JP4122450B2 - クライアント・サーバシステム - Google Patents
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Description
例えば、外部機器がDVD(Digital Versatile Disc)プレイヤーやデジタル放送用のチューナである場合には、音声情報はマルチチャンネルの音声情報となる。この際、「リア左」及び「リア右」の音声情報を、例えば、クライアント端末装置と接続コードで接続された左右のリアスピーカから出力するようにすると、従来のオーディオ装置と同様、接続コードが邪魔である、部屋内の美観が損なわれるという問題が生じることとなる。そこで、クライアント端末装置を、例えば、特許文献1に記載のオーディオ装置本体や特許文献2に記載のオーディオシステム本体に見立てて、クライアント端末装置から左右のリアスピーカへ、「リア左」及び「リア右」の音声情報を無線送信することが考えられるが、この場合、サーバ装置からクライアント端末装置へAV情報を送信する既存の無線伝送経路の他に、クライアント端末装置から左右のリアスピーカへ「リア左」及び「リア右」の音声情報を送信する新たな無線伝送経路が必要となって、無線伝送経路が複雑化するという問題がある。
したがって、サーバ装置からクライアント端末装置へAV情報を送信する既存の無線伝送経路を用いて、クライアント端末装置からサーバ装置へ第2のチャンネルの非圧縮音声情報を送信することができ、さらに、サーバ装置に第2のチャンネルの非圧縮音声情報を出力するための第2の音声出力手段が接続されているため、接続コードが邪魔になるなどの問題も生じない。すなわち、無線伝送経路も外観もシンプルなマルチチャンネル音声情報対応型のクライアント・サーバシステムとすることができる。
また、クライアント端末装置からサーバ装置へ送信されるのは、非圧縮の音声情報であるため、既存のクライアント端末装置に、新たに、情報を圧縮するための手段を備える必要がなく、都合がよい。
さらに、クライアント端末装置からサーバ装置へ送信されるのは、音声情報であるため、非圧縮であっても、送信の際に生じる伝送遅延は、人間の視聴特性からすれば無視できるほど小さい遅延となって、聞き心地の良好なマルチチャンネル音声情報対応型のクライアント・サーバシステムとすることができる。
したがって、サーバ装置からクライアント端末装置へマルチチャンネル音声情報を送信する既存の無線伝送経路を用いて、クライアント端末装置からサーバ装置へ第2のチャンネルの非圧縮音声情報を送信することができ、さらに、サーバ装置に第2のチャンネルの非圧縮音声情報を出力するための第2の音声出力手段が接続されているため、接続コードが邪魔になるなどの問題も生じない。すなわち、無線伝送経路も外観もシンプルなマルチチャンネル音声情報対応型のクライアント・サーバシステムとすることができる。
また、クライアント端末装置からサーバ装置へ送信されるのは、非圧縮の音声情報であるため、既存のクライアント端末装置に、新たに、情報を圧縮するための手段を備える必要がなく、都合がよい。
さらに、クライアント端末装置からサーバ装置へ送信されるのは、音声情報であるため、非圧縮であっても、送信の際に生じる伝送遅延は、人間の視聴特性からすれば無視できるほど小さい遅延となって、聞き心地の良好なマルチチャンネル音声情報対応型のクライアント・サーバシステムとすることができる。
まず、クライアント・サーバシステムSの構成について、図1及び図2を参照して説明する。
クライアント・サーバシステムSは、例えば、図1に示すように部屋Rに設置されている。
具体的には、例えば、クライアント・サーバシステムSのサーバ装置1と、サーバ装置1に接続された外部機器2とは、部屋R内に居る視聴者Aの後面中央に設置されており、サーバ装置1に接続されたリア左スピーカ31は、視聴者Aの後面左側に設置されており、サーバ装置1に接続されたリア右スピーカ32は、視聴者Aの後面右側に設置されている。そして、例えば、クライアント・サーバシステムSのクライアント端末装置5と、クライアント端末装置5に接続されたセンタースピーカ61及び映像表示部7とは、視聴者Aの前面中央に設置されており、クライアント端末装置5に接続されたフロント左スピーカ62は、視聴者Aの前面左側に設置されており、クライアント端末装置5に接続されたフロント右スピーカ63は、視聴者Aの前面右側に設置されている。
サーバ装置1は、例えば、図2に示すように、エンコーダ11と、ベースバンド部12と、制御部14と、などを備えている。各部は、バスB1によって接続されている。
