JP4129270B2 - シミュレーション方法、シミュレーション装置、およびシミュレーションプログラム - Google Patents

シミュレーション方法、シミュレーション装置、およびシミュレーションプログラム Download PDF

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Description

本発明は、所望の木目模様を実現するための原木からの木材の形取位置および形状を模擬的な画像として生成するシミュレーション方法、シミュレーション装置、およびシミュレーションプログラムに関する。
近年、自然素材である木材が注目されている。木材はさまざまな木目を有するため、原木から形取る箇所に応じて個体差が生じ、その個体差が製品ごとの個性となる。また、長期の使用によって生じる傷や色合いの変化自体も、独特の風合いとなって使用者に親しみを生じさせることがある。これらの理由により、合成樹脂や軽金属を用いた製品にはない、個性的で味わい深い製品を生み出すことのできる素材として木材が注目されており、その加工技術も飛躍的に進歩しつつある。
従来、かかる木材の加工技術として、吸水軟化した一枚の木材を圧縮し、その木材を圧縮方向と略平行に切断して板状の一次固定品を得た後、この一次固定品を加熱吸水させながら所定の3次元形状に成形する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。また、軟化処理した状態で圧縮した一枚の木材を所定の型枠で仮固定し、この木材の回復を型内で行って型成形する技術も知られている(例えば、特許文献2を参照)。
特許第3078452号公報 特開平11−77619号公報
しかしながら、通常の切削加工によって木材を形取る場合、その木材表面の木目模様が常に所望する模様になるとは限らなかった。そこで、木目模様を優先した木材の形取りを行おうとすると、成形品としての所定の最終形状が得られない可能性もあった。結局、いずれの場合にも、原木に無駄が生じやすく、歩留まりを向上させることが困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、所望の木目模様を実現するための原木における木材の形取位置および形状を模擬的な画像として生成可能であり、その結果として木材加工時の原木の無駄を減らし歩留まりの向上を実現させることができるシミュレーション方法、シミュレーション装置、およびシミュレーションプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1記載の発明は、原木の形状および木目に関する原木情報、ならびに前記原木から形取る木材の形状に関する形状情報を記憶する記憶手段を備えたシミュレーション装置が、前記原木から所定の3次元形状をなす木材を形取る際の位置および形状を模擬的な画像として生成するシミュレーション方法であって、前記原木から形取る木材の一つの表面が有すべき木目模様の入力を受け付ける木目模様入力ステップと、前記木目模様入力ステップで入力された木目模様、ならびに前記記憶手段からそれぞれ読み出した原木情報および形状情報を少なくとも用いることにより、前記入力された木目模様と類似する木目模様をなす表面を備えた木材であって前記3次元形状をなす木材を前記原木から形取ることが可能であるか否かの判定を行う判定ステップと、前記判定ステップで形取りが可能であると判定された場合には、前記原木における木材の形取位置および形状を模擬的に示す画像を生成する画像生成ステップと、前記画像生成ステップで生成された画像を出力する画像出力ステップと、を含むことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記原木から形取られた木材は、所定の圧縮力を加えることによって圧縮成形されるものであり、前記判定ステップは、前記圧縮成形後の木材がなすべき形状に関する情報をさらに用いることによって前記判定を行うことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記判定ステップは、前記木目模様入力ステップで入力された木目模様と所定の範囲内で類似する木目模様をなす切断面が前記原木の内部に存在するか否かの判定を行う類似度判定ステップと、前記類似度判定ステップで前記切断面が前記原木の内部に存在すると判定された場合、当該切断面を一つの表面とする木材であって前記3次元形状と略同形をなす木材の形状が形取可能な形状であるか否かの判定を行う形状判定ステップと、を含むことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記判定ステップは、前記木目模様入力ステップで入力された木目模様と所定の範囲内で類似する木目模様をなす切断面が前記原木の内部に存在するか否かの判定を行う類似度判定ステップと、前記類似度判定ステップで前記切断面が前記原木の内部に存在すると判定された場合、当該切断面の表面の木目模様を模擬的に示す木目画像を生成する木目画像生成ステップと、前記木目画像生成ステップで生成された木目画像を出力するとともに、前記木目画像の良否について当該シミュレーション装置の利用者が判定した結果に係る情報の入力を前記利用者に対して促す内容の情報を出力する木目情報出力ステップと、前記木目情報出力ステップで出力された木目画像に基づいた前記利用者による良否判定の結果に係