JP4125834B2 - 側溝、側溝の蓋部材、および境界ブロック - Google Patents

側溝、側溝の蓋部材、および境界ブロック Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、雨水を路盤内に浸透可能な透水性舗装路の側縁に設ける側溝、側溝の蓋部材、および境界ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般道路や高速道路、公園などの舗装道路では、降雨により雨水が路面上に滞留することを防ぐために、排水施設として側溝が設けられている。例えば、U字状の水路を備えるコンクリート製の側溝(以下U型側溝と称す)が代表的なものである。このU型側溝は、上面が大きく開口されて内部が排水空部とした断面略U字状のU型側溝本体と、上面から下面に貫通した雨水導入孔を開設し、U型側溝本体の上面を塞ぐ蓋部材とで構成され、このU型側溝を連結して舗装路面と歩道との境界部等に埋設されている。
【0003】
一般にU型側溝を施工する場合、路床上に基礎砕石、基礎コンクリートをそれぞれ打設し、敷モルタルを設けた後に、U型側溝を舗装道路と連接するように埋設していた。また、舗装道路は一般に、路床上に舗装路盤が基礎として設けられ、その表層にアスファルト層が施工されることにより形成されている。近年、このアスファルト層の部分に、比較的大粒な骨材を使用して骨材同士の間に連続した隙間や孔を形成することにより、通水性乃至透水性(以下、単に透水性という。)を備えた通水アスファルトを使用したものが普及しつつある。すなわち、透水性を備え表層により、雨水を速やかに地中に浸透させるとともに、浸透しきれない雨水を、U型あるいは円形水路を備えた側溝等の排水施設に流し込み、排水処理していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した透水性の表層を備えた舗装道路では、通常、耐久性を考慮して透水性を有する表層の下地として、非透水性の下地層が使用されていた。このため、多量の降雨や積雪があった場合には雨水等が地下へ円滑に浸透されないという問題があった。すなわち、多量の降雨があった場合、透水性の表層と非透水性の下地層との境界部分から次第に雨水が滞留してしまうという問題があった。
【0005】
この問題を解決するためには、側溝本体の側壁に、舗装道路の透水性の表層から側溝本体の排水路内に雨水を誘導する貫通導水孔を設けて、前記表層に貯留される雨水を排水することが考えられる。
【0006】
ところが、この様に構成すると、排水効率を上げるためには導水孔の径を大きくする必要がある一方、導水孔の径を大きくすると側溝本体の強度が低下してしまうという問題がある。また、長年使用すると、導水孔内にゴミや土砂等の異物が詰まってしまい、雨水の排水能力が低下してしまうという問題もある。
【0007】
また、透水性コンクリートは、空隙が実用的範囲において15〜30%であり、雨水がしみ込み易いという特有の機能を備えている反面、空隙が多い分だけ強度的に不利である。このため、強度の大きい非透水性コンクリートとの複合使用が必要となる。
【0008】
しかしながら、非透水性コンクリートと透水性コンクリートとを単に複合化すると、透水性コンクリートの空隙内に非透水性コンクリートのセメントペーストが入り込んでしまうので境界が不明確となり、透水性も強度も期待できないコンクリートとなり易く、また、両コンクリートの境界部分を雨水が円滑に通り難くなってしまう。
【0009】
そこで、本発明は、非透水性下地層上に透水性表層を形成した透水性舗装路における透水性の路盤内に浸透した雨水を速やかに排水処理して路盤内に滞留することを防ぐことができ、排水処理の能力を長期間に亘って維持できる側溝、側溝の蓋部材、および境界ブロックを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたもので、請求項1に記載のものは、非透水性下地層上に透水性表層を形成した透水性舗装路に埋設される側溝において、この側溝は、底部の左右側縁から側壁を立設した樋状の側溝本体と、この側溝本体の上面開口部を塞ぐ板状の蓋部材とから構成され、前記側溝本体は、側壁の上縁部に透水壁部を有する非透水性コンクリートからなり、側壁の上部には、蓋部材の上面が側壁上端と略同じ高さになる状態で蓋部材を支持する蓋支持部を形成し、前記透水壁部は、舗装路の表層の厚さよりも厚く形成し、前記蓋部材は、上面から下面に貫通する貫通孔を開設した非透水性コンクリート層の上面にバインダー層を介して透水性コンクリート層を結合させて構成され、前記蓋支持部により蓋部材を支持した状態で、前記バインダー層を前記透水壁部よりも下方になるように構成したことを特徴とする側溝である。
