JP4124613B2 - 移動局装置及び路車間通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路側に設けた基地局等の固定設備と路車間通信を行う移動局装置及び路車間通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
道路側に設けた基地局等の固定設備と車両間(以下、「路車間」という)の通信により提供される車両搭乗者向けサービスとして、ETC(Electronic Toll Collection system)やVICS(Vehicle Information and Communication System)等が実現してきており、今後、この路車間の通信需要はますます増加する方向にある。
【0003】
この路車間の通信方式の一例としては、ETCサービスの提供を中心に策定された「有料道路自動料金収受システム標準規格ARIB STD−T55 1.0版」(平成9年11月27日:社団法人 電波産業会にて標準規格策定)、並びに、STD−T55を拡張及び上位包含し、自動料金収受以外の多様なサービスを実現する「狭域通信システム標準規格ARIB STD−T75 1.0版」(平成13年9月6日:社団法人 電波産業会にて標準規格策定)が知られている。
【0004】
ここで、多様なサービスとして考えられているものには、例えば、ハンバーガ店やレンタルビデオ店等の支払いを自動的に行う課金サービスや、広告サービス、運転支援情報の提供サービス等があり、それぞれのサービスは対応するアプリケーション(以下、単に「アプリ」という)によって実現することになる。
【0005】
標準規格STD−T75は、通信エリアを限定したスポット通信による路車間通信方式を定めたものであり、基地局から移動局への通信(以下、「下り通信」という)と移動局から基地局への通信(以下、「上り通信」という)とで異なる周波数を用い、通信フレームをスロットと呼ばれる固定長の区間に時分割した同期式時分割通信方式であるアダプティブスロッテドアロハ方式を採用している。通信は一つの基地局と複数の移動局との間で行われる。
【0006】
ここで、アダプティブスロッテドアロハ方式の通信フレームを図30に示す。通信スロットには複数の移動局と通信が行えるように、路車間でのデータ交換を行うためのMDS(Message Data Slot)が複数配置される。また、基地局が送信する通信フレームの構成情報や通信スロットの使用状況などを格納するFCMS(Frame Control Message Slot)と、移動局が基地局に通信スロットの割り当てを要求するためのACTS(Activation Slot)とが配置される。図30では、1つの通信フレームを4スロットで構成した場合を示しており、スロット1の下りチャネルはFCMSに、スロット2及びスロット3はデータ交換のためのMDSに、スロット4の上りチャネルはACTSにそれぞれ利用されている。
【0007】
上記の通信フレームを用いて路車間通信を行う移動局は、自局に割り当てられた通信スロットのタイミングを判別するために、基地局が送信する通信フレームとの同期が必要になる。このため、前記路車間通信方式では、FCMSのフレーム制御信号FCMC5(Frame Control Message Channel)に、他のスロットに配置される信号MDC6(Message Data Channel)やACKC7(Acknowledge Channel)、ACTC8(Activation Channel)とは異なる同期信号パターンを多重し、通信フレームの時間基準としてFCMSのタイミングを識別できるようにしている。これにより、他のMDC6やACTC8はFCMC5を時間基準として送受信される。またFCMC5には、基地局が運用する無線チャネル、フレーム周期、自局に割り当てられたスロットタイミングなどのフレーム構成情報が多重されているので、移動局は通信フレームの再生が可能になる。また、図30に示す通り、上り下り共に、MDC6の受信確認信号(ACKC7)の送信は、受信したMDC6と同一の通信スロット期間内に行われる。
【0008】
図31は、FCMC5の詳細な構成を示す図である。この図において、FID9は、基地局を識別するための識別番号であり、SC10は、基地局が提供するサービス情報を含むサービスアプリ情報であり、SCI11は、各スロットの割り当て情報である。
【0009】
次に、SC10の詳細な構成を図32に示す。図32において、IMI12は、FCMC5を送信した基地局との通信初期の接続手順を示すイニシャリゼーション識別フィールドである。API13は、基地局が提供可能なアプリを示すアプリ識別子である。図33は、API13の詳細な構成を示す。この図において、AID表示領域15は、アプリ種別を示すアプリ種別識別子(AID)の表示領域を示し、基地局はこの領域に最大4つの提供可能なAIDを提示することができる。
【0010】
次に、SCI11の詳細な構成を図34に示す。この図において、SCI11−1〜11−8はスロット割り当て情報であり、CI12−1〜12−8は各スロットの制御情報である。また、LID13−1〜13−8はスロット割り付けの対象となる移動局の識別番号である。例えば、SCI11−1は図30に示した下り通信スロットの情報を、SCI11−2は上り通信スロットの情報を、SCI11−3はリンク要求を行うスロットの情報をそれぞれ示すというように、SCI11−1〜11−8は通信スロット毎に割り当てられている。図30に示した例では、通信スロットが3つの場合であるため、SCI11−4からSCI11−8の情報は無効となる。
【0011】
次に、CI12−1〜12−8の詳細な構成を図35に示す。この図において、CI18は割り付けたスロットがMDC6だった場合の制御情報(SCI11−1又はSCI11−2)を示している。CI18において、SI14は、対応する通信スロットのMDC6、ACTC8などの種別を示すスロット識別子であり、DRI15は、MDC6のデータ伝送速度及び変調方式を識別する伝送速度識別子である。ST16は、MDC6が割り付け済か、空きか等の割り付け状況を示す信号種別識別子であり、DR17は、MDC6の転送方向を指示する通信方向識別子である。図34、図35に示されるように、SCI11はCI12−1〜12−8とLID13−1〜13−8から構成され、基地局が通信する移動局の指定ならびに通信方向、割り付けたスロットの種類等を指定する。つまり、CI18において、指定したスロットが下り通信か、あるいは上り通信かの指定、及びそのスロットがMDSなのか、あるいはACTSなのかの指定を行う。さらに、LID13−1〜13−8において、基地局が通信する相手となる移動局を指定する。一方、FCMC5を受信した移動局では、SCI11に自局のプライベートリンクアドレスと一致するLIDがあれば、そのスロットは自局に割り当てられたものとして、送信あるいは受信を行う。その際に、CI18からそのスロットにて上り通信を行うのか、下り通信を行うのかを判別する。また、受信したFCMC5内のSCI11に自局が受信すべき一斉同報リンクアドレス、グループ同報リンクアドレスに対応するLIDがあれば、そのスロットは受信すべきMDSと認識して受信処理を行う。
【0012】
LIDは、移動局が基地局の通信エリアに進入したときに、この基地局にリンク要求を行うためのACTC8に含めて送信する。ACTC8は移動局が基地局との通信開始に先立って、基地局に対してリンクを要求するチャネルである。図36にACTC8の詳細な構成を示す。この図において、FID19はリンクを要求する相手先基地局の識別番号である。LID20は移動局自身の識別番号である。基地局はACTC8を受信することによって、自局の通信エリアに進入してきた移動局のLID20を認識することができるので、その後はLID20を指定することによって、移動局に対して通信スロットの割り付けが可能となる。
【0013】
上述した狭域通信システム標準規格STD−T75を実装した路車間通信システムの基地局21の概略構成を図37に、移動局26の概略構成を図38に、それぞれ示す。まず、基地局21の概略構成について図37を用いて説明する。この図において、基地局アプリ処理部22は、無線通信によって送受信されるデータを処理し、アプリを実現する。基地局通信接続部23は、通信初期の接続時に移動局26との通信回線の確立を行う。基地局データ転送部24は、基地局変復調部25を制御し、移動局26とアプリデータの送受を行う。基地局変復調部25は、基地局通信接続部23や基地局データ転送部24の指示に基づいて移動局26と無線通信を行う。
【0014】
次に、移動局26の概略構成について図38を用いて説明する。この図において、移動局アプリ処理部27は、無線通信によって送受信されるデータを処理し、アプリを実現する。移動局通信接続部28は、通信初期の接続時に基地局21との通信回線を確立する。移動局データ転送部29は、移動局変復調部30を制御し、基地局21とアプリデータの送受を行う。移動局変復調部30は、移動局通信接続部28や移動局データ転送部29の指示に基づいて基地局21と無線通信を行う。通信周波数選定部31は、移動局通信接続部28の指示に従って周波数の選定を行う。インタフェース装置32は、移動局26と図示せぬ外部機器とのデータの送受を行う。
【0015】
図39は、従来の移動局26の電源投入時の動作を示すシーケンス図である。ステップ(以下、「ST」という)41では、ユーザがインタフェース装置32を介して移動局の電源を投入する。ST42では、インタフェース装置32が移動局アプリ処理部27に対して移動局26の起動を要求する。
【0016】
ST43では、起動要求が通知された移動局アプリ処理部27が、移動局26で実行可能なアプリのリストを移動局通信接続部28に通知する。ST44では、移動局アプリ処理部27からアプリリストを通知された移動局通信接続部28が、通知されたアプリリストを記憶し、ST45では、通信周波数選定部31に対して周波数選定動作の起動を要求する。ST46では、周波数選定動作の起動を要求された通信周波数選定部31が、周波数選定動作を開始する。
【0017】
図40は、通信周波数選定部31の周波数選定動作を示すフロー図である。移動局26が路車間通信で使用可能な周波数には番号が割り当てられており、番号は1から順に付けられている。この周波数、番号がそれぞれ対応付けられているものが、周波数リストである。図40では、k番目の周波数をFkで表し、利用可能な周波数の数をNとした場合、kを1,2,3,…,Nの順に1つづつ変えて周波数の調査(スキャン)、すなわち、各周波数が所定の選定基準を満たすか否かの判定を行うことを示している。また、Fkcountはk番目の周波数Fkにおいて同一のFID9を有するFCMC5を何回受信できたかをカウントした値を示しており、Fk_FIDはFkにおいて、過去に受信したFCMC5のFID9の履歴を保存する配列構造のテーブルである。図40に示すように、通信周波数選定部31は予め決定された順番(周波数リスト)に従い、周波数をスキャンし、所定時間内に一定受信レベル以上の同一のFID9を有するFCMC5を所定の回数受信した場合に、その周波数を通信に用いる周波数(以下、「通信周波数」という)として決定する。以下に、具体的な選定動作について説明する。
【0018】
ST51では、Fkcountを「0」に設定し、ST52では、Fk_FIDリストを初期化し、保存していたFID9の履歴を消去する。ST53では、kを「1」に設定し、ST54では、通信周波数選定部31が移動局変復調部30に周波数Fkを設定する。ST55では、通信周波数選定部31に内蔵されているタイマーを所定時間設定し、タイマーをスタートする。ST56では、移動局変復調部30が受信した信号(周波数Fk)の受信レベルを測定し、通信周波数選定部31に測定結果を通知する。ST57では、ST56において測定した受信レベルと所定の閾値との閾値判定を通信周波数選定部31が行う。受信レベルが所定の閾値以上のとき、ST58に移行し、受信レベルが所定の閾値未満のとき、ST62に移行する。ST58では、FCMC5の受信に成功したか否かが判定され、成功したと判定されたとき、ST59に移行し、成功しなかったと判定されたとき、ST62に移行する。ST59では、Fk_FIDリストにST58において受信したFCMC5に含まれるFID9が存在するか否かが判定される。Fk_FIDリストに存在すると判定されたとき、ST60に移行し、存在しないと判定されたとき、ST61に移行する。ST60では、Fkcountをインクリメントし、ST62に移行する。ST61では、ST59においてFk_FIDリストに存在しないと判定されたFID9をリストに登録する。
【0019】
