JP4126167B2 - 直列接続の電池群の充放電回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、直列接続の電池群の充放電回路に関し、特に、工場や病院などのバックアップ電源に使用されたり、夜間電力を蓄えて昼間に放出する負荷平準装置に使用されたり、電気自動車に搭載されるリチウム二次電池に適用される。
【0002】
【従来の技術】
図14に多数の電池を直列接続してなる電池群を示す。
以下では、その各電池が、リチウム電池である場合を例に挙げて説明する。
【0003】
現在、開発中のリチウム電池には、単電池で約4Vの起電力を有しているものがある。このリチウム電池は、直列接続されて用いられることが多く、例えば、4個乃至40個のリチウム電池が直列接続されることがある。
【0004】
リチウム電池が直列接続されて用いられる場合、各リチウム電池の特性の相違が問題となる。すなわち、充放電を繰り返すと、各電池の特性の差により各電池電圧にばらつきが生じる。充放電動作を繰り返すと、充放電の動作時間が同じであっても、各電池の充電電圧や放電電圧に相違が出てくる。リチウム電池の場合、過充電されると、事故につながるおそれがあり、過放電されると、電池の容量がなくなってくる。これらのことから、過充電・過放電に関して厳密な保護・管理が要求される。
【0005】
単一ラインに直列接続されたリチウム電池の電池電圧に、ばらつきが生じた場合、充電は一番最初に充電終了電圧に達した電池に合わせて終了する必要があることから、その他の電池を完全に充電することができず、放電は一番最初に放電終了電圧に達した電池に合わせて終了する必要があることから、その他の電池を完全に放電することができない。このため、直列接続の電池群全体としての十分な充電や放電ができない。
【0006】
このばらつきを抑制する手法として、図15に示すようなツェーナーダイオードを使用した例がある(特開平11−332115号公報参照)。この公報記載の技術では、充電電圧が過大にならないようにする点に重点が置かれている。
しかし、ツェーナーダイオードは、大電流に適していない。ツェーナーダイオードは、1〜3A程度で用いられ、4Aを超えたレベルでは使用不可能である。
【0007】
直列接続されたリチウム電池は、例えば、夜間電力を蓄えて昼間に放出する電力負荷平準化に用いられる。この種の用途では、10〜20Aの電流を扱えることが前提となる。したがって、ツェーナーダイオード(汎用品)は、上記用途に適していない。
【0008】
そこで、図16に示すように、電流をバイパスする回路が検討された。電池B1に関し、通常時はスイッチS111をONにし、スイッチS112をOFFとしておき、バイパス時はスイッチS111をOFFにし、スイッチS112をONとする。
【0009】
この回路構成によれば、スイッチS111、S112、…S1n1、S1n2の容量を大きくすれば、大電流にも適用できる。しかし、スイッチを切り換えるとき、例えば、電池B1のバイパス時には、スイッチS111をOFFしてからスイッチS112をONするというように、両方のスイッチS111、S112がOFFである期間を持たせる必要があった(両スイッチS111、S112がONであると、電池B1が短絡するため)。
【0010】
ところが、スイッチS111、S112が共にOFFである期間は、電流が流れるルートが無いため、それまでONであったスイッチS111をOFFに切り換えた瞬間から、スイッチS111の部分に過大なサージ電圧が発生するおそれがあった。この場合、状況によっては、電池を痛める要因となっていた。
【0011】
の防止策としては、充電時に、スイッチS111、S112が共にOFFである期間(例えば100μsec)に、充電電流の供給を止めることでサージ電圧の発生を未然に防ぐ手法が考えられる。ところが、この充電時と同様にサージ電圧の発生を防ぐべく、放電時において、スイッチS111、S112が共にOFFである期間は、放電電流を流さないこととすると、その間、電流をとれなくなる。負荷側の条件によっては、常時、電流を取り出すことが必須な場合があり、その場合には、一時的にせよ、電流が出力されなくなる事態は回避されなければならない。
【0012】
別の防止策としては、サージ吸収回路(例えばスナバ回路)を設けることで、サージ電圧の発生を防止することが考えられる。しかしながら、サージ吸収回路を設けた分だけ、損失(ロス)が大きくなり、充放電時に電池の容量を最大限に生かすことができない。したがって、サージ吸収回路の使用は避けることが望ましい。
【0013】
非特許文献1は、直列接続システムにおける劣化電池の除去について開示している。この非特許文献1の回路では、バッテリと直列に並列ダイオードを備えたスイッチが接続され、更に、バッテリとスイッチの直列接続と並列に並列スイッチが接続されている。或る負荷に電力を供給するときには、スイッチが閉じてダイオードは短絡される。バッテリが充電されるときは、スイッチが開いてダイオードが導通状態になり、ダイオードを経由して充電電流が供給される。バッテリを劣化電池として除去する場合には、並列スイッチが閉じられる。
【非特許文献1】
K. Harada, S. Taniguchi, K. Adachi, G. Ariyoshi, Y. Kawata, "On the Removing of a Less Quality Battery from a Series-Connected System", 22nd International Telecommunications Energy Conference INTELEC 2000, (2000.09.10), p.761-764