る情報の入力を受け付ける判定結果入力ステップと、前記判定結果入力ステップで良否判定の結果が良である場合に対応する情報が入力された場合、前記切断面を一つの表面とする木材であって前記3次元形状と略同形をなす木材の形状が形取可能な形状であるか否かの判定を行う形状判定ステップと、を含むことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記木目情報出力ステップは、前記木目画像生成ステップで生成された木目画像とともに、前記木目模様入力ステップで入力された木目模様を出力することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、原木から所定の3次元形状をなす木材を形取る際の位置および形状を模擬的な画像として生成するシミュレーション装置であって、原木の形状および木目に関する原木情報、ならびに前記原木から形取る木材の形状に関する形状情報を記憶する記憶手段と、当該シミュレーション装置の動作を指示する動作指示信号および前記原木から形取る木材の一つの表面が有すべき木目模様の入力を少なくとも受け付ける入力手段と、前記入力手段で入力された木目模様、ならびに前記記憶手段でそれぞれ記憶される原木情報および形状情報を少なくとも用いることにより、前記入力された木目模様と類似する木目模様をなす表面を備えた木材であって前記3次元形状をなす木材を前記原木から形取ることが可能であるか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段での判定結果に基づいて前記原木における木材の形取位置および形状を模擬的に示す画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段で生成された画像を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記記憶手段は、前記原木から形取られた木材に対して所定の圧縮成形が施された後、当該木材がなすべき形状に関する情報をさらに記憶し、前記判定手段は、前記圧縮成形後の木材がなすべき形状に関する情報をさらに用いることによって前記判定を行うことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項6または7記載の発明において、前記判定手段は、前記入力手段で入力された木目模様と所定の範囲内で類似する木目模様をなす切断面が前記原木の内部に存在するか否かの判定を行う類似度判定手段と、前記切断面を一つの表面とする木材であって前記3次元形状と略同形をなす木材の形状が形取可能な形状であるか否かの判定を行う形状判定手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記画像生成手段は、前記類似度判定手段で前記切断面が前記原木の内部に存在すると判定された場合、当該切断面の表面の木目模様を模擬的に示す木目画像を生成することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明において、前記形状判定手段は、前記出力手段で出力された前記木目画像に基づいて当該シミュレーション装置の利用者が入力した所定の動作指示信号に応じて形状判定を行うことを特徴とする。
請求項11記載の発明に係るシミュレーションプログラムは、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシミュレーション方法を前記シミュレーション装置に実行させることを特徴とする。
本発明によれば、原木から形取る木材の一つの表面が有すべき木目模様の入力を受け付け、この入力された木目模様、原木情報、および形状情報を少なくとも用いることにより、入力された木目模様と類似する木目模様をなす表面を備えた木材であって所定の3次元形状をなす木材を前記原木から形取ることが可能であるか否かの判定を行い、この判定の結果、形取りが可能であると判定された場合には、前記原木における木材の形取位置および形状を模擬的に示す画像を生成し、この生成された画像を出力することにより、所望の木目模様を実現するための原木における木材の形取位置および形状を模擬的な画像として生成可能であり、その結果として木材加工時の原木の無駄を減らし歩留まりの向上を実現させることが可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態(以後、実施の形態と称する)を説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るシミュレーション装置の機能構成を示すブロック図である。同図に示すシミュレーション装置1は、原木から木材を形取るにあたって利用者から入力された木目模様を実現するための木材の形取位置および形状を模擬的な画像として生成し、この生成した画像を表示出力する装置である。
このシミュレーション装置1は、外部からの情報の入力を受け付ける入力部11と、シミュレーション結果を含む情報を外部に出力する出力部12と、画像処理を行う画像処理部13と、当該シミュレーション装置1の動作制御を行う制御部14と、各種情報を記憶する記憶部15とを備える。
入力部11は、出力部12に表示出力された映像情報等を同じ出力部12に表示されるマーカ等によって指定可能なマウス等のポインティングデバイス、およびテキスト情報を入力可能なキーボード等を備え、利用者が所望する木目模様を含む情報やシミュレーション装置1の動作指示信号の入力を受け付け、この入力された情報や動作指示信号を制御部14へ送出する。