ST62では、Fkcountが設定値を超えるか否かが判定され、超えると判定されたとき、ST63に移行し、超えないと判定されたとき、ST64に移行する。ST63では、ST62において設定値を超えると判定されたFkcountの対象となったFkを通信周波数として決定する。
【0020】
ST64では、タイムアウトか否かが判定され、タイムアウトと判定されたとき、ST65に移行し、タイムアウトと判定されなかったとき、ST56に戻る。ST65では、kをインクリメントし、ST66において、kがNを超えるか否かが判定される。kがNを超えると判定されたとき、ST53に戻り、kがNを超えないと判定されたとき、ST54に戻る。
【0021】
次に、図41及び図42は、従来の路車間通信における周波数選定後の通信接続手順を示すシーケンス図であり、標準規格STD−T75で規定されているものである。なお、図41及び図42は、一連の通信接続手順を2図に渡って記載したものであり、1から5はそれぞれ対応するものである。
【0022】
図41において、ST71では、移動局26の移動に伴って、基地局21がカバーする通信エリアに侵入すると、通信周波数選定部31が、周波数選定中に受信したFCMC5内に格納されたAPI13の情報と決定した通信周波数とを移動局通信接続部28に通知する。ST72では、移動局通信接続部28が、通信周波数決定通知と共に取得したAPI13内に格納されたAIDを抽出し、移動局の電源投入時に記憶、保持していた移動局アプリ処理部27が実施可能なアプリリストと抽出したAIDが示すアプリ情報とを比較照合する。比較の結果、一致するAIDが存在しないとき、移動局通信接続部28は、通信接続手順を中止し、通信周波数選定部31に周波数選定動作を起動するよう指示する。一致するAIDが存在する場合、通信接続手順を継続し、ST73に移行する。ST73では、移動局通信接続部28が、自局のLIDとともに移動局変復調部30に基地局21との通信接続要求を指示する。ST74では、通信接続要求を指示された移動局変復調部30が、基地局21にリンク要求を行うため、ACTC8に自局のLID20を格納して送信する。
【0023】
図42において、ST75では、移動局26からACTC8を受信した基地局変復調部25が、リンク要求があったことを移動局26のLID20と共に基地局通信接続部23に通知する。
【0024】
ST76では、LID20と共にリンク要求を取得した基地局通信接続部23が、基地局アプリ処理部22が実行可能なアプリリスト等を包含するビーコンサービステーブル(以下、「BST」という)データを生成する。ST77では、基地局通信接続部23が基地局データ転送部24に生成したBSTデータパケットを移動局26へ転送するため、BSTデータを通知すると共に転送要求を行う。
【0025】
ST78では、BSTデータの転送要求を受けた基地局データ転送部24が、BSTデータのレスポンス付きデータ転送(BSTデータのダウンリンク割り付け、及び、BSTレスポンスのためのアップリンク割り付け)を基地局変復調部25に要求する。
【0026】
ST79では、基地局変復調部25がBSTデータを送信するための空き通信スロットに移動局LIDと共に下りMDC6を割り付ける。
【0027】
ST80では、基地局21がFCMC5内のSCI11−1に移動局26を示すLID13−1を格納し、移動局変復調部30に通知する。ST81では、移動局変復調部30がFCMC5内のSCI11−1に格納されたLID13−1によって自局の識別番号を認識し、SCI11−1に対応するMDSにおいてMDC6(BST)を受信する。図41において、ST82では、移動局変復調部30が、LID13−1により自局の識別番号を認識することにより、ACTC8による基地局21への通信接続要求が受信されたことを認識し、接続要求成功のステータスを移動局通信接続部28に通知する。
【0028】
図42において、ST83では、移動局変復調部30が受信したMDC6と同一の通信スロット(MDS)期間内にACKC7を返送し、移動局変復調部30からACKC7を正常受信した基地局変復調部25が移動局26からのレスポンス用に空き通信スロットに移動局26のLIDと共に上りMDC6を割り付ける。
【0029】
図41において、ST84では、移動局変復調部30が移動局データ転送部29にレスポンス要求を行うと共にBSTデータを転送し、ST85では、移動局データ転送部29が移動局通信接続部28にレスポンス要求を行うと共にBSTデータを転送する。
【0030】
ST86では、BSTデータを取得した移動局通信接続部28が、BST内にあるアプリリストと記憶しているアプリとを比較照合する。ST87では、ST86で対応するアプリがあるとき、そのアプリの起動を移動局アプリ処理部27に要求する。
【0031】
ST88では、移動局アプリ処理部27がST87において移動局通信接続部28から起動要求されたアプリを起動する。
【0032】
ST89では、ST88と並行して、移動局通信接続部28が、BSTに対応するビークルサービステーブル(以下、「VST」という)データを生成する。具体的には、受信したBST内にあるアプリリストのうち、移動局アプリ処理部27が実施可能なアプリの詳細な情報等をVSTに入れる。
【0033】
ST90では、移動局通信接続部28が移動局データ転送部29にBSTのレスポンスとしてVSTの転送要求を行い、ST91では、移動局データ転送部29が移動局変復調部30にVSTの転送要求を行う。
【0034】
図42において、ST92では、例えば、FCMC5内のSCI11−1に上りMDC6を割り付けられた場合、移動局変復調部30はFCMC5内のSCI11−1に格納されたLID13−1から自局の識別番号を認識する。図41において、ST93では、SCI11−1に対応するMDSにおいてVSTデータをMDC6として送信する。
【0035】
図42において、ST94では、VSTデータを受信した基地局変復調部25がVSTデータをBSTデータのレスポンスとして、基地局データ転送部24に転送する。ST95では、基地局データ転送部24が基地局通信接続部23にVSTデータを転送する。ST96では、基地局通信接続部23がVSTで要求されたアプリを基地局アプリ処理部22に対して起動要求する。ST97では、基地局アプリ処理部22が基地局通信接続部23から起動を要求されたアプリを起動する。
【0036】
このように、従来においては、上述した手順で基地局21と移動局26との間で通信接続動作が行われ、また、基地局21及び移動局26でのアプリ選択、起動が行われていた。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の標準規格STD−T75をそのまま用いた場合、アプリの使用可否をユーザが選択できる機会を設けられたとしても、移動局の電源投入時と通信接続後(移動局、基地局のアプリ起動後)のタイミングしかなく、サービスの提供エリアに進入した移動局は、そのエリアに実施可能なアプリが存在する場合、ユーザは、そのサービスを享受するか否かの意思とは無関係に通信接続動作、及び、サービスを享受してしまうという問題点がある。
【0038】
また、上記従来の技術によれば、移動局は周波数を選定する際、予め設定されている周波数リストの番号順に、一定時間内に一定受信レベル以上の同一FIDのFCMCを一定回数受信するという条件を満たすか否かの周波数スキャンが行われる。上記の条件を最初に満たした周波数が決定され、その周波数選定動作はユーザの所望するアプリとは無関係に行われる。例えば、同一エリア内に複数の基地局(例えば基地局A、基地局B)が異なる周波数(例えばFa、Fb)でサービスを実施しており、周波数リストの上位にFaがあり、下位にFbがあるとする。ユーザの所望するサービスが基地局B(周波数Fb)にしかない場合でも、従来技術では基地局Aの周波数Faが上記条件を満たしてしまうと、ユーザは基地局Bのサービスを享受することができないと言う問題点がある。
【0039】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、サービスの提供エリアに移動局が進入したとき、ユーザが所望するアプリを選択することができる移動局装置及び路車間通信システムを提供することを目的とする。
【0040】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、本発明の移動局装置は、路車間通信を用いて基地局装置が提供するアプリケーションを受信する移動局装置において、前記基地局装置から送信される周波数が所定の条件を満たすか否かを判定し、所定の条件を満たす周波数を前記基地局装置との通信に用いる周波数として選定する周波数選定手段と、前記周波数選定手段によって選定された周波数に対応するアプリケーション情報をユーザに通知すると共に前記アプリケーションを起動するか否かの選択をユーザに要求する起動選択手段と、ユーザの選択に応じて前記基地局装置と無線通信回線を介して接続し、ユーザがアプリケーションの起動を選択しなかった場合、前記基地局装置にアプリケーションが選択されなかったことを通知する通信接続手段と、前記基地局装置から無線通信回線を介して提供されるアプリケーションを実現する処理手段と、を具備する構成を採る。
【0041】
この構成によれば、ユーザの選択に応じて基地局装置と無線通信回線を接続し、この回線を介して基地局装置から提供されるアプリケーションを実現することより、ユーザによって選択されたアプリケーションを実施することができる。また、基地局装置にアプリケーションが選択されなかったことを通知することにより、例えば、基地局装置は移動局装置との通信接続を行わなくてよく、これにより、通信接続に係る基地局装置の処理負担を軽減することができる。
【0042】
本発明の移動局装置は、前記起動選択手段が、ユーザにアプリケーション起動の選択を要求するか否かを所定の条件に基づいて行う構成を採る。
【0043】
この構成によれば、ユーザにアプリケーション起動の選択を要求するか否かをユーザの都合やその他の状況に応じて行うことができる。
【0044】
本発明の移動局装置は、前記起動選択手段が、前記基地局装置との通信接続前に前記アプリケーションを起動するか否かの選択をユーザに要求する構成を採る。
【0045】
この構成によれば、基地局装置との通信接続前にユーザにアプリケーションの選択を行わせることにより、例えば、ユーザがアプリケーションを選択しなかった場合には、基地局装置との通信接続を行わなくてよく、これにより、通信接続に係る移動局装置の処理負担を軽減することができる。
【0048】
本発明の移動局装置は、前記周波数選定手段が、複数の基地局装置から同時に送信された周波数のうち、所定の条件を満たす周波数を通信に用いる周波数として仮決定し、前記起動選択手段が、仮決定した周波数で提供されるアプリケーション情報をユーザに通知すると共に前記アプリケーションを起動するか否かの選択をユーザに要求する構成を採る。
【0049】
この構成によれば、仮決定した周波数で提供されるアプリケーションをユーザが選択することにより、仮決定した周波数を通信周波数として用いることになり、仮決定した周波数で提供されるアプリケーションをユーザが選択しないと、所定の条件を満たす他の周波数を仮決定することになるので、複数の基地局から同時に提供されるアプリケーションの中からユーザは選択することができる。
【0050】
本発明の移動局装置は、前記周波数選定手段が、複数の基地局装置から同時に送信される全ての周波数について所定の条件を満たすか否かを判定し、前記起動選択手段が、前記周波数選定手段によって所定の条件を満たすとして選定された周波数に対応する全てのアプリケーション情報をユーザに通知すると共に前記アプリケーションを起動するか否かの選択をユーザに要求する構成を採る。
【0051】
この構成によれば、複数の基地局装置から同時に送信され、所定の条件を満たす周波数で提供される全てのアプリケーションをユーザに同時に通知することにより、ユーザは選択可能なアプリケーションの中から所望するアプリケーションを選択することができる。
【0052】
本発明の移動局装置は、前記起動選択手段が、周波数毎に選択可能なアプリケーションをユーザに提示し、周波数の異なるアプリケーションを同時に選択できないことをユーザに通知する構成を採る。
【0053】
この構成によれば、ユーザは同時に提供されるアプリケーションしか選択することができず、無駄な選択動作を減少させることができる。
【0054】
本発明の移動局装置は、前記周波数選定手段が、前記基地局装置との強制的な無線通信接続を要求された場合、強制的な無線通信接続によって提供されるアプリケーションに対応する周波数を選定し、前記通信接続手段は、前記周波数選定手段によって選定された周波数で前記基地局装置と通信接続を行う構成を採る。