【0011】
請求項2に記載のものは、前記蓋部材は、非透水性コンクリート層に、長手方向に沿って複数の貫通孔を設け、透水性コンクリート層に、底面に上記貫通孔を含む状態で長手方向に沿って凹状溝を形成し、この凹状溝内に、雨水を側面外部から内部に通す雨水通過部を有するグレーチングを嵌合したことを特徴とする請求項1記載の側溝である。
【0012】
請求項3に記載のものは、上面長手方向に開口部を開設すると共に、該開口部に連通する排水空部を内部長手方向に形成した側溝本体の上記開口部を塞ぐ蓋部材において、この蓋部材は、非透水性コンクリート層の上面に、バインダー層を介して透水性コンクリート層が結合して構成され、この非透水性コンクリート層の一側に、透水性コンクリート層の上面よりも高く境界段差壁部が立設されると共に、上面から下面に貫通する複数の貫通孔が長手方向に沿って設けられ、上面を貫通孔に向かって下り傾斜させ、透水性コンクリート層に、底面に上記貫通穴を含む状態で長手方向に沿って凹状溝を形成し、この凹状溝内に、雨水を側面外部から内部に通す雨水通過部を有するグレーチングを嵌合しており、非透水性下地層上に透水性表層を形成した透水性舗装路に埋設された側溝本体の開口部を塞いだ状態で、前記バインダー層を舗装路の表層と下地層との境界よりも下方に配置して、透水性表層側からの雨水を前記透水性コンクリート層の長手方向側面から内部に浸透させ、非透水性コンクリート層の貫通孔から側溝本体の排水空部内に案内して排水処理するようにしたことを特徴とする側溝の蓋部材である。
【0013】
請求項4に記載のものは、非透水性下地層上に透水性表層を形成した透水性舗装道路と歩道との境界に沿って布設させる境界ブロックにおいて、この境界ブロックは、非透水性コンクリート層の上面に、バインダー層を介して透水性コンクリート層を結合させるとともに、非透水性コンクリート層の一側に、透水性コンクリート層の上面よりも高く境界段差壁部を立設し、前記バインダー層が舗装道路の透水性表層と非透水性下地層との境界よりも下方になるように布設し、この境界段差壁部に沿って凹状溝を形成して該凹状溝内に、雨水を側面外部から内部に通す雨水通過部を有するグレーチングを嵌合し、上記非透水性コンクリート層の上面を凹状溝側に向けて下り傾斜させたことを特徴とする境界ブロックである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係わる側溝1の第1実施形態の断面図、図2は側溝1の斜視図である。
なお、図1中、符号3は路床、4は舗装路盤、5は非通水アスファルト等からなる非透水性の下地層、6は通水アスファルト等からなる透水性の表層である。また、側溝1の下方には、基礎砕石層7、基礎コンクリート層8、敷モルタル層9を形成してある。
【0019】
側溝1は、底部10の左右側縁から側壁11を上方に立設した樋状の側溝本体12と、この側溝本体12の上面開口部を塞ぐ板状の蓋部材13とから構成されている。
【0020】
この側溝本体12は、非透水性コンクリートにより上面が開口した断面略U字型の樋状に成型したものであって、底部10と左右の側壁11によって囲まれた内部に排水空部14(排水路)を形成し、側壁11の上端部分に外側へ膨出する膨出部を形成するとともにその内側には段状の蓋支持部15を形成し、この膨出部の一方の上縁部に、透水性コンクリートにより透水壁部16を形成してある。なお、蓋支持部15は、蓋部材13により開口部を塞いだ際に、蓋部材13の上面と側壁11の上端面とがほぼ面一(略同じ高さ)になる位置に形成する。また、透水壁部16の厚さ(上下寸法)は、透水性舗装道路2の透水性の表層6の厚さよりも厚く設定する。例えば、透水性の表層6の厚さは50mmが基準の厚さであるので、透水壁部16の厚さは60mmに設定することが好ましい。
【0021】
蓋部材13は、上面から下面に貫通する複数の貫通孔20が形成された板状の非透水性コンクリート層21と、この非透水性コンクリート層21上に形成される板状の透水性コンクリート層22と、両層21,22間に介在して非透水性コンクリート層21と透水性コンクリート層22とを結合する樹脂系バインダー層23とから構成され、側溝本体12の開口部を塞いだ際に、樹脂系バインダー層23が上記透水壁部16と非透水性コンクリートとの境界より下方に位置するように構成されている。すなわち、透水性コンクリート層22の厚さを、透水壁部16の上下寸法よりも大きく設定する。
【0022】
