JP4122961B2 - 画像処理装置及び画像記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置及び画像記録装置に係わり、特に、網点画像を含む画像が記録された原稿の読取り結果を示す多階調の画像データを、ハーフトーンスクリーンのパターンに応じて配置された複数の2値のドットの集合体である網点により階調を表す2値データに変換する画像処理装置、及び原稿から読取った画像を表す多階調の画像データを入力するための画像入力手段と、画像記録媒体に画像を記録する記録手段と、を備えた画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、印刷の分野では、画像の階調を複数の2値のドットの集合体である網点により表現している。このような網点画像を有する原稿を高解像度で複写すると、該原稿上の網点の周期性、すなわち入力画像の網点の周期性と、この入力画像を印刷のために網点化した際に用いたハーフトーンスクリーンの周期性との干渉により、複写により得られた印刷画像上にモアレ(濃淡の縞模様)が発生することが知られている。
【0003】
このモアレを除去するためには、入力画像の濃度を網点化の対象となる領域(すなわちハーフトーンセルに対応する領域内)で平均してから網点化する技術が一般に用いられているが、画像の平均化により実質の解像度が下がるため、複写結果がぼやけてしまう。
【0004】
このため、従来より、入力画像に平均化などの補正を施さずにモアレを除去する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。詳しくは、入力画像の網点化時にハーフトーンスクリーンを所定の規則性に則ってシフトさせながら配置することで、ハーフトーンスクリーンの周期性を変動させ、入力画像の網点との定期的な干渉を防止するものである。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−54175号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、ハーフトーンスクリーンのシフトに規則性があるため、入力画像の網点化結果にこの規則性に応じた周期性が生じて、入力画像の網点との干渉によるモアレは防止できても、別の種類の模様が発生する恐れがあり、高品位な複写結果を保証するには充分ではなかった。
【0007】
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、高品位な複写結果を得ることができる画像処理装置及び画像記録装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項に記載の発明は、網点画像を含む画像が記録された原稿の読取り結果を示す多階調の画像データを、ハーフトーンスクリーンのパターンに応じて配置された複数の2値のドットの集合体により階調を表す2値データに変換する画像処理装置であって、互いにパターンが異なる複数の前記ハーフトーンスクリーンが予め記憶された記憶手段と、前記多階調の画像データに基づいて、前記網点画像上の網点を構成するドットの配列方向と所定の基準軸とがなす角度、及び前記配列方向における前記網点を構成するドットの配置間隔を表す線数を抽出する抽出手段と、前記抽出手段による抽出結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されている複数の前記ハーフトーンスクリーンと前記網点画像上の網点の干渉周波数を各々求め、前記網点パターンとの干渉周波数が最短となるパターンのハーフトーンスクリーンを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記ハーフトーンスクリーンのパターンに従って、前記多階調の画像データを前記2値データに変換する変換手段と、を有することを特徴としている。
【0012】
請求項に記載の発明によれば、記憶手段に予め互いにパターンが異なる複数のハーフトーンスクリーンが記憶されている。抽出手段により多階調の画像データに基づいて、網点画像上の網点を構成するドットの配列方向と所定の基準軸とがなす角度、及び前記配列方向における前記網点を構成するドットの配置間隔を表す線数を抽出し、抽出した特徴に基づいて、記憶手段に記憶されている複数のハーフトーンスクリーンと網点画像上の網点の干渉周波数を各々求め、網点パターンとの干渉周波数が最短となるパターンのハーフトーンスクリーンが選択されて、変換手段による多階調の画像データを網点化するために用いられる。
【0013】
一般に、人間の視覚では、周期の長い模様は判別可能だが、周期が短くなる程模様の判別が困難になることが知られており、このように干渉周期を最も短くするハーフトーンスクリーンを用いて多階調の画像データを網点化して2値データに変換することで、変換した2値データに従って印刷処理を行った場合に発生するモアレの模様周期が短くなり、人間に視認されるのを防ぐことができる。すなわち、たとえ微視的にはモアレが発生していても、人間には視認不能にすることができるため、高画質の画像を得ることができる。従来技術のように、モアレとは異なる別の種類の模様が発生する心配がない。