出力部12は、画像や文字等の情報を表示出力するものであり、液晶、プラズマ、または有機EL(Electroluminescence)等から構成されるディスプレイによって実現される表示部121を備える。この出力部12として、出力すべき情報を紙等の媒体に印刷して出力するプリンタや、音声情報を外部に出力するスピーカーを備えることも可能である。
画像処理部13は、入力部11で入力された木目模様などを認識するパターン認識部131、このパターン認識部131で認識した木目模様と、予め記憶部15に記憶されている原木の木目情報との相関を調べ、両者の類似度を判定する類似度判定部132、入力部11で入力された木目模様を有するとともに所定の形状をなす木材を原木から形取ることが可能であるか否かを判定する形状判定部133、およびシミュレーション結果として出力部12から表示出力する画像を生成する画像生成部134を備える。
制御部14は、演算および制御機能を有するCPU(Central Processing Unit)等を用いて実現され、記憶部15で記憶、格納されるシミュレーションプログラムを読み出すことによって各種動作処理の制御を行う。なお、前述したシミュレーションプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、MOディスク、PCカード、xDピクチャーカード、SDメモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して広く流通させることも可能である。
記憶部15は、原材料である原木に関する情報を記憶する原木情報データベース(DB)151と、原木から形取った木材の圧縮前後の形状に関する情報を記憶する形状情報データベース(DB)152とを備える。この記憶部15は、所定のOS(Operation System)を起動するプログラムや本実施の形態1に係る各種処理を行うためのシミュレーションプログラム等が予め記憶されたROM(Read Only Memory)と、各処理の演算パラメータやデータ等を記憶するRAM(Random Access Memory)とを用いて実現される。
なお、上述した各種記録媒体のいずれかを装着可能なインタフェースを設け、このインタフェースに所定の記録媒体を装着することによって記憶部15を構成してもよい。かかるインタフェースを、メモリカード型のLAN(Local Area Network)カードを装着可能な無線LANモジュールなどによって実現することも可能である。
図2は、原木情報データベース151に記憶されている原木情報を模式的に示す図である。同図に示す原木2は無圧縮状態の無垢材であり、断面の径は基端部から先端部に向かう方向に沿って(図2の+y方向)徐々に小さくなっている。このような原木2に関する原木情報としては、基端部の断面(図2のx−z平面に平行)の木目2Gによる年輪模様とその断面の径r1、先端部の断面の木目2Gによる年輪模様とその断面の径r2(r2<r1)、原木2の長手方向(図2のy軸方向)の長さh、原木2の繊維方向Lなどである。原木2としては、檜、檜葉、桐、杉、松、桜、欅、黒檀、チーク、マホガニー、ローズウッドなどの素材が用いられるが、このような原木2の素材に関する情報を原木情報データベース151に記録しておいてもよい。
原木情報データベース151では、原木2の所定の間隔ごとの断層についての情報も記憶する。図2では、その一例として、径がr0であって、木目2Gによる年輪模様が基端部の年輪模様と略同一である断層201を示している。このような断層の情報は、外形を測定することによって得られる情報(基端部および先端部の径r1およびr2、長手方向の長さh等)を適宜外挿していくことによって得ることができる。このように外挿して得られる断層の情報は、原木2の髄が直線状であって内部の繊維構造がその髄を中心として略一様であるような場合に好適である。
これに対して、原木2の形状や木目の情報をより高精度で原木情報データベース151に記録する場合には、X線、超音波、または核磁気共鳴などを用いた断層撮影によって断面の形状や径を詳細に測定し、この測定結果を記録してもよい。以上説明した原木情報の取得方法のうちどの方法を用いるかは、原木の素材、完成品の用途、形取る木材の形状等の条件に応じて変化する。
ところで、原木情報データベース151で記憶する原木情報は、典型的な形状を有する原木のサンプルに関する情報であってもよいし、実際の加工に用いる原木に関する情報であってもよい。前者の場合(サンプル)には、例えば一定の径を有する特定の素材の原木に対して、断面の木目による年輪模様を情報として有していれば事足りるため、原木情報データベース151の容量を少なくすることができる。また、後者の場合(個々の原木)には、実際に加工する原木の情報を用いることになるため、高精度のシミュレーションを行うことが可能となる。
続いて、形状情報データベース152に記憶される情報について説明する。この形状情報データベース152では、所望される圧縮後の木材の形状(寸法を含む)、この形状を得るために原木2から形取る木材の形状(寸法を含む)、および原木2から形取りの際に許容し得る形状の誤差、などを記憶する。このうち、形取りの際に許容し得る形状の誤差は、画像処理部13の類似度判定部132や形状判定部133における判定処理の際に参照される。