【0055】
この構成によれば、基地局装置との強制的な無線通信接続を要求された場合、ユーザにアプリケーションを選択させないで、基地局装置が緊急に通知するアプリケーションを提供することができる。
【0056】
本発明の移動局装置は、前記起動選択手段が、前記基地局装置との強制的な無線通信接続を要求されたか否かに関わらず、予めユーザにアプリケーションを選択させない構成を採る。
【0057】
この構成によれば、ユーザは、従来同様の通信接続手順、すなわち、ユーザのアプリケーション選択なしを事前に設定することができる。
【0058】
本発明の移動局装置は、前記基地局装置が提供するアプリケーションの詳細な情報を受信し、前記受信手段によって受信した前記アプリケーション詳細情報をユーザに通知すると共に前記アプリケーションを起動するか否かの選択をユーザに要求する構成を採る。
【0059】
この構成によれば、ユーザはアプリケーション詳細情報、すなわち、アプリケーションの具体的な内容に基づいてアプリケーションを選択することができる。
【0060】
本発明の基地局装置は、上記の移動局装置からユーザがアプリケーションの起動を選択しなかった旨を通知された場合、前記移動局装置との通信接続を中止する構成を採る。
【0061】
この構成によれば、基地局装置にアプリケーションが選択されなかったことを通知され、基地局装置は移動局装置との通信接続を行わないので、通信接続に係る基地局装置の処理負担を軽減することができる。
【0062】
本発明の基地局装置は、提供可能なアプリケーションの詳細な情報を前記移動局装置に提供する詳細情報提供手段を具備する構成を採る。
【0063】
この構成によれば、基地局装置は移動局装置にアプリケーション詳細情報を提供することができる。
【0064】
本発明の路車間通信システムは、基地局装置と移動局装置とで路車間通信を行う路車間通信システムであって、前記基地局装置は、自装置の通信可能な範囲に滞留する前記移動局装置に無線通信回線を介してアプリケーションを提供し、前記移動局装置は、前記基地局装置から送信される周波数が所定の条件を満たすか否かを判定し、所定の条件を満たす周波数を前記基地局装置との通信に用いる周波数として選定する周波数選定手段と、前記周波数選定手段によって選定された周波数に対応するアプリケーション情報をユーザに通知すると共に前記アプリケーションを起動するか否かの選択をユーザに要求する起動選択手段と、ユーザの選択に応じて前記基地局装置と無線通信回線を介して接続し、ユーザがアプリケーションの起動を選択しなかった場合、前記基地局装置にアプリケーションが選択されなかったことを通知する通信接続手段と、前記基地局装置から無線通信回線を介して提供されるアプリケーションを実現する処理手段と、を具備する構成を採る。
【0065】
この構成によれば、ユーザの選択に応じて基地局装置と無線通信回線を接続し、この回線を介して基地局装置から提供されるアプリケーションを実現することより、ユーザによって選択されたアプリケーションを実施することができる。また、基地局装置にアプリケーションが選択されなかったことを通知することにより、例えば、基地局装置は移動局装置との通信接続を行わなくてよく、これにより、通信接続に係る基地局装置の処理負担を軽減することができる。
【0066】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、路車間通信システムにおいて、基地局が提供するアプリケーション情報をユーザに提示し、提示されたアプリケーション情報からユーザによってアプリケーションの選択及びその実行可否が判断された結果に従ってアプリケーションの起動を行うことである。これにより、基地局が移動局に提供するアプリの中からユーザが所望するアプリケーションの選択を行うことができる。
【0067】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0068】
(実施の形態1)
この実施の形態では、基地局から提供されるアプリケーション(以下、単に「アプリ」という)からユーザが所望するアプリを選択する場合について説明する。
【0069】
本発明の実施の形態1に係る移動局と基地局とが通信するためのフレームフォーマットは、図30、図31、図32、図34、図36と同様である。以下、この通信フレームフォーマットを例にして本発明の実施の形態について説明する。
【0070】
図1は、本発明の実施の形態1に係る基地局の概略構成を示すブロック図である。この図において、基地局アプリ処理部101は、無線通信によって送受信されるデータを処理し、アプリを実現する。基地局通信接続部102は、通信初期の接続時に移動局200との通信回線の確立を行う。基地局データ転送部103は、基地局変復調部104を制御し、移動局200とアプリデータの送受を行う。基地局変復調部104は、基地局通信接続部102や基地局データ転送部103の指示に基づいて移動局200と無線通信を行う。
【0071】
図2は、本発明の実施の形態1に係る移動局の概略構成を示すブロック図である。この図において、インタフェース装置250は、移動局200と外部機器とのデータの送受を行う。
【0072】
移動局アプリ処理部201は、無線通信によって送受信されるデータを処理し、アプリを実現する。また、アプリ起動選択部206とのデータの送受を行い、ユーザが選択しなかったアプリを終了させる。
【0073】
移動局通信接続部202は、通信初期の接続時に基地局100との通信回線を確立する。また、ユーザが要求したアプリに基づいてVSTを生成し、VST送信制御を行う。
【0074】
移動局データ転送部203は、移動局変復調部204を制御し、基地局100とアプリデータの送受を行う。移動局変復調部204は、移動局通信接続部202や移動局データ転送部203の指示に基づいて基地局100と無線通信を行う。通信周波数選定部205は、移動局通信接続部202の指示に従って周波数の選定を行う。
【0075】
アプリ起動選択部206は、基地局100が提供することができるアプリをユーザに対してインタフェース装置250を介して提示し、通信エリア進入時にユーザに起動アプリの選択、あるいはアプリ起動可否を選択させる。
【0076】
図3及び図4は、本発明の実施の形態1に係る路車間通信システムにおける通信接続手順の一例を示すシーケンス図である。なお、この図では、基地局100からのビーコンサービステーブル(BST)送信からの手順を示しており、この手順以前の動作は図41及び図42のST71〜ST79と同様であるのでその詳しい説明は省略する。また、図3及び図4は、一連の通信接続手順を2図に渡って記載したものであり、1から3はそれぞれ対応するものである。
【0077】
図3において、ST301では、基地局100がFCMC5内のSCI11−1に移動局200を示すLID13−1を格納し、移動局変復調部204に通知する。ST302では、移動局変復調部204がFCMC5内のSCI11−1に格納されたLID13−1によって自局の識別番号を認識し、SCI11−1に対応するMDSにおいてMDC6(BST)を受信する。ST303では、移動局変復調部204が、LID13−1により自局の識別番号を認識することにより、ACTC8による基地局90への通信接続要求が受信されたことを認識し、接続要求成功のステータスを移動局通信接続部202に通知する。
【0078】
ST304では、移動局変復調部204が移動局データ転送部203にレスポンス要求を行うと共にBSTデータを転送し、ST305では、移動局データ転送部203が移動局通信接続部202にレスポンス要求を行うと共にBSTデータを転送する。
【0079】
図4において、ST306では、BSTデータを取得した移動局通信接続部202が記憶しているアプリとBST内にあるアプリリストとを比較照合する。ST307では、ST306において対応するアプリがあると、そのアプリの起動を移動局アプリ処理部201に要求する。
【0080】
ST308では、移動局アプリ処理部201がST307において起動要求されたアプリを起動する。ST309では、移動局アプリ処理部201が起動したアプリ種別とアプリ詳細情報とをアプリ起動選択部206に転送し、ユーザへアプリ選択の要求を行うように指示する。
【0081】
ST310では、アプリ起動選択部206が、移動局アプリ処理部201で起動したアプリを実施するか否かをユーザに選択させるプロセス(以下、「ユーザアプリ選択プロセス」という)を行うか否かを判断する。ユーザアプリ選択プロセスを行う場合には、ST311に移行する。ユーザアプリ選択プロセスを行わない場合には、ST314に移行し、アプリ起動選択部206は移動局アプリ処理部201に対して通知された実行可能なアプリ全ての起動要請を行う。なお、ユーザアプリ選択プロセスを行うか否かの判断基準は、例えば、予めユーザがユーザアプリ選択プロセスを行うか否かを設定しておき、この設定を判断基準にしてもよい。これにより、アプリ起動選択部206は、移動局200がサービスの提供エリアに進入した際、ユーザアプリ選択プロセスを行うか否かを判断することができる。
【0082】
ST311では、ユーザアプリ選択プロセスを行うと判断したアプリ起動選択部206が、インタフェース装置250を介してユーザに実行可能なアプリの詳細情報を提示すると共にユーザへアプリの選択を要求する。
【0083】
ST312では、ユーザが提示されたアプリを起動するか否かを選択する。これにより、例えば、ETCを利用する際、ユーザの都合で自動課金したくない場合(銀行残高が残り少ない場合や他人の車両を借りている場合など)、ユーザの都合に応じて自動課金を行うか否かを選択することができる。ST313では、インタフェース装置250がユーザの選択したアプリをアプリ起動選択部206に通知する。
【0084】
ST314では、ユーザの選択アプリを通知されたアプリ起動選択部206が、ユーザにより選択されたアプリを移動局アプリ処理部201に通知する。ST315では、移動局アプリ処理部201が、ユーザにより選択されたアプリ以外の起動しているアプリを終了させる。なお、ここでユーザ選択アプリが無い場合(ユーザがアプリの実施を拒否する選択をした場合)、移動局アプリ処理部201は、起動している全アプリを終了する。さらに、ユーザ選択アプリがない場合、移動局アプリ処理部201が移動局通信接続部202に通信接続停止命令を通知するようにしてもよい。これにより、ユーザ選択アプリがない場合、移動局200はST316以降の手順を実行しなくてよいので、移動局200の負荷を軽減することができる。
【0085】
ST316では、ユーザ選択アプリのみ起動させている移動局アプリ処理部201が、現在起動しているアプリを移動局通信接続部202に通知する。ST317では、移動局通信接続部202が、通知された起動アプリに基づいてビークルサービステーブル(VST)データを生成する。具体的には、基地局100から送信されたBSTデータのアプリで移動局アプリ処理部201が実施可能であり、且つ、その中でユーザが選択したアプリの詳細情報等をVSTデータとする。ここで、起動アプリがない場合、VSTに起動アプリがない旨の情報を記載し、ST317以降の通信手順を使用して基地局100に通知してもよい。これにより、基地局100はリンク要求を行っている移動局200との接続を速やかに中止することができ、基地局100の負荷及びリンク接続数を軽減することができる。
【0086】
ST318では、移動局通信接続部202が移動局データ転送部203にBSTのレスポンスとしてVSTの転送要求を行う。図3において、ST319では、移動局データ転送部203がVSTの転送要求を移動局変復調部204に行う。
【0087】
ST320では、基地局100がFCMC5内のSCI11−1に移動局200を示すLID13−1を格納し、移動局変復調部204に通知する。ST321では、移動局変復調部204がFCMC5内のSCI11−1に格納されたLID13−1に自局の識別番号を認識し、SCI11−1に対応する通信スロット(MDS)においてVSTデータをMDC6として送信する。
【0088】
ST322では、VSTデータを受信した基地局100が、VSTデータ内にあるユーザが選択したアプリを起動する。なお、ここで、VSTデータ内に移動局200の起動アプリがない旨の情報がある場合、基地局100は通信手順を中止する。
【0089】
このように本実施の形態によれば、移動局の移動に伴って、基地局の通信エリア内に進入して来た時点で、基地局が提供するアプリの中からユーザが所望するアプリを実施することができる。また、ユーザがアプリを選択しない場合、基地局と移動局との通信接続動作を中止することにより、基地局あるいは移動局の負担を軽減することができる。