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、簡単な構成で充放電動作を中断することなく、劣化電池を除外または電圧を均等化させることができる、直列接続の電池群の充放電回路を提供することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、簡単な構成で充放電動作を中断することなく、劣化電池を除外または電圧を均等化させることができる、直列接続の電池群の充放電回路を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用する番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0017】
本発明の直列接続の電池群の充放電回路は、充電電流(Ir)に対して順方向に配置された第1ダイオード(Dn1)と前記第1ダイオード(Dn1)に並列に接続された第1スイッチ(Sn1)とからなる第1のスイッチング・アセンブリと、電池(Bn)とを接続して成る直列単体を複数直列に接続した電池群と、前記充電電流(Ir)に対して逆方向に配置された第2ダイオード(Dn2)と前記第2ダイオード(Dn2)に並列に接続された第2スイッチ(Sn2)とから成り、前記直列単体に並列に接続された第2のスイッチング・アセンブリと、
充電時に第1の前記直列単体の前記電池(B1)の電池電圧が所定値以上になったときに前記第1の直列単体の前記第1スイッチ(S11)をOFFにし、その後、前記第1の直列単体に並列に接続された前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチ(S12)をONにして前記第1の直列単体の前記電池(B1)をバイパスさせる制御部とを備えている。
【0018】
本発明の直列接続の電池群の充放電回路において、前記制御部は、放電時に第2の前記直列単体の前記電池(B1)の電池電圧が所定値以下になったときに前記第2の直列単体の前記第1スイッチ(S11)をOFFにし、その後、前記第2の直列単体に並列に接続された前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチ(S12)をONにして前記第2の直列単体の前記電池(B1)をバイパスさせる。
【0019】
本発明の直列接続の電池群の充放電回路は、充電電流(Ir)に対して順方向にその第1のボディダイオードが形成されるように配置された第1のMOS−FET(Sn1)と、電池(Bn)とを接続して成る直列単体を複数直列に接続した電池群と、前記充電電流(Ir)に対して逆方向にその第2のボディダイオードが形成されるように配置され前記直列単体に並列に接続された第2のMOS−FET(Sn2)と、充電時に第1の前記直列単体の前記電池(B1)の電池電圧が所定値以上になったときに前記第1の直列単体の前記第1のMOS−FET(S11)をOFFにし、その後、前記第1の直列単体に並列に接続された前記第2のMOS−FET(S12)をONにして前記第1の直列単体の前記電池(B1)をバイパスさせる制御部とを備えている。
【0020】
本発明の直列接続の電池群の充放電回路において、前記制御部は、放電時に第2の前記直列単体の前記電池(B1)の電池電圧が所定値以下になったときに前記第2の直列単体の前記第1のMOS−FET(S11)をOFFにし、その後、前記第2の直列単体に並列に接続された前記第2のMOS−FET(S12)をONにして前記第2の直列単体の前記電池(B1)をバイパスさせる。
【0021】
本発明の直列接続の電池群の充放電回路において、前記制御部が前記電池(B1)をバイパスさせるときの動作基準は、前記電池群のそれぞれの前記電池(Bn)の電池電圧が所定の値に達しているか否かにより決定される。
【0022】
本発明の直列接続の電池群の充放電回路において、前記制御部が前記電池(B1)をバイパスさせるときの動作基準は、前記電池群に含まれる二つの前記電池(Bn)の電圧差により決定される。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態が説明される。
【0024】
図1を参照して、本発明の直列接続の電池群の充放電回路の一実施形態として、リチウム二次電池のバイパス回路について説明する。
【0025】
電力貯蔵、電気自動車用として、電池を使用する場合、電気の貯蔵容量を上げるため複数の電池を直列接続し、組電池として使用する必要がある。しかし実際には、電池を直列に接続した場合、劣化電池の混在や個々の電池のばらつき等により、充放電時において、電池の過充電や過放電が生じる。本発明では、これらの問題を解決するために、以下の方法を採用している。
【0026】
図1に示すように、各スイッチS11、S12、…Sn1、Sn2に併設してダイオードD11、D12、…Dn1、Dn2が設けられている。ダイオードD11、…Dn1は、充電電流に対して順方向に配置されている。ダイオードD12、…Dn2は、放電電流に対して順方向に配置されている。
【0027】
図1において充電電流に対して順方向に配置されたダイオードDn1と、これに並列に接続されたスイッチSn1とから成る第1のスイッチング・アセンブリを介して電池Bnを直列に接続して電池群を構成している。
第2のスイッチング・アセンブリは、第1のスイッチング・アセンブリと電池Bnとを接続して成る直列単体に並列に接続され、充電電流に対して逆方向に配置されたダイオードDn2と、これに並列に接続されたスイッチSn2とから成る。
【0028】
まず、充電時に電池B1をバイパスする動作について説明する。
【0029】
まず、バイパスが行われない通常時は、スイッチS11はONされており、充電電流は、スイッチS11を経由して電池B1に流れる。
【0030】
次に、電池B1の電池電圧が所定の電圧以上になった場合に、スイッチS11をOFFにする。スイッチS11をOFFにすると、充電電流は、ダイオードD11を経由して電池B1に流れる(このときには、電池B1への充電は継続している)。
【0031】