以上の構成を有するシミュレーション装置1は、1または複数のコンピュータによって実現される。このうち、シミュレーション装置1を複数のコンピュータによって実現する場合には、当該シミュレーション装置1の少なくとも一部の機能をなすコンピュータ同士が直接的に接続される場合に加えて、適当な通信回線(インターネット、専用網、電話網など)を介して相互に接続される場合も含まれるものとする。
図3は、以後の説明において想定する圧縮工程前後の木材の形状の変化を示す説明図である。なお、同図においては圧縮による木材の形状変化を示すのが目的のため、木材表面の木目模様を省略している。この図3に示す場合、原木2から形取る木材21は、その外側面21aの短手方向に平行な任意の切断面が円弧の一部を描くように湾曲して成る。かかる木材21は、圧縮工程によって減少する分の容積を予め加えた分の容積で原木2から形取られる。これに対し、木材21を圧縮することによって得られる圧縮木製品22は、平板状の主板部22aと、この主板部22aの対向する2つの長辺の各々から当該主板部22aに対して所定の角度をなして延出して成る側板部22bおよび22cと、を備える。
次に、シミュレーション装置1の動作を説明する。図4は、本実施の形態1に係るシミュレーション方法の処理の概要を示すフローチャートである。まず、入力部11で利用者が所望する木目模様の入力を受け付ける(ステップS1)と、この入力された木目模様に関する情報は、制御部14を介して画像処理部13へ送出され、画像処理部13のパターン認識部131でパターン認識される(ステップS2)。
利用者は、出力部12に表示される木目模様なしの木材21の画像(図3を参照)に対し、入力部11が備えるマウスやキーボード等を用いることによって所望の木目模様を描画入力する。この際には、所定の木目模様(テンプレート)を複数種類形成して記憶部15で記憶しておき、その複数の候補の中から利用者に選択を促すような構成にしてもよいし、適当な描画ツールを用いて利用者に所望の木目模様を描画させるようにしてもよい。
図5および図6は、利用者から描画または選択によって入力された木材21の外側面21aの木目模様の入力例を示す図である。図5に示す木材211は、外側面211aが板目面である場合の木目模様である一方、図6に示す木材212は、外側面212aが柾目面をなす場合の木目模様である。
続いて、ステップS2においてパターン認識された木目模様と類似する切断面が原木2の内部に存在するか否かの判定を行う(ステップS3)。より具体的には、類似度判定部132において、パターン認識部131でパターン認識した木目模様と、原木情報データベース151から読み込んだ原木2の木目模様とのパターンマッチングを行い、所定の範囲内で類似する箇所が原木2の内部に存在するか否かの判定を行う。この判定を行う際には、形状情報データベース152で記憶する木材形取時の形状の誤差の許容範囲を参照する。なお、本発明における面とは2次元面のことであって、平面または曲面を含むものである。
類似度判定部132における類似度判定方法としては、例えば入力された木目模様と原木2の木目模様との比較を行い、両者の相関を調べる方法がある。この場合、原木2をさまざな方向に切断した切断面の木目模様を記憶部15で記憶しておいてもよいし、原木2に関する原木情報をもとに画像生成部134で各切断面の木目模様を生成してもよい。なお、他にもエッジ抽出による領域分割法や、クラスタ分析に基づく統計的パターン認識法等、通常よく用いられる物体認識手法を適用することも可能である。
以上説明したステップS3の類似度判定の結果、入力された木目模様と類似する切断面が原木2にある場合(ステップS4でYes)、その切断面を含むように原木2から形取りを行うことが可能であるか否かの判定を行う(ステップS5)。より具体的には、形状判定部133において、ステップS3で求めた切断面を一つの表面とする形状を有し、かつ形状情報データベース152に記憶されている形取形状と所定の範囲内で類似した形状をなす木材21を原木2から形取ることが可能な形状であるか否かの判定を行う。この形状判定を行う際にも、形状情報データベース152で記憶する形取時の形状の誤差の許容範囲を参照する。
上記ステップS5における形取可能性の判定を行うことにより、所望の木目模様をなす切断面は原木2に存在するが、その切断面を含み、かつ木材21と略同形をなす木材を形取ることが物理的に不可能な場合を形取不可能と判定してシミュレーション対象から除外することができる。また、所望の木目模様をなすような形取りを行うと、外側面の曲率などが木材21の外側面21aの曲率と顕著に異なってしまい、圧縮木製品22の最終形状には到達できないような場合も除外される。
ステップS5における判定の結果、所望の木目模様を有し、かつ圧縮成形可能な木材を形取ることが可能であると判定した場合(ステップS6でYes)、画像処理部13の画像生成部134では、形取可能な木材の形取位置および形状を模擬的に示す画像を生成し(ステップS7)、この生成した画像を表示部121から表示出力する(ステップS8)。なお、ステップS8において、ステップS7で生成した画像とともに原木2から得られる木目模様を表示し、利用者がその両者を比較対照できるようにしてもよい。