【0015】
また、上記の画像処理装置においては、請求項に記載されているように、前記抽出手段による前記網点パターンの特徴の抽出前に、前記多階調の画像データに対してエッジ強調処理を施すエッジ強調手段を更に有するとよい。
【0016】
なお、多階調の画像データがカラー画像を表すものである場合には、上記の画像処理装置においては、各色成分毎に色分解してから2値データに変換するとよい。
【0017】
請求項に記載の発明は、原稿から読取った画像を表す多階調の画像データを入力するための画像入力手段と、画像記録媒体に画像を記録する記録手段と、を備えた画像記録装置において、請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置を設け、前記入力手段により取得した多階調の画像データを前記画像処理装置により前記2値データに変換し、変換後の前記2値データに基づいて、前記記録手段により前記画像記録媒体に網点画像を記録する、ことを特徴としている。
【0018】
請求項に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置により、原稿から読取った画像を表す多階調の画像データを網点化して2値データに変換して、この2値データに基づいて記録手段が駆動されて、画像記録媒体に網点画像が記録されるので、モアレの発生を防止或いはモアレの視認を防止して、原稿の複写を行うことができる。
【0019】
なお、多階調の画像データがカラー画像を表すものである場合には、画像処理装置においては、各色成分毎に色分解してから2値データに変換するとよい。また、画像入力手段から入力された多階調の画像データの表色系(例えばRGB)と、記録手段が対応している表色系(例えばCMYK)が異なる場合には、画像処理装置では、記録手段が対応している表色系に色変換してから、各色毎に2値データに変換することは言うまでもない。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明に係る実施形態の1例を詳細に説明する。
【0021】
<第1の実施形態>
図1に本発明の第1の実施形態に係る画像記録装置の概略構成を示す。図1に示す画像記録装置10は、原稿からの画像の読取結果を示す画像データを入力するための画像入力部12と、画像データを網点化する画像処理部14と、網点化された画像データに基づいて印刷処理する印刷部16とを備えており、画像入力部12は、画像処理部14を介して印刷部16と接続されている。
【0022】
なお、図1では、画像入力部12、画像処理部14、及び印刷部16をまとめて1台の装置として構成した画像記録装置10を示しているが、画像入力部12、画像処理部14、及び印刷部16を物理的に異なる装置として構成し、所定のケーブルやネットワークを介して接続して構成してもよい。
【0023】
画像入力部12は、本発明の画像入力手段として機能し、原稿から画像を高解像度に読取って、カラーの多階調画像を示す画像データを取得して、画像処理部14に入力するものである。本実施形態では、画像入力部12として、CCDセンサにより原稿の画像を読取り、読取った画像の各画素の色をR(赤)G(緑)B(青)の各色成分で表す、具体的にはRGBの各色の濃度をそれぞれ8ビットの256階調で表した画像データ(「RGBの画像データ」と称す)を取得するスキャナ装置を用いる。なお、画像入力部12は、このようなスキャナ装置により取得したRGBの画像データが電子的に記録された記録媒体(例えばCD−ROM、FDなど)から該画像データを読み出したり、ネットワークを介して、該画像データを受信するものであってもよい。
【0024】
この画像入力部12による原稿の読取結果(入力画像)を示すRGBの画像データが入力画像データは、画像処理部14に入力される。
【0025】
画像処理部14は、本発明の画像処理装置としての機能を担い、RGBの画像データである入力画像データを画像処理により、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)各色毎に網点化して印刷部16へ供給するものである。このために、画像処理部14は、ハーフトーンスクリーンのパターンを示すデータ(以下、「ハーフトーンスクリーン」)18を格納するためのハーフトーン格納メモリ20と、画像データを網点化する変換手段としてのハーフトーン処理部22とを備えており、画像入力部12による原稿の読取り結果を示すRGBの画像データ(入力画像データ)はハーフトーン処理部22に入力されるようになっている。
【0026】