なお、貫通孔20は下方(排水路)に向かって拡径したテーパー孔として形成されており、このテーパーが脱型の際の抜き勾配として機能するとともに、土砂等の異物が入り込んだ場合には円滑に抜け落とす孔詰まり防止としても機能している。
【0023】
樹脂系バインダー層23を形成する樹脂系バインダーは、例えば、ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂を80〜90%主成分とした樹脂系バインダー、あるいは変性脂肪族ポリアミンを主成分とした樹脂系バインダーで、コンクリート同士の接着に広く用いられているものである。なお、非透水性コンクリートは、樹脂系バインダー層23との結合力を上げるために水分量の少ない流動コンクリートを使用することが望ましい。
【0024】
透水性コンクリートは、セメントを主成分としたバインダーにより骨材間に空隙部を連続的に形成した状態で結合されたものであり、このバインダーと骨材間に形成された空隙部が、雨水を透水性コンクリートの上面から内部にしみ込ませる機能を担保する。
【0025】
そして、この蓋部材13を成型するには、まず、セメントを主成分としたバインダーと骨材と水を混練した透水性コンクリートを型枠内に流して加圧成型し、この透水性コンクリートの表面に樹脂系バインダーを塗布し、この樹脂系バインダー層23上に非透水性コンクリートである流動コンクリートを流し込み、この非透水性コンクリート層21に貫通孔20を形成するための貫通孔型をセットして成型する。
【0026】
このように透水性コンクリート層22と非透水性コンクリート層21との結合に樹脂系バインダー層23を介在させているので、透水性コンクリート層22の空隙部内に非透水性コンクリートが浸透し難く、樹脂系バインダー層23による平滑な層が形成できる。すなわち、樹脂系バインダー層23を介在させないと、透水性コンクリート層22の空隙部内に非透水性コンクリートが浸透してしまい境界面が平滑にならず、貫通孔20への排水の誘導に支障をきたすからである。
【0027】
なお、側溝本体12の透水壁部16を構成する透水性コンクリート層22と非透水性コンクリート層21との間に樹脂系バインダー層を設けてもよい。ただしこの場合は、非透水性コンクリートとして流動コンクリートを使用することが好ましい。
【0028】
そして、上記した構成からなる側溝1を透水性舗装道路2に施工するには、まず、側溝本体12の透水壁部16側を透水性舗装道路2側に向けて、側溝本体12の上面が透水性舗装道路2の上面とほぼ面一になるように調整して埋設し、この側溝本体12に蓋部材13を取り付ける。この状態で側溝1は、透水性舗装道路2の透水性表層6の下面よりも透水壁部16の下面が低く位置し、さらに透水壁部16の下面より蓋部材13の樹脂系バインダー層23の上面が低く位置する。したがって、降雨時に、透水性舗装道路2の透水性表層6に浸透した雨水は、透水性表層6の側面から側溝本体12の透水壁部16内を通過して蓋部材13の透水性コンクリート層22の内部に浸透しこの透水性コンクリート層22内を樹脂系バインダー層23上に沿って流れ、非透水性コンクリート層21に形成された貫通孔20から側溝本体12の排水空部14内に排水処理される。
【0029】
側溝本体12の透水壁部16および蓋部材13の透水性コンクリート層22は、透水性表層6の側面の全長に亘って広範囲に形成されているので、雨水の量が多くても円滑に排水処理することができ、また雨水の通過領域が広範囲に亘って形成されているので、長期間経過しても土砂等の詰まりに起因する透水性の機能低下が少ない。
【0030】
このため、透水性舗装道路2の透水性表層6上に雨水が滞留することを長期間に亘って防止でき、前記透水性表層6および非透水性下地層5の劣化も防止することができる。
【0031】
また、蓋部材13の透水性コンクリート層22下面に樹脂系バインダー層23を形成したので、この境界面が平滑となり貫通孔20への排水誘導をスムーズにできる。なお、樹脂系バインダー層23を貫通孔20に向けて下り傾斜させると、すなわち非透水性コンクリート層21と透水性コンクリート層22との境界面に水勾配を形成すると、雨水が貫通孔20に向かって流れ易くなり、排水処理能力を高めることができる。
さらに、貫通孔20は排水空部14に向かって拡径しているのでゴミ等が貫通孔20内に詰まることがない。
【0032】
次に、本発明の側溝1の第2の実施形態について説明する。図3は、この側溝1の断面図である。
【0033】