図7〜図9は、出力部12におけるシミュレーション結果の表示出力例を示す図である。より具体的には、外側面211aが板目面をなす木材211(図5を参照)と外側面212aが柾目面をなす木材212(図6を参照)との原木2の形取位置を模式的に示す図である。このうち、図7は、原木2の斜視図に木材211および212の形取位置をそれぞれ重畳した画像である。また、図8は、図7の矢視A方向の側面図に木材211および212の形取位置をそれぞれ重畳した画像を示す。さらに、図9は、図7の矢視B方向の側面図に木材211および212の形取位置をそれぞれ重畳した画像を示す。これらの画像を表示部121で表示する際には、図7〜9に示す3つの画像を同時に表示してもよいし、利用者が入力部11から動作指示信号を入力することによって表示する画像を切り替え可能な構成にしてもよい。
なお、ステップS1で入力された木目模様を一つの面とすることができる形取位置および形状が複数存在する場合には、その中で最も類似度が高い位置および形状を選択して画像の生成、表示を行う。また、利用者からの印刷に関する動作指示信号の入力があった場合には、出力部12が具備するプリンタによって紙などに画像を印刷して出力してもよい。
ところで、ステップS3における類似度判定の結果、入力された木目模様と所定の範囲内で類似する面が原木2の内部に存在しない場合(ステップS4でNo)には、入力された木目模様を実現する形取は不可能である旨のメッセージを出力部12で出力し(ステップS9)、動作を終了する。また、ステップS5における形取可能性の判定の結果、木材21を形取ることが不可能であると判定した場合(ステップS6でNo)にも、ステップS9に進んで上記同様の処理を行う。
以上説明した本実施の形態1に係るシミュレーション方法によれば、利用者が所望する木目模様と所定の範囲内で類似する原木内部の切断面の有無を判定し、そのような切断面が原木2の内部に存在する場合には圧縮成形可能な形取の可能性を判定し、この二つの判定を通過した場合にのみ形取位置および形状を模擬的な画像として生成、表示するため、無駄な画像処理を行う手間を省くことができる。
ここで、上述したシミュレーション方法によって求めた原木2の形取位置から実際に形取った木材21を圧縮して圧縮木製品22を成形する圧縮工程の概要について説明する。この圧縮工程を行うに先立って、木材21を高温高圧の水蒸気雰囲気中で所定時間放置する。ここでいう高温高圧とは、温度が100〜230℃、より好ましくは180〜230℃程度であり、圧力が0.1〜3MPa(メガパスカル)、より好ましくは0.45〜2.5MPa程度の状態を指す。これにより、木材21は過剰に水分を吸収して軟化する。その後、上記同様の水蒸気雰囲気中で木材21を圧縮する。なお、上述した温度と圧力を有する水蒸気雰囲気中で木材21を放置する代わりに、例えば木材21をマイクロウェーブの如き高周波の電磁波によって加熱してから圧縮を行ってもよい。
図10は、一対の金型を用いて木材21を圧縮する圧縮工程の概要および金型の構成を示す図であり、図11は図10のC−C線縦断面図である。木材21の上方から圧縮力を加える金型31は、木材21の内側面に嵌合する形状をなす凸部32を有する。また、圧縮時に木材21の下方から圧縮力を加える金型41は、木材21の外側面を嵌入する凹部42を有する。図11に示すように、凸部32が有する曲面の曲率半径RAおよび凹部42が有する曲面の曲率半径RBは、一様な湾曲面をなす木材21の曲率半径よりも小さくなければならない。換言すれば、この関係を満たすように木材21の形取りや、凸部32および凹部42の設計が行われる。
図12は、一対の金型31および41を嵌め合わせることによって木材21を挟持、圧縮している状態(圧縮が完了している状態)を示す図であり、図11と同一の切断面を有する縦断面図である。木材21は、この図12に示す状態で金型31および41から圧縮力を受けることにより、金型31と金型41との隙間に相当する3次元形状に変形される。なお、この圧縮工程後の木材21の肉厚は、原木2から形取った圧縮前の状態での肉厚の30〜50%程度となる。この結果、木材21の繊維密度は圧縮前よりも増加し、その強度が高くなる。
図12に示す圧縮状態で所定時間放置した後、金型31と金型41を離間させて圧縮を解除し、水蒸気雰囲気を解いて木材21を乾燥させることにより、圧縮木製品22の成形が完了する。図13は、外側面が板目面をなす木材211を圧縮して得られる圧縮木製品の構成を示す斜視図である。同図に示す圧縮木製品221は、木材21からの変形の度合いが大きい主板部221aと側板部221bとの湾曲部付近、および主板部221aと側板部221cとの湾曲部付近を除けば、その外側面の木目模様が、圧縮前の木材211の外側面211aのなす木目模様と同様である。
ところで、上記圧縮工程によって形成された圧縮木製品は、デジタルカメラ、携帯電話、携帯型通信端末(PHS、PDA等)、携帯型オーディオ装置、ICレコーダ、携帯型テレビ、携帯型ラジオ、各種家電製品のリモコン、デジタルビデオなどの電子機器用外装材としても適用可能である。これらの電子機器に適用する場合、圧縮木製品の肉厚は、1.6mm程度であればより好ましい。