次に、スイッチS12をONにすると、ダイオードD11のターンオン電圧よりもスイッチS12のオン電圧の方が小さいため、充電電流はスイッチS12を経由して流れ、電池B1はバイパスされる。また、このとき、ダイオードD11は、電池B1によって逆バイアス状態とされており、ダイオードD11の導通はOFFされる。
【0032】
次に、放電時に電池B1をバイパスする動作について説明する。
【0033】
まず、バイパスが行われない通常時は、スイッチS11はONされており、放電電流は、電池B1の+端子側からスイッチS11を経由して外部の負荷(図示せず)に流れる。
【0034】
次に、電池B1の電池電圧が所定の電圧以下になった場合に、スイッチS11をOFFにする。スイッチS11をOFFにすると、放電電流は、ダイオードD12を経由して外部の負荷に流れる。これにより、放電時に電池B1をバイパスさせても、放電電流の電流路が確保される。
【0035】
ダイオードD12は、ターンオン電圧が高く、ダイオードD12を経由して長時間、放電電流が流れると損失が大きい。放電電流が大電流(例えば、20A程度)の場合に、問題となる。そこで、スイッチS12をONにして、スイッチS12経由で放電電流を流す。これにより、ダイオードD12を経由したときに比べて、損失が有効に抑えられる。
【0036】
以上の動作から、充電時および放電時に電池B1をバイパスする間の電流路が常に確保され、電流の連続性が保たれることになる。よって、サージ吸収回路は不要であり、また、充電電流の供給を停止する必要もない。
【0037】
図2に具体的な実施例を示す。
図2において、図1と同じ機能をする部材には、同じ符号が付与される。
【0038】
図2に示すように、スイッチ部はMOS−FETにて構成する。MOS−FETは、その構造上、ソースからドレインに向けてダイオード部(これをボディダイオードという)が構成されるので、それを利用すると回路構成が簡単になる。ボディダイオードは、MOS−FETと同じ電流容量を有している。
【0039】
MOS−FET S12、Sn2は、バイパス用スイッチとして機能する。
また、MOS−FET S11、S12、…Sn1、Sn2がONされたときには、電流の流れる向きは、ドレインからソースへの向きでも、ソースからドレインへの向きでも構わないため、双方向スイッチとして機能することができる。なお、図2では、MOS−FETが、1段設けられているが、大電流の場合、MOS−FETをパラレルに多段に設けることができる。
【0040】
次に、本実施例の動作について説明する。
【0041】
まず、充電時に電池B1をバイパスする動作について説明する。
【0042】
まず、バイパスが行われない通常時は、MOS−FET S11のゲートにバイアス電圧を印加して、MOS−FET S11はONされており、充電電流は、MOS−FET S11を経由して電池B1に流れる。
【0043】
次に、電池B1の電池電圧が所定の電圧(例えば、4、2V)以上になった場合に、MOS−FET S11のゲートに逆バイアス電圧を印加して、MOS−FET S11をOFFにする。MOS−FET S11をOFFにすると、充電電流は、MOS−FET S11のボディダイオードを経由して電池B1に流れる(このときには、電池B1への充電は継続している)。
【0044】
次に、MOS−FET S12のゲートに所定電圧を印加して、MOS−FET S12をONにすると、MOS−FET S11のボディダイオードのターンオン電圧よりもMOS−FET S12のオン電圧の方が小さいため、充電電流はMOS−FET S12を経由して流れ、電池B1はバイパスされる。
【0045】
次に、放電時に電池B1をバイパスする動作について説明する。
【0046】
まず、バイパスが行われない通常時は、MOS−FET S11のゲートにバイアス電圧を印加して、MOS−FET S11はONされており、放電電流は、電池B1の+端子側からMOS−FET S11を経由して外部の負荷(図示せず)に流れる。
【0047】
次に、電池B1の電池電圧が所定の電圧(例えば、3、3V)以下になった場合に、MOS−FET S11のゲートに逆バイアス電圧を印加して、MOS−FET S11をOFFにする。MOS−FET S11をOFFにすると、放電電流は、MOS−FET S12のボディダイオードを経由して外部の負荷に流れる。これにより、放電時に電池B1をバイパスさせても、放電電流の電流路が確保される。
【0048】
MOS−FET S12のボディダイオードは、ターンオン電圧が高く、そのボディダイオードを経由して長時間、放電電流が流れると損失が大きい。そこで、MOS−FET S12のゲートにバイアス電圧を印加して、MOS−FETS12をONにして、MOS−FET S12経由で放電電流を流す。これにより、MOS−FET S12のボディダイオードを経由したときに比べて、放電電流の損失が有効に抑えられる。
【0049】
以上の動作から、充電時および放電時に電池B1をバイパスする間の電流路が常に確保され、電流の連続性が保たれることになる。よって、サージ吸収回路は不要であり、また、充電電流の供給を停止する必要もない。
【0050】
MOS−FETのボディダイオードのターンオン電圧は、一般に高いため、そのボディダイオードに所定時間以上、電流が流れることで、発熱等により、そのMOS−FETが損傷するおそれがある。本実施例において、充電電流が、MOS−FET S11のボディダイオードを流れる時間は、MOS−FET S11がOFFにされてから、MOS−FET S12がONになるまでの切り換えに要する僅かな時間のみである(例えば、数百μsec)。同様に、放電電流がMOS−FET S12のボディダイオードを流れる時間は、MOS−FET S11がOFFにされてから、MOS−FET S12がONになるまでの切り換えに要する僅かな時間のみである(例えば、数百μsec)。したがって、本実施例では、ボディダイオードに電流が流れることで、MOS−FET S11、S12が損傷するおそれはない。
【0051】
