン式気圧駆動回転装置を工具に応用した状態を示す図である。 上記ピストン式気圧駆動回転装置を車両に応用した状態を示す図である。 上記ピストン式気圧駆動回転装置を車両に応用した状態を示す図である。
符号の説明
8 クランク軸
10 クランク機構
10a クランク機構(半径7.1mm-180度)
10b クランク機構(半径4.9mm-165度)
10c クランク機構(半径4.9mm-345度)
10d クランク機構(半径7.1mm-360度)
11 クランク連結棒
12 クランク連結棒
13 クランク連結棒
14 クランク連結棒
15 ピストンシャフト部材
16 ピストンシャフト部材
17 ピストンシャフト部材
18 ピストンシャフト部材
20 シリンダー二本を並設して空気通路及び圧力弁を一体化した機体
21 第2ピストン部材
22 第1ピストン部材
23 第2ピストン部材
24 第1ピストン部材
25 吸排気口
26 吸排気口
27 吸排気口
28 吸排気口
30 体積の筒
31 体積の筒
32 体積の筒
33 体積の筒
34 体積の筒
35 体積の筒
40 ピストン部材
41 第1シリンダ部材
42 第2シリンダ部材

Claims (3)

  1. 軸方向に平行に並列された2つの第1シリンダ部材(41)及び第2シリンダ部材(42)と、
    該各シリンダ部材(41、42)の内部に摺動可能に嵌入される第1ピストン部材(22、24)および第2ピストン部材(21、23)と、
    該第1ピストン部材(22、24)および第2ピストン部材(21、23)を同一のクランク軸8に夫々連結させるためのクランク機構(10)と、
    前記各シリンダ部材(41、42)の内部への気体の吸排気と該内部の気体の流通を制御する吸排気制御機構(25、26、27、28、50)とを備えており、
    前記第1ピストン部材(22、24)および第2ピストン部材(21、23)は、前記クランク機構(10)によりクランク軸(8)の回転に伴って、前記各シリンダ部材(41、42)の内部を往復摺動する一方、
    前記吸排気制御機構(25、26、27、28、50)は、前記第1ピストン部材(22、24)および第2ピストン部材(21、23)の往復摺動運動を利用して前記2つのシリンダ部材(41、42)の内部に吸気された気体を前記第1ピストン部材(22、24)および第2ピストン部材(21、23)で仕切られる各々3つの体積の筒(31、33、35、34、32、30)を連結した構成により圧縮するものであり、
    前記クランク機構(10)の第1シリンダ部材(41)の第1ピストン部材(22)を往復摺動させる第1クランク機構(10a)と、第2シリンダ部材(42)の第1ピストン部材(24)を往復摺動させる第4クランク機構(10d)とは180度の位相差があり、
    前記クランク機構(10)の第1シリンダ部材(41)の第2ピストン部材(21)を往復摺動させる第2クランク機構(10b)と、第2シリンダ部材(42)の第2ピストン部材(23)を往復摺動させる第3クランク機構(10c)とは180度の位相差があり、
    前記第1クランク機構(10a)のクランク半径と前記第4クランク機構(10d)のクランク半径とが同一で、かつ、前記第2クランク機構(10b)のクランク半径と前記第3クランク機構(10c)のクランク半径とは同一であり、
    前記第1クランク機構(10a)及び前記第4クランク機構(10d)のクランク半径に比べ、前記第2クランク機構(10b)及び前記第3クランク機構(10c)のクランク半径は短くなっており、
    前記クランク機構(10)は、更に、前記第1ピストン部材(22、24)を往復摺動させる第1ピストンシャフト部材(16、18)と、第2ピストン部材(21、23)を往復摺動させる第2ピストンシャフト部材(15、17)とを備えており、
    第2ピストン部材(21、23)には、第1ピストンシャフト部材(16、18)が摺動自在に嵌挿可能な貫通孔(透孔)が穿設されており、
    前記吸排気制御機構(25、26、27、28、50)は、吸排気口(25)から吸気した気体を、気体通路50により、第1シリンダ部材(41)と第1ピストン部材(22)との間の体積の筒(31)と、第2シリンダ部材(42)と第2ピストン部材(23)との間の体積の筒(30)と、第2シリンダ部材(42)の第1、2ピストン部材(23、24)間の体積の筒(32)とを通過させて吸排気口(28)から排気するものであり、かつ、
    前記吸排気制御機構(25、26、27、28、50)は、吸排気口(26)から吸気した気体を、気体通路50により、第2シリンダ部材(42)と第1ピストン部材(24)との間の体積の筒(34)と、第1シリンダ部材(41)と第2ピストン部材(21)との間の体積の筒(33)と、第1シリンダ部材(41)の第1、2ピストン部材(21、22)間の体積の筒(35)とを通過させて吸排気口(27)から排気するものであることを特徴とするピストン式気体圧縮装置
  2. 第1ピストンシャフト(16、18)が二本一対で、第2ピストンシャフト(15、17)を挟むように設けられていることを特徴とする請求項1記載のピストン 式気体圧縮装置
  3. 請求項1または2記載のピストン式気体圧縮装置を用いたピストン式気体駆動回転装置であって、吸排気口(27、28)に圧縮気体を導入し、その圧縮気体を膨張させて、吸排気口(25、26)から排気し、クランク軸(8)の回転駆動力を得ることを特徴とするピストン式気体駆動回転装置
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