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、原木から形取る木材の一つの表面が有すべき木目模様の入力を受け付け、この入力された木目模様、原木情報、および形状情報を少なくとも用いることにより、入力された木目模様と類似する木目模様をなす表面を備えた木材であって所定の3次元形状をなす木材を前記原木から形取ることが可能であるか否かの判定を行い、この判定の結果、形取りが可能であると判定された場合には、前記原木における木材の形取位置および形状を模擬的に示す画像を生成し、この生成された画像を出力することにより、所望の木目模様を実現するための原木からの形取位置および形状を模擬的な画像として生成可能となる。この結果として、木材加工時の原木の無駄を減らし歩留まりの向上を実現させることが可能となる。
また、この実施の形態1によれば、利用者が所望する木目模様と類似する木目模様を有する原木内部の面の有無を判定し、そのような面がある場合には圧縮成形可能な形取の可能性を判定し、この二つの判定を通過した場合にのみ形取位置および形状を模擬的な画像として生成、表示するため、無駄な画像処理を行わないで済む。
ところで、以上説明した本発明の実施の形態1は、例えばオーダーメイドの圧縮木製品を提供する場合に好適である。この場合、顧客からの木目模様に関する要望をふまえた上で、その要望に沿った圧縮木製品の製造が可能かどうかを判定することができ、仮に製造が不可能な場合であっても、別の候補を即座に提示することができるので、一段ときめ細かなサービスを顧客に対して提供することが可能となる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、上記実施の形態1で説明したのと同じ構成のシミュレーション装置1を用いるが、入力された木目模様と類似する切断面が原木2にあると判定された場合、その切断面の表面の木目模様を模擬的に示す木目画像を生成した後、この生成した木目画像の良否判定を利用者に促し、利用者の判定結果に応じた処理を行うことを特徴とする。
図14は、本発明の実施の形態2に係るシミュレーション方法の概要を示すフローチャートである。この実施の形態2において、最初の3つのステップ、すなわち木目模様の入力受付(ステップS11)、入力された木目模様のパターン認識(ステップS12)、および入力された木目模様と類似する原木2内部の切断面の有無の判定(ステップS13)は、上記実施の形態1で詳述したステップS1、S2、およびS3とそれぞれ同じである。
ステップS13の類似度判定の結果、入力された木目模様と類似する切断面が原木2にある場合(ステップS14でYes)、画像生成部134では、その類似する原木2の切断面の木目を模擬的に示す木目画像を生成する(ステップS15)。このステップS15における画像生成は、上記実施の形態1のステップS7と同様に行われる。なお、ステップS13の類似度判定の結果、入力された木目模様と類似する切断面がない場合(ステップS14でNo)には、形取が不可能である旨のメッセージを出力部12で出力し(ステップS22)、動作を終了する。
ステップS15で木目画像を生成した後、この生成した木目画像とステップS11で入力された画像とを表示部121で表示するとともに、利用者に木目画像の良否判定を促す内容のメッセージを表示出力する(ステップS16)。図15は、このステップS16における表示部121の表示出力例を模式的に示す図である。この図15に示す場合、表示部121には、ステップS11で入力された木目模様51とステップS15で生成された木目画像52が表示されている。また、表示部121の下方には、「Yes」と表示される選択肢53および「No」と表示される選択肢54が設けられている。
図15に示すように表示出力された画面を見た利用者は、木目模様51と木目画像52とを比較し、その木目画像52が許容範囲内である場合、すなわち良否判定結果が「良」である場合(ステップS17でYes)、入力部11から選択肢53に対応する動作指示信号の入力を行う。
その後、入力された動作指示信号に応じて、形状判定部133が、木目画像52に対応する木目模様を表面に有するような形取りを原木2から行うことが可能であるか否かの判定を行う(ステップS18)。この判定によって形取可能であると判定された場合(ステップS19でYes)には、画像生成部134で形取可能な木材の形取位置および形状を模擬的に示す画像を生成し(ステップS20)、この生成した画像を表示部121から表示出力する(ステップS21)。このステップS21では、ステップS20で生成した画像とともに原木2から得られる木目模様を表示し、利用者がその両者を比較対照できるようにしてもよい。なお、ステップS18、S20、およびS21の詳細は、上記実施の形態1で詳述したステップS5、S7、およびS8とそれぞれ同じである。
これに対して、ステップS18の判定により、入力された木目模様と所定の範囲内で類似する切断面が原木2の内部に存在するが、その切断面を含む木材を形取ることが物理的に不可能であると判定された場合(ステップS19でNo)には、入力された木目模様を実現する形取は不可能である旨のメッセージを出力部12で出力し(ステップS22)、動作を終了する。
次に、表示された木目画像52を利用者が許容できない場合について説明する。この場合、すなわち利用者による良否判定結果が「否」である場合(ステップS17でNo)、利用者は選択肢54に対応する動作指示信号を入力部11から入力する。この動作指示信号が入力された場合、シミュレーション装置1は動作を終了する。