また、サーバ装置1は、ベースバンド部12に接続されたRF(Radio Frequency)部13を備えている。
また、サーバ装置1は、外部機器2と、第2の音声出力部3と、などを接続している。
外部機器2は、例えば、テレビジョン装置、ビデオレコーダ、PVR(Personal Video Recorder)、BS(Broadcasting Satellite)放送やCS(Communication Satellite)放送のチューナ、STB(Set Top Box)、DVD(Digital Versatile Disk)プレイヤー、オーディオ装置など、サーバ装置1に音声情報(非圧縮音声情報)と映像情報(非圧縮音声情報)とを含むAV情報(非圧縮AV情報)を出力することができる好適な機器であれば任意である。
ここで、外部機器2から出力される音声情報は、例えば、5チャンネル(「センター」、「フロント左」、「フロント右」、「リア左」及び「リア右」)の音声情報を含むマルチチャンネル音声情報(以下、「MC音声情報」という)である。
本実施の形態においては、第1のチャンネルは、例えば、「センター」、「フロント左」及び「フロント右」の3チャンネルを指し、第2のチャンネルは、例えば、「リア左」及び「リア右」の2チャンネルを指すこととする。
具体的には、第2の音声出力部3は、例えば、第2の音声出力手段として、第2の出力制御プログラム1431を実行したCPU141(後述)が第2のチャンネルの非圧縮音声情報を出力する際に使用される。
リア左スピーカ31は、例えば、ベースバンド部12から出力された「リア左」の非圧縮音声情報に基づいて音声の出力を行う。
リア右スピーカ32は、例えば、ベースバンド部12から出力された「リア右」の非圧縮音声情報に基づいて音声の出力を行う。
具体的には、圧縮AV情報には、圧縮MC音声情報と、圧縮映像情報と、同期情報と、などが含まれている。
具体的には、ベースバンド部12は、例えば、エンコーダ11から出力された圧縮AV情報を符号化することによって圧縮AV情報のベースバンド信号を生成して、RF部13に出力する。
また、ベースバンド部12は、例えば、RF部13から出力された第2のチャンネルの非圧縮音声情報のベースバンド信号を復号化して、第2の音声出力部3に出力する。
具体的には、RF部13は、例えば、ベースバンド部12から出力された圧縮AV情報のベースバンド信号を変調器(図示省略)により変調して、ミキサ(図示省略)やフィルタ(図示省略)を介して圧縮AV情報の送信波に変換して、パワーアンプ(図示省略)により増幅する。そして、当該増幅した圧縮AV情報の送信波を、アンテナ131により、クライアント端末装置5のアンテナ511(後述)に送信する。
また、RF部13は、例えば、クライアント端末装置5のアンテナ511(後述)により送信されてアンテナ131により受信された第2のチャンネルの非圧縮音声情報の送信波をパワーアンプ(図示省略)により増幅して、フィルタ(図示省略)やミキサ(図示省略)を介して変調波を抽出して、復調器(図示省略)により復調することによって、第2のチャンネルの非圧縮音声情報のベースバンド信号を取得する。そして、当該取得した第2のチャンネルの非圧縮音声情報のベースバンド信号を、ベースバンド部12に出力する。
具体的には、記憶部143には、例えば、図2に示すように、第2の出力制御プログラム1431などが記憶されている。
具体的には、CPU141は、ベースバンド部12に指示を出して、第2のチャンネルの非圧縮音声情報を、第2の音声出力部3に出力させる。
CPU191は、かかる第2の出力制御プログラム1431を実行することによって、第2の出力制御手段として機能する。
クライアント端末装置5は、例えば、図2に示すように、ベースバンド部52と、デコーダ53と、制御部54と、などを備えている。各部は、バスB5によって接続されている。
また、クライアント端末装置5は、ベースバンド部52に接続されたRF部51を備えている。
また、クライアント端末装置5は、第1の音声出力部6と、映像表示部7と、などを接続している。
具体的には、第1の音声出力部6は、例えば、第1の音声出力手段として、第1の出力制御プログラム5431を実行したCPU541(後述)が第1のチャンネルの非圧縮音声情報を出力する際に使用される。
センタースピーカ61は、例えば、デコーダ53から出力された「センター」の非圧縮音声情報に基づいて音声の出力を行う。
フロント左スピーカ62は、例えば、デコーダ53から出力された「フロント左」の非圧縮音声情報に基づいて音声の出力を行う。