ハーフトーン処理部22は、原稿の読取り結果を示すRGBの入力画像データを、各画素の色をCMYKの各色成分で表す、具体的にはCMYKの各色の濃度をそれぞれ8ビットの256階調で表した画像データ(「CMYKの画像データ」と称す)に変換すると共に、各色の階調をハーフトーンセルと称される所定数の2値のドットの集合体で表した2値データに変換する所謂ディザリング処理を行って、2値の画像データ(所謂網点データ)を生成するものである。なお、ハーフトーン処理部22では、印刷部16の画像出力特性に応じた濃度補正を行ってから、ディザリング処理を行うようにしてもよい。
【0027】
また、ハーフトーン処理部22は、ハーフトーン格納メモリ20とも接続されている。ハーフトーン格納メモリ20には、CMYKの各色毎にハーフトーンスクリーン18が格納されるようになっており、ハーフトーン処理部22は、CMYKの画像データを各々対応する色のハーフトーンスクリーン18を用いてディザリング処理する。なお、図1では、CMYKの各色毎のハーフトーンスクリーン18について、符号の末尾に対応する色を示すアルファベットを付与して示している。
【0028】
このハーフトーン処理部22で生成されたCMYK各色毎の2値の画像データであるディザリング処理結果は、画像処理部14から印刷部16に供給されるようになっている。
【0029】
印刷部16は、本発明の記録手段として機能し、トナーやインクなどの画像形成材料を用いて、入力画像データに基づく画像を用紙などの画像形成媒体に印刷するものである。例えば、画像形成材料としてトナーを用いる場合には、印刷部16では、CMYK各色毎に、入力された2値の画像データに基づいて一様に帯電された感光材料を露光する露光ヘッドをON/OFF駆動して、潜像を形成し、形成された潜像に対応する色のトナーを供給して現像して単色のトナー像を形成する。そして、CMYK各色毎に形成されたこのトナー像を重ね合わせて用紙に転写することで、印刷が行われる。
【0030】
なお、ハーフトーンセル内の1の値の網点データが占める割合、すなわち単位面積当たりの画像形成材料(トナーやインク)が付着される部分の面積によって、階調を制御する所謂面積階調方式を採用しているが、塗布量(トナーの場合は露光量、インクの場合は吐出量)を制御する所謂濃度階調方式を組合せてもよい。面積階調方式及び濃度階調方式の組み合わせにより、印刷部16により階調を制御して印刷することにより、より多階調で高画質な画像形成が可能である。
【0031】
このように画像記録装置10では、画像入力部12により原稿から画像を読取って取得した入力画像データを、ハーフトーン処理部22を介して印刷部16へ送信し、印刷部16において、CMYKの各色の画像記録材料を用いて、当該入力画像データに基づく画像を用紙などの画像記録媒体に印刷することにより、原稿に記録されていた画像をカラーで複写することができるようになっている。なお、画像記録装置10は、原稿の画像を白黒など単色で複写するものでもよい。
【0032】
また、第1の実施形態では、画像処理部14は、抽出手段としての網点認識部24、及び生成手段としてのハーフトーン生成部26も備えて構成されている。画像処理部14は、画像入力部12による原稿の読取り結果を示すRGBの画像データ(入力画像データ)が網点認識部24にも入力可能に接続されている。
【0033】
網点認識部24は、入力画像データから入力画像、すなわち画像入力部12により原稿から読取った画像上の網点を判別し、その網点パターンの特徴を抽出するものである。詳しくは、網点認識部24は、図2に示すように、第1のラインバッファ30、エッジ強調部32、色変換・色分解処理部34、第2のラインバッファ36、及び網点周波数解析部38を備えている。
【0034】
エッジ強調部32は、第1のラインバッファ30にアクセス可能に接続されている。第1のラインバッファ30は、nライン分の画像データを格納するためのメモリであり、本実施形態では、画像先頭から順番にnライン分づつ画像入力部12により取得された入力画像データ(RGBの画像データ)を格納するようになっている。なお、第1のラインバッファ30で格納するライン数(n)を多くするとコスト的に不利であるため、網点パターンの特徴抽出に充分なライン数として、50ライン程度が好ましい。
【0035】
エッジ強調部32は、第1のラインバッファ30に格納されている画像データに対してシャープネス処理を施して、画像のエッジを強調するものである。これにより、該画像データが表す画像上における網点の各ドットを明確にすることができる。また、エッジ強調部32は、色変換・色分解処理部34とも接続されており、エッジ強調後の画像データを色変換・色分解処理部34に出力する。
【0036】
色変換・色分解処理部34は、入力されたエッジ強調後の画像データをRGBからCMYKの画像データに変換すると共に、CMYKの各色成分毎に分割するものである。この色変換・色分解処理部34は、第2のラインバッファ36とアクセス可能に接続されている。
【0037】
第2のラインバッファ36は、CMYKの各色毎に設けられており、色変換・色分解処理部34では、分割したCMYKの各色成分毎の画像データをそれぞれ対応するラインバッファに格納するようになっている。なお、図2では、CMYKの各色毎の第2のラインバッファ36について、符号の末尾に対応する色を示すアルファベットを付与して示している。また、この第2のラインバッファ36は、網点周波数解析部38とも接続されている。