なお、入力部11における具体的な動作指示信号の入力形態としては、例えばマウス等のポインティングデバイスを操作することによって入力する場合や、キーボード上で各選択肢に対応するキーを押して入力する場合を挙げることができる。また、表示部121をタッチパネル形式とし、利用者が選択肢53または54を直接押すことによって入力するようにしてもよい。さらに、入力部11としてマイクロフォンを具備させておき、利用者が音声によって動作指示信号を入力するようにしてもよい。
ところで、ステップS11で入力された木目模様を一つの切断面とすることができる形取位置および形状が複数存在する場合には、上述したステップS15やS20において、その中で最も類似度が高い位置および形状を選択して画像の生成、表示を行ってもよいし、複数の形取位置および形状の全てまたは所定数に対して画像の生成、表示を行って利用者に選択を促すようにしてもよい。後者の場合、利用者は、複数の候補の中から最適と思われる形取位置および形状を判断することができるので、単に模様が類似しているというだけでなく、歩留まり等も考慮した総合的な観点から判断を下すことが可能となる。
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様に、所望の木目模様を実現するための原木からの形取位置および形状を模擬的な画像として生成可能となり、木材加工時の原木の無駄を減らし歩留まりの向上を実現させることが可能となる。
また、この実施の形態2によれば、生成した木目画像を利用者が見て良否判定を行い、その判定結果に応じて以後の処理(形取可能性の判定や画像生成)を行うため、利用者の要求に一段ときめ細かく対応することが可能となる。加えて、利用者が生成された木目画像を許容しない場合には、以後の処理を行う必要がなくなるので、無駄な画像処理等を行わないで済み、シミュレーション装置への負荷を軽減させることが可能となる。
ここまで、本発明を実施するための最良の形態を詳述してきたが、本発明は上記二つの実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。すなわち、本発明は、ここでは記載していないさまざまな実施の形態等を含みうるものであり、特許請求の範囲により特定される技術的思想を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を施すことが可能である。
本発明の実施の形態1に係るシミュレーション装置の機能構成を示すブロック図である。 原木情報を模式的に示す説明図である。 原木から形取った木材を圧縮する前後の木材の形状の変化を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係るシミュレーション方法の概要を示すフローチャートである。 板目面をなす木目模様の入力例を示す図である。 柾目面をなす木目模様の入力例を示す図である。 出力部におけるシミュレーション結果の表示出力例を示す図である。 図7の矢視A方向から見たときのシミュレーション結果の表示出力例を示す図である。 図7の矢視B方向から見たときのシミュレーション結果の表示出力例を示す図である。 原木から形取った木材を圧縮する圧縮工程の概要を示す説明図である。 図10のC−C線断面図である。 木材を一対の金型によって圧縮している状態を示す断面図である。 圧縮加工によって形成された圧縮木製品の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係るシミュレーション方法の概要を示すフローチャートである。 木目画像およびその木目画像の良否判定を利用者に促すメッセージの表示部における表示出力例を示す図である。
符号の説明
1 シミュレーション装置
2 原木
2G 木目
11 入力部
12 出力部
13 画像処理部
14 制御部
15 記憶部
21、211、212 木材
21a、211a、212a 外側面
22、221 圧縮木製品
22a、221a 主板部
22b、22c、221b、221c 側板部
31、41 金型
32 凸部
42 凹部
51 木目模様
52 木目画像
53、54 選択肢
121 表示部
131 パターン認識部
132 類似度判定部(判定手段の一部)
133 形状判定部(判定手段の一部)
134 画像生成部
151 原木情報データベース(DB)
152 形状情報データベース(DB)
201 断層

Claims (11)

  1. 原木の形状および木目に関する原木情報、ならびに前記原木から形取る木材の形状に関する形状情報を記憶する記憶手段を備えたシミュレーション装置が、前記原木から所定の3次元形状をなす木材を形取る際の位置および形状を模擬的な画像として生成するシミュレーション方法であって、
    前記原木から形取る木材の一つの表面が有すべき木目模様の入力を受け付ける木目模様入力ステップと、
    前記木目模様入力ステップで入力された木目模様、ならびに前記記憶手段からそれぞれ読み出した原木情報および形状情報を少なくとも用いることにより、前記入力された木目模様と類似する木目模様をなす表面を備えた木材であって前記3次元形状をなす木材を前記原木から形取ることが可能であるか否かの判定を行う判定ステップと、
    前記判定ステップで形取りが可能であると判定された場合には、前記原木における木材の形取位置および形状を模擬的に示す画像を生成する画像生成ステップと、
    前記画像生成ステップで生成された画像を出力する画像出力ステップと、
    を含むことを特徴とするシミュレーション方法。