【0090】
(実施の形態2)
この実施の形態では、基地局から提供されるアプリの中からユーザが所望するアプリをリンク要求前に選択する場合について説明する。
【0091】
本発明の実施の形態2に係る移動局と基地局が通信するための通信フレームフォーマットは、図30、図31、図32、図34、図36については同様である。以下、この通信フレームフォーマットを例にして本発明の実施の形態について説明する。
【0092】
本発明の実施の形態2に係る基地局の概略構成については図1に示した構成と同様であるため、図1を代用する。
【0093】
図5は、本発明の実施の形態2に係る移動局の概略構成を示すブロック図である。ただし、この図において、図2と共通する部分については、図2と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。図5が図2と異なる点は、通信周波数選定部205を通信周波数選定部401に変更した点と、移動局通信接続部202を移動局通信接続部402に変更した点と、である。
【0094】
通信周波数選定部401は、通信周波数を選定し、決定した通信周波数及び基地局100から送信されたFCMC5内に格納されたAPI13を移動局通信接続部402に通知する。
【0095】
移動局通信接続部402は、通信周波数選定部401から取得したAPI13からAIDを抽出する。移動局の電源投入時に記憶、保持していた移動局アプリ処理部201が実施可能なアプリリストと抽出したAIDが示すアプリ情報とを比較照合する。比較の結果に基づいてアプリ起動選択部206又は通信周波数選定部401を制御する。
【0096】
図6は、本発明の実施の形態2に係る路車間通信システムにおける通信接続手順の一例を示すシーケンス図である。以下、図6を用いて路車間通信システムの動作について説明する。なお、この図では、通信周波数選定部401が周波数選定動作を終了した時点からの手順を示しており、この手順以前の動作は図40に示す周波数選定動作と同様であるのでその詳しい説明は省略する。
【0097】
ST501では、移動局400が移動に伴って、基地局100がカバーする通信エリアへ侵入すると、図40で示した周波数選定動作に従って通信周波数選定部401が周波数を選定する。通信周波数選定部401は、周波数選定中に基地局100から受信したFCMC5内にあるAPI13及び通信周波数を決定したことを移動局通信接続部402に通知する。
【0098】
ST502では、移動局通信接続部402が通信周波数決定通知と共に取得したAPI13内にあるAIDを抽出する。そして、移動局の電源投入時に記憶、保持していた移動局アプリ処理部201が実施可能なアプリリストと抽出したAIDが示すアプリ情報とを比較照合する。比較の結果、一致するAIDが存在しない場合、移動局通信接続部402は通信接続手順を中止し、通信周波数選定部401に周波数選定動作を起動するよう指示する。一致するAIDがある場合、通信接続手順を継続し、ST503に移行する。
【0099】
ST503では、移動局通信接続部402がアプリ起動選択部206にST502で一致したAIDを通知すると共にユーザへアプリ選択の要求を行うように指示する。
【0100】
ST504では、アプリ起動選択部206がインタフェース装置250に対して実施可能なアプリ情報を通知すると共にユーザへアプリ選択の要求を行う。インタフェース装置250は、ユーザに実行可能なアプリ情報及びアプリ選択要求を提示する。
【0101】
ST505では、ユーザが実施するアプリを選択し、ST506では、インタフェース装置250がユーザの選択したアプリをアプリ起動選択部206に通知する。
【0102】
ST507では、アプリ起動選択部403がユーザの選択したアプリを移動局通信接続部402に通知する。ST508では、移動局通信接続部402が通知されたアプリを記憶し、通常通信接続動作時の受信BST内のアプリとの比較やVST生成等に使用する。なお、アプリ起動選択部403から通知されたユーザ選択アプリがない場合(ユーザがアプリの実施を拒否する選択をした場合)、移動局通信接続部402は、ここで通信接続動作を中止してもよい。これにより、基地局との通信接続を行わなくてよいので、移動局の負担を軽減することができる。
【0103】
ST509では、ユーザ選択アプリを記憶した移動局通信接続部402が、図41及び図42のST73からの手順と同様な通信接続動作を行う。
【0104】
このように本実施の形態によれば、移動局の移動に伴って、基地局の通信エリア内に進入し、移動局が通信接続動作を開始する前の段階で、ユーザは基地局が提供するアプリ情報に基づいてアプリを選択することができ、ユーザが所望しないアプリの実施を回避することができる。
【0105】
(実施の形態3)
この実施の形態では、複数の基地局から同時にアプリを提供されるエリアに進入したとき、周波数選定中に所定の選定基準を満たす周波数を通信周波数として仮決定し、仮決定した通信周波数で提供されるアプリをユーザが選択する場合について説明する。
【0106】
本発明の実施の形態3に係る移動局と基地局が通信するための通信フレームフォーマットは、図30、図31、図32、図34、図36と同様である。以下、この通信フレームフォーマットを例にして本発明の実施の形態について説明する。
【0107】
本発明の実施の形態3に係る基地局の概略構成については図1に示した構成と同様であるため、図1を代用する。
【0108】
また、図7は、本発明の実施の形態3に係る移動局の概略構成を示すブロック図である。ただし、この図において、図5と共通する部分には図5と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。図7が図5と異なる点は、通信周波数選定部401を通信周波数選定部501に変更した点と、移動局通信接続部402を移動局通信接続部502に変更した点である。
【0109】
通信周波数選定部501は、周波数選定動作中に、移動局通信接続部502に対し選定候補となる周波数及びAPI13を通知し、移動局通信接続部502からの起動許可通知により周波数を決定する。
【0110】
移動局通信接続部502は、通信周波数選定部501から通知されたAPI13内のAIDが、移動局通信接続部502に予め記憶されているアプリリストに存在する場合、そのAIDが示すアプリの起動許可を通信周波数選定部501に通知する。
【0111】
次に、周波数選定動作について図8を用いて説明する。図8は、通信周波数選定部501の周波数選定動作を示すフロー図である。この図において、kは1〜N(N:選定対象チャネル数)とする。ST701では、Fk_FIDリストを初期化し、保存していたFID304の履歴を消去する。ST702では、kを「1」に設定する。ST703では、Fkcountを「0」に設定し、ST704において、通信周波数選定部501が移動局変復調部204に周波数Fkを設定する。ST705では、通信周波数選定部501に内蔵されているタイマーを所定時間設定し、タイマーをスタートする。ST706では、通信周波数選定部501が移動局変復調部204で受信した信号(周波数Fk)の受信レベルを測定する。ST707では、ST706において測定した受信レベルと所定の閾値との閾値判定を行う。受信レベルが所定の閾値以上のとき、ST708に移行し、受信レベルが所定の閾値未満のとき、ST712に移行する。ST708では、FCMC5の受信に成功したか否かが判定され、成功したと判定されたとき、ST709に移行し、成功しなかったと判定されたとき、ST712に移行する。ST709では、Fk_FIDリストにST708において受信したFCMC5に含まれるFIDが存在するか否かが判定される。Fk_FIDリストに存在すると判定されたとき、ST710に移行し、Fk_FIDに存在しないと判定されたとき、ST711に移行する。ST710では、Fkcountをインクリメントし、ST712に移行する。ST711では、ST709においてFk_FIDリストに存在しないと判定されたFIDをFk_FIDリストに登録し、ST712に移行する。
【0112】
ST712では、Fkcountが設定値を超えるか否かが判定され、設定値を超えると判定されたとき、ST713に移行し、設定値を超えないと判定されたとき、ST715に移行する。
【0113】
ST713では、周波数Fkを仮決定し、仮決定した周波数FkとFCMC5に格納されていたIMI12及びAPI13とを移動局通信接続部502に通知する。ST714では、移動局通信接続部502が通信周波数選定部501から取得したAPI13内のAIDを抽出し、移動局アプリ処理部201が記憶しているアプリリストと比較照合する。比較の結果、アプリリストに一致するAIDが存在しないとき、移動局通信接続部502は通信周波数選定部501に仮決定した周波数での起動を許可しない旨を通知し、ST716に移行する。アプリリストに一致するAIDが存在するとき、一致したAIDが示すアプリ情報をユーザに通知する。
【0114】
ST715では、タイムアウトか否かが判定され、タイムアウトと判定されたとき、ST716に移行し、タイムアウトと判定されなかったとき、ST706に戻る。ST716では、kをインクリメントし、ST717において、kがNを超えるか否かが判定される。kがNを超えると判定されたとき、ST702に戻り、kがNを超えないと判定されたとき、ST703に戻る。
【0115】
図9及び図10は、本発明の実施の形態3に係る路車間通信システムの通信接続手順の一例を示すシーケンス図である。ST801〜ST813は通信周波数選定部501の周波数選定動作中の手順であり、以下の説明では、図8で説明した通信接続手順を一部対応させながら説明する。なお、図9及び図10は、一連の通信接続手順を2図に渡って記載したものであり、1から3はそれぞれ対応するものである。
【0116】
図9において、ST801では、移動局600が移動に伴って、基地局100がカバーする通信エリア内に侵入すると、通信周波数選定部501が、図8で示した周波数選定動作のST701〜ST703までの初期化作業を行い、ST704で周波数リスト上位の周波数を選択し、選択した周波数を移動局変復調部204に通知する。移動局変復調部204は通知された周波数に通信周波数を設定する。
【0117】
ST802では、FCMC5の受信を試みる。ST803では、移動局変復調部204が、受信したFCMC5の受信レベルを測定し、測定した受信レベル、FCMC5受信の成否、FCMC5受信成功の場合はFCMC5内のFID、API13などの情報を定期的に通信周波数選定部501に通知する。
【0118】
ST804では、受信したFCMC5に関する情報を通知された通信周波数選定部501が図8のST707〜ST712に示す判定を繰り返し行い、選定基準を満たす周波数か否かを判定する。判定の結果、選定基準を満たしていないとき、ST801に戻り、周波数リストにおいて次の周波数を選択し、選択した周波数について上記の手順を繰り返す。選定基準を満たしているとき、仮決定した通信周波数、API13、IMI12内のアプリ報知ビット1601などの情報を移動局通信接続部502に通知する。この手順は、図8のST713に対応する。
【0119】
図10において、ST805では、移動局通信接続部502が通信周波数仮決定通知と共に取得したAPI13内にあるAIDを抽出し、移動局の電源投入時に記憶、保持していた移動局アプリ処理部201が実施可能なアプリリストと抽出したAIDが示すアプリ情報とを比較照合する。比較の結果、一致するAIDが存在しないとき、移動局通信接続部502は、通信周波数選定部501に対して、周波数起動不許可を通知し、通信周波数選定動作の継続を指示する。この手順は、図8のST714〜ST717に対応する。一致するAIDがあるとき、ST806に移行する。
【0120】
ST806では、移動局通信接続部502がアプリ起動選択部206にST805で一致したAIDを通知すると共にユーザへアプリ選択を行わせるよう指示する。
【0121】
ST807では、アプリ起動選択部206がインタフェース装置250に対して実施可能なアプリ情報を通知すると共にユーザへアプリを選択するよう要求する。インタフェース装置250は、ユーザに基地局100が実施可能なアプリ情報の提示及びアプリ選択要求を行う。
【0122】
ST808では、ユーザが実施するアプリを選択し、ST809では、インタフェース装置250がユーザにより選択されたアプリをアプリ起動選択部206に通知する。
【0123】