【0038】
網点周波数解析部38は、第2のラインバッファ36に格納されている画像データをCMYKの各色成分毎に読み出して解析し、当該色成分の画像データが表す画像上における網点パターンの特徴として、網点の線数及び角度を抽出し、その結果を示す網点情報40を生成するものである。なお、ここで言う線数とは、単位長さ(例えば1インチ)の間に並ぶ網点の個数を示すものであり、角度とは、網点の並んでいる方向(配列方向)と所定基準軸(画像の垂直軸または水平軸)とが成す角度を示すものである。また、図2では、CMYKの各色毎の網点情報40について、符号の末尾に対応する色を示すアルファベットを付与して示している。
【0039】
網点周波数解析部38は、より詳しくは、図3に示すように、画像データが表す画像上の各網点(ドット)50の配置間隔Lにより線数を求めると共に、各ドット50の配列方向と基準軸Xとの角度θを求める。このような配置間隔L及び角度θは、例えば、画像データをFFT(フーリエ変換)処理により周波数空間に変換することで容易に求めることができる。網点周波数解析部38では、このような網点情報40をCMYKの各色毎に生成し、網点認識部24は、網点周波数解析部38により生成した各色毎の網点情報40を出力するようになっている。
【0040】
網点認識部24は、図1に示すように、ハーフトーン生成部26と接続されており、網点認識部24から出力された各色毎の網点情報40は、ハーフトーン生成部26に生成される。ハーフトーン生成部26は、CMYKの各色毎に、入力された網点情報40が示す線数及び角度と同一の線数及び角度でハーフトーンスクリーンを生成するものである。このハーフトーン生成部26は、ハーフトーン格納メモリ20と接続されており、ハーフトーン格納メモリ20には、ハーフトーン生成部26により生成されたCMYK各色毎のハーフトーンスクリーンが格納される。すなわち、前述のハーフトーン処理部22では、画像入力部12で取得された入力画像データを、当該入力画像データが示す画像と同一の線数及び角度でディザリングして網点化することになる。
【0041】
次に、第1の実施の形態の作用を説明する。第1の実施の形態の画像記録装置10では、図示しないユーザインタフェースの操作により原稿の複写が指示されると、画像入力部12による原稿の読取りが実施され、原稿からの画像読取結果を示すRGBの画像データが入力画像データとして取得される。そして、画像処理部14により、この入力画像データをCMYKの各色毎に網点化するために図4に示す処理が実行される。
【0042】
すなわち、画像処理部14では、図4に示すように、まずステップ100において、網点認識部24において、Nライン分の入力画像データを第1のラインバッファ30に取り込み、次のステップ102で、エッジ強調部32により第1のラインバッファ30に取り込んだ入力画像データにシャープネス処理が施され、入力画像データが示す画像(入力画像)のエッジが強調される。このようにエッジを強調させることで、入力画像上の網点のドットが明確になり、後述するステップ108での解析、すなわち網点の線数及び角度を容易に求めることができる。
【0043】
続いて、ステップ104で、色変換・色分解処理部34により、エッジ強調後の入力画像データをRGBからCMYKに色変換して、ステップ106で、CMYKの各色毎に分けて、各色毎に各々対応する第2のラインバッファ36に格納する。
【0044】
次のステップ108では、網点周波数解析部38により、第2のラインバッファ36のCMYKの各色毎の画像データを解析して、各色毎に、当該画像データが示す画像上における網点の線数及び角度を求め、網点情報40を生成する。
【0045】
ここで、第1のラインバッファに取り込んだNライン分の入力画像データが均一に色が濃い所謂ベタ画像である場合など、網点周波数解析部38で解析を行っても網点の線数及び角度を求めることができないことがある。このように、網点の線数及び角度を求めることができなかった場合は、解析失敗として、次のステップ110からステップ112に進み、第1のラインバッファ30に次のNライン分の入力画像データを取り込んでステップ102に戻り、同様の処理を繰返し、次のNライン分の入力画像データから網点の線数及び角度を求める。すなわち解析失敗した場合には、網点の線数及び角度が求められるまで、Nライン分ずつ入力画像データをずらして網点の解析が行われる。
【0046】
網点周波数解析部38により、CMYKの各色毎の網点の線数及び角度を求めて網点情報40を生成したら、解析成功として、次のステップ110からステップ114に進む。ステップ114では、CMYKの各色毎に、当該色の網点情報40に基づいて、網点の解析結果と同一の線数及び角度となるようにハーフトーンスクリーン18を生成する。このハーフトーンスクリーン18は、ハーフトーン格納メモリ20に格納される。