フロント右スピーカ63は、例えば、デコーダ53から出力された「フロント右」の非圧縮音声情報に基づいて音声の出力を行う。
具体的には、映像表示部7は、例えば、第1の出力制御プログラム5431を実行したCPU541(後述)が非圧縮映像情報を出力する際に使用される。
具体的には、RF部51は、例えば、サーバ装置1のアンテナ131により送信されてアンテナ511により受信された圧縮AV情報の送信波をパワーアンプ(図示省略)により増幅して、フィルタ(図示省略)やミキサ(図示省略)を介して変調波を抽出して、復調器(図示省略)により復調することによって、圧縮AV情報のベースバンド信号を取得する。そして、当該取得した圧縮AV情報のベースバンド信号を、ベースバンド部52に出力する。
また、RF部51は、例えば、ベースバンド部52から出力された第2のチャンネルの非圧縮音声情報のベースバンド信号を変調器(図示省略)により変調して、ミキサ(図示省略)やフィルタ(図示省略)を介して第2のチャンネルの非圧縮音声情報の送信波に変換して、パワーアンプ(図示省略)により増幅する。そして、当該増幅した第2のチャンネルの非圧縮音声情報の送信波を、アンテナ511により、サーバ装置1のアンテナ131に送信する。
具体的には、ベースバンド部52は、例えば、RF部51から出力された圧縮AV情報のベースバンド信号を復号化して、デコーダ53に出力する。
また、ベースバンド部52は、例えば、デコーダ53から出力された第2のチャンネルの非圧縮音声情報を符号化することによって第2のチャンネルの非圧縮音声情報のベースバンド信号を生成して、RF部51に出力する。
具体的には、デコーダ53は、同期情報を、制御部54に出力する。
また、デコーダ53は、第1の出力制御プログラム5431を実行したCPU541(後述)からの指示に従って、非圧縮MC音声情報のうちの第1のチャンネルの非圧縮音声情報を、第1の音声出力部6に出力する。
また、デコーダ53は、送信制御プログラム5432を実行したCPU541(後述)からの指示に従って、非圧縮MC音声情報のうちの第2のチャンネルの非圧縮音声情報を、ベースバンド部52に出力する。
また、デコーダ53は、第1の出力制御プログラム5431を実行したCPU541(後述)からの指示に従って、非圧縮映像情報を、映像表示部7に出力する。
具体的には、記憶部543には、例えば、図2に示すように、第1の出力制御プログラム5431と、送信制御プログラム5432と、などが記憶されている。
また、第1の出力制御プログラム5431は、デコーダ53により復元された非圧縮AV情報の非圧縮映像情報を、第1の音声出力部6に出力させる第1のチャンネルの非圧縮音声情報に同期させながら、映像表示部7に出力させる機能を、CPU541に実現させる。
具体的には、CPU541は、デコーダ53に指示を出して、第1のチャンネルの非圧縮音声情報を第1の音声出力部6に出力させ、非圧縮映像情報を映像表示部7に出力させる。
CPU541は、かかる第1の出力制御プログラム5431を実行することによって、第1の出力制御手段として機能する。
具体的には、CPU541は、ベースバンド部52に指示を出して、第2のチャンネルの非圧縮音声情報を、アンテナ131へ送信させる。
CPU541は、かかる送信制御プログラム5432を実行することによって、送信制御手段として機能する。
次に、クライアント・サーバシステムSによるAV情報の出力に関する処理について、図3のフローチャートを参照して説明する。
図3においては、外部機器2から順次入力されるAV情報のうちの、一のAV情報の出力に関する処理について説明することとする。
したがって、サーバ装置1からクライアント端末装置5へ圧縮AV情報を送信する既存の無線伝送経路を用いて、クライアント端末装置5からサーバ装置1へ第2のチャンネルの非圧縮音声情報を送信することができ、さらに、サーバ装置1に第2のチャンネルの非圧縮情報を出力するための第2の音声出力部3が接続されているため、接続コードが邪魔になるなどの問題も生じない。すなわち、無線伝送経路も外観もシンプルなMC音声情報対応型のクライアント・サーバシステムSとすることができる。
また、クライアント端末装置5からサーバ装置1へ送信されるのは、非圧縮の音声情報であるため、既存のクライアント端末装置に、新たに、情報を圧縮するためのエンコーダを備える必要がなく、都合がよい。
さらに、クライアント端末装置5からサーバ装置1へ送信されるのは、音声情報であるため、非圧縮であっても、送信の際に生じる伝送遅延は、人間の視聴特性からすれば無視できるほど小さい遅延となって、聞き心地の良好なMC音声情報対応型のクライアント・サーバシステムSとすることができる。