ST810では、アプリ起動選択部206がユーザにより選択されたアプリを移動局通信接続部502に通知する。ST811では、移動局通信接続部502が通知されたアプリを記憶し、通常通信接続動作時の受信BST内のアプリとの比較やVST生成等に使用する。なお、アプリ起動選択部206から通知されたユーザ選択アプリがない場合(ユーザがアプリの実施を拒否する選択をした場合)、移動局通信接続部502は、通信周波数選定部501に対して周波数の起動不許可を通知し、通信周波数選定動作の継続を指示し(図8のST714〜ST717に対応)、ST801に戻る。これにより、次に選定基準を満たす周波数を仮決定することになり、ユーザがアプリを選択するまで周波数選定が続けられる。
【0124】
また、通知されたユーザ選択アプリがある場合、ST812において、移動局通信接続部502は通信周波数選定部501に対して周波数の起動許可を通知し、通信周波数選定動作(図8のST714に対応)を終了させ、ST813に移行する。
【0125】
ST813では、ユーザ選択アプリを記憶した移動局通信接続部502が、図41及び図42のST73以降の手順と同様な通信接続動作を行う。
【0126】
このように本実施の形態によれば、ユーザは移動局の周波数選定動作時に選定基準を満たす周波数を通信周波数として仮決定し、仮決定した通信周波数に対応するアプリ情報に基づいてアプリを選択することができ、ユーザがアプリを選択するまで周波数選定動作が繰り返し行われ、ユーザがアプリを選択することにより通信周波数を決定することになる。これにより、移動局が移動に伴って、複数の基地局が異なる周波数でサービスを実施する通信エリア内に進入した場合でも、ユーザが所望するアプリを選択することができる。
【0127】
(実施の形態4)
この実施の形態では、複数の基地局が異なる周波数でサービスを実施する通信エリア内に移動局が進入したとき、基地局との通信接続前に全ての周波数について周波数選定を行い、選定基準を満たす全ての周波数に対応するアプリ情報をユーザに提示する場合について説明する。
【0128】
本実施の形態の移動局と基地局が通信するための通信フレームフォーマットは、図30、図31、図32、図34、図36と同様である。以下、この通信フレームフォーマットを例にして本発明の実施の形態について説明する。
【0129】
本発明の実施の形態4に係る基地局の概略構成ついては図1に示した構成と同様であるため、図1を代用する。
【0130】
図11は、本発明の実施の形態4に係る移動局の概略構成を示すブロック図である。ただし、この図において、図7と共通する部分には図7と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。図11が図7と異なる点は、通信周波数選定部501を通信周波数選定部601に変更した点である。
【0131】
通信周波数選定部601は、周波数リストにある全ての周波数をスキャンし、周波数とそれに対応するアプリ情報などを移動局通信接続部502に通知する。
【0132】
次に、周波数選定動作について図12及び図13を用いて説明する。図12及び図13は、通信周波数選定部601の周波数選定動作を示すフロー図である。なお、図12及び図13は、一連の周波数選定動作を2図に渡って記載したものであり、1から5はそれぞれ対応するものである。また、これらの図において、kは1〜N(N:選定対象チャネル数)とする。
【0133】
図12において、ST1001では、通信周波数選定部601が保持しているFk_アプリリストを初期化する。ST1002では、Fk_FIDリストを初期化し、保存していたFID304の履歴を消去する。ST1003では、kを「1」に設定する。ST1004では、Fkcountを「0」に設定し、ST1005において、通信周波数選定部601が移動局変復調部204に周波数Fkを設定する。ST1006では、通信周波数選定部601に内蔵されているタイマーを所定時間設定し、タイマーをスタートする。ST1007では、通信周波数選定部601が移動局変復調部204で受信した信号(周波数Fk)の受信レベルを測定する。ST1008では、ST1007において測定した受信レベルと所定の閾値との閾値判定を行う。受信レベルが所定の閾値以上のとき、ST1009に移行し、受信レベルが所定の閾値未満のとき、ST1013に移行する。ST1009では、FCMC5の受信に成功したか否かが判定され、成功したと判定されたとき、ST1010に移行し、成功しなかったと判定されたとき、ST1013に移行する。ST1010では、Fk_FIDリストにST1009において受信したFCMC5に含まれるFIDが存在するか否かが判定される。Fk_FIDリストに存在すると判定されたとき、ST1011に移行し、Fk_FIDに存在しないと判定されたとき、ST1012に移行する。ST1011では、Fkcountをインクリメントし、ST1013に移行する。ST1012では、ST1010においてFk_FIDリストに存在しないと判定されたFIDをFk_FIDリストに登録し、ST1013に移行する。
【0134】
ST1013では、Fkcountが設定値を超えるか否かが判定され、設定値を超えると判定されたとき、図13のST1017に移行し、設定値を超えないと判定されたとき、ST1014に移行する。
【0135】
ST1014では、タイムアウトか否かが判定され、タイムアウトと判定されたとき、ST1015に移行し、タイムアウトと判定されなかったとき、ST1007に戻る。ST1015では、kをインクリメントし、ST1016では、kがNを超えるか否かが判定される。kがNを超えると判定されたとき、図13のST1020に移行し、kがNを超えないと判定されたとき、ST1004に戻る。
【0136】
図13において、ST1017では、周波数Fkで受信したFCMC5に格納されているAPI13が示すアプリをFk_アプリリストに登録する。ST1018では、kをインクリメントし、ST1019において、kがNを超えるか否かが判定される。kがNを超えると判定されたとき、すなわち、周波数リストの全ての周波数を選定判定したとき、ST1020に移行し、kがNを超えないと判定されたとき、すなわち、周波数リストの全ての周波数を選定判定していないとき、図12のST1004に戻り、選定判定を繰り返す。ST1020では、アプリリストに登録されているか否かを判定する。登録されていると判定されれば、ST1021に移行し、登録されていないと判定されれば図12のST1003に戻る。ST1021では、通信周波数選定部601がアプリリストを移動局通信接続部502に通知する。ST1022では、移動局通信接続部502が通信周波数選定部601から取得したAPI13内のAIDを抽出し、アプリ処理部201が記憶しているアプリリストと比較照合する。比較の結果、アプリリストに一致するAIDが存在しないとき、移動局通信接続部502は通信周波数選定部601に周波数Fkでの起動を許可しない旨を通知し、図12のST1001に戻る。アプリリストに一致するAIDが存在するとき、一致したAIDが示すアプリ情報をユーザに通知し、ST1023では、通信周波数選定部601がユーザ選択アプリに対応する通信周波数を移動局変復調部204に設定する。
【0137】
図14及び図15は、本発明の実施の形態4に係る路車間通信システムの通信接続手順の一例を示したシーケンス図であり、ST1101〜ST1114は通信周波数選定部601の周波数選定動作中の手順であり、以下の説明では、図12及び図13で説明した手順を一部対応させながら説明する。なお、図14及び図15は、通信周波数選定部601が周波数選定動作を開始した時点からの手順を示している。また、図14及び図15は、一連の通信接続手順を2図に渡って記載したものであり、1から3はそれぞれ対応するものである。
【0138】
図14において、ST1101では、移動局900が移動に伴って、基地局100がカバーする通信エリア内へ侵入すると、通信周波数選定部601が、図12で示した周波数選定動作のST1001〜ST1004までの初期化作業を行い、ST1005で周波数リスト上位の周波数を選択し、選択した周波数を移動局変復調部204に通知する。移動局変復調部204は通知された周波数に通信周波数を設定する。
【0139】
ST1102では、FCMC5受信を試みる。ST1103では、移動局変復調部204が、受信したFCMC5の受信レベルを測定し、測定した受信レベル、FCMC5受信の成否、FCMC5受信成功の場合は受信FCMC5内のFID9、API13、IMI12内のアプリ報知ビット1601などの情報を定期的に通信周波数選定部601に通知する。通信周波数選定部601は、図12のST1008〜ST1013に示す比較を繰り返し行い、その周波数が選定基準を満たすか否かを判定する。ST1104では、判定の結果、基準を満たしている場合、受信した通信周波数とそれに対応したアプリをFk_アプリリストに登録する(図13のST1017に対応)。ST1105では、周波数リストの全ての周波数を選定判定した後、通信周波数選定部601が、基準を満たす通信周波数及びアプリが存在しているか否かをアプリリストから確認し(図13のST1020に対応)、基準を満たす通信周波数がある場合、アプリリストと通信周波数を移動局通信接続部502に通知する(図13のST1021に対応)。
【0140】
図15において、ST1106では、アプリリストと対応する通信周波数を取得した移動局通信接続部502がアプリリストにあるAIDを抽出し、移動局の電源投入時に記憶、保持していた移動局アプリ処理部201が実施可能なアプリリストと抽出したAIDが示すアプリとを比較照合する。比較の結果、一致するAIDがある場合、ST1107に移行する。
【0141】
ST1107では、移動局通信接続部502がアプリ起動選択部206に対して、一致したAID情報を通知すると共にユーザへアプリ選択の要求を行うように指示する。
【0142】
ST1108では、アプリ起動選択部206が、インタフェース装置250に対して実施可能なアプリ情報を通知すると共にユーザへアプリ選択の要求を行う。インタフェース装置250は、ユーザに実施可能なアプリ情報及びアプリ選択要求を提示する。
【0143】
ST1109では、ユーザが実施するアプリを選択し、ST1110では、インタフェース装置250がユーザにより選択されたアプリをアプリ起動選択部206に通知する。なお、この時、ユーザへは選択可能なアプリの単位が通信周波数毎に提示され、ユーザが複数のアプリを選択する際、異なる通信周波数で実施されることになるアプリを選択できないように提示してもよい。これにより、ユーザは同時に享受可能なサービスしか選択できず、無駄な選択動作を減少させることができる。
【0144】
ST1111では、アプリ起動選択部206が、ユーザにより選択されたアプリを移動局通信接続部502に通知する。ST1112では、移動局通信接続部502が通知されたアプリを記憶し、通常通信接続動作時の受信BST内のアプリとの比較やVST生成等に使用する。なお、アプリ起動選択部206から通知されたユーザ選択アプリがない場合(ユーザがアプリの実施を拒否する選択をした場合)、移動局通信接続部502は、通信周波数選定部601に対して周波数の起動不許可を通知し、通信周波数選定動作の継続を指示し(図12及び図13のST1022〜ST1001に対応)、ST1101に戻る。ST1113では、通知されたユーザ選択アプリがある場合、移動局通信接続部502が、通信周波数選定部601に対して動作終了を通知する。ST1114では、移動局通信接続部502が、許可された通信周波数の設定を移動局変復調部204に指示する。
【0145】
ST1115では、ユーザ選択アプリを記憶した移動局通信接続部502が、図41及び図42のST73からと同様な通信接続動作を行う。
【0146】
本実施の形態において上述した路車間通信システムでは、ユーザがアプリを選択できる場合について説明したが、基地局が提供するアプリの内容によっては、基地局から緊急にアプリを提供することも考えられ(例えば、事故情報や気象情報など)、その際、ユーザにアプリ選択を行わせず、移動局に強制的に通信接続を行わせる場合(以下、「強制モード」ということがある)がある。以下、この場合について説明する。
【0147】
図16は、IMI12の構成を示した図である。この図において、強制モード識別ビット1201は、移動局に対して強制モードを行わせるか否かを通知する。なお、図16では、強制モード識別ビット1201をIMI情報フィールドの2ビット目に設けているが、FCMC5における予約ビットであれば、強制モード識別ビット1201をどこの位置に設けてもよい。また、例えば、強制モード識別ビット1201が「0」のとき、基地局と強制的に接続することを示し、優先的にアプリを実施するように移動局に指示している。強制モード識別ビット1201が「1」のとき、通常の通信接続動作を行うように移動局に指示している。