このように、本実施例では、ボディダイオードに電流が流れる時間が短時間であり、その使用に伴う不利益が生じないため、ボディダイオード以外のダイオード(個別素子)を用いる必要が無い。
【0052】
図2では、電池の+端子側にスイッチ部があるが、図3に示すように電池の−端子側にスイッチ部があっても問題ない。
【0053】
バイパス動作は、以下のように行うことが可能である。充電時と放電時に分けて説明する。充放電のそれぞれの各時点について(1)、(2)の2つの方法がある。
【0054】
[1]充電時
(1)各電池電圧を計測し、その電圧が所定の値に達した場合に、その電池をバイパスする。バイパス解除は放電時に行う。
(2)各電池電圧を計測し、二つの電池電圧を比較して、その差が規定の電圧に達した場合に、電圧の高い電池をバイパスする。電池電圧が低かった電池の電池電圧がその差分だけ上昇した際にバイパスした電池のバイパスを解除する。
【0055】
[2]放電時
(1)各電池電圧を計測し、その電圧が所定の値に達した場合に、その電池をバイパスする。バイパス解除は充電時に行う。
(2)各電池電圧を計測し、二つの電池電圧を比較して、その差が規定の電圧に達した場合に、電圧の低い電池をバイパスする。電池電圧が高かった電池の電池電圧がその差分だけ降下した際に、バイパスした電池のバイパスを解除する。
【0056】
次に、図4および図5を参照して、上記[1]の(1)について具体的に説明する。ここでは、バイパスすべき電池は、劣化電池として除去するものとして説明する。但し、バイパスすべき電池であっても、劣化電池として除去されずに、そのまま利用される場合があることはいうまでもない。
【0057】
図4は、仮に電池を4個用いた場合の充電時の動作フロー図であり、図5は、充電時の劣化電池の除去回路構成図である。
【0058】
図5において、充電時の初期状態は、第1のスイッチング・アセンブリのMOS−FET Sn1がONされており、第2のスイッチング・アセンブリのスイッチSn2のMOS−FET Sn2がOFFとされている。
【0059】
充電装置からの充電時に上記の第1のスイッチング・アセンブリのMOS−FET Sn1がONされており、MOS−FET Sn1を介して充電電流を流し、それぞれの電池Bnの電圧を監視する(S1)。その監視の結果、異常な電圧増加を示す劣化電池を検出する(S2)と、それの第1のスイッチング・アセンブリのMOS−FET Sn1をOFFにし、その後、それの第2のスイッチング・アセンブリのスイッチSn2のMOS−FET Sn2をONにし(S3)充電電流を迂回することによりシステムを停止せずに上記の劣化電池を除外し、その後劣化電池を新品電池と交換し全ての電池が同じ電圧になるとそれの第2のスイッチング・アセンブリのMOS−FET Sn2をOFFにし、その後、それの第1のスイッチング・アセンブリのMOS−FET Sn1をONにして(S4)正常な状態に復帰させる。
【0060】
次に、図6および図7を参照して、上記[2]の(1)について具体的に説明する。ここでは、バイパスすべき電池は、劣化電池として除去するものとして説明する。但し、バイパスすべき電池であっても、劣化電池として除去されずに、そのまま利用される場合があることはいうまでもない。
【0061】
図6は、仮に電池を4個用いた場合の放電時の動作フロー図(除去回路)であり、図7は、放電時の劣化電池の除去回路構成図である。
【0062】
図7において、放電時の初期状態は、第1のスイッチング・アセンブリのMOS−FET Sn1がONされており、第2のスイッチング・アセンブリのスイッチSn2のMOS−FET Sn2がOFFとされている。
【0063】
負荷への放電時には上記の第1のスイッチング・アセンブリのMOS−FETSn1がONされており、MOS−FET Sn1を介して放電電流を流し、それぞれの電池Bnの電圧を監視する(S5)。その監視の結果、異常な電圧低下を示す劣化電池を検出する(S6)と、それの第1のスイッチング・アセンブリのMOS−FET Sn1をOFFにし、その後、それの第2のスイッチング・アセンブリのスイッチSn2のMOS−FET Sn2をONにし(S7)放電電流を迂回することによりシステムを停止せずに上記の劣化電池を除外し、その後劣化電池を新品電池と交換し全ての電池が同じ電圧になるとそれの第2のスイッチング・アセンブリのMOS−FET Sn2をOFFにし、その後、それの第1のスイッチング・アセンブリのMOS−FET Sn1をONにして(S8)正常な状態に復帰させる。
【0064】
次に、図8から図10を参照して、上記[1]の(2)について具体的に説明する。
【0065】
図8は劣化電池の均等化動作について仮に電池を4個用いた場合の充電時における劣化電池をバイパスする電圧均等化回路図であり、図9はそのときの時間と電圧の関係を示すグラフ図であり、図10はそのときの動作を示すフローチャート図である。
【0066】
図8において、直列に接続された電池B1、B2、B3およびB4のうち電池B1が他の電池よりも電圧の高い劣化電池であると仮定する(図9参照)。また、この回路の充電電流をIrとする。ここで、劣化電池の電圧V1をその他の電池の電圧と均衡させるため、それの第1のスイッチング・アセンブリのMOS−FET Sn1をOFFにし、その後、それの第2のスイッチング・アセンブリのスイッチSn2のMOS−FET Sn2をONにする(図10のS9)。その時、電池B1の電圧V1は内部抵抗による電圧低下がゼロになるためV1’に下がる。ここで、t1での電圧V1はV1’で一定に保たれる。その後、t2の時のV2の値とV1がt1の時のV1(t1)と等しくなった時(S10)にそれの第2のスイッチング・アセンブリのMOS−FET Sn2をOFFにし、その後、それの第1のスイッチング・アセンブリのMOS−FET Sn1をONにして(S11)、その時、電圧V1はこの電圧に復旧する。t2の後、V1はV2と同じ電圧で充電されるため、均衡した充電が可能となる。なお、このバイパス動作はt2以降に生じる新たな電圧不均衡に対しても、劣化電池のバイパス動作を何度も繰り返し、電圧を均等化する。