  2. 前記原木から形取られた木材は、所定の圧縮力を加えることによって圧縮成形されるものであり、
    前記判定ステップは、
    前記圧縮成形後の木材がなすべき形状に関する情報をさらに用いることによって前記判定を行うことを特徴とする請求項1記載のシミュレーション方法。
  3. 前記判定ステップは、
    前記木目模様入力ステップで入力された木目模様と所定の範囲内で類似する木目模様をなす切断面が前記原木の内部に存在するか否かの判定を行う類似度判定ステップと、
    前記類似度判定ステップで前記切断面が前記原木の内部に存在すると判定された場合、当該切断面を一つの表面とする木材であって前記3次元形状と略同形をなす木材の形状が形取可能な形状であるか否かの判定を行う形状判定ステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1または2記載のシミュレーション方法。
  4. 前記判定ステップは、
    前記木目模様入力ステップで入力された木目模様と所定の範囲内で類似する木目模様をなす切断面が前記原木の内部に存在するか否かの判定を行う類似度判定ステップと、
    前記類似度判定ステップで前記切断面が前記原木の内部に存在すると判定された場合、当該切断面の表面の木目模様を模擬的に示す木目画像を生成する木目画像生成ステップと、
    前記木目画像生成ステップで生成された木目画像を出力するとともに、前記木目画像の良否について当該シミュレーション装置の利用者が判定した結果に係る情報の入力を前記利用者に対して促す内容の情報を出力する木目情報出力ステップと、
    前記木目情報出力ステップで出力された木目画像に基づいた前記利用者による良否判定の結果に係る情報の入力を受け付ける判定結果入力ステップと、
    前記判定結果入力ステップで良否判定の結果が良である場合に対応する情報が入力された場合、前記切断面を一つの表面とする木材であって前記3次元形状と略同形をなす木材の形状が形取可能な形状であるか否かの判定を行う形状判定ステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1または2記載のシミュレーション方法。
  5. 前記木目情報出力ステップは、
    前記木目画像生成ステップで生成された木目画像とともに、前記木目模様入力ステップで入力された木目模様を出力することを特徴とする請求項4記載のシミュレーション方法。
  6. 原木から所定の3次元形状をなす木材を形取る際の位置および形状を模擬的な画像として生成するシミュレーション装置であって、
    原木の形状および木目に関する原木情報、ならびに前記原木から形取る木材の形状に関する形状情報を記憶する記憶手段と、
    当該シミュレーション装置の動作を指示する動作指示信号および前記原木から形取る木材の一つの表面が有すべき木目模様の入力を少なくとも受け付ける入力手段と、
    前記入力手段で入力された木目模様、ならびに前記記憶手段でそれぞれ記憶される原木情報および形状情報を少なくとも用いることにより、前記入力された木目模様と類似する木目模様をなす表面を備えた木材であって前記3次元形状をなす木材を前記原木から形取ることが可能であるか否かの判定を行う判定手段と、
    前記判定手段での判定結果に基づいて前記原木における木材の形取位置および形状を模擬的に示す画像を生成する画像生成手段と、
    前記画像生成手段で生成された画像を出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とするシミュレーション装置。
  7. 前記記憶手段は、
    前記原木から形取られた木材に対して所定の圧縮成形が施された後、当該木材がなすべき形状に関する情報をさらに記憶し、
    前記判定手段は、
    前記圧縮成形後の木材がなすべき形状に関する情報をさらに用いることによって前記判定を行うことを特徴とする請求項6記載のシミュレーション装置。
  8. 前記判定手段は、
    前記入力手段で入力された木目模様と所定の範囲内で類似する木目模様をなす切断面が前記原木の内部に存在するか否かの判定を行う類似度判定手段と、
    前記切断面を一つの表面とする木材であって前記3次元形状と略同形をなす木材の形状が形取可能な形状であるか否かの判定を行う形状判定手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項6または7記載のシミュレーション装置。
  9. 前記画像生成手段は、
    前記類似度判定手段で前記切断面が前記原木の内部に存在すると判定された場合、当該切断面の表面の木目模様を模擬的に示す木目画像を生成することを特徴とする請求項8記載のシミュレーション装置。
  10. 前記形状判定手段は、
    前記出力手段で出力された前記木目画像に基づいて当該シミュレーション装置の利用者が入力した所定の動作指示信号に応じて形状判定を行うことを特徴とする請求項9記載のシミュレーション装置。
  11. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシミュレーション方法を前記シミュレーション装置に実行させることを特徴とするシミュレーションプログラム。
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