【0148】
図17は、強制モードの有無を判定する周波数選定動作を示すフロー図である。ただし、この図において、図12及び13と共通する部分は図12及び図13と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。なお、図17の1から5はそれぞれ図13の1から5に対応するものであり、図17及び図13は、一連の通信周波数選定動作を2図に渡って記載したものである。このため、図13の説明は全て省略する。また、これらの図において、kは1〜N(N:選定対象チャネル数)とする。
【0149】
図17において、ST1301では、強制モード識別ビット1201が「0」であるか否かが判定される。「0」であると判定されたときは、強制モードであるとしてST1302に移行する。「0」ではないと判定されたときは、通常モードであるとしてST1017に移行する。ST1302では、通信周波数選定部601がユーザにアプリ選択プロセスを行わせず、強制的に特定のサービスを受けるように移動局通信接続部502に通知する。
【0150】
このように、通信周波数選定動作中に所定の基準を満たし、且つ、FCMC5の強制モード識別ビット1201の値が「0」の通信周波数がある場合、ユーザアプリ選択プロセスを行わず、通信接続動作を行ってもよい。
【0151】
なお、移動局が強制モード(ユーザアプリ選択プロセス)を行うか否かの決定は、例えば、予めユーザがアプリ選択プロセスの可否を設定するようにし、強制モード識別ビット1201に関係なく事前のユーザの設定に従ってユーザアプリ選択プロセスを行うか否かを決定してもよい。
【0152】
このように本実施の形態によれば、移動局が移動に伴って、複数の基地局が異なる周波数でサービスを実施する通信エリア内に進入した場合でも、ユーザは移動局の周波数選定動作時に、複数の基地局が提供する全アプリからユーザが所望するアプリを選択することができる。また、基地局は、従来の基地局の構成をそのまま用いて強制的に移動局と接続し、緊急に移動局に知らせる必要のあるアプリを移動局に提供することができる。
【0153】
(実施の形態5)
この実施の形態では、通信接続前に基地局が移動局に提供可能なアプリの詳細な情報(サービス内容の概略)を報知し、ユーザがアプリ詳細情報に基づいてアプリを選択する場合について説明する。
【0154】
本発明の実施の形態5に係る移動局と基地局が通信するための通信フレームフォーマットは、図30、図31、図32、図34、図36と同様である。以下、この通信フレームフォーマットを例にして本発明の実施の形態について説明する。
【0155】
図18は、本発明の実施の形態5に係る基地局の概略構成を示すブロック図である。ただし、この図において、図1と共通する部分には図1と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。図18が図1と異なる点は、基地局アプリ処理部101を基地局アプリ処理部1401に変更した点と、基地局データ転送部103を基地局データ転送部1402に変更した点と、アプリ情報提供部1403を設けた点である。
【0156】
図18において、基地局アプリ処理部1401は、基地局1400が無線通信によって送受信されるデータを処理し、アプリを実現する。また、基地局アプリ処理部1401で実現することができるアプリの詳細な情報をアプリ情報提供部1403に通知する。
【0157】
基地局データ転送部1402は、基地局変復調部104を制御し、移動局とアプリ情報の送受を行う。アプリ情報提供部1403は、基地局アプリ処理部1401から通知されたアプリの詳細な情報を移動局に通知できるフォーマットに変換し、基地局データ転送部1402と基地局変復調部104とをそれぞれ介して、移動局に通知する。
【0158】
図19は、本発明の実施の形態5に係る移動局の概略構成を示すブロック図である。ただし、この図において、図5と共通する部分は図5と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。図19が図5と異なる点は、移動局通信接続部402を移動局通信接続部1501に変更した点である。
【0159】
移動局通信接続部1501は、通信接続前に基地局1400の報知するアプリ詳細情報を受信する。
【0160】
図20は、IMIの構成を示した図である。この図において、図16と共通する部分には図16と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。図20において、図16と異なる点は、アプリ詳細情報の有無を移動局に通知するアプリ報知ビット1601を設けた点である。アプリ報知ビット1601が本実施の形態では、アプリ報知ビット1601が「0」のとき、基地局が「アプリ詳細情報なし」を報知していることを示し、アプリ報知ビット1601が「1」のとき、基地局が「アプリ詳細情報あり」を報知していることを示し、移動局にアプリ詳細情報の受信準備を指示している。
【0161】
図21及び図22は、本発明の実施の形態5に係る路車間通信システムの通信接続手順の一例を示すシーケンス図であり、ST1701〜ST1703は基地局1400の電源投入時の手順を示し、ST1704〜ST1720は移動局1500が基地局1400の通信エリアに進入した際の手順を示している。なお、図21及び図22は、一連の通信接続手順を2図に渡って記載したものであり、1から4はそれぞれ対応するものである。
【0162】
以下、本発明の実施の形態5に係る路車間通信システムの動作を、基地局電源投入時の動作及びユーザアプリ選択プロセスに分けて説明する。また、図21のユーザアプリ選択プロセスは通信周波数選定部401が周波数選定動作を終了した時点からの手順を示しており、この手順以前の動作は図40に示す周波数選定動作と同様である。まず、基地局電源投入時の動作について説明する。
【0163】
図21において、ST1701では、基地局1400が電源を投入され、ST1702では、基地局アプリ処理部1401が、自局が提供することができるアプリ及びそのアプリの詳細情報を収集し、アプリの詳細情報とAPI13とを対応付け、これらのデータをアプリ情報提供部1403に通知する。この時、アプリ情報提供部1403に通知するデータ例を図23に示す。
【0164】
図23は、AID、EID、アプリインデックス、詳細内容の項目からなるテーブルであり、AID17は、運転支援サービスを示しており、AID18は、応用サービスを示している。この図に示された情報を移動局に通知する方法としては、詳細内容をそのまま通知する方法やアプリインデックスを詳細内容と対応付けて予め基地局と移動局との間で既知としておくことにより、アプリインデックスを通知する方法、これら両方を用いる方法が考えられる。また、アプリインデックスを課金サービスや広告サービスを示すものとして移動局に通知するようにしてもよい。
【0165】
ST1703では、基地局アプリ処理部1401から、例えば、図23が示すようなアプリの詳細情報を取得したアプリ情報提供部1403が、その情報を記憶し、アプリ詳細情報を1つのMDC6、あるいは複数のMDC6で移動局1500に通知できるようデータを加工する。また、アプリ情報提供部1403は、定期的、あるいは、必要なタイミング毎に、基地局データ転送部1402及び基地局変復調部104をそれぞれ介して、基地局がカバーする通信エリア内に滞留する移動局1500に提供可能なアプリの詳細情報を報知する。
【0166】
なお、ST1702〜ST1703の動作は、基地局の電源投入時だけではなく、基地局アプリ処理部1401が提供できるアプリの変更、あるいは追加が発生した場合にも動作するとしてもよい。
【0167】
次に、ユーザアプリ選択プロセスについて説明する。図22において、ST1704では、移動局1500が移動に伴って、基地局1400がカバーする通信エリア内へ侵入すると、図40で示した周波数選定を行い、通信周波数選定部401が通信周波数を選定し、通信周波数選定部401が周波数選定中に受信したFCMC5内のAPI13及びIMI12内のアプリ報知ビット1601を移動局通信接続部1501に通知すると共に、決定した通信周波数を通知する。
【0168】
ST1705では、通信周波数決定通知を取得した移動局通信接続部1501が通信周波数決定通知と共に取得したAPI13内のAIDを抽出し、移動局の電源投入時に記憶、保持していた移動局アプリ処理部201が実施可能なアプリリストと抽出したAIDが示すアプリ情報とを比較照合する。比較の結果、一致するAIDが存在しないとき、移動局通信接続部1501は、通信接続手順を中止し、通信周波数選定部401に通信周波数選定動作を再起動する指示を行う。比較の結果、一致するAIDがあるとき、通信接続手順を継続し、ST1706に移行する。
【0169】
ST1706では、移動局通信接続部1501が取得したIMI12内のアプリ報知ビット1601を抽出し、アプリ詳細情報の有無を判断する。アプリ詳細情報がないとき、ST1720に移行し、通常の通信接続動作を開始する。アプリ詳細情報があるとき、移動局通信接続部1501は、基地局1400から報知されるアプリ詳細情報を受信するまで待機する。
【0170】
図21において、ST1707では、アプリ情報提供部1403が定期的、あるいは、必要なタイミング毎にアプリ詳細情報を基地局の通信エリア内に滞留する移動局1500に報知するためのトリガを発生する。ST1708では、アプリ情報提供部1403がアプリ詳細情報を移動局1500に報知するため、基地局データ転送部1402にアプリ詳細情報の転送を要求する。
【0171】
ST1709では、アプリ詳細情報の転送要求を受けた基地局データ転送部1402が、アプリ詳細情報の転送を基地局変復調部104に要求する。
【0172】
ST1710では、基地局変復調部104がアプリ詳細情報の送信用に空き通信スロットへ一斉同報リンクアドレスと共に下りMDC6を割り付ける。なお、ここでは一斉同報リンクアドレスを用いて下りMDC6を割り付けるとしたが、グループ同報リンクアドレスを用いて割り付けを行ってもよい。
【0173】
ST1711では、例えば、FCMC5内のSCI11に下りMDC6を割り付けた場合、移動局変復調部204はSCI11のLID13−1に一斉同報リンクアドレスを認識する。ST1712では、移動局変復調部204がSCI11に対応するMDSにおいてMDC6を受信する。
【0174】
図22において、ST1713では、MDC6(アプリ詳細情報)を受信した移動局変復調部204が移動局通信接続部1501にアプリ詳細情報を転送する。
【0175】
ST1714では、移動局通信接続部1501がST1705で一致したAIDに対応するアプリ詳細情報をアプリ起動選択部206に通知すると共にユーザへアプリ選択の要求を行うよう指示する。
【0176】
ST1715では、ユーザがアプリ選択を行うよう指示されたアプリ起動選択部206が、インタフェース装置250に対して実行可能なアプリの詳細情報を通知すると共にユーザへアプリを選択するよう要求する。インタフェース装置250は、基地局1400が実行可能なアプリの詳細情報及びアプリ選択要求をユーザへ提示する。
【0177】
ST1716では、ユーザが実施するアプリを選択し、ST1717では、インタフェース装置250がユーザにより選択されたアプリをアプリ起動選択部206に通知する。
【0178】
ST1718では、アプリ起動選択部206がユーザにより選択されたアプリを移動局通信接続部1501に通知する。ST1719では、移動局通信接続部1501が通知されたアプリを記憶し、通常通信接続動作時の受信BST内のアプリとの比較やVST生成等に使用する。なお、アプリ起動選択部206から通知されたユーザ選択アプリがない場合(ユーザがアプリの実施を拒否する選択をした場合)、移動局通信接続部1501は、ここで通信接続動作を中止する。
【0179】
ST1720では、ユーザ選択アプリを記憶した移動局通信接続部1501が、図41及び図42のST73以降の手順と同様な通信接続動作を行う。
【0180】
このように本実施の形態によれば、基地局が提供可能なアプリの詳細情報を移動局に通知することにより、ユーザは所望するアプリ(サービス)を容易に見出すことができる。
【0181】
(実施の形態6)
この実施の形態では、複数の基地局が異なる周波数でサービスを実施する通信エリア内に移動局が進入したとき、基地局との通信接続前に全ての周波数について周波数選定を行い、選定基準を満たす全ての周波数に対応するアプリの詳細な情報をユーザに提示し、ユーザがアプリ詳細情報に基づいてアプリを選択する場合について説明する。
【0182】