【0047】
そして、最後にステップ116で、ハーフトーン処理部22により、入力画像データをRGBからCMYKに色変換して、対応する色のハーフトーンスクリーン18をハーフトーン格納メモリ20から適宜読み出して用いて、ディザリング処理を行って、網点化したCMYKの各色の画像データを生成し、図4の画像処理部14の処理は終了される。
【0048】
このようにして画像処理部14により生成されたディザリング処理結果を示すCMYKの各色毎の2値の画像データは、印刷部16に供給され、印刷部16はこの2値の画像データに基づいて駆動し、入力画像データに基づく画像が画像記録媒体に印刷される。これにより、原稿に記録されていた画像をカラーで複写した結果が得られる。
【0049】
上記をまとめると、第1の実施の形態では、入力画像の網点の周期性や入力画像を印刷のために網点化する際に用いるハーフトーンスクリーンの周期性が、線数及び角度によって定まることに着目し、画像入力部12により原稿から画像を読取って取得された入力画像データを、画像処理部14によりRGBからYMCKに色変換すると共に、各色毎にディザリングして網点化して、印刷部16に供給する際に、網点認識部24(より詳しくは網点周波数解析部38)により、入力画像の網点の線数及び角度を求めることで、当該入力画像上における周期的な網点パターンの特徴を抽出するようになっている。そして、ハーフトーン生成部26により、求めた線数及び角度と同一、すなわち網点パターンと一致するパターンを有するハーフトーンスクリーンを生成して、ハーフトーン処理部22での入力画像のディザリングに用いるようになっている。
【0050】
モアレは、互いに異なる周期性を有するパターンが合成されることにより、それぞれのパターン特性が干渉することで表れるが、このように線数及び角度を同一にして、ハーフトーンスクリーンのパターンを網点パターンと一致させることで、ハーフトーンスクリーンの周期性を入力画像の網点の周期性に一致させることができる。すなわち、干渉の可能性が有る両者のパターン特性が一致されるので、干渉を無くすことができ、印刷部16で印刷処理した際のモアレの発生を防止することができる。また、従来技術のように、別の周期性が生じることもないので、モアレとは異なる別の種類の模様が発生する心配がない。したがって、第1の実施形態では、モアレ及びモアレとは異なる別の種類の模様の発生を防止できるため、高品位な複写結果を得ることができる。
【0051】
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態に係わる画像記録装置について説明する。図5に、第2の実施の形態に係わる画像記録装置10の概略構成が示されている。なお、図5では、第1の実施の形態と同一の部材については、同一の符号を付与しており、詳細な説明は省略する。
【0052】
図5に示すように、第2の実施の形態に係わる画像記録装置10は、ハーフトーン格納メモリ20及びハーフトーン生成部26に代えて、記憶手段として、予め複数種類のハーフトーンスクリーン18が格納されたハーフトーン格納メモリ60、及び選択手段として、ハーフトーン格納メモリ60とアクセス可能に接続されたハーフトーン選択部62を備えて画像処理部14を構成した点が第1の実施の形態と異なる。
【0053】
ハーフトーン選択部62は、網点認識部24と接続されており、網点認識部24で生成されたCMYK各色毎の網点情報40が入力される。ハーフトーン選択部62は、CMYKの各色毎に、網点情報40が示す網点のパターンと、ハーフトーン格納メモリ60に格納されているハーフトーンスクリーン18との干渉周波数を算出し、ハーフトーン格納メモリ60から最も干渉周波数が短いハーフトーンスクリーン18を選択して、ハーフトーン処理部22に供給するものである。ハーフトーン処理部22は、ハーフトーン選択部62から供給されたハーフトーンスクリーン18を用いて、対応する色の入力画像データをディザリング処理する。
【0054】
このように構成された画像処理部14は、図6に示す処理を行うようになっている。なお、図6では、図4と同様の処理については、同一のステップ番号を付与しており、以下では詳細な説明を省略する。
【0055】
すなわち、第2の実施の形態においては、画像処理部14は、図6に示すように、ステップ108で網点周波数解析部38による解析が成功して、CMYKの各色毎の網点の線数及び角度を求めて網点情報40を生成したら、次のステップ110からステップ120に進むようになっている。ステップ120では、ハーフトーン選択部62により、ハーフトーン格納メモリ60に格納されている全てのハーフトーンスクリーン18について、CMYKの各色毎に、当該色の網点情報40が示す網点との干渉周波数を求める。続いて、ステップ122において、CMYKの各色毎に、干渉周波数が最短であったハーフトーンスクリーン18を選択して、ハーフトーン処理部22へ供給する。
【0056】