この側溝1は、上述した第1の実施形態の側溝1と同様の構成であるが、蓋部材13に特徴部分がある。この蓋部材13は、非透水性コンクリート層21の幅方向中央部の長手方向に沿って複数の貫通孔20を開設し、この貫通孔20に向かって非透水性コンクリート層21の上面を下り傾斜させて水勾配を形成し、これにより樹脂系バインダー層23を貫通孔20に向かって傾斜させ、透水性コンクリート層22には、底面に上記貫通孔20を含む状態で長手方向に沿って凹状溝24を形成し、この凹状溝24にグレーチング25を埋設したものである。
【0034】
グレーチング25は、例えばステンレス板等を下向きコ字状に屈曲成形した長尺材であり、上面に長孔などの水導入孔26を開設し、両側面の下部に、雨水を側面外部から内部に通す雨水通過部として切欠部27を形成し、上方からの雨水を水導入孔26から内部に、横からの雨水を切欠部27から内部にそれぞれ通過させるように構成してある。
【0035】
このため、側溝1の透水壁部16から蓋部材13の透水性コンクリート層22内に浸透した雨水や透水性コンクリート層22に直接降り注いだ雨水は、貫通孔20に向かって下り傾斜した樹脂系バインダー層23の上面に案内され、グレーチング25の切欠部27を通って貫通孔20内にスムーズに案内され、また、豪雨時などで透水性表層6上を流れてグレーチング25上まで流れて来た雨水は、グレーチング25の上面に開口している水導入孔26を通って非透水性コンクリート層21上に流下し、貫通孔20内に案内されて、側溝本体12の排水空部14内へと排水処理される。したがって、短時間で大量の雨水を排水処理することができる。
【0036】
上述した実施形態の側溝本体12では、透水壁部16を側壁11の一方に形成したが、これに限らず両側壁11に透水性壁部を形成してもよい。なお、グレーチング25は、雨水を通過させることができればどのような構成でもよく、前記したステンレス板を屈曲したものに限定されない。例えば、鋼帯板材を格子状に組み付けたものでもよい。
【0037】
次に、本発明に係わる側溝1の蓋部材13について説明する。図4は側溝1の他の実施形態の断面図である。なお、側溝本体12は、底部10の左右側縁から側壁11を立設した断面U字状であり、上面が大きく開口して、この開口部の下方、即ち、底部10と左右の側壁11とにより囲まれた内部の排水空部14を排水路としている。
【0038】
蓋部材13は、側溝本体12の開口部を塞ぐ状態で使用されるもので、上面から下面に貫通する複数の貫通孔20が形成された板状の非透水性コンクリート層21と、この非透水性コンクリート層21上に形成される板状の透水性コンクリート層22と、両層21,22間に介在して非透水性コンクリート層21と透水性コンクリート層22とを結合する樹脂系バインダー層23とから構成され、非透水性コンクリート層21の下面には、側溝本体12の開口部内に嵌合する嵌合凸部30が形成されている。そして、透水性コンクリート層22の厚さは、透水性舗装道路2の透水性表層6の厚さよりも厚く設定され、例えば、透水性の表層6の厚さは50mmが基準の厚さであるので、透水性コンクリート層22の厚さは60mmが好ましい。
【0039】
また、樹脂系バインダー層23は、側溝本体12の開口部をこの蓋部材13で塞いだ際に、透水性舗装道路2の透水性表層6と非透水性下地層5との境界より下方に位置するように形成されている。なお、貫通孔20は下方(排水路)に向かって拡径した筒状に形成され、また蓋部材13の長手方向側面は側溝本体12の側壁11外面とほぼ面一になるように成形されている。
【0040】
この様な構成からなる蓋部材13を使用する側溝1を透水性舗装道路2に埋設するには、蓋部材13の上面が透水性舗装道路2の表面とほぼ面一になるように側溝本体12を埋設し、この側溝本体12に蓋部材13を被せる。この状態で蓋部材13の樹脂系バインダー層23の上面は、透水性舗装道路2の透水性表層6の下面より低く位置するので、透水性舗装道路2の透水性表層6に浸透した雨水は、透水性表層6の側面から蓋部材13の透水性コンクリート層22に浸透し、樹脂系バインダー層23上を流れて非透水性コンクリート層21に形成された貫通孔20から排水空部14に流下して排水処理される。
【0041】
このため、透水性舗装道路2の透水性表層6に雨水が滞留されることを防止することができる。
また、蓋部材13の透水性コンクリート層22下面に樹脂系バインダー層23を形成したので、この境界面が平滑となり貫通孔20への排水誘導をスムーズにできる。
【0042】
また、前記透水性表層6と透水性コンクリート層22は、施工された状態で蓋部材13の長手方向に沿って面接触しているので、すなわち互いに透水機能を有する表層6と透水性コンクリート層22が長手方向に一連して連接しているので、表層6から流出される雨水を透水性コンクリート層22の側面全体の広い範囲で通することができ、排水効率を上げることができるし、土砂等による目詰まりも少ない。さらに、貫通孔20は排水路に向かって拡径しているのでゴミ等が貫通孔20内に詰まることがない。