本実施の形態の移動局と基地局が通信するための通信フレームフォーマットは、図30、図31、図32、図34、図36と同様である。以下、この通信フレームフォーマットを例にして本発明の実施の形態について説明する。
【0183】
本発明の実施の形態6に係る基地局の概略構成については、図18に示した構成と同様であるため、図18を代用する。
【0184】
図24は、本発明の実施の形態6に係る移動局の概略構成を示すブロック図である。ただし、この図において、図11と共通する部分は図11と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。図24が図11と異なる点は、移動局通信接続部502を移動局通信接続部701に変更した点と、通信周波数選定部601を通信周波数選定部702に変更した点と、である。
【0185】
移動局通信接続部701は、通信接続前に基地局1400が報知する基地局アプリ詳細情報を、移動局変復調部204及び通信周波数選定部702を介して取得する。
【0186】
通信周波数選定部702は、周波数リストにある全ての周波数をスキャンし、各通信周波数とそれに対応する基地局から報知されたアプリ詳細情報を取得し、移動局通信接続部701に通知する。
【0187】
次に、周波数選定動作について図25から図27を用いて説明する。図25から図27は、通信周波数選定部702の通信周波数選定動作を示すフロー図である。なお、図25から図27は、一連の通信周波数選定動作を3図に渡って記載したものであり、1から7はそれぞれ対応するものである。これらの図において、kは1〜N(N:選定対象チャネル数)とする。
【0188】
図25において、ST2001では、通信周波数選定部702がFkについて基地局から受信したアプリ詳細情報を記憶しているFk_アプリ詳細リストを初期化する。ST2002では、Fk_FIDリストを初期化し、保存していたFID304の履歴を消去する。ST2003では、kを「1」に設定する。ST2004では、Fkcountを「0」に設定し、ST2005において、通信周波数選定部702が移動局変復調部204に周波数Fkを設定する。ST2006では、通信周波数選定部702に内蔵されているタイマーを所定時間設定し、タイマーをスタートする。ST2007では、通信周波数選定部702が移動局変復調部204で受信した信号(周波数Fk)の受信レベルを測定する。
【0189】
ST2008では、ST2007において測定した受信レベルと所定の閾値との閾値判定を行う。受信レベルが所定の閾値以上のとき、ST2009に移行し、受信レベルが所定の閾値未満のとき、ST2013に移行する。ST2009では、FCMC5の受信に成功したか否かが判定され、成功したと判定されたとき、ST2010に移行し、成功しなかったと判定されたとき、ST2013に移行する。ST2010では、Fk_FIDリストにST2009において受信したFCMC5に含まれるFID9が存在するか否かが判定される。Fk_FIDリストに存在すると判定されたとき、ST2011に移行し、Fk_FIDに存在しないと判定されたとき、ST2012に移行する。ST2011では、Fkcountをインクリメントし、ST2013に移行する。ST2012では、ST2010においてFk_FIDリストに存在しないと判定されたFID9をFk_FIDリストに登録し、ST2013に移行する。ST2013では、Fkcountが設定値を超えるか否かが判定され、設定値を超えると判定されたとき、ST2017に移行し、設定値を超えないと判定されたとき、ST2014に移行する。
【0190】
ST2014では、タイムアウトか否かが判定され、タイムアウトと判定されたとき、ST2015に移行し、タイムアウトと判定されなかったとき、ST2007に戻る。ST2015では、kをインクリメントし、ST2016において、kがNを超えるか否かが判定される。kがNを超えると判定されたとき、図27のST2032に移行し、kがNを超えないと判定されたとき、ST2004に戻る。
【0191】
ST2017では、強制モード識別ビット1201が「0」であるか否かが判定される。「0」であると判定されたときは、強制モードであるとしてST2018に移行し、「0」ではないと判定されたときは、通常モードであるとして図26のST2019に移行する。ST2018では、通信周波数選定部701がユーザにアプリ選択プロセスを行わせず、強制的に通信接続を行うように移動局通信接続部701に通知する。
【0192】
図26において、ST2019では、アプリ報知ビット1601が「0」であるか否かが判定される。アプリ報知ビット1601が「0」ではないと判定されたときは、アプリ詳細情報ありを示しており、ST2020に移行する。アプリ報知ビット1601が「0」であると判定されたときは、アプリ詳細情報なしを示しており、図27のST2029に移行する。
【0193】
ST2020では、アプリ詳細情報が受信できたか否かが判定され、受信できたと判定されたとき、ST2021に移行し、受信できなかったと判定されたとき、ST2022に移行する。ST2021では、受信したアプリ詳細情報をFk_アプリ詳細リストに登録し、ST2023に移行する。一方、ST2022では、タイムアウトか否かが判定され、タイムアウトと判定されたときは、ST2023に移行し、タイムアウトではないと判定されたときは、ST2020に戻り、タイムアウトになるまでアプリ詳細情報の受信を確認し続ける。
【0194】
ST2023では、kをインクリメントし、ST2024では、kがNを超えるか否かが判定される。kがNを超えると判定されたとき、ST2025に移行し、kがNを超えないと判定されたとき、図25のST2004に戻る。ST2025では、アプリリストにアプリ詳細情報が登録されているか否かが判定され、登録されているときは、ST2026に移行し、登録されていないときは、図25のST2003に移行する。ST2026では、Fk_アプリ詳細リストを移動局通信接続部701に通知する。ST2027では、移動局通信接続部701が通信周波数選定部702から取得したAPI13内のAIDを抽出し、アプリ処理部201が記憶しているアプリリストと比較照合する。比較の結果、アプリリストに一致するAIDが存在しないとき、移動局通信接続部502は通信周波数選定部702に周波数Fkでの起動を許可しない旨を通知し、図25のST2001に戻る。アプリリストに一致するAIDが存在するとき、一致したAIDが示すアプリ情報をユーザに通知し、ST2028では、通信周波数選定部702がユーザ選択アプリに対応する通信周波数を移動局変復調部204に設定する。
【0195】
ST2019において、アプリ報知ビット1601が「0」、すなわち、アプリ詳細情報なしが通知されたとき、図27のST2029では、周波数Fkで受信したFCMC5に格納されているAPI13が示すアプリをFk_アプリリストに登録する。ST2030では、kをインクリメントし、ST2031では、kがNを超えるか否かが判定される。kがNを超えると判定されたとき、すなわち、周波数リストの全ての周波数を選定判定したとき、ST2032に移行し、kがNを超えないと判定されたとき、すなわち、周波数リストの全ての周波数を選定判定していないとき、図25のST2004に戻り、選定判定を繰り返す。ST2032では、アプリリストに登録されているか否かが判定される。登録されていると判定されれば、ST2033に移行し、登録されていないと判定されれば図25のST2003に戻る。ST2033では、通信周波数選定部702がアプリリストを移動局通信接続部701に通知する。ST2034では、移動局通信接続部701が通信周波数選定部702から取得したAPI13内のAIDを抽出し、アプリ処理部201が記憶しているアプリリストと比較照合する。比較の結果、アプリリストに一致するAIDが存在しないとき、移動局通信接続部701は通信周波数選定部702に周波数Fkでの起動を許可しない旨を通知し、図25のST2001に戻る。アプリリストに一致するAIDが存在するとき、一致したAIDが示すアプリ情報をユーザに通知し、ST2035では、通信周波数選定部702がユーザ選択アプリに対応する通信周波数を移動局変復調部204に設定する。
【0196】
図28及び図29は、本発明の実施の形態6に係る路車間通信システムの通信接続手順の一例を示したシーケンス図であり、ST2101〜ST2118は通信周波数選定部702の周波数選定動作中の手順である。以下の説明では、図25から図27で説明した手順を一部対応させながら説明する。なお、図28では通信周波数選定部702が周波数選定動作を開始した時点からの手順を示している。また、図28及び図29は、一連の通信接続手順を2図に渡って記載したものであり、▲1▼から▲3▼はそれぞれ対応するものである。
【0197】
図28において、ST2101では、移動局1900が移動に伴って、基地局1400がカバーする通信エリアへ侵入すると、通信周波数選定部702が、図25で示した周波数選定動作のST2001〜ST2004までの初期化作業を行い、ST2005で周波数リスト上位の周波数を選択し、選択した周波数を移動局変復調部204に通知する。
【0198】
ST2102では、移動局変復調部204が通知された周波数に通信周波数を設定し、ST2103では、FCMC5受信を試みる。移動局変復調部204は、受信したFCMC5の受信レベルを測定し、測定した受信レベル、FCMC5受信の成否、FCMC5受信成功の場合は受信FCMC5のFID9、API13、IMI12内のアプリ報知ビット1601などの情報を定期的に通信周波数選定部702に通知する。通信周波数選定部702は、図25のST2008〜ST2013に示す比較を繰り返し行い、その周波数が選定基準を満たすか否かを判定する。判定の結果、基準を満たしている場合、ST2104に移行する。
【0199】
ST2104では、FCMC5内のIMI12に格納されている強制モード識別ビット1201を抽出し、強制モードを行うか否かが判定され、強制モードを行わない場合、ST2105に移行する。
【0200】
ST2105では、FCMC5内のIMI12に格納されているアプリ報知ビット1601を抽出し、アプリ報知ビット1601がアプリ詳細情報ありを示している場合には、基地局1400から報知されるアプリ詳細情報の受信をタイムアウトまで待ち(図26のST2020及びST2022に対応)、ST2106に移行する。
【0201】
なお、本実施の形態では、アプリ報知ビット1601の値が「1」の場合、ユーザへのアプリ詳細情報通知を行い、アプリ報知ビット1601が「0」の場合、ユーザへのアプリ詳細情報通知を行わないものとする。
【0202】
また、移動局1900がユーザ選択プロセスを行うか否かの決定は、例えば、予めユーザがユーザアプリ選択プロセス実施の可否を設定するようにし、強制モード識別ビット1201に関係なく事前のユーザの設定に従ってユーザアプリ選択プロセスを行うか否かを決定してもよい。これにより、ユーザはアプリ毎、あるいは、全アプリのユーザアプリ選択プロセス実施の可否を基地局からの要望(強制モードの要求)とは無関係に事前に設定することができる。
【0203】
ST2106では、基地局1400がアプリ詳細情報を送信するための空き通信スロットに一斉同報リンクアドレスと共に下りMDC6を割り付ける。なお、ここでは一斉同報リンクアドレスを用いて下りMDC6を割り付けるとしたが、グループ同報リンクアドレスを用いて割り付けてもよい。
【0204】
ST2107では、例えば、FCMC5内のSCI11に下りMDC6を割り付けた場合、移動局変復調部204がFCMC5内のSCI11のLID13−1に一斉同報リンクアドレスを認識し、SCI11に対応するMDSにおいてMDC6(アプリ詳細情報)を受信する。
【0205】
ST2108では、MDC6(アプリ詳細情報)を受信した移動局変復調部204が通信周波数選定部702にアプリ詳細情報を転送する。
【0206】
ST2109では、アプリ詳細情報を取得した通信周波数選定部702がアプリ詳細情報をAIDと対応させアプリ詳細リストに登録する(図26のST2021に対応)。周波数リストにある他の周波数についても同様な動作を行い、ST2110では、全周波数の動作が完了した時点でアプリ詳細リストのデータを移動局通信接続部701に通知する(図26のST2026に対応)。なお、この時点でアプリ詳細リストに登録されているアプリ詳細情報がない場合は、通信周波数選定動作を周波数リスト最上位からやりなおす(図25のST2003に対応)。
【0207】