そして最後に、ステップ124で、このようにしてハーフトーン選択部62から供給されたハーフトーンスクリーン18を用いて、ハーフトーン処理部22により入力画像データのディザリングを行なって、CMYKの各色毎に網点化した画像データを生成し、図6の画像処理部14の処理は終了される。
【0057】
上記をまとめると、第2の実施の形態では、人間の視覚では、周期の長い模様は判別可能だが、周期が短くなる程模様の判別が困難になることに着目し、網点認識部24(より詳しくは、網点周波数解析部38)により入力画像の網点の線数及び角度を求めて網点パターンの特徴を抽出したら、予め用意されている複数のハーフトーンスクリーン18の中から、当該入力画像の網点パターンとの干渉周波数が最短になるハーフトーンスクリーンを選択して、入力画像のディザリングに用いるようになっている。
【0058】
このように干渉周波数が最短のハーフトーンスクリーンを用いることで、モアレの模様周期を短くすることができ、人間に視認されるのを防ぐことができる。たとえ微視的にはモアレが発生しているとしても、当該モアレが視認不能であれば、ユーザにとっては高品位の画像となる。また、従来技術のように、別の周期性が生じることもないので、モアレとは異なる別の種類の模様が発生する心配がない。したがって、第2の実施形態では、モアレが視認されるのを防止でき、且つモアレとは異なる別の種類の模様の発生を防止できるため、高品位な複写結果を得ることができる。
【0059】
【発明の効果】
上記に示したように、本発明は、高品位な複写結果を得ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係わる画像記録装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の画像記録装置に用いられる網点認識部の詳細構成を示すブロック図である。
【図3】 網点の線数及び角度を説明するための図である。
【図4】 第1の実施の形態に係わる画像処理部で実行される処理を示すフローチャートである。
【図5】 第2の実施の形態に係わる画像記録装置の概略構成を示すブロック図である。
【図6】 第2の実施の形態に係わる画像処理部で実行される処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像記録装置
12 画像入力部
14 画像処理部
16 印刷部
18 ハーフトーンスクリーン
20 ハーフトーン格納メモリ
22 ハーフトーン処理部
24 網点認識部
26 ハーフトーン生成部
32 エッジ強調部
34 色変換・色分解処理部
38 網点周波数解析部
40 網点情報
60 ハーフトーン格納メモリ
62 ハーフトーン選択部

Claims (3)

  1. 網点画像を含む画像が記録された原稿の読取り結果を示す多階調の画像データを、ハーフトーンスクリーンのパターンに応じて配置された複数の2値のドットの集合体により階調を表す2値データに変換する画像処理装置であって、
    互いにパターンが異なる複数の前記ハーフトーンスクリーンが予め記憶された記憶手段と、
    前記多階調の画像データに基づいて、前記網点画像上の網点を構成するドットの配列方向と所定の基準軸とがなす角度、及び前記配列方向における前記網点を構成するドットの配置間隔を表す線数を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段による抽出結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されている複数の前記ハーフトーンスクリーンと前記網点画像上の網点の干渉周波数を各々求め、前記網点パターンとの干渉周波数が最短となるパターンのハーフトーンスクリーンを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記ハーフトーンスクリーンのパターンに従って、前記多階調の画像データを前記2値データに変換する変換手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記抽出手段による前記網点パターンの特徴の抽出前に、前記多階調の画像データに対してエッジ強調処理を施すエッジ強調手段を更に有する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 原稿から読取った画像を表す多階調の画像データを入力するための画像入力手段と、画像記録媒体に画像を記録する記録手段と、を備えた画像記録装置において、
    請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置を設け、
    前記入力手段により取得した多階調の画像データを前記画像処理装置により前記2値データに変換し、変換後の前記2値データに基づいて、前記記録手段により前記画像記録媒体に網点画像を記録する、
    ことを特徴とする画像記録装置。
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