【0043】
また、この蓋部材13は側溝本体12の側壁11上端面に支持されるタイプであるため、汎用性が高く、例えば、既に透水性舗装道路2に埋設されている側溝1であっても、容易に本発明の蓋部材13に交換することができる。なお、透水性コンクリート、樹脂系バインダーの材質、および蓋部材13の製造法は、上述した側溝1の実施形態の説明における側溝1の蓋部材13と同様である。
【0044】
次に、蓋部材13の他の実施形態について説明する。図5は側溝1の他の実施形態の断面図である。
【0045】
この側溝1の蓋部材13は、上述した第1の実施形態の側溝1の蓋部材13と同様の構成であるが、透水性舗装道路2の透水性表層6から浸透する雨水の排水処理に特徴部分がある。この蓋部材13は、非透水性コンクリート層21の幅方向中央部の長手方向に沿って複数の貫通孔20を開設し、この貫通孔20に向かって非透水性コンクリート層21の表面を下り傾斜させて水勾配を形成して、樹脂系バインダー層23を貫通孔20に向かって傾斜させて設け、透水性コンクリート層22に、底面に上記貫通孔20を含む状態で長手方向に沿って凹状溝24を形成し、この凹状溝24にグレーチング25を嵌合したものである。なお、グレーチング25は、前記実施形態と同様の構成であり、上面に水導入孔26が複数開口し、側面の下部に切欠部27が形成されている。
【0046】
このため、透水性舗装道路2の透水性表層6から透水性コンクリート層22内に浸透した雨水は、下り傾斜した樹脂系バインダー層23の上面によって貫通孔20に向かって案内され、グレーチング25の切欠部27を通って凹状溝24内に流入すると、貫通孔20から側溝本体12の排水空部14内にスムーズに排水処理される。また、透水性舗装道路2の表面を伝わって流れてきた雨水や蓋部材13上に降った雨水も、凹状溝24に集水されて、貫通孔20から排水処理される。したがって、高い排水処理能力を期待できる。
【0047】
また、図6に示すように、上面に長手方向に沿った細長い開口部を有して、この開口部に連通した円形排水空部14′を排水路とした側溝本体12の場合にも、非透水性コンクリート層21に形成される嵌合凸部30の形状を前記開口部に合わせて形成することで、この側溝本体12に適合した蓋部材13とすることができる。
【0048】
次に、本発明に係わる蓋部材13の他の実施形態について説明する。図7は側溝1の他の実施形態の断面図である。
【0049】
この側溝1の蓋部材13は、非透水性コンクリート層21上に樹脂系バインダー層23を介して透水性コンクリート層22を形成することは前記各実施形態と共通するが、この非透水性コンクリート層21の底部の一側から境界段差壁部31を透水性コンクリート層22の表面より高く立設して断面略L字状に形成するとともに、底部に貫通孔20を開設し、樹脂系バインダー層23を上記境界段差壁部31に向かって下り傾斜させたものである。
【0050】
非透水性コンクリート層21の境界段差壁部31は、車道と歩道32とを明確に区画する境界ブロックとして機能し、非透水性コンクリート製なので、十分な強度を得ることができる。そして、この蓋部材13においては、図5に示す蓋部材13と同様に、車道である透水性表層6からの雨水を透水性コンクリート層22内を通して貫通孔20から排水空部14内に円滑に排水処理することができ、また、歩道32から流れてきた雨水も透水性コンクリート層22内に浸透させて貫通孔20から排水空部14内に排水処理することができる。
【0051】
なお、非透水性コンクリート層21の下面には、側溝本体12の上面開口部に嵌合する嵌合凸部30を形成してあり、この嵌合凸部30は、側溝本体12のサイズに応じて形成し、例えば円形排水路を備えた側溝本体12に使用場合には、細長い開口部の幅に対応させて幅狭に形成する。
【0052】
また、図8に示す実施形態は、上面に長手方向に沿った細長い開口部を有し、この開口部に連通した円形排水空部14′が排水路として形成された側溝本体12に使用するものであり、非透水性コンクリート層21に形成される嵌合凸部30を前記開口部に合わせて幅狭に形成し、この嵌合凸部30を貫通する貫通孔20を設けるとともに、透水性コンクリート層22には上記貫通孔20が底面に位置するようにして凹状溝24を形成し、このこの凹状溝24内にグレーチング25を嵌合し、非透水性コンクリート層21の一側には境界段差壁部31を透水性コンクリート層22よりも高く立設してある。なお、グレーチング25は、前記実施形態で使用したものと同様である。