図29において、ST2111では、アプリ詳細リストを取得した移動局通信接続部701がアプリ詳細リストにあるAIDを抽出し、移動局の電源投入時に記憶、保持していた移動局アプリ処理部201が実施可能なアプリリストと抽出したAIDが示すアプリとを比較する。比較の結果、一致するAIDが存在しないとき、移動局通信接続部701は通信周波数選定部702に対して、周波数起動不許可を通知し、通信周波数選定動作を初めから開始するよう指示する(図25及び図26のST2027〜ST2001に対応)。比較の結果、一致するAIDが存在するとき、ST2112に移行する。
【0208】
ST2112では、移動局通信接続部701がアプリ起動選択部206にST2111で一致したAIDのアプリ詳細情報を通知すると共にユーザへアプリ選択の要求を行うように指示する。
【0209】
ST2113では、アプリ起動選択部206が、インタフェース装置250に対して実行可能なアプリ詳細情報を通知すると共にユーザへアプリを選択するよう要求する。インタフェース装置250は、基地局が実行可能なアプリ詳細情報をユーザへ提示すると共にアプリ選択要求を行う。
【0210】
ST2114では、ユーザが実施するアプリ選択を選択し、ST2115では、インタフェース装置250がユーザにより選択されたアプリをアプリ起動選択部206に通知する。なお、この時、ユーザへは選択可能なアプリの単位が通信周波数毎に提示され、ユーザが複数のアプリを選択する際、異なる通信周波数で実施されることになるアプリを選択できないように提示してもよい。これにより、ユーザは同時に享受可能なサービスしか選択できず、無駄な選択動作を減少させることができる。
【0211】
ST2116では、アプリ起動選択部206がユーザにより選択されたアプリを移動局通信接続部701に通知する。ST2117では、移動局通信接続部701が通知されたアプリを記憶し、通常通信接続動作時の受信BST内のアプリとの比較やVST生成等に使用する。なお、アプリ起動選択部206から通知されたユーザ選択アプリがない場合(ユーザがアプリの実施を拒否する選択をした場合)、移動局通信接続部701は、通信周波数選定部702に対して周波数の起動不許可を通知し、通信周波数選定動作を初めから開始するよう指示する(図25及び図26のST2027及びST2001に対応)。また、通知されたユーザ選択アプリがある場合、ST2118において移動局通信接続部701は、通信周波数選定部702に対して通信周波数の起動許可を通知する(図26のST2027に対応)。
【0212】
図28において、ST2119では、通信周波数の起動許可を取得した通信周波数選定部702が、許可された通信周波数の設定を移動局変復調部204に通知する(図26のST2028に対応)。
【0213】
図29において、ST2120では、ユーザ選択アプリを記憶した移動局通信接続部701が、図41及び図42のST73以降の手順と同様な通信接続動作を行う。
【0214】
このように本実施の形態によれば、移動局が移動に伴って、複数の基地局が異なる周波数でサービスを実施する通信エリア内に進入した場合でも、ユーザは移動局の周波数選定部動作時に、異なる通信周波数でサービスを実施している全ての基地局が提供可能な全アプリの詳細情報からユーザが所望するアプリを選択することができる。また、基地局は、従来の基地局の構成をそのまま用いて強制的に移動局と接続し、緊急に移動局に知らせる必要のあるアプリを移動局に提供することができる。
【0215】
【発明の効果】
以上説明しように、本発明によれば、路車間通信システムにおいて、基地局が提供するアプリケーション情報をユーザに提示し、提示されたアプリケーション情報からユーザによってアプリケーションの選択及びその実行可否が判断された結果に従ってアプリケーションの起動を行うことにより、基地局が移動局に提供するアプリケーションの中からユーザが所望するアプリケーションの選択を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る基地局の概略構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る移動局の概略構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1に係る路車間通信システムにおける通信接続手順の一例を示すシーケンス図
【図4】本発明の実施の形態1に係る路車間通信システムにおける通信接続手順の一例を示すシーケンス図
【図5】本発明の実施の形態2に係る移動局の概略構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態2に係る路車間通信システムにおける通信接続手順の一例を示すシーケンス図
【図7】本発明の実施の形態3に係る移動局の概略構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態3に係る通信周波数選定部の周波数選定動作を示すフロー図
【図9】本発明の実施の形態3に係る路車間通信システムにおける通信接続手順の一例を示すシーケンス図
【図10】本発明の実施の形態3に係る路車間通信システムにおける通信接続手順の一例を示すシーケンス図
【図11】本発明の実施の形態4に係る移動局の概略構成を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態4に係る通信周波数選定部の周波数選定動作を示すフロー図
【図13】本発明の実施の形態4に係る通信周波数選定部の周波数選定動作を示すフロー図
【図14】本発明の実施の形態4に係る路車間通信システムにおける通信接続手順の一例を示すシーケンス図
【図15】本発明の実施の形態4に係る路車間通信システムにおける通信接続手順の一例を示すシーケンス図
【図16】IMIの構成を示す図
【図17】本発明の実施の形態4に係る通信周波数選定部の周波数選定動作を示すフロー図
【図18】本発明の実施の形態5に係る基地局の概略構成を示すブロック図
【図19】本発明の実施の形態5に係る移動局の概略構成を示すブロック図
【図20】IMIの構成を示す図
【図21】本発明の実施の形態5に係る路車間通信システムにおける通信接続手順の一例を示すシーケンス図
【図22】本発明の実施の形態5に係る路車間通信システムにおける通信接続手順の一例を示すシーケンス図
【図23】アプリ詳細リストの一例を示す図
【図24】本発明の実施の形態6に係る移動局の概略構成を示すブロック図
【図25】本発明の実施の形態6に係る通信周波数選定部の周波数選定動作を示すフロー図
【図26】本発明の実施の形態6に係る通信周波数選定部の周波数選定動作を示すフロー図
【図27】本発明の実施の形態6に係る通信周波数選定部の周波数選定動作を示すフロー図
【図28】本発明の実施の形態6に係る路車間通信システムにおける通信接続手順の一例を示すシーケンス図
【図29】本発明の実施の形態6に係る路車間通信システムにおける通信接続手順の一例を示すシーケンス図
【図30】従来における通信フレームの概念図
【図31】FCMCの構成を示す図
【図32】SCの構成を示す図
【図33】APIの構成を示す図
【図34】SCIの構成を示す図
【図35】CIの構成を示す図
【図36】ACTCの構成を示す図
【図37】従来の基地局の構成を示すブロック図
【図38】従来の移動局の構成を示すブロック図
【図39】従来の移動局の電源投入時の動作を示すシーケンス図
【図40】従来の周波数選定部の周波数選定動作を示すフロー図
【図41】従来の路車間通信システムにおける周波数選定後の通信接続手順を示すシーケンス図
【図42】従来の路車間通信システムにおける周波数選定後の通信接続手順を示すシーケンス図
【符号の説明】
101、1401 基地局アプリ処理部
102 基地局通信接続部
103、1402 基地局データ転送部
104 基地局変復調部
201 移動局アプリ処理部
202、402、502、1501、701 移動局通信接続部
203 移動局データ転送部
204 移動局変復調部
205、401、501、601、702 通信周波数選定部
206 アプリ起動選択部
250 インタフェース装置
1201 強制モード識別ビット
1403 アプリ情報提供部
1601 アプリ報知ビット

Claims (12)

  1. 路車間通信を用いて基地局装置が提供するアプリケーションを受信する移動局装置において、
    前記基地局装置から送信される周波数が所定の条件を満たすか否かを判定し、所定の条件を満たす周波数を前記基地局装置との通信に用いる周波数として選定する周波数選定手段と、
    前記周波数選定手段によって選定された周波数に対応するアプリケーション情報をユーザに通知すると共に前記アプリケーションを起動するか否かの選択をユーザに要求する起動選択手段と、
    ユーザの選択に応じて前記基地局装置と無線通信回線を介して接続し、ユーザがアプリケーションの起動を選択しなかった場合、前記基地局装置にアプリケーションが選択されなかったことを通知する通信接続手段と、
    前記基地局装置から無線通信回線を介して提供されるアプリケーションを実現する処理手段と、
    を具備する移動局装置。
  2. 前記起動選択手段は、ユーザにアプリケーション起動の選択を要求するか否かを所定の条件に基づいて行う請求項1に記載の移動局装置。
  3. 前記起動選択手段は、前記基地局装置との通信接続前に前記アプリケーションを起動するか否かの選択をユーザに要求する請求項1に記載の移動局装置。
  4. 前記周波数選定手段は、複数の基地局装置から同時に送信された周波数のうち、所定の条件を満たす周波数を通信に用いる周波数として仮決定し、前記起動選択手段は、仮決定した周波数で提供されるアプリケーション情報をユーザに通知すると共に前記アプリケーションを起動するか否かの選択をユーザに要求する請求項1に記載の移動局装置。
  5. 前記周波数選定手段は、複数の基地局装置から同時に送信される全ての周波数について所定の条件を満たすか否かを判定し、前記起動選択手段は、前記周波数選定手段によって所定の条件を満たすとして選定された周波数に対応する全てのアプリケーション情報をユーザに通知すると共に前記アプリケーションを起動するか否かの選択をユーザに要求する請求項1に記載の移動局装置。
  6. 前記起動選択手段は、周波数毎に選択可能なアプリケーションをユーザに提示し、周波数の異なるアプリケーションを同時に選択できないことをユーザに通知する請求項に記載の移動局装置。
  7. 前記周波数選定手段は、前記基地局装置との強制的な無線通信接続を要求された場合、強制的な無線通信接続によって提供されるアプリケーションに対応する周波数を選定し、
    前記通信接続手段は、前記周波数選定手段によって選定された周波数で前記基地局装置と通信接続を行う請求項1に記載の移動局装置。
  8. 前記起動選択手段は、前記基地局装置との強制的な無線通信接続を要求されたか否かに関わらず、予めユーザにアプリケーションを選択させない請求項に記載の移動局装置。
  9. 前記基地局装置が提供するアプリケーションの詳細な情報を受信し、前記受信手段によって受信した前記アプリケーション詳細情報をユーザに通知すると共に前記アプリケーションを起動するか否かの選択をユーザに要求する請求項1から請求項のいずれかに記載の移動局装置。
  10. 請求項3に記載の移動局装置からユーザがアプリケーションの起動を選択しなかった旨を通知された場合、前記移動局装置との通信接続を中止する基地局装置。
  11. 提供可能なアプリケーションの詳細な情報を前記移動局装置に提供する詳細情報提供手段を具備する請求項10記載の基地局装置。
  12. 基地局装置と移動局装置とで路車間通信を行う路車間通信システムであって、
    前記基地局装置は、
    自装置の通信可能な範囲に滞留する前記移動局装置に無線通信回線を介してアプリケーションを提供し、
    前記移動局装置は、
    前記基地局装置から送信される周波数が所定の条件を満たすか否かを判定し、所定の条件を満たす周波数を前記基地局装置との通信に用いる周波数として選定する周波数選定手段と、
    前記周波数選定手段によって選定された周波数に対応するアプリケーション情報をユーザに通知すると共に前記アプリケーションを起動するか否かの選択をユーザに要求する起動選択手段と、
    ユーザの選択に応じて前記基地局装置と無線通信回線を介して接続し、ユーザがアプリケーションの起動を選択しなかった場合、前記基地局装置にアプリケーションが選択されなかったことを通知する通信接続手段と、
    前記基地局装置から無線通信回線を介して提供されるアプリケーションを実現する処理手段と、
    を具備する路車間通信システム。
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