【0067】
なお、図10のフローチャートでは、最高電圧の電池を除いて平均電圧Vavを求め、その平均電圧Vavと最高電圧との比較を行うことで、電圧の均等化を図っているが、この方法に限定されない。例えば、任意の二つの(隣同士の)電池の電圧を比較して、その差が規定の電圧に達した場合に、電圧の高い電池をバイパスする。電池電圧が低かった電池の電池電圧がその差分だけ上昇した際にバイパスした電池のバイパスを解除することができる。
【0068】
次に、図11から図13を参照して、上記[2]の(2)について具体的に説明する。
【0069】
図11は、放電時おける劣化電池をバイパスする電圧均等化回路図であり、図12は、そのときの時間と電圧の関係を示すグラフ図であり、図13はそのときの動作を示すフローチャート図である。
【0070】
図11において、B1、B2、B3およびB4は直列に接続された電池であり、電池B1が他の電池よりも電圧の低い劣化電池であると仮定する(図12参照)。また、この回路の放電電流をIoとする。ここで、劣化電池の電圧V1をその他の電池の電圧と均衡させるために、t1でそれの第1のスイッチング・アセンブリのMOS−FET S11をOFFにし、その後、それの第2のスイッチング・アセンブリのMOS−FET Sn2をONにする(図13のS12)。その時、電池B1は開放となるので電圧V1は、V1”に上がる。ここで、t1での電圧V1は、V1”で一定に保たれる。その後、t2の時のV2の値とV1がt1の時のV1(t1)と等しくなった時(S13)に、それの第2のスイッチング・アセンブリのMOS−FET Sn2をOFFにし、その後、それの第1のスイッチング・アセンブリのMOS−FET Sn1をONにし(S14)、その時、電圧V1はこの電圧に復旧する。t2の後、V1はV2と同じ電圧で放電されるため、均衡した放電が可能となる。なお、このバイパス動作は、t2以降に生じる新たな電圧不均衡に対しても、劣化電池のバイパス動作を何度も繰り返し、電圧を均等化する。
【0071】
なお、図13のフローチャートでは、最低電圧の電池を除いて平均電圧Vavを求め、その平均電圧Vavと最低電圧との比較を行うことで、電圧の均等化を図っているが、この方法に限定されない。例えば、任意の二つの(隣同士の)電池の電圧を比較して、その差が規定の電圧に達した場合に、電圧の低い電池をバイパスする。電池電圧が高かった電池の電池電圧がその差分だけ降下した際にバイパスした電池のバイパスを解除することができる。
【0072】
MOS−FETのボディダイオードを用いる代わりに、外付けのダイオードを用いることができる。外付けのダイオードを用いる場合には、スイッチはMOS−FET以外のスイッチを用いることができる。そのスイッチとしては、MOS−FETのような半導体素子の他に、リレー(機械的スイッチ)、IGBT、サイリスタ、GTO、パワートランジスタなどを用いることが考えられる。
【0073】
本実施形態によれば、直列接続した電池に関して、均一充電、均一放電が可能であり、電流の連続性が確保されたバイパス回路が提供できる。
【0074】
【発明の効果】
本発明の直列接続の電池群の充放電回路によれば、簡単な構成で充放電動作を中断することなく、劣化電池を除外または電圧を均等化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の直列接続の電池群の充放電回路の一実施形態の構成を示す回路図である。
【図2】図2は、本発明の直列接続の電池群の充放電回路の一実施形態の具体例を示す回路図である。
【図3】図3は、本発明の直列接続の電池群の充放電回路の一実施形態の他の具体例を示す回路図である。
【図4】図4は、本発明の直列接続の電池群の充放電回路の一実施形態の具体例における充電時の動作を示すフローチャートである。
【図5】図5は、本発明の直列接続の電池群の充放電回路の一実施形態の具体例における充電時の劣化電池の除去回路構成図である。
【図6】図6は、本発明の直列接続の電池群の充放電回路の一実施形態の具体例における放電時の動作を示すフローチャートである。
【図7】図7は、本発明の直列接続の電池群の充放電回路の一実施形態の具体例における放電時の劣化電池の除去回路構成図である。
【図8】図8は、本発明の直列接続の電池群の充放電回路の一実施形態の具体例における充電時の劣化電池をバイパスする電圧均等化方法を説明するための回路図である。
【図9】図9は、本発明の直列接続の電池群の充放電回路の一実施形態の具体例における充電時の劣化電池をバイパスする電圧均等化方法が行われるときの時間と電池電圧の関係を示したグラフ図である。
【図10】図10は、本発明の直列接続の電池群の充放電回路の一実施形態の具体例における充電時の劣化電池をバイパスする電圧均等化方法の動作を示すフローチャートである。
【図11】図11は、本発明の直列接続の電池群の充放電回路の一実施形態の具体例における放電時の劣化電池をバイパスする電圧均等化方法を説明するための回路図である。
【図12】図12は、本発明の直列接続の電池群の充放電回路の一実施形態の具体例における放電時の劣化電池をバイパスする電圧均等化方法が行われるときの時間と電池電圧の関係を示したグラフ図である。
【図13】図13は、本発明の直列接続の電池群の充放電回路の一実施形態の具体例における放電時の劣化電池をバイパスする電圧均等化方法の動作を示すフローチャートである。
【図14】図14は、多数の電池が直列接続されている構成を示す回路図である。
【図15】図15は、従来技術の構成を示す回路図である。
【図16】図16は、他の従来技術の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
B1 電池
B2 電池
B3 電池
B4 電池
Bn 電池
D ドレイン
G ゲート
D11 ダイオード
D12 ダイオード
Dn1 ダイオード
Dn2 ダイオード
Ir 充電電流