【0053】
この様な構成からなる蓋部材13は、円形水路の側溝本体12に使用することができることは勿論のこと、車道の透水性表層6に浸透した雨水を透水性コンクリート層22内を通してグレーチング25内に導入し、貫通孔20から円形排水空部14′に排水処理することができ、また、歩道32や透水性表層6上を流れてきた雨水を透水性コンクリート層22やグレーチング25の水導入孔26からグレーチング25内に導入して貫通孔20から円形排水空部14′に排水処理することができる。
【0054】
次に、本発明に係わる境界ブロックについて説明する。図9はこの境界ブロック40の断面図である。
なお、透水性舗装道路2は、非透水性下地層5上に透水性表層6を形成してある。
【0055】
この境界ブロック40は、非透水性コンクリート層21を断面略L字状に形成、すなわち底部の一側から境界段差壁部31を立設し、底部に貫通孔20を開設し、この底部上面に樹脂系バインダー層23を介して透水性コンクリート層22を結合し、樹脂系バインダー層23を上記境界段差壁部31に向かって下り傾斜させたものであり、境界段差壁部31を透水性コンクリート層22よりも高く形成してある。なお、透水性コンクリート層22は、透水性表層6の厚さよりも厚く設定する。
【0056】
そして、この境界ブロック40を敷設する場合には、透水性コンクリート層22の上面が車道である道路2の透水性表層6の表面とほぼ面一になり、尚且つ樹脂系バインダー層23が舗装道路2の透水性表層6と非透水性下地層5との境界よりも下方になり、境界段差壁部31の上端が歩道32の表面とほぼ面一になるように布設する。
【0057】
この様に敷設すると、透水性表層6内に浸透した雨水を境界ブロック40の透水性コンクリート層22の長手方向側面から内部に浸透させ、非透水性コンクリート層21の貫通孔20から地中に浸透させて排水処理することができる。したがって、車道上に雨水が滞留することを防止することができる。
【0058】
図10は、境界ブロック40の他の実施形態の断面図である。
この境界ブロック40は、非透水性コンクリート層21の上面に、樹脂系バインダー層23を介して透水性コンクリート層22を結合させるとともに、非透水性コンクリート層21の底部の一側に、透水性コンクリート層22の上面よりも高く境界段差壁部31を立設して非透水性コンクリート層21を断面略L字状に形成し、境界段差壁部31に沿って凹状溝24を形成して該凹状溝24内にグレーチング25を嵌合し、上記非透水性コンクリート層21の底部の上面を凹状溝24側に向けて下り傾斜させたものである。なお、透水性コンクリート層22は、前記実施形態と同様に、透水性表層6の厚さよりも厚く形成する。
【0059】
この様な構成からなる境界ブロック40を車道(道路2)と歩道32との間に布設する場合、適宜な間隔で集水桝(図示せず)を配置し、この集水桝に向けて境界ブロック40を一連に下り傾斜させて、すなわち水勾配を付けて布設する。この様にして布設すると、車道2の透水性表層6内に浸透した雨水が透水性コンクリート層22の側面から内部に浸透して樹脂系バインダー層23上を流れ、グレーチング25内に集まり、また、透水性表層6上から透水性コンクリート層22上やグレーチング25上に流れてきたり、歩道32から境界段差壁部31上を越えて流れてきた雨水もグレーチング25内に集まる。そして、グレーチング25内に流れ込んだこれらの雨水は、境界ブロック40の布設方向に付けられた水勾配によって凹状溝24内を集水桝に向かって流れ、集水桝で下水道に排水処理される。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下に述べる効果を奏する。
請求項1に記載の側溝は、側溝本体の開口部を塞ぐ蓋部材が、貫通孔を開設した非透水性コンクリート層の上面に、バインダー層を介して透水性コンクリート層を結合させて構成したので、バインダー層が舗装路の透水性表層と非透水性下地層との境界よりも下方になるように配設すると、透水性舗装路の透水性表層側からの雨水を蓋部材の透水性コンクリート層の長手方向側面から内部に浸透させて、非透水性コンクリート層の貫通孔から側溝本体の排水空部内に案内して排水処理することができる。したがって、側溝本体の側壁に貫通導水孔を設けた従来の側溝に比較して、より高い排水能率、より高い排水処理能力を期待することができる。
【0061】