「センター」、「フロント左」、「フロント右」、「リア左」及び「リア右」の5チャンネルのうち、「センター」、「フロント左」及び「フロント右」の3チャンネルを第1のチャンネルとし、「リア左」及び「リア右」の2チャンネルを第2のチャンネルとしたが、第1のチャンネルは、5チャンネルのうちの一乃至複数のチャンネルであれば任意であり、第2のチャンネルも、5チャンネルのうちの一乃至複数のチャンネルであれば任意である。すなわち、第1のチャンネルと第2のチャンネルは、同じであっても良いし、一部が重複していても良いし、また、全く異なるものであってもよい。
MC音声情報を構成するチャンネルは、5チャンネルの限りでなく、任意である。
クライアント端末装置5に接続される第1の音声出力部6が有するスピーカは、第1のチャンネルに応じて適宜変更することができ、サーバ装置1に接続される第2の音声出力部3が有するスピーカは、第2のチャンネルに応じて適宜変更することができる。
3 第2の音声出力部(第2の音声出力手段)
12 ベースバンド部(第1の通信手段)
13 RF部(第1の通信手段)
131 アンテナ(第1の通信手段)
141 CPU(第2の出力制御手段)
1431 第2の出力制御プログラム(第2の出力制御手段)
5 クライアント端末装置
6 第1の音声出力部(第1の音声出力手段)
51 RF部(第2の通信手段)
52 ベースバンド部(第2の通信手段)
53 デコーダ(復元手段)
511 アンテナ(第2の通信手段)
541 CPU(第1の出力制御手段、送信制御手段)
5431 第1の出力制御プログラム(第1の出力制御手段)
5432 送信制御プログラム(送信制御手段)
N 無線ネットワーク
S クライアント・サーバシステム
Claims (2)
- 圧縮されたマルチチャンネル音声情報と映像情報とを含むAV情報を送信する第1の通信手段を有するサーバ装置と、前記サーバ装置と無線ネットワークを介して接続され、前記第1の通信手段により送信されたAV情報を受信する第2の通信手段を有するクライアント端末装置と、を備えるクライアント・サーバシステムにおいて、
前記クライアント端末装置は、
前記第2の通信手段により受信されたAV情報を復元する復元手段と、
前記復元手段により復元されたAV情報のマルチチャンネル音声情報のうち、一乃至複数の第1のチャンネルの非圧縮音声情報を、第1の音声出力手段に出力させる第1の出力制御手段と、
前記復元手段により復元されたAV情報のマルチチャンネル音声情報のうち、前記第1のチャンネルと異なる一乃至複数の第2のチャンネルの非圧縮音声情報を、前記第1の出力制御手段により前記第1の音声出力手段に出力される第1のチャンネルの非圧縮音声情報に同期させながら、前記第2の通信手段を介して前記第1の通信手段に送信する送信制御手段と、
を備え、
前記サーバ装置は、
前記送信制御手段により前記第2の通信手段を介して送信され、前記第1の通信手段により受信された第2のチャンネルの非圧縮音声情報を、第2の音声出力手段に出力させる第2の出力制御手段と、
を備えることを特徴とするクライアント・サーバシステム。 - 圧縮されたマルチチャンネル音声情報を送信する第1の通信手段を有するサーバ装置と、前記サーバ装置と無線ネットワークを介して接続され、前記第1の通信手段により送信されたマルチチャンネル音声情報を受信する第2の通信手段を有するクライアント端末装置と、を備えるクライアント・サーバシステムにおいて、
前記クライアント端末装置は、
前記第2の通信手段により受信されたマルチチャンネル音声情報を復元する復元手段と、
前記復元手段により復元されたマルチチャンネル音声情報のうち、一乃至複数の第1のチャンネルの非圧縮音声情報を、第1の音声出力手段に出力させる第1の出力制御手段と、
前記復元手段により復元されたマルチチャンネル音声情報のうち、一乃至複数の第2のチャンネルの非圧縮音声情報を、前記第1の出力制御手段により前記第1の音声出力手段に出力される第1のチャンネルの非圧縮音声情報に同期させながら、前記第2の通信手段を介して前記第1の通信手段に送信する送信制御手段と、
を備え、
前記サーバ装置は、
前記送信制御手段により前記第2の通信手段を介して送信され、前記第1の通信手段により受信された第2のチャンネルの非圧縮音声情報を、第2の音声出力手段に出力させる第2の出力制御手段と、
を備えることを特徴とするクライアント・サーバシステム。
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