Io 放電電流
S ソース
S11 MOS−FET(スイッチ)
S12 MOS−FET(スイッチ)
S21 MOS−FET(スイッチ)
S22 MOS−FET(スイッチ)
S31 MOS−FET(スイッチ)
S32 MOS−FET(スイッチ)
S41 MOS−FET(スイッチ)
S42 MOS−FET(スイッチ)
Sn1 MOS−FET(スイッチ)
Sn2 MOS−FET(スイッチ)
S111 スイッチ
S112 スイッチ
S1n1 スイッチ
S1n2 スイッチ
V1 電池電圧
V2 電池電圧
V3 電池電圧
V4 電池電圧
Claims (10)
- 充電電流に対して順方向に配置された第1ダイオードと前記第1ダイオードに並列に接続された第1スイッチとからなる第1のスイッチング・アセンブリと、電池とを接続して成る直列単体を複数直列に接続した電池群と、
前記充電電流に対して逆方向に配置された第2ダイオードと前記第2ダイオードに並列に接続された第2スイッチとから成り、前記直列単体に並列に接続された第2のスイッチング・アセンブリと、
充電時に第1の前記直列単体の前記電池の前記電池電圧が第1の所定値未満であるときには前記第1の直列単体の前記第1スイッチをONにすると共に前記第1の直列単体に並列に接続された前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチをOFFにし、充電時に前記第1の直列単体の前記電池の前記電池電圧が前記第1の所定値以上になったときには前記第1の直列単体の前記第1スイッチをOFFにし、その後、前記第1の直列単体に並列に接続された前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチをONにして前記第1の直列単体の前記電池をバイパスさせる制御部と
を備え、
前記第1の直列単体の前記第1スイッチ及び前記第1の直列単体に並列に接続された前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチの両方がOFFされたときには、前記第1の直列単体の前記第1のスイッチング・アセンブリの前記第1ダイオードが導通して前記充電電流を前記第1の直列単体の前記電池に供給する経路を提供し、
その後に前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチがONされると、前記第1の直列単体の前記電池によって前記第1ダイオードが逆バイアス状態になることにより前記第1の直列単体の前記第1のスイッチング・アセンブリの前記第1ダイオードの導通が自動的にOFFする
直列接続の電池群の充放電回路。 - 請求項1記載の直列接続の電池群の充放電回路において、
前記制御部は、放電時に第2の前記直列単体の前記電池の電池電圧が第2の所定値を超えているときには前記第2の直列単体の前記第1スイッチをONにすると共に前記第2の直列単体に並列に接続された前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチをOFFにし、放電時に前記第2の直列単体の前記電池の電池電圧が前記第2の所定値以下になったときには前記第2の直列単体の前記第1スイッチをOFFにし、その後、前記第2の直列単体に並列に接続された前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチをONにして前記第2の直列単体の前記電池をバイパスさせる
直列接続の電池群の充放電回路。 - 充電電流に対して順方向にその第1のボディダイオードが形成されるように配置された第1のMOS−FETと、電池とを接続して成る直列単体を複数直列に接続した電池群と、
前記充電電流に対して逆方向にその第2のボディダイオードが形成されるように配置され前記直列単体に並列に接続された第2のMOS−FETと、
充電時に第1の前記直列単体の前記電池の電池電圧が第1の所定値未満であるときに前記第1の直列単体の前記第1のMOS−FETをONにすると共に前記第1の直列単体に並列に接続された前記第2のMOS−FETをOFFにし、充電時に前記第1の直列単体の前記電池の電池電圧が前記第1の所定値以上になったときに前記第1の直列単体の前記第1のMOS−FETをOFFにし、その後、前記第1の直列単体に並列に接続された前記第2のMOS−FETをONにして前記第1の直列単体の前記電池をバイパスさせる制御部と
を備え、
前記第1の直列単体の前記第1のMOS−FET及び前記第1の直列単体に並列に接続 された前記第2のMOS−FETの両方がOFFされたときには、前記第1の直列単体の前記第1のMOS−FETの前記第1ボディダイオードが導通して前記充電電流を前記第1の直列単体の前記電池に供給する経路を提供し、
その後に前記第2のMOS−FETがONされると、前記第2のMOS−FETのオン電圧が前記第1のボディダイオードのターンオン電圧よりも小さいことにより前記第1の直列単体の前記第1のMOS−FETの前記第1ボディダイオードの導通が自動的にOFFする
直列接続の電池群の充放電回路。 - 請求項3記載の直列接続の電池群の充放電回路において、
前記制御部は、放電時に第2の前記直列単体の前記電池の電池電圧が第2の所定値を超えているときには前記第2の直列単体の前記第1のMOS−FETをONにし、放電時に前記第2の直列単体の前記電池の電池電圧が前記第2の所定値以下になったときには前記第2の直列単体の前記第1のMOS−FETをOFFにし、その後、前記第2の直列単体に並列に接続された前記第2のMOS−FETをONにして前記第2の直列単体の前記電池をバイパスさせる
直列接続の電池群の充放電回路。 - 充電電流に対して順方向に配置された第1ダイオードと前記第1ダイオードに並列に接続された第1スイッチとからなる第1のスイッチング・アセンブリと、電池とを接続して成る直列単体を複数直列に接続した電池群と、