また、透水性舗装路の透水性表層の側面から流出する雨水を、隣接している透水性コンクリート層の側面の全域に亘って通すことができるので、通過させる水量が多いばかりでなく、土砂やゴミ等による詰まりによって透水機能が低下し難い。したがって、長期間に亘って透水性を維持することができ、耐久性に優れる。
【0062】
さらに、蓋部材の透水性コンクリート層の下面にバインダー層を形成したので、この境界面が平滑となり貫通孔への排水誘導をスムーズにできる。
【0063】
請求項2に記載の側溝は、側溝が、底部の左右側縁から側壁を立設した樋状の側溝本体と、この側溝本体の上面開口部を塞ぐ板状の蓋部材とから構成され、側溝本体が、側壁の上縁部に透水壁部を有する非透水性コンクリートからなり、側壁の上部には、蓋部材の上面が側壁上端と略同じ高さになる状態で蓋部材を支持する蓋支持部を形成し、透水壁部は舗装路の表層の厚さよりも厚く形成し、前記蓋部材は、上面から下面に貫通する貫通孔を開設した非透水性コンクリート層の上面に、バインダー層を介して透水性コンクリート層を結合させて構成され、蓋支持部により蓋部材を支持した状態でバインダー層を透水壁部よりも下方になるように構成したので、透水性舗装道路の透水性の表層に浸透した雨水は、透水壁部を介して蓋部材の透水性コンクリート層に浸透し、非透水性コンクリート層に形成された貫通孔により排水路に排水される。したがって、透水性舗装道路の透水性の表層に雨水が滞留することを効果的に抑制できるとともに、透水性を長期間に亘って維持できて優れた耐久性を期待できる。また、側溝本体は構成は異なるが、形状は従来の側溝本体と同様なので、設計、施工の基準を従来通り適用することができる。
【0064】
また、透水性の表層からの導出される雨水を透水壁部を介して、蓋部材の透水性コンクリート層に誘導させたので、側壁に貫通した導水孔を開設する必要がなく、側溝本体の強度の低下を防止できる。
【0065】
請求項3に記載の側溝は、蓋部材の非透水性コンクリート層に、長手方向に沿って複数の貫通孔を設け、透水性コンクリート層に、底面に上記貫通孔を含む状態で長手方向に沿って凹状溝を形成し、この凹状溝内にグレーチングを嵌合したので、グレーチングからも雨水を導入することができる。したがって、より一層排水能力を高めることができる。
【0066】
請求項4に記載の蓋部材は、上面から下面に貫通する貫通孔を開設した非透水性コンクリート層の上面に、バインダー層を介して透水性コンクリート層を結合させて構成され、非透水性下地層上に透水性表層を形成した透水性舗装路に埋設された側溝本体の開口部を塞いだ状態で、前記バインダー層を舗装路の表層と下地層との境界よりも下方に配置すると、透水性表層側からの雨水を前記透水性コンクリート層の長手方向側面から内部に浸透させ、非透水性コンクリート層の貫通孔から側溝本体の排水空部内に案内して排水処理することができる。したがって、既設の側溝本体にも使用することができ、汎用性に富み、施工が簡単である。
【0067】
また、蓋部材の透水性コンクリート層の下面にバインダー層を形成したので、この境界面が平滑となり貫通孔への排水誘導をスムーズにできる。
さらに、透水性の表層と透水性コンクリート層は、施工された状態で蓋部材の長手方向に沿って面接触しているので、すなわち互いに透水機能を有する表層と透水性コンクリート層が長手方向に一連して連接しているので、表層から流出する雨水を透水性コンクリート層の側方面全体で吸収することができ、排水効率を上げることができる。
【0068】
請求項5に記載の蓋部材は、非透水性コンクリート層に、長手方向に沿って複数の貫通孔を設けるとともに、上面を貫通孔に向かって下り傾斜させ、透水性コンクリート層に、底面に上記貫通孔を含む状態で長手方向に沿って凹状溝を形成し、この凹状溝内にグレーチングを嵌合したので、グレーチングからも雨水を導入することができ、一層高い排水能力を期待できる。
【0069】
請求項6に記載の蓋部材は、非透水性コンクリート層の一側に、透水性コンクリート層の上面よりも高く境界段差壁部を立設したので、歩道と車道との境界を明確に区画することができるばかりでなく、高い排水機能が期待できる。
【0070】
請求項7に記載の境界ブロックは、上面から下面に貫通する貫通孔を開設した非透水性コンクリート層の上面に、バインダー層を介して透水性コンクリート層を結合させるとともに、非透水性コンクリート層の一側に、透水性コンクリート層の上面よりも高く境界段差壁部を立設したので、前記バインダー層が舗装道路の透水性表層と非透水性下地層との境界よりも下方になるように布設すると、透水性表層側からの雨水を透水性コンクリート層の長手方向側面から内部に浸透させ、非透水性コンクリート層の貫通孔から地中に浸透させて排水処理することができる。したがって、下水道に排水する雨水の量を減らすことができ、しかも境界ブロックを布設した広範囲に亘る地中に雨水を浸透させることができるので、排水能力が従来の地中浸透構造よりも高い。