前記充電電流に対して逆方向に配置された第2ダイオードと前記第2ダイオードに並列に接続された第2スイッチとから成り、前記直列単体に並列に接続された第2のスイッチング・アセンブリと、
制御部と
を備え、
充電時において、前記制御部は、第1の前記直列単体の前記電池の前記電池電圧と前記第1の直列単体に隣接する第2の前記直列単体の前記電池の前記電池電圧との差分が規定の電圧に達しないときには前記第1の直列単体及び前記第2の直列単体の前記第1スイッチをONにすると共に前記第1の直列単体及び前記第2の直列単体に並列に接続された前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチをOFFにし、前記第1の直列単体の前記電池の前記電池電圧と前記第2の直列単体の前記電池の前記電池電圧との差分が前記規定の電圧に達した場合には前記第1の直列単体と前記第2の直列単体のうち前記電池の前記電池電圧が高い一方の直列単体の前記第1スイッチをOFFにし、その後、前記一方の直列単体に並列に接続された前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチをONにして前記一方の直列単体の前記電池をバイパスさせ、
前記一方の直列単体の前記第1スイッチ及び前記一方の直列単体に並列に接続された前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチの両方がOFFされたときには、前記一方の直列単体の前記第1のスイッチング・アセンブリの前記第1ダイオードが導通して前記充電電流を前記一方の直列単体の前記電池に供給する経路を提供し、
その後に前記一方の直列単体の前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチがONされると、前記一方の直列単体の前記電池によって前記第1ダイオードが逆バイアス状態になることにより前記一方の直列単体体の前記第1のスイッチング・アセンブリの前記第1ダイオードの導通が自動的にOFFする
直列接続の電池群の充放電回路。 - 充電電流に対して順方向にその第1のボディダイオードが形成されるように配置された第1のMOS−FETと、電池とを接続して成る直列単体を複数直列に接続した電池群と、
前記充電電流に対して逆方向にその第2のボディダイオードが形成されるように配置さ れ前記直列単体に並列に接続された第2のMOS−FETと、
制御部と
を備え、
充電時において、前記制御部は、第1の前記直列単体の前記電池の前記電池電圧と、前記第1の直列単体に隣接する第2の前記直列単体の前記電池の前記電池電圧との差分が規定の電圧に達しないときには前記第1の直列単体及び前記第2の直列単体の前記第1のMOS−FETをONにすると共に前記第1の直列単体及び前記第2の直列単体に並列に接続された前記第2のMOS−FETをOFFにし、前記第1の直列単体の前記電池の前記電池電圧と前記第2の直列単体の前記電池の前記電池電圧との差分が前記規定の電圧に達した場合には前記第1の直列単体と前記第2の直列単体のうち前記電池の前記電池電圧が高い一方の直列単体の前記第1のMOS−FETをOFFにし、その後、前記一方の直列単体に並列に接続された前記第2のMOS−FETをONにして前記一方の直列単体の前記電池をバイパスさせ、
前記一方の直列単体の前記第1のMOS−FET及び前記一方の直列単体に並列に接続された前記第2のMOS−FETの両方がOFFされたときには、前記一方の直列単体の前記第1のMOS−FETの前記第1ボディダイオードが導通して前記充電電流を前記一方の直列単体の前記電池に供給する経路を提供し、
その後に前記一方の直列単体の前記第2のMOS−FETがONされると、前記第2のMOS−FETのオン電圧が前記第1のボディダイオードのターンオン電圧よりも小さいことにより前記前記一方の直列単体の前記第1のMOS−FETの前記第1ボディダイオードの導通が自動的にOFFする
直列接続の電池群の充放電回路。 - 充電電流に対して順方向に配置された第1ダイオードと前記第1ダイオードに並列に接続された第1スイッチとからなる第1のスイッチング・アセンブリと、電池とを接続して成る直列単体を複数直列に接続した電池群と、
前記充電電流に対して逆方向に配置された第2ダイオードと前記第2ダイオードに並列に接続された第2スイッチとから成り、前記直列単体に並列に接続された第2のスイッチング・アセンブリと
を備える直列接続の電池群の充電方法であって、
充電時において第1の前記直列単体の前記電池の前記電池電圧が所定値未満であるとき、前記第1の直列単体の前記第1スイッチをONにするとともに前記第1の直列単体に並列に接続された前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチをOFFにするステップと、
充電時において前記第1の直列単体の前記電池の前記電池電圧が前記所定値以上になったとき、前記第1の直列単体の前記第1スイッチをOFFにし、その後、前記第1の直列単体に並列に接続された前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチをONにして前記第1の直列単体の前記電池をバイパスさせるステップと
を備え、
前記第1の直列単体の前記第1スイッチ及び前記第1の直列単体に並列に接続された前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチの両方がOFFされたとき、前記第1の直列単体の前記第1のスイッチング・アセンブリの前記第1ダイオードが導通して前記充電電流を前記第1の直列単体の前記電池に供給する経路を提供し、
その後に前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチがONされると、前記第1の直列単体の前記電池によって前記第1ダイオードが逆バイアス状態になることにより前記第1の直列単体の前記第1のスイッチング・アセンブリの前記第1ダイオードの導通が自動的にOFFする
充電方法。 - 充電電流に対して順方向にその第1のボディダイオードが形成されるように配置された 第1のMOS−FETと、電池とを接続して成る直列単体を複数直列に接続した電池群と、
前記充電電流に対して逆方向にその第2のボディダイオードが形成されるように配置され前記直列単体に並列に接続された第2のMOS−FETと
を備える直列接続の電池群の充電方法であって、
充電時において第1の前記直列単体の前記電池の電池電圧が第1の所定値未満であるとき、前記第1の直列単体の前記第1のMOS−FETをONにすると共に前記第1の直列単体に並列に接続された前記第2のMOS−FETをOFFにするステップと、
充電時に前記第1の直列単体の前記電池の電池電圧が前記第1の所定値以上になったときに前記第1の直列単体の前記第1のMOS−FETをOFFにし、その後、前記第1の直列単体に並列に接続された前記第2のMOS−FETをONにして前記第1の直列単体の前記電池をバイパスさせるステップと
を備え、
前記第1の直列単体の前記第1のMOS−FET及び前記第1の直列単体に並列に接続された前記第2のMOS−FETの両方がOFFされたときに、前記第1の直列単体の前記第1のMOS−FETの前記第1ボディダイオードがONして前記充電電流を前記第1の直列単体の前記電池に供給する経路を提供し、
その後に前記第2のMOS−FETがONされると、前記第2のMOS−FETのオン電圧が前記第1のボディダイオードのターンオン電圧よりも小さいことにより前記第1の直列単体の前記第1のMOS−FETの前記第1ボディダイオードの導通が自動的にOFFする
充電方法。 - 充電電流に対して順方向に配置された第1ダイオードと前記第1ダイオードに並列に接続された第1スイッチとからなる第1のスイッチング・アセンブリと、電池とを接続して成る直列単体を複数直列に接続した電池群と、
前記充電電流に対して逆方向に配置された第2ダイオードと前記第2ダイオードに並列に接続された第2スイッチとから成り、前記直列単体に並列に接続された第2のスイッチング・アセンブリと
を備える直列接続の電池群の充電方法であって、
充電時において第1の前記直列単体の前記電池の前記電池電圧と前記第1の直列単体に隣接する第2の前記直列単体の前記電池の前記電池電圧との差分が規定の電圧に達しないとき、前記第1の直列単体及び前記第2の直列単体の前記第1スイッチをONにすると共に前記第1の直列単体及び前記第2の直列単体に並列に接続された前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチをOFFにするステップと、
充電時において前記第1の直列単体の前記電池の前記電池電圧と前記第2の直列単体の前記電池の前記電池電圧との差分が前記規定の電圧に達した場合には前記第1の直列単体と前記第2の直列単体のうち前記電池の前記電池電圧が高い一方の直列単体の前記第1スイッチをOFFにし、その後、前記一方の直列単体に並列に接続された前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチをONにして前記一方の直列単体の前記電池をバイパスさせるステップと
を備え、
前記一方の直列単体の前記第1スイッチ及び前記一方の直列単体に並列に接続された前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチの両方がOFFされたときには、前記一方の直列単体の前記第1のスイッチング・アセンブリの前記第1ダイオードが導通して前記充電電流を前記一方の直列単体の前記電池に供給する経路を提供し、
その後に前記一方の直列単体の前記第2のスイッチング・アセンブリの前記第2スイッチがONされると、前記一方の直列単体の前記電池によって前記第1ダイオードが逆バイアス状態になることにより前記一方の直列単体体の前記第1のスイッチング・アセンブリの前記第1ダイオードの導通が自動的にOFFする
充電方法。 - 充電電流に対して順方向にその第1のボディダイオードが形成されるように配置された第1のMOS−FETと、電池とを接続して成る直列単体を複数直列に接続した電池群と、
前記充電電流に対して逆方向にその第2のボディダイオードが形成されるように配置され前記直列単体に並列に接続された第2のMOS−FETと
を備える直列接続の電池群の充電方法であって、
充電時において、第1の前記直列単体の前記電池の前記電池電圧と、前記第1の直列単体に隣接する第2の前記直列単体の前記電池の前記電池電圧との差分が規定の電圧に達しないとき、前記第1の直列単体及び前記第2の直列単体の前記第1のMOS−FETをONにすると共に前記第1の直列単体及び前記第2の直列単体に並列に接続された前記第2のMOS−FETをOFFにするステップと、
充電時において前記第1の直列単体の前記電池の前記電池電圧と前記第2の直列単体の前記電池の前記電池電圧との差分が前記規定の電圧に達した場合には前記第1の直列単体と前記第2の直列単体のうち前記電池の前記電池電圧が高い一方の直列単体の前記第1のMOS−FETをOFFにし、その後、前記一方の直列単体に並列に接続された前記第2のMOS−FETをONにして前記一方の直列単体の前記電池をバイパスさせるステップと
を備え、
前記一方の直列単体の前記第1のMOS−FET及び前記一方の直列単体に並列に接続された前記第2のMOS−FETの両方がOFFされたときには、前記一方の直列単体の前記第1のMOS−FETの前記第1ボディダイオードが導通して前記充電電流を前記一方の直列単体の前記電池に供給する経路を提供し、
その後に前記一方の直列単体の前記第2のMOS−FETがONされると、前記第2のMOS−FETのオン電圧が前記第1のボディダイオードのターンオン電圧よりも小さいことにより前記一方の直列単体の前記第1のMOS−FETの前記第1ボディダイオードの導通が自動的にOFFする
充電方法。
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