また、車道と歩道とを区画する境界ブロックの施工と排水処理施設とを同時に施工することができ、作業効率を高めることができる。
【0071】
請求項8の記載の境界ブロックは、非透水性コンクリート層の上面に、バインダー層を介して透水性コンクリート層を結合させるとともに、非透水性コンクリート層の一側に、透水性コンクリート層の上面よりも高く境界段差壁部を立設し、この境界段差壁部に沿って凹状溝を形成して該凹状溝内にグレーチングを嵌合し、上記非透水性コンクリート層の上面を凹状溝側に向けて下り傾斜させたので、グレーチングからも雨水を凹状溝内に導入することができ、これにより高い排水処理能力を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる側溝の第1実施形態の断面図である。
【図2】側溝の斜視図である。
【図3】側溝の第2の実施形態の断面図である。
【図4】本発明に係わる側溝の他の実施形態の断面図である。
【図5】側溝の他の実施形態の断面図である。
【図6】円形排水空部を有する側溝の実施形態の断面図である。
【図7】側溝の他の実施形態の断面図である。
【図8】円形排水空部を有する側溝の他の実施形態の断面図である。
【図9】境界ブロックの断面図である。
【図10】境界ブロックの他の実施形態の断面図である。
【符号の説明】
1 側溝
2 透水性舗装道路
3 路床
4 舗装路盤
5 非透水性下地層
6 透水性表層
7 基礎砕石層
8 基礎コンクリート層
9 敷モルタル
10 底部
11 側壁
12 側溝本体
13 蓋部材
14 排水空部
14′円形排水空部
15 蓋支持部
16 透水壁部
20 貫通孔
21 非透水性コンクリート層
22 透水性コンクリート層
23 樹脂系バインダー層
24 凹状溝
25 グレーチング
26 水導入孔
27 切欠部
30 嵌合凸部
31 境界段差壁部
32 歩道
40 境界ブロック

Claims (3)

  1. 非透水性下地層上に透水性表層を形成した透水性舗装路に埋設される側溝において、
    この側溝は、底部の左右側縁から側壁を立設した樋状の側溝本体と、この側溝本体の上面開口部を塞ぐ板状の蓋部材とから構成され、
    前記側溝本体は、側壁の上縁部に透水壁部を有する非透水性コンクリートからなり、側壁の上部には、蓋部材の上面が側壁上端と略同じ高さになる状態で蓋部材を支持する蓋支持部を形成し、
    前記透水壁部は、舗装路の表層の厚さよりも厚く形成し、前記蓋部材は、上面から下面に貫通する貫通孔を開設した非透水性コンクリート層の上面にバインダー層を介して透水性コンクリート層を結合させて構成され、
    前記蓋支持部により蓋部材を支持した状態で、前記バインダー層を前記透水壁部よりも下方になるように構成したことを特徴とする側溝。
  2. 前記蓋部材は、非透水性コンクリート層に、長手方向に沿って複数の貫通孔を設け、透水性コンクリート層に、底面に上記貫通孔を含む状態で長手方向に沿って凹状溝を形成し、この凹状溝内に、雨水を側面外部から内部に通す雨水通過部を有するグレーチングを嵌合したことを特徴とする請求項1記載の側溝。
  3. 上面長手方向に開口部を開設すると共に、該開口部に連通する排水空部を内部長手方向に形成した側溝本体の上記開口部を塞ぐ蓋部材において、
    この蓋部材は、非透水性コンクリート層の上面に、バインダー層を介して透水性コンクリート層が結合して構成され、
    この非透水性コンクリート層の一側に、透水性コンクリート層の上面よりも高く境界段差壁部が立設されると共に、上面から下面に貫通する複数の貫通孔が長手方向に沿って設けられ、上面を貫通孔に向かって下り傾斜させ、透水性コンクリート層に、底面に上記貫通穴を含む状態で長手方向に沿って凹状溝を形成し、この凹状溝内に、雨水を側面外部から内部に通す雨水通過部を有するグレーチングを嵌合しており、
    非透水性下地層上に透水性表層を形成した透水性舗装路に埋設された側溝本体の開口部を塞いだ状態で、前記バインダー層を舗装路の表層と下地層との境界よりも下方に配置して、透水性表層側からの雨水を前記透水性コンクリート層の長手方向側面から内部に浸透させ、非透水性コンクリート層の貫通孔から側溝本体の排水空部内に案内して排水処理するようにしたことを特徴とする側溝の蓋部材。
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